JP2018164198A - 光伝送装置および光伝送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光伝送装置の立ち上げを速やかに行えること。【解決手段】信号光を受信するWSS102と、受信した信号光のパワーを減衰させるWSS制御部105と、減衰させた信号光を光増幅するポストアンプ107と、を有し、WSS制御部105は、ポストアンプ107から発生する自然放出光の光レベルの情報に基づく減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを減衰させる。WSS制御部105は、光レベルの情報として、隣接する下流の光伝送装置が得た波長別の自然放出光の光レベルを示す偏差情報を受信し、偏差情報と相関がある信号光について、開通するチャンネルの信号光の減衰量を設定し、開通後に減衰量を調整し所定の光レベルまで増加させる制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、光通信システムに用いられる光伝送装置および光伝送方法に関する。
光通信システムでは、WDM機能により、波長の異なる複数の信号光を1本の光ファイバに波長多重して伝送光として伝送する。また、光分岐挿入(OADM)ノードが信号光を挿入(Add)、分岐(Drop)および透過(Thru)を行う。OADMノード内部にOADM装置を複数設けることにより、通信容量の需要に柔軟に対応できるネットワークを構築できる。OADM装置は、波長毎に方路を選択する波長選択スイッチ(WSS)と、信号光を光増幅する光増幅器を含む。複数のWSS間をクロスコネクトで接続することで信号光の方路を増大できる。
WDMはWavelength Division Multiplexing、OADMはOptical Add Drop Multiplexer、OADMはOptical Add Drop Multiplexer、WSSはWavelength Division Multiplexingの略である。
複数のOADMノードを有するWDMネットワークにおいて、各OADMノード区間でクロスコネクトを行い、逐次開通を行う場合、上流のOADM装置が送信側のWSSの開通制御の完了を下流のOADM装置にOSC等で通知する。OSCは光監視チャネルでありOptical Supervisory Channelの略である。下流のOADMノードは、上流のOADM区間のチャンネル開通が未完了であれば、下流のOADM区間の開通するチャンネルのアッテネーション等の開通制御を停止する。チャンネル開通完了であれば、下流のOADM区間のチャンネル開通制御を実施する。以下の下流の各OADM装置も上流のOADM区間の開通後、順次開通制御を実施する。
また、OADM装置間に光増幅器を備えた中継型光増幅(ILA)装置が設けられる場合、ILA(In−Line Amplifier)装置における光増幅器の増幅特性は波長毎に異なる。また、WDM信号を伝送する伝送光ファイバについても、光パワーの損失特性が波長毎に異なる。このため、上流のOADM装置では開通するチャンネルのWSSのアッテネーションを徐々に小さくし、緩やかに光レベルを所定のレベルに制御し、下流の受信光レベルが過大となって受信装置にダメージを与える等の影響を防いでいる。
従来、自然放出光を用いて伝搬経路中の光コネクタの状態やクロスコネクト後の光可変減衰器のアッテネーション量を制御する技術が開示されている(例えば、下記特許文献1参照)。また、上流のOADMノードで2つの監視光信号をWDM信号に合波し、WDM信号を下流のOADMノードで分波する。そして、第1の監視光信号で伝送光ファイバの疎通状態を判断し、第2の監視光信号で光伝送システムの監視制御を行う技術が開示されている(例えば、下記特許文献2参照。)。
特開2006−333136号公報 特開2005−72769号公報
しかしながら、OADM区間の開通制御を全てのOADM区間で同時並行して実施したとする。この場合、下流にあるOADM装置ほど上流のアッテネーション制御が累積し、送信側のWSS出力レベルの変化量が大きくなり、目標の光レベルに速やかに収束せず、光レベルの変動(サージ)が発生する。その結果、下流の受信光レベルが過大となり、受信装置にダメージを与える等の影響を及ぼす。
また、コスト低減のために、ネットワーク構築の柔軟性が高く方路の選択自由度が多いOADM装置では、複数のWSSのチャンネル毎の光レベルを一つのOCM(Optical Channel Monitor)でモニタするための切り替え制御を行う。この場合、OADM装置が上述した緩やかな開通手順を実施すると、チャンネル開通制御周期がOCMの掃引時間に光スイッチ接続数を乗算した時間となり、長距離の伝送システムとなるほどWDM信号のチャンネルの開通完了までの時間が長くなった。
特許文献1,2の技術では、OADM区間のWDM信号のチャンネル毎の増幅特性と伝送光ファイバでの光パワーの損失特性を得ることはできないため、仮に開通に用いると、下流の受信光レベルが過大となり受信装置にダメージを与える。また、受信装置にダメージを与える等の影響がないよう、緩やかに光レベルを所定のレベルに制御すると上述のように開通完了までの時間が長くなる問題が生じる。
一つの側面では、本発明は、光伝送装置の立ち上げを速やかに行えることを目的とする。
一つの案では、光伝送装置は、信号光を受信する受信部と、前記受信した信号光のパワーを減衰させる減衰部と、前記減衰させた信号光を光増幅する光増幅器と、を有し、前記減衰部は、前記光増幅器から発生する自然放出光の光レベルの情報に基づく減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを減衰させることを要件とする。
一つの実施形態によれば、光伝送装置の立ち上げを速やかに行えるという効果を有する。
図1は、実施の形態1の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の光伝送装置のハードウェア構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1の光伝送システムにおける各部の伝送光の光レベル偏差を示す図表である。 図4は、実施の形態1の光伝送システムにおける各部のASE光の光レベル偏差を示す図表である。 図5は、実施の形態1の光伝送システムにおける開通制御の処理例を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態1の光伝送システムが適用されるWDM光通信ネットワークの一例を示す図である。 図7は、実施の形態1にかかるOADM装置の構成例を示す図である。 図8は、既存の光伝送システムによる開通制御の問題を説明する図である。(その1) 図9は、既存の光伝送システムによる開通制御の問題を説明する図である。(その2) 図10は、既存の光伝送システムによる開通制御の問題を説明する図である。 図11は、実施の形態1の光伝送システムによる開通制御の処理を説明する図である。 図12は、実施の形態1の光伝送システムによる開通制御を説明する図である。 図13は、実施の形態2の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。 図14は、実施の形態3の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。 図15は、実施の形態4の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。 図16は、実施の形態5の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。 図17は、実施の形態6の光伝送装置の利得別の光レベル偏差に対応する処理を説明する図表である。 図18は、実施の形態6の光伝送装置の利得別の光レベル偏差に対応した処理による伝送光の光レベルを示す図表である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。図示の例では、ネットワーク上に隣接配置される光伝送装置の例として、2つのOADM装置101(101a,101b)の構成例を記載してある。各OADM装置101は、それぞれ波長多重された光伝送路(伝送光ファイバ1,2)110に接続され、WDM信号の光伝送路110に対し、信号光の挿入または分岐を行う。OADM装置1(101a)とOADM装置2(101b)との間のOADM区間Aに関する伝送光(チャンネル)の開通について以下に説明する。
図1の例では、WDM信号を送信する上流側のOADM装置1(101a)には、各構成部に符号1を付し、下流側のOADM装置2(101b)側には、各構成部に符号2を付してある。また、OADM装置1(101a)はOADM装置2(101b)にWDM信号を送信し、OADM装置2(101b)が送信するOSC信号を受信する例を記載してある。各OADM装置101(101a,101b)は、分岐挿入機能部と増幅機能部を備える。
OADM装置101は、分岐挿入機能部として、多入力一出力(N:1)の波長選択部102と、光チャンネルモニタ(OCM)103、光スプリッタ等の光分岐部104,109、WSS制御部105を含む。
図1の構成例では、波長選択部102に波長選択スイッチ(WSS)を用い、WSS102はWSS制御部105が制御する。WSS制御部105は、WSS102が受信した信号光を各波長(各チャンネル)別に選択した方路に出力(送信)する。
実施の形態1のWSS制御部105は、新規に設定する(新規開通する)チャネルに該当するWSS102のポートに入力される信号光のパワーを減衰させて出力する減衰部の機能を含む。
また、OADM装置101は、増幅機能部として、WDM信号(伝送光)の送信側のポストアンプ107と、受信側のプリアンプ108を含む。以下の説明では、ポストアンプとプリアンプを光増幅器とも言う。
