JP2018166355A - 制御システム、管理システムおよび制御方法 - Google Patents

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Yoshiki Terajima
芳樹 寺島
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Abstract

【課題】VPPの管理システムにおける処理を軽減すること。
【解決手段】実施形態の一例に係る制御システムは、所定の施設に設置された制御システムであって、蓄電または給電が可能な分散電源と;所定の管理装置から取得する電力の提供要否と、前記分散電源の蓄電状況とに応じて、前記分散電源の蓄電または給電を制御する制御装置と;を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、制御システム、管理システムおよび制御方法に関する。
近年、電力市場の自由化に伴い、VPP(Virtual Power Plant:仮想発電所)と呼ばれる制御手法が提案されている。このようなVPPの技術では、アグリゲータと呼ばれる管理システムが、各施設に設置された太陽光発電、蓄電池、燃料電池、EV(Electric Vehicle)等といった分散電源や各種の省エネルギー機器等を統括的に制御することで、他の施設に電力を供給する。
特開2016−195529号公報
しかしながら、上述した従来技術では、管理システムにおける処理が増大し易いという問題がある。
例えば、制御対象となる分散電源の数が増大した場合、管理システムが出力する指示の数が増大してしまう。また、分散電源の故障や分散電源と管理システムとの間で通信障害が発生した場合には、制御対象となる分散電源をその都度変更することとなるため、管理システムにおける処理が煩雑になる恐れがある。
本発明が解決しようとする課題は、VPPの管理システムにおける処理を軽減することである。
実施形態の一例に係る制御システムは、所定の施設に設置された制御システムであって、蓄電または給電が可能な分散電源と;所定の管理装置から取得する電力の提供要否と、前記分散電源の蓄電状況とに応じて、前記分散電源の蓄電または給電を制御する制御装置と;を有することを特徴とする。
実施形態の一例に係る推定装置によれば、VPPの管理システムにおける処理を軽減することができる。
図1は、実施形態に係る管理システムの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る制御システムが実行する制御の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る管理システムが有する機能構成の一例について説明する図である。 図4は、実施形態に係る制御システムが実行する制御の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る制御システムが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の住宅における供給電力量の一例を示す図である。 図7は、第2の住宅における供給電力量の一例を示す図である。 図8は、第3の住宅における供給電力量の一例を示す図である。 図9は、第1の住宅から第3の住宅における供給電力量の合計の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る制御システム、管理システムおよび制御方法を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する制御システム、管理システムおよび制御方法は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。
例えば、以下の実施形態では、制御システム、管理システムおよび制御方法は、複数の住宅に設置された蓄電池が個別に充放電を制御する処理を実行するが、このような処理は、住宅以外にも、ビルディングや工場等といった任意の施設に設置された蓄電池が実行してもよい。また、以下に説明する処理は、蓄電池以外にも、蓄電池を備えた太陽光パネルであるスマート太陽光パネル、燃料電池、EV、ガス発電機等といった充放電が可能な任意の分散電源により実行されてもよい。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
以下の実施形態に係る制御システム2は、所定の施設(例えば、住宅HMa〜HMc)に設置され、分散電源(例えば、蓄電池100a〜100c)および制御装置(例えば、制御部SBC)を有する。分散電源は、蓄電または給電が可能である。また、制御装置は、所定の管理装置(例えば、管理サーバCS)から取得する電力の提供要否と、分散電源の蓄電状況とに応じて、分散電源の蓄電または給電を制御する。
また、以下の実施形態に係る制御システム2は、提供要否を所定の時間間隔で所定の管理装置に問い合わせ、電力の提供要求を取得した場合は、分散電源の蓄電または給電を制御する。
また、以下の実施形態に係る制御システム2は、制御装置は、提供要求を取得した場合は、所定の施設における買電量が少なくなるように、若しくは、所定の施設における売電量が多くなるように、分散電源の蓄電または給電を制御する。
また、以下の実施形態に係る制御システム2は、分散電源が蓄電する電力量が所定の条件を満たす場合は、分散電源が給電する電力を所定の値まで上昇させる。
また、以下の実施形態に係る制御システム2は、所定の施設に設置された太陽光発電機器(例えば、太陽光パネルPV)により発電が行われている場合は、分散電源が蓄電する電力を所定の値まで減少させる。
また、以下の実施形態に係る制御システム2は、提供要求が取得される間、分散電源が蓄電または給電する電力を指数関数的に変化させ、提供要求が取得されなくなった場合は、分散電源が蓄電または給電する電力を所定の値まで減少させる。
また、以下の実施形態に係る制御システム2は、分散電源が蓄電または給電する電力を所定の値まで減少させた後で、提供要求が取得された場合は、分散電源が蓄電または給電する電力を所定の値だけ変化させる。
