JP2018160328A - 発光装置 - Google Patents

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秀隆 大峡
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Abstract

【課題】発光装置の導体部を多層構造にした場合において、場合、上層がその下層と比較してエッチング耐性が高いため、上層の端部が下層に対して食み出る可能性が出てくる。この場合、上層の端部が折れて上層から分離しやすい。端部が分離することに起因して発光装置の歩留りが低下しないようにする。【解決手段】有機EL素子は基板100の第1面に形成されている。導体部160は基板100の第1面に形成されており、有機EL素子に電気的に接続している。導体部160は、第1導電層164、第2導電層166を有している。第2導電層166は第1導電層164上に形成されている。導体部160の外縁部は平面形状において複数の凹凸が形成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年は、発光素子として有機EL(Organic Electroluminescence)素子を有する発光装置の開発が進んでいる。有機EL素子は、有機層を、透明電極である第1電極と、第2電極とで挟んだ構成を有している。透明電極を形成する透明導電材料は、Alなどの金属材料と比較して抵抗が高い。このため、例えば特許文献1に記載されているように、透明電極の上には、金属からなる導体部、例えば補助電極が形成されることが多い。特許文献1において、補助電極は、Mo又はMo合金層からなる層、Al、Al合金、Ag、又はAg合金からなる層、及びMo又はMo合金層からなる層を、この順に積層した構成を有している。
特開2005−108437号公報
特許文献1に記載されているように補助電極などの導体部を多層構造にした場合、上層がその下層と比較してエッチング耐性が高い場合、上層の端部が下層に対して食み出る可能性が出てくる。この場合、上層の端部が折れて上層の本体から分離しやすくなり、その結果、上層の端部が分離することに起因して発光装置の歩留りが低下する可能性が出てくる。
本発明が解決しようとする課題としては、導体部を多層構造にした場合において、上層が下層に対して食み出た端部を除去し易くすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
基板と、
前記基板上に形成された発光素子と、
前記基板上に形成され、前記発光素子に電気的に接続する導体部と、
を備え、
前記導体部は、
第1導電層と、
前記第1導電層上に形成された第2導電層とを有し、
前記導体部の外縁部は平面形状において複数の凹凸を有することを特徴とする発光装置。である。
実施形態に係る発光装置の構成を示す平面図である。 図1から第2電極を取り除いた図である。 図2から有機層を取り除いた図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図6は図3のC−C断面図である。 図3のD−D断面図である。 図3のF部の拡大図である。 発光装置の製造方法を示すフローチャートである。 実施例1に係る発光装置の構成を示す平面図である。 実施例2に係る発光装置の平面図である。 図11から隔壁、第2電極、有機層、及び絶縁層を取り除いた図である。 図11のG−G断面図である。 図11のH−H断面図である。 図11のI−I断面図である。 本発明の変形例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の構成を示す平面図である。図2は、図1から第2電極130を取り除いた図である。図3は、図2から有機層120を取り除いた図である。図4は、図1のA−A断面図である。図5は、図1のB−B断面図である。図6は、図3のC−C断面図である。なお、図3のE−E断面も、図3に示す断面と同様である。図7は、図3D−D断面図である。図8は、図3のF部を拡大した図である。
実施形態に係る発光装置10は、図1〜図5に示すように、基板100、有機EL素子140、及び導体部160を備えている。有機EL素子140は発光素子の一例であり、基板100の第1面102に形成されている。導体部160は基板100の第1面102に形成されており、有機EL素子140に電気的に接続している。導体部160は、図6に示すように、第1導電層164と第2導電層166を有している。第2導電層166は第1導電層164上に形成されている。導体部160は、図8に示すように、導体部160の外縁部は平面形状において複数の凹凸を有する。
