JP2018158736A - キャップユニット及びキャップ付き容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニットを提供する。【解決手段】蓋体9を手動で開閉操作するための蓋開閉機構16は、キャップ本体7に第2のヒンジ部17を介して回動自在に取り付けられると共に、蓋体9と第1の連結部18を介して連結された回動部材19と、蓋体9が通液口12を閉塞する方向に付勢する付勢部材20とを有し、回動部材19の一端側を押圧し、回動部材19が一の方向に回動操作することによって、回動部材19の回動に連動して、蓋体9が付勢部材20の付勢に抗して通液口12を開放する方向に回動される一方、回動部材19の一端側に対する押圧を解除し、回動部材19が他の方向に回動することによって、回動部材19の回動に連動して、付勢部材20により付勢された蓋体9が通液口12を閉塞する方向に回動される。【選択図】図3
Description
本発明は、キャップユニット及びキャップ付き容器に関する。
従来より、上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットがある(例えば、特許文献1を参照。)。キャップユニットの上部には、飲み口又は注ぎ口となる通液口を開閉する蓋体がヒンジ部を介して回動自在に取り付けられている。また、蓋体は、ヒンジ部に設けられた付勢部材によって開方向に付勢されている。一方、キャップユニットには、蓋体が通液口を閉塞する位置にて蓋体を固定する蓋ロック機構が設けられている。
このようなキャップユニットを備えた飲料用容器などのキャップ付き容器では、蓋ロック機構による蓋体の固定を解除することによって、蓋体が付勢部材の付勢により回動しながら、通液口が開放された状態となる。これにより、容器本体内の飲料を飲むことが可能である。
ところで、上述したキャップユニットを備えたキャップ付き容器では、付勢部材の付勢により蓋体が開方向に勢い良く回動した場合、この蓋体に付着した残液が周囲に飛散することがあった。一方、付勢部材の付勢により開方向に回動される蓋体の速度を調整することは困難である。したがって、蓋体をゆっくりと開けたり、蓋体を途中まで開けたりする操作を容器本体を持ちながら、片手で行うことは不可能である。
さらに、付勢部材の付勢に抗して蓋体を閉方向に回動させながら、蓋ロック機構により蓋体をキャップ本体に固定する操作についても、容器本体を持ちながら、片手で行うことは困難である。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、蓋体を開閉する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、通液口が設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に第1のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた状態で、前記通液口を開閉する蓋体と、
前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構とを備え、
前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体に第2のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記蓋体と第1の連結部を介して連結された回動部材と、
前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に付勢する付勢部材とを有し、
前記回動部材の一端側を押圧し、前記回動部材が一の方向に回動することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記蓋体が前記付勢部材の付勢に抗して前記通液口を開放する方向に回動される一方、
前記回動部材の一端側に対する押圧を解除し、前記回動部材が他の方向に回動することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記付勢部材により付勢された前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とするキャップユニット。
〔2〕 前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部よりも前方且つ上方側に位置する前記第2のヒンジ部を挟んで、前記回動部材の一端側が前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部とは反対側に位置し、前記回動部材の他端側が前記第1のヒンジ部側に位置し、
前記第1の連結部は、前記回動部材の他端側と前記蓋体の先端側とのうち、何れか一方側に設けられた第1の係合部と、何れか他方側に設けられた第1の被係合部とが互いに係合されることによって連結された構造を有することを特徴とする前記〔1〕に記載のキャップユニット。
〔3〕 前記キャップ本体に第3のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記蓋体と第2の連結部を介して連結されたカバー部材を備え、
前記カバー部材は、前記蓋体の回動に連動して、前記通液口の上部を覆う位置と、前記通液口の上部を開放する位置との間で回動されることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のキャップユニット。
〔4〕 前記第2の連結部は、前記カバー部材側と前記蓋体側とのうち、何れか一方側に設けられた第2の係合部と、何れか他方側に設けられた第2の被係合部とが互いに係合されることによって連結された構造を有し、
前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動することによって、前記カバー部材が前記通液口の上部を開放する方向に回動される一方、
