JP2018167430A - 印刷装置 - Google Patents

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千里 平山
Chisato Hirayama
千里 平山
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Abstract

【課題】複数の向きに載置可能な印刷装置において、コスト上昇や、重量の増加を抑制することことができる印刷装置を提供する。
【解決手段】プリンター100は、複数の向きに筐体10を設置可能なプリンター100であって、底面16と背面15とを有し、底面16に沿うように配置された第1の基板814と、正面14に沿うように配置された第2の基板811と、を備え、第1の基板814と第2の基板811のうち少なくとも一方の基板に発熱することにより固形物や流体が落下する虞のある発熱部材(電子部品813)が配置され、発熱部材と底面との間に、第1の基板814もしくは第2の基板811が配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来、基板の下部に部材を設けて、電子部品が基板から落下した場合に部材で受け止められるような構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の電話交換機では、トランス、IC等が基板から落下した場合、受け部によって受け止められる。
特開平7−231177号公報
しかしながら、複数の向きに筐体を設置可能な印刷装置においては、特別に部材を配置すると、コスト上昇や、本体の重量が増加する問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の向きに載置可能な印刷装置において、コスト上昇、及び重量の増加を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数の向きに筐体を設置可能な印刷装置であって、第1の底面と第2の底面とを有し、前記第1の底面に沿うように配置された第1の基板と、前記第2の底面に沿うように配置された第2の基板と、を備え、前記第1の基板及び前記第2の基板のうち少なくとも一方の基板に発熱することにより固形物や流体が落下する虞のある発熱部材が配置され、前記発熱部材と底面との間に、前記第1の基板もしくは前記第2の基板が配置される。
本発明によれば、第1の基板及び第2の基板のうち少なくとも一方の基板に配置される発熱部材と底面との間に基板が配置されるため、発熱部材が発する熱によって発熱部材等の固形物や流体の落下物が基板から落下または流下した場合、基板によって落下物が受け止められる。例えば、第2の基板に発熱部材が配置され、第1の底面を使用して筐体を設置した状態において、発熱部材が発する熱によって落下物が第2の基板から落下または流下した場合は、発熱部材と第1の底面との間に配置される第1の基板によって落下物が受け止められる。また、第1の基板に発熱部材が配置され、第2の底面を使用して筐体を設置した状態において、発熱部材が発する熱によって第1の基板から落下または流下した場合は、発熱部材と第2の底面の間に配置される第2の基板によって落下物が受け止められる。このように、複数の向きに配置可能な筐体を、いずれかの向きに設置した場合に、発熱部材の熱に由来する落下物が基板により受け止められる。このため、複数の向きに配置可能な筐体に、発熱部材の発熱による落下物への対策として特別に部材を配置する必要がなく、コスト上昇、及び重量の増加を抑制することができる。
また、上記構成において、印刷した媒体を前記筐体の外に排出する排出口を備え、前記第1の底面及び前記第2の底面のうち少なくとも一方が、前記排出口を備えた壁部と反対側に位置する構成としてもよい。
この構成によれば、印刷装置の筐体が複数の向きのいずれかで配置された状態で、壁部に設けられた排出口が発熱部材の上方に位置するので、発熱部材の熱を排出口から排熱する効果が得られる。
また、上記構成において、前記第1の底面及び前記第2の底面のうち少なくとも一方に、開口部を設ける構成としてもよい。
この構成によれば、第1の基板に沿う第1の底面に開口部が開口する場合には、第1の基板に配置される発熱部材の熱を、開口部を通じて効果的に排熱できる。また、第2の基板に沿う第2の底面に開口部が開口する場合には、第2の基板に配置される発熱部材の熱を、開口部を通って排熱できる。
