JP2018163587A - 移動体の移動予測方法および移動予測システム - Google Patents

移動体の移動予測方法および移動予測システム Download PDF

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Abstract

【課題】 操作端末の操作に基づく水中移動体の移動範囲を予測して表示する。【解決手段】 遠隔操作装置2は、操作端末6と計算部7と表示部8を備える。計算部7は、水中移動体1の状態量検出部3で検出された状態量Aと、操作端末6で設定された操作値Bを受け取ると、水中移動体1の状態遷移方程式と、現在の状態量と、操作値Bに基づく水中移動体1の移動装置に対する指令値とを基に、状態量行列を求める。計算部7は、状態遷移方程式の偏微分行列と、水中移動体1の状態量の不確かさを示すプロセスノイズとを基に、誤差分散行列を求め、その位置成分を抜き出した行列の固有値と、固有ベクトルを求める。表示部8は、ディスプレイ10に、ステップごとの水中移動体1の状態量を結んだ予測軌道12と、固有値および固有ベクトルとから求まる楕円形状の移動範囲11を表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体の遠隔操作による移動先を予測して表示する移動体の移動予測方法および移動予測システムに関するものである。
無人の移動体について、移動体の位置や姿勢、移動速度、姿勢変化に関する角速度といった状態量を制御する方式の一つとしては、遠隔操作方式がある。
遠隔操作方式では、移動体は、前後方向の推進を行う装置や、操舵装置など、自機の状態量を変化させるための移動装置を備えた構成とされている。また、移動体の外部には操作端末が備えられる。オペレータが操作端末を操作して操作値を定めると、移動体では、定められた操作値に応じた指令が移動装置に与えられて、移動体の状態量が変化する。
ところで、遠隔操作型の移動体としての無人車両については、遠隔操作する遠隔操縦装置を、無人車両の走行速度の増減を操作するアクセル・ブレーキレバーと、無人車両の左右の旋回を操作するジョイスティックと、ディスプレイとを備えた構成とし、更に、ジョイスティックの左右の倒れ角に応じた走行経路指示曲線を生成して、生成された走行経路指示曲線をディスプレイに表示することが従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この技術によれば、ディスプレイに表示された走行経路表示曲線は、遠隔操縦装置のジョイスティックの傾動操作で定める操作値に応じて、無人車両がこれから移動すると予測される経路となる。よって、オペレータによる無人車両の遠隔操作を直感的にかつ的確に行うことができるとされている。
特開2010−61346公報
ところで、車両は、車輪と、固定された地面との間の摩擦力を利用して推進力や旋回力を得るものである。そのため、堅固な地面を走行する車両では、ステアリングにより操作される操舵輪の切れ角(舵角)と、ブレーキやアクセルにより操作される駆動輪の回転数が決まれば、車両の向きの変化速度や変化量、移動速度や移動量は、ほぼ一意に定まる。
これに対し、水中移動体は、自機の状態量を変化させる移動装置として、たとえば、プロペラのような推進手段と、舵のような操舵手段を備えた構成である場合、推進手段でプロペラの回転数を決めても、水中移動体の慣性の影響や、水中移動体の胴体、舵やプロペラに押された水が移動してしまうことの影響などに起因して、水中移動体の移動速度や移動量は一意には定まらない。
また、操舵手段で舵の舵角を決めても、舵の利きは水中移動体の移動速度の影響を受けやすいため、水中移動体の方向の変化の速度や変化量は一意には定まらない。
更に、水中移動体は、使用する環境に潮流などの外乱が存在している場合があり、その場合は、水中移動体の位置や姿勢、移動速度、姿勢変化に関する角速度といった状態量が、外乱の影響を受けて変化する。
しかも、水中移動体では、水面下を移動するときの自機の状態量の検出手段として慣性航法装置が用いられることが多いが、慣性航法装置は、水中移動体の使用時間が長くなるにしたがって誤差が蓄積するという特性を有している。そのため、水中移動体では、慣性航法装置で検出している自機の状態量の検出結果に誤差が含まれる可能性もある。
したがって、水中移動体は、制御される状態量や検出される状態量が不確かさを含んでいる。
なお、制御される状態量が不確かさを含み、しかも外乱を受ける移動体としては、水中移動体のほかに、潮流や風を外乱として受ける水上移動体、風を外乱として受ける無人航空機、太陽からの電磁波の放射圧を外乱として受ける宇宙機、更には、傾斜のある軟弱な地面を走行するクローラ型や車輪型の走行車もある。ここで、状態量に関する不確かさとは、移動体位置や姿勢、移動速度、姿勢変化に関する角速度といった状態量を制御するときに、状態量検出手段の検出精度には限界があるため、真の状態量を検出できず、検出した値が、真の状態量に対してたとえば正規分布のような確率分布に従い、一意には定まらないことを意味している。
