JP2018161310A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018161310A
JP2018161310A JP2017060543A JP2017060543A JP2018161310A JP 2018161310 A JP2018161310 A JP 2018161310A JP 2017060543 A JP2017060543 A JP 2017060543A JP 2017060543 A JP2017060543 A JP 2017060543A JP 2018161310 A JP2018161310 A JP 2018161310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
special
displayed
display mode
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017060543A
Other languages
English (en)
Inventor
直幸 渡辺
Naoyuki Watanabe
直幸 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Sangyo Co Ltd filed Critical Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority to JP2017060543A priority Critical patent/JP2018161310A/ja
Publication of JP2018161310A publication Critical patent/JP2018161310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】演出図柄(装飾図柄)を用いた演出を通じて遊技の興趣向上を図る。【解決手段】遊技機は、大当たり遊技状態とするか否かの特図判定の結果に基づき、変動演出において、複数の装飾図柄を変動させてからテンパイ状態とし、リーチ演出を行うことがある。リーチ演出を実行しているときに、テンパイ状態とされた装飾図柄をエフェクト無しの第1表示態様からエフェクト有りの第2表示態様に変更して表示するときがあり(TR5a)、第2表示態様で表示されたときの方が大当たり遊技状態になり易い。第2表示態様に変更して表示した場合において、ハズレ態様で複数の装飾図柄を停止表示させる際には、第2表示態様から第1表示態様に戻す(TR5b)。【選択図】図37

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
遊技機(パチンコ遊技機)の一種では、始動条件の成立に基づいて大当たり抽選(当たり判定)を行い、大当たりに当選した場合、特別遊技の一種として、大入賞口の開放を伴う大当たり遊技を行う。大入賞口に遊技球を入賞させることで多数の賞球を得ることができる。大当たり抽選の結果は、図柄表示手段上において、図柄の変動表示を経たのちの図柄の停止態様によって遊技者に示される。
変動表示及び停止表示される図柄として、演出のために用いられる演出図柄がある。多くの遊技機では、複数の演出図柄が用いられ、複数の演出図柄の少なくとも一部を停止させた状態でリーチ演出を実行し、リーチ演出を通じて大当たり抽選の結果を告知する演出形態が利用される。
特開2013−252455号公報
演出図柄を用いた演出に関し、改善又は新たな提案の余地がある。演出の改善又は新たな演出方式の導入により、遊技の興趣向上を見込める。
そこで本発明は、演出図柄を用いた演出を通じて遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、遊技者に有利な特別遊技状態にするか否かの判定を行う判定手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、複数の演出図柄を変動させてから当該判定結果を示唆するように停止させる変動演出を実行可能であり、前記変動演出において、前記複数の演出図柄の内の少なくとも一部の演出図柄を前記特別遊技状態になる可能性があることを示唆するように停止させるときがあるとともに、停止させた前記少なくとも一部の演出図柄を第1表示態様で表示してから前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変更して表示するときがあり、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態にならないことを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更して表示するときがあることを特徴とする。
本発明によれば、演出図柄を用いた演出を通じて遊技の興趣向上に寄与する遊技機を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の、制御に関わる部分のブロック図である。 遊技機の主制御部にて実行される処理の一部を列記した図である。 遊技機の主制御部における特図当たり判定テーブルの説明図である。 遊技機の演出制御部にて実行される処理の一部を列記した図である。 演出レバーに対する操作の説明図である。 本発明の実施形態に係る大当たりの種類を示す図である。 主制御部による、遊技状態の設定及び特別図柄の変動に関わる動作フローチャートである。 装飾図柄としての数字図柄の態様を示す図である。 装飾図柄としての数字図柄に対するエフェクトの付与の有無を説明するための図である。 画像表示部に設定された2つの表示領域を示す図と、各表示領域に装飾図柄が表示されている様子を示す図である。 変動演出における装飾図柄の変動の様子を示す図と、変動演出中のリーチ演出の説明図である。 変動演出と大当たり遊技との関係を説明するための図である。 リーチ演出を含まない変動演出パターンの説明図である。 ノーマルリーチ演出を含む変動演出パターンの説明図である。 SPリーチ演出を含む変動演出パターンの説明図である。 SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンの説明図である。 全装図仮停止方法が適用されたSPリーチ演出を含む変動演出パターンの説明図である。 全装図仮停止方法が適用されたSPSPリーチ演出を含む変動演出パターンの説明図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、エフェクト付与有無の決定方法の説明図である。 エフェクト表示開始タイミングの説明図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、各変動演出パターンの説明図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_3に係り、テンパイ状態とエフェクトの有無に関わる大当たりの期待度の高低関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_3に係り、テンパイ状態とエフェクトの有無に関わる大当たりの期待度の高低関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_5に係り、エフェクト付与有無の決定方法の説明図である。 本発明の第2実施形態に係り、ゾロ目の種類の説明図である。 本発明の第2実施形態に係り、大当たりの種類とゾロ目の種類との関係を規定するテーブルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係り、大当たりの種類とゾロ目の種類との関係を規定する他のテーブルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係り、テンパイ状態の種類の説明図である。 本発明の第2実施形態に係り、テンパイ状態の変化等を規定するテーブルの説明図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_1に係り、各変動演出パターンの説明図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_2に係り、エフェクト付与有無の決定方法の説明図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_2に係り、各変動演出パターンの説明図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_3に係り、特図変動パターンテーブルの説明図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_3に係り、特図変動パターンテーブルにおける数値の具体例を示す図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_4に係り、エフェクトパターンと特図当たり判定の結果との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_4に係り、特図変動パターンテーブルの説明図である。 本発明の第2実施形態に属する実施例EX2_4に係り、大当たり時にエフェクト有無決定処理にて利用されるテーブルを示す図である。 図38のテーブルにおける数値の具体例を示す図である。 本発明の第3実施形態に属する実施例EX3_1に係り、特殊図柄の態様を示す図である。 本発明の第3実施形態に属する実施例EX3_1に係り、特殊なテンパイ状態の説明図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
本発明に係る遊技機に好適な実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)に適用している。
<<遊技機の基本構成>>
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。遊技機100は、遊技盤101を含む他、図1に示された各構成部材を備える。尚、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指す。上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。また特に記述無き限り、前方とは、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して近い方を指し、後方は、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して遠い方を指す。
遊技機100は、パチンコ遊技機であって、遊技施設に配置された島構造体に取り付けられる外枠10と、外枠10に対して開閉自在に取り付けられる内枠11と、内枠11に対して開閉自在に取り付けられる扉枠12と、を備える。扉枠12には、後述する遊技領域103のほぼ全域を前方(遊技者側)から視認することができるように、透明性を有するガラス板が嵌め込まれて成る窓部12aが形成されている。遊技盤101は内枠11に対して着脱可能に取り付けられる。遊技盤101の下部位置には、遊技球(実空間における3次元の遊技球)を発射するための発射部が配置されている(発射部の詳細構造は図示せず)。
発射部の駆動により上方に発射された遊技球は、レール102a及び102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技盤101に形成された遊技領域103内を落下(流下)するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に移動方向を変化させながら落下する。また、遊技盤101において、遊技領域103における遊技球の落下経路には、遊技球の落下方向を変化させる風車(不図示)や、第1始動口105、第2始動口106、電動チューリップ107、ゲート108、大入賞口111及び普通入賞口112が設置される。遊技盤101の略中央部分には、装飾図柄を含む各種の演出画像を表示可能な、液晶ディスプレイパネル等から成る画像表示部104が配置される。
始動口105及び106は、画像表示部104の下方に設置され、夫々に遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。所定の第1始動条件又は第2始動条件が成立することによって特図判定(大当たり遊技を行うか否か等の判定)を受けるための権利が取得される。第1、第2始動条件は、夫々、始動口105、106に遊技球が入賞することによって成立する。また、遊技機100は、始動口105又は106に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば3個)の遊技球を払い出す。始動口105、106、大入賞口111又は普通入賞口112に対する遊技球の入賞に起因して払い出される遊技球を賞球とも呼ぶ。尚、入賞を入球と読み替えても良い。
第2始動口106の近傍に、電動チューリップ107が設けられる。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を第2始動口106へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、電動チューリップ107が閉状態であるとき、遊技球の第2始動口106への入賞は不可能であり、電動チューリップ107が開状態であるときにのみ、遊技球の第2始動口106への入賞が可能となる。電動チューリップ107が開状態となることを、電動チューリップ107の開放とも言う。電動チューリップ107は、画像表示部104の右側に配置されたゲート108を遊技球が通過したことにより行われる普図判定の結果に基づいて開放される。
第1始動口105及び第2始動口106の右側には大入賞口111が設けられる。大入賞口111も、電動チューリップ107のように開閉動作が可能となっており、遊技球を大入賞口111へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を大入賞口111へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、遊技球の大入賞口111への入賞は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、遊技球の大入賞口111への入賞が可能となる。大入賞口111が開状態となることを、大入賞口111の開放とも言う。大入賞口111は、通常、閉鎖されており、大当たりに当選した場合に、所定条件(例えば、30秒経過又は遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンド遊技を所定回数(例えば16回)だけ繰り返す。遊技機100は、大入賞口111に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば14個)の賞球を払い出す。
画像表示部104の側方や下方などには、1以上の普通入賞口112が設置される。遊技機100は、普通入賞口112への入賞を検出した場合には所定個数(例えば5個)の賞球を払い出す。遊技領域103の最下部には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口113が設けられている。遊技盤101の右下部分には情報表示部114が設けられている。尚、遊技盤101上の各構成部品の設置位置を任意に変更可能である。
扉枠12において、その外周部分には、任意の演出に用いられるスピーカ115(スピーカ115a、115b及び115cを含む)、演出ライト部116及び枠可動役物117が組み込まれている。演出に用いられる可動役物は、遊技盤101上にも設けられている。本実施形態において、遊技盤101に結合して可動役物130が設けられ、盤可動役物130は盤可動役物130U、130L及び130Rを含む(図2も参照)。また、扉枠12において、右下位置には操作ハンドル119が配置されている。操作ハンドル119は遊技者側に突出するような形状を有しており、その外周部には発射指示部材120が設けられている。発射指示部材120は、操作ハンドル119により回転可能に支持されている。遊技者は遊技球を発射させる場合、発射指示部材120を時計回りに回転させる。このとき、発射指示部材120を回転させる角度により、遊技者は遊技球の発射強度を調整できるようになっている。扉枠12において遊技領域103の下方には、演出ボタン121及び十字キー122の他、遊技球の収容及び送出に利用される上皿(打球供給皿)123、上皿レバー124、下皿(余剰球受皿)125及び下皿レバー126などが設けられている。また、扉枠12において遊技領域103の上方には、演出レバー127が設けられている。演出ボタン121、十字キー122及び演出レバー127は、遊技者が操作可能であって遊技者からの所定の操作を受ける操作手段を構成している。
特図判定の結果は特別図柄によって示され、普図判定の結果は普通図柄によって示される。特別図柄として第1及び第2特別図柄が存在する。第1始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U1と呼ぶ。第2始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U2と呼ぶ。遊技球がゲート108を通過したことによる普図判定の権利は、所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U3と呼ぶ。
情報表示部114は、第1及び第2特別図柄を表示する特別図柄表示部、普通図柄を表示する普通図柄表示部、保留情報数U1〜U3を表示する保留表示部、ラウンド数表示部及び右打ち表示部を備えており、各表示部をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。
<<遊技機の基本動作>>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件の成立により特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づいて特図判定を行う。特図判定用情報の取得は、特図判定の権利の取得に相当する。特図判定は、大当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか、或いはハズレであるか)の判定を含む。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある(後述の小当たりについても同様)。また、或る特図判定用情報が大当たりに当選していることを、当該特図判定用情報が大当たりであるなどと表現することもある(後述の小当たりについても同様)。第1、第2始動条件の成立により取得された特図判定用情報に基づく特図判定を行うと、遊技機100は、夫々、第1、第2特別図柄を所定時間だけ変動表示させた後、特図判定の結果を示す態様で第1、第2特別図柄を停止表示させる。
遊技機100は、特別図柄(第1又は第2特別図柄)を変動表示させると、それに合わせて画像表示部104上で装飾図柄を変動表示させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄を停止表示させる。画像表示部104に表示される装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄を含み、各装飾図柄には数値又は記号等が対応付けられている。例えば、大当たりが発生して大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させた場合には、大当たりを示す態様で(例えば「7・7・7」といった所謂ゾロ目)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。この際、発生した大当たりの種類に応じ、停止表示される第1〜第3装飾図柄の組み合わせが異なっていて良い。特図判定の結果がハズレの場合(即ち、大当たりに当選していない場合)、第1〜第3装飾図柄を、例えば、ハズレを示す所謂バラケ目で停止させる。バラケ目とは、第1〜第3装飾図柄の内の2つ又は3つが、互いに非共通の図柄とされている状態を指す。
大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させると、遊技機100は、大当たり遊技状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口111を開放させるラウンド遊技を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド分(例えば16ラウンド分)実行する大当たり遊技が行われる。大入賞口111の開放中に遊技球が大入賞口111へ入賞すると、遊技機100は所定個数の賞球を払い出す。大当たり遊技状態は、大当たり遊技が終了することによって終了する。大入賞口111の開放を伴う遊技(大当たり遊技を含み、後述の小当たり遊技を含みうる)は、大入賞口111への遊技球の入賞によって賞球を得られる機会が与えられるため、大入賞口111の開放を伴わない遊技(例えば通常遊技状態における遊技)よりも遊技者にとって有利である、と言える。ここにおける有利とは、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。
大当たり遊技中において特図判定は行われない。大当たり遊技状態では、右打ちによって遊技が行われる。右打ちとは、遊技領域103の内、遊技領域103を左右に分断する中心線の右側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。これに対し、左打ちとは、遊技領域103の内、上記中心線の左側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。左打ちでは、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができるが、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。右打ちでは、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができるが、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。また、ゲート108は、遊技領域103における右側領域であって、且つ、大入賞口111の上方に配置されている。故に、左打ちでは、ゲート108に対して遊技球を通過させることができず、右打ちによる遊技球のみがゲート108を通過しうる。
大当たり遊技の終了後、遊技機100は特図判定を行う状態へ復帰する。この際、遊技機100の遊技状態が変更されうる。
<<遊技機の遊技状態>>
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(大当たり遊技状態を含む)を除いて、低確率非電サポ遊技状態(通常遊技状態)、低確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態、及び、高確率電サポ遊技状態の内の何れかの遊技状態をとり得て良い。遊技機100の初期状態における遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態である。遊技盤101の背面に設けられたRAMクリアスイッチを用いて遊技機100の遊技情報を初期化することで、遊技機100は初期状態となる。
低確率非電サポ遊技状態及び低確率電サポ遊技状態は低確率遊技状態に属する。高確率非電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は高確率遊技状態に属する。特図判定にて大当たりに当選したと判定される確率は、低確率遊技状態においてよりも高確率遊技状態においての方が高い。故に、大当たりの当選し易さ(大当たり遊技の行われ易さ)に関して高確率遊技状態は低確率遊技状態よりも遊技者に有利である。
低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、電サポ遊技状態に属する。電サポ遊技状態において、遊技機100は、電動チューリップ107の開閉を伴う遊技サポート機能(以下「電サポ」という)を付与する(即ち電サポを発動させる)。電サポが付与されたとき、そうでない時と比べて、普通図柄の変動時間の短縮、普図判定における普図当たりの当選確率の増加(従って、電動チューリップ107の開放頻度の増加)、及び、電動チューリップ107の開放時間の増加が図られ、結果、電サポ遊技状態では、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。電サポ遊技状態では、上述した右打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第2始動口106への入賞となる。
低確率非電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態は、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に属する。非電サポ遊技状態では、上述した左打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第1始動口105への入賞となる。上述の説明からも理解されるように、電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも相対的に、始動条件が成立しやすい特定遊技状態(より詳細には第2始動口106に遊技球が入球し易い特定遊技状態)である。従って、始動条件の成立しやすさに関して電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利である。非電サポ遊技状態において、普図当たりの当選確率はゼロであっても良いし(即ち電動チューリップ107の開放が一切無くても良いし)、正の微小値であっても良い(即ち電動チューリップ107の開放が稀にあっても良い)。
<<遊技機の内部構成>>
図2を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図2は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図2に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図2に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。
[1.主制御部]
主制御部401は、メインCPU(Central Processing Unit)411と、メインROM(Read Only Memory)412と、メインRAM(Random Access Memory)413を備える。メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt及びDKtを含むテーブル群などが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a及び413bを含む記憶領域群などが設けられている。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略すことがある)が接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414a、第2始動口SW414b、大入賞口SW416、普通入賞口SW417と、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415とが接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が主制御部401へ送られる。
また、主制御部401には、遊技盤101上の電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド420と、大入賞口111を開閉動作させる大入賞口ソレノイド421が接続されている。主制御部401は、普図判定の結果に基づき電動チューリップソレノイド420を用いて電動チューリップ107の開閉動作を実現し、特図判定の結果に基づき大入賞口ソレノイド421を用いて大入賞口111の開閉動作を実現する。また、主制御部401には、情報表示部114が接続される。主制御部401は、特図判定の結果、普図判定の結果並びに保留情報数U1、U2及びU3に基づき情報表示部114の表示制御を行う。
[1−1.メイン処理]
図3に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理では、主制御部401内の各種デバイスの初期設定処理及びバックアップ情報の生成処理などを行い、それらの処理結果をメインRAM413に記憶させる。
[1−2.タイマ割込処理]
メインCPU411は、メイン処理にて設定された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図3参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
[1−2−1.乱数更新処理]
主制御部401には、特図当たり乱数をカウントする特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数をカウントする特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数をカウントする特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数をカウントする普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数をカウントする普図図柄乱数カウンタC5が設けられており、乱数更新処理においては、各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。乱数カウンタC1〜C5の夫々において、カウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
[1−2−2.スイッチ処理]
スイッチ処理を説明する(図3参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理及び普通入賞口スイッチ処理を順次実行する。
始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口SW414a及びSW414bを用い、始動口105又は106への遊技球の入賞が検出されたタイミング(即ち、第1又は第2始動条件の成立タイミング)でカウンタC1〜C3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413aに記憶させる。記憶領域413aは、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報及び第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報の夫々を、所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。従って、記憶領域413aは、最大8つまでの特図判定用情報を記憶することができる。記憶領域413a内における、第1、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数が、夫々、上記の保留情報数U1、U2に相当する。また、記憶領域413aに記憶された各特図判定用情報に対し、特図判定を受けるための優先順位が設定されている。基本的に、時間的に先に取得された特図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。但し、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ、第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報に対し、より高い優先順位が設定されるものとする。始動口スイッチ処理の中で実行される事前判定処理については後述する。
