JP2018163510A - 通知システム、通知方法および通知プログラム - Google Patents

通知システム、通知方法および通知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】患者宅の状況に適合させた効率的な通知を実現する。【解決手段】通知システムは、受信部と、補正部と、算出部と、送信部と、を備える。受信部は、目的住所を受信する。補正部は、目的住所への通知の送信タイミングを、目的住所の住宅属性に応じて補正する。算出部は、目的住所と第1のユーザとの距離を算出する。送信部は、補正部により補正された送信タイミングに対応する距離と算出部が算出した距離との比較結果に基づき、目的住所に対応付けて通知を送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、通知システム、通知方法および通知プログラムに関する。
社会の高齢化と医療機関不足に伴い、在宅医療のニーズが高まっている。在宅医療を行う場合、医者が患者宅を訪問して診察を行う。
これまでに在宅医療を円滑に実現するための技術が提案されている。たとえば、在宅要介護者の緊急支援システムが提案されている(特許文献1)。この緊急支援システムでは、在宅要介護者の生体データと画像データを緊急信号とともに送出する。そして、中央管理装置が生体データ、画像データ、介護情報とともに、在宅要介護者宅へのルート情報等を管理する。緊急支援システムは、交通事情に応じて在宅要介護者宅までの最短ルートを選択して、輸送車を走行させる。
また、住所を文字列として入力された場合に、文字列に含まれる英数字が建物の名称か、部屋番号か、階数か、などを判断する自然語解析方法が提案されている(特許文献2)。
特開平10−85192号公報 特開平9−44496号公報
しかしながら、上記のような従来のシステムでは、在宅医療に向かう医者が患者宅に到着するまでの支援を行うことは必ずしも容易ではなかった。
たとえば、区画整理されていない古い地域などは、一般的な地図やカーナビには表示されない道や自動車では通れない隘路が存在する場合がある。また大規模マンションの場合、入口から住居までの道順が複雑で外部者には理解しにくいことがある。
このため、特に初診で医者が訪問する場合、患者宅を見つけるまでに時間がかかることがある。また、夜間等に緊急で訪問診療を行うときは、医者が患者宅を見つけるまでに時間がかかると、患者および患者の家族の心理的負担が増す。また、患者に異常が発生して医者が緊急に訪問する場合は、医者が患者宅を見つけるまでに時間がかかると、患者の状態に影響する可能性もある。
1つの側面では、患者宅の状況に適合させた効率的な通知を実現することができる通知システム、通知方法および通知プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、目的住所を受信し、目的住所への通知の送信タイミングを目的住所の住宅属性に応じて補正し、目的住所と第1のユーザとの距離を算出し、補正された送信タイミングに対応する距離と算出した距離との比較結果に基づき、目的住所に対応付けて通知を送信する。
本発明の1実施形態によれば、患者宅の状況に適合させた効率的な通知を実現することができる。
図1は、第1の実施形態に係る通知システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る通知システムにおける患者情報の構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る通知システムにおけるタイミング情報の構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る通知システムの通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る通知システムにおける第1の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る通知システムにおける第2の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る通知システムにおける第3の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施形態に係る通知システムの構成の一例を示す図である。 図9は、第2の実施形態に係る通知システムにおける患者情報の構成の一例を示す図である。 図10は、第2の実施形態に係る通知システムにおける医者情報の構成の一例を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る通知システムにおけるタイミング情報の構成の一例を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係る通知システムの通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、第2の実施形態に係る通知システムにおける第1の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図14は、第2の実施形態に係る通知システムにおける第2の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、第3の実施形態に係る通知システムにおける患者情報の構成の一例を示す図である。 図16は、第3の実施形態に係る通知システムにおけるタイミング情報の構成の一例を示す図である。 図17は、第3の実施形態に係る通知システムの通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図18は、第3の実施形態に係る通知システムにおける補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図19は、実施形態に係る通知プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示する通知システム、通知方法および通知プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る通知システム1の構成の一例を示す図である。第1の実施形態に係る通知システム1は、患者の住所に基づき、当該住所の住宅属性に基づいて、患者に医者の到着を知らせる通知の送信タイミングを調整する。たとえば、通知システム1は、患者の住所表記に基づき、当該住所の住宅属性を推定する。たとえば、通知システム1は、当該住宅が建物の何階かを推定する。また、通知システム1は、当該住所の周辺状況を推定する。また、通知システム1は、当該住宅が一軒家か施設かを推定する。そして、通知システム1は、推定した住宅属性に基づき、通知の送信タイミングを調整する。ここで、住宅属性とは、住所から推定される住宅の特徴であり、当該住宅への行きやすさに影響する特徴である。たとえば、以下に説明する階数、隘路係数、住居種別等が住宅属性に該当する。
図1に示すように、通知システム1は、サーバ10と、情報処理端末20および30と、を備える。サーバ10と、情報処理端末20および30と、はネットワーク40を介して通信可能に接続される。サーバ10は、情報処理端末20から送信される通知リクエストに応じて、情報処理端末20から送信される住所に対応する情報処理端末30に通知を送信する。
情報処理端末20は、たとえば医者が使用する情報処理装置である。情報処理端末20はユーザからの情報の入力を受付け、ネットワーク40経由でサーバ10に情報を送信する。情報処理端末20はたとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ等、ユーザが携帯可能な小型情報処理装置である。情報処理端末20は、医者が在宅医療のため患者宅に向かう際に使用する自動車等の乗り物に搭載されてもよい。たとえば、情報処理端末20は、カーナビシステムの一部であってもよい。また、医者が使用するスマートフォンとカーナビシステム全体が情報処理端末20を構成するものとしてもよい。情報処理端末20は、自装置の位置を検知するGPS(Global Positioning System)機能を有するものとする。情報処理端末20は、ユーザから通知リクエストの入力を受け付ける。通知リクエストには情報処理端末20を使用する医者を特定する情報が含まれる。また、情報処理端末20は、ユーザによる患者の居宅の住所入力を受け付ける。情報処理端末20は、受け付けた通知リクエストと住所とをサーバ10に送信する。