前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動することによって、前記カバー部材が前記通液口の上部を覆う方向に回動されることを特徴とする前記〔3〕に記載のキャップユニット。
〔5〕 前記キャップ本体に対して着脱自在に取り付けられると共に、前記通液口を形成する口形成部材を備えることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
〔7〕 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする前記〔6〕に記載のキャップ付き容器。
〔1〕 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、通液口が設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に第1のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた状態で、前記通液口を開閉する蓋体と、
前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構とを備え、
前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体に第2のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記蓋体と第1の連結部を介して連結された回動部材と、
前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に付勢する付勢部材とを有し、
前記回動部材の一端側を押圧し、前記回動部材が一の方向に回動することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記蓋体が前記付勢部材の付勢に抗して前記通液口を開放する方向に回動される一方、
前記回動部材の一端側に対する押圧を解除し、前記回動部材が他の方向に回動することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記付勢部材により付勢された前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とするキャップユニット。
〔2〕 前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部よりも前方且つ上方側に位置する前記第2のヒンジ部を挟んで、前記回動部材の一端側が前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部とは反対側に位置し、前記回動部材の他端側が前記第1のヒンジ部側に位置し、
前記第1の連結部は、前記回動部材の他端側と前記蓋体の先端側とのうち、何れか一方側に設けられた第1の係合部と、何れか他方側に設けられた第1の被係合部とが互いに係合されることによって連結された構造を有することを特徴とする前記〔1〕に記載のキャップユニット。
〔3〕 前記キャップ本体に第3のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記蓋体と第2の連結部を介して連結されたカバー部材を備え、
前記カバー部材は、前記蓋体の回動に連動して、前記通液口の上部を覆う位置と、前記通液口の上部を開放する位置との間で回動されることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のキャップユニット。
〔4〕 前記第2の連結部は、前記カバー部材側と前記蓋体側とのうち、何れか一方側に設けられた第2の係合部と、何れか他方側に設けられた第2の被係合部とが互いに係合されることによって連結された構造を有し、
前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動することによって、前記カバー部材が前記通液口の上部を開放する方向に回動される一方、
前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動することによって、前記カバー部材が前記通液口の上部を覆う方向に回動されることを特徴とする前記〔3〕に記載のキャップユニット。
〔5〕 前記キャップ本体に対して着脱自在に取り付けられると共に、前記通液口を形成する口形成部材を備えることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
〔7〕 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする前記〔6〕に記載のキャップ付き容器。
以上のように、本発明によれば、蓋体を開閉する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することが可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一の実施形態として、例えば図1〜図12に示すキャップユニット1を備えたキャップ付き容器100について説明する。
本発明の一の実施形態として、例えば図1〜図12に示すキャップユニット1を備えたキャップ付き容器100について説明する。
なお、図1は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の閉塞状態を示す斜視図である。図2は、同キャップユニット1の閉塞状態を示す側面図である。図3は、同キャップユニット1の閉塞状態を示す断面図である。図4は、同キャップユニット1の閉塞状態を示す正面図である。図5は、同キャップユニット1の閉塞状態を示す上面図である。図6は、同キャップユニット1が備える蓋開閉機構16の閉塞状態を示す要部側面図である。図7は、同キャップユニット1の開放状態を示す斜視図である。図8は、同キャップユニット1の開放状態を示す側面図である。図9は、同キャップユニット1の開放状態を示す断面図である。図10は、同キャップユニット1の開放状態を示す正面図である。図11は、同キャップユニット1の開放状態を示す上面図である。図12は、同キャップユニット1が備える蓋開閉機構16の開放状態を示す要部側面図である。なお、図12では、上記図6に示す閉塞状態を仮想線(2点鎖線)で併せて示している。
