JP2018158997A - 熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形材料または光学フィルム - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形材料または光学フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性、光学特性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた光学用成形材料、光学フィルムの提供【解決手段】((メタ)アクリル系樹脂及びポリカーボネート系樹脂を含む樹脂組成物で、(メタ)アクリル系樹脂が、式(1)で示されるラクトン環を有する単量体(a2)由来の構造単位を含む(メタ)アクリル系共重合体を含有する、熱可塑性樹脂組成物。(R1及びR2はH又は直鎖/脂環式構造のC1〜10のアルキル基)【選択図】なし

Description

本発明は、耐熱性、光学特性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた光学用の成形材料、光学フィルムに関する。
透明性に優れていて光学材料に用いうる樹脂として、アクリル系樹脂とポリカーボネート系樹脂との樹脂組成物が知られている。このような樹脂組成物を用いた、耐熱性に優れ、位相差の絶対値が小さい(0に近い)光学材料は、偏光板保護フィルム等の光学フィルムに用いることできることが知られている。例えば、特許文献1には、光学材料に用い得る樹脂組成物として、アクリル系樹脂とポリカーボネート系樹脂との樹脂組成物が開示されている。
さらに、透明性及び耐熱性に優れていて光学材料に用いうる樹脂として、ラクトン化合物を共重合させたラクトン含有アクリル系樹脂が知られている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、特許文献1に記載されている従来の樹脂組成物を用いた光学フィルムは、耐熱性に乏しく、厚み方向位相差の絶対値が大きいという欠点を有していた。また、特許文献2にはラクトン含有アクリル系樹脂に関しては示されているものの、ラクトン含有アクリル系樹脂を他の材料とコンパウンドして特性を改善する方法については何ら示されていなかった。
特開2014−051649号公報 特許第5340542号公報
そこで、本発明の目的は、耐熱性、光学特性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた光学用成形材料、光学フィルムを提供することにある。
すなわち、本発明によれば(メタ)アクリル系樹脂(A)及びポリカーボネート系樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、(メタ)アクリル系樹脂(A)はアルキル(メタ)アクリレート系単量体(a1)由来の単量体単位と、一般式(1)で示されるラクトン環を有する単量体(a2)由来の単量体単位とを含む(メタ)アクリル系共重合体を含む、熱可塑性樹脂組成物。により閣下る課題が解決される。
(式(I)中、R1、R2は水素原子または直鎖構造もしくは脂環式構造を有するの炭素数1〜10のアルキル基を示す。)
本発明の他の態様によれば、前記(メタ)アクリル系樹脂(A)のアルキルメタクリレート系単量体(a1)の含有量が80〜99質量%であり、ラクトン系単量体(a2)の含有量が1〜20質量%である、前記熱可塑性樹脂組成物が提供される。
本発明の他の態様によれば、前記(メタ)アクリル系樹脂(A)のアルキル(メタ)アクリレート系単量体(a1)がメチルメタクリレートを含む、前記熱可塑性樹脂組成物が提供される。
本発明の他の態様によれば、前記樹脂組成物は、(メタ)アクリル系樹脂(A)とポリカーボネート系樹脂(B)の重量比が70〜99:1〜30である、前記熱可塑性樹脂組成物が提供される
本発明の他の態様によれば、前記熱可塑性樹脂組成物からなる、アクリル系光学材料が提供される。
本発明の他の態様によれば、前記熱可塑性樹脂組成物からなる、光学フィルムが提供される。
本発明の他の態様によれば、厚さ方向の位相差が−5〜5nmである、前記光学フィルムが提供される。
本発明によって耐熱性が高く、光学特性特に位相差の絶対値が小さいに優れた熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた光学材料、光学フィルムを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。
本発明によると、アクリル系樹脂及びポリカーボネート系樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物組成物が提供される。
<(メタ)アクリル系樹脂>
本発明において、(メタ)アクリル系樹脂(A)は、少なくともアルキルメタクリレート系単量体(a1)及び一般式(I)で示されるラクトン系単量体(a2)が重合されて共重合体樹脂内でそれぞれ繰返し単位として含まれる。
(式(I)中、R1、R2は水素原子または直鎖分岐構造もしくは脂環式構造を有する炭素数1〜10のアルキル基を示す。)