情報処理端末30は、たとえば患者または患者の介護者や家族が利用する情報処理装置である。情報処理端末30はたとえば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットコンピュータ、スマートフォン等である。情報処理端末30は、サーバ10からネットワーク40経由で通知を受信する。情報処理端末30は、通知に対する応答を送信する機能を有してもよい。
(サーバ10の構成の一例)
サーバ10は、記憶部11と、制御部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15と、を有する。
記憶部11は、サーバ10における処理に使用される情報および処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部11はたとえば、半導体メモリ素子や記憶装置である。半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
制御部12は、サーバ10の動作および機能を制御する。制御部12としてたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部12に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。制御部12の構成については後述する。
通信部13は、サーバ10と情報処理端末20,30との間での情報の送受信を実現する。通信部13が実現する通信の形式は特に限定されない。通信部13はたとえば、情報処理端末20,30が対応する形式であれば、無線通信および有線通信の何れを実現してもよい。通信部13の具体的態様は特に限定されない。
入力部14は、サーバ10に対する外部からの情報の入力を受け付ける。入力部14はたとえば、マウス、キーボード、ジョイスティック、タッチパネル等である。
出力部15は、任意の形式の情報を外部に出力する。出力部15はたとえば、モニタ、スピーカ、プリンタ等である。
(記憶部11に記憶される情報の一例)
記憶部11は、患者記憶部111と、タイミング記憶部112と、を有する。
図2は、第1の実施形態に係る通知システムにおける患者情報の構成の一例を示す図である。図2に示すように、患者情報は、「患者ID」、「氏名」、「住所」、「電話番号(固定)」、「電話番号(携帯)」、「メールアドレス1」、「メールアドレス2」、「住居種別」を含む。「患者ID」は、在宅医療を受ける患者を一意に特定する識別子(Identifier)である。患者IDは、通知システム1のサービスを受ける患者各々に割り当てられる。「氏名」は、対応する患者IDにより識別される患者の氏名である。「住所」は、対応する患者IDにより識別される患者の住所である。ここで、「住所」は実際に当該患者が居住する住宅の住所を指す。「電話番号(固定)」は、対応する患者IDにより識別される患者の固定電話の電話番号である。「電話番号(携帯)」は、対応する患者IDにより識別される患者の携帯電話の電話番号である。「メールアドレス1」は、対応する患者IDにより識別される患者に対する通知の宛先となるメールアドレスである。「メールアドレス2」は、対応する患者IDにより識別される患者に対する通知の予備の宛先となるメールアドレスである。「住居種別」は、対応する患者IDにより識別される患者の居宅の種別を示す。たとえば、「住居種別」は、患者の居宅が一軒家か、マンションか、自宅以外の施設か、などを示す。また、「住居種別」は、患者の居宅がマンションである場合、大規模マンションか、中規模マンションか、小規模マンションか、等を示す。
たとえば、図2の例では、「患者ID,P001」に対応づけて、「氏名、栄阿一郎」、「住所、○○市富士町1−5−5」、「電話番号(固定)、012−345−6789」が記憶される。さらに、「患者ID,P001」に対応づけて、「電話番号(携帯)、090−1234−5678」、「メールアドレス1,ei@yohee.co.jp」、「メールアドレス2,ia@exwab.ne.jp」、「住居種別、一軒家」が記憶される。これは、患者ID「P001」で一意に特定される患者の氏名は、「栄阿一郎」であることを示す。また、栄阿一郎は、○○市富士町1−5−5に住んでいることを示す。また、栄阿一郎の固定電話の電話番号は、012−345−6789であることを示す。また、栄阿一郎の携帯電話の電話番号は、090−1234−5678であることを示す。また、栄阿一郎の通知の宛先となるメールアドレスは、「ei@yohee.co.jp」であることを示す。また、栄阿一郎の予備のメールアドレスは、「ia@exwab.ne.jp」であることを示す。また、栄阿一郎の居宅は一軒家であることを示す。
患者情報は、在宅医療を受ける患者に関する情報であれば、上記の情報に限定されない。患者情報はたとえば、患者の病歴や処方箋など任意の情報をさらに含んでもよい。
図3は、第1の実施形態に係る通知システム1におけるタイミング情報の構成の一例を示す図である。タイミング情報は、通知システム1が情報処理端末20から受信した情報に基づき、情報処理端末30に通知を送るタイミングを決定するための情報である。タイミング情報はたとえば、情報処理端末20の現在位置と患者の居宅との距離が何メートルになった時点で通知を送信するか、を定義する。また、タイミング情報は、患者の居宅の特徴に応じて通知を送信するタイミングを補正するルールを記憶する。また、タイミング情報は、患者の居宅の周辺の状況に応じて通知を送信するタイミングを補正するルールを記憶する。
図3の(A)に示すように、タイミング情報はたとえば、「基準距離」を含む。「基準距離」は、送信タイミングとして予め設定される基本となる距離である。通知システム1においては、情報処理端末20と患者の居宅との距離が、タイミング記憶部112に設定される基準距離になったとき、情報処理端末30に通知が送信される。たとえば、図3の(A)には、「基準距離、500m」が記憶される。これは、通知システム1は、患者の居宅と情報処理端末20との距離が500メートル以下になったと判定すると、患者の情報処理端末30に通知を送信することを意味する。通知システム1においては、基準距離が後述する補正処理により補正されなかった場合は、基準距離を送信タイミングとする。また、通知システム1においては、基準距離が後述する補正処理により補正された場合は、補正後の距離が送信タイミングとなる。
また、図3の(B)に示すように、タイミング情報はたとえば、「階数」と「調整」とを含む。「階数」は、患者の居宅が存在する階数を示す。また、「調整」は、患者の居宅が存在する階数に応じて送信タイミングを補正する数値を示す。「調整」はたとえば、基準距離に加算する数値を示す。
たとえば、図3の(B)中、「階数、1」に対応付けて「調整、0」が記憶される。これは、患者の居宅が1階にある場合、送信タイミングは調整しないことを示す。また、「階数、2」に対応付けて「調整、100」が記憶される。これは、患者の居宅が2階にある場合、基準距離に対して100メートル加算する、送信タイミングの補正を行うことを示す。
このように、第1の実施形態の通知システム1は、患者の居宅の特徴に基づき送信タイミングを調整する。たとえば、地図上では患者の居宅と医者との距離が短くなったように見えても、患者の居宅がマンションの高層階にある場合、マンションに到着してから患者の居宅に到着するまでに長時間要する場合がありうる。また、患者の居宅が隘路が多い場所や一方通行路が多い場所にある場合、居宅の近くに到達してから実際に居宅に到着するまでに時間を要する場合も考えられる。
第1の実施形態の通知システム1は、患者の住宅が見つけにくいと予測される属性を有する場合、通知の送信タイミングを早めるように調整を実行する。このように調整することで、患者の家族等は、通知によって医者の到着が近いことを知らされると迎えに行く等の行動をとることができる。
たとえば、患者の居宅が高層階であれば家族が医者を迎えにいくためにマンションの入口まで降りるのに時間がかかることを考慮して、図3の(B)のように高層階ほど基準距離を大きく補正する。通知システム1は、たとえば、5階に住む患者に対する通知は、基準距離「500m」に「階数、5」に対応する「調整、400」を加算したタイミングで行う。つまり、通知システム1は、医者と患者の居宅との間の距離が500m+400m=900mになった時点で通知を送信する。この時点で患者の家族が通知を受け取ることができれば、医者がマンションの入口に到着するころまでに、家族も5階から下に降りて医者を出迎えることができる。