本実施形態のキャップ付き容器100は、図1〜図12に示すように、本実施形態のキャップユニット1と、このキャップユニット1が着脱自在に取り付けられる容器本体2とを備えている。キャップ付き容器100は、真空断熱構造を有する容器本体2によって、この容器本体2に収容された飲料(内容物)を保温又は保冷することが可能な飲料用容器である。
具体的に、この容器本体2は、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器3及び内容器4を有し、外容器3の内側に内容器4を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器3と内容器4との間には、真空断熱層5が設けられている。真空断熱層5は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器3の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
容器本体2は、略円形状の底面部2aと、底面部2aの外周から略円筒状に起立した胴部2bと、胴部2bの上部側において縮径された略円筒状の口頸部2cとを有している。また、口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。また、口頸部2cの内周面は、胴部2bの内周面よりも縮径されている。さらに、口頸部2cの内周面には、リング状の張出部6が全周に亘って突出して設けられている。
なお、本実施形態のキャップ付き容器100は、全体として略円筒状の外観形状を有しているが、キャップ付き容器100の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
本実施形態のキャップユニット1は、容器本体2の上部開口部2dを閉塞する栓体を構成するものである。具体的に、このキャップユニット1は、キャップ本体7と、キャップ本体7に第1のヒンジ部8を介して回動自在に取り付けられた蓋体9とを備えている。
なお、以下の説明では、後述するキャップ本体7に第1のヒンジ部8を介して蓋体9が取り付けられる側をキャップ付き容器100の「後側(背面側)」とし、それとは反対側をキャップ付き容器100の「前側(正面側)」として説明する。
キャップ本体7は、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなる。キャップ本体7は、容器本体2の胴部2bと連続するように略円筒状に形成された周壁部7aと、周壁部7aの上部を閉塞する略円板状の上壁部7bとを有している。
キャップ本体7は、容器本体2の口頸部2cに螺合により着脱自在に取り付けられている。このため、周壁部7aの内周面には、雌ネジ部10が設けられている。一方、口頸部2cの外周面には、雌ネジ部10と螺合される雄ネジ部11が設けられている。
キャップ本体7の上部には、飲み口又は注ぎ口となる通液口12が設けられている。通液口12は、キャップ本体7の上部における中央付近を貫通する断面円形状の孔部12aを有している。また、通液口12は、この孔部12aから上方に向けて漸次拡径されたテーパー状の広口部12bを有している。さらに、通液口12は、この広口部12bの一端(前端)側から上壁部7bよりも上方に突出された鍔部12cを有している。キャップユニット1では、このような形状の通液口12を設けることによって、容器本体2から通液口12を通して流出される飲料(内容物)を飲み易く又は注ぎ易くすることができる。
キャップ本体7の内側の下端部には、止水パッキン13が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン13は、リング状のシール部材であり、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。一方、キャップ本体7の内側の下端部には、フランジ部7cが拡径方向に突出して設けられている。止水パッキン13は、このフランジ部7cに全周に亘って嵌め付けられている。
また、止水パッキン13の外周面には、上下方向に並ぶ複数(本実施形態では2つ)の弾性フランジ部13aが拡径方向に突出して設けられている。止水パッキン13は、容器本体2の口頸部2cにキャップ本体7が取り付けられた際に、弾性フランジ部13aが弾性変形しながら、容器本体2の張出部6に全周に亘って密着した状態となる。これにより、張出部6(容器本体2)とキャップ本体7との間を密閉することが可能となっている。
また、止水パッキン13は、下側の弾性フランジ部13aが張出部6の頂上側に接触し、上側の弾性フランジ部13aが張出部6の入側に接触することが好ましい。これにより、張出部6(容器本体2)とキャップ本体7との間の密閉性を向上させることができる。
一方、止水パッキン13は、それ自体を弾性変形させる(引っ張り伸ばす)ことによって、フランジ部7cから取り外すことが可能である。これにより、止水パッキン13とキャップ本体7とをそれぞれ別々に洗浄することができ、止水パッキン13とフランジ部7cとの間を衛生的に保つことができる。
なお、止水パッキン13については、上述した形状のものに必ずしも限定されるものではなく、例えば、弾性フランジ部13aの数については、上述した2つに限らず、1つ又は3つ以上とすることも可能である。また、止水パッキン13は、上述した弾性フランジ部13aが設けられた構成に必ずしも限定されるものではなく、その形状等について適宜変更を加えることが可能である。
第1のヒンジ部8は、キャップ本体7の後側の上面に設けられている。第1のヒンジ部8は、キャップ本体7の前後方向に沿って配置された蓋体9の基端(後端)側を回動自在に支持している。
