JP6581058B2 - 無線通信装置、無線通信システムおよびプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、無線通信装置、無線通信システムおよびプログラムに関する。
近年、ビルなどの屋内に設置された空調機や照明といったインフラ機器の利用状況に関するデータを収集し、得られたデータを利用してインフラ機器を適切に制御することで省エネを実現するBEMS(Building Energy Management System)などの導入が活発に行われている。こうしたBEMSなどの屋内システムにおいて、インフラ機器に対するデータ収集や制御のフィードバックについては、現在、有線ネットワークを利用して実現することが主流である。しかし、有線ネットワークは設置コストが高く、また既存のシステムの置き換えなどであれば設置場所に制限がかかる。このため、インフラ機器に対するデータ収集や制御のフィードバックを、無線ネットワークを利用して実現することが求められている。
ここで、BEMSなどの屋内システムにおいて無線ネットワークを利用する場合の無線通信環境の特徴としては、ノードとなるインフラ機器の位置が固定されている、つまり静的環境であることが挙げられる。また、BEMSを導入するビルなどの種類によっては、ノードとなるインフラ機器の数が膨大である、つまり高密度環境であることが挙げられる。このような静的高密度環境下で各インフラ機器に無線通信機能を持たせる場合、コストの観点から、ネットワークコントローラには単純な原理で動作する8ビットマイコンのような低性能コントローラを利用することが望まれる。また、無線通信機能を有するインフラ機器のすべてがデータ収集元となる機器に直接接続できないことを考慮すると、マルチホップ通信によるデータ伝送が必要となる。
しかし、従来技術では、低性能コントローラを利用した静的高密度環境下での適切なマルチホップ通信を実現することが難しい。
特許第5169388号公報
T.Winter,et al."RPL:IPv6 Routing Protocol for Low−Power and Lossy Networks",IETF,RFC6550,March 2012
本発明が解決しようとする課題は、低性能コントローラを利用した静的高密度環境下での適切なマルチホップ通信を実現することができる無線通信装置、無線通信システムおよびプログラムを提供することである。
実施形態の無線通信装置は、送受信部と、宛先グループ判定部と、を備える。送受信部は、一または複数の無線通信装置を含む宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含むパケットを受信する。宛先グループ判定部は、前記宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する。前記送受信部は、受信した第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でなければ、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置であれば、前記第1パケットを送信せず、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信しない。
実施形態の無線通信システムの概要を説明する模式図。 送受信されるパケットのデータフォーマットの一例を示す図。 再送条件情報の構成例を示す図。 実施形態の無線通信装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 実施形態の無線通信装置の機能的な構成例を示すブロック図。 宛先グループ判定部の処理手順を示すフローチャート。 グループ内再送決定部の処理手順を示すフローチャート。 グループ外再送決定部の処理手順の一例を示すフローチャート。 再送条件情報の他の構成例を示す図。 グループ外再送決定部の処理手順の他の例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態の無線通信装置、無線通信システムおよびプログラムについて詳細に説明する。以下で示す実施形態では、屋内に設置された多数のインフラ機器などがマルチホップ通信によりデータ伝送を行う屋内システムへの適用例を想定するが、適用可能なシステムはこれに限らない。本発明は、位置が固定された多数のノード間で無線通信を行うシステム、すなわち、静的高密度環境で無線通信を行うあらゆる無線通信システムに対して有効に適用可能である。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の無線通信システムの概要を説明する模式図である。本実施形態の無線通信システムは、例えば屋内に設置された多数のインフラ機器などに各々設けられた無線通信装置100を無線ネットワークのノードとし、これら無線通信装置100間でマルチホップ通信によりデータ伝送を行うシステムである。本実施形態の無線通信システムを構成する各無線通信装置100は、インフラ機器の設置位置(例えば部屋ごと、エリアごとなど)に応じて設定された複数のグループにグループ分けされている。すなわち、無線ネットワークのノードとなる各無線通信装置100は、予め定められた複数のグループのうちのいずれかに属しており、自身の装置識別子(自装置の識別子)とともに自身が属するグループ(以下、「自グループ」と呼ぶ)のグループ識別子を記憶している。図1では、各無線通信装置100が、グループG1、グループG2、およびグループG3の3つのグループのいずれかに属する例を示している。
