JP2018158465A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で無端ベルトのテンションのバラツキを抑制することができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置本体20は、駆動プーリーと従動プーリー34とに掛け回された無端ベルト36と、従動プーリー34を保持するとともに、無端ベルト36の掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダー40と、従動プーリーホルダー40が設けられたフレーム22と、を備え、フレーム22には、従動プーリーホルダー40の移動を防止する移動防止部材44が設けられている。移動防止部材44は、円形を成し、かつ、円周の一部の径が小さく形成され、移動防止部材44は、円周の一部から突出する突出部を有し、突出部は、従動プーリーホルダー40と接触する。
【選択図】図3
【解決手段】記録装置本体20は、駆動プーリーと従動プーリー34とに掛け回された無端ベルト36と、従動プーリー34を保持するとともに、無端ベルト36の掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダー40と、従動プーリーホルダー40が設けられたフレーム22と、を備え、フレーム22には、従動プーリーホルダー40の移動を防止する移動防止部材44が設けられている。移動防止部材44は、円形を成し、かつ、円周の一部の径が小さく形成され、移動防止部材44は、円周の一部から突出する突出部を有し、突出部は、従動プーリーホルダー40と接触する。
【選択図】図3
Description
本発明は、記録装置に関する。
例えば特許文献1に記載のインクジェット式の記録装置では、インクジェットヘッドをキャリッジに搭載し、印刷時にキャリッジを無端ベルトで一方向に往復移動させている。無端ベルトは、駆動プーリーと従動プーリーとの間に架け渡されている。従動プーリーはホルダーに保持されており、このホルダーがテンションスプリングで付勢されることで無端ベルトに所定のテンションを付与している。そして、無端ベルトのジャンピング現象を防止するために、ホルダーを装置本体のガイドステーにねじで固定している。また、ホルダーとガイドステーとの間には相対位置確認用の指標を設けている。
上記のインクジェット記録装置では、所定のテンション付与のためにテンションスプリングのばね取付長さを微調整し、その後で、ホルダーをガイドステーにねじ固定している。しかし、このねじ固定の際に、ねじの締付けトルクによってホルダーが無端ベルトの掛け回し方向(上記のキャリッジの一方向)に移動すると、せっかく調整したテンションが変動してしまう。このテンションの変動量は、ホルダーの移動量が例えば0.1mm程度の僅かなものであったとしても、数N程度の大きなものになってしまうおそれがある。
この点、相対位置確認用の指標を参照すれば、ねじ固定の際にテンションが変動したかどうかを確認することができるかもしれない。しかし、0.1mm以下の調整は実際には目視が困難なため、そのような作業はしにくく、煩雑である。
本発明は、簡易な構成で無端ベルトのテンションのバラツキを抑制することができる記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る記録装置は、駆動プーリーと従動プーリーとに掛け回された無端ベルトと、従動プーリーを保持するとともに無端ベルトの掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダーと、従動プーリーホルダーが設けられたフレームと、を備え、フレームには、従動プーリーホルダーの移動を防止する移動防止部材が設けられ、移動防止部材は、円形を成し、かつ、円周の一部の径が小さく形成され、移動防止部材は、円周の一部から突出する突出部を有し、突出部は、従動プーリーホルダーと接触する。
この態様によれば、従動プーリーホルダーの移動が防止されるので、無端ベルトが掛け回された従動プーリーの移動も防止される。これにより、簡易な構成で無端ベルトのテンションのバラツキを抑制することができる。とりわけ、例えば、移動防止部材の径が大きい部分で無端ベルトに所定のテンションを設定し、径の小さい部分と突出部で従動プーリーホルダーの移動を防止する場合に、簡易な構成によって、無端ベルトのテンションのバラツキを抑制することができる。
移動防止部材において径の小さい部分は、突出部より、反時計回り側に形成されているとよい。
この態様によれば、例えば、移動防止部材を反時計回りに回転させて、移動防止部材の径の小さい部分と突出部で従動プーリーホルダーの移動を防止する場合に、簡易な構成及び操作で無端ベルトのテンションのバラツキを抑制することができる。
記録装置は、移動防止部材を保持する保持部材を有し、保持部材は、移動防止部材が接触するようにフレームに固定されるとよい。
この態様によれば、保持部材を介して移動防止部材をフレームに移動可能に設けることができる。
従動プーリーホルダーと、移動防止部材とが接触する部分に階段形状が設けられているとよい。
この態様によれば、記録装置の使用中に無端ベルトのテンションが変動したとしても、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。例えば、階段形状における上の部分で従動プーリーホルダーの移動を防止しているときにテンションが変動し、従動プーリーホルダーと移動防止部材との接触関係に変化が起きたとしても、今度は階段形状における下の部分で従動プーリーホルダーの移動を防止することが可能となる。
