JP2018160993A - 電力制御装置、方法及び発電システム - Google Patents

電力制御装置、方法及び発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018160993A
JP2018160993A JP2017057230A JP2017057230A JP2018160993A JP 2018160993 A JP2018160993 A JP 2018160993A JP 2017057230 A JP2017057230 A JP 2017057230A JP 2017057230 A JP2017057230 A JP 2017057230A JP 2018160993 A JP2018160993 A JP 2018160993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
charge
output
target value
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017057230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6768571B2 (ja
Inventor
佐野 裕子
Hiroko Sano
裕子 佐野
洋平 河原
Yohei Kawahara
洋平 河原
知治 中村
Tomoharu Nakamura
知治 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2017057230A priority Critical patent/JP6768571B2/ja
Publication of JP2018160993A publication Critical patent/JP2018160993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6768571B2 publication Critical patent/JP6768571B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E70/00Other energy conversion or management systems reducing GHG emissions
    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】蓄電装置の劣化を抑制しつつ、電力系統への出力の変動を許容範囲内に抑制するための電力制御技術を提供する。【解決手段】電力制御装置3は、再生可能エネルギーによる発電装置1と、蓄電装置2とを有する発電設備から出力される電力を制御する。発電装置1の発電電力のモニタ値を平滑化処理して第1出力目標値を生成する目標出力演算部81と、発電装置1からの出力である発電出力電力と蓄電装置2からの充放電電力とを合成した合成出力電力の時間的な変動が所定範囲内に抑制されるように、第1出力目標値とモニタ値との差分である第1充放電電力目標値PBatt***を、蓄電装置2の温度または蓄電装置2の許容充放電電力Pallowに基づいて充放電電力目標値Pbatt**に補正する充放電電力補正部82と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、再生可能エネルギーによる発電装置及び蓄電装置を有する発電設備から出力される電力の変動を抑制する技術に関する。
近年、環境問題等を考慮して太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電システムの導入が促進されている。再生可能エネルギー発電システムは、その性質上、出力電力の変動が大きい。従って、再生可能エネルギー発電システムと連系する電力系統の電圧変動や周波数変動を引き起こす可能性がある。これに対して、例えば特許文献1には、この対策として、再生可能エネルギー発電システムが蓄電装置を併設し、蓄電装置への充放電により再生可能エネルギー発電システムからの出力電力の変動を平滑化する技術が記載されている。
WO2016/063355
ところで、蓄電装置には、温度、充放電電力及び充電率(SOC)等について好ましい使用条件が存在する。この使用条件の範囲を超えて充放電を繰り返すと、蓄電装置の劣化が進行する。
一方、蓄電装置が、好ましい使用条件の範囲でのみ動作することが許容されている場合、その範囲を超えた充放電指令が来てもこれに追従できない。そのため、再生可能エネルギーの発電出力と蓄電装置からの充放電出力の合成出力(システム出力)が電力系統の出力変動の許容範囲を超えてしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は、蓄電装置の劣化を抑制しつつ、電力系統への出力の変動を許容範囲内に抑制するための電力制御技術を提供することにある。
かかる課題を解決するために、本発明の一つの実施態様に係る電力制御装置は、再生可能エネルギーによる発電装置と、蓄電装置とを有する発電設備から出力される電力を制御する電力制御装置であって、前記発電装置の発電電力のモニタ値を平滑化処理して第1出力目標値を生成する目標出力演算部と、前記発電装置からの出力である発電出力電力と前記蓄電装置からの充放電電力とを合成した合成出力電力の時間的な変動が所定範囲内に抑制されるように、前記第1出力目標値と前記モニタ値との差分である第1充放電電力目標値を、前記蓄電装置の温度または前記蓄電装置の許容充放電電力に基づいて第2充放電電力目標値に補正する充放電電力補正部と、を有する。そして、前記第2充放電電力目標値に基づいて前記蓄電装置の充放電電力が制御される。
再生可能エネルギー発電システムの全体図。 統括コントローラのブロック図。 出力補正部の詳細を示すブロック図。 SOC補正演算部の説明図。 SOC補正演算部の演算処理を示すフローチャート。 許容電力補正演算部の説明図。 許容電力と温度に基づいて出力を補正する処理を示すフローチャート。 温度に基づいて出力を補正する処理を示すフローチャート。 実施形態2における再生可能エネルギー発電システムの全体図。 実施形態2の統括コントローラのブロック図。 実施形態2の出力補正方法を示す説明図。 許容電力に基づいて出力を補正する処理を示すフローチャート。 温度に基づいて出力を補正する処理を示すフローチャート。 実施形態3における再生可能エネルギー発電システムの全体図。 実施形態3の統括コントローラのブロック図。 実施形態3の出力補正方法を示す説明図。 実施形態4における再生可能エネルギー発電システムの全体図。 実施形態4の統括コントローラのブロック図。 実施形態4の発電量予測波形の作成法を示す説明図。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