本実施形態の無線通信システムでは、無線ネットワークのノードとなる各無線通信装置100がブロードキャストパケットを送受信することで、パケットの送信元となる無線通信装置100(以下、「送信元装置」と呼ぶ)からパケットの宛先となる無線通信装置100(以下、「宛先装置」と呼ぶ)へとデータを伝送する。すなわち、送信元装置が宛先装置に直接無線接続できない場合、送信元装置と宛先装置の間の無線通信装置100が受信したパケットの送信(以下、これをパケットの「再送」と呼ぶ)を行うことで、送信元装置から宛先装置までバケツリレー式にデータの伝送を行う。ここで、特に本実施形態の無線通信システムでは、送信元装置と宛先装置の間の無線通信装置100がパケットの再送を行うか否かを、受信したパケット(第1パケット)の宛先グループに基づいて判断する。パケットの宛先グループとは、パケットの宛先装置が属するグループである。
本実施形態の無線通信システムにおいて、無線通信装置100間で送受信されるパケットは、例えばデータリンク層のヘッダに続くデータ部分(ペイロード)に、当該パケットの宛先グループを示す宛先グループ識別子と、当該パケットの送信元装置を示す送信元装置識別子と、当該パケットの宛先装置を示す宛先装置識別子とを含む。
無線通信装置100間で送受信されるパケットのデータフォーマットの一例を図2に示す。図2に示す例は、IEEE802.11の無線規格に準拠したデータフォーマットの例であり、MAC(Media Access Control)ヘッダに続くデータ部分の冒頭で、宛先グループ識別子、送信元装置識別子、および宛先装置識別子が指定されている。当該パケットはブロードキャストパケットであるため、MACヘッダの宛先MACアドレスはすべてのビットが1となっている。また、データの後方にはFCS(Frame Check Sequence)などのチェックサム符号が付加されている。なお、IEEE802.11の無線規格ではパケットに相当するデータ単位をフレームと呼んでいるが、本明細書では混同を避けるため、無線通信装置100間で送受信されるデータ単位をすべてパケットと呼ぶ。
なお、無線通信装置100間で送受信されるパケットのデータフォーマットは、宛先グループ、送信元装置、および宛先装置が分かる構成であればよく、図2の例に限らない。例えば独自のプロトコルに従ったデータフォーマットを定めてもよい。
本実施形態の無線通信システムを構成する各無線通信装置100は、例えば図2に示すデータフォーマットのブロードキャストパケットを受信すると、受信したパケット(以下、「受信パケット」と呼ぶ)のデータ部分を参照することで、受信パケットの宛先グループ、送信元装置、および宛先装置を認識することができる。そして、各無線通信装置100は、受信パケットの宛先グループが自グループである場合、受信パケットの宛先装置が自装置であれば(宛先装置識別子が自身の装置識別子と一致していれば)受信パケットの再送を行わず、受信パケットの宛先装置が自装置でなければ受信パケットの再送を行う。
ここで、無線通信装置100が自グループを宛先グループとする受信パケットの再送を行う場合(つまり、宛先グループが自グループであり、宛先装置が自装置でない場合)、自グループ内の宛先装置に対して受信パケットが確実に届き、かつ、自グループ内で重複したパケットの送受信が無制限に行われないようにするため、例えば、Trickle Ailgorithmに従ったパケット再送判断を行うようにしてもよい。Trickle Ailgorithmは、受信パケットを受信してからランダムな待ち時間の間に受信パケットとコンシステントなパケットを受信した回数が所定の閾値未満であれば、受信パケットを再送するというものである。ここで、受信パケットとコンシステントなパケットとは、受信パケットを少なくとも一部に含むパケットである。
また、本実施形態の無線通信システムを構成する各無線通信装置100は、自グループ以外の他のグループを宛先グループとするパケットの再送を行う条件を示す再送条件情報を保持する。再送条件情報の構成例を図3に示す。図3に例示する再送条件情報RCは、自装置が再送すべきパケットの宛先グループ(自グループ以外)と送信元装置との組み合わせを複数格納している。すなわち、再送条件情報RCの各エントリは、図3に示すように、宛先グループ識別子と送信元装置識別子との組み合わせを格納し、これと一致する宛先グループ識別子と送信元装置識別子とを含む受信パケットを再送すべきことを示している(第1条件の一例)。
本実施形態の無線通信システムを構成する各無線通信装置100は、受信パケットの宛先グループが自グループでない場合、自装置が保持する再送条件情報RCを参照する。そして、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれていなければ受信パケットの再送を行わず、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれていれば受信パケットの再送を行う。
各無線通信装置100それぞれの再送条件情報RCは、例えば、事前に各無線通信装置100間の通信状態を計測してその計測結果に基づいて作成され、各無線通信装置100に保持される。事前の計測では、例えば、各無線通信装置100が計測用パケットを送受信した結果に基づいて、無線通信装置100間の通信状態を計測する。計測用パケットは、各無線通信装置100の識別子が含まれていればよい。無線通信装置100間の通信状態は、通信の良し悪しが分かるものであれば何を用いて計測してもよく、例えば受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)、受信電力のデシベル値または真値、SNR(Signal Noise Rate)といったもののいずれか、もしくは複数を組み合わせて用いてもよい。また、ある無線通信装置100とその無線通信装置100の通信可能範囲外に位置する他の無線通信装置100との間の通信状態を計測する場合、これら2つの無線通信装置100の間に位置する1以上の無線通信装置100を経由して計測用パケットを送受信し、上述した値の累積値に基づいて通信状態を計測してもよい。
