JP2018162927A - ガスアトマイズバーナノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくし得るガスアトマイズバーナノズルを提供する。【解決手段】霧化液体燃料とガス燃料とが混合された霧化混合燃料を噴出する主噴出孔41を備えた第1ノズル部4と、主噴出孔41における霧化混合燃料の噴出方向の基端に液体燃料を噴出する液体燃料噴出孔51、及び、液体燃料噴出孔51から噴出される液体燃料を霧化するためのガス燃料を主噴出孔41の基端に噴出する複数のガス燃料噴出孔52が、主噴出孔41における霧化混合燃料の噴出方向に沿う軸心方向視において、液体燃料噴出孔51の外周部を囲う状態で複数のガス燃料噴出孔52が並ぶ配置形態にて設けられた第2ノズル部5とを備えたガスアトマイズバーナノズルであって、液体燃料噴出孔51が複数設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、霧化液体燃料とガス燃料とが混合された霧化混合燃料を噴出する主噴出孔を備えた第1ノズル部と、主噴出孔における霧化混合燃料の噴出方向の基端に液体燃料を噴出する液体燃料噴出孔、及び、液体燃料噴出孔から噴出される液体燃料を霧化するためのガス燃料を主噴出孔の基端に噴出する複数のガス燃料噴出孔が、主噴出孔における霧化混合燃料の噴出方向に沿う軸心方向視において、液体燃料噴出孔の外周部を囲う状態で複数のガス燃料噴出孔が並ぶ配置形態にて設けられた第2ノズル部とを備えたガスアトマイズバーナノズルに関する。
かかるガスアトマイズバーナノズルは、液体燃料をガス燃料によって霧化して燃焼させるガスアトマイズバーナに利用されるものであり、このガスアトマイズバーナは、例えば、ガラス溶解炉等の加熱対象物の加熱用で用いられる。液体燃料としては、廃油を再生した再生油、重油、軽油、灯油等、種々のものが用いられ、ガス燃料に比べて安価な液体燃料を燃料の一部に用いることにより、ガラス溶解炉等の加熱対象物を加熱するに当たって、エネルギーコストの低減を図っている。
このガスアトマイズバーナは、第2ノズル部の液体燃料噴出孔から噴出される液体燃料を第2ノズル部の複数のガス燃料噴出孔から噴出されるガス燃料により霧化しながら、その霧化液体燃料とガス燃料とを混合して、それらが混合された燃料(以下、霧化混合燃料と記載する場合がある)を第1ノズルの主噴出孔から噴出することにより燃焼させるようになっている。
つまり、液体燃料を単独で噴出させるだけでは、燃焼用空気が十分に供給されないため、適切に燃焼させることができない。
そこで、液体燃料に比べて着火し易いガス燃料を、液体燃料噴出孔の外周部を囲う状態で配置された複数のガス燃料噴出孔から噴出するようにして、液体燃料にガス燃料を接触させて、ガス燃料の圧力により液体燃料を霧化(微粒化)することにより、液体燃料に燃焼用空気が接触し易くする共に、ガス燃料の易燃性により、液体燃料をガス燃料と共に適切に燃焼させるようにしている。
このようなガスアトマイズバーナノズルにおいて、従来は、第2ノズル部に、液体燃料噴出孔が1個設けられていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−137520号公報
従来のガスアトマイズバーナノズルでは、液体燃料をガス燃料と共に安定燃焼させるには、ガス燃料の噴出量と液体燃料の噴出量とを合わせた総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を比較的大きくする必要があり、エネルギーコストの低減を図る上で改善が望まれていた。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくし得るガスアトマイズバーナノズルを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るガスアトマイズバーナノズルは、霧化液体燃料とガス燃料とが混合された霧化混合燃料を噴出する主噴出孔を備えた第1ノズル部と、
前記主噴出孔における霧化混合燃料の噴出方向の基端に液体燃料を噴出する液体燃料噴出孔、及び、前記液体燃料噴出孔から噴出される液体燃料を霧化するためのガス燃料を前記主噴出孔の基端に噴出する複数のガス燃料噴出孔が、前記主噴出孔における霧化混合燃料の噴出方向に沿う軸心方向視において、前記液体燃料噴出孔の外周部を囲う状態で前記複数のガス燃料噴出孔が並ぶ配置形態にて設けられた第2ノズル部とを備えたガスアトマイズバーナノズルであって、その特徴構成は、
前記液体燃料噴出孔が複数設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、液体燃料が複数の液体燃料噴出孔から噴出されることから、液体燃料の噴出流の表面積が大きくなって、液体燃料の噴出流に対して一層広範囲にガス燃料を接触させることができるので、ガス燃料により液体燃料を霧化させる霧化性能が向上して、液体燃料の霧化が一層促進すると共に、その霧化液体燃料とガス燃料との混合が一層促進する。
