JP2018157495A - 無線通信装置及びグループ送信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態の無線通信端末は、複数の他の無線通信端末と複数の通信経路で無線通信することが可能な無線通信端末であって、通信部を備える。通信部は、前記複数の他の無線通信端末のうち所定の無線通信端末に対して、ユニキャスト送信を行い、所定の無線通信端末から前記ユニキャスト送信に対する到達応答が得られた後に、複数の他の無線通信端末に対しブロードキャスト送信を行う。
【選択図】図2
Description
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における無線通信システム100のシステム構成を示す図である。無線通信システム100は、複数台の無線通信端末1−1〜1−4を備える。無線通信端末1−1〜1−4は、メッシュネットワークを構成する。なお、以下の説明において、無線通信端末1−1〜1−4について特に区別しない場合には無線通信端末1と記載する。無線通信システム100は、3台以上の無線通信端末1を備えていれば何台備えていてもよい。
無線通信端末1は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、無線通信プログラムを実行する。無線通信プログラムの実行によって、無線通信端末1は、無線通信部110、通信制御部120、端末情報記憶部130、経路情報記憶部140を備える装置として機能する。なお、無線通信端末1の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、無線通信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、無線通信プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
通信制御部120は、無線通信端末1の通信を制御する機能を有する。例えば、通信制御部120は、送信機能121、応答機能122、中継機能123及び受信機能124を有する。
中継機能123は、必要に応じて、受信されたブロードキャストメッセージの中継を行う。
受信機能124は、無線通信部110を介して受信されたブロードキャストメッセージに応じて、中継機能123による中継が必要か否かを判断する。中継が必要であると判断した場合、受信機能124はブロードキャストメッセージを中継機能123に出力する。
経路情報記憶部140は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。経路情報記憶部140は、経路情報を記憶する。経路情報としては、宛先と中継端末の情報が対応付けられている。
図3に示すように、送信元の無線通信端末1−1は、端末情報記憶部130に記憶されている端末情報を参照し、代表ノードを特定する。図3では、代表ノードが、無線通信端末1−2である。無線通信端末1−1は、代表ノードである無線通信端末1−2に対してユニキャスト送信を行う。無線通信端末1−1は、自身が保有している経路情報より、無線通信端末1−1と無線通信端末1−2が直接通信可能であると判断する。無線通信端末1−1は、無線通信端末1−2を宛先としたユニキャスト送信を行う。その後、無線通信端末1−2において、無線通信端末1−1から送信されたユニキャストメッセージが受信されると、無線通信端末1−1は無線通信端末1−2からユニキャスト送信の応答であるACKを受信する。
ブロードキャスト送信は、単一の送信では送信元である無線通信端末1−1から直接通信可能な範囲の無線通信端末1までしか到達しない。図4の例では、無線通信端末1−2及び1−3にはブロードキャスト送信で伝送可能であるが、無線通信端末1−4にはブロードキャストメッセージが届かない。そのため、無線通信端末1−1は、ブロードキャストメッセージの中継が必要であると判定する。この場合、無線通信端末1−1は、無線通信端末1−4に対してブロードキャストメッセージを伝送するため、経路情報において無線通信端末1−4に対する中継端末である無線通信端末1−3の情報をブロードキャストメッセージに中継端末情報として設定し、ブロードキャスト送信を行う。例えば、本実施形態では、無線通信端末1−1は、ブロードキャストメッセージのペイロードに中継端末情報を設定する。
一方、無線通信端末1−3が、中継端末情報が無線通信端末1−3であるブロードキャストメッセージを受信した場合には中継処理が必要と判定する。この場合、無線通信端末1−3は、受信したブロードキャストメッセージをブロードキャスト送信した上で、自身の受信処理を行う。
