JP2018164530A - 輸液ポンプ及びチューブの外面の清掃方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チューブに付着した液体による超音波の回り込みを抑制することにより、気泡センサの検知精度の低下を抑制可能な輸液ポンプ、及び、輸液ポンプに装着されたチューブの外面の清掃方法、を提供する。【解決手段】輸液ポンプ1は、チューブ203を装着可能なチューブ装着部5を有する本体部2と、本体部に対して開閉可能に取り付けられ、本体部に対して閉じられた状態でチューブ装着部を覆うドア部3と、ドア部が本体部に対して閉じられた状態において、チューブ装着部に装着されているチューブを挟んでチューブの径方向に対向して配置される超音波発信部170a及び超音波受信部170bを備える気泡センサ170と、ドア部が本体部に対して閉じられる動作と連動し、チューブの外面のうち、チューブの周方向において超音波発信部と超音波受信部との間に位置する中間外面部203aを清掃する清掃部10と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は輸液ポンプ及びチューブの外面の清掃方法に関する。
従来から、超音波を用いてチューブ内の気泡の有無を検知可能な気泡センサが知られている。特許文献1には、この種の気泡センサとしての超音波気泡検出装置が開示されている。
特開昭57−119758号公報
超音波を用いた気泡センサは、超音波発信部と超音波受信部とを備えており、気泡の通過による超音波受信感度の低下に基づいて、気泡の有無を検知する。輸液バッグ等に輸液用のチューブを接続する際に、輸液バッグから漏出した薬液等の液体が、チューブの外面を伝わり、輸液ポンプの気泡センサの位置まで到達する場合がある。また、チューブの外面に薬液等の液体が付着した状態で、そのチューブが輸液ポンプの気泡センサの位置に配置される場合もある。チューブの外面に付着した液体が気泡センサの位置で滞留すると、超音波発信部から発信される超音波の一部は、チューブ内を通過せずに、その滞留した液体を介して超音波受信部に到達するという問題がある。このような超音波の回り込みが発生すると、輸液用のチューブ内に気泡が存在していても、超音波受信感度が低下し難くなり、チューブ内の気泡を検知できないおそれがある。
特許文献1には、チューブの保持部分に溝を設けて空気のギャップを形成し、背面部材を通る超音波の回り込みを防止することが開示されているが、薬液等の液体がチューブに付着することで生じる上記問題を解決できない。
そこで本開示は、上記問題に鑑み、チューブに付着した液体による超音波の回り込みを抑制することにより、気泡センサの検知精度の低下を抑制可能な輸液ポンプ、及び、輸液ポンプに装着されたチューブの外面の清掃方法、を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としての輸液ポンプは、チューブを装着可能なチューブ装着部を有する本体部と、前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記本体部に対して閉じられた状態で前記チューブ装着部を覆うドア部と、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられた状態において、前記チューブ装着部に装着されている前記チューブを挟んで前記チューブの径方向に対向して配置される超音波発信部及び超音波受信部を備える気泡センサと、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動し、前記チューブの外面のうち、前記チューブの周方向において前記超音波発信部と前記超音波受信部との間に位置する中間外面部を清掃する清掃部と、を備える。
本発明の1つの実施形態として、前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して、前記中間外面部に気体を吹き付けるように構成されている。
本発明の1つの実施形態として、前記清掃部は、内部に気体を収容し、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して圧縮変形する袋体部を備え、前記袋体部には、圧縮変形する際に、内部に収容された前記気体を、前記中間外面部に向かって吹き出す吹き出し開口が形成されている。
本発明の1つの実施形態として、前記袋体部は、前記チューブと前記径方向において隣接する気体排出部を備え、前記吹き出し開口は、前記気体排出部のうち前記チューブの延在方向に位置する外壁に形成されており、前記吹き出し開口から前記延在方向に沿って前記気体が吹き出される。
本発明の1つの実施形態として、前記気体排出部は、前記延在方向において、前記中間外面部よりも前記チューブの流路上流側に位置し、前記吹き出し開口は、前記気体排出部のうち、前記チューブの流路下流側に位置する外壁に形成されている。
本発明の1つの実施形態として、前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して、前記中間外面部と摺動するように構成されている。
本発明の1つの実施形態として、前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して前記ドア部に押圧され、前記中間外面部と摺動する摺動部を備える。
本発明の1つの実施形態として、前記摺動部は、前記中間外面部と摺動すると共に液体を吸収可能な液体吸収部を備える。
本発明の1つの実施形態として、前記摺動部のうち、前記中間外面部と摺動する表面には、凹凸が形成されている。
本発明の1つの実施形態として、前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる際に、前記摺動部を前記ドア部に向かって付勢しながら、前記摺動部の摺動に追従して弾性変形する付勢部を備え、前記付勢部は、前記ドア部が前記本体部に対して開かれる際に、復元力により前記摺動部を所定位置に復帰させる。
本発明の1つの実施形態として、前記本体部は、スタンドに装着可能なスタンド装着部を備え、前記スタンド装着部が前記スタンドに装着されている状態で、前記チューブ装着部に装着される前記チューブは、鉛直方向に沿って延在する。
本発明の1つの実施形態として、前記本体部は、スタンドに装着可能なスタンド装着部を備え、前記スタンド装着部が前記スタンドに装着されている状態で、前記チューブ装着部に装着される前記チューブは、水平方向に沿って延在する。
本発明の第2の態様としての、輸液ポンプに装着された前記チューブの外面を清掃する清掃方法は、チューブを装着可能なチューブ装着部を有する本体部と、前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記本体部に対して閉じられた状態で前記チューブ装着部を覆うドア部と、を備える輸液ポンプに装着された前記チューブの外面を清掃する清掃方法であって、前記ドア部を前記本体部に対して閉じることと、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動し、前記チューブの外面のうち、前記チューブ装着部に装着されている部分を清掃することと、を含む。
本開示によれば、チューブに付着した液体による超音波の回り込みを抑制することにより、気泡センサの検知精度の低下を抑制可能な輸液ポンプ、及び、輸液ポンプに装着されたチューブの外面の清掃方法、を提供することができる。
