JP2018165130A - 飛翔機制御システム、飛翔機制御方法、及び、飛翔機の使用方法 - Google Patents

飛翔機制御システム、飛翔機制御方法、及び、飛翔機の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】飛翔機の飛翔中における姿勢を安定させる。【解決手段】本実施形態に係る飛翔機制御システム10は、飛翔機11と、ケーブル12と、計測装置13とを備える。飛翔機11は、回転翼32と、回転翼32を回転させるモータ34と、モータ34を制御する制御器36とを有する。ケーブル12は、飛翔機11から延びる。計測装置13は、ケーブル12の長さ方向に間隔を有してケーブル12に設けられた複数の計測部22を有する。計測装置13は、複数の計測部22の各々の位置における高度と風速に関する情報を取得する。制御器36は、計測装置13によって取得された情報に基づいてモータ34を制御する。【選択図】図1

Description

本願の開示する技術は、飛翔機制御システム、飛翔機制御方法、及び、飛翔機の使用方法に関する。
近年、無人で飛翔しながら、カメラで写真を撮影したり、映像を録画したりするなどの作業を行う飛翔機が利用され始めている(例えば、特許文献1参照)。一般に、このような飛翔機は、飛翔中に風の影響を受けやすいとされている。したがって、風がある状況下でも、飛翔機の飛翔中における姿勢を安定させることが望まれる。
なお、地上と上空では、風の向きや強さが異なる。地上から上空までの複数の高度毎の風速を測定する技術としては、次のものが例示される(例えば、特許文献1、2参照)。すなわち、例示に係る技術は、気球を上空に浮かべると共に、気球からケーブルを垂らし、そのケーブルに所定間隔で配置した複数の風速計で地上から上空までの複数の高度毎の風速を測定するものである。
特開2015−117003号公報 特開平9−54108号公報 特開平11−94868号公報
本願の開示する技術は、一つの側面として、飛翔機の飛翔中における姿勢を安定させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の開示する技術の一観点によれば、飛翔機と、ケーブルと、計測装置と、制御器とを備える飛翔機制御システムが提供される。飛翔機は、回転翼と、回転翼を回転させるモータとを有する。ケーブルは、飛翔機から延びる。計測装置は、ケーブルの長さ方向に間隔を有してケーブルに設けられた複数の計測部を有する。計測装置は、複数の計測部の各々の位置における高度と風速に関する情報を取得する。制御器は、計測装置によって取得された情報に基づいてモータを制御する。
本願の開示する技術によれば、飛翔機の飛翔中における姿勢を安定させることができる。
本実施形態に係る飛翔機制御システムの概略を示す側面図である。 図1に示される飛翔機制御システムのブロック図である。 図1に示される飛翔機制御システムの情報の流れを示す図である。 図1に示される飛翔機制御システムに使用される飛翔機の一例を示す斜視図である。 図1に示される複数の計測部の各々に使用される高度センサの具体例1を示す側面図である。 図1に示される複数の計測部の各々に使用される高度センサの具体例2を示す側面図である。 図1に示される複数の計測部の各々に使用される風速センサの具体例1を示す側面図である。 図1に示される複数の計測部の各々に使用される風速センサの具体例2を示す側面図である。 図1に示される複数の計測部の各々に使用される風速センサの具体例3を示す側面図である。 図1に示される計測装置のその他の例を示す側面図である。 図1に示される計算機の推定の具体例1を示す側面図である。 図1に示される計算機の推定の具体例2を示す側面図である。 図1に示される計算機の推定の具体例3を示す側面図である。 図1に示される計算機の推定の具体例4を示す側面図である。 図1に示される制御器の制御の具体例1を示す側面図である。 図1に示される制御器の制御の具体例2を示す側面図である。 図1に示される制御器の制御の具体例3を示す側面図である。 図1に示される制御器の制御の具体例4を示す側面図である。 図1に示される制御器の制御の具体例5を示す側面図である。 図1に示される制御器の制御の具体例6を示す側面図である。 図1に示される飛翔機制御システムのその他の例1を示す側面図である。 図1に示される飛翔機制御システムのその他の例2を示す側面図である。 図1に示される飛翔機制御システムのその他の例3を示す側面図である。 図1に示される飛翔機制御システムのその他の例4を示すブロック図である。 図1に示される飛翔機制御システムのその他の例5を示すブロック図である。
[飛翔機制御システムの概略]
はじめに、本願の開示する技術の一実施形態に係る飛翔機制御システムの概略について説明する。
図1は、本実施形態に係る飛翔機制御システム10の概略を示す側面図であり、図2は、図1に示される飛翔機制御システム10のブロック図である。図1、図2に示されるように、本実施形態に係る飛翔機制御システム10は、飛翔機11と、ケーブル12と、計測装置13と、計算機14とを備える。
飛翔機11は、一例として、マルチコプタである。この飛翔機11は、複数の回転翼32と、複数のモータ34と、制御器36とを備える。複数のモータ34の回転軸には、回転翼32がそれぞれ固定されている。複数のモータ34が作動すると、複数の回転翼32がそれぞれ回転し、複数の回転翼32が回転すると、飛翔機11が飛翔する。制御器36は、モータ34を制御する。飛翔機11は、図示しないリモートコントローラから送信された信号、又は、制御器36に予め記憶されたプログラムに基づいて飛翔する。
この飛翔機11は、例えば、構造物の撮影や検査等の作業を行うのに使用される。図1に示される例では、飛翔機11が、構造物の一例である橋100の撮影や検査等の作業のために使用されている。飛翔機11には、橋100の撮影や検査等の作業のために、例えばカメラ等のセンサやその他の作業用の部材が搭載される。
ケーブル12は、飛翔機11から延びている。ケーブル12の一端は、飛翔機11に接続され、ケーブル12の他端は、橋100の上に置かれた計算機14や図示しないバッテリ等に接続されている。飛翔機11には、ケーブル12を通じて図示しないバッテリから電源が供給される。また、飛翔機11と計算機14との間では、ケーブル12を通じて情報や信号が送受信される。なお、飛翔機11は、バッテリを搭載し、このバッテリから電源供給を受けても良い。