ゲートスイッチ処理において、メインCPU411は、ゲート108への遊技球の通過が検出されたタイミングでカウンタC4及びC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報を普図判定用情報記憶領域413bに記憶させる。記憶領域413bは、普図判定用情報を所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。記憶領域413b内における普図判定用情報の個数が上記の保留情報数U3に相当する。記憶領域413bに記憶された各普図判定用情報に対し普図判定を受けるための優先順位が設定されている。時間的に先に取得された普図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。
大入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、大入賞口111に入賞した遊技球を大入賞口SW416により検出する。普通入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、普通入賞口112に入賞した遊技球を普通入賞口SW417により検出する。
[1−2−3.特別図柄処理]
特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されている特図判定用情報の内、優先順位が最も高く設定された特図判定用情報を判定対象TTとして取得し、判定対象TTに対して特図判定を実行する。この際、判定対象TTとなった特図判定用情報は記憶領域413aから消去される。特図判定は特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。そして、特別図柄処理では、特図変動パターン判定により選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す態様で特別図柄を停止させる。特図判定の結果をメインRAM413に記憶させることができる。尚、特別図柄処理において、記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されていない場合には、特図判定が行われることなく特別図柄処理を終える。また、特別図柄の変動表示が行われているとき及び大入賞口111の開放を伴う遊技が行われているときにも、特図判定は行われない。
メインCPU411は、特別図柄の変動表示を開始する際、特図判定の結果を含む変動開始コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行開始を指示し、特別図柄の変動を停止する際、変動停止コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行終了を指示する。RAM413に設定されたこれらのコマンドは、後述の出力処理(図3参照)において演出制御部403に出力される。
図4を参照し、低確率特図当たり判定テーブルTAt1及び高確率特図当たり判定テーブルTAt2を含む特図当たり判定テーブルTAtを用いて、特図当たり判定が行われる。テーブルTAt1及びTAt2の夫々は、大当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。メインCPU411は、特図当たり判定時に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率(即ち大当たり遊技を行うと判定される確率)が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、1/300、1/35となるように、特図当たり判定テーブルTAtが形成されているものとする。但し、ここで挙げた当選確率は例示に過ぎず、当該当選確率を様々に変更可能である。
また、小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されていても良く、この場合、メインCPU411は特図当たり判定において小当たりの当落も判定する。小当たりは、大当たりではなく、通常のハズレ(小当たり以外のハズレ)とは異なる態様の特別図柄で表される特定のハズレである。メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が小当たりに対応づけられた判定値と一致した場合に小当たりに当選したと判定する。例えば、高確率遊技フラグのON/OFFに依存せず、小当たりの当選確率を1/300とすることができる。
特図図柄判定において、メインCPU411は、特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて、特別図柄をどのような図柄で停止させるかを判定する。大当たりには複数の種類が存在し、大当たりの当選時においては、当該比較結果に基づいて大当たりの種類が判定されることになる。
特図変動パターン判定において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する。特図変動パターンの判定は特図変動パターンの選択又は設定と同義である。特図変動パターンテーブルTHtには複数の特図変動パターンが含まれており、特図変動パターン判定において判定対象TTに対する1つの特図変動パターンが選択される。各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。
[始動口スイッチ処理の中の事前判定処理]
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図3参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定(これらの判定を総称して事前判定とも称する)の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定の結果はメインRAM413に記憶される。事前判定の結果は保留増加コマンド(事前判定コマンドとも称される)に含められ、保留増加コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。保留増加コマンドには、事前判定の結果の他、保留情報数U1及びU2のどちらが増加したのかを示す情報が含まれる。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413aに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。故に、任意の特図判定用情報に対する事前判定は、その特図判定用情報に対して特図判定が実行される前に実行される。
[1−2−4.普通図柄処理]
普通図柄処理(図3参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413b内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、メインROM412内の普図判定用テーブルと普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定を実行し、普図判定の結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413bから消去される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413bに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。また、普通図柄の変動表示が行われているとき及び電動チューリップ107を開放させる遊技(補助遊技)が行われているときにも、普図判定は行われない。普図当たり判定では、普図当たりに当選したか否かが判定される。普図当たりに当選した場合、普図図柄判定により普図当たりの種類が判定される。普図当たりには、長開放当たりと短開放当たりとがある。電動チューリップ107が開状態とされる時間は、長開放当たりの方が短開放当たりよりも長い。メインCPU411は、普図変動パターン判定の結果に基づく変動時間だけ普通図柄の変動表示を行った後、普図当たり判定及び普図図柄判定の結果を示す態様で普通図柄を停止表示させる。
[1−2−5.電動役物制御処理]
電動役物制御処理(図3参照)では、大入賞口処理及び電チュー処理が順次実行される。大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たりの種類ごとに格納されている。小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されている場合、小当たり用の大入賞口開放パターンも大入賞開放パターンテーブルDKtに格納され、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときには小当たり用の大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。メインCPU411は、テーブルDKtを参照して大入賞口処理を実現する。
大入賞口111の開放を伴う大当たり遊技は、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示された後に開始される。大当たり遊技では、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(所定時間;例えば30秒)に達するまで又は大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達するまで大入賞口111を開放させるラウンド遊技が、所定のインターバル期間(換言すればインターバル時間)を隔ててRmax回実行される。従って、大当たり遊技はRmax分のラウンド遊技を含んで構成されると考えることができる。Rmaxは、大当たりの種類に応じたラウンド数を表す。そして、最後のラウンド遊技が終了してから所定のエンディング期間(換言すればエンディング時間;例えば5秒)が経過すると、特図判定が実行可能な遊技状態に復帰する。
また、大当たり遊技の実行中又は大当たり遊技の後、大入賞口処理の中で遊技状態設定処理(図3参照)が実行される。遊技状態設定処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶された、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグを含む各種遊技フラグの状態を設定する。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。遊技機100の遊技状態は、電サポ遊技フラグがONであるときに電サポ遊技状態であり、電サポ遊技フラグがOFFであるときに非電サポ遊技状態である。大当たりの発生に応答して実行される大入賞口処理中の遊技状態設定処理では、大当たり発生時の遊技状態や発生した大当たりの種類などに応じて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFが設定される他、高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す高確率遊技残回数X及び電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す電サポ遊技残回数JがメインRAM413に設定される。
遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。但し、特図判定の実行によりJ=1からJ=0となった後、当該特図判定の結果を示す態様で特別図柄が停止表示されるまでは電サポ遊技状態を維持し、該停止表示後に非電サポ遊技状態とすることができる。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFであり且つ回数X及びJには“0”が設定されている。
尚、小当たりに当選した場合も、大入賞口111の開放を伴う遊技(これを小当たり遊技という)が実行されるが、主制御部401は、小当たりの当選を契機として遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)を変化させない。つまり、小当たりの当選の前後間で遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)は変化しない。小当たり遊技では、例えば、大入賞口111のショート開放時間(例えば0.2秒)による開放が複数回繰り返される。
電チュー処理において、メインCPU411は、普図判定の結果に基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。普図当たりに当選した場合に、所定時間、電動チューリップ107が開状態とされる。
[1−2−6.賞球処理]
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を賞球コマンドとしてメインRAM413に設定する。
[1−2−7.出力処理]
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶又は設定された情報(上述の各コマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できて良い。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図3参照)。
また、図2に示すように、主制御部401には盤用外部情報端子基板491が接続されており、主制御部401は、メインRAM413内の記憶内容を示す情報を、基板491を通じて外部(例えば遊技施設のホールコンピュータ)に出力することができる。
[2.賞球制御部]
賞球制御部402(図2参照)は、CPU、ROM及びRAMを備えて構成され、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、払出部429を用いて賞球の払い出しを行う。賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。具体的には図2に示すように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425と、上皿123内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW426と、上皿123及び下皿125が遊技球で満たされていることを夫々に検出する満タン検出SW427が接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が賞球制御部402へ送られる。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、SW424〜427から入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402はSW424〜427からの検出信号を主制御部401へ出力しても良い。
また、賞球制御部402には、発射部428が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作(遊技者による操作)を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。また、賞球制御部402には枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が取り扱う各種情報を、基板492を通じて外部に出力することができる。
[3.演出制御部]
演出制御部403は、サブCPU431、サブROM432及びサブRAM433を備えて構成される(図2参照)。演出制御部403は、画像表示部104の表示制御やスピーカ115の音声出力制御を行う画像/音声制御部(不図示)と、演出ライト部116及び遊技盤101上の盤ランプ135の点灯制御並びに枠可動役物117及び盤可動役物130(130U、130L及び130Rを含む)の駆動制御を行うランプ制御部(不図示)などを備える。また、演出制御部403には、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン121、十字キー122及び演出レバー127が接続されている。演出制御部403は、演出ボタン121、十字キー122及び演出レバー127に対する遊技者からの入力操作内容に応じた演出を行うことができる。
演出制御部403は、変動演出を含む任意の演出を、演出実現要素(演出手段)を用いて実現する。即ち、演出制御部403は、演出実現要素を制御することで演出実現要素に所望の演出を行わせる(この表現における演出の主体は演出実現要素であるが、本実施形態の説明では、主として、演出制御部403が演出の主体であると捉える)。演出実現要素は、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、枠可動役物117、演出ボタン121、演出レバー127、盤ランプ135、盤可動役物130の全部又は一部を含む。変動演出は、特別図柄の変動表示中において演出制御部403により実行される演出を指し、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。特別図柄の変動開始時又は特別図柄の変動終了時において演出制御部403により実行される演出も変動演出に含まれると解することも可能である。尚、演出による示唆、報知、告知又は通知等は、特に記述無き限り、遊技者に対するものと考えて良い。また、特に記述無き限り、演出制御部403の制御による任意の画像及び図柄(装飾図柄等)の表示は、画像表示部104におけるそれらの表示を指し、音、音声の出力とはスピーカ115からの音、音声の出力を指す。
図5に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理では、演出制御部403内の各種デバイスの初期設定などを行って設定結果をサブRAM433に記憶させる。サブCPU431は、演出メイン処理にて設定された周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
演出制御部403には、演出用乱数をカウントする演出用乱数カウンタが設けられており、演出用乱数更新処理においては、演出用乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで演出用乱数カウンタのカウント値を更新する。演出用乱数カウンタにおいて、カウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。演出用乱数カウンタのカウント値を、各種演出で利用される演出用乱数の値として参照することができる。
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理及び当たり演出処理を実行する。
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には変動演出内容決定処理が内包される。変動演出内容決定処理において、サブCPU431は、演出用乱数や主制御部401より受信したコマンド等に基づき変動演出の内容を決定する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めサブROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
また、サブCPU431は、主制御部401から保留増加コマンドを受信したとき、コマンド受信処理において、保留増加コマンドに基づく情報をサブRAM433に記憶すると共に保留増加処理を行う。保留増加処理では、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示する。事前判定対象に対応する保留画像は、後に、その事前判定対象が判定対象TTとなって変動開始コマンドが受信された際に、画像表示部104から消去される又は特定の表示位置にシフトされる。サブCPU431は、保留増加コマンドに基づき、事前判定対象についての先読み予告演出を行うこともできる。
普図演出処理(図5参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
当たり演出処理(図5参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。即ち例えば、判定対象TTが大当たり又は小当たりに当選していて大当たり又は小当たりを示す態様で特別図柄及び装飾図柄の停止表示が行われると、当たり演出に関するコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信され、サブCPU431は該コマンドの受信結果に基づき大当たり遊技中又は小当たり遊技中に行われるべき当たり演出を実行する。
操作受付処理(図5参照)において、サブCPU431は、演出ボタン121、十字キー122又は演出レバー127からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン121、十字キー122又は演出レバー127への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
ここで、演出ボタン121、演出レバー127に対する操作内容について説明する。演出ボタン121に関し、遊技者は演出ボタン121を押し下げる操作(以下、ボタン操作という)を入力することができる。演出ボタン121にはボタン操作の入力有無を検出するセンサが設けられており、サブCPU431は該センサを用いてボタン操作の入力有無を認識可能である。
図6を参照し、演出レバー127は、遊技者に直接操作される棒状のレバー本体と、レバー本体を上下動可能に支持する支持部材と、を備えて構成される。支持部材は、レバー本体を基準位置である上方位置に付勢する弾性部材と、を有する。レバー本体を所定の基準位置から操作位置に引き下げる遊技者による操作を、レバー操作という。遊技者が手でレバー本体を操作位置まで引き下げた後、レバー本体から手を離すと、弾性部材の付勢力により、レバー本体は基準位置に戻る。演出レバー127にはレバー操作の入力有無を検出するセンサが設けられており、サブCPU431は該センサを用いてレバー操作の入力有無を認識可能である。
<<大当たりの種類>>
図7は、本実施形態で想定される大当たりの種類を示す図である。本実施形態では、大当たりの種類として通A、通B、特A〜特Dがある。通A、通B、特A及び特Cのラウンド数は4であり、特B及び特Dのラウンド数は16である。大当たりにおける“R”はラウンドを示す。ラウンド数が大きいほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多いため、遊技者により有利である。故に、特B及び特Dの大当たり遊技は、通A、通B、特A及び特Cの大当たり遊技よりも、遊技者に有利である。第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、通A、特A、特Bとなる割合は、夫々、35%、60%、5%であり、通B、特C及び特Dの何れかとなることは無い。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、通B、特C、特Dとなる割合は、夫々、35%、30%、35%であり、通A、特A及び特Bの何れかとなることは無い。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
通A、通B、特A〜特Dの何れの大当たり遊技においても、大当たり遊技中に含まれる全てのラウンド遊技では、所定のロング開放時間(例えば30秒)だけ大入賞口111が開放される。但し、各ラウンド遊技において、大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達した時点で大入賞口111が閉鎖されて当該ラウンド遊技は終了せしめられる。
特A〜特Dの大当たりは確変大当たりに属する。“確変”とは、遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態となること又は高確率遊技状態であることを意味する。特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率遊技状態且つ電サポ遊技状態に設定する。高確率遊技状態への設定後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。電サポ遊技状態への設定後、次回の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を非電サポ遊技状態に設定する。
高確率付与回数とは、高確率遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がi回分だけ変動する間、遊技状態が高確率遊技状態とされ且つ特別図柄がi回分だけ変動した後は低確率遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する高確率付与回数はi回である(iは整数)。低確率遊技状態と比べて高確率遊技状態では大当たりが発生しやすくなるため、高確率付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
電サポ付与回数とは、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がi回分だけ変動する間、遊技状態が電サポ遊技状態とされ且つ特別図柄がi回分だけ変動した後は非電サポ遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する電サポ付与回数はi回である(iは整数)。非電サポ遊技状態と比べて電サポ遊技状態では始動条件が成立し易くなるため、電サポ付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
特A〜特Dの大当たりの夫々に対する高確率付与回数、電サポ付与回数は、夫々、10000回、10000回である(図7参照)。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。但し、高確率遊技状態における大当たりの当選確率は “1/35”であるため、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後は、実質的に、次回の大当たりの当選まで高確率電サポ遊技状態が維持されると言える。
通A及び通Bの大当たりは通常大当たりに属する。通A及び通Bの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動するまで、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動した後は、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態(即ち通常遊技状態)に設定する。通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は、50回である。また、通A又は通Bの大当たり遊技後は高確率遊技状態とならずに低確率電サポ遊技状態とされるのであるから、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は0回である。
特A〜特Dの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ、且つ、高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに、夫々、「10000」、「10000」が設定される。通A及び通Bの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数Xに「0」が設定される一方で電サポ遊技残回数Jに「50」が設定される。つまり、或る大当たりに伴って実行される遊技状態設定処理にて設定される高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jは、夫々、当該大当たりに対応する高確率付与回数及び電サポ付与回数(図7参照)と一致している。
図7から分かるように、第2始動条件の成立による特図図柄判定は、第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっている(即ち、より多くの賞球を得やすい)。ここにおける相対的に有利とは、第2始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値が、第1始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値よりも大きいことを意味する。“大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値”を、大当たり遊技におけるラウンド数の期待値、又は、大当たり遊技における大入賞口111の総開放時間の最大値の期待値に読み替えても良い。
図8を参照し、主制御部401による、遊技状態の設定及び特別図柄の変動に関わる動作の流れを説明する。図8に示す動作の内、ステップS112〜S129から成る動作は、タイマ割込処理(図3参照)の繰り返しの中で実現される。
まず、ステップS111において、遊技機100は初期状態とされ、初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFに設定されると共に高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jにゼロが設定される。
その後、ステップS112において、記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されているか否かが確認される。記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されていない場合にはステップS112の処理が繰り返されるが、記憶領域413aに1以上の特図判定用情報が記憶されている場合には、最も高い優先順位が設定された1つの特図判定用情報が判定対象TTとして取得され、ステップS113にて判定対象TTに対し特図判定が行われる。
ステップS113にて特図判定を行った後、高確率遊技残回数Xが1以上であれば回数Xから1を減算する処理を行い(ステップS114のY、S115)、減算により“X=0”となれば高確率遊技フラグをOFFに設定してから(ステップS116のY、S117)ステップS118に進み、減算後も“X≧1”であれば(ステップS116のN)高確率遊技フラグを変更せずにステップS118に進む。ステップS113にて特図判定を行った後、回数Xが1以上でなければ(ステップS114のN)、回数X及び高確率遊技フラグを変更することなくステップS118に進む。
ステップS118において、電サポ遊技残回数Jが1以上であれば回数Jから1を減算する処理を行い(ステップS118のY、S119)、減算により“J=0”となれば電サポ遊技フラグをOFFに設定してから(ステップS120のY、S121)ステップS122に進み、減算後も“J≧1”であれば(ステップS120のN)電サポ遊技フラグを変更せずにステップS122に進む。ステップS118において、回数Jが1以上でなければ(ステップS118のN)、回数J及び電サポ遊技フラグを変更することなくステップS122に進む。
ステップS122に移行すると、特別図柄の変動表示が開始され、特別図柄の変動表示の開始後、特図判定に含まれる特図変動パターン判定の結果に応じた変動時間が経過すると(ステップS123のY)、特図判定に含まれる特図当たり判定及び特図図柄判定の結果に応じた態様で特別図柄が停止表示される(ステップS124)。そして、今回の判定対象TTが大当たりであったならば(ステップS125のY)、ステップS126に進んで大当たりの種類に応じた大当たり遊技が実行され、今回の判定対象TTがハズレであったならば(ステップS125のN)、ステップS112に戻る。
ステップS126による大当たり遊技の後、今回発生した大当たりが確変大当たりであるか否かが確認される。確変大当たりであるならば(ステップS127のY)、ステップS128の遊技状態設定処理を行ってからステップS112に戻る一方で、通常大当たりであるならば(ステップS127のN)ステップS129の遊技状態設定処理を行ってからステップS112に戻る。