本発明の一実施形態としての輸液ポンプが取り付けられている輸液ラインを示す図である。 図1に示す輸液ポンプの正面側斜視図である。 図1に示す輸液ポンプの背面側斜視図である。 ドア部が開いた状態での図1の輸液ポンプを示す正面側斜視図である。 図1に示す輸液ポンプの気泡センサの位置での概略断面図であり、ドア部が開いた状態を示す図である。 図1に示す輸液ポンプの気泡センサの位置での概略断面図であり、ドア部が開いた状態であるが図5の状態よりも閉じられた状態を示す図である。 図1に示す輸液ポンプの気泡センサの位置での概略断面図であり、ドア部が閉じた状態を示す図である。 チューブの中間外面部と気体排出部との位置関係を示す図である。 図1の輸液ポンプとは異なる輸液ポンプが取り付けられている輸液ラインを示す図である。 図9に示す輸液ポンプの正面側斜視図である。 ドア部が閉じた状態での図9の輸液ポンプの正面図である。 ドア部が開いた状態での図9の輸液ポンプの正面図である。 図9の輸液ポンプの背面図である。 図9に示す輸液ポンプの気泡センサの位置での概略断面図であり、ドア部が開いた状態を示す図である。 図9に示す輸液ポンプの気泡センサの位置での概略断面図であり、ドア部が開いた状態であるが図14の状態よりも閉じられた状態を示す図である。 図9に示す輸液ポンプの気泡センサの位置での概略断面図であり、ドア部が閉じた状態を示す図である。 本発明の一実施形態としての清掃方法を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る輸液ポンプ、及び、輸液ポンプに装着されたチューブの外面を清掃する清掃方法、の実施形態について、図1〜図17を参照して説明する。各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る輸液ポンプの一実施形態としての輸液ポンプ1が取り付けられている輸液ライン200を示す図である。図1に示す輸液ライン200は、薬液等の液体を収容する輸液容器201から患者に穿刺された状態で留置される留置針202までを輸液用のチューブ203で接続することにより構成されている。以下、輸液ライン200のうち輸液容器201側を「流路上流側」と記載する場合がある。また、輸液ライン200のうち留置針202側を「流路下流側」と記載する場合がある。更に、以下、輸液ライン200の流路上流側から流路下流側に向かう方向を送液方向Aと記載する場合がある。
図1に示す輸液容器201は、スタンド250に吊るされており、チューブ203を介して留置針202と接続されている。図1に示す輸液ライン200のチューブ203には、輸液ポンプ1が取り付けられている。この輸液ポンプ1はスタンド250のポール部に固定されている。更に、図1に示す輸液ライン200のチューブ203のうち、輸液ポンプ1よりも流路下流側の位置には、クランプ300が取り付けられている。
図2は、図1に示す輸液ポンプ1の正面側斜視図である。図3は、図1に示す輸液ポンプ1の背面側斜視図である。
図2、図3に示すように、輸液ポンプ1は、本体部2と、この本体部2に対して開閉可能に取り付けられたドア部3と、を備えている。図2、図3に示す輸液ポンプ1は、ドア部3が本体部2に対して閉じられた状態を示している。図2、図3に示すように、輸液ポンプ1は、本体部2とドア部3との間の位置で、輸液用のチューブ203を保持している。輸液容器201に収容されている薬液等の液体は、輸液ポンプ1により、チューブ203を通じて送液方向Aへと送液され、留置針202を通じて患者の静脈内へと注入される。
図2に示すように、本体部2に対してドア部3が閉じられた状態の輸液ポンプ1の正面部、すなわち、ドア部3の外面部には、各種情報が表示される表示部110と、操作スイッチ類が配置された操作部120と、本体部2に対するドア部3の開閉操作時に利用され、ドア部3が閉じられた状態でロック可能なドアロックレバー130と、輸液ポンプ1の動作状態に応じて、その動作状態を外部に示すように点灯、消灯又は点滅する動作インジケータ140と、が設けられている。
表示部110には、単位時間当たりの流量(送液速度(mL/h))の設定値及び実績値、患者に投与する薬液の予定量及び積算量、輸液ポンプ1の動作状態に関する各種警報、後述する下流閉塞センサ172によるチューブ203の閉塞検知感度の設定レベル、AC電源との接続の有無、内蔵バッテリの残量など、輸液ポンプ1の各種情報を表示可能である。表示部110は、例えばカラー液晶表示装置などの画像表示装置により構成することができる。また、表示部110に表示される各種警報としては、後述する気泡センサ170によってチューブ203内に気泡が検知された場合に表示される気泡サインと、輸液ポンプ1の内蔵バッテリの電圧が低下した場合に表示されるバッテリサインと、後述する上流閉塞センサ171又は下流閉塞センサ172によってチューブ203が閉塞したと判定された場合に表示される閉塞サインと、ドア部3が本体部2に対して開かれた状態になった場合に表示されるドアサインと、輸液が完了した際に表示される完了サインと、がある。
操作部120には、送液速度や予定量等を設定するためのアップダウンスイッチ121と、押圧されている間は設定された所定の送液速度(mL/h)よりも速い送液速度での送液を実施可能にする早送りスイッチ122と、押圧されることで送液を開始させる開始スイッチ123と、押圧されることで送液を停止させる停止スイッチ124と、輸液ポンプ1の電源のON/OFFを操作するための電源スイッチ125と、メニュー選択スイッチ126と、が配置されている。停止スイッチ124は、押圧されることで消音モードへの切り替えを行うモード切替スイッチでもある。
ドアロックレバー130は、ドア部3を、本体部2に対して閉じた状態でロックすることができる。具体的に、ドア部3が本体部2に対して閉じられた状態で、ドアロックレバー130を押し下げることにより、ドア部3の本体部2に対する位置をロックすることができる。逆に、このロック状態からドアロックレバー130を引き上げることで、ドア部3の本体部2に対するロックが解除される。そのため、ドア部3は本体部2に対して開閉自在な状態となり、ドア部3を本体部2に対して開くことが可能となる。
動作インジケータ140は、輸液ポンプ1の正面部の上方に配置されている。動作インジケータ140の内部には赤色と緑色と黄色に発光する発光ダイオードが内蔵されている。通常の速度での送液動作や早送りでの送液動作を実施している際は緑色で点滅し、警報発報されておらず送液していない停止状態のときは消灯し、警報発生中は警報の種類に応じて赤色で点滅又は黄色で点灯する。
図3に示すように、本体部2の背面部には、点滴プローブに接続可能なコネクタ部150と、このコネクタ部150を覆い隠すことが可能な回動式のキャップ部151と、AC電源に接続可能な電源コネクタ部152と、が設けられている。
次に、輸液ポンプ1のドア部3の内面の構成と、輸液ポンプ1の本体部2の構成について説明する。図4は、本体部2に対してドア部3が開かれた状態の輸液ポンプ1を示す正面側斜視図である。図4では、説明の便宜上、チューブ203を二点鎖線により示している。
図4に示すように、ドア部3は、ヒンジ部4を介して本体部2に回動可能に取り付けられている。これにより、ドア部3は本体部2に対して開閉自在となっている。
ドア部3の内面には、本体部2に対してドア部3を閉じた際に、本体部2内に薬液が浸入するのを抑制するシール部材160と、本体部2の後述する各フィンガ181a〜181eに向かってチューブ203を押さえつけるチューブ押さえ部161と、後述する上流閉塞センサ171との間でチューブ203を挟持する上流押さえ部162と、後述する下流閉塞センサ172との間でチューブ203を挟持する下流押さえ部163と、後述する気泡センサ170の位置で本体部2側の受け凸部179との間でチューブ203を挟み込む押さえ凸部164と、本体部2に対してドア部3を閉じるときに後述する袋体部20を押圧して圧縮変形させる凸状の押圧部165と、が設けられている。