さらに、第1の底面に開口部が開口する構成で、第1の基板または第2の基板に配置される発熱部材が過熱して落下物が発生した場合に、第1の基板がバリア部材となり、落下物が開口部に達することを防止できる。また、第2の底面に開口部が開口する構成で、第1の基板または第2の基板に配置される発熱部材が過熱して落下物が発生した場合に、第2の基板がバリア部材となり、落下物が開口部に達することを防止できる。このため、発熱部材の発熱による落下物への対策として特別に部材を配置せずに、第1の底面及び第2の底面に開口部を設けて効果的に排熱できる。
この構成において、前記開口部は、前記第1の底面において前記第1の基板に対向する位置、及び、前記第2の底面において前記第2の基板に対向する位置に開口する構成であってもよい。
この構成によれば、第1の基板または第2の基板と対向する位置に開口部があるため、開口部を使用して、第1の基板または第2の基板に配置された発熱位置部材の熱を、より効果的に排熱できる。また、開口部に対向する第1の基板または第2の基板がバリア部材となるため、発熱部材が過熱した場合であっても、開口部から筐体の外部に落下物の影響が及ぶことを防止できる。
また、上記構成において、前記第1の基板と前記第2の基板との接合面は、接着剤で密封して接合される構成としてもよい。
この構成によれば、発熱部材の過熱等により、第1の基板または第2の基板からの落下物が発生しても、第1の基板と第2の基板との接合面から落下物が落下あるいは流下することを防止できる。例えば、発熱部材の熱に起因して流体が第1の基板または第2の基板から流下しても、接合部から、第1の基板及び第2の基板の外側に漏出しない。従って、流体の落下物に対する対策として特別な部材を配置する必要がない。
また、上記構成において、前記第1の基板と前記第2の基板とには、サーマルビアが形成され、前記開口部は、前記サーマルビアと対向する位置に設けられる構成としてもよい。
この構成によれば、第1の基板に配置される発熱部材や第2の基板に配置される発熱部材が発する熱を、サーマルビアを介して効果的に放熱でき、さらに、この熱を開口部を通じて外部に効果的に排出できる。
また、上記構成において、前記第1の基板と前記第2の基板とは交差するように配置される構成であってもよい。
この構成によれば、設置に使用される第1の底面及び第2の底面が交差して設けられた印刷装置においては、発熱部材の発熱による落下物への対策として特別に部材を配置する必要がない。
第1の底面を使用して配置した場合のプリンターの断面図。 第2の底面を使用して配置した場合のプリンターの断面図。 基板配置の別実施形態を示す要部拡大図。 基板配置の別実施形態を示す要部拡大図。 基板配置の別実施形態を示す要部拡大図。 基板配置の別実施形態を示す要部拡大図。 基板配置の別実施形態を示す要部拡大図。 基板配置の別実施形態を示す要部拡大図。 基板配置の別実施形態を示す要部拡大図。 図9の構成をロール紙収納部側から見た要部拡大図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、底面16を使用して配置した場合のプリンター100の記録用紙4(媒体)の搬送方向と交差する方向からみた断面図であり、図2は、正面14を使用して配置した場合のプリンター100の記録用紙4(媒体)の搬送方向と交差する方向からみた断面図である。プリンター100(印刷装置)は、図1に示すように横配置が可能であり、または、図2に示すように縦配置が可能である。
プリンター100は、図1に示すように、筐体10を備える。筐体10は、上面17(壁部)と、底面16(第1の底面)と、正面14(第2の底面)と、背面15とを備える。プリンター100は、底面16、及び正面14のいずれかが下方向を向くことにより、複数の向きに設置可能となる。
本実施形態では、底面16は、横配置において筐体10を支持する脚部91を備える。また、正面14は、縦配置において筐体10を支持する脚部92を備える。これにより、プリンター100は、底面16、及び正面14のいずれかが設置面Fに面した状態で設置される。上記横配置は、底面16が設置面Fに面した設置状態であり、縦配置は、正面14が設置面Fに面した設置状態である。
筐体10は、ロール紙収納部3を備える。ロール紙収納部3は、ロール状に巻かれた記録用紙4(媒体)を収納可能である。記録用紙4は、ロール紙収納部3から搬送経路2に繰り出されて搬送部70に至る。搬送部70は、搬送経路2と、モーター(図示略)により回転駆動するプラテンローラー7とを備える。搬送部70は、プラテンローラー7を駆動させて、記録用紙4を搬送経路2に沿って印刷部60へ搬送する。