各無線通信装置100が保持する再送条件情報RCは、以上のようにして事前に計測された無線通信装置100間の通信状態に基づいて、送信元装置から宛先装置に対して確実にデータが伝送されるように作成される。この再送条件情報RCは、データ伝送に用いるブロードキャストパケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせがエントリに登録され、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせに一致するエントリが存在すると受信パケットを再送するという条件を示している。同じエントリが別々の無線通信装置100の再送条件情報RCに含まれていてもよい。ただし、宛先グループと送信元装置とのあらゆる組み合わせが、いずれかの無線通信装置100の再送条件情報RCのエントリとして存在する。なお、通信状態の計測結果に基づく再送条件情報RCの作成は、各無線通信装置100が行ってもよいし、無線通信システム全体を管理するサーバ装置などの他の装置が行ってもよい。また、各無線通信装置100間の通信状態を計測した結果に基づいて、人手で再送条件情報RCを作成して各無線通信装置100に保持させるようにしてもよい。
各無線通信装置100が保持する再送条件情報RCは、一般的なメッシュネットワークにおける経路表に相当する情報であるが、宛先の指定は個別の機器ではなくグループとなっている。また、本実施形態の無線通信システムは静的環境(各無線通信装置100の位置が変動しない)を想定するため、各無線通信装置100それぞれの再送条件情報RCは事前に作成して各無線通信装置100に保持させておけばよく、一般的なメッシュネットワークにおける経路表のように各ノード間の通信状態を随時計測して更新する必要がない。インフラ機器の追加や撤去、移動などに応じて無線ネットワークの構成が変化した場合は、そのときに各無線通信装置100間の通信状態を再度計測し、その計測結果に基づいて各無線通信装置100それぞれの再送条件情報RCを再度作成し、各無線通信装置100に保持させればよい。
本実施形態の無線通信システムを構成する各無線通信装置100は、受信パケットの宛先グループが自グループでない場合にその受信パケットを再送するか否かを、その受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれているか否かで判断するといった単純な処理で決定することができる。また、再送条件情報RCは、一般的なメッシュネットワークにおける経路表と異なり、宛先グループと送信元装置との組み合わせを受信パケットの再送の条件として示す情報となっているため、高密度環境(無線通信装置100の数が多い)であっても各無線通信装置100に大容量のメモリ資源が求められることがない。さらに、再送条件情報RCは事前に作成されたものを保持していればよく、無線ネットワークの構成が変化しない限り新規に作成する必要がない。したがって、本実施形態の無線通信システムを構成する各無線通信装置100は、例えば8ビットマイコンなどの低性能コントローラを用いて実現可能である。
ここで再度図1を参照し、本実施形態の無線通信システムの動作概要を説明する。図1では、無線通信システムを構成する各無線通信装置100がグループG1、グループG2、グループG3の3つのグループのいずれかにグループ分けされ、グループG1に属する無線通信装置100(N1)から、グループG3に属する無線通信装置100(N4)に対して、マルチホップ通信によりデータ伝送を行う例を示している。グループG2に属する無線通信装置100(N2)は、グループG3を宛先グループとし、無線通信装置100(N1)を送信元装置とするエントリを含む再送条件情報RCを保持しているものとする。なお、図1中のA1は無線通信装置100(N1)の通信可能範囲を示し、A2は無線通信装置100(N2)の通信可能範囲を示し、A3はグループG3に属する無線通信装置100(N3)の通信可能範囲を示している。
この場合、まず、無線通信装置100(N1)が、グループG3を宛先グループとし、無線通信装置100(N1)を送信元装置とするブロードキャストパケットを送信する。このパケットは、無線通信装置100(N1)の通信可能範囲A1内の各無線通信装置100により受信される。
無線通信装置100(N1)が送信したパケットを受信した各無線通信装置100は、まず、受信パケットの宛先グループが自グループか否かを判定する。ここでは、パケットを受信した各無線通信装置100はいずれも受信パケットの宛先グループであるグループG3に属さないため、各無線通信装置100は、次に、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが、自身が保持する再送条件情報RCに含まれているか否かを判定する。ここでは、無線通信装置100(N2)が保持する再送条件情報RCに、グループG3を宛先グループとし、無線通信装置100(N1)を送信元装置とするエントリが含まれているため、無線通信装置100(N2)は、受信したパケットを再送する。無線通信装置100(N2)が再送したパケットは、無線通信装置100(N2)の通信可能範囲A2内の各無線通信装置100により受信される。
無線通信装置100(N2)が再送したパケットを受信した各無線通信装置100は、受信パケットの宛先グループが自グループか否かを判定する。ここでは、無線通信装置100(N3)が受信パケットの宛先グループであるグループG3に属している。このため、無線通信装置100(N3)は、次に、受信パケットの宛先装置が自装置か否かを判定する。ここでは、受信パケットの宛先装置は無線通信装置100(N4)であり、自装置ではないため、無線通信装置100(N3)は、受信したパケットを再送する。無線通信装置100(N3)が再送したパケットは、無線通信装置100(N3)の通信可能範囲A3内の各無線通信装置100により受信される。パケットの宛先装置である無線通信装置100(N4)は、無線通信装置100(N3)の通信可能範囲A3内である。したがって、無線通信装置100(N1)が送信したパケットが、無線通信装置100(N2)と無線通信装置100(N3)とを経由するマルチホップ通信により無線通信装置100(N4)に受信され、無線通信装置100(N1)から無線通信装置100(N4)にデータが伝送される。
