JP2018160497A - 筐体搭載ラック - Google Patents

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Hiroyuki Kusama
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Abstract

【課題】筐体が落下する可能性を低減し、且つ筐体の上下方向の搭載位置を容易に変更する。
【解決手段】筐体搭載ラック10は複数の固定支持部材20と、固定支持部材に隣接する複数の移動支持部材30と、筐体60に固定される複数の筐体固定部40と、を有する。固定支持部材20は、上下方向に配列する複数の第1の嵌合部21を有し、移動支持部材30は第2の嵌合部33を有する移動筐体支持部31と、移動筐体支持部31を上下方向に動かす移動機構32と、を有し、筐体固定部40は第1及び第2の嵌合部21,33と嵌合可能な第3の嵌合部41を有する。固定支持部材20は、第1の嵌合部21の移動筐体支持部31と反対側の端部に設けられ第3の嵌合部41が当接可能な第1のストッパ部材22を有し、移動筐体支持部31は第2の嵌合部33の固定支持部材20と反対側の端部に設けられ第3の嵌合部41が当接可能な第2のストッパ部材34を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は筐体搭載ラックに関し、特に、計算機やサーバーなどの電子機器が複数台搭載される筐体搭載ラックに関する。
サーバールーム等において、一般的に、計算機やサーバー等の電子機器は1台の筐体搭載ラック(以下、ラックともいう。)にまとめて収容される。このようなラックとして、例えば、EIA(Electronic Industries Alliance)規格に準じた19インチラックが標準的に用いられる。ラック内に搭載されている電子機器の搭載位置を上下方向に変更する場合、電子機器を停止してケーブル類を全て取外した上で、電子機器をラックから一度降ろし、ラックを固定するためのレールの位置を修正し、電子機器を所望の位置に搭載する。
しかし、ケーブル類を全て取外して電子機器を移動させる作業は煩雑である。また、電子機器の搭載位置が高い場合や、電子機器の重量が大きい場合は作業に危険を伴う。特許文献1には、ケーブル類を装着したまま且つ電子機器をラックから降ろすことなく、ラックに搭載されている電子機器の搭載位置を上下方向に変更できる筐体搭載ラックが開示されている。この筐体搭載ラックは電子機器の四隅に設けられた4つの固定支持部材と、これらの固定支持部材の前方に隣接して設けられた4つの移動支持部材と、電子機器の筐体に固定される4つの筐体固定部と、を有している。固定支持部材は、上下方向に配列しそれぞれが前後方向に延びる複数の溝部を有している。移動支持部材は前後方向に延びる溝部を有する移動筐体支持部と、移動筐体支持部を上下方向に移動可能に支持するチェーンと、を有している。筐体固定部はこれらの溝部と前後方向に嵌合可能な突条部を有している。電子機器は通常は、筐体に固定された筐体固定部の突条部が固定支持部材の溝部と嵌合することで固定支持部材に支持されている。電子機器の搭載位置を上下方向に変更するときは、筐体固定部の突条部を隣接する移動筐体支持部の溝部にスライドさせて、電子機器を移動筐体支持部に支持させる。次に、チェーンを動かして、電子機器を所望の位置まで上下方向に移動させる。そして、筐体固定部の突条部を隣接する固定支持部材の溝部にスライドさせて、電子機器を再度固定支持部材に支持させる。
なお、特許文献2には建築用木質構造材の接合構造が開示されている。一方の構造材の表面に形成された突条部が他方の構造材の表面に形成された溝と嵌合する。溝は行き止まりの構造となっている。
特開2016−178265号公報 特開平10−140669号公報
特許文献1に開示された筐体搭載ラックでは、筐体固定部の突条部が移動筐体支持部または固定支持部材の溝部を超えて大きくスライドすると、突条部が溝部から外れ、最悪の場合筐体が筐体搭載ラックから落下する可能性がある。また、筐体が筐体搭載ラックから落下しないようにスライド量を調整するためには慎重且つ時間のかかる作業が必要となり、作業効率の面でも改善の予知がある。特許文献2には行き止まりの溝に突条部を嵌合させることが記載されているが、この溝は木材の一部をくり抜くことで形成されており、筐体搭載ラックに適用できる構成ではない。
