JP2018157374A - 無線通信システム、通信方法および基地局 - Google Patents

無線通信システム、通信方法および基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】FDD方式の場合でも前置等化処理を実行できる無線通信システムを提供する。【解決手段】無線通信システムにおいて、端末局は、第1トレーニング信号と第1データ信号とを基地局より受信し、第2トレーニング信号と第2データ信号とを基地局に送信し、受信した第1トレーニング信号を基地局に返送する。基地局は、第2トレーニング信号を用いて上り方向の通信路応答を推定して第2データ信号に等化処理し、返送された第1トレーニング信号を用いて往復の通信路応答を推定する受信等化部と、往復の通信路応答と上り方向の通信路応答とから下り方向の通信路応答を求める等化制御部と、下り方向の通信路応答を用いて第1データ信号に等化処理する送信等化部とを備え、第2トレーニング信号および第2データ信号と、返送された第1トレーニング信号とを受信し、第1トレーニング信号と等化処理された第1データ信号とを送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システム、通信方法および基地局に関する。
スマートフォンやタブレット型端末等の携帯通信端末と基地局との無線通信システムでは、携帯通信端末と基地局との間にある建物等による反射や回折等の影響により、互いに異なる複数の通信路を介して電磁波が伝搬する。これにより、受信側の携帯通信端末や基地局において、通信路に応じて電磁波の遅延が発生する。例えば、無線通信がシングルキャリア(SC:Single Carrier)伝送の場合、電磁波の遅延により符号間干渉が生じ、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)特性が劣化してしまう。
BER特性の劣化を回避するために、受信した電磁波の遅延を時間領域で等化するトランスバーサル等化器や、受信した電磁波の遅延を周波数領域で等化するFDE(Frequency Domain Equalizer)等の技術が提案されている。
また、等化器を携帯通信端末に配置する代わりに、基地局が、遅延を考慮した前置等化処理を携帯通信端末に送信する電磁波に対して実行することにより、携帯通信端末の回路規模等を抑制する技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
白戸 裕史、田野 哲、斉藤 洋一、"送信ダイバーシチと前置等化結合伝送方式"、電子情報通信学会秋季大会講演論文集、pp.356、1994年
前置等化処理を実行するには、予め基地局から携帯通信端末の下り方向の通信路応答を取得する必要がある。例えば、基地局と携帯通信端末との通信方式が、TDD(Time Division Duplex)方式の場合、上り方向の電磁波と下り方向の電磁波との周波数は同じである。このため、基地局は、携帯通信端末から受信した上り方向の電磁波を用いて推定した通信路応答を、下り方向の通信路応答として用いることにより、下り方向の電磁波に対して前置等化処理を実行することができる。
一方、通信方式が、FDD(Frequency Division Duplex)方式の場合、上り方向の電磁波と下り方向の電磁波との周波数が異なるため、基地局は、携帯通信端末から受信した上り方向の電磁波を用いて推定した通信路応答を、下り方向の通信路応答として用いることが困難となる。
本発明は、FDD方式の場合でも前置等化処理を実行できる無線通信システム、通信方法および基地局を提供することを目的とする。
第1の発明は、基地局と少なくとも1つの端末局とを有する無線通信システムにおいて、端末局は、基地局より送信された第1トレーニング信号と第1データ信号とを第1の周波数帯域で受信する受信部と、第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で第2トレーニング信号と第2データ信号とを基地局に送信するとともに、受信した第1トレーニング信号を第2の周波数帯域で基地局に返送する送信部とを備え、基地局は、第2トレーニング信号と第2データ信号とを第2の周波数帯域で受信するとともに、端末局により返送された第1トレーニング信号を第2の周波数帯域で受信する受信部と、受信した第2トレーニング信号を用いて、端末局との間の上り方向の通信路応答を推定し、推定した上り方向の通信路応答を用いて受信した第2データ信号に対して等化処理を実行するとともに、返送された第1トレーニング信号を用いて、端末局との間の往復の通信路応答を推定する受信等化部と、推定された往復の通信路応答と上り方向の通信路応答とを用いて下り方向の通信路応答を求める等化制御部と、下り方向の通信路応答を用いて第1データ信号に対して等化処理を実行する送信等化部と、第1トレーニング信号と送信等化部により等化処理が実行された第1データ信号とを第1の周波数帯域で送信する送信部とを備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、受信等化部は、受信した第2データ信号に対して時間領域で等化処理を実行し、送信等化部は、送信する第1データ信号に対して時間領域で等化処理を実行することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、受信等化部は、受信した第2データ信号に対して周波数領域で等化処理を実行し、送信等化部は、送信する第1データ信号に対して周波数領域で等化処理を実行することを特徴とする。
