JP2018167184A - 散気ヘッダー、散気装置、膜モジュールユニット及び水処理方法 - Google Patents

散気ヘッダー、散気装置、膜モジュールユニット及び水処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組み立てが容易であるとともに、膜モジュールの数に合わせて長さをフレキシブルに調整することができ、散気枝管を精度よく接続することが可能な散気ヘッダー及び散気装置、膜モジュールユニット、並びにこれらを用いた水処理方法を提供する。【解決手段】水処理用の膜モジュールを洗浄する散気枝管5に散気用気体を供給する散気ヘッダー4であり、少なくとも一方の端部42aが開口した筒本体42を有する複数の筒部41を備え、これら複数の筒部41が、筒本体42の端部42a同士が互いに気密に接続されることで順次連結されており、複数の筒部41のうちの少なくとも一つの筒部41が、散気枝管5と接続されて該散気枝管5に散気用気体を供給する接続部45を有し、複数の筒部41のうちの少なくとも一つの筒部41が、筒本体42の内部に散気用気体を供給する供給口43を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、散気ヘッダー、散気装置、膜モジュールユニット及び水処理方法に関する。
浄水処理や下排水処理等の水処理においては、精密濾過膜や限外濾過膜等の分離膜を配設した膜モジュールを用いて被処理水の固液分離を行う方法が種々検討されている。分離膜を配設した膜モジュールを用いて被処理水の濾過処理を行うことで、水質の高い処理水を得ることができる。このような膜モジュールを用いて被処理水の固液分離を行う方法としては、例えば、ハウジングに多数本の中空糸膜がシート状に固定された中空糸膜モジュールを用いて、固液分離を行う方法が知られている。また、膜モジュール接続用の孔が形成された筒状の集水ヘッダーに複数の膜モジュールを接続し、濾過液を集合させて取り出す方法が知られている。
膜モジュールを用いて被処理水の固液分離を行う場合、濾過処理を継続するのに伴って、汚泥等の懸濁物質による膜モジュール表面の細孔の目詰まりが進行するため、濾過流量の低下や、膜間差圧の上昇等が生じるという問題がある。このような状態を解消するため、膜モジュールを用いた水処理を行う場合には、通常、被処理水が収容された水槽内において、膜モジュールの下方に散気装置を配設することで、膜モジュールを定期的に洗浄する方法が採用されている。このように、被処理水内において散気装置から空気等の気体を散気させることで、被処理水を曝気するとともに、散気用気体の気泡の上昇を利用して膜モジュールを揺動させることで、膜モジュールに付着した懸濁物質を剥離させることが可能となる。
上記のような、膜モジュールの洗浄に用いる散気装置としては、例えば、ステンレス管からなる散気ヘッダーと散気枝管とが、溶接によって一体化されたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、散気装置として、散気ヘッダーが、その長さ方向で一体構造とされたものが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
国際公開第2014/061737号 特許第3784236号公報
しかしながら、特許文献1に記載された散気装置は、散気ヘッダーや散気枝管がステンレス管から構成されているため、孔開け加工や曲げ加工等が困難であるとともに、重量が大きいという問題がある。また、このような散気ヘッダーは、被洗浄物である膜モジュールの数が増えるほど長尺になり、接続される散気枝管の数も増加するが、特許文献1に記載の技術では、散気ヘッダーに複数の貫通孔の孔開け加工を施した後、この貫通孔の位置に、散気枝管を1つずつ溶接して接続する必要が生じる。このため、工程が大幅に増加して煩雑となり、生産性が低下するとともに、コストアップになるという問題がある。
また、散気装置は、通常、散気枝管に複数で形成される散気孔の高さ位置(レベル)を揃えることが要求され、例えば、5/1000程度の精度で揃えることが必要となる。しかしながら、特許文献1に記載の散気装置は、ステンレス管への孔加工や溶接によって散気ヘッダーに散気枝管が一体化されたものなので、例えば、40枚の膜モジュールを備える膜モジュールユニットに適用した場合、散気ヘッダーの長さが2mにも達し、加工上の歪みが積算されることから、目標精度を達成するのが困難であるという問題がある。
ここで、例えば、治具等を使用することで、散気枝管に形成される散気孔の高さ位置を強制的に揃えることも考えられる。しかしながら、このような方法で、散気枝管に形成される散気孔の高さ位置を強制的に調整した場合には、この分の加工費が加算されることで、製造コストが増大するという問題があった。
また、特許文献1に記載の散気装置を、例えば、樹脂管からなる既製部品に置き換えることも考えられる。しかしながら、上記のような樹脂管からなる既製部品で散気装置を構成した場合には、要求されるピッチで散気枝管を配置することができなくなるおそれがあった。
さらに、特許文献1に記載の散気装置は、散気ヘッダーと散気枝管とが一体構造とされていることから、例えば管内に汚泥等が堆積した場合の洗浄が難しく、メンテナンス性に劣るという問題もあった。
また、特許文献2に記載の散気装置は、散気ヘッダーが長さ方向で一体構造とされていることから、特許文献1と同様、散気ヘッダーが長くなった場合に、加工上の歪みが積算され、散気孔の高さ位置を精度よく揃えることが困難になるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、組み立てが容易であるとともに、膜モジュールの数に合わせて長さをフレキシブルに調整することができ、散気枝管を精度よく接続することが可能な散気ヘッダー及び散気装置、膜モジュールユニット、並びにこれらを用いた水処理方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた。この結果、散気ヘッダーを、互いに気密に連結された複数の筒部から構成し、さらに、この筒部が、散気枝管と接続されて該散気枝管に散気用気体を供給する接続部を有する構成とすることで、組み立てが容易となり、且つ、膜モジュールの数に合わせて長さをフレキシブルに調整できることを見出した。さらに、本発明者等は、上記構成を採用することで、散気ヘッダーに対して、簡便な方法で精度よく散気枝管を接続できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1] 水処理用の膜モジュールに向けて散気用気体を噴出する散気枝管に、前記散気用気体を供給する散気ヘッダーであって、少なくとも一方の端部が開口した筒本体を有する複数の筒部を備えるとともに、該複数の筒部は、前記筒本体の前記端部同士が互いに気密に接続されることで順次連結されており、前記複数の筒部のうちの少なくとも一つの筒部が、前記散気枝管と接続されて該散気枝管に前記散気用気体を供給する接続部を有し、前記複数の筒部のうちの少なくとも一つの筒部が、前記筒本体の内部に前記散気用気体を供給する供給口を有する散気ヘッダー。
