JP6990436B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機には、変動ゲームの実行中、表示手段(例えば液晶)において演出図柄や背景などの特定情報の表示態様が変化し得るように構成されたパチンコ遊技機があった。例えば、特許文献1のパチンコ遊技機では、変動ゲームの実行中、図柄列を構成する演出図柄の種類を変化させている。
特開2012-143453号公報
近年では、特定情報の表示態様が変化し得るように構成された遊技機について、さらに工夫を凝らすことによって、遊技者の興趣を向上させることが望まれている。
本発明の目的は、遊技者の興趣を向上できる遊技機を提供することである。
上記課題を解決する遊技機は、当り抽選の結果に基づいて変動ゲームを実行し、前記変動ゲームの終了後には、前記当り抽選の結果に応じて特典を付与可能に構成された遊技機において、前記特典を付与する特典付与手段と、画像を表示する表示演出を実行可能な演出表示手段と、前記演出表示手段を制御可能な表示制御手段と、を備え、前記特典には、第1特典と、前記第1特典に比して有利な第2特典と、があり、前記演出表示手段では、前記変動ゲームに関連して複数列の演出図柄を変動表示可能であり、前記変動ゲームの実行中、前記演出図柄が態様変化することがあり、前記変動ゲームの実行中に特別演出が実行されるとき、前記当り抽選に当選したことを特定可能な特殊演出が実行される状況では、前記特殊演出が実行されない状況に比して前記演出図柄の態様変化回数が少なくなり易く、前記変動ゲームの開始時には、第1態様の演出図柄が表示され、前記変動ゲームの実行中に前記特別演出が実行されるときには、当該特別演出の開始前である第1タイミングにおいて前記演出図柄が第2態様に変化し、前記特別演出の終了後である第2タイミングにおいて、前記演出図柄が前記第1態様に変化しているときと、前記演出図柄が前記第2態様のままであるときとで、前記変動ゲームの終了後に前記第2特典が付与される期待度が異なり、前記変動ゲームの実行中に前記特別演出が実行されるとき、当該特別演出が開始される前に、前記特殊演出が実行される状況では、前記第2タイミングにおいて、前記演出図柄が前記第1態様に変化せず、前記第2態様のままであることを要旨とする。
本発明によれば、遊技者の興趣を向上できる。
パチンコ遊技機を模式的に示す斜視図。 遊技盤を模式的に示す正面図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 (a)及び(b)は、演出図柄の表示態様の一例を示す模式図。 (a)~(h)は、NR演出、及びSR演出の一例を示す模式図。 (a)~(d)は、復活演出の一例を示す模式図。 (a)~(d)は、再抽選演出の一例を示す模式図。 (a)~(c)は、変動予告演出の一例を示す模式図。 (a)及び(b)は、先読み予告演出の一例を示す模式図。 変動パターンの一例を示す模式図。 変動パターンの種類に応じて実行可能な演出の一例を示す模式図。 (a)~(h)は、演出ゲームの具体的な実行態様の一例を示す模式図。 (a)~(h)は、演出ゲームの具体的な実行態様の一例を示す模式図。 (a)~(h)は、演出ゲームの具体的な実行態様の一例を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のパチンコ遊技機について説明する。
以下の説明において、上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備える。枠体11は、パチンコ遊技機10を遊技店などの島設備に固定するための設置枠11aと、各種の遊技部品を搭載するための搭載枠11bと、を含んで構成される。パチンコ遊技機10は、遊技盤YBを備える。遊技盤YBは、搭載枠11bに搭載されている。遊技盤YBの前面側には、遊技媒体の一例である遊技球が流下する遊技領域YBaが形成されている。遊技盤YBには、正面視における略中央に、開口窓YBbが形成されている。開口窓YBbには、各種の意匠が施されたセンター枠Wが組み付けられている。パチンコ遊技機10は、発射ハンドルHDを備える。発射ハンドルHDは、遊技球を遊技領域YBaへ打ち出すときに操作される手段の一例である。発射ハンドルHDは、一例として、搭載枠11bの前面側に設けられる。パチンコ遊技機10は、発射ハンドルHDの回動操作量を調節することによって、遊技球の発射強度を調節できるように構成される。
パチンコ遊技機10は、装飾ランプLAを備える。装飾ランプLAは、発光体(不図示)を発光、点滅、及び消灯する演出(以下、発光演出と示す)を行う発光手段の一例である。装飾ランプLAは、一例として、枠体11や遊技盤YBに設けられる。パチンコ遊技機10は、スピーカSPを備える。スピーカSPは、人や動物の声、効果音、及び楽曲などの演出音声を出力する演出(以下、音声演出と示す)を行う音声手段の一例である。例えば、スピーカSPは、一例として、枠体11に設けられる。
図2に示すように、パチンコ遊技機10は、所定の情報を表示可能な情報表示装置13を備える。例えば、情報表示装置13は、遊技盤YBにおいて、遊技者が視認可能な位置に設けられる。
情報表示装置13は、第1特別図柄表示部13aを備える。第1特別図柄表示部13aは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を実行可能である。本実施形態において、「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味する。本実施形態において、「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味する。図柄について、「確定停止表示」と「導出」とは同じ意味である。
情報表示装置13は、第2特別図柄表示部13bを備える。第2特別図柄表示部13bは、所定の図柄を変動表示させ、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を実行可能である。特別図柄は、パチンコ遊技機10において内部的に行われる特別図柄の当り抽選(以下、特別抽選と示す)の結果を報知するための図柄である。即ち、第1特別図柄変動ゲーム及び第2特別図柄変動ゲームは、特別抽選の結果に基づいて実行される。第1特別図柄変動ゲーム及び第2特別図柄変動ゲームは、変動ゲームの一例である。
特別図柄表示部13a,13bにおいて導出可能な特別図柄には、大当り表示結果の一例である大当り図柄と、はずれ表示結果の一例であるはずれ図柄とがある。パチンコ遊技機10では、特別抽選にて大当りに当選すると、特別ゲームにて大当り図柄が導出され、当該大当りの特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。即ち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別ゲームの終了後には、特別抽選の結果に応じて大当り遊技を付与可能に構成されている。大当り遊技は、特典の一例である。なお、パチンコ遊技機10において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に並行して実行されない。本実施形態では、第2特別ゲームが第1特別ゲームに対して優先的に実行される。以下の説明では、第1特別ゲーム、及び第2特別ゲームを総称して「特別ゲーム」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、特別ゲームの保留数を特定可能な情報を表示する表示部として、第1特別保留表示部13c及び第2特別保留表示部13dを備える。第1特別保留表示部13cは、第1特別ゲームの保留数(以下、第1特別保留数と示す)を特定可能な情報を表示する。第2特別保留表示部13dは、第2特別ゲームの保留数(以下、第2特別保留数と示す)を特定可能な情報を表示する。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の上限値は、4である。パチンコ遊技機10は、普通図柄表示部13eを備える。普通図柄表示部13eは、普通ゲームを表示する。普通ゲームでは、所定の図柄が変動表示され、最終的に普通図柄が確定停止表示される。普通図柄は、内部抽選(後述する普通抽選)の結果を報知するための図柄である。普通図柄には、普通当り表示結果の一例である普通当り図柄と、普通はずれ表示結果の一例である普通はずれ図柄とがある。パチンコ遊技機10では、普通抽選にて普通当りに当選すると、普通ゲームにて普通当り図柄が導出され、当該普通当りの普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。パチンコ遊技機10は、普通保留表示部13fを備える。普通保留表示部13fは、普通ゲームの保留数(以下、普通保留数と示す)を特定可能な情報を表示する。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置EHを備える。演出表示装置EHは、画像を表示可能な画像表示部GHを有する。画像表示部GHは、一例として、液晶パネル、及び有機ELパネルなどである。演出表示装置EHは、正面から見たときに、画像表示部GHが遊技盤YBの開口窓YBb(センター枠W)を介して視認可能となるように、遊技盤YBに組み付けられている。演出表示装置EHは、所定のキャラクタや文字を模した画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を行う演出表示手段の一例である。
本実施形態において、演出表示装置EH、スピーカSP、及び装飾ランプLAは、それぞれ演出を実行可能な演出装置であるとともに、これらは演出(遊技演出)を実行する演出実行手段の一例である演出装置群を構成する。つまり、本実施形態における演出装置群は、少なくとも音声出力を含む演出と、当該演出と同じ又は異なる演出であって、且つ少なくとも発光を含む演出と、を実行可能であるといえる。演出実行手段は、演出表示装置EH、スピーカSP、及び装飾ランプLAの全てを含むことに限らず、これら演出装置の中から任意に選択可能な1又は複数の演出装置によって構成されていてもよい。演出実行手段は、変位することにより可動体演出を実行可能な演出可動体を含んでいてもよく、発射ハンドルHDを振動させる振動演出を実行可能な振動体を含んでいてもよい。
図2の説明に戻り、パチンコ遊技機10は、第1特別始動入賞口15を備える。第1特別始動入賞口15は、遊技球を入球させることができるように、常に開口している。パチンコ遊技機10は、第1特別始動入賞口15へ入球した遊技球を検知する第1特別始動センサSE1を備える(図3参照)。パチンコ遊技機10では、遊技球が第1特別始動センサSE1によって検知されると、第1特別ゲームの保留条件が成立し得るとともに、予め定めた個数の賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、遊技領域YBaに開口する第2特別始動入賞口16を備える。パチンコ遊技機10は、第2特別始動入賞口16へ入球した遊技球を検知する第2特別始動センサSE2を備える(図3参照)。パチンコ遊技機10では、遊技球が第2特別始動センサSE2によって検知されると、第2特別ゲームの保留条件が成立し得るとともに、予め定めた個数の賞球の払出条件が成立する。パチンコ遊技機10は、遊技球が第2特別始動入賞口16へ入球可能な開状態と、遊技球が第2特別始動入賞口16へ入球不能な閉状態と、に動作可能な普通可変部材17を備える。閉状態は、遊技球が第2特別始動入賞口16へ入球し得るが、開状態に比して入球し難い状態であってもよい。パチンコ遊技機10は、普通可変部材17を動作させる手段の一例として、普通ソレノイドSL1を備える(図3参照)。普通可変部材17は、普通当り遊技において、開状態に動作される。
パチンコ遊技機10は、遊技領域YBaに開口する大入賞口18を備える。パチンコ遊技機10は、遊技球が大入賞口18へ入球可能な開状態と、遊技球が大入賞口18へ入球不能な閉状態と、に動作可能な手段の一例である特別可変部材19を備える。閉状態は、遊技球が大入賞口18へ入球し得るが、開状態に比して入球し難い状態であってもよい。パチンコ遊技機10は、特別可変部材19を動作させる手段の一例として、特別ソレノイドSL2を備える(図3参照)。特別可変部材19は、特別図柄の当り遊技において、開状態に動作される。パチンコ遊技機10は、大入賞口18へ入球した遊技球を検知する特別入賞センサSE3を備える(図3参照)。パチンコ遊技機10では、遊技球が特別入賞センサSE3によって検知されると、予め定めた個数の賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、遊技領域YBaを流下する遊技球が通過(入球)可能なゲート25を備える。パチンコ遊技機10は、ゲート25を通過する遊技球を検知する普通始動センサSE4を備える(図3参照)。パチンコ遊技機10では、遊技球が普通始動センサSE4によって検知されると、普通ゲームの保留条件が成立し得る一方、賞球の払出条件が成立しないように構成されている。
パチンコ遊技機10は、遊技領域YBaに常に開口する入賞口として、普通入賞口26を備える。パチンコ遊技機10は、普通入賞口26へ入球した遊技球を検知する普通入賞センサ(不図示)を備える。本実施形態では、遊技球が普通入賞センサによって検知されると、予め定めた個数の賞球の払出条件が成立する。なお、パチンコ遊技機10は、入賞口15,16,18,26とは異なる入賞口を備えていてもよい。遊技球が入賞口に入球することは、所謂「入賞」である。パチンコ遊技機10は、アウト口27を備える。例えば、アウト口27は、遊技領域YBaの下端部において、遊技領域YBaに開口する。遊技領域YBaへ発射された遊技球のうち、入賞口15,16,18,26の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口27から機外へと排出される。
上述のように、パチンコ遊技機10は、発射ハンドルHDの回動操作量を調節することによって、遊技球の発射強度を調節できる。即ち、パチンコ遊技機10では、センター枠Wの左側領域R1、及びセンター枠Wの右側領域R2の何れかを流下するように、遊技球を打ち分けることができる。左側領域R1における遊技球の流下経路には、上流側から普通入賞口26、及び第1特別始動入賞口15が形成されている。このため、パチンコ遊技機10では、遊技領域YBaのうち、左側領域R1を流下するように遊技球が発射(所謂、左打ち)されたとき、遊技球が第1特別始動入賞口15、及び普通入賞口26へ入球し得る。右側領域R2における遊技球の流下経路には、上流側からゲート25、大入賞口18、及び第2特別始動入賞口16が形成されている。このため、遊技領域YBaのうち、右側領域R2を流下するように遊技球が発射(所謂、右打ち)されたとき、遊技球は、第2特別始動入賞口16、大入賞口18、及びゲート25へ入球し得る。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率を高確率に変動させる確率変動機能と、第2特別始動入賞口16への遊技球の入球を補助する入球補助機能と、特別ゲームの変動時間を短縮する時間短縮機能と、を搭載している。パチンコ遊技機10における遊技状態は、これらの機能の作動状態(作動及び非作動)を組み合わせて構成される。
確率変動機能(以下、確変機能と示す)について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる状態として、複数の確率状態を備える。複数の確率状態には、低確率状態と、当該低確率状態に比して、大当り確率が高い高確率状態と、がある。確変機能が作動すると、確率状態が低確率状態から高確率状態へと移行し、大当りに当選する可能性が高まる。このため、高確率状態は、遊技者にとって有利な状態となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。
入球補助機能について説明する。