第4の発明は、基地局と少なくとも1つの端末局とを有する無線通信システムの通信方法において、基地局は、第1トレーニング信号と第1データ信号とを第1の周波数帯域で端末局に送信し、端末局は、第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で第2トレーニング信号と第2データ信号とを基地局に送信するとともに、基地局から受信した第1トレーニング信号を第2の周波数帯域で基地局に返送し、基地局は、第2トレーニング信号と第2データ信号とを第2の周波数帯域で受信するとともに、端末局により返送された第1トレーニング信号を第2の周波数帯域で受信し、基地局は、受信した第2トレーニング信号を用いて、端末局との間の上り方向の通信路応答を推定し、推定した上り方向の通信路応答を用いて受信した第2データ信号に対して等化処理を実行し、基地局は、返送された第1トレーニング信号を用いて、端末局との間の往復の通信路応答を推定し、推定した往復の通信路応答と上り方向の通信路応答とを用いて下り方向の通信路応答を求め、基地局は、下り方向の通信路応答を用いて第1データ信号に対して等化処理を実行することを備え、基地局が第1トレーニング信号と第1データ信号とを第1の周波数帯域で端末局に送信する処理は、下り方向の通信路応答を用いた等化処理が実行された第1データ信号を送信することを特徴とする。
第5の発明は、少なくとも1つの端末局に第1トレーニング信号と第1データ信号とを第1の周波数帯域で送信する送信部と、第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で端末局により送信された第2トレーニング信号と第2データ信号とを受信するとともに、端末局により返送された第1トレーニング信号を第2の周波数帯域で受信する受信部と、受信した第2トレーニング信号を用いて、端末局との間の上り方向の通信路応答を推定し、推定した上り方向の通信路応答を用いて受信した第2データ信号に対して等化処理を実行するとともに、返送された第1トレーニング信号を用いて、端末局との間の往復の通信路応答を推定する受信等化部と、推定された往復の通信路応答と上り方向の通信路応答とを用いて下り方向の通信路応答を求める等化制御部と、下り方向の通信路応答を用いて第1データ信号に対して等化処理を実行する送信等化部とを備え、送信部は、送信等化部により等化処理が実行された第1データ信号を送信することを特徴とする。
本発明は、FDD方式の通信方式の場合でも前置等化処理を実行できる。
無線通信システムの一実施形態を示す図である。 図1に示した無線通信システムにおける通信処理の一例を示す図である。 通信システムの別の実施形態を示す図である。 図3に示した受信等化部および送信等化部の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、無線通信システムの一実施形態を示す。
図1に示した無線通信システムSYSは、端末局100と、基地局200とを有する。端末局100と基地局200とは、例えば、FDD方式でSC伝送を行う。すなわち、端末局100と基地局200とは、互いに異なる周波数帯域の電磁波を用いてSC伝送を行う。なお、無線通信システムSYSは、複数の端末局100を有してもよい。
端末局100は、例えば、スマートフォンやタブレット型端末等の携帯通信端末である。端末局100は、第1切替部110、トレーニング信号生成部120、変調部130、第2切替部140、送信部150、共用器160、受信部170、復調部180およびアンテナANT1を有する。
第1切替部110は、スイッチ等であり、端末局100に含まれるプロセッサ等の制御部からの制御指示に基づいて、端末局100のユーザによる入力操作等に応じて受信したデータ信号と、トレーニング信号生成部120から出力されるトレーニング信号とを交互に変調部130に出力する。以下では、第1切替部110が出力するデータ信号およびトレーニング信号は、“上りデータ信号”および“上りトレーニング信号”とも称される。
トレーニング信号生成部120は、基地局200との間における電磁波の遅延等の通信環境を基地局200に測定させるために、所定のデータ長を有した上りトレーニング信号を生成する。トレーニング信号生成部120は、生成した上りトレーニング信号を第1切替部110に出力する。
変調部130は、予め設定されたシンボル数のデータ長の単位で、第1切替部110から交互に受信した上りデータ信号および上りトレーニング信号に対して、SC伝送の通信方式に応じた変調処理を実行する。変調部130は、変調した上りデータ信号および上りトレーニング信号を第2切替部140に出力する。
第2切替部140は、スイッチ等であり、端末局100の制御部からの制御指示に基づいて、変調部130からの上りデータ信号と上りトレーニング信号とを送信部150に出力する。また、第2切替部140は、端末局100の制御部からの制御指示に基づいて、変調部130から上りデータ信号と上りトレーニング信号との出力がない期間に、受信部170が受信した基地局200からのトレーニング信号(以下、“下りトレーニング信号”とも称される)を送信部150に出力する。すなわち、第2切替部140は、端末局100の制御部からの制御指示に基づいて、上りデータ信号、上りトレーニング信号および下りトレーニング信号が互いに衝突しないように切り替え動作する。
送信部150は、例えば、共用器160およびアンテナANT1を介して、変調部130から出力される上りデータ信号と上りトレーニング信号との電磁波をSC伝送で基地局200に送信する。また、送信部150は、共用器160およびアンテナANT1を介して、基地局200からの下りトレーニング信号の電磁波をSC伝送で基地局200に返送する。