また、図3の(C)に示すように、タイミング情報はたとえば、「隘路係数」と「調整」とを含む。「隘路係数」は患者の居宅周辺の隘路の多さに応じて設定される係数である。たとえば、「隘路係数」は、患者の居宅から所定範囲内の、所定幅以下の道路の長さを、全ての道路の長さで割った数に応じて設定する。またあるいは、患者の居宅前に所定幅以上かつ所定長さ以上の道路があるか否かに応じて設定する。たとえば、所定幅以下の道路の長さを全ての道路の長さで割った数が、「10」以上の場合に隘路係数を「5」とする。また、所定幅以下の道路の長さを全ての道路の長さで割った数が、「1」の場合に隘路係数を「1」とする。また、所定幅以下の道路の長さを全ての道路の長さで割った数が、「0」の場合に隘路係数を「0」とする。またあるいは、患者の居宅前に所定幅以上かつ所定長さ以上の道路がある場合は、隘路係数を「0」とする。他方、患者の居宅前に所定幅以上かつ所定長さ以上の道路がない場合は、隘路係数を「5」とする。隘路係数の具体的算出手法は特に限定されない。隘路係数は、患者の居宅に自動車で到達する場合の困難度を表すことができれば、どのような手法で算出してもよい。
たとえば、図3の(C)の例では、「隘路係数、1」「調整、100」が対応付けて記憶される。これは、隘路係数が「1」と算出された場合、基準距離に100メートル加算して送信タイミングとすることを示す。すなわち、基準距離が500メートルの場合に隘路係数「1」と算出されると、送信タイミングは600メートルに補正される。
また、図3の(D)に示すように、タイミング情報はたとえば、「住居種別」と「調整」を含む。「住居種別」は、患者の居宅が一軒家か、マンションか、あるいは介護施設などか、を示す。また、マンションの場合に、大規模マンションか、中規模マンションか、小規模マンションか、等を示す。「調整」は、患者の居宅が対応する住居種別の場合に、実行する基準距離に対する調整の内容を示す。たとえば、「調整、なし」は、基準距離を補正しないことを示す。また、「調整、100m加算」は、基準距離に100メートル加算することを示す。また、「調整、100m減算」は、基準距離から100メートル減算することを示す。
たとえば、図3の(D)の例では、「住居種別、介護施設」、「調整、100m減算」が対応付けて記憶される。これは、患者の居宅の住居種別が「介護施設」である場合、基準距離500メートルから100メートル減算して送信タイミングとすることを示す。すなわち、通知システム1は、患者が「介護施設」に居住している場合、医者と居宅との距離が地図上400メートルになった時点で通知を送信することを示す。このように調整するのは、患者の居宅の種類によっては、通知が直前に送信されても家族や介護者の対応が容易であり、通知があまり早いと逆に通知が忘れられたりして対応しにくいことも考えられるためである。
(制御部12の機能および構成の一例)
図1に戻り、サーバ10が有する制御部12につき説明する。制御部12は、受信部121、補正部122、算出部123および送信部124を有する。
受信部121は、情報処理端末20から通知リクエスト(情報処理端末20および医者を特定する情報を含む)と患者の居宅の住所を受信する。受信部121は、受信した住所を補正部122に送信する。
補正部122は、受信した住所と記憶部11に記憶される情報に基づき、送信タイミングの補正を実行する。補正部122はたとえば、受信した住所に含まれる英数字に基づき、患者の居宅の階数を特定する。そして、補正部122は、特定した階数とタイミング記憶部112に記憶される情報に基づき、基準距離に加算または減算する距離を特定する(図3の(B))。また、補正部122はたとえば、受信した住所と地図情報に基づき予め設定された手法に基づき隘路係数を算出する。そして、補正部122は算出した隘路係数に対応する、基準距離に加算または減算する距離を特定する(図3の(C))。また、補正部122はたとえば、受信した住所と患者記憶部111に記憶される情報に基づき、患者の居宅の住居種別を特定する。そして、特定した住居種別に対応する、基準距離に加算または減算する距離を特定する(図3の(D))。
算出部123は、受信部121から通知リクエストを受信する。そして、算出部123は通知リクエストを送信した情報処理端末20から当該情報処理端末20の位置を示すGPS情報の受信を開始する。算出部123は、受信したGPS情報に基づき、当該情報処理端末20と通知リクエストとともに受信部121が受信した住所との距離を算出する。
送信部124は、算出部123が算出した距離と、補正部122が特定した距離に基づき基準距離を補正して得られる距離と、を比較する。そして、送信部124は、算出部123が算出した距離が、補正により得られる距離以下であると判定すると、患者に対応付けて記憶される宛先に通知を送信する。たとえば、送信部124は、通知リクエストとともに受信された住所に対応づけて患者記憶部111に記憶される「メールアドレス1」に通知を送信する。送信部124は、算出部123が算出した距離が、補正により得られる距離より長いと判定した場合、次に算出部123から新たに算出した距離を受信するまで待機する。
(通知処理の流れの一例)
図4は、第1の実施形態に係る通知システム1の通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。通知処理は、情報処理端末20からサーバ10に通知リクエスト(情報処理端末20および医者を特定する情報を含む)と患者の居所の住所とが送信されることで開始する。サーバ10の受信部121は、通知リクエストと住所とを受信する(ステップS41)。受信部121は受信した住所を補正部122に送信する。補正部122は、受信した住所に基づき、基準距離を補正するための数を特定する(補正処理、ステップS42)。他方、通知リクエストは算出部123に送信され、算出部123は、情報処理端末20からGPS情報の受信を開始する(ステップS43)。情報処理端末20は、当該情報処理端末20の現在位置をGPS情報としてサーバ10に送信するものとする。また、情報処理端末20は医者が携帯するかまたは医者が乗車する自動車等に設置され、情報処理端末20の現在位置は医者の現在位置と等しいものとする。算出部123は、受信したGPS情報に基づき、情報処理端末20の現在位置を特定する。そして、算出部123は、情報処理端末20と患者の住所との距離を算出する(ステップS44)。送信部124は、補正部122が特定した数に基づき基準距離を補正して得られる距離と、算出部123が算出した距離と、を比較する(ステップS45)。送信部124は、算出部123が算出した距離が、補正後の距離より長い場合(ステップS45、No)、ステップS43に戻り、算出部123からの次の距離の入力を待つ。他方、送信部124は、算出部123が算出した距離が、補正後の距離以下の場合(ステップS45、Yes)、通知リクエストとともに送信された住所に対応する患者の宛先に通知を送信する(ステップS46)。これで通知処理が完了する。
(階数に基づく第1の補正処理)
図5は、第1の実施形態に係る通知システム1における第1の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5は、患者の居宅の階数に基づく補正処理を示す。図5に示すように、補正部122は、受信部121から患者の住所を受信すると、当該住所に含まれる英数字を特定する。そして、英数字の表記に基づき、患者の居宅が存在する階数を特定する(ステップS51)。そして、補正部122は、タイミング記憶部112を参照して、特定した階数に対応する調整のための距離を特定する(ステップS52)。補正部122は、特定した距離を基準距離に加算または減算する(ステップS53)。階数に基づく補正処理はこれで完了する。
(隘路係数に基づく第2の補正処理)
図6は、第1の実施形態に係る通知システム1における第2の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、患者の居宅の住所周辺の隘路等の状況に基づく補正処理を示す。図6に示すように、補正部122は、受信部121から患者の住所を受信すると、当該住所の周辺所定区画の地図を取得する(ステップS61)。なお、地図情報はサーバ10に予め記憶されるものとしてもよいし、適宜ネットワーク40を介して外部から取得するものとしてもよい。補正部122は、取得した地図に基づき、患者の住所周辺の隘路係数を算出する(ステップS62)。補正部122は、タイミング記憶部112を参照して算出した隘路係数に対応する調整のための距離を特定する(ステップS63)。補正部122は、特定した距離を基準距離に加算または減算する(ステップS64)。隘路等の状況に基づく補正処理はこれで完了する。
(住居種別に基づく第3の補正処理)