[2] 前記複数の筒部は、それぞれ、前記筒本体の端部の外周面と、隣接する他の筒部が備える筒本体の端部の内周面とが摺接され、この摺接領域において隣接する前記筒本体同士が接続されることで順次連結されている上記[1]に記載の散気ヘッダー。
[3] 前記複数の筒部は、それぞれ、前記筒本体の端部における、隣接する他の筒部が備える筒本体の端部における内周面と摺接される外周面の摺接領域に、少なくとも一つの貫通孔が形成されており、前記貫通孔が、前記隣接する他の筒部が備える筒本体の接続部と連通している上記[2]に記載の散気ヘッダー。
[4] 前記複数の筒部は、それぞれ、前記筒本体の端部の内周面において、隣接する他の筒部が備える筒本体の端部の外周面との摺接領域に、位置決め機構を備える上記[2]又は[3]に記載の散気ヘッダー。
[5] 前記位置決め機構が、前記筒本体の前記内周面から内方に突出した凸部である上記[4]に記載の散気ヘッダー。
[6] 前記複数の筒部は、それぞれ、前記摺接領域の筒本体の長手方向における長さが、前記摺接領域における前記筒本体の内径の60%以上である上記[2]〜[5]の何れかに記載の散気ヘッダー。
[7] 前記接続部は、前記筒本体の外周面から延出する筒状の接続部本体を有する上記[1]〜[6]の何れかに記載の散気ヘッダー。
[8] 前記接続部は、前記接続部本体の前記筒本体と接続されている側とは反対側の先端部の外周面に、螺旋状の凹凸が形成された螺旋構造を有する上記[7]に記載の散気ヘッダー。
[9] 前記接続部は、前記接続部本体の前記筒本体と接続されている側に、前記接続部本体の外周面と前記筒本体の外周面とを繋ぐように形成された補強部を有する上記[7]又は[8]に記載の散気ヘッダー。
[10] 前記接続部は、前記摺接領域に配置される前記補強部が、前記筒本体の外周に沿って周方向全体にわたって配置されている上記[9]に記載の散気ヘッダー。
[11] 樹脂材料から成形された樹脂成形部材である、[1]〜[10]の何れかに記載の散気ヘッダー。
[12] 少なくとも、散気ヘッダーと、該散気ヘッダーから散気用気体が供給される散気枝管とを備え、前記散気ヘッダーが、上記[1]〜[11]の何れかに記載の散気ヘッダーである散気装置。
[13] 上記[12]に記載の散気装置と、集水ヘッダーと、前記集水ヘッダーに接続される膜モジュールと、前記散気装置、前記膜モジュール及び前記集水ヘッダーが取り付けられるフレーム部とを備える膜モジュールユニット。
[14] 上記[13]に記載の膜モジュールユニットを用いることを特徴とする水処理方法。
本発明に係る散気ヘッダーによれば、上記のように、互いに気密に連結された複数の筒部から構成し、さらに、筒部が、散気枝管と接続されて該散気枝管に散気用気体を供給する接続部を有することで、組み立てが容易となり、且つ、膜モジュールの数に合わせて長さをフレキシブルに調整できる。これにより、軽量化が実現できるとともに、散気孔の高さを精度よく精度よく調整しながら、散気枝管を接続することが可能になる。
また、本発明に係る散気装置及び膜モジュールユニットによれば、上記本発明に係る散気ヘッダーを備えるものなので、組み立てが容易で、且つ、膜モジュールの数に対応してフレキシブルな仕様変更が可能であるとともに、散気枝管に設けられる散気孔の高さ位置の精度も高められる。
また、本発明に係る水処理方法によれば、上記本発明に係る膜モジュールユニットを用いて被処理水を処理する方法なので、散気装置で洗浄された膜モジュールによって効率よく懸濁物質を除去することができ、効果的な水処理が可能となる。
本発明に係る散気ヘッダー、散気装置、膜モジュールユニット及び水処理方法の一例を模式的に説明する図であり、膜モジュールユニットの全体構成を示す斜視図である。 本発明に係る散気装置で膜モジュールを洗浄する際の散気用気体の流路を模式的に説明する概略図である。 本発明に係る散気ヘッダー及び散気装置の一例を模式的に説明する図であり、散気ヘッダーに複数の散気枝管が取り付けられた散気装置を示す平面図である。 本発明に係る散気ヘッダー及び散気装置の一例を模式的に説明する図であり、図3に示す散気装置の側面図である。 本発明に係る散気ヘッダー及び散気装置の一例を模式的に説明する図であり、図3及び図4に示す散気装置の正面図である。 本発明に係る散気ヘッダー、散気装置、膜モジュールユニット及び水処理方法の他の例を模式的に説明する図であり、散気装置が2台で並列に配置された膜モジュールユニットの全体構成を示す側面図である。 本発明に係る散気ヘッダー及び散気装置の他の例を模式的に説明する図であり、散気ヘッダーに複数の散気枝管が取り付けられた散気装置を2台で並列に配置した状態を示す平面図である。 本発明に係る散気ヘッダー及び散気装置の他の例を模式的に説明する図であり、図7に示す散気装置の側面図である。 本発明に係る散気ヘッダー及び散気装置の他の例を模式的に説明する図であり、図7及び図8に示す散気装置の正面図である。 本発明に係る散気ヘッダーの一例を模式的に説明する図であり、接続部本体の外周面と筒本体の外周面とを繋ぐように形成された補強部を拡大して示す平面図である。 本発明に係る散気ヘッダーの一例を模式的に説明する図であり、図10に示す散気ヘッダーの側面図である。 本発明に係る散気ヘッダーの一例を模式的に説明する図であり、接続部本体の外周面と筒本体の外周面とを繋ぐように形成された補強部を拡大して示す平面図である。 本発明に係る散気ヘッダーの一例を模式的に説明する図であり、図12に示す散気ヘッダーの側面図である。 本発明に係る散気ヘッダーの他の例を模式的に説明する図であり、接続部本体の外周面と筒本体の外周面とを繋ぐように形成された補強部を拡大して示す平面図である。 本発明に係る散気ヘッダーの他の例を模式的に説明する図であり、図14に示す散気ヘッダーの側面図である。
以下、本発明に係る散気ヘッダー、この散気ヘッダーを備える散気装置、この散気装置を備える膜モジュールユニット、及び、この膜モジュールユニットを用いる水処理方法の実施の形態を挙げ、図1〜図15を適宜参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる各図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
<散気ヘッダー、散気装置及び膜モジュールユニットの構成>
