JP2018157034A - 垂直共振型面発光レーザを作製する方法、垂直共振型面発光レーザ - Google Patents

垂直共振型面発光レーザを作製する方法、垂直共振型面発光レーザ Download PDF

Info

Publication number
JP2018157034A
JP2018157034A JP2017051683A JP2017051683A JP2018157034A JP 2018157034 A JP2018157034 A JP 2018157034A JP 2017051683 A JP2017051683 A JP 2017051683A JP 2017051683 A JP2017051683 A JP 2017051683A JP 2018157034 A JP2018157034 A JP 2018157034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
region
semiconductor
post
compound semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017051683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6888348B2 (ja
Inventor
良輔 久保田
Ryosuke Kubota
良輔 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2017051683A priority Critical patent/JP6888348B2/ja
Publication of JP2018157034A publication Critical patent/JP2018157034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6888348B2 publication Critical patent/JP6888348B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】Alイオンの注入を用いて形成された電流狭窄構造を有する垂直共振型面発光レーザを作製する方法を提供する。【解決手段】面発光半導体レーザを作製する方法は、面発光半導体レーザのための半導体積層を備えるエピタキシャル基板内の基板の主面の第1エリアを覆うと共に基板の主面の第2エリア上に開口を有する第1マスクを形成する工程と、このマスクを用いてAlイオン注入を行う工程と、半導体積層をエッチングして、III族元素としてアルミニウムを含むと共にV族元素を含むIII−V化合物半導体の第1半導体層、及び活性層を含む半導体ポストを基板上に形成する工程と、イオン注入を行った後に、酸化雰囲気中において半導体ポストの第1半導体層の一部を酸化して、III−V化合物半導体の電流アパーチャーと酸化物障壁とを含むポスト構造を半導体ポストから形成する工程とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、垂直共振型面発光レーザを作製する方法及び垂直共振型面発光レーザに関する。
特許文献1は、面発光レーザ素子及びその製造方法を開示する。
特開2007−142375号公報
特許文献1の面発光レーザ素子は、酸化狭窄層を含むメサポストを有し、酸化狭窄層は、電流流入領域及び電流阻止領域を有する。電流流入領域はIII族構成元素としてAl含む化合物半導体からなり、この化合物半導を酸化して、酸化物からなる電流阻止領域を形成する。酸化により化合物半導体から電流阻止領域を形成できるAl組成は、非常に高い。化合物半導体の酸化の結果として作製される電流流入領域も、化合物半導体と同じAl組成を有する。この化合物半導体は、Al組成に応じたバンドギャップを有し、したがって、電流流入領域は高い電気抵抗率を示す。メサポストにおいて、酸化狭窄層の上側の上部化合物半導体及び下側の下部化合物半導体の各々は、電流流入領域の化合物半導体のAl組成より低いAl組成を有しており、これ故に、上記の酸化により、上部化合物半導体及び下部化合物半導体の側面は、ほとんど酸化されない。メサポストにおいて、酸化狭窄層が、活性層に提供されるキャリア流を案内する。
本発明の一側面は、アルミニウムイオンの注入を用いて狭窄構造を形成する垂直共振型面発光レーザを作製する方法を提供することを目的とする。本発明の別の側面は、ポスト構造内の半導体層の面内にアルミニウムプロファイルを有すると共に電流狭窄構造を有する垂直共振型面発光レーザを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法は、基板の主面上に設けられ面発光半導体レーザのための半導体積層を備えるエピタキシャル基板を準備する工程と、前記エピタキシャル基板を準備した後に、前記基板の前記主面の第1エリアを覆うと共に前記基板の前記主面の第2エリア上に開口を有するパターンのマスクを形成する工程と、前記マスクを用いて、イオン注入を行う工程と、前記半導体積層をエッチングして、III族元素としてアルミニウムを含むと共にV族元素を含むIII−V化合物半導体の第1半導体層、及び活性層を含む半導体ポストを前記基板上に形成する工程と、前記イオン注入を行った後に、酸化雰囲気中において前記半導体ポストの前記第1半導体層の一部を酸化して、前記III−V化合物半導体の電流アパーチャーと酸化物障壁とを含むポスト構造を前記半導体ポストから形成する工程と、を備え、前記イオン注入のイオン種は、アルミニウムイオンを含み、前記第1半導体層及び前記活性層は、前記半導体ポストにおいて前記基板の前記主面に交差する第1軸の方向に配置されており、前記イオン注入を行った後において、前記半導体ポストは、第1領域及び第2領域を含み、前記第1領域及び前記第2領域は前記第1軸の方向に延在し、前記第2領域は前記第1領域を囲み、前記半導体ポストの前記第1半導体層は、前記第1領域内の第1部分と前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第1半導体層は、前記第1半導体層の前記第2部分におけるアルミニウム濃度が前記第1半導体層の前記第1部分におけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する。
本発明の一側面に係る垂直共振型面発光レーザは、電流狭窄構造及び活性層を含み基板の主面上に設けられたポスト構造を備え、前記ポスト構造は、前記基板の前記主面に交差する第1軸の方向に延在する第1領域と、前記第1領域を囲む第2領域とを含み、前記電流狭窄構造は、前記第1領域に設けられた電流アパーチャーと前記第2領域に設けられた酸化物障壁とを含み、前記電流アパーチャー及び前記酸化物障壁は、前記第1軸に交差する基準面に沿って配列されており、前記ポスト構造は、前記電流狭窄構造の上側に設けられた第1化合物半導体層と、前記電流狭窄構造の下側に設けられた第2化合物半導体層とを含み、前記第1化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と、前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第1化合物半導体層の前記第2部分のAl組成は、前記第1化合物半導体層の前記第1部分のAl組成より大きい。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、Alイオンの注入を用いて狭窄構造を形成する垂直共振型面発光レーザを作製する方法が提供される。本発明の別の側面によれば、ポスト構造内のAl組成の違いを利用した電流狭窄構造を有する垂直共振型面発光レーザが提供される。
