JP2018156259A - 圧力調整弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】気密性と摺動性の両立が可能なシール部材により圧力室間を封止できる圧力調整弁を提供する。【解決手段】本発明の一態様は、ボデー11およびカバー12と、1次圧室22と、1次圧室22よりも内圧が低く設定される2次圧室25と、移動可能なバルブ13と、ボデー11とバルブ13との間に配置され1次圧室22と2次圧室25との間を封止する円環状のゴムパッキン18と、を有する減圧弁1において、ゴムパッキン18の軸Aを含む平面FSで切断したゴムパッキン18の断面形状は、軸方向Zの1次圧P1を受ける側に形成され、径方向Xの内側と外側とに亘って受圧方向に対して直交するように形成される直交部31と、径方向Xの外側に凸状に形成され、先端部分がボデー11の内周面11aに当接する凸状部32と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、圧力調整弁に関するものであり、例えば、高圧のガスの圧力を低減して所望の圧力に調整する弁に関するものである。
圧力調整弁に関する技術として、特許文献1には、本体ボデーの内部に形成される背圧室およびばね室と、背圧室とばね室との間を貫通する嵌合孔と、この嵌合孔に上下に摺動可能に嵌合される連結軸と、を有する減圧弁装置が開示されている。そして、この減圧弁装置においては、嵌合孔における連結軸と本体ボデーとの間を、Oリングにより液密にシールしている。
特開2009−53962号公報
特許文献1に開示される減圧弁装置においては、図9に示すように、連結軸101と本体ボデー102との間をシールするOリング103は、背圧室内の圧力Pの印加時に、押し潰されるように変形し、連結軸101との接触面積Sを増加させてしまうおそれがある。そうすると、Oリング103の連結軸101に対する摺動性が低下してしまう。
また、図10に示すように、Oリング103の代わりに断面形状が二等辺三角形である甲山リング104を用いることが考えられる。なお、このとき、甲山リング104を支持するバックアップリング105も設けておく。しかしながら、甲山リング104は、圧力Pを受ける受圧面104aが受圧方向に対して傾斜している。そのため、図10に示すように、甲山リング104において、圧力Pにより作用する力Fのラジアル方向(径方向)の分力Fx(荷重)が生じる。したがって、甲山リング104が連結軸101から浮き上がり、甲山リング104の連結軸101に対する気密性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、気密性と摺動性の両立が可能なシール部材により圧力室間を封止できる圧力調整弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に形成される第1圧力室と、前記ハウジングの内部に形成され前記第1圧力室よりも内圧が低く設定される第2圧力室と、前記第1圧力室内と前記第2圧力室内とに亘って配置される移動可能な可動部と、前記ハウジングと前記可動部との間に配置され前記第1圧力室と前記第2圧力室との間を封止する環状のシール部材と、を有する圧力調整弁において、前記シール部材の軸を含む平面で切断した前記シール部材の断面形状は、前記シール部材の軸方向の前記第1圧力室内の圧力を受ける側にて形成され、前記シール部材の径方向の内側と外側とに亘って受圧方向に対して直交するように形成される直交部と、前記シール部材の径方向の外側または内側にて凸状に形成され、先端部分が前記ハウジングまたは前記可動部に当接する凸状部と、を備えていること、を特徴とする。
この態様によれば、シール部材が第1圧力室内の圧力を受けても、シール部材にラジアル方向(径方向)の分力が発生し難くなる。そのため、シール部材がハウジングまたは可動部から浮き上がることが抑制される。したがって、シール部材の気密性を確保することができる。
また、シール部材とハウジングとの接触面積を低減できるため、シール部材とハウジングとの間の摺動抵抗を小さくすることができる。あるいは、シール部材と可動部との接触面積を低減できるため、シール部材と可動部との間の摺動抵抗を小さくすることができる。したがって、シール部材の摺動性を確保することができる。
このようにして、本発明の圧力調整弁は、気密性と摺動性の両立が可能なシール部材により第1圧力室と第2圧力室との間を封止できる。