移動防止部材は、自重で回動するとよい。
この態様によれば、記録装置の使用中に無端ベルトのテンションが変動した際に、移動防止部材が自動的に対応することができる。また、移動防止部材を回動させるための部品が不要となるので、部品点数を削減でき、構成を簡素化することができる。
従動プーリーホルダーは、上方に突出する所定の角度を有する突出部を備え、移動防止部材は、従動プーリーホルダーに接触する部分も角度が形成されているとよい。
この態様によれば、上記同様に、記録装置の使用中に無端ベルトのテンションが変動した際に、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。例えば、突出部の角度のついたある部分で従動プーリーホルダーの移動を防止しているときにテンションが変動し、従動プーリーホルダーと移動防止部材との接触関係に変化が起きたとしても、今度は突出部の角度のついた別の部分で従動プーリーホルダーの移動を防止することが可能となる。
従動プーリーホルダーは、上方及び横方向に突出する突出部があり、移動防止部材との隙間があくと移動防止部材が自重で下がる構成であるとよい。
この態様によれば、上記同様に、記録装置の使用中に無端ベルトのテンションが変動した際に、移動防止部材が自動的に対応し、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。
本発明の別の態様に係る記録装置は、無端ベルトにテンションを付与する方向に従動プーリーホルダーを付勢する付勢機構を備え、移動防止部材は、従動プーリーホルダーの第1の部分を介して無端ベルトに所定のテンションを設定するテンション設定部と、従動プーリーホルダーが駆動プーリー側へ所定距離を超えて移動することを防止する移動防止部と、を有し、移動防止部材は、テンション設定部が第1の部分に接触して所定のテンションを設定するテンション設定位置と、テンション設定部が第1の部分に非接触となって、移動防止部が第1の部分に所定距離を存して対峙する移動防止位置と、を少なくとも含む範囲でフレームに対して移動可能に構成されているとよい。
この態様によれば、移動防止部材にテンション設定部及び移動防止部を設けるという簡易な構成により、無端ベルトへの所定のテンションの設定と、従動プーリーホルダーの駆動プーリー側への所定距離を超えた移動の防止と、の両立を実現することができる。とりわけ、従動プーリーホルダーの駆動プーリー側への所定距離を超えた移動が防止されるため、例えば保持部材をねじ固定して移動防止部材をフレームに設ける際に従動プーリーホルダーが動いたとしても、設定した所定のテンションの変動を抑制することができ、また、例えば記録装置の使用中には無端ベルトのジャンピング現象の発生を防止することができる。
移動防止部材は、円周上に、テンション設定部及び移動防止部を形成しており、移動防止部は、テンション設定部よりも、円周の半径が小さい面であり、移動防止部材は、円周の円の中心を回転中心としてフレームに対して回転可能に構成されているとよい。
この態様によれば、テンション設定部を従動プーリーホルダーの第1の部分に接触させて所定のテンションを設定した後、移動防止部材を回転させると、移動防止部が従動プーリーホルダーの第1の部分に所定距離(半径の差分)存して対峙する。このように、移動防止部材に異なる半径の面を設けるという簡単な構成のもとで、移動防止部材を回転させるという簡易な操作によって、無端ベルトのテンションの変動を抑制することができる。
移動防止部材は、円周の一部から径方向外側に突出する突出部を有しており、突出部は、移動防止部材がテンション設定位置にあるときに従動プーリーホルダーと非接触であり、移動防止部材が回転して移動防止位置に移動したときに従動プーリーホルダーに接触するとよい。
この態様によれば、移動防止部材がテンション設定位置から移動防止位置に回転して移動した後は、移動防止位置からさらに回転することが突出部によって規制される。これにより、移動防止位置において上記の所定距離を保つことができる。
突出部、移動防止部及びテンション設定部は、この順番で、円周上に形成されているとよい。
この態様によれば、移動防止部材を一方向に所定角度ずつ回転させることで、所定のテンションの設定と従動プーリーホルダーの移動防止とを行うことができる。
記録装置は、フレームに固定されると共に、移動防止部材をフレームに対して回転可能に保持する保持部材をさらに備えるとよい。
この態様によれば、保持部材を介して移動防止部材をフレームに移動可能に設けることができる。
本発明のまた別の態様に係る記録装置は、駆動プーリーと従動プーリーとに掛け回された無端ベルトと、従動プーリーを保持するとともに、無端ベルトの掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダーと、従動プーリーホルダーが設けられたフレームと、を備え、フレームには、従動プーリーホルダーの移動を防止する移動防止部材が設けられ、記録装置は、無端ベルトにテンションを付与する方向に従動プーリーホルダーを付勢する付勢機構を備え、従動プーリーホルダーは、階段形状部分を有し、移動防止部材は、階段形状部分の一部に接触して無端ベルトに所定のテンションを設定すると共に、所定のテンションが増加方向に変動した場合には自重により移動して階段形状部分の別の部分に接触し、従動プーリーホルダーが駆動プーリー側へ移動することを防止するとよい。
