JP2018163958A - 太陽電池モジュール付きスラット、発電ブラインド、及び太陽電池モジュール付きスラットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、スラット上に、長尺矩形の複数枚のセルがその長辺がスラットの長辺と平行になるようにして一列に配置され、電気的に直列、又は並列に結線されて電気的に接続された構成の太陽電池モジュールを備えたブラインドについて開示されている。
すなわち、特許文献1に記載のブラインドでは、スラット用の基板上に複数のセルを1つずつ貼り付けた後、それぞれのセル間を金属導線等で配線作業を行う工程となる。そのため、製造にかかる工数が増え、製造コストが高くなってしまうことから、効率よく製造することができる太陽電池モジュール付きのスラットが求められていた。
つまり、スラット基板に対して太陽電池モジュールを貼り付ける作業のみとなり、従来のようなスラット基板の表面に複数のセルを貼り付けた後にそれらセル同士を電気的に接続するといった配線作業が不要になるため、製造効率を向上させることができる。このように、作業工数を減らすことが可能となることから、製造コストの低減を図ることができる。
発電ブラインド2は、ハンガーレール21と、ハンガーレール21に沿って摺動可能な複数のランナーのそれぞれに吊り下げられて支持されたスラット(太陽電池モジュール付きスラット1)と、を備えている。
光電極11は、第一基材3A上に積層された透明導電膜11Aと、透明導電膜11A上に積層された多孔質の半導体層11Bと、を備えている。対向電極12は、第二基材3B上に積層された対向導電膜12Aと、対向導電膜12A上に積層された触媒層12Bと、を備えている。
半導体層11Bに担持される光増感色素は特に限定されず、例えば有機色素、金属錯体色素等の公知の色素が挙げられる。前述の有機色素としては、例えば、クマリン系、ポリエン系、シアニン系、ヘミシアニン系、チオフェン系等が挙げられる。前記金属錯体色素としては、例えば、ルテニウム錯体等が好適に用いられる。
なお、導通材14は、両面接着タイプの銅テープのように、導通と接着の両方の機能を有していても良い。
このようにして、それぞれに半導体層11Bを有するセルCは、導通材14によって、光電極11と対向電極12の間に形成される厚み方向の間隙内に電解液13が液密に封止された状態で形成されている。
そして、本実施の形態の太陽電池モジュール10では、第2電池方向X2に隣り合うセルC、Cのうち一方のセルC(図3のC1)における第一基材3Aに形成される隣り合う第一絶縁部16、16同士の間の透明導電膜11Aと、他方のセルC(図3のC2)における第二基材3Bに形成される隣り合う第二絶縁部17、17同士の間の対向導電膜12Aとが、一方のセルC1と他方のセルC2との間に配置される導通材14に接続されている。
図3に示すように、第一絶縁部16及び第二絶縁部17は、第2電池方向X2に配置されるセルC、C同士の間において、融着部18によって絶縁されるサブモジュールR毎に第2電池方向X2で導通材14を挟んで交互にずれた位置に配置されている。
図6に示すように、太陽電池モジュール10を製造方法は、先ず、半導体電極形成部(図示省略)において、例えばエアロゾルデポジション(AD)法を用いることにより、透明導電膜11Aが成膜された第一基材3A上にTiO2を積層することで半導体層11Bを第2電池方向X2に間隔をあけて形成した後、半導体層11B上に色素を一般的な手法によって吸着させることで、光電極11を形成する。また、対向電極形成部(図示省略)において、スパッタリング法により対向導電膜12Aが成膜された第二基板3B上に白金(Pt)を積層して触媒層12Bを形成することで、対向電極12を形成する。
半円刃52は、回転軸51の外周面の円周方向に沿って180°の範囲に連続して設けられ、軸O1方向から見て全周のうち所定の半周部分の領域に配置された第一半円刃52Aと、第一半円刃52Aが配置されていない別の半周部分の領域に配置された第二半円刃52Bと、からなる。これら複数の第一半円刃52Aは、融着部18によって第1電池方向X1に画成される第一基材3AのサブモジュールRのうち隣接する一方のサブモジュールRの複数の絶縁部16を同時に形成する。また、複数の第二半円刃52Bは、前記隣接するサブモジュールRのうち他方の領域の複数の絶縁部16を同時に形成する。半円刃52の周長(外周長)は、サブモジュールRにおいて絶縁加工される絶縁部16の第1電池方向X1の長さに一致するように設定されている。
