JP2018165607A - 建物の空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地中パイプ内の結露による悪影響を受けずに空調を良好に機能させることができる建物の空調装置を提供する。【解決手段】地中に埋設した地中パイプ10に空気を流して地中熱による熱交換を行い、熱交換された空気を建物内に導入して住宅1内の空調を行なう空調装置である。地中パイプ10は、縦長の導入パイプ11と導出パイプ12を下部で接続して略U字状に形成され、地中に鉛直に埋設される。地中パイプ12内には、排水チューブ9が、その吸入口を地中パイプ10の水溜部15内に位置させて挿入され埋設される。地中パイプ10の水溜部15内に溜まった水を地上に排水するための水中ポンプ7が排水チューブ9に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅などの建物内の空調を行なう空調装置に関し、特に年間を通して比較的安定した温度を維持する地中熱(地中の温熱や冷熱)を利用して空調を行なう建物の空調装置に関する。
地中熱を利用して住宅などの建物内の空調を行なう空調装置として、従来、下記特許文献1などにおいて、地中に埋設した地中パイプに、外気を通し、地中熱により熱交換した空気を、住宅の床下空間や室内に送風し、住宅の空調を行なう空調装置が知られている。
特開2003−35433号公報
しかし、この従来の空調装置は、梅雨時など、外気温度が高く且つ外気の湿度が高い状態で、装置を運転した場合、空気が地中パイプ内を通過して冷やされる際、パイプ内面に結露が発生し、その露水が地中パイプ内に溜まる不具合があった。
特に、例えば気温が高く湿度の高い梅雨時などに、空調装置を長時間運転した場合、相当量の露水が地中パイプの最も低い部分に多量に溜まこととなる。このため、地中パイプ内の空気流通路が露水で閉鎖され、或いは通路の断面積が縮小されて空気の流通が阻害され、空調機能が低下する課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、地中パイプ内の結露による悪影響を受けずに、空調を良好に機能させることができる建物の空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の空調装置は、
地中に埋設した地中パイプに空気を流して地中熱による熱交換を行い、熱交換された空気を建物内に導入して建物内の空調を行なう建物の空調装置において、
該地中パイプは、縦長の導入パイプと導出パイプを下部で接続して略U字状に形成されて、地中に略鉛直に埋設され、該地中パイプの下端に水溜部が設けられ、該地中パイプ内に排水チューブが吸入口を該水溜部内に位置させて挿入され、該地中パイプの水溜部内に溜まった水を地上に排水するためのポンプが該排水チューブに接続されたことを特徴とする。
この発明によれば、地中温度は年間を通して略一定のため、空気が地中パイプ内に吸入されて内部を通過する際、その空気が地中熱(温熱または冷熱)により熱交換されて、外気温が高い夏季には空気が冷却され、外気温の低い冬季には空気が加温され、空調された空気が建物内に導入される。このとき、梅雨時などに空気の湿度が高い場合、地中パイプ内面に結露が発生し、露水が地中パイプ下部の水溜部に溜まるが、溜まった露水は排水チューブにより排水される。
このため、地中パイプの下部に多量の水が溜まることはなく、空調機能の低下を防止し、年間を通して地中熱を利用した空調を良好に行なうことができる。また、地中パイプ内の水が排水されるため、建物内に送風する空気の湿度を下げることができる。また、地中パイプは、地中穴内に略鉛直に挿入され、地中深くまで埋設されるため、夏季には十分に低い温度の冷風を、冬季には十分に高い温度の温風を、室内空調に使用することができる。