シール部材160は、例えば、エラストマー等の樹脂材料から形成されており、本体部2に対してドア部3を閉じた際に、本体部2とドア部3との間の部分をシールし、本体部2とドア部3との間の位置に外部から液体等の異物が入り込むことを抑制する。
チューブ押さえ部161は、後述するフィンガ181a〜181eによってチューブ203を押圧する際に、チューブ203のフィンガ181a〜181eによって押圧される押圧面(本実施形態では輸液ポンプ1の背面側の面)とは反対側の対向面(本実施形態では輸液ポンプ1の正面側の面)を支持し、フィンガ181a〜181eの押圧によるチューブ203の蠕動運動を実現させる。
輸液ポンプ1の本体部2には、チューブ203内の気泡の有無を検知する気泡センサ170と、チューブ203の内圧の変化を検知する上流閉塞センサ171及び下流閉塞センサ172と、本体部2に対してドア部3が開くと自動的にチューブ203を挟持してチューブ203内の流路を閉塞するクランプ部173と、このクランプ部173によるチューブ203の挟持を解除する解除レバー174と、ドア部3が開くとチューブ203を挟持してチューブ203内の流路を閉塞すると共に本体部2に対して着脱自在なクリップを含むアンチフリーフロー機構175と、後述するフィンガ181a〜181eを含み、チューブ203を介した送液方向Aへの送液動作を行うポンプ機構180と、内部に気体を収容する袋体部20と、が設けられている。図4に示すアンチフリーフロー機構175は、クリップが取り外れた状態を示している。
輸液ポンプ1の本体部2の正面部には、チューブ203を装着可能なチューブ装着部5が設けられている。このチューブ装着部5には、流路上流側から流路下流側に向かって、気泡センサ170、上流閉塞センサ171、フィンガ181a〜181e、下流閉塞センサ172、クランプ部173、アンチフリーフロー機構175、が順に配置されている。また、チューブ装着部5のうち、上流閉塞センサ171とフィンガ181a〜181eとの間には、チューブ203を収容しチューブ203の装着を補助する凹状の第1チューブガイド部176が設けられている。更に、チューブ装着部5のうち、フィンガ181a〜181eと下流閉塞センサ172との間にも、チューブ203を収容しチューブ203の装着を補助する凹状の第2チューブガイド部177が設けられている。また更に、チューブ装着部5のうち、上述の部位以外の位置には、チューブ203を送液方向Aに沿って安置するための溝部178が形成されている。また、チューブ装着部5のうち、気泡センサ170が設けられている位置には、ドア部3が閉じられる際に押さえ凸部164との間でチューブ203を挟み込む受け凸部179(図5等参照)が設けられている。
気泡センサ170は、チューブ203の内部に混入する気泡を検知する。気泡センサ170により気泡が検知された場合には、図2に示す表示部110に気泡サインが点灯して、その旨の報知が行われる。気泡センサ170は、超音波を利用してチューブ203内の気泡を検知することができる。気泡センサ170の構成の詳細は後述する(図5〜図8参照)。
上流閉塞センサ171は、図4に示すプランジャ部171aのチューブ203の径方向Bへの移動を検知することにより、チューブ203の内圧を計測可能である。
プランジャ部171aは、チューブ203の外表面に常時接触するように配置される。チューブ203の内圧が変動してチューブ203の外径が変化すると、その変化量に応じてプランジャ部171aは移動する。例えば、チューブ203の内圧が高まり、チューブ203が膨れるように変形すると、プランジャ部171aが押されて、チューブ203の径方向Bの外側へ移動する。同様に、チューブ203の内圧が低下して、チューブ203が収縮するように変形すると、プランジャ部171aはチューブ203の径方向Bの内側へ向けて移動する。プランジャ部171aの移動量に基づいてチューブ203においてプランジャ部171aが接する部位の内圧が検知される。
上流閉塞センサ171は、チューブ203の内圧が計測可能であればその構成は特に限定されない。また、下流閉塞センサ172についても、上流閉塞センサ171と同様の構成を有する。具体的に、下流閉塞センサ172は、プランジャ部171aと同様の構成のプランジャ部172aを備えている。
クランプ部173は、本体部2に対してドア部3が開くと、チューブ装着部5に位置するチューブ203を自動的に圧閉する。つまり、本体部2に対してドア部3が開くと、このドア部3の開放動作に連動して解除レバー174が移動し、チューブ203が圧閉される。逆に、クランプ部173は、本体部2に対してドア部3を閉じると、チューブ装着部5に位置するチューブ203の圧閉状態を自動的に解除する。つまり、本体部2に対してドア部3を閉じると、このドア部3の閉鎖動作に連動して解除レバー174が移動し、チューブ203の圧閉状態が解除される。
アンチフリーフロー機構175のクリップは、チューブ装着部5に着脱自在であり、チューブ装着部5に装着されている状態で、本体部2に対してドア部3が開くと、上述のクランプ部173と同様、チューブ装着部5に位置するチューブ203を自動的に圧閉する。更に、アンチフリーフロー機構175のクリップは、本体部2に対してドア部3を閉じると、チューブ装着部5に位置するチューブ203の圧閉状態を自動的に解除する。
ポンプ機構180は、本体部2のチューブ装着部5に装着したチューブ203の延在方向(本実施形態では送液方向A及びその逆方向)に沿って配列される複数のフィンガ181a〜181eと、この複数のフィンガ181a〜181eのそれぞれをチューブ203に対して個別に進退移動させる複数の偏心カムを備えるカムシャフトと、このカムシャフトを回動駆動する駆動モータと、を備えている。
ポンプ機構180は、流路上流側から流路下流側に向かって順に配置された、第1フィンガ181a、第2フィンガ181b、第3フィンガ181c、第4フィンガ181d及び第5フィンガ181eの5つのフィンガを備えている。また、カムシャフトには、各フィンガ181a〜181eに対してそれぞれ対向配置される第1偏心カム〜第5偏心カムの5つの偏心カムが設けられている。
ドア部3は、本体部2に対して閉じられた状態で上述のチューブ装着部5を覆う。そして、チューブ203は、上述したように、本体部2とドア部3との間に保持される。また、本実施形態の輸液ポンプ1は、図1に示すように、チューブ装着部5に装着されるチューブ203が鉛直方向に沿って延在するようにスタンド250に取り付けられる。
具体的に、本実施形態の輸液ポンプ1の本体部2は、図1に示すように、スタンド250に装着可能なスタンド装着部6を備えている。スタンド装着部6がスタンド250に装着されている状態で、チューブ装着部5に装着されるチューブ203は、鉛直方向に沿って延在する。本体部2のスタンド装着部6は、例えばポールクランプなどで構成され、本実施形態では、本体部2の他の部分から着脱自在な構成とされている。より具体的に、本実施形態のスタンド装着部6はポールクランプであり、スタンド250のポール部を挟持することでスタンド250に固定される挟持部6aを備えている。図2〜図4に示す輸液ポンプ1は、本体部2のスタンド装着部6が省略されて描かれている。
以下、輸液ポンプ1の気泡センサ170及びその周辺の構成の詳細について説明する。図5〜図7は、気泡センサ170の位置での輸液ポンプ1の断面の概略を示す概略断面図である。具体的に、図5は、本体部2に対してドア部3が開かれた状態での概略断面図である。図6は、ドア部3が依然として開かれた状態であるが、図5の状態よりも閉じられた状態での概略断面図である。図7は、本体部2に対してドア部3が閉じられた状態での概略断面図である。