また、以下の実施形態に係る管理システム1は、管理装置(例えば、管理サーバCS)と複数の施設のそれぞれに設置された制御システム(例えば、制御システム2)とを有する。制御システム2は、蓄電または給電が可能な分散電源(例えば、蓄電池100a〜100c)と、管理装置から取得する電力の提供要否と、分散電源の蓄電状況とに応じて、分散電源の蓄電または給電を制御する制御装置(例えば、制御部SBC)を有する。
また、以下の実施形態に係る管理システム1では、制御装置は、提供要否を所定の時間間隔で所定の管理装置に問い合わせる。また、管理装置は、複数の施設のうち、所定の地域に所在する施設に供給する電力が不足すると推定される場合は、所定の地域とは異なる地域に所在する施設の制御装置からの問い合わせに対し、電力の提供要求を出力する。
[実施形態]
(管理システムの概要)
以下、図1を用いて、管理システムの一例について説明する。図1は、実施形態に係る管理システムの一例を示す図である。図1に示す例では、管理システム1は、電力事業者サーバECS、アグリゲータサーバAGS、および管理サーバCSを有する。また、管理システム1は、各住宅HMa〜HMc(以下、「住宅HM」と総称する場合がある。)に設置された蓄電池100a〜100c(以下、「蓄電池100」と総称する場合がある。)を含む制御システム2a〜2c(以下、「制御システム2」と総称する場合がある。)を含む。
図1に示す例では、各住宅HMに設置された制御システム2、電力事業者サーバECS、アグリゲータサーバAGS、および管理サーバCSは、インターネット等といった任意のネットワーク(例えば、図3参照)を介して通信可能に接続されている。なお、制御システム2と管理サーバCSとの間は、例えば、MQTT(Message Queue Telemetry Transport)など任意のプロトコルで情報の送受信が可能であってもよい。また、管理システム1に接続される制御システム2、電力事業者サーバECS、アグリゲータサーバAGS、および管理サーバCSの種別や数等は、任意に設定できる。
なお、図1に示す例では、地域Aに所在する住宅HMa〜HMcのそれぞれに制御システム2が設置されている例を示したが、実施形態は、これに限定されるものではなく、例えば、地域Bに所在する各住宅にも、制御システム2が設置されていてもよい。また、図1に示す住宅HM以外にも、各地域には電力事業者サーバECSを使用する電力事業者により電力が供給される住宅HMが多数存在するものとする。
電力事業者サーバECSは、各住宅HMに系統電源CPを介して電力を供給する事業者、すなわち、電力事業者が使用するサーバ装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。なお、電力事業者サーバESCを使用する電力事業者は、発電施設や変電施設を所有する電気事業者であってもよく、送電事業者であってもよい。また、以下の説明では、電力事業者サーバECSを使用する電力事業者は、地域Aに所在する住宅HMa〜HMcのみならず、地域Bに設置された住宅HMにも、電力の供給を行う。
アグリゲータサーバAGSは、所謂アグリゲータが使用するサーバ装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、アグリゲータサーバAGSは、電力事業者サーバECSからの要求に応じて、各地域に設置された各種の分散電源や省エネルギー機器を統括的に制御することで、VPPと呼ばれる制御を実現する。
管理サーバCSは、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現され、各住宅に設置された各種家電装置の消費電力量や、各住宅に設置されたスマートメータMT(例えば、図3参照)により測定された供給電力量を収集し、収集した消費電力量や供給電力量のリスト等を利用者に対して提供する。また、管理サーバCSは、各住宅HMに居住する利用者が使用する利用者端末装置からの指示に従い、各住宅HMに設置された各種家電装置の遠隔操作を行う。すなわち、管理サーバCSは、各住宅HMに構築された所謂HEMS(Home Energy Management System)と呼ばれるシステムの管理および制御を行うサーバ装置である。
制御システム2は、各住宅HMに設置された所謂HEMSを構成するシステムであり、少なくとも蓄電池100を有する。蓄電池100は、住宅HMに設置され、電力の蓄電を行う。例えば、蓄電池100は、制御部SBCと、蓄電部Bとを有する。蓄電池100は、電力を蓄電可能な二次電池(バッテリ)である。また、制御部SBCは、パワコン、PCS(Power Conditioning System)とも称される装置であり、系統電源CPから分電盤HD(例えば、図2参照)を介して供給された電力(例えば、交流電力)を蓄電部Bが蓄電可能な電力(例えば、直流電力)に変換し、変換後の電力を蓄電部Bに供給することで、蓄電部Bの充電を制御する。また、制御部SBCは、蓄電部Bに充電された電力(例えば、直流電力)を、住宅HMに設置された家電装置Lが利用可能な電力(例えば、交流電力)に変換し、変換後の電力を分電盤HDを介して家電装置Lに供給する。
なお、蓄電池100は、充電を行うことにより電気を蓄えることができ、繰り返し充放電して使用することが出来る電池であれば任意の電池を蓄電部Bとして採用してよい。例えば、蓄電池100としては、リチウムイオン電池や鉛電池やニッケル水素電池など、目的に応じて種々の蓄電池を蓄電部Bとして採用してよい。また、蓄電池100は、電力を蓄える機能を有すればどのような構成であってもよく、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等であってもよい。また、図示を省略したが、蓄電池100bおよび蓄電池100cは、蓄電池100aと同様の構成を有するものとする。
家電装置Lは、電力を消費する各種の負荷装置であり、いわゆる家電である。例えば、家電装置Lには、冷蔵庫、洗濯機、テレビジョン等という日常的に利用される家電装置のみならず、空調装置等といった季節や気候条件等に応じて使用される季節性を有する家電装置を含んでもよい。また、家電装置Lは、住宅HMbのみならず、他の住宅HMにも設置されているものとする。