図1は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図である。 図2は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図である。 図3は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図である。 図4は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図である。 図5は、半導体積層を模式的に示す図である。 図6は、第1半導体層の酸化速度を模式的に示す図である。 図7は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図である。 図8は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図である。 図9は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを模式的に示す図である。 図10は、実施例に係る垂直共振型面発光レーザの構造を示す図面である。
引き続き、いくつかの具体例を説明する。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法は、(a)基板の主面上に設けられ面発光半導体レーザのための半導体積層を備えるエピタキシャル基板を準備する工程と、(b)前記エピタキシャル基板を準備した後に、前記基板の前記主面の第1エリアを覆うと共に前記基板の前記主面の第2エリア上に開口を有するパターンのマスクを形成する工程と、(c)前記マスクを用いて、イオン注入を行う工程と、(d)前記半導体積層をエッチングして、III族元素としてアルミニウムを含むと共にV族元素を含むIII−V化合物半導体の第1半導体層、及び活性層を含む半導体ポストを前記基板上に形成する工程と、(e)前記イオン注入を行った後に、酸化雰囲気中において前記半導体ポストの前記第1半導体層の一部を酸化して、前記III−V化合物半導体の電流アパーチャーと酸化物障壁とを含むポスト構造を前記半導体ポストから形成する工程と、を備え、前記イオン注入のイオン種は、アルミニウムイオンを含み、前記第1半導体層及び前記活性層は、前記半導体ポストにおいて前記基板の前記主面に交差する第1軸の方向に配置されており、前記イオン注入を行った後において、前記半導体ポストは、第1領域及び第2領域を含み、前記第1領域及び前記第2領域は前記第1軸の方向に延在し、前記第2領域は前記第1領域を囲み、前記半導体ポストの前記第1半導体層は、前記第1領域内の第1部分と前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第1半導体層は、前記第1半導体層の前記第2部分におけるアルミニウム濃度が前記第1半導体層の前記第1部分におけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入によって導入されたアルミニウム原子は、活性化処理により、半導体層にIII族元素として取り込まれる。半導体ポストは、第2部分におけるアルミニウム濃度が第1部分におけるアルミニウム濃度より大きくなるAl濃度の面内プロファイルを有する第1半導体層を含む。半導体ポストでは、酸素剤雰囲気中において半導体ポストの第1半導体層の第2部分を酸化することが容易になる。酸化により、半導体ポストからポスト構造が形成される。ポスト構造は、ポスト構造の側面から内側に延在する酸化物障壁と、酸化物障壁の内側に残されるIII−V化合物半導体の電流アパーチャーとを備える。小さいアルミニウム濃度の第1部分を含む電流アパーチャーには、大きなアルミニウム濃度の第2部分より低い電気抵抗率を提供できる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法では、前記イオン注入を行う前において、前記第1半導体層はAlGaAs膜を含み、前記第1半導体層の前記第2部分の前記AlGaAs膜におけるアルミニウム濃度は0.96以下であり、前記第1半導体層の前記第1部分の前記AlGaAs膜におけるアルミニウム濃度は0.97以上である。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入により、第1部分のAlGaAsにおけるアルミニウム濃度と第2部分のAlGaAsにおけるアルミニウム濃度との差を生成する。アルミニウム濃度0.97以上のAlGaAsは、酸化剤の雰囲気において容易に酸化される。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法では、前記半導体ポストは、前記第1半導体層の上面に設けられた第1化合物半導体層を含み、前記半導体ポストの前記第1化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第1化合物半導体層は、前記第1化合物半導体層の前記第2部分におけるアルミニウム濃度が前記第1化合物半導体層の前記第1部分におけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入により、第1化合物半導体層の第1部分におけるアルミニウム濃度と第2部分におけるアルミニウム濃度との差を生成できる。第1化合物半導体層におけるアルミニウム濃度の面内分布は、低いアルミニウム濃度の第1部分にキャリアを案内できる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法では、前記半導体ポストは、前記第1半導体層の下面に設けられた第2化合物半導体層を含み、前記半導体ポストの前記第2化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第2化合物半導体層は、前記第2化合物半導体層の前記第2部分におけるアルミニウム濃度が前記第2化合物半導体層の前記第1部分におけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入により、第2化合物半導体層の第1部分におけるアルミニウム濃度と第2部分におけるアルミニウム濃度との差を生成できる。第2化合物半導体層におけるアルミニウム濃度の面内分布は、電流アパーチャーから活性層に至る半導体領域においてキャリアが広がることを低減できる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザは、狭窄構造及び活性層を含み基板の主面上に設けられたポスト構造を備え、前記ポスト構造は、前記基板の前記主面に交差する第1軸の方向に延在する第1領域と、前記第1領域を囲む第2領域とを含み、前記狭窄構造は、前記第1領域に設けられた電流アパーチャーと前記第2領域に設けられた酸化物障壁とを含み、前記電流アパーチャー及び前記酸化物障壁は、前記第1軸に交差する基準面に沿って配列されており、前記ポスト構造は、前記電流狭窄構造の上側に設けられた第1化合物半導体層と、前記電流狭窄構造の下側に設けられた第2化合物半導体層とを含み、前記第1化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と、前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第1化合物半導体層の前記第2部分のAl組成は、前記第1化合物半導体層の前記第1部分のAl組成より大きい。
この垂直共振型面発光レーザによれば、ポスト構造の狭窄構造は、第1領域の電流アパーチャーと第2領域の酸化物障壁とを含む。ポスト構造は、電流狭窄構造の上側に第1化合物半導体層を有し、第1化合物半導体層の第2部分のAl組成は、第1部分のAl組成より大きい。第1化合物半導体層の第2部分の大きなAl組成は、当該第2部分に大きなバンドギャップによる高い電気抵抗率を提供する。第2部分の高い電気抵抗率は、第1化合物半導体層において第1部分の電流アパーチャーにキャリアを案内できる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザでは、前記電流アパーチャーは、AlX1Ga1−X1Asを含み、当該AlX1Ga1−X1AsのAl組成X1は、0.96以下である。