この態様によれば、記録装置の使用中に無端ベルトのテンションが変動したとしても、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。具体的には、階段形状部分の一部で所定のテンションを設定して従動プーリーホルダーの移動を防止しているときにテンションが変動し、従動プーリーホルダーと移動防止部材との接触関係に変化が起きたとしても、今度は階段形状部分における別の部分で従動プーリーホルダーの更なる移動を防止することが可能となる。このような移動防止部材の動作がその自重によりなされるため、移動防止部材を移動させるための部品が不要となり、構成を簡素化することができる。
本発明のさらに別の態様に係る記録装置は、駆動プーリーと従動プーリーとに掛け回された無端ベルトと、従動プーリーを保持するとともに、無端ベルトの掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダーと、従動プーリーホルダーが設けられたフレームと、を備え、フレームには、従動プーリーホルダーの移動を防止する移動防止部材が設けられ、記録装置は、無端ベルトにテンションを付与する方向に従動プーリーホルダーを付勢する付勢機構を備え、従動プーリーホルダーは、所定の角度を有するくさび部分を有し、移動防止部材は、くさび部分に接触するくさび部分を有し、移動防止部材のくさび部分は、従動プーリーホルダーのくさび部分に接触して無端ベルトに所定のテンションを設定すると共に、所定のテンションが増加方向に変動した場合には従動プーリーホルダーのくさび部分に接触しながら自重により移動して、従動プーリーホルダーが駆動プーリー側へ移動することを防止するとよい。
この態様によれば、上記同様に、記録装置の使用中に無端ベルトのテンションが変動したとしても、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。具体的には、くさび部分同士を互いに接触させて所定のテンションを設定して従動プーリーホルダーの移動を防止しているときにテンションが変動し、従動プーリーホルダーと移動防止部材との接触関係に変化が起きたとしても、くさび部分同士の接触位置がずれることで従動プーリーホルダーの更なる移動を防止することが可能となる。このような移動防止部材の動作がその自重によりなされるため、移動防止部材を移動させるための部品が不要となり、構成を簡素化することができる。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。また、図において適宜示すX−Y−Z座標系に関しては、X方向が無端ベルトの掛け回し方向又は記録ヘッドの走査方向を、Y方向が装置奥行き方向を、Z方向が重力方向を示している。
<第1実施形態>
図1〜2に示すように、記録装置10は、媒体セット部12、ハウジング14及びカバー16を備えている。媒体セット部12は、用紙や光ディスクなどの被記録媒体をセット可能に構成されている。また、媒体セット部12は、セットした被記録媒体をY方向に移動可能に構成されている。ハウジング14及びカバー16の内部には、装置本体20が設けられており、カバー16が装置本体20に対して開閉可能に構成されている。図3に示すように、装置本体20は、フレーム22と、フレーム22のY方向正面側に配されたキャリッジ24と、キャリッジ24をX方向に往復移動させるキャリッジ駆動機構26と、を備えている。キャリッジ24には、被記録媒体に対して記録を行う1つ又は複数の記録ヘッド(図示省略)が搭載されている。記録ヘッドは、例えばピエゾ方式により駆動されることで、下面の複数のノズルから所定量の液体を下方の被記録媒体に向けて吐出する。記録ヘッドの数は、記録装置10で用いる液体の数や種類に応じて変えることができる。例えば、記録装置10がカラー印刷可能なインクジェットプリンタの場合、4色のインクに対応して4つの記録ヘッドが用いられる。キャリッジ24には、記録ヘッドに供給する液体を収容する液体収容体を搭載することも可能である。
図1〜2に示すように、記録装置10は、媒体セット部12、ハウジング14及びカバー16を備えている。媒体セット部12は、用紙や光ディスクなどの被記録媒体をセット可能に構成されている。また、媒体セット部12は、セットした被記録媒体をY方向に移動可能に構成されている。ハウジング14及びカバー16の内部には、装置本体20が設けられており、カバー16が装置本体20に対して開閉可能に構成されている。図3に示すように、装置本体20は、フレーム22と、フレーム22のY方向正面側に配されたキャリッジ24と、キャリッジ24をX方向に往復移動させるキャリッジ駆動機構26と、を備えている。キャリッジ24には、被記録媒体に対して記録を行う1つ又は複数の記録ヘッド(図示省略)が搭載されている。記録ヘッドは、例えばピエゾ方式により駆動されることで、下面の複数のノズルから所定量の液体を下方の被記録媒体に向けて吐出する。記録ヘッドの数は、記録装置10で用いる液体の数や種類に応じて変えることができる。例えば、記録装置10がカラー印刷可能なインクジェットプリンタの場合、4色のインクに対応して4つの記録ヘッドが用いられる。キャリッジ24には、記録ヘッドに供給する液体を収容する液体収容体を搭載することも可能である。