図5〜図7に示すように、気泡センサ170は、対向して配置される超音波発信部170a及び超音波受信部170bを備えている。より具体的に、超音波発信部170a及び超音波受信部170bは、少なくともドア部3が本体部2に対して閉じられた状態(図7参照)において、チューブ装着部5に装着されているチューブ203を挟んでチューブ203の径方向Bに対向して配置されている。より具体的に、本実施形態の超音波発信部170a及び超音波受信部170bは、本体部2に取り付けられており、本体部2に対してドア部3が開いている状態であっても、超音波発信部170a及び超音波受信部170bは径方向Bに対向している。
図5〜図7に示す例では、本体部2に対してドア部3が閉じられると、ドア部3の内面に設けられた押さえ凸部164と、本体部2に設けられた受け凸部179と、によりチューブ203が挟み込まれる。これにより、超音波発信部170aと超音波受信部170bとの間、すなわち、気泡センサ170による検知可能位置に、チューブ203を配置することができる。気泡センサ170は、超音波発信部170aから発信され、超音波受信部170bにより受信される超音波の受信感度の変化に基づき、チューブ203内の気泡の有無を検知する。
また、図5〜図7に示すように、輸液ポンプ1は、ドア部3が本体部2に対して閉じられる動作と連動し、気泡センサ170付近のチューブ203の外面を清掃する清掃部10を備えている。より具体的に、清掃部10は、本体部2に対してドア部3が閉じられる動作と連動し、チューブ203の外面のうち、チューブ203の周方向Cにおいて超音波発信部170aと超音波受信部170bとの間に位置する中間外面部203aを清掃する。これにより、中間外面部203aに例えば薬液などの液体が付着していても、ドア部3を閉じる際に、中間外面部203aが清掃されることで、その液体を中間外面部203aから除去することができる。そのため、チューブ203の中間外面部203aに付着した液体による超音波の回り込みを抑制することができる。その結果、気泡センサ170の検知精度の低下を抑制することができる。
以下、本実施形態の清掃部10の詳細について説明する。本実施形態の清掃部10は、ドア部3が本体部2に対して閉じられる動作と連動して、チューブ203の中間外面部203aに気体を吹き付けるように構成されている。つまり、本実施形態の清掃部10は、気体を吹き付けることで、中間外面部203a上の液体を移動させる。
具体的に、本実施形態の清掃部10は、図5〜図7に示すように、内部に気体を収容し、ドア部3が本体部2に対して閉じられる動作と連動して圧縮変形する袋体部20を備えている。そして、この袋体部20には、圧縮変形する際に、内部に収容された気体を、中間外面部203aに向かって吹き出す吹き出し開口21が形成されている。
より具体的に、本実施形態の袋体部20は、本体部2での位置が固定されている固定部22と、この固定部22に対して相対的に移動可能な可動部23と、固定部22と可動部との間に介在し、固定部22に対する可動部23の移動に追従して変形する変形部24と、を備えている。変形部24は中空部24aを区画しており、中空部24aの体積は、固定部22に対する可動部23の移動に伴い変動する。上述の吹き出し開口21は、変形部24に形成されている。
可動部23は、ドア部3が本体部2に対して閉じられる動作と連動してドア部3に押圧され、固定部22に向かって移動する。そのため、変形部24は、固定部22と可動部23との間で圧縮変形する。その際に、変形部24の中空部24aの体積は減少し、吹き出し開口21から気体が吹き出される。
特に、本実施形態の袋体部20の変形部24は、固定部22と可動部23との間に挟まれる変形本体部25と、この変形本体部25から突設され、チューブ203と径方向Bにおいて隣接する気体排出部26と、を備えている。具体的に、変形本体部25の中空部25aと、気体排出部26の中空部26aと、は連通しており、一体の中空部24aを構成している。また、本実施形態の変形本体部25は、固定部22と可動部23との間で筒状に延在している。気体排出部26は、筒状の変形本体部25の側壁から径方向外側に向かって突出しており、チューブ装着部5に装着されているチューブ203の背面側(図5〜図7では上側)で、チューブ203と径方向Bにおいて隣接している。
吹き出し開口21は、気体排出部26のうちチューブ203の延在方向に位置する外壁に形成されており、吹き出し開口21からチューブ203の延在方向に沿って気体が吹き出される。そのため、中間外面部203a上で、チューブ203の延在方向に沿う気流を生成できる。これにより、中間外面部203aに付着した液体等は、チューブ203の延在方向に沿って移動し易くなる。したがって、チューブ203の中間外面部203aに対して径方向Bの外側から内側に向かって気体を吹き付ける構成と比較して、中間外面部203a上に付着した液体をチューブ203の延在方向に移動させ易く、中間外面部203aにおける周方向Cの両隅の位置に液体が滞留することをより一層抑制することができる。その結果、気泡センサ170による検知精度の低下を抑制できると共に、薬液等の付着による気泡センサ170の汚染を抑制することができる。
図8は、チューブ203の中間外面部203a、及び、袋体部20の気体排出部26、のチューブ203の延在方向における位置関係を示す図である。図8では、説明の便宜上、気泡センサ170の超音波発信部170a及び超音波受信部170bの位置を二点鎖線により示している。上述したように、気体排出部26は、チューブ203の背面側(図8では右側)に隣接している。また、図8に示すように、本実施形態の気体排出部26は、チューブ203の延在方向において、中間外面部203aよりもチューブ203の流路上流側(図8では上側)に位置している。より具体的に、本実施形態の気体排出部26の流路下流側の端部は、中間外面部203aの流路上流側の端部よりも、流路上流側に位置している。換言すれば、気体排出部26は、チューブ203の径方向Bにおいて、中間外面部203aと重ならない位置に設けられている。そして、吹き出し開口21は、気体排出部26のうち、チューブ203の流路下流側(図8では下側)に位置する外壁に形成されている。また、この吹き出し開口21は、流路下流側に向かって開放されている。そのため、吹き出し開口21から吹き出される気体は、チューブ203の延在方向のうち送液方向Aに沿う気流を生成する。
チューブ203と径方向Bにおいて隣接する気体排出部26を、中間外面部203aよりもチューブ203の流路上流側に配置することにより、チューブ203の外面を流路上流側から流路下流側に伝う薬液等の液体Pが、中間外面部203aに到達する前に気体排出部26に付着し易くなる。そのため、液体Pが中間外面部203aまで到達することを抑制し得る。特に、図8に示すように、気体排出部26を、チューブ203の外面に当接した状態とすれば、チューブ203の外面を伝う液体Pが、気体排出部26に付着し易くなり、中間外面部203aに到達することをより一層抑制することができる。
本実施形態の清掃部10の袋体部20における変形部24は、例えば、固定部22と可動部23との間に介在するバルーン部材や、蛇腹状の外壁を有する蛇腹部材などを用いて形成することができる。変形部24の材料としては、例えば各種ゴム材料などを利用することができる。
また、本実施形態の袋体部20の吹き出し開口21は、変形部24の一部である、それ自体も固定部22に対する可動部23の移動に追従して変形する気体排出部26に形成されている。しかしながら、袋体部20において吹き出し開口21が形成される位置は、変形部24に限られない。例えば、変形部24の中空部24aと連通する中空部を区画すると共に、変形部24の変形に追従して変形しない気体排出部に、吹き出し開口を形成する構成としてもよい。このような気体排出部の例としては、変形部の中空部と連通する中空部を区画し、吹き出し開口が先端に形成された管部材、などが挙げられる。このような気体排出部としての管部材は、例えば、一端部が変形部としての蛇腹筒部の側壁に連結され、吹き出し開口が形成される他端部がチューブの外面近傍に配置される。