印刷部60は、サーマルヘッド6を備え、記録用紙4にドットを形成し、画像を印刷する。また、搬送部70は、印刷後の記録用紙4を搬送経路2に沿って排出口31(排紙口)へ搬送し、排出口31から筐体10の外部へ排出させる。
オートカッター機構50は、モーター(図示略)により駆動する可動刃54を備える。オートカッター機構50は、可動刃54を駆動させ、外部へ排出された記録用紙4を、予め設定された箇所で切断する。
ケーブル28は、電源に接続されたACアダプターに繋がるDC(Direct Current)ケーブルであり、制御部80に接続される。
制御部80は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等のハードウェア(いずれも図示略)を備える。制御部80は、所定の制御プログラムをCPUによって実行することにより、プリンター100を制御する。ROMは、不揮発性の記憶装置であり、CPUが実行する制御プログラム、及び、この制御プログラムで処理されるデータを格納する。
RAMは、CPUのワークエリアを構成する。CPUは、ROMや記憶部(図示略)から読み出した制御プログラムをRAMに展開し、展開された制御プログラムを実行して、プリンター100の各部を制御する。
制御部80は、第1の基板814と、第2の基板811とを有する。第2の基板811と、第1の基板814とは交差するように配置され、好ましくは、略直交するように配置される。
第1の基板814は、ガラスエポキシ基板等、難燃性の材料で形成された回路基板である。第1の基板814はPCB基板(Printed Circuit Board)であって、パターン配線が形成されており、電子部品が実装される。第1の基板814に実装された電子部品の数は限定されず、このうちの1つを図1に電子部品813として示す。第1の基板814には、電子部品813の近傍に複数のサーマルビア815が形成される。
第1の基板814は、電源回路、制御回路、或いはインターフェース回路等の各種回路を搭載する。電源回路は、ケーブル28から供給される電力に基づきサーマルヘッド6、モーター(図示略)、CPUやROM等の回路素子等に電力を供給する回路である。制御回路は、上述したCPU、ROM、RAM、及びその周辺回路やコネクター等を含み、プリンター100を制御する。インターフェース回路は、プリンター100を外部の機器に接続するためのケーブル等を接続するコネクターや回路素子を含む。
電子部品813(発熱部材)は、System−on−a−chip(SOC)やCPUまたは、安定化電源回路など発熱量が多くヒートシンクなどで冷却をする必要がある素子や、電解コンデンサーなど内容物が流出するおそれのある素子を指すが、上記以外の電源回路、制御回路、及びインターフェース回路のいずれか、或いはその他の回路を構成する部品であってもよく、具体的には、抵抗素子、キャパシター、コイルなどの電気回路素子、半導体素子、コネクター、各種配線等であってもよい。
また、電子部品813(発熱部材)は、IEC60950−1で防火用エンクロージャーが必要な部分として規定されている、一次回路のコンポーネントや一次回路のコンポーネントの限度を超える電源から給電される二次回路のコンポーネントや、一次回路のコンポーネントに規定する有限電源から給電されるが材の上に搭載されない二次回路のコンポーネントや、電源の内部コンポーネント又は一次回路のコンポーネントに規定する有限電源をもつ部分組立品で、過電流保護デバイス、インピーダンス制限、レギュレーティング回路及び配線を含む有限電源の出力規定に適合する点までのものや、危険電圧又は危険エネルギーレベル回路の開放形のスイッチ及びリレーの接点、並びに整流子といったアークを発生する部分に囲いを施していないコンポーネントであってもよい。
サーマルビア815は、面814aから面814bまで貫通した孔に、金または銅等、導電材料をメッキ加工することにより形成される。
サーマルビア815は電子部品813の近傍に位置し、電子部品813が発する熱を放熱する。また、底面16には、排気口61(開口部)が形成される。排気口61は、第1の基板814に対向する底面16に開口するので、電子部品813の熱がサーマルビア815から排気口61を通って排熱される。特に、排気口61は、底面16において、サーマルビア815と対向する位置に設けられるので、サーマルビア815を介して放散された熱を、排気口61を通して外部に効果的に排出できる。