本実施形態では、再生可能エネルギー発電装置として、太陽光発電システムを例に挙げて説明するが、これに限らず風力発電装置等にも適用可能である。また、太陽光発電システムを水電解装置や水素発電機などのシステムに追加して使用することも可能である。
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る再生可能エネルギー発電システム100の全体構成を示すブロック図である。
再生可能エネルギー発電システム(以下、単に「発電システム」と称する場合もある)100は電力系統200に連系されている。発電システム100は、太陽光発電装置(以下、単に「発電装置」と称する場合もある)1と、蓄電装置2と、電力制御装置3とを備える。発電装置1及び蓄電装置2は接続点cpを介して電力系統200に電気的に接続されており、発電装置1から出力された発電出力電力Ppvと、蓄電装置2から入出力された充放電電力PBattの総和である合成出力電力が、太陽光発電システム100のシステム出力Psysとして電力系統200に供給される。蓄電装置2の充放電動作により、発電装置1の発電出力電力Ppvを平滑化している。
発電装置1は、太陽光パネル4及び太陽光用パワーコンディショナ5(以下、「太陽光PCS5」と称す)を有する。太陽光パネル4は、例えば、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、微結晶シリコン型、アモルファスシリコン型等のシリコン系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成することができる。また、太陽光パネル4を、例えば、InGaAs系、GaAs系、CIS系(カルコバライト系)等の化合物系の太陽電池を複数直並列接続することにより構成してもよい。さらに、本実施形態では、太陽光パネル4を構成する太陽電池として、例えば、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池等の有機系の太陽電池を用いてもよい。また、太陽光PCS5は太陽光パネル4から出力された直流の発電電力を交流に変換し、発電出力電力Ppvとして電力系統200に出力する。したがって、電力系統200に供給される発電出力電力Ppvは、太陽光PCS5の定格出力により制限される。ここで、本実施形態では太陽光パネル4を用いた太陽光発電装置を例に挙げて説明しているが、太陽光パネル4を風車に置き換えた、風力発電装置としても良い。
蓄電装置2は、蓄電池用パワーコンディショナ6(以下、「蓄電池用PCS6」と称す)及び蓄電池7から構成されている。蓄電池7から出力される直流の充放電電力は蓄電池PCS6で交流に変換し、充放電電力PBattとして電力系統200に出力される。なお、蓄電池PCS6及び上述の太陽光PCS5は、系統連系インバータと称される場合もある。蓄電池7は、例えば鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池、ニッケル・水素蓄電池など二次電池により構成される。
電力制御装置3は、発電システム100のシステム出力の変動を抑制するための機能を有する。電力制御装置3は、例えば、統括コントローラ8、通信ネットワーク9(インターネット等)、外部コントローラ10、及び端末11を有する。電力制御装置3内において、統括コントローラ8は、通信ネットワーク9を介して、外部コントローラ10と通信可能に接続され、外部コントローラ10は、シリアルバス又はパラレルバス等を介して端末11に接続される。
このような構成の電力制御装置3では、オペレータが発電システム100から離れた場所に設置された外部コントローラ10を介して、統括コントローラ8の処理動作を制御することができる。例えば、オペレータが端末11を操作することにより、外部コントローラ10を介して統括コントローラ8にアクセスし、各種制御に必要な各種設定値などを入力することができる。また、例えば、オペレータは、発電システム100の状態(動作状況)を端末11に表示することができる。なお、本実施形態では、電力制御装置3に外部コントローラ10、通信ネットワーク9及び端末11が含まれる構成例を説明するが、本発明はこれに限定されず、これらの構成が電力制御装置3の外部に設けられていてもよい。
統括コントローラ8は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を有する計算機により構成される。統括コントローラ8は通信網を介して、太陽光用PCS5、蓄電池用PCS6及び蓄電池7と接続されている。この場合、通信接続態様は任意に設定することができ、例えば、無線通信及び有線通信のいずれの態様でも適用することができる。統括コントローラ8は、詳細は後述するが、太陽光用PCS5により計測される発電出力電力Ppvのモニタ信号(以下、「発電出力モニタ信号Ppv_fb」と称す)を取得する。なお、発電出力モニタ信号Ppv_fbは、太陽光用PCS5とは別個に設けられた電力計等により計測されてもよい。また、統括コントローラ8は、蓄電池7から充電状態の情報を含む信号(以下、「SOC(State Of Charge)信号」と称す」)、電池温度T,許容電力Pallowを取得する。ここで許容電力Pallowは、許容充電電力と許容放電電力とからなり、一定値ではなくSOCに応じて変動する。なお、統括コントローラ8によるこれらの各種信号(各種情報)の取得動作は、定期的に行ってもよいし、不定期で行ってもよい。また、統括コントローラ8は、太陽光用PCS5から入力された発電出力モニタ信号Ppv_fbに基づいて、電力変動を抑制(補償)するための各種演算を行う。例えば、統括コントローラ8は、入力された発電出力モニタ信号Ppv_fbに基づいて、変動抑制の目安となるシステム出力目標値Psysを演算する。統括コントローラ8は、さらに、システム出力目標値Psysに基づいて最終充放電目標値PBattを求め、蓄電池用PCS6へ制御指令を出力する。なお、蓄電池用PCS6(蓄電装置2)は、統括コントローラ8の制御指令に含まれる最終充放電目標値PBattに基づいて、電力系統200に対する充放電電力PBattの調整(制御)を行う。例えば、蓄電池用PCS6(蓄電装置2)は、充放電電力PBattが最終充放電目標値PBattと同じ値となるように制御する。これにより、システム出力Psysが、システム出力目標値Psysと同じ値となるように制御される。これらの演算を実行するための統括コントローラ8の内部構成については、後で詳述する。