ステップS128の遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグにONが設定され、且つ、高確率遊技残回数X、電サポ遊技残回数Jに夫々「10000」、「10000」が設定される。ステップS129の遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグにOFFが設定される一方で電サポ遊技フラグにONが設定され、且つ、高確率遊技残回数X、電サポ遊技残回数Jに、夫々、「0」、「50」が設定される。
<<各種演出の内容及び流れの説明>>
次に、演出制御部403が行うことのできる幾つかの演出について説明する。演出制御部403は、変動演出において(変動演出の一部として又は変動演出の実行中において)、特別図柄の変動表示の開始に同期して第1〜第n装飾図柄の変動表示を開始した後、特別図柄の変動表示の停止に同期して判定対象TTの特図判定の結果に応じた態様で第1〜第n装飾図柄の変動表示を停止させる。ここでnは、通常、2以上の任意の整数であるが、“n=1”でありうる。以下では、特に記述無き限り、n=3であるとする。
[装飾図柄]
図9を参照する。変動表示又は停止表示される各装飾図柄には、複数の識別情報の内の何れかの識別情報が付与されている。識別情報とは、数字、アルファベット若しくは記号又はそれらの組み合わせから成る。ここでは、識別情報が1〜8までの何れかの整数による数字から構成されているものとする。識別情報としての数字1〜8の何れかが付加された図柄を数字図柄と称し、識別情報として数字1〜8が付加された数字図柄を、夫々、1数字図柄〜8数字図柄と称する。第1装飾図柄が変動表示される際、第1装飾図柄が1数字図柄〜8数字図柄の中で次々と循環的に変化せしめられ、第1装飾図柄がj数字図柄で停止表示される際、第1装飾図柄がj数字図柄で停止されたことが遊技者に分かるように第1装飾図柄がj数字図柄にて停止表示される。第2及び第3装飾図柄についても同様である。尚、表記“j数字図柄”における“j”は、1〜8の何れかの整数を指す。j数字図柄に対して説明した記述は、特に記述無き限り、1数字図柄〜8数字図柄の何れに対しても当てはまる。
演出制御部403は、判定対象TTについての変動演出において(変動演出の一部として又は変動演出の実行中において)、判定対象TTの特図判定の結果に基づき、各装飾図柄を何れの数字図柄で停止表示させるかを制御する。
数字図柄には、青を基調とする数字図柄である青図柄と、緑を基調とする数字図柄である緑図柄と、赤を基調とする数字図柄である赤図柄と、がある。2数字図柄、4数字図柄、6数字図柄及び8数字図柄は青図柄に属し、1数字図柄及び5数字図柄は緑図柄に属し、3数字図柄及び7数字図柄は赤図柄に属する。
更に、第i装飾図柄は、画像表示部104において、所定の大サイズで表示されるときと、大サイズよりも小さな所定の小サイズで表示されるときと、がある。装飾図柄の表示サイズは第1〜第3装飾図柄間で共通である。つまり、第1〜第3装飾図柄の内、何れか1つの装飾図柄が大サイズで変動表示又は停止表示される際には、残りの2つの装飾図柄も大サイズで変動表示又は停止表示される。同様に、第1〜第3装飾図柄の内、何れか1つの装飾図柄が小サイズで変動表示又は停止表示される際には、残りの2つの装飾図柄も小サイズで変動表示又は停止表示される。尚、表記“第i装飾図柄”における“i”は、1〜3の何れかの整数を指す。第i装飾図柄に対して説明した記述は、特に記述無き限り、第1〜第3装飾図柄の何れに対しても当てはまる。
第i装飾図柄としての数字図柄が大サイズで表示される際、表示される第i装飾図柄としての数字図柄には、付与された数字に一対一に対応する所定のキャラクタ画像が付与され、第i装飾図柄としての数字図柄が小サイズで表示される際、表示される第i装飾図柄としての数字図柄にはキャラクタ画像が付与されさない。換言すれば、第i装飾図柄としての数字図柄が大サイズで表示される際、キャラクタ画像付きの大サイズの数字図柄が第i装飾図柄として表示され、第i装飾図柄としての数字図柄が小サイズで表示される際、キャラクタ画像が付与されない小サイズの数字図柄が第i装飾図柄として表示される。第i装飾図柄が数字図柄として変動表示又は停止表示されるとき、第i装飾図柄を大サイズで表示することと数字図柄を大サイズで表示することは同義であり、第i装飾図柄を小サイズで表示することと数字図柄を小サイズで表示することは同義である。
数字1〜8に対応するキャラクタ画像は互いに異なるキャラクタを模したキャラクタ画像である。具体的には、ここでは、数字1〜8に対応するキャラクタ画像は、夫々、イヌ、カメ、ゾウ、ネコ、トリ、サル、ウサギ、ヒツジを模した画像であるとする。つまり、第i装飾図柄が大サイズで変動表示又は停止表示される際、変動表示又は停止表示される第i装飾図柄としての大サイズの1数字図柄〜8数字図柄には、夫々、イヌ、カメ、ゾウ、ネコ、トリ、サル、ウサギ、ヒツジを模したキャラクタ画像が付与されている。第i装飾図柄が小サイズで変動表示又は停止表示される際、変動表示又は停止表示される第i装飾図柄としての小サイズの1数字図柄〜8数字図柄には、一切のキャラクタ画像が付与されていない。
図10(a)〜(d)を参照し、演出制御部403は、判定対象TTについての変動演出において(変動演出の一部として又は変動演出の実行中において)、第i装飾図柄を変動表示又は停止表示させる際、判定対象TTの特図判定の結果に基づき、表示される第i装飾図柄に、所定のエフェクトを付与するときと、付与しないときがある。第i装飾図柄に対するエフェクトの付与は、第i装飾図柄の表示と共に、第i装飾図柄の周囲を囲むように配置された炎を模したエフェクト画像EFを表示することで実現される。j数字図柄として表示された第i装飾図柄にエフェクトを付与することは、第i装飾図柄としてのj数字図柄にエフェクトを付与することと同義である。図10(b)に示す如く大サイズの数字図柄に対してエフェクトを付与することも可能であるし、図10(d)に示す如く小サイズの数字図柄に対してエフェクトを付与することも可能である。大サイズの数字図柄に対して付与されるエフェクト画像EFと小サイズの数字図柄に対して付与されるエフェクト画像EFとは、画像の詳細において互いに相違部分を有していても良い(例えばエフェクト画像EFの大きさが互いに異なっていても良い)。図10(a)〜(d)には、2数字図柄に対してエフェクトが付与される様子/付与されない様子が示されているが、1数字図柄及び3〜8数字図柄についても同様に、エフェクトが付与される場合とエフェクトが付与されない場合とがある。
図11(a)を参照し、画像表示部104の表示領域の中には、互いに異なる装飾図柄表示領域である大表示領域DR1と小表示領域DR2が設定されている。画像表示部104の全表示領域は矩形領域であって、例えば、大表示領域DR1は画像表示部104の全表示領域中における中央付近に設定され、小表示領域DR2は画像表示部104の全表示領域中における4隅領域の何れか1つに設定される。大サイズの第1〜第3装飾図柄は大表示領域DR1にて変動表示及び停止表示され、且つ、小サイズの第1〜第3装飾図柄は小表示領域DR2にて変動表示及び停止表示される。大表示領域DR1及び小表示領域DR2の夫々は、互いに分離した複数の表示領域から構成されていても構わない。図11(b)に、大表示領域DR1に停止表示された大サイズの第1〜第3装飾図柄の例を示す。図11(c)に、小表示領域DR2に停止表示された小サイズの第1〜第3装飾図柄の例を示す。第1〜第3装飾図柄の内、第1装飾図柄は最も左側に表示される左図柄であり、第2装飾図柄は最も右側に表示される右図柄であり、第3装飾図柄は第1及び第2装飾図柄間に表示される中図柄である。
演出制御部403は、特図判定の結果等に応じて、第1〜第3装飾図柄をゾロ目又は非ゾロ目の態様にて停止表示させることができる。ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられている状態を指す。ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、任意の大当たり又は特定の大当たりの告知(大当たり遊技が行われることの確定的な示唆)に相当する。非ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられていない状態を指す。非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、ハズレの告知(大当たり遊技が行われないことの確定的な示唆)に相当する(但し、例外が有り得るようにしても良い)。
[リーチ演出]
演出制御部403は、変動演出において、第1及び第2装飾図柄を共通の態様(共通の数字図柄)にて仮停止させた後、リーチ演出を行うことができる。
装飾図柄の仮停止とは、厳密には装飾図柄を停止させていないが、遊技者に対しては、装飾図柄が停止したと認識させることが可能な態様で装飾図柄を画像表示部104上で微変動させる装飾図柄の変動表示態様である。具体的には例えば、第i装飾図柄を2数字図柄にて仮停止させるとは、第i装飾図柄が2数字図柄であることを遊技者が認識できるように、2数字図柄を第i装飾図柄として画像表示部104における所定表示領域内で振動させつつ所定時間以上継続表示させることを意味する。以下では、仮停止との混同を避けるために、変動停止コマンドの受信に応答した装飾図柄の停止表示(微変動を伴わない完全なる停止表示)を本停止と称することがある。変動演出において、本停止が行われる前の装飾図柄の停止とは、仮停止を指すと考えて良い。
リーチ演出は、判定対象TTに対する大当たり遊技の実行の期待度が所定期待度KTREFよりも高いことを示唆する演出である。大当たり遊技の実行の期待度(以下、大当たりの期待度とも言う)とは、注目した1つの特図判定用情報(ここでは判定対象TT)が大当たりに当選している確率(可能性)を表す。注目した1つの特図判定用情報に対して特定の演出が行われるのであれば、当該特図判定用情報に対する大当たりの期待度は、その特定の演出に対する大当たりの期待度(その特定の演出が割り当てられた特図判定用情報が大当たりに当選している確率)とも言える。所定期待度KTREFは、予め定められた0以上且つ1未満の期待度であれば良く、例えば、大当たりの当選確率として予め定められた確率OTKを示す、又は、その確率OTKよりも大きな所定値(例えば、確率OTKの5倍)を示す。確率OTKは、特図判定が低確率遊技状態で行われたならば“1/300”であり、特図判定が高確率遊技状態で行われたならば“10/300”である(図4参照)。変動演出において、リーチ演出の実行は、リーチ演出の非実行よりも判定対象TTの大当たりの期待度が高いことを示唆している、と考えても良い。尚、本実施形態において、単に大当たり又は大当たり遊技といった場合、それは、特A〜特D、通A及び通Bの何れかの大当たり又は大当たり遊技を指すと考えて良い。
或る1つの特図判定用情報Qに対して実行される演出Qは、大当たりの期待度を示唆しうる。任意の1つの特図判定用情報Qに関して、特図当たり判定の結果が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“r”で表し、特図当たり判定の結果が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“v”で表す。そうすると、演出Qが示唆する大当たりの期待度は、期待度算出式“(100×v/(r+v))[%]”にて表される。
演出Qは、特図判定用情報Qに対する特図判定の結果に基づき、特図判定用情報Qに対応する特別図柄の変動中に行われる当該予告演出でありうるし、特図判定用情報Qに対する事前判定の結果に基づき、特図判定用情報Qに対応する特別図柄の変動開始前に行われる先読み予告演出でありうる。尚、大当たりの期待度は、大当たりの信頼度又は単に信頼度と称されることもある。
また、特定の大当たりの期待度も定めることができる。即ち例えば、特図判定用情報Qが第1始動条件の成立に基づいて取得されたものである場合において、特図判定用情報Qに対する特図判定の結果が“特A又は特Bの大当たり”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“vAB”で表すと共に、特図判定用情報Qに対する特図判定の結果が“通Aの大当たり又はハズレ”であって且つ特図判定用情報Qに対して演出Qが実行される確率を“rAB”で表すと、演出Qが示唆する特A又は特Bの大当たりの期待度(特A又は特Bの大当たり遊技が実行される期待度)は、期待度算出式“(100×vAB/(rAB+vAB))[%]”にて表されることになる。他の種類の大当たりの期待度も同様に定められる。
図12(a)〜(c)を参照する。尚、図12(a)及び後述の幾つかの図面を含む、大サイズの装飾図柄を示す図面においては、大サイズの装飾図柄に付与されたキャラクタ画像を、黒丸にて表す。リーチ演出を含む変動演出では、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始後、任意の演出を経て、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄にて揃えた状態で仮停止させるテンパイ成功演出を行い(このとき、第3装飾図柄は仮停止しておらずに変動表示されている)、その後、第1及び第2装飾図柄の仮停止を維持しつつ第3装飾図柄の変動表示を伴う所定のリーチ演出を行うことができる。リーチ演出を含む変動演出において、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始時点からテンパイ成功演出が行われるまでの期間及びテンパイ成功演出の実行期間において、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズである。リーチ演出を含まない変動演出においては、第1〜第3装飾図柄の変動表示の開始時点から変動停止コマンドの受信に基づく第1〜第3装飾図柄の本停止表示時点までにおいて、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズに維持される。
リーチ演出では、所定の前段演出が行われ、その後に、大当たりであることの告知及びハズレであることの告知のどちらかを行うリーチ結果演出が行われる(図12(b))。大当たりであることの告知はリーチ成功演出の実行により実現され、ハズレであることの告知はリーチ失敗演出にて実現される。
リーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出よりも大当たりの期待度が高いことを示唆するSPリーチ演出と、SPリーチ演出よりも更に大当たりの期待度が高いことを示唆するSPSPリーチ演出と、がある。つまり、或る1つの判定対象TTに対する1つの変動演出において、ノーマルリーチ演出が実行されたときリーチ演出が一切実行されないときよりも当該判定対象TTが大当たりである確率が高くなるように、且つ、SPリーチ演出が実行されたときノーマルリーチ演出が実行されたときよりも当該判定対象TTが大当たりである確率が更に高くなるように、且つ、SPSPリーチ演出が実行されたときノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出が実行されたときよりも当該判定対象TTが大当たりである確率が更に高くなるように、当該判定対象TTに対する特図判定の結果に基づき、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出及びSPSPリーチ演出の実行制御が行われる。
ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出におけるリーチ成功演出は、夫々、ノーマルリーチ成功演出、SPリーチ成功演出、SPSPリーチ成功演出と称され、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出におけるリーチ失敗演出は、夫々、ノーマルリーチ失敗演出、SPリーチ失敗演出、SPSPリーチ失敗演出と称される(後述の図15〜図17参照)。
或る1つの判定対象TTに対する1つの変動演出の中で、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出及びSPSPリーチ演出の内、2以上のリーチ演出が実行されることもある。この場合には、次のようにリーチ演出の実行制御が行われる。
或る1つの判定対象TTに対する1つの変動演出において、ノーマルリーチ演出が実行されたときリーチ演出が一切実行されないときよりも当該判定対象TTが大当たりである確率が高くなるように、且つ、SPリーチ演出が実行されたとき、ノーマルリーチ演出が実行され且つSPリーチ演出及びSPSPリーチ演出が非実行とされるときよりも当該判定対象TTが大当たりである確率が更に高くなるように、且つ、SPSPリーチ演出が実行されたとき、ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出が実行され且つSPSPリーチ演出が非実行とされるときよりも当該判定対象TTが大当たりである確率が更に高くなるように、当該判定対象TTに対する特図判定の結果に基づき、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出及びSPSPリーチ演出の実行制御が行われる。
[変動演出パターンの説明]
リーチ演出に絡めて、演出制御部403にて実行制御される幾つかの変動演出パターンを説明する。
図13(a)及び(b)を参照し、以下では説明の具体化のため、1つの特図判定用情報JJに注目する。主制御部401は、特図判定用情報JJを判定対象TTとして記憶領域413aから取得し、特図判定用情報JJに対して特図判定を行う。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドを主制御部401から受信すると、当該特図判定の結果に基づき、特図判定用情報JJに対する変動演出HEの内容を決定し、第1〜第3装飾図柄の変動表示を含む変動演出HEを開始する。また、主制御部401は、特図判定用情報JJに対して特図判定を行うと、当該特図判定に含まれる特図変動パターン判定の結果に応じた時間だけ特別図柄を変動表示させた後、当該特図判定の結果を示す態様で特別図柄を停止表示させる。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の開始に同期して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始し、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の停止に同期して、当該特図判定の結果を示す態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示(本停止表示)させる。
特図判定用情報JJが大当たりに当選していた場合においては、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示され且つ大当たりを示す態様で第1〜第3装飾図柄が停止表示された後(従って変動演出HEの終了後)、大当たり遊技OUが行われる。特図判定用情報JJがハズレである(即ち大当たりに当選していない)場合においては、ハズレを示す態様で特別図柄が停止表示され且つハズレを示す態様で第1〜第3装飾図柄が停止表示され、特図判定用情報JJの特図判定の結果に基づく大当たり遊技OUは実行されない。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、変動演出内容決定処理において複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを選択し、選択した変動演出パターンに従う変動演出HEを実行する。従って、以下に示す或る変動演出パターンについての説明は、当該変動演出パターンによる変動演出HEの内容の説明でもある。
特図判定用情報JJがハズレである場合、情報JJに対し、後述の変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a15の何れかが選択される(図14〜図17参照)。情報JJに対する特図判定の結果に基づき、情報JJに対して変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a15が選択されると、夫々、変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a15による変動演出HEが実行される。
特図判定用情報JJが大当たりである場合、情報JJに対し、後述の変動演出パターンHEp_a23〜HEp_a26の何れかが選択される(図15〜図17参照)。情報JJに対する特図判定の結果に基づき、情報JJに対して変動演出パターンHEp_a23〜HEp_a26が選択されると、夫々、変動演出パターンHEp_a23〜HEp_a26による変動演出HEが実行される。
――リーチ演出なしの変動演出パターン――
図14を参照し、リーチ演出を含まない変動演出パターンHEp_a11及びHEp_a12を説明する。
変動演出パターンHEp_a11では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄を、仮停止表示された第1装飾図柄と異なる数字図柄で仮停止表示し、更にその後、第3装飾図柄を任意の数字図柄にて仮停止表示する。この段階で、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で仮停止表示される。そして、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で本停止表示される。
変動演出パターンHEp_a11では、後述のテンパイ煽り演出及びテンパイ成功演出が実行されず、且つ、リーチ演出も実行されない。
変動演出パターンHEp_a12では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄を、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆するテンパイ煽り演出を行ってから、第2装飾図柄を、仮停止表示された第1装飾図柄と異なる数字図柄で仮停止表示させるテンパイ失敗演出を行う。変動演出パターンHEp_a12では、テンパイ失敗演出の後、第3装飾図柄を任意の数字図柄にて仮停止表示する。この段階で、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で仮停止表示される。そして、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で本停止表示される。
変動演出パターンHEp_a12では、後述のテンパイ成功演出が実行されず、且つ、リーチ演出も実行されない。
リーチ演出を含まない任意の変動演出パターン(HEp_a11、HEp_a12)による変動演出HEにおいては、第1〜第3装飾図柄の変動開始から変動停止(本停止)までに亘り、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズに維持される。
――ノーマルリーチ演出を含む変動演出パターン――
図15を参照し、ノーマルリーチ演出を含む変動演出パターンHEp_a13及びHEp_a23を説明する。変動演出パターンHEp_a13及びHEp_a23では、SPリーチ演出及びSPSPリーチ演出は実行されない。
変動演出パターンHEp_a13では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、上述のテンパイ煽り演出を行ってから、第2装飾図柄を、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示させるテンパイ成功演出を行い、その後、ノーマルリーチ演出を行う。
ノーマルリーチ演出では、第3装飾図柄が1数字図柄〜8数字図柄の中で次々と循環的に変動表示され、その変動表示の速度はノーマルリーチ演出の終盤に近付くにつれて徐々に低下してゆく。そして、変動演出パターンHEp_a13では、ノーマルリーチ演出の最終段階において、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる)ノーマルリーチ失敗演出を行い、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a23において、ノーマルリーチ演出の最終段階までの演出の流れは、変動演出パターンHEp_a13と同様である。但し、変動演出パターンHEp_a23では、ノーマルリーチ演出の最終段階において、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示させる)ノーマルリーチ成功演出を行い、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a13及びHEp_a23による各変動演出HEにおいては、第1〜第3装飾図柄の変動開始から変動停止(本停止)までに亘り、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズに維持される。従って、
テンパイ煽り演出及びテンパイ成功演出の実行期間、並びに、ノーマルリーチ失敗演出及びノーマルリーチ成功演出の何れかを含むノーマルリーチ演出の実行期間において、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズであり、且つ、
ノーマルリーチ失敗演出又はノーマルリーチ成功演出を経て第1〜第3装飾図柄が本停止表示されるまでの期間においても、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズであり、且つ、第1〜第3装飾図柄の本停止表示も大サイズにて行われる。
尚、図15の変動演出パターンHEp_a13及びHEp_a23では、例として、テンパイ成功演出後における第1及び第2装飾図柄が2数字図柄で維持されている(後述の図16の変動演出パターンHEp_a14及びHEp_a24、図17の変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25及びHEp_a26についても同様)。
――SPリーチ演出を含む変動演出パターン――
図16を参照し、SPリーチ演出を含む変動演出パターンHEp_a14及びHEp_a24を説明する。変動演出パターンHEp_a14及びHEp_a24では、SPSPリーチ演出は実行されない。
変動演出パターンHEp_a14では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、上記テンパイ煽り演出を経て上記テンパイ成功演出を行い、その後、SPリーチ演出を行う。変動演出パターンHEp_a14において、テンパイ成功演出の後、ノーマルリーチ演出を途中までに実行してからSPリーチ演出を行うようにしても良い。
SPリーチ演出では、遊技上のSP課題(例えばサッカーゴールにシュートを決めるという課題)が発生し、そのSP課題が達成されるか否かを示唆する演出が実行される。変動演出パターンHEp_a14では、SPリーチ演出の最終段階において、SP課題が達成されない様子を示すSPリーチ失敗演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a24において、SPリーチ演出の最終段階までの演出の流れは、変動演出パターンHEp_a14と同様である。但し、変動演出パターンHEp_a24では、SPリーチ演出の最終段階において、SP課題が達成される様子を示すSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a14及びHEp_a24による各変動演出HEにおいては、第1〜第3装飾図柄の変動開始から変動停止(本停止)までに亘り、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズに維持される。従って、
テンパイ煽り演出及びテンパイ成功演出の実行期間、並びに、SPリーチ失敗演出及びSPリーチ成功演出の何れかを含むSPリーチ演出の実行期間において、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズであり、且つ、
SPリーチ失敗演出又はSPリーチ成功演出を経て第1〜第3装飾図柄が本停止表示されるまでの期間においても、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズであり、且つ、第1〜第3装飾図柄の本停止表示も大サイズにて行われる。
――SPSPリーチ演出を含む変動演出パターン――
図17を参照し、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25及びHEp_a26を説明する。
変動演出パターンHEp_a15では、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、上記テンパイ煽り演出を経て上記テンパイ成功演出を行い、その後、SPリーチ演出を行う。変動演出パターンHEp_a15では、SPリーチ演出の開始後、SPリーチ演出の途中にて(例えばSPリーチ失敗演出を行ってから又はSPリーチ失敗演出を行わずに)、SPSPリーチ演出が実行されることを告知する所定のSPSP発展演出を行い、その後、SPSPリーチ演出を行う。SPSP発展演出では、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄で仮停止表示させつつ、第3装飾図柄を、文字“SPSP”による識別情報が付与された所定のSPSP特殊図柄にて仮停止表示させる。ここでは、SPSP発展演出におけるSPSP特殊図柄に所定のキャラクタ画像が付与されていることを想定するが、SPSP特殊図柄に対してキャラクタ画像は付与されていなくても良い。
SPSPリーチ演出では、遊技上のSPSP課題(例えば遊技上の主人公キャラクタが遊技上の敵キャラクタを倒す課題)が発生し、そのSPSP課題が達成されるか否かを示唆する演出が実行される。変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ演出の最終段階において、SPSP課題が達成されない様子を示すSPSPリーチ失敗演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a25において、SPSPリーチ演出の最終段階までの演出の流れは、変動演出パターンHEp_a15と同様である。但し、変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ演出の最終段階において、SPSP課題が達成される様子を示すSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させる。
変動演出パターンHEp_a26による変動演出HEの内容は、以下に示す点を除き、変動演出パターンHEp_a25のそれと同様である。
変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25及びHEp_a26による各変動演出HEにおいて、第1〜第3装飾図柄の変動開始からSPSP発展演出が行われるまでの期間では第1〜第3装飾図柄の表示サイズは大サイズに維持され、且つ、SPSPリーチ失敗演出及びSPSPリーチ成功演出の何れかを含むSPSPリーチ演出の実行期間において第1〜第3装飾図柄の表示サイズは小サイズである。図17において、遷移TR1aは、SPリーチ演出又はSPSP発展演出からのSPSPリーチ演出への遷移を表しており、遷移TR1aの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが大サイズから小サイズに変化している。
変動演出パターンHEp_a15による変動演出HEでは、SPSPリーチ失敗演出にて非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を小サイズで一定時間表示し、その後、変動停止コマンドを受信するまで、非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を大サイズで仮停止表示し、変動停止コマンドを受信すると、非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を大サイズで本停止表示する。図17において、遷移TR1bは、変動演出パターンHEp_a15でのSPSPリーチ失敗演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR1bの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが小サイズから大サイズに変化している。