第2の基板811は、第1の基板814と同様に、ガラスエポキシ基板等の難燃性の基板であり、パターン配線が形成されたPCB基板である。第2の基板811には電子部品が実装され、このうちの1つを電子部品812として図1に示す。第2の基板811は電源回路、制御回路、及びインターフェース回路等の各種回路を搭載し、電子部品812は、これらの回路を構成する部品である。具体的には、抵抗素子、キャパシター、コイルなどの電気回路素子、半導体素子、コネクター、各種配線等である。
第1の基板814と第2の基板811とに実装される回路は任意に選択可能であり、例えば、電源回路、制御回路、インターフェース回路等を第1の基板814と第2の基板811と分けて配置してもよい。
第2の基板811では、電子部品812の近傍に複数のサーマルビア818が形成される。サーマルビア818は、面811aから面811bまで貫通した孔に、金または銅等、導電材料をメッキ加工することにより形成される。
サーマルビア818は電子部品812の近傍に位置し、電子部品812が発する熱を放熱する。また、正面14には、排気口62(開口部)が形成される。排気口62は、第2の基板811に対向する正面14に開口するので、電子部品812の熱がサーマルビア818から排気口62を通って排熱される。特に、排気口62は、正面14において、サーマルビア818と対向する位置に設けられるので、サーマルビア818を介して放散された熱を、排気口62を通して外部に効果的に排出できる。
また、上面17には記録用紙4を排出する排出口31が開口する。図1に示す横配置の状態では、排出口31は電子部品812、813の上方に位置するので、電子部品812、813の熱を排出口31から排熱する効果が得られる。
第1の基板814と第2の基板811とは、図1に示すように、互いに交差するように筐体10内部に配設される。詳細には、第1の基板814及び第2の基板811は、第2の基板811の端面811cが、第1の基板814の一方の面である接合面816に接するように、L形状の金具817により連結される。金具817は、第1の基板814と第2の基板811との各々に対し、例えばねじ(図示略)により固定される。また、端面811cと接合面816との接合は、隙間なく接することが好ましく、例えば粘性を有する液体が漏出しないことがより好ましい。第1の基板814と第2の基板811とを接合する方法は、金具817を用いる例に限定されず、例えば、金具817とは異なる形状の連結部材により連結してもよいし、難燃性の接着材を用いてもよい。例えば、端面811cと接合面816との間を密封する効果を奏する材料や部材を配置してもよい。具体的には、接着材として、使用前に液状やゲル状であって固化する接着剤や、粘性を有する流体、ゲルやペースト状の材料、粘土状の材料であって固化しないものを用いてもよく、固体材料を用いてもよい。接着性(接着力の強さ)は、端面811cと接合面816との間を密封できればよく、任意である。
なお、電子部品813及び電子部品812は、第1の基板814と、第2の基板811とがなす劣角側の面に配置することが好ましい。この構成によれば、第1の基板814に対して第2の基板811を上側または第2の基板811に対して第1の基板814を上側となるように向きを変えてプリンター100を設置しても、互いに一方の基板からの落下物等を他の基板で受け止めることができる。
プリンター100においては、希ではあるが、第1の基板814、或いは第2の基板811に実装された回路に、過大な負荷が生じることがある。例えば、ケーブル28を介して定格を超える電圧、電流が入力されることや、外的要因により記録用紙4の搬送に支障を来してプラテンローラー7や可動刃54を駆動するモーター(図示略)に過大な負荷が加わることが原因となる。回路に対する過大な負荷は、電子部品812、813の発熱を招き、電子部品812、813が耐熱温度を超えて高温になる可能性がある。これにより、例えば電子部品812、813を固定する半田が融解して流れたり、半田の融解により電子部品812、813が第1の基板814または第2の基板811から脱落したりする可能性がある。また、電子部品812、813の外装が溶解して流れたり、電子部品812、813に封入された内容物が漏出したり、発煙や発火にいたる可能性がある。このため、発煙や発火にいたる原因物が筐体外へ影響を与えないよう筐体内に封じ込める必要があり、防火用エンクロージャーに関する安全規格として、IEC60950−1/IEC62368−1がある。
プリンター100が、図1に示すように横配置された状態で、電子部品812、813の過熱が発生すると、第2の基板811から下方に向けて、電子部品812、溶解した電子部品812の外装、漏出した内容物、溶解した半田等が落下あるいは流下する。これらを総称して落下物と呼ぶ。