また、発光装置10は絶縁層150を有している。絶縁層150は、有機EL素子140の発光領域を画定している。導体部160は、絶縁層150と重なる領域を介して絶縁層150の外側に引き出されている。導体部160は、絶縁層150と重なる領域にも形成されている。本図に示す例において、発光装置10は照明装置である。ただし、発光装置10はディスプレイであってもよいし、セグメント型の表示装置であってもよい。以下、詳細に説明する。
まず、図1〜図5を用いて、発光装置10の構成を説明する。
基板100は、例えばガラス基板や樹脂基板などの透光性を有する基板である。基板100は可撓性を有していてもよい。可撓性を有している場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基板100は、例えば矩形などの多角形である。基板100が樹脂基板である場合、基板100は、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はポリイミドを用いて形成されている。また、基板100が樹脂基板である場合、水分が基板100を透過することを抑制するために、基板100の少なくとも一面(好ましくは両面)に、SiNxやSiONなどの無機バリア膜が形成されている。
基板100の第1面102には、有機EL素子140が形成されている。有機EL素子140は、第1電極110、有機層120、及び第2電極130をこの順に積層させた構成を有している。
第1電極110は、光透過性を有する透明電極である。透明電極の材料は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。第1電極110の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第1電極110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、第1電極110は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよい。
有機層120は発光層を有している。有機層120は、例えば、正孔注入層、発光層、及び電子注入層をこの順に積層させた構成を有している。正孔注入層と発光層との間には正孔輸送層が形成されていてもよい。また、発光層と電子注入層との間には電子輸送層が形成されていてもよい。有機層120は蒸着法で形成されてもよい。また、有機層120のうち少なくとも一つの層、例えば第1電極110と接触する層は、インクジェット法、印刷法、又はスプレー法などの塗布法によって形成されてもよい。なお、この場合、有機層120の残りの層は、蒸着法によって形成されている。また、有機層120のすべての層が、塗布法を用いて形成されていてもよい。
第2電極130は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。この場合、第2電極130は遮光性を有している。第2電極130の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。ただし、第2電極130は、第1電極110の材料として例示した材料を用いて形成されていてもよい。第2電極130は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。
第1電極110の縁は、絶縁層150によって覆われている。絶縁層150は例えばポリイミドなどの感光性の樹脂材料によって形成されており、第1電極110のうち有機EL素子140の発光領域となる部分を囲んでいる。絶縁層150を設けることにより、第1電極110の縁において第1電極110と第2電極130が短絡することを抑制できる。
また、発光装置10は、第1端子112及び第2端子132を有している。第1端子112は第1電極110に接続しており、第2端子132は第2電極130に接続している。第1端子112及び第2端子132は、例えば、第1電極110と同一の材料で形成された層を有している。なお、第1端子112と第1電極110の間には引出配線が設けられていてもよい。また、第2端子132と第2電極130の間にも引出配線が設けられていてもよい。
第1端子112には、ボンディングワイヤ、又はリード端子などの導電部材(電子部品の一例)を介して制御回路の正極端子が接続され、第2端子132には、ボンディングワイヤ又はリード端子などの導電部材を介して制御回路の負極端子が接続される。ただし第1端子112及び第2端子132の少なくとも一方には、半導体パッケージなどの回路素子が直接接続されてもよい。また第1端子112及び第2端子132は、フレキシブルプリント基板(FPC)を介して制御回路に接続されていてもよい。この場合、第1端子112及び第2端子132は、例えば異方性導電性樹脂を介してFPCと接続する。
また、第1電極110の上には、複数の線状の導体部160が形成されている。導体部160は補助電極であり、第1電極110よりも抵抗が低い材料によって形成されている。導体部160が形成されることにより、第1電極110の見かけ上の抵抗は低くなる。本図に示す例において、導体部160は、絶縁層150と重なる領域を介して、第1端子112、すなわち絶縁層150の外側の領域に引き出されている。
