JP2018167338A - 連接用アーム - Google Patents

連接用アーム Download PDF

Info

Publication number
JP2018167338A
JP2018167338A JP2017065101A JP2017065101A JP2018167338A JP 2018167338 A JP2018167338 A JP 2018167338A JP 2017065101 A JP2017065101 A JP 2017065101A JP 2017065101 A JP2017065101 A JP 2017065101A JP 2018167338 A JP2018167338 A JP 2018167338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
connecting portion
resin
ring member
outer skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017065101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6812287B2 (ja
Inventor
洋一郎 福永
Yoichiro Fukunaga
洋一郎 福永
真章 中村
Masaaki Nakamura
真章 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP2017065101A priority Critical patent/JP6812287B2/ja
Publication of JP2018167338A publication Critical patent/JP2018167338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6812287B2 publication Critical patent/JP6812287B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】連接用アーム同士が相対的に回動した際に生じる振動を抑え、多関節アーム動作性を向上させることができる連接用アームを提供する。【解決手段】連接用アーム1は、多関節アームの一部となる連接用アームである。連接用アーム1は、アーム本体20と、アーム本体20の一端側において、多関節アームの基端側に回動自在に連接される第1連接部30と、アーム本体の他端側において、多関節アームの先端側に回動自在に連接される第2連接部40と、を備えている。第1連接部30は、繊維強化樹脂からなる。アーム本体20および第2連接部40は、発泡樹脂からなる芯材25、45と、芯材25、45に被覆された繊維強化樹脂からなる外皮26、46と、を少なくとも備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、産業用ロボットの多関節アームに好適に用いられる連接用アームに関する。
従来から、産業用ロボットには、地面に回転自在に立設された支持柱部に、多関節アームの基端が取り付けられており、多関節アームの先端には、エンドエフェクタが取り付けられている。多関節アームは、少なくとも2つの連接用アームを回動自在に連接させた多関節構造であり、連接された連接用アーム同士は、サーボモータ等により相対的に回動する。
このような多関節アームに用いられる連接用アームとして、たとえば、特許文献1には、以下に示す連接用アームが提案されている。この連接用アームは、アーム本体と、多関節アームの基端に連接される第1連接部と、アーム本体の他端側において、多関節アームの先端側に連接される第2連接部と、を備えている。第1および第2連接部は、アーム本体と、繊維強化樹脂により、一体的に形成されている。この連接用アームによれば、その素材が繊維強化樹脂からなるので、連接用アームの軽量化を図るとともに、その剛性を確保することができる。
特開2009−190149号公報
しかしながら、特許文献1の連接用アームは、多関節アームとして回動自在に連接されており、連接用アームが、関節となる部分で回動および停止のタイミングで、連接用アームが振動することがある。
特に、多関節アームの基端側で発生した振動は、その先端側で大きくなる傾向があるため、この振動が、多関節アームの先端に取付けられたエンドエフェクタに伝わってしまうことがある。このような結果、発生した振動がある程度収まらないと、多関節アームは、次の動作に移ることができないため、多関節アームの動作性が損なわれることがある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、連接用アームが回動した際に生じる振動を抑えることにより、多関節アームの動作性を向上させることができる連接用アームを提供することにある。