また、半円刃52(52A、52B)は、導電膜11A、12Aが成膜された基材3A、3Bの表面に対して回転軸51とともに回転されたときに、導電膜11A、12Aのみに溝状の切込みを形成する。つまり、導電膜11A、12Aは厚さ方向に切込みが形成され、基材3A、3Bの厚さ方向の一部が切り込まれても全体が切り込まれないように設定されている。
なお、半円刃52の軸O1方向の間隔、周長、第一半円刃52Aと第二半円刃52Bの軸O1方向のずれ量は、絶縁部16の設定に応じて適宜変更することができる。
そして、導通材配置部43において封止材15同士の間に導通材14を配置した後、電解液塗工部44において第一基材3Aにおける封止材15の未塗工領域に電解液13を塗工する。
さらに、両基材3A、3Bの第2電池方向X2の両端部に、第1電池方向X1に沿うように配線接続部19(図14(a)、(b)参照)を形成する。
本実施の形態では、図2に示すように、セルCの配列方向(第2電池方向X2)を同一方向に向けて配列された複数の太陽電池モジュール10Aのうち隣り合う単体の太陽電池モジュール10Aの配線接続部19同士が接続されるので、各太陽電池モジュール10Aの複数のセルC同士が直列配線により電気的に接続されるとともに、複数の太陽電池モジュール10A同士もそれぞれの配線接続部19の接続によって直列配線により電気的に接続された構造となる。そして、これら電気的に直列配線された複数の太陽電池モジュール10Aを、これらの配列方向をスラット基板22の表面に縦方向x2に向けて貼り付けることにより発電ブラインド用のスラットを容易に製造することができる。
つまり、スラット基板22に対して太陽電池モジュール10を貼り付ける作業のみとなり、従来のようなスラット基板の表面に複数のセルを貼り付けた後にそれらセル同士を電気的に接続するといった配線作業が不要になるため、製造効率を向上させることができる。このように、作業工数を減らすことが可能となることから、製造コストの低減を図ることができる。
例えば、本実施の形態では、単体の太陽電池モジュール10Aにおいて、一対のサブモジュールR、Rを有するものを採用しているが、これに限定されることはない。例えば、図19に示す第1変形例のように1つのサブモジュールRのみから構成される太陽電池モジュール10Bであってもよいし、図20に示す第2変形例のように3つのサブモジュールRから構成される太陽電池モジュール10Cであってもよい。また、4つ以上のサブモジュールRから構成される太陽電池モジュールであっても勿論かまわない。
なお、図20に示す第2変形例の場合には、縦方向x2に連続する列をなすサブモジュールR同士を接続する配線材20(直列接続部)の位置が、縦方向X2の一端10aと他端10bで交互に配置される。そのため、縦方向x2に沿って配置されるサブモジュールRを流れる電流Eの向きは、幅方向x1に配列されるサブモジュールR毎に交互に入れ替わる構成となる。
2 発電ブラインド
4 製造装置
10 太陽電池モジュール
10A、10B、10C 単体の太陽電池モジュール
11 光電極(第一電極)
11A 透明導電膜
11B 半導体層
12 対向電極(第二電極)
12A 対向導電膜
12B 触媒層
3A 第一基材
3B 第二基材
18 融着部
19、19A、19B 配線接続部
20 配線材(直列接続部)
22 スラット基板
C セル
R サブモジュール
X1 第1電池方向(第一の方向)
X2 第2電池方向(第二の方向)
x1 幅方向
x2 縦方向
Claims (7)
- スラット基板と、該スラット基板の少なくとも一方の表面に貼り付けられているフィルム型の太陽電池モジュールと、を備えた太陽電池モジュール付きスラットであって、
前記太陽電池モジュールは、
第一基材の表面に透明導電膜が成膜され、前記第一基材の前記透明導電膜の表面に第一の方向に延在する色素が吸着した帯状の半導体層が複数形成された第一電極と、
第二基材の表面に前記第一電極に対向するように対向導電膜が成膜された第二電極と、