変動演出パターンHEp_a25による変動演出HEでは、SPSPリーチ成功演出にてゾロ目による第1〜第3装飾図柄を小サイズで一定時間表示し、その後、変動停止コマンドを受信するまで、ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を大サイズで仮停止表示し、変動停止コマンドを受信すると、ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を大サイズで本停止表示する。図17において、遷移TR1cは、変動演出パターンHEp_a25でのSPSPリーチ成功演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR1cの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが小サイズから大サイズに変化している。
変動演出パターンHEp_a26による変動演出HEでは、SPSPリーチ成功演出にてゾロ目による第1〜第3装飾図柄を小サイズで表示し、その表示を変動停止コマンドの受信まで継続する。つまり、変動演出パターンHEp_a26による変動演出HEでは、SPSPリーチ成功演出にてゾロ目による第1〜第3装飾図柄の小サイズでの表示を開始し、ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を大サイズで表示することなく、ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の小サイズでの表示を変動停止コマンドの受信まで継続する。そして、変動停止コマンドを受信すると、ゾロ目による第1〜第3装飾図柄を小サイズのままで本停止表示する。図17において、遷移TR1dは、変動演出パターンHEp_a26でのSPSPリーチ成功演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR1dの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは小サイズから大サイズに変化しない。
特図判定用情報JJが大当たりであって変動演出パターンHEp_a26が選択された場合においては、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様且つ小サイズで本停止表示したままで、大当たり遊技OUが開始されても良く且つ大当たり遊技OUが実行されても良い。
――各演出についての補足説明――
第1及び第2装飾図柄が変動表示されている状態(第1及び第2装飾図柄が共通の数字図柄にて仮停止されていない状態)を起点として第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄にて仮停止させるテンパイ成功演出は、リーチ演出が実行されることを示唆する演出であると言える。尚、テンパイ成功演出を含む任意の変動演出パターンにおいて、テンパイ煽り演出を行うことなくテンパイ成功演出が実行されることがあっても良い。変動演出HEにおいて、第1及び第2装飾図柄が非共通の数字図柄にて停止(仮停止を含む)した場合には大当たり遊技OU(図13(a)及び(b)参照)が実行されることは無く、第1及び第2装飾図柄が共通の数字図柄にて停止(仮停止を含む)した場合に限って大当たり遊技OUが実行され得るため、テンパイ成功演出は、大当たり遊技OUが実行される可能性があることを示唆する態様で第1及び第2装飾図柄を停止(仮停止を含む)させる演出ともいえる。
リーチ演出を含む上述の各変動演出パターンでは、第1〜第3装飾図柄の内、第1及び第2装飾図柄のみを仮停止表示させた後に、且つ、第1及び第2装飾図柄のみを仮停止表示させた状態で、リーチ演出を行うようにしている。しかしながら、リーチ演出を含む上述の各変動演出パターンにおいて、第1〜第3装飾図柄の全てを仮停止表示させた後に、又は、第1〜第3装飾図柄の全てを仮停止表示させた状態で、リーチ演出を行う方法(これを、以下、便宜上、全装図仮停止方法と称する)を用いるようにしても良い。
図18を参照し、例えば、SPリーチ演出を含む変動演出パターン(HEp_a14、HEp_a15、HEp_a24〜HEp_a26)において、全装図仮停止方法を用いる場合、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄で仮停止表示させるテンパイ成功演出の後に、又は、テンパイ成功演出の中で、大サイズの第3装飾図柄を、文字“SP”による識別情報が付与された所定のSP特殊図柄にて仮停止表示させる。この場合、SPリーチ演出の実行期間においても、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄で仮停止表示させつつ第3装飾図柄をSP特殊図柄で仮停止表示させ、SPリーチ失敗演出及びSPリーチ成功演出の何れかが実行される際に、第3装飾図柄を数字図柄に切り替えて仮停止表示することができる。
SP特殊図柄としての第3装飾図柄が大サイズにて表示される際、SP特殊図柄に所定のキャラクタ画像が付与されていて良い。ここでは、SP特殊図柄が小サイズにて表示されることは想定されていないが、SP特殊図柄が小サイズにて表示される際には、SP特殊図柄に該キャラクタ画像が付与されない。
図19を参照し、或いは例えば、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターン(HEp_a15、HEp_a25、HEp_a26)において、全装図仮停止方法を用いる場合、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄で仮停止表示させるテンパイ成功演出の後に、又は、テンパイ成功演出の中で、大サイズの第3装飾図柄を、文字“SP”による識別情報が付与された所定のSP特殊図柄にて仮停止表示させ、この後のSPリーチ演出の実行期間においても、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄で仮停止表示させつつ第3装飾図柄をSP特殊図柄で仮停止表示させる。そして、SPリーチ演出の最終段階にて上述のSPリーチ失敗演出を行ってから又はSPリーチ演出の最終段階に至る以前に、SPSPリーチ演出が実行されることを告知する所定のSPSP発展演出を行い、その後、SPSPリーチ演出を行う。SPSP発展演出では、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄で仮停止表示させつつ、第3装飾図柄を、文字“SPSP”による識別情報が付与された所定のSPSP特殊図柄にて仮停止表示させる。この場合、SPSPリーチ演出の実行期間においても、第1及び第2装飾図柄を共通の数字図柄で仮停止表示させつつ第3装飾図柄をSPSP特殊図柄で仮停止表示させ、SPSPリーチ失敗演出及びSPSPリーチ成功演出の何れかが実行される際に、第3装飾図柄を数字図柄に切り替えて仮停止表示することができる。
SPSP特殊図柄としての第3装飾図柄が大サイズにて表示される際、SPSP特殊図柄に所定のキャラクタ画像が付与されていて良く、SPSP特殊図柄としての第3装飾図柄が小サイズにて表示される際、SPSP特殊図柄に該キャラクタ画像が付与されない。SPSP特殊図柄としての第3装飾図柄は、SPSP発展演出の実行時においては大サイズにて表示され、SPSPリーチ演出の実行時においては小サイズで表示される。
尚、第1及び第2装飾図柄にエフェクトを付与しているとき(第1及び第2装飾図柄にエフェクトを付与した状態で第1及び第2装飾図柄を表示しているとき)において、第3装飾図柄がSP特殊図柄又はSPSP特殊図柄として表示される際、第3装飾図柄(SP特殊図柄、SPSP特殊図柄)もエフェクトが付与された状態で表示されて良い。
本発明に係る遊技機100の変動演出においては、対象装飾図柄を停止表示(仮停止表示を含む)させた後に、所定の特別演出を実行することが可能である。
ここで、特別演出は、リーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)に対応している。対象装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄の少なくとも一部を含む。典型的には、対象装飾図柄は第1及び第2装飾図柄のみである。但し、上述の全装図仮停止方法が用いられた場合などにおいては、対象装飾図柄は第1〜第3装飾図柄を含む。
変動演出HEにおいてテンパイ成功演出が実行される場合に限って大当たり遊技OUが実行されることがあるので、テンパイ成功演出は、大当たり遊技OUが実行される可能性があることを示唆する態様で対象装飾図柄を停止(仮停止を含む)させる演出ともいえる。また、SPSP発展演出が行われたときにも大当たり遊技OUが実行されることがあるので、SPSP発展演出も、大当たり遊技OUが実行される可能性があることを示唆する態様で対象装飾図柄を停止(仮停止を含む)させる演出である、ともいえる。
上述の内容による実施形態を、便宜上、基本実施形態と称する。以下では、基本実施形態を基礎とする、遊技機100の幾つかの実施形態を以下に挙げる。特に記述無き限り、基本実施形態にて述べた内容が以下の各実施形態に適用され、以下の各実施形態において基本実施形態にて述べた内容と矛盾する事項については以下の各実施形態中の記載が優先される。また、以下に述べる任意の2以上の実施形態を組み合わせることも可能である。
<<第1実施形態>>
遊技機100の第1実施形態を説明する。
演出制御部403は、変動演出HEにおいてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)を、第1表示態様で表示するときと、第1表示態様と異なる第2表示態様で表示するときと、がある。そして、変動演出HEにてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄が第1表示態様で表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄が第1表示態様で表示され且つ第2表示態様で表示されないときよりも)第2表示態様で表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て、特別遊技状態UJになり易くなるよう、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HEの内容が決定される。第1実施形態において、特に記述無き限り、特別遊技状態UJは、大当たり遊技状態であるとする。
これにより、対象装飾図柄の表示態様にて、大当たり遊技状態へのなり易さを示唆することが可能となる。
対象装飾図柄を大サイズで表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄を小サイズで表示する態様が第2表示態様であると考えても良い。或いは、対象装飾図柄をキャラクタ画像付きで表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄をキャラクタ画像の付与なく表示する態様が第2表示態様であると考えても良い。或いは、対象装飾図柄をエフェクトの付与なく表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄をエフェクト付きで表示する態様が第2表示態様であると考えても良い。
尚、変動演出HEにおいて、対象装飾図柄を構成する2以上の装飾図柄を非共通の数字図柄にて停止(仮停止を含む)した場合には特別遊技状態UJになることは無く、対象装飾図柄を構成する2以上の装飾図柄が共通の数字図柄にて停止(仮停止を含む)した場合に限って特別遊技状態UJになり得る。このため、変動演出HEに含まれ得る、対象装飾図柄を構成する2以上の装飾図柄を変動表示させてから共通の数字図柄にて停止表示(仮停止表示を含む)させる演出Eαは、特別遊技状態UJになる可能性があることを示唆する演出と言える。テンパイ成功演出及びリーチ演出は演出Eαに属し、対象装飾図柄をテンパイ状態とする演出も演出Eαに属する。
また、演出制御部403は、変動演出HEにてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄を第1表示態様にて表示してから第2表示態様に変更するときと(例えば対象装飾図柄の表示サイズを大サイズから小サイズに変更するときと)、対象装飾図柄を第1表示態様で表示してから第2表示態様に変更しないときがある(図16及び図17参照)。
これにより、対象装飾図柄の表示態様が変化しないかについて緊張感を持ちながら、遊技者はリーチ演出を見守るようになると考えられる。
また、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が大当たりを示す場合には、特別遊技状態UJ(ここでは大当たり遊技状態)になることを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる、即ちゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる。一方、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果がハズレを示す場合には、特別遊技状態UJ(ここでは大当たり遊技状態)にならないことを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる、即ち非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる。
そして、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)において、対象装飾図柄を第1表示態様から第2表示態様に変更して表示した場合において(例えばSPリーチ演出からSPSPリーチ演出への発展により対象装飾図柄の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変更された場合において;図17参照)、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を第2表示態様から第1表示態様に変更して表示するときがある(例えば小サイズから大サイズへの変更;図17のHEp_a15参照)。
第2表示態様は特別遊技状態UJとなることへの期待度が相対的に高いものであるため、特別遊技状態UJにならないことを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示させる際に第2表示態様での表示を維持させ続けると、遊技者に違和感を覚えさせる可能性がある。上記のようにすることで、そのような違和感は解消される。
また、演出制御部403は、変動演出HE中のリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて対象装飾図柄を第1表示態様から第2表示態様に変更して表示した場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJになることを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄の表示態様を第2表示態様から第1表示態様に変更しないときがある(例えば大サイズの維持;図17のHEp_a26参照)。
これにより、大当たり発生時における装飾図柄の表示のさせ方に多様性が生まれ、飽きの生じにくい遊技機を構成できる。
第1実施形態は、以下の実施例EX1_1〜EX1_6を含む。第1実施形態中にて上述した事項の具体例や変形例が、以下の実施例EX1_1〜EX1_6にて示される。実施例EX1_1〜EX1_6の内、任意の何れかの実施例に記載した事項を、矛盾無き限り、任意の他の実施例に適用することができる。基本実施形態にて述べた事項と重複する事項が実施例EX1_1〜EX1_6にて繰り返し説明されることもあるが、以下、実施例EX1_1〜EX1_6を個別に説明する。
[実施例EX1_1]
実施例EX1_1を説明する。実施例EX1_1においては、対象装飾図柄を大サイズで表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄を小サイズで表示する態様が第2表示態様であると考える。そうすると、第1表示態様は対象装飾図柄をキャラクタ画像付きで表示する態様であって、且つ、第2表示態様は対象装飾図柄をキャラクタ画像の付与なく表示する態様であるとも言える。
上述したように、演出制御部403は、変動演出HEにおいてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)を、大サイズにて表示する(大サイズの表示態様で表示する)ときと、小サイズにて表示する(小サイズの表示態様で表示する)ときと、がある。例えば、SPリーチ演出の実行中においては対象装飾図柄が大サイズにて変動表示又は仮停止表示され、SPSPリーチ演出の実行中においては対象装飾図柄が小サイズにて変動表示又は仮停止表示される。対象装飾図柄が大サイズにて表示される際、対象装飾図柄はキャラクタ画像が付与されている状態で表示され、対象装飾図柄が小サイズにて表示される際、対象装飾図柄はキャラクタ画像が付与されていない状態で表示される。
そして、上述したように、SPリーチ演出よりもSPSPリーチ演出の方が大当たりの期待度が高い。このため、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて対象装飾図柄が大サイズで表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄が大サイズで表示され且つ小サイズで表示されないときよりも)小サイズで表示されたときの方が、その後に、大当たり遊技OUが実行されやすく、そうなるように特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HEの内容が決定される。
これにより、対象装飾図柄の表示態様にて、大当たり遊技状態へのなり易さを示唆することが可能となる。
また、演出制御部403は、変動演出HEにてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)を、大サイズで表示してから小サイズでの表示に変更するときと、大サイズで表示してから小サイズでの表示に変更しないときと、がある。即ち例えば、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンにて変動演出HEが実行されるときには、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出へと切り替わる際に、対象装飾図柄の表示サイズが大サイズから小サイズに切り替わる一方で(図17及び図19)、SPリーチ演出を含み且つSPSPリーチ演出を含まない変動演出パターンにて変動演出HEが実行されるときには、対象装飾図柄の表示サイズが大サイズのままで維持される(図16及び図18参照)。
これにより、対象装飾図柄の表示態様が変化しないかについて緊張感を持ちながら、遊技者はリーチ演出を見守るようになると考えられる。
また、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、特図判定用情報JJが大当たりであるならば、大当たり遊技状態になることを示唆するように第1〜第3装飾図柄が本停止表示させ(即ち、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を本停止表示させ)、特図判定用情報JJがハズレであるならば、大当たり遊技状態にならないことを示唆するように第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる(即ち、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる)。
そして、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)の実行中に対象装飾図柄を大サイズから小サイズに変更して表示した場合において(即ち、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンが選択されている場合において)、特図判定用情報JJがハズレであるが故に、大当たり遊技状態にならないことを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示させる(即ち、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる)ケースにおいては、その停止表示(仮停止表示、本停止表示)の際に、対象装飾図柄を小サイズから大サイズに変更して表示する(図17のHEp_a15参照)。但し、その停止表示(仮停止表示、本停止表示)の際に、対象装飾図柄の表示サイズが小サイズに維持されることが有り得ても良い。
SPSPリーチ演出に対応する小サイズでの表示は大当たりの期待度が相対的に高いものであるため、第1〜第3装飾図柄をハズレの態様で停止表示させる際に小サイズでの表示を維持させ続けると、遊技者に違和感を覚えさせる可能性がある。上記の如く、第1〜第3装飾図柄をハズレの態様で停止表示させる際には小サイズから大サイズに戻すことで、そのような違和感は解消される。
また、演出制御部403は、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)の実行中に対象装飾図柄を大サイズから小サイズに変更して表示した場合において(即ち、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンが選択されている場合において)、特図判定用情報JJが大当たりであるが故に、大当たり遊技状態になることを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示させる(即ち、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる)ケースにおいては、その停止表示(仮停止表示、本停止表示)の際に、対象装飾図柄の表示サイズを小サイズのままで維持して大サイズに変更しないときがある(図17のHEp_a26参照)。
これにより、大当たり発生時における装飾図柄の表示のさせ方に多様性が生まれ、飽きの生じにくい遊技機を構成できる。
[実施例EX1_2]
実施例EX1_2を説明する。実施例EX1_2においては、対象装飾図柄をエフェクトの付与なく表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄をエフェクト付きで表示する態様が第2表示態様であると考える。エフェクトを付与した状態での装飾図柄の表示態様(即ち、エフェクトと共に装飾図柄を表示する表示態様)を、エフェクト有り表示態様と称し、エフェクトを付与しない状態での装飾図柄の表示態様(即ち、エフェクトを伴わない装飾図柄を表示する表示態様)を、エフェクト無し表示態様と称する。
演出制御部403は、リーチ演出を含む変動演出HEを行う場合、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、リーチ演出の実行中における対象装飾図柄にエフェクトを付与するか否かを決定するエフェクト有無決定処理を実行する。エフェクト有無決定処理での決定結果に従い、リーチ演出の実行中において、エフェクト無し表示態様又はエフェクト有り表示態様にて対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)が表示される。尚、ここでは、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出が実行される変動演出パターンの選択時においてのみ、エフェクト有無決定処理が実行されるものとする。つまり、図15の変動演出パターンHEp_a13又はHEp_a23の選択時において、表示される対象装飾図柄にエフェクトが付与されることは無いものとする。
図20を参照し、エフェクト有無決定処理では、特図判定用情報JJがハズレであるならば、70%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で30%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、且つ、特図判定用情報JJが大当たりであるならば、20%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で80%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、演出用乱数を用いた抽選を行う。そうすると、特図判定用情報JJが大当たりであるならばハズレである場合よりもエフェクトが付与され易くなり、特図判定用情報JJがハズレであるならば大当たりである場合よりもエフェクトが付与され難くなる。
エフェクト有無決定処理にてエフェクトを付与すると決定した場合、リーチ演出の実行期間中の特定タイミングであるエフェクト表示開始タイミングから対象装飾図柄に対するエフェクトの付与を開始することになるが、エフェクト有無決定処理は、エフェクト表示開始タイミングを決定する処理も包含している。エフェクト有無決定処理では、エフェクトを付与すると決定した場合に限り、リーチ演出の実行期間に属する複数のタイミングの何れかを選択的にエフェクト表示開始タイミングに設定することができる。
図21に示すように、リーチ演出の実行開始タイミング(例えばSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出の実行開始タイミング)がエフェクト表示開始タイミングに設定されることもあるし、リーチ演出の実行開始後であって且つリーチ演出の実行期間に属する任意のタイミングがエフェクト表示開始タイミングに設定されることもある。リーチ演出では、所定の前段演出を経て、大当たりであることの告知及びハズレであることの告知のどちらかを行うリーチ結果演出が行われるが、エフェクト表示開始タイミングはリーチ結果演出の実行前のタイミングに設定されるべきである。リーチ結果演出とは、ノーマルリーチ演出であれば、ノーマルリーチ失敗演出、ノーマルリーチ成功演出を指し、SPリーチ演出であれば、SPリーチ失敗演出、SPリーチ成功演出を指し、SPSPリーチ演出であれば、SPSPリーチ失敗演出、SPSPリーチ成功演出を指す(図15〜図17参照)。
そうすると、演出制御部403は、変動演出HEにおいてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)を、エフェクト無し表示態様で表示するときと、エフェクト有り表示態様で表示するときと、がある。そして、上述したエフェクト有無決定処理の内容により、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示され且つエフェクト有り表示態様で表示されることがないときよりも)、エフェクト有り表示態様で表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て、大当たり遊技OUが実行されやすい。そうすると、エフェクト有り表示態様は、エフェクト無し表示態様よりも大当たり遊技状態になる可能性が高いことを示唆するものとなる。
これにより、対象装飾図柄の表示態様にて、大当たり遊技状態へのなり易さを示唆することが可能となる。
また、演出制御部403は、変動演出HEにてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)の表示態様を、エフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様に変更するときと、エフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様に変更しないときと、がある。例えば、リーチ演出の前段演出の実行期間に属する、図21のタイミング1210がエフェクト表示開始タイミングに設定された場合、リーチ演出の実行中のタイミング1210まではエフェクト無し表示態様で対象装飾図柄が表示されるが、タイミング1210を境に対象装飾図柄の表示態様がエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様へと切り替わる。エフェクト有無決定処理にてエフェクトを付与しないと決定された場合においては、エフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様への変更は発生しない。
これにより、対象装飾図柄の表示態様が変化しないかについて緊張感を持ちながら、遊技者はリーチ演出を見守るようになると考えられる。
また、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、特図判定用情報JJが大当たりであるならば、大当たり遊技状態になることを示唆するように第1〜第3装飾図柄が本停止表示させ(即ち、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を本停止表示させ)、特図判定用情報JJがハズレであるならば、大当たり遊技状態にならないことを示唆するように第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる(即ち、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を本停止表示させる)。
そして、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)の実行中に対象装飾図柄の表示態様をエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様へと変更した場合において、特図判定用情報JJがハズレであるが故に、大当たり遊技状態にならないことを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示させる(即ち、非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる)ケースにおいては、その停止表示(仮停止表示、本停止表示)の際に、対象装飾図柄の表示態様をエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様へと変更する。但し、その停止表示(仮停止表示、本停止表示)の際に、対象装飾図柄の表示態様がエフェクト有り表示態様に維持されることが有り得ても良い。
エフェクト有り表示態様は大当たりの期待度が相対的に高いものであるため、第1〜第3装飾図柄をハズレの態様で停止表示させる際にエフェクト有り表示態様での表示を維持させ続けると、遊技者に違和感を覚えさせる可能性がある。上記の如く、第1〜第3装飾図柄をハズレの態様で停止表示させる際にはエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に戻すことで、そのような違和感は解消される。
また、演出制御部403は、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)の実行中に対象装飾図柄の表示態様をエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様へと変更した場合において、特図判定用情報JJが大当たりであるが故に、大当たり遊技状態になることを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示させる(即ち、ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる)ケースにおいては、その停止表示(仮停止表示、本停止表示)の際に、対象装飾図柄の表示態様をエフェクト有り表示態様に維持してエフェクト無し表示態様に変更しないときがあるようにしても良い。
これにより、大当たり発生時における装飾図柄の表示のさせ方に多様性が生まれ、飽きの生じにくい遊技機を構成できる。