本発明は上述した課題に鑑み、筐体が落下する可能性が低減され、かつ筐体の上下方向の搭載位置を容易に変更することができる筐体搭載ラックを提供することを目的とする。
本発明では、複数の電子機器を搭載可能な筐体搭載ラックが提供される。筐体搭載ラックは、電子機器の筐体の横方向両側のそれぞれで、筐体の前後方向に少なくとも2つ設けられた、筐体を支持する複数の固定支持部材と、複数の固定支持部材のそれぞれの前方または複数の固定支持部材のそれぞれの後方に隣接して設けられ、筐体の前後方向の移動に応じて、筐体を固定支持部材との間で選択的に支持する複数の移動支持部材と、筐体に固定される複数の筐体固定部と、を有している。固定支持部材は、上下方向に配列しそれぞれが前後方向に延びる複数の第1の嵌合部を有し、移動支持部材は前後方向に延びる第2の嵌合部を有する移動筐体支持部と、移動筐体支持部を上下方向に移動可能に支持する移動機構と、を有し、筐体固定部は第1及び第2の嵌合部と前後方向から嵌合可能な第3の嵌合部を有している。少なくとも一つの固定支持部材は、第1の嵌合部の移動筐体支持部と反対側の第1の端部に設けられ第3の嵌合部が当接可能な第1のストッパ部材を有し、少なくとも一つの移動筐体支持部の移動筐体支持部は第2の嵌合部の固定支持部材と反対側の第2の端部に設けられ第3の嵌合部が当接可能な第2のストッパ部材を有している。
本発明によれば、筐体が落下する可能性が低減され、かつ筐体の上下方向の搭載位置を容易に変更することができる筐体搭載ラックを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る筐体搭載ラックの概略側方図である。 本発明の第2の実施形態に係る筐体搭載ラックの概略斜視図である。 図2に示す筐体搭載ラックの部分拡大図である。 固定支持部材を様々な方向からみた図(六面図)である。 筐体固定部を様々な方向からみた図(六面図)である。 筐体の上下方向搭載位置を変更する手順を説明する図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る筐体搭載ラックの概略側方図を図1(a)に示す。筐体搭載ラック10は、4つの固定支持部材20と、4つの移動支持部材30と、4つの筐体固定部40と、を有している。電子機器の筐体60の横方向(図1の紙面直交方向)両側のそれぞれには、2つの固定支持部材20が筐体60の前方及び後方に設けられている。2つの移動支持部材30が、2つの固定支持部材20のそれぞれの前方に隣接して設けられている。4つの筐体固定部40は筐体60の四隅に固定されている。4つの固定支持部材20はベース50に支持されている。図1には、筐体60の側方に設けられた2つの固定支持部材20と、2つの移動支持部材30を示している。図1の奥側には、図示した固定支持部材20と全く同じ構成の2つの固定支持部材20と、図示した移動支持部材30と全く同じ構成の2つの移動支持部材30と、が設けられている。図1では筐体60は移動筐体支持部31または固定支持部材20と重なっているが、これらは紙面の奥行き方向に筐体60とずれているため、筐体60と干渉することはない。
固定支持部材20と移動支持部材30は筐体60を選択的に支持する。固定支持部材20は、筐体搭載ラック10に対して固定的に設けられている。固定支持部材20は、上下方向に配列しそれぞれが前後方向に延びる複数の第1の嵌合部21を有している。移動支持部材30は筐体搭載ラック10に対して前後方向に相対移動可能である。移動支持部材30は、前後方向に延びる第2の嵌合部33を有する移動筐体支持部31と、移動筐体支持部31を上下方向に移動可能に支持する移動機構32と、を有している。