ここで、上記地中パイプの導入パイプの空気導入口及び導出パイプの吹出口は、建物の室内に連通接続することが好ましい。これによれば、夏季の冷房、冬季の暖房における室内空調を、効率良く行うことができる。
また、排水のためのポンプとして、小型の水中ポンプを地中パイプ内の水溜部に配することが好ましい。これによれば、水溜部に溜まった露水を効率良く排水することができる。
また、上記地中パイプの導入パイプの空気導入口及び導出パイプの吹出口は、上記室内の床に連通接続され、導入パイプの空気導入口近傍に、送風機を配設する構成とすることが好ましい。これによれば、送風機の保守管理を容易に行うことができるとともに、室内の空気を、送風機によって地中パイプ内に導入し、地中の温熱または冷熱により熱交換した後、その空気を室内に良好に送風し、快適な空調を効率良く行うことができる。
また、地中パイプの導入パイプと導出パイプは地中鉛直方向に略平行に、且つ該パイプの外径以上の間隔をあけて配することが好ましい。これによれば、往復するパイプ内で地中熱による熱交換を効率良く行うことができる。
またここで、上記地中パイプの導入パイプと導出パイプは雨樋用アルミニウムパイプを略U字状に接続して形成され、導出パイプの下端に水溜部が設けられ、導入パイプの下端は傾斜したL形接続パイプ及びT形接続パイプを介して水溜部に接続することが好ましい。
これによれば、既製の雨樋用アルミニウムパイプをそのまま使用して、任意の長さに切断するとともに、既製の接続部材を使用してパイプを接続し、安価に且つ簡便に地中パイプを製造することができ、非常に安価に施工することが可能となる。また、露水は、傾斜したL形接続パイプ及びT形接続パイプを通して、良好に水溜部に流下させて溜めることができる。
本発明の建物の空調装置によれば、地中パイプ内の結露による悪影響を受けずに、地中熱を利用して建物の空調を良好に行うことができる。
本発明の一実施形態を示す建物の空調装置の構成図である。 空調装置に使用する地中パイプの正面図である。 空調装置の制御系のブロック図である。 気温及び地中0.3m〜5mの温度の年間の変化を示すグラフである。 他の実施形態の地中パイプの正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、この空調装置は、住宅(建物)1下の地中に埋設した地中パイプ10に空気を流して地中熱による熱交換を行い、熱交換された空気を室内内に導入して建物内の空調を行なうものである。住宅1の基礎4の下には、約5mの深さの地中穴が略鉛直に掘削され、その中に、地中パイプ10が略鉛直に挿入されて埋設される。
図1に示すように、地中パイプ10の上部は基礎4の上に突出し、一方の空気導入口13は、床2に接続されて室内に開口し、他方の吹出口14は、同様に床2に接続されて室内に開口している。
地中パイプ10は、図1に示す如く、縦長の導入パイプ11と導出パイプ12を下部で接続して略U字状に形成されている。また、図2に示すように、地中パイプ10の導入パイプ11と導出パイプ12は、雨樋用アルミニウムパイプを用いて構成され、それらの下端部は、L形接続パイプ17、L形接続パイプ18、及びT形接続パイプ19を用いて、略U字状に接続される。
図1に示す如く、直線状の導入パイプ11の上端部は、床下空間3を鉛直に配置され、床2に設けた空気導入口13に接続される。一方、直線状の導出パイプ12の上端には、図2に示す如く、L形接続パイプ17が接続され、そのL形接続パイプ17の他端に、横引パイプ11aが床下空間3内で水平方向に接続される。図1に示すように、この横引パイプ11aは床下空間3内を通り、先端がL形接続パイプを介して床2に設けた吹出口14に接続される。空気導入口13内近傍には送風機5が配設され、空気導入口13を通して吸引した空気を、送風機5により地中パイプ10の導入パイプ11内に送風する。