以上のように、本実施形態の無線通信システムにおいては、受信パケットの宛先グループに属さない無線通信装置100は、受信パケットが再送条件情報RCで示される条件に適合している、つまり受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれていれば受信パケットを再送し、受信パケットの宛先グループに属する無線通信装置100は、受信パケットの宛先装置が自装置でなければ受信パケットを再送する。これにより、静的高密度環境下での適切なマルチホップ通信が実現される。
次に、個別の無線通信装置100の具体的な構成例について説明する。無線通信装置100は、例えば、8ビットマイコンなどの低性能コントローラと無線モジュールとを含むハードウェアと、低性能コントローラで実行されるプログラム(ソフトウェア)との協働により実現することができる。
図4は、無線通信装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。無線通信装置100は、例えば図4に示すように、プログラムを実行するCPUなどのハードウェアプロセッサ101と、ハードウェアプロセッサ101がプログラムを実行する際の作業領域として利用されるRAM102と、プログラムや各種データが格納されたROM103と、上述の再送条件情報RCを記憶するフラッシュメモリなどの記憶装置104と、所定のプロトコルに従って動作する無線モジュール105とを備え、これらがバス106で接続された構成とされる。
なお、ハードウェアプロセッサ101が実行するプログラムは、ROM103に予め格納された形態ではなく、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むプログラムプロダクトの形態で提供され、記憶装置104に格納(インストール)されてもよい。また、無線通信装置100がネットワーク上のサーバ装置などからネットワーク経由でプログラムをダウンロードし、記憶装置104に格納(インストール)する形態であってもよい。
図5は、無線通信装置100の機能的な構成例を示すブロック図である。無線通信装置100は、受信パケットの再送に関わる機能的な構成要素として、例えば図5に示すように、通信部110(送受信部の一例)と、宛先グループ判定部120と、再送決定部130と、再送条件情報保持部140とを備える。通信部110は、受信部111および再送部112を含む。再送決定部130は、グループ内再送決定部131およびグループ外再送決定部132を含む。
図5に示す無線通信装置100の機能的な構成要素は、上述のように、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。例えば通信部110は、ハードウェアプロセッサ101がプログラムに従って無線モジュール105の動作を制御することで実現される。宛先グループ判定部120および再送決定部130は、ハードウェアプロセッサ101がプログラムを実行することで実現される。再送条件情報保持部140は、記憶装置104を用いて実現される。なお、本実施形態の無線通信装置100の機能的な構成要素は、その一部を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field−Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアにより実現することもできる。
受信部111は、例えば図2に示したデータフォーマットのパケット、つまり宛先グループ識別子と送信元装置識別子と宛先装置識別子とを含むブロードキャストパケットを受信する。そして受信部111は、このようなパケットを受信すると、宛先グループ判定部120を呼び出す。
宛先グループ判定部120は、受信部111が受信したパケット(受信パケット)の宛先グループが自グループであるか否か、つまり、受信パケットの宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する。図6は、宛先グループ判定部120の処理手順を示すフローチャートである。宛先グループ判定部120は、受信部111により呼び出されると、まず、受信パケットの宛先グループ識別子が格納されたフィールドの値を参照して、受信パケットの宛先グループが自グループであるか否かを判定する(ステップS101)。そして、宛先グループ判定部120は、受信パケットの宛先グループが自グループであれば(ステップS101:Yes)、グループ内再送決定部131を呼び出し(ステップS102)、受信パケットの宛先グループが自グループでなければ(ステップS101:No)、グループ外再送決定部132を呼び出す(ステップS103)。
グループ内再送決定部131は、受信パケットの宛先グループが自グループである場合に呼び出され、受信パケットの宛先装置に基づいて自グループ宛の受信パケットを再送するか否かを決定する。すなわち、グループ内再送決定部131は、受信パケットの宛先装置が自装置でない場合に、その受信パケットを再送することを決定する。このときグループ内再送決定部131は、すぐに受信パケットの再送を決定するのではなく、例えば、上述のTrickle Ailgorithmに従ったパケット再送判断を行うようにしてもよい。