蓋体9は、通液口12を開閉するものであり、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなる。蓋体9は、通液口12の上部を覆う蓋部9aと、通液口12の内側を閉塞する栓部9bとを有している。蓋部9aは、略平板に形成されている。栓部9bは、蓋部9aの先端側から下方に突出して設けられている。
栓部9bの先端(下端)には、蓋パッキン14が着脱自在に取り付けられている。蓋パッキン14は、有底筒状のシール部材であり、上記止水パッキン13と同様に、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。蓋パッキン14の内周面には、リング状の突部14aが全周に亘って設けられている。また、蓋パッキン14の下面は、ドーム状に形成されている。一方、栓部9bの外周面には、リング状の溝部9cが全周に亘って設けられている。
蓋パッキン14は、その内側に栓部9bを嵌め込むことによって、溝部9cに突部14aが係合された状態となる。これにより、栓部9bの先端(下端)に蓋パッキン14を取り付けることが可能となっている。
蓋パッキン14は、蓋体9がキャップ本体7の通液口12を閉塞したときに、弾性変形しながら、通液口12の孔部12aの周囲に密着した状態となる。これにより、通液口12と栓部9bとの間を密閉(閉栓)することが可能となっている。
一方、蓋パッキン14は、栓部9b(蓋体9)から取り外すことも可能である。これにより、蓋パッキン14と栓部9b(蓋体9)とをそれぞれ別々に洗浄することができ、蓋パッキン14と栓部9b(蓋体9)との間を衛生的に保つことができる。
キャップユニット1は、上記通液口12を形成する口形成部材15を備えている。口形成部材15は、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなり、上述した通液口12を構成する孔部12a、広口部12b及び鍔部12cを有している。一方、キャップ本体7の上部(上壁部7b)には、口形成部材15に対応した開口部7dが設けられている。
口形成部材15は、キャップ本体7の開口部7dに嵌め込まれた状態で、脱着機構(図示せず。)を介してキャップ本体7に着脱自在に取り付けられている。なお、脱着機構については、特に限定されるものではなく、従来より公知の機構を用いて着脱自在に取り付けることが可能である。
キャップユニット1は、蓋体9を手動で開閉操作するための蓋開閉機構16を備えている。蓋開閉機構16は、キャップ本体7に第2のヒンジ部17を介して回動自在に取り付けられると共に、蓋体9と第1の連結部18を介して連結された回動部材19と、蓋体9が通液口12を閉塞する方向に付勢する付勢部材20とを有している。
第2のヒンジ部17は、キャップ本体7の第1のヒンジ部8よりも前方且つ上方側に位置して、回動部材19における両側端の中間部を回動自在に支持している。
回動部材19は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、その前端(一端)側と後端(他端)側との間が第2のヒンジ部17を介して回動自在に支持されている。また、回動部材19の前端(一端)側は、第2のヒンジ部17を挟んでキャップ本体7の前側(第1のヒンジ部8とは反対側)に位置している。一方、回動部材19の後端(他端)側は、第2のヒンジ部17を挟んでキャップ本体7の後側(第1のヒンジ部8側)に位置している。
回動部材19は、その前端(一端)側を形成する操作部19aと、その後端(他端)側を形成する一対のアーム部19bとを有している。操作部19aは、第2のヒンジ部17の間を連結した状態で、キャップ本体7の前側の側面と対向して設けられている。一対のアーム部19bは、互いに平行に並んだ状態で、操作部19aの両側端から後方に向かって延長して設けられている。
回動部材19は、操作部19aをキャップ本体7の側面に接近する方向(一の方向)に押圧することによって、その回動方向の一方側に向けて回動操作することが可能となっている。
第1の連結部18は、一対のアーム部19bの後端(回動部材19の他端)側と蓋体9の先端側とのうち、何れか一方(本実施形態では蓋体9の先端)側に設けられた第1の係合部21と、何れか他方(本実施形態では一対のアーム部19bの後端)側に設けられた第1の被係合部22とが互いに係合されることによって連結された構造を有している。
第1の係合部21は、蓋部9a(蓋体9)の上部の両側端から外側に突出された一対の支軸21aからなる。一方、第1の被係合部22は、一対のアーム部19bの後端側において、一対の支軸21aが係合される一対のフック部22aからなる。また、一対の支軸21aは、一対のフック部22aに遊嵌されている。
なお、本実施形態では、上述した蓋体9の先端側に第1の係合部21(支軸21a)を設け、一対のアーム部19bの後端(回動部材19の他端)側に第1の被係合部22(フック部22a)を設けた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、蓋体9の先端側に第1の被係合部22(フック部22a)を設け、一対のアーム部19bの後端(回動部材19の他端)側に第1の係合部21(支軸21a)を設けた構成とすることも可能である。また、第1の係合部21と第1の被係合部22とは、上述した支軸21aがフック部22aに係合(遊嵌)される構成に限らず、互いの係合構造を適宜変更することが可能である。
付勢部材20は、キャップ本体7の上部に蓋体9と対向して設けられたバネ受部7eと、蓋体9との間に圧縮された状態で配置されたコイルバネからなり、このコイルバネによって蓋体9が通液口12を閉塞される方向に付勢している。
また、キャップユニット1は、キャップ本体7に第3のヒンジ部23を介して回動自在に取り付けられると共に、蓋体9と第2の連結部24を介して連結されたカバー部材25を備えている。カバー部材25は、後述する回動部材19の回動に連動して、鍔部12c(通液口12)の上部を覆う位置と、鍔部12c(通液口12)の上部を開放する位置との間で回動可能となっている。