すると、液体燃料が全体にわたって一層均等に霧化され、その霧化液体燃料とガス燃料とが一層均等に混合された霧化混合燃料が噴出されるようになって、液体燃料に燃焼用空気が一層広範囲にわたって接触し易くなると共に、ガス燃料の易燃性が一層広範囲にわたって作用するので、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくすることが可能となる。
即ち、本発明の発明者らは、従来のガスアトマイズバーナノズルにおいて、液体燃料をガス燃料と共に安定燃焼させるには、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を比較的大きくする必要がある要因を究明すべく鋭意研究し、その要因がガス燃料により液体燃料を十分に霧化できないことにあることを見出した。そして、ガス燃料による液体燃料の霧化性能を向上すべく、鋭意研究し、液体燃料噴出孔を複数設けることにより、上述したように、ガス燃料による液体燃料の霧化性能を向上できることを見出したのである。
このようにして、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくし得るガスアトマイズバーナノズルを提供することができるようになった。
本発明に係るガスアトマイズバーナノズルの更なる特徴構成は、前記軸心方向視において、前記複数の液体燃料噴出孔が環状に並ぶ状態で設けられ、前記複数のガス燃料噴出孔が、環状に並ぶ前記複数の液体燃料噴出孔の外周部に環状に並ぶ状態で設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、環状に並ぶ複数の液体燃料噴出孔から液体燃料が噴出され、それら複数の液体燃料噴出孔の外周部に環状に並ぶ複数のガス燃料噴出孔からガス燃料が噴出されることから、複数の液体燃料噴出孔から噴出される液体燃料に対して、複数のガス燃料噴出孔から噴出されるガス燃料を効率良く接触させることができるので、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を一層小さくしながらも、液体燃料の噴出流に対して広範囲にガス燃料を接触させることができる。
すると、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を一層小さくしながらも、液体燃料の霧化が促進すると共に、その霧化液体燃料とガス燃料との混合が促進するので、液体燃料に燃焼用空気が広範囲にわたって接触し易くなると共に、ガス燃料の易燃性が広範囲にわたって作用する。
従って、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくすることができる。
本発明に係るガスアトマイズバーナノズルの更なる特徴構成は、前記複数の液体燃料噴出孔が、夫々の先端開口が円状に等間隔で並ぶ状態の配置形態で設けられ、
前記複数のガス燃料噴出孔が、夫々の先端開口が、前記複数の液体燃料噴出孔の先端開口が並ぶ円と同心の円状に等間隔で並ぶ状態の配置形態で設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、円状に等間隔で並ぶ複数の液体燃料噴出孔から液体燃料が噴出され、それら複数の液体燃料噴出孔の外周部に同心の円状に等間隔で並ぶ複数のガス燃料噴出孔からガス燃料が噴出されるので、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくしながらも、液体燃料の噴出流に対して、その周方向において、ガス燃料を一層均等に接触させることが可能となる。
すると、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくしながらも、液体燃料の霧化が広範囲にわたって均等に行われると共に、その霧化液体燃料とガス燃料との混合が広範囲にわたって均等に行われるので、液体燃料に燃焼用空気が広範囲にわたって接触し易くなると共に、ガス燃料の易燃性が広範囲にわたって作用する。
従って、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくすることができる。
本発明に係るガスアトマイズバーナノズルの更なる特徴構成は、前記ガス燃料噴出孔が6個設けられ、前記液体燃料噴出孔が3個設けられ、
前記主噴出孔の直径に対する、前記ガス燃料噴出孔の直径の比率、前記液体燃料噴出孔の直径の比率が、夫々、0.4〜0.55の範囲、0.15〜0.18の範囲に設定される点にある。
本発明の発明者らは、ガス燃料による液体燃料の霧化作用及び霧化液体燃料とガス燃料との混合作用を促進させるべく、主噴出孔の直径に対する、ガス燃料噴出孔の直径の比率、液体燃料噴出孔の直径の比率を評価する実験を行った。
そして、主噴出孔の直径に対する、ガス燃料噴出孔の直径の比率、液体燃料噴出孔の直径の比率を、夫々、0.4〜0.55の範囲、0.15〜0.18の範囲に設定すると、ガス燃料による液体燃料の霧化作用及び霧化液体燃料とガス燃料との混合作用を効果的に促進できることを見出した。