受信部170は、アンテナANT1および共用器160を介して、基地局200により送信されたデータ信号と下りトレーニング信号との電磁波を受信する。受信部170は、受信した電磁波の信号を第2切替部140および復調部180に出力する。以下では、基地局200から送信されたデータ信号は、“下りデータ信号”とも称される。
復調部180は、受信した電磁波をダウンコンバートし、復調部180に含まれるAD(Analog-to-Digital)変換器等を用いて、ダウンコンバートした下りデータ信号をデジタル信号に変換する。復調部180は、デジタル信号の下りデータ信号に対して復調処理を実行する。復調部180は、例えば、端末局100に含まれるメモリ等の記憶部や有機EL(Electro-Luminescence)等の表示部に復調したデータを出力する。
基地局200は、アンテナANT2、受信部210、復調部220、受信等化部230、等化制御部240、送信等化部250、切替部260、トレーニング信号生成部270、変調部280、送信部290および共用器300を有する。
受信部210は、アンテナANT2および共用器300を介して、端末局100から送信された上りデータ信号と上りトレーニング信号との電磁波を受信する。受信部210は、受信した電磁波をダウンコンバートし、受信部210に含まれるAD変換器等を用いて、ダウンコンバートした上りデータ信号と上りトレーニング信号とをデジタル信号に変換する。受信部210は、上りデータ信号と上りトレーニング信号とのデジタル信号を復調部220に出力する。
また、受信部210は、アンテナANT2を介して、端末局100により返送された下りトレーニング信号の電磁波を受信する。受信部210は、受信した電磁波をダウンコンバートし、受信部210のAD変換器等を用いて、返送された下りトレーニング信号をデジタル信号に変換する。受信部210は、返送された下りトレーニング信号のデジタル信号を復調部220に出力する。
復調部220は、受信部210から受信したデジタル信号に対して復調処理を実行し、復調した信号を受信等化部230に出力する。
受信等化部230は、受信した上りトレーニング信号を用いて、端末局100との間の通信路のうち上り方向の通信路応答を推定し、推定した上り方向の通信路応答を用いて受信した上りデータ信号に対し等化処理を実行する。
例えば、受信等化部230は、時間領域で等化処理を実行するトランスバーサル等化器を有し、デジタル信号の上りトレーニング信号を用いて、上り方向の通信路におけるチャンネルインパルス応答(CIR:Channel Impulse Response)を推定する。受信等化部230は、推定したCIRと、トランスバーサル等化器が有するタップのタップ数とに基づいて、上り方向の通信路応答の逆応答(CIRの逆応答)Hu(z)−1を求める。受信等化部230は、求めた上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1とトランスバーサル等化器とを用いて、上りデータ信号に対して等化処理を実行し、上りデータ信号における遅延を補償する。そして、受信等化部230は、例えば、基地局200に接続されたネットワーク等を介して、遅延を補償した上りデータ信号を送信先に出力する。また、受信等化部230は、求めた上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を含む信号を、等化制御部240に出力する。
また、受信等化部230は、返送された下りトレーニング信号を用いて、端末局100との間の往復の通信路におけるCIRを推定する。受信等化部230は、推定したCIRと、トランスバーサル等化器のタップ数とに基づいて、往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を推定する。受信等化部230は、推定した往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を含む信号を、等化制御部240に出力する。
なお、受信等化部230は、トランスバーサル等化器の代わりに、周波数領域で等化処理を実行するSC−FDE(Single Carrier-FDE)を有してもよい。例えば、受信等化部230は、復調部220から受信した上りデータ信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を実行し、上りデータ信号を周波数領域の複数のデータ信号に変換する。受信等化部230は、受信等化部230に含まれるFDEと、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1とを用いて、変換された複数のデータ信号の各々に対して周波数領域で等化処理を実行する。そして、受信等化部230は、等化処理が実行された複数のデータ信号に対してIFFT(Inverse FFT)処理を実行することにより、1つの上りデータ信号に逆変換する。受信等化部230は、基地局200に接続されたネットワーク等を介して、逆変換した上りデータ信号を送信先に出力する。
等化制御部240は、受信等化部230により推定された往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1で除算し、下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1(=Hd+u(z)−1/Hu(z)−1)を求める。等化制御部240は、求めた下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を含む信号を送信等化部250に出力する。