上記の態様においては、前記シール部材の断面形状は、前記凸状部を1つの頂点とし、前記直交部を1つの辺とする三角形に形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、三角形の1つの辺となる直交部が第1圧力室内の圧力を受けることにより、シール部材の気密性を確保できる。また、三角形の1つの頂点となる凸状部がハウジングまたは可動部と当接することにより、シール部材の摺動性を確保することができる。
上記の態様においては、前記シール部材に対して当該シール部材の軸方向の前記第1圧力室内の圧力を受ける側とは反対側の位置にて設けられ、前記シール部材を支持する支持部材を有すること、が好ましい。
この態様によれば、シール部材は、支持部材により支持されているので、第1圧力室内の圧力を受けても、その取り付け状態が安定する。そのため、安定してシール部材の気密性と摺動性の両方を確保することができる。
本発明の圧力調整弁によれば、気密性と摺動性の両立が可能なシール部材により圧力室間を封止できる。
本実施形態の減圧弁(圧力調整弁)の全体構造図であり、開弁状態を示している。 本実施形態の減圧弁の全体構造図であり、閉弁状態を示している。 バルブに取り付けられたゴムパッキン周辺の断面図である。 ゴムパッキンの断面形状に関する説明図である。 ピストンに取り付けられたゴムパッキン周辺の断面図である。 変形例のゴムパッキンの断面図である。 変形例のゴムパッキンの断面図である。 変形例のゴムパッキンの断面図である。 従来技術において圧力印加時のOリング周辺の断面図である。 従来技術において圧力印加時の甲山リング周辺の断面図である。
本発明の圧力調整弁の一例である減圧弁について詳細に説明する。そこで、まず、本実施形態の減圧弁の概要について説明し、その後、当該減圧弁が有するシール部材の一例であるゴムパッキンについて説明する。
本実施形態の減圧弁1は、ガスGの圧力を低減して所望の圧力に調整する圧力調整弁である。なお、ガスGは、例えば、気体燃料であり、より具体的には、車両用燃料電池(FC)(不図示)に供給される水素ガスや、内燃機関(不図示)に供給される圧縮天然ガス(CNG)などである。すなわち、減圧弁1は、車両用燃料電池に供給される水素ガスの圧力を調整する弁として、あるいは、内燃機関に供給される圧縮天然ガスの圧力を調整する弁として利用される。
図1や図2に示すように、減圧弁1は、ボデー11と、カバー12と、バルブ13と、シート14と、ピストン15と、スプリング16と、スプリング17と、ゴムパッキン18と、バックアップリング19と、ゴムパッキン20と、バックアップリング21などを有する。
ボデー11の内部には、1次圧室22が形成されている。また、ボデー11は、ガスGを減圧弁1の外部から1次圧室22内に流入させるための1次圧入口23を備えている。また、ボデー11は、後述する2次圧室25に連通する圧力補正ポート24を備えている。
カバー12の内部には、2次圧室25と大気圧室26が形成されている。2次圧室25は、1次圧室22よりも内圧が低く設定される。大気圧室26内の圧力は、大気圧Paであり、2次圧室25よりも低く設定される。
また、カバー12は、2次圧室25内からガスGを減圧弁1の外部へ流出させるための2次圧出口27を備えている。また、カバー12は、大気を減圧弁1の外部から大気圧室26内に取り込むための大気連通孔28を備えている。
なお、ボデー11とカバー12は本発明の「ハウジング」の一例であり、1次圧室22は本発明の「第1圧力室」の一例であり、2次圧室25は本発明の「第1圧力室」または「第2圧力室」の一例であり、大気圧室26は本発明の「第2圧力室」の一例である。
バルブ13は、軸状に形成されており、1次圧室22内とシート14の内周面の内側と2次圧室25内とに亘って配置されている。バルブ13は、ボデー11とカバー12に対して相対的に移動可能である。バルブ13は、その径方向の外側部分に形成された溝13aを備えている(図3参照)。なお、バルブ13は、本発明の「可動部」の一例である。
このようなバルブ13は、ピストン15に押されてシート14から離れることにより、1次圧室22と2次圧室25との間を連通させる。このとき、減圧弁1は、開弁状態となる(図1参照)。また、バルブ13は、シート14に当接することにより、1次圧室22と2次圧室25との間を遮断する。このとき、減圧弁1は、閉弁状態となる(図2参照)。
シート14は、1次圧室22と2次圧室25との間に配置されている。シート14は、円環状に形成されている。