図3〜4に示すように、キャリッジ駆動機構26は、モーター30、駆動プーリー32及び従動プーリー34を備えている。また、キャリッジ駆動機構26は、駆動プーリー32と従動プーリー34とに掛け回された無端ベルト36と、無端ベルト36のテンションを設定するテンション設定機構38と、を備えている。モーター30は、フレーム22のY方向背面に固定されている一方、駆動プーリー32、従動プーリー34、無端ベルト36及びテンション設定機構38は、フレーム22のY方向正面側に配置されている。また、モーター30及び駆動プーリー32は、キャリッジ24の往復移動領域(X方向)の一端側に配置されている一方、従動プーリー34は、キャリッジ24の往復移動領域(X方向)の他端側に配置されている。
モーター30は、その出力軸(図示省略)が正方向及び逆方向にそれぞれ回転可能に構成されている。モーター30の出力軸は、フレーム22のY方向正面側に配置されていて、駆動プーリー32に取り付けられている。駆動プーリー32は、モーター30により正逆の各方向に回転駆動させられる。従動プーリー34は、駆動プーリー32よりも大きな半径を有し、駆動プーリー32の回転が無端ベルト36を介して伝達されることで回転する。無端ベルト36は、ベルト内面に複数の歯を有する歯付ベルトからなり、この複数の歯にかみ合うように、駆動プーリー32の外周面には複数の歯(図示省略)が形成されている。また、無端ベルト36は、Z方向上側においてベルトの掛け回し方向(X方向)に延びる第1の経路36aと、Z方向下側において同方向に延びる第2の経路36bと、を有している。第1の経路36aと第2の経路36bとは互いに隙間を存して対向しており、このどちらか一方にキャリッジ24が取り付けられている。このような構成により、モーター30が駆動プーリー32を正逆回転させると、キャリッジ24が無端ベルト36に牽引されてX方向に往復移動する。
図3及び5に示すように、テンション設定機構38は、従動プーリー34(図5では省略)を保持する従動プーリーホルダー40(以下、単に「ホルダー40」という。)と、付勢機構としてのテンションばね42と、移動防止部材44と、を備えている。ホルダー40は、無端ベルト36の掛け回し方向(X方向)に移動可能にフレーム22のY方向正面側に設けられている。ホルダー40は、従動プーリー34を回転自由に保持する保持部50と、テンションばね42を受けるばね受け部52と、移動防止部材44に当接可能な当接部54(第1の部分)と、を有している。保持部50及び当接部54は、ホルダー40の長手方向(X方向)の一端部と他端部とにそれぞれ設けられ、この中間部にばね受け部52が設けられている。テンションばね42は、無端ベルト36にテンションを付与する方向、すなわち駆動プーリー32から離れる方向にホルダー40を付勢する。テンションばね42の一端はばね受け部52によって受けられ、テンションばね42の他端はフレーム22に設けられたばね受け部60によって受けられている。このように、ホルダー40のばね受け部52とフレーム22のばね受け部60との間にテンションばね42を介在させることで、テンションばね42がホルダー40及び従動プーリー34を介して無端ベルト36にテンションを付与している。
ここで、無端ベルト36のテンションは極力小さいほうが、モーター30の駆動負荷を小さくでき、しかも、定格の小さいモーター30を用いることができるため、装置小型化の観点から好ましい。一方、テンションが小さすぎると、キャリッジ24の移動に伴って従動プーリー34(ホルダー40)が駆動プーリー32側に引き寄せられた際に第2の経路36bに弛みが生じ、ジャンピング現象が誘発される。このような装置小型化とジャンピング現象の防止との両立を図るべく、移動防止部材44によって、ホルダー40が駆動プーリー32側へ移動することを防止している。
図6、7A及び7Bに示すように、移動防止部材44は、円形のリング部81と、リング部81から突出した突出部82と、を有している。リング部81の中央には、段付きの円形開口84が形成されている。リング部81の外周面には、テンション設定部85、移動防止部86及びダミー部87が形成されている。テンション設定部85は、ホルダー40の当接部54を介して無端ベルト36に所定のテンションを設定する部分である。移動防止部86は、ホルダー40が駆動プーリー32側へ所定距離を越えて移動することを防止する部分である。ダミー部87は、突出部82を挟んでテンション設定部85と反対側に形成された部分であり、テンション設定部85と同様の形状となっている。突出部82、移動防止部86、テンション設定部85及びダミー部87は、この順番で、移動防止部材44の円周上に位置する。また、移動防止部材44において、突出部82は円周の一部から径方向外側に突出するブロック部位として形成されている一方で、テンション設定部85、移動防止部86及びダミー部87は、移動防止部材44の円周上の面として形成されている。テンション設定部85、移動防止部86及びダミー部87は、いずれも、円周の半径の中心が円形開口84の中心となっているが、テンション設定部85と移動防止部86とは、円周の半径が異なっている。具体的には、テンション設定部85における円周の半径は、移動防止部86における円周の半径よりもわずかに大きく形成されている。一例を挙げると、両者の寸法差は0.1mmであり、テンション設定部85の半径は12.00mmであり、移動防止部86の半径は11.9mmである。