次に、上述の輸液ポンプ1とは別の実施形態としての輸液ポンプ31について説明する。図9は、本発明に係る輸液ポンプの一実施形態としての輸液ポンプ31が取り付けられている輸液ライン210を示す図である。図9に示す輸液ライン210は、図1に示す輸液ライン200と比較して、輸液ポンプの構成が異なるがその他の構成は同様である。そのため、ここでは、輸液ライン210の輸液ポンプ31について主に説明し、図1に示す輸液ライン200と共通する構成の説明については省略する。
図10は、図9に示す輸液ポンプ31の正面側斜視図である。図11及び図12は、輸液ポンプ31の正面図である。具体的に、図11はドア部33が本体部32に対して閉じられている状態を示し、図12はドア部33が本体部32に対して開けられている状態を示す。図10〜図12では、図9と同様、輸液ポンプ31にチューブ203が保持されている状態を示しているが、説明の便宜上、チューブ203を二点鎖線により示している。
図10〜図12に示す輸液ポンプ31は、本体部32と、この本体部32に対して開閉可能なドア部33と、を備えている。本体部32の外装カバー、及び、上述のドア部33は、耐薬品性を有する成型樹脂材料により成型されている。
図10〜図12に示すように、輸液ポンプ31の正面部には、各種情報が表示される表示部410と、操作スイッチ類が配置された操作部420と、本体部32に対するドア部33の開閉操作時に利用され、ドア部33が閉じられた状態でロック可能なドアロックレバー430と、輸液ポンプ31の動作状態に応じて、その動作状態を外部に示すように点灯、消灯又は点滅する動作インジケータ440と、が設けられている。
表示部410には、各種情報が表示される。表示される各種情報は、上述した輸液ポンプ1の表示部110に表示される各種情報と同様である。また、表示部410は、例えばカラー液晶表示装置などの画像表示装置により構成することができる。表示部410に表示される各種警報についても、上述した輸液ポンプ1の表示部110に表示される各種警報と同様である。
操作部420には、押圧されている間は設定された所定の送液速度(mL/h)よりも速い送液速度での送液を実施可能にする早送りスイッチ422と、押圧されることで送液を開始させる開始スイッチ423と、押圧されることで送液を停止させる停止スイッチ424と、輸液ポンプ1の電源のON/OFFを操作するための電源スイッチ425と、メニュー選択スイッチ426と、押圧されることで消音モードへの切り替えを行うモード切替スイッチ427と、が配置されている。図10、図11に示すように、本体部32の側面部には、設定ダイアル421が設けられており、この設定ダイアル421を回転させることにより、送液速度や予定量等を変更することができる。
ドアロックレバー430は、ドア部33の開閉のために用いられる。ドアロックレバー430は、ドア部33が本体部32に対して閉じられている状態(図10、図11参照)で、ドア部33が本体部32に対して開くことがないように、ドア部33をロックする。また、ドア部33が本体部32に対して閉じられている状態(図10、図11参照)から、ドアロックレバー430を操作することで、ドア部33のロック状態を解除可能である。ドア部33のロック状態を解除することにより、本体部32に対してドア部33を開く操作が可能となる。
動作インジケータ440の内部には赤色と緑色に発光する発光ダイオードが内蔵されている。通常の速度での送液動作や早送りでの送液動作を実施している際は緑色で点滅し、警報発報されておらず送液していない停止状態のときは消灯し、警報発報による停止状態では赤色で点滅し、セルフチェック中などのときは緑色と赤色とで交互点滅する。
図13は、輸液ポンプ31の本体部32に背面部を示す図である。図13に示すように、本体部32の背面部には、点滴プローブに接続可能なコネクタ部450と、AC電源に接続可能な電源コネクタ部452と、が設けられている。また、本体部32の背面部には、図9に示すスタンド250に装着可能な後述するスタンド装着部36が設けられている。また、本体部32の背面部には、外部装置と通信可能な通信部等が更に設けられていてもよい。
次に、輸液ポンプ31のドア部33の内面の構成と、輸液ポンプ31の本体部32の構成について説明する。
図12に示すように、ドア部33は、ヒンジ部34を介して本体部32に回動可能に取り付けられている。これにより、ドア部33は本体部32に対して開閉自在となっている。
ドア部33の内面には、ドア部33を閉じた際に本体部32内に薬液が浸入するのを抑制するシール部材460と、本体部32の各フィンガ481a〜481eに向かってチューブ203を押さえつけるチューブ押さえ部461と、上流閉塞センサ471との間でチューブ203を挟持する上流押さえ部462と、下流閉塞センサ472との間でチューブ203を挟持する下流押さえ部463と、本体部32に対してドア部33を閉じるときに後述する摺動部40を押圧して付勢部50(図14等参照)を圧縮変形させる押圧部465と、本体部32に対してドア部33を閉じるときに、後述する気泡センサ470の超音波受信部470bとの間でチューブ203を挟持する、同気泡センサ470の超音波発信部470aと、が設けられている。
シール部材460は、例えば、エラストマー等の樹脂材料から形成されており、本体部32に対してドア部33を閉じた際に、本体部32とドア部33との間の部分をシールし、本体部32とドア部33との間の位置に外部から液体等の異物が入り込むことを抑制する。
チューブ押さえ部461は、フィンガ481a〜481fによってチューブ203を押圧する際にチューブ203の背面を支持し、フィンガ481a〜481fの押圧によるチューブ203の蠕動運動を実現させる。
輸液ポンプ31の本体部32には、チューブ203内の気泡の有無を検知する気泡センサ470の超音波受信部470bと、チューブ203の内圧の変化を検知する上流閉塞センサ471及び下流閉塞センサ472と、ドア部33が開くと自動的にチューブ203を挟持してチューブ203内の流路を閉塞するクランプ部473と、このクランプ部473によるチューブ203の挟持を解除する解除レバー474と、ドア部33が開くとチューブ203を挟持してチューブ203内の流路を閉塞すると共に本体部32に対して着脱自在のクリップを含むアンチフリーフロー機構475と、フィンガ481a〜481fを含み、チューブ203を介した送液方向Aへの送液動作を行うポンプ機構480と、気泡センサ470の超音波受信部470b近傍に配置された摺動部40及び付勢部50と、が設けられている。
輸液ポンプ31の本体部32の正面部には、チューブ203を装着可能なチューブ装着部35が設けられている。このチューブ装着部35には、流路上流側から流路下流側に向かって、気泡センサ170の超音波受信部470b、上流閉塞センサ471、フィンガ481a〜481f、下流閉塞センサ472、アンチフリーフロー機構475、クランプ部473、が順に配置されている。また、チューブ装着部35のうち、上流閉塞センサ471とフィンガ481a〜481fとの間には、チューブ203を収容しチューブ203の装着を補助する凹状の第1チューブガイド部476が設けられている。更に、チューブ装着部35のうち、フィンガ481a〜481fと下流閉塞センサ472との間にも、チューブ203を収容しチューブ203の装着を補助する凹状の第2チューブガイド部477が設けられている。また更に、チューブ装着部35には、チューブ203を挟んで気泡センサ470の超音波受信部470bの位置に保持する一対の対向保持部478が設けられている。詳細は後述するが、この対向保持部478は、摺動部40を兼ねている(図14〜図16参照)。
