JP2018168342A - 粘着シートおよび積層体 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚手の粘着剤層を有する両面粘着フィルムでは、セパレータの固有の歪みに沿った、粘着剤層の厚みのバラつきが大きくなる。このような状態の両面粘着フィルムを介して透明保護カバーを貼り付けられた情報表示画面には、粘着剤層の厚みが大きい箇所に加圧力が集中し、その結果として表示ムラが発生する。
【解決手段】粘着シートは、離型剤が塗布された第1のセパレータと、基材と、接着剤および粘着剤の少なくとも一方を含む中間層と、離型剤が塗布された第2のセパレータとの順に積層された積層体と、第1のセパレータの離型剤が塗布された面と、第2のセパレータの離型剤が塗布された面とによって挟まれる粘着層と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】粘着シートは、離型剤が塗布された第1のセパレータと、基材と、接着剤および粘着剤の少なくとも一方を含む中間層と、離型剤が塗布された第2のセパレータとの順に積層された積層体と、第1のセパレータの離型剤が塗布された面と、第2のセパレータの離型剤が塗布された面とによって挟まれる粘着層と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、粘着シートおよび積層体に関する。
液晶ディスプレイの情報表示画面の保護及び視認性向上を目的として、情報表示画面にガラス等からなる硬質の透明保護カバーを貼り付けるための両面粘着フィルムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2015−199878号公報
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2015−199878号公報
上記の両面粘着フィルムでは、情報表示画面および透明保護カバーの互いの対向面上の凸凹を吸収する目的で粘着剤層を厚くした場合に、プラスチックフィルムからなるセパレータ表面に離型剤層を形成する過程でセパレータが受ける熱と引張りに起因した、セパレータ固有の歪みに沿って、粘着剤層の厚みのバラつきが大きくなる。粘着剤層が、セパレータに設けられた後に、加熱、UV照射等によって硬化される場合には、その熱によりセパレータが収縮してしまうため、粘着剤層の厚みのバラつきがより一層大きくなる。特に、セパレータが薄手であると収縮が大きく、更に、上記のセパレータ固有の歪みが大きいほど、当該厚みのバラつきが顕著となる。また、粘着剤層自体が硬化するときに熱硬化収縮しようとするため、特に薄手のセパレータではこの収縮力に耐えられず、粘着剤層の厚みのバラつきの影響が増大する。このような状態の両面粘着フィルムを介して透明保護カバーを貼り付けられた情報表示画面には、粘着剤層の厚みが大きい箇所に圧力が集中し、その結果として表示ムラが発生する。
本発明の一態様においては、離型剤が塗布された第1のセパレータと、基材と、接着剤および粘着剤の少なくとも一方を含む中間層と、離型剤が塗布された第2のセパレータとの順に積層された積層体と、第1のセパレータの離型剤が塗布された面と、第2のセパレータの離型剤が塗布された面とによって挟まれる粘着層とを備える粘着シートが提供される。
本発明の一態様においては、粘着シート用の積層体であって、基材と、接着剤および粘着剤の少なくとも一方を含む中間層と、離型剤が塗布されるセパレータとを備え、基材、中間層およびセパレータはこの順に積層され、基材は、セパレータよりも平滑であって強度が高い積層体が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。下記の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、粘着シート100の模式的断面図である。粘着シート100は、第1のセパレータ111と、積層体120と、粘着層130とを備える。
積層体120は、基材125と、中間層123と、第2のセパレータ121とが、この順に積層されたものである。中間層123は、接着剤および粘着剤の少なくとも一方を含む層であり、本実施形態では粘着剤を含む層である。第2のセパレータ121は、第2のセパレータ本体122と、第2のセパレータ本体122の中間層123に接する面と反対の面に塗布された離型剤層142とを含む。
第1のセパレータ111は、第1のセパレータ本体112と、第1のセパレータ本体112の一方の面に形成された離型剤層141とを含む。粘着層130は、第1のセパレータ111の離型剤層141が形成された面と、第2のセパレータ121の離型剤層142が形成された面とによって挟まれる。
粘着層130は、弾性を有する透明樹脂層またはゲル状の透明樹脂層であり、UV照射によって硬化する無溶剤系のUV硬化型材料、又は、有機溶剤で希釈された高粘度の高分子量材料を加熱して有機溶剤を揮発することで得られた樹脂組成物である。本実施形態の粘着層130は、UV硬化型材料である。なお、粘着層130は、単層であっても複数層であってもよい。樹脂組成物を用いて粘着層130を複数層とする場合には、各層は互いに同一の樹脂組成物又は異なる樹脂組成物で構成されてもよい。
UV硬化型材料を含む透明樹脂は、UV硬化前の液状状態であっても形状維持力が高く、未硬化の状態で500μm以上の厚さを保持できることが好ましい。例えば、アクリル系材料、シリコーン系材料およびウレタン系材料の少なくとも1つを含む硬化型材料よりなる樹脂を粘着層130に用いることで厚手の粘着シート100を一括で形成できる。但し、液状のUV硬化型材料を厚手にして且つ平滑にする場合は、液状のUV硬化型材料を平滑なセパレータで挟んで矯正した状態でUV硬化する必要があるため、無溶剤系のUV硬化型樹脂組成物が好ましい。当該樹脂組成物であれば、UV硬化に伴う発泡も無く、セパレータで挟んだ状態で硬化できるためである。厚手にするためには、前述の硬化型材料は、オリゴマー成分を含むことが好ましい。オリゴマー成分としては、オレフィン系骨格や、ウレタン系骨格、エステル系骨格、アクリル系骨格、シロキサン系骨格等を主鎖構造に有するオリゴマーが挙げられる。
UV硬化型材料としては、例えば、液状の硬化性樹脂組成物を硬化してなる透明樹脂を用いることができる。当該硬化性樹脂組成物は、光硬化性樹脂組成物であってもよく、熱硬化性樹脂組成物であってもよい。硬化性樹脂組成物としては、低温で硬化でき、かつ硬化速度が速い点から、硬化性化合物および光重合開始剤を含む光硬化性樹脂組成物が好ましい。