図2に示すように、導入パイプ11の下部にはT形接続パイプ19が接続される。T形接続パイプ19の下側は閉鎖されて、その内部に地中パイプ10の水溜部15が形成される。水溜部15の底部は閉鎖され、これにより、パイプ内で結露した露水が落下し水溜部15内に溜まる構造である。
T形接続パイプ19の側方の接続部分は上方に傾斜して形成され、その端部には、鈍角に傾斜して形成されたL形接続パイプ18が接続され、L形接続パイプ18の上端に、直線状の導出パイプ12の下端が接続される。これにより、導入パイプ11の下端部が斜め下方に傾斜する傾斜パイプを介して導出パイプ12の下端の水溜部15に接続されることとなる。これにより、導入パイプ11内に結露した露水を、良好且つ確実に水溜部15に落下させることができる。
図1に示すように、地中パイプ10の導出パイプ12と導入パイプ11は長尺に形成され且つ平行に配置されるが、その平行部分は図2にように連結部材16により相互に連結され、地中に掘削した地中穴内に挿入して埋設する際、挿入しやすくしている。
このような導入パイプ11、導出パイプ12、L形接続パイプ17、L形接続パイプ18、及びT形接続パイプ19は、全て既製の雨樋用アルミニウムパイプを用いて形成される。従って、それらのパイプの接続は、パイプ端部を相互に嵌合させ、嵌合部を接着材(コーキング材)により接着することができる。このため、パイプの接合に、溶接などの接合方法を使用する必要がなく、地中パイプ10を、既製の雨樋用アルミニウムパイプのみで、非常に安価に製作することができる。
次に、空調装置の施工方法を説明する。住宅1の建設予定地に、地中パイプ10用の地中穴を掘削する。地中穴は、約45cmの内径で、約5mの深さに掘削するが、例えば小型アースオーガーを使用して簡単に掘削することができる。次に、その地中穴に地中パイプ10を挿入し、地中穴を埋め戻し、地中パイプ10を地中に埋設した状態とする。図1に示すように、地中パイプ10を埋設する場所は、住宅1の基礎4の真下としているが、真下以外に基礎4の近傍とすることもできる。
次に、基礎コンクリートを打設して住宅1の基礎4を作り、この状態で、基礎4から突出した地中パイプ10の導入パイプ11上端を、床2に設けた空気導入口13に接続する。一方、導出パイプ12の上端には、L形接続パイプ17を介して横引パイプ11aを接続し、横引パイプ11aの先端は、床2に設けた吹出口14に接続される。導入パイプ11と導出パイプ12の上部には、断熱材を巻き付けることが望ましい。
住宅1の建屋の建築を行なう間、図1に示すように、導入パイプ11の上端を空気導入口13に接続し、床下空間3内の導出パイプ12の横行パイプ11aの先端は床2の吹出口14に接続される。床下空間3に配設される横行パイプ11aは、吹出口14の位置に合せて任意長さで任意の方向に延設することができる。また、空気導入口13に位置が導入パイプ13の位置から離れている場合、導出パイプ12と同様に、導入パイプ11の上端に横行パイプを接続し、横行パイプを介して空気導入口13に導入パイプ11の上端を接続してもよい。
地中パイプ10の導入パイプ11の水溜部15内には、その水溜部15内に溜まった露水を排水するために、図1のように、小型の水中ポンプ7を下端に設けた排水チューブ9が、上から挿入される。水中ポンプ7は水溜部15内に入った状態で設置され、水溜部15内の露水は水中ポンプ7により吸引される。排水チューブ9の上端は、住宅1の外側の排水枡などに接続され、水中ポンプ7の運転により、水溜部15内に溜まった露水を排水する。
さらに、水溜部15の水位を検出し、その水位が所定の水位に達したとき、検出信号を出力する水位センサ8が水溜部15内に挿入される。水位センサ8としては、例えばアズワンフロート型水位センサが使用される。この種の水位センサは水溜部15内に簡単に設置可能であり、設定水位を正確に検出して検出信号を出力することができる。水位センサ8のリード線は、図3に示すように、水中ポンプ7の制御を行なう制御部20に接続され、出力信号を制御部20に送る。