図1では、太陽光用PCS5及び蓄電池用PCS6を、それぞれ単体にて設置する場合を示しているがこれに限られない。例えば、多数の太陽光パネル4を備えるメガソーラ等の大規模な太陽光発電システム100では、複数の太陽光パネル4に応じて複数台の太陽光用PCS5を設置すると共に、複数の蓄電池7に対応して複数台の蓄電池用PCS6を設置としても良い。この場合、統括コントローラ8は、システム出力目標値Psysを複数台の太陽光用PCS5の合計値として演算してもよい。また、同様に統括コントローラ8は、最終充放電目標値PBattを複数台の蓄電用PCS6の合計値として演算してもよい。
また、既設あるいは新設の発電装置(太陽光パネル4及び太陽光用PCS5)1に蓄電装置2を接続することにより、本実施形態の発電システム100を容易に構成することができる。また、既設の太陽光パネル4、蓄電池7、太陽光用PCS5、及び蓄電池用PCS6を有する設備に対して、電力制御装置3を接続することにより、本実施形態の発電システム100を容易に構成できる。
図2は統括コントローラ8のブロック図である。
統括コントローラ8は、システム目標値演算部81、出力補正部82及び変動率補正部83を有する。
システム目標値演算部81は、発電装置1の太陽光用PCS5から入力される発電出力モニタ信号Ppv_fbに基づいて、システム出力目標値Psysを算出する。システム出力目標値Psysとは、電力系統200に出力するシステム出力電力の目標値である。システム目標値演算部81は平滑化部811を有する。平滑化部811は、発電出力モニタ信号Ppv_fbに基づいて、発電電力のモニタ値を平滑化してシステム出力目標値Psysを得る。平滑化の演算としては、移動平均方式や一時遅れなどのローパスフィルタ演算などを用いることができる。
出力補正部82には、システム出力目標値Psysと発電出力モニタ信号Ppv_fbとの差分である初期充放電目標値PBatt***と、システム出力目標値Psysと、蓄電池7のSOC、温度T及び許容電力Pallowとが入力される。出力補正部82は、システム出力Psysの時間的な変動が所定範囲内に抑制されるように、初期充放電目標値PBatt***を、蓄電池7のSOC、温度Tまたは許容充放電電力Pallowに基づいて中間充放電目標値PBatt**に補正する。出力補正部82の処理の詳細は後述する。
変動率補正部83には、算出された中間充放電目標値PBatt**が入力される。変動率補正部83は、システム出力Psysの変動が電力系統200により要求される所定の変動範囲内に収まるように中間充放電目標値PBatt**を補正し、最終充放電目標値PBattとする。最終充放電目標値PBattは蓄電池用PCS6へ入力される。
発電システム100は、電力系統200を管理する送配電気事業者などとの間で取り決められた変動の範囲(例えば、変動率の上限n%)内で、電力系統200へ電力を供給しなければならない。例えば、北海道電力の管轄内では、1分間のPsysの変動が、発電所定格出力の1%以下という要件がある。
図3は出力補正部82の示すブロック図である。
出力補正部82は、SOC判定部821、温度判定部822、許容電力判定部823、切換部824、スイッチ825、SOC補正演算部826、温度補正演算部827及び許容電力補正演算部828を有する。
ここで、蓄電池7には、その劣化を抑制し長寿命化を図るために、所定のパラメータに関して推奨される値の範囲が許容範囲として定められている。本実施形態では、蓄電池7のSOC及び温度のいずれかまたは両方について、それぞれの上限値及び下限値からなる許容範囲が予め定められていてもよい。蓄電池7の充放電電力については、SOCに応じて変動する許容電力Pallowにより許容範囲が定まる。なお、許容電力Pallowは、許容充電電力の上限値と許容放電電力の上限値とからなる。本実施形態では、出力補正部82が以下に説明するようにして、蓄電池7がSOC、温度及び充放電電力についてこの許容範囲内で動作するように制御する。
例えば、出力補正部82は、蓄電池7から現時点のSOC、温度T、許容電力Pallowを取得する。そして、SOC判定部821が、現在のSOCが前述の許容範囲内のSOCであるか否かを判定する。温度判定部822が、現在の温度Tが前述の許容範囲内の温度であるか否かを判定する。許容電力判定部823が、中間充放電目標値PBatt**が許容電力Pallowの範囲内であるか否かを判定する。
SOC判定部821、温度判定部822及び許容電力判定部823の判定結果が切換部824に入力される。切換部824は、これらの判定結果に基づいて、SOC、温度及び充放電電力のいずれか一つを示す切替信号をスイッチ825へ出力する。SOC、温度及び充放電電力のいずれか一つのパラメータが許容範囲を超えているときは、切換部824は許容範囲を超えたパラメータを特定する切替信号をスイッチ825へ出力する。SOC、温度及び充放電電力の2つ以上のパラメータが許容範囲を超えているときは、切換部824は所定の優先順位に従って、許容範囲を超えているパラメータのうちの一つを特定する切替信号をスイッチ825へ出力する。例えば、充放電電力を第1優先順位であってもよい。あるいは、SOCまたは温度が第1優先順位でもよい。
SOC補正演算部826は、蓄電池7のSOCに基づいて初期充放電目標値PBatt***を補正する。例えば、SOC補正演算部826は、蓄電池7のSOCが前述の許容範囲を逸脱せず、システム出力Psysの変動が所定範囲内に収まるように、初期充放電目標値PBatt***の補正演算をする。SOC補正演算部826の詳細な処理は後述する。
温度補正演算部827は、蓄電池7の温度に基づいて初期充放電目標値PBatt***を補正する。例えば、温度補正演算部827は、蓄電池7の温度が前述の許容範囲を逸脱せず、システム出力Psysの変動が所定範囲内に収まるように、初期充放電目標値PBatt***の補正演算をする。温度補正演算部827の詳細な処理は後述する。
許容電力補正演算部828は、蓄電池7の許容電力Pallowに基づいて初期充放電目標値PBatt***を補正する。例えば、許容電力補正演算部828は、蓄電池7の充放電電力が許容電力Pallowを逸脱せず、システム出力Psysの変動が所定範囲内に収まるように、初期充放電目標値PBatt***の補正演算をする。許容電力補正演算部828の詳細な処理は後述する。