具体的には、先ず、硬化性樹脂組成物の粘度は、0.05〜50Pa・sが好ましく、1〜20Pa・sがより好ましい。粘度が0.05Pa・s以上であれば、低分子量のモノマーの割合を抑えることができ、当該硬化性樹脂組成物から形成される粘着層130の物性の低下が抑えられる。また、低沸点の成分が少なくなるので、減圧雰囲気下における揮発が抑えられ、好適である。粘度が50Pa・s以下であれば、当該硬化性樹脂組成物から形成される粘着層130に空隙が残留することを抑止できる。
硬化性樹脂組成物としては、粘度を0.05〜50Pa・sの範囲に調整しやすい点から、硬化性化合物として、硬化性基を有し、且つ、平均分子量が1000〜100000である1種以上のオリゴマーと、硬化性基を有し、且つ、平均分子量が125〜600である1種以上のモノマーとを含むものであって、モノマーの割合が、オリゴマーとモノマーとの合計である100質量%に対して、40〜80質量%であるものが好ましい。
オリゴマーおよびモノマー硬化性基としては、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基等の付加重合性の不飽和基、不飽和基とチオール基との組み合わせ等が挙げられる。硬化速度が速い点および透明性の高い粘着層が得られるという観点で、アクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基が好ましい。モノマーとしては、粘着層を形成するための光硬化性樹脂組成物の硬化性、粘着層の機械的特性の点から、硬化性基を1分子あたり1〜3個有するものが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン系、ケタール系、ベンゾインまたはベンゾインエーテル系、フォスフィンオキサイド系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系、キノン系等の光重合開始剤が挙げられる。
粘着シート100は、例えば液晶ディスプレイの情報表示画面の保護及び視認性向上を目的として、情報表示画面にガラス等からなる硬質の透明保護カバーを貼り付けるために用いられる。具体的には、粘着シート100の第1のセパレータ111が剥離され、露出した粘着層130が情報表示画面および透明保護カバーの一方に貼り付けられ、続けて、積層体120が剥離され、露出した粘着層130が情報表示画面および透明保護カバーの他方に貼り付けられる。
このように、液晶ディスプレイ等の情報表示画面上に透明保護カバーを貼り付ける場合、情報表示画面と透明保護カバーとの間に介在するのは粘着シート100の粘着層130のみとなる。粘着層130は、情報表示画面に対する衝撃を吸収するだけでなく、例えば透明保護カバーの外枠に形成された厚さ数十μm程度の印刷層による凸凹のような、情報表示画面および透明保護カバーの互いの対向面上の凸凹を吸収する必要性に応えるため、好ましくは積層方向に平均300μm以上の厚さを有し、より好ましくは平均500μm以上の厚さを有する。
平均500μm程度の厚さを有する粘着層130に比べて、第1のセパレータ111および第2のセパレータ121は、前述のように粘着シート100が利用されるときに剥離されて破棄される。また、これらセパレータは、手扱い等の観点から薄く形成されており、例えば積層方向に12〜38μmの厚さを有する。第1のセパレータ111の第1のセパレータ本体112および第2のセパレータ121の第2のセパレータ本体122は、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)からなるPETフィルムであってもよい。PETフィルムは、平滑に製造し易く、離型剤を塗布し易い上に、安価であるという点で好ましい。
第1のセパレータ111および第2のセパレータ121はそれぞれ予め、第1のセパレータ本体112および第2のセパレータ本体122の各一面に例えばシリコーン離型剤が塗布されて、各離型剤の加熱及び乾燥過程を経て、離型剤層141および離型剤層142が形成されている。そのため、第1のセパレータ111および第2のセパレータ121は、各離型剤の加熱及び乾燥過程に起因する熱履歴を有する。更には、第1のセパレータ111および第2のセパレータ121は、各離型剤の塗布、加熱及び乾燥過程で、ロールによって何度も巻かれたり解かれたりして、連続フィルムの状態でロール状にされて搬送されるため、度重ねて張力が付加されている。第1のセパレータ111および第2のセパレータ121は、各離型剤の塗布、加熱及び乾燥過程を経て、熱と引張りに起因する固有の歪みを有している。
一方で、基材125は、例えば第1のセパレータ本体112および第2のセパレータ本体122と同じくPETから作られるが、離型剤が塗布されていない。基材125は、基材125自体の製造時の熱履歴を有するだけで、離型剤の加熱及び乾燥過程による熱履歴を有さない。そのため、第1のセパレータ111および第2のセパレータ121よりも平滑である。なお、基材125は、高い平滑性を有する例えば偏光板や位相差板のような光学フィルムと同じ材質のものを使うことができる。
基材125の強度は、第2のセパレータ121の強度よりも高い。基材125が第2のセパレータ121の第2のセパレータ本体122と同じ材料、例えばPETで作られる場合は、基材125の積層方向の厚さを、第2のセパレータ121の積層方向の厚さよりも大きくすることで、基材125の強度の方を相対的に高くする。上記の通り、第2のセパレータ121が積層方向に12〜38μmの厚さを有する場合、基材125の積層方向の厚さは、例えば100μmである。基材125は、PETの他に、例えばPC(ポリカーボネイト)、TAC(セルローストリアセテート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、またはガラスを含んでもよい。加工性およびコスト面の観点では、基材125をPET製またはPEN製とすることが好ましい。PETは、他の材料に比べて、加工性、耐熱性、価格などを総合的に考慮して好ましい。基材125の材料は、粘着シート100を製造するときの加熱温度、UV照射量、張力などの加工条件に応じて選定されてもよい。
第2のセパレータ121は、粘着剤を含む中間層123によって、基材125に貼り合わされて積層体120の一部となる。中間層123の粘着剤としては、例えばアクリル系材料、シリコーン系材料、またはウレタン系材料を単独使用または併用することができる。また、中間層123の積層方向の厚さは、少なくとも粘着層130の積層方向の厚さよりも小さく、例えば25μmである。なお、中間層123が接着剤を含む場合には、軟化温度が100℃〜130℃の熱可塑性接着剤を用いることができ、例えばアクリル系材料、またはウレタン系材料を単独使用または併用することができる。熱可塑性接着剤の軟化温度が100℃を下回ると、積層体120を形成した後で粘着シート100を製造するときに、粘着層130の硬化温度で再軟化してしまう。一方、熱可塑性接着剤の軟化温度が130℃を超えると、加熱状態で積層するときに、基材125が熱の影響を受けて歪みの原因となる。