次に、図6、図7、及び図8を用いて、導体部160について詳細に説明する。図6は、上記したように図3のC−C断面図である。図7は図3のD−D断面図である。なお、図3のE−E断面も、図6に示した断面と同様になっている。図8は、図3のF部を拡大した図である。これらの図に示すように、導体部160は、第1導電層164、及び第2導電層166をこの順に重ねた構成を有している。導体部160は、さらに第3導電層162を有している。第3導電層162は第1導電層164の下に位置している。
第1導電層164は、例えばAl又はAl合金などの金属で形成されている。第3導電層162に含まれる物質及び第2導電層166に含まれる物質は、第1導電層164に含まれる物質よりもエッチングレートが低い(例えば耐酸性が第1導電層164よりも高い)導電材料、例えばMo又はMo合金で形成されている。また、第1導電層164を形成する導電材料は、第3導電層162及び第2導電層166よりも低抵抗である。第1導電層164がAlNd合金で形成されている場合、第3導電層162及び第2導電層166は、MoNb合金で形成されている。第1導電層164の厚さは、例えば50nm以上1000nm以下である。第3導電層162及び第2導電層166の厚さは、例えば40nm以上200nm以下である。
第3導電層162、第1導電層164、及び第2導電層166は、後述するように、これらを形成するための膜を積層させたのち、マスクパターンを用いたエッチングを行うことにより、所定のパターンに形成される。一方、上記したように、第3導電層162に含まれる物質及び第2導電層166に含まれる物質は、第1導電層164に含まれる物質よりもエッチングレートが低い。このため、第3導電層162、第1導電層164、及び第2導電層166を形成する際、第1導電層164の側面は、第3導電層162及び第2導電層166よりもエッチングされる。この結果、第1導電層164の幅は、第3導電層162の幅及び第2導電層166の幅よりも狭くなる。そして第2導電層166の端部は、第1導電層164から飛び出た状態になる。
導体部160の外縁部は、平面形状において複数の凹凸を有している。具体的には、第1導電層164及び第2導電層166のそれぞれが、平面形状において複数の凹凸を有している。第1導電層164の凹凸は第2導電層166の凹凸とある程度の相関があるが、後述するように第2導電層166の端部は除去されているため、必ずしも相似形ではない。第2導電層166の凹凸の間隔、例えばある凹部の最深部と、その次の凹部の最深部のn間隔は、例えば10μm以上100μm以下である。そして、後述の洗浄工程(ステップS30)において、第2導電層166の端部が、凹凸の存在により除去されやすくなっている。また、凹部の最深部と、その隣の凸部の頂部との間隔は、隣接する導体部160の間隔より狭いことが望ましい。このことより、第2導電層166の端部が折れることによって異物が生成されたとしても、この異物が隣り合う導体部160を短絡することを抑制できる。
第2導電層166の端部が除去されると、第1導電層164と第2導電層166の断面形状は、図6に記載のようになる。すなわち、第2導電層166の幅は第1導電層164の幅とほぼ同じになる。または、第2導電層166の幅は第1導電層164の幅よりも小さくなる。この結果、後述の洗浄工程(ステップS30)以降の工程において第2導電層166の端部が分離する可能性が低くなるため、この分離に起因して発光装置の歩留りが低下することを抑制できる。なお、第3導電層162の幅は第1導電層よりも大きいままである。
導体部160の凹凸は、導体部160を所定のパターンにエッチングする際に形成される。このようにするためには、エッチングの際に用いられるマスクパターンの外縁部に複数の凹凸を設ければよい。このため、図8に示すように導体部160の外縁部も平面形状において複数の凹凸を有する。例えばマスクパターンの外縁部の凹凸が正弦波に沿った形状を有している場合、導体部160の外縁部が有する複数の凹凸も正弦波の波形状またはそれに近い形状になる。また、マスクパターンの外縁部の凹凸が円弧に沿った形状(例えば半円に沿った形状)を有している場合、導体部160の外縁部が有する複数の凹凸も正弦波の波形状またはそれに近い形状になる。
また、発光装置10は、さらに封止部材を有していてもよい。封止部材は、例えばガラス又は樹脂を用いて形成されており、基板100と同様の多角形や円形であり、中央に凹部を設けた形状を有している。そして封止部材の縁は接着材で基板100に固定されている。これにより、封止部材と基板100で囲まれた空間は封止される。そして有機EL素子140は、この封止された空間の中に位置している。なお、封止部材はALD法で形成された膜又はCVD法で形成された無機膜であってもよい。また、封止部材は、アルミニウム膜などの水分を透過しない膜及び接着層であってもよい。この場合、封止部材は、さらに上記した無機膜を有していてもよいし、接着層に乾燥剤が含まれていてもよい。