スイッチ825は、SOC補正演算部826、温度補正演算部827及び許容電力補正演算部828のいずれか一つの演算結果に基づいて中間充放電目標値PBatt**を定める。例えば、スイッチ825は、SOC補正、温度補正、許容電力補正の3つの補正モードのうち、切換部824の切換信号が示すパラメータに対応するいずれか一つの補正モードを選択する。スイッチ825がSOC補正モードを選択したときは、SOC補正演算部826の演算結果が中間充放電目標値PBatt**として出力される。スイッチ825が温度補正モードを選択したときは、温度補正演算部827の演算結果が中間充放電目標値PBatt**として出力される。スイッチ825が充放電電力補正モードを選択したときは、許容電力補正演算部828の演算結果が中間充放電目標値PBatt**として出力される。
これにより、システム出力Psysの変動が所定範囲内に収まるため、変動抑制性能を保つことができる。更に、蓄電池7で許容された範囲を超えて充放電が行われないため、蓄電池7の劣化を抑制することもできる。
なお、出力補正部82は、初期充放電目標値PBatt***の補正が不要な場合は、補正を行わず初期充放電目標値PBatt***を中間充放電目標値PBatt**として出力する。
図4はSOC補正演算部826の処理の一例の説明図である。
同図の上段はSOCの時間変化を示す。同図の下段はシステム出力目標値Psysの時間変化を示す。SOC補正演算部826は、SOCを監視している。そして、同図に示すように時刻t1においてSOCが許容範囲の下限値(X%)に達すると、SOC補正演算部826はシステム出力目標値Psysを減少させるように補正する減少補正出力Plim_dを算出する。これに応じて、初期充放電目標値PBatt***が補正されて、充電電力が増えるように中間充放電目標値PBatt**が定まる。スイッチ825がSOC補正モードの場合はこの中間充放電目標値PBatt**が出力され、これにより、システム出力Psysが減少するので、その分の放電電力が減少(または充電電力が増加)し、SOCが増加する。そして、同図に示すように時刻t2においてSOCが所定の閾値(Y%)に達すると、SOC補正演算部826はシステム出力Psysを増加させる増加補正出力Plim_uを算出する。これにより、システム出力Psysが増加し、システム出力目標値Psysへ近づいていく。
これにより、SOCが許容範囲からの逸脱を防止することができる。
ここで、減少補正出力Plim_dは、システム出力Psysの変動の許容範囲内の傾きa1(第1角度)を持つ直線あるいは曲線である。増加補正出力Plim_uは、システム出力Psysの変動の許容範囲内の傾きa2(第2角度)を持つ直線あるいは曲線である。ここで、a2=−a1でよい。
図5は、SOC補正演算部826の演算処理を説明するフローチャートである。
SOC補正演算部826がSOCを監視し、SOC<X%が検出されると(ステップ10:Yes)、SOC補正演算部826は減少補正出力Plim_dの変化レートa1を算出する(ステップ11)。SOC補正演算部826は、この変化レートa1を用いて減少補正出力Plim_dを算出し、システム出力がシステム出力目標値Psysから減少補正出力Plim_dに切り換わるように中間充放電目標値PBatt**を算出する(ステップ12)。
SOC補正演算部826がSOCを監視し、SOC>Y%が検出されると(ステップ13:Yes)、SOC補正演算部826は増加補正出力Plim_uの変化レートa2を算出する(ステップ14)。SOC補正演算部826は、この変化レートa2を用いて増加補正出力Plim_uを算出し、システム出力がシステム出力目標値Psysから増加補正出力Plim_uに切り換わるように中間充放電目標値PBatt**を算出する(ステップ15)。
SOC補正演算部826は、増加補正出力Plim_uとシステム出力目標値Psysが交差するか否かを判定する(ステップ16)。交差する場合は(ステップ16:Yes)、増加補正出力Plim_uからシステム出力目標値Psysに切り替え、通常モードに戻る(ステップ17)。
ここで、SOCが上限に達した場合でも同様の制御が可能である。例えば、SOCが所定の上限値に達すると、SOC補正演算部826がシステム出力目標値Psysを増加補正出力Plim_uに切換える。その後、SOCが減少して所定値よりも小さくなった場合、システム出力の目標値を減少補正出力Plim_dに切換える。この出力の切り換えにより、蓄電池の充電量が減少するため、SOCの使用可能範囲からの逸脱を防止することができる。
図6は許容電力補正演算部828の処理の一例の説明図である。上記の例では、SOCが許容範囲から逸脱せず、かつ、システム出力の変動も許容範囲になるように中間充放電目標値PBatt**を算出したが、次に説明する許容電力補正演算部828は、充放電電力が許容電力Pallowの範囲から逸脱せず、かつ、上記と同様にシステム出力の変動も許容範囲になるように中間充放電目標値PBatt**を算出する。
同図の上段は充放電電力の時間変化を示す(充電をプラス、放電をマイナスで表示)。同図の下段はシステム出力の時間変化を示す。同図に示すように時刻t3において充電電力が許容充電電力に近づくかまたは超過すると、許容電力補正演算部828は、中間充放電目標値PBatt**が許容充放電電力Pallowの範囲内であり、かつ、中間充放電目標値PBatt**に基づくシステム出力が第1角度で増加または減少するように、中間充放電目標値PBatt**を定める。例えば、許容電力補正演算部828は、SOC補正演算部826と同様に、システム出力がシステム出力目標値Psysよりも増加させるように増加補正出力Plim_uを算出する。これに応じて、許容電力補正演算部828は、初期充放電目標値PBatt***を中間充放電目標値PBatt**に補正する。スイッチ825が許容電力補正モードの場合はこの充電電力中間充放電目標値PBatt**が採用され、これにより、システム出力が増加するので、その分の充電電力が減少する。
許容電力補正演算部828は、中間充放電目標値PBatt**が所定値になると、中間充放電目標値PBatt**に基づくシステム出力が第2角度で減少または増加するように中間充放電目標値PBatt**を定める。例えば、許容電力補正演算部828は、同図に示すように時刻t4において中間充放電目標値PBatt**が所定の閾値に達すると、許容電力補正演算部828は、SOC補正演算部826と同様に、増加補正出力Plim_uにより増加したシステム出力を減少させるように補正する減少補正出力Plim_dを算出する。その結果、システム出力が減少し、再びシステム出力目標値Psysへ近づいていく。