ピストン15は、中空の円柱状に形成されており、カバー12の内部において、2次圧室25内と大気圧室26内とに亘って配置されている。そして、ピストン15は、バルブ13に当接しており、バルブ13とともに移動する。すなわち、ピストン15は、カバー12に対して相対的に移動可能である。ピストン15は、その径方向の外側部分に形成された溝15aを備えている(図5参照)。なお、ピストン15は、本発明の「可動部」の一例である。
スプリング16は、バルブ13をピストン15に向かう方向に付勢している。スプリング17は、ピストン15をバルブ13に向かう方向に付勢している。
本実施形態では、ボデー11とバルブ13との間において、バルブ13の溝13aの内部に、ゴムパッキン18とバックアップリング19が配置されている。
ゴムパッキン18は、1次圧室22と2次圧室25(圧力補正ポート24)との間を封止する円環状のシール部材である。ゴムパッキン18は、バルブ13の溝13a内に配置された状態で、バルブ13に取り付けられている。
バックアップリング19は、ゴムパッキン18に対して当該ゴムパッキン18の軸方向Z(ゴムパッキン18が成す円環状の中心軸方向)(以下、適宜、単に「軸方向Z」ともいう。)の1次圧P1を受ける側とは反対側(図1や図2の下側)の位置において設けられている。このバックアップリング19は、ゴムパッキン18を支持する支持部材である。なお、バックアップリング19の材質は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンである。
そして、ボデー11の内部において、ゴムパッキン18とバックアップリング19に対して軸方向Zの一方側(図1や図2の上側)に、1次圧室22が形成されている。また、ゴムパッキン18とバックアップリング19に対して軸方向Zの他方側(図1や図2の下側)に、2次圧室25(圧力補正ポート24)に連通する通路が形成されている。
また、本実施形態では、カバー12とピストン15との間に、ゴムパッキン20とバックアップリング21が配置されている。
ゴムパッキン20は、2次圧室25と大気圧室26との間を封止する円環状のシール部材である。ゴムパッキン20は、ピストン15の溝15a内に配置された状態で、ピストン15に取り付けられている。
バックアップリング21は、ゴムパッキン20に対して当該ゴムパッキン20の軸方向Z(ゴムパッキン20が成す円環状の中心軸方向)(以下、適宜、単に「軸方向Z」ともいう。)の2次圧P2を受ける側とは反対側(図1や図2の上側)の位置において設けられている。このバックアップリング21は、ゴムパッキン20を支持する支持部材である。なお、バックアップリング21の材質は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンである。
そして、カバー12の内部において、ゴムパッキン20とバックアップリング21に対して、軸方向Zの一方側(図1や図2の上側)に、大気圧室26が形成されている。また、ゴムパッキン20とバックアップリング21に対して、軸方向Zの他方側(図1や図2の下側)に、2次圧室25が形成されている。
また、減圧弁1は、圧力補正ポート24内を外部から封止するプラグ29を有する。
このような構成の減圧弁1は、以下のように作用する。まず、図1に示すように、減圧弁1が開弁状態であるときに、高圧のガスGが、不図示のガス供給源から1次圧入口23を通って1次圧室22に流入する。そして、ガスGは、バルブ13とシート14の間を通って2次圧室25に流入し、2次圧出口27から減圧弁1の外部に流出する。このとき、2次圧室25内のガスGの圧力が上昇するので、2次圧室25内のガスGの圧力によってピストン15はスプリング17の付勢力に抗して上昇する。そして、バルブ13がシート14に当接する。これにより、図2に示すように、減圧弁1は閉弁状態になる。
そして、減圧弁1の外部でガスGが消費されて2次圧出口27から減圧弁1の外部へガスGが流出すると、2次圧室25の圧力が低下する。これにより、ピストン15がスプリング17の付勢力によって下降してバルブ13が押し下げられるので、バルブ13がシート14から離れて、図1に示すように減圧弁1が開弁状態になる。そして、再び、高圧のガスGが、不図示のガス供給源から1次圧室22を介して2次圧室25に流入し、2次圧出口27から減圧弁1の外部に流出する。このとき、再び、2次圧室25の圧力が上昇してピストン15が上昇する。そして、バルブ13がシート14に当接する。これにより、図2に示すように、減圧弁1は閉弁状態になる。
そして、減圧弁1は、このような動作を繰り返すことにより、高圧のガスGの圧力を低減して所望の圧力に調整することができる。