以下、本実施形態の散気ヘッダー、及び、散気ヘッダーに複数の散気枝管が取り付けられてなる散気装置、並びに、この散気装置が備えられる膜モジュールユニットについて説明する。
図1は、本実施形態の散気ヘッダー4を具備する散気装置3が備えられた膜モジュールユニット1の全体構成を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態の散気ヘッダー4を具備する散気装置3で膜モジュール6を洗浄する際の散気用気体Aの流路を示す概略図である。また、図3〜図5は、本実施形態の散気ヘッダー4をより詳細に示す図であり、図3は、複数の散気枝管5が接続された散気ヘッダー4を上方(図1中における膜モジュールユニット1の上側)から見た平面図であり、図4は側面図、図5は正面図である。
[膜モジュールユニット]
まず、本実施形態の膜モジュールユニット1の構成について、以下に詳述する。
本実施形態の膜モジュールユニット1は、被処理水が貯留される処理槽90(図2参照)内に浸漬されることで、被処理水を濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させるものである。図1に例示する本実施形態の膜モジュールユニット1は、各構成要素を支持するフレーム2と、フレーム2の下部に配置された膜洗浄用の散気装置3と、フレーム2内に直立姿勢で挿入・固定される複数の膜モジュール6と、フレーム2の上方に配置される集水ヘッダー7と、膜モジュール6を集水ヘッダー7に接続する合流管8とを備え、概略構成されている。また、散気装置3には、ブロア等から構成され、散気ヘッダー4に向けて散気用気体Aを供給する散気用気体供給装置80(図2参照)が接続されており、集水ヘッダー7は図示略の吸引ポンプに接続されている。そして、膜モジュールユニット1は、散気装置3に備えられる散気ヘッダーとして、本発明に係る散気ヘッダー4が採用されている。
フレーム部2は、散気装置3、膜モジュール6及び集水ヘッダー7等の、膜モジュールユニット1の各構成要素を設置することが可能な構成とされる。具体的には、フレーム部2は、チャンネル材から成る4本の縦フレーム2Tを備えており、各縦フレーム2Tの上部及び下部が、互いに離間した状態で横フレーム2Yによって接続されることで、枠状の骨格が形成されている。
フレーム部2の下部には、本発明に係る散気装置3が、縦フレーム2Tに囲まれた領域で横フレーム2Yに固定され、フレーム部2の上部には前面と後面に集水ヘッダー7が各々横フレーム2Yに固定されている。また、フレーム部2の内部には、複数の膜モジュール6が、それぞれ一定の間隔をおいて面平行に配列されて固定されている。また、フレーム部2の前面、両側面、後面は、板材2Pによって覆われ、散気装置3による洗浄効果をフレーム内に集中的に作用させるように構成されている。なお、図1中においては、前面の板材2Pは図示を省略している。
散気装置3は、上述したように、散気ヘッダー4と、この散気ヘッダー4に複数で接続される散気枝管5とを具備し、膜モジュール6の下方に配置されるように、フレーム部2の下部に固定されている。本実施形態の膜モジュールユニット1で用いられる換気装置3、及び、これに備えられる散気ヘッダー4の詳細については後述する。
また、散気装置3には、上述したように、散気用気体供給装置80により、気体供給管81を介して散気用気体Aが供給される。この散気用気体供給装置80としては、例えば、図示略のブロア等の空気供給手段と、吸引ポンプ等の減圧手段の両方を備え、それぞれ、切替弁等によって気体供給管81に連通する手段を適宜選択して切り替え可能に構成されたものが用いられる。即ち、散気装置3による運転形態を、空気供給手段によって散気用気体Aを供給する散気運転と、減圧手段によって散気装置3をなす散気ヘッダー4及び散気枝管5を減圧処理する減圧運転とで、散気用気体供給装置80における切替弁の操作で適宜切り替え可能に構成されたものを採用できる。
膜モジュール6は、被処理水を濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させるものであり、上部ハウジング62A、下部ハウジング62B、複数の中空糸膜をシート状とした中空糸膜シート状物61、及び一対の支柱64,64から構成されている。中空糸膜シート状物61は、その両端部が、各ハウジング62A,62B内に挿入され、各ハウジング62A,62B内に設けられた集水部内に開口されている。支柱64,64は、各ハウジング62A,62Bの両端部同士を接続する棒状部材であり、この支柱64,64によって、上部ハウジング62Aと下部ハウジング62Bとが一定の間隔を保持することで、中空糸膜シート状物61の面形態を維持して、全体として平型の膜モジュール6を構成している。
図1に示すように、複数の膜モジュール6は、フレーム部2の内部において、前面から後面に向かってフレーム部2に挿入・固定されている。複数の膜モジュール6は、中空糸膜シート状物61を構成する面が互いに対面するように、且つ、各ハウジング62A,62Bの長手方向が揃うように、一定間隔でフレーム部2内に配置され、各ハウジング62A,62Bを介してフレーム部2に固定されている。より具体的には、複数の膜モジュール6は、対向する縦フレーム2Tの間に、フレーム部2の前面と後面にまたがるように配置され、例えば、上部ハウジング62Aの両端、及び、下部ハウジング62Bの両端が、それぞれフレーム部2の所定の位置に固定される。
また、各上部ハウジング62Aには取水口63が形成されており、この取水口63が、合流管8によって集水ヘッダー7と接続されている。
なお、本実施形態における上部とは、縦フレーム2Tの延びている上下方向(鉛直方向)の上方側の部分である。また、下部とは、縦フレーム2Tの延びている上下方向(鉛直方向)の下側の部分である。
集水ヘッダー7は、複数の膜モジュール6から濾液を集めて膜モジュールユニット1の外部に取り出すために用いられ、図示例においては、フレーム部2の上部に配置・固定されており、図示例では、上部の横フレーム2Yに固定されている。また、集水ヘッダー7は、後述する合流管8を介して膜モジュール6と接続されている。
また、図1中に示す例の集水ヘッダー7は、複数の集水筒部71を有しており、これら複数の集水筒部71が互いに水密に連結することによって構成されている。即ち、図示例の集水ヘッダー7は、集水筒部71が計5つ連結されることで構成され、複数で配列された膜モジュール6の幅方向両端側に沿うように、計2本で配置されている。