ここで,放電電力が許容放電電力に近づくかまたは超過する場合でも同様の制御が可能である。例えば,放電電力が許容放電電力に近づくかまたは超過すると,許容電力補正演算部828がシステム出力目標値Psysを減少補正出力Plim_dに切換える。その後、中間充放電目標値PBatt**が所定の閾値に達すると、許容電力補正演算部828は、減少補正出力Plim_dにより減少したシステム出力を増加させるように補正する増加補正出力Plim_uを算出する。その結果、システム出力が増加し、再びシステム出力目標値Psysへ近づいていく。
これにより、充放電電力が許容範囲からの逸脱を防止することができる。
ここで、増加補正出力Plim_uは、システム出力Psysの変動の所定範囲内の傾きb1(第1角度)を持つ直線あるいは曲線である。減少補正出力Plim_dは、システム出力Psysの変動の所定範囲内の傾きb2(第2角度)を持つ直線あるいは曲線である。ここで、b2=−b1でよい。
図7は、許容電力補正演算部828の別の処理手順の一例を示すフローチャートである。
許容電力補正演算部828は、初期充放電目標値PBatt***が許容電力Pallowの範囲を超過するかを判定する(ステップS20)。ここで、初期充放電目標値PBatt***が許容電力Pallowの範囲を超過する場合(ステップS20:Yes)、許容電力補正演算部828は、蓄電池7の温度Tが所定温度以下であるかを判定する(ステップS21)。蓄電池7の温度Tが所定温度以下である場合(ステップS21:Yes)、許容電力補正演算部828は、一時的に許容電力Pallowの上限値を超える充放電電力を許可する(ステップ22)。
蓄電池7は電池温度Tが高温ではない場合に、短時間であれば許容電力Pallowを超える高出力で充放電させても影響は大きくない。その性質を利用し、一時的に許容電力Pallowの上限値を超えた充放電を許容することでで、システム出力Psysの変動を所定範囲内に抑えることが出来る。
図8は、温度補正演算部827の処理手順の一例を示すフローチャートである。
温度補正演算部827は、電池温度Tが所定温度以下であるかを判定する(ステップS30)。温度Tが所定温度以下であるときは(ステップS30:Yes)、温度補正演算部827は充放電電力を増加させる(ステップS31)。
蓄電池7は所定以上の高温で使用すると劣化が進行する一方、あまりに低温では電池性能が発揮できない。そこで、電池温度Tが所定温度以下の場合に充放電電力を増加させることで、電池温度を上昇させ、安定的に電池性能を発揮できるようにすることができる。また、充放電電力を増加させることで、システム出力Psysの傾きの絶対値は小さくなる傾向にあるため、システム出力Psysの許容範囲を超えて変動することはない。
[実施形態2]
図9は、本発明の第2の実施形態に係る再生可能エネルギー発電システム110の全体構成を示すブロック図である。第2の実施形態では、第1の実施形態の発電システム100における統括コントローラ8に代えて、太陽光用PCS5へ発電出力制限Ppv_limの指令値を送信する統括コントローラ12を有する。
図10は、第2の実施形態に係る統括コントローラ12のブロック図である。
統括コントローラ12は、システム目標値演算部81と、出力補正部82と、変動率補正部83と、発電出力制限部84とを有する。出力補正部82は、第1の実施形態と同様に、初期充放電目標値PBatt***を補正し、中間充放電目標値PBatt**を出力する。
第1の実施形態において、蓄電池7の充電時にSOCや充電電力が上限値に達し、出力補正部82により、初期充放電目標値PBatt***が中間充放電目標値PBatt**に補正された場合、つまり充電電力の目標値が低下した場合、そのままでは差分の電力(PBatt***−PBatt**)により、システム出力Psysが変動(増加)し、所定範囲の変動範囲を逸脱する可能性がある。
そこで、本実施形態では、発電出力制限部84が発電出力電力Ppvを上記の差分電力(PBatt***−PBatt**)の分、抑制するようにしてもよい。これにより、システム出力Psysの変動を所定範囲内に抑えることができる。
図11は、発電出力制限部84による出力補正方法を示す説明図である。
上段はシステム出力の時間変化を示す。下段は充放電電力の時間変化を示す。
発電出力制限部84は、Pbatt***−Pbatt**を入力として受け付ける。出力補正部82で初期充放電目標値PBatt***が補正されない間は、発電出力制限部84の入力は0である。時刻t5になると、充電電力が許容充電電力に達するので、第1の実施形態で説明したように、出力補正部82で初期充放電目標値PBatt***が中間充放電目標値PBatt**に補正される。発電出力制限部84は、この差分電力(PBatt***−PBatt**)をPpv_limとして、発電出力電力Ppvから減少させるようにPCS5へ指示をする。これにより、図11の上段に示すように、PCS5からは、発電電力からPpv_limだけ少ない電力が発電出力電力Ppvとして出力されるようになる。
これにより、システム出力Psysの変動を所定範囲内に抑制できる。
図12は、許容電力Pallowに基づいて発電出力電力Ppvを補正する処理を示すフローチャートである。
まず、出力補正部82が、初期充放電目標値PBatt***が許容充電電力に近づくかまたはこれを超過するか否かを判定する(ステップ40)。初期充放電目標値Pbatt***が許容充電電力を超過する場合は(ステップ40:Yes)、出力補正部82が、充電電力が許容充電電力を超えないように中間充放電目標値PBatt**を算出する(ステップ41)。
発電出力制限部84は、ステップ41で充電電力を減少させたことにより発生する、初期充放電目標値Pbatt***と中間充放電目標値Pbatt**の差分を発電出力制限Ppv_limとしてPCS5へ通知し、時刻t5からΔtの間、発電出力電力Ppvを制限させる(ステップ42)。
図13は、蓄電池7の温度に基づいて発電出力電力Ppvを補正する処理を示すフローチャートである。
まず、出力補正部82が、蓄電池7の温度が所定温度以上であるか否かを判定する(ステップ50)。蓄電池7の温度が所定温度以上である場合は(ステップ50:Yes)、出力補正部82が、充電電力が許容充電電力を超えないように中間充放電目標値Pbatt**を算出する(ステップ51)。
発電出力制限部84は、ステップ51で充電電力を減少させたことにより発生する、初期充放電目標値Pbatt***と中間充放電目標値Pbatt**の差分をPpv_limとしてPCS5へ通知し、発電出力電力Ppvを制限させる(ステップ52)。