即ち、主噴出孔の直径に対するガス燃料噴出孔の直径の比率及び液体燃料噴出孔の直径の比率を小さくし過ぎると、換言すれば、ガス燃料噴出孔の直径や液体燃料噴出孔の直径に対する主噴出孔の直径の比率を大きくし過ぎると、主噴出孔を通流している間でのガス燃料による液体燃料の霧化作用、並びに、霧化液体燃料とガス燃料との混合作用が低下する。
逆に、主噴出孔の直径に対するガス燃料噴出孔の直径の比率及び液体燃料噴出孔の直径の比率を大きくし過ぎると、換言すれば、ガス燃料噴出孔の直径や液体燃料噴出孔の直径に対する主噴出孔の直径の比率を小さくし過ぎると、所定の発熱量を得るための量のガス燃料及び液体燃料を供給して噴出させるには、ガス燃料や液体燃料の供給圧力を高くする必要があり、好ましくない。
そこで、上記特徴構成のように、主噴出孔の直径に対する、ガス燃料噴出孔の直径の比率、液体燃料噴出孔の直径の比率を、夫々、0.4〜0.55の範囲、0.15〜0.18の範囲に設定することにより、ガス燃料による液体燃料の霧化作用及び霧化液体燃料とガス燃料との混合作用を効果的に促進させることができるので、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくすることができる。
当該構成により、特に、ガス燃料の供給圧力を比較的低圧の0.1〜0.3MPa以下のガス圧しか使用できない使用者であっても、適切に油滴を霧化でき、安定燃焼を行うことができる。
本発明に係るガスアトマイズバーナノズルの更なる特徴構成は、3個の前記液体燃料噴出孔は、夫々の先端開口が、1個置きの前記ガス燃料噴出孔の先端開口と周方向での位相が同一になる配置形態で設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、3個の液体燃料噴出孔の先端開口夫々に対するガス燃料噴出孔の先端開口の位置関係が、3個の液体燃料噴出孔の先端開口全てで同様になって、3個の液体燃料噴出孔の先端開口から噴出される液体燃料に対して、6個のガス燃料噴出孔の先端開口から噴出されるガス燃料を一層均等に接触させることができるので、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくしながらも、液体燃料の噴出流に対して広範囲にわたって更に均等にガス燃料を接触させることができる。
すると、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくしながらも、液体燃料の霧化が広範囲にわたって均等に行われると共に、その霧化液体燃料とガス燃料との混合が広範囲にわたって均等に行われるので、液体燃料に燃焼用空気が広範囲にわたって接触し易くなると共に、ガス燃料の易燃性が広範囲にわたって作用する。
従って、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を更に小さくすることができる。
実施形態に係るガスアトマイズバーナノズルを装着したガスアトマイズバーナの縦断展開図 実施形態に係るガスアトマイズバーナノズルの要部の分解斜視図 実施形態に係るガスアトマイズバーナノズルの正面図 実施形態に係る第2ノズルの正面図 評価テストの結果を示す図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
ガスアトマイズバーナは、図1に示すように、液体燃料をガス燃料で霧化しながら、その霧化液体燃料とガス燃料とを混合し、それらガス燃料と霧化液体燃料とが混合された霧化混合燃料を噴出するガスアトマイズバーナノズル1、そのガスアトマイズバーナノズル1に液体燃料とガス燃料とを供給する二重管部材2、及び、冷却用媒体としての水を通流させてガスアトマイズバーナノズル1を冷却する水冷ジャケット3等を備えて構成されている。
このガスアトマイズバーナは、例えば、ガラス溶解炉で用いられるものである。ガラス溶解炉へのガスアトマイズバーナの設置形態は、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して、簡単に説明する。
ガラス溶解炉の炉壁には、炉内に燃焼用空気を供給するための空気通路が設けられる。そして、ガスアトマイズバーナが、ガスアトマイズバーナノズル1から噴出される霧化混合燃料を空気通路から供給される燃焼用空気により燃焼させるべく、炉壁における空気通路の下方に設けられることにより、所謂アンダーポート型に構成されたり、あるいは、空気通路内に設けられることにより、所謂スルーポート型に構成される。
図1〜図3に示すように、ガスアトマイズバーナノズル1は、霧化液体燃料とガス燃料とが混合された霧化混合燃料を噴出する主噴出孔41を備えた第1ノズル(第1ノズル部の一例)4と、主噴出孔41における霧化混合燃料の噴出方向の基端に液体燃料を噴出する液体燃料噴出孔51、及び、液体燃料噴出孔51から噴出されるガス燃料を霧化するためのガス燃料を主噴出孔41の基端に噴出する複数のガス燃料噴出孔52が、主噴出孔41における霧化混合燃料の噴出方向に沿う軸心P方向視において、液体燃料噴出孔51の外周部を囲う状態で複数のガス燃料噴出孔52が並ぶ配置形態にて設けられた第2ノズル(第2ノズル部の一例)5とを備えて構成されている。