また、図示例の集水筒部71においては、膜モジュール6と接続される接続部72が、それぞれ計3箇所ずつ、筒外方向に向けて平行に設けられている。これにより、図示例の集水ヘッダー7には、1本あたり計15箇所に接続部72が設けられている。各々の接続部72は、合流管8を介して、膜モジュール6の上部ハウジング62Aに設けられる取水口63と接続される。これにより、複数の膜モジュール6内の濾液が、合流管8を介して集水筒部71に集められる。
また、集水ヘッダー7は、複数の集水筒部71のうちの少なくとも一つの集水筒部71が、取水部73を有しており、この取水部73がホース78を介して図示略の吸引ポンプに接続される。これにより、2本の集水ヘッダー7に集められた濾液は、ホース78を介して膜モジュールユニット1の外部に排出可能とされている。
なお、図1中に例示した集水ヘッダー7を構成する複数の集水筒部71は、それぞれ、一つの第一端集水筒部71Aと、三つの中間集水筒部71Bと、一つの第二端集水筒部71Cとから構成されている。
第一端集水筒部71Aは、集水ヘッダー7の一方の端部を構成し、この一方の端部を閉塞するように構成されている。また、第一端集水筒部71Aには取水部73が設けられていない。
中間集水筒部71Bは、集水ヘッダー7の長さ方向中央部分を構成し、本実施形態で3つの中間集水筒部71Bが連結されている。また、中間集水筒部71Bにも、取水部73は設けられていない。
第二端集水筒部71Cは、集水ヘッダー7の他方の端部を構成し、この他方の端部を閉塞するように構成されている。また、第二端集水筒部71Cには、ホース78を介して図示略の吸引ポンプに接続される取水部73が設けられている。
本実施形態の膜モジュールユニット1は、被処理水が貯留された槽内に浸漬して使用されることで、被処理水を濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させる。そして、膜モジュールユニット1は、以下に詳述する散気ヘッダー4を備えた散気装置3が用いられたものであり、上記のような被処理水を処理する過酷な環境下で使用した場合でも、膜モジュール6を効果的に洗浄することができ、安定した濾過性能が得られる。
[散気ヘッダー及び散気装置]
次に、本実施形態の散気ヘッダー4、及び、これを備える散気装置3の詳細な構成について、以下に説明する。
図3〜図5に示すように、本実施形態の散気ヘッダー4は、複数で順次連結された筒部41と、詳細を後述する散気枝管5を接続するための接続部45(図10及び図11を参照)とを備え、概略構成されている。
本実施形態の散気ヘッダー4は、図1及び図2に示すように、散気用気体Aを噴出することで水処理用の膜モジュール6を洗浄する散気枝管5に向けて、散気用気体Aを供給するものである。また、本実施形態の散気装置3は、上記の散気ヘッダー4と、この散気ヘッダー4に設けられる複数の接続部45に接続される複数の散気枝管5とを備えてなるものである。
散気ヘッダー4は、処理槽90に収容された被処理水W中において膜モジュール6の下方に配置され、散気用気体供給装置80から供給される散気用気体Aを、散気ヘッダー4に接続された散気枝管5に供給する。散気枝管5は、被処理水W中において、散気用気体Aを、管表面に複数で形成された散気孔52aから膜モジュール6に向けて噴出し、膜モジュール6を洗浄できるように構成されている。また、散気枝管5は、一般的に、2枚の膜モジュール6に対して、1本程度の割合で配置される。即ち、例えば、膜モジュール6を20枚備える膜モジュールユニット1の場合には、10本の散気枝管5が、各膜モジュール6に対して均等に配置される。
図3に示すように、散気ヘッダー4には、第1筒部41Aの端部42a側となる供給口43側にエルボ管31が接続され、このエルボ管31を介して、散気用気体供給装置80から筒本体42の内部に散気用気体Aが供給される。また、散気ヘッダー4の中心軸が水平に配置された状態において、エルボ管31は、その一方の端部(散気ヘッダー4に接続する側とは反対側の端部)が鉛直方向上方を向くように取り付けられている。
また、散気ヘッダー4は、上記のような水平に配置された状態において、上記の接続部45が下方に向かうように延設されている。
本発明に係る散気ヘッダー4は、少なくとも一方の端部が開口した筒本体42を有する複数の筒部41を備え、これら複数の筒部41が、筒本体42の端部同士が互いに気密に接続されることで順次連結できる構成とされる。そして、散気ヘッダー4は、複数の筒部41のうちの少なくとも一つの筒部41が、散気枝管5と接続されて該散気枝管5に散気用気体A(図2参照)を供給する接続部45を有し、複数の筒部41のうちの少なくとも一つの筒部41が、筒本体42の内部に散気用気体Aを供給する供給口43を有する。
そして、本実施形態で例示する散気ヘッダー4は、複数の筒部41として第1筒部41A及び第2筒部41Bの2つの筒部を備え、これら各筒部41A,41Bは、それぞれ、第1筒本体42A又は第2筒本体42Bを有する。また、第1筒部41Aと第2筒部41Bとは、第1筒本体42Aと第2筒本体42Bとが各端部同士で互いに気密に接続され、その中心軸が同軸状に配置された状態で順次連結されている。
また、図3〜図5中に示す例の散気ヘッダー4は、両方の端部42a,42bが開口した第1筒部41Aと第2筒部41Bとが、第1筒部41Aの端部42bと第2筒部41Bの端部42aとが接続されることで連結されている。これとともに、散気ヘッダー4は、各筒部41A,41Bの何れもが、計5箇所に設けられた接続部45を備えている。また、散気ヘッダー4は、第1筒部41Aの端部42a側が、第1筒本体42Aの内部に散気用気体Aを供給する供給口43とされており、図示例では、供給口43にエルボ管31が取り付けられている。一方、第2筒部41Bの端部42bは、閉止栓44が取り付けられることで閉塞されている。
第1筒部41Aは、上述したように、第1筒本体42Aの一方の端部42aが、散気用気体Aが供給される供給口43とされており、この供給口43にエルボ管31の一端側が取り付けられている。このエルボ管31の他端側には、気体供給管81(図2参照)が取り付けられることで、散気ヘッダー4内に散気用気体Aが供給される。
また、第1筒部41Aには、上述したように、接続部45が計5箇所に設けられ、第1筒本体42Aの長手方向で一列に並んで、各々等間隔で配置されている。図示例の接続部45は、第1筒本体42Aの外周面から延出する筒状の接続部本体46と、この接続部本体46の外周面と第1筒本体42Aの外周面とを繋ぐように形成された補強部47とからなり、且つ、第1筒本体42Aと一体に形成されている。
接続部本体46は、内部空間が第1筒本体42Aと連通しており、第1筒本体42Aの外周面から、該第1筒本体42Aの中心軸に対して垂直に延出している。また、図示例の接続部本体46は円筒状に構成されており、図11の側面図において拡大して示すように、第1筒本体42Aと接続される側と反対側の先端部近傍の外周面に、螺旋状の凹凸構造からなる螺旋構造Mを有している。この螺旋構造Mは、接続部本体46の先端部から一定の領域の外周面に螺旋状の溝が形成された構成とされている。