積層体120の各構成として何れの材料を用いる場合であっても、粘着シート100を製造するときに、粘着層130の硬化時の到達温度が最高80℃程度になるため、基材125、中間層123等の材料としては、物性(例えば、軟化温度、弾性率、引っ張り強さ、収縮、膨張など。)が80℃程度で急激に変化することの無いものを選定することが好ましい。
上記の構成を有する積層体120を形成することで、第2のセパレータ121の歪みを、基材125によって矯正できる。その結果、積層体120と第1のセパレータ111とによって挟まれた粘着層130には、第2のセパレータ121を介して基材125の矯正力が及び、粘着層130の厚みのバラつきを抑えることができる。また、粘着層130自体の熱硬化収縮の影響も抑えることができる。第1のセパレータ111が有する固有の歪みの影響は、製造工程において、第1のセパレータ111をバックロールによって支持した状態で第1のセパレータ111の表面に粘着層130を形成し、搬送中も第1のセパレータ111を複数のバックロールによって支持するので、抑止できる。更に、第1のセパレータ111に第2のセパレータ121よりも大きな張力を継続的に付加することによっても、第1のセパレータ111が有する固有の歪みの影響を抑止できる。また、粘着層130が、積層体120を積層された後に加熱硬化又はUV硬化される場合であっても、積層体120の基材125の高い剛性、高い耐熱性、そして低い線膨張係数によって、更には積層体120自体の厚みによって、積層体120の第2のセパレータ121の収縮が抑えられ、粘着層130の厚みのバラつきを抑えることができる。これにより、粘着層130を介して透明保護カバーを貼り付けられた情報表示画面における表示ムラの発生を抑止できる。
次に、図2および図3を用いて、積層体120および粘着シート100の各製造装置を説明する。図2は、積層体120を製造する積層体製造装置200の模式図である。積層体製造装置200は、巻出し部211と、巻出し部213と、巻取り部215と、位置決めロール221等と、ラミネータ230と、塗布装置240と、乾燥装置250とを備える。図中、白抜きの矢印は、搬送対象物が搬送される方向を示している。以降の図においても、同様とする。また、説明の簡略化の為、以降の図および説明において、離型剤層141および離型剤層142の図示および記載は省略する。
巻出し部211は、連続フィルムの状態でロール状にされた第2のセパレータ121を保持し、巻出し部213の巻出し動作および巻取り部215の巻取り動作と同期して、第2のセパレータ121を巻き出す。
位置決めロール221、223は、巻出し部211から巻き出される第2のセパレータ121が乾燥装置250に搬入されるように、第2のセパレータ121の搬送ルートを位置決めする。
塗布装置240は、巻出し部211から乾燥装置250までの第2のセパレータ121の搬送経路において、中間層123を形成すべく、粘着剤を第2のセパレータ121に塗布する。塗布装置240は、例えばダイコータ、コンマコータ、ロールコータ、ナイフコータ、キスコータなどであり、塗布する材料の厚みや粘度に応じて選択される。本実施形態では、塗布装置240はダイコータである。なお、塗布装置240は、第2のセパレータ121の搬送方向を変更するように配置された位置決めロール223上で、粘着剤を第2のセパレータ121に塗布してもよい。これにより、塗布装置240から吐出される粘着剤によって、第2のセパレータ121に歪みが生じることを抑止できる。
乾燥装置250は、例えば輻射熱乾燥タイプ、熱風乾燥タイプなどの装置であり、本実施形態では熱風乾燥タイプの装置である。乾燥装置250は、熱風を噴出する複数のドライヤ251を有する。乾燥装置250は、第2のセパレータ121に塗布された粘着剤を、複数のドライヤ251で熱風を吹き付けることにより乾燥及び硬化させて、中間層123を形成する。
位置決めロール225は、乾燥装置250から搬出される、表面に中間層123が形成された第2のセパレータ121がラミネータ230に搬入されるように、第2のセパレータ121の搬送ルートを位置決めする。
巻出し部213は、連続フィルムの状態でロール状にされた基材125を保持し、巻出し部211の巻出し動作および巻取り部215の巻取り動作と同期して、基材125を巻き出す。
位置決めロール227は、巻出し部213から巻き出される基材125がラミネータ230に搬入されるように、基材125の搬送ルートを位置決めする。
ラミネータ230は、常温に保たれた一対のロールを備える。ラミネータ230の一対のロール間には、基材125と、表面に中間層123が形成された第2のセパレータ121とが、中間層123が基材125および第2のセパレータ121に挟まれるように挿通される。ラミネータ230は、一対のロールによって、基材125と中間層123と第2のセパレータ121とをこの順でラミネートし、積層体120を形成する。
位置決めロール229は、ラミネータ230の一対のロール間から搬出される積層体120が巻取り部215に搬入されるように、積層体120の搬送ルートを位置決めする。
巻取り部215は、ラミネータ230によってラミネートされた積層体120を、巻出し部211の巻出し動作および巻出し部213の巻出し動作と同期して、巻き取る。巻取り部215は、巻き取った積層体120を、連続フィルムの状態でロール状にして保持する。
位置決めロール221、223、225、227、229は、巻出し部211、巻出し部213および巻取り部215によって第2のセパレータ121、基材125および積層体120に掛けられる張力が、これらの搬送中に維持されるように配置されている。
以上の構成を備える積層体製造装置200によれば、積層体120が製造される過程で、予め離型剤層142の形成過程で熱履歴を有する第2のセパレータ121には中間層123の形成過程で追加的に熱履歴を与えられる一方で、基材125には熱履歴が与えられない。そして、基材125の強度は第2のセパレータ121の強度よりも高く、基材125によって第2のセパレータ121の累積的な熱履歴等に起因する歪みを矯正できるため、平滑な積層体120を得ることができる。
図3は、粘着シート100を製造する粘着シート製造装置300の模式図である。粘着シート製造装置300は、巻出し部311と、巻出し部313と、位置決めロール321等と、ラミネータ330と、塗布装置340と、UV硬化装置360と、搬送調整部375と、シートカット装置380とを備える。
巻出し部311は、連続フィルムの状態でロール状にされた第1のセパレータ111を保持し、巻出し部313の巻出し動作と同期して、第1のセパレータ111を巻き出す。