また、発光装置10は、さらに乾燥剤を有していてもよい。乾燥剤は、例えば封止部材によって封止された空間内、例えば封止部材のうち基板100に対向する面に配置されている。
図9は、発光装置10の製造方法を示すフローチャートである。まず基板100に第1電極110となる導電膜を、例えばスパッタリング法を用いて形成する。次いで、この導電膜を、例えばフォトリソグラフィー法を利用して所定のパターンにする。これにより、第1電極110、第1端子112、及び第2端子132が形成される(ステップS10)。
次いで、第1電極110及び第1端子112上に、第3導電層162となる膜、第1導電層164となる膜、及び第2導電層166となる膜を、この順に形成する。次いで、第2導電層166となる膜の上に、マスクパターンを用いることによりレジストパターンを形成する。これにより、レジストパターンの外縁部には、上記した凹凸が形成される。そして、このレジストパターンをマスクとしてエッチングを行う。この時のエッチング液は酸性(例えばリン酸、硝酸、酢酸、及び水の混合液)である。これにより、第3導電層162、第1導電層164、及び第2導電層166の積層膜が形成される。この工程において、第2導電層166に含まれる物質及び第3導電層162に含まれる物質は、第1導電層164に含まれる物質よりも耐酸性が高く、エッチングされにくい。このため、第3導電層162及び第2導電層166の幅は、第1導電層164の幅よりも広くなる。また、レジストパターンの外縁部は複数の凹凸を有する。このため、図9に示すように導体部160の外縁部も平面形状において複数の凹凸を有する。(ステップS20)。その後、レジストパターンを除去する。
次いで、基板100の第1面102に高い圧力で洗浄液を吹きかけて洗浄する(洗浄工程1)。洗浄液としては、例えば純水が用いられる。この洗浄工程1において第2導電層166のうち第1導電層164よりも外側に位置する部分(外縁部)の少なくとも一部は、洗浄液から受ける圧力により、除去される。ここで、上記したように第2導電層166の外縁部は複数の凹凸を有するため、外縁部に凹凸が無い場合と比較して導体部160の第2導電層166の端部は除去され易い。洗浄液が第2導電層166の端部にかかる応力は、凹部や凸部で集中するため、第2導電層166の端部は除去し易い(ステップS30)。第2導電層166の端部が除去されると、図6に記載のような第1導電層164と第2導電層166に記載の断面形状となる。
その後、基板100の第1面102を、洗浄液及びブラシを用いて洗浄する(洗浄工程2)。この洗浄工程2において、洗浄液にはアルカリ性の洗浄液が用いられる(ステップS40)。なお、洗浄工程1と洗浄工程2は上述した逆の順番でも構わない。
次いで、基板100上及び第1電極110上に、絶縁層150となる絶縁膜を、例えば塗布法を用いて形成する(ステップS50)。この絶縁膜は、感光性を有している。次いで、この絶縁膜を露光及び現像する。これにより、絶縁層150が形成される。なお、現像液はアルカリ性である(ステップS60)。
次いで、有機層120及び第2電極130をこの順に形成する。有機層120が蒸着法で形成される層を含む場合、この層は、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。第2電極130も、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。その後、封止部材(図示せず)を用いて有機EL素子140を封止する。
以上、本実施形態によれば、導体部160は、第3導電層162、第1導電層164、及び第2導電層166をこの順に重ねた構成を有している。導体部160の外縁部は平面形状において複数の凹凸を有する。このため、図9のステップS30に示した洗浄工程1において、第2導電層166のうち第1導電層164から食み出ている部分は分離されやすくなっている。すなわち、ステップS30に示した洗浄工程1において、第2導電層166のうち第1導電層164から食み出ている部分は除去されやすい。従って、ステップS30以降の工程において第2導電層166に起因した異物が生成し難くなる。このためこの異物に起因する発光装置10の不具合を抑制できる。
上記実施形態において、導体部160の外縁部の複数の凹凸は、正弦波の波形状ではある。ただし、本発明はこれに限定されない。凹部と凸部が交互に連続していれば、洗浄工程1において第2導電層166の端部が除去し易くなる。具体的には図16(a)のように、三角波の波形状であっても良いし、図16(b)のように矩形波の波形状であっても良い。また、ランダムな周期で連続する波形状であっても構わない。このように導体部160の外縁部の形状を周期的にすることにより、有機EL素子140の製造工程の一部(洗浄工程S30)を利用して、図6に記載のような第1導電層164と第2導電層166の断面形状となる。