入球補助機能は、普通電動役物への入賞をサポートする機能であり、所謂「電サポ機能」である。パチンコ遊技機10は、第2特別始動入賞口16への遊技球の入球率が異なる状態として、複数の入球率状態を備える。複数の入球率状態には、低入球率状態と、当該低入球率状態に比して、入球率が高い高入球率状態と、がある。入球補助機能が作動すると、入球率状態が低入球率状態から高入球率状態に移行し、第2特別ゲームの始動条件を成立させ易くなる。このため、高入球率状態は、遊技者にとって有利な状態となる。
例えば、高入球率状態は、次に説明する3つの補助制御のうち任意に選択できる1つの制御を実行することによって、又は複数の制御を組み合わせて実行することによって実現できる。第1補助制御は、普通ゲームの変動時間を、低入球率状態のときよりも短くする制御である。第2補助制御は、普通抽選における普通当り確率を、低入球率状態のときよりも高確率に変動させる制御である。第2補助制御は、低入球率状態では、普通抽選そのものを行わないが、高入球率状態では、所定の当選確率にて普通抽選を行う制御であってもよい。第3補助制御は、1回の普通当り遊技における普通可変部材17の合計開放時間を、低入球率状態のときよりも長くする制御である。なお、第3補助制御としては、1回の普通当り遊技における普通可変部材17の開放回数を、低入球率状態のときよりも多くする制御、及び、普通当り遊技における普通可変部材17の1回の開放時間を、低入球率状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。
次に、変動時間短縮機能(以下、時短機能と示す)について説明する。
パチンコ遊技機10は、特別ゲームの変動時間(平均変動時間)が異なる状態として、複数の変動時間状態を備える。複数の変動時間状態には、長変動時間状態と、長変動時間状態に比して、少なくとも第2特別ゲームの平均変動時間が短い短変動時間状態と、がある。時短機能が作動すると、変動時間状態が長変動時間状態から短変動時間状態へ移行し、単位時間当りで実質的に実行可能な特別ゲームの回数が増加する。即ち、特別ゲームの保留の消化効率が向上する。なお、本実施形態において、時短機能は、入球補助機能に付随して作動する。つまり、時短機能は、入球補助機能とともに作動し、入球補助機能とともに非作動となる。
本実施形態において、遊技状態には、通常状態、第1有利状態、及び第2有利状態の3つがある。通常状態は、確変機能、入球補助機能、及び時短機能が全て作動しない遊技状態である。第1有利状態は、確変機能、入球補助機能、及び時短機能が全て作動する遊技状態である。第2有利状態は、確変機能が作動しない一方、入球補助機能及び時短機能が作動する遊技状態である。パチンコ遊技機10は、3つの遊技状態を備えることに限らず、その一部又は全部を、確変機能、入球補助機能、及び時短機能のうち作動させる機能を変更した異なる遊技状態としてもよい。また、遊技状態は、1つ又は2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
次に、大当りについて説明する。
パチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備える。大当り図柄の種類は、大当りの種類でもある。大当り図柄は、1又は複数の種類に分類される。一例として、本実施形態では、特定大当り図柄及び通常大当り図柄の2種類に分類される。パチンコ遊技機10では、大当り図柄の種類(大当りの種類)に応じて大当り遊技が付与される。
大当り遊技では、最初に、予め定めた時間(以下、オープニング時間と示す)にわたって所定の演出が行われる。例えば、所定の演出は、大当り遊技の開始を特定可能なオープニング演出である。大当り遊技では、オープニング時間の経過後に、大入賞口18を開放するラウンド遊技が予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技は、予め定めた上限個数の遊技球が入球するか、又は、予め定めた上限時間が経過すると終了される。ラウンド遊技において、大入賞口18は、所定の開放態様(開放パターン)にて開放される。各ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めた時間(以下、エンディング時間と示す)にわたって所定の演出が行われる。例えば、所定の演出は、大当り遊技の終了を特定可能なエンディング演出である。大当り遊技は、エンディング時間の経過に伴って終了される。本実施形態において、通常大当り図柄に基づく大当り遊技と、特定大当り図柄に基づく大当り遊技とは、オープニング時間、ラウンド遊技の上限回数、1回のラウンド遊技の上限個数、ラウンド遊技の上限時間、ラウンド遊技における大入賞口18の開放態様、及びエンディング時間が同じである。なお、オープニング時間、ラウンド遊技の上限回数、1回のラウンド遊技の上限個数、ラウンド遊技の上限時間、ラウンド遊技における大入賞口18の開放態様、及びエンディング時間のそれぞれは、大当り図柄の種類によって任意に定められていてもよい。
パチンコ遊技機10では、大当り図柄の種類(大当りの種類)に応じて、大当り遊技の終了後の遊技状態が制御される。本実施形態において、特定大当り図柄には、大当り遊技の終了後、次回の大当り遊技が付与されるまでの間にわたって第1有利状態に制御することが定められている。通常大当り図柄には、大当り遊技の終了後、予め定めた作動回数の特別ゲームが終了する迄、又は、次回の大当り遊技が付与される迄の間にわたって、第2有利状態に制御することが定められている。これに限らず、大当り遊技中、大入賞口18に入賞した遊技球が特定領域(所謂、Vゾーン)を通過したことを条件として、大当り遊技の終了後の遊技状態を第1有利状態に制御し、特定領域を通過しなかったことを条件として、大当り遊技の終了後の遊技状態を第2有利状態に制御する構成であってもよい。この場合、特定大当り図柄に基づく大当り遊技では、特定領域を通過し得る一方、通常大当り図柄に基づく大当り遊技では、特定領域を通過しないようにしてもよく、特定大当り図柄に基づく大当り遊技では、通常大当り図柄に基づく大当り遊技よりも特定領域を通過し易いようにしてもよい。本実施形態において、第1有利状態は、第2有利状態よりも遊技者にとって有利な状態である。即ち、本実施形態において、特定大当り図柄は、通常大当り図柄よりも遊技者にとって有利な大当り図柄である。第2有利状態は、第1特典の一例である。第1有利状態は、第1特典(第2有利状態)に比して有利な第2特典の一例である。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成を説明する。
図3に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御基板40を備える。主制御基板40は、所定の処理を行い、当該処理の結果に応じて、制御情報の一例である制御コマンドなどの制御信号を出力する。パチンコ遊技機10は、副制御基板50を備える。主制御基板40と、副制御基板50とは、主制御基板40から副制御基板50へ一方向に制御信号を出力可能となるように接続されている。副制御基板50は、主制御基板40から入力した制御信号に基づいて所定の処理を実行する。
主制御基板40について詳しく説明する。
主制御基板40は、マイクロプロセッサ41を備える。マイクロプロセッサ41は、処理部(以下、主制御CPU42と示す)と、記憶部(メモリ)と、を備える。主制御CPU42は、主制御用のプログラムを実行することにより、各種処理を実行する。マイクロプロセッサ41の記憶部には、主制御CPU42による情報の読出しが可能であって、且つ主制御CPU42による情報の書込みが不能なROM領域(以下、主制御ROM43と示す)と、主制御CPU42による情報の読出し及び書込みが可能なRWM領域(以下、主制御RWM44と示す)とが含まれる。
主制御ROM43は、主制御CPU42が実行する主制御用のプログラムを記憶している。主制御ROM43は、各種の判定や抽選に用いる判定値やテーブルなどを記憶している。主制御ROM43は、複数種類の変動パターンを記憶している。変動パターンは、特別ゲームが開始してから終了するまでの変動時間を特定可能な情報である。
主制御RWM44は、主制御CPU42による処理の結果に応じて書き換えられる様々な情報を記憶する。例えば、主制御RWM44が記憶する情報は、フラグ、カウンタ、及びタイマなどである。マイクロプロセッサ41は、ハードウェア乱数を生成する乱数回路45を備える。マイクロプロセッサ41は、主制御CPU42による乱数生成処理によって、ソフトウェア乱数を生成可能であってもよい。なお、主制御CPU42、主制御ROM43、主制御RWM44、及び乱数回路45は、マイクロプロセッサ41としてワンチップに構成されていることに限らず、それぞれ別体に構成されていてもよい。
主制御CPU42は、センサSE1~SE4と接続されている。主制御CPU42は、センサSE1~SE4が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力可能に構成されている。主制御CPU42は、表示部13a~13fと接続されている。主制御CPU42は、表示部13a~13fの表示内容を制御可能に構成されている。主制御CPU42は、ソレノイドSL1,SL2と接続されている。主制御CPU42は、ソレノイドSL1,SL2の動作を制御することによって、それぞれ可変部材17,19の動作を制御可能に構成されている。
次に、副制御基板50について詳しく説明する。
副制御基板50は、副制御CPU51と、副制御ROM52と、副制御RWM53と、を備える。副制御CPU51は、副制御用のプログラムを実行することにより、演出に関する各種の処理を行う。本実施形態では、副制御CPU51が演出に関する各種の処理を実行することによって、演出に関する各種の制御を行う制御手段の一例が構成されている。副制御ROM52は、副制御プログラムや、所定の抽選に用いる判定値などを記憶している。副制御ROM52は、表示演出に用いる表示演出データ、発光演出に用いる発光演出データ、音声演出に用いる音声演出データ、及び可動体演出に用いる可動体演出データなどを記憶している。
副制御RWM53は、パチンコ遊技機10の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶する。例えば、副制御RWM53が記憶する情報は、フラグ、カウンタ、及びタイマなどである。また、副制御基板50は、副制御CPU51による乱数生成処理によって、ソフトウェア乱数を生成可能に構成されている。なお、副制御基板50は、乱数生成回路を備え、ハードウェア乱数を生成可能であってもよい。
副制御CPU51は、演出表示装置EHと接続されている。副制御CPU51は、演出表示装置EHの表示内容を制御可能に構成されている。副制御CPU51は、演出表示装置EHを制御可能な表示制御手段の一例である。副制御CPU51は、装飾ランプLAと接続されている。副制御CPU51は、装飾ランプLAの発光態様を制御可能に構成されている。副制御CPU51は、スピーカSPと接続されている。副制御CPU51は、スピーカSPの出力態様を制御可能に構成されている。
次に、主制御CPU42が行う各種の処理について説明する。
主制御CPU42は、所定の制御周期(例えば4ms)毎に行うタイマ割り込み処理として、特別図柄入力処理、及び特別図柄開始処理などを実行する。
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において、主制御CPU42は、第1特別始動センサSE1から検知信号を入力したか否かに基づいて、遊技球が第1特別始動入賞口15へ入賞したか否かを判定する。遊技球が第1特別始動入賞口15へ入賞した場合、主制御CPU42は、主制御RWM44に記憶されている第1特別保留数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する。第1特別保留数が上限数未満である場合、主制御CPU42は、第1特別保留数を1加算して更新する。続けて、主制御CPU42は、更新後の第1特別保留数を特定可能な情報を表示するように、第1特別保留表示部13cを制御する。また、主制御CPU42は、更新後の第1特別保留数を特定可能な情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を副制御基板50へ出力する。このように、第1特別ゲームの保留条件は、第1特別保留数が上限数未満であるとき、遊技球が第1特別始動センサSE1によって検知されると成立する。
次に、主制御CPU42は、マイクロプロセッサ41内で生成している乱数を取得し、当該取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RWM44に記憶させる。例えば、乱数は、特別抽選(大当り抽選)に用いる特別当り乱数、当り図柄の決定に用いる当り図柄乱数、及び変動パターンの決定に用いる変動パターン乱数などである。主制御CPU42は、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序を特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1特別ゲームに用いる乱数情報を主制御RWM44に記憶させておくことで、当該第1特別ゲームの開始条件が成立するまで、その実行を保留することができる。
第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御RWM44に記憶させた後、主制御CPU42は、当該乱数情報に基づいて保留条件が成立した第1特別ゲームの内容を、当該第1特別ゲームが開始されるよりも前に事前判定し、当該事前判定の結果を特定可能な先読みコマンドを生成して副制御基板50へ出力する。
本実施形態において、主制御CPU42は、保留条件が成立した第1特別ゲームについて、大当りとなるか、及び何れの変動パターンとなるかを事前判定する。即ち、本実施形態において、先読みコマンドは、保留条件が成立した第1特別ゲームについて、大当りとなるか、及び何れの変動パターンとなるかを特定可能なコマンドである。例えば、主制御CPU42は、取得した大当り乱数の値が、後述する特別図柄開始処理で行われる大当り抽選において、大当りに当選する値であるかを事前判定する。また、主制御CPU42は、保留条件が成立した第1特別ゲームについて、後述する特別図柄開始処理で行われる変動パターン決定抽選において、何れの変動パターンとなるかを事前判定する。なお、主制御CPU42は、大当りとなるか、及び何れの変動パターンとなるかに加えて、取得した大当り図柄乱数の値に基づいて何れの種類の大当りとなるかの事前判定を行ってもよい。
第1特別始動入賞口15へ遊技球が入賞していない場合、第1特別保留数が上限数未満ではない場合、及び保留条件が成立した第1特別ゲームについて事前判定を行った場合、主制御CPU42は、第2特別始動センサSE2から検知信号を入力したか否かに基づいて、遊技球が第2特別始動入賞口16へ入賞したか否かを判定する。遊技球が第2特別始動入賞口16へ入賞している場合、主制御CPU42は、主制御RWM44に記憶されている第2特別保留数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する。第2特別保留数が上限数未満である場合、主制御CPU42は、第2特別保留数を1加算して更新する。主制御CPU42は、更新後の第2特別保留数を特定可能な情報を表示するように、第2特別保留表示部13dを制御する。また、主制御CPU42は、更新後の第2特別保留数を特定可能な情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を副制御基板50へ出力する。このように、第2特別ゲームの保留条件は、第2特別保留数が上限数未満であるとき、遊技球が第2特別始動センサSE2によって検知されると成立する。