位置決めロール321、323、325は、巻出し部311から巻き出される第1のセパレータ111が、ラミネータ330を介してUV硬化装置360に搬入されるように、第1のセパレータ111の搬送ルートを位置決めする。
塗布装置340は、巻出し部311からラミネータ330までの第1のセパレータ111の搬送経路において、UV硬化型材料からなる液状の透明樹脂を第1のセパレータ111に塗布する。塗布装置340は、例えばダイコータ、コンマコータ、ロールコータ、ナイフコータ、キスコータなどであり、塗布する材料の厚みや粘度に応じて選択される。本実施形態では、塗布装置340はダイコータである。なお、塗布装置340は、第1のセパレータ111の搬送方向を変更するように配置された位置決めロール323上で、粘着剤を第1のセパレータ111に塗布してもよい。これにより、塗布装置340から吐出される粘着剤によって、第1のセパレータ111に歪みが生じることを抑止できる。
巻出し部313は、連続フィルムの状態でロール状にされた積層体120を保持し、巻出し部311の巻出し動作と同期して、積層体120を巻き出す。
位置決めロール327は、巻出し部313から巻き出される積層体120が、ラミネータ330を介してUV硬化装置360に搬入されるように、積層体120の搬送ルートを位置決めする。
ラミネータ330は、常温に保たれた一対のロールを備える。ラミネータ330の一対のロール間には、積層体120と、透明樹脂が塗布された第1のセパレータ111とが、透明樹脂が積層体120および第1のセパレータ111に挟まれるように挿通される。ラミネータ330は、一対のロールによって、積層体120と第1のセパレータ111とを、第1のセパレータ111上の透明樹脂が間に挟まれるようにラミネートし、未完成の第1の粘着シート101を形成する。
UV硬化装置360は、複数のUVランプ362を備える。UVランプ362は、例えば高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、UV−LEDランプなどであり、UV照射する材料に応じて選択される。本実施形態では、UVランプ362は高圧水銀ランプである。
UV硬化装置360は、ラミネータ330から搬入された第1の粘着シート101における透明樹脂を、複数のUVランプ362でUV照射することによりUV硬化させて、粘着層130を形成する。このようにして、複数の粘着シート100が連続した状態の未完成の第2の粘着シート102を形成する。
UV硬化装置360は、透明樹脂を、積層体120と第1のセパレータ111とによって挟んだ状態でUV硬化するので、いわゆる酸素の硬化阻害を防ぐことができる。また、UV硬化装置360内を無酸素状態にする必要がないので、無酸素状態にするための窒素ガス等の使用を省略できる。
搬送調整部375は、一対の可動ロール376と一対の可動ロール377とを備える。一対の可動ロール376と一対の可動ロール377との間には、UV硬化装置360から搬送される第2の粘着シート102が挿通される。搬送調整部375は、シートカット装置380内での第2の粘着シート102の裁断動作に同期して、一対の可動ロール376および一対の可動ロール377の回転を調整することで、第2の粘着シート102を搬送したり、搬送停止したりするように調整する。
位置決めロール321、323、325、327は、巻出し部311および巻出し部313によって第1のセパレータ111、積層体120、第1の粘着シート101および第2の粘着シート102に掛けられる張力が搬送中に維持されるように配置されている。
シートカット装置380は、土台381と、固定手段382と、可動刃383と、移動手段384とを備える。土台381は、搬送調整部375からシートカット装置380に搬入される第2の粘着シート102が載置される。固定手段382は、搬送調整部375からシートカット装置380に搬入される第2の粘着シート102を固定する。可動刃383は、粘着シート100を形成すべく、土台381に載置されて固定手段382によって一部を固定された第2の粘着シート102を裁断するように動作する。移動手段384は、可動刃383の裁断動作によって形成された粘着シート100を保持して、土台381上から他の場所に移動させる。
以上の構成を備える粘着シート製造装置300によれば、UV硬化型材料を含む厚手の粘着層130を、平滑な積層体120で平滑になるよう矯正させてから形成する。積層体120は、未硬化のUV硬化型材料上に配されるが、強度が高くて平滑なので、未硬化のUV硬化型材料の流動および熱硬化収縮の影響を受け難い。更に、積層体120は、高い耐熱性と低い線膨張係数を有する基材125を備えるので、UV硬化型材料をUV硬化するときに生じる熱の影響も受け難い。従って、積層体120の平滑性を、粘着層130の形成工程を経ても維持できる。これにより、厚みのバラつきが抑止された粘着層130を備える粘着シート100を連続的に製造することができる。
次に、複数の比較例と対比しつつ、実施例における粘着層130の厚みのバラつきが抑止されていることを説明する。図4は、比較例1における粘着層の幅方向での厚みのバラつきを説明するためのグラフである。比較例1の粘着シートは、積層体120に代えて積層方向の厚さが125μmのセパレータを用いた点を除いては、粘着シート100と同じ構成を有し、粘着層の積層方向の厚みは平均500μmである。比較例1の粘着シートの幅方向の長さは、1200mmである。
粘着層の厚みのバラつきは、図2および図3の図中に白抜きの矢印で示された搬送方向(MD方向)に直交する方向(TD方向)において顕著に表れる。このTD方向は、粘着層の幅方向、すなわち粘着シートの幅方向である。図4のグラフの横軸は、粘着シートの幅方向位置[mm]であり、縦軸は粘着層の積層方向の厚み[μm]である。但し、縦軸において、粘着層の積層方向の厚みが0〜450μmの範囲を省略している。
粘着層の積層方向の厚みは、粘着シート内における粘着層の幅方向の端から端まで20mm毎に測定して、測定値をグラフ上にプロットする。厚みの測定には、測定圧力調節式マイクロメータおよび反射型レーザ変位計の少なくとも一方を用いる。測定圧力調節式マイクロメータは、粘着層のような柔らかい試料の厚みを測定することに適している。反射型レーザ変位計としては、例えばキーエンス製の厚み測定器を用いることができる。反射型レーザ変位計は、例えば透明フィルムの厚みを測定する場合に、透明フィルムにレーザ光を照射して、透明フィルムの最表面と裏面とで反射して戻ってくる各レーザ光を分光し、厚みに換算する。
図4に示されるように、比較例1における粘着層は、積層方向の厚みが最も小さい箇所で約486μmであり、最も大きい箇所で約520μmであり、幅方向位置が変化すると厚みが大きく変動している。この粘着層の厚みのバラつきは、積層方向の厚さが125μmのセパレータの固有の歪みや、セパレータが粘着層の硬化過程で熱収縮したことによる歪みに起因する。なお、図4に示されるように、幅方向の両端よりも内側の方が、張力、熱の影響を大きく受けるので、厚みの変動が著しくなる。