(実施例1)
図10は、実施例1に係る発光装置10の構成を示す平面図であり、実施形態における図3に対応している。本実施例に係る発光装置10は、第1端子112及び第2端子132のほぼ全面にも導体部160が形成されている点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様の構成である。
本実施例に係る発光装置10の製造方法は、実施形態に係る発光装置10の製造方法と同様である。このため、本実施例によっても、第2導電層166のうち第1導電層164から食み出ている部分(端部)は、図9のステップS30に示した洗浄工程1において除去される。従って、第2導電層166の端部が折れて異物となることを抑制できる。さらに本実施例では、第1端子112及び第2端子132の上にも導体部160が形成されている。従って、第1端子112及び第2端子132の抵抗を低くすることができる。
(実施例2)
図11は、実施例2に係る発光装置10の平面図である。図12は、図11から隔壁170、第2電極130、有機層120、及び絶縁層150を取り除いた図である。図13は図11のF−F断面図であり、図14は図11のG−G断面図であり、図15は図11のH−H断面図である。
本実施例に係る発光装置10はディスプレイであり、基板100、第1電極110、有機EL素子140、絶縁層150、複数の開口152、複数の開口154、複数の引出配線114、有機層120、第2電極130、複数の引出配線134、及び複数の隔壁170を有している。
第1電極110は、第1方向(図11におけるY方向)にライン状に延在している。そして第1電極110の端部は、引出配線114に接続している。
引出配線114は、第1電極110を第1端子112に接続する配線である。本図に示す例では、引出配線114の一端側は第1電極110に接続しており、引出配線114の他端側は第1端子112となっている。本図に示す例において、第1電極110及び引出配線114は一体になっている。そして引出配線114の上には、導体部160が形成されている。導体部160の構成は、実施形態と同様である。なお、引出配線114の一部は絶縁層150によって覆われている。
絶縁層150は、図11、及び図13〜図15に示すように、複数の第1電極110上及びその間の領域に形成されている。絶縁層150には、複数の開口152及び複数の開口154が形成されている。複数の第2電極130は、第1電極110と交差する方向(例えば直交する方向:図11におけるX方向)に互いに平行に延在している。そして、複数の第2電極130の間には、詳細を後述する隔壁170が延在している。開口152は、平面視で第1電極110と第2電極130の交点に位置している。具体的には、複数の開口152は、第1電極110が延在する方向(図11におけるY方向)に並んでいる。また、複数の開口152は、第2電極130の延在方向(図11におけるX方向)にも並んでいる。このため、複数の開口152はマトリクスを構成するように配置されていることになる。
開口154は、平面視で複数の第2電極130のそれぞれの一端側と重なる領域に位置している。また開口154は、開口152が構成するマトリクスの一辺に沿って配置されている。そしてこの一辺に沿う方向(例えば図11におけるY方向、すなわち第1電極110に沿う方向)で見た場合、開口154は、所定の間隔で配置されている。開口154からは、引出配線134の一部分が露出している。そして、引出配線134は、開口154を介して第2電極130に接続している。
引出配線134は、第2電極130と第2端子132とを電気的に接続する配線であり、第1電極110と同一の材料からなる層を有している。引出配線134の一端側は開口154の下に位置しており、引出配線134の他端側は、絶縁層150の外部に引き出されている。そして本図に示す例では、引出配線134の他端側が第2端子132となっている。そして引出配線134の上には、導体部160が形成されている。導体部160の構成は、実施形態と同様である。なお、引出配線134の一部は絶縁層150によって覆われている。
開口152と重なる領域には、有機層120が形成されている。有機層120の正孔輸送層は第1電極110に接しており、有機層120の電子輸送層は第2電極130に接している。このため、有機EL素子140は、開口152と重なる領域それぞれに位置していることになる。
なお、図13及び図14に示す例では、有機層120を構成する各層は、いずれも開口152の外側まではみ出している場合を示している。そして図11に示すように、有機層120は、隔壁170が延在する方向において、隣り合う開口152の間にも連続して形成されていてもよいし、連続して形成していなくてもよい。ただし、図15に示すように、有機層120は、開口154には形成されていない。