図7は、第1の実施形態に係る通知システム1における第3の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7は、患者の居宅の種別に基づく補正処理を示す。図7に示すように、補正部122は、受信部121から患者の住所を受信すると、患者記憶部111を参照し、当該住所の住居種別を特定する(ステップS71)。そして、補正部122は、特定した住居種別に対応する調整のための距離を特定する(ステップS72)。補正部122は、特定した距離を基準距離に加算または減算する(ステップS73)。患者の居宅の種別に基づく補正処理はこれで完了する。
なお、図5乃至図7に示す補正処理は全て実行してもよいし、一部のみを実行してもよい。たとえば、予め隘路が少ないことが分かっている地域であれば、第2の補正処理は実行しないものとしてもよい。また、予め患者がすべて施設に居住していることが分かっている場合などは、第3の補正処理は実行しないものとしてもよい。
(第1の実施形態の効果)
このように、第1の実施形態に係る通知システムは、受信部と、補正部と、算出部と、送信部と、を備える。受信部は、目的住所を受信する。補正部は、目的住所への通知の送信タイミングを、目的住所の住宅属性に応じて補正する。算出部は、目的住所と第1のユーザ(医者、情報処理端末20)との距離を算出する。送信部は、補正部により補正された送信タイミングに対応する距離と算出部が算出した距離との比較結果に基づき、目的住所に対応付けて通知を送信する。このため、第1の実施形態に係る通知システムは、単純に地図から得られる情報に基づいて目的地までの距離から通知の送信タイミングを判断するのではなく、目的地である住宅の特徴に応じて送信タイミングを調整することができる。このため、第1の実施形態に係る通知システムは、患者宅の状況に適合させた効率的な通知を実現することができる。このため、通知システムは、医者の迎えに必要な時間や、患者宅の来客準備に必要な時間等を加味して通知の送信タイミングを設定することができる。このため通知システムは、医者および患者に安心感を与え、利便性を高めることができる。
また、第1の実施形態に係る通知システムにおいて、補正部は、目的住所の階数に応じて送信タイミングを補正する。このため通知システムは、地図上は判断することができない、垂直方向の距離を考慮して、通知の送信タイミングを調整することができる。
また、第1の実施形態に係る通知システムにおいて、補正部は、目的住所の周辺隘路状況に応じて送信タイミングを補正する。このため通知システムは、単に地図上の距離に基づいて通知の送信タイミングを決定するのではなく、実際の交通の困難さおよび容易さを考慮して、通知の送信タイミングを調整することができる。
また、第1の実施形態に係る通知システムにおいて、補正部は、目的住所の住宅の種類に応じて送信タイミングを補正する。このため、通知システムは、住宅の性質上、通知を到着直前にした方がいい場合など、ユーザの具体的な事情を推定して通知の送信タイミングを調整することができる。
また、第1の実施形態に係る通知システムにおいて、送信部は、算出部が算出した距離が送信タイミングに対応する距離に達したとき、目的住所に対応付けて通知を送信する。このため、通知システムは、住所から推定される患者宅の状況に適合させて通知の送信タイミングを調整した上で患者に通知を送信することができる。このため、通知システムは、医者の迎えに必要な時間や、患者宅の来客準備に必要な時間等を加味して通知の送信タイミングを設定することができる。このため通知システムは、医者および患者に安心感を与え、利便性を高めることができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る通知システム1Aの構成の一例を示す図である。第2の実施形態に係る通知システム1Aは、患者の住所と、当該住所に対応するユーザのユーザ属性に基づいて、患者に医者の到着を知らせる通知の送信タイミングを調整する。ここで、ユーザとはたとえば、通知システム1Aを利用する医者および患者である。また、患者の住所に対応するユーザとはたとえば、当該住所を居所とする患者、当該患者の介護者、当該患者の在宅医療のため通知システム1Aを利用する医者である。また、ユーザ属性とはたとえば、医者または患者若しくは患者の介護者に関する特徴である。ユーザ属性はたとえば、患者の介護者の年齢や、認知症の有無、患者の病状などを含む。また、ユーザ属性はたとえば、医者がこれまで同じ患者を何回診断しているか、初診か否か、などを含む。
図8に示す通知システム1Aの構成は、図1に示す第1の実施形態に係る通知システム1と同様である。ただし、通知システム1Aが備えるサーバ10Aの記憶部11Aおよび制御部12Aの機能および構成は、サーバ10の記憶部11および制御部12と異なる。以下、第1の実施形態に係る通知システム1と相違する点について説明する。
(第2の実施形態に係るサーバ10Aの構成の一例)
サーバ10Aは、記憶部11Aと、制御部12Aと、通信部13と、入力部14と、出力部15と、を有する。通信部13、入力部14および出力部15の構成および機能は第1の実施形態と同様である。
記憶部11Aは、サーバ10Aにおける処理に使用される情報および処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部11Aはたとえば、半導体メモリ素子や記憶装置である。半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
記憶部11Aは、患者記憶部111Aと、タイミング記憶部112Aと、医者記憶部113Aと、を有する。
図9は、第2の実施形態に係る通知システム1Aにおける患者情報の構成の一例を示す図である。患者情報は患者記憶部111Aに記憶される。図9の例において、患者情報は、「患者ID」、「氏名」、「住所」、「電話番号(固定)」、「電話番号(携帯)」、「メールアドレス1」、「メールアドレス2」を含む。患者情報はさらに、「介護者年齢」、「指定重病人」、「介護者認知症」を含む。「患者ID」、「氏名」、「住所」、「電話番号(固定)」、「電話番号(携帯)」、「メールアドレス1」、「メールアドレス2」は、図2に示したものと同様である。「介護者年齢」は、対応する患者IDで特定される患者の介護者の年齢を示す。「指定重病人」は、特に緊急時に迅速な対応が必要とされる病気の患者を示す。「介護者認知症」は、対応する患者IDで特定される患者の介護者が認知症であるか否かを示す。
たとえば、図9の例では、「患者ID、P001」に対応付けて、「介護者年齢、83」、「指定重病人、×」、「介護者認知症、○」が記憶されている。これは、患者ID「P001」で特定される患者の介護者の年齢は83才であることを示す。また、患者ID「P001」で特定される患者は指定重病人ではないことを示す。また、患者ID「P001」で特定される患者の介護者は認知症であることを示す。
図10は、第2の実施形態に係る通知システム1Aにおける医者情報の構成の一例を示す図である。医者情報は、医者記憶部113Aに記憶される。図10の例では、医者情報は、「医者ID」、「氏名」、「対応患者」、「診断回数」を含む。「医者ID」は、各医者を一意に特定するための識別子である。「氏名」は対応する医者IDで特定される医者の名前である。「対応患者」は、対応する「医者ID」で特定される医者が対応する患者の患者IDである。「対応患者」は、「医者ID」で特定される医者が在宅医療のために訪問したことがある患者または訪問する予定の患者である。「診断回数」は、対応する「医者ID」で特定される医者が対応する患者をこれまでに在宅医療で診断した回数を示す。
たとえば、図10の例では、「医者ID、D001」、「氏名、医者太郎」、「対応患者、P001,P088,P432」、「診断回数、10,6,0」が記憶される。これは、医者ID「D001」で特定される医者の氏名は「医者太郎」であることを示す。また、医者太郎は、患者ID「P001」、「P088」、「P432」で特定される患者の診察を行っていることを示す。また、医者太郎が、患者ID「P001」の患者を診断した回数は10回であることを示す。また、医者太郎が、患者ID「P088」の患者を診断した回数は6回であることを示す。また、医者太郎が、患者ID「P432」の患者を診断した回数は0回であることを示す。
図11は、第2の実施形態に係る通知システム1Aにおけるタイミング情報の構成の一例を示す図である。タイミング情報は、タイミング記憶部112Aに記憶される。図11の(A)の例では、タイミング情報は、「患者属性」、「調整」、「MSG」を含む。「患者属性」は、患者情報に含まれる特定の情報である。「調整」は、対応する患者属性を有する患者に医者の到着を通知する際に実行する送信タイミングの調整内容を示す。言い換えると、「調整」は、基準距離に対して加算または減算する距離を示す。「MSG」は、対応する患者属性を有する患者に医者の到着を通知する際に、あわせて送信するメッセージの有無および内容を示す。