アルキルメタクリレート系単量体(a1)は、アルキルアクリレート系単量体及びアルキルメタクリレート系単量体を意味する。前記アルキルメタクリレート系単量体(a1)のアルキル基は、炭素数1〜10であることが好ましく、1〜4であることがより好ましい。アルキルメタクリレート系単量体(a1)はメチルメタクリレートを含むことが好ましいが、これに限定されるものではない。アルキルメタクリレート系単量体は、単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良い。
(メタ)アクリル系樹脂(A)において、前記アルキルアクリレート系単量体(a1)の含有量は80〜99質量%であることが好ましく、90〜99質量%であることがより好ましい。アルキルアクリレート系単量体(a1)の含有量が80質量%以上だと透明性に優れ、99質量%以下だと耐熱性が維持される。
ラクトン環を有する単量体(a2)は、一般式(I)で示される化合物であれば問わないが、式(I)におけるRが炭素数1〜10のアルキル基であることが好ましい。ラクトン環を有する単量体はRがメチル基であるα−メチレン−β−メチル−γ−ブチロラクトン、またはRがエチル基であるα−メチレン−β−エチル−γ−ブチロラクトンであることが好ましいが、これに限定されるものではない。ラクトン系単量体は、単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良い。
(メタ)アクリル系樹脂(A)において、前記ラクトン環を有する単量体(a2)由来の繰り返し単位の含有量が1〜20質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましい。ラクトン系共重合体(a2)が1質量%以上だと耐熱性に優れ、20重量%以下だとポリカーボネート系樹脂との相溶性に優れる。
(メタ)アクリル系樹脂(A)は、前記アルキルメタクリレート系単量体(a1)、及びラクトン系単量体(a2)以外の単量体を含んでいても良い。例えば、アルキルメタクリレートを除いたメタクリレート類、芳香族ビニル類、不飽和ニトリル類、メタクリルアミド類等が挙げられる。これらの単量体は、単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良い。
(メタ)アクリル系樹脂の製造方法としては、公知の懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法、塊状重合法等が挙げられる。アクリル系樹脂の回収が容易な点から、懸濁重合法または乳化重合法が好ましい。重合は通常、光照射や重合開始剤により開始される。重合開始剤としては、例えば2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系開始剤、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどの過酸化物系開始剤、有機過酸化物とアミン類とを組み合わせたレドックス系開始剤などの重合開始剤を用いることが好ましい。重合開始剤を用いる場合は、単量体100重量部に対して、通常0.01〜1重量部、好ましくは0.01〜0.5重量部の割合で用いられる。さらに、分子量制御のための連鎖移動剤(メチルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタンのような直鎖または分岐したアルキルメルカプタン化合物など)、架橋剤などを添加してもよい。
<ポリカーボネート樹脂>
また、本発明において、ポリカーボネート樹脂はビスフェノールA骨格を有するのポリカーボネート樹脂が好ましい。
<熱可塑性樹脂組成物>
本発明において、前記(メタ)アクリル系樹脂と前記ポリカーボネート樹脂の重量比が70〜99:1〜30であることが好ましく、90〜99:1〜10であることがより好ましい。アクリル系樹脂とポリカーボネート樹脂の重量比が99:1以上であれば耐熱性に優れ、70:30以下であれば透明性に優れる。
本発明の光学材料用樹脂組成物には、前記(メタ)アクリル系樹脂と前記ポリカーボネート樹脂以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で、一般的に用いられる各種の添加剤が添加されていてもよい。添加剤としては、例えば、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、着色剤、発泡剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、難燃剤、重合抑制剤、難燃助剤、補強剤などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。添加剤を添加する場合、その含有量は、熱可塑性樹脂組成物全量に対して、0.005〜30重量%程度が好ましい。
<成形材料およびフィルム>
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、本発明の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる光学フィルムは、位相差の絶対値が小さいという特徴を有し、光学フィルムとして適している。具体的には、フィルムの厚さ方向の面外位相差が−5〜5nmであることが好ましく、−3〜3nmであることがより好ましい。面外位相差が−5nm以上であると偏光度が制御され、画像品質低下を抑制することができる。同様に面外位相差が5nm以下であると偏光度が制御され、画像品質低下を抑制することができる。