無線通信端末1−1の受信機能124は、他の装置からグループ送信指示を受信する(ステップS101)。他の装置とは、例えば無線通信システム100において無線通信端末1全体を制御する制御装置である。グループ送信指示が受信されると、無線通信端末1−1の受信機能124は送信機能121に対してユニキャスト送信を指示する。無線通信端末1−1の送信機能121は、端末情報を参照し、代表ノードを特定する。その後、無線通信端末1−1の送信機能121は、無線通信端末1−2を宛先とするユニキャストメッセージを生成する。そして、無線通信端末1−1の送信機能121は、無線通信部110を介して、無線通信端末1−2に対してユニキャストメッセージを送信する(ステップS102)。
また、無線通信端末1−2の受信機能124は、ブロードキャストメッセージのシーケンス番号を参照し、同じシーケンス番号のメッセージを既に受信している場合には受信処理を行わず破棄する(ステップS107)。
第2の実施形態では、ブロードキャストメッセージのビットフィールドに中継端末情報を設定する。
図7は、第2の実施形態における無線通信端末1aの機能構成の具体例を示すブロック図である。無線通信端末1aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、無線通信プログラムを実行する。無線通信端末1aは、無線通信プログラムの実行によって、無線通信部110、通信制御部120a、端末情報記憶部130、経路情報記憶部140、テーブル記憶部150を備える装置として機能する。なお、無線通信端末1aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。無線通信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。無線通信プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
送信機能121aは、ユニキャスト送信及びブロードキャスト送信を行う。送信機能121aは、ユニキャスト送信及びブロードキャスト送信の際、メッセージ内のビットフィールドに中継端末情報及びホップ数を設定する。
中継機能123aは、必要に応じて、受信されたブロードキャストメッセージの中継を行う。
図8に示すように、ブロードキャストメッセージは、少なくとも宛先、送信元、シーケンス番号、ホップ数、中継端末情報等の各値を格納するフィールドを有する。宛先のフィールドには、ブロードキャストメッセージの宛先となる無線通信端末1の識別情報が格納される。送信元のフィールドには、ブロードキャストメッセージの送信元となる無線通信端末1の識別情報が格納される。シーケンス番号のフィールドには、ブロードキャストメッセージに付とされる通し番号が格納される。なお、本実施形態では、ブロードキャストメッセージのシーケンス番号と、ブロードキャストメッセージのシーケンス番号とは同じ値が格納される。ホップ数のフィールドには、中継可能回数を指定する値が格納される。送信元の無線通信端末1は、システムとして許容される中継回数をホップ数に設定する。
無線通信端末1aは、中継端末の情報をビットフィールドの対応表に基づいて変換する。なお、中継端末が複数存在する場合は、無線通信端末1aは、ビットの加算により単一のビットフィールド上に複数の中継端末情報を重ねあわせて表現する。中継端末の受信処理においても、受信メッセージのビットフィールドを参照し、自身が該当するビットが有効になっているか否かで中継の判断が可能となる。このようにすることで、ブロードキャストメッセージに複数の端末情報を含める場合でも、1メッセージあたりのペイロードサイズを抑制することが可能となり、通信帯域の使用率を低減することができる。ビットフィールドとの対応表は、プログラム埋め込みで予め設定する、不揮発性メモリといった媒体から読み出して使用する、運用中に管理ツール等を通して更新する、といった手段により設定可能とする。設定手段はこの例に限らず、ネットワーク内の全端末に共通で設定可能な手段を用いて設定されてよい。
また、無線通信端末1aは、中継端末情報をブロードキャストメッセージ内のビットフィールドに設定する。これにより、ブロードキャストメッセージのサイズを減らすことができる。そのため、通信帯域の使用率をより低減することができる。
また、無線通信端末1aは、ブロードキャストメッセージ内にホップ数を設定する。これにより、ネットワーク内におけるメッセージのループを抑制することができる。
第3の実施形態では、宛先となる無線通信端末が複数ホップ先に位置している場合の処理について説明する。