なお、詳細な図示を省略するが、接続部本体は、第1筒本体42Aの外周面から内方に突出した凹部構造のスリーブ部からなる構成としてもよいが、本実施形態のように、第1筒本体42Aの外周面から外方に突設された凸部構造の接続部本体46とすることがより好ましい。
また、接続部45は、上記のような外周面に設けられる螺旋構造Mに加え、さらに、内周面側に図示略の蓋部材を挿入できる構造を設けることがより好ましい。これにより、複数の接続部45を、散気枝管5が接続される箇所と、蓋部材が挿入されて閉塞される箇所とに分けることで、散気枝管5の配置形態を複数のパターンから選択でき、被洗浄物である膜モジュール6の配置も自由に設定することが可能になる。従って、従来の方法、即ち、膜モジュールが配置されていない位置に対応する散気枝管の散気孔をゴムプレート等で塞ぐ等の方法において生じていた、ゴムプレートの劣化やずれ等による部材の脱落を防止できる。
ここで、例えば、被処理水の処理運転中に、一部の膜モジュールに破損等が生じた場合、当該膜モジュールは吸引濾過を停止するので、その下方に配置される散気枝管も不要となる。このような場合において、上記のように、当該接続部45から散気枝管5を取り外し、この箇所を蓋部材で閉塞することで、散気用気体Aの使用量を低減することが可能になるので、ブロア等から構成される散気用気体供給装置80における電気使用量も節減するこが可能となる。
補強部47は、図10及び図11に示すように、接続部本体46と第1筒本体42Aとの接続部近傍において、接続部本体46の外周面と第1筒本体42Aの外周面とを繋ぐように、平面視で三角形状の板状リブとして形成されている。また、補強部47は、接続部本体46を挟んで対称の位置となるように一対で配置されている。
第2筒部41Bは、上述したように、第1筒部41Aの端部42bに第2筒部41Bの端部42aが接続されることで気密に連結され、また、反対側の端部42bに閉止栓44が取り付けられることで、散気ヘッダー4の一方の閉塞端部を構成する。第2筒部41Bの内部には、供給口43から第1筒部41A内に供給された散気用気体Aが導入される。
また、第2筒部41Bにも、上記の第1筒部41Aと同様、接続部45が計5箇所に設けられ、第2筒本体42Bの長手方向で一列に並んで、各々等間隔で配置されている。そして、第2筒部41Bに設けられる接続部45も、第1筒部41Aと同様、第2筒本体42Bの外周面から延出する筒状の接続部本体46と、この接続部本体46の外周面と第2筒本体42Bの外周面とを繋ぐように形成された補強部47とからなり、第2筒本体42Bと一体に形成されている。
第2筒部41Bに設けられる接続部本体46も、上記同様、内部空間が第2筒本体42Bと連通しており、第2筒本体42Bの外周面から、該筒本体42の中心軸に対して垂直に延出している。また、接続部本体46は円筒状に構成されており、第2筒本体42Bと接続される側と反対側の先端部近傍の外周面において、先端部から一定の領域に溝が形成されることで、螺旋状の凹凸構造からなる螺旋構造Mを有している。
また、第2筒部41Bについても、第1筒部41Aと同様、接続部本体を、第2筒本体42Bの外周面から内方に突出した凹部構造のスリーブ部として構成してもよいが、第2筒本体42Bの外周面から外方に突設された凸部構造の接続部本体46とすることがより好ましい。
また、第2筒部41Bでも、補強部47が、接続部本体46と第2筒本体42Bとの接続部近傍において、接続部本体46の外周面と第2筒本体42Bの外周面とを繋ぐように平面視三角形状の板状のリブとして形成され、接続部本体46を挟んで対称の位置となるように一対で配置されている。
本実施形態においては、散気ヘッダー4を構成する第1筒部41A及び第2筒部41Bを、例えば、PVC等の樹脂成形部材から構成することができる。即ち、各々の筒部41を、筒本体42と接続部45とが樹脂材料から一体に形成されたものを採用することができる。
さらに、本実施形態においては、散気ヘッダー4に取り付けられる後述の散気枝管5の他、各々の筒部41に取り付けられるエルボ管31や閉止栓44についても、筒部41と同様の樹脂材料から形成されたものを用いることができる。
このように、各部材を樹脂成形部材から構成することにより、各部材が軽量化されて取扱性が向上し、また、一体成形を行うことも可能になることから、安価で量産性にも優れるという利点がある。
ここで、第1筒本体42Aは、外径が一定の大きさで形成されている。また、この第1筒本体42Aは、端部42b側の外周面が、この位置で接続される第2筒本体42Bの端部42aの内周面と摺接した状態で連結されている。また、開口している端部42bには、平面視で半円形状とされ、且つ、端部42a側に向かうように窪む形状の貫通孔42cが形成されている。
一方、図12及び図13に示すように、第2筒本体42Bは、第1筒本体42Aと接続される端部42a側に、反対側の端部42bよりも外径が大きな拡径領域42dを有している。この拡径領域42dは、第2筒本体42Bの端部42aから端部42b側に向かう所定の領域で形成されており、端部42bよりも大きな内径で形成されている。また、図示例における拡径領域42dは、端部42b側から端部42a側に向かうに従って第2筒本体42Bの中心軸に近づくように、その内周面が傾斜した逆テーパ形状とされている。このように、第2筒本体42Bは、拡径領域42dにおける内周面が逆テーパ形状とされていることで、端部42a側の内径が、端部42b側の内径よりも小さく形成されている。そして、本実施形態の散気ヘッダー4は、第2筒本体42Bにおける拡径領域42dの内周面が、第1筒本体42Aにおける外周面と摺接した状態で接着されることで、第1筒部41Aと第2筒部41Bとが気密に連結される。
ここで、本実施形態においては、第1筒本体42Aと第2筒本体42Bとが摺接して重ね合わされる領域を「摺接領域」と言う。従って、第1筒本体42Aの外周面において、第2筒本体42Bにおける拡径領域42dの内周面と摺接する領域は、第1筒本体42Aの摺接領域であり、また、第2筒本体42Bの拡径領域42dの内周面において、第1筒本体42Aの外周面と摺接する領域は、第2筒本体42Bの摺接領域である。
なお、上記の摺接領域の筒本体42の長手方向に沿った長さは、特に限定されないが、第2筒本体42Bの内周面の最外部(図12における端部42a)の内径の60%以上であることが好ましく、75〜95%がより好ましく、85〜90%がさらに好ましい。摺接領域の筒本体の長さ方向に沿った長さが上記の下限値以上であれば、連結された第1筒部41Aと第2筒部41Bとの間で中心軸がぶれ難く、また、上限値以下であれば、これらを連結する際の組立性が高められる。