第3のヒンジ部23は、キャップ本体7の第2のヒンジ部17よりも下方且つバネ受部7eの先端側に位置して設けられている。第3のヒンジ部23は、キャップ本体7の前後方向に沿って配置されたカバー部材25の基端(後端)側を回動自在に支持している。
カバー部材25は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、鍔部12c(通液口12)の上部を覆うキャップ形状を有している。
第2の連結部24は、カバー部材25側と蓋体9側とのうち、何れか一方(本実施形態ではカバー部材25)側に設けられた第2の係合部26と、何れか他方(本実施形態では蓋体9)側に設けられた第2の被係合部27とが互いに係合されることによって連結された構造を有している。
第2の係合部26は、カバー部材25の内側の互いに対向する側面(内側面)から下方に延長された一対の連結アーム26aの先端間を連結する連結軸26bからなる。一方、第2の被係合部27は、連結軸26bが係合されるフック部27aからなる。フック部27aは、蓋部9a(蓋体9)の先端から上方に向かって延長された延長片27bの上端(先端)に設けられている。また、連結軸26bは、フック部27aに遊嵌されている。
なお、本実施形態では、上述したカバー部材25側に第2の係合部26(連結軸26b)を設け、蓋体9側に第2の被係合部27(フック部27a)を設けた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、カバー部材25側に第2の被係合部27(フック部27a)を設け、蓋体9側に第2の係合部26(連結軸26b)を設けた構成とすることも可能である。また、第2の係合部26と第2の被係合部27とは、上述した連結軸26bがフック部27aに係合される構成に限らず、互いの係合構造を適宜変更することが可能である。
蓋開閉機構16では、付勢部材20の付勢に抗して回動部材19の一端(操作部19a)側を押圧することによって、回動部材19がキャップ本体7の側面に接近する方向(一の方向)に回動される。この回動部材19の回動に連動して、回動部材19の他端側が第1の連結部18を介して連結された蓋体9を付勢部材20の付勢に抗して通液口12が開放される方向(以下、開方向という。)に回動させる。同時に、蓋体9の先端側が第2の連結部24を介して連結されたカバー部材25を鍔部12c(通液口12)の上部が開放される方向に回動させる。
一方、蓋開閉機構16では、回動部材19の一端(操作部19a)側に対する押圧を解除することによって、付勢部材20の付勢により回動部材19がキャップ本体7の側面から離間する方向(他の方向)に回動される。この回動部材19の回動に連動して、上述した動作とは逆の動作、すなわち付勢部材20の付勢により蓋体9が通液口12を閉塞する方向(以下、閉方向という。)に回動される。同時に、カバー部材25が鍔部12c(通液口12)の上部を閉塞する方向に回動される。
以上のように、本実施形態のキャップユニット1では、上述した蓋開閉機構16の操作によって、蓋体9を手動で開閉することができる。また、このキャップユニット1を備えるキャップ付き容器100では、蓋体9をゆっくりと開けたり、蓋体9を途中まで開けたりする操作を容器本体2を持ちながら、片手で行うことが可能である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット1では、蓋体9を開閉する際の操作性を向上させることが可能である。したがって、このようなキャップユニット1を備えるキャップ付き容器100では、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
なお、本実施形態では、上述した蓋体9が通液口12を閉塞する方向に付勢するため、蓋体9を閉方向に付勢する付勢部材20を設けた構成となっているが、例えば、回動部材19を他の方向に付勢する付勢部材を設けた構成や、通液口12が閉塞される方向にカバー部材25を付勢する付勢部材を設けた構成とすることも可能である。
この場合も、回動部材19の一端(操作部19a)側を押圧する操作と、回動部材19の一端(操作部19a)側に対する押圧を解除する操作とによって、蓋体9を手動で開閉操作することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
すなわち、上記実施形態では、上述した真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせたキャップ付き容器100に本発明を適用した場合を例示しているが、このような真空断熱構造を有する容器本体2を備えたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
すなわち、上記実施形態では、上述した真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせたキャップ付き容器100に本発明を適用した場合を例示しているが、このような真空断熱構造を有する容器本体2を備えたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
100…キャップ付き容器 1…キャップユニット 2…容器本体 2c…口頸部 2d…上部開口部 3…外容器 4…内容器 5…真空断熱層 6…張出部 7…キャップ本体 8…第1のヒンジ部 9…蓋体 10…雌ネジ部 11…雄ネジ部 12…通液口 12c…鍔部 13…止水パッキン 14…蓋パッキン 15…口形成部材 16…蓋開閉機構 17…第2のヒンジ部 18…第1の連結部 19…回動部材 20…付勢部材 21…第1の係合部 22…第1の被係合部 23…第3のヒンジ部 24…第2の連結部 25…カバー部材 26…第2の係合部 27…第2の被係合部
Claims (7)