計測装置13は、複数の計測部22を有する。複数の計測部22は、ケーブル12の長さ方向に間隔を有してケーブル12に設けられている。複数の計測部22は、例えば、ケーブル12の長さ方向に等間隔に配置される。図2に示されるように、各計測部22は、高度センサSaと、風速センサSwとを有する。各高度センサSaは、この高度センサSaが設けられた計測部22の位置における高度に応じた信号を出力し、各風速センサSwは、この風速センサSwが設けられた計測部22の位置における風速に応じた信号を出力する。
計測装置13には、出力部23が設けられており、各高度センサSa及び各風速センサSwから出力された信号は、出力部23で結合される。出力部23において各高度センサSa及び各風速センサSwから出力された信号が結合されることで、計測装置13では、複数の計測部22の各々の位置における高度と風速に関する情報が取得される。
計算機14は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、計測装置13によって取得された高度と風速に関する情報を演算する。
制御器36は、例えば、演算装置や記憶装置等を有するコンピュータである。この制御器36は、計測装置13によって取得され、計算機14で演算された情報に基づいて複数のモータ34を制御する。
図3は、図1に示される飛翔機制御システム10の情報の流れを示す図である。図3に示されるように、計測装置13では、ステップS1〜ステップS3の処理が実行される。ステップS1は、計算機14から出力信号の要求があった場合に実行される。このステップS1では、上述の各計測部22の高度センサSa及び風速センサSwから高度及び風速に応じた信号がそれぞれ出力される。続いて、ステップS2では、各計測部22の高度センサSa及び風速センサSwから出力された信号が上述の出力部23にて結合され、複数の計測部22の各々の位置における高度と風速に関する情報が取得される。そして、ステップS3では、複数の計測部22の各々の位置における高度と風速に関する情報が出力される。
計算機14では、ステップS11〜ステップS15の処理が実行される。ステップS11では、推定処理が開始され、ステップS12では、計測装置13への出力信号の要求が実行される。また、ステップS13では、計測装置13から出力された情報が取得され、ステップS14では、ステップS13にて取得された情報に基づいて、複数の計測部22のうち少なくともいずれかの計測部22の位置における高度と風速が推定される。そして、ステップS15では、ステップS14にて推定された情報が送信される。このステップS12〜ステップS15は、計算機14の処理の終了指令があるまで繰り返し実行される。
制御器36では、ステップS21〜ステップS24の処理が実行される。ステップS21では、上述の複数のモータ34を制御する処理が開始され、ステップS22では、計算機14から出力された推定情報が受信される。また、ステップS23では、ステップS22にて受信された推定情報に基づいて制御パラメータである複数のモータ34の回転数が修正される。そして、ステップS24では、ステップS23にて修正された回転数になるように、複数のモータ34に対する制御が実行される。このステップS22〜ステップS24は、制御器36の処理の終了指令があるまで繰り返し実行される。
このように、本実施形態では、複数の計測部22の各々の位置における高度と風速に関する情報が計測装置13によって取得され、この計測装置13によって取得された情報に基づいて複数のモータ34が制御器36によって制御される。したがって、例えば、図1に示されるように、飛翔機11の移動先の高度において風Wがある場合や、風Wの強さや向きが変わる場合でも、複数のモータ34が適切に制御されることにより、飛翔機11の飛翔中における姿勢を安定させることができる。
なお、本実施形態に係る飛翔機制御システム10には、以下の具体例及びその他の例を適用することができる。以下の具体例及びその他の例のうち、組み合わせ可能な例は、適宜、組み合わされて実施可能である。以下に、飛翔機制御システム10の各構成要素の具体例と、飛翔機制御システム10のその他の例を順に説明する。
[飛翔機の具体例]
次に、飛翔機の具体例について説明する。
図4は、図1に示される飛翔機制御システム10に使用される飛翔機11の一例を示す斜視図である。図4に示されるように、飛翔機11は、飛翔機本体38と、一対の車輪40と、保護部材42とを備える。図4の矢印FR、矢印UP、矢印LHは、飛翔機11の前側、上側、左側をそれぞれ示している。
飛翔機本体38は、本体部44と、一対のサスペンション機構46と、複数の推進部48とを有する。本体部44は、飛翔機本体38の横幅方向及び前後方向の中央部に配置されている。本体部44には、上述の制御器36が設けられている。
複数の推進部48には、一例として、同一のものが使用されている。本例では、一例として、4個の推進部48が用いられている。この4個の推進部48は、本体部44の横幅方向両側かつ前後方向両側の計4箇所に均等に配置されており、本体部44に対して固定されている。
本例では、一例として、推進部48の数が4個であるが、推進部48の数は、任意に設定可能である。各推進部48は、上述の回転翼32及びモータ34を有する。回転翼32及びモータ34は、飛翔機本体38の高さ方向を軸方向として配置されている。複数のモータ34の回転数、すなわち、複数の回転翼32の回転数は、個別に制御される。この飛翔機11では、複数の回転翼32に回転数差を生じさせることで、飛翔機11を任意の方向に飛翔させることができるようになっている。
飛翔機本体38は、カメラ50及びセンサ52を有する。カメラ50及びセンサ52は、本体部44の上方に配置されており、本体部44に対して固定されている。カメラ50は、飛翔機本体38の正面を向いて配置されており、対象物を撮像する。センサ52には、対象物から各種データを取得可能な任意のものが使用される。
なお、カメラ50及びセンサ52のどちらか一方が本体部44に搭載されていても良い。また、カメラ50及びセンサ52の数は、任意に選択可能であり、それぞれ複数でも良い。また、本体部44には、カメラ50及びセンサ52以外の電子機器が搭載されても良い。
一対の車輪40は、一対の車軸54にそれぞれ回転可能に固定されている。一対の車軸54は、飛翔機本体38の横幅方向両端部に設けられており、回転翼32の軸方向と直交する方向、すなわち、本例では飛翔機本体38の横幅方向に延びている。一対の車輪40は、一対の車軸54にそれぞれ支持されることにより、飛翔機本体38の横幅方向周りに回転可能になっている。