これにより、第1筒部41Aと第2筒部41Bとが、各中心軸を一致させた状態で連結される。この際、第1筒本体42Aに形成された貫通孔42cの位置が、第2筒部41Bに設けられた5箇所の接続部45のうちの、最も端部42a寄りに設けられた接続部45の位置と一致している。これにより、第1筒部41Aと第2筒部41Bとが、少なくとも一部で重なった状態であっても、全ての接続部45が、第1筒部41A及び第2筒部41Bの内部に連通した状態となる。
なお、第1筒本体42Aの端部42bの外周面と、第2筒本体42Bにおける拡径領域42dの内周面とを摺接させるにあたっては、例えば、第1筒本体42Aの摺接領域における貫通孔42cの位置と、第2筒本体42Bの摺接領域における接続部45の位置とを一致させるため、第2筒本体42Bの内周面に図示略の位置決め機構が備えられていることが好ましい。この位置決め機構としては、第1筒本体42Aと第2筒本体42Bとが決められた摺接領域で摺接できるように、例えば、第2筒本体42Bの内周面から内方に突出した凸部であってもよい。また、このような凸部からなる位置決め機構は、第2筒本体42Bの内周面の一部に設けられていてもよいし、内周面の全体に設けられていてもよい。この際、散気ヘッダー4内における散気用気体Aの流通が妨げられるのを防止するため、例えば、第2筒本体42Bの内周面の全体(接続部45の形成位置等を除く)にわたって、第1筒本体42Aの厚み程度の高さ、又は、それ未満の高さの凸部を設けることが好ましい。
上述したように、本実施形態の散気装置3は、上記構成とされた散気ヘッダー4に備えられる複数の接続部45に、被処理水W中に散気用気体Aを噴出させるための散気枝管5が接続されている。
散気枝管5は、図3〜図5に示すように、散気ヘッダー4の接続部45に接続するための固定部材51と、この固定部材51に接続されて散気用気体A(図2参照)を噴出するための枝管部52とを備えている。
固定部材51は、図示例のようなT字状に形成された三方管(T字形三方管)からなり、中央の管部51aが、例えば、ねじ込み接続によって、散気ヘッダー4の接続部45に形成された螺旋構造M(図11参照)に対して着脱自在に取り付けられる。あるいは、接続部45と固定部材51との接続を、ユニオン接続構造で行うことも可能である。また、固定部材51の接続部45への接続については、上記のユニオン接続やねじ込み接続に限定されず、例えば、Oリングを用いたシール構造とし、ニップル接続が可能な構成を採用することで、散気枝管5の着脱が容易になり、散気枝管5が汚泥等によって閉塞した際の洗浄作業性も向上する。
固定部材51は、中央の管部51aが接続部45に接続された状態で、両側の管部51bが水平に配置され、かつ、散気ヘッダー4の中心軸と直交する方向に延びるように配置される。本実施形態においては、図4に示すように、散気ヘッダー4の長さ方向に沿って等間隔で設けられた複数の接続部45に対応するように、固定部材51も接続部45と同数で設けられ、図示例においては、10箇所の接続部45に対してそれぞれ固定部材51が取り付けられている。
また、固定部材51の材料としては、散気ヘッダー4と同様、例えばPVC等の樹脂を用いることができる。
固定部材51の両側の管部51bには、それぞれ一対で設けられる枝管部52の一端側が接続されている。枝管部52は、被処理水W中において散気管として機能するものであり、散気ヘッダー4と同様、例えばPVC等の樹脂から構成することができる。また、枝管部52には、散気用気体Aを噴出するための複数の散気孔52aが形成されている。この散気孔52aの数は、枝管部52の長さ等に基づいて適宜設定することができるが、例えば、1本あたりで2個〜6個とするのが好ましい。図3に示す例においては、1本の枝管部52に、概ね80〜100mm程度のピッチで計3個の散気孔52aが形成されている。また、これらの散気孔52aは、図示例のように、散気ヘッダー4が水平に配置された状態で、全て鉛直方向上方を向くような位置で形成されている。即ち、枝管部52は、散気ヘッダー4が水平に配置された状態で、外周面における散気孔52aを形成した部位が水平となるように構成されている。
なお、散気孔52aの位置は、図示例のような鉛直方向上方を向くような位置には限定されず、例えば、図示を省略するが、複数の散気孔52aが、鉛直方向下方を向くような位置で設けられていてもよい。あるいは、散気孔52aを、鉛直方向上方を向くような位置と、鉛直方向下方を向くような位置の両方に設けてもよい。
また、図示例の枝管部52は、固定部材51に取り付けられる端部とは反対側の他端近傍に屈曲部52bが形成されることにより、散気ヘッダー4を水平に配置した状態において、他端側の開口52cが鉛直方向下方を向くように構成されている。屈曲部52bとしては、図示例のようなエルボ等の部品を組み付けることで形成してもよいが、樹脂による一体成形で形成してもよい。また、開口52cの直径については、枝管部52の直径と同じになるように形成することが好ましい。
また、屈曲部52bによって形成される、鉛直方向下方を向く部位については、その寸法や形状等は特に限定されないものの、例えば、枝管部52に供給する散気用気体Aの流量が大きい場合には、その長さを、例えば50mm〜300mm程度の比較的長めの寸法とすることが好ましい。これは、枝管部52に供給される散気用気体Aの流量を大きくした場合、開口52cから比較的多めの散気用気体Aが噴出するようになり、散気孔52aからの散気用気体Aの噴出均一性に影響が及ぶ可能性があるためである。上記のように、枝管部52の鉛直方向下方に向く部位を長めに形成することにより、散気孔52aからの散気用気体Aの噴出均一性を良好なものにすることができる。
そして、図示例のように、枝管部52は、その全てが、何れも他の枝管部52と平行となるように配置されている。また、枝管部52は、固定部材51の両側の管部51bに、その長さ方向に沿ってそれぞれ接続されているので、これら枝管部52は、散気ヘッダー4を中心として左右対称に配置されたものとなる。
枝管部52は、その平面視長さ、即ち、一端側から他端側までの平面視した長さが、500mm以下、より好ましくは400mm以下に形成される。また、枝管部52の長さは、短いほど均一散気に適しているが、例えば、50mm以上、より好ましくは100mm以上として、膜モジュールユニット1の大きさに合わせて設計することが好ましい。
また、枝管部52の内径は、散気装置3の寸法(大きさ)等によっても異なるものの、例えば、10〜30mm程度の内径とすることが好ましい。同様に、散気孔52aの直径については、例えば、4.5〜7.0mm程度であることが好ましい。これは、散気孔52aの直径が小さすぎると、散気孔52aが汚泥等によって閉塞され易くなり、一方、散気孔52aの直径が大きすぎると、散気孔52aを通過する散気用気体Aの流速が低くなり、充分な散気効果が得られなくなる可能性があるためである。