しかし、特許文献1に示された技術では、表示部に表示される無人車両の移動経路指示曲線は、前記水中移動体で生じるような状態量の不確かさは考慮されていない。
そこで、本発明は、移動体を外部の操作端末を用いて遠隔操作するときに、移動体の状態量の制御の不確かさを考慮して、移動体が移動すると予測される範囲を定量的に表示することができる移動体の移動予測方法および移動予測システムを提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、操作端末で遠隔操作型の移動体に備えた移動装置の操作値が設定される処理と、前記移動体に備えた状態量検出部で移動体の状態量を検出する処理と、を行い、計算部は、前記操作端末で設定された操作値に基づく前記移動体の移動装置に対する指令値を求める処理と、前記状態量検出部より状態量の検出結果を受け取り、移動体の現在の状態量を定める処理と、前記移動体の状態遷移方程式と、前記指令値と、前記移動体の現在の状態量とを基に、ステップごとに対する前記移動体の状態量を求める処理と、前記状態遷移方程式の偏微分行列と、前記移動体の状態量の不確かさを示すプロセスノイズとを基に、誤差分散行列を求める処理と、前記誤差分散行列の位置成分を抜き出した行列の固有値と、固有ベクトルとを求める処理と、前記ステップごとに対する前記移動体の状態量、前記固有値、および、前記固有ベクトルを移動範囲情報として表示部に送る処理とを行い、前記表示部は、ディスプレイに、前記ステップごとに対する前記移動体の状態量を結んだ予測軌道と、前記固有値および前記固有ベクトルとから求まる形状の移動範囲を表示する処理を行うようにする移動体の移動予測方法とする。
前記計算部は、前記状態遷移方程式を、前記移動体に作用する外乱の影響を考慮して拡張した状態遷移方程式とするか、または、前記プロセスノイズを、前記外乱の影響を含むプロセスノイズとする方法としてある。
前記移動体は、水中移動体とする方法としてある。
また、移動体に設けられた状態量検出部と、遠隔操作装置に備えられた操作端末および表示部と、前記移動体または前記遠隔操作装置に備えられた計算部と、を有し、前記計算部は、前記状態量検出部が検出した移動体の状態量の検出結果を受け取り、移動体の現在の状態量を定める機能と、前記操作端末で設定された操作値を受け取り、該操作値に基づく前記移動体の移動装置に対する指令値を求める機能と、前記移動体の状態遷移方程式と、前記指令値と、前記移動体の現在の状態量とを基に、ステップごとに対する前記移動体の状態量を求める機能と、前記状態遷移方程式の偏微分行列と、前記移動体の状態量の不確かさを示すプロセスノイズとを基に、誤差分散行列を求める機能と、前記誤差分散行列の位置成分を抜き出した行列の固有値と、固有ベクトルとを求める機能と、前記ステップごとに対する前記移動体の状態量、前記固有値、および、前記固有ベクトルを移動範囲情報として表示部に送る機能とを備え、前記表示部は、ディスプレイに、前記ステップごとに対する前記移動体の状態量を結んだ予測軌道と、前記固有値および前記固有ベクトルとから求まる形状の移動範囲を表示する機能を備えた構成を有する移動体の移動予測システムとする。
本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムによれば、移動体を外部の操作端末を用いて遠隔操作するときに、移動体の状態量の制御の不確かさを考慮して、移動体が移動すると予測される範囲を定量的に表示することができる。
移動体の移動予測システムの第1実施形態を示す概要図である。 第1実施形態の移動体の移動予測システムにおける表示部の表示例を示す図である。 第1実施形態の変形例を示す概要図である。 移動体の移動予測システムの第2実施形態を示す概要図である。 第2実施形態の移動体の移動予測システムにおける表示部の表示例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1(a)(b)および図2は、移動体の移動予測方法および移動予測システムの第1実施形態として、本発明を、遠隔操作型の移動体としての水中移動体の移動先の予測に適用した例を示すものである。なお、本実施形態では、水中移動体は2次元平面を移動するものとした例について説明する。
図1は、移動体の移動予測システムの第1実施形態を示すもので、図1(a)は移動体の移動予測システムの全体構成の概要図、図1(b)は、表示部における水中移動体の移動範囲の表示例を示す図である。図2は、表示部における水中移動体の移動範囲の別の表示例を示す図である。
本実施形態の移動体の移動予測システムは、図1(a)に示すように、遠隔操作型の水中移動体1と、この水中移動体1を遠隔操作する遠隔操作装置2とを備え、更に、水中移動体1に搭載された状態量検出部3および通信機4と、遠隔操作装置2に接続された通信機5とを備えた構成とされている。
水中移動体1に搭載された状態量検出部3は、水中移動体1の自機の位置と、移動する速度と、自機が向いている方位を含む姿勢と、自機の向く方位の変化に関する角速度とを、状態量Aとして検出する機能を備えている。この機能を実現する状態量検出部3の構成例としては、たとえば、慣性航法装置を備えた構成や、慣性航法装置とドップラー式超音波速度計とを備えた構成、更に深度計や圧力計を備えた構成とすればよい。