図22を参照し、変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25及びHEp_a26の選択時においてエフェクトを付与すると決定された場合の変動演出の具体例を説明する。ここでは、SPSPリーチ演出の実行開始タイミングがエフェクト表示開始タイミングに設定されたものとする。尚、SPSPリーチ演出の実行開始タイミングより後であって且つSPSPリーチ演出の実行期間中の何れかのタイミングがエフェクト表示開始タイミングに設定されることがあっても良い。また、図22の変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25及びHEp_a26の何れにおいても、テンパイ成立演出以降、第1及び第2装飾図柄が継続して2数字図柄にて停止表示(仮停止表示、本停止表示)される。
そうすると、変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26による変動演出HEにおいて、SPSP発展演出を経て対象装飾図柄の表示サイズが大サイズから小サイズに切り替わるタイミングがエフェクト表示開始タイミングとなって、当該タイミングを境に対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様に切り替わる。図22において、画像EFは、エフェクトとしてのエフェクト画像を表している。図22においては、SPSPリーチ演出の実行中の第3装飾図柄(中図柄)が高速変動している期間においては第3装飾図柄に対してエフェクト画像EFを表示し難いため(付与しても視認し難いため)、第1及び第2装飾図柄に対してのみエフェクト画像EFを付与しているが、第1及び第2装飾図柄に対してエフェクト画像EFが付与されているときには第3装飾図柄に対しても常にエフェクト画像EFが付与されるようにしても良い。SPSPリーチ演出の実行中において第1及び第2装飾図柄にエフェクトを付与する、後述の他の例及び他の図面についても同様である。図22において、遷移TR2aは、SPリーチ演出又はSPSP発展演出からのSPSPリーチ演出への遷移を表しており、遷移TR2aの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが大サイズから小サイズに変化していると共に第1〜第3装飾図柄がエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様へ変化している。
図22の例における変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出が実行されて第1〜第3装飾図柄が小サイズ且つ非ゾロ目の態様で仮停止表示されるタイミングを境に、第1〜第3装飾図柄がエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に切り替えられ、以後、変動演出HEにおいて第1〜第3装飾図柄はエフェクト無し表示態様で維持される。図22において、遷移TR2bは、変動演出パターンHEp_a15でのSPSPリーチ失敗演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR2bの際、各装飾図柄がエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様へ変化している。
図22の例における変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ成功演出が実行されて第1〜第3装飾図柄が小サイズ且つゾロ目の態様で仮停止表示されるタイミングを境に、第1〜第3装飾図柄がエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に切り替えられ、以後、変動演出HEにおいて第1〜第3装飾図柄はエフェクト無し表示態様で維持される。図22において、遷移TR2cは、変動演出パターンHEp_a25でのSPSPリーチ成功演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR2cの際、各装飾図柄がエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様へ変化している。
図22の例における変動演出パターンHEp_a26では、エフェクト表示開始タイミングから、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で本停止表示されるまで第1〜第3装飾図柄がエフェクト有り表示態様に維持され、第1〜第3装飾図柄が本停止表示もエフェクト有り表示態様とされている。図22において、遷移TR2dは、変動演出パターンHEp_a26でのSPSPリーチ成功演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR2dの際、各装飾図柄はエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様へ変化しない。
[実施例EX1_3]
実施例EX1_3を説明する。変動演出HE中のリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)において、対象装飾図柄を第1テンパイ状態及び第2テンパイ状態を含む複数のテンパイ状態の何れかのテンパイ状態にすることができる。ここでは、第1テンパイ状態とは、第1及び第2装飾図柄が2数字図柄にて仮停止されている2テンパイ状態を指し、第2テンパイ状態とは、第1及び第2装飾図柄が7数字図柄にて仮停止されている7テンパイ状態を指すものとする。
第1実施形態に上述してきた各事項、及び、後述の実施例EX1_3〜EX1_6にて説明する各事項は、変動演出HE中のリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)において対象装飾図柄が2テンパイ状態とされているときにも適用可能であるし、対象装飾図柄が7テンパイ状態とされているときにも適用可能である。但し、それらとは別に、変動演出HE中のリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)において、対象装飾図柄が7テンパイ状態とされている場合の方が2テンパイ状態とされている場合よりも、その後に、特別遊技状態UJになりやすくなるように、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づきテンパイ状態の種類が決定されるものとする。
従って例えば、以下のように、テンパイ状態の種類及びエフェクトの有無により、大当たりの期待度が異なってくる。
図23(a)に示す如く、変動演出HEでのリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)にて2テンパイ状態とされている場合において、対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示され且つエフェクト有り表示態様で表示されることがないときよりも)、エフェクト有り表示態様で表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て、特別遊技状態UJになり易い(そうなるように、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づきエフェクト有無決定処理が実行される)。
図23(b)に示す如く、変動演出HEでのリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)にて7テンパイ状態とされている場合において、対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示され且つエフェクト有り表示態様で表示されることがないときよりも)、エフェクト有り表示態様で表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て、特別遊技状態UJになり易い(そうなるように、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づきエフェクト有無決定処理が実行される)。
図24(a)に示す如く、変動演出HEでのリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)にて2テンパイ状態とされていて且つ対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示される場合(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示され且つエフェクト有り表示態様で表示されることがない場合)と、変動演出HEでのリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)にて7テンパイ状態とされていて且つ対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示される場合(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示され且つエフェクト有り表示態様で表示されることがない場合)とを対比した場合、後者の場合の方が前者の場合よりも、当該リーチ演出を経て、特別遊技状態UJになり易い(そうなるように、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づきテンパイ状態の種類が決定される)。
図24(b)に示す如く、変動演出HEでのリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)にて2テンパイ状態とされていて且つ対象装飾図柄がエフェクト有り表示態様で表示される場合と、変動演出HEでのリーチ演出(リーチ演出中の前段演出)にて7テンパイ状態とされていて且つ対象装飾図柄がエフェクト有り表示態様で表示される場合とを対比した場合、後者の場合の方が前者の場合よりも、当該リーチ演出を経て、特別遊技状態UJになり易い(そうなるように、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づきテンパイ状態の種類が決定される)。
このように、2テンパイ状態と7テンパイ状態とでは、リーチ演出を経て特別遊技状態UJとなる期待度(確率)が異なる。これとは別に、リーチ演出にて対象装飾図柄が第1表示態様にて表示されるか第2表示態様にて表示されるのかによっても、リーチ演出を経て特別遊技状態UJとなる期待度(確率)が異なる。
[実施例EX1_4]
実施例EX1_4を説明する。特図判定では、大当たり遊技状態にするか否かが判定されるが、大当たり遊技の終了後には、遊技機100の遊技状態が必ず電サポ遊技状態とされる。このため、特図判定は、大当たり遊技を経て電サポ遊技状態にするか否かの判定を含んでいると考えることもできる。そして、第1実施形態において、特別遊技状態UJは電サポ遊技状態である考えるようにしても良い。
[実施例EX1_5]
実施例EX1_5を説明する。特図判定では、大当たり遊技状態にするか否かが判定されると共に大当たりの種類も判定される。そして、当選した大当たりが確変大当たりであるならば、大当たり遊技を経て遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされ、当選した大当たりが通常大当たりであるならば、大当たり遊技を経て遊技機100の遊技状態が低確率電サポ遊技状態とされる。このため、特図判定は、大当たり遊技を経て高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態)にするか否かの判定を含んでいると考えることもできる。そして、第1実施形態において、特別遊技状態UJは高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態)であると考えるようにしても良い。
第1実施形態において、特別遊技状態UJが高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態)である場合、例えば、以下のようにすることできる。
変動演出HEでのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて、対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示され且つエフェクト有り表示態様で表示されることがないときよりも)、エフェクト有り表示態様で表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て、特別遊技状態UJになり易い(そうなるように、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づきエフェクト有無決定処理が実行される)。
図25を参照し、これを実現するために具体的には例えば、上述のエフェクト有無決定処理において、特図判定用情報JJがハズレであるならば、90%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で10%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、且つ、特図判定用情報JJが通常大当たりであるならば、60%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で40%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、且つ、特図判定用情報JJが確変大当たりであるならば、20%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で80%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、演出用乱数を用いた抽選を行う。
尚、特図判定用情報JJが通常大当たりであるときには、エフェクトを付与すると決定される確率が0%となるようにしても良く、これに代えて又はこれに加えて、特図判定用情報JJがハズレであるときには、エフェクトを付与すると決定される確率が0%となるようにしても良い。
これによれば、変動演出HEでのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて、対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様で表示され且つエフェクト有り表示態様で表示されることがないときよりも)、エフェクト有り表示態様で表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て、大当たり遊技状態になり易く且つ高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態)になり易い。
[実施例EX1_6]
実施例EX1_6を説明する。特図当たり判定にて大当たりに当選したとき、その大当たりの種類が常に特A〜特Dの何れかになるように、特図図柄判定テーブルTZtを変形しても良い。この場合、大当たり遊技の終了後には、遊技機100の遊技状態が必ず高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態)とされる。このため、特図判定は、大当たり遊技を経て高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態)にするか否かの判定を含んでいると考えることもでき、特別遊技状態UJは高確率遊技状態(高確率電サポ遊技状態)であると考えるようにしても良い。但し、この場合、特A〜特Dの夫々に対する高確率付与回数、電サポ付与回数を共に35回とし、遊技機100を所謂100%確変突入タイプのST機とする。
<<第2実施形態>>
遊技機100の第2実施形態を説明する。尚、第2実施形態に示した任意の方法と、上述の第1実施形態に示した任意の方法を組み合わせることもできる。この組み合わせの際、上述の特別遊技状態UJと後述の特別遊技状態UJは互いに同じ遊技状態であると考えても良い。
主制御部401は、特図判定用情報JJに対する特図判定にて、遊技者に有利な特別遊技状態UJにするか否かの判定を行う。ここにおける特別遊技状態UJは複数の特別遊技状態に細分化される。当該複数の特別遊技状態は全て第1実施形態で述べた特別遊技状態UJに属しているが、ここでは、当該複数の特別遊技状態に含まれる特別遊技状態UJB1及びUJB2に注目する。特別遊技状態UJB2は、特別遊技状態UJB1よりも遊技者に有利な遊技状態であるとする。尚、以下の説明において、単に“特別遊技状態UJ“と記した場合、それは、特別遊技状態UJB1及びUJB2の何れかを指すものとする。
特別遊技状態UJB1は通A又は通Bの大当たりに当選した場合に移行する4R(4ラウンド)分の大当たり遊技状態であって、且つ、特別遊技状態UJB2は特B又は特Dの大当たりに当選した場合に移行する16R(16ラウンド)分の大当たり遊技状態であるとする、或いは、特別遊技状態UJB1は通A又は通Bの大当たりに当選した場合に大当たり遊技後に移行する低確率電サポ遊技状態であって且つ特別遊技状態UJB2は特B又は特Dの大当たりに当選した場合に大当たり遊技後に移行する高確率電サポ遊技状態であるとする。
通A又は通Bの大当たり遊技後には低確率電サポ遊技状態とされ、特B又は特Dの大当たり遊技後には高確率電サポ遊技状態とされるのであるから、主制御部401は、特図判定にて、大当たり遊技を行うか否かの判定と共に、低確率電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態にするか否かの判定を行っているとも言える。
尚、変動演出HEにおいて、対象装飾図柄を構成する2以上の装飾図柄を非共通の数字図柄にて停止(仮停止を含む)した場合には特別遊技状態UJになることは無く、対象装飾図柄を構成する2以上の装飾図柄が共通の数字図柄にて停止(仮停止を含む)した場合に限って特別遊技状態UJになり得る。このため、変動演出HEに含まれ得る、対象装飾図柄を構成する2以上の装飾図柄を変動表示させてから共通の数字図柄にて停止表示(仮停止表示を含む)させる演出Eαは、特別遊技状態UJになる可能性があることを示唆する演出と言える。テンパイ成功演出及びリーチ演出は演出Eαに属し、対象装飾図柄をテンパイ状態とする演出も演出Eαに属する。
図26を参照し、装飾図柄のゾロ目の種類を説明する。装飾図柄のゾロ目として、第1〜第3装飾図柄が共通の青図柄(青図柄に属する共通の数字図柄)にて揃えられた青ゾロ目と、第1〜第3装飾図柄が共通の緑図柄(緑図柄に属する共通の数字図柄)にて揃えられた緑ゾロ目と、第1〜第3装飾図柄が共通の赤図柄(赤図柄に属する共通の数字図柄)にて揃えられた赤ゾロ目と、がある(図9参照)。2ゾロ目、4ゾロ目、6ゾロ目及び8ゾロ目は青ゾロ目に属し、1ゾロ目及び5ゾロ目は緑ゾロ目に属し、3ゾロ目及び7ゾロ目は赤ゾロ目に属する。jゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄がj数字図柄で揃えられている状態を指す(jは整数)。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているとき、特図図柄判定の結果に基づき、変動演出HEの最終段階にて停止表示すべきゾロ目(以下、停止ゾロ目と称する)の種類を決定する停止目決定処理を行い、リーチ成功演出(ノーマルリーチ成功演出、SPリーチ成功演出又はSPSPリーチ成功演出)及びそれ以降において、停止目決定処理の結果に従う停止ゾロ目にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる。停止目決定処理は、サブROM432に格納された停止目決定テーブルに基づいて実行される。
図27に、停止目決定処理にて利用可能な停止目決定テーブルTBLA1を示す。停止目決定テーブルTBLA1を用いた場合、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類が通A又は通Bであるならば、停止ゾロ目が100%の確率で青ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされ、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類が特A又は特Cであるならば、停止ゾロ目が100%の確率で緑ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされ、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類が特B又は特Dであるならば、停止ゾロ目が100%の確率で赤ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされる。
図28の停止目決定テーブルTBLA2を停止目決定処理に利用しても良い。停止目決定テーブルTBLA2を用いた場合、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類が通A又は通Bであるならば、停止ゾロ目が100%の確率で青ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされ、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類が特A又は特Cであるならば、停止ゾロ目が40%の確率で青ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされ且つ60%の確率で緑ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされ、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類が特B又は特Dであるならば、停止ゾロ目が10%の確率で青ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされ且つ30%の確率で緑ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされ且つ60%の確率で赤ゾロ目に属する何れかのゾロ目とされる。
このように、青ゾロ目の停止表示は、当選した大当たりの種類が通A又は通Bであること又は通A又は通Bの可能性が緑ゾロ目及び赤ゾロ目の停止表示よりも高いことを示唆している。赤ゾロ目の停止表示は、当選した大当たりの種類が特B又は特Dであることを確定的に示唆している。赤ゾロ目の停止表示は、当選した大当たりの種類が特B又は特Dである可能性が青ゾロ目及び緑ゾロ目の停止表示よりも高いことを示唆している、とも言える。緑ゾロ目の停止表示は、当選した大当たりの種類が特A又は特Cであること又は特A〜特Dの何れかであることを示唆している。
そして、上述の如く、通A又は通Bは特別遊技状態UJB1に対応し且つ特B又は特Dは特別遊技状態UJB2に対応しているのであるから、青図柄は特別遊技状態UJB1を示唆するものであり、赤図柄は特別遊技状態UJB2を示唆するものである、と言える。尚、通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選している際、微小な確率で赤ゾロ目の停止表示が行われることが有り得るように変形してもよい。
以下では、特に記述無き限り、図28の停止目決定テーブルTBLA2を用いて停止目決定処理が決定されるものとする。
図29は、リーチ演出におけるテンパイ状態の種類を表している。リーチ演出において、リーチ結果演出(図12(b)参照)の実行前においては、対象装飾図柄がテンパイ状態とされ、テンパイ状態には、青テンパイ状態と緑テンパイ状態と赤テンパイ状態とがある。上述の全装図仮停止方法を適用した場合、リーチ演出において仮停止表示される対象装飾図柄は第1〜第3装飾図柄を含むことになるが、ここでは、説明の具体化のため、テンパイ状態に関して第1及び第2装飾図柄のみに注目する。
青テンパイ状態は、第1及び第2装飾図柄が共通の青図柄(青図柄に属する共通の数字図柄)にて揃えられて仮停止表示されている状態を指し、2テンパイ状態、4テンパイ状態、6テンパイ状態及び8テンパイ状態が青テンパイ状態に属する。緑テンパイ状態は、第1及び第2装飾図柄が共通の緑図柄(緑図柄に属する共通の数字図柄)にて揃えられて仮停止表示されている状態を指し、1テンパイ状態及び5テンパイ状態が緑テンパイ状態に属する。赤テンパイ状態は、第1及び第2装飾図柄が共通の赤図柄(赤図柄に属する共通の数字図柄)にて揃えられて仮停止表示されている状態を指し、3テンパイ状態及び7テンパイ状態が赤テンパイ状態に属する。jテンパイ状態とは、所定の有効ライン上において第1及び第2装飾図柄がj数字図柄で揃えられて仮停止表示されている状態を指す(jは整数)。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、リーチ演出を含む変動演出HEを行う場合、テンパイ成功演出及びリーチ演出におけるテンパイ状態を、何れの種類のテンパイ状態にするかを決定するテンパイ種決定処理を行う。テンパイ成功演出におけるテンパイ状態の種類及びリーチ演出中のリーチ結果演出前におけるテンパイ状態の種類は、テンパイ種決定処理の結果に従う。リーチ演出の実行中、リーチ結果演出前において、テンパイ状態を、或るテンパイ状態から他のテンパイ状態へと変更させることもあり、その変更の有無及び内容も、テンパイ種決定処理にて決定される。尚、当該変更は、青テンパイ状態から緑又は赤テンパイ状態への変更と、緑テンパイ状態から赤テンパイ状態への変更とに限られ、当該変更のタイミングは、通常、リーチ演出中の前段演出の実行期間中のタイミングとされる。
特図判定用情報JJが大当たりである場合において、リーチ結果演出の直前のテンパイ状態がjテンパイ状態であるとき、リーチ結果演出及びそれ以降においてjゾロ目が停止表示(仮停止表示、本停止表示)される。つまり例えば、特図判定用情報JJが大当たりである場合において、リーチ結果演出の直前のテンパイ状態が2テンパイ状態であるならばリーチ結果演出及びそれ以降において2ゾロ目が停止表示(仮停止表示又は本停止表示)され、リーチ結果演出の直前のテンパイ状態が7テンパイ状態であるならばリーチ結果演出及びそれ以降において7ゾロ目が停止表示(仮停止表示又は本停止表示)される。
このため、変動演出HEにおいて、jテンパイ状態は、特図判定用情報JJが大当たりであるならば、jゾロ目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示されることを示唆している。そして、上述の如く、通A又は通Bは特別遊技状態UJB1に対応し且つ特B又は特Dは特別遊技状態UJB2に対応しているのであるから、変動演出HEにおいて、青テンパイ状態は特別遊技状態UJB1になる可能性があることを示唆しており、赤テンパイ状態は特別遊技状態UJB2になる可能性があることを示唆している。別の表現をすれば、変動演出HEにおいて、青テンパイ状態は、特図判定用情報JJが大当たりであるならば特別遊技状態UJB1になる可能性が赤テンパイ状態よりも高いことを示唆しており、赤テンパイ状態は、特図判定用情報JJが大当たりであるならば特別遊技状態UJB2になる可能性が青テンパイ状態よりも高いことを示唆している。
図30に、テンパイ種決定処理にて利用可能なテンパイ種決定テーブルTBLB1を示す。リーチ演出を含む変動演出HEが行われる場合に、テーブルTBLB1を用い、演出用乱数を用いた抽選により、第1〜第6テンパイパターンの何れか1つが選択され、選択されたテンパイパターンに従って、テンパイ状態の種類並びにテンパイ状態の変化有無及び変化内容が制御される。第1〜第6テンパイパターンは、各々に、テンパイ成功演出及びリーチ演出中(リーチ演出の前段演出中)における、テンパイ状態の種類、テンパイ状態の変化有無及びテンパイ状態の変化内容を定義している。
第1テンパイパターンでは、テンパイ成功演出及びリーチ演出中(リーチ演出の前段演出中)においてテンパイ状態が青テンパイ状態に維持される(即ち青テンパイ状態のままで変更なし)。
第2テンパイパターンでは、テンパイ成功演出及びリーチ演出中(リーチ演出の前段演出中)において、テンパイ状態が、当初、青テンパイ状態とされ、途中から緑テンパイ状態に変更される。
第3テンパイパターンでは、テンパイ成功演出及びリーチ演出中(リーチ演出の前段演出中)において、テンパイ状態が、当初、青テンパイ状態とされ、途中から赤テンパイ状態に変更される。
第4テンパイパターンでは、テンパイ成功演出及びリーチ演出中(リーチ演出の前段演出中)においてテンパイ状態が緑テンパイ状態に維持される(即ち緑テンパイ状態のままで変更なし)。
第5テンパイパターンでは、テンパイ成功演出及びリーチ演出中(リーチ演出の前段演出中)において、テンパイ状態が、当初、緑テンパイ状態とされ、途中から赤テンパイ状態に変更される。
第6テンパイパターンでは、テンパイ成功演出及びリーチ演出中(リーチ演出の前段演出中)においてテンパイ状態が赤テンパイ状態に維持される(即ち赤テンパイ状態のままで変更なし)。
テーブルTBLB1を用いたテンパイ種決定処理において、特図判定用情報JJがハズレである場合、変動演出HEに対し、第1、第2、第3、第4、第5、第6テンパイパターンが、夫々、63%、2%、1%、30%、1%、3%の確率で選択される。特図判定用情報JJがハズレである場合、第1〜第6テンパイパターンの内、第1テンパイパターンが最も選択され易い。
テーブルTBLB1を用いたテンパイ種決定処理において、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりである場合、変動演出HEに対し、第1テンパイパターンが100%の確率で選択され、第2〜第6テンパイパターンが選択されることは無く、且つ、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりである場合、変動演出HEに対し、第1、第2、第4テンパイパターンが、夫々、40%、20%、40%の確率で選択され、第3、第5及び第6テンパイパターンが選択されることは無く、且つ、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりである場合、変動演出HEに対し、第1、第2、第3、第4、第5、第6テンパイパターンが、夫々、10%、15%、10%、15%、20%、30%の確率で選択される。
図30のテンパイ種決定テーブルTBLB1は、図28の停止目決定テーブルTBLA2と整合するように形成されており、テーブルTBLA2と共に用いられる。実際には、テーブルTBLA2とTBLB1を組み合わせたテーブルを用い、テンパイ種決定処理及び停止目決定処理を包含する処理にて、テンパイ状態の種類、テンパイ状態の変化有無及び変化内容、並びに、大当たりであるならば停止表示されるべきゾロ目の種類が同時に決定される。
上述の説明から明らかなように、青、緑及び赤テンパイ状態の内、特に青及び赤テンパイ状態に注目し、且つ、青、緑及び赤ゾロ目の内、特に青及び赤ゾロ目に注目した場合、以下のことが言える。
演出制御部403は、変動演出HEにおけるテンパイ成功演出からリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にかけて、対象装飾図柄を青テンパイ状態にしてから(青図柄にて仮停止表示させてから)赤テンパイ状態に変更するときと、対象装飾図柄を青テンパイ状態にした後(青図柄にて仮停止表示させた後)赤テンパイ状態に変更しないときと、がある。
青テンパイ状態は特別遊技状態UJB1に対応し且つ赤テンパイ状態は特別遊技状態UJB2に対応しているため、青テンパイ状態から赤テンパイ状態に変更するときと変更しないときとを設けることで、テンパイ状態が変化しないかを含めて、遊技者はリーチ演出等を緊張感をもって楽しみながら視聴することができると考えられる。
また、演出制御部403は、変動演出HEにおけるテンパイ成功演出からリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にかけて、対象装飾図柄を第1表示態様にて表示してから第2表示態様に変更して表示する(例えば対象装飾図柄の表示サイズを大サイズから小サイズに変更する)ことがあり、対象装飾図柄を第1表示態様にて表示してから第2表示態様に変更して表示しないこともある。そして、青テンパイ状態とされた対象装飾図柄を第1表示態様から第2表態態様に変更して表示する際に、対象装飾図柄を青テンパイ状態から赤テンパイ状態に変更するときがある。