図7は、グループ内再送決定部131の処理手順を示すフローチャートであり、上述のTrickle Ailgorithmを利用する場合の例を示している。グループ内再送決定部131は、宛先グループ判定部120により呼び出されると、まず、受信パケットの宛先装置識別子が格納されたフィールドの値を参照して、受信パケットの宛先装置が自装置であるか否かを判定する(ステップS201)。そして、受信パケットの宛先装置が自装置であれば(ステップS201:Yes)、そのまま処理を終了する。すなわち、この場合は受信パケットの再送は行われない。
一方、受信パケットの宛先装置が自装置でなければ(ステップS201:No)、グループ内再送決定部131は、受信パケットを受信してからの待ち時間としてランダムな時間(第1時間の一例)を設定し、この待ち時間が経過するまで待機する(ステップS202)。その後、グループ内再送決定部131は、待機中に受信パケットとコンシステントなパケット(以下、これを「同一パケット」と呼ぶ)を受信した回数(第1回数の一例)が第1閾値未満か否かを判定する(ステップS203)。そして、待機中に同一パケットを受信した回数が第1閾値以上であれば(ステップS203:No)、そのまま処理を終了する。一方、待機中に同一パケットを受信した回数が第1閾値未満であれば(ステップS203:Yes)、受信パケットを再送することを決定する(ステップS204)。
上述の第1閾値は1以上の整数であればよいが、同一グループ内の無線通信装置100間の通信状態の良し悪しに基づいて、上述の第1閾値の値を決定することが望ましい。例えば、ある無線通信装置100について、同一グループに属する他の多くの無線通信装置100との間の通信状態が良い場合、同一グループに属する他の多くの無線通信装置100に対して1回の通信でデータを確実に到達させることができると考えられる。この場合、同一グループ内でパケットを再送する無線通信装置100が何台も出現すると無線帯域を混雑させるため、上述の第1閾値は比較的小さい値を選択する方が望ましい。一方、同一グループに属する他の多くの無線通信装置100との通信状態が悪い場合、パケットの再送を何度か繰り返さないと宛先装置である無線通信装置100にデータを到達させることができない可能性がある。したがって、この場合は、上述の第1閾値を比較的大きな値に設定することが望ましい。
なお、本実施形態では、すべての無線通信装置100がグループ内再送決定部131を備えることを想定するが、グループ内再送決定部131を備えない無線通信装置100が含まれていてもよい。すなわち、同一グループ内のいずれかの無線通信装置100が、宛先装置が自装置か否かに関わらず、自グループを宛先グループとするパケットの再送を行わない構成であってもよい。
再送条件情報保持部140は、例えば図3に例示した形式の再送条件情報RCを保持する。再送条件情報RCは、上述のように無線通信装置100間の通信状態の計測結果に基づいて事前に作成され、再送条件情報保持部140に格納される。
グループ外再送決定部132は、受信パケットの宛先グループが自グループでない場合に呼び出され、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせに基づいて、他グループ宛の受信パケットを再送するか否かを決定する。すなわち、グループ外再送決定部132は、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが、再送条件情報保持部140が保持する再送条件情報RCのエントリに含まれている場合に、その受信パケットを再送することを決定する。
図8は、グループ外再送決定部132の処理手順の一例を示すフローチャートである。グループ外再送決定部132は、宛先グループ判定部120により呼び出されると、まず、受信パケットの宛先グループ識別子および送信元装置識別子が格納されたフィールドの値を参照して、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが、再送条件情報保持部140が保持する再送条件情報RCのエントリに含まれているか否かを判定する(ステップS301)。そして、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれていれば(ステップS301:Yes)、受信パケットを再送することを決定する(ステップS302)。一方、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれていなければ(ステップS301:No)、そのまま処理を終了する。すなわち、この場合は受信パケットの再送は行われない。
再送部112は、再送決定部130により再送が決定された受信パケットを再送する。すなわち再送部112は、受信パケットの宛先グループが自グループであれば、グループ内再送決定部131により受信パケットの再送が決定された場合に、その受信パケットを再送する。また、再送部112は、受信パケットの宛先グループが自グループでなければ、グループ外再送決定部132により受信パケットの再送が決定された場合に、その受信パケットを再送する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の無線通信システムでは、各無線通信装置100が、受信パケットに含まれる宛先グループ識別子、送信元装置識別子、および宛先装置識別子に基づいて、受信パケットの再送要否を判断する。すなわち、受信パケットの宛先グループが自グループであれば、受信パケットの宛先装置が自装置でない場合にその受信パケットを再送し、受信パケットの宛先グループが他グループであれば、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれている場合にその受信パケットを再送する。このように、各無線通信装置100は単純な原理でパケットの再送を判断できるため、各無線通信装置100の処理負荷が小さい。また、他グループ宛のパケットの再送判断に用いる再送条件情報RCは事前に作成しておけばよく、随時更新する必要がないので、この点からも各無線通信装置100の処理負荷が小さい。さらに、再送条件情報RCは宛先グループと送信元装置との組み合わせをパケット再送の条件として示すものであるため、個別の宛先装置ごとにエントリを持つ必要がなく、大容量のメモリ資源が要求されることがない。したがって、本実施形態によれば、各無線通信装置100の通信制御に例えば8ビットマイコンなどの低性能コントローラを利用しながら、静的高密度環境下での適切なマルチホップ通信を実現することができる。