太陽光パネルPVは、例えば、太陽電池素子(セル)を必要枚数配列し、樹脂や強化ガラスなどによりパッケージ化した太陽電池モジュールであり、ソーラーパネルとも呼ばれる。なお、太陽光パネルPVに用いられるセルは、どのようなセルであってもよい。例えば、太陽光パネルPVに用いられるセルは、シリコン系のセルや化合物系のセルや有機系のセルなど、目的に応じて種々のセルが適宜選択されてもよい。また、太陽光パネルPVは、住宅HMcのみならず、任意の住宅HMに設置されていてよい。
ここで、図1では記載を省略したが、各住宅HMには、分電盤HDが設置される。分電盤HDは、住宅HMの配線に電気を分ける装置である。例えば、分電盤HDは、漏電が発生した際に住宅HM全体に供給される電力を遮断する漏電遮断器(すなわち、主幹ブレーカ)や、配線ごとに供給される電力を遮断する配線用遮断器(すなわち、分岐ブレーカ)といった種々の機器を含む。このような分電盤HDは、例えば、系統電源CPからスマートメータMTを介して供給される電力を、家電装置Lや蓄電池100に供給する。また、分電盤HDは、太陽光パネルPVによって発電された電力を家電装置Lや蓄電池100に供給する機能を有する。
なお、分電盤HDは、太陽光パネルPVによって発電された電力を蓄電池100に蓄電させ、蓄電池100に蓄電させた電力を家電装置Lに供給してもよい。また、分電盤HDは、例えば、夜間等に系統電源CPから供給された電力を蓄電池100に蓄電させ、蓄電池100に蓄電させた電力を家電装置Lに供給してもよい。また、分電盤HDは、系統電源CPからの電力を振り分ける分電盤と、蓄電池100に対する蓄電や蓄電池100からの電力を振り分ける分電盤とにより構成されてもよい。
(管理システムが実行する管理処理の概要)
以下、図1を用いて、管理システムが実行する管理処理の一例について説明する。まず、電力事業者サーバECSは、系統電源CPを介して供給される電力の状態、すなわち、電力状態を取得する(ステップS1)。そして、電力事業者サーバECSは、地域ごとの電力需要を予測する(ステップS2)。
例えば、電力事業者サーバECSは、各地域に供給した電力量の履歴、各地域で行われるイベントの有無、気象情報、各地域の人口等、任意の電力予測手法に基づいて、各地域の電力需要を予測する。そして、電力事業者サーバECSは、例えば、地域Bにおいて将来消費される電力量が、所定の閾値を超えた場合(例えば、地域Bにおける同時刻の平均的な需要電力量を超えた場合)は、地域Bにおける不足電力の補充要求をアグリゲータサーバAGSに送信する(ステップS3)。
ここで、従来のVPPでは、アグリゲータサーバAGSが、各住宅HMの分散電源に対して、充放電の指示を送信することで、他の地域への電力供給を実現していた。しかしながら、このような手法では、分散電源の数の増加と共に、アグリゲータサーバAGSにおける処理負荷が増大してしまう。
そこで、管理システム1では、各蓄電池100が自律分散して動作し、いずれか地域での需要電力量が逼迫した際に、他の地域の蓄電池100が放電を行うことで、需要電力量が逼迫した地域に供給される供給電力量を補完する。例えば、各住宅HMに設置された制御システム2は、充電及び給電が可能な分散電源である蓄電池100と、蓄電池100の制御を行う制御部SBCとを有する。そして、制御部SBCは、管理サーバCSから取得する電力の提供要否と、蓄電池100の蓄電状況とに応じて、蓄電池の蓄電または給電を制御する。
例えば、アグリゲータサーバAGSは、地域Bにおける不足電力の補充要求を管理サーバCSに送信する(ステップS5)。このような場合、管理サーバCSは、地域Aに所在する分散電源、すなわち、地域Aの住宅HMに設置された蓄電池100に対して電力の提供要求を設定する(ステップS6)。例えば、管理サーバCSは、電力の提供を要求する提供要求の通知先として、地域Aを記憶する。
一方、各住宅HMに設置された蓄電池100は、所定の時間間隔で、電力の提供の要否(以下、「提供要否」と記載する。)を確認する(ステップS7、ステップS8)。例えば、蓄電池100は、30分ごとに、管理サーバCSに対して、提供可否を問い合わせる。管理サーバCSは、問合せ元となる蓄電池100が地域Aに設置されている場合には、問合せに対する応答として提供要求を通知する。一方、管理サーバCSは、問合せ元となる蓄電池100が地域Bに設置されている場合には、電力の提供が不要である旨の不要通知を問合せに対する応答として通知する。すなわち、管理サーバCSは、所定の地域に所在する住宅HMに供給する電力が不足すると推定される場合は、その地域とは異なる地域に所在する住宅HMの蓄電池100からの問い合わせに対し、電力の提供要求を出力する。
この結果、地域Aに設置された各蓄電池100は、蓄電状況に応じて、自律的な売電制御を行う(ステップS9)。このように、蓄電池100は、提供要否を所定の時間間隔で管理サーバCSに問い合わせ、電力の提供要求を取得した場合は、蓄電池100の蓄電または給電を制御する。例えば、蓄電池100は、提供要求を取得した場合は、蓄電池100が設置された住宅HMにおける買電量が少なくなるように、若しくは、住宅HMにおける売電量が多くなるように、蓄電または給電を自律的に制御する。
この結果、地域Aにおいては、需要電力量が減少する、或いは、電力の売電が行われることとなる。この結果、電力事業者は、地域Aにおいて生じた余剰電力を、電力が不足する地域Bへと提供することができる(ステップS10)。
(各制御システムにおける制御の概要)
以下、図2を用いて、地域Aの各住宅HMa〜HMcに設置された制御システム2a〜2cが実行する制御の一例について説明する。図2は、実施形態に係る制御システムが実行する制御の一例を示す図である。なお、図2に示す例では、提供要求前と提供要求後における電力制御の一例について記載した。
例えば、図2に示す例では、住宅HMaの制御システム2aにおいては、系統電源CPから供給された100Wの電力が、分電盤HDを介して蓄電池100aに供給されることで蓄電が行われており、蓄電部Bの蓄電率が10パーセントとなっている。このような場合、住宅HMaは、100Wの買電を行うこととなる。