本実施形態では、電子部品812の下方向には、第1の基板814が配置される。このため、電子部品812等の落下物は、第1の基板814によって受け止められる。第1の基板814にはサーマルビア815が開口するが、流動性を有する落下物が第1の基板814へ落下してサーマルビア815に流れ込んだ場合に、孔で固化する。これは、サーマルビア815の孔が小さいこと、落下物が第1の基板814やサーマルビア815において冷却されること等に起因する作用である。
このように、万が一、第2の基板811からの落下物が発生しても、第1の基板814がバリア部材となるため、落下物への対策として別のバリア部材を設ける必要がない。したがって、プリンター100の重量の増加を抑制することができる。
また、第1の基板814の接合面816と、第2の基板811の端面811cとの間には隙間が無いため、第2の基板811から流動性を有する溶解物が流下しても、外部に漏れ出ることがない。
図2には、プリンター100を縦配置の状態で設置した状態を示す。
縦配置のプリンター100において、上述したように電子部品812、813の過熱が発生すると、第1の基板814から下方に向けて落下物が落下あるいは流下する。
本実施形態では、電子部品813の下方向には、第2の基板811が配置される。このため、電子部品813等の落下物は、第1の基板814から落下或いは流下して、第2の基板811によって受け止められる。また、流動性を有する落下物が第2の基板811へ落下してサーマルビア818に流れ込んだ場合には、サーマルビア818の孔で固化する。
このように、万が一、第1の基板814からの落下物が発生しても、縦配置のプリンター100においては、第2の基板811がバリア部材となるため、落下物への対策として別のバリア部材を設ける必要がない。したがって、プリンター100の重量の増加を抑制することができる。
また、上述のように、第1の基板814の接合面816と、第2の基板811の端面811cとの間には隙間が無いため、第1の基板814から流動性を有する溶解物が流下しても、外部に漏れ出ることがない。このとき、溶解物が外部に漏れ出る恐れがなければ、安全規格IEC60950−1/IEC62368−1に基づいて、筐体10の難燃グレードを下げることができるため、筐体10にかかるコストを低減することができる。
以上、説明したように、本実施形態のプリンター100は、複数の向きに筐体10を設置可能なプリンター100であって、底面16と背面15とを有する。プリンター100は、底面16に沿うように配置された第1の基板814と、正面14に沿うように配置された第2の基板811と、を備える。第1の基板814及び第2の基板811のうち少なくとも一方の基板に発熱することにより固形物や流体が落下する虞のある発熱部材が配置される。発熱部材と底面との間に、第1の基板814もしくは第2の基板811が配置される。例えば、第1の基板814に配置される電子部品813を発熱部材とした場合、電子部品813と底面14との間に、第2の基板811が配置される。また、第2の基板811に配置される電子部品812を発熱部材とした場合、電子部品812と底面16との間に、第1の基板814が配置される。
本発明を適用したプリンター100によれば、第1の基板814及び第2の基板811のうち少なくとも一方の基板に配置される発熱部材と底面との間に基板が配置されるため、発熱部材が発する熱によって発熱部材等の固形物や流体の落下物が基板から落下または流下した場合、基板によって落下物が受け止められる。例えば、第2の基板811に発熱部材としての電子部品812が配置され、底面16を使用して筐体10を設置した状態(配置)において、電子部品812が過熱した場合等に、電子部品812が発する熱によって第2の基板811から落下物が落下あるいは流下する可能性がある。この場合、電子部品812と底面16との間に第1の基板814が配置されるので、電子部品812に由来する落下物を第1の基板814により受け止めることができる。また、例えば、第1の基板814に発熱部材としての電子部品813が配置され、底面14を使用して筐体10を設置した状態(配置)において、電子部品813が過熱した場合、電子部品813と底面14との間に第2の基板811が配置されるので、電子部品813に由来する落下物を第2の基板811により受け止めることができる。
これにより、複数の向きに配置可能な筐体10を、縦配置及び横配置のいずれかの向きに設置した場合に、第1の基板814もしくは第2の基板811に配置された発熱部材の熱に由来する落下物が受け止められる。このため、筐体10を設置可能な向きに対応して落下物を受け止められる部材を特別に配置しなくともよいため、コスト上昇、及び重量の増加を抑制することができる。