図6に示すように、移動防止部材44は、保持部材90によって、フレーム22に回転可能に保持される。保持部材90は、移動防止部材44の段付きの円形開口84に配置され、フレーム22にねじ100で固定される。図8A及び8Bに示すように、保持部材90は、段付きの円形開口84に対応して、小径部91及び大径部92を有している。小径部91及び大径部92の円の中心は、互いに一致し、かつ、円形開口84の中心と一致する。小径部91及び大径部92の外周面は、円周面で形成されている。小径部91の中央には長孔93が形成されており、長孔93の長手方向はZ方向となっている。大径部92の中央には、長孔93につながる座ぐり穴95が形成されている。保持部材90をねじ100(図6参照)でフレーム22に固定した状態では、ねじ100の首部が長孔93を挿通し、ねじ100の頭部が座ぐり穴95の底面に着座するようになっている。この固定した状態では、移動防止部材44は、上記円の中心を回転中心として回転可能に小径部91に保持されると共に、フレーム22から離れる方向への抜け落ちが大径部92によって阻止される。
以上のような構成により、移動防止部材44は、図5に示すテンション設定位置と、図6に示す移動防止位置とを少なくとも含む範囲でフレーム22に対して回転可能(移動可能)に構成されている。図5に示すテンション設定位置は、記録装置10の組み立て時など、無端ベルト36に所定のテンションを最初に設定する際に使用される位置となる。一方、図6に示す移動防止位置は、記録装置10の使用時における位置となる。具体的に説明する。
まず、図5に示すテンション設定位置では、移動防止部材44のテンション設定部85がホルダー40の当接部54に接触する。この状態が、無端ベルト36に所定のテンションを設定することになる。この状態において、ねじ100によって保持部材90をフレーム22に固定させ、移動防止部材44をフレーム22に回転可能に設ける。上記のとおり、保持部材90にねじ100のための穴として長孔93を形成しているので、必要に応じて移動防止部材44及び保持部材90をZ方向にずらすことで、テンション設定部85が当接部54に確実に接触するように調整することができる。図5に示すテンション設定位置では、テンション設定部85を除き、移動防止部材44の他の部位(突出部82など)はホルダー40と非接触となる。
次に、図6に示す移動防止位置にするには、移動防止部材44を反時計回りに回転させる。このとき、例えばピンセットで移動防止部材44の突出部82をつまんで回転させる。図6に示す移動防止位置に移行すると、移動防止部材44は、テンション設定部85がホルダー40の当接部54に非接触となって、移動防止部86が当接部54に所定距離を存して対峙することになる。これは、移動防止部86はテンション設定部85よりも円周の半径が小さいからである。すなわち、図6に示す移動防止位置では、移動防止部86と当接部54との間に所定距離(上記の一例では半径方向に0.1mmの隙間)ができることになる。この隙間によって、仮に保持部材90のねじ固定の際にホルダー40が動いたとしても、無端ベルト36の変動を抑制することができる。また、記録装置10の使用時(キャリッジ24の移動時)に、ホルダー40が駆動プーリー32側へ移動したとしても、ホルダー40の当接部54が移動防止部86に突き当たるため、ホルダー40が駆動プーリー32側へ所定距離(上記の一例では半径方向に0.1mmの隙間)を超えて移動することが移動防止部86によって防止される。これにより、無端ベルト36のジャンピング現象の発生を防止することができる。さらに、図6に示す移動防止位置では、突出部82がホルダー40の上面40aに接触する。すなわち、移動防止部材44の突出部82は、図5に示すテンション設定位置ではホルダー40と非接触であったが、そこから移動防止部材44が回転して図6の移動防止位置に移動したときには、ホルダー40上面40aに接触する。これにより、移動防止部材44のこれ以上の回転が規制されるので、上記の所定距離(隙間)を目標通りに保つことができる。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、移動防止部材44で無端ベルト36のテンションの変動を抑制することができる。とりわけ、移動防止部材44にテンション設定部85及び移動防止部86を設けるという簡易な構成により、無端ベルト36への所定のテンションの設定と、ホルダー40の駆動プーリー32側への所定距離を超えた移動の防止と、の両立を実現することができる。特に、ホルダー40の駆動プーリー32側への所定距離を超えた移動が防止されるため、保持部材90をフレーム22にねじ100で固定する際にホルダー40が動いたとしても、設定した所定のテンションの変動を抑制することができると共に、記録装置10の使用中に無端ベルト36のジャンピング現象の発生を防止することができる。また、無端ベルト36への所定のテンションの設定に際して、従来のような目盛での調整を不要とすることができるので、テンション設定のための作業を簡素化することができる。
とりわけ、移動防止部材44をフレーム22に対して回転可能とさせ、移動防止部材44の外周面に半径差を設けることでテンション設定部85及び移動防止部86を形成している。これにより、移動防止部材44等の組み付け時に、テンション設定部85をホルダー40の当接部54に接触させて所定のテンションを設定した後、移動防止部材44を一方向に所定角度だけ回転させることで、移動防止部86を当接部54に所定距離(半径の差分)存して対峙させることができる。すなわち、移動防止部材44の簡易な構成と簡易な操作により、無端ベルト36のテンションの変動を抑制することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態の構成のうち、ホルダー40の当接部54、移動防止部材44及び保持部材90に関して、主として異なっている。