また、住宅HMbの制御システム2bにおいては、系統電源CPから供給された200Wの電力と、蓄電池100bが給電する200Wの電力との合計である400Wの電力が、分電盤HDを介して家電装置Lに供給されている。なお、図2に示す例では、蓄電池100bの充電率が90パーセントであるものとする。このような場合、住宅HMbは、200Wの買電を行うこととなる。
また、住宅HMcの制御システム2cにおいては、太陽光パネルPVによって発電された400Wの電力のうち、200Wの電力が分電盤HDを介して蓄電池100cに蓄電され、残りの200Wの電力が分電盤HDを介して系統電源CPへと供給、すなわち売電されている。このような場合、住宅HMcは、200Wの売電を行うこととなる。
このような住宅HMa〜HMcが存在する場合、提供要求の通知前においては、総計で100Wの買電が行われることとなる。地域Aに住宅HMa〜HMcと同様の住宅HMの組が100万組存在した場合には、地域A全体では、100MW(メガワット)の電力が供給されることとなる。
ここで、各蓄電池100に設置された制御部SBCは、MQTTや各住宅HMに設置されたHGW(Home Gate Way)10(例えば、図3参照)を介した通信により、管理サーバCSに提供要否の問合せを行い、提供要求を受付けた場合には、以下の処理を実行する。例えば、制御部SBCは、蓄電池100に蓄電された電力量が所定の条件を満たす場合は、蓄電池100から供給される電力、すなわち、住宅HMの家電装置Lに供給される電力や系統電源CP側に売電される電力を所定の値まで上昇させる。より具体的な例を挙げると、制御部SBCは、蓄電部Bの蓄電率(充電率)が30パーセントを超える場合には、所定の電力量で、蓄電池100を放電させる。
ここで、太陽光パネルPVが太陽光発電を行っている際に太陽光パネルPVの出力をそのまま系統電源CPに流した場合、太陽光パネルPVの発電量が低下すると系統電源CP側への負電圧がかかってしまい、太陽光パネルPVが損傷する恐れがある。このため、一般的には、太陽光パネルPVが発電した電力は、蓄電池100に蓄電され、その後、蓄電池100から系統電源CP側に売電される。そこで、制御部SBCは、太陽光パネルPVが発電を行っている場合は、蓄電する電力を所定の値まで減少させる。すなわち、制御部SBCは、太陽光パネルPVが発電した電力を蓄電しつつ、蓄電した電力の一部を売電する。
例えば、制御システム2aは、提供要求を受付けた場合に蓄電池100aの蓄電率「10パーセント」を特定する。そして、制御システム2aは、蓄電率が所定の閾値「30パーセント」よりも低いと判断し、蓄電池100aの放電を行うことなく、そのまま、蓄電池100aの蓄電を継続する。この結果、住宅HMaは、100Wの買電を行うこととなる。
また、例えば、制御システム2bは、提供要求を受付けた場合に蓄電池100bの蓄電率「90パーセント」を特定する。そして、制御システム2bは、蓄電率が所定の閾値「50パーセント」よりも高いと判断し、蓄電池100bが供給する電力を200Wから300Wまで上昇させる。この結果、住宅HMaは、提供要求を受ける前と比較して、100W少ない電力量、すなわち、100Wの買電を行うこととなる。
また、例えば、制御システム2cは、提供要求を受付けた場合に太陽光パネルPVが発電を行っていると特定する。このような場合、制御システム2cは、太陽光パネルPVが発電する電力量のうち、蓄電する電力量を0Wとはせずに、所定の値まで減少させる。例えば、制御システム2cは、蓄電池100cの充電に用いる200Wの電力を100Wまで減少させる。この結果、住宅HMaは、提供要求を受ける前と比較して、100W多い電力量、すなわち、300Wの売電を行うこととなる。
このような住宅HMa〜HMcが存在する場合、提供要求の通知後においては、総計で100Wの売電が行われることとなる。地域Aに住宅HMa〜HMcと同様の住宅HMの組が100万組存在した場合には、地域A全体では、100MW(メガワット)の電力を売電することができる。
(制御の具体例)
ここで、制御システム2は、問合せに対して管理サーバCSが提供要求を通知する間、上述した制御を実行することで、各住宅HMにおける買電量の減少、または、売電量の増加を図ることとなる。そして、制御システム2は、問合せに対して不要通知を受付けた場合には、上述した制御を終了し、各住宅HMにおける買電量や売電量を、予め設定された量に戻すこととなる。
例えば、電力事業者サーバECSは、地域Aの余剰電力量が地域Bの需要電力量を満たした場合には、地域Bにおける電力不足が解消した旨をアグリゲータサーバAGSに送信する。このような場合、アグリゲータサーバAGSは、地域Bにおける電力不足が解消した旨を管理サーバCSへと送信する。このような場合、管理サーバCSは、地域Aに対する提供要求の設定を取り消す。この結果、地域Aの各蓄電池100は、問合せ時に不要通知を取得することとで、各住宅HMにおける買電量や売電量を、予め設定された量に戻す。
ここで、提供要求を受付けた場合に、各制御システム2が各住宅HMにおける買電量や売電量を所定の値や限界値まで変更するといった制御を行った場合、余剰電力量が需要電力量を超えてしまう場合がある。しかしながら、管理サーバCSが各制御システム2に対して、需要電力量を通知した場合や、地域Aの余剰電力量を計測した場合には、処理コストが増大してしまう。
そこで、制御システム2は、提供要求を取得する間、各住宅HMが買電または売電する電力量を徐々に変更する。例えば、制御システム2は、各種ネットワークにおける輻輳制御において、通信量を制御する手法と同様の手法により、蓄電池100が蓄電又は放電する電力量(以下、「充放電量」と記載する。)を徐々に変更する。
例えば、制御システム2は、問合せに対して提供要求が取得される間、充放電量を指数関数的に変化させ、提供要求が取得されなくなった場合は、充放電量を所定の値まで減少させる。例えば、制御システム2は、蓄電池100の蓄電率が所定の閾値を満たす際に、提供要求を取得した場合には、蓄電池100が放電する電力を所定の値だけ上昇させる、若しくは、蓄電池100が蓄電する電力を所定の値だけ減少させる。そして、制御システム2は、後続する問合せ時においても提供要求を取得した場合には、蓄電池100が放電する電力を指数関数的に上昇させる、若しくは、蓄電池100が蓄電する電力を指数関数的に減少させる。