気泡センサ470は、チューブ203の内部に混入する気泡を検知する。気泡センサ470により気泡が検知された場合には、図10に示す表示部410に気泡サインが点灯して、その旨の報知が行われる。気泡センサ470は、超音波を利用してチューブ203内の気泡を検知することができる。気泡センサ470の構成の詳細は後述する(図14〜図16等参照)。
上流閉塞センサ471及び下流閉塞センサ472の構成は、上述した輸液ポンプ1の上流閉塞センサ171及び下流閉塞センサ172の構成と同様である。
クランプ部473及び解除レバー474の構成は、上述した輸液ポンプ1のクランプ部173及び解除レバー174の構成と同様である。
アンチフリーフロー機構475のクリップの構成は、上述の輸液ポンプ1のアンチフリーフロー機構175のクリップの構成と同様である。
ポンプ機構480の構成は、上述の輸液ポンプ1のポンプ機構180の構成と同様である。但し、ポンプ機構480は、第1フィンガ481a〜第6フィンガ481fの6つのフィンガを備えている。
ドア部33は、本体部32に対して閉じられた状態で上述のチューブ装着部35を覆う。そして、図10及び図11に示すように、チューブ203は、本体部32とドア部33との間に保持される。また、本実施形態の輸液ポンプ31は、図9に示すように、チューブ装着部35に装着されるチューブ203が水平方向に沿って延在するようにスタンド250に取り付けられる。
具体的に、輸液ポンプ31の本体部32は、図13に示すように、スタンド250に装着可能なスタンド装着部36を備えている。スタンド装着部36がスタンド250に装着されている状態で、チューブ装着部35に装着されるチューブ203は、水平方向に沿って延在する。本体部32のスタンド装着部36は、例えばポールクランプなどで構成され、本実施形態では、本体部32の他の部分から着脱自在な構成とされている。より具体的に、本実施形態のスタンド装着部36はポールクランプであり、スタンド250のポール部を挟持することでスタンド250に固定される挟持部36aを備えている。図10〜図12に示す輸液ポンプ31は、本体部32のスタンド装着部36が省略されて描かれている。
以下、輸液ポンプ31の気泡センサ470及びその周辺の構成の詳細について説明する。図14〜図16は、気泡センサ470の位置での輸液ポンプ31の断面の概略を示す概略断面図である。具体的に、図14は、本体部32に対してドア部33が開かれた状態での概略断面図である。図15は、ドア部33が依然として開かれた状態であるが、図14の状態よりも閉じられた状態での概略断面図である。図16は、本体部32に対してドア部33が閉じられた状態での概略断面図である。
図14〜図16に示すように、気泡センサ470は、ドア部33が本体部32に対して閉じられた状態(図16参照)において対向して配置される超音波発信部470a及び超音波受信部470bを備えている。上述したように、本実施形態の超音波発信部470aは、ドア部33に設けられている。また、本実施形態の超音波受信部470bは、本体部32に設けられている。そして、ドア部33が閉じられると、チューブ装着部35に装着されているチューブ203が、超音波発信部470aと超音波受信部470bとで挟持される。換言すれば、図16に示す超音波発信部470a及び超音波受信部470bは、ドア部33が本体部32に対して閉じられた状態において、チューブ装着部35に装着されているチューブ203を挟んでチューブ203の径方向Bに対向して配置される。そして、気泡センサ470は、超音波発信部470aから発信され、超音波受信部470bにより受信される超音波の受信感度の変化に基づき、チューブ203内の気泡の有無を検知する。
本実施形態では、超音波発信部470aがドア部33側に設けられ、超音波受信部470bが本体部32側に設けられているが、この構成に限られず、超音波発信部が本体部側に設けられ、超音波受信部がドア部側に設けられる構成としてもよい。
また、図14〜図16に示すように、輸液ポンプ31は、ドア部33が本体部32に対して閉じられる動作と連動し、気泡センサ470付近のチューブ203の外面を清掃する清掃部10を備えている。より具体的に、清掃部10は、ドア部33が閉じられる動作と連動し、チューブ203の外面のうち、チューブ203の周方向Cにおいて超音波発信部470aと超音波受信部470bとの間に位置する中間外面部203aを清掃する。これにより、中間外面部203aに例えば薬液などの液体が付着していても、ドア部3を閉じる際に、中間外面部203aが清掃されることで、その液体を中間外面部203aから除去することができる。
以下、本実施形態の清掃部10の詳細について説明する。本実施形態の清掃部10は、ドア部33が本体部32に対して閉じられる動作と連動して、中間外面部203aと摺動するように構成されている。つまり、本実施形態の清掃部10は、当接して摺動することで、中間外面部203a上の液体を、かき取る、吸着する等して、除去することができる。
具体的に、本実施形態の清掃部10は、図14〜図16に示すように、摺動部40と、付勢部50と、を備えている。
摺動部40は、ドア部33が本体部32に対して閉じられる動作と連動してドア部33の内面に設けられた押圧部465に押圧される。そして、摺動部40は、輸液ポンプ31の背面側(図14〜図16では右側)に移動し、中間外面部203aと摺動する。本実施形態の摺動部40は、チューブ203の径方向Bで、チューブ203を挟んで対向する第1摺動部材40a及び第2摺動部材40bにより構成されている。本実施形態の摺動部40は、上述したように、チューブ203を超音波受信部470bの位置に保持するための一対の対向保持部478により構成されている。つまり、チューブ装着部35にチューブ203を装着する際は、第1摺動部材40aと第2摺動部材40bとの間にチューブ203が配置される。
また、第1摺動部材40a及び第2摺動部材40bは、チューブ203を挟んで鉛直方向に対向している。換言すれば、第1摺動部材40a及び第2摺動部材40bは、チューブ203の延在方向と直交する方向の断面(図14〜図16参照)において、超音波発信部470a及び超音波受信部470bの対向方向と直交する方向に対向している。
ドア部33の内面に設けられた押圧部465は、ドア部33の内面から突出する第1突出部465a及び第2突出部465bを備えている。第1突出部465a及び第2突出部465bは、第1摺動部材40a及び第2摺動部材40bと同様、鉛直方向に対向している。換言すれば、第1突出部465a及び第2突出部465bは、チューブ203の延在方向と直交する方向の断面(図14〜図16参照)において、超音波発信部470a及び超音波受信部470bの対向方向と直交する方向に対向している。
第1突出部465aは、ドア部33が閉じられる際に第1摺動部材40aと当接し、第1摺動部材40aを押圧する。第2突出部465bは、ドア部33が閉じられる際に第2摺動部材40bと当接し、第2摺動部材40bを押圧する。
そのため、本体部32に対してドア部33が閉じられる際に、押圧部465の第1突出部465aにより、摺動部40の第1摺動部材40aが押圧され、第1摺動部材40aは輸液ポンプ31の背面側(図14〜図16では右側)に移動する。また、本体部32に対してドア部33が閉じられる際に、押圧部465の第2突出部465bにより、摺動部40の第2摺動部材40bが押圧され、第2摺動部材40bは輸液ポンプ31の背面側に移動する。
摺動部40の第1摺動部材40a及び第2摺動部材40bが輸液ポンプ31の背面側に移動する際に、チューブ203は、気泡センサ470の超音波受信部470bの存在により、輸液ポンプ31の背面側へは移動できない。したがって、摺動部40の第1摺動部材40aを、対向する2つの中間外面部203aの一方と摺動させながら、輸液ポンプ31の背面側に移動させることができる。また、摺動部40の第2摺動部材40bを、対向する2つの中間外面部203aの他方と摺動させながら、輸液ポンプ31の背面側に移動させることができる。