この垂直共振型面発光レーザによれば、電流アパーチャーは低いAl組成の半導体を備えることができる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザでは、前記第2化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と、前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第2化合物半導体層の前記第2部分のAl組成は、前記第2化合物半導体層の前記第1部分のAl組成より大きい。
この垂直共振型面発光レーザによれば、ポスト構造は、電流狭窄構造の下側に第2化合物半導体層を有する。第2化合物半導体層の第2部分のAl組成は、第1部分のAl組成より大きい。第2化合物半導体層の第2部分における大きなAl組成は、当該第2部分に、大きなバンドギャップによる高い電気抵抗率を提供する。第2部分の高い電気抵抗率は、第2化合物半導体層において、電流アパーチャーに案内されたキャリアは、第1部分を通って活性層に導かれる。
具体例に係る垂直共振型面発光レーザでは、前記活性層は、AlGaAs/GaAs量子井戸構造を含む。
この垂直共振型面発光レーザによれば、Al系化合物半導体の量子井戸構造を活性層に有することがよい。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、垂直共振型面発光レーザを作製する方法及び垂直共振型面発光レーザに係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1〜図8を参照しながら、垂直共振型の面発光レーザを作製する方法を説明する。図1〜図4及び図6〜図8の各々は、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。これらの図面には、直交座標系S1が示されており、直交座標系S1のZ軸は基板主面の向きを示し、直交座標系S1のX軸及びY軸により規定される平面は、基板主面に平行である。
工程S101では、基板11を準備すると共に、基板11の主面11a上に設けられ面発光半導体レーザのための半導体積層SLを備えるエピタキシャル基板EPを準備する。本実施例におけるエピタキシャル基板EPを準備するために、エピタキシャル基板EPを作製する。具体的には、図1の(a)部に示されるように、基板11上に半導体積層SLを成長する。半導体積層SLは、下部分布ブラッグ反射構造のための下部半導体積層13、及び上部ブラッグ反射構造のための上部半導体積層17を含む。本実施例では、上部半導体積層17は、電流狭窄構造のための第1半導体層19を含む。半導体積層SLは、活性層のための第2半導体層15を更に含み、第2半導体層15は、下部半導体積層13と上部半導体積層17との間に設けられる。第2半導体層15は、発光のための量子井戸構造(例えばAlGaAs/GaAs多重量子井戸構造)を有することができる。
下部半導体積層13は、分布ブラッグ反射を可能にする2つの半導体層(13a、13b)の交互配置を含むことができる。具体的には、下部半導体積層13は、導電性の第1下部半導体積層21a及びアンドープの第2下部半導体積層21bを含み、第1下部半導体積層21aは、下部コンタクト層のためのIII−V族半導体層21c、III−V族半導体層21cの上面に接触を成す導電性積層21d、及びIII−V族半導体層21cの下面に接触を成す導電性積層21eを備える。
上部半導体積層17は、分布ブラッグ反射を可能にする2つの半導体層(17a、17b)の交互配置を含むことができ、また本実施例では、電流狭窄構造のための第1半導体層19を含む。半導体積層SLは、上部半導体積層17上に設けられる上部コンタクト層のためのIII−V族半導体層23を含む。
下部半導体積層13、第2半導体層15、上部半導体積層17、及びIII−V族半導体層23は、基板11の主面11a上に順に成長されて、半導体積層SLを形成する。この成長は、例えば有機金属気相成長法、又は分子線エピタキシー法により行われることができる。
基板11は、例えば半導体基板であることができ、具体的には、GaAsウエハである。半導体積層SLは、下部半導体積層13と第2半導体層15との間に設けられた第1SCH層25と、上部半導体積層17と第2半導体層15との間に設けられた第2SCH層27とを備えることができる。
半導体積層SLの例。
基板11:(100)面のGaAs半導体ウエハ。
下部半導体積層13。
i型GaAs/i型AlGaAs超格子(21b)。
積層数:20〜40。
i型GaAs:厚さ40〜90nm。
i型AlGaAs:厚さ40〜90nm。
超格子構造の厚さ:1600〜5200nm。
i型GaAs/i型AlGaAs超格子。
III−V族半導体層21c(下部コンタクト層):n型GaAs、厚さ100〜800nm。
n型GaAs/n型AlGaAs超格子(21a)。
積層数:5〜30。
n型GaAs:厚さ40〜90nm。
n型AlGaAs:厚さ40〜90nm。
超格子構造の厚さ:400〜5400nm。
第2半導体層15(活性層):GaAs/AlGaAs量子井戸構造。またはInGaAs/AlGaAs量子井戸構造、AlInGaAs/AlGaAs量子井戸構造。
量子井戸構造の厚さ:10〜80nm。
第1SCH層25:AlGaAs、厚さ5〜20nm。
第2SCH層27:AlGaAs、厚さ5〜20nm。
上部半導体積層17。
p型GaAs/p型AlGaAs超格子。
積層数:5〜30。
p型GaAs:厚さ40〜90nm。
p型AlGaAs:厚さ40〜90nm。
超格子構造の厚さ:400〜5400nm。
第1半導体層19(電流狭窄構造)AlGaAs、厚さ10〜50nm、Al組成0.9〜0.96。
III−V族半導体層23(上部コンタクト層):p型GaAs又はp型AlGaAs、厚さ100〜300nm。
工程S102では、エピタキシャル基板EPを準備した後に、図1の(b)部に示されるように、Alイオン注入のための第1マスクM1を半導体積層SLの主面SF上に形成する。第1マスクM1は、例えばSiN又はSiOといったシリコン系無機絶縁膜を含む。第1マスクM1は、例えば厚さ20〜2000nm(イオンの注入深さの約2倍の厚さ)の範囲であることができる。第1マスクM1は、Alイオンを注入しないエリア(半導体積層SLの主面SF上の第1エリア)を覆うと共に、イオン注入によりAlイオンを注入したいエリア(半導体積層SLの主面SF上の第2エリア)に開口を有する。第1マスクM1は、フォトリソグラフィ及びエッチングにより形成される。第1マスクM1は、半導体積層SLの主面SFの第1エリアA1上にカバー部分PT1を有すると共に、半導体積層SLの主面SFの第2エリアA2上に開口NM1を有する。図1の(b)部は、一素子区画における断面を示しており、第1マスクM1は、開口MN1に囲まれたカバー部分PT1の配列を有する。カバー部分PT1は、例えば円形状を有する。
工程S103では、図2の(a)部に示されるように、第1マスクM1を用いて、基板11にイオン注入を行う。本実施例では、イオン注入において、Alイオンが半導体積層SLの第2エリアA2に注入されると共に、半導体積層SLの第1エリアA1にはAlイオンが注入されない。矢印IPLは、注入されるAlイオンを表す。
Alイオンの加速エネルギーE及び半導体積層SLの主面SFからのAlイオンの到達距離Rp(Rp:平均投影距離)の例。
イオン種:Al2+(二価のアルミニウムイオン)及び/又はAl3+(三価のアルミニウムイオン)。
イオンの加速エネルギー:10〜900keV。
イオンのドーズ量:1×1014〜7.5×1016cm−2
イオンの到達距離Rp:0.01〜0.93マイクロメートル。
発明者の見積もり(具体例のイオン注入条件)。
三価のアルミニウムイオンを加速エネルギー300keV(一価のアルミニウムイオンを加速エネルギー900keVに換算される)でIII−V化合物半導体に注入すると、Rpは930nm程度。
Rpは、一価のアルミニウムイオンを加速エネルギーに換算して、10nm/keV程度である。エピ成長される第1半導体層19のAlGaAsおけるAl組成は、0.9〜0.96の範囲にあることがよい。イオン注入及び活性化処理されたAlGaAsおけるAl組成は、0.97以上1.0未満の範囲にあることがよい。イオン注入によるAl濃度の増分は、Al組成に換算して0.01以上であることがよく、0.03以上であることが良い。イオン注入されるAlの分布範囲が1マイクロメートルであるとすると、Al原子の増分3.3×1020cm−3を可能にするドーズ量は、粗い近似において3.3×1020cm−3x10−4cmとして見積もられる。