また、OADM装置1(101a)は、OSC信号受信部111、開通前制御量算出部112を含む。OADM装置2(101b)は、WDM信号監視部121、OSC信号送信部122を含む。
WSS102は、WDM信号を波長の異なるチャンネル毎にその方路を指定し、各チャンネルの光レベルのアッテネーション量を制御して適切な光レベルを出力する。OCM103は、WSS102が出力するチャンネル毎の光レベルを監視する。WSS制御部105は、WSS102のアッテネーション量を方路およびチャンネル毎に制御する。WSS102は、例えば、入力ポートと出力ポートとの間をマイクロミラーの角度変更で光路の切り替えを行い、WSS制御部105は、出力ポートに対する光軸に所定のずれ量を生じさせることで光結合状態を変更し、所定のアッテネーション量を得る。
ポストアンプ107は、分岐挿入機能にて光伝送路110に合波出力する送信のWDM信号の光レベルを一括増幅する後置光増幅器である。プリアンプ108は、光伝送路110により減衰した受信のWDM信号の光レベルを一括増幅する前置光増幅器である。図1には不図示であるが、さらに、ポストアンプ107とプリアンプ108のそれぞれについて、WDM信号を所定の出力に制御するポストアンプ制御部とプリアンプ制御部とを備えている。
OADM装置2(101b)側の構成を説明すると、WDM信号監視部121は、OCM2(103)で監視されたチャンネル毎の光レベルに対し、対向するOADM装置1(101a)から送信されたWDM信号の光レベルを監視する。WDM信号監視部121は、ASE光レベル監視部121aを含む。ASE光レベル監視部121aは、対向するOADM装置1(101a)と自OADM装置2(101b)の増幅制御により発生する増幅自然放出光(ASE光)について、波長多重信号が入っていない波長のASE光レベルを監視する。ASEは自然放出光であり、Amplified Spontaneous Emissionの略である。
WDM信号監視部121は、チャンネル毎のWDMの伝送光のレベル偏差情報を算出し、ASE光レベル監視部121aは、チャンネル毎のASE光のレベル偏差情報を、それぞれ算出する。
OSC信号送信部122は、ネットワークの監視信号であるOSC信号(OSC信号2)を対向するOADM装置1(101a)に向かって光伝送路110(伝送光ファイバ2)に出力する。
OADM装置1(101a)側の構成を説明すると、OSC信号受信部111は、対向するOADM装置2(101b)から送信されたOSC信号を受信する。このOSC信号には、下流のOADM装置2(101b)で算出されたチャンネル毎のWDMの伝送光レベル偏差情報と、ASE光レベル偏差情報が含まれる。
開通前制御量算出部112は、光伝送路110の開通前の制御量を算出する。この開通前制御量算出部112は、対向するOADM装置2(101b)から受信したASE光レベル偏差情報を用いてWSS102のアッテネーション量を算出し、WSS制御部105に出力する。
図1の構成例では、WDM信号が伝送路の一方(伝送光ファイバ1)でOADM装置1(101a)から送信される場合の構成例を示した。これに限らず、WDM信号が伝送路の他方(伝送光ファイバ2)でOADM装置2(101b)からOADM装置1(101a)に送信される構成にも同様に適用することができる。この場合、OADM装置1(101a)側では、図1のOADM装置2(101b)に記載のWDM信号監視部121と、OSC信号送信部122の構成を追加し、光伝送路110(伝送光ファイバ1)を介してOSC信号をOADM装置2(101b)に送信する。また、OADM装置2(101b)側では、図1のOADM装置1(101a)に記載のOSC信号受信部111と、開通前制御量算出部112の構成を追加し、光伝送路110(伝送光ファイバ1)を介してOSC信号を受信する。
OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るWDM信号を開通する場合、開通前制御量算出部112は算出したアッテネーション量をWSS制御部105に出力する。WSS制御部105は、開通前制御量算出部112から出力されたアッテネーション量になるようWSS1(102)を制御する。
図2は、実施の形態1の光伝送装置のハードウェア構成例を示す図である。図1に示した光伝送装置(OADM装置1,2)101のデータ処理は、図2に示した制御部としてのCPU(Central Processing Unit)201がメモリ202に格納されたプログラムを読み出し実行することにより実現できる。その際、CPU201は、メモリ202を作業領域に使用する。メモリは、ROM,RAM,フラッシュROM等を用いることができる。また、HDD等の拡張メモリ203をデータ格納領域等に用いることもできる。204は、バスである。
図1に示した光伝送装置101(OADM装置1(101a))に設けられるCPU201は、光伝送装置101の各部を統括制御してWDM信号の信号処理を行うとともに、開通前のアッテネーション量の制御を行う。すなわち、CPU201は、図1のWSS制御部105、開通前制御量算出部112の機能にかかる処理を行う。
図1に示した光伝送装置101(OADM装置2(101b))に設けられるCPU201は、光伝送装置101の各部を統括制御してWDM信号の信号処理を行う。また、OADM装置1(101a)で行う開通前のアッテネーション量の制御に必要な情報処理を行い、OADM装置1(101a)に情報を通知する。すなわち、CPU201は、図1のWDM信号監視部121の機能にかかる処理を行う。
図2に示す通信部205は、図1に記載のWDM信号の送受信にかかる各機能であるWSS102、光分岐部104,109、ポストアンプ107、プリアンプ108を含む。
(WDM信号の波長に対する伝送光レベル偏差について)
OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)への伝送経路上には、伝送光ファイバ1と、OADM装置1(101a)のポストアンプ1(107)と、OADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)が設けられている。これらのそれぞれをWDM信号が透過することにより、WDM信号には波長に対する伝送光レベル偏差が発生する。
図3は、実施の形態1の光伝送システムにおける各部の伝送光の光レベル偏差を示す図表である。図3(a)〜(d)の各図の横軸は波長である。図3(a)は、OADM装置1(101a)のポストアンプ1(107)のWDM信号の光レベルA(縦軸)である。図3(b)は、WDM信号を伝送する伝送光ファイバ1(110)の光損失特性B(縦軸)である。図3(c)は、OADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)が受信するWDM信号の光レベルC(縦軸)である。これらの図に示すように、WDM信号が透過する各光増幅器107,108と、伝送光ファイバ110では波長に対する伝送光レベル偏差が生じる。また、OADM装置1(101a)から出力されたWDM信号のOADM装置2(101b)における波長に対する伝送光レベル偏差が生じる。
図3(d)は、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るWDM信号の伝送光レベル偏差(縦軸)の波長特性Dである。この波長特性Dは、WDM信号が透過する光増幅器107,108と、伝送光ファイバ1(110)のそれぞれの波長特性A〜Cを合算した特性となる。
ところで、OADM装置1(101a)に備えるポストアンプ1(107)と、OADM装置2(101b)に備えるプリアンプ2(108)は、WDM信号の増幅制御に伴いASE光を発生する。このASE光の波長に対するレベル偏差は、光増幅器107,108でのWDM信号の波長に対する伝送光レベル偏差と強い相関を有する。
図4は、実施の形態1の光伝送システムにおける各部のASE光の光レベル偏差を示す図表である。図4の(a)〜(c)の各図の横軸は波長、縦軸は光レベルである。図4(a)は、OADM装置1(101a)のポストアンプ1(107)のASE光の光レベルa(縦軸)である。図4(b)は、OADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)が受信するASE信号の光レベルb(縦軸)である。
図4(c)に示すように、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るASE光の伝送光レベル偏差の波長特性cは、ASE光が透過する光増幅器107,108と伝送光ファイバ1(110)のそれぞれの波長特性を合算した特性となる。ここで、伝送光ファイバ1(110)における伝送光ファイバの波長に対する光損失偏差は、WDM信号とASE光について、同じ光損失偏差である。
図3の(a)、(c)、および(d)に示すWDM信号の光レベルA、BおよびDと、図4の(a)〜(c)に示すASE光の光レベルa〜cについて、波長に光レベル偏差特性は類似していることがわかる。この、各光増幅器107,108におけるWDM信号とASE光の波長に対する光レベル偏差特性は強い相関を有する特徴により、ASE光の伝送光レベル偏差からWDM信号の伝送光レベル偏差を導くことができる。
OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に到達するASE光の伝送光レベル偏差と、WDM信号の伝送光レベル偏差は、各光増幅器107,108、および伝送光ファイバ(110)の波長に対するレベル偏差の合算特性である。光増幅器107,108におけるWDM信号とASE光レベルの波長に対するレベル偏差特性の相関を用いることにより、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るASE光の伝送光レベル偏差からWDM信号の伝送光レベル偏差を導くことができる。