一対の車輪40は、一対のサスペンション機構46を介して本体部44に支持されている。この一対の車輪40は、一対のサスペンション機構46の作動を伴って飛翔機本体38の高さ方向に変位可能となっている。
保護部材42は、一対の第一パイプ部56と、第二パイプ部57とを有する枠状を成している。一対の第一パイプ部56は、一対の車軸54と直交する方向に延びており、第二パイプ部57は、飛翔機本体38の横幅方向に延びている。一対の第一パイプ部56の一端は、一対の車軸54にそれぞれ回転可能に固定されており、第二パイプ部57は、一対の第一パイプ部56の他端同士を連結している。第二パイプ部57の長さ方向中央部には、一対の第一パイプ部56の軸方向と同じ方向に延びるパイプ状のガイド部58が設けられている。
ケーブル12は、保護部材42のうちの一方の第一パイプ部56、第二パイプ部57、及び、ガイド部58に挿入されている。ケーブル12の一端側は、一方の第一パイプ部56から導出され、制御器36等に接続されている。ケーブル12の他端側は、ガイド部58から導出され、上述の計算機14等(図1参照)に接続される。
以上詳述したように、本例の飛翔機11は、一対の車輪40を有している。したがって、この一対の車輪40を構造物に接触させると共に、この一対の車輪40の回転を伴いながら飛翔機11を構造物に沿って移動させることができる。これにより、飛翔機11が移動しながら構造物に対して作業を行う際に、飛翔機11を構造物に沿って安定して移動させることができるので、作業の効率や正確性を向上させることができる。
なお、図4に示される飛翔機11は、一例であり、図1、図2に示される飛翔機制御システム10には、その他の構造の飛翔機11が使用されても良い。
[計測装置に使用する高度センサの具体例]
次に、計測装置に使用する高度センサの具体例について説明する。
(具体例1)
図5は、図1に示される複数の計測部22の各々に使用される高度センサの具体例1を示す側面図である。図5に示されるように、本例では、複数の計測部22の各々の高度センサとして、気圧センサ60が使用されている。また、飛翔機11にも、各計測部22の気圧センサ60と同様の気圧センサ60が搭載されている。各気圧センサ60は、各計測部22が位置する高度の気圧に応じた信号を出力する。
本例において、計算機14は、飛翔機11に搭載されている気圧センサ60の検出値を基準値とする。そして、計算機14は、ケーブル12に配置されている各計測部22の気圧センサ60の検出値と基準値との差(気圧差)に変換係数を掛け合わせて、飛翔機11に対する各計測部22の相対高度を推定する。
図5には、一例として、一の計測部22の気圧センサ60の検出値Pと基準値Pとの差に変換係数Aを掛け合わせて、飛翔機11に対する一の計測部22の相対高度hが推定される様子が示されている。
本例のように、高度センサとして気圧センサ60が使用されていると、簡単な構成で高度を精度良く検出することができる。
なお、飛翔機11に搭載されている気圧センサ60は、地上に設置され、計算機14は、その地上に設置された気圧センサ60の検出値を基準値としても良い。そして、計算機14は、ケーブル12に配置されている各計測部22の気圧センサ60の検出値と基準値との差に変換係数を掛け合わせて、地上に対する各計測部22の絶対高度を推定しても良い。
(具体例2)
図6は、図1に示される複数の計測部22の各々に使用される高度センサの具体例2を示す側面図である。図6に示されるように、本例では、複数の計測部22の各々の高度センサとして、加速度センサ62(傾斜角度センサ)が使用されている。また、ケーブル12と飛翔機11との接続部には、加速度センサ62を含む計測部22が設けられている。各加速度センサ62は、ケーブル12と同軸に配置されている。各計測部22が位置する部位においてケーブル12が水平方向に対して傾斜すると、このケーブル12の傾斜角度に応じた信号が各加速度センサ62から出力される。
本例において、計算機14は、一の計測部22の加速度センサ62による検出値θと、この一の計測部22に対して飛翔機11側の一つ隣に位置する他の計測部22の加速度センサ62による検出値θn−1との和θn−1+θを算出する。また、計算機14は、その算出した和θn−1+θと、予め設定された一の計測部22と他の計測部22との間隔l(ケーブル12の長さ方向に沿った間隔)から、他の計測部22に対する一の計測部22の高さの変化量hを算出する。そして、計算機14は、飛翔機11とケーブル12との接続部を基準点とし、この基準点から各計測部22までの高さの変化量を積算することにより、基準点に対する各計測部22の相対高度を推定する。
図6には、一例として、ケーブル12と飛翔機11との接続部を基準点として、この基準点の次から数えて六番目の計測部22について飛翔機11に対する相対高度hが推定される様子が示されている。
本例のように、高度センサとして加速度センサ62が使用されていると、高度をより精度良く検出することができる。
[計測装置に使用する風速センサの具体例]
次に、計測装置に使用する風速センサの具体例について説明する。
(具体例1)
図7は、図1に示される複数の計測部22の各々に使用される風速センサの具体例1を示す側面図である。図7に示されるように、本例では、各計測部22の風速センサとして、風速計70が使用されている。風速計70は、プロペラ71と、測定部72とを有する。この風速計70において、プロペラ71の回転数は、風速(風Wの強さ)に比例し、測定部72は、プロペラ71の回転数に応じた信号を出力する。
この風速計70は、取付部材73を介してケーブル12に固定されている。取付部材73は、ケーブル12の軸線周りの方向R1に回転可能にケーブル12に固定されており、風速計70は、ケーブル12の軸線とねじりの位置にある軸線周りの方向R2に回転可能に取付部材73に固定されている。風速計70が方向R1、R2に回転することにより、プロペラ71が風Wの吹いてくる方向を向くようになっている。本例において、計算機14は、各風速計70から出力された信号に基づいて各計測部22の位置における風速を推定する。
本例のように、風速センサとして風速計70が使用されていると、簡単な構成で風速を精度良く検出することができる。
(具体例2)