次に、ゴムパッキンについて説明する。なお、バルブ13に取り付けられるゴムパッキン18と、ピストン15に取り付けられるゴムパッキン20とは、構造が共通しているので、ここでは、主に、バルブ13に取り付けられるゴムパッキン18を代表して説明する。
本実施形態では、ゴムパッキン18の断面形状を、高圧側にて受圧方向に対して直交した辺を有する三角形とする。
具体的には、図3に示すように、ゴムパッキン18の断面形状は、三角形に形成されている。より詳細には、図3に示すように、ゴムパッキン18の断面形状は、角部が円弧状(R形状)の直角三角形に形成されている。
そして、ゴムパッキン18の断面形状は、軸方向Zの1次圧P1を受ける側(図3の上側)において形成される直交部31を備えている。そして、この直交部31は、ゴムパッキン18の径方向Xの内側(内周部、図3の左側)と外側(外周部、図3の右側)の間の全体に亘って、1次圧P1を受ける方向に対して直交するように形成されている。すなわち、直交部31は、径方向Xに沿って形成されている。なお、ゴムパッキン18(20)の断面形状とは、図4に示すように、円環状のゴムパッキン18(20)を当該ゴムパッキン18(20)の軸A(中心軸)を含む平面FSで切断したときの断面Cの形状(外形)である。なお、図4は、説明の便宜上、ゴムパッキン18(20)の断面Cの形状を簡略化して示している。
このように、ゴムパッキン18の断面形状において直交部31が形成されているので、ゴムパッキン18が1次圧P1を受けても径方向X(ラジアル方向)の分力が発生せず、ゴムパッキン18の気密性を確保できる。すなわち、図3に示すように、ゴムパッキン18が1次圧P1を受けても、ゴムパッキン18において軸方向の力F1の径方向Xの分力Fx(図10参照)が発生し難くなる。そのため、ゴムパッキン18は、ボデー11の内周面11aから離れる方向に向かって変形し難くなる。したがって、ゴムパッキン18の凸状部32がボデー11の内周面11aから浮き上がることが抑制される。ゆえに、ゴムパッキン18の気密性を確保することができる。
ここで、「ゴムパッキン18の径方向Xの内側と外側の間の全体に亘って」とは、厳密にゴムパッキン18の径方向Xについて直交部31が全体に形成されることに限定されず、例えば、図3に示すように、ゴムパッキン18の径方向Xについて直交部31の両端に円弧状の部分が形成される例も含まれる。
また、「1次圧P1を受ける方向に対して直交するように形成されている」とは、厳密に1次圧P1の受圧方向(すなわち、軸方向Z)に対して90°の角度で交わる方向(すなわち、径方向X)に沿って形成されていることに限定されない。すなわち、例えば、ゴムパッキン18の直交部31は、1次圧P1の受圧方向に対して90°の角度で交わる方向(すなわち、径方向X)に対して所定角度(例えば、±20°未満)の範囲内で傾いた方向に沿って形成されていてもよい。
また、図3に示すように、ゴムパッキン18の断面形状は、ゴムパッキン18の径方向Xの外側(図3の右側、ボデー11の内周面11a側)において凸状に形成される凸状部32を備えている。そして、この凸状部32における凸状の先端部分がボデー11の内周面11aに当接している。なお、例えば、ゴムパッキン18の断面形状において、凸状部32の先端部分は、ボデー11の内周面11aと点接触している。
このように、ゴムパッキン18とボデー11の内周面11aとの接触面積を低減できるため、ボデー11の内周面11aに対するゴムパッキン18の摺動抵抗が小さい。そのため、ゴムパッキン18の摺動性を確保することができる。
また、ゴムパッキン18の傾斜部33は、軸方向Zの1次圧P1を受ける側とは反対側に形成される部分であって、直角三角形の斜辺となる部分である。この傾斜部33は、バックアップリング19の傾斜部51と接触している。さらに、ゴムパッキン18の内周部34は、バルブ13と接触している。
なお、図5に示すゴムパッキン20において、直交部41は直交部31に相当し、凸状部42は凸状部32に相当し、傾斜部43は傾斜部33に相当し、内周部44は内周部34に相当する。
このように、ゴムパッキン18の断面形状は、凸状部32を1つの頂点とし、直交部31を1つの辺とする三角形に形成されている。なお、図3に示す例においては、直交部31と内周部34は直交している。また、直交部31と傾斜部33がなす角度θは45°に設定されている。なお、角度θは、鋭角(90°未満)に設定されていればよい。