筐体固定部40は第1及び第2の嵌合部21,33と前後方向に嵌合可能な第3の嵌合部41を有している。第3の嵌合部41の前後方向の長さは、互いに隣接する固定支持部材20と移動筐体支持部31との間隔より大きくされている。このため、筐体60は、固定支持部材20の第1の嵌合部21と移動筐体支持部31の第2の嵌合部33との間を、これらの嵌合部21,33から落下することなくスライド移動することができる。
固定支持部材20は、第1の嵌合部21の移動筐体支持部31と反対側の第1の端部23に設けられ第3の嵌合部41が当接可能な第1のストッパ部材22を有している。同様に、移動筐体支持部31は第2の嵌合部33の固定支持部材20と反対側の第2の端部35に設けられ第3の嵌合部41が当接可能な第2のストッパ部材34を有している。
図1(a)では、4つの筐体固定部40の第3の嵌合部41はそれぞれ対応する固定支持部材20の第1の嵌合部21と嵌合している。これによって、筐体は4つの固定支持部材20に支持されている。ラック内における筐体60の上下方向位置を変更する場合は、図1(b)に示すように筐体60を前方にスライドさせる。筐体60に固定された筐体固定部40の第3の嵌合部41も前方にスライドし、移動筐体支持部31の第2の嵌合部33に挿入され、第2の嵌合部33と嵌合する。筐体60は何らかの工具を使ってスライドさせてもよいし、ユーザーが筐体60を前方に引くことでスライドさせてもよい。この際、筐体60を前方に引きすぎると、筐体固定部40の第3の嵌合部41が移動筐体支持部31の第2の嵌合部33を通り過ぎて、第2の嵌合部33との嵌合が外れる可能性がある。しかし、本実施形態では第2の嵌合部33の第2の端部35に、第3の嵌合部41が当接可能な第2のストッパ部材34が設けられているため、このような事態が防止される。
次に移動機構32を操作して、移動筐体支持部31に支持された筐体60を上下方向に移動させる。筐体60が所望の高さ位置に達すると、移動筐体支持部31の第2の嵌合部33は、固定支持部材20の所望の高さ位置にある第1の嵌合部21と対向する。この状態で、筐体60を後方にスライドさせる。筐体60に固定された筐体固定部40の第3の嵌合部41も前方にスライドし、固定支持部材20の第1の嵌合部21に挿入され、第1の嵌合部21と嵌合する。この際も、筐体60を後方に押しすぎると、筐体固定部40の第3の嵌合部41が固定支持部材20の第1の嵌合部21を通り過ぎて、第1の嵌合部21との嵌合が外れる可能性がある。しかし、本実施形態では第1の嵌合部21の第1の端部23に、第3の嵌合部41が当接可能な第1のストッパ部材22が設けられているため、このような事態が防止される。以上の操作によって筐体60を所望の高さ位置に動かすことができる。
以上述べた第1の実施形態において、複数の移動支持部材30は複数の固定支持部材20のそれぞれの後方に隣接して設けられてもよい。また、第1のストッパ部材22と第2のストッパ部材34はすべての固定支持部材20及びすべての移動筐体支持部31に設けられている必要はなく、それぞれ最低限1つの固定支持部材20と最低限1つの移動筐体支持部31に設けられていればよい。
本実施形態に係る筐体搭載ラック10によれば、筐体60を前後にスライドさせるだけで、筐体60を移動筐体支持部31と固定支持部材20との間で容易に移動させることができる。この際、筐体60を筐体搭載ラック10から降ろす必要はなく、ケーブル類は装着したままでよい。そして、筐体60が搭載された移動筐体支持部31を昇降させることによって、筐体60の搭載高さを容易に変更できる。また、第1のストッパ部材22と第2のストッパ部材34が、筐体60をスライドさせる際の筐体60の前後方向の動きを規制するため、筐体60が筐体搭載ラック10から落下する可能性が低下する。従って、筐体60の高さ変更作業を短時間で且つ安全に実施することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図2に、本実施形態に係る筐体搭載ラックの斜視図を、図3にその部分拡大斜視図を示す。筐体搭載ラック100は、ラック部200と、移動支持部材300と、筐体固定部400と、から構成されている。図2では一部の(左前方上部の)筐体固定部400の図示を省略している。