前記課題を鑑みて、本発明に係る連接用アームは、産業用ロボットの多関節アームの一部となる連接用アームであって、前記連接用アームは、アーム本体と、前記アーム本体の一端側において、前記多関節アームの基端側に回動自在に連接される第1連接部と、前記アーム本体の他端側において、前記多関節アームの先端側に回動自在に連接される第2連接部と、を備えており、前記第1連接部は、繊維強化樹脂からなり、前記アーム本体および前記第2連接部は、発泡樹脂からなる芯材と、前記芯材を被覆する繊維強化樹脂からなる外皮と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、第1連接部は、繊維強化樹脂からなり、アーム本体および第2連接部は、芯材を被覆する繊維強化樹脂からなる外皮を備えているため、連接用アームの剛性を確保することができる。
さらに、アーム本体および第2連接部は、発泡樹脂からなる芯材を備えているため、連接用アームのさらなる軽量化を図ることができるばかりでなく、連接用アームが回動した際に生じる連接用アームの振動を、芯材の発泡樹脂に吸収させることができる。
また、第2連接部は、アーム本体の他端側において、多関節アームの先端側に回動自在に連接されるので、第2連接部の発泡樹脂の芯材により、多関節アームの先端に取付けられたエンドエフェクタへの振動を好適に吸収することができる。これに加えて、第1連接部において発生した振動は、アーム本体を構成する発泡樹脂からなる芯材で吸収されるため、第2連接部に第1連接部の振動が伝わり難い。
このような結果、多関節アームの先端に取付けられたエンドエフェクタに伝わる振動を抑えることにより、多関節アームの次の動作を早期に実行することができ、多関節アームの動作性を向上させることができる。
より好ましい態様としては、前記アーム本体および前記第2連接部の芯材は、連続して形成されている。この態様によれば、前記アーム本体および第2連接部が連続した芯材となっているため、第1連接部において発生した振動を、発泡樹脂からなる1つの芯材で効率的に吸収することができる。
さらに、好ましい態様としては、前記第2連接部には、前記多関節アームの先端側に連接するための金属製のリング部材が取り付けられており、前記第2連接部には、前記芯材に段付き部分を形成し、前記段付き部分を前記外皮で被覆することにより、前記段付き部分を被覆した前記外皮に前記リング部材が着座するように、前記リング部材を収容する収容凹部が形成されている。
この態様によれば、第2連接部の収容凹部に、多関節アームの先端側に連接するためのリング部材を収容しつつ、リング部材を芯材の段付き部分を被覆した外皮に着座する。この結果、リング部材が着座した表面およびその外周面の対向する位置に、外皮を介して、段付き部分の発泡樹脂を配置することができる。
このような結果、第1連接部からリング部材に向かう振動を、芯材の段付き部分の発泡樹脂で吸収することができ、リング部材に向かう振動を、リング部材から外皮を介して、芯材の段付き部分の発泡樹脂で吸収することができる。
本発明によれば、連接用アームが回動した際に生じる振動を抑えることにより、多関節アームの動作性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る連接用アームを一方側から視た模式的斜視図である。 図1に示す連接用アームを他方側から視た模式的斜視図である。 図1に示す連接用アームの平面図である。 図1に示す連接用アームに配置された芯材の位置を説明するための模式的斜視図である。 (a)は、図3のA−A線における断面図であり、(b)は、図3のB−B線における断面図であり、(c)は、図3のC−C線における断面図である。 図3のD−D線における断面図である
以下の本発明に係る本実施形態に係る連接用アームを、図1〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態に係る連接用アーム1は、産業用ロボットの多関節アーム(図示せず)の一部となる連接用アームである。多関節アームの基端は、これを支持するとともに水平方向に回転自在となる支持柱部(図示せず)に取り付けられており、関節アームの先端には、エンドエフェクタ(図示せず)が取り付けられている。
図1に示すように、連接用アーム1は、アーム本体20と、アーム本体20の一端側において、多関節アームの基端側に回動自在に連接される第1連接部30と、アーム本体20の他端側において、多関節アームの先端側に回動自在に連接される第2連接部40と、を備えている。
アーム本体20と、第1および第2連接部30、40は、後述するように、繊維強化樹脂により、一体的に成形されおり、図2に示すように連接用アーム1の一方側には、肉抜き部51が形成されている。さらに、肉抜き部51が形成された側の連接用アーム1の縁部には、アーム本体20と、第1および第2連接部30、40とを繋ぐように、連接用アーム1を周回するように、繊維強化樹脂からなる鍔部52が形成されている。このような鍔部52を形成することにより、連接用アーム1の剛性を高めることができる。
なお、図1および2には、便宜上、アーム本体20と第1連接部30との間に、境界線を描いているが、これらは、後述する繊維強化樹脂のプリプレグにより継ぎ目なく成形される。また、図5および図6に示す断面図には、第1連接部30と鍔部52とが、1つの部材の如く描いているが、これらは、個別の複数のプリプレグを積層することにより成形される。
アーム本体20には、連接用アーム1の回動する回動軸L1、L2と直交する方向において、第1および第2連接部30、40に延在した基材部21と、基材部21の両側から鍔部52に向かって延在する一対の側壁部22、22とが、形成されている。