第2実施形態では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態の構成のうち、ホルダー40の当接部54、移動防止部材44及び保持部材90に関して、主として異なっている。
図9に示すように、ホルダー40の当接部54は、階段形状部分200を有している。階段形状部分200は、Z方向に延在するように形成されているが、一番上のステップ部が従動プーリー34側に配されている。換言すると、階段形状部分200は、一番上のステップ部を従動プーリー34側に、一番下のステップ部を駆動プーリー32(図9では省略)側に形成した複数のステップ部から構成されている。
移動防止部材244は、軸部250を中心に回転可能にフレーム22に固定されている。移動防止部材244は、軸部250が形成された本体部252と、本体部252から従動プーリー34側に向かって斜め上方に延びるアーム部254と、本体部252の従動プーリー34側の面に形成された規制部256と、を有している。規制部256は、ホルダー40の当接部54に対向して配置され、階段形状部分200の各ステップ部に接触可能に構成されている。移動防止部材244は、軸部250を介してフレーム22に固定され、自由状態では、アーム部254の重さにより軸部250を中心に反時計回りに回転(回動)するようになっている。
無端ベルト36(図9では省略)に所定のテンションを設定する場合には、移動防止部材244の規制部256をホルダー40の階段形状部分200のいずれかのステップ部に接触させる。この状態において、移動防止部材244をフレーム22に回転可能に取り付ける。これにより、所定のテンションが設定される。この設定した所定のテンションが記録装置10の使用中に増加方向に変動すると、ホルダー40は従動プーリー34側へ引き込まれ、移動防止部材244が自重により回転(移動)する。すると、移動防止部材244の規制部256が階段形状部分200の別のステップ部(テンション設定時よりも下側のステップ部)に接触し、ホルダー40が駆動プーリー32側へ移動することが防止される。移動防止部材244は、無端ベルト36が伸びた場合、それに対応した位置まで回転し、ホルダー40が駆動プーリー32側へ移動することを防止する。
本実施形態によれば、記録装置10の使用中に無端ベルト36のテンションが変動したとしても、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。特に、無端ベルト36のテンションが変動した際に移動防止部材244が自重により自動的に対応することができるので、移動防止部材244を移動させるための部品が不要となり、全体の構成を簡素化することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態では第2実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
第3実施形態では第2実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10A及び10Bに示すように、ホルダー40の当接部54は、所定の角度を有するくさび部分300(突出部)を有している。くさび部分300は、上方にかけて従動プーリー34側に傾くように、ホルダー40から上方に突出している。くさび部分300のY方向奥側端面は、フレーム22に面接触している。
移動防止部材344は、くさび部分350及びスライド溝352を有している。くさび部分350は、くさび部分300と同じ所定の角度を有しており、くさび部分300に接触する。スライド溝352は、Z方向に延びる長溝として形成されている。フレーム22には、スライド溝352に係合する突起状のスライドガイド354が形成されている。移動防止部材344は、自重により、スライド溝352がスライドガイド354に案内されながら、下方向に移動する。
ここで、くさび部分350の所定の角度は例えば7.5°で、くさび部分同士300、350の摩擦係数は0.14以上に設定されており、これにより、移動防止部材344が上方向に移動しないように構成されている。なお、くさび部分350の角度(摩擦角θ)は、物体の質量に関係なく、θ=arctan μという式で求まるものである。μは摩擦係数である。摩擦角(θ)と摩擦係数(μ)の関係は図11に示すとおりであり、移動防止部材344が上方向に移動しない限り、くさび部分350の所定の角度及びくさび部分同士300、350の摩擦係数を適宜設計変更することができる。
無端ベルト36(図10A及び10Bでは省略)に所定のテンションを設定する場合には、図10Aに示すように、上限方向にスライドさせた移動防止部材344のくさび部分350をホルダー40のくさび部分300に接触させる。これにより、所定のテンションが設定される。この設定した所定のテンションが記録装置10の使用中に増加方向に変動すると、ホルダー40は従動プーリー34側へ引き込まれ、図10Bに示すように、移動防止部材344のくさび部分350がホルダー40のくさび部分300に接触しながら、移動防止部材344が自重により下方向に移動する。くさび部分同士300、350が接触しているので、ホルダー40が駆動プーリー32(図10A及び10Bでは省略)側へ移動することが防止される。