実施の形態1では、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至る一つのOADM区間AのWDM信号の波長に対する伝送光レベル偏差を、WDM信号の開通前に把握する。この伝送光レベル偏差が、WDM信号の伝送光レベル偏差と相関していることを利用し、ASE光の伝送光レベル偏差からWDM信号の伝送光レベル偏差を導く。そして、WDM信号の未開通チャンネルの波長におけるASE光レベルを測定して、ASE光の波長に対する伝送光レベル偏差を検出することにより、チャンネルの開通前にWDM信号の波長に対する伝送光レベル偏差特性を求める。
ASE光から導いたWDM信号の波長に対する伝送光レベル偏差を利用して、OADM装置1(101a)のWSS1(102)のアッテネーション量、すなわちWSS1(102)の出力光レベルを制御する。これにより、WDM信号のチャンネルの開通前に伝送光レベル偏差特性を把握でき、チャンネル毎にOADM装置1(101a)のWSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力する光レベルを目標のアッテネーション量に速やかに制御できるようになる。
図5は、実施の形態1の光伝送システムにおける開通制御の処理例を示すフローチャートである。図1に示した光伝送システムのOADM装置1,2(101a,101b)に設けられるCPU201が行う未開通チャンネルの開通制御の処理例を説明する。
はじめに、OADM装置1(101a)のCPU201は、未開通のチャンネルについて、WSS1(102)からポストアンプ1(107)への透過を遮断する(ステップS501)。例えば、WSS制御部105は、WSS1(102)に対して大きなアッテネーション量30dBを設定する。
次に、OADM装置1(101a)は、ポストアンプ1(107)の増幅制御を実施し、OADM装置2(101b)は、OADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)の増幅制御を実施する(ステップS502)。
次に、OADM装置2(101b)のCPU201は、OCM2(103)に対し、OADM装置2(101b)の各ポートを逐次接続する切り替え制御を行う(ステップS503)。次に、OADM装置2(101b)のCPU201(ASE光レベル監視部121a)は、プリアンプ2(108)とOCM2(103)の接続が一致した時に、OADM装置2(101b)における未開通チャンネル(チャンネルa)のASE光レベルを測定する(ステップS504)。これにより、光増幅器107,108の増幅制御に伴い発生したASE光レベルが測定される。
そして、OADM装置2(101b)のCPU201(ASE光レベル監視部121a)は、未開通チャンネルに対するASE光レベル偏差情報を生成する(ステップS505)。そして、CPU201(ASE光レベル監視部121a)は、生成したASE光レベル偏差情報をOSC信号により、伝送光ファイバ2(110)を介してOADM装置2(101b)からOADM装置1(101a)に送信する(ステップS506)。
次に、OADM装置1(101a)のCPU201(開通前制御量算出部112)は、OADM装置2(101b)から受信したASE光レベル偏差情報に基づき、WSS1(102)が出力する伝送光のアッテネーション量を算出する(ステップS507)。
次に、OADM装置1(101a)のCPU201は、未開通チャンネルのうち所定のチャンネル(チャンネルa)を開通させるかを判断する(ステップS508)。チャンネルaの開通時は(ステップS508:Yes)、ステップS509に移行し、他のチャンネルの開通時は(ステップS508:No)、ステップS503の処理の実行に戻る。
そして、CPU201(WSS制御部105)は、OADM装置1(101a)のWSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルaの伝送光をステップS507で算出したアッテネーション量に制御する(ステップS509)。
次に、OADM装置1(101a)のCPU201は、OCM1(103)の接続とOADM装置1内の各ポートを逐次接続する切り替えの制御を行う(ステップS510)。そして、CPU201は、WSS1(102)の出力とOCM1(103)の接続が一致した時に、開通対象のチャンネルaのWSS1(102)出力光レベルを監視する(ステップS511)。
次に、OADM装置1(101a)のCPU201は、チャンネルaのWSS1(102)の出力レベルが目標の光レベルに到達しているかを判断する(ステップS512)。チャンネルaのWSS1(102)の出力レベルが目標の光レベルに到達していなければ(ステップS512:No)、CPU201は、チャンネルaのWSS1(102)のアッテネーション量を保持して、ステップS509の処理に戻る。一方、チャンネルaのWSS1(102)の出力レベルが目標の光レベルに到達していれば(ステップS512:Yes)、以上の制御を終了する。
上記の図5を用いて説明したチャンネル開通の詳細を、図1の光伝送システムを用いて説明する。OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るASE光について、OADM装置2(101b)のOCM2(103)にて未開通のWDM信号のチャンネルiの波長におけるASE光レベルP_ASE(i)を測定する(ステップS504)。OADM装置2(101b)のCPU201(ASE光レベル監視部121a)は、ASE光レベル偏差情報ΔP_ASE(i)を下記式(1)により算出する(ステップS505)。この際、未開通のチャンネル数mと、ASE光レベルの合計量P_ASE_TOTALと、その平均レベルP_ASE_AVGを用いて算出する。
Figure 2018164198
ASE光レベル監視部121aで算出された各チャンネルのASE光レベル偏差情報ΔP_ASE(i)は、OADM装置2(101b)のOSC信号送信部122から伝送光ファイバ2(110)を経てOADM装置1(101a)に送信される。この際、OSC信号により、OADM装置1(101a)のOSC信号受信部111に通知される(ステップS506)。OADM装置1(101a)のOSC信号受信部111で受信したASE光レベル偏差情報ΔP_ASE(i)は、OADM装置1(101a)のCPU201(開通前制御量算出部112)に出力される。
開通前制御量算出部112は、ASE光レベル偏差情報ΔP_ASE(i)に応じて、未開通チャンネルのWSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するアッテネーション量を算出する(ステップS507)。
ここで、開通前制御量算出部112によるアッテネーション量算出例を説明する。例えば、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に向かうWDM信号のうち、未開通のチャンネルbのWSS1(102)の入力光レベルが−10dBmであるとする。また、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力する光レベルが−20dBmであるとする。このとき、CPU201(WSS制御部105)においてWSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルbのアッテネーション量の第1の算出値は、開通済のチャンネルaと同様に10dBとなる。
OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に向かうASE光のうち、OADM装置2(101b)で監視するチャンネルbのASE光レベル偏差情報ΔP_ASE(b)は、OSC信号によりOADM装置1(101a)に通知される。OADM装置1(101a)の開通前制御量算出部112は、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルbのアッテネーション量算出値ATT(b)を下記式(2)に基づき算出する。
ATT(b)=10dB+ΔP_ASE(b)×α(b) …(2)
α(b)は、OADM装置1(101a)のポストアンプ1(107)を制御するポストアンプ制御部(不図示)、およびOADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)を制御するプリアンプ制御部の制御情報に基づき定まる値である。この値α(b)は、例えば、光増幅器107,108の増幅利得とチャンネルの波長に応じて定める。
例えば、OADM装置2(101b)で監視するチャンネルbのASE光レベルP_ASE(b)がP_ASE_AVGに比べ1dB大きい場合、ASE光レベル偏差情報ΔP_ASE(b)は+1dBとなる。プリアンプ2(108)およびポストアンプ1(107)の増幅利得により求まるα(b)が1の場合、開通前制御量算出部112によるWSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルbのアッテネーション算出値は11dBとなる。
そして、開通前制御量算出部112は、開通前に事前に測定したOADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るASE光レベル偏差情報からチャンネルbの開通前アッテネーション制御量+11dBを算出し、アッテネーション制御に用いる。このASE光の伝送光レベル偏差は、上述のように、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るWDM信号の伝送光レベル偏差特性と相関がある。このため、OADM装置1(101a)では、開通前のチャンネルbについて下流のOADM装置2(101b)の受信光レベル、すなわち伝送光レベルが把握できることとなる。