なお、本実施形態では、充放電電力及び蓄電池7の温度が所定範囲を超えないように制御する場合を例に説明しているが、SOCが所定範囲内になるように、出力補正部82及び発電出力制限部84が同様の制御を実施してもよい。
[実施形態3]
図14は、本発明の第3の実施形態に係る再生可能エネルギー発電システム120の全体図である。第3の実施形態の発電システム120は、第2の実施形態の発電システム110に発電量予測部13を追加した構成となっている。
統括コントローラ12は、発電量予測部13の発電予測値Ppv_preを用いてシステム出力目標値Psysを算出する。本実施形態によれば、太陽光発電や風力発電など気象により発電が変動しやすい再生可能エネルギー発電の発電出力を予測することで、発電出力の急変に対してあらかじめ制御しておくことが可能となる。
図15は、第3の実施形態における統括コントローラ12と発電量予測部13との関係を示すブロック図である。
同図に示すように、発電量予測部13の出力である発電予測値Ppv_preが、統括コントローラ12のシステム目標値演算部81への入力値になっている。システム目標値演算部81は、発電予測値Ppv_preの変動の中心を通るようなシステム出力目標値Psysを作成する。システム目標値演算部81は、例えば、発電予測値Ppv_preを平滑化してシステム出力目標値Psysを作成してもよい。
図16は、第3の実施形態の出力補正方法を示す説明図である。
上記のようにシステム出力目標値Psysが作成されるので、システム出力Psysが発電出力電力Ppvの変動の中心を通るようになる。これにより、充放電出力PBattの充電と放電のバランスが取れるため、急な充電あるいは急な放電が生じることが少なくなる。したがって、充放電出力PBattが許容電力Pallowを逸脱すること、及び電池温度Tが上昇し、上限温度を超過することの防止が容易になる。これにより、システム出力Psysの変動を所定範囲内に抑えるだけでなく、蓄電池7の劣化も抑制することができる。
[実施形態4]
図17は、本発明の第4の実施形態に係る再生可能エネルギー発電システム130の全体図である。第4の実施形態の発電システム130は、第2の実施形態の発電システム110に日射量測定部14及び日射量変換部15を追加した構成となっている。
日射量変換部15は、日射量測定部14が測定した日射量を変換して日射量変換電力Psolorを算出する。日射量変換電力Psolorは、日射量に基づく発電量の予測値である。第1及び第2の実施形態の発電電力モニタ値Ppv_fbに代えて、日射量変換電力Psolorが統括コントローラ12に入力される。
図18は、第4の実施形態における統括コントローラ12と日射量変換部15との関係を示すブロック図である。
同図に示すように、日射量変換部15の出力である日射量変換電力Psolorが、統括コントローラ12のシステム目標値演算部81への入力値になっている。システム目標値演算部81は、日射量変換電力Psolorに基づき、発電予測値Ppvの変動の中心を通るようなシステム出力目標値Psysを作成する。システム目標値演算部81は、例えば、日射量変換電力Psolorを平滑化してシステム出力目標値Psysを作成してもよい。
図19は、第4の実施形態での発電電力の予測波形の作成法を示す説明図である。
システム目標値演算部81は、例えば、日射量変換部15で作成された日射量変換電力Psolorに移動平均処理を施し、日射量変換電力の移動平均Psolor_MAを算出する。算出された日射量変換電力の移動平均Psolor_MAを平行移動し、実際の発電出力電力Ppvの立ち上がりタイミングと合致させることで、システム出力目標値Psysとしてもよい。
本実施形態では、高価な発電量予測部13を使用しないため、低コストで第3の実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
本実施形態によれば、システム出力を許容範囲内に抑えるため逸脱を回避し、売電量が確保できる。更に、電池を使用可能範囲内で使用するため、電池劣化を抑制することができる。
1 発電装置
2 蓄電装置
3 電力制御装置
4 太陽光パネル
5 太陽光用パワーコンディショナ
6 蓄電池用パワーコンディショナ
8、12 統括コントローラ
13 発電量予測部
14 日射量測定部
15 日射量変換部
81 システム目標値演算部
82 出力補正部
83 変動率補正部
84 発電出力制限部
821 SOC判定部
822 温度判定部
823 許容電力判定部
824 切換部
825 スイッチ
826 補正演算部
827 温度補正演算部
828 許容電力補正演算部



Claims (11)

  1. 再生可能エネルギーによる発電装置と、蓄電装置とを有する発電設備から出力される電力を制御する電力制御装置であって、
    前記発電装置の発電電力のモニタ値を平滑化処理して第1出力目標値を生成する目標出力演算部と、
    前記発電装置からの出力である発電出力電力と前記蓄電装置からの充放電電力とを合成した合成出力電力の時間的な変動が所定範囲内に抑制されるように、前記第1出力目標値と前記モニタ値との差分である第1充放電電力目標値を、前記蓄電装置の温度または前記蓄電装置の許容充放電電力に基づいて第2充放電電力目標値に補正する充放電電力補正部と、を有し、
    前記第2充放電電力目標値に基づいて前記蓄電装置の充放電電力が制御される、電力制御装置。
  2. 前記充放電電力補正部は、
    前記蓄電装置の充電率に基づいて、前記第1充放電電力目標値を補正する第1演算部と、
    前記蓄電装置の温度に基づいて、前記第1充放電電力目標値を補正する第2演算部と、
    前記充電装置の許容充電電力及び許容放電電力に基づいて、前記第1充放電電力目標値を補正する第3演算部と、をさらに有し、
    前記第1、第2及び第3演算部のいずれか一つの演算結果に基づいて前記第2充放電電力目標値を定める、請求項1記載の電力制御装置。
  3. 前記充放電電力補正部は、
    前記第1充放電電力目標値が前記許容充放電電力の範囲内でなく、かつ、前記発電装置の温度が所定温度以下であるときは、前記第1充放電電力目標値と同じ値を前記第2充放電電力目標値とする、請求項1記載の電力制御装置。
  4. 前記充放電電力補正部は、
    前記第1充放電電力目標値が、前記許容充電電力または前記許容放電電力に近づくか、または超過したとき、前記第2充放電電力目標値が前記許容充放電電力の範囲内であり、かつ、前記第2充放電電力目標値に基づく前記合成出力電力が第1角度で増加または減少するように、前記第2充放電電力目標値を定め、