図9は、第3の実施形態における無線通信システム100bのシステム構成を示す図である。無線通信システム100bは、複数台の無線通信端末1b−1〜1b−5を備える。無線通信端末1b−1〜1b−5は、メッシュネットワークを構成する。なお、以下の説明において、無線通信端末1b−1〜1b−5について特に区別しない場合には無線通信端末1bと記載する。無線通信システム100bは、3台以上の無線通信端末1bを備えていれば何台備えていてもよい。
送信機能121bは、ユニキャスト送信及びブロードキャスト送信を行う。送信機能121bは、ユニキャスト送信及びブロードキャスト送信の際、メッセージ内のビットフィールドに中継端末情報、ホップ数及び宛先端末情報を設定する。
中継機能123bは、必要に応じて、受信されたブロードキャストメッセージの中継を行う。
図12に示すように、ブロードキャストメッセージは、少なくとも宛先、送信元、シーケンス番号、ホップ数、中継端末情報、宛先端末情報等の各値を格納するフィールドを有する。図8に示したブロードキャストメッセージの構成と同様の部分については説明を省略する。宛先端末情報のフィールドは、ビットフィールドであり、予め定められた論理的なアドレスの範囲で端末固有の識別子が設定される場合に使用可能となる。論理的なアドレスの一例としては、IPアドレスやショートアドレスといった、同一ネットワーク上で重複がなく有限なものを想定する。宛先端末情報のフィールドは、他の無線通信端末1の識別情報と1対1に対応するビットフィールドで設定される。
無線通信端末1b−1は、端末情報のうち代表ノードを除くグループ送信宛先を参照し、グループ送信宛先に該当する無線通信端末1の経路情報から直接通信可能か否かの判定を行う。
図13の例では、無線通信端末1b−1は、無線通信端末1b−2及び1b−3に対しては直接通信可能であり、無線通信端末1b−4及び1b−5に対しては直接通信不可と判定する。すなわち、図13の例では、無線通信端末1b−2及び1b−3にはブロードキャスト送信で伝送可能であるが、無線通信端末1b−4及び1b−5にはブロードキャストメッセージが届かない。そのため、無線通信端末1b−1は、ブロードキャストメッセージの中継が必要であると判定する。この場合、無線通信端末1b−1は、無線通信端末1b−4及び1b−5に対してブロードキャストメッセージを伝送するため、経路情報において無線通信端末1b−4及び1b−5に対する中継端末である無線通信端末1b−3の情報をブロードキャストメッセージに中継端末情報として設定し、宛先端末情報として無線通信端末1b−2、1b−3、1b−4及び1b−5を設定してブロードキャスト送信を行う。
一方、無線通信端末1b−3が、中継端末情報が無線通信端末1b−3であるブロードキャストメッセージを受信した場合には中継処理が必要と判定する。この場合、無線通信端末1b−3は、受信したブロードキャストメッセージをブロードキャスト送信した上で、自身の受信処理を行う。ここで、ブロードキャストメッセージをブロードキャスト送信する際の詳細な処理について説明する。
上記の図13〜図15の例で示した無線通信端末1b−4において中継処理を行う際、宛先端末情報と経路情報を参照し、無線通信端末1b−2に対して中継が必要と判定した場合、無線通信端末1b−4は中継端末情報に無線通信端末1b−3を設定したブロードキャストメッセージを送信する。
無線通信端末1b−4からのブロードキャストメッセージを受信した無線通信端末1b−3が、再度中継処理を行ってしまうと中継処理のループが発生する。それを防止するため、メッセージ内に中継可能な回数を示すホップ数を予め設定するとともに、メッセージを一意に識別可能な識別番号を設定し、中継処理では識別番号を変更しないようにする。これにより、ホップ数により中継処理の最大回数を制限できるとともに、識別番号をもとに重複判定によりメッセージ破棄処理を行うことで、一度中継処理を行った無線通信端末1b−3が、別の端末からのブロードキャスト中継処理を受信した場合に、再度中継処理を行うといったことを防止することができる。このようにして、中継処理が必要以上に行われることを防ぐことで通信帯域の使用量を抑制する。
無線通信端末1b−1の受信機能124は、他の装置からグループ送信指示を受信する(ステップS201)。グループ送信指示が受信されると、受信機能124は送信機能121に対してユニキャスト送信を指示する。無線通信端末1b−1の送信機能121bは、端末情報を参照し、代表ノードを特定する。その後、送信機能121bは、無線通信端末1b−2を宛先とするユニキャストメッセージを生成する。そして、送信機能121bは、無線通信部110を介して、無線通信端末1b−2に対してユニキャストメッセージを送信する(ステップS202)。