第1連接部30は、アーム本体20の一方側において、基材部21および一対の側壁部22,22に連続して一体的に形成されている。第1連接部30には、多関節アームの基端側の構成部品(図示せず)を回動自在に軸支する、繊維強化樹脂からなる第1支持部31が形成されている。
第1支持部31には、多関節アームの構成部品を受け入れる第1受け孔32が形成されている。第1受け孔32には、第1支持部31に一体的に形成された、繊維強化樹脂からなる受け部33が配置されている。
受け部33には、第1受け孔32に連通した貫通孔34が形成されており、多関節アームの基端側の構成部品を連接するための金属製の第1リング部材36が、貫通孔34の周りを囲うように、取り付けられている。
第1リング部材36は、たとえば、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属材料からなり、後述する第2リング部材43よりも、連接用アーム1の鍔部52側に、接着剤を介して取付けられている。ここでは、第1リング部材36は、接着剤を介して受け部33に接着されているが、例えば、第1リング部材36をインサート成形により、受け部33に接合させてもよい。
第2連接部40は、アーム本体20の他方側において、基材部21および一対の側壁部22,22に連続して一体的に形成されている。第2連接部40には、多関節アームの先端側の構成部品(図示せず)を回動自在に軸支する、第2支持部41が形成されている。
第2支持部41には、多関節アームの先端側の構成部品を受け入れる第2受け孔42が形成されている。第2受け孔42には、多関節アームの先端側の構成部品を連接するための金属製の第2リング部材43が、第2受け孔42の周りを囲うように、取り付けられている。第2リング部材43は、たとえば、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属材料からなり、第1リング部材36よりも、アーム本体20の基材部21側に取付けられている。
この結果、図6に示すように、第1リング部材36と第2リング部材43とは、アーム本体20の両側において、第1および第2連接部30、40の平行な回動軸L1、L2と直交する異なる平面上において、連接用アーム1に取付けられることになる。
この結果、第1リング部材36および第2リング部材43のうち、その一方からの振動が、その他方に伝わることを抑えるばかりでなく、後述するアーム本体20と第2連接部40に配置された発泡樹脂からなる芯材25、45で、この振動を効率良く吸収することができる。
ここで、本実施形態では、上述した如く第1連接部30は、図5(a)に示すように、繊維強化樹脂からなり、複数の繊維強化樹脂層をその形状に沿って積層することにより、形成されている。
一方、図5(b)に示すように、アーム本体20は、発泡樹脂からなる芯材25と、芯材25を被覆する繊維強化樹脂からなる外皮26とを備えている。アーム本体20の芯材25は、アーム本体20の基材部21および一対の側壁部22,22の内部に連続して形成されている。外皮26は、芯材25を挟むように、芯材25の表面を被覆しており、外皮26は、第1連接部30に連続して形成されている。
同様に、図5(c)に示すように、第2連接部40は、発泡樹脂からなる芯材45と、芯材45に被覆された繊維強化樹脂からなる外皮46とを備えている。外皮46は、芯材45を挟むように、芯材45の表面を被覆している。
図4に示すように、アーム本体20の芯材25と、第2連接部40の芯材45とは、連続して形成されており、1つの発泡樹脂からなる。これにより、第1連接部30において発生した振動を、アーム本体20および第2連接部40の連続した1つの発泡樹脂で、効率的に吸収することができる。
本実施形態では、図6に示すように、アーム本体20の外皮26と、第2連接部40の外皮46とは、連続して形成されている。さらに、アーム本体20の外皮26および第2連接部40の外皮46は、鍔部52にも、連続して形成されている。これにより、連続する芯材25,45の端面を、繊維強化樹脂からなる鍔部52で覆うことができる。
なお、本実施形態では、鍔部52により、芯材25、45の端面を覆ったが、連接用アーム1に鍔部52を設けない場合には、アーム本体20の外皮26および第2連接部40の外皮46で、芯材25、45の端面を覆ってもよい。
さらに、図4に示すように、第2連接部40では、芯材45に段付き部分48が形成されている。段付き部分48には、図5(c)および図6に示すように、外皮46が被覆されている。段付き部分48を被覆した外皮46の部分には、第2リング部材43が着座するように、第2リング部材43を収容する収容凹部49が形成されている。
本実施形態では、第2リング部材43の一方側の表面および外周面は、段付き部分48を被覆した外皮46に、接着剤を介して接着されている。しかしながら、例えば、第1リング部材36と同様に、第2リング部材43をインサート成形により、第2リング部材43を外皮46に接合してもよい。