状態量検出部3は、水中移動体1の自機の位置や姿勢を、地球表面に固定された二次元の座標系における座標として検出するようにすればよい。なお、この二次元の座標系としては、緯度と経度とによる座標系を用いることが好適であるが、それに限定されるものではない。
本実施形態では、前記したように、水中移動体1は2次元平面を移動するものとしてあるので、状態量Aは、たとえば、X,Y位置・速度、姿勢、角速度の6変数としてある。また、本実施形態では、座標系を、水中移動体1の状態量Aに依存しない固定の二次元のXY座標系を全体座標系とした場合について説明するが、必ずしも全体座標系を設定する必要はない。
なお、状態量検出部3は、前記状態量Aの検出機能を実現することができれば、前記した以外の任意の機器構成を採用してもよいことは勿論である。
状態量検出部3は、状態量Aの検出を行うと、検出された状態量Aの情報を通信機4へ送る機能を備えている。
通信機4は、状態量検出部3から状態量Aの情報を受け取ると、それを遠隔操作装置2に備えた通信機5を通信対象として送信する機能を備えている。
また、図示しないが、水中移動体1は、移動装置と、該移動装置の制御を行う制御装置とを備えている。
前記移動装置は、水中移動体1に備えたスラスタや舵などのアクチュエータであり、この移動装置の制御出力により、前記した水中移動体1の位置、速度、姿勢、角速度の状態量Aが変化する。
前記制御装置は、後述するように遠隔操作装置2に備えられた操作端末6で操作値Bが定められると、その操作値Bの情報を含むコマンドを遠隔操作装置2から通信機5と通信機4との通信を介して受け取り、操作値Bに応じた指令値を前記移動装置へ与える機能を備えている。
これにより、水中移動体1は、状態量が、遠隔操作装置2の操作端末6で定められる操作値Bに応じて制御される。なお、この操作値Bに応じた水中移動体1の制御は、一般的に水中移動体1やその他の移動体を遠隔操作するために用いられている制御方法に基づくものでよい。制御方法の例としては、たとえば、PID制御やモデル予測制御がある。
なお、移動装置は、水中移動体1の前記状態量Aを変化させる機能を備えていれば、移動装置の形式や、水中移動体1における配置、数などは任意の構成としてもよいことは勿論である。
遠隔操作装置2は、船舶のような水上局、あるいは、地上局に備えらえている。
遠隔操作装置2は、通信機5と操作端末6に加えて、計算部7と、表示部8とを備えた構成とされている。
操作端末6は、図示しないオペレータが水中移動体1の状態量Aを変化させるために、水中移動体1の移動装置の操作値Bを設定する機能を備えるものである。
操作端末6は、前記操作値Bを設定することができれば、コントロールパッドのような手持ち式のものでもよいし、ジョイスティックのような据え置き型のものでもよいし、その他、任意の形式の端末であってもよいことは勿論である。
操作端末6は、操作値Bが設定されると、その操作値Bの情報を計算部7へ送る機能を備えている。
通信機5は、通信機4との通信により水中移動体1から状態量Aの情報を受け取ると、その状態量Aの情報を計算部7へ送る機能を備えている。
なお、通信機4と通信機5との通信方式は、超音波などの音響信号による音響通信であってもよいし、光ファイバを介した光信号や電線を介した電気信号による有線通信であってもよいし、その他任意の通信方式を採用してもよいことは勿論である。
更に、遠隔操作装置2が地上局に備えられている場合は、音響通信や有線通信で水中移動体1と直接通信を行うことは困難なため、この場合は、遠隔操作装置2と水中移動体1との間の通信を、船舶や水上移動体に備えた中継器で中継させるようにすればよい。
計算部7は、状態量Aと操作値Bを受け取ると、水中移動体1の移動範囲情報Cを求め、求められた移動範囲情報Cを表示部8へ送る機能を備えている。なお、計算部7による移動範囲情報Cの導出については後述する。
表示部8は、処理部9と、ディスプレイ10とを備えた構成とされている。
ディスプレイ10は、図1(b)に示すように、水中移動体1の移動範囲11を表示してオペレータが視認可能な状態とすることができれば、フラットディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、バーチャルリアリティ用のヘッドマウントディスプレイ、投影式のディスプレイなど、形式や形状、表示方式は特に限定されない。
処理部9は、計算部7より移動範囲情報Cを受け取ると、ディスプレイ10の形式や形状、表示方式に応じて水中移動体1の移動範囲11を表示する画像を生成して、ディスプレイ10へ送る機能を備えている。
これにより、表示部8では、計算部7より移動範囲情報Cを受け取ると、ディスプレイ10に、図1(b)に示すような水中移動体1の移動範囲11の画像を表示することができる。なお、図1(b)は、水中移動体1の移動範囲11を、たとえば、平面視で表示する場合の例を示してある。
次に、計算部7による移動範囲情報Cの導出について説明する。