厚さ方向の位相差の値(Rth)は下記数式1によって求めることができる。
[数1]
Rth=((nx+ny)/2−nz)×d
上記数学式1において、nxは、フィルムの面方向において、最も屈折率が大きい方向の屈折率であり、nyは、フィルムの面方向において、nx方向の垂直方向の屈折率であり、nzは、厚さ方向の屈折率であり、dは、フィルムの厚さである。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
(製造例1)ラクトン系単量体前駆体(2−メチレン−3−メチル−4−ヒドロキシブチルアルデヒド)の合成
トルエン600gに、2−ヒドロキシ−4−メチル−テトラヒドロフラン122.6gとジエタノールアミン25.2g、酢酸14.4g、37%ホルムアルデヒド水溶液112.0gを加え、60℃で5時間加熱した。反応液をトルエン600gで3回抽出し、減圧下で溶媒を留去後、減圧蒸留を経て、互変異性体を含む2−メチレン−3−メチル−4−ヒドロキシブチルアルデヒドを105.5g得た。(収率77%)
(製造例2)ラクトン系単量体(β−メチル−α−メチレン−γ−ブチロラクトン:MMBL)の合成
t−ブタノール114.1gに、互変異性体を含む2−メチレン−3−メチル−4−ヒドロキシブチルアルデヒド11.4gと4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル5.7mgを加え、次いで5%パラジウム/担体アルミナ0.57gを加えた。常圧下で反応温度70℃、反応器下部から空気を40ml/minの流量で導入した。15時間後に反応液をろ過し、ろ液の減圧濃縮、減圧蒸留を経て、α−メチレン−β−メチル−γ−ブチロラクトンを7.3g得た。(収率68%)
(製造例3)分散剤(1)の合成
撹拌機、冷却管及び温度計を備えた容量1200Lの反応容器内に、17質量%水酸化カリウム水溶液61.6質量部、メタクリル酸メチル、アクリエステルM(三菱レイヨン(株)製 商品名:アクリエステルM)19.1質量部及び脱イオン水19.3質量部を仕込んだ。次いで、反応装置内の液を室温にて撹拌し、発熱ピークを確認した後、更に4時間撹拌した。この後、反応装置内の反応液を室温まで冷却してメタクリル酸カリウム水溶液を得た。
次いで、撹拌機、冷却管及び温度計を備えた容量1050Lの反応容器内に、脱イオン水900質量部、メタクリル酸2−スルホエチルナトリウムの42質量%水溶液(三菱レイヨン(株)製商品名アクリエステルSEM−Na)60質量部、上記のメタクリル酸カリウム水溶液10質量部及びアクリエステルM12質量部を入れて撹拌し、重合装置内を窒素置換しながら、50℃に昇温した。その中に、重合開始剤として製2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(和光純薬工業(株)製、商品名:V−50)0.08質量部を添加し、更に60℃に昇温した。昇温後、アクリエステルMを0.24部/分の速度で75分間連続的に滴下した。反応溶液を60℃で6時間保持した後、室温に冷却して、透明な水溶液である固形分10質量%の分散剤(1)を得た。
(製造例4)メタクリル樹脂((メタ)アクリル系樹脂)の合成
撹拌機、冷却管及び温度計を備えた重合装置中に、脱イオン水200質量部、硫酸ナトリウム(NaSO)0.35質量部及び製造例3で製造した分散剤(1)0.20質量部を入れて撹拌して、均一な水溶液とした。次に、アルキルメタクリレート系単量体としてアクリエステルMを94質量部、及びラクトン系単量体として製造例(2)で製造したMMBLを5質量部、及びメチルアクリレート(和光純薬(株)製)を1質量部、及び連鎖移動剤として1−オクタンチオール(東京化成工業(株)製)を0.2質量部、及び重合開始剤として2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)(和光純薬工業(株)製)を0.3質量部加え、水性分散液とした。次いで、重合装置内を十分に窒素置換し、水性分散液を80℃に昇温し、重合装置の外温を保持した。重合発熱ピークが出た後、該水性分散液が80℃になった時点で、重合装置の外温を95℃に昇温し、1時間保持して重合を完結させ、水性懸濁液を得た。該水性懸濁液を40℃に冷却した後に、該水性懸濁液を濾過布で濾過し、濾過物を脱イオン水で洗浄し、60℃で16時間乾燥して、アクリル系樹脂を得た。得られたアクリル系樹脂の質量平均分子量は96000で、耐熱性は125℃であった。
(製造例5)
メタクリル樹脂((メタ)アクリル系樹脂)の合成
アルキルメタクリレート系単量体としてアクリエステルMを99質量部、及びメチルアクリレート(和光純薬(株)製)を1質量部、及び連鎖移動剤として1−オクタンチオール(東京化成工業(株)製)を0.2質量部、及び重合開始剤としてAIBNを0.3質量部用いた以外は製造例4と同様の方法にて、メタクリル樹脂((メタ)アクリル系樹脂)を得た。得られたメタクリル樹脂の質量平均分子量は110000で、耐熱性は117℃であった。