送信等化部250は、例えば、受信等化部230と同じタップ数のトランスバーサル等化器を含む。送信等化部250は、等化制御部240が求めた下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1とトランスバーサル等化器とを用い、基地局200に接続されたネットワーク等を介して受信した端末局100宛のデータ信号に対して等化処理(以下、“前置等化処理”とも称される)を実行する。送信等化部250は、前置等化処理を実行したデータ信号を下りデータ信号として切替部260に出力する。これにより、下りデータ信号は、端末局100に受信された時に遅延が補償されているように、基地局200により送信される。そして、端末局100は、受信した下りデータ信号に対する等化処理を実行する機能を有しなくても、下りデータ信号に含まれるデータを受信でき、回路規模を抑制できる。
なお、送信等化部250は、トランスバーサル等化器の代わりに、受信等化部230と同様のSC−FDEを有してもよい。例えば、送信等化部250は、基地局200に接続されたネットワーク等を介して受信した端末局100宛のデータ信号に対してFFT処理を実行し、複数のデータ信号に変換する。送信等化部250は、送信等化部250に含まれるFDEと、等化制御部240により求められた下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1とを用いて、変換された複数のデータ信号の各々に対して周波数領域で前置等化処理を実行する。そして、送信等化部250は、前置等化処理が実行された複数のデータ信号に対してIFFT処理を実行して、1つの下りデータ信号に逆変換する。送信等化部250は、逆変換した下りデータ信号を切替部260に出力する。
切替部260は、スイッチ等であり、基地局200に含まれるプロセッサ等の制御部からの制御指示に基づいて、トレーニング信号生成部270から出力される下りトレーニング信号と、送信等化部250から受信した下りデータ信号とを交互に変調部280に出力する。
トレーニング信号生成部270は、端末局100との間の往復の通信路における電磁波の遅延等の通信環境を測定するために、所定のデータ長を有した下りトレーニング信号を生成する。トレーニング信号生成部270は、生成した下りトレーニング信号を切替部260に出力する。
変調部280は、予め設定されたシンボル数のデータ長の単位で、切替部260から受信した下りデータ信号および下りトレーニング信号に対して、SC伝送の通信方式に応じた変調処理を実行する。変調部280は、変調した下りデータ信号および下りトレーニング信号を送信部290に出力する。
送信部290は、例えば、共用器300およびアンテナANT2を介して、変調部280から出力される下りデータ信号と下りトレーニング信号との電磁波をSC伝送で端末局100に送信する。
図2は、図1に示した無線通信システムSYSにおける通信処理の一例を示す。例えば、ステップS100からステップS160の処理は、端末局100により実行される。また、ステップS200からステップS310の処理は、基地局200により実行される。
ステップS100では、第1切替部110は、端末局100のユーザによる入力操作等に応じて出力される上りデータ信号を受信する。
次に、ステップS110では、トレーニング信号生成部120は、例えば、第1切替部110が上りデータ信号を受信したことを契機として、上りトレーニング信号を生成する。トレーニング信号生成部120は、生成した上りトレーニング信号を第1切替部110に出力する。そして、第1切替部110は、ステップS100で受信した上りデータ信号と、トレーニング信号生成部120より受信した上りトレーニング信号とを交互に変調部130に出力する。
次に、ステップS120では、変調部130は、第1切替部110から受信した上りデータ信号および上りトレーニング信号に対して、SC伝送の通信方式に応じた変調処理を実行する。変調部130は、変調した上りデータ信号および上りトレーニング信号を、第2切替部140を介して送信部150に出力する。
次に、ステップS130では、送信部150は、ステップS120で変調された上りデータ信号と上りトレーニング信号との電磁波を、共用器160およびアンテナANT1を介して基地局200に送信する。
次に、ステップS140では、受信部170は、アンテナANT1および共用器160を介して、基地局200により送信された下りデータ信号と下りトレーニング信号との電磁波を受信する。受信部170は、受信した電磁波の信号を第2切替部140および復調部180に出力する。
次に、ステップS150では、送信部150は、ステップS140で受信された下りトレーニング信号を、第2切替部140を介して受信する。送信部150は、ステップS140で受信された下りトレーニング信号の電磁波を、共用器160およびアンテナANT1を介して基地局200に返送する。
次に、ステップS160では、復調部180は、受信した下りデータ信号の電磁波をダウンコンバートし、復調部180のAD変換器等を用いて、ダウンコンバートした下りデータ信号をデジタル信号に変換する。復調部180は、デジタル信号の下りデータ信号に対して復調処理を実行する。そして、復調部180は、例えば、端末局100に含まれるメモリ等の記憶部や有機EL等の表示部に復調したデータを出力する。