第1連接部30、アーム本体20の外皮26、および第2連接部40の外皮46等を構成する繊維強化樹脂の強化繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、チラノ繊維、玄武岩繊維、セラミックス繊維などの無機繊維;ステンレス繊維やスチール繊維などの金属繊維;アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリパラフェニレンベンズオキサドール(PBO)繊維などの有機繊維;またはボロン繊維などが挙げられる。強化繊維は、一種単独で用いられてもよく、二種以上が併用されてもよい。なかでも、炭素繊維、ガラス繊維、またはアラミド繊維が好ましく、炭素繊維がより好ましい。これらの強化繊維は、軽量であるにも関わらず優れた機械的強度を有している。
このような強化繊維としては、長繊維または短繊維のいずれであってもよいが、所望の形状に加工された強化繊維基材として用いられることが好ましい。強化繊維基材としては、強化繊維を用いてなる織物基材、編物基材、不織布、または強化繊維を一方向に引き揃えた繊維束(ストランド)を糸で結束(縫合)してなる面材などが挙げられる。本実施形態では、また、強化繊維基材は、長繊維が織り込まれた織物基材であり、織物基材の織り方としては、平織、綾織、朱子織などが挙げられる。繊維強化基材は、一枚の繊維強化基材のみを積層せずに用いてもよく、複数枚の繊維強化基材を積層して積層繊維強化基材として用いてもよい。
合成樹脂は、強化繊維に含浸されて、強化繊維同士を結合する樹脂である。含浸させた合成樹脂によって、強化繊維同士を結着一体化させることができる。強化繊維に含浸させる合成樹脂は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂のいずれの樹脂であってもよいが、より好ましくは、熱硬化性樹脂である。
熱硬化性樹脂としては、特に限定されず、例えば、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、マレイミド系樹脂、ビニルエステル系樹脂、シアン酸エステル系樹脂、またはマレイミド系樹脂とシアン酸エステル系樹脂を予備重合した樹脂などが挙げられる。熱硬化性樹脂は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。なかでも、エポキシ系樹脂、またはビニルエステル系樹脂が好ましい。これらの合成樹脂によれば、弾性に優れた繊維強化樹脂を形成することができ、得られる連接用アーム1の耐衝撃性を向上させることができる。また、熱硬化性樹脂には、硬化剤、硬化促進剤などの添加剤が含有されていてもよい。繊維強化樹脂は、シート・モールディング・コンパウンド(SMC)により成形されてもよい。
繊維強化樹脂における熱硬化性樹脂の含有量は、20〜80重量%が好ましく、30〜70重量%がより好ましい。熱硬化性樹脂の含有量が少な過ぎると、強化繊維同士の結着性が不十分となり、連接用アーム1の機械的強度や耐衝撃性を十分に向上することができないおそれがある。また、熱硬化性樹脂の含有量が多過ぎると、連接用アーム1の機械的強度が低下して、その耐衝撃性を十分に向上させることができないおそれがある。
芯材25、45は、素材として発泡した合成樹脂を含んでいる。合成樹脂は、シアノ基、ヒドロキシ基(水酸基)、カルボニル基、アミノ基、エポキシ基、ハロゲン原子、オキソ基、またはフェニル基などの極性基を有していることが好ましい。極性基を有している合成樹脂を用いることによって、これを含むアーム本体20の芯材25と、外皮26とを強固に一体化させ、第2連接部40の芯材45と、外皮46とを強固に一体化させることができる。これにより、連接用アーム1に衝撃が加わった際に芯材25、45との外皮26、46の剥離を低減させて、連接用アーム1の耐衝撃性をより向上させることが可能となる。
芯材25、45に用いられる合成樹脂として、具体的には、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、またはポリプロピレン系樹脂などが挙げられる。なお、合成樹脂は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。なかでも、芯材25(45)と、外皮26(46)とをより強固に一体化することができることから、熱可塑性ポリエステル系樹脂またはポリアミド系樹脂が好ましく、熱可塑性ポリエステル系樹脂がより好ましい。
このような連接用アーム1は、1対の成形型(図示せず)において、加圧・加熱による成形を行うことにより製造することができる。具体的には、型締めした状態で、1対の成形型内には、連接用アーム1の形状に応じたキャビティが形成されており、型開き時の一方の成形型に、まず、鍔部52に相当する形状に、例えば未硬化の熱硬化性樹脂が強化繊維の基材に含侵されたプリプレグを積層して、鍔部52を賦形する。
次に、第1支持部31および受け部33に相当する形状に、上述したプリプレグを積層し、第1連接部30を賦形する。次に、芯材25、45の形状に相当する予備発泡させた発泡樹脂を準備し、外皮26、46に相当するプリプレグを被覆して、アーム本体20と第2連接部40を賦形し、一方の成形型に配置された鍔部52の上に配置する。
次に、一方の成形型と他方の成形型とを型締めすることにより、これらの内部に配置されたプリプレグと発泡樹脂とを加圧および加熱し、プリプレグに含まれる熱硬化性樹脂を硬化させるとともに、発泡樹脂をさらに発泡させる。このようにして、連接用アーム1を製造することができる。
本実施形態によれば、第1連接部30は、繊維強化樹脂からなり、アーム本体20および第2連接部40は、芯材25、45に被覆された繊維強化樹脂からなる外皮26、46を備えているため、連接用アーム1の剛性を確保することができる。