しかしながら、図4に示された粘着層の積層方向の厚みの実測値は、各幅方向位置における厚みを直接知ることには適しているが、各幅方向位置におけるどの箇所が厚みの変化が急峻であるかを知るにはあまり適していない。粘着シートを用いて透明保護カバーを貼り付けられた液晶ディスプレイ等の情報表示画面上における表示ムラは、透明保護カバーと情報表示画面との間に介在する粘着層の厚みが急峻に変化しているところで顕著に表れるため、厚みの変化が急峻である箇所を直接知るためのグラフが望まれる。
図5は、厚み偏差の評価方法を説明するための図である。厚み偏差とは、粘着層の面内の少なくとも一の方向において、予め定められた範囲の両端部と中央部との3点の粘着層の厚さのうち、最大の厚さから最小の厚さを減算して得られる値である。よって、厚み偏差の大きさを知ることで、隣接する3点間での厚みの変化が大きい箇所を直接知ることができる。
図5では、粘着層の面内の幅方向の厚み偏差を評価する。また、予め定められた範囲は40mmであり、40mmの範囲の両端部の粘着層の厚さをD1およびD3とし、両端部の中央である中央部の厚さをD2として示している。図5では、D1〜D3の厚さのうち、厚さD2が最大であり、厚さD3が最小である。そのため、厚さD2と厚さD3との差をDDとして示しており、DDの値が、図示される40mmの範囲の厚み偏差である。
図6は、比較例1における粘着層の幅方向での厚み偏差を説明するためのグラフであり、図7は、実施例における粘着層130の幅方向での厚み偏差を説明するためのグラフである。実施例の粘着シート100は、図1から3を用いて説明したものと同じである。図6および図7の各グラフの横軸は、粘着シートの幅方向位置[mm]であり、縦軸は、粘着層の隣接3点の厚み偏差[μm]である。
図6に示される通り、比較例1における粘着層の幅方向での厚み偏差は、幅方向の中央部に大きな値が集中しており、幅方向位置620mmで最大値25μmとなっている。一方で、図7に示される通り、実施例における粘着層130の幅方向での厚み偏差は、全体的に低い値に抑えられ、幅方向位置160mm等で最大値10μmとなっている。換言すると、実施例における粘着層130の幅方向での厚み偏差は10μm以下であり、粘着層130の積層方向の平均厚さ500μmの2%以下である。
また、図6および図7の各グラフ上にプロットされた各幅方向位置における厚み偏差の平均値は、比較例1で9.7μmであり、これに対して実施例では3.2μmである。このように、実施例における粘着シート100によれば、比較例1の粘着シートに比べて、厚み偏差の最大値を25μmから10μmまで低減でき、厚み偏差の平均値を9.7μmから3.2μmまで低減でき、この結果として、上記の表示ムラを大幅に低減できる。
比較例1とは別の条件で粘着シートを構成した他の比較例を説明する。比較例2の粘着シートは、粘着層の積層方向の厚みを、平均500μmに代えて、平均250μmにした点を除いては、比較例1の粘着シートと同じ構成を有する。比較例3の粘着シートは、粘着層の積層方向の厚みを、平均250μmに代えて、平均100μmにした点を除いては、比較例2の粘着シートと同じ構成を有する。比較例4の粘着シートは、セパレータの積層方向の厚みを、125μmに代えて、188μmにした点を除いては、比較例1の粘着シートと同じ構成を有する。
図5から図7を用いて説明した評価方法に基づく、厚み偏差の最大値である最大厚み偏差[μm]を、比較例1から4における各粘着シートと、実施例における粘着シート100とのそれぞれについて表1に記載した。表1における表示ムラという項目は、それぞれの粘着層が、液晶ディスプレイ等の情報表示画面と透明保護カバーとの間に介在した場合に、情報表示画面の表示ムラが許容範囲内であるか(○)、許容範囲外であるか(×)、を示している。なお、許容範囲内であるか否かの判断は、粘着層の厚みと、粘着層の柔らかさ、すなわち弾性率と、粘着層の厚みに対する最大厚み偏差の比率とに依る。
比較例1から3の各最大厚み偏差を比較すると、単層の薄手のセパレータを使用した場合においても、粘着層の厚みが小さくなると厚み偏差は小さくなる傾向がわかる。これは、粘着層の厚みが小さいほど、粘着層が未硬化の状態において透明樹脂量が少なく、透明樹脂上に積層されたセパレータの動きが制限されて、セパレータの固有の歪みが復元し難いためであると推定される。しかしながら、厚み偏差が小さくなっても尚、粘着層の厚みに対する最大厚み偏差の比率が大きいため、表示ムラが許容範囲外(×)となっている。
比較例1および4の各最大厚み偏差を比較すると、単層の薄手のセパレータを厚手にしても、最大厚み偏差は変わらないことがわかる。一方で、比較例1および4と実施例との各最大厚み偏差を比較すると、単層のセパレータを使用した場合に比べて、第2のセパレータ121が中間層123を介して基材125と積層された積層体120を使用することで、最大厚み偏差が大幅に低減することがわかる。この結果として、表1にも示されている通り、比較例1から4における各粘着シートを用いた場合の上記の表示ムラは許容範囲外(×)となり、一方で、実施例における粘着シート100を用いた場合には表示ムラは許容範囲内(○)となっている。
なお、粘着シート100の実用的な使用方法として、粘着シート100の製造時に第1のセパレータ111にカールが入ってしまう可能性がある。この場合、第1のセパレータ111を粘着層130から剥離して、例えば125μm程度の厚手のセパレータを貼り直すことで、カールを除去してもよい。また、この場合には、粘着シート100は、両面に厚手の163μmの積層体120と125μmのセパレータとを備えるので、広げた状態で搬送するときに折れ難くなる。
以上、複数の比較例との対比を含めて、主たる実施形態を説明した。中間層123として熱可塑性接着剤を用いる場合、積層体製造装置200のラミネータ230は、常温の一対のロールに代えて、ヒータを内蔵して発熱する一対のロールを備えてもよい。この場合、ヒータは、中間層123の熱可塑性接着剤の軟化温度よりも高く、基材125等が熱の影響を受け得る130℃よりも低い温度に設定される。
主たる実施形態において、基材125の材料としてPET、PC、TAC、PEN、ガラス等を例示した。これらの材料を含めて、基材125として用いることができる材料の一例を、以下の表2に記載した。