Alイオンの注入後に、必要な場合に、半導体積層SLに対してアニール処理を行う。この活性化処理は、熱アニール処理又はレーザ照射アニール処理であることができる。活性化処理により、注入されたAl原子は、化合物半導体の結晶格子に取り込まれて、化合物半導体におけるAl組成として表される。
レーザ照射アニール処理を行うために、レーザ装置によって半導体積層SLにレーザ光を照射する。
レーザ照射アニール処理の例。
レーザ装置の種類:Rubyレーザ。
レーザ光の照射エネルギー:0.15〜0.35J/cmである。
レーザ照射アニール処理を行うために、アニール装置を用いて半導体積層SLを加熱する。
熱アニール処理の例。
加熱装置の種類:活性化アニール炉。
加熱温度:摂氏550〜700度。
図2の(b)部は、イオン注入により注入されたAl原子(エピタキシャル層のAl組成を含まない)の濃度プロファイルを示す図面である。本実施例では、電流狭窄構造のための第1半導体層19においてAl濃度の増分が最大になるように、Alイオンの加速エネルギー及びイオン注入の回数を調整している。
図2の(c)部は、イオン注入により注入されたAl原子の濃度プロファイルを示す図面である。イオン注入により、例えば第1半導体層19は、面内(X軸及びY軸により規定される平面に平行な面)においてAl組成の分布を有する。
(実施例)
半導体積層SLの主面SFから第1半導体層19までの距離L1:0.66マイクロメートル。
Alイオンの加速エネルギー:660keV。
RpにおけるAl濃度の増分:3.3×1020cm−3
エピ成長された第1半導体層19:Al0.9Ga0.1As。
イオン注入された第1半導体層19:Al0.93Ga0.07As。
イオン注入が完了した後に、第1マスクM1を除去する。
工程S104では、図3の(a)部に示されるように、Alイオン注入(必要な場合には、アニール処理)の後に、半導体積層SLの主面SF上に第2マスクM2を形成する。第2マスクM2は、半導体ポストを規定するためのパターンを有する。半導体ポストを形成すべきエリア(半導体積層SLの主面SF上の第3エリアA3)を覆うと共に、半導体ポストを形成するためにエピ層を除くべきエリア(半導体積層SLの主面SF上の第4エリアA4)に開口を有する。第2マスクM2は、フォトリソグラフィ及びエッチングにより形成される。第2マスクM2は、半導体積層SLの主面SFの第3エリアA3上にカバー部分PT2を有すると共に、半導体積層SLの主面SFの第4エリアA4上に開口NM2を有する。図3の(a)部は、一素子区画における断面を示しており、第2マスクM2は、開口MN2に囲まれたカバー部分PT2の配列を有する。カバー部分PT2は、例えば円形状を有する。カバー部分PT2は第1マスクM1のカバー部分PT1より大きく、カバー部分PT2の縁はカバー部分PT1の縁の外側に位置する。カバー部分PT2は第1エリアA1を覆い、また第1エリアA1に周囲の第2エリアA2も覆う。
工程S105では、図3の(b)部に示されるように、第2マスクM2を用いて半導体積層SLをエッチングして、半導体ポストPSを基板11の主面11a上に形成する。エッチングは、下部半導体積層13内のIII−V族半導体層21c(下部コンタクト層)に到達する深さで行われる。エッチングには、ドライエッチング法及び/又はウェットエッチング法を用いることができる。ドライエッチング法では、例えば、ヨウ化水素又は塩化シリコンガスをエッチャントとして用い、ウェットエッチング法では、例えば、リン酸及び過酸化水素水を含む水溶液をエッチャントとして用いる。半導体ポストPSの形成後に、第2マスクM2を除去して、半導体生産物SP1が得られる。
半導体ポストPSを形成した後に、基板11の主面11aの第4エリアA4には、第1下部分布ブラッグ反射半導体積層31a、第2下部分布ブラッグ反射半導体積層31b、及び下部コンタクト層31cの下部が設けられる。基板11の主面11aの第3エリア上には、半導体ポストPSが設けられ、半導体ポストPSは、下部コンタクト層31cの上部、第3下部分布ブラッグ反射半導体積層31d、活性層33、第2上部分布ブラッグ反射半導体積層37b、電流狭窄構造のための第1半導体層19、第1上部分布ブラッグ反射半導体積層37a及び上部コンタクト層39を含み、これらの層は、基板11の主面11a上に設けられる。
半導体生産物SP1の例。
第1下部分布ブラッグ反射半導体積層31a:i型GaAs/i型AlGaAs超格子。
第2下部分布ブラッグ反射半導体積層31b:n型GaAs/n型AlGaAs超格子。
下部コンタクト層31c:n型GaAs。
半導体ポストPS。
半導体ポストPSの例。
第3下部分布ブラッグ反射半導体積層31d:n型GaAs/n型AlGaAs超格子。
第1SCH層35a:AlGaAs。
活性層33:GaAs/AlGaAs量子井戸構造。
第2SCH層35b:AlGaAs。
第1上部分布ブラッグ反射半導体積層37a:p型GaAs/p型AlGaAs超格子。
電流狭窄構造のための第1半導体層19:AlGaAs。
第2上部分布ブラッグ反射半導体積層37b:p型GaAs/p型AlGaAs超格子。
上部コンタクト層39:p型GaAs。
図3の(b)部を参照すると、半導体ポストPSは、第3エリアA3上に設けられている。第1エリアA1には、Alのイオン注入が行われておらず、第2エリアA2には、Alのイオン注入が行われた。半導体ポストPSは、エピ成長膜と実質的に同じAl組成(Al組成ゼロを含む)を有する第1領域E1と、イオン注入によりAl濃度を増加させた第2領域E2とを含む。第2領域E2は、第1領域E1を囲むように設けられる。
図4の(a)部は、半導体ポストPSを含む半導体積層SLを示す。図4の(b)部は、イオン注入された半導体ポスト内の第1半導体層19のAl組成を第1軸Ax1に交差する平面内において示し、比較のために、図4の(c)部は、第1軸Ax1に交差する平面内における半導体層(イオン注入無しの半導体ポスト内の第1半導体層)のAl組成を示す。活性化処理により半導体の結晶格子に取り込まれたAl原子は、半導体のAl組成の増加に寄与する。活性化処理は、イオン注入によるAlプロファイルを大きく変更しない。符合「DL」は、イオン注入されていない半導体におけるAl組成のレベルを表す。図4の(d)部は、第1エリアA1の第1半導体層19におけるAl組成を第1軸Ax1の方向に関して示し、図4の(e)部は、第2エリアA2の第1半導体層19内におけるAl組成を第1半導体層19において示す。
図1の(b)部に示される工程における半導体積層SLの主面SFの第1エリアA1を覆う第1マスクM1を用いたイオン注入によれば、第1軸Ax1に交差する方向では、図2の(b)部及び(c)部に示されるように、イオン注入後に、第1エリアA1の第1半導体層19(第1半導体層19の第1部分)におけるAl組成は変化しない。一方、半導体積層SLの主面SFの第2エリアA2上に開口NMを有する第1マスクM1を用いたイオン注入によれば、第1軸Ax1に交差する方向において、図2の(b)部及び(c)部に示されるように、イオン注入後、第2エリアA2の第1半導体層19(第1半導体層19の第2部分)のAl組成を増大させることができる。
半導体ポストの第2領域E2の半導体積層におけるAl組成は、Alイオンの注入により、半導体ポストの第1領域E1の半導体積層におけるAl組成より大きい。半導体積層SLにおけるAl組成の増分は、第1軸Ax1の方向に関して、図2の(b)部及び(c)部に示される分布関数により表される。