次に、主制御CPU42は、主制御基板40内で生成している乱数を取得し、当該取得した乱数に基づく乱数情報を主制御RWM44に記憶させる。主制御CPU42は、第2特別ゲームに用いる乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序を特定可能となるように、乱数情報を記憶させる。本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2特別ゲームに用いる乱数情報を主制御RWM44に記憶させておくことで、当該第2特別ゲームの開始条件が成立するまで、その実行を保留することができる。第2特別ゲーム用の乱数情報を主制御RWM44に記憶させた場合、第2特別始動入賞口16へ遊技球が入賞していない場合、及び、第2特別保留数が上限数未満ではない場合、主制御CPU42は、特別図柄入力処理を終了する。
このように、主制御CPU42は、第1特別ゲーム、及び第2特別ゲームをそれぞれ上限数まで保留する制御を実行可能である。上述したように、第1特別ゲーム、及び第2特別ゲームは、それぞれ特別抽選の結果に基づいて実行される。即ち、主制御CPU42は、特別抽選の実行を保留する制御を実行可能である。本実施形態において、主制御CPU42は、特別抽選の実行を保留可能な抽選保留手段の一例である。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
特別図柄開始処理において、主制御CPU42は、特別ゲームの開始条件が成立しているか否かを判定する。主制御CPU42は、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲームの実行中ではない場合に肯定判定する一方、大当り遊技中又は特別ゲームの実行中である場合に否定判定する。特別ゲームの開始条件が成立していない場合、主制御CPU42は、特別図柄開始処理を終了する。特別ゲームの開始条件が成立している場合、主制御CPU42は、第2特別保留数が零よりも大きいか否かを判定する。第2特別保留数が零である場合、主制御CPU42は、第1特別保留数が零よりも大きいか否かを判定する。第1特別保留数が零である場合、主制御CPU42は、特別図柄開始処理を終了する。
第1特別保留数が零よりも大きい場合、主制御CPU42は、第1特別ゲームを実行させる処理を行う。具体的に、主制御CPU42は、第1特別保留数を1減算して更新する。主制御CPU42は、更新後の第1特別保留数を特定可能な情報を表示するように、第1特別保留表示部13cを制御する。次に、主制御CPU42は、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御RWM44から取得する。続けて、主制御CPU42は、取得した乱数情報から特定される特別当り乱数を用いて、大当りに当選とするか否かの大当り抽選を行う。主制御CPU42は、現在の確率状態(確変機能の作動の有無)に応じた大当り確率にて大当り抽選を行う。
大当りに当選した場合、主制御CPU42は、大当り変動処理を行う。大当り変動処理において、主制御CPU42は、乱数情報から特定可能な当り図柄乱数を用いて、大当り図柄抽選を行い、第1特別ゲームにて導出させる大当り図柄を決定する。主制御CPU42は、乱数情報から特定可能な変動パターン乱数を用いて変動パターン決定抽選を行い、大当り変動パターンを決定する。大当り変動処理の終了後、主制御CPU42は、特別図柄開始処理を終了する。
大当りに当選しなかった場合、主制御CPU42は、はずれ変動処理を行う。はずれ変動処理において、主制御CPU42は、第1特別ゲームにて導出させるはずれ図柄を決定する。はずれ変動処理において、主制御CPU42は、乱数情報から特定可能な変動パターン乱数を用いて変動パターン決定抽選を行い、はずれ変動パターンを決定する。はずれ変動処理の終了後、主制御CPU42は、特別図柄開始処理を終了する。
第2特別保留数が零よりも大きい場合、主制御CPU42は、第2特別ゲームを実行させるための処理を行う。第2特別ゲームを実行させるための処理は、第1特別ゲームを実行させるための処理について、「第1特別ゲーム」を「第2特別ゲーム」に、「第1特別保留数」を「第2特別保留数」に、それぞれ読み替えた処理であるため、その詳細な説明を省略する。つまり、主制御CPU42は、第2特別保留数の減算、大当り抽選、及び、大当り抽選の結果に基づく何れかの変動処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。
主制御CPU42は、大当り変動処理、及びはずれ変動処理において、変動開始コマンド及び特別図柄コマンドを副制御基板50へ出力する。変動開始コマンドは、各変動処理において決定した変動パターンと、特別ゲームの開始とを特定可能な制御コマンドである。特別図柄コマンドは、各変動処理において決定した特別図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を特定可能な制御コマンドである。なお、変動開始コマンド及び特別図柄コマンドは、第1特別ゲームの変動処理が実行されたときと、第2特別ゲームの変動処理が実行されたときとで異なる制御コマンドである。
特別図柄開始処理を終了すると、主制御CPU42は、特別図柄開始処理とは別の処理によって、第1特別ゲーム又は第2特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御CPU42は、第1特別ゲームを実行させる場合、所定の図柄の変動表示を開始するように、第1特別図柄表示部13aを制御する。主制御CPU42は、変動パターンに定められた変動時間を計測する。主制御CPU42は、変動パターンに定められた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄を導出するように、第1特別図柄表示部13aを制御する。また、主制御CPU42は、変動パターンに定められた変動時間が経過すると、特別ゲームの終了を特定可能な制御コマンド(以下、変動終了コマンドと示す)を副制御基板50に出力する。
一方、主制御CPU42は、第2特別ゲームを実行させる場合、所定の図柄の変動表示を開始するように、第2特別図柄表示部13bを制御する。主制御CPU42は、変動パターンに定められた変動時間を計測する。主制御CPU42は、変動パターンに定められた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄を導出するように、第2特別図柄表示部13bを制御する。また、主制御CPU42は、変動パターンに定められた変動時間が経過すると、変動終了コマンドを副制御基板50に出力する。以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、主制御CPU42が特別図柄入力処理及び特別図柄開始処理を実行することによって、始動口への遊技球の入球を契機に特別抽選を行うように構成されている。
次に、大当り遊技処理について説明する。
大当り遊技処理は、大当り遊技を付与するための処理である。主制御CPU42は、特別ゲームにおいて大当り図柄を導出させると、大当りの特別ゲームの終了後に大当り遊技処理を実行する。主制御CPU42は、特別図柄開始処理にて決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。主制御CPU42は、特定した種類の大当り遊技を付与する。
最初に、主制御CPU42は、オープニング時間の開始を特定可能な制御コマンド(以下、オープニングコマンドと示す)を副制御基板50に出力する。主制御CPU42は、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。即ち、主制御CPU42は、特定した大当り遊技用の開放制御データを用いて特別ソレノイドSL2を制御し、大入賞口18を開状態とする。主制御CPU42は、特別入賞センサSE3による遊技球の検知数が上述の上限個数に達するか、又は、上述の上限時間が経過すると、大入賞口18を閉状態とするように特別ソレノイドSL2を制御することで、ラウンド遊技を終了させる。主制御CPU42は、このようなラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。主制御CPU42は、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンド遊技の開始を特定可能な制御コマンド(以下、ラウンドコマンドと示す)を副制御基板50に出力する。主制御CPU42は、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディング時間の開始を特定可能な制御コマンド(以下、エンディング開始コマンドと示す)を副制御基板50に出力する。主制御CPU42は、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。主制御CPU42は、エンディング時間の経過を特定可能な制御コマンド(以下、エンディング終了コマンド)を副制御基板50に出力する構成であってもよい。
次に、遊技状態を移行させるための第1移行処理、及び第2移行処理について説明する。
まず、確率状態を移行させる第1移行処理について説明する。
主制御CPU42は、特定大当り図柄に基づく大当り遊技を終了すると、主制御RWM44に高確フラグをセットする。即ち、主制御CPU42は、高確率状態に制御する。一方、主制御CPU42は、通常大当り図柄に基づく大当り遊技を終了すると、主制御RWM44に高確フラグをセットしない。即ち、主制御CPU42は、低確率状態に制御する。主制御CPU42は、大当り遊技を開始させる場合であって、高確フラグがセットされているとき、当該高確フラグを消去する。即ち、主制御CPU42は、大当り遊技中、低確率状態に制御する。
次に、入球率状態及び変動時間状態を移行させる第2移行処理について説明する。
主制御CPU42は、大当り遊技が終了すると、主制御RWM44に作動フラグをセットする。即ち、主制御CPU42は、高入球率状態に制御する。主制御CPU42は、通常大当り図柄に基づく大当り遊技の終了後、特別ゲームを開始させる毎に、主制御RWM44に記憶されている実行カウンタの値を更新することによって、大当り遊技の終了後における特別ゲームの実行回数を計数する。主制御CPU42は、大当り遊技の終了後における特別ゲームの実行回数が作動回数に達した特別ゲームが終了すると、主制御RWM44に記憶されている作動フラグを消去する。即ち、主制御CPU42は、通常大当り図柄に基づく大当り遊技の終了後、作動回数目の特別ゲームが終了すると低入球率状態に制御する。主制御CPU42は、大当り遊技を開始させる場合であって、作動フラグがセットされているとき、当該作動フラグを消去する。即ち、主制御CPU42は、大当り遊技中、低入球率状態に制御する。なお、主制御CPU42は、高入球率状態に制御するときに短変動時間状態に制御し、低入球率状態に制御するときに長変動時間状態に制御する。大当り遊技処理、第1移行処理、及び第2移行処理を実行することにより、大当り遊技の付与、及び遊技状態の制御を行う主制御CPU42は、特典を付与する特典付与手段の一例である。
次に、副制御CPU51が実行する各種の処理について説明する。
副制御CPU51は、主制御CPU42から制御コマンドを受信すると、その制御コマンドに応じて各種処理を実行する。例えば、副制御CPU51は、大当り遊技に関するコマンドを入力すると大当り遊技中の演出を実行させるための処理を実行する。副制御CPU51は、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出を実行するように演出装置群を制御する。副制御CPU51は、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出を実行するように演出装置群を制御する。副制御CPU51は、エンディング開始コマンドを入力すると、エンディング演出を実行するように演出装置群を制御する。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10における特徴的な演出について説明する。
本実施形態において実行可能な演出には、演出表示装置EHにおいて演出図柄を複数列で変動表示させるとともに、最終的に演出図柄の組み合わせ(以下、図柄組み合わせと示す)を導出させる演出図柄変動ゲームがある。演出図柄変動ゲームは、変動ゲームの一例である。例えば、演出図柄変動ゲームは、左図柄列、中図柄列、及び右図柄列の演出図柄をそれぞれ上から下へと変動表示(スクロール表示)させて行われる。以下の説明では、演出図柄変動ゲームを略して「演出ゲーム」と示す場合がある。
本実施形態において、演出ゲームは、特別ゲームとともに開始され、特別ゲームとともに終了される。具体的に、本実施形態において、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って、演出表示装置EHにおいて演出図柄の変動表示が開始されることで開始される。即ち、演出表示装置EHでは、特別ゲームに関連して複数列の演出図柄を表示可能である。演出図柄は、演出情報の一例である。その後、演出ゲームは、特別ゲームの終了に伴って、演出表示装置EHにおいて所定の図柄組み合わせが導出されることで終了する。即ち、演出ゲームは、特別ゲームに対応して実行される。演出ゲームは、第1特別ゲーム、及び第2特別ゲームのそれぞれに対応して実行される。
ここで、演出図柄について詳しく説明する。
本実施形態において、演出図柄は、複数の要素を含んで構成されている。演出図柄を構成する複数の要素には、第1要素と、第2要素と、がある。第1要素は、演出図柄の動作に係る要素である。例えば、第1要素には、演出図柄の変動方向などがある。第2要素は、演出図柄の見た目に係る要素である。例えば、第2要素には、演出図柄の形状などがある。
図4に示すように、本実施形態において、演出図柄には、第1図柄~第8図柄がある。第1図柄~第8図柄のそれぞれには、第1態様の演出図柄と、第2態様の演出図柄と、がある。第1態様の演出図柄と、第2態様の演出図柄とは、当該演出図柄を構成する複数の要素のうち、一部の要素が異なる。本実施形態において、第1態様の演出図柄と、第2態様の演出図柄とは、当該演出図柄を構成する複数の要素のうち第1要素が同じである一方、第2要素が異なっている。即ち、本実施形態において、演出図柄の変動方向は変化しない一方、演出図柄の見た目(形状)が異なる。上述したように、本実施形態における演出図柄は、一例として、上から下に向かって変動表示される。なお、詳しくは後述するが、本実施形態では、変動ゲームの実行中、全図柄列の演出図柄の態様が第1態様から第2態様へ一括して変化する場合と、全図柄列の演出図柄の態様が第2態様から第1態様へ一括して変化する場合と、があり、一部の図柄列のみが態様変化することがない。
図4(a)に示すように、第1態様の第1図柄は、アラビア数字の「1」に星形の装飾を模した画像である。第1態様の第2図柄は、アラビア数字の「2」に星形の装飾を模した画像である。第1態様の第3図柄は、アラビア数字の「3」に星形の装飾を模した画像である。第1態様の第4図柄は、アラビア数字の「4」に星形の装飾を模した画像である。第1態様の第5図柄は、アラビア数字の「5」に星形の装飾を模した画像である。第1態様の第6図柄は、アラビア数字の「6」に星形の装飾を模した画像である。第1態様の第7図柄は、アラビア数字の「7」に星形の装飾を模した画像である。第1態様の第8図柄は、アラビア数字の「8」に星形の装飾を模した画像である。即ち、第1態様の演出図柄は、アラビア数字に星形の装飾を模した画像である。
図4(b)に示すように、第2態様の第1図柄は、アラビア数字の「1」を模した画像である。第2態様の第2図柄は、アラビア数字の「2」を模した画像である。第2態様の第3図柄は、アラビア数字の「3」を模した画像である。第2態様の第4図柄は、アラビア数字の「4」を模した画像である。第2態様の第5図柄は、アラビア数字の「5」を模した画像である。第2態様の第6図柄は、アラビア数字の「6」を模した画像である。第2態様の第7図柄は、アラビア数字の「7」を模した画像である。第2態様の第8図柄は、アラビア数字の「8」を模した画像である。即ち、第2態様の演出図柄は、アラビア数字を模した画像であって、星型の装飾を含まない画像である。
このように、本実施形態において、第1態様の演出図柄と、第2態様の演出図柄とは、第2要素の種類が異なる。