第2電極130は、図11、図13〜図15に示すように、第1方向と交わる第2方向(図11におけるX方向)に延在している。そして隣り合う第2電極130の間には、隔壁170が形成されている。隔壁170は、第2電極130と平行すなわち第2方向に延在している。隔壁170の下地は、例えば絶縁層150である。隔壁170は、例えばポリイミド系樹脂などの感光性の樹脂であり、露光及び現像されることによって、所望のパターンに形成されている。なお、隔壁170はポリイミド系樹脂以外の樹脂、例えばエポキシ系樹脂やアクリル系樹脂、二酸化珪素等の無機材料で構成されていても良い。
隔壁170は、断面が台形の上下を逆にした形状(逆台形)になっている。すなわち隔壁170の上面の幅は、隔壁170の下面の幅よりも大きい。このため、隔壁170を第2電極130より前に形成しておくと、蒸着法やスパッタリング法を用いて、第2電極130を基板100の一面側に形成することで、複数の第2電極130を一括で形成することができる。また、隔壁170は、有機層120を分断する機能も有している。
次に、本実施例における発光装置10の製造方法を説明する。まず、基板100上に第1電極110、引出配線114,134を形成する。これらの形成方法は、実施形態と同様である。
次いで、引出配線114上及び引出配線134上に、導体部160を形成する。導体部160の形成方法は実施形態に示したとおりであるため、導体部160の外縁部には、実施形態と同様に、平面形状において複数の凹凸が形成される。一組の凹凸と、その隣に位置する凹凸は、互いに同じ形状(例えば波形状である場合は、波長と振幅が同じ)であるのが好ましい。また、複数の導体部160が互いに平行に延在している領域において、160が延在する方向において、隣接する導体部160の凹部と凸部の位置が互いに一致することが好ましい。このようにすると、隣接する導体部160の間隔が一定になる。また、導体部160の幅が一定になる。このため、導体部160をエッチングするときにエッチング量のばらつきやエッチングの不具合によって隣接する導体部160の間の短絡や導体部160の開放等の不具合を抑制することができる。また、基板100上に導体部160を効率良く設けることができるため、発光エリアをより広く設けることがきる。
次いで、絶縁層150上に隔壁170を形成し、さらに有機層120及び第2電極130を形成する。これらの形成方法は、実施形態と同様である。
本実施例によれば、有機EL素子140を用いたディスプレイにおいて、第2導電層166の端部が折れて異物となることを抑制できる。また、第1端子112及び第2端子132の抵抗を低くすることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
110 第1電極
112 第1端子
120 有機層
130 第2電極
132 第2端子
140 有機EL素子
150 絶縁層
160 導体部
162 第3導電層
164 第1導電層
166 第2導電層

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に位置する発光素子と、
    前記基板上に位置し、前記発光素子に電気的に接続する導体部と、
    を備え、
    前記導体部は、
    第1導電層と、
    前記第1導電層上に位置する第2導電層とを有し、
    前記導体部の外縁部は平面形状において複数の凹凸を有することを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記複数の凹凸は正弦波の波形状であることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記複数の凹凸は三角波の波形状であることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記複数の凹凸は矩形波の波形状であることを特徴とする発光装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第2導電層の幅は前記第1導電層の幅よりも小さいことを特徴とする発光装置。
  6. 請求項5に記載の発光装置において、
    前記導体部は、第3導電層を有し、
    前記第2導電層は前記第3導電層上に位置し、
    前記第3導電層の幅は前記第1導電層の幅よりも大きいことを特徴とする発光装置。
  7. 請求項5又は6に記載の発光装置において、
    前記第2導電層に含まれる物質は、前記第1導電層に含まれる物質よりも耐酸性が高い発光装置。
  8. 請求項6に記載の発光装置において、
    前記第3導電層に含まれる物質は、前記第1導電層に含まれる物質よりも耐酸性が高い発光装置。
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