なお、水位センサ8に代えてユーザが操作する排水スイッチを制御部20に設けることもできる。この場合、ユーザが、露水が溜まったと思われる適当な時期に、排水スイッチをオン操作して、水中ポンプ7を起動させ、水溜部15から露水を排水することとなるので、水位センサ8及びその制御回路は不要となり、コストを抑えることができる。
導入パイプ11の空気導入口13近傍内に、図1のように、小型の送風機5が配設され、空気導入口13から吸引した室内の空気を地中パイプ10内に送風するように設置される。送風機5には雨樋用アルミニウムパイプ内に設置可能な小型送風機が使用されるが、空調に必要な風量は十分に確保することができる。なお、必要に応じて、導入パイプ11の上端部に大径のケーシングを接続し、送風機をその内部に取り付けることもできる。また、送風機は導出パイプ12内に装着することもできる。
この空調装置に使用する電気機器は、送風機5、水中ポンプ7、及び水位センサ8であるが、図3に示すように、それらの電源として、太陽電池(太陽電池パネル)21、太陽電池21の起電力を、充電回路22を通して蓄電する蓄電池23を含む直流電源が設けられる。充電回路22は、昼間などに太陽電池21の出力電圧が所定の充電電圧以上に上昇したとき、蓄電池23に充電電流を流して蓄電するように構成される。
制御部20は、送風機5の起動・停止を制御するように構成され、タイマーにより予め設定した時刻に送風機5をオンまたはオフし、或いは使用者のスイッチ操作により送風機5の起動・停止を制御するように動作する。また、制御部20は、地中パイプ10の水溜部15に露水が溜まり、その水位が所定水位に達して、水位センサ8からその検出信号が送られたとき、水中ポンプ7を起動して露水を排水するように動作する。
なお、送風機5、水中ポンプ7が交流駆動の場合、インバーターを使用して蓄電池23の直流電力を交流に変換し、送風機5、水中ポンプ7に電力を供給すればよい。また、太陽電池21、充電回路22、蓄電池23の直流電源を使用せずに、通常の商用電源を使用して、送風機5を動作させることもできる。この場合、太陽電池21、充電回路22、蓄電池23の直流電源が不要となり、空調装置の設備費を低減することができる。
上記構成の空調装置は、送風機5が起動すると、図1に示すように、室内の空気が、空気導入口13から導入パイプ11に吸引され、地中に鉛直に埋設された地中パイプ10の導入パイプ11を通り、導出パイプ12に送られる。この間、パイプ内の空気は、地中パイプ10の導入パイプ11と導出パイプ12を往復して通過し、地中で効率良く熱交換が行われ、熱交換された空気が吹出口14から室内に送風される。これにより、夏季には冷却された空気が、冬季には加温された空気が、導出パイプ12の先端の吹出口14から住宅の室内に送風される。このように、室内の空気が地中パイプ10を通して熱交換され、循環されることとなる。
気象庁の資料によれば、図4に示すように、地表面〜地下約5mまでの地中温度は、夏季(5月〜8月)に気温が高い状態であっても、地下約5mまで深くなるにつれて、徐々に低下し、冬季(11月〜2月)に気温が低い状態であっても、地中温度は、地下約5mまで深くなるにつれて、徐々に上昇する。
さらに図4のグラフに示す如く、夏季と冬季の地下約5mの温度は、地表面温度や気温の変化に対し、完全に逆転し、夏季の地中温度は冬季の地中温度より低く、冬季の地中温度は夏季の地中温度より高くなる。しかも、それらの地中温度は、約17℃(夏季)〜約19℃(冬季)と非常に安定した温度を維持する。このため、夏季の地下約5mの温度は、夏季には非常に涼しく、冬季の地下約5mの温度は、冬季には非常に暖かく感じる温度である。