    前記第2充放電電力目標値が所定値になると、前記第2充放電電力目標値に基づく前記合成出力電力が第2角度で減少または増加するように、第2充放電電力目標値を定める、請求項1記載の電力制御装置。
  5. 前記第1角度と前記第2角度とは、その絶対値が同一に設定される、請求項4記載の電力制御装置。
  6. 前記充放電電力補正部は、
    前記蓄電装置の温度が所定温度以上であるとき、前記第1充放電電力目標値よりも充電電力を減少させた前記第2充放電電力目標値に補正し、
    前記電力制御装置は、
    前記発電出力電力が、前記第1出力目標値から、前記第1充放電電力目標値と前記第2充放電電力目標値との差分に相当する電力を減少させた第2出力目標値になるように、前記発電出力を制限する出力制限部をさらに有する、請求項1記載の電力制御装置。
  7. 前記充放電電力補正部は、
    前記第1充放電電力目標値が、前記許容充電電力に近づくかまたは超過したとき、前記第1充放電電力目標値よりも充電電力を減少させた前記第2充放電電力目標値に補正し、
    前記電力制御装置は、
    前記発電出力電力が、前記第1出力目標値から、前記第1充放電電力目標値と前記第2充放電電力目標値との差分に相当する電力を減少させた第2出力目標値になるように、前記発電出力を制限する出力制限部をさらに有する、請求項1記載の電力制御装置。
  8. 前記発電装置の発電電力量を予測する予測システムをさらに有し、
    前記目標出力演算部は、前記発電電力のモニタ値に変えて、前記予測システムで予測された発電電力量の予測値を平滑化処理して、前記第1出力目標値を生成する、請求項1記載の電力制御装置。
  9. 前記予測システムは、
    日射量を測定する日射量測定部と、
    前記日射量測定部で測定された日射量に基づいて前記発電装置の発電電力量を予測する日射量変換部と、をさらに有し、
    前記目標出力演算部は、前記発電電力のモニタ値に変えて、前記日射量変換部で予測された発電電力量の予測値を平滑化処理して、前記第1出力目標値を生成する、請求項1記載の電力制御装置。
  10. 再生可能エネルギーによる発電装置と、蓄電装置とを有する発電設備から出力される電力を制御する電力制御装置が行う電力制御方法であって、
    目標出力演算部が、前記発電装置の発電電力のモニタ値を平滑化処理して第1出力目標値を生成し、
    充放電電力補正部が、前記発電装置からの出力である発電出力電力と前記蓄電装置からの充放電電力とを合成した合成出力電力の時間的な変動が所定範囲内に抑制されるように、前記第1出力目標値と前記モニタ値との差分である第1充放電電力目標値を、前記蓄電装置の温度または前記蓄電装置の許容充放電電力に基づいて第2充放電電力目標値に補正し、
    前記第2充放電電力目標値に基づいて前記蓄電装置の充放電電力が制御される、方法。
  11. 再生可能エネルギーによる発電装置と、蓄電装置とを有する発電システムであって、
    前記発電装置の発電電力を計測し、発電電力のモニタ値出力する発電モニタ部と、
    前記発電モニタ部が出力した発電電力のモニタ値を平滑化処理して第1出力目標値を生成する目標出力演算部と、
    前記発電装置からの出力である発電出力電力と前記蓄電装置からの充放電電力とを合成した合成出力電力の時間的な変動が所定範囲内に抑制されるように、前記第1出力目標値と前記モニタ値との差分である第1充放電電力目標値を、前記蓄電装置の温度または前記蓄電装置の許容充放電電力に基づいて第2充放電電力目標値に補正する充放電電力補正部と、
    前記第2充放電電力目標値に基づいて前記蓄電装置の充放電電力を制御する制御部と、を有する発電システム。



JP2017057230A 2017-03-23 2017-03-23 電力制御装置、方法及び発電システム Active JP6768571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057230A JP6768571B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 電力制御装置、方法及び発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057230A JP6768571B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 電力制御装置、方法及び発電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018160993A true JP2018160993A (ja) 2018-10-11
JP6768571B2 JP6768571B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=63796115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017057230A Active JP6768571B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 電力制御装置、方法及び発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6768571B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022259778A1 (ja) * 2021-06-08 2022-12-15 三菱重工業株式会社 平滑化目標値算出装置、電力供給システム、平滑化目標値算出方法及びプログラム
WO2022259777A1 (ja) * 2021-06-08 2022-12-15 三菱重工業株式会社 制御パラメータ算出装置、電力供給システム、制御パラメータ算出方法及びプログラム
JP7555863B2 (ja) 2021-03-19 2024-09-25 株式会社日立製作所 蓄電設備用制御装置、電力供給システムおよびプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007330017A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Fuji Electric Systems Co Ltd 電力貯蔵装置を用いた電力安定化システム、その制御装置