第1半導体層19は、それぞれ、第1領域E1の第1部分19a及び第2領域E2の第2部分19bを含む。第1領域E1において、第1半導体層19の第1部分19aは、AlX1Ga1−X1Asを含むことができて、AlX1Ga1−X1AsのAl組成X1は、0.97未満であることができる。一例では、Al組成X1は、エピ成長膜と同じ0.90以上0.96以下である。第2領域E2において、第1半導体層19の第2部分19bは、AlX2Ga1−X2Asを含み、AlX2Ga1−X2AsのAl組成X2は、0.97以上であることができる。一例では、Al組成X2は、0.97以上1.0未満である。第2領域E2(Alイオンを注入された領域)の第1半導体層19におけるAl組成X2は、第1領域E1(Alイオンを注入されていない領域)の第1半導体層19におけるAl組成X1より大きい。
工程S106では、図5の(a)部に示されるように、イオン注入を行った後に、酸化雰囲気ATMS中において半導体ポストSPの第1半導体層19の一部を酸化して、ポスト構造SPTを半導体ポストPSから形成する。ポスト構造SPTは、第1半導体層19の部分的な酸化によって形成された狭窄構造47を含む。狭窄構造47は、III−V化合物半導体の電流アパーチャー47aと酸化物障壁47bとを含む。具体的には、半導体ポストPSの形成後に、ポスト構造SPTを酸化炉10a内において酸素雰囲気下において酸化して、第2領域E2の第1半導体層19から酸化物障壁47bを形成する。酸化されない第1領域E1の第1半導体層19は、III−V化合物半導体のまま残り、電流アパーチャー47aを形成する。酸化物障壁47bは、例えばIII族(Ga、Al)酸化物を含む。酸化後においても、atom probeを用いて、電流アパーチャー47a及び酸化物障壁47bにおける局所的なAl濃度は測定できる。この測定結果から、酸化前のAl組成を見積もることができる。
図5の(a)部を参照すると、酸化狭窄構造を有するポスト構造SPTが形成される。図5の(b)部は、図5の(a)部のVb−Vb線に沿った取られた断面を示す図面である。
図6を参照しながら、半導体ポストPSにおける第1半導体層19のAlGaAs半導体の酸化を説明する。図6の(a)部は、図5の(a)部のVb−Vb線に沿ってとられた断面を示す図面である。図6の(a)部において、破線APTは、半導体ポストPSにおける第1半導体層19の第1部分19aと第2部分19bとの境界を示す。第1部分19aは、例えばAl0.94Ga0.06Asからなり、第2部分19bは、例えばAl0.97Ga0.03Asからなる。半導体ポストの直径は、例えば40マイクロメートルであって、第1部分19aの直径は、例えば8マイクロメートルである、図6の(b)部は、このような第1半導体層19の酸化速度を模式的に示す図面ある。例えば、0.97(Al組成)のAlGaAsの酸化レートは、Al組成0.94のAlGaAsに比べて72%の増加を示す。図6の(c)部は、(Alイオンを注入していない)エピ成長したままのAl0.94Ga0.06Asの酸化速度を示す図である。酸化レートの差は、第1マスクM1のパターンにより半導体ポストの形状を規定する製造工程では、酸化工程における電流アパーチャーサイズの精度向上に寄与する。
Alイオンを注入した第2領域E2の第1半導体層19では、AlX2Ga1−X2AsのAl組成X2は、例えば0.97以上1.0未満であり、より具体的には0.97であることができる。図6の(b)部に示されるように、第2領域E2の第1半導体層19における酸化速度は、第1領域E1の第1半導体層19における酸化速度よりも大きい。Al0.97Ga0.03Asの酸化速度は、Al0.94Ga0.06Asの酸化速度に比べて、1.7倍である。第1領域E1の酸化速度が第2領域E2の酸化速度より小さいことは、半導体ポストPSの酸化によって電流アパーチャー47aを形成する際に、酸化時間により電流アパーチャー47aのサイズの調整を行うことを容易にする。
Alイオンを注入していない第1領域E1の第1半導体層19では、AlX1Ga1−X1AsのAl組成X1は、例えば0.90以上0.96以下であり、より具体的には0.94であることができる。単位時間に酸化される半導体層の体積が一定である点で、実施形態と同じ径を有する半導体ポストの第2領域E2に対応する外側のAl0.94Ga0.06Asの酸化速度に比べて、Al0.94Ga0.06Asの酸化速度は、図6の(c)部に示されるように、半導体ポストPSの中心に向かうにつれてわずかに増加する。しかしながら、第1領域E1に対応するような内側のAl0.94Ga0.06Asの酸化速度に比べて実質的に同じである。
なお、図6の(b)部及び(c)部における酸化速度を利用して、第1半導体層19の第1軸Ax1に交差する方向に関して第1半導体層19に含まれる結晶の方位による酸化速度の違いを考慮することができる。具体的には、実施形態に係るAlイオン注入を利用する方法によれば、基板11の面方位の変更及び/又は電流アパーチャー47aの形状の変更に係る要求に対して、第1マスクM1の形状を変更することにより電流アパーチャー47aを所望のサイズに近づけることができる。
本実施形態の作製方法の説明に戻る。工程S107では、半導体ポストを酸化した後に、図7の(a)部に示されるように、ポスト構造SPTの上面及び側面並びに下部コンタクト層31cの表面を覆う保護膜41を形成する。保護膜41は、SiN又はSiOといったシリコン系無機絶縁膜を含み、プラズマCVD法といった成膜方法で形成される。
工程S108では、図7の(b)部に示されるように、第3マスクM3を保護膜41上に形成する。第3マスクM3は、例えばレジストを含み、ポスト構造PSTの上面に位置する開口M3A、及び下部コンタクト層31c上に位置する開口M3Bを有する。第3マスクM3を用いて、保護膜41をエッチングする。
工程S109では、図8の(a)部に示されるように、このエッチングの後に、第3マスクM3を除去する。開口M3Aは、ポスト構造PSTの第2領域E2の上部コンタクト層39上に位置する。第2領域E2の上部コンタクト層39には、Alイオンがほとんど注入されていない。引き続く工程で形成される上部電極は、上部コンタクト層39に良好なオーミック接触を成す。開口M3Bは、下部コンタクト層31c上に位置する。第2領域E2の下部コンタクト層31cには、Alイオンがほとんど注入されていない。引き続く工程で形成される下部電極は、下部コンタクト層31cに良好なオーミック接触を成す。
工程S110では、図8の(b)部に示されるように、保護膜41の開口M3A及び開口M3B上にそれぞれを第1電極43及び第2電極45を形成する。第1電極43及び第2電極45は、例えば以下のように形成される。開口M3A及び開口M3Bを有する保護膜41上にリフトオフマスクを形成する。リフトオフマスクは、第1電極43及び第2電極45のためのパターンを有しており、具体的には、ポスト構造PSTの上部コンタクト層39上の開口M3Aに位置すると共に第1電極43の形状を規定する開口と、下部コンタクト層31c上の開口M3Bに位置すると共に第2電極45の形状を規定する開口とを有する。リフトオフマスク上及び基板上に、第1電極43及び第2電極45のための金属を堆積する。第1電極43及び第2電極45の堆積は、例えば蒸着により行われる。金属膜のリフトオフを行って、基板生産物SP2を形成する。第1電極43及び第2電極45は、例えばAuGeNiを含む。
基板生産物SP2のダイシングを行って、垂直共振型面発光レーザのチップを形成する。上記の製造方法では、イオン注入を行う工程の後に、半導体ポストを形成するエッチングを行う。必要な場合には、半導体ポストを形成するエッチングを行う工程の後であって酸化工程の前に、イオン注入を行うことができる。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入によって導入されたアルミニウム原子は、活性化処理により、半導体層にIII族元素として取り込まれる。半導体ポストPSは、第1半導体層19を含み、第1半導体層19は、第2部分19bにおけるアルミニウム濃度が第1部分19aにおけるアルミニウム濃度より大きくなるAl濃度の面内プロファイルを有する。半導体ポストPSでは、酸素雰囲気中において半導体ポストPSの第1半導体層19の第2部分19bを酸化することが容易になる。酸化により、半導体ポストPSからポスト構造SPTが形成される。ポスト構造PSTは、ポスト構造PSTの側面から内側に延在する酸化物障壁(47b)と、酸化物障壁(47b)の内側に残されるIII−V化合物半導体の電流アパーチャー47aとを備える。相対的に小さいアルミニウム濃度の第1部分19aを含む電流アパーチャー47aには、相対的に大きなアルミニウム濃度の第2部分19bより低い電気抵抗率を提供できる。