また、図6〜図8に示すような変形例も考えられる。まず、ゴムパッキン18の断面形状は、四角形に形成されていてもよく、例えば、図6に示すように、台形に形成されていてもよい。すなわち、図6に示す例では、ゴムパッキン18の断面形状は、軸方向Zの1次圧P1を受ける側(直交部31側)とは反対側にて、傾斜部33の他に直交部35を備えている。
また、ゴムパッキン18の断面形状は、図7や図8に示すように、略長方形または長方形に形成されていてもよい。すなわち、図7や図8に示す例では、ゴムパッキン18の断面形状は、軸方向Zの1次圧P1を受ける側(直交部31側)とは反対側にて、傾斜部33を備えておらず、直交部35を備えている。なお、図7に示す例においては、ゴムパッキン18の断面形状は、ゴムパッキン18の径方向Xの外側(外周部、図7の右側)の全体が凸状部32に形成されている。また、図8に示す例においては、ゴムパッキン18の断面形状は、ゴムパッキン18の径方向Xの外側(外周部、図8の右側)に、直線状部36と凸状部32が形成されている。
また、上記の説明においては、ゴムパッキン18の径方向Xの外側に凸状部32が形成されている例を示したが、ゴムパッキン18の径方向Xの内側に凸状部32を形成してもよい。すなわち、例えば、バルブ13に溝13aを設けない一方でボデー11に溝を設けておき、当該ボデー11の溝にゴムパッキン18を配置して、ゴムパッキン18の径方向Xの内側に形成した凸状部32をバルブ13の径方向の外周面に当接させるとしてもよい。
以上のように本実施形態の減圧弁1において、ゴムパッキン18の断面形状は、軸方向Zの1次圧P1を受ける側にて形成され、径方向Xの内側と外側とに亘って受圧方向に対して直交するように形成される直交部31を備えている。
これにより、ゴムパッキン18が1次圧P1を受けても、ゴムパッキン18に径方向Xの分力が発生し難くなる。そのため、ゴムパッキン18の凸状部32がボデー11の内周面11aから浮き上がることが抑制される。したがって、ゴムパッキン18の気密性を確保することができる。
また、ゴムパッキン18の断面形状は、径方向Xの外側にて凸状に形成され、先端部分がボデー11の内周面11aに当接する凸状部32を備えている。
これにより、ゴムパッキン18とボデー11の内周面11aとの接触面積を低減できるため、ゴムパッキン18とボデー11の内周面11aとの間の摺動抵抗を小さくすることができる。したがって、ゴムパッキン18の摺動性を確保することができる。
このようにして、本実施形態の減圧弁1は、シール部の気密性と摺動性の両立が可能なゴムパッキン18により1次圧室22と2次圧室25との間を封止できる。
また、本実施形態の減圧弁1において、ゴムパッキン20の断面形状は、軸方向Zの2次圧P2を受ける側にて形成され、径方向Xの内側と外側とに亘って受圧方向に対して直交するように形成される直交部41を備えている。
これにより、ゴムパッキン20が2次圧P2を受けても、ゴムパッキン20に径方向Xの分力が発生し難くなる。そのため、ゴムパッキン20の凸状部42がカバー12の内周面12aから浮き上がることが抑制される。したがって、ゴムパッキン20の気密性を確保することができる。
また、ゴムパッキン20の断面形状は、径方向Xの外側にて凸状に形成され、先端部分がカバー12の内周面12aに当接する凸状部42を備えている。
これにより、ゴムパッキン20とカバー12の内周面12aとの接触面積を低減できるため、ゴムパッキン20とカバー12の内周面12aとの間の摺動抵抗を小さくすることができる。したがって、ゴムパッキン20の摺動性を確保することができる。
このようにして、本実施形態の減圧弁1は、シール部の気密性と摺動性の両立が可能なゴムパッキン20により2次圧室25と大気圧室26との間を封止できる。
また、ゴムパッキン18の断面形状は、凸状部32の先端部分を1つの頂点とし、直交部31を1つの辺とし、軸方向Zの1次圧P1を受ける側とは反対側に形成される傾斜部33を斜辺とする直角三角形に形成されている。また、同様に、ゴムパッキン20の断面形状は、凸状部42の先端部分を1つの頂点とし、直交部41を1つの辺とし、軸方向Zの2次圧P2を受ける側とは反対側に形成される傾斜部43を斜辺とする直角三角形に形成されている。
このようにして、直角三角形の1つの辺となる直交部31が1次圧P1を受けることにより、ゴムパッキン18の気密性を確保できる。同様に、直角三角形の1つの辺となる直交部41が2次圧P2を受けることにより、ゴムパッキン20の気密性を確保できる。また、直角三角形の1つの頂点となる凸状部32の先端部分がボデー11の内周面11aと当接することにより、ゴムパッキン18の摺動性を確保することができる。同様に、直角三角形の1つの頂点となる凸状部42の先端部分がカバー12の内周面12aと当接することにより、ゴムパッキン20の摺動性を確保することができる。