そして、端末局100は、端末局100のユーザによる入力操作等に応じて、ステップS100からステップS160の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS100からステップS130の処理と、ステップS140およびステップS150の処理とは、並列に実行されてもよい。
ステップS200では、受信部210は、アンテナANT2を介して、ステップS130で送信された上りデータ信号と上りトレーニング信号との電磁波を受信する。受信部210は、受信した電磁波をダウンコンバートし、受信部210のAD変換器等を用いて、ダウンコンバートした上りデータ信号と上りトレーニング信号とをデジタル信号に変換する。受信部210は、上りデータ信号と上りトレーニング信号とのデジタル信号を復調部220に出力する。
次に、ステップS210では、復調部220は、ステップS200で受信された上りデータ信号と上りトレーニング信号とに対して復調処理を実行し、復調した上りデータ信号と上りトレーニング信号とを受信等化部230に出力する。
次に、ステップS220では、受信等化部230は、ステップS210で変調したデジタル信号の上りトレーニング信号を用いて、上り方向の通信路におけるCIRを推定する。受信等化部230は、推定したCIRと、トランスバーサル等化器のタップ数とに基づいて、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を求める。そして、受信等化部230は、求めた上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を含む信号を、等化制御部240に出力する。
次に、ステップS230では、受信等化部230は、ステップS220で求めた上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1とトランスバーサル等化器とを用いて、上りデータ信号に対して等化処理を実行し、上りデータ信号における遅延を補償する。そして、受信等化部230は、基地局200に接続されたネットワーク等を介して、遅延を補償した上りデータ信号を送信先に出力する。
次に、ステップS240では、受信部210は、アンテナANT2および共用器300を介して、ステップS150で返送された下りトレーニング信号の電磁波を受信する。受信部210は、受信した下りトレーニング信号の電磁波をダウンコンバートし、受信部210のAD変換器等を用いて、ダウンコンバートした下りトレーニング信号をデジタル信号に変換する。受信部210は、下りトレーニング信号のデジタル信号を復調部220に出力する。
次に、ステップS250では、復調部220は、ステップS240で受信された下りトレーニング信号に対して復調処理を実行し、復調した下りトレーニング信号を受信等化部230に出力する。
次に、ステップS260では、受信等化部230は、ステップS150で返送された下りトレーニング信号を用いて、端末局100との間の往復の通信路におけるCIRを推定する。受信等化部230は、推定したCIRと、トランスバーサル等化器のタップ数とに基づいて、往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を推定する。受信等化部230は、推定した往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を含む信号を、等化制御部240に出力する。
次に、ステップS270では、等化制御部240は、受信等化部230により推定された往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1で除算し、下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を求める。等化制御部240は、求めた下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を含む信号を送信等化部250に出力する。
次に、ステップS280では、送信等化部250は、ステップS270で求められた下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1とトランスバーサル等化器と用い、基地局200に接続されたネットワーク等を介して受信した端末局100宛の下りデータ信号に対して、前置等化処理を実行する。送信等化部250は、前置等化処理を実行した下りデータ信号を切替部260に出力する。
次に、ステップS290では、トレーニング信号生成部270は、送信等化部250が下りデータ信号を受信したことを契機として、下りトレーニング信号を生成する。トレーニング信号生成部270は、生成した下りトレーニング信号を切替部260に出力する。そして、切替部260は、ステップS280で受信した下りデータ信号と、トレーニング信号生成部270より受信した下りトレーニング信号とを交互に変調部280に出力する。
次に、ステップS300では、変調部280は、切替部260から受信した下りデータ信号および下りトレーニング信号に対して、SC伝送の通信方式に応じた変調処理を実行する。変調部280は、変調した下りデータ信号および下りトレーニング信号を送信部290に出力する。
次に、ステップS310では、送信部290は、共用器300およびアンテナANT2を介して、ステップS300で変調された下りデータ信号と下りトレーニング信号との電磁波を端末局100に送信する。