酸素雰囲気下における半導体ポストPSの酸化によって、第2領域E2の第1半導体層19から酸化物障壁(47b)が形成される。第1半導体層19の上側及び下側の半導体積層内では、第2領域E2の大きなAl組成が大きなバンドギャップを生成し、大きなバンドギャップは、第2領域E2の半導体積層SLに高い電気抵抗率を提供する。
半導体ポストPS及びポスト構造STPは、第1半導体層19の上面上に、或いは上面に接触を成して設けられた第1化合物半導体層49を含む。第1化合物半導体層49は、第1領域E1内の第1部分49aと第2領域E2内の第2部分49bとを含む。第1化合物半導体層49は、第1化合物半導体層49の第2部分49bにおけるアルミニウム濃度が第1化合物半導体層49の第1部分49aにおけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入により、第1化合物半導体層49の第1部分49aにおけるアルミニウム濃度と第2部分49bにおけるアルミニウム濃度との差を生成できる。第1化合物半導体層49におけるアルミニウム濃度の面内分布は、低いアルミニウム濃度の第1部分49aにキャリアを案内できる。
半導体ポストPS及びポスト構造STPは、第1半導体層19の下面上に、或いは下面に接触を成して設けられた第2化合物半導体層51を含む。第2化合物半導体層51は、第1領域E1内の第1部分51aと第2領域E2内の第2部分51bとを含む。第2化合物半導体層51は、第2化合物半導体層51の第2部分51bにおけるアルミニウム濃度が第2化合物半導体層51の第1部分51aにおけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入により、第2化合物半導体層51の第1部分51aにおけるアルミニウム濃度と第2部分51bにおけるアルミニウム濃度との差を生成できる。第2化合物半導体層51におけるアルミニウム濃度の面内分布は、低いアルミニウム濃度の第1部分51aにキャリアを案内できる。
面発光半導体レーザを作製する方法によれば、イオン注入により、第2化合物半導体層51の第1部分51aにおけるアルミニウム濃度と第2部分51bにおけるアルミニウム濃度との差を生成できる。第2化合物半導体層51におけるアルミニウム濃度の面内分布は、電流アパーチャー47aから活性層33に至る半導体領域においてキャリアが広がることを低減できる。
図9を参照しながら、実施形態に係る垂直共振型面発光レーザを説明する。引き続く説明において、可能な場合には、上記の製造方法における参照符合を用いる。
垂直共振型面発光レーザDEVは、狭窄構造47及び活性層33を含み基板11の主面11a上に設けられたポスト構造STPを備える。ポスト構造STPは、第1領域E1及び第2領域E2を含む。第1領域E1は、基板11の主面11aに交差する第1軸Ax1の方向に延在する。第2領域E2は第1領域E12を囲む。狭窄構造47は、第1領域E1に設けられた電流アパーチャー47aと第2領域E2に設けられた酸化物障壁47bとを含む。電流アパーチャー47a及び酸化物障壁47bは、第1軸Ax1に交差する平面に沿って配列される。ポスト構造STPは、狭窄構造47の上面上に設けられ或いは上面に接触を成す第1化合物半導体層49を含み、図9を参照すると、本実施例では、第1化合物半導体層49は狭窄構造47の上面に接触を成している。第1化合物半導体層49は、第1領域E1内の第1部分49aと、第2領域E2内の第2部分49bとを含む。第1化合物半導体層49の第2部分49bのAl組成は、第1化合物半導体層49の第1部分49aのAl組成より大きい。
この垂直共振型面発光レーザDEVによれば、ポスト構造STPの狭窄構造47は、第1領域E1の電流アパーチャー47aと第2領域E2の酸化物障壁47bとを含む。ポスト構造STPは、狭窄構造47の上面上に第1化合物半導体層49を有し、第1化合物半導体層49の第2部分49bのAl組成は、第1部分49aのAl組成より大きい。第1化合物半導体層49の第2部分49bの大きなAl組成は、第2部分49bに大きなバンドギャップによる高い電気抵抗率を提供する。高い電気抵抗率を有する第2部分49bは、第1化合物半導体層49において第1領域E1の電流アパーチャー47aにキャリアを案内できる。
電流アパーチャー47aは、AlX1Ga1−X1Asを含み、このAlX1Ga1−X1AsのAl組成X1は0.96以下であることができる。この垂直共振型面発光レーザDEVによれば、電流アパーチャー47aの低いAl組成は、垂直共振型面発光レーザDEVの素子抵抗を低減できる。
垂直共振型面発光レーザDEVは、狭窄構造47の下面上に設けられ或いは下面に接触を成す第2化合物半導体層51を備える。第2化合物半導体層51は、第1領域E1内の第1部分51aと、第2領域E2内の第2部分51bとを含む。第2化合物半導体層51の第2部分51bのAl組成は、第2化合物半導体層51の第1部分51aのAl組成より大きい。
この垂直共振型面発光レーザDEVによれば、ポスト構造STPは、狭窄構造47の下側に第2化合物半導体層51を有する。第2化合物半導体層51の第2部分51bのAl組成は、第1部分51aのAl組成より大きい。第2化合物半導体層51の第2部分51bにおける大きなAl組成は、第2部分51bに、大きなバンドギャップによる高い電気抵抗率を提供する。高い電気抵抗率を有する第2部分51bは、第2化合物半導体層51において、電流アパーチャー47aに案内されたキャリアは、第1部分51aを通って活性層33に導かれる。
(実施例)
図10は、実施例に係る垂直共振型面発光レーザの構造を示す図面である。図10の(a)部に示されるように、に示されるように、実施例に係る構造は、上部のDBR構造及び上部コンタクト層を含むp型半導体領域PSMと、活性層を含む発光領域EMTと、下部のDBR構造及び下部コンタクト層を含むn型半導体領域NSMとを含む。p側の第1電極43は、第2領域E2の上部コンタクト層39に接触を成し、n側の第2電極45は、ポスト構造STPの外側において下部コンタクト層(31c)に接触を成す。破線BOXは、イオン注入及び活性化処理によりAl濃度を高めた領域を示す。矢印CAは、アノード電極からカソード電極への電流の流れを表す。p型半導体領域PSMの厚さLUは、アノード電極から電流アパーチャーまで電流路及びイオン注入の平均投影距離(Rp)に関連しており、n型半導体領域NSMの厚さLDは、カソード電極から電流アパーチャーまで電流路に関連する。厚さLUは、例えば1〜6マイクロメートル程度であり、厚さLDは、例えば1〜6マイクロメートル程度である。図10の(b)部に示されるように、平均投影距離(Rp)の位置近傍において、第1領域E1と第2領域E2とにおけるAl濃度の差は、3.3x1020(図中における「3.3E20」)cm−3である。具体的には、第1電極43から上部DBR構造内の酸化物障壁47bまで、第1軸Ax1の方向に基板11に向けて第2領域E2内を進むと、Al組成が徐々に増加する。この増加は、電気抵抗率の増加になって、このAl組成分布は、第1電極43からのキャリアを第2領域E2から第1領域E1に導く。酸化物障壁47bの近傍では、多くのキャリアは、第2領域E2ではなく第1領域E1を流れる。キャリアは、次いで、電流アパーチャー47aを通過して活性層に到達する。酸化物障壁47bから下部コンタクト層まで、第1軸Ax1の方向に基板11に向けて第2領域E2内を進むと、Al組成が徐々に減少する。下部コンタクト層の近くでは、Al組成の増加はほとんど無い。下部コンタクト層から酸化物障壁47bまで、第1軸Ax1の方向に酸化物障壁47bに向けて第2領域E2内を進むと、Al組成が徐々に増加する。この増加は、電気抵抗率の増加になって、このAl組成分布は、第2電極45からのキャリアを第2領域E2から第1領域E1に導く。発光領域の近傍では、多くのキャリアは、第2領域E2ではなく第1領域E1を流れる。キャリアは、活性層に到達する。酸化物障壁47bの下側の半導体領域及び上側の半導体領域のいずれにおいても、イオン注入により形成されたAl組成の増分は、キャリアの流れの方向に逆らうことなく、キャリアを第2領域E2から第1領域E1に導く。