さらに、アーム本体20および第2連接部40は、発泡樹脂からなる芯材25、45を備えているため、連接用アーム1のさらなる軽量化を図ることができる。これに加えて、連接用アーム1が回動軸L1、L2の周りに回動した際に生じる連接用アーム1の振動を、発泡樹脂からなる芯材25、45に吸収させることができる。
さらに、第2連接部40は、アーム本体20の他端側において、多関節アーム(図示せず)の先端側に回動自在に連接されるので、第2連接部40の発泡樹脂の芯材45により、多関節アームの先端に取付けられたエンドエフェクタ(図示せず)への振動を好適に吸収することができる。これに加えて、第1連接部30において発生した振動は、アーム本体20を構成する発泡樹脂からなる芯材25で吸収されるため、第2連接部40に第1連接部30の振動が伝わり難い。
特に、収容凹部49において、第2リング部材43を、芯材45の段付き部分48を被覆した外皮46に着座させたので、第2リング部材43が着座した表面およびその外周面の対向する位置に、外皮46を介して、段付き部分48の発泡樹脂を配置することができる。これにより、第1連接部30から第2リング部材43に向かう振動を、芯材45の段付き部分48の発泡樹脂で吸収することができ、第2リング部材43に向かう振動を、芯材45の段付き部分48の発泡樹脂で吸収することができる。
このような結果、多関節アームの先端に取付けられたエンドエフェクタに伝わる振動を抑えることにより、多関節アームの次の動作を早期に実行することができ、多関節アームの動作性を向上させることができる。
以上、本発明のいくつか実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
たとえば、本実施形態では、連接用アームの第1連接部および第2連接部のそれぞれに、多関節アームの構成部品を軸支するようにこれを受ける第1および第2受け孔を形成したが、連接用アームを連接して多関節アームを動作できるのであれば、この構造に限定されるものではない。
また、本実施形態では、アーム本体と第2連接部の芯材は、1つの芯材となっていたが、アーム本体および第2連接部ごとに芯材が分割され、外皮が各芯材を被覆していてもよい。
1:連接用アーム、20:アーム本体、21:基材部、22:側壁部、25:芯材、26:外皮、30:第1連接部、31:第1支持部、32:第1受け孔、33:受け部、34:貫通孔、36:第1リング部材、40:第2連接部、41:第2支持部、42:第2受け孔、43:第2リング部材、45:芯材、46:外皮、48:段付き部分、49収容凹部、51:肉抜き部、52:鍔部、L1、L2:回動軸

Claims (3)

  1. 産業用ロボットの多関節アームの一部となる連接用アームであって、
    前記連接用アームは、アーム本体と、前記アーム本体の一端側において、前記多関節アームの基端側に回動自在に連接される第1連接部と、前記アーム本体の他端側において、前記多関節アームの先端側に回動自在に連接される第2連接部と、を備えており、
    前記第1連接部は、繊維強化樹脂からなり、
    前記アーム本体および前記第2連接部は、発泡樹脂からなる芯材と、前記芯材を被覆する繊維強化樹脂からなる外皮と、を備えていることを特徴とする連接用アーム。
  2. 前記アーム本体および前記第2連接部の芯材は、連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の連接用アーム。
  3. 前記第2連接部には、前記多関節アームの先端側に連接するための金属製のリング部材が取り付けられており、
    前記第2連接部には、前記芯材に段付き部分を形成し、前記段付き部分を前記外皮で被覆することにより、前記段付き部分を被覆した前記外皮に前記リング部材が着座するように、前記リング部材を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の連接用アーム。
JP2017065101A 2017-03-29 2017-03-29 連接用アーム Active JP6812287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017065101A JP6812287B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 連接用アーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017065101A JP6812287B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 連接用アーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018167338A true JP2018167338A (ja) 2018-11-01