また、変動演出HEにおけるテンパイ成功演出又はリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)において、対象装飾図柄が第1表示態様で表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄が第1表示態様で表示され且つ第2表示態様で表示されないときよりも)第2表示態様で表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て、特別遊技状態UJになり易くなるよう、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HEの内容が決定される。つまり、第2表示態様は第1表示態様よりも特別遊技状態UJになる可能性が高いことを示唆している。
対象装飾図柄を大サイズで表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄を小サイズで表示する態様が第2表示態様であると考えても良い。或いは、対象装飾図柄をキャラクタ画像付きで表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄をキャラクタ画像の付与なく表示する態様が第2表示態様であると考えても良い。或いは、対象装飾図柄をエフェクトの付与なく表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄をエフェクト付きで表示する態様が第2表示態様であると考えても良い。
また、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が大当たりを示す場合には、特別遊技状態UJ(例えば大当たり遊技状態)になることを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる、即ちゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる。一方、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果がハズレを示す場合には、特別遊技状態UJ(例えば大当たり遊技状態)にならないことを示唆するように第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる、即ち非ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止又は本停止表示)させる。
そして、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、青テンパイ状態とされた対象装飾図柄を第1表示態様から第2表示態様に変更して表示した場合において(例えばSPリーチ演出からSPSPリーチ演出への発展により、2テンパイ状態とされていた対象装飾図柄の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変更された場合において;図17参照)、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を第2表示態様から第1表示態様に変更して表示するときがある(例えば小サイズから大サイズへの変更;図17のHEp_a15参照)。
ここで、“青テンパイ状態とされた対象装飾図柄を第1表示態様から第2表示態様に変更して表示した場合”とは、対象装飾図柄を青テンパイ状態且つ第1表示態様にて表示している状態から対象装飾図柄を赤テンパイ状態且つ第2表示態様にて表示している状態へと変更する場合を指す、或いは、対象装飾図柄を青テンパイ状態且つ第1表示態様にて表示している状態から対象装飾図柄を青テンパイ状態且つ第2表示態様にて表示している状態へと変更する場合を指す。
前者の場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を赤図柄にしたままで第2表示態様から第1表示態様に変更して(即ち第1表示態様に戻して)表示して良く、後者の場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を青図柄にしたままで第2表示態様から第1表示態様に変更して(即ち第1表示態様に戻して)表示して良い。
即ち、演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、青テンパイ状態とされ且つ第1表示態様にて表示された対象装飾図柄を赤テンパイ状態且つ第2表示態様にて変更して表示することが可能である(例えば、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出への発展する際に、対象装飾図柄を青テンパイ状態且つ大サイズにて表示する状態から、対象装飾図柄を赤テンパイ状態且つ小サイズにて表示する状態へと変更することが可能である)。そして、そのような変更を行った場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を赤図柄から青図柄に変更しないで第2表示態様から第1表示態様に変更して表示するときがある(例えば第1及び第2装飾図柄を赤図柄に維持したまま小サイズから大サイズへ変更)。より詳細な具体例については後述される。
第2実施形態は、以下の実施例EX2_1〜EX2_4を含む。第2実施形態中にて上述した事項の具体例や変形例が、以下の実施例EX2_1〜EX2_4にて示される。実施例EX2_1〜EX2_4の内、任意の何れかの実施例に記載した事項を、矛盾無き限り、任意の他の実施例に適用することができる。
[実施例EX2_1]
実施例EX2_1を説明する。実施例EX2_1においては、対象装飾図柄を大サイズで表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄を小サイズで表示する態様が第2表示態様であると考える。そうすると、第1表示態様は対象装飾図柄をキャラクタ画像付きで表示する態様であって、且つ、第2表示態様は対象装飾図柄をキャラクタ画像の付与なく表示する態様であるとも言える。
図31を参照する。図31は、特図判定用情報JJに対して、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26が選択されると共に、青テンパイ状態から赤テンパイ状態への変更を規定する第3テンパイパターンが選択されたときにおける、変動演出HEの流れを示している。また、特図判定用情報JJの特図判定の結果に基づくテンパイ種決定処理において、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出への切り替わりの際に(即ち第1〜第3装飾図柄の表示サイズが大サイズから小サイズに切り替わる際に)、テンパイ状態を青テンパイ状態(図31において2テンパイ状態)から赤テンパイ状態(図31において7テンパイ状態)に変更することが決定されたものとする。当該変更が、それ以外のタイミングで生じることがあってもよい。実施例EX2_1の図31における変動演出パターンHEp_a25又はHEp_a26は、特図判定用情報JJが特B又は特Dである場合に限り変動演出HEの変動演出パターンとして選択されることがあり、変動演出パターンHEp_a15は、特図判定用情報JJがハズレである場合に限り変動演出HEの変動演出パターンとして選択されることがある。
図31の例に関し、変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26の何れにおいても、テンパイ成功演出及びSPリーチ演出が行われる段階では、対象装飾図柄が青テンパイ状態とされており、SPSP発展演出を経由してSPSPリーチ演出へ切り替わる際に、従って対象装飾図柄の表示サイズが大サイズ(第1表示態様)から小サイズ(第2表示態様)に変更される際に、対象装飾図柄を2テンパイ状態から7テンパイ状態に変更する。
図31において、遷移TR3aは、SPリーチ演出又はSPSP発展演出からのSPSPリーチ演出への遷移を表しており、遷移TR3aの際、対象装飾図柄の表示サイズにおける大サイズから小サイズへの変化及び対象装飾図柄のテンパイ状態の変化(2テンパイ状態から7テンパイ状態への変化)が生じている。
上述したように、SPリーチ演出よりもSPSPリーチ演出の方が大当たりの期待度が高いため、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて対象装飾図柄が大サイズで表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄が大サイズで表示され且つ小サイズで表示されないときよりも)小サイズで表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て特別遊技状態UJとなり易く、そうなるように特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HEの内容が決定される。故に、小サイズでの対象装飾図柄の表示態様(第2表示態様)は大サイズでの対象装飾図柄の表示態様(第1表示態様)よりも、特別遊技状態UJとなる可能性が高いことを示唆している。
図31の例における変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ失敗演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。図31の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。図31の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出及びそれ以降において停止表示(仮停止表示、本停止表示)される非ゾロ目での第1、第2、第3装飾図柄は、夫々、7数字図柄、7数字図柄、8数字図柄であるが、夫々、7数字図柄、7数字図柄、3数字図柄(即ち全て赤図柄)であっても構わない。
図31において、遷移TR3bは、変動演出パターンHEp_a15でのSPSPリーチ失敗演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR3bの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが小サイズから大サイズに変化しているが第1及び第2装飾図柄は2数字図柄には戻らずに7数字図柄のままとされている。
図31の例における変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で本停止表示させる。図31の変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。
図31において、遷移TR3cは、変動演出パターンHEp_a25でのSPSPリーチ成功演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR3cの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが小サイズから大サイズに変化している。
図31の例における変動演出パターンHEp_a26では、変動演出パターンHEp_a25と同様に、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で本停止表示させる。但し、図31の例において、変動演出パターンHEp_a26では、変動演出パターンHEp_a25と異なり、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから変動停止コマンドを受信するまで第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ小サイズにて本停止表示される。その後、大当たり遊技OUの実行期間中の一部又は全部においても、第1〜第3装飾図柄の一部又は全部が7ゾロ目且つ小サイズにて本停止表示され続けていても良い。
図31において、遷移TR3dは、変動演出パターンHEp_a26でのSPSPリーチ成功演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR3dの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは小サイズから大サイズに変化しない。
演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、青テンパイ状態とされた対象装飾図柄を大サイズ(第1表示態様)から小サイズ(第2表示態様)に変更して表示した場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ち非ゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄を小サイズ(第2表示態様)から大サイズ(第1表示態様)に変更して表示する(但し、当該変更を行わないときがあっても良い)。
ここで、“青テンパイ状態とされた対象装飾図柄を大サイズ(第1表示態様)から小サイズ(第2表示態様)に変更して表示した場合”とは、対象装飾図柄を青テンパイ状態且つ大サイズにて表示している状態から対象装飾図柄を赤テンパイ状態且つ小サイズにて表示している状態へと変更する場合を指す、或いは、対象装飾図柄を青テンパイ状態且つ大サイズにて表示している状態から対象装飾図柄を青テンパイ状態且つ小サイズにて表示している状態へと変更する場合を指す(図31のHEp_a15は前者に対応)。
前者の場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を赤図柄にしたままで小サイズから大サイズに変更して表示して良く(図31のHEp_a15参照)、後者の場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を青図柄にしたままで小サイズから大サイズに変更して表示して良い(図17のHEp_a15参照)。
即ち、演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、青テンパイ状態とされ且つ大サイズ(第1表示態様)にて表示された対象装飾図柄を赤テンパイ状態且つ小サイズ(第2表示態様)にて変更して表示することが可能である(図31の遷移TR3aに対応)。そして、そのような変更を行った場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ち非ゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄を赤図柄から青図柄に変更しないで(ここでは第1及び第2装飾図柄を赤図柄である7数字図柄に維持したままで)小サイズから大サイズに変更して表示する(図31のHEp_a15における遷移TR3bに対応;但し大サイズへの変更が行われないときがあっても良い)。
[実施例EX2_2]
実施例EX2_2を説明する。実施例EX2_2においては、対象装飾図柄をエフェクトの付与なく表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄をエフェクト付きで表示する態様が第2表示態様であると考える。上述したように、エフェクトを付与した状態での装飾図柄の表示態様(即ち、エフェクトと共に装飾図柄を表示する表示態様)を、エフェクト有り表示態様と称し、エフェクトを付与しない状態での装飾図柄の表示態様(即ち、エフェクトを伴わない装飾図柄を表示する表示態様)を、エフェクト無し表示態様と称する。
エフェクト表示開始タイミングを決定する処理を含め、エフェクト有無決定処理は、実施例EX1_2で上述したものと同様であって良い。そうすると、演出制御部403は、変動演出HEにおいてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)を、エフェクト無し表示態様で表示するときと、エフェクト有り表示態様で表示するときと、がある。そして、エフェクト有り表示態様は、エフェクト無し表示態様よりも特別遊技状態UJになる可能性が高いことを示唆するものとなる。但し、以下のようにエフェクトの有無の決定方法を変形するようにしても良い。
図32を参照する。変形されたエフェクト有無決定処理では、特図判定用情報JJがハズレであるならば、80%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で20%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、且つ、特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりであるならば、60%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で40%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、且つ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるならば、20%の確率でエフェクトを付与しないと決定される一方で80%の確率でエフェクトを付与すると決定されるように、演出用乱数を用いた抽選を行う。
そうすると、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるならば、特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりである場合よりも且つハズレである場合よりもエフェクトが付与され易くなり、且つ、特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たり或いはハズレであるならば特B又は特Dの大当たりである場合よりもエフェクトが付与され難くなる。故に、エフェクト有り表示態様は、エフェクト無し表示態様よりも、特別遊技状態UJB2になる可能性が高いことを示唆するものとなる。尚、特図判定用情報JJがハズレであるか或いは特B又は特Dの大当たりである場合に限ってエフェクトを付与すると決定されることが有り得るようにしても良い。そうすると、エフェクト有り表示態様は、特図判定用情報JJが大当たりならば、特別遊技状態UJB2になることを示唆するものとなる。
図33を参照する。図33は、特図判定用情報JJに対して、SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26が選択されると共に、青テンパイ状態から赤テンパイ状態への変更を規定する第3テンパイパターンが選択されたときにおける、変動演出HEの流れを示している。画像EFは、エフェクトとしてのエフェクト画像を表している。
また、特図判定用情報JJの特図判定の結果に基づくテンパイ種決定処理において、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出への切り替わりの際に(即ち第1〜第3装飾図柄の表示サイズが大サイズから小サイズに切り替わる際に)、テンパイ状態を青テンパイ状態(図33において2テンパイ状態)から赤テンパイ状態(図33において7テンパイ状態)に変更することが決定されたものとする。当該変更が、それ以外のタイミングで生じることがあってもよい。
更に、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、変動演出HEの一部において対象装飾図柄にエフェクトを付与すると決定され、且つ、青テンパイ状態(図33において2テンパイ状態)から赤テンパイ状態(図33において7テンパイ状態)への切り替わりタイミングがエフェクト表示開始タイミングに設定されたものとする。但し、それ以外のタイミングがエフェクト表示開始タイミングに設定されることもある。
実施例EX2_2の図32において、変動演出パターンHEp_a25又はHEp_a26は、特図判定用情報JJが特B又は特Dである場合に限り変動演出HEの変動演出パターンとして選択されることがあり、変動演出パターンHEp_a15は、特図判定用情報JJがハズレである場合に限り変動演出HEの変動演出パターンとして選択されることがある。
図33の例に関し、変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26の何れにおいても、テンパイ成功演出及びSPリーチ演出が行われる段階では、対象装飾図柄が青テンパイ状態とされており、SPSP発展演出を経由してSPSPリーチ演出へ切り替わる際に、従って対象装飾図柄の表示サイズが大サイズから小サイズに変更される際に、対象装飾図柄を2テンパイ状態から7テンパイ状態に変更する。更に、図33の変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26の何れにおいても、対象装飾図柄が2テンパイ状態から7テンパイ状態に変更されるときに、対象装飾図柄がエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様に切り替わる。
図33において、遷移TR4aは、SPリーチ演出又はSPSP発展演出からのSPSPリーチ演出への遷移を表しており、遷移TR4aの際、対象装飾図柄の表示サイズにおける大サイズから小サイズへの変化、対象装飾図柄のテンパイ状態の変化(2テンパイ状態から7テンパイ状態への変化)及びエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様への変化が生じている。
上述したように、SPリーチ演出よりもSPSPリーチ演出の方が大当たりの期待度が高いため、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて対象装飾図柄が大サイズで表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄が大サイズで表示され且つ小サイズで表示されないときよりも)小サイズで表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て特別遊技状態UJとなり易く、そうなるように特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HEの内容が決定される。故に、小サイズでの対象装飾図柄の表示態様は大サイズでの対象装飾図柄の表示態様よりも、特別遊技状態UJとなる可能性が高いことを示唆している。これとは別に、エフェクト付与の有無によっても、特別遊技状態UJとなる可能性の高低、又は、特別遊技状態UJB2となる可能性の高低が示唆されるのは上述した通りである。
図33の例における変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ失敗演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。図33の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。図33の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出及びそれ以降において停止表示(仮停止表示、本停止表示)される非ゾロ目での第1、第2、第3装飾図柄は、夫々、7数字図柄、7数字図柄、8数字図柄であるが、夫々、7数字図柄、7数字図柄、3数字図柄(即ち全て赤図柄)であっても構わない。また、図33の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出の実行開始時に、対象装飾図柄がそれまでのエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に切り替えられ、それ以降、エフェクト無し表示態様に維持される。
図33において、遷移TR4bは、変動演出パターンHEp_a15でのSPSPリーチ失敗演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR4bの際、対象装飾図柄のエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様への変化が生じているが、第1及び第2装飾図柄は2数字図柄には戻らずに7数字図柄のままとされ、且つ、第3装飾図柄が変動表示されている状態から8数字図柄にて仮停止表示される状態へと変化する。
図33の例における変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で本停止表示させる。図33の変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。また、図33の変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ成功演出の実行開始時に、対象装飾図柄がそれまでのエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に切り替えられ、それ以降、エフェクト無し表示態様に維持される。
図33において、遷移TR4cは、変動演出パターンHEp_a25でのSPSPリーチ成功演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR4cの際、対象装飾図柄のエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様への変化が生じており、且つ、第3装飾図柄が変動表示されている状態から7数字図柄にて仮停止表示される状態へと変化する。
図33の例における変動演出パターンHEp_a26では、変動演出パターンHEp_a25と同様に、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を7ゾロ目の態様で本停止表示させる。但し、図33の例において、変動演出パターンHEp_a26では、変動演出パターンHEp_a25と異なり、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから変動停止コマンドを受信するまで第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目且つ小サイズにて本停止表示される。また、図33の変動演出パターンHEp_a26では、SPSPリーチ成功演出及びそれ以降においても、対象装飾図柄のエフェクト有り表示態様に維持される。その後、大当たり遊技OUの実行期間中の一部又は全部においても、第1〜第3装飾図柄の一部又は全部が7ゾロ目且つ小サイズ且つエフェクト有り表示態様にて本停止表示され続けていても良い。
図33において、遷移TR4dは、変動演出パターンHEp_a26でのSPSPリーチ成功演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR4dの際、第3装飾図柄が変動表示されている状態から7数字図柄にて仮停止表示される状態へと変化するが、対象装飾図柄のエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様への変化は生じない。
演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、青テンパイ状態とされた対象装飾図柄をエフェクト無し表示態様(第1表示態様)からエフェクト有り表示態様(第2表示態様)に変更して表示した場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ち非ゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄をエフェクト有り表示態様(第2表示態様)からエフェクト無し表示態様(第1表示態様)に変更して表示する(但し、当該変更を行わないときがあっても良い)。
ここで、“青テンパイ状態とされた対象装飾図柄をエフェクト無し表示態様(第1表示態様)からエフェクト有り表示態様(第2表示態様)に変更して表示した場合”とは、対象装飾図柄を青テンパイ状態且つエフェクト無し表示態様にて表示している状態から対象装飾図柄を赤テンパイ状態且つエフェクト有り表示態様にて表示している状態へと変更する場合を指す、或いは、対象装飾図柄を青テンパイ状態且つエフェクト無し表示態様にて表示している状態から対象装飾図柄を青テンパイ状態且つエフェクト有り表示態様にて表示している状態へと変更する場合を指す(図33のHEp_a15は前者に対応)。
前者の場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を赤図柄にしたままでエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に変更して表示して良く(図33のHEp_a15参照)、後者の場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には、対象装飾図柄を青図柄にしたままでエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に変更して表示して良い(図22のHEp_a15参照)。
即ち、演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、青テンパイ状態とされ且つエフェクト無し表示態様(第1表示態様)にて表示された対象装飾図柄を赤テンパイ状態且つエフェクト有り表示態様(第2表示態様)にて変更して表示することが可能である(図33の遷移TR4aに対応)。そして、そのような変更を行った場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ち非ゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄を赤図柄から青図柄に変更しないで(ここでは第1及び第2装飾図柄を赤図柄である7数字図柄に維持したままで)エフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に変更して表示する(図33のHEp_a15における遷移TR4bに対応;但しエフェクト無し表示態様への変更が行われないときがあっても良い)。
[実施例EX2_3]
実施例EX2_3を説明する。実施例EX2_3においては、対象装飾図柄を大サイズで表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄を小サイズで表示する態様が第2表示態様であると考える。そうすると、第1表示態様は対象装飾図柄をキャラクタ画像付きで表示する態様であって、且つ、第2表示態様は対象装飾図柄をキャラクタ画像の付与なく表示する態様であるとも言える。
実施例EX2_3では、特図判定用情報JJに対して、
SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26が選択され、且つ、
テンパイ種決定処理により、テンパイ状態として青テンパイ状態に属する2テンパイ状態が決定されると共にテンパイ状態が青テンパイ状態(2テンパイ状態)から変更されないことを規定する第1テンパイパターン(図30参照)が選択されたことを想定する。
また、上述したように、特B又は特Dの大当たり時においても青ゾロ目が停止表示されることがあるテーブルTBLA2(図28参照)が用いられるものとする。
図17を再度参照する。図17は、上記想定の下での変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26による変動演出HEの流れを示している。実施例EX2_3において、変動演出パターンHEp_a25及びHEp_a26は、何れかの種類の大当たりの当選時において選択されることがあるが、詳細は後述する。変動演出パターンHEp_a15は、特図判定用情報JJがハズレである場合に限り変動演出HEの変動演出パターンとして選択されることがある。
図17において、遷移TR1aは、SPリーチ演出又はSPSP発展演出からのSPSPリーチ演出への遷移を表しており、遷移TR1aの際、対象装飾図柄の表示サイズにおける大サイズから小サイズへの変化が生じている。上述したように、SPリーチ演出よりもSPSPリーチ演出の方が大当たりの期待度が高いため、変動演出HEのリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)にて対象装飾図柄が大サイズで表示されたときよりも(より詳細にはリーチ演出の実行期間全体又はリーチ演出中の前段演出の実行期間全体に亘って対象装飾図柄が大サイズで表示され且つ小サイズで表示されないときよりも)小サイズで表示されたときの方が、当該リーチ演出を経て特別遊技状態UJとなり易く、そうなるように特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HEの内容が決定される。故に、小サイズでの対象装飾図柄の表示態様(第2表示態様)は大サイズでの対象装飾図柄の表示態様(第1表示態様)よりも、特別遊技状態UJとなる可能性が高いことを示唆している。