たとえば、図11の(A)中、「患者属性、介護者年齢70以上」に対応付けて、「調整、50m加算」、「MSG、なし」が記憶される。これは、通知処理の対象である患者に対応付けて、患者情報に「介護者年齢、70」が記憶されている場合、通知の送信タイミングを基準距離に50メートル加算した距離にすることを示す。また、通知処理の対象である患者に通知を送信するとき、付加的なメッセージは送信しないことを示す。
また、図11の(B)の例では、タイミング情報は、「医者属性」、「調整」、「MSG」を含む。「医者属性」は、医者情報に含まれる特定の情報である。「調整」は、対応する医者属性を有する医者についての到着通知を送信する際に実行する送信タイミングの調整内容を示す。言い換えると、「調整」は、基準距離に対して加算または減算する距離を示す。「MSG」は、対応する医者属性を有する医者の到着を通知する際に、あわせて送信するメッセージの有無および内容を示す。なお、図11には図示しないが、第2の実施形態のサーバ10Aは、第1の実施形態のサーバ10と同様、図3に示すタイミング情報も記憶する。
制御部12Aは、サーバ10Aの動作および機能を制御する。制御部12Aとして、たとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部12Aに含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。
制御部12Aは、受信部121A、補正部122A、算出部123Aおよび送信部124Aを有する。
受信部121Aは、情報処理端末20から患者の住所と通知リクエストを受信する。受信部121Aはまた、通知リクエストとともに、情報処理端末20を使用する医者を特定する情報たとえば医者IDを受信する。受信部121Aはまた、通知リクエストとともに、通知リクエストに基づく通知の送信先である患者を特定する情報たとえば患者IDを受信する。ただし、患者の特定は受信した患者の住所に基づき実行するものとしてもよい。
補正部122Aは、受信部121Aから、通知リクエストとともに受信した医者IDと患者IDを受信する。補正部122Aは、医者ID、患者ID、タイミング記憶部112Aおよび医者記憶部113Aに記憶される情報に基づき補正処理を実行する。たとえば、補正部122Aは、受信した医者IDと患者IDに対応して医者記憶部113Aに記憶される「診断回数」を抽出する。そして補正部122Aは、抽出した「診断回数」に対応付けてタイミング記憶部112Aに記憶される「調整」内容を抽出する。補正部122Aはまた、抽出した「診断回数」に対応づけてタイミング記憶部112Aに記憶される「MSG」を抽出する。
補正部122Aはまた、受信した患者IDと患者記憶部111Aおよびタイミング記憶部112Aに記憶される情報に基づき補正処理を実行する。たとえば、補正部122Aは、受信した患者IDに対応づけて患者記憶部111Aに記憶される「介護者年齢」「指定重病人」「介護者認知症」を抽出する。そして、補正部122Aは、抽出した情報を「患者属性」として記憶するタイミング情報を参照し、「調整」内容を抽出する。補正部122Aはまた、抽出した情報を「患者属性」として記憶するタイミング情報に含まれる「MSG」を抽出する。
たとえば、補正部122Aは、「医者ID、D001」、「患者ID、P001」と通知リクエストを受信部121Aから受信したとする。この場合、補正部122Aは、医者ID「D001」および患者ID「P001」に対応して医者記憶部113Aに記憶される「診断回数、10」を抽出する。そして、補正部122Aは、抽出した診断回数とタイミング記憶部112Aに記憶される「医者属性」とを照合する。「診断回数、10」は「医者属性、診断回数3回以上」に該当する。そこで補正部122Aは、「医者属性、診断回数3回以上」に対応付けて記憶される「調整、200m減算」と「MSG、なし」を抽出する。
また補正部122Aは、受信した患者ID「P001」に対応して患者記憶部111Aに記憶される「介護者年齢」、「指定重病人」、「介護者認知症」を抽出する。そして、補正部122Aは、抽出した情報とタイミング記憶部112Aに記憶される「患者属性」とを照合する。「介護者年齢、83」は、「患者属性、介護者年齢70以上」に該当する。そこで補正部122Aは、「患者属性、介護者年齢70以上」に対応付けて記憶される「調整、50m加算」と「MSG,なし」を抽出する。また、補正部122Aは、「指定重病人、×」に該当する患者属性はタイミング記憶部112Aに記憶されていないため、次に「介護者認知症、○」に該当する患者属性の有無を調べる。「介護者認知症、○」は「患者属性、介護者認知症」に該当する。そこで、補正部122Aは、「患者属性、介護者認知症」に対応付けて記憶される「調整、100m加算」と「MSG、なし」を抽出する。
補正部122Aは、抽出した情報(「調整、200m減算」、「調整、50m加算」、「調整、100m加算」)に基づき、基準距離の調整を実行する。基準距離は第1の実施形態と同じく500メートルであるとする。すると、500−200+50+100=450であるから、補正処理後の送信タイミングを示す距離は450メートルである。補正部122Aは、補正した距離と、記憶部11Aから抽出した「MSG」の情報を送信部124Aに送る。
算出部123Aは、第1の実施形態の算出部123と同様である。算出部123Aは、算出した距離を送信部124Aに渡す。
送信部124Aは、算出部123Aが算出した距離と、補正部122Aにより補正された送信タイミングを示す距離と、を比較する。算出部123Aが算出した距離が、補正部122Aによる補正処理後の距離以下であると判定すると、送信部124Aは、医者の到着通知を情報処理端末30に送信する。このとき、送信部124Aは、補正部122Aから受信した「MSG」の情報に基づき、送信する通知にメッセージを追加する。
(第2の実施形態における通知処理の流れの一例)
図12は、第2の実施形態に係る通知システム1Aの通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12に示すように、第2の実施形態に係る通知システム1Aにおいては、まず、情報処理端末20からサーバ10Aに目的住所と通知リクエストとが送信されることで通知処理が開始する。受信部121Aは、目的住所、通知リクエスト、医者IDおよび患者IDを受信する(ステップS1201)。補正部122Aは、記憶部11Aを参照して、目的住所に対応する医者および/または患者の情報を取得する(ステップS1202)。補正部122Aは、記憶部11Aを参照して基準距離に加算または減算する距離を特定する。そして、補正部122Aは、特定した距離で基準距離を補正する(補正処理、ステップS1203)。算出部123Aは、情報処理端末20のGPS機能により送信される情報処理端末20の現在位置を受信する(ステップS1204)。そして、算出部123Aは、情報処理端末20と患者の住所との距離を算出する(ステップS1205)。送信部124Aは、算出部123Aが算出した距離と補正部122Aが補正した距離とを比較する(ステップS1206)。算出した距離が補正後の距離以下であると判定すると(ステップS1206、Yes)、送信部124Aは医者の到着を知らせる通知を患者の情報処理端末30に送信する(ステップS1207)。他方、算出した距離が補正後の距離より長いと判定すると(ステップS1206、No)、送信部124Aは、ステップS1204に戻って、算出部123Aからの次の距離の受信を待つ。これで第2の実施形態における通知処理が完了する。
(第1の補正処理)
図13は、第2の実施形態に係る通知システム1Aにおける第1の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13は、患者の属性に基づく補正処理を示す。図13に示すように、補正部122Aは、受信部121Aから患者の住所ならびに医者および患者を特定する情報を受信すると、目的住所の患者を特定する(ステップS1301)。そして補正部122Aは、特定した患者に対応付けて患者記憶部111Aに記憶される情報を参照する。補正部122Aは、さらに、特定した患者に対応付けて患者記憶部111Aに記憶される情報が、タイミング記憶部112Aに「調整」に対応して記憶される情報に該当するか否かを判定する。補正部122Aは判定結果に基づき、該当する患者属性に対応してタイミング記憶部112Aに記憶される、調整のための補正距離を特定する(ステップS1302)。そして、補正部122Aは、特定した補正距離で基準距離を調整する(ステップS1303)。たとえば、補正部122Aは、特定した補正距離を基準距離に加算または減算する。これで、患者の属性に基づく補正処理は完了する。
(第2の補正処理)