CPU201(開通前制御量算出部112)は、伝送光レベル偏差特性に応じた開通前のアッテネーション量算出値であるWSS1からポストアンプ1に出力するチャンネルbのアッテネーション量11dBを算出する。そして、チャンネルbの開通にあたり、CPU201(WSS制御部105)は上記のアッテネーション量に制御する。これにより、下流OADM装置2(101b)における受信光レベルが過大となることなく、伝送光レベル偏差特性を補正して速やかに開通できる(ステップS509)。
実施の形態1によれば、チャンネル毎の伝送光レベル偏差特性に基づいたアッテネーション量がWDM信号の開通前に算出され、WDM信号の開通時に伝送光レベル偏差特性に応じた所定のアッテネーション量に速やかに制御できるようになる。
図6は、実施の形態1の光伝送システムが適用されるWDM光通信ネットワークの一例を示す図である。複数のOADM装置101がOADMノード601に収容されることにより、OADMノード601において複数の方向にWDM信号を分岐または挿入して、送受信装置602に入出力することで、通信容量の需要に柔軟に対応可能なネットワークを構築できる。例えば、上述したOADM装置1(101a)は、OADMノード1(601a)に設けられ、OADM装置2(101b)は、OADMノード601(601b)に設けられ、これらOADMノード1,2(601a,601b)の間が一つの上記OADM区間Aに相当する。
図7は、実施の形態1にかかるOADM装置の構成例を示す図である。上述したOADM装置101の内部構成例を示す。OADM装置101は、分岐挿入機能部701と、増幅機能部702を含む。
分岐挿入機能部701は、WDM信号を波長の異なるチャンネル毎にその方路を指定し、その光レベルのアッテネーション量を制御して適切な光レベルを出力する多入力一出力のWSS102である。WSS102は、伝送光ファイバ110方向に出力する送信側のWSS11(102a)と、伝送光ファイバ110方向から入力されたWDM信号を多方路に出力する受信側のWSS12(102b)とを含む。WSS11(102a)は、上述した図1で見ると、OADM装置1(101a)側のWSS1(102)に相当し、WSS12(102b)は、OADM装置2(101b)側のWSS2(102)に相当する。
WSS11(102a)に入力される光信号は、OCM103によりチャンネル毎に光レベルを監視される。WSS11(102a)の入力の各チャンネルは、スプリッタ703aおよび光カプラ704aを介し、光スイッチ705の逐次の光路切り替えにより1チャンネル分ずつOCM103で光レベルが検出される。WSS102のWDM信号の出力についても、光スイッチ705を介してOCM103で光レベルが検出される。
WSS12(102b)に入力されるWDM信号は、光スイッチ705を介してOCM103により光レベルが検出される。WSS12(102b)から出力される各チャンネル毎の光レベルもOCM103により監視される。WSS11(102a)の出力の各チャンネルは、スプリッタ703bおよび光カプラ704bを介し、光スイッチ705の逐次の光路切り替えにより1チャンネル分ずつOCM103で光レベルが検出される。
なお、WSS11(102a)の入力ポートに接続するチャンネル毎の光レベルが、同じOADMノード601内に収容される他のOADM装置101の受信側WSS102や送受信装置602などにより所定のレベルに制御されている場合がある。この場合、WSS11(102a)の入力部におけるチャンネル毎の光レベルは定められているものとして、図7に示すWSS11(102a)の入力部のOCM103によるチャンネル毎の監視機能は省略してもよい。
ここで、OADM装置101で分岐されるWDM信号をチャンネル毎に光レベル監視および制御するにあたり、WSS102が指定する各方向(複数チャンネル分)の数に相当する個数のOCM103を備えることが望ましい。しかし、各方向にOCM103を備える構成では自由度が増えるがコスト高となる。装置コストを抑えるため、図7に示すように、分岐挿入機能部701では、マルチチャンネルの光スイッチ705を備え、WSS102の方路とOCM103への接続を光スイッチ705で切り替えながら、各方路の光レベルをチャンネル毎に逐次監視する。
増幅機能部702は、ポストアンプ107と、プリアンプ108を含む。ポストアンプ107は、分岐挿入機能部701が合波出力したWDM信号の光レベルを一括増幅して伝送光ファイバ110に出力する後置光増幅器である。プリアンプ108は、伝送光ファイバ110を透過して減衰したWDM信号の光レベルを一括増幅する前置光増幅器である。プリアンプ108で増幅されたWDM信号は、OADMノード601の分岐挿入機能部701により別方向のOADM区間や送受信装置602に出力する。
WSS11(102a)は、伝送光ファイバ110に接続するポストアンプ107に入力されるWDM信号のチャンネル毎の信号光レベルを調節する。具体的には開通しないチャンネルのアッテネーションを閉じ、開通するチャンネルのアッテネーションを開き、ポストアンプ107に導入する。WSS12(102b)は、伝送光ファイバ110に接続するプリアンプ108から出力されたWDM信号のチャンネル毎の信号光レベルを調節して、OADMノード601内の他のOADM装置101または送受信装置602に出力する。
(既存技術と実施の形態1との対比)
既存の光伝送システムでは、WDM信号の開通にあたり、OADM装置1(図1の101a相当)からOADM装置2(101b)に至るWDM信号の波長に対する伝送光レベル偏差特性が明らかでない。このため、信号疎通の開通時には、光伝送路110の下流の受信光レベルが過大となって下流の受信装置にダメージを与えないために、開通するWDM信号のチャンネルの光レベルを徐々に大きくし、緩やかに光レベルを所定のレベルに制御する必要があった。以下の既存技術の説明では、実施の形態1で説明した構成部と同一の構成部は同一の符号を用いて説明する。
図8,図9は、既存の光伝送システムによる開通制御の問題を説明する図である。光伝送システムに配置される複数のOADMノード601と、各OADMノード601部分での光レベル(横軸時間、縦軸光レベル)を示す。光伝送システムでは、光伝送路110上に複数のOADMノード1〜10(601)が配置され、隣接するOADMノード601間がそれぞれOADM区間1〜9である。
図8の例では、全てのOADMノード601がOADM区間1〜9について、同時並行してWSS102のアッテネーション制御を行う開通制御を行った場合を示す。この場合、WDM信号の下流OADMノード601になるほど光レベルの変動(サージ)が生じる。最も下流側に位置するOADMノード9(601)では、光レベルの変動が大きく(箇所X)、収束に相当の時間がかかることが示されている。
図9の例では、OADM区間の上流のOADMノード601の開通制御が完了を待って、下流のOADMノード601の開通制御を実施する逐次開通を行った場合を示す。この場合、OADMノード1〜9(601)は、それぞれ各チャンネルの光レベルをWSS102の入出力ポート毎に監視するためチャンネル開通制御周期が長くなる。
図9に示す既存技術の開通制御では、隣接するOADMノード601(OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b))に至るWDM信号の波長に対する伝送光レベル偏差特性が明らかでない。このため、OADM装置1(101a)のWSS制御部105は、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルの光レベルのアッテネーション量を徐々に制御して、緩やかに光レベルを所定のレベルに制御していた。例えば、上述したチャンネルbの開通前のアッテネーション量が30dBでは、開通にあたり、所定の単位制御量ずつアッテネーション量を制御するステップを繰り返し、アッテネーション量を10dBになるまで制御している。
このため、下流のOADMノードは、直前の上流のOADMノード601の開通後に開通制御を行うため、下流となるほど開通制御の開始時間が遅れる。そして、複数のOADM区間1〜9を伝送する長距離の光伝送システムとなるほどWDM信号のチャンネルの開通完了までの時間Txが累積して長くなる。
図10は、既存の光伝送システムによる開通制御の問題を説明する図である。図9を用いて説明した既存技術の緩やかなアッテネーション量による開通制御における各部の光レベルの状態を示す。図10(a)はOADM装置1(101a)のWSS1(102)の出力光レベルであり、異なる時間(1)〜(3)毎の各波長(横軸)−光レベル(縦軸)を示す。WDM信号の送信側のOADM装置1(101a)側では、時間毎に変動する出力光レベルは各波長で同じとなるように制御しても、受信側のOADM装置2(101b)では、波長毎の受信光レベルが異なる(変動する)。
図10(b)はOADM装置1(101a)のWSS1(102)の各波長a〜cの時間(横軸)−出力光レベル(縦軸)を示す。図10(c)はOADM装置2(101b)の時間(横軸)−受信光レベル(縦軸)を示す。図10(b)に示すOADM装置1(101a)において各波長a〜cの出力光レベルが同じであっても、図10(c)に示すように、OADM装置2(101b)では、受信したWDM信号の波長a〜cの光レベルが異なっている。
このため、図10に示すように、OADM装置2(101b)は、到達したWDM信号の波長毎の伝送光レベルを監視する。そして、OADM装置1(101a)は、OADM装置2(101b)との間のOADM区間の伝送光レベル特性を探りながら、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するアッテネーション量を緩やかに制御する。このため、上述したように、チャンネルの開通完了までに時間を費やす。