図8は、図1に示される複数の計測部22の各々に使用される風速センサの具体例2を示す側面図である。図8に示されるように、本例では、各計測部22の風速センサとして、第一気圧センサ74及び第二気圧センサ75が使用されている。第一気圧センサ74は、ケース76に収容されることで、風Wの影響を受けにくくなっている。第二気圧センサ75は、ケース76の外に配置されており、風Wの影響を受けるようになっている。
第一気圧センサ74は、計測部22が位置する高度での気圧(大気圧)に応じた信号を出力し、第二気圧センサ75は、計測部22が位置する高度での気圧(大気圧)と風速(風Wの強さ)に応じた信号を出力する。本例において、計算機14は、第一気圧センサ74の検出値と第二気圧センサ75の検出値との差に変換係数を掛け合わせて、各計測部22の位置における風速を推定する。
本例のように、風速センサとして第一気圧センサ74及び第二気圧センサ75が使用されていると、風速をより精度良く検出することができる。
(具体例3)
図9は、図1に示される複数の計測部22の各々に使用される風速センサの具体例3を示す側面図である。本例では、各計測部22の風速センサとして、複数の屈曲センサ78が使用されている。複数の屈曲センサ78は、ケーブル12の長さ方向に並んで配置されている。ケーブル12の撓み量は、風速(風Wの強さ)に応じて変化し、複数の屈曲センサ78は、ケーブル12の撓み量に応じた信号を出力する。本例において、計算機14は、複数の屈曲センサ78の検出値と、両側の屈曲センサ78の検出値に重み係数を掛けた値との平均値に変換係数を掛け合わせて、各計測部22の位置における風速を推定する。
本例のように、風速センサとして屈曲センサ78が使用されていると、風速センサを小型化することができる。これにより、複数の風速センサを含むケーブル12全体の軽量化を図ることができると共に、ケーブル12の柔軟性を確保できるので、ケーブル12が上述の飛翔機11の飛翔に及ぼす影響を少なくすることができる。
[計測装置のその他の例]
次に、計測装置のその他の例について説明する。
図10は、図1に示される計測装置13のその他の例を示す側面図である。上述の計測装置13では、複数の計測部22の各々に高度センサ及び風速センサが使用されているが、図10に示される例では、複数の計測部22の各々に計測用マーカ82が使用されている。また、計測装置13は、カメラ83を有する。カメラ83は、全ての計測用マーカ82が画角に収まるように、例えば地上に設置される。
本例において、カメラ83で取得された画像情報84は、計算機14に送信される。計算機14は、カメラ83で撮影された画像中の計測用マーカ82を繋いだ直線形状と、予め記憶された直線形状と高度及び風速との関係から、各計測部22の位置における高度や風速を推定する。
本例のように、計測装置13に複数の計測用マーカ82とカメラ83が使用されていると、風速をより精度良く検出することができる。また、複数の計測用マーカ82を含むケーブル12全体の軽量化を図ることができると共に、ケーブル12の柔軟性を確保できるので、ケーブル12が飛翔機11の飛翔に及ぼす影響を少なくすることができる。
[計算機の推定の具体例]
次に、計算機の推定の具体例について説明する。
以下の計算機の推定の具体例は、図3に示されるステップS14に適用される。
(具体例1)
図11は、図1に示される計算機14の推定の具体例1を示す側面図である。図11に示されるように、本例の計算機14は、計測装置13によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、複数の計測部22の高さ方向における風速分布を推定する機能を有する。図11には、一例として、高度が高くなるほど風速が高くなる風速分布が示されている。制御器36は、計算機14によって推定された風速分布に基づいて後述する如くモータ34を種々制御する機能を有する。
本例のように、計算機14が複数の計測部22の高さ方向における風速分布を推定すると、この推定された風速分布に対応してモータ34を制御できるので、飛翔機11の飛翔中における姿勢をより安定させることができる。
(具体例2)
図12は、図1に示される計算機14の推定の具体例2を示す側面図である。図12に示されるように、本例の計算機14は、計測装置13によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、複数の計測部22のうち少なくともいずれかの計測部22の位置における風速を推定する機能を有する。
例えば、計算機14は、飛翔機11の進行方向に関する情報に基づいて、制御器36の次の制御タイミングでの飛翔機11の高度を計算する。続いて、計算機14は、計測装置13によって取得された各計測部22の高度に関する情報と、計算した高度から、その計算した高度付近に位置する計測部22を特定し、この計測部22に対応する風速に関する情報を抽出する。そして、計算機14は、抽出した風速に関する情報から、制御器36の次の制御タイミングでの飛翔機11の高度付近の風速を推定する。
図12には、一例として、上昇する飛翔機11の移動先の高度付近の一の計測部22の位置における風速が推定されている。なお、計算機14は、全ての計測部22の位置における風速を推定しても良く、また、複数の計測部22のうちいずれか複数の計測部22の位置における風速を推定しても良い。制御器36は、計算機14によって推定された計測部22の位置における風速に基づいて後述する如くモータ34を種々制御する機能を有する。
本例のように、複数の計測部22のうち少なくともいずれかの計測部22の位置における風速を推定すると、この推定された風速に対応してモータ34を制御できるので、飛翔機11の飛翔中における姿勢をより安定させることができる。
また、複数の計測部22のうちのいずれかの計測部22の位置における風速を推定する場合には、全ての計測部22の位置における風速を推定する場合に比して、計算機14の負荷を軽減することができる。
(具体例3)
図13は、図1に示される計算機14の推定の具体例3を示す側面図である。図13に示されるように、本例の計算機14は、計測装置13によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、複数の計測部22の高さ方向の風向き、すなわち、風が上向きであるか、下向きであるかを推定する機能を有する。