図17の例における変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ失敗演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。図17の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。図17の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出及びそれ以降において停止表示(仮停止表示、本停止表示)される非ゾロ目での第1、第2、第3装飾図柄は、夫々、2数字図柄、2数字図柄、3数字図柄である。
図17において、遷移TR1bは、変動演出パターンHEp_a15でのSPSPリーチ失敗演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR1bの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが小サイズから大サイズに変化している。
図17の例における変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で本停止表示させる。図17の変動演出パターンHEp_a25では、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。
図17において、遷移TR1cは、変動演出パターンHEp_a25でのSPSPリーチ成功演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR1cの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズが小サイズから大サイズに変化している。
図17の例における変動演出パターンHEp_a26では、変動演出パターンHEp_a25と同様に、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で本停止表示させる。但し、図17の例において、変動演出パターンHEp_a26では、変動演出パターンHEp_a25と異なり、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから変動停止コマンドを受信するまで第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ小サイズにて本停止表示される。その後、大当たり遊技OUの実行期間中の一部又は全部においても、第1〜第3装飾図柄の一部又は全部が2ゾロ目且つ小サイズにて本停止表示され続けていても良い。
図17において、遷移TR1dは、変動演出パターンHEp_a26でのSPSPリーチ成功演出の実行開始時点から一定時間が経過したときの遷移を表しており、遷移TR1dの際、第1〜第3装飾図柄の表示サイズは小サイズから大サイズに変化しない。
このように、演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、対象装飾図柄を大サイズ(第1表示態様)から小サイズ(第2表示態様)に変更して表示した場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ち非ゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄を小サイズ(第2表示態様)から大サイズ(第1表示態様)に変更して表示する(図17のHEp_a15に対応;但し、当該変更を行わないときがあっても良い)。
一方、演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、対象装飾図柄を大サイズ(第1表示態様)から小サイズ(第2表示態様)に変更して表示した場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJになることを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ちゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄の表示サイズを小サイズ(第2表示態様)から大サイズ(第1表示態様)に変更するサイズ戻し制御を行うときと(図17のHEp_a25に対応)、対象装飾図柄の表示サイズを小サイズ(第2表示態様)から大サイズ(第1表示態様)に変更せずに小サイズに維持するサイズ維持制御を行うときと(図17のHEp_a26に対応)、がある。但し、上記ケースにおいてサイズ戻し制御のみ又はサイズ維持制御のみが行われ得るように変形しても構わない。
図34に、特図変動パターンテーブルTHtの構成要素の例である特図変動パターンテーブルTHt_aを示す。特図変動パターンテーブルTHt_aを用いて、特図判定用情報JJに対する特図変動パターン判定が行われることを想定する。但し、ここでは、説明の簡略上、特A又は特Cの存在を無視する(特A又は特Cの大当たりに当選することは無いと仮定する)。
特図変動パターンテーブルTHt_aは、特図変動パターンTHp_a11〜THp_a15及びTHp_a23〜THp_a26を含む。また図示していないが、各特図変動パターンに対応する特別図柄の変動時間もテーブルTHt_aに規定されている。尚、図34には、参考用に各特図変動パターンに対応する変動演出パターンも示されているが、変動演出パターンは特図変動パターンテーブルTHtに含まれるものではなく、実際にはサブROM432中のテーブルに含まれている。
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果がハズレを示す場合、特図変動パターン乱数等を用い、特図判定用情報JJに対し、特図変動パターンTHp_a11〜THp_a15が、夫々、83.9%、10%、5%、1%、0.1%の確率で選択されるように、且つ、
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が通A又は通Bの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用い、特図判定用情報JJに対し、特図変動パターンTHp_a23〜THp_a26が、夫々、K[1]〜K[4]の確率で選択されるように、且つ、
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用い、特図判定用情報JJに対し、特図変動パターンTHp_a23〜THp_a26が、夫々、K[1]〜K[4]の確率で選択されるように、テーブルTHt_aが形成されている。
確率K[1]〜K[4]の総和は1であり、確率K[1]〜K[4]の総和も1である。
演出制御部403は、特図判定用情報JJへの特図判定の結果を示す情報を含んだ変動開始コマンドを受信すると、その情報に基づいて変動演出パターンを選択することで変動演出HEの内容を決定し、決定した内容の変動演出HEを実行する。kを11〜15及び23〜26の何れかの整数であるとしたとき、特図変動パターンTHp_akと、変動演出パターンHEp_akは一対一の関係で対応付けられている。即ち、演出制御部403は、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_a11〜THp_a15、THp_a23〜THp_a26が選択されたとき、夫々、特図判定用情報JJに対して変動演出パターンHEp_a11〜HEp_a15、HEp_a23〜HEp_a26を選択する。
図35(a)に、確率K[1]〜K[4]及びK[1]〜K[4]の具体例EX2_3aを示す。具体例EX2_3aにおいて、“(K[1],K[2],K[3],K[4])=(0.1%,29.9%,70%,0%)”、且つ、“(K[1],K[2],K[3],K[4])=(0.1%,9.9%,40%,50%)”である。但し、具体例EX2_3aにおいて、“(K[1],K[2],K[3],K[4])=(0%,0%,0%,100%)”とすることも可能であり、これに代えて又はこれに加えて、“0<K[4]<K[4]”とすることも可能である。
何れにせよ、図35(a)の具体例EX2_3aを用いたならば、図17の変動演出パターンHEp_a25による変動演出HEが行われる場合よりも図17の変動演出パターンHEp_a26による変動演出HEが行われる場合の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。つまり、具体例EX2_3aを用いたならば、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJになることを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際に、対象装飾図柄が小サイズ(第2表示態様)から大サイズ(第1表示態様)に変更される場合(図17のTR1c)よりも変更されない場合(図17のTR1d)の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。
図35(b)に、確率K[1]〜K[4]及びK[1]〜K[4]の具体例EX2_3bを示す。具体例EX2_3bにおいて、“(K[1],K[2],K[3],K[4])=(0.1%,9.9%,40%,50%)”、且つ、“(K[1],K[2],K[3],K[4])=(0.1%,29.9%,70%,0%)”である。但し、具体例EX2_3bにおいて、“(K[1],K[2],K[3],K[4])=(0%,0%,0%,100%)”とすることも可能であり、これに代えて又はこれに加えて、“0<K[4]<K[4]”とすることも可能である。
何れにせよ、図35(b)の具体例EX2_3bを用いたならば、図17の変動演出パターンHEp_a26による変動演出HEが行われる場合よりも図17の変動演出パターンHEp_a25による変動演出HEが行われる場合の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。つまり、具体例EX2_3bを用いたならば、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJになることを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際に、対象装飾図柄が小サイズ(第2表示態様)から大サイズ(第1表示態様)に変更されない場合(図17のTR1d)よりも変更される場合(図17のTR1c)の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。
[実施例EX2_4]
実施例EX2_4を説明する。実施例EX2_4においては、対象装飾図柄をエフェクトの付与なく表示する態様が第1表示態様であって、且つ、対象装飾図柄をエフェクト付きで表示する態様が第2表示態様であると考える。上述したように、エフェクトを付与した状態での装飾図柄の表示態様(即ち、エフェクトと共に装飾図柄を表示する表示態様)を、エフェクト有り表示態様と称し、エフェクトを付与しない状態での装飾図柄の表示態様(即ち、エフェクトを伴わない装飾図柄を表示する表示態様)を、エフェクト無し表示態様と称する。
図36は、実施例EX2_4に係るエフェクト有無決定処理にて利用されるテーブルを表している。エフェクトの付与の有無及び付与のさせ方のパターンとして、第1〜第3エフェクトパターンがある。第1〜第3エフェクトパターンの何れにおいても、変動演出HEの開始時においては対象装飾図柄にエフェクトは付与されない。第1エフェクトパターンでは、変動演出HEの全体にわたって対象装飾図柄にエフェクトは付与されない。第2エフェクトパターンでは、変動演出HEの途中において(例えばリーチ演出の前段演出中に)、対象装飾図柄に対するエフェクトの付与を開始し、その後、変動演出HE中の特定のタイミング(例えば、非ゾロ目又はゾロ目にて第1〜第3装飾図柄を仮停止表示させるタイミング)にて、対象装飾図柄をエフェクト無し表示態様に戻し、以後、エフェクト無し表示態様を維持する。第3エフェクトパターンでは、変動演出HEの途中において(例えばリーチ演出の前段演出中に)、対象装飾図柄に対するエフェクトの付与を開始し、その後、変動演出HEが終了するまでエフェクト有り表示態様を維持する。
実施例EX2_4に係るエフェクト有無決定処理では、変動演出HEにてリーチ演出(例えばSPSPリーチ演出)が実行されるという前提の下で、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、第1〜第3エフェクトパターンの何れかを選択し、選択したエフェクトパターンに従って、変動演出HEにおけるエフェクトの付与の有無及び付与のさせ方を制御する。尚、ここでは、エフェクト有無決定処理は、特定のリーチ演出を含む変動演出パターンの選択時においてのみ実行されるものとし、特定のリーチ演出を含まない変動演出パターンの選択時においては、常に、エフェクトの付与はなされない。特定のリーチ演出は、ここではSPSPリーチ演出であるとするが、SPリーチ演出も特定のリーチ演出に属していても構わない。
実施例EX2_4に係るエフェクト有無決定処理では、変動演出HEにて特定のリーチ演出(SPSPリーチ演出)が実行されるという前提の下で、特図判定用情報JJがハズレであるならば、第1、第2エフェクトパターンが、夫々、80%、20%の確率で選択され(従って第3エフェクトパターンは選択されない)、且つ、特図判定用情報JJが大当たりであるならば、第1エフェクトパターンが40%の確率で選択されると共に第2及び第3エフェクトパターンの何れかが60%の確率で選択されように(第2及び第3エフェクトパターンの何れを選択するのかについての方法は後述する)、演出用乱数を用いた抽選を行う。そうすると、特図判定用情報JJが大当たりであるならばハズレである場合よりもエフェクトが付与され易くなり、特図判定用情報JJがハズレであるならば大当たりである場合よりもエフェクトが付与され難くなる。
エフェクト有無決定処理にてエフェクトを付与すると決定した場合、リーチ演出の実行期間中の特定タイミングであるエフェクト表示開始タイミングから対象装飾図柄に対するエフェクトの付与を開始することになるが、エフェクト有無決定処理は、エフェクト表示開始タイミングを決定する処理も包含している。エフェクト有無決定処理では、エフェクトを付与すると決定した場合に限り、リーチ演出の実行期間に属する複数のタイミングの何れかを選択的にエフェクト表示開始タイミングに設定することができる。この設定方法については、実施例EX1_2で説明したものと同様である。
エフェクト有無決定処理についての説明から明らかなように、演出制御部403は、変動演出HEにおいてリーチ演出(特に例えばリーチ演出中の前段演出)を実行しているときに、対象装飾図柄(第1及び第2装飾図柄、又は、第1〜第3装飾図柄)を、エフェクト無し表示態様で表示するときと、エフェクト有り表示態様で表示するときと、があり、エフェクト有り表示態様は、エフェクト無し表示態様よりも特別遊技状態UJになる可能性が高いことを示唆するものとなる。
また、実施例EX2_4においても、実施例EX2_3と同様に、特図判定用情報JJに対して、
SPSPリーチ演出を含む変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25又はHEp_a26が選択され、且つ、
テンパイ種決定処理により、テンパイ状態として青テンパイ状態に属する2テンパイ状態が決定されると共にテンパイ状態が青テンパイ状態(2テンパイ状態)から変更されないことを規定する第1テンパイパターン(図30参照)が選択されたことを想定する。
また、上述したように、特B又は特Dの大当たり時においても青ゾロ目が停止表示されることがあるテーブルTBLA2(図28参照)が用いられるものとする。
図37を参照する。図37は、上記想定の下での変動演出パターンHEp_a15、HEp_a25[1]及びHEp_a25[2]による変動演出HEの流れを示している。変動演出パターンHEp_a25[1]及びHEp_a25[2]は、共に、上述の変動演出パターンHEp_a25と同様の変動演出パターンであるが、エフェクトの付与の行い方が互いに異なるが故に、便宜上、互いに異なる符号を付している。つまり、変動演出パターンHEp_a25[1]は、第2エフェクトパターンが適用された変動演出パターンHEp_a25であり、変動演出パターンHEp_a25[2]は、第3エフェクトパターンが適用された変動演出パターンHEp_a25である。図37の変動演出パターンHEp_a15に対しては第2エフェクトパターンが適用されている。画像EFは、エフェクトとしてのエフェクト画像を表している。実施例EX2_4において、変動演出パターンHEp_a25[1]及びHEp_aa25[2]は、何れかの種類の大当たりの当選時において選択されることがあるが、詳細は後述する。変動演出パターンHEp_a15は、特図判定用情報JJがハズレである場合に限り変動演出HEの変動演出パターンとして選択されることがある。
図37の例では、SPリーチ演出又はSPSP発展演出からSPSPリーチ演出に遷移するタイミングがエフェクト表示開始タイミングに設定されているものとする。図37において、遷移TR5aは、SPリーチ演出又はSPSP発展演出からのSPSPリーチ演出への遷移を表しており、遷移TR5aの際、対象装飾図柄の表示サイズにおける大サイズから小サイズへの変化及び対象装飾図柄におけるエフェクト無し表示態様からエフェクト有り表示態様への変化が生じている。
図37の例における変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ失敗演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示させる(即ち第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる)。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。図37の変動演出パターンHEp_a15では、SPSPリーチ失敗演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。また、図37の変動演出パターンHEp_a15では、第2エフェクトパターンに従い、SPSPリーチ失敗演出の実行開始時に、対象装飾図柄がそれまでのエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に切り替えられ、それ以降、エフェクト無し表示態様に維持される。
図37において、遷移TR5bは、変動演出パターンHEp_a15でのSPSPリーチ失敗演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR5bの際、対象装飾図柄のエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様への変化が生じている。
図37の例における変動演出パターンHEp_a25[1]では、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で本停止表示させる。図37の変動演出パターンHEp_a25[1]では、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。また、図37の変動演出パターンHEp_a25[1]では、第2エフェクトパターンに従い、SPSPリーチ成功演出の実行開始時に、対象装飾図柄がそれまでのエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様に切り替えられ、それ以降、エフェクト無し表示態様に維持される。
図37において、遷移TR5cは、変動演出パターンHEp_a25[1]でのSPSPリーチ成功演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR5cの際、対象装飾図柄のエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様への変化が生じている。
図37の例における変動演出パターンHEp_a25[2]では、変動演出パターンHEp_a25[1]と同様に、SPSPリーチ演出の最終段階において、リーチ結果演出としてSPSPリーチ成功演出が実行され、この際、第3装飾図柄を、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示させる。ここでは、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で仮停止表示させる。その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目の態様で本停止表示させる。また、変動演出パターンHEp_a25[2]では、変動演出パターンHEp_a25[1]と同様に、SPSPリーチ成功演出の実行開始タイミングから一定時間だけ第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ小サイズにて仮停止表示された後、第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ大サイズにて仮停止表示され、その後、変動停止コマンドを受信すると、第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目且つ大サイズで本停止表示される。但し、図37の変動演出パターンHEp_a25[2]では、変動演出パターンHEp_a25[1]と異なり、第3エフェクトパターンに従って、SPSPリーチ成功演出及びそれ以降においても、対象装飾図柄がエフェクト有り表示態様に維持される(ここでは第1〜第3装飾図柄がエフェクト有り表示態様に維持される)。その後、大当たり遊技OUの実行期間中の一部又は全部においても、第1〜第3装飾図柄の一部又は全部をエフェクト有り表示態様にて表示しても良い。
図37において、遷移TR5dは、変動演出パターンHEp_a25[2]でのSPSPリーチ成功演出の実行開始直前から実行開始時への遷移を表しており、遷移TR5dの際、対象装飾図柄のエフェクト有り表示態様からエフェクト無し表示態様への変化は生じない。
このように、演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、対象装飾図柄をエフェクト無し表示態様(第1表示態様)からエフェクト有り表示態様(第2表示態様)に変更して表示した場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJにならないことを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ち非ゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄をエフェクト有り表示態様(第2表示態様)からエフェクト無し表示態様(第1表示態様)に変更して表示する(図37のHEp_a15に対応;但し、当該変更を行わないときがあっても良い)。
一方、演出制御部403は、変動演出HEにおいて(特に例えばリーチ演出中の前段演出において)、対象装飾図柄をエフェクト無し表示態様(第1表示態様)からエフェクト有り表示態様(第2表示態様)に変更して表示した場合において、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJになることを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際には(即ちゾロ目にて停止表示させる際には)、対象装飾図柄の表示態様をエフェクト有り表示態様(第2表示態様)からエフェクト無し表示態様(第1表示態様)に変更するエフェクト削除制御を行うときと(図37のHEp_a25[1]に対応)、対象装飾図柄の表示態様をエフェクト有り表示態様(第2表示態様)からエフェクト無し表示態様(第1表示態様)に変更せずにエフェクト有り表示態様に維持するエフェクト維持制御を行うときと(図37のHEp_a25[2]に対応)、がある。但し、上記ケースにおいてエフェクト削除制御のみ又はエフェクト維持制御のみが行われ得るように変形しても構わない。
図38に、特図判定用情報JJが大当たりである場合において、エフェクト有無決定処理にて利用されるテーブルを示す。図38のテーブルは図36のテーブルの一部を構成するものである。但し、ここでは、説明の簡略上、特A又は特Cの存在を無視する(特A又は特Cの大当たりに当選することは無いと仮定する)。
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が通A又は通Bの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用い、特図判定用情報JJの変動演出HEに対し、第1〜第3エフェクトパターンが、夫々、K[1]〜K[3]の確率で選択されるよう、且つ、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用い、特図判定用情報JJの変動演出HEに対し、第1〜第3エフェクトパターンが、夫々、K[1]〜K[3]の確率で選択されるよう、図38のテーブルが構成されている。
確率K[1]〜K[3]の総和は1であり、確率K[1]〜K[3]の総和も1である。また、図36のテーブルとの整合をとるべく 、“K[1]=K[1]=0.4”とされる。
演出制御部403は、特図判定用情報JJへの特図判定の結果を示す情報を含んだ変動開始コマンドを受信すると、その情報に基づき、変動演出パターンの選択処理やエフェクト有無決定処理を行うことで変動演出HEの内容を決定し、決定した内容の変動演出HEを実行する。
図39(a)に、確率K[1]〜K[3]及びK[1]〜K[3]の具体例EX2_4aを示す。具体例EX2_4aにおいて、“(K[1],K[2],K[3])=(40%,60%,0%)”、且つ、“(K[1],K[2],K[3])=(40%,20%,40%)”である。但し、具体例EX2_4aにおいて、“(K[2],K[3])=(0%,60%)”とすることも可能であり、これに代えて又はこれに加えて、“0<K[3]<K[3]”とすることも可能である。
何れにせよ、図39(a)の具体例EX2_4aを用いたならば、図37の変動演出パターンHEp_a25[1]による変動演出HE(即ち第2エフェクトパターンが適用された変動演出HE)が行われる場合よりも図37の変動演出パターンHEp_a25[2]による変動演出HE(即ち第3エフェクトパターンが適用された変動演出HE)が行われる場合の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。つまり、具体例EX2_4aを用いたならば、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJになることを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際に、対象装飾図柄がエフェクト有り表示態様(第2表示態様)からエフェクト無し表示態様(第1表示態様)に変更される場合(図37のTR5c)よりも変更されない場合(図37のTR5d)の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。
図39(b)に、確率K[1]〜K[3]及びK[1]〜K[3]の具体例EX2_4bを示す。具体例EX2_4bにおいて、“(K[1],K[2],K[3])=(40%,20%,40%)”、且つ、“(K[1],K[2],K[3])=(40%,60%,0%)”である。但し、具体例EX2_4bにおいて、“(K[2],K[3])=(0%,60%)”とすることも可能であり、これに代えて又はこれに加えて、“0<K[3]<K[3]”とすることも可能である。
何れにせよ、図39(b)の具体例EX2_4bを用いたならば、図37の変動演出パターンHEp_a25[2]による変動演出HE(即ち第3エフェクトパターンが適用された変動演出HE)が行われる場合よりも図37の変動演出パターンHEp_a25[1]による変動演出HE(即ち第2エフェクトパターンが適用された変動演出HE)が行われる場合の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。つまり、具体例EX2_4bを用いたならば、第1〜第3装飾図柄を特別遊技状態UJになることを示唆するように停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる際に、対象装飾図柄がエフェクト有り表示態様(第2表示態様)からエフェクト無し表示態様(第1表示態様)に変更されない場合(図37のTR5d)よりも変更される場合(図37のTR5c)の方が、変動演出HEの後に特別遊技状態UJB2になり易い。
<<第3実施形態>>
遊技機100の第3実施形態を説明する。第3実施形態では、上述の基本実施形態、第1実施形態及び第2実施形態に適用可能な幾つかの応用例、変形例などを説明する。第3実施形態は、以下の実施例EX3_1〜EX3_4を含む。実施例EX3_1〜EX3_4の内、任意の何れかの実施例に記載した事項を、矛盾無き限り、任意の他の実施例に適用することができる。
[実施例EX3_1]
実施例EX3_1を説明する。上述の各実施形態では、主として、対象装飾図柄が第1及び第2装飾図柄にて構成されることを想定しているが、図18及び図19に示すような全装図仮停止方法を用いるなどして、対象装飾図柄が第1〜第3装飾図柄にて構成されるように、装飾図柄の表示に関わる各演出を変形してしても良い。
図40を参照し、例えば、変動演出HEの中で、青図柄に分類される青特殊図柄又は赤図柄に分類される赤特殊図柄が各装飾図柄として停止表示(仮停止表示)されることがあるようにする。青特殊図柄の表示サイズも大サイズとそれよりも小さな小サイズがあり、赤特殊図柄の表示サイズも大サイズとそれよりも小さな小サイズがある。大サイズの青特殊図柄に対しては青を基調とした魚を模したキャラクタ画像が付与され、大サイズの赤特殊図柄に対しては赤を基調とした魚を模したキャラクタ画像が付与されている。小サイズの青特殊図柄及び赤特殊図柄に対して、キャラクタ画像は付与されない。装飾図柄の表示サイズの制御及びエフェクトの付与に関する制御については、装飾図柄がj数字図柄として表示されているときも、青特殊図柄として表示されているときも、赤特殊図柄として表示されているときも同様であって、それらの制御に関する上述の各説明が適用される。
図41(a)〜(d)を参照し、対象装飾図柄としての第1〜第3装飾図柄を青特殊図柄にて仮停止表示させた特殊青テンパイ状態を上述の青テンパイ状態として、対象装飾図柄としての第1〜第3装飾図柄を赤特殊図柄にて仮停止表示させた特殊赤テンパイ状態を上述の赤テンパイ状態として取り扱うようにする。第1〜第3装飾図柄が特殊青テンパイ状態又は特殊赤テンパイ状態とされた後に上述のリーチ演出が実行され、リーチ演出の前段演出中においては、特殊青テンパイ状態又は特殊赤テンパイ状態が維持される。
テンパイ状態について上述した各事項は特殊青テンパイ状態及び特殊赤テンパイ状態に適用され、青テンパイ状態について上述した各事項は特殊青テンパイ状態に適用され、赤テンパイ状態について上述した各事項は特殊赤テンパイ状態に適用される。このため例えば、特殊青テンパイ状態とされた後、リーチ演出の前段演出中に(例えばSPリーチ演出又はSPSPリーチ発展演出からSPSPリーチ演出に切り替わるタイミングにおいて)、テンパイ状態が特殊青テンパイ状態から特殊赤テンパイ状態に変更されることもあるし、変更されないこともある。
特図判定用情報JJが大当たりである場合において、リーチ結果演出の直前のテンパイ状態が特殊青テンパイ状態であるとき、リーチ結果演出及びそれ以降において青ゾロ目が停止表示(仮停止表示、本停止表示)され、リーチ結果演出の直前のテンパイ状態が特殊赤テンパイ状態であるとき、リーチ結果演出及びそれ以降において赤ゾロ目が停止表示(仮停止表示、本停止表示)される。