また、本実施形態では、各無線通信装置100が自グループ内の他の無線通信装置100を宛先とする受信パケットを再送する際に、Trickle Ailgorithmに従ったパケット再送判断を行うようにすることで、自グループ内の宛先装置に対して受信パケットを確実に届かせるようにしながら、自グループ内で重複したパケットの送受信が無制限に行われことを有効に防止することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、受信パケットの宛先グループが自グループでない場合に受信パケットの再送要否を判断するグループ外再送決定部132の動作が第1実施形態と異なるものである。すなわち、本実施形態では、再送条件情報保持部140が保持する再送条件情報RCの各エントリに、少なくとも第1優先度と第2優先度(第1優先度>第2優先度)のいずれかの値をとる再送優先度が付与されている。すなわち、再送条件情報RCで示される宛先グループと送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせと第2優先度の組み合わせとのいずれかに分類されている。そして、グループ外再送決定部132は、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RCのエントリに含まれている場合に、その組み合わせが第1優先度の組み合わせであればすぐに受信パケットの再送を決定し、第2優先度の組み合わせであれば上述のTrickle Ailgorithmに従ったパケット再送判断を行う。なお、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが第2優先度の組み合わせであれば、受信パケットの再送を行わないように構成してもよい。
なお、本実施形態の無線通信装置100の基本的な装置構成やグループ外再送決定部132以外の動作は第1実施形態と同様であるため、以下では、同一もしくは対応する構成要素に同一の符号を付して、重複した説明を適宜省略する。
図9は、本実施形態の無線通信装置100において、再送条件情報保持部140が保持する再送条件情報RCの構成例を示す図である。図9では、本実施形態における再送条件情報RCを再送条件情報RC’と表記し、第1実施形態における再送条件情報RCと区別している。本実施形態における再送条件情報RC’では、図9に示すように、各エントリに宛先グループ識別子と送信元装置識別子と再送優先度とのセットが格納されている。本実施形態では、再送優先度は第1優先度と第2優先度のいずれかであることを想定するが、より多くの値をとる再送優先度が定められていてもよい。この場合、第2優先度がさらに細分化されていると捉えればよい。
再送優先度は、例えば、上述のように事前の計測に基づいて再送条件情報RC’を作成する際に、同一グループ内の各無線通信装置100間で、再送条件情報RC’のエントリに含める宛先グループと送信元装置との組み合わせを、上述の通信状態を示す情報とともに交換することで設定することができる。すなわち、同一グループ内の複数の無線通信装置100が共通の組み合わせを再送条件情報RC’のエントリに含める場合、それらのうち通信状態が最良となる無線通信装置100の再送条件情報RC’のエントリに対して第1優先度を与え、それ以外の無線通信装置100の再送条件情報RC’のエントリに対して第2優先度を与える。ある宛先グループと送信元装置との組み合わせが1つの無線通信装置100の再送条件情報RC’のみに含まれる場合は、そのエントリに第1優先度を与えればよい。また、上述のように再送優先度を多値化する場合は、通信状態が良いほど再送優先度が高くなる設定とすればよい。
図10は、本実施形態におけるグループ外再送決定部132の処理手順の他の例を示すフローチャートである。本実施形態におけるグループ外再送決定部132は、第1実施形態と同様に、宛先グループ判定部120により呼び出されると、まず、受信パケットの宛先グループ識別子および送信元装置識別子が格納されたフィールドの値を参照して、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが、再送条件情報保持部140が保持する再送条件情報RC’のエントリに含まれているか否かを判定する(ステップS401)。そして、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RC’のエントリに含まれていなければ(ステップS401:No)、そのまま処理を終了する。すなわち、この場合は受信パケットの再送は行われない。
一方、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせが再送条件情報RC’のエントリに含まれていれば(ステップS401:Yes)、グループ外再送決定部132は、次に、その組み合わせの再送優先度が第1優先度か否かを判定する(ステップS402)。そして、再送優先度が第1優先度であれば(ステップS402:Yes)、すぐに受信パケットを再送することを決定する(ステップS405)。