具体的には、先ず、計算機14は、いずれか一対の計測部22を特定し、このいずれか一対の計測部22の高度の高低を判別する。続いて、計算機14は、一方の計測部22の位置における風速の波形と、他方の計測部22の位置における風速の波形とを比較し、両波形の位相差から複数の計測部22の高さ方向の風向きを推定する。なお、計算機14は、三つ以上の計測部22の位置における風速の波形から複数の計測部22の高さ方向の風向きを推定しても良い。
図13には、一例として、特定された一対の計測部22の位置における風速の波形から、下向きの風Wが推定されている。また、計算機14は、複数の計測部22の高さ方向の風向きと併せて、その風Wの強さである風速を推定する機能を有する。制御器36は、計算機14によって推定された風向きと風速に基づいて後述する如くモータ34を種々制御する機能を有する。
本例のように、複数の計測部22の高さ方向の風向きと風速を推定すると、この推定された風向きと風速に対応してモータ34を制御できるので、飛翔機11の飛翔中における姿勢をより安定させることができる。
(具体例4)
図14は、図1に示される計算機14の推定の具体例4を示す側面図である。図14に示されるように、本例の計算機14は、計測装置13によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、複数の計測部22のうち少なくともいずれかの計測部22の位置における風向きを推定する機能を有する。
例えば、計算機14は、飛翔機11の進行方向に関する情報に基づいて、制御器36の次の制御タイミングでの飛翔機11の高度を計算する。続いて、計算機14は、計測装置13によって取得された各計測部22の高度に関する情報と、計算した高度から、その計算した高度付近に位置する一対の計測部22を特定する。
また、上述の図13に示される例と同様に、計算機14は、この特定した一対の計測部22の高度の高低を判別する。そして、計算機14は、一方の計測部22の位置における風速の波形と、他方の計測部22の位置における風速の波形とを比較し、両波形の位相差から、制御器36の次の制御タイミングでの飛翔機11の高度付近の風向きを推定する。
図14には、一例として、上昇する飛翔機11の移動先の高度付近の一の計測部22の位置における風Wの向きが下向きであると推定されている。なお、計算機14は、全ての計測部22の位置における風向きを推定しても良く、複数の計測部22のうちいずれか複数の計測部22の位置における風向きを推定しても良い。また、計算機14は、いずれかの計測部22の位置における風向きと併せて、その風Wの強さである風速を推定する機能を有する。制御器36は、計算機14によって推定された計測部22の位置における風向きと風速に基づいて後述する如くモータ34を種々制御する機能を有する。
本例のように、複数の計測部22のうち少なくともいずれかの計測部22の位置における風向きと風速を推定すると、この推定された風向きと風速に対応してモータ34を制御できるので、飛翔機11の飛翔中における姿勢をより安定させることができる。
なお、上述の具体例1〜4で説明した計算機14の複数の機能は、適宜組み合わされて実施されても良い。
[制御器の制御の具体例]
次に、制御器の制御の具体例について説明する。
以下の制御器の制御の具体例は、図3に示されるステップS23、S24に適用される。
(具体例1)
図15は、図1に示される制御器36の制御の具体例1を示す側面図である。図15に示されるように、本例の制御器36は、計算機14の推定結果に基づいてモータ34を制御して飛翔機11の発生推力を調節する機能を有する。図15には、一例として、構造物の一例である橋100に設けられた橋脚に近づく方向の発生推力Ftが調節されている。
なお、制御器36によって調節される発生推力Ftの方向は、その他でも良い。また、制御器36は、飛翔機11が飛翔しているときに、飛翔機11に当たる風の強弱や向きに応じて飛翔機11の発生推力Ftを調節しても良い。さらに、制御器36は、飛翔機11が飛翔しているときに、飛翔機11の姿勢を調節するように発生推力Ftを調節しても良い。
本例のように、風の強さや向き等に応じて飛翔機11の発生推力Ftを調節すると、飛翔機11の飛翔中における姿勢をより安定させることができる。
(具体例2)
図16は、図1に示される制御器36の制御の具体例2を示す側面図である。図16に示されるように、本例の制御器36は、飛翔機11が構造物に接触しているときに、計算機14の推定結果に基づいてモータ34を制御して飛翔機11の構造物への押付力を調節する機能を有する。
図16には、一例として、構造物の一例である橋100に設けられた橋脚への押付力Fpが調節されている。例えば、制御器36は、飛翔機11が橋脚に接触しているときに、計算機14によって推定された風速と閾値とを比較し、推定された風速が閾値以上である場合には、押付力Fpを強くし、推定された風速が閾値未満である場合には、押付力Fpを弱くする。なお、制御器36は、計算機14によって推定された風向きに応じて押付力Fpを調節しても良い。
本例のように、飛翔機11が構造物に接触しているときに、風の強さや向き等に応じて飛翔機11の構造物への押付力Fpを調節すると、風の強さや向きに対応して、飛翔機11を構造物に接触した状態に維持することができる。
(具体例3)
図17は、図1に示される制御器36の制御の具体例3を示す側面図である。図17に示されるように、本例の制御器36は、飛翔機11が構造物に接触しているときに、計算機14の推定結果に基づいてモータ34を制御して飛翔機11の構造物に沿った移動速度を調節する機能を有する。
図17には、一例として、構造物の一例である橋100に設けられた橋脚に沿った上方への移動速度Vmが調節されている。例えば、制御器36は、飛翔機11が橋脚に沿って上昇するときに、計算機14によって推定された風速と閾値とを比較し、推定された風速が閾値以上である場合には、移動速度Vmを低くし、推定された風速が閾値未満である場合には、移動速度Vmを高くする。なお、制御器36は、計算機14によって推定された風向きに応じて移動速度Vmを調節しても良い。
本例のように、飛翔機11が構造物に接触しているときに、風の強さや向き等に応じて飛翔機11の構造物への移動速度Vmを調節すると、風の強さや向きに対応して、飛翔機11を構造物に接触した状態に維持することができる。
(具体例4)
図18は、図1に示される制御器36の制御の具体例4を示す側面図である。図18に示されるように、本例の制御器36は、飛翔機11が飛翔しているときに、計算機14の推定結果に基づいてモータ34を制御して飛翔機11の飛翔速度を調節する機能を有する。