- 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、通液口が設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に第1のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた状態で、前記通液口を開閉する蓋体と、
前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構とを備え、
前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体に第2のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記蓋体と第1の連結部を介して連結された回動部材と、
前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に付勢する付勢部材とを有し、
前記回動部材の一端側を押圧し、前記回動部材が一の方向に回動することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記蓋体が前記付勢部材の付勢に抗して前記通液口を開放する方向に回動される一方、
前記回動部材の一端側に対する押圧を解除し、前記回動部材が他の方向に回動することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記付勢部材により付勢された前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とするキャップユニット。 - 前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部よりも前方且つ上方側に位置する前記第2のヒンジ部を挟んで、前記回動部材の一端側が前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部とは反対側に位置し、前記回動部材の他端側が前記第1のヒンジ部側に位置し、
前記第1の連結部は、前記回動部材の他端側と前記蓋体の先端側とのうち、何れか一方側に設けられた第1の係合部と、何れか他方側に設けられた第1の被係合部とが互いに係合されることによって連結された構造を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップユニット。 - 前記キャップ本体に第3のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記蓋体と第2の連結部を介して連結されたカバー部材を備え、
前記カバー部材は、前記蓋体の回動に連動して、前記通液口の上部を覆う位置と、前記通液口の上部を開放する位置との間で回動されることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャップユニット。 - 前記第2の連結部は、前記カバー部材側と前記蓋体側とのうち、何れか一方側に設けられた第2の係合部と、何れか他方側に設けられた第2の被係合部とが互いに係合されることによって連結された構造を有し、
前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動することによって、前記カバー部材が前記通液口の上部を開放する方向に回動される一方、
前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動することによって、前記カバー部材が前記通液口の上部を覆う方向に回動されることを特徴とする請求項3に記載のキャップユニット。 - 前記キャップ本体に対して着脱自在に取り付けられると共に、前記通液口を形成する口形成部材を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のキャップユニット。
- 請求項1〜5の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。 - 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする請求項6に記載のキャップ付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017055739A JP2018158736A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | キャップユニット及びキャップ付き容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017055739A JP2018158736A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | キャップユニット及びキャップ付き容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018158736A true JP2018158736A (ja) | 2018-10-11 |
Family
ID=63794893
Family Applications (1)
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JP2017055739A Pending JP2018158736A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | キャップユニット及びキャップ付き容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018158736A (ja) |
-
2017
- 2017-03-22 JP JP2017055739A patent/JP2018158736A/ja active Pending
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