一方、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせの再送優先度が第2優先度であれば(ステップS402:No)、グループ外再送決定部132は、受信パケットを受信してからの待ち時間としてランダムな時間(第2時間の一例)を設定し、この待ち時間が経過するまで待機する(ステップS403)。その後、グループ外再送決定部132は、待機中に同一パケットを受信した回数(第2回数の一例)が第2閾値未満か否かを判定する(ステップS404)。そして、待機中に同一パケットを受信した回数が第2閾値以上であれば(ステップS404:No)、そのまま処理を終了する。すなわち、この場合は受信パケットの再送は行われない。一方、待機中に同一パケットを受信した回数が第2閾値未満であれば(ステップS404:Yes)、受信パケットを再送することを決定する(ステップS405)。
受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせの再送優先度が第2優先度である場合、ランダムに設定された待ち時間の間に、受信パケットの宛先グループと送信元装置との組み合わせの再送優先度が第1優先度に設定されている他の無線通信装置100が先に受信パケットを再送し、このパケットを受信した別の無線通信装置100が受信パケットをさらに再送していることが考えられる。このため、上述の第2閾値は2以上の整数とする。なお、上述のように再送優先度を多値化する場合は、再送優先度が高いほど第2閾値を大きい値に設定する、あるいは待ち時間を短い値に設定するなど、再送優先度が高いほど再送が行われやすい設定とすればよい。
再送条件情報RC(RC’)は各無線通信装置100が独立して保持するため、複数の無線通信装置100が共通のエントリを持つ再送条件情報RC(RC’)を保持することが想定される。この際、第1実施形態の構成では、複数の無線通信装置100が同一パケットを同時に再送するため、無線通信の衝突が発生してデータ到達が不安定になる可能性が残る。これに対して本実施形態では、複数の無線通信装置100が同一パケットを再送する場合の無線通信の衝突を回避しやすくなり、データ到達率の向上および再送回数の削減による無線帯域の利用効率化が見込める。
以上述べた少なくとも一つの実施形態によれば、低性能コントローラを利用した静的高密度環境下での適切なマルチホップ通信を実現することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、ここで説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。ここで説明した新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。ここで説明した実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 無線通信装置
111 受信部
112 再送部
120 宛先グループ判定部
131 グループ内再送決定部
132 グループ外再送決定部
140 再送条件情報保持部
RC(RC’) 再送条件情報

Claims (8)

  1. 一または複数の無線通信装置を含む宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含むパケットを受信する送受信部と、
    前記宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する宛先グループ判定部と、
    を備え、
    前記送受信部は、受信した第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でなければ、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置であれば、前記第1パケットを送信せず、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信しない、
    無線通信装置。
  2. 一または複数の無線通信装置を含む宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含むパケットを受信する送受信部と、
    前記宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する宛先グループ判定部と、
    を備え、
    前記送受信部は、受信した第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でない場合に、第1時間に前記第1パケットを少なくとも一部に含むパケットを受信した第1回数が第1閾値未満であれば前記第1パケットを送信し、前記第1回数が前記第1閾値以上であれば前記第1パケットを送信せず、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信しない、
    無線通信装置。
  3. 一または複数の無線通信装置を含む宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含むパケットを受信する送受信部と、
    前記宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する宛先グループ判定部と、
    を備え、
    前記送受信部は、受信した第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でなければ、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置であれば、前記第1パケットを送信せず、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、第2時間に前記第1パケットを少なくとも一部に含むパケットを受信した第2回数が第2閾値未満であれば前記第1パケットを送信し、前記第2回数が前記第2閾値以上であれば前記第1パケットを送信しない、
    無線通信装置。