これにより、ドア部33を閉じる動作に連動して、摺動部40を中間外面部203aに摺動させ、中間外面部203aに付着する液体等を除去することができる。
更に、本実施形態の摺動部40は、中間外面部203aと摺動すると共に液体を吸収可能な液体吸収部41を備えている。そのため、本実施形態の摺動部40によれば、中間外面部203aに付着する液体は、摺動部40の摺動によりかき取られることに加えて、液体吸収部41により吸収される。そのため、摺動後の中間内面部203a上に薬液等がより一層残り難くなる。液体吸収部41は、例えば珪藻土など、液体を吸収可能な各種吸収材により形成することができる。
また、摺動部40のうち、中間外面部203aと摺動する表面には、2mm以下の凹凸が形成されていることが好ましい。このような凹凸があると、摺動によるかき取り性能を向上させることができる。ここで言う「2mm以下の凹凸」とは、最大凹部と最大凸部との差が2mm以下の凹凸面を意味する。このような凹凸面としては、例えば最大凹部と最大凸部との差が2mmとなるような、最大凹部と最大凸部との差が1mm以上となる凹凸が形成された凹凸面とすることができる。また、上述の凹凸面として、例えば最大凹部と最大凸部との差が100μm以下となるような、最大凹部と最大凸部との差が数百μm以下となる微小な凹凸が形成された凹凸面としてもよい。
そして、図16に示すように、本体部32に対してドア部33が閉じられると、チューブ203は、第1摺動部材40a及び第2摺動部材40bに代わって、径方向Bにおいて第1突出部465a及び第2突出部465bに挟まれる。つまり、ドア部33が閉じられた状態での気泡センサ470の位置でのチューブ203は、超音波発信部470a、超音波受信部470b、第1突出部465a及び第2突出部465bにより周囲が取り囲まれる。換言すれば、本体部32に対してドア部33を閉じた状態で、チューブ203が第1突出部465a及び第2突出部465bの間に挟まれるため、チューブ203を、超音波発信部470aと超音波受信部470bとの間の位置に保持することができる。
このように、ドア部33を閉じる際(図14及び図15参照)に摺動部40を中間外面部203aと摺動させ、中間外面部203aを清掃すると共に、ドア部33が閉じられた状態(図16参照)ではドア部33の押圧部465により中間外面部203aの径方向B外側を覆うことにより、気泡センサ470に対するチューブ203の位置を所望の位置に保持することができる。
特に、ドア部33が閉じられた状態(図16参照)で、押圧部465は、チューブ203の中間外面部203aと接触していることが好ましい。このようにすれば、チューブ203が超音波発信部470aと超音波受信部470bとの間で圧閉され難くなる。つまり、押圧部465により、チューブ203の断面形状が過度に潰れないように保持できる。
付勢部50は、ドア部33が本体部32に対して閉じられる際に、摺動部40をドア部33に向かって付勢しつつ、摺動部40の中間外面部203aとの摺動移動に追従して弾性変形する。より具体的に、本実施形態の付勢部50は、第1摺動部材40aを輸液ポンプ1の正面側(図14〜図16において左側)に付勢する第1弾性部材50aと、第2摺動部材40bを輸液ポンプ1の正面側に付勢する第2弾性部材50bと、を備えている。
第1弾性部材50aは、ドア部33が本体部32に対して閉じられる際に輸液ポンプ31の背面側に移動する第1摺動部材40aによって押圧される。これにより、第1弾性部材50aは圧縮変形する。第2弾性部材50bは、ドア部33が本体部32に対して閉じられる際に輸液ポンプ31の背面側に移動する第2摺動部材40bによって押圧される。これにより、第2弾性部材50bは圧縮変形する。
このように、本体部32に対してドア部33が閉じられた状態で、第1弾性部材50a及び第2弾性部材50bは、圧縮変形した状態が維持される。そして、付勢部50は、ドア部33が本体部32に対して開かれる際に、復元力により摺動部40を所定位置に復帰させる。具体的に、第1弾性部材50a及び第2弾性部材50bは、復元力により、第1摺動部材40a及び第2摺動部材40bを輸液ポンプ31の正面側に付勢し、初期位置(本実施形態では図12の「対向保持部478」の位置を参照)まで復帰させる。このような付勢部50を構成する第1弾性部材50a及び第2弾性部材50bは、例えばコイルバネとすることができる。
このような付勢部50を備えることにより、ドア部33を開ける度に摺動部40を初期位置に復帰させることができる。そのため、チューブ装着部35にチューブ203を装着した後でドア部33を閉じる動作を行う度に、チューブ203の中間外面部203aを清掃することができる。したがって、中間内面部203aの清掃のための特別な操作を医療従事者に強制しないような構成が実現し易くなる。
以上のように、本開示に係る輸液ポンプは、チューブの外面のうち、チューブの周方向において気泡センサの超音波発信部及び超音波受信部の間に位置する中間外面部、を清掃する清掃部を備えている。そのため、中間外面部に液体等が付着していても、ドア部を閉じる動作に連動して中間外面部を清掃することができる。その結果、中間外面部に付着する液体等によって気泡センサの検知精度が低下することが抑制される。
また、本発明に係る輸液ポンプは、上述した実施形態に示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲に記載される発明の要旨を逸脱しない限り、種々の変更・変形が可能である。例えば、本開示において示す清掃部は、気泡センサの検知精度にかかわる中間外面部に限らず、チューブの外面のうち、輸液ポンプのチューブ装着部に装着される部分であれば、例えば別のセンサの近傍の位置など、任意の箇所で清掃を行う構成とすることができる。
つまり、ドア部が本体部に対して閉じられる動作と連動し、チューブの外面のうちチューブ装着部に装着されている部分を清掃する清掃部を備える輸液ポンプとすることで、例えば、輸液ポンプの作動時に各種センサの検知精度に影響を与えるようなチューブ外面上の液体などの異物を除去することができ、各種センサの検知精度の低下を抑制することができる。
また、上述の実施形態では、スタンド250に装着された状態でチューブ装着部5に装着されるチューブ203が鉛直方向に延在する輸液ポンプ1(図1等参照)が、袋体部20を有する清掃部10を備える構成としているが、スタンド250に装着された状態でチューブ装着部35に装着されるチューブ203が水平方向に延在する輸液ポンプ31(図9等参照)に、上述の袋体部20を有する清掃部10を適用してもよい。更に、上述の実施形態では、スタンド250に装着された状態でチューブ装着部35に装着されるチューブ203が水平方向に延在する輸液ポンプ31(図9等参照)が、摺動部40を有する清掃部10を備える構成としているが、スタンド250に装着された状態でチューブ装着部5に装着されるチューブ203が鉛直方向に延在する輸液ポンプ1(図1等参照)に、上述の摺動部40を有する清掃部10を適用してもよい。
但し、スタンド250に装着された状態でチューブ装着部35に装着されるチューブ203が水平方向に延在する輸液ポンプ31については、気泡センサ470として、上述の実施形態で示すように、本体部32側に超音波発信部470a及び超音波受信部470bの一方を配置し、ドア部33側に超音波発信部470a及び超音波受信部470bの他方を配置するとすることが好ましい。このようにすれば、超音波発信部470a及び超音波受信部470bを水平方向に対向させることができる。そのため、チューブ203内での気泡の位置が重力の影響により偏ることを抑制でき、気泡センサ470の検知精度をより安定化することができる。