例えば、制御システム2は、蓄電池100が100Wの電力量を蓄電している際に、提供要求を取得した場合には、蓄電池100が蓄電する電力量を80Wまで減少させる。続いて、制御システム2は、続く問合せ時に提供要求を取得した場合には、蓄電池100が蓄電する電力量を55Wまで減少させる。また、制御システム2は、その後も継続して提供要求を取得した場合は、蓄電池100が蓄電する電力量を10Wまで減少させ、その後、蓄電池100を60Wで放電させ、さらにその後は、蓄電池100を220Wで放電させる。
ここで、蓄電池100を220Wで放電させた際に、余剰電力量が需要電力量を超えたものとする。このように、充放電量を指数関数的に変化させた際に、不要通知を受付けた場合は、制御システム2は、充放電量を所定の値に変更する。例えば、制御システム2は、充放電量を0Wとする。なお、制御システム2は、充放電量を、例えば、提供要求を取得する前において蓄電池100が蓄電又は放電していた電力量と、不要通知を取得した際に蓄電池100が蓄電又は放電していた電力量との中央値に設定してもよい。
ここで、充放電量を所定の値まで変化させた場合、余剰電力量が需要電力量を下回る恐れがある。このような場合には、制御システム2の問合せに対し、再度、提供要求が取得されることとなる。そこで、制御システム2は、蓄電池100が蓄電または給電する電力を所定の値まで減少させた後で、提供要求が再度取得された場合は、蓄電池100が蓄電または給電する電力を所定の値だけ変化させる。
例えば、制御システム2は、充放電量を指数関数的に変化させた際に、不要通知を取得した場合は、充放電量を所定の値まで減少させる。このような際に、制御システム2は、不要通知を取得した次の問合せにおいて、再度提供要求を取得した場合には、充放電量を指数関数的に変化させるのではなく、所定の値だけ変化させる。例えば、制御システム2は、充放電量を0Wとした後で、再度取得要求を受付けた場合には、充放電量を40Wとし、さらに取得要求を継続して受付けた場合には、充放電量を80W、120Wというように、充放電量を40Wずつ変化させる。
また、制御システム2は、充放電量を所定の値だけ変化させた際に、不要通知を取得した場合は、充放電量を所定の値まで減少させる。例えば、制御システム2は、充放電量を指数関数的に変化させた際に、不要通知を取得した場合と同じ値まで減少させる。そして、制御システム2は、再度提供要求を取得した場合には、充放電量を再度所定の値だけ変化させる。
このように、制御システム2は、各種ネットワークにおける輻輳制御において、通信量を制御する手法と同様の手法により、各住宅HMが買電または売電する電力量を自律的に変更するので、管理サーバCSにおける制御コストを増大させることなく、比較的速やかに需要電力量と同程度の余剰電力量を準備することができる。
(制御システム2の機能構成について)
以下、図3を用いて、上述した機能を発揮する管理システム1が有する機能構成の一例について説明する。図3は、実施形態に係る管理システムが有する機能構成の一例について説明する図である。図3に示すように、管理システム1は、管理サーバCSおよび制御システム2を有する。
まず、管理サーバCSが有する機能構成について説明する。管理サーバCSは、制御部CSC、および通信部CSTを有する。通信部CSTは、HGW10やアグリゲータサーバAGSとの間で双方向通信を行う通信部であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等により実現される。
制御部CSCは、各住宅HMのうち、所定の地域に所在する住宅HMに供給する電力が不足すると推定される場合は、所定の地域とは異なる地域に所在する住宅HMの制御装置からの問い合わせに対し、電力の提供要求を出力する。例えば、制御部CSCは、アグリゲータサーバAGSから地域Bの電力が不足する旨の通知を受けた場合は、任意のルールに従って、地域B以外の地域かから仮想発電所とみなす地域を選択する。例えば、制御部CSCは、仮想発電所とみなす地域として地域Aを選択する。そして、制御部CSCは、選択した地域Aを記憶する。なお、制御部CSCは、複数の地域を仮想発電所とみなす地域として選択してもよい。
また、制御部CSCは、各住宅HMに設置された蓄電池100から提供要否の問い合わせを受け付けた場合は、問合せ元となる蓄電池100が所在する地域を特定する。例えば、制御部CSCは、各蓄電池を識別する蓄電池ID(Identifier)と、蓄電池IDが示す蓄電池100が設置された住宅HMが所在する地域とを対応付けて保持し、問合せ元の蓄電池100の蓄電池IDと対応付けられた地域を特定する。そして、制御部CSCは、特定した地域が仮想発電所とみなす地域である場合には、提供要求を返信し、それ以外の地域である場合には、不要通知を返信する。
続いて、制御システム2が有する機能構成について説明する。制御システム2は、HGW10、および蓄電池100を有するシステムであり、各住宅HMに設置される。図3に示すHGW10は、ネットワークと住宅HM内のネットワークとの間の情報の送受信を可能にするネットワーク機器であり、いわゆるゲートウェイ装置である。なお、HGW10とネットワークとの間に、所定の中継機器(例えばブロードバンドルータ)等が設けられる場合があるが、図3においては説明を省略する。
蓄電池100は、各住宅HMに設置された蓄電池100であり、蓄電または給電が可能な分散電源である。具体的には、蓄電池100は、通信部20、制御部SBC、および蓄電部Bを有する。通信部20は、HGW10を介して管理サーバCSとの間で双方向通信を行う通信部であり、例えば、NIC等により実現される。蓄電部Bは、分電盤HDを介して電力の蓄電または給電を行うことができる二次電池である。