また、第2領域E2の活性層33におけるAlGaAs層のAl組成は、第1領域E1の活性層33におけるAlGaAs層のAl組成より大きい。Alイオンを注入された第2領域の活性層40におけるAlGaAs層のAl組成は、第1領域E1の活性層40におけるAlGaAs層のAl組成より大きいので、活性層40において、第2領域E2の高い電気抵抗率は、第1領域E1から第2領域E2内へのキャリアの流入を低減させる。
このような構造の垂直共振型面発光レーザDEVは、III族構成元素として半導体に含まれるAlのイオン注入を用いることによって作製される。垂直共振型面発光レーザDEVは、狭窄構造47の上側及び下側のそれぞれの半導体領域(厚さ400nm)において、ポスト構造SPTの中央からポスト構造SPTの側面に向かう動径方向において、中央から2マイクロメートル以内の内側半導体領域(例えば、第1領域E1)とこの半導体領域の外にある外側半導体領域(例えば、第2領域E2)とを有する。面内において、内側半導体領域のAl濃度は、外側半導体領域のAl濃度に比べて1パーセント以上低い。内側半導体領域と外側半導体領域とのAl濃度差によれば、内側半導体領域の電気抵抗率を低くできる。この構造は、電流アパーチャー47aの上側及び下側の半導体部分における電気抵抗を低くでき、一方、酸化物障壁47bの上側及び下側の半導体部分における電気抵抗を高くできる。外側半導体領域の高い電気抵抗によれば、内側半導体領域から外側半導体領域へのキャリアの流れを低減できる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
以上説明したように、本実施形態によれば、Alイオンの注入を用いて形成された電流狭窄構造を有する垂直共振型面発光レーザを作製する方法が提供される。本実施形態によれば、Al組成の違いを利用した電流狭窄構造を有する垂直共振型面発光レーザが提供される。
DEV…垂直共振型面発光レーザ、11…基板、11a…主面、SL…半導体積層、13…下部半導体積層、15…第2半導体層、17…上部半導体積層、19…第1半導体層。

Claims (8)

  1. 垂直共振型面発光レーザを作製する方法であって、
    基板の主面上に設けられ面発光半導体レーザのための半導体積層を備えるエピタキシャル基板を準備する工程と、
    前記エピタキシャル基板を準備した後に、前記基板の前記主面の第1エリアを覆うと共に前記基板の前記主面の第2エリア上に開口を有するパターンのマスクを形成する工程と、
    前記マスクを用いて、イオン注入を行う工程と、
    前記半導体積層をエッチングして、III族元素としてアルミニウムを含むと共にV族元素を含むIII−V化合物半導体の第1半導体層、及び活性層を含む半導体ポストを前記基板上に形成する工程と、
    前記イオン注入を行った後に、酸化雰囲気中において前記半導体ポストの前記第1半導体層の一部を酸化して、前記III−V化合物半導体の電流アパーチャーと酸化物障壁とを含むポスト構造を前記半導体ポストから形成する工程と、
    を備え、
    前記イオン注入のイオン種は、アルミニウムイオンを含み、
    前記第1半導体層及び前記活性層は、前記半導体ポストにおいて前記基板の前記主面に交差する第1軸の方向に配置されており、
    前記イオン注入を行った後において、前記半導体ポストは、第1領域及び第2領域を含み、前記第1領域及び前記第2領域は前記第1軸の方向に延在し、前記第2領域は前記第1領域を囲み、前記半導体ポストの前記第1半導体層は、前記第1領域内の第1部分と前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第1半導体層は、前記第1半導体層の前記第2部分におけるアルミニウム濃度が前記第1半導体層の前記第1部分におけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する、垂直共振型面発光レーザを作製する方法。
  2. 前記イオン注入を行う前において、前記第1半導体層はAlGaAs膜を含み、前記第1半導体層の前記第2部分の前記AlGaAs膜におけるアルミニウム濃度は0.96以下であり、前記第1半導体層の前記第1部分の前記AlGaAs膜におけるアルミニウム濃度は0.97以上である、請求項1に記載された垂直共振型面発光レーザを作製する方法。
  3. 前記半導体ポストは、前記第1半導体層の上面に設けられた第1化合物半導体層を含み、
    前記半導体ポストの前記第1化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第1化合物半導体層は、前記第1化合物半導体層の前記第2部分におけるアルミニウム濃度が前記第1化合物半導体層の前記第1部分におけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する、請求項1又は請求項2に記載された垂直共振型面発光レーザを作製する方法。
  4. 前記半導体ポストは、前記第1半導体層の下面に設けられた第2化合物半導体層を含み、
    前記半導体ポストの前記第2化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と前記第2領域内の第2部分とを含み、前記第2化合物半導体層は、前記第2化合物半導体層の前記第2部分におけるアルミニウム濃度が前記第2化合物半導体層の前記第1部分におけるアルミニウム濃度より大きいアルミニウム濃度の面内分布を有する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された垂直共振型面発光レーザを作製する方法。
  5. 垂直共振型面発光レーザであって、
    電流狭窄構造及び活性層を含み基板の主面上に設けられたポスト構造を備え、
    前記ポスト構造は、前記基板の前記主面に交差する第1軸の方向に延在する第1領域と、前記第1領域を囲む第2領域とを含み、
    前記電流狭窄構造は、前記第1領域に設けられた電流アパーチャーと前記第2領域に設けられた酸化物障壁とを含み、
    前記電流アパーチャー及び前記酸化物障壁は、前記第1軸に交差する基準面に沿って配列されており、
    前記ポスト構造は、前記電流狭窄構造の上側に設けられた第1化合物半導体層と、前記電流狭窄構造の下側に設けられた第2化合物半導体層とを含み、
    前記第1化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と、前記第2領域内の第2部分とを含み、
    前記第1化合物半導体層の前記第2部分のAl組成は、前記第1化合物半導体層の前記第1部分のAl組成より大きい、垂直共振型面発光レーザ。
  6. 前記電流アパーチャーは、AlX1Ga1−X1Asを含み、当該AlX1Ga1−X1AsのAl組成X1は、0.96以下である、請求項5に記載された垂直共振型面発光レーザ。
  7. 前記第2化合物半導体層は、前記第1領域内の第1部分と、前記第2領域内の第2部分とを含み、
    前記第2化合物半導体層の前記第2部分のAl組成は、前記第2化合物半導体層の前記第1部分のAl組成より大きい、請求項5又は請求項6に記載された垂直共振型面発光レーザ。
  8. 前記活性層は、AlGaAs/GaAs量子井戸構造を含む、請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載された垂直共振型面発光レーザ。