JP6812287B2 JP6812287B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=64017656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017065101A Active JP6812287B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 連接用アーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6812287B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10456907B2 (en) 2017-04-10 2019-10-29 Fanuc Corporation Robot arm and robot
CN111230924A (zh) * 2018-11-29 2020-06-05 发那科株式会社 机器人臂的制造装置
CN112440286A (zh) * 2019-08-28 2021-03-05 发那科株式会社 臂状结构体以及机器人
JP2021037609A (ja) * 2019-08-28 2021-03-11 ファナック株式会社 アーム状構造体およびロボット
CN114368007A (zh) * 2022-03-22 2022-04-19 杭州博适特新材料科技有限公司 一种轻量化机器人手臂及其制备方法
CN114393605A (zh) * 2022-03-11 2022-04-26 江苏高倍智能装备有限公司 一种新型三维编织机械臂及其制作方法
EP4003661A4 (en) * 2019-07-30 2023-04-05 Abb Schweiz Ag PLASTIC ROBOT ARM LINKAGE, ASSOCIATED ROBOT AND METHOD OF MANUFACTURING
US11926050B2 (en) 2018-07-25 2024-03-12 Fanuc Corporation Robot arm, manufacturing method therefor, and robot

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60221285A (ja) * 1984-04-18 1985-11-05 株式会社日立製作所 ロボツト用ア−ム
JP2005161688A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Star Seiki Co Ltd 成形品取出し機の旋回アーム
JP2009190149A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Toray Ind Inc 繊維強化プラスチック製リンク構造体
JP2009195998A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Toray Ind Inc 繊維強化プラスチック製リンク構造体の関節構造
JP2012161886A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Jx Nippon Oil & Energy Corp パイプ成形体
US20150040713A1 (en) * 2013-08-09 2015-02-12 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Wiring structure for robot arm
JP2017047522A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 積水化成品工業株式会社 ロボットアーム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60221285A (ja) * 1984-04-18 1985-11-05 株式会社日立製作所 ロボツト用ア−ム
JP2005161688A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Star Seiki Co Ltd 成形品取出し機の旋回アーム
JP2009190149A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Toray Ind Inc 繊維強化プラスチック製リンク構造体
JP2009195998A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Toray Ind Inc 繊維強化プラスチック製リンク構造体の関節構造
JP2012161886A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Jx Nippon Oil & Energy Corp パイプ成形体
US20150040713A1 (en) * 2013-08-09 2015-02-12 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Wiring structure for robot arm
JP2017047522A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 積水化成品工業株式会社 ロボットアーム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10456907B2 (en) 2017-04-10 2019-10-29 Fanuc Corporation Robot arm and robot