そして、基地局200は、端末局100宛の下りデータ信号を受信する度に、ステップS200からステップS310の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS200からステップS230の処理と、ステップS240からステップS310の処理とは、並列に実行されてもよい。
以上、図1および図2に示した実施形態では、端末局100は、上りデータ信号と上りトレーニング信号とを基地局200に送信するとともに、基地局200から受信した下りトレーニング信号を基地局200に返送する。基地局200は、端末局100から受信した上りトレーニング信号を用いて、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を推定するとともに、返送された下りトレーニング信号を用いて、端末局100との間の往復の通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を推定する。そして、基地局200は、往復の通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1で除算することにより、下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を求める。これにより、無線通信システムSYSおよび基地局200は、端末局100が等化処理を実行する機能を有しない場合で、FDD方式で端末局100とSC伝送を行う場合でも、下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を求められる。そして、無線通信システムSYSおよび基地局200は、下りデータ信号に対して前置等化処理を実行できる。
また、端末局100は、下りデータ信号および下りトレーニング信号に対する等化処理を省略できることにより、回路規模の抑制を図ることができる。
図3は、無線通信システムの別の実施形態を示す。図1で説明した要素と同一または同様の機能を有する要素については、同一または同様の符号を付し、これらについては、詳細な説明を省略する。
図3に示した無線通信システムSYS1は、端末局100と、基地局200とを有する。端末局100と基地局200とは、例えば、FDD方式で、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等の変調方式のマルチキャリア伝送を行う。すなわち、端末局100と基地局200とは、互いに異なる周波数帯域の電磁波を用いてマルチキャリア伝送を行う。なお、無線通信システムSYS1は、複数の端末局100を有してもよい。
端末局100は、例えば、スマートフォンやタブレット型端末等の携帯通信端末である。端末局100は、第1切替部110、トレーニング信号生成部120、変調部130a、第2切替部140、送信部150a、共用器160、受信部170、復調部180およびアンテナANT1を有する。
変調部130aは、予め設定されたシンボル数のデータ長の単位で、第1切替部110から交互に受信した上りデータ信号および上りトレーニング信号に対して、OFDM等の変調方式に応じた変調処理を実行する。変調部130は、変調した上りデータ信号および上りトレーニング信号を第2切替部140に出力する。
送信部150aは、例えば、共用器160およびアンテナANT1を介して、変調部130aから出力される上りデータ信号と上りトレーニング信号との電磁波をマルチキャリア伝送で基地局200に送信する。また、送信部150aは、共用器160およびアンテナANT1を介して、基地局200からの下りトレーニング信号の電磁波をマルチキャリア伝送で基地局200に返送する。
基地局200は、アンテナANT2、受信部210、復調部220、受信等化部230a、等化制御部240、送信等化部250a、切替部260、トレーニング信号生成部270、変調部280a、送信部290aおよび共用器300を有する。
受信等化部230aは、例えば、図1に示した受信等化部230と同様に、復調部220から受信したデジタル信号の上りトレーニング信号を用いて、上り方向の通信路におけるチャンネルインパルス応答(CIR)を推定する。そして、受信等化部230aは、推定したCIRを用いて、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を求める。受信等化部230aは、求めた上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を用い、受信した上りデータ信号に対して周波数領域で等化処理を実行する。受信等化部230aは、基地局200に接続されたネットワーク等を介して、等化処理を実行した上りデータ信号を送信先に出力する。受信等化部230aは、求めた上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を含む信号を、等化制御部240に出力する。受信等化部230aの周波数領域における等化処理については、図4で説明する。
また、受信等化部230aは、図1に示した受信等化部230と同様に、返送された下りトレーニング信号を用いて、端末局100との間の往復の通信路におけるCIRを推定する。受信等化部230aは、推定したCIRを用いて、往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を推定する。受信等化部230aは、推定した往復の通信路における通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1の情報を含む信号を、等化制御部240に出力する。