上記した基材125および第2のセパレータ121の強度の指標の一例として、表2に示されたヤング率を用いることができる。基材125および第2のセパレータ121の積層方向の各厚みが同じである場合には、ヤング率がより高い材料を基材125として選定してもよい。この場合、第2のセパレータ121がPET製ならば、基材125の材料として例えばアクリルや、ガラスやPENを選定してもよい。基材125が第2のセパレータ121よりも厚手である場合、基材125として、第2のセパレータ121の材料よりもヤング率が低い材料、例えばPC、無延伸PP(ポリプロピレン)、二軸延伸ナイロンなどを選定しても、平滑な基材125の矯正力を第2のセパレータ121に及ぼすことができ、その結果として、平滑な粘着層130を得ることができる。なお、基材125の種類に応じて、第2のセパレータ121を矯正するのに必要な基材125の厚さを決定してもよい。
基材125および第2のセパレータ121の強度の指標の他の一例として、表2に示された引張り強さを用いることもできる。基材125および第2のセパレータ121の積層方向の各厚みが同じである場合には、引張り強さがより高い材料を基材125として選定してもよい。この場合、第2のセパレータ121がPET製ならば、基材125の材料として例えば二軸延伸ナイロンや、ガラスやPENを選定してもよい。基材125が第2のセパレータ121よりも厚手である場合、基材125として、第2のセパレータ121の材料よりも引張り強さが低い材料、例えばPC、アクリル、無延伸PPなどを選定しても、平滑な基材125の矯正力を第2のセパレータ121に及ぼすことができ、その結果として、平滑な粘着層130を得ることができる。なお、基材125および第2のセパレータ121の各材料の選定には、ヤング率および引張り強さ以外の強度の指標も考慮され得る。
また、上記した通り、粘着シート100を製造するときに、粘着層130の硬化時の到達温度が最高80℃程度になるため、基材125の耐熱温度は80℃よりも高いことが好ましい。表2のうち、アクリル以外の材料については、耐熱温度が80℃よりも高い。基材125の材料にアクリルを用いる場合には、粘着層130の硬化時の到達温度をアクリルの耐熱温度を下回るように温度調整してもよい。この場合、例えば、粘着層130をUV硬化型材料とし、UV硬化型材料を硬化して粘着層130を形成するために、UV照射される部分を冷却する水冷UVバックロールや、UV照射される部分を空冷する空冷UVバックロールや、UV照射される部分に複数のUVランプ362側から冷却エアーを吹き付ける冷却器を備えるUV硬化装置360を用いることで、温度調整してもよい。
また、粘着シート100の製造工程において、粘着層130を形成するときの透明樹脂の硬化発熱、硬化収縮、及び、UVランプなどからの熱による基材125の膨張などがあると歪みの原因になるので、基材125の線膨張係数は低いことが好ましい。この場合、基材125として例えばガラスフィルム、PETを選定する。表2に示される通り、物性的には基材125としてガラスフィルムを用いることが好ましいが、取扱い性及びコストの観点でPETが好ましい。
次に、図8から図10を用いて、他の実施形態における、積層体120および粘着シート100の各製造装置を説明する。以降の各図において、先の実施形態で説明した構成と同じ構成については、同じ参照番号を付してある。これらの構成については、簡略化の為、重複する説明を省略する。
図8は、積層体120を製造する積層体製造装置400の模式図である。積層体製造装置400の構成は、先の実施形態における積層体製造装置200の構成と部分的に異なり、中間層123の元となる粘着剤または接着剤の少なくとも一方を塗布して乾燥硬化するための塗布装置240および乾燥装置250が無い。積層体製造装置400は、塗布装置240および乾燥装置250に代えて、中間層123の元となる厚み精度が良好な既成の粘着フィルムの粘着剤または接着フィルムの接着剤を第2のセパレータ121および基材125に貼り合わせるための構成を追加的に備える。具体的には、積層体製造装置400は、巻出し部416と、巻取り部417と、巻取り部418と、位置決めロール421、423、425、427と、ラミネータ430とを追加的に備える。本実施形態では、中間層123を形成するための材料として、第1のセパレータ411と、粘着剤と、第2のセパレータ413とがこの順に積層された粘着フィルム410を用いる。
巻出し部416は、連続フィルムの状態でロール状にされた粘着フィルム410を保持し、巻出し部211および巻出し部213の巻出し動作、並びに、巻取り部417、巻取り部418および巻取り部215の巻取り動作と同期して、粘着フィルム410を巻き出す。
位置決めロール421、423は、巻出し部416から巻き出される粘着フィルム410から第1のセパレータ411が剥離されて巻取り部417に搬入され、粘着フィルム410の残りの、中間層123となる粘着剤が表面に設けられた第2のセパレータ413がラミネータ430に搬入されるように、粘着フィルム410の搬送ルートを位置決めする。
巻取り部417は、粘着フィルム410から剥離された第1のセパレータ411を、巻出し部211、416、213の巻出し動作、並びに、巻取り部418、215の巻取り動作と同期して、巻き取る。巻取り部417は、巻き取った第1のセパレータ411を、連続フィルムの状態でロール状にして保持する。
ラミネータ430は、常温に保たれた一対のロールを備える。ラミネータ430の一対のロール間には、第2のセパレータ121と、表面に粘着剤が設けられた第2のセパレータ413とが、粘着剤が第2のセパレータ121および第2のセパレータ413に挟まれるように挿通される。ラミネータ430は、一対のロールによって、第2のセパレータ121と第2のセパレータ413とを、第2のセパレータ413上の粘着剤が間に挟まれるようにラミネートすることで、第2のセパレータ121の表面に中間層123を形成する。
位置決めロール425、427は、ラミネータ430から搬出される、中間層123を挟んだ状態の第2のセパレータ121および第2のセパレータ413から、第2のセパレータ413が剥離されて巻取り部418に搬入され、中間層123が表面に設けられた第2のセパレータ121がラミネータ230に搬入されるように、中間層123を挟んだ状態の第2のセパレータ121および第2のセパレータ413の搬送ルートを位置決めする。
巻取り部418は、中間層123を挟んだ状態の第2のセパレータ121および第2のセパレータ413から剥離された第2のセパレータ413を、巻出し部211、416、巻出し部213の巻出し動作、並びに、巻取り部417、215の巻取り動作と同期して、巻き取る。巻取り部418は、巻き取った第2のセパレータ413を、連続フィルムの状態でロール状にして保持する。
上記の構成を備える積層体製造装置400は、厚み精度の良好な粘着フィルム410から、第1のセパレータ411を剥離し、第2のセパレータ121の裏面へ貼り合せ、その後、粘着フィルム410の第2のセパレータ413を剥離した後に、基材125をラミネータ230によって貼り合せる。積層体製造装置400は積層体製造装置200に比べて工程が長くなり、相対的にコストが増すが、厚み精度の良好な粘着フィルム410を用いることで平滑な積層体120を得ることができる。