本実施形態では、第1態様の演出図柄、及び第2態様の演出図柄によって上述の左図柄列、中図柄列、及び右図柄列が構成されている。左図柄列、中図柄列、及び右図柄列は、各図柄列を構成する演出図柄によって異なる複数の態様がある。例えば、左図柄列には、第1態様の第1図柄~第1態様の第8図柄によって構成されている第1態様の左図柄列と、第2態様の第1図柄~第2態様の第8図柄によって構成されている第2態様の左図柄列と、がある。また、中図柄列には、第1態様の第1図柄~第1態様の第8図柄によって構成されている第1態様の中図柄列と、第2態様の第1図柄~第2態様の第8図柄によって構成されている第2態様の中図柄列と、がある。また、右図柄列には、第1態様の第1図柄~第1態様の第8図柄によって構成されている第1態様の右図柄列と、第2態様の第1図柄~第2態様の第8図柄によって構成されている第2態様の右図柄列と、がある。
演出ゲームの説明に戻り、演出ゲームにおいて導出される図柄組み合わせは、特別ゲームで導出される特別図柄の種類に応じた種類である。上述したように、特別ゲームで導出される特別図柄の種類は、特別抽選の結果に基づいている。このため、演出ゲームにおいて導出される図柄組み合わせは、特別抽選の結果に基づいているといえる。即ち、変動ゲームの終了に際して、特別抽選の結果に基づいて複数列の演出図柄によって所定の図柄組み合わせが導出される。特別ゲームにおいて、大当り図柄が導出されるとき、演出ゲームでは、大当りの図柄組み合わせが導出される。大当りの図柄組み合わせは、全列の演出図柄が同一の演出図柄となる図柄組み合わせである。ここで同一の演出図柄とは、同じ態様の演出図柄であって、且つ、同じ数を示す演出図柄である。なお、本実施形態の一例において、演出図柄に示される数とは、第2要素として含まれるアラビア数字に示される数を意味するものとする。即ち、第1態様の第7図柄と、第2態様の第7図柄とは、同一の演出図柄ではない。本実施形態において、大当りの図柄組み合わせには、通常大当りの図柄組み合わせと、特定大当りの図柄組み合わせと、がある。例えば、通常大当りの図柄組み合わせは、全列の演出図柄に示される数が偶数である同一の演出図柄となる図柄組み合わせである。また例えば、特定大当りの図柄組み合わせは、全列の演出図柄に示される数が奇数である同一の演出図柄となる図柄組み合わせである。本実施形態では、特別ゲームにおいて、大当り図柄として通常大当り図柄が導出されるときには、通常大当りの図柄組み合わせが導出され、大当り図柄として特定大当り図柄が導出されるときには、特定大当りの図柄組み合わせが導出される。上述したように、特定大当り図柄は、通常大当り図柄よりも遊技者にとって有利な大当り図柄である。即ち、特定大当りの図柄組み合わせは、通常大当りの図柄組み合わせよりも遊技者にとって有利であることを特定可能な図柄組み合わせである。
また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出されるとき、演出ゲームでは、はずれの図柄組み合わせが導出される。はずれの図柄組み合わせは、全列のうち少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。また、はずれ図柄、及びはずれの図柄組み合わせが導出される変動ゲームをはずれの変動ゲームと示し、大当り図柄、及び大当りの図柄組み合わせが導出される変動ゲームを大当りの変動ゲームと示す場合がある。演出図柄の図柄組み合わせは、少なくとも演出図柄を含んで構成された結果情報の一例である。即ち、はずれの図柄組み合わせは、はずれ結果情報の一例であり、大当りの図柄組み合わせは、当り結果情報の一例である。
次に、演出ゲームにおいて実行可能な演出について説明する。
本実施形態の演出ゲームでは、リーチ演出を実行可能である。本実施形態のリーチ演出は、演出ゲームにおいて全図柄列のうち特定列に同一の演出図柄を一旦停止表示させた状態(所謂、リーチ状態)で行われる演出である。本実施形態において、特定列は、左図柄列、及び右図柄列である。このため、演出ゲームでは、リーチ演出が実行された後にはずれの図柄組み合わせが導出される場合、特定列の演出図柄が同一の演出図柄である一方、特定列とは異なる図柄列の演出図柄が特定列の演出図柄とは異なる演出図柄である図柄組み合わせ(以下、リーチありはずれの図柄組み合わせと示す)が導出される。また、演出ゲームでは、リーチ演出が実行されずにはずれの図柄組み合わせが導出される場合、特定列の演出図柄が異なる演出図柄である図柄組み合わせ(以下、リーチなしはずれの図柄組み合わせと示す)である図柄組み合わせが導出される。リーチなしはずれの図柄組み合わせにおいて、特定列とは異なる図柄列の演出図柄は、特定列の何れかの演出図柄と同一の演出図柄であってもよく、特定列の演出図柄のそれぞれと異なる演出図柄であってもよい。
リーチ演出は、大当り期待度を示唆する演出である。リーチ演出には、ノーマルリーチ演出(以下、NR演出と示す)と、NR演出に比して大当り期待度が高いスーパーリーチ演出(以下、SR演出と示す)と、が含まれる。SR演出は、特別演出の一例である。本実施形態において、SR演出は、NR演出の演出内容を発展させる内容で実行される。即ち、本実施形態において、SR演出は、NR演出が開始された後に開始される演出である。本実施形態の演出ゲームでは、リーチ演出の終了後、再抽選演出、又は復活演出が実行され得る。再抽選演出は、一旦停止表示されている大当りの図柄組み合わせを再び変動表示した後、同じ大当りの図柄組み合わせ、又は別の大当りの図柄組み合わせを導出する演出である。復活演出は、一旦停止表示されているはずれの図柄組み合わせを再び変動表示した後、大当りの図柄組み合わせを導出する演出である。
以下、リーチ演出を含む演出ゲームの具体的な実行態様の一例とともに、再抽選演出、及び復活演出の実行態様の一例について説明する。
図5(a)、及び(b)に示すように、特別ゲームが開始されると、当該特別ゲームの開始に伴って、演出表示装置EHでは、画像表示部GHの略中央において、全列の演出図柄が変動表示され、演出ゲームが開始される。本実施形態において、演出ゲームが開始されるとき、左図柄列、中図柄列、及び右図柄列は、それぞれ第1態様の左図柄列、第1態様の中図柄列、及び第1態様の右図柄列である。即ち、演出ゲームの開始時には、第1態様の演出図柄が表示される。
図5(c)に示すように、演出ゲームが開始されてから、所定時間が経過すると、演出表示装置EHでは、特定列(左図柄列、及び右図柄列)に同一の演出図柄が一旦停止表示され、NR演出が実行される。このとき、特定列とは異なる図柄列(中図柄列)では、継続して演出図柄が変動表示される。その後、SR演出に発展しない場合には、演出表示装置EHにおいてリーチありはずれの図柄組み合わせ、又は大当りの図柄組み合わせが導出される。
図5(d)、及び(e)に示すように、NR演出からSR演出へと発展する場合、NR演出が開始されてから予め定められた発展時間が経過したとき、演出表示装置EHでは、第1態様の演出図柄から第2態様の演出図柄へと変化する第1態様変化演出が実行される。NR演出からSR演出への発展は、第1態様の演出図柄から第2態様の演出図柄に変化するための変化条件の一例である。また、NR演出が開始されてから発展時間が経過したタイミングは、第1態様の演出図柄から第2態様の演出図柄に変化する第1タイミングの一例である。本実施形態では、第1態様変化演出の終了後、NR演出からSR演出へと発展する。即ち、変動ゲームの実行中にSR演出が実行されるときには、当該SR演出の開始前に演出図柄が第2態様に変化する。第1態様変化演出の詳細については後述する。
図5(f)に示すように、本実施形態において、SR演出が実行されると、演出表示装置EHでは、所定のキャラクタ画像Ga1が表示されるとともに、SR演出の実行中であることを示すSR背景画像が表示される。例えば、キャラクタ画像Ga1は、「男の子」を模した画像である。また、SR演出が実行されると、全列の演出図柄が画像表示部GHの左上方に移動する。また、全列の演出図柄は、画像表示部GHの左上方に表示されるときには、画像表示部GHの略中央に表示されていたときよりも小さく表示される。
図5(g)、及び(h)に示すように、SR演出が開始されてから予め定められた分岐時間が経過すると、演出表示装置EHにおいてリーチありはずれの図柄組み合わせ、又は大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される。即ち、SR演出が開始されてから分岐時間が経過すると、演出表示装置EHでは、リーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される状況と、大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される状況に分岐する。
ここで、復活演出について説明する。
本実施形態において、復活演出は、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示された場合において、当該SR演出の終了後に実行され得る。
図6(a)には、SR演出が開始されてから分岐時間が経過したことで、演出表示装置EHにおいてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示された状況を示している。SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されると、演出表示装置EHでは、ブラックアウト演出が実行される。ブラックアウト演出は、演出表示装置EHの画像表示部GHの全面又は略全面に黒い画像を表示する演出である。このため、ブラックアウト演出の実行中、ブラックアウト演出とは異なる表示演出の実行が規制される。本実施形態では、ブラックアウト演出が実行されると、演出表示装置EHでは、ブラックアウト演出の実行に伴って、キャラクタ画像Ga1、及びSR背景画像の表示が終了し、SR演出が終了する。一方、ブラックアウト演出の実行中、全列の演出図柄は、表示が規制される。その後、演出表示装置EHでは、ブラックアウト演出の演出時間の経過に伴ってブラックアウト演出が終了する。
図6(b)に示すように、ブラックアウト演出の終了に伴って、演出表示装置EHでは、第2態様の演出図柄から第1態様の演出図柄へと変化する第2態様変化演出が実行される。ブラックアウト演出が終了するタイミングは、第2態様の演出図柄から第1態様の演出図柄に変化する第2タイミングの一例である。第2態様変化演出の詳細については後述する。本実施形態では、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合、当該SR演出の終了後に第2態様変化演出が実行される。
図6(c)に示すように、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示され、且つ、復活演出が実行されない場合、ブラックアウト演出が終了した後、実行中の変動ゲームの変動時間が経過することで、演出表示装置EHでは、一旦停止表示されていたリーチありはずれの図柄組み合わせが導出される。そして、一旦停止表示されていたリーチありはずれの図柄組み合わせが導出されたことに伴って、演出ゲームが終了する。
図6(d)に示すように、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示され、且つ、復活演出の実行条件が成立している場合、ブラックアウト演出が終了してから予め定められた復活待機時間が経過すると演出表示装置EHでは、全列の演出図柄が再変し、大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される復活演出が実行される。例えば、再変とは、演出図柄の態様が変化した後、一旦停止表示されていた演出図柄が再び変動表示されることである。本実施形態において、復活演出が実行され、全列の演出図柄が再変したときに一旦停止表示される大当りの図柄組み合わせは、特定大当りの図柄組み合わせである。
このように、復活演出は、第2態様変化演出の実行後に実行される。また、上述したように、SR演出は、第1態様変化演出の実行後であって、第2態様変化演出の実行前に実行される。このため、復活演出は、演出図柄の表示態様が第1態様であるときに実行される。即ち、復活演出が実行されるときの演出図柄の表示態様は、SR演出が実行されるときの演出図柄の表示態様とは異なる。本実施形態において、復活演出は、大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示された後、終了する。復活演出が終了した後、実行中の変動ゲームの変動時間が経過することで、演出表示装置EHでは、一旦停止表示されていた特定大当りの図柄組み合わせが導出される。そして、一旦停止表示されていた特定大当りの図柄組み合わせが導出されたことに伴って、演出ゲームが終了する。
次に、再抽選演出について説明する。
本実施形態において、再抽選演出は、SR演出において大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示された場合において、当該SR演出の終了後に実行され得る。
図7(a)には、SR演出が開始されてから分岐時間が経過したことで、演出表示装置EHにおいて大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示された状況を示している。SR演出において大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示された後、演出表示装置EHでは、SR演出が終了する。
図7(b)に示すように、SR演出が終了すると、演出表示装置EHでは、全列の演出図柄が再び変動表示される再抽選演出が実行され得る。本実施形態では、SR演出において一旦停止表示された図柄組み合わせが通常大当りの図柄組み合わせである場合、再抽選演出が実行される。一方、SR演出において一旦停止表示された図柄組み合わせが特定大当りの図柄組み合わせである場合、再抽選演出が実行されるときと、再抽選演出が実行されないときとがある。本実施形態において、再抽選演出が実行されるとき、演出図柄は、第2態様の演出図柄から変化しない。
図7(c)、及び(d)に示すように、再抽選演出では、再抽選演出が実行される前に一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせと同じ大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合と、再抽選演出が実行される前に一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせと異なる大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合と、がある。本実施形態では、再抽選演出が実行される前に一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせが通常大当りの図柄組み合わせである場合、当該再抽選演出が実行される前に一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせと異なる大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示され得る。このとき、再抽選演出が実行される前に一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせと異なる大当りの図柄組み合わせは、特定大当りの図柄組み合わせである。一方、再抽選演出が実行される前に一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせが特定大当りの図柄組み合わせである場合には、当該再抽選演出が実行される前に一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせと同じ大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される。再抽選演出において大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示された後、再抽選演出は、終了する。再抽選演出が終了した後、実行中の変動ゲームの変動時間が経過することで、演出表示装置EHでは、一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせが導出される。そして、一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせが導出されたことに伴って、演出ゲームが終了する。なお、SR演出において大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示され、且つ、当該SR演出の終了後に再抽選演出が実行されない場合、ブラックアウト演出が終了した後、実行中の変動ゲームの変動時間が経過することで、演出表示装置EHでは、一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせが導出される。そして、一旦停止表示されていた大当りの図柄組み合わせが導出されたことに伴って、演出ゲームが終了する。