図11は、実施の形態1の光伝送システムによる開通制御の処理を説明する図である。図11(a)は横軸が波長、縦軸が光レベルである。ある時間(4)におけるOADM装置2(101b)で受信したASE光の波長a〜cの光レベルの特性、OADM装置1(101a)の各波長の出力光レベルの制御、この後の時間(5)におけるOADM装置2(101b)での各波長の受信光レベルを示す。
図11(b)はOADM装置1(101a)のWSS1(102)の出力光レベル制御後の各波長a〜cの時間(横軸)−出力光レベル(縦軸)を示す。OADM装置1(101a)は、ASE光の伝送光レベル偏差を解消するように各チャンネルa〜cの光レベルを調整して出力する。図11(c)はOADM装置2(101b)の時間(横軸)−受信光レベル(縦軸)を示す。
実施の形態1(図5参照)に示した開通制御によれば、OADM装置2(101b)は、到達したWDM信号が入っていないチャンネルの波長におけるASE光の伝送光レベルを監視する。そして、監視結果であるOADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至る伝送光レベル特性に基づいて、OADM装置1(101a)は、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するアッテネーション量を制御する。このような開通制御により、WDM信号の開通時にチャンネル毎の伝送光レベル偏差特性に応じた所定のアッテネーション量に速やかに制御でき、WDM信号を速やかに開通できるようになる。
また、実施の形態1では、複数のOADMノード601でOADM区間をクロスコネクトする長距離の光伝送システムであっても、上流側から一区間ずつ逐次開通制御する必要がない。すなわち、実施の形態1では、OADM装置101のOADM区間毎に、ASE光の伝送光レベル偏差特性を利用してWDM信号の伝送光レベル偏差特性を把握する。これにより、上流のOADM装置101のWSS102からポストアンプ107に出力する光レベルを適切なアッテネーション量に速やかに制御できるようになる。
図12は、実施の形態1の光伝送システムによる開通制御を説明する図である。光伝送システムに配置される複数のOADMノード601と、各OADMノード601部分での光レベル(横軸時間、縦軸光レベル)を示す。光伝送システムでは、光伝送路110上に複数のOADMノード1〜10(601)が配置され、隣接するOADMノード601間がそれぞれOADM区間1〜9である。
実施の形態1の光伝送システムでは、下流のOADMノード2〜10がそれぞれチャンネル毎の光レベルを監視するOCM103(図1参照)を備える。各OADM区間1〜9では、WDM信号を出力する上流のOADMノード601に向かって、下流のOADMノード601がASE光のレベル偏差情報と、WDM信号(伝送光)のレベル偏差情報を含むOSC信号を送信する。
実施の形態1の開通制御では、それぞれのOADM区間1〜9について、下流のOADMノード601(OADM装置101b)は、WDM信号が入っていないチャンネルの波長におけるASE光の伝送光レベルを監視する。そして、OADM区間毎に伝送光レベル特性を評定して、上流のOADMノード601(OADM装置101a)は、WSS102に対してOADM区間毎に、チャンネル毎の伝送光レベル偏差特性に基づいたアッテネーション量をWDM信号の開通前に算出する。そして、上流のOADMノード601(OADM装置101a)は、WDM信号の開通時に伝送光レベル偏差特性に応じた所定のアッテネーション量に速やかに制御する。
このように、実施の形態1によれば、各OADM区間1〜9毎に上流のOADMノード601(OADM装置101a)は、ASE光の伝送光レベル特性から把握したWDM信号の伝送光レベル特性を用いてチャンネルの開通制御を行う。このため、WDM信号の伝送光レベル特性を上流のOADM区間から逐次明らかにする逐次開通制御(図9参照)を行う必要がない。そして、各OADMノード601(OADM装置101a)は、対応するOADM区間1〜9のWDM信号の伝送光レベル特性に基づき、所定のアッテネーション量となる制御を行うことで速やかにWDM信号を開通できる。
図12に示すように、各OADMノード601(OADM装置101a)が同時に開通制御を行うことができるため、OADM区間数にかかわらず開通制御の開始時間に遅れは生じない。複数のOADM区間1〜9を伝送する長距離の光伝送システムの場合でも、全てのOADM区間1〜9のWDM信号のチャンネルの開通完了までの時間T0は、一つのOADM区間(例えばOADM区間1)相当の時間で済む。
また、OADM装置1(101a)のCPU201(WSS制御部105)は、開通を実施しない未開通のチャンネルについて伝送光ファイバ110の方向に出力するWSS1(102)のアッテネーション量を大きくする制御を行っている(図5参照)。これにより、未開通のチャンネルについてWSS102からポストアンプ107に出力する経路が遮断される。仮に、図12の複数のOADMノード601でクロスコネクトする光伝送システムにおいて、開通を実施しないチャンネルについて、上流OADM区間で発生したASE光が下流OADM区間に出力される。
この場合、OADM区間毎にASE光の伝送光レベルを測定すると、上流OADM区間で発生したASE光が下流OADM区間に入力されることにより、下流OADM区間のASE光に上流OADM区間で生じたASE光が累積することになる。この累積により、測定したASE光の伝送光レベル偏差特性と、当該OADM区間のASE光の伝送光レベル偏差特性との差が生じ、WDM信号の伝送光レベル偏差特性に応じたアッテネーション算出値の誤差により、開通時にWDM信号の光レベル偏差が生じる。
これに対し、実施の形態1では、開通を実施しないチャンネルについて伝送光ファイバ110の方向に出力するWSS1(102)のアッテネーション量を大きくしてWSS1(102)からポストアンプ107に出力する経路を遮断している。これにより、上流OADM区間で発生したASE光が下流OADM区間に出力されることによるASE光の累積を防ぐことができる。そして、OADM区間毎のASE光の伝送光レベル偏差特性の測定を精度良く行えるようになる。
(実施の形態2)
図13は、実施の形態2の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。実施の形態1(図1)と同様の構成部には同一の符号を付している。
上述した実施の形態1(図1参照)のOADM装置101では、波長選択部として多入力一出力のWSS102を有した。実施の形態2では、図13に示すように、WSS102の配置に代えて減衰量が制御可能な一入力一出力の可変光減衰器1301を複数配置し、合波器1302で合波する構成とした。また、実施の形態1(図1)のWSS制御部105に代えて可変光減衰器1301を制御する光減衰器制御部1303を備える。OADM装置2(101b)側には、可変光減衰器1301の出力を分波する分波器1304と、可変光減衰器1301の減衰量を制御する光減衰器制御部1305を設ける。
図13に記載した他の構成は実施の形態1(図1)同様であり、開通前制御量算出部112は、WDM信号が入っていないチャンネルの波長におけるASE光の伝送光レベル偏差情報から光減衰器のアッテネーション量を算出する。そして、未開通のチャンネル(上述したチャンネルb)の開通にあたり、光減衰器制御部1303は開通前制御量算出部112が算出したアッテネーション量となるように制御する。
実施の形態2のように、WSSに代えて複数の可変光減衰器を用いた構成においても、実施の形態1同様にWDM信号の開通時に伝送光レベル偏差特性に応じた所定のアッテネーション量に速やかに制御することができる。また、OADM区間数にかかわらず開通制御を速やかに開始でき、OADM区間数にかかわらず速やかにWDM信号を開通できるようになる。
(実施の形態3)
図14は、実施の形態3の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。実施の形態3では、OADM装置1,2(101a,101b)のWSS(102)の入力部におけるチャンネル毎の入力光強度をOCM103により監視する構成としたものである。OADM装置1(101a)のWSS1(102)に入力される各チャンネルの出力の入力部にそれぞれスプリッタ1401を設けて入力光監視部としてのOCM1(103)で監視する。OADM装置2(101b)についても同様に、WSS2(102)に入力される各チャンネルの出力の入力部にスプリッタ1401を介してOCM2(103)で監視する。
これにより、OADM装置1(101a)のWSS1(102)に過大な光レベルが入った場合に、ポストアンプ1(107)および伝送光ファイバ110を透過してOADM装置2(101b)に過大な光レベルが伝送されることを抑止できる。そして、受信装置にダメージを与える等の影響を防ぐことができる。
図14の構成例において、チャンネルaの開通にあたり、OADM装置1(101a)のWSS1(102)の入力における所定の光レベルP_IN_TGT(a)=−10dBmであるとする。また、開通前制御量算出部112によるWSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルaのアッテネーション算出値ATT(a)=11dBであるとする。このとき、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルaの出力光レベルP_OUT(a)=−21dBmとなる。
ここで、OADM装置1(101a)のWSS1(102)の入力におけるチャンネルaの入力光レベルが−7dBmの場合、アッテネーション算出値ATT(a)=11dBとなるようWSS1(102)のアッテネーション量を制御したとする。この場合、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルaの出力光レベルP_OUT(a)=−18dBmとなり、下流のOADM装置2(101b)に過大な光レベルが伝送される。この過大な光レベルの伝送を抑止するため、WSS制御部105は、WSS1(102)のアッテネーション制御値ATT_CONT(a)を、