なお、本実施形態では、中間層123を形成するための材料として粘着フィルム410を用いる構成として説明したが、これに代えて、熱可塑性接着剤を1対のセパレータで挟んだ接着フィルムを用いてもよい。この場合、ラミネータ230およびラミネータ430は、熱可塑性接着剤を軟化させて第2のセパレータ121および基材125のそれぞれに貼り合わせるためにヒータを内蔵し、少なくとも熱可塑性接着剤の軟化温度まで発熱する構成としてもよい。なお、熱可塑性接着剤は、比較的安価であるという観点で好ましい。
図9は、粘着シート100を製造する粘着シート製造装置500の模式図である。粘着シート製造装置500の構成は、先の実施形態における粘着シート製造装置300の構成と部分的に異なり、UV硬化型材料を含む透明樹脂からなる粘着剤を硬化して粘着層130を形成するためのUV硬化装置360が無い。粘着シート製造装置500は、UV硬化装置360に代えて、上記の有機溶剤揮発系の樹脂組成物を含む透明樹脂からなる粘着剤を加熱乾燥により硬化して粘着層130を形成するための乾燥装置550を備える。粘着シート製造装置500は、ラミネータ330によって積層体120、粘着層130および第1のセパレータ111をラミネートする前に、第1のセパレータ111の表面に塗布された、有機溶剤揮発系の樹脂組成物を含む透明樹脂からなる粘着剤を、乾燥装置550で乾燥硬化して粘着層130を形成する。
有機溶剤揮発系の樹脂組成物を含む透明樹脂は、硬化させるときに有機溶剤を揮発させる必要があるので、一対のセパレータで挟んだ状態で硬化させることができないが、一方のセパレータ上に高精度で平滑に塗布できれば、塗布後に積層される他方のセパレータの固有の歪みの影響を受けず、厚みのバラつきが生じ難い粘着シートを提供できる。一方で、有機溶剤揮発系の樹脂組成物を含む透明樹脂は、熱乾燥硬化前は形状維持力が低いので、125μm程度の粘着シート100の形成が限界である。これ以上の厚さになると、樹脂組成物中の有機溶剤を揮発させることができないためである。なお、有機溶剤揮発系の樹脂組成物を用いて厚手の粘着シート100を形成する場合には、所望の厚みよりも薄い粘着層を塗布、乾燥、硬化の工程を繰り返して積層し、所望の厚さの粘着シート100を形成してもよい。なお、有機溶剤揮発系の樹脂組成物は、UV硬化型材料に比べて、安価であって厚さ精度を出しやすいという観点では、UV硬化型材料よりも好ましい。
乾燥装置550は、例えば輻射熱乾燥タイプ、熱風乾燥タイプなどの装置であり、本実施形態では熱風乾燥タイプの装置である。乾燥装置550は、熱風を噴出する複数のドライヤ551を有する。乾燥装置550には、塗布装置340によって粘着剤が表面に塗布された第1のセパレータ111が、位置決めロール323を経由して搬入される。乾燥装置550は、第1のセパレータ111に塗布された粘着剤を、複数のドライヤ551で熱風を吹き付けることにより乾燥及び硬化させて、第1のセパレータ111の表面に粘着層130を形成する。
乾燥装置550から搬出される、表面に粘着層130が形成された第1のセパレータ111は、位置決めロール325を経由して、ラミネータ330の一対のロール間に挿通される。ラミネータ330は、一対のロールによって、積層体120および第1のセパレータ111を、粘着層130を挟んだ状態でラミネートして、第2の粘着シート102を搬出する。
上記の構成を備える粘着シート製造装置500によれば、積層体120をラミネートする前に第1のセパレータ111の表面に塗布された有機溶剤揮発系の樹脂組成物を含む透明樹脂を乾燥硬化して粘着層130を形成するので、積層体120が熱の影響を受けて歪むことを抑止できる。また、平滑な積層体120の矯正力を、ラミネータ330によるラミネートによって、粘着層130に与えることができる。熱に起因する積層体120の歪みを抑止して平滑な積層体120の矯正力を粘着層130に与える結果として、上記の表示ムラを抑えることができる。また、有機溶剤揮発系の樹脂組成物を用いるので、UV硬化型材料を用いる場合に比べて、製造コストを抑えることができる。但し、上記で説明した通り、有機溶剤揮発系の樹脂組成物に含まれる有機溶剤を揮発させる必要性と、有機溶剤揮発系の樹脂組成物の低い形状維持力とにより、厚手の粘着層130を形成することができない。
一方で、粘着層130がUV硬化型材料を含む場合には、粘着シート製造装置500は、乾燥装置550に代えて、第1のセパレータ111の表面に塗布されたUV硬化型材料を硬化して粘着層130を形成するためのUV硬化装置360を、乾燥装置550と同じ位置に備えてもよい。この場合、UV硬化型材料は有機溶剤揮発系の樹脂組成物のように有機溶剤を揮発させる必要がないので、厚手の粘着層130を形成できる。なお、積層体120を積層する前に透明樹脂をUV硬化するので、酸素の硬化阻害を防ぐために、UV硬化装置360内は窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気とする必要がある。
図10は、粘着シート100を枚葉式で製造する過程を説明するための図である。本実施形態における粘着シート製造装置600によれば、先の実施形態のように、連続した第1のセパレータ111に粘着層130を塗布し、積層体120を積層することで連続的に粘着シート100を形成するのではなく、予め所望の寸法に裁断された第1のセパレータ111等を積層することで、1枚ずつ粘着シート100を形成する。本実施形態では、粘着層130の材料として、硬化前の液体状態でも形状維持力を有するUV硬化型材料を含む透明樹脂を用いる。
粘着シート製造装置600は、移動式ラミネータ635と、移動式塗布装置645と、UV硬化装置660と、吸着定盤690とを用いる。吸着定盤690は、平滑な吸着面を有し、個別のシート状の第1のセパレータ111を吸着保持する。移動式塗布装置645は、自ら並進移動しながら、吸着定盤690に吸着保持された第1のセパレータ111上に、粘着層130の元となるUV硬化型材料を含む透明樹脂を塗布する。なお、移動式塗布装置645としては、ダイコータを用いる。
第1のセパレータ111に塗布された透明樹脂層上に積層体120が載置されると、移動式ラミネータ635は、自ら並進移動しながら、積層体120を透明樹脂層に貼り合わせるように、透明樹脂層に積層体120を押し付けてラミネートする。UV硬化装置660は、複数のUVランプ662を備える。UV硬化装置660には、移動式ラミネータ635によってラミネートされた第1のセパレータ111、透明樹脂層および積層体120を吸着保持している吸着定盤690が搬入される。UV硬化装置660は、吸着定盤690上で第1のセパレータ111および積層体120によって挟まれた状態で保持されている透明樹脂層を、複数のUVランプ662からのUV照射によってUV硬化することで、粘着層130を形成する。これにより、粘着シート100が形成される。粘着シート100を吸着保持している吸着定盤690は、UV硬化装置660から搬出される。そして、粘着シート100は、吸着定盤690上から他の場所に移動される。