  4. 一または複数の無線通信装置を含む宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含むパケットを受信する送受信部と、
    前記宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する宛先グループ判定部と、
    を備え、
    前記送受信部は、受信した第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でない場合に、第1時間に前記第1パケットを少なくとも一部に含むパケットを受信した第1回数が第1閾値未満であれば前記第1パケットを送信し、前記第1回数が前記第1閾値以上であれば前記第1パケットを送信せず、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、第2時間に前記第1パケットを少なくとも一部に含むパケットを受信した第2回数が第2閾値未満であれば前記第1パケットを送信し、前記第2回数が前記第2閾値以上であれば前記第1パケットを送信しない、
    無線通信装置。
  5. 複数の宛先グループにグループ分けされた複数の無線通信装置を含む無線通信システムであって、
    前記複数の無線通信装置に含まれ、前記複数の宛先グループに含まれる一の宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含む第1パケットを送受信する第1無線通信装置と、
    前記複数の無線通信装置に含まれ、前記第1パケットを受信する第2無線通信装置であって、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でなければ、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置であれば、前記第1パケットを送信しない第2無線通信装置と、
    を含み、
    前記第2無線通信装置は、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信しない、無線通信システム。
  6. 複数の宛先グループにグループ分けされた複数の無線通信装置を含む無線通信システムであって、
    前記複数の無線通信装置に含まれ、前記複数の宛先グループに含まれる一の宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含む第1パケットを送受信する第1無線通信装置と、
    前記複数の無線通信装置に含まれ、前記第1パケットを受信する第2無線通信装置であって、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でなければ、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置であれば、前記第1パケットを送信しない第2無線通信装置と、
    を含み、
    前記第2無線通信装置は、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、第2時間に前記第1パケットを少なくとも一部に含むパケットを受信した第2回数が第2閾値未満であれば前記第1パケットを送信し、前記第2回数が前記第2閾値以上であれば前記第1パケットを送信しない、無線通信システム。
  7. 無線通信装置に、
    一または複数の無線通信装置を含む宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含むパケットを受信する機能と、
    前記宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する機能と、
    受信した第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でなければ、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置であれば、前記第1パケットを送信せず、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信しないように制御する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  8. 無線通信装置に、
    一または複数の無線通信装置を含む宛先グループを示す情報と、送信元装置を示す情報と、宛先装置を示す情報とを含むパケットを受信する機能と、
    前記宛先グループに自装置が含まれるか否かを判定する機能と、
    受信した第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置でなければ、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれ、かつ、前記宛先装置が自装置であれば、前記第1パケットを送信せず、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、第1優先度の組み合わせに一致する場合は、前記第1パケットを送信し、前記第1パケットの前記宛先グループに自装置が含まれず、かつ、前記第1パケットの前記宛先グループと前記送信元装置との組み合わせが、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度の組み合わせに一致する場合は、第2時間に前記第1パケットを少なくとも一部に含むパケットを受信した第2回数が第2閾値未満であれば前記第1パケットを送信し、前記第2回数が前記第2閾値以上であれば前記第1パケットを送信しないように制御する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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