水中移動体1については、水中移動体1に備えた移動装置の形式や配置などの情報に基づいて、以下の(1)式のような状態遷移方程式を求めることができる。計算部7には、事前に求められた水中移動体1の状態遷移方程式が与えられる。
i+1=f(x,u) ・・・(1)
ただし、xは水中移動体の状態量、uは移動装置への指令値、iは離散時間
この状態で、計算部7は、状態量検出部3から通信機4と通信機5を介した通信により水中移動体1の状態量Aの検出結果を受け取ると、現在の状態量をxとおく。
操作端末6がオペレータにより操作されて操作値Bが設定され、計算部7がその操作値Bの情報を受け取ると、計算部7は、操作値Bを基に、以下の(2)式に示す移動装置に対する指令値に関する指令値行列uを算出する。
Figure 2018163587
前記指令値行列uの算出方法は、前記した操作値Bに応じた水中移動体1の制御方法に基づいて行う。
たとえば、制御方法がPID制御の場合は、指令値は、1制御周期につき1つである。そこで、PID制御で得られた指令値をuPIDとすると、指令値行列uは、以下の(3)式のように表すことができる。
Figure 2018163587
また、制御方法がモデル予測制御の場合は、最適化で得られる最適入力列をそのまま指令値行列uとして利用することができる。
なお、操作端末6がオペレータにより操作されていない状態では、指令値行列uは、以下の(4)式のようになる。
Figure 2018163587
次に、計算部7は、現在の状態量であるx、および、前記のようにして求めた指令値行列uを、前記(1)式に代入して、以下の(5)式に示す状態量行列xを算出する。
Figure 2018163587
次いで、計算部7は、誤差分散行列CovXを計算する処理を行う。この処理では、計算部7は、先ず、前記(1)式についての偏微分行列Aをnステップ分、計算する。
Figure 2018163587
前記(6)式の偏微分行列Aが求まると、計算部7は、前記(6)式を用いて、以下の(7)式の誤差分散行列CovXを計算する。
Figure 2018163587
前記プロセスノイズQは、水中移動体1の状態量の不確かさを示すものであり、カルマンフィルタなど、一般的な状態推定方法で設定するプロセスノイズと同じ値でよい。
なお、dτは、1制御周期の時間とする例を示したが、前記(1)式から(7)式で時間間隔を合わせておけば、1制御周期の時間のみに限定されるものではない。
その後、計算部7は、表示部8に送る移動範囲情報Cを求める処理を行う。この処理では、計算部7は、先ず、前記(5)式の状態量行列xと、前記(7)式の誤差分散行列CovXを用いて、水中移動体1の移動範囲11を導出する。
状態量行列xのi番目の成分xは、iステップ目の水中移動体1の予測される状態量(位置)の平均であり、移動範囲11の中心位置となる。
計算部7は、移動範囲11の形状を、誤差分散行列CovXの位置成分、たとえば、2次元平面の場合は(1,1)、(1,2)、(2,1)、(2,2)成分を用いて求める。この誤差分散行列CovXの位置成分を抜き出して、各成分の平方根を取り、平方根の正の値を各成分とする行列をSとすると、計算部7は、移動範囲11の形状を、Sの固有値および固有ベクトルから求めるようにする。前記固有値は、移動範囲11の形状を楕円とするときの長軸と短軸の長さであり、前記固有ベクトルは、全体座標系に対する長軸と短軸の方向ベクトルである。
これにより、計算部7では、図1(b)に示すように、中心位置をxとする破線で示された楕円により、iステップ目の水中移動体1の移動範囲11を算出することができる。
この移動範囲11は、前記(7)式のプロセスノイズに応じて、水中移動体1の状態量の不確かさを、前記固有値により定量的に反映したものとなる。すなわち、前記固有値をそのまま用いた場合の移動範囲11は、水中移動体1の状態量の不確かさ(誤差)に関する標準偏差σを半径としたものとなるので、iステップ目の時点で水中移動体1が移動範囲11に存在する確率は約68%となる。
したがって、必要に応じて、移動範囲11は、固有値をα倍した楕円として示すようにしてもよい。このようにすれば、楕円はασ分の表示とすることができるため、αの値の変更により、移動範囲11に水中移動体1が存在する確率を調整することができる。たとえば、固有値を3倍して3σ分の楕円により移動範囲11を表示するようにすれば、水中移動体1が移動範囲11に存在する確率は約99.7%となる。
計算部7は、前記のように状態量行列xと固有値と固有ベクトルとを求めると、得られた状態量行列xと固有値と固有ベクトルを移動範囲情報Cとして表示部8へ送る機能を備えている。
表示部8の処理部9では、計算部7より受け取る移動範囲情報Cを基に、図1(b)に示すように、x同士を順に結んだ線により水中移動体1の予測軌道12を示すと共に、中心位置をxとする破線で示された楕円により、iステップ目の水中移動体1の移動範囲11を表示する画像を生成して、ディスプレイ10へ送る。
これにより、ディスプレイ10には、操作端末6で定められた操作値Bに対応して、水中移動体1が移動すると予測される予測軌道12が表示されると共に、状態量の不確かさに起因して水中移動体1が予測軌道12上のxからずれを生じるとしても、前記所定の確率で存在すると想定される範囲が移動範囲11として表示される。