上記の構成を有する粘着シート製造装置600によれば、UV硬化型材料を含む透明樹脂層を、積層体120を積層した後にUV硬化するので、酸素の硬化阻害による影響を抑止でき、窒素ガス等を用いる必要性も無い。また、UV硬化型材料を用いるので厚手の粘着層130を得ることができる。但し、積層体120には張力が掛からないので、積層体120の矯正力が及ばない範囲内で、積層体120における第2のセパレータ121の固有の歪みが生じ得る。また、粘着シート100には、UV硬化するときの硬化発熱、硬化収縮、及び、複数のUVランプ662からの熱による、シワが生じ得る。
以上の複数の実施形態において、追加的に、第1のセパレータおよび積層体の何れも、予め低熱収化処理しておくことで、粘着シート製造過程における熱履歴の影響を抑止してもよい。もちろん、基材および第2のセパレータも、予め低熱収化処理をしておくことで、積層体製造過程における熱履歴の影響を抑止してもよい。
以上の複数の実施形態において、追加的に、セパレータの製造方法及び製造条件に起因した歪みを小さくするため、離型剤の組成や塗布条件を調整し、セパレータに加わる熱と張力とを極力低減させることで、セパレータの固有の歪みを小さくしてもよい。
以上の複数の実施形態において、追加的に、セパレータを予め低熱収化処理してから離型剤を塗布することで、離型剤の加熱乾燥に起因するセパレータの固有の歪みを小さくしてもよい。
以上の複数の実施形態において、セパレータなどの複数のフィルムを積層する手段として、複数のフィルムをラミネートするラミネータを用いた。これに代えて、複数のフィルムをプレスするプレス機を用いてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 粘着シート、101 第1の粘着シート、102 第2の粘着シート、111 第1のセパレータ、112 第1のセパレータ本体、120 積層体、121 第2のセパレータ、122 第2のセパレータ本体、123 中間層、125 基材、130 粘着層、141、142 離型剤層、200、400 積層体製造装置、211、213、311、313、416 巻出し部、215、417、418 巻取り部、221、223、225、227、229、321、323、325、327、421、423、425、427 位置決めロール、230、330、430 ラミネータ、240、340 塗布装置、250、550 乾燥装置、251、551 ドライヤ、300、500、600 粘着シート製造装置、360、660 UV硬化装置、362、662 UVランプ、375 搬送調整部、376、377 一対の可動ロール、380 シートカット装置、381 土台、382 固定手段、383 可動刃、384 移動手段、410 粘着フィルム、411 第1のセパレータ、413 第2のセパレータ、635 移動式ラミネータ、645 移動式塗布装置、690 吸着定盤
Claims (14)
- 離型剤が塗布された第1のセパレータと、
基材と、接着剤および粘着剤の少なくとも一方を含む中間層と、離型剤が塗布された第2のセパレータとの順に積層された積層体と、
前記第1のセパレータの前記離型剤が塗布された面と、前記第2のセパレータの前記離型剤が塗布された面とによって挟まれる粘着層と
を備える粘着シート。 - 前記基材は、前記第2のセパレータよりも平滑である
請求項1に記載の粘着シート。 - 前記粘着層は、積層方向に平均300μm以上の厚さを有する
請求項1または2に記載の粘着シート。 - 前記粘着層は、積層方向に平均500μm以上の厚さを有する
請求項1または2に記載の粘着シート。 - 前記中間層の積層方向の厚さは、前記粘着層の積層方向の厚さよりも小さい
請求項1から4のいずれか1項に記載の粘着シート。 - 前記基材の強度は、前記第2のセパレータの強度よりも高い
請求項1から5のいずれか1項に記載の粘着シート。 - 前記基材の材料は、前記第2のセパレータの材料と同じであり、
前記基材の積層方向の厚さは、前記第2のセパレータの積層方向の厚さよりも大きい
請求項6に記載の粘着シート。 - 前記基材は、PC(ポリカーボネイト)、TAC(セルローストリアセテート)、ガラスおよびPEN(ポリエチレンナフタレート)の少なくとも1つを含み、
前記第2のセパレータは、PET(ポリエチレンテレフタラート)を含む、
請求項6に記載の粘着シート。 - 前記粘着層は、アクリル系材料、シリコーン系材料およびウレタン系材料の少なくとも1つを含む
請求項1から8の何れか一項に記載の粘着シート。 - 前記粘着層の面内の少なくとも一の方向において、予め定められた範囲の両端部と中央部との3点の前記粘着層の厚さのうち、最大の厚さから最小の厚さを減算して得られる厚み偏差が、(1)10μm以下、及び、(2)前記粘着層の平均の厚さの2%以下、の少なくとも一方である
請求項1から9の何れか一項に記載の粘着シート。 - 前記粘着層の面内の少なくとも一の方向において、予め定められた範囲の両端部と中央部との3点の前記粘着層の厚さのうち、最大の厚さから最小の厚さを減算して得られる厚み偏差が、(1)7μm以下、及び、(2)前記粘着層の平均の厚さの1.5%以下、の少なくとも一方である
請求項1から9の何れか一項に記載の粘着シート。 - 粘着シート用の積層体であって、
基材と、
接着剤および粘着剤の少なくとも一方を含む中間層と、
離型剤が塗布されるセパレータと
を備え、
前記基材、前記中間層および前記セパレータはこの順に積層され、
前記基材は、前記セパレータよりも平滑であって強度が高い
積層体。 - 前記基材の材料は、前記セパレータの材料と同じであり、
前記基材の積層方向の厚さは、前記セパレータの積層方向の厚さよりも大きい
請求項12に記載の積層体。 - 前記基材は、PC(ポリカーボネイト)、TAC(セルローストリアセテート)、ガラスおよびPEN(ポリエチレンナフタレート)の少なくとも1つを含み、
前記セパレータは、PET(ポリエチレンテレフタラート)を含む、
請求項12に記載の積層体。
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CN113228144A (zh) * | 2018-12-28 | 2021-08-06 | Agc株式会社 | 透明显示装置及移动体 |
-
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