なお、図1、及び図3〜図5には、散気装置3が1台(1セット)のみで用いられる例を示しているが、これには限定されない。例えば、図6に示す例の膜モジュールユニット10、並びに、図7〜図9に示す例の散気装置3のように、上記した構成の散気装置3を2台で並列に配置して用いてもよい。図6に示した膜モジュールユニット10は、複数の膜モジュール6が3列に並べて平行に配列されることで、実質的に幅寸法の大きな膜モジュールが設けられた例である。
上記のように、散気装置3を2台で並列に配置することにより、幅寸法の大きな膜モジュール6の洗浄にも容易に適用できるという利点がある。この場合には、各散気ヘッダー4における供給口43のそれぞれに気体供給管81が接続され、各々、散気用気体Aが供給されるように構成することができる。
[作用効果]
本実施形態の散気ヘッダー4によれば、互いに気密に連結された複数の筒部41から構成し、さらに、筒部41が、散気枝管5と接続されて該散気枝管5に散気用気体Aを供給する接続部45を有して構成されている。これにより、散気装置3、ひいては膜モジュールユニット1を製造する際の組み立てが容易となり、優れた生産性が得られる。
また、散気ヘッダー4を、任意の数量の複数の筒部41が連結された構成とすることで、膜モジュールユニット1に備えられる膜モジュール6の数量に合わせて長さをフレキシブルに調整しながら、接続される散気枝管5の数量もフレキシブルに調整することができ、また、軽量化も可能になる。
また、本実施形態の散気ヘッダー4を適用した散気装置3及び膜モジュールユニット1によれば、組み立てが容易で、且つ、膜モジュール6の数に対応してフレキシブルな仕様変更が可能になる。
さらに、散気ヘッダー4において、1本の筒部41に対して接続される散気枝管5の数量が抑制されているので、各筒部単位での重量も軽減され、散気枝管5に設けられる散気孔52aの高さ位置の精度をより高めることが可能になる。
また、散気ヘッダー4をなす第1筒部41A、第2筒部41Bを樹脂材料部材から構成することで、安価で量産性に優れた材料で散気ヘッダー4を構成することができる。また、各部材が樹脂材料から構成されることで、金属材料で構成した場合に比べて軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、膜モジュールユニット1において用いられる膜モジュール6の数に合わせて散気枝管5の設置数を増やす場合においても、筒部41の連結数を追加するだけで任意の長さの散気ヘッダー4を得ることが可能となる。
また、第2筒部41Bに備えられる拡径領域42dの内周面が逆テーパ状をなしているので、筒本体が部分的に干渉した状態で第1筒部41Aと連結することができる。これにより、各々の筒部41同士の連結強度がより一層高められ、互いに気密に連結させることが可能になる。
各々の筒部41に備えられる接続部45が、各々の筒本体42から突出した筒状に構成されることで、散気枝管5を接続するにあたり、例えば、筒本体42に散気枝管5の固定部材51を嵌め込むための孔(凹部)を形成した場合に比べ、接続部45にOリング等のシール部材を設け易くすることができる。従って、第1筒部41A及び第2筒部41Bと、散気枝管5とを気密に連結することができる。
また、本実施形態では、各々の筒部41に備えられる接続部45の外周面に、螺旋状の凹凸が形成された螺旋構造Mを有した構成なので、散気枝管5の固定部材51に、内周面に螺旋構造が形成された図示略の蓋を用いることで、簡単に閉塞することができる。これにより、接続部本体46に対して単に他の部材を嵌め込む場合等に比べて、より強固な閉塞が可能になる。従って、仮に、複数の接続部45のうち、部分的に散気枝管5を接続する必要が無い接続部45がある場合でも、当該接続部45を容易且つ強固に閉塞することができる。
さらに、接続部45の内周面ではなく、外周面側に螺旋構造Mが形成されていることで、散気枝管5を接続する際のシール性が損なわれてしまうのを抑制できる。詳細な図示を省略するが、例えば、接続部45への散気枝管5の接続を、上記の螺旋構造Mによる固定に加え、さらに、接続部45の内部に散気枝管5の固定部材51の一部が嵌り込むような構造とすることで、接続部45と散気枝管5との接続に、螺旋構造Mが影響を与えるのを防止できる。
また、接続部45が補強部47を有することで、接続部本体46と各々の筒本体42A,42Bとの間の強度をより向上させることが可能となる。
[散気ヘッダーの他の例(変形例)]
以下、本発明に係る散気ヘッダーの変形例について説明する。
図14は、本発明に係る散気ヘッダーを構成する筒部41の変形例を示す平面図であり、図15は、図14に示す筒部41の側面図である。
図12及び図13に示した第2筒部41Bは、補強部47が、接続部本体46の外周面と第1筒本体42Aの外周面とを繋ぐように、平面視で三角形状の板状のリブとして形成されている。これに対し、図14及び図15に示した第2筒部41C(41)は、第2筒本体42Cから突出する各接続部45Aのうち、摺接領域に配置される補強部47Aが、第2筒本体42Cの外周に沿って周方向全体にわたって配置されている点で、上記の散気ヘッダー4とは異なる。
ここで、本実施形態で説明する、「外周に沿って周方向全体にわたって配置される」とは、例えば、第2筒本体42Cの外周面において、周方向全体の長さの80%以上の範囲に補強部47Aが配置されていることを言う。即ち、図14及び図15に示すように、補強部47Aの一部の高さが、第2筒本体42Cの外周面とほぼ同一になり、補強部47Aが実質的に一部途切れた形状となっている場合であっても、周方向全体の長さの80%以上の範囲に補強部47Aが配置されていればよい。
また、散気ヘッダーの接続部に備えられる補強部の形状は、これらには限定されず、筒本体や接続部、あるいは散気枝管の形状や寸法に応じて、適宜、設計することが可能である。
以上、図1〜15を参照しながら説明した本実施形態の散気ヘッダーにおいては、各筒部41に設けられる複数の接続部45を全て同じ形状としたが、これには限定されない。接続部45の形状や寸法は、例えば、筒本体42の形状や寸法、あるいは、接続部45に取り付けられる散気枝管5の形状や寸法等に応じて、それぞれ異なる形状であってもよい。
また、本実施形態においては、第1筒部41A及び第2筒部41Bの両方に接続部45が設けられている構成を示しているが、これには限定されず、例えば、第1筒部41A、又は、第2筒部41Bの何れか一方に接続部45が設けられた構成としてもよい。