この際、移動範囲11は、たとえば、前記固有値を1倍、2倍、3倍した楕円を、それぞれ色を変えて表示するようにしてもよい。このようにすれば、水中移動体1が、どの範囲にどのような確率で存在するかを表示することができる。
また、表示部8では、図2に示すように、ディスプレイ10に、iステップ目の時点での移動範囲11の隣接するもの同士を、接線で接続した画像を表示するようにしてもよい。このようにすれば、離散時間の間の時点で水中移動体1が移動すると予測される位置についても、時間経過に沿う移動予測領域13として表示することができる。
更に、表示部8では、図2に示すように、ディスプレイ10に、iステップ目の時点に対応する時間を表示するようにしてもよい。図2では、1ステップ当たり1秒の場合の例を示してある。なお、1ステップ当たりの時間に応じて、表示する時間を変更してよいことは勿論である。更に、たとえば、1ステップ当たり0.5秒の場合は、1ステップおきに1秒、2秒と表示するなど、全てのステップに時間を表示することに限定されるものではない。
したがって、本実施形態の移動体の移動予測方法および移動予測システムによれば、水中移動体1を操作端末6を用いて遠隔操作するときに、水中移動体1の状態量の制御の不確かさを考慮して、水中移動体1がこれから移動すると予測される予測軌道12と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲11を表示することができる。
更に、オペレータが操作端末6を操作して操作値Bを変化させると、表示部8のディスプレイ10には、その操作値Bに応じて水中移動体1がこれから移動する予定の予測軌道12と移動範囲11を表示することができる。
よって、本実施形態の移動体の移動予測方法および移動予測システムによれば、オペレータは、操作端末6による水中移動体1の遠隔操作を行うときに、表示部8のディスプレイ10に表示される水中移動体1の予測軌道12と移動範囲11を容易に把握することができる。よって、オペレータは、状態量の制御に不確かさを有する水中移動体1についての操作を直感的に行うことができる。
なお、前記においては、ディスプレイ10に、水中移動体1の予測軌道12と移動範囲11を、平面的に示す場合の例について説明したが、水中移動体1の位置が分かっていて、音響ソーナーなどの情報を基に水中移動体1の周囲の環境地図を描画することができれば、その環境地図に合わせて水中移動体1の予測軌道12と移動範囲11を表示するようにしてもよい。
また、水中移動体1に進行方向の前方を撮影するカメラが装備されている場合は、そのカメラの画像に、水中移動体1の予測軌道12と移動範囲11を、角度と位置を合わせて表示するようにしてもよい。このようにすれば、オペレータの操作性について更なる向上化を図ることができる。
更に、水中移動体1の状態量検出部3にて、水中移動体1の位置が取得できず、水中移動体1の速度と角速度しか検出できない場合は、状態量xの位置は、(X,Y)=(0,0)として計算するようにすればよい。この場合は、水中移動体1の現在位置を原点とする座標系を全体座標系とすればよい。
表示部8のディスプレイ10に表示する予測軌道12と移動範囲11は、通信や処理による時間遅れを考慮した表示としてもよい。すなわち、たとえば、制御周期が1ステップ当たり1秒の場合であり、水中移動体1の状態量検出部3が状態量Aを出力してから、その状態量を現在の状態量xとした処理が行われて、表示部8のディスプレイ10に予測軌道12と移動範囲11が表示されるまでに3秒の遅れが生じる場合は、xからの予測軌道12と移動範囲11を表示するようにすればよい。
更に、本実施形態の移動体の移動予測方法および移動予測システムは、水中移動体1は2次元平面を移動するものとし、状態量Aは、たとえば、X,Y平面での位置・速度、姿勢、角速度の6変数として説明したが、X,Z平面(X,Y平面と垂直な平面)での位置・速度、姿勢、角速度の6変数としてもよく、更には、状態量Aの変数の数は適宜変更してもよく、水中移動体1の3次元空間での移動先の予測に容易に拡張することができる。
[第1実施形態の変形例]
図3は、第1実施形態の変形例として、移動体の移動予測システムの別の構成を示す概要図である。
なお、図3において、第1実施形態と同一のものには同一符号を付して、その説明を省略する。
本変形例の移動体の移動予測システムは、図3に示すように、第1実施形態の移動体の移動予測システムと同様の構成において、遠隔操作装置2に計算部7を備える構成に代えて、水中移動体1に計算部7を備える構成としたものである。
水中移動体1では、計算部7は、状態量検出部3と通信機4に接続された構成とされている。遠隔操作装置2では、操作端末6と表示部8が通信機5に接続された構成とされている。
また、前記構成に対応して、水中移動体1の通信機4と、遠隔操作装置2の通信機5は、それぞれ以下のような機能を備えるものとされている。