JP2017051683A 2017-03-16 2017-03-16 垂直共振型面発光レーザを作製する方法、垂直共振型面発光レーザ Active JP6888348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051683A JP6888348B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 垂直共振型面発光レーザを作製する方法、垂直共振型面発光レーザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051683A JP6888348B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 垂直共振型面発光レーザを作製する方法、垂直共振型面発光レーザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018157034A true JP2018157034A (ja) 2018-10-04
JP6888348B2 JP6888348B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=63718286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017051683A Active JP6888348B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 垂直共振型面発光レーザを作製する方法、垂直共振型面発光レーザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6888348B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001267686A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Nichia Chem Ind Ltd レーザ素子
JP2002289967A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Rohm Co Ltd 面発光型半導体レーザおよびその製法
JP2003188471A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Fuji Xerox Co Ltd 面発光型半導体レーザ装置及びその製造方法
US20030219921A1 (en) * 2002-05-24 2003-11-27 Biard James R. Methods and systems for removing an oxide-induced dead zone in a semiconductor device structure
JP2007251174A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Emcore Corp モード制御を伴うvcsel半導体デバイス

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001267686A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Nichia Chem Ind Ltd レーザ素子
JP2002289967A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Rohm Co Ltd 面発光型半導体レーザおよびその製法
JP2003188471A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Fuji Xerox Co Ltd 面発光型半導体レーザ装置及びその製造方法
US20030219921A1 (en) * 2002-05-24 2003-11-27 Biard James R. Methods and systems for removing an oxide-induced dead zone in a semiconductor device structure
JP2007251174A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Emcore Corp モード制御を伴うvcsel半導体デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP6888348B2 (ja) 2021-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2748903B1 (en) A semiconductor laser device and a method for manufacturing a semiconductor laser device
JP3745096B2 (ja) 面発光半導体レーザおよびその製造方法
US10847950B2 (en) Vertical cavity surface emitting laser, method for fabricating vertical cavity surface emitting laser
TW200541187A (en) Method for processing oxide-confined VCSEL semiconductor devices
JP2018160650A (ja) 面発光半導体レーザ
TWI234322B (en) Vertical cavity surface emitting laser having a gain guide aperture interior to an oxide confinement layer
KR102556555B1 (ko) 다중 터널 접합을 구비한 vcsel 레이저 및 그 제조 방법
JP2009206182A (ja) 面発光半導体レーザ及び面発光レーザを作製する方法
JP2019033152A (ja) 垂直共振型面発光レーザ、垂直共振型面発光レーザを作製する方法
JP2013093439A (ja) 面発光型半導体レーザーの製造方法
US20230006423A1 (en) Method of forming an optical aperture of a vertical cavity surface emitting laser and vertical cavity surface emitting laser
JP6888348B2 (ja) 垂直共振型面発光レーザを作製する方法、垂直共振型面発光レーザ
JP3924859B2 (ja) 半導体レーザ及びその製造方法
US12095231B2 (en) Vertical-cavity surface-emitting laser and method for forming the same
US20070127533A1 (en) Long-wavelength vertical cavity surface emitting lasers having oxide aperture and method for manufacturing the same
WO2021177036A1 (ja) 面発光レーザ
TW200302615A (en) Current confinement, capacitance reduction and isolation of VCSELS using deep elemental traps
JP2006324582A (ja) 面発光型半導体レーザおよびその製造方法
JP2007189158A (ja) 光素子およびその製造方法
JP2007173291A (ja) 面発光型半導体レーザおよびその製造方法
JP4379469B2 (ja) Iii族窒化物半導体のエッチング方法
US9490608B2 (en) Electro-optical component
JP2010056235A (ja) 面発光半導体レーザ素子の製造方法
TWI819895B (zh) 半導體雷射及半導體雷射製造方法
WO2021187282A1 (ja) 面発光レーザ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6888348

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250