そして、本発明では、液体燃料噴出孔51が複数設けられている。
次に、ガスアトマイズバーナについて、説明を加える。
図1及び図2に示すように、水冷ジャケット3は、ガスアトマイズバーナノズル1を内部に収納可能な概略円筒状に構成されて、ガスアトマイズバーナを構成する複数の部材を一体的に組み付けるためのバーナキャップに兼用するように構成されている。
そして、この実施形態では、ガスアトマイズバーナは、バーナキャップに兼用される水冷ジャケット3と、先端部分を突出させた状態で水冷ジャケット3に内嵌状態で配置される第1ノズル4と、先端面を第1ノズル4の基端面に当て付けた状態で配置される第2ノズル5と、その第2ノズル5の外周を覆う状態で、先端が水冷ジャケット3の基端に螺着される概略円筒状の筒状連結部材6と、内管21の先端が第2ノズル5の基端に内嵌され、且つ、外管22の先端が筒状連結部材6の内周面の基端に螺着された状態で組み付けられる二重管部材2等を備えて構成されている。
以下、ガスアトマイズバーナの各部について説明を加える。
尚、水冷ジャケット3、第1ノズル4、第2ノズル5、筒状連結部材6及び二重管部材2は、同軸心状に組み付けられるので、以下の説明、及び、各図面においては、同軸心状となる各部材の軸心を、符号Pにて示す。
図1〜図3に示すように、第1ノズル4は、先端側の小径部分42、その小径部分42より大径の基端側の大径部分43とが同軸心状に連なった形態の2段円柱状の外形になるように構成されている。
主噴出孔41は、第1ノズル4に、その軸心Pと同軸心状になる状態で設けられ、主噴出孔41における基端側の第1ノズル4の大径部分43に位置する部分は、先端側の部分よりも大径の混合部41mに構成されている。
図1〜図4に示すように、第2ノズル5は、外径が第1ノズル4の大径部分43と同径の円盤状部分53と、外径が円盤状部分53よりも小径で、その円盤状部分53の基端面に同軸心状に連なる状態の概略円柱状の外形を有する円柱状部分54とからなる。
この実施形態では、軸心P方向視において、複数の液体燃料噴出孔51が環状に並ぶ状態で、第2ノズル5の円盤状部分53に設けられ、複数のガス燃料噴出孔52が、環状に並ぶ複数の液体燃料噴出孔51の外周部に環状に並ぶ状態で、第2ノズル5の円盤状部分53に設けられている。
更に具体的には、複数の液体燃料噴出孔51が、夫々の先端開口51aが円状に等間隔で並ぶ状態の配置形態で、第2ノズル5の円盤状部分53に設けられ、複数のガス燃料噴出孔52が、夫々の先端開口52aが、複数の液体燃料噴出孔51の先端開口51aが並ぶ円と同心の円状に等間隔で並ぶ状態の配置形態で、第2ノズル5の円盤状部分53に設けられている。
この実施形態では、ガス燃料噴出孔52が6個設けられ、液体燃料噴出孔51が3個設けられている。
ここで、図3及び図4において、3個の液体燃料噴出孔51の先端開口51aが並ぶ噴出口配列円を符号C1で示し、6個のガス燃料噴出孔52の先端開口52aが並ぶ噴出口配列円を符号C2で示す。
因みに、液体燃料噴出孔51の先端開口51aが並ぶ噴出口配列円C1の直径は8mmであり、ガス燃料噴出孔52の先端開口52aが並ぶ噴出口配列円C2の直径は22mmである。当該値は、一例でありC1の直径よりもC2の直径のほうが大きい条件で、適宜変更可能である。
尚、ガスの流れ方向において、ガス燃料噴出孔52の先端開口52aと、液体燃料噴出孔51の先端開口51aとは、同一位置に設けられている。
図1及び図4に示すように、第2ノズル5の円柱状部分54には、後述する二重管部材2から受け入れた液体燃料を3個の液体燃料噴出孔51に供給する液体燃料導入孔55が、その先端の開口部内に3個の液体燃料噴出孔51の基端開口を内在させる状態で、第2ノズル5の軸心Pと同軸心状に設けられている。
更に、液体燃料導入孔55の基端側の部分は、先端側の部分よりも大径の大径部分55bに構成されている。
図1、図3及び図4に示すように、3個の液体燃料噴出孔51は、夫々、軸心が第2ノズル5の軸心Pと平行になる姿勢で、第2ノズル5の円盤状部分53に設けられている。
一方、6個のガス燃料噴出孔52は、夫々、先端側ほど軸心Pに近づき、且つ、軸心P方向視で周方向に同一方向にずれる状態で、第2ノズル5の円盤状部分53に設けられている。
ここで、図3及び図4に示すように、3個の液体燃料噴出孔51は、夫々の先端開口51aが、1個置きのガス燃料噴出孔52の先端開口52aと周方向での位相が同一になる配置形態で、第2ノズル5の円盤状部分53に設けられている。
図1及び図3に示すように、第2ノズル5の円盤状部分53の先端面を第1ノズル4の大径部分43の基端面に同軸心状に当て付けた状態で、円盤状部分53に設けられた6個のガス燃料噴出孔52の先端開口52aが、第1ノズル4の主噴出孔41における混合部41mの開口内に臨む状態となるように構成されている。
ここで、主噴出孔41の直径に対する、ガス燃料噴出孔52の直径の比率、液体燃料噴出孔51の直径の比率が、夫々、0.4〜0.55の範囲、0.15〜0.18の範囲に設定される。