すなわち、遠隔操作装置2の通信機5は、操作端末6で操作値Bが設定されると、その操作値Bの情報を、水中移動体1の通信機4を通信対象として送信する機能を備えている。
水中移動体1の通信機4は、通信機5より操作値Bの情報を受け取ると、それを計算部7へ送る機能を備えている。これにより、計算部7では、操作値Bと、状態量検出部3より受け取る状態量Aの情報とを基に、第1実施形態と同様に、移動範囲情報Cを求める処理が行われて、求められた移動範囲情報Cは、通信機4へ送られる。
通信機4は、計算部7より移動範囲情報Cを受け取ると、それを遠隔操作装置2に備えた通信機5を通信対象として送信する機能を備えている。
遠隔操作装置2では、通信機5は、通信機4との移動範囲情報Cを受け取ると、それを表示部8へ送る機能を備えている。
以上の構成としてある本変形例によっても、第1実施形態と同様に使用して同様の効果を得ることができる。
[第2実施形態]
図4は、移動体の移動予測システムの第2実施形態を示すもので、図4(a)は移動体の移動予測システムの全体構成の概要図、図4(b)は、表示部における水中移動体の移動範囲の表示例を示す図である。図5は、表示部における水中移動体の移動範囲の別の表示例を示す図である。
本実施形態の移動体の移動予測システムは、図4(a)に示すもので、第1実施形態の移動体の移動予測システムと同様の構成に加えて、遠隔操作装置2に、外乱情報部14を備えた構成とされている。
外乱情報部14は、水中移動体1に作用する外乱に関する外乱情報として、たとえば、水中移動体1が運用される領域に存在している潮流のデータDを記憶し、計算部7からの要求に応じて計算部7へ与える機能を備えている。
この外乱情報部14に記憶される潮流のデータDとしては、たとえば、海上保安庁のデータベースなどで海域ごとに公開されている潮流に関する情報から取得するようにすればよい。あるいは、水中移動体1が運用される領域に存在している船舶や水上航走体やブイのような海上観測点、他の水中移動体、人工衛星が収集している潮流に関するデータから解析により推定される潮流のデータDを用いるようにしてもよい。更には、過去に収集された季節や日付、天候ごとの潮流に関するデータ、潮流の予測モデル、地形データなどから解析により推定される潮流のデータDを用いるようにしてもよい。
本実施形態では、計算部7は、移動範囲情報Cを求める処理を行うときには、水中移動体1の現在位置が含まれる領域の潮流のデータDを外乱情報部14に要求し、その潮流のデータDを外乱情報部14から受け取る機能を備えている。更に、計算部7は、潮流のデータDを考慮して、潮流を外乱として受けながら移動する水中移動体1についての移動範囲情報Cを求める処理を行う機能を備えている。
この場合、計算部7は、水中移動体1の状態遷移方程式を、以下の(1A)式のように、水中移動体1に加えて、水中移動体1の現在位置に存在する潮流の潮流方向角度φと潮流速度vの影響を受けることを考慮して拡張させた状態遷移方程式として設定するようにすればよい。
i+1=f(x,u,v,φ) ・・・(1A)
この場合は、計算部7では、第1実施形態と同様の処理を行うことで、移動範囲情報Cを求めることができる。
この移動範囲情報Cに基づいて、表示部8では、ディスプレイ10に、図4(b)に示すように、潮流の影響下における水中移動体1の予測軌道12aと移動範囲11a、更には、移動予測領域13aを表示することができる。
また、この際、図5に示すように、潮流の影響を考慮しない条件、すなわち、第1実施形態と同様に、(1)式の状態遷移方程式に基づいて得られる予測軌道12を、同じ画面に表示するようにしてもよい。このようにすれば、オペレータは、水中移動体1に対する潮流の影響を、視覚の情報により確認することができる。
このように、本実施形態の移動体の移動予測システムによれば、第1実施形態の移動体の移動予測システムと同様に使用して、水中移動体1を操作端末6を用いて遠隔操作するときに、潮流が存在している環境下において、水中移動体1がこれから移動すると予測される予測軌道12aと、存在する確率が定量的に定まった移動範囲11a、および移動予測領域13aを表示することができる。
よって、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第2実施形態においては、状態遷移方程式として、潮流方向角度φと潮流速度vの影響を受けることを考慮して拡張させた(1A)式を用いるものとして説明した。これに対し、潮流以外の外乱の影響が存在する場合であって、外乱量を、水中移動体1の状態量に依存する方程式d(x,u)で一般化して示すことができる場合は、外乱の影響を受けることを考慮して拡張させた以下の(1B)式を、水中移動体1の状態遷移方程式として用いるようにすればよい。なお、外乱量d(x,u)は、任意の方程式でよく、更に、サイン波のように繰り返し変動するものであってもよいし、一定値であっても構わない。
i+1=f(x,u,d(x,u)) ・・・(1B)
これにより、水中移動体1に作用する様々な外乱が存在する環境下における水中移動体1の予測軌道12aと移動範囲11a、更には、移動予測領域13aを表示することができる。