ラック部200は、内部にサーバー等の複数の電子機器が搭載される箱体である。ラック部200として、例えば、EIA規格に準拠したラックマウントタイプの19インチラックを適用することができる。ラック部200は、ラック本体210と4つの固定支持部材220とを備えている。
ラック本体210は、電子機器の横方向両側に設置される化粧板211、両側の化粧板211の上部を覆う天井板(図示せず)、両側の化粧板211を支持するベース(図示せず)等で形成される箱体である。その内部の四隅には4つの固定支持部材220が設けられている。固定支持部材220の個数と設置位置はこれに限定されず、筐体の横方向両側のそれぞれにおいて、筐体の前後方向に少なくとも2つ設けられていればよい。例えば、電子機器の重量が重い場合、筐体の横方向片側にそれぞれ3つ以上の固定支持部材220を設けることもできる。
4つの固定支持部材220は、ラック本体210の4本の支柱(図示せず)にそれぞれ固定された長尺体である。4つの固定支持部材220の、筐体搭載ラック100に搭載される電子機器の筐体の側面と対向する面にはそれぞれ、後述する筐体固定部400の突条部421と嵌合する複数の第1の溝部(第1の嵌合部)221が上下方向に配列して形成されている。各第1の溝部221は筐体搭載ラック100の前後方向に水平に延びている。
図4に固定支持部材220の第1の溝部221の近傍の六面図を示す。移動筐体支持部361〜364も同様の構成であるため、対応する符号を括弧書きで示している。第1の溝部221の奥側すなわち移動筐体支持部361〜364と反対側の端部は第1の端部222となっており、その反対側の端部すなわち移動筐体支持部361〜364と対向する端部は第3の端部223となっている。第3の端部223の上下の辺は面取りされている。すなわち、第3の端部223の近傍の領域224では、上下方向の寸法d1が第3の端部223に向けて漸増している。面取りは端部223の上辺または下辺だけに形成されてもよく、上辺と下辺の面取り形状が非対称であってもよい。面取りは直線状であるが曲線状に形成されてもよい。
第1の溝部221の第1の端部222には、後述する筐体固定部400の突条部421が当接可能な第1のストッパ部材225が設けられている。第1のストッパ部材225は、第1の溝部221の第1の端部222を覆っている。第1のストッパ部材225は上下方向に延びる一枚の金属製の板材であり、容易に加工することができる。第1のストッパ部材225は固定支持部材220にねじ止め、溶接、半田などの適宜の方法で固定されている。第1のストッパ部材225は樹脂、セラミックなどで形成することもできる。第1のストッパ部材225は、第1の溝部221ごとに分割して設けてもよい。
再び図2を参照すると、c300は、4本のシャフト311〜314と、8つの歯車321〜328と、2つの固定部材331、332と、連結ベルト340と、4本のチェーン351〜354と、4つの移動筐体支持部361〜364と、ハンドル370と、を備えている。
4本のシャフト311〜314はその両端が、ラック本体210の図示しない支柱に固定されている。具体的には、前後に対向している左側の2本の支柱間の上部及び下部にシャフト311、313が固定され、前後に対向している右側の2本の支柱間の上部及び下部にシャフト312、314が固定されている。
8つの歯車321〜328は、4本のシャフト311〜314の前端部と後端部にそれぞれ固定されている(歯車328は図示せず)。例えば、歯車321はシャフト311の前端部に固定され、歯車322はシャフト311の後端部に固定されている。これにより、後述するハンドル370によってシャフト311が回転した時、歯車321、322が連動して回転する。
固定部材331はシャフト311の歯車322の手前に固定され、固定部材332はシャフト312の歯車324の手前に固定されている。固定部材331及び固定部材332に連結ベルト340が8の字状に連結されている。これにより、ハンドル370によってシャフト311が回転した時、その回転力が固定部材331、連結ベルト340、固定部材332及びシャフト312を介して歯車323、324に伝達される。すなわち、ハンドル370によってシャフト311が回転した時、歯車321〜324が連動して回転する。