ATT_CONT(a)=ATT(a)+(P_IN(a)−P_IN_TGT(a))となるアッテネーション制御を実施する。
このアッテネーション制御により、WSS1(102)のアッテネーション量は、ATT_CONT(a)=14dBに制御され、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルaの出力光レベルP_OUT(a)=−21dBmとなる。
そして、実施の形態3によれば、入力光強度が所定の強度を超えている時に、入力光強度から所定の強度を減算した強度差を、WSS102の減衰量に加えるアッテネーション制御を行う。これにより、チャンネル毎、すなわち開通するWSS102のポート毎のアッテネーション量が過大となることを防ぎ最適となるように制御できる。なお、図14の構成例では、WSS102を用いる構成としたが、実施の形態2(図13)のように複数の可変光減衰器1301を用いる構成にも適用できる。
また、OADM装置1(101a)のWSS1(102)の入力部におけるチャンネル毎の入力光強度をOCM1(103)で監視している。そして、CPU201(WSS制御部105)は、開通を行うチャンネルについて、OADM装置1(101a)のWSS1(102)の入力における光強度が所定の強度に満たない場合、チャンネルの開通制御を進めず、開通を実施しないチャンネルと判定する。この際、上述したように、開通制御時、伝送光ファイバの方向に出力するWSS1(102)のアッテネーション量を大きくしてWSSからポストアンプに出力する経路を遮断している(図5参照)。
これにより、上流OADM区間で発生したASE光が下流OADM区間に出力されることによるASE光の累積を防ぐことができる。そして、OADM区間毎のASE光の伝送光レベル偏差特性の測定を精度良く行えるようになる。
(実施の形態4)
図15は、実施の形態4の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。実施の形態4は、OADM装置2(101b)にOCM2(103)が監視したASE光レベル偏差情報を格納する記憶部1501を備える。図15に記載の他の構成は、実施の形態1(図1参照)と同じである。
WDM信号のチャンネルaを開通すると、OADM装置2(101b)では、ASE光が入っていたチャンネルaの波長にWDM信号が入るため、ASE光レベルの監視ができなくなる。このため、ASE光レベル監視部121aは、開通前のチャンネルaのASE光レベルを記憶部1501に保持しておき、未開通の他のチャンネルのASE光レベルを含む全チャンネルのASE光レベル偏差情報(強度分布)として記憶部1501に格納しておく。例えば、開通前の間継続的にあるいは定期的に記憶部1501にASE光レベル偏差情報を格納しておくことにより、開通時において直近の精度良いASE光レベル偏差情報を用いることができる。
そして、OADM装置2(101b)のASE光レベル監視部121aは、WDM信号のチャンネルaの開通時に、チャンネルaの波長のASE光レベル偏差情報を記憶部1501から読み出してOADM装置1(101a)に送信することができる。
さらに、OADM装置2(101b)は、さらにOADM装置1からOADM装置2に接続される伝送光ファイバの断線を検出する伝送光ファイバ故障検出部(不図示)を備えてもよい。
伝送光ファイバ故障検出部は、伝送光ファイバ1(110)の断線を検出した時、OADM装置2(101b)のOCM2(103)が監視したチャンネル毎のASE光レベル偏差情報を記憶部1501に格納する処理を停止する。OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に接続される伝送光ファイバ1(110)が断線すると、OADM装置1(101a)のポストアンプ1(107)で発生するASE光がOADM装置2(101b)に到達する前に遮断される。
伝送光ファイバ1(110)が断線していない場合、OADM装置2(101b)のOCM2(103)が監視するASE光レベル偏差特性は、OADM装置1,2(101a,101b)の光増幅器107,108で発生するASE光を合算した特性となる。しかし、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に接続されていた伝送光ファイバ1(110)が断線すると、OADM装置1(101a)のポストアンプ1(107)にて発生するASE光は遮断される。このため、OADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)で発生するASE光のみとなり、断線前と異なるASE光レベル偏差特性となる。
この後、OADM装置1(101a)とOADM装置2(101b)との間の伝送光ファイバ1(110)の断線が解消され再接続されるとWDM信号が開通できる条件となる。この際、OADM装置1(101a)の開通前制御量算出部112は、OADM装置2(101b)から通知されたASE光レベル偏差情報に基づいて、WSS1(102)からポストアンプ107に出力するアッテネーション制御を行う。
したがって、OADM装置2(101b)では、伝送光ファイバ故障検出部が伝送光ファイバ1(110)の断線を検出した場合、監視中のASE光レベル偏差情報を記憶部1501に格納する更新処理を停止する。この停止により、記憶部1501は、伝送光ファイバ1(110)の断線直前のASE光レベル偏差情報を保持していることになる。
そして、伝送光ファイバ故障検出部がOADM装置1,2(101a,101b)間の全ての伝送光ファイバ1(110)の断線解消(再接続)を検出することで、OADM装置1,2(101a,101b)間のWDM信号が開通できる条件となる。開通条件の成立により、OADM装置2(101b)のOCM2(103)が監視した未開通のチャンネルのASE光レベル偏差情報を再度、記憶部1501に格納再開する。これにより、再接続後のOADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)の伝送光特性に応じたASE光レベル偏差情報を記憶部1501に更新することができる。
また、OADM装置2(101b)は、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)にWDM信号を出力するいずれかの光増幅器107,108の増幅制御の停止(シャットダウン)を検出するシャットダウン検出部を備えてもよい。
この際、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に送信するOSC信号1により、OADM装置1(101a)のポストアンプ1(107)の増幅制御状態がOADM装置2(101b)に通知される。OADM装置2(101b)のASE光レベル監視部121aは、通知されたポストアンプ1(107)とプリアンプ2(108)の増幅制御状態に基づいて、OCM2(103)が監視したチャンネル毎のASE光レベル偏差情報を記憶部1501に格納する。例えば、増幅制御状態は、例えば、シャットダウンの有無である。
そして、シャットダウン検出部がポストアンプ1(107)またはプリアンプ2(108)のシャットダウンを検出したとする。この場合、ASE光レベル監視部121aは、OCM2(103)が監視したチャンネル毎のASE光レベル偏差情報を記憶部1501に格納する更新処理を停止する。OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)にWDM信号を出力するいずれかの光増幅器107,108がシャットダウンすると、OADM装置2(101b)のOCM2(103)に到達するASE光が遮断される。この際、シャットダウン前と異なるASE光レベル偏差特性となる。
そして、シャットダウンから復旧後には、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)にWDM信号を出力する光増幅器107,108の増幅制御が開始されることにより、WDM信号が開通できる条件となる。この開通条件の成立により、OADM装置1(101a)の開通前制御量算出部112は、ASE光レベル偏差情報に基づいて、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するアッテネーション制御を行う。
このため、シャットダウン検出部がOADM区間の光増幅器107,108のシャットダウンを検出した場合、ASE光レベル監視部121aは、監視したASE光レベル偏差情報を記憶部1501に格納する更新処理を停止する。これにより、記憶部1501には、シャットダウン検出直前のASE光レベル偏差情報が保持される。
そして、シャットダウン検出部がOADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に至るOADM区間の全ての光増幅器107,108の増幅制御の開始を検出したとする。この場合、OADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)に伝送するWDM信号が開通できる条件となる。そして、OADM装置2(101b)のASE光レベル監視部121aは、OCM2(103)が監視した未開通のチャンネルのASE光レベル偏差情報を記憶部1501へ格納することを再開する。これにより、記憶部1501には、シャットダウン回復後のOADM装置1(101a)からOADM装置2(101b)の伝送光特性に応じたASE光レベル偏差情報が更新保持される。