さらに、実施形態のプリンター100は、電子部品812と底面16との間に第2の基板811が位置し、電子部品813と底面14との間に第2の基板811が配置される。従って、プリンター100は、縦配置、及び横配置のいずれの方向に設置された場合であっても、発熱部材の熱による落下物を基板により受け止めることができる。このため、このため、筐体10を設置可能な向きに対応して落下物を受け止める部材を省略できることによる効果が、より顕著である。
また、プリンター100は、印刷した記録用紙4を筐体10の外に排出する排出口31を備える。底面16及び正面14のうち少なくとも一方が、排出口31を備えた上面17と反対側に位置する。本実施形態の構成では、底面16が、排出口31が開口する上面17と反対側に位置している。
これにより、図1に示す横配置の状態で、排出口31が電子部品812、813の上方に位置するので、電子部品812、813の熱を排出口31から排熱する効果が得られる。
また、プリンター100は、底面16及び正面14の少なくとも一方に、開口部を設ける構成である。具体的には、底面16に排気口61を設け、正面14に排気口62を設けた構成である。この構成によれば、第1の基板814に沿う底面16に排気口61が開口するので、電子部品813の熱を排気口61を通じて効果的に排熱できる。また、第2の基板811に沿う正面14に排気口62が開口するので、電子部品812の熱を排気口62を通じて効果的に排熱できる。
さらに、底面16に排気口61が開口する構成で、電子部品812または電子部品813が過熱して落下物が発生した場合に、第1の基板814がバリア部材となり、落下物が排気口61に達することを防止できる。また、正面14に排気口62が開口する構成で、電子部品812または電子部品813が過熱して落下物が発生した場合に、第2の基板811がバリア部材となり、落下物が排気口62に達することを防止できる。このため、電子部品812、813の発熱による落下物への対策として特別に部材を配置せずに、排気口61、62を設けて効果的に排熱できる。このように、落下物が外部に漏れ出る恐れがなければ、安全規格IEC60950−1/IEC62368−1に基づいて筐体10に開口を設けることができるため、効率的に排熱することができる。
また、第1の基板814と第2の基板811との接合面816は、接着材で密封して接合される。このように、電子部品812、813の過熱等により、第1の基板814または第2の基板811からの落下物が発生しても、接合面816と端面811cとの間には隙間が無いため、隙間を通じて落下物が流出することを防止できる。従って、第1の基板814または第2の基板811から流体の落下物が流下しても、第1の基板814及び第2の基板811の外側に漏出しない。従って、流体の落下物の対策として特別な部材を配置する必要がない。
また、第1の基板814には、サーマルビア815が形成され、排気口61は、サーマルビア815と対向する位置に設けられる。また、第2の基板811には、サーマルビア818が形成され、排気口62は、サーマルビア818と対向する位置に設けられる。このため、電子部品812、813が発する熱を、サーマルビア815、818を介して効果的に放熱できる。さらに、サーマルビア815を介して放散された熱が、排気口61を通って外部に効果的に排出され、サーマルビア818を介して放散された熱が、排気口62を通って外部に効果的に排出される。これにより、より効果的な排熱が可能である。
また、第1の基板814と第2の基板811とは交差するように配置される。このため、設置に使用される底面16及び正面14が交差して設けられたプリンター100においては、電子部品812もしくは電子部品813の発熱による落下物への対策として特別に部材を配置する必要がない。
つぎに、別実施形態を説明する。
図3、図4、図5、図6、及び図7は、基板配置の別実施形態を示す要部拡大図である。図3〜図7の各図は、それぞれ、横配置(図1)における制御部80の構成例を示し、制御部80の近傍の各部を合わせて図示する。これら図3〜図7に示す状態は、図1に示した横配置と同様の状態であり、底面16が設置面Fに面する。横配置の状態で、第2の基板811は第1の基板814に対して上側に位置する。本実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図3は、第2の基板811、及び、第1の基板814が、第1の基板814を底面として設置され、逆T字形に隙間なく連結された図である。