この実施形態では、例えば、主噴出孔41の直径が15mm、ガス燃料噴出孔52の直径が7mm、液体燃料噴出孔51の直径が2.5mmに設定される。
図1に示すように、二重管部材2は、内管21と外管22とを同軸心状に一体的に備えて構成される。内管21は、その外径が、第2ノズル5の円柱状部分54に設けられた液体燃料導入孔55の基端側の大径部分55bの内径と略同一に構成され、外管22は、その内径が第2ノズル5の円柱状部分54の外径よりも大径になるように構成される。
又、二重管部材2の外管22の外周面の先端部には、雄ネジ部23が形成されている。
つまり、二重管部材2は、内管21の先端部が第2ノズル5の液体燃料導入孔55の基端側の大径部分55bに内嵌され、且つ、外管22の先端部分が第2ノズル5の円柱状部分54の基端側部分を覆う状態で、第2ノズル5の基端に連結可能に構成されている。
外管22の内周面と内管21の外周面との間の環状空間が、ガス燃料を供給するガス燃料供給路24に構成され、内管21の内部空間が、液体燃料を供給する液体燃料供給路25に構成される。
つまり、液体燃料供給路25が、液体燃料導入孔55を介して、3個の液体燃料噴出孔51に連通するように構成されている。
そして、図示を省略するが、二重管部材2の基端部には、ガス燃料をガス燃料供給路24に供給するガス燃料供給口が、外管22の内周面と内管21の外周面とにより形成される環状空間に連通する状態で設けられ、並びに、液体燃料を液体燃料供給路25に供給する液体燃料供給口が、内管21内に連通する状態で設けられる。
図1及び図2に示すように、水冷ジャケット3は、軸心P方向に貫通する貫通孔31を備えた概略円筒状に構成され、その周壁部内には、冷却水を通流させる水通流部32が備えられている。
水冷ジャケット3の貫通孔31は、第1ノズル4の小径部分42の外径と略同径の先端側の小径孔部分31sと、第1ノズル4の大径部分43の外径よりも大径の基端側の大径孔部分31bとからなり、基端側向きの段部を有する2段状に構成されている。
水冷ジャケット3の貫通孔31の大径孔部分31bにおける内周面の基端側には、雌ネジ部33が設けられている。
又、水冷ジャケット3には、図示を省略するが、水通流部32に冷却水を供給する入水管部、及び、水通流部32から冷却水を排出させる出水管部が備えられている。
図1に示すように、筒状連結部材6は、外周面及び内周面共に、先端側が基端側よりも小径となる2段状に構成されると共に、内周面が第2ノズル5の円柱状部分54よりも大径となるように構成されている。そして、筒状連結部材6の外周面の先端部には、水冷ジャケット3の貫通孔31における大径孔部分31bの内周面の雌ネジ部33に螺合可能な雄ネジ部61が形成され、筒状連結部材6の内周面の基端部には、二重管部材2の外管22の外周面の雄ネジ部23に螺合可能な雌ネジ部62が形成されている。
図1に示すように、各部材を組み付けて、ガスアトマイズバーナを製作するには、第1ノズル4を、その先端部分を水冷ジャケット3の先端から突出させた状態で、水冷ジャケット3の貫通孔31に内嵌させ、第2ノズル5を、その円盤状部分53の先端面を第1ノズル4の大径部分43の基端面に当て付けて配置する。
そして、筒状連結部材6の先端の雄ネジ部61を水冷ジャケット3の基端の雌ネジ部33に螺合することにより、筒状連結部材6を、第2ノズル5の外周を覆う状態で、水冷ジャケット3の基端に連結し、二重管部材2の内管21の先端部を第2ノズル5における液体燃料導入孔55の大径部分55bに内嵌させた状態で、二重管部材2の外管22の先端の雄ネジ部23を筒状連結部材6の基端の雌ネジ部62に螺合することにより、二重管部材2を筒状連結部材6の基端に連結する。
すると、第1ノズル4の先端部分が水冷ジャケット3の先端から突出し、第1ノズル4の大径部分43の先端面が水冷ジャケット3の貫通孔31の内周面の基端側向き段部に当て付けられ、第2ノズル5の円盤状部分53の先端面が第1ノズル4の大径部分43の基端面に当て付けられ、且つ、二重管部材2の先端が第2ノズル5の基端及び筒状連結部材6の基端に連結された状態で、水冷ジャケット3、第1ノズル4、第2ノズル5、筒状連結部材6及び二重管部材2が一体的に組み付けられて、ガスアトマイズバーナが組み立てられる。
尚、図1中の7は、第2ノズル5の基端と二重管部材2の内管21の先端との嵌合部分をシールするOリングである。
図1に示すように、このように組み立てられたガスアトマイズバーナでは、第2ノズル5の円柱状部分54の外周面と筒状連結部材6の内周面とにより形成される環状の空間が、その基端側が二重管部材2により形成されるガス燃料供給路24に連通し、且つ、その先端が第2ノズル5の複数のガス燃料噴出孔52に連通することになり、この環状の空間が、ガス燃料供給路24に供給されたガス燃料を受け入れて複数のガス燃料噴出孔52に送るガス燃料導入路63として用いられるように構成されている。
そして、図示を省略するが、二重管部材2の基端部に設けられた液体燃料供給口から、液体燃料供給路25に液体燃料が供給されると共に、二重管部材2の基端部に設けられたガス燃料供給口から、ガス燃料供給路24にガス燃料が供給される。