制御部SBCは、所定の管理装置から取得する電力の提供要否と、蓄電池100の蓄電状況とに応じて、蓄電池100の蓄電または給電を制御する。より具体的には、制御部SBCは、各種の情報処理を実行する演算装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部SBCは、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部SBCは、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。
例えば、制御部SBCは、取得部41、確認部42、判定部43、および蓄電制御部44を有する。取得部41は、提供要否を取得する。例えば、取得部41は、所定の時間間隔で、提供要否を管理サーバCSに問い合わせる。
確認部42は、蓄電部Bが蓄電する電力量を確認する。例えば、確認部42は、取得部41によって提供要求が取得された場合には、蓄電部Bが蓄電する電力量を特定する。そして、確認部42は、特定結果を判定部43に出力する。
判定部43は、蓄電部Bが蓄電する電力量が所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、判定部43は、蓄電部Bが蓄電する電力量が30パーセント以上であるか否かを判定する。そして、判定部43は、判定結果を蓄電制御部44に出力する。
蓄電制御部44は、分散電源の蓄電または給電を制御する。具体的には、蓄電制御部44は、蓄電部Bが蓄電する電力量が所定の条件を満たす場合は、蓄電部Bが給電する電力を所定の値まで上昇させる。例えば、蓄電制御部44は、住宅HMにおける買電量が少なくなるように、若しくは、住宅HMにおける売電量が多くなるように、蓄電部Bの蓄電または給電を制御する。
ここで、蓄電制御部44は、提供要求が継続的に取得される場合には、充放電量を指数関数的に変化させ、充放電量を指数関数的に変化させた際に提供要求が取得されなくなった場合は、充放電量を所定の値に設定する。その後、蓄電制御部44は、充放電量を所定の値に設定した結果、提供要求が取得された場合は、充放電量を所定の値だけ変化させる。
例えば、図4は、実施形態に係る制御システムが実行する制御の一例を示す図である。なお、図4に示す例では、蓄電部Bの充放電量の時間推移の一例を示すグラフを記載した。なお、取得部41は、図4の横軸に示す各タイミングにおいて、提供要否の問合せを行うものとする。なお、図4に示す例では、蓄電部Bが蓄電する電力量を負の充放電量で示し、蓄電部Bが供給する電力量を正の充放電量で示した。
例えば、蓄電制御部44は、不要通知を受付けている間は、100Wの電力量を蓄電部Bに蓄電させる。そして、蓄電制御部44は、例えば、図4中(A)に示すタイミングで、提供要求を受付けた場合は、蓄電部Bに蓄電させる電力量を80Wまで減少させる。続いて、蓄電制御部44は、続く問合せ時に提供要求が継続して取得された場合は、図4中(B)に示すように、提供要求が継続して取得される間、蓄電部Bに蓄電させる電力量を指数関数的に変更する。例えば、蓄電制御部44は、充放電量を−80Wから−55W、−10W、60W、220Wというように、指数関数的に変化させる。
ここで、蓄電制御部44は、図4中(C)に示すタイミングで、不要通知が取得された場合には、図4中(D)に示すように、充放電量を0Wまで低下させる。そして、蓄電制御部44は、図4中(D)に示すタイミングで、再度提供要求を受付けた場合には、図4中(E)に示すように、提供要求を受付ける間、充放電量を所定の値ずつ変化させる。例えば、蓄電制御部44は、充放電量40W、80W、120Wというように、線形的に変化させる。そして、蓄電制御部44は、図4中(F)に示すタイミングで、不要通知が取得された場合は、再度充放電量を0Wまで低下させるとともに、その後、再度提供要求を受付けた場合は、図4中(E)に示す場合と同様に、充放電量を所定の値ずつ変化させる。
なお、蓄電制御部44は、蓄電部Bに蓄電された電力量が所定の条件を満たす場合にのみ、上述した処理を実行し、蓄電部Bに蓄電された電力量が所定の条件を満たさない場合は、蓄電部Bを所定の値(例えば、100W)で蓄電させてもよい。また、蓄電制御部44は、住宅HMに設置された太陽光パネルPVにより発電が行われている場合は、蓄電部Bが蓄電する電力を所定の値まで減少させてもよい。すなわち、蓄電制御部44は、住宅HMに設置された太陽光パネルPVにより発電が行われている場合は、蓄電部Bに放電を行わさせず、少なくとも、所定の最小値(例えば、10W)の電力を蓄電させ続けてもよい。
(処理の流れの一例について)
次に、図5を用いて、実施形態に係る制御システム2が実行する処理の流れの一例について説明する。図5は、実施形態に係る制御システムが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
例えば、制御システム2は、管理サーバCSに問い合わせを行うことで、提供要否を確認する(ステップS101)。そして、制御システム2は、提供要求を取得したか否かを判定し(ステップS102)、不要通知を取得した場合は(ステップS102:No)、ステップS101を実行する。一方、制御システム2は、提供要求を取得した場合は(ステップS102:Yes)、太陽光パネルが発電中であるか否かを判定する(ステップS103)。
また、制御システム2は、太陽光パネルが発電中である場合は(ステップS103:Yes)、蓄電池100に充電させる電力、すなわち充電電力を指数関数的に減少させる(ステップS104)。一方、制御システム2は、太陽光パネルが発電していない場合は(ステップS103:No)、放電電力を指数関数的に増加させる(ステップS105)。続いて、制御システム2は、提供要否を確認し(ステップS106)、提供要求を受付けたか否かを判定する(ステップS107)。そして、制御システム2は、提供要求を取得した場合は(ステップS107:Yes)、ステップS103を実行する。