JP2011172457A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電出力制御装置、統括電力制御装置、発電出力制御方法及び統括電力制御方法
US20110210608A1 (en) * 2010-02-26 2011-09-01 General Electric Company System and method for a single stage power conversion system
JP2013179737A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 出力平滑化装置、出力平滑化方法及びプログラム
JP2016041002A (ja) * 2014-08-13 2016-03-24 株式会社Ihi 充放電制御装置及び充放電制御方法
JP2016052192A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 日本無線株式会社 独立電源システム及び独立電源システムの制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007330017A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Fuji Electric Systems Co Ltd 電力貯蔵装置を用いた電力安定化システム、その制御装置
JP2011172457A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電出力制御装置、統括電力制御装置、発電出力制御方法及び統括電力制御方法
US20110210608A1 (en) * 2010-02-26 2011-09-01 General Electric Company System and method for a single stage power conversion system
JP2013179737A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 出力平滑化装置、出力平滑化方法及びプログラム
JP2016041002A (ja) * 2014-08-13 2016-03-24 株式会社Ihi 充放電制御装置及び充放電制御方法
JP2016052192A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 日本無線株式会社 独立電源システム及び独立電源システムの制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7555863B2 (ja) 2021-03-19 2024-09-25 株式会社日立製作所 蓄電設備用制御装置、電力供給システムおよびプログラム
WO2022259778A1 (ja) * 2021-06-08 2022-12-15 三菱重工業株式会社 平滑化目標値算出装置、電力供給システム、平滑化目標値算出方法及びプログラム
WO2022259777A1 (ja) * 2021-06-08 2022-12-15 三菱重工業株式会社 制御パラメータ算出装置、電力供給システム、制御パラメータ算出方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6768571B2 (ja) 2020-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10355487B2 (en) Photovoltaic system
JP5519692B2 (ja) 二次電池の制御方法および電力貯蔵装置
JP7011881B2 (ja) ハイブリッド発電システム及び電力制御装置
US20120265356A1 (en) Power output leveling method and apparatus for wind turbine generating facility
JP6781637B2 (ja) 蓄電池と電力変換装置の連携システムの制御方法、およびパワーコンディショニングシステム
US10491010B2 (en) Control apparatus for controlling the charging and discharging of storage batteries through a power converter
US20150244209A1 (en) Islanded operating system
KR101566296B1 (ko) 전력계통에서의 주파수 제어 시스템
JP6903882B2 (ja) 制御装置、制御方法、およびプログラム
JP2013183578A (ja) 制御装置、及び制御方法
WO2019142534A1 (ja) 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法
JP6768571B2 (ja) 電力制御装置、方法及び発電システム
JP5104991B1 (ja) 電力安定化制御装置、電力安定化プログラム
CN114747111A (zh) 用于电网稳定性的可再生发电站中有功功率控制
JP6376997B2 (ja) 電力システムおよび電力システムの制御方法
JP6674849B2 (ja) 電力変動制御装置及び方法
KR20170021606A (ko) 배터리 에너지 저장 시스템 및 이를 이용한 무효 전력 보상 방법
JP6573546B2 (ja) 再生可能エネルギ発電装置の電力変動制御装置
JP6099990B2 (ja) 蓄電システムおよびその制御方法
WO2019193837A1 (ja) 発電システムおよびその制御方法
JP6503155B2 (ja) 分散電源の出力変動抑制システム
CN107681649B (zh) 一种控制直流微电网母线电压稳定的方法
JP7272186B2 (ja) パワーコンディショナおよびパワーコンディショナシステム
JP2017163639A (ja) 蓄電システム、制御装置、及び制御方法
JP2016154421A (ja) 電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190813

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6768571

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150