実施の形態4によれば、開通前のチャンネルのASE光レベル偏差情報を記憶部1501に更新可能に保持しておくことができ、このチャンネルの開通時にOADM装置1(101a)で必要なASE光レベル偏差情報を送信することができる。また、伝送光ファイバ110の断線時やOADM区間の光増幅器であるポストアンプ1(107)またはプリアンプ2(108)のシャットダウン時には、ASE光レベル偏差情報の更新を停止する。これにより、記憶部1501が保持するASE光レベル偏差情報の精度を維持できる。
(実施の形態5)
図16は、実施の形態5の光伝送装置を含む光伝送システムの構成例を示す図である。上述した各実施の形態1〜4では、OADM装置1(101a)とOADM装置2(101b)から構成される光伝送システムについて説明した。図16に示すように、OADM装置1(101a)とOADM装置2(101b)の間にWDM信号の光パワーを増幅する光増幅器1602を備えた中継型光増幅(ILA:In−Line Amplifier)装置1601が設置される構成にも適用できる。
ILA装置1601は、OADM装置1,2(101a,101b)間のOADM区間A,BにおいてWDMの伝送光を光増幅する。実施の形態5では、OADM装置2(101b)は、OSC信号受信部111と、OSC信号送信部122を備えればよい。
OADM装置2(101b)は、OADM装置1(101a)〜ILA装置1601〜OADM装置2(101b)に至る間の光増幅器107,108,1602のASE光レベル偏差情報を求める。そして、ILA装置1601は、OADM装置2(101b)が送信したASE光レベル偏差情報をOSC信号受信部111およびOSC信号送信部122中継し、OADM装置1(101a)に送信する。
このように、OADM区間にILA装置等が設置される光伝送システムにおいても、上述した実施の形態1〜4同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態6)
上述した実施の形態1〜5のいずれかの光伝送システムにおいて、光増幅器107,108,(1602)で発生するASE光の波長に対する光レベル偏差特性が、光増幅器107,108,(1602)の増幅制御に応じて異なる場合に対応する。OADM装置1(101a)の開通前制御量算出部112は、算出するWSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するアッテネーション量に対し、光増幅器107,108、(1602)の増幅制御情報に応じた補正を行う。
図17は、実施の形態6の光伝送装置の利得別の光レベル偏差に対応する処理を説明する図表である。図17(a),(b)は、例えば、実施の形態1(図1参照)に示した光伝送システムのOADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)の光増幅制御時の利得AでのWDM信号光レベルとASE光レベル(横軸が波長、縦軸が光レベル)である。図17(c),(d)は、OADM装置2(101b)のプリアンプ108の光増幅制御時の利得BでのWDM信号光レベルとASE光レベル(横軸が波長、縦軸が光レベル)である。
例えば、利得Bで動作する場合、WDM信号光レベルは波長に対して均一な特性を示すのに対し、ASE光レベルは、短い波長では光レベルが低く、長い波長では光レベルが大きい特性を示している。
OADM装置1(101a)の開通前制御量算出部112は、WSS1(102)からポストアンプ1(107)に出力するチャンネルbのアッテネーション量を、実施の形態1で説明した式(2)に示したATT(b)=10dB+ΔP_ASE(b)×α(b)にしたがい算出する。そして、実施の形態6では、開通前制御量算出部112は、光増幅器107,108の制御情報、例えば利得Gによって、ASE光の光レベル偏差特性がWDM信号の光レベル偏差特性に比べて傾斜を示す場合、α(b)を下記式(3)により算出する。
α(b)=β×G×(b/N) …(3)
ただし、βは光増幅器によって定まる係数、Nは、光伝送システムに収容される最大のチャンネル数を表す。
これにより、OADM装置1(101a)は、光増幅器107,108,(1602)の利得の変化に基づくASE光の光レベル偏差特性の変動に対応しWSS1(102)の正確なアッテネーション量を求めることができる。
図18は、実施の形態6の光伝送装置の利得別の光レベル偏差に対応した処理による伝送光の光レベルを示す図表である。図18(a)は、OADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)が利得Aで動作した場合のWDM信号の伝送光レベル特性を示し、図18(b)は、利得Bで動作した場合のWDM信号の伝送光レベル特性を示す。
OADM装置2(101b)のプリアンプ2(108)が利得Aから利得Bに変化して動作する場合に、開通前制御量算出部112は、上記式(3)に基づいたアッテネーション量の補正を行う。図18(a),(b)に示すように、利得Aが利得Bに変化した場合においても、WDM信号の伝送光レベルを波長に対して平坦化できる。これにより、開通前制御量算出部112は、チャンネル毎の伝送光レベル特性に基づいた所定のアッテネーション量となるように制御し、速やかにWDM信号を開通できるようになる。
以上の各実施の形態では、光伝送システムの信号開通時、光増幅器のASE光を用いて、OADM区間の下流に配置されたOADM装置2は未開通のチャンネルの波長のASE光レベルを測定し、ASE光レベル偏差情報を上流のOADM装置1に送信する。これにより、OADM装置1では、ASE光レベル偏差情報に基づき、自装置1が有する光増幅器のチャンネル毎の増幅特性と光パワーの損失特性、すなわちWDM信号の伝送特性を判断できる。また、およびOADM区間に光中継器等、さらに光増幅器が増設されたばあいにおいても同様に、自装置1が有する光増幅器を含む区間全体のチャンネル毎の増幅特性と光パワーの損失特性、すなわちWDM信号の伝送特性を判断できる。そして、OADM装置1は、送信するWDM信号のアッテネーション量を伝送特性に応じた所定のレベルに制御する。この際、アッテネーション量を速やかに制御してWDM信号の開通時間を早めることができる。
また、複数のOADMノードの複数のOADM区間をクロスコネクトして長距離伝送する光伝送システムにおいても、OADM区間毎にASE光レベル偏差情報を算出し、上流側のOADM装置が伝送特性に基づいたアッテネーション制御を行う。これにより、既存の複数のOADMノードを跨いだチャンネル開通状態通知による逐次開通制御を不要にでき、速やかなWDM信号の開通を行うことができる。
なお、本実施の形態で説明した光伝送方法は、例えば、予め用意された制御プログラムを対象機器(光伝送装置)のコンピュータ(CPU等のプロセッサ)で実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、磁気ディスク、光ディスク、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)信号光を受信する受信部と、
前記受信した信号光のパワーを減衰させる減衰部と、
前記減衰させた信号光を光増幅する光増幅器と、を有し、
前記減衰部は、前記光増幅器から発生する自然放出光の光レベルの情報に基づく減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを減衰させることを特徴とする光伝送装置。
(付記2)前記減衰部は、
前記光レベルの情報として、隣接する下流の前記光伝送装置が得た波長別の前記自然放出光の光レベルを示す偏差情報を受信し、当該偏差情報と相関がある前記信号光について、開通するチャンネルの前記信号光の減衰量を設定し、開通後に前記減衰量を調整し所定の光レベルまで増加させる制御を行うことを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
(付記3)前記減衰部は、
前記自然放出光の前記偏差情報として、未開通のチャンネルの前記自然放出光の平均に対する前記光レベルの偏差の値を受信することを特徴とする付記2に記載の光伝送装置。
(付記4)前記減衰部は、多入力一出力の波長選択スイッチの前記信号光を減衰させることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記5)前記減衰部は、各チャネル毎に設けた可変光減衰器の前記信号光を減衰させることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記6)前記減衰部は、入力される前記信号光の光強度を監視する入力光強度監視部を備え、
前記信号光の光強度が所定の強度を超えている時に、前記信号光の光強度から所定の光強度を減算した強度差を、前記減衰量に加えることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記7)前記減衰部は、
前記入力光強度監視部が監視した前記信号光の光強度が所定の強度に満たない場合、前記光増幅器に出力する経路を遮断し、
前記信号光の光強度が所定の強度を満たした場合に、前記開通制御を実施することを特徴とする付記6に記載の光伝送装置。
(付記8)前記減衰部は、
未開通のチャンネルの信号光の透過を遮断した状態で前記自然放出光の光レベルの情報に基づき、前記開通するチャンネルの前記信号光の減衰量を設定することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記9)前記減衰部は、
自装置の前記光増幅器と、隣接する下流の前記光伝送装置との間に設けられた光増幅器の増幅制御情報と、前記区間での波長に対する自然放出光の強度分布とに基づく前記信号光の減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを減衰させることを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記10)信号光を受信し、光増幅する光増幅器と、