一方、制御システム2は、不要通知を取得した場合は(ステップS107:No)、蓄電池100の放電電力を所定の値まで下げるもしくは充電電力を所定の値まで上げる(ステップS108)。続いて、制御システム2は、提供要否を確認し(ステップS109)、提供要求を受付けたか否かを判定する(ステップS110)。そして、制御システム2は、提供要求を取得した場合は(ステップS110:Yes)、蓄電池100の放電電力を所定の値だけ上げるもしくは充電電力を所定の値だけ下げ(ステップS111)、ステップS109を実行する。一方、制御システム2は、不要通知を取得した場合は(ステップS110:No)、ステップS108を実行する。なお、制御システム2は、不要通知を所定の回数だけ連続して受信した際に、図5に示す処理をステップS101から実行し直してもよい。
(各住宅における供給電力量について)
次に、図6〜図8を用いて、上述した制御を実行した場合の各住宅HMa〜HMcにおいて買電若しくは売電される供給電力量の一例について説明する。図6は、第1の住宅における供給電力量の一例を示す図である。図7は、第2の住宅における供給電力量の一例を示す図である。図8は、第3の住宅における供給電力量の一例を示す図である。なお、図6〜図8に示す例では、図2に示す処理を制御システム2a〜2cが実行した場合に、各住宅HMa〜HMcが買電又は売電する供給電力量の変遷の一例について記載した。なお、図6〜図8に示す例では、供給電力量が負の値となる場合には、買電を行っている旨を示し、供給電力量が正の値となる場合には、売電を行っているものとする。
例えば、図6には、第1の住宅として、住宅HMaの供給電力量が記載されている。より具体的には、図2に示す例では、住宅HMaに設置された制御システム2aは、蓄電池100aに対して100Wの電力を蓄電させる。このため、図6に示すように、住宅HMa全体での供給電力量は、「−100W」(すなわち、100Wの買電)を維持し続けることとなる。
また、図7には、第2の住宅として、住宅HMbに設置された蓄電池100bの出力電力量を菱形印でプロットし、住宅HMbに設置された家電装置Lの消費電力量を四角印でプロットし、住宅HMb全体の供給電力量を三角印でプロットした。例えば、図7に示す例では、家電装置Lが各タイミングにおいて400Wの電力を消費している。これに対し、蓄電池100bは、提供要求を受信する間、(例えば、タイミング「3」から「8」までの間)、宅内に供給する電力を指数関数的に徐々に増大させ、不要通知を受付けた場合は、宅内に供給する電力を所定の値(例えば、250W前後)まで低下させる。その後、蓄電池100bは、提供要求を受信する間、宅内に供給する電力を線形的に徐々に増大させ、不要通知を受付けた場合は、宅内に供給する電力を所定の値まで低下させる処理を繰り返し実行する。このため、住宅HMbにおける供給電力量は、「−200W」(すなわち、200Wの買電)から指数関数的に上昇し、不要通知を受付けた後は、所定の値(たとえば、−150W前後)まで低下した後に、提供要求を受信する間、宅内に供給する電力を線形的に徐々に増大させるといった処理を繰り返し実行する。
また、図8には、第3の住宅として、住宅HMcに設置された蓄電池100cの出力電力量を菱形印でプロットし、住宅HMcに設置された太陽光パネルPVの発電量を四角印でプロットし、住宅HMc全体の供給電力量を三角印でプロットした。例えば、図8に示す例では、太陽光パネルPVが各タイミングにおいて400Wの電力を発電している。これに対し、蓄電池100cは、提供要求を受信する間、太陽光パネルPVが発電した電力のうち蓄電する電力を指数関数的に徐々に減少させ、不要通知を受付けた場合は、蓄電する電力を所定の値(例えば、150W前後)まで増大させる。その後、蓄電池100cは、提供要求を受信する間、蓄電する電力を線形的に徐々に減少させ、不要通知を受付けた場合は、蓄電する電力を所定の値まで増加させる処理を繰り返し実行する。このため、住宅HMcの供給電力量は、「200W」(すなわち、200Wの売電)から指数関数的に上昇し、不要通知を受付けた後は、所定の値(たとえば、250W前後)まで低下した後に、提供要求を受信する間、宅内に供給する電力を線形的に徐々に増大させるといった処理を繰り返し実行する。
このような住宅HMa〜HMcが存在する場合、各住宅HMa〜HMcの供給電力量の総計である総計電力量は、図9に示すように変遷する。図9は、第1の住宅から第3の住宅における供給電力量の合計の一例を示す図である。なお、図9では、図6〜図8に示した各住宅HMa〜HMcの供給電力量の合計値をプロットした。図9に示すように、各住宅の総計電力量は、−100Wから250W程度まで指数関数的に上昇し、不要通知を受付けた後は、所定の値(たとえば、0W前後)まで低下した後に、提供要求を受信する間、線形的に徐々に増大するというように変化する。この結果、制御システム2は、複雑な処理を実行せずとも、他の地域で電力不足が生じた場合に、総計電力量(すなわち、余剰電力量)を不測する電力量まで迅速に上昇させることができる。
[各実施形態の変形例]
(施設について)
上述した実施形態では、制御システム2は、施設として住宅HMにおける蓄電池100の充放電量をそれぞれ個別に制御した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、制御システム2は、住宅HM以外にも、工場、オフィス、商店、イベント会場等といった常設または仮設を問わない任意の施設における蓄電池100の充放電量をそれぞれ個別に制御してもよい。
また、制御システム2は、蓄電池100以外にも、充電あるいは給電を制御可能な任意の分散電源について、充放電量を制御してもよい。例えば、制御システム2は、提供要求を取得した場合は、燃料電池が発電する電力量を上昇させてもよい。
(実行主体について)
上述した実施形態では、各住宅HMに設置された制御システム2のうち、蓄電池100が有する制御部SBCが充放電量の制御を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、上述した処理は、各施設に設置された制御システム2によって自立分散的に実行させるのであれば、任意の装置が実行して良い。例えば、制御システム2が有するHGW10が、蓄電池100の充放電量を制御してもよい。