図18には、一例として、上方への飛翔速度Vfが調節されている。例えば、制御器36は、飛翔機11が上昇するときに、計算機14によって推定された風速と閾値とを比較し、推定された風速が閾値以上である場合には、飛翔速度Vfを低くし、推定された風速が閾値未満である場合には、飛翔速度Vfを高くする。なお、制御器36は、計算機14によって推定された風向きに応じて飛翔速度Vfを調節しても良い。
本例のように、風の強さや向き等に応じて飛翔機11の飛翔速度Vfを調節すると、風の強さや向きに対応して、飛翔機11を安定した姿勢で飛翔させることができる。
(具体例5)
図19は、図1に示される制御器36の制御の具体例5を示す側面図である。図19に示されるように、本例の制御器36は、飛翔機11が飛翔しているときに、計算機14の推定結果に基づいてモータ34を制御して飛翔機11の姿勢を調節する機能を有する。図19には、一例として、飛翔機11が水平を維持するように飛翔機11のロール方向Rの姿勢が調節されている。なお、制御器36は、飛翔機11のロール方向以外の方向の姿勢を調節しても良い。
本例のように、風の強さや向き等に応じて飛翔機11の姿勢を調節すると、風の強さや向きに対応して、飛翔機11を安定した姿勢で飛翔させることができる。
(具体例6)
図20は、図1に示される制御器36の制御の具体例6を示す側面図である。図20に示されるように、本例の制御器36は、計算機14の推定結果に基づいて特定の条件であるか否かを判別し、特定の条件である場合には、モータ34を制御して飛翔機11を静止させる機能を有する。図20には、一例として、風が強まるか又は風向きが変わった等の特定条件に該当することにより、飛翔機11が橋100に接触する手前で静止する様子が示されている。
本例のように、制御器36が飛翔機11を静止させる機能を有すると、風の強さや向きに対応して、飛翔機11を適切に飛翔させることができる。
なお、上述の具体例1〜6で説明した制御器36の複数の機能は、適宜組み合わされて実施されても良い。また、この制御器36の複数の機能は、上述の計算機14の複数の機能と適宜組み合わされて実施されても良い。
[飛翔機制御システムのその他の例]
次に、飛翔機制御システムのその他の例について説明する。
(その他の例1)
図21は、図1に示される飛翔機制御システム10のその他の例1を示す側面図である。図21に示されるように、本例では、飛翔機11とケーブル12との接続部に荷重センサ86が設けられている。荷重センサ86は、ケーブル12によって飛翔機11に作用する荷重を検出する。
制御器36は、荷重センサ86の検出結果に基づいてモータ34を制御する機能を有する。ケーブル12によって飛翔機11に作用する荷重は、ケーブル12の撓み量に比例する。例えば、制御器36は、ケーブル12によって飛翔機11に作用する荷重、ひいては、ケーブル12の撓み量が一定になるように飛翔機11の位置を調節する。
図21に示される例において、状態(A)では、ケーブル12の撓み量が多く、状態(B)では、ケーブル12の撓み量が少なくなっており、状態(C)では、ケーブル12の撓み量が適切に調節されている。
本例のように、ケーブル12の撓み量が一定になるように飛翔機11の位置が調節されると、ケーブル12に設けられた複数の計測部22を計測に適した位置に配置することができる。これにより、計測装置13の計測精度を向上させることができる。
(その他の例2)
図22は、図1に示される飛翔機制御システム10のその他の例2を示す側面図である。上述の例では、ケーブル12が飛翔機11と計算機14とを接続しているが(図1参照)、ケーブル12は、飛翔機11と構造物とを接続しても良い。図22に示される例では、一例として、ケーブル12は、構造物の一例である橋100に接続されている。なお、この場合、飛翔機11は、バッテリを搭載し、このバッテリから電源供給を受けても良い。
(その他の例3)
図23は、図1に示される飛翔機制御システム10のその他の例3を示す側面図である。上述の例では、計算機14が橋100の上に載置され、飛翔機11が計算機14よりも低く飛翔することにより、ケーブル12が橋100の上から垂れ下がっている。しかしながら、図23に示されるように、例えば、計算機14が地上に載置され、飛翔機11が計算機14よりも高く飛翔することにより、ケーブル12が地上から引き上げられても良い。
(その他の例4)
図24は、図1に示される飛翔機制御システム10のその他の例4を示すブロック図である。上述の例では、計算機14が飛翔機11とは別に設けられているが(図1、図2参照)、図24に示されるように、計算機14は、飛翔機11に搭載されても良い。
(その他の例5)
図25は、図1に示される飛翔機制御システム10のその他の例5を示すブロック図である。上述の例では、計算機14が飛翔機11にケーブル12を介して接続されているが(図1、図2参照)、図25に示されるように、計算機14は、飛翔機11と無線やインターネット等の通信手段90を介して接続されても良い。
[飛翔機制御方法及び飛翔機の使用方法]
次に、本実施形態に係る飛翔機制御方法及び飛翔機の使用方法について説明する。
以上の飛翔機制御システム10を作動させることにより、本実施形態に係る飛翔機制御方法が実行される。また、この飛翔機制御方法を種々の作業に利用することにより、本実施形態に係る飛翔機の使用方法が実施される。本実施形態に係る飛翔機の使用方法としては、例えば、上述のように橋100等の構造物に沿って飛翔機11を移動させながら、撮影や検査等の作業を飛翔機11に行わせることが挙げられる。
なお、本実施形態に係る飛翔機の使用方法において、飛翔機11が移動する対象物は、橋100以外に、例えば、建物、トンネル、屋根、梯子、電柱、煙突、大型旅客機、及び、その他の構造物の少なくともいずれかでも良い。
また、飛翔機の使用方法において飛翔機11に行わせる作業は、撮影や検査以外に、例えば、観測、記録、点検、運搬、塗装、マーキング、及び、その他の作業の少なくともいずれかでも良い。
本実施形態に係る飛翔機の使用方法では、上述の飛翔機制御システム10を用いるので、飛翔機11が飛翔する高度において風の強さや向きが変化する場合でも、この風の強さや向きに応じて飛翔機11の姿勢や速度等を適切に制御することができる。これにより、飛翔機11を用いてより正確な作業を行うことができる。
以上、本願の開示する技術の一実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