また、減圧弁1は、ゴムパッキン18に対して軸方向Zの1次圧P1を受ける側とは反対側の位置にて設けられ、ゴムパッキン18を支持するバックアップリング19を有する。また、同様に、減圧弁1は、ゴムパッキン20に対して軸方向Zの2次圧P2を受ける側とは反対側の位置にて設けられ、ゴムパッキン20を支持するバックアップリング21を有する。
このようにして、ゴムパッキン18は、バックアップリング19により支持されているので、1次圧P1を受けても、その取り付け状態が安定する。同様に、ゴムパッキン20は、バックアップリング21により支持されているので、2次圧P2を受けても、その取り付け状態が安定する。そのため、安定してゴムパッキン18やゴムパッキン20の気密性と摺動性の両方を確保することができる。
また、例えば、減圧弁1は、バルブ13の溝13aやピストン15の溝15aの形状を工夫して、ゴムパッキン18やゴムパッキン20を溝13aや溝15aの内面で支持するようにすれば、バックアップリング19やバックアップリング21を有さないとすることもできる。
また、ゴムパッキン20の直交部41は、ゴムパッキン18の直交部31と同様に、2次圧P2の受圧方向(すなわち、軸方向Z)に対して90°の角度で交わる方向(すなわち、径方向X)に対して所定角度(例えば、±20°未満)の範囲内で傾く方向に沿って形成されていてもよい。そして、このとき、受圧方向に対して90°の角度で交わる方向(すなわち、径方向X)に対する傾きは、ゴムパッキン20の直交部41よりもゴムパッキン18の直交部31のほうが小さくなるようにすることが望ましい。これにより、ゴムパッキン18は、2次圧P2よりも高い1次圧P1を受けるが、径方向Xの分力が発生し難くなるので、気密性を確保できる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1 減圧弁
11 ボデー
11a 内周面
12 カバー
12a 内周面
13 バルブ
13a 溝
14 シート
15 ピストン
15a 溝
18 ゴムパッキン
19 バックアップリング
20 ゴムパッキン
21 バックアップリング
22 1次圧室
24 圧力補正ポート
25 2次圧室
26 大気圧室
31 直交部
32 凸状部
33 傾斜部
34 内周部
41 直交部
42 凸状部
43 傾斜部
44 内周部
G ガス
P1 1次圧
P2 2次圧
Pa 大気圧
Z 軸方向
X 径方向

Claims (3)

  1. ハウジングと、前記ハウジングの内部に形成される第1圧力室と、前記ハウジングの内部に形成され前記第1圧力室よりも内圧が低く設定される第2圧力室と、前記第1圧力室内と前記第2圧力室内とに亘って配置される移動可能な可動部と、前記ハウジングと前記可動部との間に配置され前記第1圧力室と前記第2圧力室との間を封止する環状のシール部材と、を有する圧力調整弁において、
    前記シール部材の軸を含む平面で切断した前記シール部材の断面形状は、
    前記シール部材の軸方向の前記第1圧力室内の圧力を受ける側にて形成され、前記シール部材の径方向の内側と外側とに亘って受圧方向に対して直交するように形成される直交部と、
    前記シール部材の径方向の外側または内側にて凸状に形成され、先端部分が前記ハウジングまたは前記可動部に当接する凸状部と、
    を備えていること、
    を特徴とする圧力調整弁。
  2. 請求項1の圧力調整弁において、
    前記シール部材の断面形状は、前記凸状部を1つの頂点とし、前記直交部を1つの辺とする三角形に形成されていること、
    を特徴とする圧力調整弁。
  3. 請求項1または2の圧力調整弁において、
    前記シール部材に対して当該シール部材の軸方向の前記第1圧力室内の圧力を受ける側とは反対側の位置にて設けられ、前記シール部材を支持する支持部材を有すること、
    を特徴とする圧力調整弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110145626A (zh) * 2019-07-01 2019-08-20 钱晓浪 一种多功能平衡阀
CN111006049A (zh) * 2018-10-08 2020-04-14 埃克斯廷克蒂乌姆公司 灭火系统的排放阀

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