したがって、地中パイプ10の長さを約5mとして、鉛直に掘削した地中穴に埋設すれば、送風機5の運転により、室内の空気が、導入パイプ11を通り、地中約5mの深さに埋設された地中パイプ10内に送られる。そして、地中パイプ10を空気が通過する際、地中熱(温熱、冷熱)との間で、効率良く熱交換が行われ、室内に戻される空気は、夏季には非常に涼しく、冬季には非常に暖かく感じるものとなる。
つまり、夏季には温度の高い空気が、地中パイプ10内を通過する際、地中の冷熱により冷やされ、導出パイプ12を通して吹出口14から室内に冷風が送風され、冬季には温度の低い空気が、地中パイプ10内通過する際、地中の温熱により空気流が加温され、導出パイプ12を通して吹出口14から室内に温風が送風される。また、地中パイプ10は、導入パイプ11と導出パイプ12を、少なくともパイプの外径以上の間隔をあけて、平行に配置され地中に埋設されるので、空気流は導入パイプ11と導出パイプ12で往復し効率良く熱交換される。このようにして、室内の空気が送風機5の作動により地中パイプ10を通して循環され、地中パイプ10内で熱交換された空気流は継続して室内に流され、室内の空調が行なわれる。
さらに、本空調装置では、送風機5を運転するのみで、地中パイプ10内を通過して熱交換された空気を室内に導入するので、モータ等で駆動するコンプレッサーを用いた熱交換器を使用して空調する装置に比べ、最少エネルギーで効率良く住宅内の空調を行なうことができる。
また、送風機5は、太陽電池21の起電力を蓄電する蓄電池23の電力により動作するので、商用電力を使用せずに自然エネルギーのみで空調装置を運転することができる。
一方、梅雨時に空調装置を長時間運転した場合、湿度の高い空気が地中パイプ10内に吸引されて冷やされるので、導入パイプ11、導出パイプ12内面に結露が発生し、その露水は導入パイプ11、導出パイプ12を落下して水溜部15内に溜まる。その露水の水位が予め設定した水位に達すると、水位センサ8から検出信号が出力されて制御部20に送られ、このとき、制御部20は水中ポンプ7を動作させる。
水中ポンプ7が起動すると、地中パイプ10の水溜部15内に溜まった露水が排水チューブ9を通して地上に排水され、地中パイプ10の水溜部15に溜まった露水は排水される。これにより、湿度の高い梅雨時などに、露水が地中パイプ10に溜まって空気流路が遮断され或いは狭窄されることはなく、梅雨時などにおいても、継続して空調装置を運転することができる。また、パイプ内の露水の排水により、梅雨時に、室内に送風する空気の湿度を下げることもできる。
なお、上記実施形態では、地中パイプ10を住宅1の基礎4下の地中に埋設したが、基礎4の地中ではなく、基礎の近傍の地中に穴を掘削し、その地中穴に地中パイプ10を挿入すれば、既存の住宅であっても、本空調装置を設置することができる。その場合、地中パイプ10の導入パイプ及び導出パイプの上端部は、各々、基礎に設けた通風口から横引パイプを介して床下空間内に挿入し、導入側の横引パイプの先端を室内の空気導入口に接続し、導出側の横引パイプの先端を室内の吹出口に接続すればよい。
また、導入パイプの先端(空気導入口)を床下空間3内に配置し、床下空間3の空気を導入パイプの空気導入口から導入し、地中パイプ10を通して熱交換を行った後、吹出口から室内に吹き出すように構成することもできる。この場合、床下空間の温度は、通常、夏季の外気温までは上昇せず、冬季の外気温までは低下せずに比較的一定であるため、本空調装置を用いて、効率良く室内の冷房を行うことができる。
また、上記実施形態では、導出パイプ12の下端に水溜部15を設けたが、導入パイプ11の下端に水溜部を設けることもできる。また、上記では、雨樋用アルミニウムパイプを地中パイプ10に使用したが、地中に埋設したときに充分な耐久性の得られる金属パイプであれば、他のパイプを使用することもできる。