また、前記においては、潮流やその他の外乱の影響を、状態遷移方程式を(1A)式や(1B)式のように拡張させることで対応する場合について説明した。これに対し、状態遷移方程式は、第1実施形態と同様に前記(1)式のままとし、前記(7)式におけるプロセスノイズQを、潮流やその他の外乱の影響を含めたプロセスノイズQとして設定するようにしてもよい。この場合は、表示部8のディスプレイ10には、予測軌道12の位置は図1(a)に示したものと変わらずに、移動範囲11が外乱の影響を受ける方向に沿って延びた状態の画像を表示することができる。
更に、前記第2実施形態では、外乱情報部14は、遠隔操作装置2に備えるものとして説明したが、たとえば、図3に示したように計算部7を水中移動体1側に備える構成とする場合は、外乱情報部14を水中移動体1に備える構成としてもよい。
この場合、外乱情報部14は、水中移動体1の対水速度と対地速度との差や、水中移動体1の移動装置で発生させている推進力および方位制御推進力と、水中移動体1の実際の方位および対地速度、対水速度との差、その他、従来採用あるいは提案されている潮流の推定手法を用いて推定された潮流方向角度と潮流速度を、計算部7に与える機能を備えていてもよい。
これらの構成によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[他の移動体への適用]
前記各実施形態とその変形例では、本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムを、水中移動体1の移動先の予測に適用した例を示した。
これに対し、本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムは、制御される状態量が不確かさを含む移動体、更には、外乱を受けることが考えられる移動体であれば、以下のように、水中移動体1以外の移動体の移動先の予測に適用してもよい。
本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムは、移動体として、遠隔操作型の水上移動体の移動先の予測に適用してもよい。
この場合、水上移動体に備える状態量検出部は、全地球航法衛星システム(GNSS)の受信部を含んだ構成としてよい。
その他の構成は、前記各実施形態とその変形例と同様の構成とすればよい。
これにより、本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムによれば、水上移動体を操作端末を用いて遠隔操作するときに、水上移動体の状態量の制御の不確かさを考慮して、水上移動体がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
更に、水上移動体が潮流や風を外乱として受ける環境下の場合は、水上移動体に作用する外乱に関する情報を外乱情報部14に外乱情報として蓄積して用いることで、水上移動体を操作端末を用いて遠隔操作するときに、水上移動体がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムは、移動体として、遠隔操作型の航空機の移動先の予測に適用してもよい。
この場合、航空機に備える状態量検出部は、全地球航法衛星システム(GNSS)の受信部を含んだ構成としてよい。
その他の構成は、前記各実施形態とその変形例と同様の構成とすればよい。
これにより、本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムによれば、航空機を操作端末を用いて遠隔操作するときに、航空機の状態量の制御の不確かさを考慮して、航空機がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
更に、航空機が風を外乱として受ける環境下の場合は、航空機に作用する外乱に関する情報を外乱情報部14に外乱情報として蓄積して用いることで、航空機を操作端末を用いて遠隔操作するときに、航空機がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムは、移動体として、遠隔操作型の宇宙機の移動先の予測に適用してもよい。
この場合、宇宙機に備える状態量検出部は、従来宇宙機に採用されているか、あるいは、採用することが提案されている状態量検出部を適宜選定すればよいことは勿論である。
これにより、本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムによれば、宇宙機を操作端末を用いて遠隔操作するときに、宇宙機の状態量の制御の不確かさを考慮して、宇宙機がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
更に、宇宙機が太陽などからの電磁波の放射圧を外乱として受ける環境下の場合は、宇宙機に作用する外乱に関する情報を外乱情報部14に外乱情報として蓄積して用いることで、宇宙機を操作端末を用いて遠隔操作するときに、宇宙機がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムは、軟弱な地面を走行する遠隔操作型のクローラ型や車輪型の走行車の移動先の予測に適用してもよい。