このように、本実施形態では、SR演出において大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合、演出図柄は第2態様から変化しない。また、本実施形態において、演出ゲームでは、SR演出が実行される場合、当該SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが導出されると、第2態様変化演出の実行後に復活演出が実行され得る。また、演出ゲームでは、SR演出が実行される場合、当該SR演出において大当りの図柄組み合わせが導出されると、第2態様変化演出が実行されない一方、再抽選演出が実行され得る。即ち、本実施形態では、第2態様の演出図柄による図柄組み合わせが一旦停止表示された後に第2態様のまま演出図柄が変動表示される再抽選演出が実行されるときと、第2態様の演出図柄による図柄組み合わせが一旦停止表示され、演出図柄が第1態様に変化した後に演出図柄が再変する復活演出が実行されるときと、がある。
次に、態様変化演出について説明する。
上述したように、本実施形態において、態様変化演出には、第1態様変化演出と、第2態様変化演出と、がある。第1態様変化演出と、第2態様変化演出とは、演出図柄の変化態様が異なっている。具体的に、第1態様変化演出は、第2態様変化演出よりも演出図柄の変化を強調する変化態様である。即ち、本実施形態において、演出図柄が第1態様から第2態様に変化するときの変化態様は、演出図柄が第2態様から第1態様に変化するときの変化態様に比して、演出図柄の態様変化を強調する態様である。演出図柄の態様変化を強調する変化態様とは、演出図柄が態様変化するときに、当該演出図柄に注目させ易くする変化態様である。
図5(d)に示すように、例えば、第1態様変化演出は、演出表示装置EHにおいて、全列の演出図柄が第1態様から第2態様へと態様変化するのに際して、一旦停止表示されている特定列(左図柄列、及び右図柄列)の演出図柄が変化動作を行うことで演出図柄の変化を強調する演出である。例えば、一旦停止表示されている特定列(左図柄列、及び右図柄列)の演出図柄の変化動作は、当該演出図柄が左に1回転する動作である。
図6(b)に示すように、第2態様変化演出は、演出表示装置EHにおいて一旦停止表示されている全列の演出図柄が、第1態様変化演出のような演出図柄の動作を伴わず、単に第2態様から第1態様へと変化する演出である。一例として、第1態様変化演出の演出時間は、第2態様変化演出の演出時間に比して短い時間である。第2態様変化演出は、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合に実行される一方、SR演出において大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合には実行されない。以下の説明では、第1態様変化演出による演出図柄の変化態様を第1変化態様と示し、第2態様変化演出による演出図柄の変化態様を第2変化態様と示す場合がある。
次に、大当り期待度を示唆する予告演出について説明する。
本実施形態において、予告演出には、実行中の変動ゲームの大当り期待度を示唆する変動予告演出と、保留中の変動ゲームの大当り期待度を示唆する先読み予告演出と、がある。
まず、変動予告演出について説明する。
本実施形態の変動予告演出には、変動予告演出Aと、変動予告演出Bと、変動予告演出Cと、がある。本実施形態において、変動予告演出A~Cは、演出ゲームが開始してからNR演出が開始されるまでの期間において実行され得る。変動予告演出Aは、変動予告演出B,Cと組み合わせて実行されない演出である。また、変動予告演出Bは、変動予告演出Cと組み合わせて実行されない演出である。即ち、演出ゲームでは、変動予告演出A~Cのうち何れか1つが実行され得る。以下、変動予告演出A~Cの具体的な実行態様の一例について説明する。
図8(a)に示すように、変動予告演出Aが実行されると、演出表示装置EHでは、変動予告画像Gb1が表示される。例えば、変動予告画像Gb1は、「チャンス?」の文字列を模した画像である。
図8(b)に示すように、変動予告演出Bが実行されると、演出表示装置EHでは、変動予告画像Gb2が表示される。例えば、変動予告画像Gb2は、「超激アツ」の文字列を模した画像である。変動予告演出Bは、実行中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることを特定可能な演出である。本実施形態において、変動予告演出Bが実行される場合には、実行中の変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。即ち、変動予告演出Bは、当り抽選に当選したことを特定可能な演出である。
図8(c)に示すように、変動予告演出Cが実行されると、演出表示装置EHでは、変動予告画像Gb3が表示される。例えば、変動予告画像Gb3は、「おめでとう」の文字列を模した画像である。変動予告演出Cは、実行中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることを特定可能な演出(所謂、大当り確定演出)である。本実施形態において、変動予告演出Cが実行される場合には、実行中の変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。即ち、変動予告演出Cは、当り抽選に当選したことを特定可能な演出である。
次に、先読み予告演出について説明する。
本実施形態の先読み予告演出には、先読み予告演出Dと、先読み予告演出Eと、がある。先読み予告演出D,Eは、保留中の変動ゲームを対象に実行される。ここで、対象とは、先読み予告演出の実行が決定された契機となる変動ゲームである。本実施形態において、先読み予告演出D,Eは、対象の変動ゲームよりも前に保留された変動ゲームの開始に伴って実行され得る。先読み予告演出D,Eは、対象の変動ゲームが終了するまで、又は対象の変動ゲームが終了する前に大当り遊技が開始されるまで実行される。即ち、先読み予告演出D,Eは、複数の変動ゲームに跨って実行される演出である。先読み予告演出Dは、先読み予告演出Eと組み合わせて実行されない演出である。また、先読み予告演出D,Eは、それぞれ変動予告演出A~Cと組み合わせて実行されない演出である。
図9(a)に示すように、先読み予告演出Dが実行されると、演出表示装置EHでは、先読み予告画像Gb4が表示される。例えば、先読み予告画像Gb4は、「激アツゾーン」の文字列を模した画像である。先読み予告演出Dは、保留中である変動ゲームのうち何れかの変動ゲームが大当りの変動ゲームである期待度を示唆する演出であって、且つ、期待度を示唆する対象となる変動ゲームを具体的に示さない演出である。
図9(b)に示すように、先読み予告演出Eが実行されると、演出表示装置EHでは、先読み予告画像Gb5が表示される。例えば、先読み予告画像Gb5は、「超激アツゾーン」の文字列を模した画像である。先読み予告演出Eは、保留中である変動ゲームのうち何れかの変動ゲームが大当りの変動ゲームであることを特定可能な演出である。本実施形態において、先読み予告演出Eが実行される場合、保留中である変動ゲームのうち何れかの変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、先読み予告演出Eが実行される場合、保留中である変動ゲームのうち何れの変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与されるかは特定不能である。
上述したように、特別ゲームは、特別抽選に基づいて実行される。このため、先読み予告演出Dは、保留中の特別抽選のうち何れかの特別抽選で当選する期待度を示唆する演出であるといえる。また、先読み予告演出Eは、保留中の特別抽選のうち何れかの特別抽選で当選することを特定可能な演出であるといえる。即ち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、保留中の特別抽選を対象として、当該特別抽選に当選する期待度を事前に示唆する先読み予告演出Dを実行可能である。また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、保留中の特別抽選を対象として、当該特別抽選に当選することを事前に特定可能な先読み予告演出Eを実行可能である。先読み予告演出Eは、保留中の当り抽選を対象として、当該当り抽選に当選することを事前に特定可能な事前演出の一例である。
また、パチンコ遊技機10が実行可能な演出には、保留中の変動ゲームに各別に対応して実行される保留アイコン演出がある。保留アイコン演出は、新たな変動ゲームが保留されるとき、画像表示部GHの所定の表示領域において、新たに保留された変動ゲームに対応するアイコン画像Giを表示して実行される。このとき、アイコン画像Giは、対応する変動ゲームの実行順序を特定可能なように表示される。保留アイコン演出は、対応する変動ゲームの開始に際して終了する。保留アイコン演出は、保留中の変動ゲームの数を特定可能な演出である。本実施形態において、所定の表示領域は、演出表示装置EHの画像表示部GHの左下部にある。
また、パチンコ遊技機10が実行可能な演出には、新たに開始される変動ゲームに対応して実行される変動アイコン演出が実行される。変動アイコン演出は、保留アイコン演出の終了に際して、当該保留アイコン演出に代えて、所定の表示領域とは別の表示領域において、保留アイコン演出と同じアイコン画像Giを表示して実行される演出である。本実施形態において、所定の表示領域とは別の表示領域は、演出表示装置EHの画像表示部GHの下部であって、所定の表示領域の右方にある。
次に、各種演出を実行させるための処理について説明する。
まず、各種演出を実行させるか否か、及び実行させる場合の演出態様を決定するための処理について説明する。
まず、リーチ演出、再抽選演出、及び復活演出のそれぞれを実行させるか否か、及び実行させる場合の演出態様を決定するための処理について説明する。
本実施形態において、リーチ演出、再抽選演出、及び復活演出について、それぞれの演出を実行させるか否かは、変動パターンに対応付けられている。本実施形態では、主制御CPU42が上述した大当り変動処理、及びはずれ変動処理を実行し、変動パターンを決定することで、リーチ演出、再抽選演出、及び復活演出のそれぞれを実行させるか否か、及び実行させる場合の演出態様が決定される。本実施形態において、変動パターンは、特別ゲームが開始してから終了するまでの変動時間を特定可能な情報であるとともに、演出ゲームにおいて、リーチ演出、再抽選演出、及び復活演出のそれぞれが実行されるか否かを特定可能な情報である。
本実施形態における変動パターンの種類について説明する。
図10に示すように、本実施形態において、変動パターンには、変動パターンP1、変動パターンP2、変動パターンP3、変動パターンP4、変動パターンP5、変動パターンP6、変動パターンP7、変動パターンP8、変動パターンP9、及び変動パターンP10がある。変動パターンP1~P3は、特別図柄のはずれ図柄に対応する。変動パターンP4,P5は、特別図柄の通常大当り図柄に対応する。変動パターンP6~P10は、特別図柄の特定大当り図柄に対応する。
変動パターンP1には、リーチ演出が対応付けられていない。即ち、変動パターンP1に基づいて実行される特別ゲームに対応する演出ゲームでは、リーチ演出が実行されない。変動パターンP2,P4,P6,P8には、NR演出が対応付けられている。即ち、変動パターンP2,P4,P6,P8に基づいて実行される特別ゲームに対応する演出ゲームでは、NR演出が実行される。変動パターンP3,P5,P7,P9,P10には、SR演出が対応付けられている。即ち、変動パターンP3,P5,P7,P9,P10に基づいて実行される特別ゲームに対応する演出ゲームでは、SR演出が実行される。
また、変動パターンP1~P3,P6,P7,P10には、再抽選演出が対応付けられていない。即ち、変動パターンP1~P3,P6,P7,P10に基づいて実行される特別ゲームに対応する演出ゲームでは、再抽選演出が実行されない。変動パターンP4,P5,P8,P9には、再抽選演出が対応付けられている。即ち、変動パターンP4,P5,P8,P9に基づいて実行される特別ゲームに対応する演出ゲームでは、再抽選演出が実行される。また、変動パターンP1~P9には、復活演出が対応付けられていない。即ち、変動パターンP1~P9に基づいて実行される特別ゲームに対応する演出ゲームでは、復活演出が実行されない。変動パターンP10には、復活演出が対応付けられている。即ち、変動パターンP10に基づいて実行される特別ゲームに対応する演出ゲームでは復活演出が実行される。
また、上述したように、NR演出からSR演出へと発展する際には、第1態様変化演出が実行され、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示された後には、第2態様変化演出が実行される。このため、変動パターンP1,P2,P4,P6,P8には、演出図柄が態様変化する回数(以下、態様変化回数と示す)として、0回が対応付けられているといえる。また、変動パターンP5,P7,P9には、態様変化回数として1回が対応付けられているといえる。また、変動パターンP3,P10には、態様変化回数として2回が対応付けられているといえる。
主制御CPU42は、上述したはずれ変動処理において、変動パターンP1~P3の何れかを決定する。一方、主制御CPU42は、上述した大当り変動処理において、変動パターンP4~P10の何れかを決定する。大当り変動処理において、大当り図柄が通常大当り図柄である場合、主制御CPU42は、変動パターンP4,P5の何れかを決定する。大当り変動処理において、大当り図柄が特定大当り図柄である場合、主制御CPU42は、変動パターンP6~P10の何れかを決定する。はずれ変動処理、及び大当り変動処理において、主制御CPU42は、SR演出の方がNR演出よりも大当り期待度が高くなるように変動パターンを決定する。大当り期待度を高くするためには、「大当り時の出現率」と「はずれ時の出現率」とを合算した出現率の全体に占める「大当り時の出現率」の割合を高くするとよい。
また、はずれ変動処理において、主制御CPU42は、NR演出の方がSR演出よりも出現率が高くなるように変動パターンを抽選する一方、大当り変動処理において、主制御CPU42は、SR演出の方がNR演出よりも出現率が高くなるように変動パターンを決定する。また、大当り変動処理において、主制御CPU42は、再抽選演出の方が復活演出よりも出現率が高くなるように変動パターンを決定する。また、大当り変動処理において、主制御CPU42は、はずれ図柄が導出されるときよりも大当り図柄が導出されるときの方が、態様変化回数が多くなるように変動パターンを決定する。例えば、主制御CPU42は、はずれ図柄が導出されるときの態様変化回数の平均値よりも大当り図柄が導出されるときの態様変化回数の平均値の方が高くなるように変動パターンを決定する。また、大当り変動処理において、主制御CPU42は、通常大当り図柄が導出されるときよりも特定大当り図柄が導出されるときの方が態様変化回数が多くなるように変動パターンを決定する。