このため、変動演出HEにおいて、特殊青テンパイ状態は、特図判定用情報JJが大当たりであるならば青ゾロ目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示されることを示唆しており、特殊赤テンパイ状態は、特図判定用情報JJが大当たりであるならば赤ゾロ目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示されることを示唆している。そして、上述の如く、通A又は通Bは青ゾロ目及び特別遊技状態UJB1に対応し、且つ、特B又は特Dは赤ゾロ目及び特別遊技状態UJB2に対応しているのであるから、変動演出HEにおいて、特殊青テンパイ状態は特別遊技状態UJB1になる可能性があることを示唆しており、特殊赤テンパイ状態は特別遊技状態UJB2になる可能性があることを示唆している。別の表現をすれば、変動演出HEにおいて、特殊青テンパイ状態は、特図判定用情報JJが大当たりであるならば特別遊技状態UJB1になる可能性が特殊赤テンパイ状態よりも高いことを示唆しており、特殊赤テンパイ状態は、特図判定用情報JJが大当たりであるならば特別遊技状態UJB2になる可能性が特殊青テンパイ状態よりも高いことを示唆している。
特図判定用情報JJがハズレである場合において、リーチ結果演出の直前のテンパイ状態が特殊青テンパイ状態であるとき、リーチ結果演出及びそれ以降において、第1〜第3装飾図柄が、夫々、2数字図柄、2数字図柄、3数字図柄にて停止表示(仮停止表示、本停止表示)される、或いは、特別遊技状態(UJ又はUJ)にならないことを示唆する任意の表示態様で停止表示(仮停止表示、本停止表示)される。
特図判定用情報JJがハズレである場合において、リーチ結果演出の直前のテンパイ状態が特殊赤テンパイ状態であるとき、リーチ結果演出及びそれ以降において、第1、第2、第3装飾図柄が、夫々、7数字図柄、7数字図柄、8数字図柄にて停止表示(仮停止表示、本停止表示)され、或いは、夫々、7数字図柄、7数字図柄、3数字図柄にて停止表示(仮停止表示、本停止表示)され、青特殊図柄では停止表示(仮停止表示、本停止表示)されない。これは、リーチ演出の前段演出中に(例えばSPリーチ演出又はSPSPリーチ発展演出からSPSPリーチ演出に切り替わるタイミングにおいて)、テンパイ状態が特殊青テンパイ状態から特殊赤テンパイ状態に変更された場合にも当てはまる。
[実施例EX3_2]
実施例EX3_2を説明する。演出制御部403は、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合において、第1〜第3装飾図柄を青ゾロ目又は緑ゾロ目で停止表示させた場合、その後において(例えば大当たり遊技OU中において)、特別遊技状態UJB2であること又は特別遊技状態UJB2になることを示唆する昇格演出を実行すると良い。
[実施例EX3_3]
実施例EX3_3を説明する。特別図柄の変動表示中における対象装飾図柄の停止表示は微変動を伴う仮停止表示であると上述したが、特別図柄の変動表示中における対象装飾図柄の停止表示を、微変動を伴わない停止表示にすることも可能である。
[実施例EX3_4]
実施例EX3_4を説明する。基本実施形態、第1及び第2実施形態において、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、装飾図柄の変動態様及び停止態様を含む変動演出HEの内容が決定及び制御されることを説明したが、それらの決定及び制御は、特図判定用情報JJに対する事前判定の結果に基づいて行われるものであっても良い。
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき演出図柄(上述の装飾図柄に相当)の変動表示及び停止表示の行い方に関する説明を行ってきたが、本発明において、それらの説明に関わる演出図柄(上述の装飾図柄に相当)は、特図判定用情報JJに対する事前判定の結果に基づき、1又は複数の変動期間に亘って変動表示又は停止表示されるものであっても良い。1つの変動期間とは、1つの特図判定用情報に対する特図判定の結果に基づき、特別図柄の変動表示が開始されてから停止表示されるまでの期間を指す。
<<発明の考察>>
上述の実施形態にて具現化された発明について考察する。
本発明の一側面に係る遊技機W(例えば図22、図23参照)は、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技状態又は大当たり遊技後の高確率遊技状態)にするか否かの判定を行う判定手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、複数の演出図柄(例えば第1〜第3装飾図柄)を変動させる変動演出を実行可能であり、前記変動演出において、前記複数の演出図柄の内の少なくとも一部の演出図柄(例えば第1及び第2装飾図柄)を停止(仮停止を含む)させた後に、所定の特別演出(例えばリーチ演出)を実行可能であり、前記特別演出を実行しているときに、前記少なくとも一部の演出図柄を、第1表示態様(例えば、大サイズ、キャラクタ画像付き又はエフェクト無し)で表示するときと、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様(例えば、小サイズ、キャラクタ画像無し又はエフェクト付き)で表示するときと、があり、前記少なくとも一部の演出図柄が前記第1表示態様で表示されたときよりも前記第2表示態様で表示されたときの方が、前記特別遊技状態になり易いことを特徴とする。
これにより、特別演出の実行中における演出図柄の表示態様にて、特別遊技状態へのなり易さを示唆することが可能となり、遊技者は演出図柄の表示態様を含めてリーチ演出を緊張感を持ちつつ視聴することが可能となる、と考えられる。
具体的には例えば、前記遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記特別演出を実行しているときに、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第1表示態様で表示してから前記第2表示態様に変更するときと、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第1表示態様で表示してから前記第2表示態様に変更しないときと、があると良い(例えば、図23(a)のエフェクト無しからエフェクト有りへの変更/非変更)。
これにより、演出図柄の表示態様が変化しないかについて緊張感を持ちながら、遊技者は特別演出を楽しんで視聴することが可能となる、と考えられる。
更に具体的には例えば、前記遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記変動演出において、前記特別遊技状態になることを示唆するように前記複数の演出図柄を停止(例えばゾロ目での停止)させるときと、前記特別遊技状態にならないことを示唆するように前記複数の演出図柄を停止(例えば非ゾロ目での停止)させるときと、があり、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態にならないことを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更して表示する(例えば、図17の遷移TR1b、図22の遷移TR2bに対応)ときがあると良い。
第2表示態様は特別遊技状態となることへの期待度が相対的に高いものであるため、特別遊技状態にならないことを示唆するように複数の演出図柄を停止表示させる際に第2表示態様での表示を維持させ続けると、遊技者に違和感を覚えさせる可能性がある。上記のようにすることで、そのような違和感は解消される。
更に具体的には例えば、前記遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態になることを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更しないときがあっても良い。
これにより、特別遊技状態になるときにおける演出図柄の表示のさせ方に多様性が生まれ、飽きの生じにくい遊技機を構成できる。
本発明の一側面に係る遊技機W(例えば図30、図31、図33参照)は、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技状態又は大当たり遊技後の電サポ遊技状態/高確率遊技状態)にするか否かの判定を行う判定手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技状態には、第1特別遊技状態(例えば、4R分の大当たり遊技状態又は大当たり遊技後の低確率電サポ遊技状態)と、前記第1特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態(例えば、16R分の大当たり遊技状態又は大当たり遊技後の高確率電サポ遊技状態)と、があり、前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、複数の演出図柄(例えば第1〜第3装飾図柄)を変動させてから前記複数の演出図柄の内の少なくとも一部の演出図柄(例えば第1及び第2装飾図柄)を前記特別遊技状態になる可能性があることを示唆するように停止させる(例えばテンパイ状態に対応)変動演出を実行可能であり、各演出図柄には、前記第1特別遊技状態を示唆する第1演出図柄(例えば青図柄)と、前記第2特別遊技状態を示唆する第2演出図柄(例えば赤図柄)と、が含まれ(図9参照)、前記演出実行手段は、前記少なくとも一部の演出図柄として、前記第1演出図柄を停止させてから前記第2演出図柄に変更するときと(例えば第1及び第2装飾図柄を青図柄から赤図柄へ;図31の遷移TR3aに対応)、前記第1演出図柄を停止させてから前記第2演出図柄に変更しないときと、があることを特徴とする。
これにより、遊技者は第1演出図柄から第2演出図柄への変更が生じないかに注目しながら変動演出を楽しむことが可能となる、と考えられる。
具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記第1演出図柄として表示された前記少なくとも一部の演出図柄を、第1表示態様(例えば、大サイズ、キャラクタ画像付き又はエフェクト無し)で表示してから前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第2表示態様(例えば、小サイズ、キャラクタ画像無し又はエフェクト付き)に変更して表示するときがあり、前記第1演出図柄として表示された前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示する際に、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2演出図柄に変更するときがあると良い(例えば図31の遷移TR3a、図33の遷移TR4aに対応)。
第2表示態様への変更の際に第2演出図柄への変更が生じたとき、特別遊技状態になることへと期待感と第2特別遊技状態になることへと期待感が同時に高まる。故に、上記の如く構成することで、特別遊技状態になることへと期待感と第2特別遊技状態になることへと期待感を同時に高めることが可能となり、感情の大きな起伏変化を通じて遊技の興趣向上に寄与する。
より具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記変動演出において、前記特別遊技状態になることを示唆するように前記複数の演出図柄を停止(例えばゾロ目での停止)させるときと、前記特別遊技状態にならないことを示唆するように前記複数の演出図柄を停止(例えば非ゾロ目での停止)させるときと、があり、前記第1演出図柄として表示された前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態にならないことを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記2表示態様から前記第1表示態様に変更して表示する(例えば、図31の遷移TR3b、図33の遷移TR4bに対応)ときがあると良い。
第2表示態様は特別遊技状態となることへの期待度が相対的に高いものであるため、特別遊技状態にならないことを示唆するように複数の演出図柄を停止表示させる際に第2表示態様での表示を維持させ続けると、遊技者に違和感を覚えさせる可能性がある。上記のようにすることで、そのような違和感は解消される。
更に具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記第1演出図柄として表示され且つ前記第1表示態様にて表示された前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2演出図柄且つ前記第2表示態様に変更して表示した場合(例えば、一部の演出図柄を青図柄且つ大サイズで表示した状態から赤図柄且つ小サイズで表示した状態に変更した場合(図31の遷移TR3a)、或いは、一部の演出図柄を青図柄且つエフェクト無しで表示した状態から赤図柄且つエフェクト有りで表示した状態に変更した場合(図33の遷移TR4a))において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態にならないことを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2演出図柄から前記第1演出図柄に変更しないで前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更して表示するときがあって良い(例えば、図31の遷移TR3b、図33の遷移TR4bに対応)。
演出図柄を第2演出図柄から第1演出図柄へと変更することは、いわゆる降格を意味する。降格は、遊技者の受ける心証を考慮すると避けられるべきである。上記の如く構成することで、複数の演出図柄を特別遊技状態にならないことを示唆するように停止させる際とは言え、演出図柄の降格を回避することができる。
本発明の一側面に係る遊技機W(例えば図17、図37参照)は、遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技状態又は大当たり遊技後の電サポ遊技状態/高確率遊技状態)にするか否かの判定を行う判定手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、複数の演出図柄(例えば第1〜第3装飾図柄)を変動させてから当該判定結果を示唆するように停止させる変動演出を実行可能であり、前記変動演出において、前記複数の演出図柄の内の少なくとも一部の演出図柄(例えば第1及び第2装飾図柄)を前記特別遊技状態になる可能性があることを示唆するように停止させるときがあるとともに(例えばテンパイ状態に対応)、停止させた前記少なくとも一部の演出図柄を第1表示態様(例えば、大サイズ、キャラクタ画像付き又はエフェクト無し)で表示してから前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第2表示態様(例えば、小サイズ、キャラクタ画像無し又はエフェクト付き)に変更して表示するときがあり、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態にならないことを示唆するように停止(例えば非ゾロ目での停止)させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更して表示するときがある(例えば、図17の遷移TR1b、図37の遷移TR5bを参照)ことを特徴とする。
第2表示態様は特別遊技状態となることへの期待度が相対的に高いものであるため、特別遊技状態にならないことを示唆するように複数の演出図柄を停止表示させる際に第2表示態様での表示を維持させ続けると、遊技者に違和感を覚えさせる可能性がある。上記のようにすることで、そのような違和感は解消される。
具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態になることを示唆するように停止(例えばゾロ目での停止)させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更しないときがあると良い(例えば、図17の遷移TR1d、図37の遷移TR5dを参照)。
これにより、特別遊技状態になるときにおける演出図柄の表示のさせ方に多様性が生まれ、飽きの生じにくい遊技機を構成できる。
より具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記演出実行手段は、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態になることを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更するとき(例えば小サイズから大サイズへ変更(図17の遷移TR1c)/エフェクト有りから無しへ変更(図37の遷移TR5c))と変更しないとき(例えば図17の遷移TR1d/図37の遷移TR5d)と、があると良い。
更に具体的には例えば、遊技機Wにおいて、前記特別遊技状態には、第1特別遊技状態(例えば、4R分の大当たり遊技状態又は大当たり遊技後の低確率電サポ遊技状態)と、前記第1特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態(例えば、16R分の大当たり遊技状態又は大当たり遊技後の高確率電サポ遊技状態)と、があり、前記複数の演出図柄が前記特別遊技状態になることを示唆するように停止される際に、前記少なくとも一部の演出図柄が前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更されたときと変更されなかったときとで、前記第2特別遊技状態になる割合が異なっていても良い。
これにより、複数の演出図柄が特別遊技状態になることを示唆するように停止される際、演出図柄の第2表示態様から第1表示態様への変更があるかどうかを、遊技者は緊張感を見守ると考えられ、演出図柄の表示態様によって第2特別遊技状態への期待感を煽ることができるようになる。
或いは例えば、遊技機Wにおいて、前記特別遊技状態には、第1特別遊技状態と、前記第1特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態と、があり、前記複数の演出図柄が前記特別遊技状態になることを示唆するように停止される際に、前記少なくとも一部の演出図柄が前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更されたときよりも変更されなかったときの方が、前記第2特別遊技状態になり易いようにしても良い。
或いは例えば、遊技機Wにおいて、前記特別遊技状態には、第1特別遊技状態と、前記第1特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態と、があり、前記複数の演出図柄が前記特別遊技状態になることを示唆するように停止される際に、前記少なくとも一部の演出図柄が前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更されなかったときよりも変更されたときの方が、前記第2特別遊技状態になり易いようにしても良い。
遊技機W、W又はWにおける判定手段は、遊技機100においては例えば主制御部401により実現される。
遊技機W、W又はWにおける演出実行手段は、遊技機100においては例えば演出制御部403により実現される、或いは、演出制御部403及び演出実現要素(演出手段)により実現される。
遊技機W〜Wを具現化した上述の各実施形態及び各実施例においては、主として、遊技機W〜Wにおける判定手段での判定が、特別図柄処理における特図判定であることを想定したが、遊技機W〜Wにおける判定手段での判定は、事前判定処理における事前判定であっても構わない。
本発明において、特別遊技は特別入賞口の開放を伴う遊技を含む。特別入賞口は大入賞口111であって良く、従って特別遊技は大入賞口111の開放を伴う遊技(例えば大当たり遊技)であって良い。この場合、判定手段における判定は、特図当たり判定を含み、更に特図図柄判定及び特図変動パターン判定を含みうる。
尚、上述の各実施形態の説明においては、始動口105又は106へ遊技球が入球(入賞)することが第1始動条件又は第2始動条件の成立と捉えられていることがあるが、厳密には以下のように考えても良い。即ち、始動口105又は106へ遊技球が入球すること(詳細には当該入球が始動口SW414a又は414bにより検知されること)が所定の取得条件の成立に相当し、取得条件の成立によって特図判定用情報が取得される。その後、取得された特図判定用情報が特別図柄処理にて特図判定用情報記憶領域413aから判定対象TTとして読み出される状態に至ることが始動条件の成立に相当し、始動条件が成立したとき当該特図判定用情報に対し特図判定が行われる。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
遊技機100がループ機等にて構成される場合を上述したが、遊技機100は上述したタイプ以外のタイプの遊技機(例えば旧一種二種混合機に分類される遊技機)として構成されていても良い。
また、本発明を、パチンコ遊技機に分類されない、スロットマシンなどの他の遊技機に適用しても良い。パチンコ遊技機では、遊技媒体(実空間における3次元の遊技媒体)として遊技球が用いられるが、スロットマシンではコインが遊技媒体として用いられる。
100 遊技機
105、106 始動口
111 大入賞口
401 主制御部(判定手段)
403 演出制御部(演出実行手段)

Claims (6)

  1. 遊技者に有利な特別遊技状態にするか否かの判定を行う判定手段と、
    所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、
    前記演出実行手段は、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、複数の演出図柄を変動させてから当該判定結果を示唆するように停止させる変動演出を実行可能であり、
    前記変動演出において、前記複数の演出図柄の内の少なくとも一部の演出図柄を前記特別遊技状態になる可能性があることを示唆するように停止させるときがあるとともに、停止させた前記少なくとも一部の演出図柄を第1表示態様で表示してから前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第2表示態様に変更して表示するときがあり、
    前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態にならないことを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更して表示するときがある
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出実行手段は、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態になることを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更しないときがある
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記演出実行手段は、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様に変更して表示した場合において、前記複数の演出図柄を前記特別遊技状態になることを示唆するように停止させる際には、前記少なくとも一部の演出図柄を前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更するときと変更しないときと、がある
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記特別遊技状態には、第1特別遊技状態と、前記第1特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態と、があり、
    前記複数の演出図柄が前記特別遊技状態になることを示唆するように停止される際に、前記少なくとも一部の演出図柄が前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更されたときと変更されなかったときとで、前記第2特別遊技状態になる割合が異なる
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記特別遊技状態には、第1特別遊技状態と、前記第1特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態と、があり、
    前記複数の演出図柄が前記特別遊技状態になることを示唆するように停止される際に、前記少なくとも一部の演出図柄が前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更されたときよりも変更されなかったときの方が、前記第2特別遊技状態になり易い
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  6. 前記特別遊技状態には、第1特別遊技状態と、前記第1特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態と、があり、
    前記複数の演出図柄が前記特別遊技状態になることを示唆するように停止される際に、前記少なくとも一部の演出図柄が前記第2表示態様から前記第1表示態様に変更されなかったときよりも変更されたときの方が、前記第2特別遊技状態になり易い
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
JP2017060543A 2017-03-27 2017-03-27 遊技機 Pending JP2018161310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060543A JP2018161310A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060543A JP2018161310A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018161310A true JP2018161310A (ja) 2018-10-18

Family

ID=63859506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017060543A Pending JP2018161310A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018161310A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020127515A (ja) * 2019-02-07 2020-08-27 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020127516A (ja) * 2019-02-07 2020-08-27 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020192159A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機
JP2020192160A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機
JP2020192158A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機
JP2020192155A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001212314A (ja) * 2000-01-31 2001-08-07 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2001259160A (ja) * 2000-03-21 2001-09-25 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2004173716A (ja) * 2002-11-22 2004-06-24 Newgin Corp 遊技機
JP2004351130A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Aruze Corp 遊技機及びシミュレーションプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001212314A (ja) * 2000-01-31 2001-08-07 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2001259160A (ja) * 2000-03-21 2001-09-25 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2004173716A (ja) * 2002-11-22 2004-06-24 Newgin Corp 遊技機
JP2004351130A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Aruze Corp 遊技機及びシミュレーションプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020127515A (ja) * 2019-02-07 2020-08-27 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020127516A (ja) * 2019-02-07 2020-08-27 京楽産業.株式会社 遊技機
JP7040777B2 (ja) 2019-02-07 2022-03-23 京楽産業.株式会社 遊技機
JP7040776B2 (ja) 2019-02-07 2022-03-23 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2020192159A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機
JP2020192160A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機
JP2020192158A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機
JP2020192155A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社ニューギン 遊技機
JP6990435B2 (ja) 2019-05-29 2022-01-12 株式会社ニューギン 遊技機
JP6990436B2 (ja) 2019-05-29 2022-01-12 株式会社ニューギン 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6148291B2 (ja) 遊技機
JP2018161315A (ja) 遊技機
JP2018161313A (ja) 遊技機
JP2018161310A (ja) 遊技機
JP2018161312A (ja) 遊技機
JP2020000362A (ja) 遊技機
JP5427819B2 (ja) 遊技機
JP2017189198A (ja) 遊技機
JP6577503B2 (ja) 遊技機
JP6401326B1 (ja) 遊技機
JP2012213565A (ja) 遊技機
JP2017108882A (ja) 遊技機
JP6309551B2 (ja) 遊技機
JP2017189203A (ja) 遊技機
JP2018079112A (ja) 遊技機
JP6577504B2 (ja) 遊技機
JP6262833B1 (ja) 遊技機
JP2018079122A (ja) 遊技機
JP6258979B2 (ja) 遊技機
JP2018161309A (ja) 遊技機
JP2018161308A (ja) 遊技機
JP2018161311A (ja) 遊技機
JP2018079118A (ja) 遊技機
JP6348524B2 (ja) 遊技機
JP2020000361A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181023