本実施形態によれば、第2実施形態と同様に、記録装置10の使用中に無端ベルト36のテンションが変動したとしても、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。特に、無端ベルト36のテンションが変動した際に移動防止部材344が自重により自動的に対応することができるので、移動防止部材344を移動させるための部品が不要となり、全体の構成を簡素化することができる。
<第3実施形態の変形例>
この変形例では、第3実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
この変形例では、第3実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図12A及び12Bに示すように、ホルダー40の当接部54は、くさび部分300に加え、くさび部分300よりもY方向手前側に駆動プーリー32(図12A及び12Bでは省略)側に突出するガイド部分400を有している。すなわち、ホルダー40は、上方及び横方向に突出する突出部として、くさび部分300及びガイド部分400を有している。移動防止部材444は、くさび部分350を有するプレート部材として形成されている。移動防止部材444は、自重により、Y方向奥側の端面に形成したガイド部材(図示省略)がフレーム22の溝450に案内されながら、下方向に移動する。
無端ベルト36(図12A及び12Bでは省略)に所定のテンションを設定する場合には、図12Aに示すように、上限方向にスライドさせた移動防止部材444のくさび部分350をホルダー40のくさび部分300に接触させる。これにより、所定のテンションが設定される。この設定した所定のテンションが記録装置10の使用中に増加方向に変動すると、ホルダー40は従動プーリー34側へ引き込まれ、移動防止部材444との隙間があくと、図12Bに示すように、移動防止部材444のくさび部分350がホルダー40のくさび部分300に接触しながら、移動防止部材444が自重により下方向に移動する。くさび部分同士300、350が接触しているので、ホルダー40が駆動プーリー32側へ移動することが防止される。したがって、上記同様に、記録装置10の使用中に無端ベルト36のテンションが変動したとしても、製品間でのテンションのばらつきを抑制することができる。
以上説明した各実施形態及び変形例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。各実施形態及び変形例が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。さらに、上述した構成は、記録装置のみならず、読取装置(スキャナー)にも用いることができる。例えば、画像読み取りセンサーを備えるキャリッジの移動機構に用いることができる。
10…記録装置、12…媒体セット部、14…ハウジング、16…カバー、20…装置本体、22…フレーム、24…キャリッジ、26…キャリッジ駆動機構、30…モーター、32…駆動プーリー、34…従動プーリー、36…無端ベルト、36a…第1の経路、36b…第2の経路、38…テンション設定機構、40…従動プーリーホルダー、40a…上面、44…移動防止部材、50…保持部、52…ばね受け部、54…当接部、60…ばね受け部、81…リング部、82…突出部、84…円形開口、85…テンション設定部、86…移動防止部、87…ダミー部、90…保持部材、91…小径部、92…大径部、93…長孔、95…座ぐり穴、200…階段形状部分、244…移動防止部材、250…軸部、252…本体部、254…アーム部、256…規制部、300…くさび部分、344…移動防止部材、350…くさび部分、352…スライド溝、354…スライドガイド、400…ガイド部分、444…移動防止部材、450…溝
Claims (14)
- 駆動プーリーと従動プーリーとに掛け回された無端ベルトと、
前記従動プーリーを保持するとともに、前記無端ベルトの掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダーと、
前記従動プーリーホルダーが設けられたフレームと、を備え、
前記フレームには、前記従動プーリーホルダーの移動を防止する移動防止部材が設けられ、
前記移動防止部材は、円形を成し、かつ、円周の一部の径が小さく形成され、
前記移動防止部材は、前記円周の一部から突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記従動プーリーホルダーと接触する、記録装置。 - 前記移動防止部材において径の小さい部分は、前記突出部より、反時計回り側に形成されている、請求項1に記載の記録装置。
- 前記移動防止部材を保持する保持部材を有し、
前記保持部材は、前記移動防止部材が接触するように前記フレームに固定される、請求項1又は2に記載の記録装置。 - 前記従動プーリーホルダーと、前記移動防止部材とが接触する部分に階段形状が設けられている、請求項1に記載の記録装置。
- 前記移動防止部材は、自重で回動する、請求項4に記載の記録装置。
- 前記従動プーリーホルダーは、上方に突出する所定の角度を有する突出部を備え、前記移動防止部材は、前記従動プーリーホルダーに接触する部分も角度が形成されている、請求項1に記載の記録装置。
- 前記従動プーリーホルダーは、上方及び横方向に突出する突出部があり、前記移動防止部材との隙間があくと前記移動防止部材が自重で下がる構成である、請求項1に記載の記録装置。
- 前記無端ベルトにテンションを付与する方向に前記従動プーリーホルダーを付勢する付勢機構を備え、