次に、先読み予告演出を実行するか否か、及び先読み予告演出を実行する場合の演出態様を決定するための先読み予告決定処理について説明する。
図11に示すように、本実施形態では、新たに保留された変動ゲームの変動パターンの種類に応じて、各先読み予告演出の実行を決定し得るか否かが異なっている。また、本実施形態において、先読み予告演出の実行中、又は先読み予告演出を実行すると決定したものの未だ実行されていない状態(以下、実行待機中と示す)では、新たな先読み予告演出の実行を決定しない。
先読み予告決定処理において、副制御CPU51は、先読み予告演出の実行中、又は先読み予告演出の実行待機中には新たな先読み予告演出の実行を決定しない。例えば、副制御CPU51は、副制御RWM53に記憶されている先読み予告情報に基づいて、先読み予告演出の実行中、又は先読み予告演出の実行待機中であるかを特定する。先読み予告情報は、先読み予告演出の実行中、又は先読み予告演出の実行待機中であるか否かと、実行中、又は実行待機中である先読み予告演出の種類と、先読み予告演出の実行タイミングと、を特定可能な情報である。
先読み予告演出の実行中ではなく、且つ、先読み予告演出の実行待機中でもない場合、副制御CPU51は、先読みコマンドを入力すると、当該先読みコマンドから新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンを特定するとともに、当該変動パターンに基づいて先読み予告演出を実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP3である場合、所定の抽選を行い、先読み予告演出Dを実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP4~P10の何れかである場合、所定の抽選を行い、先読み予告演出D、又は先読み予告演出Eを実行するか否かを決定する。
先読み予告演出の実行を決定しない場合、及び新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP1,P2の何れかである場合、副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームに対応する先読み予告演出を実行させないことを特定可能なように先読み予告情報を更新し、先読み予告決定処理を終了する。先読み予告演出D、又は先読み予告演出Eの実行を決定した場合、副制御CPU51は、当該先読み予告演出の実行タイミングを決定する。副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームを含めた保留中の特別抽選に基づく変動ゲームのうち、何れの変動ゲームの開始に伴って先読み予告演出を実行させるかを決定する。その後、副制御CPU51は、先読み予告演出D、又は先読み予告演出Eの実行待機中であること、実行待機中の先読み予告演出の実行タイミングを特定可能なように先読み予告情報を更新する。
次に、変動予告演出を実行するか否か、及び変動予告演出を実行する場合の演出態様を決定するための変動予告決定処理について説明する。
本実施形態では、新たに実行される変動パターンの変動ゲームの種類に応じて、各変動予告演出の実行を決定し得るか否かが異なっている。
副制御CPU51は、変動開始コマンド及び特別図柄コマンドを入力すると変動予告決定処理を開始する。副制御CPU51は、変動開始コマンドから特定可能な変動パターンに基づいて、変動予告演出を実行するか否か、及び変動予告演出を実行する場合の演出態様を決定する。副制御CPU51は、変動パターンがP1~P3,P10の何れかである場合、所定の抽選を行い、変動予告演出Aを実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、変動パターンが変動パターンP4,P5,P8,P9の何れかである場合、変動予告演出A、又は変動予告演出Bを実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、変動パターンが変動パターンP6,P7の何れかである場合、変動予告演出A、変動予告演出B、又は変動予告演出Cを実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、変動予告演出を実行するか否か、及び変動予告演出を実行する場合の演出態様を特定可能な変動予告情報を副制御RWM53に記憶させる。
次に、各種演出を実行させるための制御について説明する。
まず、演出ゲーム処理について説明する。
演出ゲーム処理は、特別ゲームに対応して演出ゲームを実行させるための処理である。副制御CPU51は、変動開始コマンド及び特別図柄コマンドを入力すると、特別ゲームに対応する演出ゲームを実行するように演出表示装置EHを制御する。具体的に、副制御CPU51は、変動開始コマンドを入力すると、当該制御コマンドから特定可能な変動パターンに基づいて、演出ゲームの演出パターン(演出内容)を選択する。また、副制御CPU51は、特別図柄コマンドを入力すると、当該コマンドから特定可能な特別図柄に基づいて、演出ゲームにて導出させる図柄組み合わせを決定する。副制御CPU51は、特別図柄コマンドから通常大当り図柄を特定可能である場合、通常大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御CPU51は、特別図柄コマンドから特定大当り図柄を特定可能である場合、特定大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御CPU51は、特別図柄コマンドからはずれ図柄を特定可能である場合、はずれの図柄組み合わせを決定する。
また、副制御CPU51は、変動パターンに基づいて、リーチ演出の実行条件が成立しているか否かを判定する。副制御CPU51は、リーチ条件が成立しており、且つ特別図柄コマンドからはずれ図柄を特定可能であるとき、リーチありはずれの図柄組み合わせを決定する。一方、副制御CPU51は、リーチ条件が成立しておらず、且つ特別図柄コマンドからはずれ図柄を特定可能であるとき、リーチなしはずれの図柄組み合わせを決定する。
そして、副制御CPU51は、変動開始コマンドの入力を契機として、第1態様の左図柄列、第1態様の中図柄列、及び第1態様の右図柄列の第1態様の演出図柄の変動表示を開始するように、演出表示装置EHを制御する。即ち、副制御CPU51は、演出ゲームを開始させる。副制御CPU51は、演出ゲームを開始してから所定時間が経過すると、変動パターンに基づいて、リーチ演出の実行条件が成立しているか否かを判定する。副制御CPU51は、リーチ演出の実行条件が成立していないとき、変動ゲームの終了タイミングが到来すると、リーチなしはずれの図柄組み合わせを一旦停止表示させるように演出表示装置EHを制御する。その後、副制御CPU51は、変動終了コマンドの入力を契機に、一旦停止表示しているリーチなしはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる。
副制御CPU51は、リーチ演出の実行条件が成立しているとき、NR演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。NR演出が開始されてから発展時間が経過すると、副制御CPU51は、変動パターンに基づいて、SR演出の実行条件が成立しているか否かを判定する。副制御CPU51は、SR演出の実行条件が成立していないとき、変動パターンに基づいて、再抽選演出の実行条件が成立しているか否かを判定する。副制御CPU51は、再抽選演出の実行条件が成立していないとき、変動ゲームの終了タイミングが到来すると、リーチありはずれの図柄組み合わせ、又は特定大当りの図柄組み合わせを一旦停止表示させるとともにNR演出を終了させるように演出表示装置EHを制御する。その後、副制御CPU51は、変動終了コマンドの入力を契機に、一旦停止表示しているリーチありはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる。
副制御CPU51は、SR演出の実行条件が成立しているとき、第1態様変化演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。第1態様変化演出の演出時間が経過すると、副制御CPU51は、NR演出を発展させてSR演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。その後、副制御CPU51は、SR演出が開始してから分岐時間が経過すると、リーチありはずれの図柄組み合わせ、又は大当りの図柄組み合わせを一旦停止表示させる。副制御CPU51は、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されると、ブラックアウト演出を実行させるとともに、SR演出を終了させるように演出表示装置EHを制御する。また、副制御CPU51は、ブラックアウト演出の演出時間が経過すると、ブラックアウト演出を終了させるとともに、第2態様変化演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。その後、副制御CPU51は、復活待機時間が経過すると変動パターンに基づいて復活演出の実行条件が成立しているか否かを判定する。副制御CPU51は、復活演出の実行条件が成立していないとき、副制御CPU51は、変動終了コマンドの入力を契機に、一旦停止表示しているリーチありはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる。副制御CPU51は、復活演出の実行条件が成立しているとき、復活演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。副制御CPU51は、復活演出の演出時間が経過すると、復活演出を終了させるとともに、特定大当りの図柄組み合わせを一旦停止表示させるように演出表示装置EHを制御した後、変動終了コマンドの入力を契機に、一旦停止表示している特定大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させる。
また、副制御CPU51は、SR演出において、大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されると、SR演出を終了させるように演出表示装置EHを制御させる。このとき、副制御CPU51は、変動パターンに基づいて、再抽選演出の実行条件が成立しているか否かを判定する。副制御CPU51は、再抽選演出の実行条件が成立していないとき、変動終了コマンドの入力を契機に、一旦停止表示している大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させる。副制御CPU51は、再抽選演出の実行条件が成立しているとき、再抽選演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。副制御CPU51は、再抽選演出の演出時間が経過すると、再抽選演出を終了させるとともに、通常大当りの図柄組み合わせ、又は特定大当りの図柄組み合わせを一旦停止表示させるように演出表示装置EHを制御する。その後、副制御CPU51は、変動終了コマンドの入力を契機に一旦停止表示している通常大当りの図柄組み合わせ、又は特定大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させる。なお、副制御CPU51は、変動終了コマンドとは関係なく、変動パターンに定めた変動時間の経過を契機に図柄組合せを確定停止表示させてもよい。この場合、変動終了コマンドは省略してもよい。
また、副制御CPU51は、演出ゲームの実行中、上述した予告演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。
副制御CPU51は、演出ゲームが開始されるとき、先読み予告情報に基づいて、先読み予告の実行タイミングであるか否かを判定する。副制御CPU51は、先読み予告の実行タイミングであると、先読み予告情報に基づいて、先読み予告演出D、又は先読み予告演出Eを実行させるように演出表示装置EHを制御する。副制御CPU51は、演出ゲームが開始されてから所定時間が経過すると、副制御CPU51は、変動予告情報に基づいて、変動予告演出を実行させるか否かを判定する。副制御CPU51は、変動予告演出を実行させるとき、変動予告情報に基づいて変動予告演出A、変動予告演出B、又は変動予告演出Cを実行させるように演出表示装置EHを制御する。
また、副制御CPU51は、第1保留数コマンドを入力すると保留アイコン演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。具体的に、副制御CPU51は、第1保留数コマンドから特定可能な第1特別保留数に対応する保留アイコン演出を新たに実行させるように演出表示装置EHを制御する。また、副制御CPU51は、変動開始コマンド及び特別図柄コマンドを入力すると新たに開始される変動ゲームに対応する保留アイコン演出に代えて変動アイコン演出を実行させるように演出表示装置EHを制御する。
第1実施形態の作用について説明する。
図12には、演出ゲームにおいて復活演出が実行される場合の演出ゲームの実行態様の具体的な一例を示している。
図12(a)には、変動ゲームが開始されてからリーチ演出が実行されるまでの状況を示している。このとき、大当りに期待する遊技者は、実行中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることを特定可能な演出である変動予告演出B,Cの何れかが実行されることに期待する。
図12(b)には、変動予告演出が実行されないまま、リーチ演出が実行される状況を示している。NR演出が開始されたことにより、演出表示装置EHでは、特定列(左図柄列、及び右図柄列)に同じ演出図柄が一旦停止表示され、特定列とは異なる図柄列(中図柄列)では、演出図柄が変動表示されている。このとき、特定列(左図柄列、及び右図柄列)に表示されている演出図柄は、第1態様の演出図柄である。第1態様の演出図柄は、アラビア数字に星形の装飾がある画像であることにより第2態様の演出図柄よりも遊技者の注目を集めやすい。
図12(c)、及び(d)に示すように、NR演出からSR演出に発展する場合、演出表示装置EHでは、第1態様変化演出が実行される。第1態様変化演出が実行されることにより、演出表示装置EHでは、第2態様変化演出よりも強調した変化態様で第1態様の演出図柄から第2態様の演出図柄に変化する。これにより、この演出ゲームの態様変化回数が1回となる。
図12(e)に示すように、SR演出が開始されるとき、演出図柄は、第2態様の演出図柄が表示されている。第2態様の演出図柄は、アラビア数字のみを模した画像であることにより第1態様の演出図柄であるときよりも遊技者の注目が演出図柄に集まることを抑制することができる。また、この変動ゲームにおいて変動予告演出B,Cの何れもが実行されていないことから、遊技者は、SR演出において、リーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されるのか、又は大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されるのかを特定することが困難である。
図12(f)、及び(g)には、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される状況を示している。SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されると、演出表示装置EHでは、ブラックアウト演出が実行されるとともに、SR演出が終了する。その後、ブラックアウト演出の終了タイミングにおいて、演出表示装置EHでは、第2態様変化演出が実行される。第2態様変化演出が実行されることにより、演出表示装置EHでは、第2態様の演出図柄から第1態様の演出図柄に変化する。これにより、この演出ゲームの態様変化回数が2回となる。