(質量平均分子量の測定)
製造例で得られたメタクリル樹脂を、東ソー社製GPC(HLC−8320)を用い、THFを溶離液に用いて測定を行い、質量平均分子量を得た。
(ヘイズ値の測定方法)
実施例及び比較例で得られた熱可塑性樹脂組成物を成形して得られるフィルムを、日本電飾社製ヘイズ値メーターNDH2000を用い、JIS K7361−1に準拠してヘイズ値を測定した。
(ガラス転移温度の測定)
実施例及び比較例で得られた熱可塑性樹脂を、SII社製DSC6220を用い、10℃/minの昇温速度で加熱し、2回目の昇温結果よりガラス転移温度を求めた。
(厚さ方向の位相差測定)
実施例及び比較例で得られた熱可塑性樹脂組成物からなるフィルムを、大塚電子社製RETS−100を用いて波長590nmにおける厚さ方向の位相差を40μm厚み換算で算出した。
(実施例1)
製造例4で得られたメタクリル樹脂とポリカーボネート(三菱エンジニアリングプラスティック社製、ユーピロンAL071)をアクリル系樹脂とポリカーボネートの重量比が100:5となるように50g計量し、東洋精機製作所社製ラボプラストミル4C150を用いて温度230度で3分間予熱させた後、回転数30rpm、混練時間5分で溶融混練を行い、熱可塑性樹脂組成物を得た。表1に得られた熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度を示す。
実施例1で得られた熱可塑性樹脂組成物を、東洋精機製作所社製ミニテストプレス10型機を用いて、ヒーター温度220℃、プレス圧2MPa、保持時間2分した後、冷却することでフィルムを得た。表1に得られたフィルムのヘイズ値の結果を示す。
実施例1で得られたフィルムを、A&D社製テンシロンを用いて、恒温槽内温度を粘弾性測定で得られたtanδ値から−20℃の温度で加温した後、延伸速度50%/min、延伸倍率1.5で自由一軸延伸を行い、延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの厚さ方向の位相差測定結果を表1に示す。
(実施例2)
製造例4で得られたメタクリル樹脂とポリカーボネートを用い、アクリル系樹脂とポリカーボネートの重量比が100:2で実施例1と同様の方法で熱可塑性樹脂組成物及びフィルム、及び延伸フィルムを得た。表1に結果を示す。
(実施例3)
製造例4で得られたメタクリル樹脂とポリカーボネートを用い、アクリル系樹脂とポリカーボネートの重量比が100:8で実施例1と同様の方法で熱可塑性樹脂組成物及びフィルム、及び延伸フィルムを得た。表1に結果を示す。
(比較例1)
製造例5で得られたメタクリル樹脂を用い、実施例1と同様の方法で熱可塑性樹脂組成物及びフィルム、及び延伸フィルムを得た。表1に結果を示す。
(比較例2)
製造例5で得られたメタクリル樹脂とポリカーボネートを用い、アクリル系樹脂とポリカーボネートの重量比が100:3で実施例1と同様の方法で熱可塑性樹脂組成物及びフィルム、及び延伸フィルムを得た。表1に結果を示す。
(比較例3)
製造例4で得られたメタクリル樹脂を用い、実施例1と同様の方法で熱可塑性樹脂組成物、及びフィルムを得た。表1に結果を示す。
表1に記載されているように、本発明の熱可塑性樹脂及びそれを用いた光学フィルムはガラス転移温度が高いことから耐熱性に優れ、また厚さ方向の位相差が0に近く光学特性に優れていることがわかる。

Claims (7)

  1. (メタ)アクリル系樹脂(A)及びポリカーボネート系樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、(メタ)アクリル系樹脂(A)はアルキル(メタ)アクリレート系単量体(a1)由来の単量体単位と、一般式(1)で示されるラクトン環を有する単量体(a2)由来の単量体単位とを含む(メタ)アクリル系共重合体を含む、熱可塑性樹脂組成物。
    (式(I)中、R1、R2は水素原子または直鎖構造もしくは脂環式構造を有するの炭素数1〜10のアルキル基を示す。)
  2. 前記(メタ)アクリル系樹脂(A)のメタ)アクリレート系単量体(a1)由来の単量体単位の含有量が80〜99質量%であり、ラクトン系単量体(a2)の含有量が1〜20質量%である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 前記アルキルメタクリレート系単量体(a1)がメチルメタクリレートである、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 前記樹脂組成物は、(メタ)アクリル系樹脂(A)とポリカーボネート系樹脂(B)の重量比が70〜99:1〜30である、請求項1〜3に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4に記載の熱可塑性樹脂組成物からなる、成形材料。
  6. 請求項1〜4に記載の熱可塑性樹脂組成物からなる、光学フィルム。
  7. 厚さ方向の位相差が−5〜5nmである、請求項5または6に記載の光学フィルム。
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