送信等化部250aは、等化制御部240により求められた下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を用いて、基地局200に接続されたネットワーク等を介して受信した端末局100宛の下りデータ信号に対して等化処理(前置等化処理)を実行する。送信等化部250aは、前置等化処理を実行した下りデータ信号を切替部260に出力する。送信等化部250aの動作については、図4で説明する。
変調部280aは、予め設定されたシンボル数のデータ長の単位で、切替部260から受信した下りデータ信号および下りトレーニング信号に対して、OFDM等の変調方式に応じた変調処理を実行する。変調部280は、変調した下りデータ信号および下りトレーニング信号を送信部290aに出力する。
送信部290aは、例えば、共用器300およびアンテナANT2を介して、変調部280から出力される下りデータ信号と下りトレーニング信号との電磁波を、マルチキャリア伝送で端末局100に送信する。
図4は、図3に示した受信等化部230aおよび送信等化部250aの一例を示す。図4(a)は、受信等化部230aの構成の一例を示し、図4(b)は、送信等化部250aの構成の一例を示す。
受信等化部230aは、FFT部232、FDE234およびP/S(Parallel-to-Serial)変換器236を有する。
FFT部232は、復調部220から受信した上りデータ信号に対してFFT処理を実行し、上りデータ信号を周波数領域の複数のデータ信号に変換する。そして、FFT部232は、FFT処理により周波数領域に変換された複数のデータ信号をFDE234に出力する。
FDE234は、受信等化部230aにより推定された上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を用いて、FFT部232から受信した複数のデータ信号の各々に対して周波数領域で等化処理を実行し、複数のデータ信号における遅延を補償する。FDE234は、遅延を補償した複数のデータ信号をP/S変換器236に出力する。
P/S変換器236は、遅延が補償された複数のデータ信号を、1つの下りデータ信号に変換し、基地局200に接続されたネットワーク等を介して、下りデータ信号を送信先に出力する。
送信等化部250aは、S/P(Serial-to-Parallel)変換器252、FDE254およびIFFT部256を有する。
S/P変換器252は、基地局200に接続されたネットワーク等を介して受信した端末局100宛のデータ信号を、並列の複数のデータ信号に変換する。S/P変換器252は、変換した複数のデータ信号を、FDE254に出力する。
FDE254は、等化制御部240により求められた下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を用いて、S/P変換器252から受信した複数のデータ信号の各々に対して周波数領域で等化処理(前置等化処理)を実行する。FDE254は、前置等化処理を実行した複数のデータ信号をIFFT部256に出力する。
IFFT部256は、FDE254から受信した複数のデータ信号に対してIFFT処理を実行し、下りデータ信号に変換する。そして、IFFT部256は、IFFT処理が実行された下りデータ信号を切替部260に出力する。
これにより、下りデータ信号は、端末局100に受信された時に遅延が補償されているように、基地局200により送信される。そして、端末局100は、受信した下りデータ信号に対する等化処理を実行する機能を有しなくても、下りデータ信号に含まれるデータを受信でき、回路規模を抑制できる。
なお、図3に示した無線通信システムSYS1における通信処理は、図2に示した処理を同様であり、詳細な説明を省略する
以上、図3および図4に示した実施形態では、端末局100は、上りデータ信号と上りトレーニング信号とを基地局200に送信するとともに、基地局200から受信した下りトレーニング信号を基地局200に返送する。基地局200は、端末局100から受信した上りトレーニング信号を用いて、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1を推定するとともに、返送された下りトレーニング信号を用いて、端末局100との間の往復の通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を推定する。そして、基地局200は、往復の通信路応答の逆応答Hd+u(z)−1を、上り方向の通信路応答の逆応答Hu(z)−1で除算することにより、下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を求める。これにより、無線通信システムSYS1および基地局200は、端末局100が等化処理を実行する機能を有しない場合で、FDD方式で端末局100とマルチキャリア伝送する場合でも、下り方向の通信路応答の逆応答Hd(z)−1を求められる。そして、無線通信システムSYS1および基地局200は、下りデータ信号に対して前置等化処理を実行できる。
また、端末局100は、下りデータ信号および下りトレーニング信号に対する等化処理を省略できることにより、回路規模の低減を図ることができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100…端末局;110…第1切替部;120,270…トレーニング信号生成部;130,130a,280,280a…変調部;140…第2切替部;150,150a,290,290a…送信部;160,300…共用器;170,210…受信部;180,220…復調部;200…基地局;230,230a…受信等化部;232…FFT部;234,254…FDE;236…P/S変換器;240…等化制御部;250…送信等化部;252…S/P変換器;256…IFFT部;260…切替部;ANT1,ANT2…アンテナ;SYS,SYS1…無線通信システム