前記第一電極と前記第二電極との間で電解液を封止し、平面視で前記第一の方向に直交する第二の方向に複数のセルを配列する封止材と、
隣り合う前記セル同士の間に配置され前記第一基材に形成された第一絶縁部、及び前記第二基材に形成された第二絶縁部の間で前記封止材に覆われた状態で設けられ、前記第一電極と前記第二電極とを電気的に接続する導通材と、
を備え、
前記太陽電池モジュールにおける前記第二の方向の両端部には、電気的な接続が可能な配線接続部が設けられ、
複数の前記太陽電池モジュールは、それぞれの前記セルの配列方向を前記スラット基板の縦方向に向けて配列させた状態で貼り付けられ、且つ前記縦方向に隣り合う前記太陽電池モジュールの前記配線接続部同士が接続されていることを特徴とする太陽電池モジュール付きスラット。 - 前記太陽電池モジュールは、前記第一電極及び前記第二電極に対して前記第二の方向に延在する融着部によって、前記第一の方向に絶縁され分割された複数のサブモジュールが形成され、
前記スラット基板に貼り付けられた複数の前記太陽電池モジュールは、それぞれの前記融着部の延在方向を前記縦方向に一致させた状態で配置され、前記縦方向に沿って直線状に並ぶ前記サブモジュール同士が前記配線接続部を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール付きスラット。 - 複数の前記太陽電池モジュールのうち前記縦方向の両側に位置する前記太陽電池モジュールの少なくとも一方には、前記第一の方向に隣り合う前記サブモジュールの前記第二の方向の一端同士を直列配線により電気的に接続する直列接続部が形成され、
前記縦方向に沿って配置される前記サブモジュールを流れる電流の向きは、前記第一の方向に配列される前記サブモジュール毎に交互に入れ替わることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュール付きスラット。 - 前記セルは、長尺矩形状に形成され、
前記太陽電池モジュールは、前記スラット基板において前記セルの長手方向を前記縦方向に直交する幅方向に向けた状態で配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール付きスラット。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール付きスラットが電気的に接続されて複数設けられていることを特徴とする発電ブラインド。
- 複数の前記太陽電池モジュールは、それぞれ前記スラット基板における前記縦方向で同一側の端部に電気取出し部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の発電ブラインド。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール付きスラットの製造方法であって、
前記第一基材及び前記第二基材の間で前記第二の方向に配列された前記複数のセルが直列配線に接続された前記太陽電池モジュールをロール・ツー・ロール方式により連続的に製造する第1工程と、
前記太陽電池モジュールにおける前記第二の方向の両端部に電気的な接続が可能な配線接続部を設ける第2工程と、
前記第一電極及び前記第二電極に対して前記第二の方向に延在する融着部を形成し、前記第一の方向に絶縁され分割された複数のサブモジュールを形成する第3工程と、
前記第3工程で製造された複数の前記太陽電池モジュールを前記配線接続部同士で接続する第4工程と、
前記第4工程で製造された前記太陽電池モジュールを前記スラット基板の少なくとも一方の表面に貼り付ける第5工程と、
前記融着部の位置で前記融着部の延在方向に沿って切断する第6工程と、
を有することを特徴とする太陽電池モジュール付きスラットの製造方法。
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JP2007113365A (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-10 | Peccell Technologies Inc | 色素増感型太陽電池ブラインド |
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