すると、図1において矢印にて示すように、液体燃料供給路25に供給された液体燃料は、液体燃料導入孔55を通って、第2ノズル5の3個の液体燃料噴出孔51から第1ノズル4の主噴出孔41の混合部41mに噴出され、並びに、ガス燃料供給路24に供給されたガス燃料は、ガス燃料導入路63を通って第2ノズル5の6個のガス燃料噴出孔52から第1ノズル4の主噴出孔41の混合部41mに噴出される。
そして、第2ノズル5の3個の液体燃料噴出孔51から第1ノズル4の主噴出孔41の混合部41mに噴出された液体燃料は、第2ノズル5の6個のガス燃料噴出孔52から第1ノズル4の主噴出孔41の混合部41mに噴出されたガス燃料により霧化されると共に、その霧化された霧化液体燃料とガス燃料とが混合部41mにて混合され、更に、主噴出孔41を通流する間に混合されて、それら霧化液体燃料とガス燃料とが混合された霧化混合燃料が主噴出孔41から噴出され、火炎Fを形成して燃焼する。
このように燃焼するに当たって、液体燃料が複数の液体燃料噴出孔51から噴出されることから、液体燃料の噴出流の表面積が大きくなって、液体燃料の噴出流に対して一層広範囲にガス燃料を接触させることができるので、ガス燃料により液体燃料を霧化させる霧化性能が向上して、液体燃料の霧化が一層促進すると共に、その霧化液体燃料とガス燃料との混合が一層促進する。
すると、液体燃料が全体にわたって一層均等に霧化され、その霧化液体燃料とガス燃料とが一層均等に混合された霧化混合燃料が噴出されるようになって、液体燃料に燃焼用空気が一層広範囲にわたって接触し易くなると共に、ガス燃料の易燃性が一層広範囲にわたって作用するので、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくすることができる。
本発明に係るガスアトマイズバーナノズルによる燃焼性能を評価するために、評価テストを実施した。
以下、評価テストの結果を説明する。
評価テストでは、本発明に係るガスアトマイズバーナノズルを装着したガスアトマイズバーナ(以下、発明バーナと記載する場合がある)と、液体燃料噴出孔51を1個備えたガスアトマイズバーナノズルを装着したガスアトマイズバーナ(以下、比較バーナと記載する場合がある)をテスト炉に装着して、各供試バーナを以下のテスト条件で燃焼させて、燃焼性能を評価した。
テスト条件は、ガス燃料の供給圧力及びインプット(供給するガス燃料の熱量と供給する液体燃料の熱量を合わせた熱量)を固定した状態で、ガス燃料の熱量を変化させて供試バーナを燃焼させる条件である。
そして、各供試バーナについて、安定燃焼させることができるときの最低のガス燃料の熱量を求めた。
ここで、評価テストに用いた液体燃料はLSA重油であり、ガス燃料は都市ガス13Aである。
図5に、評価テストの結果を示す。
図5に示すRun2、Run4、Run6では、同一の仕様の発明バーナを供試し、Run1、Run3、Run5では、同一の仕様の比較バーナを供試した。
ちなみに、Run2、Run4、Run6で供試した発明バーナに装着したガスアトマイズバーナノズルの仕様と、Run1、Run3、Run5で供試した比較バーナに装着したガスアトマイズバーナノズルとの仕様は、主噴出孔41の口径が15mm、ガス燃料噴出孔52の個数が4個、夫々の口径が7.0mmと同一の仕様であり、液体燃料噴出孔51の仕様が、Run2、Run4、Run6のガスアトマイズバーナノズルでは、個数が3個、夫々の口径が2.5mmであるのに対して、Run1、Run3、Run5のガスアトマイズバーナノズルでは、個数が1個、口径が4.4mmである点で異なる。
図5に示すRun8では、Run2、Run4、Run6で供試したものとは異なる仕様の発明バーナを供試し、Run7では、Run1、Run3、Run5で供試したものとは異なる仕様の比較バーナを供試した。
ちなみに、Run2、Run4、Run6で供試した発明バーナに装着したガスアトマイズバーナノズルの仕様と、Run8で供試した発明バーナに装着したガスアトマイズバーナノズルの仕様とは、主噴出孔41の口径だけが、Run2、Run4、Run6のガスアトマイズバーナノズルは15mmであるのに対して、Run8のガスアトマイズバーナノズルは20mmと異なるが、ガス燃料噴出孔52及び液体燃料噴出孔51の仕様は同一である。
又、Run1、Run3、Run5で供試した比較バーナに装着したガスアトマイズバーナノズルの仕様と、Run7で供試した比較バーナに装着したガスアトマイズバーナノズルの仕様も、主噴出孔41の口径だけが、Run1、Run3、Run5のガスアトマイズバーナノズルは15mmであるのに対して、Run7のガスアトマイズバーナノズルは20mmと異なるが、ガス燃料噴出孔52及び液体燃料噴出孔51の仕様は同一である。
インプットが5MW、ガス燃料の供給圧力が0.15MPaのときの評価結果を、図5のRun1、Run2で示し、Run1は比較バーナの評価結果であり、Run2は発明バーナの評価結果を示す。
安定燃焼させることができるときの最低のガス燃料の熱量は、発明バーナでは、2.0MWであり、比較バーナでは、2.8MWであった。