Claims (5)

  1. 基地局と少なくとも1つの端末局とを有する無線通信システムにおいて、
    前記端末局は、
    前記基地局より送信された第1トレーニング信号と第1データ信号とを第1の周波数帯域で受信する受信部と、
    前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で第2トレーニング信号と第2データ信号とを前記基地局に送信するとともに、受信した前記第1トレーニング信号を前記第2の周波数帯域で前記基地局に返送する送信部とを備え、
    前記基地局は、
    前記第2トレーニング信号と前記第2データ信号とを前記第2の周波数帯域で受信するとともに、前記端末局により返送された前記第1トレーニング信号を前記第2の周波数帯域で受信する受信部と、
    受信した前記第2トレーニング信号を用いて、前記端末局との間の上り方向の通信路応答を推定し、推定した前記上り方向の通信路応答を用いて受信した前記第2データ信号に対して等化処理を実行するとともに、返送された前記第1トレーニング信号を用いて、前記端末局との間の往復の通信路応答を推定する受信等化部と、
    推定された前記往復の通信路応答と前記上り方向の通信路応答とを用いて下り方向の通信路応答を求める等化制御部と、
    前記下り方向の通信路応答を用いて前記第1データ信号に対して等化処理を実行する送信等化部と、
    前記第1トレーニング信号と前記送信等化部により前記等化処理が実行された前記第1データ信号とを前記第1の周波数帯域で送信する送信部とを備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記受信等化部は、受信した前記第2データ信号に対して時間領域で前記等化処理を実行し、
    前記送信等化部は、送信する前記第1データ信号に対して時間領域で前記等化処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記受信等化部は、受信した前記第2データ信号に対して周波数領域で前記等化処理を実行し、
    前記送信等化部は、送信する前記第1データ信号に対して周波数領域で前記等化処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 基地局と少なくとも1つの端末局とを有する無線通信システムの通信方法において、
    前記基地局は、第1トレーニング信号と第1データ信号とを第1の周波数帯域で前記端末局に送信し、
    前記端末局は、前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で第2トレーニング信号と第2データ信号とを前記基地局に送信するとともに、前記基地局から受信した前記第1トレーニング信号を前記第2の周波数帯域で前記基地局に返送し、
    前記基地局は、前記第2トレーニング信号と前記第2データ信号とを前記第2の周波数帯域で受信するとともに、前記端末局により返送された前記第1トレーニング信号を前記第2の周波数帯域で受信し、
    前記基地局は、受信した前記第2トレーニング信号を用いて、前記端末局との間の上り方向の通信路応答を推定し、推定した前記上り方向の通信路応答を用いて受信した前記第2データ信号に対して等化処理を実行し、
    前記基地局は、返送された前記第1トレーニング信号を用いて、前記端末局との間の往復の通信路応答を推定し、推定した前記往復の通信路応答と前記上り方向の通信路応答とを用いて下り方向の通信路応答を求め、
    前記基地局は、前記下り方向の通信路応答を用いて前記第1データ信号に対して等化処理を実行する処理を有し、
    前記基地局が、前記第1トレーニング信号と前記第1データ信号とを前記第1の周波数帯域で前記端末局に送信する処理は、前記下り方向の通信路応答を用いた等化処理が実行された前記第1データ信号を送信する
    ことを特徴とする通信方法。
  5. 少なくとも1つの端末局に第1トレーニング信号と第1データ信号とを第1の周波数帯域で送信する送信部と、
    前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で前記端末局により送信された第2トレーニング信号と第2データ信号とを受信するとともに、前記端末局により返送された前記第1トレーニング信号を前記第2の周波数帯域で受信する受信部と、
    受信した前記第2トレーニング信号を用いて、前記端末局との間の上り方向の通信路応答を推定し、推定した前記上り方向の通信路応答を用いて受信した前記第2データ信号に対して等化処理を実行するとともに、返送された前記第1トレーニング信号を用いて、前記端末局との間の往復の通信路応答を推定する受信等化部と、
    推定された前記往復の通信路応答と前記上り方向の通信路応答とを用いて下り方向の通信路応答を求める等化制御部と、
    前記下り方向の通信路応答を用いて前記第1データ信号に対して等化処理を実行する送信等化部とを備え、
    前記送信部は、前記送信等化部により前記等化処理が実行された前記第1データ信号を送信する
    ことを特徴とする基地局。
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