図14は、第2の実施形態に係る通知システム1Aにおける第2の補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14は、医者の属性に基づく補正処理を示す。図14に示すように、補正部122Aは、受信部121Aから患者の住所ならびに医者および患者を特定する情報を受信すると、目的住所の医者を特定する(ステップS1401)。そして補正部122Aは、特定した医者に対応づけて医者記憶部113Aに記憶される情報を参照する。補正部122Aは、さらに、特定した医者に対応付けて医者記憶部113Aに記憶される情報が、タイミング記憶部112Aに「調整」に対応して記憶される情報に該当するか否かを判定する。補正部122Aは判定結果に基づき、該当する医者属性に対応してタイミング記憶部112Aに記憶される、調整のための補正距離を特定する(ステップS1402)。そして、補正部122Aは、特定した補正距離で基準距離を調整する(ステップS1403)。たとえば、補正部122Aは、特定した補正距離を基準距離に加算または減算する。これで、医者の属性に基づく補正処理は完了する。
(第2の実施形態の効果)
上記のように、第2の実施形態に係る通知システムにおいては、補正部はさらに、目的住所への通知の送信タイミングを、目的住所に対応するユーザ属性に応じて補正する。このため、通知システムは、住宅の属性だけでなく、ユーザ各々の特性に応じて通知の送信タイミングを調整することができる。このため、通知システムは、ユーザの状況に応じて送信タイミングを調整することができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る通知システムにおいては、補正部は、送信タイミングを、目的住所に対応するユーザの年齢、病状、家族構成のうち少なくとも一つに応じて補正する。このため、通知システムは、ユーザの具体的な状況に応じて通知の送信タイミングを調整することができる。したがって、患者宅の状況に適合させた効率的な通知を実現することができる。
また、第2の実施形態に係る通知システムにおいては、補正部は、送信タイミングを、第1のユーザ(医者)のユーザ属性に応じて補正する。このため、通知システムは、医者の属性に応じて、通知の送信タイミングを調整することができる。このため、通知システムは、訪問する側および訪問される側の双方にとって便宜のタイミングで通知を送信することができる。
また、第2の実施形態に係る通知システムにおいては、補正部は、送信タイミングを、第1のユーザの目的住所への訪問回数に応じて補正する。このため、通知システムは、医者が訪問し慣れているか否かに応じて、通知の送信タイミングを調整することができる。このため、通知システムは、訪問する側および訪問される側の双方にとって便宜のタイミングで通知を送信することができる。
また、第2の実施形態に係る通知システムにおいては、送信部は、第1のユーザのユーザ属性に応じて、異なる通知を送信する。通知システムはたとえば、第1のユーザ(医者)が目的住所を訪問し慣れていない場合、通知とともにお迎えの依頼を送信する。また、通知システムはたとえば、第1のユーザが目的住所を訪問し慣れている場合、通知にお迎えの依頼を含めずに送信する。このため、通知システムは、訪問する側および訪問される側の双方にとって便宜となる通知の送信を実現することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態に係る通知システム1は、ユーザの居宅の住宅属性に応じて通知を送信するタイミングを調整した。また、第2の実施形態に係る通知システム1Aは、ユーザの属性に応じて通知を送信するタイミングを調整した。ところで、在宅医療を受ける患者の中には、健康状態によっては通知の確認が困難なことも考えられる。また、たまたま健康状態が悪いときであれば、患者が通知を確認できない場合も考えられる。そこで、第3の実施形態に係る通知システム1Bは、通知に対する応答状況に応じて、通知を複数回送信する。
第3の実施形態に係る通知システム1Bの構成および機能は、概ね第2の実施形態に係る通知システム1Aと同様である(図8参照)。通知システム1Bが備えるサーバ10Bは、記憶部11B、制御部12B、通信部13、入力部14および出力部15を有する。通信部13、入力部14および出力部15は第1、第2の実施形態と同様の構成および機能を有する。第3の実施形態のサーバ10Bは、記憶部11Bおよび制御部12Bの構成および機能が第2の実施形態のサーバ10Aの記憶部11Aおよび制御部12Aとは若干異なる。以下、第2の実施形態と異なる点について説明する。
第3の実施形態のサーバ10Bが備える記憶部11Bは、患者記憶部111Bと、タイミング記憶部112Bと、医者記憶部113Aと、を有する。医者記憶部113Aは、第2の実施形態と同様である。患者記憶部111Bおよびタイミング記憶部112Bに記憶される情報は、第2の実施形態の患者記憶部111Aおよびタイミング記憶部112Aに記憶される情報と一部異なる。
図15は、第3の実施形態に係る通知システム1Bにおける患者情報の構成の一例を示す図である。図15に示すように、患者情報は、「患者ID」、「氏名」、「住所」、「電話番号(固定)」、「電話番号(携帯)」、「メールアドレス1」、「メールアドレス2」、「第1連絡先」、「第2連絡先」、「フラグ」を含む。「患者ID」、「氏名」、「住所」、「電話番号(固定)」、「電話番号(携帯)」、「メールアドレス1」、「メールアドレス2」は、図9に示した第2の実施形態に係る患者情報と同様である。図15の患者情報は、「第1連絡先」、「第2連絡先」、「フラグ」を含む点が、第2の実施形態と異なる。
「第1連絡先」は、対応する患者IDにより特定される患者に通知を送信する際に最初に選択される宛先を示す。「第2連絡先」は、通知システム1Bが第1連絡先に通知を送信したが、応答を受信しなかった場合に、通知を再送する宛先を示す。「フラグ」は、複数回通知を送信する処理を適用するか否かを示す。
たとえば、図15の例においては、「患者ID、P001」に対応付けて、「第1連絡先、ei@yohee.co.jp、栄阿花子」、「第2連絡先、jaja@exwab.ne.jp、栄阿鳥子」、「フラグ、有」が記憶される。これは、通知システム1Bは、患者ID「P001」で特定される患者に通知を送信する際は、最初に「ei@yohee.co.jp」で特定されるメールアドレスを送信先として、「栄阿花子」に通知を送信することを示す。また、「栄阿花子」に1回目の通知を送信した後、応答がない場合は、通知システム1Bは所定時間後に「jaja@exwab.ne.jp」で特定されるメールアドレスを送信先として、「栄阿鳥子」に通知を送信することを示す。また、患者ID「P001」の患者に対しては、通知を複数回送信する処理が適用されることを示す。
たとえば、ユーザは「第1連絡先」として患者の介護者の連絡先を登録する。たとえば、患者の配偶者や子供等の連絡先が「第1連絡先」として登録される。しかし、「第1連絡先」のユーザが常に患者の居宅にいるとは限らず、また、「第1連絡先」のユーザに異常が発生する場合も考えられる。たとえば、認認介護の場合に、介護者側に異常が発生する等である。そこで、第1連絡先のユーザが通知を受信しても通知に対応できない場合には、第2連絡先のユーザが対応できるよう、通知システム1Bは通知送信後に所定の条件が満足されたときは最初とは異なる宛先に通知を送信する。
図16は、第3の実施形態に係る通知システム1Bにおけるタイミング情報の構成の一例を示す図である。図16の例では、タイミング情報は、「フラグ有無」、「第1連絡先通知」、「第2連絡先通知」を含む。「フラグ有無」は、患者情報に含まれる「フラグ」が「有」か「無」か、を示す。「第1連絡先通知」は通知を複数回送信する場合に第1回目の通知を送信するタイミングを示す。「第1連絡先通知」としてたとえば、「100m加算」、「100m減算」、「加減なし」等が記憶される。「100m加算」は、他の補正処理の結果得られる距離に対して100メートル加算した距離に、医者が到達したとき通知を送信することを示す。「100m減算」は、他の補正処理の結果得られる距離に対して100メートル減算した距離に、医者が到達したとき通知を送信することを示す。また、「加減なし」は、他の補正処理の結果得られる距離に、医者が到達したとき通知を送信することを示す。「第2連絡先通知」は、複数回通知を送信する処理を実行する場合に、第2回目の通知を送信するタイミングを示す。たとえば、「第2連絡先通知」として「応答無の場合加減なしで通知」、「応答有の場合通知なし」、「なし」等が記憶される。「応答無の場合加減なしで通知」は、第1回目の通知に対して応答がなかった場合は、他の補正処理の結果得られる距離に医者が到達したとき、第2回目の通知を送信することを示す。また、「応答有の場合通知なし」は、第1回目の通知に対して応答があった場合は、第2回目の通知は送信しないことを示す。また、「なし」は、第2回目の通知は送信しないことを示す。