また、図4は、プリンター100は、ガラスエポキシ基板等の難燃性の基板である第3の基板831を備え、第2の基板811、第1の基板814、及び第3の基板831が、第1の基板814を底面として設置され、H字形に隙間なく連結された図である。各図において、プリンター100の横配置の場合、図示から明らかなように、電子部品812の熱により第2の基板811から落下物が落下または流下した場合、面811a側に延在する第1の基板814によって受け止められる。これにより、上記の各基板とは別のバリア部材を設ける必要がないので、コスト上昇がなく、プリンター100の重量の増加を抑制することができる。
図5は、プリンター100は、ガラスエポキシ基板等の難燃性の基板である第4の基板841を備え、第1の基板814、第2の基板811、及び第4の基板841は、第1の基板814を底面として設置されコの字形に隙間なく連結された図である。すなわち、第1の基板814と第2の基板811とが、互いの端部が接するように略直角に接合され、第2の基板811と第4の基板841とが互いの端部が接するように略直角に接合される。
また、図6は、プリンター100は、第4の基板841、及びガラスエポキシ基板等の難燃性の基板である第5の基板851を備える。第1の基板814、第2の基板811、第4の基板841、及び第5の基板851は、第1の基板814を底面として設置されロの字形、すなわち矩形を描くように隙間なく連結された図である。
また、図7は、ガラスエポキシ基板等の難燃性の基板である第6の基板861を備え、第2の基板811、第1の基板814、及び第6の基板861は、第1の基板814を底面として設置され断面が三角形となる態様で、互いに隙間なく連結された図である。
図3〜図7の構成例によれば、プリンター100の横配置において、図示から明らかなように、第2の基板811から落下または流下する落下物が、第1の基板814によって受け止められる。また、プリンター100の縦配置においては、第1の基板814から落下または流下する落下物が、第2の基板811によって受け止められる。従って、上記各基板とは別のバリア部材が不要になるため、コスト上昇がなく、重量の増加を抑制することができる。
図8、図9、及び図10は、基板配置の別実施形態を示す要部拡大図である。本実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。図8〜図10の各図は、それぞれ、横配置(図1)における制御部80の構成例を示し、制御部80の近傍の各部を合わせて図示する。これら図8〜図10に示す状態は、図1に示した横配置と同様の状態であり、底面16が設置面Fに面する。横配置の状態で、第2の基板811は第1の基板814に対して上側に位置する。
図8及び図9は、図1と同様に搬送方向と交差する方向から見た断面図である。図10は、図9の構成をロール紙収納部3側から見た図である。
図8及び図9に示す構成例では、それぞれ、第1の基板814または第2の基板811に搭載された電源回路を構成する部品の1つであるコネクター871を示す。コネクター871は、プリンター100の外部のケーブル等が接続されるコネクターであり、例えば、ケーブル28(図1)に接続される。
図8は、第2の基板811の面811b側にコネクター871が配置され第1の基板814を底面として設置された図である。図9は、第1の基板814の正面14側に形成された切欠部881にコネクター871が配置され第1の基板814を底面として設置された図である。図10は、第2の基板811の側面にコネクター871が配置され第1の基板814を底面として設置された図である。
図8〜図10の構成例によれば、プリンター100の横配置においては、それぞれ、図示から明らかなように、第2の基板811から落下または流下する落下物が第1の基板814によって受け止められ、コネクター871と接触しない。
また、図10に示すように、コネクター871を、電子部品812の直下から外れた位置に配置すると、更なる効果が期待できる。すなわち、電子部品812及びその近傍から流下または落下する落下物が、第1の基板814に接触する範囲は、電子部品812の直下に相当する図中符号Zで示す領域である。切欠部881及びコネクター871を、範囲Zから外れた位置とすることで、落下物が切欠部881から流出する事態を防止できる。従って、第1の基板814に切欠部881を設けてコネクター871等の部材を配置する場合に、切欠部881を範囲Zから外れた位置に配置すれば、落下物がプリンター100の外部にもたらす影響を防止できる。