回転翼と、前記回転翼を回転させるモータとを有する飛翔機と、
前記飛翔機から延びるケーブルと、
前記ケーブルの長さ方向に間隔を有して前記ケーブルに設けられた複数の計測部を有し、前記複数の計測部の各々の位置における高度と風速に関する情報を取得する計測装置と、
前記計測装置によって取得された情報に基づいて前記モータを制御する制御器と、
を備える飛翔機制御システム。
(付記2)
前記複数の計測部の各々は、気圧センサを含む、
付記1に記載の飛翔機制御システム。
(付記3)
前記複数の計測部の各々は、加速度センサを含む、
付記1に記載の飛翔機制御システム。
(付記4)
前記複数の計測部の各々は、風速計を含む、
付記1〜付記3のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記5)
前記複数の計測部の各々は、ケースに収容された第一気圧センサと、前記ケースの外に配置された第二気圧センサとを含む、
付記1〜付記3のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記6)
前記複数の計測部の各々は、屈曲センサを含む、
付記1〜付記3のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記7)
前記複数の計測部の各々は、計測用マーカを含み、
前記計測装置は、複数の前記計測用マーカを撮影するカメラを有する、
付記1に記載の飛翔機制御システム。
(付記8)
前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部の高さ方向における風速分布を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
前記制御器は、前記計算機によって推定された風速分布に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
付記1〜付記7のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記9)
前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部のうち少なくともいずれかの計測部の位置における風速を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
前記制御器は、前記計算機によって推定された前記計測部の位置における風速に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
付記1〜付記8のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記10)
前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部の高さ方向の風向きと風速を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
前記制御器は、前記計算機によって推定された風向きと風速に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
付記1〜付記9のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記11)
前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部のうち少なくともいずれかの計測部の位置における風向きと風速を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
前記制御器は、前記計算機によって推定された前記計測部の位置における風向きと風速に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
付記1〜付記10のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記12)
前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の発生推力を調節する機能を有する、
付記11に記載の飛翔機制御システム。
(付記13)
前記制御器は、前記飛翔機が構造物に接触しているときに、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の前記構造物への押付力を調節する機能を有する、
付記11又は付記12に記載の飛翔機制御システム。
(付記14)
前記制御器は、前記飛翔機が構造物に接触しているときに、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の前記構造物に沿った移動速度を調節する機能を有する、
付記11〜付記13のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記15)
前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の飛翔速度を調節する機能を有する、
付記11〜付記14のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記16)
前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の姿勢を調節する機能を有する、
付記11〜付記15のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記17)
前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機を静止させる機能を有する、
付記11〜付記16のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記18)
前記飛翔機と前記ケーブルとの接続部に設けられ、前記ケーブルによって前記飛翔機に作用する荷重を検出する荷重センサをさらに備え、
前記制御器は、前記荷重センサの検出結果に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
付記11〜付記17のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
(付記19)
回転翼と、前記回転翼を回転させるモータとを有する飛翔機を飛翔させ、