インプットが10MW、ガス燃料の供給圧力が0.20MPaのときの評価結果を、図5のRun3、Run4で示し、Run3は比較バーナの評価結果であり、Run4は発明バーナの評価結果を示す。
安定燃焼させることができるときの最低のガス燃料の熱量は、発明バーナでは、2.6MWであり、比較バーナでは、3.1MWであった。
インプットが10MW、ガス燃料の供給圧力が0.25MPaのときの評価結果を、図5のRun5、Run6で示し、Run5は比較バーナの評価結果であり、Run6は発明バーナの評価結果を示す。
安定燃焼させることができるときの最低のガス燃料の熱量は、発明バーナでは、2.6MWであり、比較バーナでは、3.1MWであった。
インプットが10MW、ガス燃料の供給圧力が0.21MPaのときの評価結果を、図5のRun7、Run8で示し、Run7は比較バーナの評価結果であり、Run8は発明バーナの評価結果を示す。
安定燃焼させることができるときの最低のガス燃料の熱量は、発明バーナでは、4.5MWであり、比較バーナでは、4.71MWであった。
上記の評価テストにより、安定燃焼させることができるときのインプット中の最低のガス燃料の熱量を、液体燃料噴出孔51が3個の場合の方が1個の場合よりも低くできることが分かった。
つまり、液体燃料噴出孔51を複数設けることにより、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくできることが分かった。
又、Run4、Run6、Run8からは、液体燃料噴出孔51を複数(本実施形態では3個)設ける場合に、ガス燃料噴出孔52の口径や液体燃料噴出孔51の口径に対する主噴出孔41の口径の比率を小さくすると、安定燃焼させることができるときのインプット中の最低のガス燃料の熱量を低くできる、即ち、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくできることが分かった。
また、主噴出孔41の口径を、ガス燃料噴出孔52の口径又は液体燃料噴出孔51の口径に対して大きくすると、ガス圧を下げられることがわかった。
尚、液体燃料の供給圧力は、例えば、入力総熱量が10MWの場合、最大で約0.7MPaとすることが好適である。尚、ガス燃料の比率を上げて液体燃料の比率を下げると、液体燃料の供給圧力も低下する。因みに、液体燃料が、5MWから8MWの熱量であるRun3〜Run8では、液体燃料の供給圧力は、約0.4〜0.6MPaである。
〔別実施形態〕
(A)第2ノズル5に液体燃料噴出孔51を複数設けるに当たって、その個数は、上記の実施形態で例示した3個に限定されるものではなく、2個でも、4個以上でもよい。
複数の液体燃料噴出孔51の配置形態も、上記の実施形態で例示した配置形態、即ち、複数の液体燃料噴出孔51夫々の先端開口51aが、複数のガス燃料噴出孔52の先端開口52aが並ぶ円と同心の円状に等間隔で並ぶ状態の配置形態に限定されるものではない。例えば、複数の液体燃料噴出孔51夫々の先端開口51aの配置形態は、複数のガス燃料噴出孔52の先端開口52aが並ぶ円内において、その径方向及び周方向のいずれの方向にも分散する形態の配置形態でも良い。
(B)第2ノズル5に液体燃料噴出孔51を複数設けるに当たって、各液体燃料噴出孔51の姿勢は、上記の実施形態で例示した姿勢、即ち、夫々の軸心が第2ノズル5の軸心Pと平行な姿勢に限定されるものではない。
例えば、各液体燃料噴出孔51の姿勢は、夫々の軸心が先端側ほど第2ノズル5の軸心Pに近づく姿勢で設けて、複数の液体燃料噴出孔51から液体燃料が先窄まり状に噴出されるようにしても良い。
あるいは、各液体燃料噴出孔51の姿勢は、夫々の軸心が先端側ほど第2ノズル5の軸心Pから遠ざかる姿勢で設けて、複数の液体燃料噴出孔51から液体燃料が先拡がり状に噴出されるようにしても良い。
更に、各液体燃料噴出孔51の姿勢は、夫々の軸心が第2ノズル5の軸心Pと平行な姿勢、夫々の軸心が先端側ほど第2ノズル5の軸心Pに近づく姿勢、夫々の軸心が先端側ほど第2ノズル5の軸心Pから遠ざかる姿勢のいずれの場合も、夫々の軸心が軸心P方向視で周方向に同一方向にずれる姿勢で設けて、複数の液体燃料噴出孔51から噴出される液体燃料に旋回がかかるようにしても良い。
(C)第2ノズル5にガス燃料噴出孔52を複数設けるに当たって、その個数は、上記の実施形態で例示した6個に限定されるものではなく、例えば、3〜5個や、7個以上でも良い。
複数のガス燃料噴出孔52の配置形態も、上記の実施形態で例示した配置形態、即ち、先端開口52aが等間隔で円状に並ぶ配置形態に限定されるものではなく、例えば、先端開口52aが同心状の複数の円状に並ぶ配置形態や、先端開口52aが長円状に並ぶ配置形態でも良い。
(D)第2ノズル5にガス燃料噴出孔52を複数設けるに当たって、各ガス燃料噴出孔52の姿勢は、上記の実施形態で例示した姿勢、即ち、夫々の軸心が、先端側ほど第2ノズル5の軸心Pに近づき、且つ、軸心P方向視で周方向に同一方向にずれる姿勢に限定されるものではない。