上述したように、ブラックアウト演出の実行中、全列の演出図柄は、表示が規制される。また、第2態様変化演出は、単に第2態様から第1態様へと変化する演出である。このため、第2態様変化演出は、ブラックアウト演出の終了に伴って、第1態様の演出図柄が表示されるような印象を遊技者に与えることができる。
図12(h)に示すように、ブラックアウト演出が実行され、演出図柄が第2態様から第1態様へと変化してから復活待機時間が経過すると、演出表示装置EHでは、復活演出が実行される。復活演出が実行されると、演出表示装置EHでは、全列の演出図柄が再変した後、大当りの図柄組み合わせが導出される。復活演出が実行される変動ゲームでは、実行中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることを特定可能な変動予告演出B,Cの実行が規制されることで、復活演出が実行されることを事前に特定させ難くなっている。
図13には、演出ゲームにおいて再抽選演出が実行される場合の演出ゲームの実行態様の具体的な一例を示している。
図13(a)には、変動ゲームが開始されてからリーチ演出が実行されるまでの状況を示している。このとき、演出表示装置EHでは、変動予告演出Bが実行されたとする。変動予告演出Bが実行されたことを認識した遊技者は、実行中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることを特定可能である。
図13(b)には、リーチ演出が実行される状況を示している。NR演出が開始されたことにより、演出表示装置EHでは、特定列に同じ演出図柄が一旦停止表示され、特定列とは異なる図柄列では、演出図柄が変動表示されている。このとき、特定列に表示されている演出図柄は、第1態様の演出図柄である。第1態様の演出図柄は、アラビア数字に星形の装飾がある画像であることにより第2態様の演出図柄よりも遊技者の注目を集めやすい。
図13(c)、及び(d)に示すように、NR演出からSR演出に発展する場合、演出表示装置EHでは、第1態様変化演出が実行される。第1態様変化演出が実行されることにより、演出表示装置EHでは、第2態様変化演出よりも強調した変化態様で第1態様の演出図柄から第2態様の演出図柄に変化する。これにより、この演出ゲームの態様変化回数が1回となる。
図13(e)に示すように、SR演出が開始されるとき、演出図柄は、第2態様の演出図柄が表示されている。第2態様の演出図柄は、アラビア数字のみを模した画像であることにより第1態様の演出図柄であるときよりも遊技者の注目が演出図柄に集まることを抑制することができる。
上述したように、復活演出が実行される変動パターンP10に基づく変動ゲームでは、変動予告演出Bが実行されない。このため、実行中の変動ゲームにおいて変動予告演出Bが実行されている状況では、SR演出の終了後、復活演出は実行されない。即ち、変動ゲームにおいてSR演出が実行されるとき、SR演出が開始される前に、大当りを特定可能な変動予告演出Bが実行される状況では、第2タイミングにおいて、演出図柄が第1態様に変化せず、第2態様のままである。このため、変動ゲームの実行中、大当りを特定可能な変動予告演出Bが実行される状況では、大当りを特定可能な変動予告演出Bが実行されない状況に比して演出図柄の態様変化回数が少なくなり易い。また、再抽選演出が実行される変動パターンP4,P5,P8,P9に基づく変動ゲームでは、変動予告演出Bが実行され得る。このため、同じSR演出の終了後に実行される演出であっても、SR演出の終了後における演出図柄の態様によって、変動予告演出Bの実行が許容されるときと、規制されるときと、がある。
また、実行中の変動ゲームにおいて変動予告演出Bが実行されていることから、遊技者は、SR演出において、大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されることを特定可能である。一方、遊技者はSR演出において、通常大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されるのか、又は特定大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されるのかを特定することが困難である。
図13(f)には、SR演出において通常大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示された状況を示している。SR演出において通常大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されると、演出表示装置EHでは、第2態様の演出図柄が再び変動表示される再抽選演出が実行される。この変動ゲームにおいて変動予告演出Cが実行されていないことから、遊技者は、再抽選演出において、通常大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されるのか、又は特定大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されるのかを特定することが困難である。
図13(g)には、再抽選演出において通常大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される状況を示している。再抽選演出において通常大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されるときには、再抽選演出が実行される前に一旦停止表示していた通常大当りの図柄組み合わせと同じ通常大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示された後、当該通常大当りの図柄組み合わせが導出される。
図13(h)には、再抽選演出において特定大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される状況を示している。再抽選演出において特定大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されることにより、遊技者は、変動ゲームの終了後に特定大当り図柄に基づく大当り遊技が付与されることを特定可能である。
図14には、演出ゲームにおいて、先読み予告演出E、及び復活演出が実行される場合の演出ゲームの実行態様の具体的な一例を示している。
図14(a)には、変動ゲームの開始に伴って、先読み予告演出Eが実行される状況を示している。このとき、3回の変動ゲームの実行が保留されているものとする。遊技者は、先読み予告演出Eが実行されたことにより、保留中の特別抽選に基づく変動ゲーム及び実行中の変動ゲームに大当りの変動ゲームが含まれていることを特定可能である。
図14(b)には、リーチ演出が実行される状況を示している。NR演出が開始されたことにより、演出表示装置EHでは、特定列に同じ演出図柄が一旦停止表示され、特定列とは異なる図柄列では、演出図柄が変動表示されている。このとき、演出図柄は、第1態様の演出図柄である。第1態様の演出図柄は、アラビア数字に星形の装飾がある画像であることにより第2態様の演出図柄よりも遊技者の注目を集めやすい。大当りに期待する遊技者は、先読み予告演出Eが実行されている状況においてNR演出が実行されたことにより、実行中の変動ゲームが先読み予告演出Eの抽選の対象の変動ゲームであること、即ち、実行中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることに期待する。
図14(c)、及び(d)に示すように、NR演出からSR演出に発展する場合、演出表示装置EHでは、第1態様変化演出が実行される。第1態様変化演出が実行されることにより、演出表示装置EHでは、第2態様変化演出よりも強調した変化態様で第1態様の演出図柄から第2態様の演出図柄に変化する。これにより、この演出ゲームの態様変化回数が1回となる。
図14(e)に示すように、SR演出が開始されるとき、演出図柄は、第2態様の演出図柄が表示されている。第2態様の演出図柄は、アラビア数字のみを模した画像であることにより第1態様の演出図柄であるときよりも遊技者の注目が演出図柄に集まることを抑制することができる。また、大当りに期待する遊技者は、先読み予告演出Eが実行されている状況においてSR演出が実行されたことにより、さらに実行中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることに期待する。
上述したように、先読み予告演出Eは、抽選の対象となった特別抽選に基づく変動ゲームが、復活演出が実行される変動パターンP10に基づく変動ゲームの場合がある。このため、先読み予告演出Eが実行されたとき、当該演出の対象の特別抽選に基づく変動ゲームにおいて、SR演出が実行され、且つ、当該SR演出の開始前に変動予告演出B,Cの何れもが実行されない状況では、第2タイミングで演出図柄が第1態様に変化しているときと、演出図柄が第2態様のままであるときと、がある。また、先読み予告演出Eは、抽選の対象となった特別抽選よりも前に保留されている特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンの種類に関係なく実行される。即ち、先読み予告演出Eが実行されたとき、当該演出の対象の特別抽選よりも前に保留されている特別抽選に基づく変動ゲームにおいて、SR演出が実行され、且つ、当該SR演出の開始前に変動予告演出B,Cが実行されない状況では、第2タイミングで演出図柄が第1態様に変化しているときと、演出図柄が第2態様のままであるときと、がある。
図14(f)、及び(g)には、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される状況を示している。SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されると、演出表示装置EHでは、ブラックアウト演出が実行されるとともに、SR演出が終了する。その後、ブラックアウト演出の終了タイミングにおいて、演出表示装置EHでは、第2態様変化演出が実行される。第2態様変化演出が実行されることにより、演出表示装置EHでは、第2態様の演出図柄から第1態様の演出図柄に変化する。これにより、この演出ゲームの態様変化回数が2回となる。
上述したように、ブラックアウト演出の実行中、全列の演出図柄は、表示が規制される。また、第2態様変化演出は、単に第2態様から第1態様へと変化する演出である。このため、第2態様変化演出は、ブラックアウト演出の終了に伴って、第1態様の演出図柄が表示されるような印象を遊技者に与えることができる。
このとき、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示されたものの、先読み予告演出Eが実行中であることにより、大当りに期待する遊技者は、保留中の変動ゲームに大当りの変動ゲームが含まれることに期待する。
図14(h)に示すように、ブラックアウト演出が実行され、演出図柄が第2態様から第1態様へと変化してから復活待機時間が経過すると、演出表示装置EHでは、復活演出が実行される。復活演出が実行されると、演出表示装置EHでは、全列の演出図柄が再変した後、大当りの図柄組み合わせが導出される。
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)本実施形態によれば、再抽選演出、及び復活演出の何れかが実行される状況、即ち、一旦停止表示された演出図柄が変化する状況では、第2態様の演出図柄によって図柄組み合わせが一旦停止表示された後、第2態様のまま演出図柄が再び変動表示するときと、第1態様に変化後に演出図柄が再変するときとの違いを楽しませることができる。
(1-2)本実施形態によれば、演出図柄の態様変化回数に応じて、特定大当り図柄に基づく大当り遊技の期待度が異なる。即ち、演出図柄の態様変化回数に応じて、大当り遊技が付与された場合の大当り遊技終了後の遊技状態の期待度が異なる。このため、第1有利状態が付与されることに期待する遊技者に演出図柄が態様変化するかに興味を持たせることができる。
(1-3)本実施形態によれば、演出図柄が第1態様から第2態様に変化したことを遊技者に認識させ易くすることで、その後の演出に興味を持たせることができる。特に、本実施形態では、演出図柄が第1態様から第2態様に変化した場合には、SR演出が実行されるとともに、その後、再抽選演出、又は復活演出が実行され得るため、再抽選演出が実行されるか、復活演出が実行されるかに興味を持たせることができる。
(1-4)本実施形態では、変動ゲームにおいて演出図柄が第1態様から第2態様に変化するまでに変動予告演出B、及び変動予告演出Cの何れかが実行されているときには、当該変動予告演出の実行によって、当り抽選に当選したことを遊技者が特定可能であることから、復活演出が実行されない一方、再抽選が実行され得る。これにより、演出図柄の態様変化を遊技者が煩わしく感じることを抑制し、演出図柄の態様変化を遊技者が楽しみ易い状況で実行し易くすることができる。
(1-5)本実施形態によれば、演出図柄が第1態様から第2態様に変化する前に、先読み予告演出Eが実行され、且つ、先読み予告演出Eの対象の当り抽選に基づく変動ゲームにおいて変動予告演出B、及び変動予告演出Cの何れも実行されない状況では、再抽選演出が実行されるときと、復活演出が実行されるときとがある。このため、変動予告演出B、変動予告演出B、変動予告演出C、及び先読み予告演出Eは、何れも当り抽選に当選する状況である。一方、変動ゲームの実行中に当り抽選に当選していたことを特定可能な状況であるか、変動ゲームの実行前に当り抽選に当選することを事前に特定可能な状況であるかに応じて、演出図柄が第1態様から第2態様に変化した後に、再抽選演出が実行されるときと、再抽選演出、及び復活演出の何れかが実行されるときと、を楽しませることができる。
(1-6)また、先読み予告演出Eが実行された時点で保留されている当り抽選のうち、先読み予告演出Eの対象の当り抽選よりも前に保留されている当り抽選に基づく変動ゲームで変動予告演出B、及び変動予告演出Cの何れも実行されない状況では、再抽選演出が実行されるときと、復活演出が実行されるときと、がある。先読み予告演出Eが実行された時点で保留されている当り抽選のうち、先読み予告演出Eの対象の当り抽選よりも前に保留されている当り抽選に基づく変動ゲームで変動予告演出B、及び変動予告演出Cの何れも実行されない状況でも、再抽選演出が実行されるときと、再抽選演出、及び復活演出の何れかが実行されるときと、を楽しませることができる。
(1-7)本実施形態によれば、復活演出は、SR演出の終了後に実行され得る演出であり、復活演出と、SR演出とでは、演出図柄の態様が異なっている。このため、SR演出、及び復活演出のそれぞれを楽しませるとともに、SR演出が終了してから復活演出が実行される過程で演出図柄の態様変化についても楽しませることができる。ここで、復活演出は、リーチありはずれの図柄組み合わせを一旦停止表示することで、当り抽選に当選しなかったかのように感じさせた後、大当りの図柄組み合わせを表示し、当り抽選に当選したことを認識させることで、遊技者の喜びを増大させる演出である。しかしながら、大当りの図柄組み合わせが表示されることを特定可能な変動予告演出B、及び変動予告演出Cの何れかが実行される場合には、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせを一旦停止表示したとしても当り抽選に当選しなかったかのように感じさせることができない結果、復活演出を効果的に実行できない虞がある。このため、変動予告演出B、及び変動予告演出Cの何れかが実行されるとき、SR演出は実行され得る一方、復活演出は実行されないように構成したことで、復活演出を効果的に実行させることができる。
(1-8)本実施形態によれば、再抽選演出、及び復活演出の何れかが実行されるとき、第2態様の演出図柄によって図柄組み合わせが一旦停止表示された後、第2態様のまま演出図柄が再び変動表示する場合と、第1態様に変化してから演出図柄が再変する場合との違いを楽しませることができる。また、演出図柄が第1態様から第2態様に変化する際には、第1変化態様で変化させることで、その後、再抽選演出が実行されるか復活演出が実行されるかに遊技者をより注目させることができる。一方、演出図柄が第2態様から第1態様に変化する際には、第2変化態様で変化させることで、復活演出が実行されるタイミングを特定し難くさせることができ、復活演出が実行されるときの驚きを大きくさせることができる。