また、本実施形態では、複数の筒部41として、第1筒部41Aと第2筒部41Bの2つが設けられた例を示しているが、これには限定されず、例えば、膜モジュールユニット1に備えられる膜モジュール6の数量に応じて、さらに多数の筒部41を連結して用いることも可能である。
さらに、隣接する複数の筒部41同士は、本実施形態のような、単に嵌め込まれて連結される構造に限定されるものではない。即ち、隣接する複数の筒部41同士の連結は、例えば、筒部41間を熱溶着する方法等を用いて、より強固に連結されてもよい。
<水処理方法>
本実施形態の水処理方法は、上述した構成を備えた、本発明に係る膜モジュールユニット1を用いて被処理水の処理を行う方法である。即ち、本実施形態の水処理方法においては、図1に示すような膜モジュールユニット1を、図2に示すような被処理水Wが貯留された処理槽90内に浸漬して使用することで、被処理水Wを濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させることができる。
そして、本実施形態の水処理方法においては、本発明に係る膜モジュールユニット1が用いられる点以外は、公知の技術と同様の方法で水処理を行うことができる。
本実施形態の水処理方法によれば、上記のような本発明に係る膜モジュールユニット1を用いて被処理水Wを処理する方法なので、散気装置3で洗浄された膜モジュール6によって効率よく懸濁物質を除去することができ、効果的な水処理が可能となる。
<その他>
以上、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述したが、本実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
本発明の散気ヘッダーは、組み立てが容易であるとともに、膜モジュールの数に合わせて長さをフレキシブルに調整することができ、散気枝管を精度よく接続することが可能となる。これにより、本発明の散気ヘッダーを備える散気装置を、被処理水の固液分離等を行うための膜モジュールユニットに適用した場合には、膜モジュールの数に対応してフレキシブルな仕様変更が可能であり、且つ、散気枝管に設けられる散気孔の高さ位置の精度も高められるので、膜モジュールを効果的に洗浄でき、効率よく懸濁物質を除去して効果的な水処理が可能となる観点から非常に好適である。
1,10…膜モジュールユニット、
2…フレーム部、
2T…縦フレーム、
2Y…横フレーム、
2P…板材、
3…散気装置、
31…エルボ管、
4…散気ヘッダー、
41…筒部
41A…第1筒部、
41B…第2筒部、
42…筒本体
42A…第1筒本体、
42B…第2筒本体、
43…供給口、
44…閉止栓、
45…接続部、
46…接続部本体、
47…補強部、
M…螺旋構造、
5…散気枝管、
51…固定部材、
51a,51b…管部、
52…枝管部、
52a…散気孔、
52b…屈曲部、
6…膜モジュール、
61…中空糸膜シート状物、
62A…上部ハウジング、
62B…下部ハウジング、
63…取水口、
7…集水ヘッダー、
8…合流管、
80…散気用気体供給装置、
81…気体供給管、
90…処理槽、
A…散気用気体、
W…被処理水。

Claims (14)

  1. 水処理用の膜モジュールに向けて散気用気体を噴出する散気枝管に、前記散気用気体を供給する散気ヘッダーであって、
    少なくとも一方の端部が開口した筒本体を有する複数の筒部を備えるとともに、該複数の筒部は、前記筒本体の前記端部同士が互いに気密に接続されることで順次連結されており、
    前記複数の筒部のうちの少なくとも一つの筒部が、前記散気枝管と接続されて該散気枝管に前記散気用気体を供給する接続部を有し、
    前記複数の筒部のうちの少なくとも一つの筒部が、前記筒本体の内部に前記散気用気体を供給する供給口を有する散気ヘッダー。
  2. 前記複数の筒部は、それぞれ、前記筒本体の端部の外周面と、隣接する他の筒部が備える筒本体の端部の内周面とが摺接され、この摺接領域において隣接する前記筒本体同士が接続されることで順次連結されている請求項1に記載の散気ヘッダー。
  3. 前記複数の筒部は、それぞれ、前記筒本体の端部における、隣接する他の筒部が備える筒本体の端部における内周面と摺接される外周面の摺接領域に、少なくとも一つの貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔が、前記隣接する他の筒部が備える筒本体の接続部と連通している請求項2に記載の散気ヘッダー。
  4. 前記複数の筒部は、それぞれ、前記筒本体の端部の内周面において、隣接する他の筒部が備える筒本体の端部の外周面との摺接領域に、位置決め機構を備える請求項2又は3に記載の散気ヘッダー。
  5. 前記位置決め機構が、前記筒本体の前記内周面から内方に突出した凸部である請求項4に記載の散気ヘッダー。
  6. 前記複数の筒部は、それぞれ、前記摺接領域の筒本体の長手方向における長さが、前記摺接領域における前記筒本体の内径の60%以上である請求項2〜5の何れか一項に記載の散気ヘッダー。
  7. 前記接続部は、前記筒本体の外周面から延出する筒状の接続部本体を有する請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の散気ヘッダー。
  8. 前記接続部は、前記接続部本体の前記筒本体と接続されている側とは反対側の先端部の外周面に、螺旋状の凹凸が形成された螺旋構造を有する請求項7に記載の散気ヘッダー。
  9. 前記接続部は、前記接続部本体の前記筒本体と接続されている側に、前記接続部本体の外周面と前記筒本体の外周面とを繋ぐように形成された補強部を有する請求項7又は8に記載の散気ヘッダー。
  10. 前記接続部は、前記摺接領域に配置される前記補強部が、前記筒本体の外周に沿って周方向全体にわたって配置されている請求項9に記載の散気ヘッダー。
  11. 樹脂材料から成形された樹脂成形部材である、請求項1〜10の何れか一項に記載の散気ヘッダー。
  12. 少なくとも、散気ヘッダーと、該散気ヘッダーから散気用気体が供給される散気枝管とを備え、
    前記散気ヘッダーが、請求項1〜請求項11の何れか一項に記載の散気ヘッダーである散気装置。
  13. 請求項12に記載の散気装置と、
    集水ヘッダーと、
    前記集水ヘッダーに接続される膜モジュールと、
    前記散気装置、前記膜モジュール及び前記集水ヘッダーが取り付けられるフレーム部とを備える膜モジュールユニット。
  14. 請求項13に記載の膜モジュールユニットを用いることを特徴とする水処理方法。
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