US11926050B2 (en) 2018-07-25 2024-03-12 Fanuc Corporation Robot arm, manufacturing method therefor, and robot
CN111230924A (zh) * 2018-11-29 2020-06-05 发那科株式会社 机器人臂的制造装置
JP2021192951A (ja) * 2018-11-29 2021-12-23 ファナック株式会社 ロボットアームの製造装置
JP7364638B2 (ja) 2018-11-29 2023-10-18 ファナック株式会社 ロボットアームの製造装置
EP4003661A4 (en) * 2019-07-30 2023-04-05 Abb Schweiz Ag PLASTIC ROBOT ARM LINKAGE, ASSOCIATED ROBOT AND METHOD OF MANUFACTURING
US11904463B2 (en) 2019-07-30 2024-02-20 Abb Schweiz Ag Plastic robot arm link, associated robot and manufacturing method
US11707851B2 (en) 2019-08-28 2023-07-25 Fanuc Corporation Arm-shaped structure body and robot
JP7391775B2 (ja) 2019-08-28 2023-12-05 ファナック株式会社 アーム状構造体およびロボット
JP2021037609A (ja) * 2019-08-28 2021-03-11 ファナック株式会社 アーム状構造体およびロボット
CN112440286A (zh) * 2019-08-28 2021-03-05 发那科株式会社 臂状结构体以及机器人
CN114393605A (zh) * 2022-03-11 2022-04-26 江苏高倍智能装备有限公司 一种新型三维编织机械臂及其制作方法
CN114368007B (zh) * 2022-03-22 2022-06-24 杭州博适特新材料科技有限公司 一种轻量化机器人手臂及其制备方法
CN114368007A (zh) * 2022-03-22 2022-04-19 杭州博适特新材料科技有限公司 一种轻量化机器人手臂及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6812287B2 (ja) 2021-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018167338A (ja) 連接用アーム
US6805642B2 (en) Hybrid golf club shaft
US20050107182A1 (en) Hybrid golf club shaft
JPWO2005068284A1 (ja) 自転車用クランクおよびその製造方法
EP2674265A1 (en) Shaped pipe body
JP2011143609A (ja) インサート部品を有する繊維強化樹脂部材の製造方法
JP2010115732A (ja) ロボットのアーム用構造材及びその製造方法並びにロボット
JP2016013673A (ja) ラックハウジングの製造方法およびラックハウジング
JP7133266B2 (ja) 釣糸ガイド及びその製造方法
JP6640575B2 (ja) 複合構造体
JP6441969B2 (ja) 複合材料製の構造部材及び複合材料製の構造部材の製造方法
JP6804240B2 (ja) 中空筒体、曲げ部を有する筒状成形体、及び曲げ部を有する筒状成形体の製造方法
JP6238168B2 (ja) 複合材構造
JP2009195998A (ja) 繊維強化プラスチック製リンク構造体の関節構造
JP6784493B2 (ja) ロアアーム
JP3632846B2 (ja) ロボットハンド部材及びその製造方法
JP6750949B2 (ja) 繊維強化樹脂構造体の製造方法及び繊維強化樹脂構造体
JP2005230332A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP6865084B2 (ja) 風車用ブレード
JP6731875B2 (ja) 繊維強化複合体
JP2008037258A (ja) 自転車用クランク
JP4402252B2 (ja) 複合材料用三次元織編組物及び複合材料
JP7236245B2 (ja) 複合成形品
EP1970219A1 (en) Carbon fiber spoke for a bicycle wheel and method of manufacturing the same
JPS6227107Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6812287

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150