4本のチェーン351〜354は移動筐体支持部361〜364を上下方向に移動可能に支持する移動機構である。4本のチェーン351〜354はそれぞれ歯車321〜324に掛けまわされている。これにより、ハンドル370によって歯車321が回転した時、チェーン351が回転し、歯車325が回転する。また、上述のように、歯車321に伴って歯車322〜324が回転することから、チェーン352〜354が回転し、歯車326〜328が回転する。
移動筐体支持部361〜364は、チェーン351〜354の同じ高さ位置にそれぞれ配置されている(移動筐体支持部364は図示せず)。移動筐体支持部361〜364は、チェーン351〜354の回転に伴って、筐体搭載ラック100内を上下動する。移動筐体支持部361には、筐体固定部400の突条部421と嵌合する3つの溝部(第2の嵌合部)361aが形成されている。溝部361aは前後方向に水平に延びている。溝部361aの数は限定されず、少なくとも一つあればよい。大きな筐体を支持するために複数の筐体固定部400を使うことがあるため、本実施形態では3つの溝部361aが設けられている。溝部361aは固定支持部材220に形成されている第1の溝部221と同じ形状に形成されている。図4に示すように、溝部361aの手前側すなわち固定支持部材220と反対側の端部は第2の端部365となっており、その反対側すなわち固定支持部材220と対向する端部は第4の端部366となっている。第4の端部366は全周に渡って面取りされている。すなわち、第4の端部366の近傍の領域367では、上下方向の寸法が第4の端部366に向けて漸増している。移動筐体支持部362〜364も移動筐体支持部361と同様に構成されている。
図2を参照すると、ハンドル370は、シャフト311の手前側に配置されている。ユーザーがハンドル370を回転させることによってシャフト311が回転し、上述したように、4つの移動筐体支持部361〜364が筐体搭載ラック100を同じ高さで上下動する。ハンドル370は、シャフト311の手前側に配置される必要はなく、シャフト311の奥側や、シャフト312〜314の手前側または奥側等に配置することもできる。
移動筐体支持部361〜364の第2の溝部361a〜364aの第2の端部365には突条部421が当接可能な第2のストッパ部材368が設けられている。第2のストッパ部材368は、第2の溝部361a〜364aの第2の端部365を覆っている。第2のストッパ部材368は上下方向に延びる一枚の金属板であり、加工は容易である。第2のストッパ部材368は第2の溝部ごとに分割して設けてもよい。
筐体固定部400は、板金の折り曲げ加工などによってL字型に形成される金具部品であり、サーバー等の電子機器を筐体搭載ラック100に搭載する時に、電子機器の筐体の四隅に固定される。筐体固定部400の六面図を図5に示す。筐体固定部400は筐体固定面410と嵌合面420とを有している。
筐体固定面410には、筐体搭載ラック100に搭載される電子機器の筐体への固定に使用されるネジ穴411〜413が形成されている。嵌合面420には、固定支持部材220の第1の溝部221及び移動筐体支持部361〜364の第2の溝部361a〜364aと嵌合できる突条部(第3の嵌合部)421が配置されている。突条部421は第1の溝部221及び第2の溝部361a〜364aと前後方向から嵌合可能である。突条部421は逆四角錐台形状のレール状に形成されている。突条部421の両側の端部領域422は面取りされており、上下方向の寸法d2が突条部421の各端部423に向けて漸減している。面取りは各端部423の上辺または下辺だけに形成されてもよく、上辺と下辺の面取り形状が非対称であってもよい。面取りは直線状であるが曲線状に形成されてもよい。突条部421を固定支持部材220の第1の溝部221に嵌合させることにより、筐体固定部400に固定されている電子機器がラック部200に搭載される。また、突条部421を移動筐体支持部361〜364の第2の溝部361a〜364aに嵌合させることにより、筐体固定部400に固定されている電子機器が移動支持部材300に搭載される。