また、プリンター100の縦配置においては、図8及び図9に示す構成のいずれにおいても、第2の基板811から落下または流下する落下物が第2の基板811によって受け止められ、コネクター871と接触しない。これにより、電子部品812、または、電子部品813と、コネクター871との間には、別のバリア部材が不要になるため、コスト上昇がなく、重量の増加を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、第1の基板814、及び第2の基板811の形状やサイズは任意である。例えば、第1の基板814と第2の基板811の形状やサイズが同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、上記実施形態において、第1の基板814、及び第2の基板811は、底面16、及び正面14から離れた位置に配置されてもよい。
また、本発明の発熱部材はいわゆる電子部品に限定されず、通電により熱を発する素子、部品あるいはその他の回路構成物であればどのような物であっても本発明を適用できる。例えば、ポンプ、モーター、アクチュエーター等の機械の一部、LEDやランプ等の光源を発熱部材として、本発明を適用してもよい。
また、筐体10の外周面のうち底面16及び正面14以外の面には、設置時に不安定となるように突起物を設けてもよい。これにより、間違った面を底面として設置すると、突起物により筐体10の設置が不安定になるので、ユーザーは容易に間違った面を底面としてしまったということを認識しやすい。そのため、第1の基板814及び第2の基板811が適正な向きの状態でプリンター100を設置することができる。
また、上記各実施形態では、サーマルヘッド6により媒体に印刷するサーマルプリンターに本発明を適用した例を説明したが、本発明を適用するプリンター100の印刷方式は特に限定されない。例えば、ドットインパクト式プリンター、熱昇華型プリンター、インクジェット式プリンター、レーザープリンター等に本発明を適用してもよい。また、本発明を、複合機に搭載される印刷装置に適用することも勿論可能である。
2…搬送経路、3…ロール紙収納部、4…記録用紙(媒体)、6…サーマルヘッド、7…プラテンローラー、10…筐体、14…正面(第2の底面)、15…背面、16…底面(第1の底面)、17…上面(壁部)、28…ケーブル、31…排出口、50…オートカッター機構、54…可動刃、60…印刷部、61、62…排気口(開口部)、70…搬送部、80…制御部、91、92…脚部、100…プリンター(印刷装置)、811…第2の基板、811a、811b…面、811c…端面、812、813…電子部品(発熱部材)、814…第1の基板、814a、814b…面、815、818…サーマルビア、816…接合面、817…金具、F…設置面。

Claims (6)

  1. 複数の向きに筐体を設置可能な印刷装置であって、
    第1の底面と第2の底面とを有し、
    前記第1の底面に沿うように配置された第1の基板と、
    前記第2の底面に沿うように配置された第2の基板と、
    を備え、
    前記第1の基板及び前記第2の基板のうち少なくとも一方の基板に発熱することにより固形物や流体が落下する虞のある発熱部材が配置され、
    前記発熱部材と底面との間に、前記第1の基板もしくは前記第2の基板が配置されること、
    を特徴とする印刷装置。
  2. 印刷した媒体を前記筐体の外に排出する排出口を備え、
    前記第1の底面及び前記第2の底面のうち少なくとも一方が、前記排出口を備えた壁部と反対側に位置することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記第1の底面及び前記第2の底面のうち少なくとも一方に、開口部を設けることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の印刷装置。
  4. 前記第1の基板と前記第2の基板との接合面は、接着材で密封して接合されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記第1の基板と前記第2の基板とには、サーマルビアが形成され、前記開口部は、前記サーマルビアと対向する位置に設けられることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記第1の基板と前記第2の基板とは交差するように配置されることを特徴とする請求項1から5に記載の印刷装置。
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