図5は他の実施形態の地中パイプ30を示している。この地中パイプ30は、縦長の導入パイプ11と導出パイプ12がその下部で、L形接続パイプ17、L形接続パイプ18、及びT形接続パイプ19を用いて、略U字状に接続され、T形接続パイプ19の下部に、水溜部15が設けられる点で、上記実施形態の地中パイプ10と同様である。上記実施形態と同様な部分については、図5に、上記と同じ符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、この地中パイプ30は、その導入パイプ11の上部が、接続パイプ32を介して可撓性チューブ31に接続され、その導出パイプ12の上部が、接続パイプ34を介して可撓性チューブ33に接続される。接続パイプ32,34には、金属パイプより断熱性が高く熱伝導性の低い合成樹脂パイプが使用され、これにより、地上部に露出するパイプ部分からの放熱や熱吸収を小さくしている。また、可撓性チューブ31,33には、空調用ダクトに使用される、例えば内径10cm程度のフレキシブルダクトが使用される。フレキシブルダクトによる可撓性チューブ31,33は、消音性能が高く、優れた断熱性を有しているので、空調用空気を低騒音で且つ高い空調効率をもって送風することができる。
可撓性チューブ31,33は、床下空間3に敷設され、導入側の可撓性チューブ31は床2の空気導入口13に接続され、導出側の可撓性チューブ33は床2の吹出口14に接続される。このような可撓性チューブ31,33は、床下空間3内を、任意の位置まで自由に曲げて敷設することができるので、床2の空気導入口13や吹出口14の位置が、設置する住宅1に応じて、変更があった場合でも、容易に適用することができる。
1 住宅
2 床
3 床下空間
4 基礎
5 送風機
7 水中ポンプ
8 水位センサ
9 排水チューブ
10 地中パイプ
11 導入パイプ
11a 横引パイプ
12 導出パイプ
13 空気導入口
14 吹出口
15 水溜部
16 連結部材
17 L形接続パイプ
18 L形接続パイプ
19 T形接続パイプ
20 制御部
21 太陽電池
22 充電回路
23 蓄電池

Claims (6)

  1. 地中に埋設した地中パイプに空気を流して地中熱による熱交換を行い、熱交換された空気を建物内に導入して建物内の空調を行なう建物の空調装置において、
    該地中パイプは、縦長の導入パイプと導出パイプを下部で接続して略U字状に形成されて、地中に鉛直に埋設され、該地中パイプの下端に水溜部が設けられ、該地中パイプ内に排水チューブが吸入口を該水溜部内に位置させて挿入され、該地中パイプの水溜部内に溜まった水を地上に排水するためのポンプが該排水チューブに接続されたことを特徴とする建物の空調装置。
  2. 前記地中パイプの導入パイプの空気導入口及び導出パイプの吹出口は、前記建物の室内に連通接続されたことを特徴とする請求項1記載の建物の空調装置。
  3. 排水のための前記ポンプとして、小型の水中ポンプが前記水溜部内に配設されたことを特徴とする請求項1記載の建物の空調装置。
  4. 前記地中パイプの導入パイプの空気導入口及び導出パイプの吹出口は、前記室内の床に連通接続され、該導入パイプの空気導入口近傍に、送風機が配設されたことを特徴とする請求項2記載の建物の空調装置。
  5. 前記地中パイプの導入パイプと導出パイプは、地中鉛直方向に略平行に且つ該パイプの外径以上の間隔をあけて地中地盤に埋設されたことを特徴とする請求項1記載の建物の空調装置。
  6. 前記地中パイプの導入パイプと導出パイプは雨樋用アルミニウムパイプを略U字状に接続して形成され、該導出パイプの下端に前記水溜部が設けられ、該導入パイプの下端は傾斜したL形接続パイプ及びT形接続パイプを介して該水溜部に接続されたことを特徴とする請求項5記載の建物の空調装置。
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