上記のように構成された筐体搭載ラック100において、サーバー等の電子機器を筐体搭載ラック100のラック部200に搭載する場合、以下のようにする。まず、電子機器の筐体の四隅の角部にそれぞれ筐体固定部400を嵌め込む。そして、ネジ穴411〜413を介して電子機器の筐体の四隅の角部にそれぞれ筐体固定部400をネジ止めする。その状態で、ラック部200の前面側(または背面側)から、筐体固定部400の突条部421を固定支持部材220の所望高さに位置する第1の溝部221内に挿入する。移動筐体支持部361〜364が、電子機器が搭載される第1の溝部221と対向している場合は、移動筐体支持部361〜364が当該第1の溝部221に対して上下方向にずれるように、移動筐体支持部361〜364を移動させる。突条部421が固定支持部材220の第1の溝部221に嵌合することにより、電子機器がラック部200に搭載される。
サーバー等の電子機器を筐体搭載ラック100内において昇降させる場合、以下のようにする。すなわち、ハンドル370を回して昇降対象の電子機器の高さに移動筐体支持部361〜364を移動させる。そして、移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364aの高さと電子機器が搭載されているラック部200の第1の溝部221の高さが一致したところで、ハンドル370をロックする。この状態で、電子機器を前方に押し出し(または引き出し)、筐体固定部400の突条部421を移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364aにスライド移動させる。筐体固定部400の突条部421が完全に移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364a内に移動し、電子機器が移動支持部材300に搭載されたら、ハンドル370のロックを解除し、ハンドル370を回して電子機器を所望の高さまで昇降させる。
そして、移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364aが、ラック部200の所望の高さの第1の溝部221と対向したところで、ハンドル370をロックする。この状態で、電子機器を後方に押し戻し、筐体固定部400の突条部421をラック部200の所望の高さの第1の溝部221内にスライドさせる。これにより、電子機器が筐体搭載ラック100内の所望の高さに移動される。昇降の際に電子機器等の自重により、電子機器が移動支持部材300に支持されたまま落下することを防ぐためにウォームギア等を用いることもできる。
このように、本実施形態によれば、固定支持部材220及び突条部421の面取り形状並びに第1のストッパ部材225及び第2のストッパ部材368の効果が、筐体60の上下方向位置を安全且つ迅速に変更できるという利点を生み出す。また、第1〜第3の嵌合部を溝部または突条部で形成することができるため、簡易な構成で筐体60を確実に保持することができる。
図6を用いて、具体的な例について説明する。例えば、上から3番目に配置されているサーバー(以下、移動対象サーバーと記載する。)600を上方に移動し、サーバー600とその下に配置されているサーバー601との間に新たなサーバーを配置する場合の手順について説明する。
この場合、ハンドル370を回して移動対象サーバー600の高さに移動筐体支持部361〜364を移動させる。そして、移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364aの高さと移動対象サーバー600が搭載されているラック部200の第1の溝部221の高さが一致したところで、ハンドル370をロックする。
この状態で、図6(a)に示すように、移動対象サーバー600を前方側に引き出し、移動対象サーバー600の四隅に固定されている筐体固定部400の突条部421を、移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364a内にスライドさせる。前述のように、第4の端部366の近傍の領域では、上下方向の寸法d1が第4の端部366に向けて漸増している。また、突条部421の第4の端部366と対向する端部領域422は面取りされている。このため、サーバー600を固定支持部材220から移動支持部材300にスライドさせる際に、移動支持部材300の溝部361aと筐体固定部400の突条部421の位置が上下方向に完全に一致していなくても、筐体固定部400の突条部421を移動支持部材300の溝部361aにスムーズに移動させることができる。