例えば、各ガス燃料噴出孔52の姿勢は、夫々の軸心が第2ノズル5の軸心Pと平行な姿勢でも良い。
(E)第2ノズル5に複数のガス燃料噴出孔52と複数の液体燃料噴出孔51を設けるに当たって、ガス燃料噴出孔52と液体燃料噴出孔51との個数の関係は、上記の実施形態で例示した個数の関係、即ち、ガス燃料噴出孔52が6個、液体燃料噴出孔51が3個の関係に限定されるものではなく、安定燃焼が可能なように適宜設定することができる。
例えば、液体燃料噴出孔51の個数を、ガス燃料噴出孔52の個数と同数にしても良い。
(F)第2ノズル5に複数のガス燃料噴出孔52と複数の液体燃料噴出孔51を設けるに当たって、ガス燃料噴出孔52と液体燃料噴出孔51との相対位置関係は、上記の実施形態で例示した相対位置関係に限定されるものではなく、安定燃焼が可能な条件で、種々変更可能である。
例えば、上記の実施形態のように、ガス燃料噴出孔52を6個、液体燃料噴出孔51を3個設ける場合、上記の実施形態では、各液体燃料噴出孔51の先端開口51aが、1個置きのガス燃料噴出孔52の先端開口52aと周方向での位相が同一になる相対位置関係としたが、各液体燃料噴出孔51の先端開口51aが、その周方向の位相が円周方向に隣接するガス燃料噴出孔52の先端開口52aの間(例えば中央)に対応する位相になる相対位置関係でも良い。
(G)主噴出孔41の直径、ガス燃料噴出孔52の直径、液体燃料噴出孔51の直径夫々の具体値は、上記の実施形態において例示した値に限定されるものではなく、主噴出孔41の直径に対する、ガス燃料噴出孔52の直径の比率、液体燃料噴出孔51の直径の比率が、夫々、0.4〜0.55の範囲、0.15〜0.18の範囲に設定される条件で、適宜設定することができる。
又、主噴出孔41の直径に対する、ガス燃料噴出孔52の直径の比率、液体燃料噴出孔51の直径の比率は、上記の実施形態で例示した比率に限定されるものではなく、安定燃焼が可能な条件で、種々変更可能である。
(H)上記の実施形態では、第1ノズル部を第1ノズル4として構成すると共に、第2ノズル部を第2ノズル5として構成して、第1ノズル部と第2ノズル部とを別体の部材にて構成する場合について例示したが、1ノズル部と第2ノズル部とを単一の部材にて一体的に構成してもよい。
(I)液体燃料としては、重油の他に、廃油を再生した再生油、軽油、灯油等、種々のものを用いることができ、ガス燃料としても、13Aの都市ガスの他に、13A以外の都市ガス、プロパンガス等、種々のものを用いることができる。
尚、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、又、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、安定燃焼性を維持しながら、総燃料噴出量に対するガス燃料の噴出量比率を小さくし得るガスアトマイズバーナノズルを提供することができる。
1 ガスアトマイズバーナノズル
4 第1ノズル(第1ノズル部)
5 第2ノズル(第2ノズル部)
41 主噴出孔
51 液体燃料噴出孔
51a 先端開口
52 ガス燃料噴出孔
52a 先端開口

Claims (5)

  1. 霧化液体燃料とガス燃料とが混合された霧化混合燃料を噴出する主噴出孔を備えた第1ノズル部と、
    前記主噴出孔における霧化混合燃料の噴出方向の基端に液体燃料を噴出する液体燃料噴出孔、及び、前記液体燃料噴出孔から噴出される液体燃料を霧化するためのガス燃料を前記主噴出孔の基端に噴出する複数のガス燃料噴出孔が、前記主噴出孔における霧化混合燃料の噴出方向に沿う軸心方向視において、前記液体燃料噴出孔の外周部を囲う状態で前記複数のガス燃料噴出孔が並ぶ配置形態にて設けられた第2ノズル部とを備えたガスアトマイズバーナノズルであって、
    前記液体燃料噴出孔が複数設けられているガスアトマイズバーナノズル。
  2. 前記軸心方向視において、前記複数の液体燃料噴出孔が環状に並ぶ状態で設けられ、前記複数のガス燃料噴出孔が、環状に並ぶ前記複数の液体燃料噴出孔の外周部に環状に並ぶ状態で設けられている請求項1に記載のガスアトマイズバーナノズル。
  3. 前記複数の液体燃料噴出孔が、夫々の先端開口が円状に等間隔で並ぶ状態の配置形態で設けられ、
    前記複数のガス燃料噴出孔が、夫々の先端開口が、前記複数の液体燃料噴出孔の先端開口が並ぶ円と同心の円状に等間隔で並ぶ状態の配置形態で設けられている請求項2に記載のガスアトマイズバーナノズル。
  4. 前記ガス燃料噴出孔が6個設けられ、前記液体燃料噴出孔が3個設けられ、
    前記主噴出孔の直径に対する、前記ガス燃料噴出孔の直径の比率、前記液体燃料噴出孔の直径の比率が、夫々、0.4〜0.55の範囲、0.15〜0.18の範囲に設定される請求項2又は3に記載のガスアトマイズバーナノズル。
  5. 3個の前記液体燃料噴出孔は、夫々の先端開口が、1個置きの前記ガス燃料噴出孔の先端開口と周方向での位相が同一になる配置形態で設けられている請求項4に記載のガスアトマイズバーナノズル。
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