前記飛翔機から延びるケーブルの長さ方向に間隔を有して前記ケーブルに設けられた複数の計測部を利用して、前記複数の計測部の各々の位置における高度と風速に関する情報を取得し、
前記取得された情報に基づいて前記モータを制御する、
ことを含む飛翔機制御方法。
(付記20)
付記1〜付記18のいずれか一項に記載の飛翔機制御システムを用い、橋、建物、トンネル、屋根、梯子、電柱、煙突、大型旅客機、及び、その他の構造物の少なくともいずれかに沿って前記飛翔機を移動させながら、撮影、検査、観測、記録、点検、運搬、塗装、マーキング、及び、その他の作業の少なくともいずれかを前記飛翔機に行わせることを含む、
飛翔機の使用方法。
10 飛翔機制御システム
11 飛翔機
12 ケーブル
13 計測装置
14 計算機
22 計測部
32 回転翼
34 モータ
36 制御器
60 気圧センサ
62 加速度センサ
70 風速計
74 第一気圧センサ
75 第二気圧センサ
76 ケース
78 屈曲センサ
82 計測用マーカ
83 カメラ
86 荷重センサ
100 橋

Claims (13)

  1. 回転翼と、前記回転翼を回転させるモータとを有する飛翔機と、
    前記飛翔機から延びるケーブルと、
    前記ケーブルの長さ方向に間隔を有して前記ケーブルに設けられた複数の計測部を有し、前記複数の計測部の各々の位置における高度と風速に関する情報を取得する計測装置と、
    前記計測装置によって取得された情報に基づいて前記モータを制御する制御器と、
    を備える飛翔機制御システム。
  2. 前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部の高さ方向における風速分布を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
    前記制御器は、前記計算機によって推定された風速分布に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
    請求項1に記載の飛翔機制御システム。
  3. 前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部のうち少なくともいずれかの計測部の位置における風速を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
    前記制御器は、前記計算機によって推定された前記計測部の位置における風速に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の飛翔機制御システム。
  4. 前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部の高さ方向の風向きと風速を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
    前記制御器は、前記計算機によって推定された風向きと風速に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
  5. 前記計測装置によって取得された高度と風速に関する情報に基づいて、前記複数の計測部のうち少なくともいずれかの計測部の位置における風向きと風速を推定する機能を有する計算機をさらに備え、
    前記制御器は、前記計算機によって推定された前記計測部の位置における風向きと風速に基づいて前記モータを制御する機能を有する、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
  6. 前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の発生推力を調節する機能を有する、
    請求項5に記載の飛翔機制御システム。
  7. 前記制御器は、前記飛翔機が構造物に接触しているときに、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の前記構造物への押付力を調節する機能を有する、
    請求項5又は請求項6に記載の飛翔機制御システム。
  8. 前記制御器は、前記飛翔機が構造物に接触しているときに、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の前記構造物に沿った移動速度を調節する機能を有する、
    請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
  9. 前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の飛翔速度を調節する機能を有する、
    請求項5〜請求項8のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
  10. 前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機の姿勢を調節する機能を有する、
    請求項5〜請求項9のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
  11. 前記制御器は、前記計算機の推定結果に基づいて前記モータを制御して前記飛翔機を静止させる機能を有する、
    請求項5〜請求項10のいずれか一項に記載の飛翔機制御システム。
  12. 回転翼と、前記回転翼を回転させるモータとを有する飛翔機を飛翔させ、
    前記飛翔機から延びるケーブルの長さ方向に間隔を有して前記ケーブルに設けられた複数の計測部を利用して、前記複数の計測部の各々の位置における高度と風速に関する情報を取得し、
    前記取得された情報に基づいて前記モータを制御する、
    ことを含む飛翔機制御方法。
  13. 請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の飛翔機制御システムを用い、橋、建物、トンネル、屋根、梯子、電柱、煙突、大型旅客機、及び、その他の構造物の少なくともいずれかに沿って前記飛翔機を移動させながら、撮影、検査、観測、記録、点検、運搬、塗装、マーキング、及び、その他の作業の少なくともいずれかを前記飛翔機に行わせることを含む、
    飛翔機の使用方法。
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