隣接する上流の光伝送装置が有する光増幅器、および上流の前記光伝送装置との区間に設けられる光増幅器が発生する自然放出光の光レベルを検出する光モニタと、
前記光モニタが検出した前記自然放出光の光レベルの情報を上流の光伝送装置に送信する制御部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。
(付記11)前記制御部は、
前記光レベルの情報として、波長別の前記自然放出光の光レベルを示す偏差情報を送信することを特徴とする付記10に記載の光伝送装置。
(付記12)前記制御部は、
前記自然放出光の前記偏差情報として、未開通のチャンネルの前記自然放出光の平均に対する光レベルの偏差の値を算出することを特徴とする付記11に記載の光伝送装置。
(付記13)前記自然放出光の波長に対する強度分布を格納する記憶部を備え、
前記制御部は、開通前の前波長における自然放出光の強度を前記記憶部に格納し、開通時に読み出し、前記偏差情報を求めることを特徴とする付記10〜12のいずれか一つに記載の光伝送装置。
(付記14)前記区間における前記光伝送路の断線を検出する検出部を備え、
前記制御部は、
前記光伝送路の断線後の復旧時に、光信号が多重化されていない波長の前記自然放出光の強度分布を前記記憶部に更新記憶させることを特徴とする付記13に記載の光伝送装置。
(付記15)前記区間に設けられるいずれかの光増幅器の増幅制御の遮断を検出する検出部を備え、
前記制御部は、
遮断された前記光増幅器の復旧時に、光信号が多重化されていない波長の前記自然放出光の強度分布を前記記憶部に更新記憶させることを特徴とする付記12または13に記載の光伝送装置。
(付記16)信号光を伝送する光伝送システムにおいて、
光伝送路上に設けられる第1光伝送装置は、
信号光を受信する受信部と
前記受信した信号光のパワーを減衰させる減衰部と、
前記減衰させた信号光を光増幅する光増幅器と、を有し、
前記減衰部は、前記光増幅器から発生する自然放出光の光レベルの情報に基づく減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを減衰させ、
前記光伝送路上の信号光の下流に前記第1光伝送装置に隣接して設けられる第2光伝送装置は、
信号光を受信し、光増幅する光増幅器と、
隣接する上流の光伝送装置が有する光増幅器、および上流の前記第1光伝送装置との区間に設けられる光増幅器が発生する自然放出光の光レベルを検出する光モニタと、
前記光モニタが検出した前記自然放出光の光レベルの情報を前記第1光伝送装置に送信する制御部と、を有する、
ことを特徴とする光伝送システム。
(付記17)前記区間に、前記信号光の光強度を増幅する光増幅器を有する1つ以上の中継型光増幅装置が設けられたことを特徴とする付記16に記載の光伝送システム。
(付記18)前記中継型光増幅装置は、
前記第2光伝送装置が送信する前記光レベルの情報を前記第1光伝送装置に中継出力することを特徴とする付記17に記載の光伝送システム。
(付記19)前記前記光レベルの情報を光監視チャネルを用いて送信することを特徴とする付記16〜18のいずれか一つに記載の光伝送システム。
(付記20)受信した信号光のパワーを減衰部で減衰させ、光増幅部で光増幅して送信し、
前記光増幅器から発生する自然放出光の光レベルの情報に基づく減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを前記減衰部により減衰させる、
ことを特徴とする光伝送方法。
101(101a,101b) 光伝送装置(OADM装置1,2)
102 WSS(WSS1,2)
103 OCM(OCM1,2)
104,109 光分岐部
105 WSS制御部
107 ポストアンプ(光増幅器)
108 プリアンプ(光増幅器)
110 光伝送路(伝送光ファイバ)
111 OSC信号受信部
112 開通前制御量算出部
121 WDM信号監視部
121a ASE光レベル監視部
122 OSC信号送信部
201 CPU
202 メモリ
203 拡張メモリ
205 通信部
601 OADMノード(601a,601b)
602 送受信装置
1301 可変光減衰器
1303, 1305 光減衰器制御部
1501 記憶部
1601 ILA装置
1602 光増幅器

Claims (16)

  1. 信号光を受信する受信部と、
    前記受信した信号光のパワーを減衰させる減衰部と、
    前記減衰させた信号光を光増幅する光増幅器と、を有し、
    前記減衰部は、前記光増幅器から発生する自然放出光の光レベルの情報に基づく減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを減衰させることを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記減衰部は、
    前記光レベルの情報として、隣接する下流の前記光伝送装置が得た波長別の前記自然放出光の光レベルを示す偏差情報を受信し、当該偏差情報と相関がある前記信号光について、開通するチャンネルの前記信号光の減衰量を設定し、開通後に前記減衰量を調整し所定の光レベルまで増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記減衰部は、
    前記自然放出光の前記偏差情報として、未開通のチャンネルの前記自然放出光の平均に対する前記光レベルの偏差の値を受信することを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
  4. 前記減衰部は、多入力一出力の波長選択スイッチの前記信号光を減衰させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  5. 前記減衰部は、各チャネル毎に設けた可変光減衰器の前記信号光を減衰させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  6. 前記減衰部は、入力される前記信号光の光強度を監視する入力光強度監視部を備え、
    前記信号光の光強度が所定の強度を超えている時に、前記信号光の光強度から所定の光強度を減算した強度差を、前記減衰量に加えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  7. 前記減衰部は、
    前記入力光強度監視部が監視した前記信号光の光強度が所定の強度に満たない場合、前記光増幅器に出力する経路を遮断し、
    前記信号光の光強度が所定の強度を満たした場合に、前記開通制御を実施することを特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。
  8. 前記減衰部は、
    未開通のチャンネルの信号光の透過を遮断した状態で前記自然放出光の光レベルの情報に基づき、前記信号光の減衰量を設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  9. 前記減衰部は、
    自装置の前記光増幅器と、隣接する下流の前記光伝送装置との間に設けられた光増幅器の増幅制御情報と、前記区間での波長に対する自然放出光の強度分布とに基づく前記信号光の減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを減衰させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  10. 信号光を受信し、光増幅する光増幅器と、
    隣接する上流の光伝送装置が有する光増幅器、および上流の前記光伝送装置との区間に設けられる光増幅器が発生する自然放出光の光レベルを検出する光モニタと、
    前記光モニタが検出した前記自然放出光の光レベルの情報を上流の光伝送装置に送信する制御部と、
    を備えたことを特徴とする光伝送装置。
  11. 前記制御部は、
    前記光レベルの情報として、波長別の前記自然放出光の光レベルを示す偏差情報を送信することを特徴とする請求項10に記載の光伝送装置。
  12. 前記制御部は、
    前記自然放出光の前記偏差情報として、未開通のチャンネルの前記自然放出光の平均に対する光レベルの偏差の値を算出することを特徴とする請求項11に記載の光伝送装置。
  13. 前記自然放出光の波長に対する強度分布を格納する記憶部を備え、
    前記制御部は、開通前の前波長における自然放出光の強度を前記記憶部に格納し、開通時に読み出し、前記偏差情報を求めることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一つに記載の光伝送装置。
  14. 前記区間における前記光伝送路の断線を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記光伝送路の断線後の復旧時に、光信号が多重化されていない波長の前記自然放出光の強度分布を前記記憶部に更新記憶させることを特徴とする請求項13に記載の光伝送装置。
  15. 前記区間に設けられるいずれかの光増幅器の増幅制御の遮断を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、
    遮断された前記光増幅器の復旧時に、光信号が多重化されていない波長の前記自然放出光の強度分布を前記記憶部に更新記憶させることを特徴とする請求項12または13に記載の光伝送装置。
  16. 受信した信号光のパワーを減衰部で減衰させ、光増幅部で光増幅して送信し、
    前記光増幅器から発生する自然放出光の光レベルの情報に基づく減衰量で、新規に設定される信号光のパワーを前記減衰部により減衰させる、
    ことを特徴とする光伝送方法。
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