また、提供要求または不要通知は、アグリゲータサーバAGSによって提供されてもよい。例えば、制御システム2は、アグリゲータサーバAGSに対して提供要否の問い合わせを行ってもよい。また、管理サーバCSやアグリゲータサーバAGSの処理コストをさらに削減するため、ある地域に所在する制御システム2のうち所定の制御システムのみが、提供可否の問い合わせを行ってもよい。例えば、地域Aに所在する制御システム2a〜2cのうち、制御システム2aのみが管理サーバCSに提供要否の問い合わせを行い、制御システム2bおよび制御システム2cは、制御システム2aに対して提供要否の問い合わせを行ってもよい。
すなわち、上述した処理は、蓄電または給電が可能な分散電源を有し、分散電源が蓄電また給電する電力量を個別分散的に制御することができる複数の制御システムにより実現されるのであれば、任意の装置構成により実現されてよい。
(制御について)
上述した実施形態では、制御システム2は、提供要求を受付ける間、充放電量を徐々い変化させ、不要通知を受付けた場合は、充放電量を所定の値まで変化させた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、アグリゲータサーバAGSおよび管理サーバCSは、余剰電力量と需要電力量との差が所定の閾値に収まる場合には、各制御システム2に対して、蓄電池100の充放電量を維持させるための維持通知を送信してもよい。また、各制御システム2は、問合せに対して維持通知を受付けた場合は、前回設定した充放電量を維持してもよい。
また、管理システム1や制御システム2は、充放電量を制御したことに対する任意のインセンティブを設定してもよい。また、上述した実施形態では、充放電量の制御の一例として、電力量の瞬時値(ワット)を用いて説明を行ったが、制御システム2は、充放電量を積算電力量(例えば、Wh(ワット時))を用いて制御してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 管理システム
2、2a〜2c 制御システム
10 HGW
20 通信部
41 取得部
42 確認部
43 判定部
44 蓄電制御部
100、100a〜100c 蓄電池
SBC 制御部
B 蓄電部
CS 管理サーバ
CSC 制御部
CST 通信部
AGS アグリゲータサーバ
ECS 電力事業者サーバ
HM、HMa〜HMc 住宅
PV 太陽光パネル
L 家電装置
MT スマートメータ
CP 系統電源

Claims (10)

  1. 所定の施設に設置された制御システムであって、
    蓄電または給電が可能な分散電源と;
    所定の管理装置から取得する電力の提供要否と、前記分散電源の蓄電状況とに応じて、前記分散電源の蓄電または給電を制御する制御装置と;
    を有することを特徴とする制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記提供要否を所定の時間間隔で前記所定の管理装置に問い合わせ、電力の提供要求を取得した場合は、前記分散電源の蓄電または給電を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記制御装置は、前記提供要求を取得した場合は、前記所定の施設における買電量が少なくなるように、若しくは、前記所定の施設における売電量が多くなるように、前記分散電源の蓄電または給電を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記制御装置は、前記分散電源が蓄電する電力量が所定の条件を満たす場合は、当該分散電源が給電する電力を所定の値まで上昇させる
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の制御システム。
  5. 前記制御装置は、前記所定の施設に設置された太陽光発電機器により発電が行われている場合は、前記分散電源が蓄電する電力を所定の値まで減少させる
    ことを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか1つに記載の制御システム。
  6. 前記制御装置は、前記提供要求が取得される間、前記分散電源が蓄電または給電する電力を指数関数的に変化させ、前記提供要求が取得されなくなった場合は、前記分散電源が蓄電または給電する電力を所定の値まで減少させる
    ことを特徴とする請求項2〜5のうちいずれか1つに記載の制御システム。
  7. 前記制御装置は、前記分散電源が蓄電または給電する電力を所定の値まで減少させた後で、前記提供要求が取得された場合は、前記分散電源が蓄電または給電する電力を所定の値だけ変化させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  8. 管理装置と;
    複数の施設のそれぞれに設置された制御システムと;
    を有し、
    前記制御システムは、
    蓄電または給電が可能な分散電源と;
    所定の管理装置から取得する電力の提供要否と、前記分散電源の蓄電状況とに応じて、前記分散電源の蓄電または給電を制御する制御装置と;
    を有することを特徴とする管理システム。
  9. 前記制御装置は、前記提供要否を所定の時間間隔で前記所定の管理装置に問い合わせ、 前記管理装置は、前記複数の施設のうち、所定の地域に所在する施設に供給する電力が不足すると推定される場合は、当該所定の地域とは異なる地域に所在する施設の制御装置からの問い合わせに対し、電力の提供要求を出力する
    ことを特徴とする請求項8に記載の管理システム。
  10. 所定の施設に設置された制御システムが実行する制御方法であって、
    所定の管理装置から取得する電力の提供要否を取得する取得ステップと;
    蓄電または給電が可能な分散電源の蓄電状況と、前記提供要否とに応じて、前記分散電源の蓄電または給電を制御する制御ステップと;
    を含んだ制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021013247A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社 供給管理装置

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