移動支持部材300の溝部361aの第2の端部365、すなわちラックの手前側には第2のストッパ部材368が設けられているため、サーバー600を手前側に引き出しすぎても突条部421が第2のストッパ部材368に当接し、突条部421が溝部361aから脱落することが防止される。筐体固定部400の突条部421が完全に移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364a内にスライドし、サーバー600が移動支持部材300に搭載されたら、ハンドル370のロックを解除する。そして、図6(b)に示すように、ハンドル370を回して、サーバー600とサーバー601の間に新たなサーバーを配置できる高さ(すなわち、上から2番目に配置されているサーバーに接する高さ)までサーバー600を昇降させる。
サーバー600が所望の高さまで移動し、移動筐体支持部361〜364の溝部361a〜364aが、所望の高さの第1の溝部221と対向したところで、ハンドル370をロックする。この状態で、図6(c)に示すように、サーバー600を後方に押し込み、サーバー600の四隅に固定されている筐体固定部400の突条部421をラック部200の所望高さの第1の溝部221内にスライドさせる。前述のように、第3の端部223の近傍の領域では、上下方向の寸法d1が第3の端部223に向けて漸増している。また、突条部421の第3の端部223と対向する端部領域422は面取りされている。このため、サーバー600を移動支持部材300から固定支持部材220にスライドさせる際に、筐体固定部400の突条部421と固定支持部材220の第1の溝部221の位置が上下方向に完全に一致していなくても、筐体固定部400の突条部421を固定支持部材220の第1の溝部221にスムーズに移動させることができる。固定支持部材220の第1の溝部221の第1の端部222、すなわちラックの奥側には第1のストッパ部材225が設けられているため、サーバー600を奥側に戻しすぎても突条部421が第1のストッパ部材225に当接し、突条部421が第1の溝部221から脱落することが防止される。なお、サーバーを最初にラックに搭載するときも、固定支持部材220及び突条部421の面取り形状と第1のストッパ部材225の効果が、サーバーをラックに容易に搭載することができるという利点を生み出す。
これにより、移動対象サーバー600が筐体搭載ラック100内の上から2番目に配置されているサーバーに接する高さに移動される。そして、移動対象サーバー600が上方に移動されることによって、サーバー600とサーバー601との間にできた空間に、新たなサーバーが搭載される。
本実施形態では複数の移動支持部材は複数の支持部材のそれぞれの前方に隣接して設けられているが、複数の支持部材のそれぞれの後方に隣接して設けられてもよい。また、第1及び第2の嵌合部が前後方向に延びる突条部であり、第3の嵌合部が、前後方向に延び第1及び第2の突条部に滑動可能に嵌合する溝部であってもよい。この場合、第1のストッパ部材225は、第1の突条部の第1の端部222に位置し、第2のストッパ部材368は、第2の突条部の第2の端部365に位置する。このようにしても第1〜第3の嵌合部を溝部または突条部で形成することができるため、簡易な構成で筐体を確実に保持することができる。本実施形態では、移動筐体支持部31はチェーンによって動かされるが、各移動筐体支持部31に接続されたモータで動かすることもできる。この場合、4つのモータが同期するようにこれらのモータを制御することで、4つの移動筐体支持部31の上下方向位置を常に揃えることができる。本実施形態では筐体60の四隅に4つの筐体固定部40を取り付けているが、4つの第3の嵌合部41を備えた枠状の部材を筐体60に取り付けてもよい。