前記移動防止部材は、前記従動プーリーホルダーの第1の部分を介して前記無端ベルトに所定のテンションを設定するテンション設定部と、前記従動プーリーホルダーが前記駆動プーリー側へ所定距離を超えて移動することを防止する移動防止部と、を有し、
前記移動防止部材は、
前記テンション設定部が前記第1の部分に接触して前記所定のテンションを設定するテンション設定位置と、
前記テンション設定部が前記第1の部分に非接触となって、前記移動防止部が前記第1の部分に前記所定距離を存して対峙する移動防止位置と、
を少なくとも含む範囲で前記フレームに対して移動可能に構成されている、請求項1に記載の記録装置。 - 前記移動防止部材は、円周上に、前記テンション設定部及び前記移動防止部を形成しており、
前記移動防止部は、前記テンション設定部よりも、前記円周の半径が小さい面であり、
前記移動防止部材は、前記円周の円の中心を回転中心として前記フレームに対して回転可能に構成されている、請求項8に記載の記録装置。 - 前記移動防止部材は、前記円周の一部から径方向外側に突出する突出部を有しており、
前記突出部は、前記移動防止部材が前記テンション設定位置にあるときに前記従動プーリーホルダーと非接触であり、前記移動防止部材が回転して前記移動防止位置に移動したときに前記従動プーリーホルダーに接触する、請求項9に記載の記録装置。 - 前記突出部、前記移動防止部及び前記テンション設定部は、この順番で、前記円周上に形成されている、請求項10に記載の記録装置。
- 前記フレームに固定されると共に、前記移動防止部材を前記フレームに対して回転可能に保持する保持部材をさらに備えた、請求項9から11のいずれか一項に記載の記録装置。
- 駆動プーリーと従動プーリーとに掛け回された無端ベルトと、
前記従動プーリーを保持するとともに、前記無端ベルトの掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダーと、
前記従動プーリーホルダーが設けられたフレームと、を備え、
前記フレームには、前記従動プーリーホルダーの移動を防止する移動防止部材が設けられ、
前記無端ベルトにテンションを付与する方向に前記従動プーリーホルダーを付勢する付勢機構を備え、
前記従動プーリーホルダーは、階段形状部分を有し、
前記移動防止部材は、
前記階段形状部分の一部に接触して前記無端ベルトに所定のテンションを設定すると共に、
前記所定のテンションが増加方向に変動した場合には自重により移動して前記階段形状部分の別の部分に接触し、前記従動プーリーホルダーが前記駆動プーリー側へ移動することを防止する、記録装置。 - 駆動プーリーと従動プーリーとに掛け回された無端ベルトと、
前記従動プーリーを保持するとともに、前記無端ベルトの掛け回し方向に移動可能に設けられた従動プーリーホルダーと、
前記従動プーリーホルダーが設けられたフレームと、を備え、
前記フレームには、前記従動プーリーホルダーの移動を防止する移動防止部材が設けられ、
前記無端ベルトにテンションを付与する方向に前記従動プーリーホルダーを付勢する付勢機構を備え、
前記従動プーリーホルダーは、所定の角度を有するくさび部分を有し、
前記移動防止部材は、前記くさび部分に接触するくさび部分を有し、
前記移動防止部材の前記くさび部分は、
前記従動プーリーホルダーの前記くさび部分に接触して前記無端ベルトに所定のテンションを設定すると共に、
前記所定のテンションが増加方向に変動した場合には前記従動プーリーホルダーの前記くさび部分に接触しながら自重により移動して、前記従動プーリーホルダーが前記駆動プーリー側へ移動することを防止する、記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017055811A JP2018158465A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017055811A JP2018158465A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 記録装置 |
Publications (1)
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JP2018158465A true JP2018158465A (ja) | 2018-10-11 |
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ID=63795299
Family Applications (1)
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JP2017055811A Pending JP2018158465A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 記録装置 |
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Country | Link |
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-
2017
- 2017-03-22 JP JP2017055811A patent/JP2018158465A/ja active Pending
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