(1-9)本実施形態によれば、再抽選演出、及び復活演出の何れかが実行されるとき、第2態様の演出図柄によって図柄組み合わせが一旦停止表示された後、第2態様のまま演出図柄が再び変動表示する場合と、第1態様に変化してから演出図柄が再変する場合との違いを楽しませることができる。そして、再抽選演出に比して実行され難い復活演出が実行されるときには、再抽選演出が実行されるときよりも第1有利状態が付与される期待度が高いことで、復活演出の特別感を向上させるとともに、復活演出が実行されたときの喜びを増大させることができる。
(1-10)本実施形態によれば、変動ゲームの実行中、演出図柄の態様変化を楽しませることができる。一方、変動予告演出B、及び変動予告演出Cの実行によって当り抽選に当選したことが特定されている状況では、演出図柄の態様変化を遊技者に煩わしく感じさせてしまう虞がある。本実施形態では、変動予告演出B、及び変動予告演出Cの何れかが実行される場合には、演出図柄の態様変化回数が少なくなり易いことで、演出図柄の態様変化を遊技者が楽しみ易い状況で実行し易くすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のパチンコ遊技機10について説明する。
以下の説明では、既に説明した実施形態と同様の構成及び同様の制御について同じ符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略化する。
第2実施形態のパチンコ遊技機において、保留アイコン演出には、第1実施形態の保留アイコン演出(以下、通常保留アイコン演出と示す)と、通常保留アイコン演出とは異なる特定保留アイコン演出が実行可能である。また、第2実施形態のパチンコ遊技機において、変動アイコン演出には、第1実施形態の変動アイコン演出(以下、通常変動アイコン演出と示す)と、通常変動アイコン演出とは異なる特定変動アイコン演出がある。本実施形態において、保留中の変動ゲームのそれぞれには、通常保留アイコン演出、又は特定保留アイコン演出が各別に対応する。また、実行中の変動ゲームには、通常変動アイコン演出、又は特定変動アイコン演出が対応する。
特定保留アイコン演出は、新たな変動ゲームが保留されるとき、当該変動ゲームに対応して実行され得る演出である。特定保留アイコン演出は、対応する保留中の変動ゲームが大当りの変動ゲームであることを特定可能な演出である。特定保留アイコン演出は、通常保留アイコン演出とは別のアイコン画像が表示される演出である。特定変動アイコン演出は、特定保留アイコン演出が実行されており、当該特定保留アイコン演出に代えて実行される演出である。特定保留アイコン演出は、先読み予告演出であり、特定変動アイコン演出は、変動予告演出である。以下、特定変動アイコン演出を変動予告演出Fと示し、特定保留アイコン演出を先読み予告演出Gと示す。
本実施形態の先読み予告決定処理について説明する。
先読み予告演出の実行中ではなく、且つ、先読み予告演出の実行待機中でもない場合、副制御CPU51は、先読みコマンドを入力すると、当該先読みコマンドから新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンを特定するとともに、当該変動パターンに基づいて先読み予告演出を実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP3である場合、所定の抽選を行い、先読み予告演出Dを実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP4~P9の何れかである場合、所定の抽選を行い、先読み予告演出D、先読み予告演出E、又は先読み予告演出Gを実行するか否かを決定する。副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP10の場合、所定の抽選を行い、先読み予告演出D、又は先読み予告演出Eを実行するか否かを決定する。
先読み予告演出の実行を決定しない場合、及び新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP1,P2の何れかである場合、副制御CPU51は、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームに対応する先読み予告演出が実行されないことを特定可能なように先読み予告情報を更新し、先読み予告決定処理を終了する。先読み予告演出Gの実行を決定した場合、副制御CPU51は、先読み予告決定処理の終了後、先読み予告演出Gを実行させるように演出表示装置EHを制御する。
このように、本実施形態では、新たに保留された特別抽選に基づく変動ゲームの変動パターンが変動パターンP10の場合、先読み予告演出Gは実行されない。このため、先読み予告演出Gが実行されたとき、当該演出の対象の特別抽選に基づく変動ゲームでは、第2タイミングで演出図柄が第1態様に変化している。即ち、先読み予告演出Gが実行されたとき、当該演出の対象の特別抽選に基づく変動ゲームでは、復活演出が実行されない。
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)保留中の変動ゲームに大当りの変動ゲームが含まれることを特定可能な先読み予告演出であっても、保留中の変動ゲームのうち何れの変動ゲームが大当りの変動ゲームであるかを特定可能な先読み予告演出Gが実行されたときには、復活演出が実行されない。これにより、演出図柄の態様変化を遊技者が煩わしく感じることを抑制することができる。
上述した実施形態は、以下のように変更して実施することができる。なお、上述した各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、SR演出においてリーチありはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合であっても、第2態様変化演出が実行されないようにしてもよい。また、SR演出において大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される場合であっても、第2態様変化演出が実行されるようにしてもよい。この場合、第2態様変化演出の実行タイミングは、任意に定められるとよい。
・各実施形態において、保留中の変動ゲームの変動パターンの種類によって、各先読み予告演出を実行するか否かの処理が異なっていてもよい。例えば、保留中の変動ゲームの変動パターンに変動パターンP2,P3,P10の何れかである場合、先読み予告演出を実行しないようにしてもよい。即ち、先読み予告演出を実行中の変動ゲームにおいてSR演出が実行される場合、当該SR演出の終了後、演出図柄は必ず第1態様に戻るようにしてもよい。
・各実施形態において、第1態様の演出図柄と、第2態様の演出図柄とは、当該演出図柄を構成する複数の要素のうち、全部の要素が異なっていてもよい。
・各実施形態において、演出情報には、背景画像を含んでいてもよい。
・各実施形態において、演出図柄を構成する第1要素には、演出図柄の変動速度があってもよい。即ち、第1態様の演出図柄と、第2態様の演出図柄とは、演出図柄を構成する要素のうち、演出図柄の変動速度が異なることによって、態様が異なるようにしてもよい。また、演出図柄を構成する第1要素には、演出図柄の表示位置があってもよい。即ち、第1態様の演出図柄と、第2態様の演出図柄とは、演出図柄を構成する要素のうち、演出図柄の表示位置が異なることによって、態様が異なるようにしてもよい。
・各実施形態において、第1態様変化演出の実行タイミングは、任意に変更してもよい。例えば、第1態様変化演出の実行タイミングは、所定の図柄列が一旦停止表示される前であってもよく、NR演出が開始される前であってもよく、NR演出が開始されるときであってもよく、SR演出が開始されるときであってもよく、SR演出の実行中であってもよく、SR演出の終了後であってもよい。
・各実施形態において、第2態様変化演出の実行タイミングは、任意に変更してもよい。例えば、第2態様変化演出の実行タイミングは、所定の図柄列が一旦停止表示される前であってもよく、NR演出が開始される前であってもよく、NR演出が開始されるときであってもよく、NR演出の実行中であってもよく、SR演出が開始されるときであってもよく、SR演出の実行中であってもよい。
・各実施形態において、変動予告演出の実行タイミングは、任意に変更してもよい。例えば、変動予告演出の実行タイミングは、所定の図柄列が一旦停止表示される前であってもよく、NR演出が開始される前であってもよく、NR演出が開始されるときであってもよく、NR演出の実行中であってもよく、SR演出が開始されるときであってもよく、SR演出の実行中であってもよく、SR演出の終了後であってもよい。
・各実施形態において、1回の変動ゲームの実行中において、複数の変動予告演出が実行されてもよい。例えば、1回の変動ゲームの実行中において、変動予告演出A、及び変動予告演出Bが実行可能であってもよい。この場合であっても、変動パターンP10に基づく変動ゲームでは、変動予告演出B、及び変動予告演出Cが実行されないようにするとよい。
・各実施形態において、演出図柄には、第1態様、及び第2態様に加えて、第3態様があってもよい。この場合、第1態様の演出図柄から第3態様の演出図柄に変化する態様変化演出があってもよく、第2態様の演出図柄から第3態様の演出図柄に変化する態様変化演出があってもよい。また、第3態様の演出図柄から第1態様の演出図柄に変化する態様変化演出があってもよく、第3態様の演出図柄から第2態様の演出図柄に変化する態様変化演出があってもよい。
・各実施形態において、1回の変動ゲームにおける態様変化回数が少ないほど第2特典が付与され易いようにしてもよい。
・各実施形態において、第2態様変化演出は、第1態様変化演出に比して、演出図柄の態様変化を強調する演出であってもよい。
・各実施形態において、第1態様の演出図柄列と、第2態様の演出図柄列とは、当該図柄列を構成する演出図柄の数が異なっていてもよい。
・各実施形態において、演出図柄の変化を強調する態様として変化動作を例示したがこれに限らない。例えば、演出図柄の変化を強調する変化態様には、演出図柄の態様変化に際してより大きな音をスピーカSPから出力させること、及び演出図柄の態様変化に際してより輝度が高い、又はより輝度の変化が大きい発光態様で装飾ランプLAを発光させることなどがある。また例えば、演出図柄の変化を強調する変化態様には、可動体を備えるとともに演出図柄の態様変化に際して当該可動体を動作させること、演出図柄の態様変化に際して演出図柄を指し示す画像を表示すること、及び演出図柄の態様変化に際して演出図柄の周りに画像を表示することなどがある。
・各実施形態において、変動パターンの出現割合は任意に変更してもよい。
・大当り遊技の終了後は、必ず高入球率状態(短変動時間状態)を付与したが、これに限らず、大当り図柄の種類に応じて、高入球率状態を付与しないときがあってもよい。
・特別ゲームは、演出表示装置EHにて表示してもよい。この場合、演出ゲームを表示しないようにしてもよい。第1特別ゲームと第2特別ゲームとは、保留順に実行してもよく、同時に並行して実行してもよい。また、第2特別ゲームを省略してもよい。
・パチンコ遊技機10の機械的な構成は適宜変更してもよい。例えば、演出表示装置EHを複数の表示手段から構成してもよく、そのうちの一部の表示手段を変位可能に構成してもよい。例えば、操作手段は単数又は複数(3つ以上)であってもよく、複数の操作部が複合したものであってもよい。
・主制御基板40の機能は、複数の基板に分割して実現してもよい。主制御基板40は、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成してもよい。副制御基板50の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。例えば、パチンコ遊技機10は、演出表示装置EHを専門に制御する表示基板、装飾ランプLAを専門に制御するランプ基板、及びスピーカSPを専門に制御する音声基板を備えていてもよく、これらの基板群を統括的に制御する統括基板をさらに備えていてもよい。また、副制御CPU51は、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
本実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記変動ゲームにおいて前記変化条件が成立するとき、当該変化条件が成立する前に、前記当り抽選に当選したことを特定可能な特殊演出が実行される状況では、前記第2演出が実行されず、前記第1演出が実行されるとよい。
(ロ)前記当り抽選の実行を保留可能な抽選保留手段を備え、前記変動ゲームにおいて前記変化条件が成立するとき、当該変化条件が成立する前に、前記当り抽選に当選したことを特定可能な特殊演出が実行される状況では、前記第2演出が実行されず、前記第1演出が実行され、保留中の当り抽選を対象として当該当り抽選に当選することを事前に特定可能な事前演出が実行されたとき、当該事前演出の対象の当り抽選に基づく変動ゲームにおいて前記変化条件が成立し、且つ、当該変化条件が成立する前に前記特殊演出が実行されない状況では、前記第1演出が実行されるときと、前記第2演出が実行されるときと、があるとよい。
(ハ)前記当り抽選の実行を保留可能な抽選保留手段を備え、前記変動ゲームにおいて前記変化条件が成立するとき、当該変化条件が成立する前に、前記当り抽選に当選したことを特定可能な特殊演出が実行される状況では、前記第2演出が実行されず、前記第1演出が実行され、保留中の当り抽選を対象として当該当り抽選に当選することを事前に特定可能な事前演出が実行されたとき、当該事前演出の対象の当り抽選よりも前に保留されている当り抽選に基づく変動ゲームにおいて前記変化条件が成立し、且つ、当該変化条件が成立する前に前記特殊演出が実行されない状況では、前記第1演出が実行されるときと、前記第2演出が実行されるときと、があるとよい。
10…パチンコ遊技機、40…主制御基板、41…マイクロプロセッサ、42…主制御CPU、50…副制御基板、51…副制御CPU、EH…演出表示装置。

Claims (1)

  1. 当り抽選の結果に基づいて変動ゲームを実行し、前記変動ゲームの終了後には、前記当り抽選の結果に応じて特典を付与可能に構成された遊技機において、
    前記特典を付与する特典付与手段と、
    画像を表示する表示演出を実行可能な演出表示手段と、
    前記演出表示手段を制御可能な表示制御手段と、を備え、
    前記特典には、第1特典と、前記第1特典に比して有利な第2特典と、があり、
    前記演出表示手段では、前記変動ゲームに関連して複数列の演出図柄を変動表示可能であり、
    前記変動ゲームの実行中、前記演出図柄が態様変化することがあり、
    前記変動ゲームの実行中に特別演出が実行されるとき、前記当り抽選に当選したことを特定可能な特殊演出が実行される状況では、前記特殊演出が実行されない状況に比して前記演出図柄の態様変化回数が少なくなり易く、
    前記変動ゲームの開始時には、第1態様の演出図柄が表示され、前記変動ゲームの実行中に前記特別演出が実行されるときには、当該特別演出の開始前である第1タイミングにおいて前記演出図柄が第2態様に変化し、
    前記特別演出の終了後である第2タイミングにおいて、前記演出図柄が前記第1態様に変化しているときと、前記演出図柄が前記第2態様のままであるときとで、前記変動ゲームの終了後に前記第2特典が付与される期待度が異なり、
    前記変動ゲームの実行中に前記特別演出が実行されるとき、当該特別演出が開始される前に、前記特殊演出が実行される状況では、前記第2タイミングにおいて、前記演出図柄が前記第1態様に変化せず、前記第2態様のままであることを特徴とする遊技機
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