本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
10 筐体搭載ラック
20 固定支持部材
21 第1の嵌合部
22 第1のストッパ部材
30 移動支持部材
31 移動筐体支持部
32 移動機構
33 第2の嵌合部
34 第2のストッパ部材
40 筐体固定部
41 第3の嵌合部
60 筐体
100 筐体搭載ラック
200 ラック部
210 ラック本体
220 ラック側固定部
221 溝部
300 移動支持部材
311〜314 シャフト
321〜328 歯車
331、332 固定部材
340 連結ベルト
351〜354 チェーン
361〜364 移動筐体支持部
361a〜364a 溝部
370 ハンドル
400 筐体固定部
421 突条部

Claims (6)

  1. 複数の電子機器を前後方向に移動可能に搭載可能な筐体搭載ラックであって、
    前記電子機器の筐体の横方向両側のそれぞれで、前記筐体の前後方向に少なくとも2つ設けられた、前記筐体を支持する複数の固定支持部材と、前記複数の固定支持部材のそれぞれの前方または前記複数の固定支持部材のそれぞれの後方に隣接して設けられ、前記筐体の前記前後方向の移動に応じて、前記筐体を前記固定支持部材との間で選択的に支持する複数の移動支持部材と、前記筐体に固定される複数の筐体固定部と、を有し、
    前記固定支持部材は、上下方向に配列しそれぞれが前記前後方向に延びる複数の第1の嵌合部を有し、
    前記移動支持部材は前記前後方向に延びる第2の嵌合部を有する移動筐体支持部と、前記移動筐体支持部を上下方向に移動可能に支持する移動機構と、を有し、
    前記筐体固定部は前記第1及び第2の嵌合部と前記前後方向から嵌合可能な第3の嵌合部を有し、
    少なくとも一つの前記固定支持部材は、前記第1の嵌合部の前記移動筐体支持部と反対側の第1の端部に設けられ前記第3の嵌合部が当接可能な第1のストッパ部材を有し、少なくとも一つの前記移動支持部材の前記移動筐体支持部は前記第2の嵌合部の前記固定支持部材と反対側の第2の端部に設けられ前記第3の嵌合部が当接可能な第2のストッパ部材を有する筐体搭載ラック。
  2. 前記第1の嵌合部は前記前後方向に延びる第1の溝部であり、前記第2の嵌合部は前記前後方向に延びる第2の溝部であり、前記第3の嵌合部は、前記前後方向に延び前記第1及び第2の溝部に滑動可能に嵌合する突条部であり、前記第1のストッパ部材は、前記第1の溝部の前記第1の端部を覆い、前記第2のストッパ部材は、前記第2の溝部の前記第2の端部を覆っている、請求項1に記載の筐体搭載ラック。
  3. 前記第1の溝部の前記第1の端部と反対側の端部領域では、前記上下方向の寸法が前記第1の端部と反対側の端部に向けて漸増しており、前記第2の溝部の前記第2の端部と反対側の端部領域では、前記上下方向の寸法が前記第2の端部と反対側の端部に向けて漸増している、請求項2に記載の筐体搭載ラック。
  4. 前記突条部の前記前後方向における両側の端部領域では、前記上下方向の寸法が前記突条部の各端部に向けて漸減している、請求項2または3に記載の筐体搭載ラック。
  5. 前記第1の嵌合部は前記前後方向に延びる第1の突条部であり、前記第2の嵌合部は前記前後方向に延びる第2の突条部であり、前記第3の嵌合部は、前記前後方向に延び前記第1及び第2の突条部に滑動可能に嵌合する溝部であり、前記第1のストッパ部材は、前記第1の突条部の前記第1の端部に位置し、前記第2のストッパ部材は、前記第2の突条部の前記第2の端部に位置する、請求項1に記載の筐体搭載ラック。
  6. 前記第1及び第2のストッパ部材は板材である、請求項1から5のいずれか1項に記載の筐体搭載ラック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114587114A (zh) * 2022-03-08 2022-06-07 威海海洋职业学院 一种电商网络直播用商品展示平台的调节装置

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