最後に、図17を参照して、本開示に係る輸液ポンプの、チューブ装着部に装着されたチューブの外面の清掃方法について説明する。本開示に係る輸液ポンプの、チューブ装着部に装着されたチューブの外面の清掃方法は、ドア部を本体部に対して閉じるステップS1と、ドア部が本体部に対して閉じられる動作と連動し、チューブの外面のうち、チューブ装着部に装着されている部分を清掃するステップS2と、を含む。
具体的に、上述の実施形態で示す輸液ポンプ1では、上記ステップS2として、袋体部20を圧縮し、吹き出し開口21から気体を排出し、中間外面部203aを清掃する。また、上述の実施形態で示す輸液ポンプ31では、上記ステップS2として、摺動部40をチューブ203に対して移動させ、摺動部40を中間外面部203aに摺動させることで、中間外面部203aを清掃する。
本開示は輸液ポンプ及びチューブの外面の清掃方法に関する。
1、31:輸液ポンプ
2、32:本体部
3、33:ドア部
4、34:ヒンジ部
5、35:チューブ装着部
6、36:スタンド装着部
6a、36a:挟持部
10:清掃部
20:袋体部
21:吹き出し開口
22:固定部
23:可動部
24:変形部
24a:中空部
25:変形本体部
25a:中空部
26:気体排出部
26a:中空部
40:摺動部
40a:第1摺動部材
40b:第2摺動部材
41:液体吸収部
50:付勢部
50a:第1弾性部材
50b:第2弾性部材
110、410:表示部
120、420:操作部
121:アップダウンスイッチ
122、422:早送りスイッチ
123、423:開始スイッチ
124、434:停止スイッチ
125、425:電源スイッチ
126、426:メニュー選択スイッチ
130、430:ドアロックレバー
140、440:動作インジケータ
150:450:コネクタ部
151:キャップ部
152、452:電源コネクタ部
160、460:シール部材
161、461:チューブ押さえ部
162、462:上流押さえ部
163、463:下流押さえ部
164:押さえ凸部
165、465:押圧部
170、470:気泡センサ
170a、470a:超音波発信部
170b、470b:超音波受信部
171、471:上流閉塞センサ
171a:プランジャ部
172、472:下流閉塞センサ
172a:プランジャ部
173、473:クランプ部
174、474:解除レバー
175、475:アンチフリーフロー機構
176、476:第1チューブガイド部
177、477:第2チューブガイド部
178:溝部
179:受け凸部
180、480:ポンプ機構
181a〜181e、481a〜481f:フィンガ
200、210:輸液ライン
201:輸液容器
202:留置針
203:チューブ
203a:中間外面部
250:スタンド
300:クランプ
421:設定ダイアル
427:モード切替スイッチ
465a:第1突出部
465b:第2突出部
478:対向保持部
A:送液方向
B:チューブの径方向
C:チューブの周方向
P:液体

Claims (13)

  1. チューブを装着可能なチューブ装着部を有する本体部と、
    前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記本体部に対して閉じられた状態で前記チューブ装着部を覆うドア部と、
    前記ドア部が前記本体部に対して閉じられた状態において、前記チューブ装着部に装着されている前記チューブを挟んで前記チューブの径方向に対向して配置される超音波発信部及び超音波受信部を備える気泡センサと、
    前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動し、前記チューブの外面のうち、前記チューブの周方向において前記超音波発信部と前記超音波受信部との間に位置する中間外面部を清掃する清掃部と、を備える輸液ポンプ。
  2. 前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して、前記中間外面部に気体を吹き付けるように構成されている、請求項1に記載の輸液ポンプ。
  3. 前記清掃部は、内部に気体を収容し、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して圧縮変形する袋体部を備え、
    前記袋体部には、圧縮変形する際に、内部に収容された前記気体を、前記中間外面部に向かって吹き出す吹き出し開口が形成されている、請求項2に記載の輸液ポンプ。
  4. 前記袋体部は、前記チューブと前記径方向において隣接する気体排出部を備え、
    前記吹き出し開口は、前記気体排出部のうち前記チューブの延在方向に位置する外壁に形成されており、前記吹き出し開口から前記延在方向に沿って前記気体が吹き出される、請求項3に記載の輸液ポンプ。
  5. 前記気体排出部は、前記延在方向において、前記中間外面部よりも前記チューブの流路上流側に位置し、
    前記吹き出し開口は、前記気体排出部のうち、前記チューブの流路下流側に位置する外壁に形成されている、請求項4に記載の輸液ポンプ。
  6. 前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して、前記中間外面部と摺動するように構成されている、請求項1に記載の輸液ポンプ。
  7. 前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動して前記ドア部に押圧され、前記中間外面部と摺動する摺動部を備える、請求項6に記載の輸液ポンプ。
  8. 前記摺動部は、前記中間外面部と摺動すると共に液体を吸収可能な液体吸収部を備える、請求項7に記載の輸液ポンプ。
  9. 前記摺動部のうち、前記中間外面部と摺動する表面には、凹凸が形成されている、請求項7又は8に記載の輸液ポンプ。
  10. 前記清掃部は、前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる際に、前記摺動部を前記ドア部に向かって付勢しながら、前記摺動部の摺動に追従して弾性変形する付勢部を備え、
    前記付勢部は、前記ドア部が前記本体部に対して開かれる際に、復元力により前記摺動部を所定位置に復帰させる、請求項7乃至9のいずれか1つに記載の輸液ポンプ。
  11. 前記本体部は、スタンドに装着可能なスタンド装着部を備え、
    前記スタンド装着部が前記スタンドに装着されている状態で、前記チューブ装着部に装着される前記チューブは、鉛直方向に沿って延在する、請求項1乃至10のいずれか1つに記載の輸液ポンプ。
  12. 前記本体部は、スタンドに装着可能なスタンド装着部を備え、
    前記スタンド装着部が前記スタンドに装着されている状態で、前記チューブ装着部に装着される前記チューブは、水平方向に沿って延在する、請求項1乃至10のいずれか1つに記載の輸液ポンプ。
  13. チューブを装着可能なチューブ装着部を有する本体部と、前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記本体部に対して閉じられた状態で前記チューブ装着部を覆うドア部と、を備える輸液ポンプに装着された前記チューブの外面を清掃する清掃方法であって、
    前記ドア部を前記本体部に対して閉じることと、
    前記ドア部が前記本体部に対して閉じられる動作と連動し、前記チューブの外面のうち、前記チューブ装着部に装着されている部分を清掃することと、を含む清掃方法。
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