図8を参照し、サーバ10Bが有する制御部12Bについてさらに説明する。制御部12Bは、補正部122Bと送信部124Bの機能および構成が、第2の実施形態に係る制御部12Aの補正部122Aと送信部124Aの機能および構成と異なる。受信部121Aおよび算出部123Aの機能および構成は第2の実施形態と同様である。
補正部122Bは、第1、第2の実施形態と同様に補正処理を実行する。さらに補正部122Bは、患者記憶部111Bを参照し、通知リクエストの対象となる患者に対応づけてフラグが記憶されているか否かを判定する。補正部122Bは、フラグが記憶されていると判定した場合、タイミング記憶部112Bを参照し、「フラグ有」の場合の第1連絡先通知のタイミングを抽出する。補正部122Bは、補正後の距離とともに、抽出したタイミングを送信部124Bに送る。他方、補正部122Bは、フラグが記憶されていないと判定した場合、タイミング記憶部112Bを参照し、「フラグ無」の場合の第1連絡先通知を参照する。そして、補正部122Bは、補正後の距離とともに、抽出したタイミング(図16の例の場合「加減なし」)を送信部124Bに送る。
送信部124Bは、補正部122Bから補正後の距離とともに、補正部122Bが抽出したタイミングを受信する。そして、送信部124Bは、算出部123Aが算出した距離を受信する。送信部124Bは、算出部123Aが算出した距離と、補正部122Bが抽出したタイミングによって補正された距離と、を比較する。たとえば、補正部122Bが「100m加算」というタイミングを抽出した場合、送信部124Bは、補正部122Bによる補正処理後の距離に100メートル加算した距離と、算出部123Aが算出した距離とを比較する。送信部124Bは、算出部123Aが算出した距離が、補正処理後の距離に100メートル加算した距離以下であれば、患者記憶部111Bに記憶される第1連絡先に通知を送信する。そして、送信部124Bは、第1連絡先からの応答まで待機する。送信部124Bは、タイミング記憶部112Bに記憶される「第2連絡先通知」を参照し、タイミング記憶部112Bに記憶されるタイミングで第2連絡先への通知を実行する。たとえば、「応答無の場合加減なしで通知」「応答有の場合通知なし」とタイミング記憶部112Bに記憶されているとする。この場合、送信部124Bは、算出部123Aが算出した距離が、補正部122Bによる補正処理後の距離以下になった時点で、応答を受信したか否か判定する。応答を受信していない場合、送信部124Bは、第2連絡先通知へ通知を送信する。他方、応答を受信している場合、送信部124Bは、第2連絡先通知への通知送信を実行しない。
(第3の実施形態の通知処理の流れの一例)
図17は、第3の実施形態に係る通知システム1Bの通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、受信部121Aは、情報処理端末20から目的住所と通知リクエスト、通知対象に関する情報等を受信する(ステップS1701)。補正部122Bは、受信部121Aが受信した情報から通知処理の対象となる患者の患者情報を特定する(ステップS1702)。補正部122Bは、特定した情報に基づき、通知を送信するタイミングの補正処理を実行する(ステップS1703)。たとえば、補正部122Bは、目的住所の住宅属性や、特定した患者のユーザ属性等に応じて基準距離を補正する。そして、補正部122Bは、特定した患者情報に基づき、通知を複数回送信する処理を実行するか否かを判定する。判定結果および補正後の距離は、送信部124Bに送られる。
算出部123Aは、情報処理端末20からGPS情報を受信する。算出部123Aは、GPS情報に基づき、情報処理端末20の現在位置を取得する(ステップS1704)。そして、算出部123Aは、情報処理端末20の現在位置に基づき、医者と目的住所との距離を算出する(ステップS1705)。算出部123Aは算出した距離を、送信部124Bに渡す。
送信部124Bは、算出部123Aが算出した距離と、補正部122Bから受信した補正後の距離と、を比較する(ステップS1706)。算出した距離が補正後の距離以下であると判定した場合(ステップS1706、Yes)、送信部124Bは、患者情報とタイミング情報を参照する。送信部124Bは、患者情報とタイミング情報とに基づき、第1連絡先へ通知を送信する(ステップS1707)。他方、算出した距離が補正後の距離より長いと判定した場合(ステップS1706、No)、送信部124Bは通知の送信は行わず、ステップS1704に戻って算出部123Aからの次の入力を待つ。
次に、送信部124Bは、第1連絡先からの応答があったか否かを判定する(ステップS1708)。応答があったと判定した場合(ステップS1708、Yes)、送信部124Bは処理を終了する。他方、応答がなかったと判定した場合(ステップS1708、No)、送信部124Bは、第2連絡先へ通知を送信する(ステップS1709)。これで処理は完了する。
(補正処理の流れの一例)
図18は、第3の実施形態に係る通知システムにおける補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。図18は、複数回の通知を送信する場合の補正処理を示す。図18に示すように、補正部122Bは、通知リクエストが受信されると、第1の実施形態または第2の実施形態と同様の補正処理を実行する(ステップS1801)。そして、補正部122Bは、患者記憶部111Bとタイミング記憶部112Bとを参照して、通知対象患者に対応するフラグが有か無かを抽出する(ステップS1802)。そして、補正部122Bは、フラグに対応する処理内容をタイミング記憶部112Bから特定して読み出し、送信部124Bに渡す(ステップS1803)。
(第3の実施形態の効果)
上記のように、第3の実施形態に係る通知システムは、複数の目的住所各々に対応するユーザのユーザ属性を記憶する記憶部をさらに備える。そして、通知システムが備える送信部は、記憶部に、目的住所に対応するユーザに対応づけて所定の情報が記憶されている場合、複数回通知を送信する。このため、通知システムは、ユーザの状況に応じて通知を複数回送信することができ、ユーザの状況に応じたきめ細かな通知送信を実現することができる。
また、第3の実施形態に係る通知システムにおいて、送信部は、目的住所に対応するユーザに対応づけて所定の情報が記憶されている場合、算出部が算出した距離が所定閾値に到達した時点で、目的住所に対応する第1の宛先に第1の通知を送信する。また、送信部は、当該第1の通知に対する応答を受信しなかった場合、目的住所に対応する、第1の宛先とは異なる第2の宛先に第2の通知を送信する。このため、通知システムは、介護者に不具合があり通知を受け取れないような場合には、予め登録された別の宛先に通知を送信することができる。このため、通知システムは、患者の介護者に異常が生じた場合でも効率的な通知を実現することができる。
(その他の実施形態)
これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
第1の実施形態に係る住宅属性に基づく補正処理と、第2の実施形態に係るユーザ属性に基づく補正処理とは任意に組み合わせることができる。また、第1乃至第3の実施形態の補正処理を適宜組み合わせてよい。また、複数の補正処理を組み合わせて実行する場合は、各補正処理に重みづけをして送信タイミングを調整してもよい。
また、上記実施形態は在宅医療を行う医者のために患者または介護者に通知を送信する場合について説明した。しかし、これに限らず、上記実施形態は、ユーザがシステムに目的地の住所を入力し、目的地に到着する前に目的地のユーザに通知を送信する、他の場合にも適用することができる。たとえば、友人や知人の間で訪問前に前もって通知する必要がある場合等に上記実施形態を適用することができる。
また、通知を複数回出す手法は上記の例に限定されず、通知システムはたとえば、算出された距離に応じて複数回の通知を送信するようにしてもよい。通知システムはたとえば、距離が1000メートル、700メートル、400メートルとなった時点それぞれにおいて通知を送信する等してもよい。
[クラウドコンピューティングによる実装]
開示の通知プログラムは、クラウドシステムを構成するサーバに実装し、クラウドシステムを介して、様々な場所に存在する患者および医者にユーザの利便性に資する態様で通知を送信するために使用することができる。
[分散および統合]