この場合、走行車に備える状態量検出部は、従来自律走行車に採用されているか、あるいは、採用することが提案されている状態量検出部を適宜選定すればよく、全地球航法衛星システム(GNSS)の受信部を含んだ構成としてもよい。
これにより、走行時に軟弱な地面とクローラや車輪との間で滑りを生じるために、自機の状態量の制御に不確かさを有する走行車を、操作端末を用いて遠隔操作するときに、状態量の制御の不確かさを考慮して、走行車がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
更に、走行車が、傾斜のある軟弱な地面を走行するときには、地面の傾斜に沿って滑り落ちる現象が外乱として作用するようになる。したがって、この場合は、地面の傾斜方向や傾斜角度に関する情報を外乱情報部14に外乱情報として蓄積して用いることで、走行車を操作端末を用いて遠隔操作するときに、走行車がこれから移動すると予測される予測軌道と、存在する確率が定量的に定まった移動範囲とを表示部に表示することができる。
なお、本発明は前記各実施形態とその変形例にのみ限定されるものではない。
本発明の移動体の移動予測方法および移動予測システムは、制御される状態量が不確かさを含む移動体であれば、前記した以外のいかなる移動体に適用してもよい。
たとえば、移動体に備えた状態量検出部における検出精度があまり高くないことに起因して、制御される状態量が不確かさを含むような移動体に適用してもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 水中移動体(移動体)、2 遠隔操作装置、3 状態量検出部、4 通信機、5 通信機、6 操作端末、7 計算部、8 表示部、11,11a 移動範囲、12,12a 予測軌道、13,13a 移動予測領域、14 外乱情報部、A 状態量、B 操作値、C 移動範囲情報、D 潮流のデータ(外乱情報)

Claims (4)

  1. 操作端末で遠隔操作型の移動体に備えた移動装置の操作値が設定される処理と、
    前記移動体に備えた状態量検出部で移動体の状態量を検出する処理と、を行い、
    計算部は、
    前記操作端末で設定された操作値に基づく前記移動体の移動装置に対する指令値を求める処理と、
    前記状態量検出部より状態量の検出結果を受け取り、移動体の現在の状態量を定める処理と、
    前記移動体の状態遷移方程式と、前記指令値と、前記移動体の現在の状態量とを基に、ステップごとに対する前記移動体の状態量を求める処理と、
    前記状態遷移方程式の偏微分行列と、前記移動体の状態量の不確かさを示すプロセスノイズとを基に、誤差分散行列を求める処理と、
    前記誤差分散行列の位置成分を抜き出した行列の固有値と、固有ベクトルとを求める処理と、
    前記ステップごとに対する前記移動体の状態量、前記固有値、および、前記固有ベクトルを移動範囲情報として表示部に送る処理とを行い、
    前記表示部は、ディスプレイに、前記ステップごとに対する前記移動体の状態量を結んだ予測軌道と、前記固有値および前記固有ベクトルとから求まる形状の移動範囲を表示する処理を行うこと
    を特徴とする移動体の移動予測方法。
  2. 前記計算部は、前記状態遷移方程式を、前記移動体に作用する外乱の影響を考慮して拡張した状態遷移方程式とするか、または、前記プロセスノイズを、前記外乱の影響を含むプロセスノイズとする
    請求項1記載の移動体の移動予測方法。
  3. 前記移動体は、水中移動体とする
    請求項1または2記載の移動体の移動予測方法。
  4. 移動体に設けられた状態量検出部と、
    遠隔操作装置に備えられた操作端末および表示部と、
    前記移動体または前記遠隔操作装置に備えられた計算部と、を有し、
    前記計算部は、
    前記状態量検出部が検出した移動体の状態量の検出結果を受け取り、移動体の現在の状態量を定める機能と、
    前記操作端末で設定された操作値を受け取り、該操作値に基づく前記移動体の移動装置に対する指令値を求める機能と、
    前記移動体の状態遷移方程式と、前記指令値と、前記移動体の現在の状態量とを基に、ステップごとに対する前記移動体の状態量を求める機能と、
    前記状態遷移方程式の偏微分行列と、前記移動体の状態量の不確かさを示すプロセスノイズとを基に、誤差分散行列を求める機能と、
    前記誤差分散行列の位置成分を抜き出した行列の固有値と、固有ベクトルとを求める機能と、
    前記ステップごとに対する前記移動体の状態量、前記固有値、および、前記固有ベクトルを移動範囲情報として表示部に送る機能とを備え、
    前記表示部は、ディスプレイに、前記ステップごとに対する前記移動体の状態量を結んだ予測軌道と、前記固有値および前記固有ベクトルとから求まる形状の移動範囲を表示する機能を備えたこと
    を特徴とする移動体の移動予測システム。
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