無線通信端末1b−4の受信機能124は、受信されたブロードキャストメッセージに含まれる宛先端末情報と、自身で保持している経路情報とを参照し、中継が必要であるか否か判定する。無線通信端末1b−4の受信機能124は、中継が必要であると判定する(ステップS208)。また、無線通信端末1b−4の受信機能124は、宛先端末情報と経路情報から中継端末不要と判断する。無線通信端末1b−4の受信機能124は、中継が必要であって、かつ、中継端末不要であることを中継機能123bに通知する。無線通信端末1b−4の中継機能123bは、中継端末を指定しないブロードキャストメッセージを生成する。その後、無線通信端末1b−4の中継機能123bは、生成したブロードキャストメッセージをブロードキャスト送信する。これにより、全ての宛先端末へとメッセージが到達する。
無線通信端末1b−3の受信機能124は、ブロードキャストメッセージのシーケンス番号を参照し、同じシーケンス番号のメッセージを既に受信している場合には受信処理を行わず破棄する(ステップS209)。
また、無線通信端末1bは、ブロードキャストメッセージのビットフィールドに中継端末情報の他に宛先端末情報を設定する。これにより、複数ホップ先に位置している無線通信端末1bに対してもメッセージを送信することができる。そのため、メッセージの送信範囲を拡大することができる。
Claims (9)
- 複数の他の無線通信端末と複数の通信経路で無線通信することが可能な無線通信端末であって、
前記複数の他の無線通信端末のうち所定の無線通信端末に対して、ユニキャスト送信を行い、前記所定の無線通信端末から前記ユニキャスト送信に対する到達応答が得られた後に、前記複数の他の無線通信端末に対しブロードキャスト送信を行う通信部、
を備える無線通信端末。 - 自装置が保持する経路情報を参照し、自装置が直接通信することができない他の無線通信端末が存在する場合に、前記ブロードキャスト送信によるブロードキャストメッセージ内に、前記ブロードキャストメッセージを中継させる他の無線通信端末を指定する中継端末情報を設定する通信制御部をさらに備える、請求項1に記載の無線通信端末。
- 前記通信部は、前記他の無線通信端末から受信した前記ブロードキャストメッセージに含まれる前記中継端末情報で自装置が指定されている場合に、受信した前記ブロードキャストメッセージをブロードキャスト送信する、請求項2に記載の無線通信端末。
- 前記通信制御部は、前記ブロードキャストメッセージ内の前記中継端末情報を、前記他の無線通信端末の識別情報と1対1に対応するビットフィールドで設定する、請求項2又は3に記載の無線通信端末。
- 前記通信制御部は、前記ブロードキャストメッセージの宛先となる他の無線通信端末を指定する宛先端末情報を前記ブロードキャストメッセージ内にさらに設定し、
前記通信部は、前記他の無線通信端末から受信した前記ブロードキャストメッセージに含まれる前記中継端末情報で自装置が指定され、かつ、前記宛先端末情報で前記他の無線通信端末が指定されている場合に、受信した前記ブロードキャストメッセージをブロードキャスト送信する、請求項2から4のいずれか一項に記載の無線通信端末。 - 前記通信制御部は、前記ブロードキャストメッセージ内の前記宛先端末情報を、前記他の無線通信端末の識別情報と1対1に対応するビットフィールドで設定する、請求項5に記載の無線通信端末。
- 前記通信制御部は、前記他の無線中継端末から受信した前記ブロードキャストメッセージに含まれる中継端末情報で自身が指定されている場合に、少なくとも前記ブロードキャストメッセージ内のホップ数を減算し、前記通信部にブロードキャスト送信させる、請求項2から6のいずれか一項に記載の無線通信端末。
- 前記ユニキャスト送信で送信されるユニキャストメッセージと、前記ブロードキャスト送信で送信されるブロードキャストメッセージとは、メッセージの識別に用いる識別番号が同一である、請求項1から7のいずれか一項に記載の無線通信端末。
- 複数の他の無線通信端末と複数の通信経路で無線通信することが可能な無線通信端末が行うグループ送信方法であって、
前記複数の他の無線通信端末のうち所定の無線通信端末に対して、ユニキャスト送信を行い、前記所定の無線通信端末から前記ユニキャスト送信に対する到達応答が得られた後に、前記複数の他の無線通信端末に対しブロードキャスト送信を行う通信ステップ、
を有するグループ送信方法。
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