図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。たとえば、上記実施形態において、サーバ10の機能として説明した機能は、情報処理端末20および情報処理端末30上で動作するアプリケーションの機能として実装することができる。各機能の配置は、サーバ10(10A,10B)、情報処理端末20,30の処理能力等に基づき決定することができる。
[通知プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをサーバ等のコンピュータからタブレット端末やノート型コンピュータ等のコンピュータに配布し、サーバとコンピュータとが処理を協働して実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図19を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する通知プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図19は、第1〜3の実施形態に係る通知プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図19に示すように、コンピュータ1000は、操作部1100と、ディスプレイ1200と、通信部1300とを有する。さらに、このコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1400と、ROM(Read Only Memory)1500と、RAM(Random Access Memory)1600と、HDD(Hard Disk Drive)1700とを有する。これら1100〜1700の各部はバス1800を介して接続される。
HDD1700には、図19に示すように、上記の実施形態で示した各部と同様の機能を発揮するモジュールを実装することができる通知プログラム1700aが予め記憶される。この通知プログラム1700aについては、図1、図8に示した各々の各構成要素と同様、適宜統合または分離してもよい。すなわち、HDD1700に記憶される各データは、常に全てのデータがHDD1700に記憶される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD1700に記憶されればよい。
そして、CPU1400が、通知プログラム1700aの各モジュールをHDD1700から読み出してRAM1600に展開する。これによって、図19に示すように、通知プログラム1700aは、通知プロセス1600aとして機能する。この通知プロセス1600aは、HDD1700から読み出した各種データを適宜RAM1600上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、通知プロセス1600aは、図1に示した各処理部にて実行される処理を含む。また、CPU1400上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU1400上で動作する必要はなく、必要な処理部のみが仮想的に実現されればよい。
なお、上記の通知プログラム1700aについては、必ずしも最初からHDD1700やROM1500に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。または、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ1000がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておいてもよい。そして、コンピュータ1000がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
1,1A,1B 通知システム
10 サーバ
11 記憶部
111 患者記憶部
112 タイミング記憶部
12 制御部
121 受信部
122 補正部
123 算出部
124 送信部
13 通信部
14 入力部
15 出力部
20 情報処理端末
30 情報処理端末
40 ネットワーク

Claims (15)

  1. 目的住所を受信する受信部と、
    前記目的住所への通知の送信タイミングを、前記目的住所の住宅属性に応じて補正する補正部と、
    前記目的住所と第1のユーザとの距離を算出する算出部と、
    前記補正部により補正された送信タイミングに対応する距離と前記算出部が算出した距離との比較結果に基づき、前記目的住所に対応付けて通知を送信する送信部と、
    を備える通知システム。
  2. 前記補正部は、前記目的住所の階数に応じて前記送信タイミングを補正する、請求項1に記載の通知システム。
  3. 前記補正部は、前記目的住所の周辺隘路状況に応じて前記送信タイミングを補正する、請求項1または2に記載の通知システム。
  4. 前記補正部は、前記目的住所の住宅の種類に応じて前記送信タイミングを補正する、請求項1から3のいずれか1項に記載の通知システム。
  5. 前記送信部は、前記算出部が算出した距離が前記送信タイミングに対応する距離に達したとき、前記目的住所に対応付けて通知を送信する、請求項1から4のいずれか1項に記載の通知システム。
  6. 前記補正部はさらに、前記目的住所への通知の送信タイミングを、前記目的住所に対応するユーザ属性に応じて補正する、請求項1から5のいずれか1項に記載の通知システム。
  7. 前記補正部は、前記送信タイミングを、前記目的住所に対応するユーザの年齢、病状、家族構成のうち少なくとも一つに応じて補正する、請求項1から6のいずれか1項に記載の通知システム。
  8. 前記補正部はさらに、前記送信タイミングを、前記第1のユーザのユーザ属性に応じて補正する、請求項1から7のいずれか1項に記載の通知システム。
  9. 前記補正部は、前記送信タイミングを、前記第1のユーザの、当該目的住所への訪問回数に応じて補正する、請求項1から8のいずれか1項に記載の通知システム。
  10. 前記送信部は、前記第1のユーザのユーザ属性に応じて、異なる通知を送信する、請求項1から9のいずれか1項に記載の通知システム。
  11. 複数の目的住所各々に対応するユーザのユーザ属性を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記送信部は、前記記憶部に、前記目的住所に対応するユーザに対応づけて所定の情報が記憶されている場合、複数回前記通知を送信する、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の通知システム。
  12. 前記送信部は、前記目的住所に対応するユーザに対応づけて所定の情報が記憶されている場合、前記算出部が算出した距離が所定閾値に到達した時点で、前記目的住所に対応する第1の宛先に第1の通知を送信し、当該第1の通知に対する応答を受信しなかった場合、前記目的住所に対応する、前記第1の宛先とは異なる第2の宛先に第2の通知を送信する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の通知システム。
  13. コンピュータに、
    目的住所を受信し、
    前記目的住所への通知の送信タイミングを、前記目的住所の住宅属性に応じて補正し、
    前記目的住所と第1のユーザとの距離を算出し、
    前記補正された送信タイミングに対応する距離と前記算出した距離との比較結果に基づき、前記目的住所に対応付けて通知を送信する、
    ことを含む各処理を実行させることを特徴とする通知方法。
  14. 目的住所を受信し、
    前記目的住所への通知の送信タイミングを、前記目的住所の住宅属性に応じて補正し、
    前記目的住所と第1のユーザとの距離を算出し、
    前記補正された送信タイミングに対応する距離と前記算出した距離との比較結果に基づき、前記目的住所に対応付けて通知を送信する、
    各手順を含む処理を、コンピュータに実行させることを特徴とする通知プログラム。
  15. 在宅医療を受ける患者の住所を受信する受信部と、
    前記患者の住所への到着予定通知の送信タイミングを、前記住所の住宅属性に応じて補正する補正部と、
    前記患者の住所と、在宅医療のため前記住所に往診に向かう医者と、の間の現在の距離を算出する算出部と、
    前記補正部により補正された送信タイミングに対応する距離と前記算出部が算出した距離との比較結果に基づき、前記患者の住所に対応付けて前記医者の到着予定通知を送信する送信部と、
    を備える通知システム。
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