JP2018155700A - 物理量計測装置及び物理量計測装置の製造方法 - Google Patents

物理量計測装置及び物理量計測装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物理量検出部の検出精度を適正に保つことができる物理量計測装置を提供する。【解決手段】エアフロメータ14はハウジング21及び流量検出部22を有しており、ハウジング21は流路形成部24を有している。流路形成部24は、奥行き方向Zに延びる通過流路31と、通過流路31から分岐した計測流路32とを有しており、計測流路32に流量検出部22が設けられている。ハウジング21は、ハウジング本体41と、ハウジング本体41を覆う覆い膜42と、覆い膜42を保護する保護膜43とを有している。ハウジング21においては、ハウジング本体41が覆い膜42で覆われた覆い領域S1と、覆い膜42で覆われていない露出領域S2とで2分割されている。覆い領域S1においては、覆い膜42の表面に沿って多数のプラス電荷が並んでいることで、ハウジング21の表面がプラス電荷を帯びている。【選択図】図3

Description

この明細書による開示は、物理量計測装置及び物理量計測装置の製造方法に関する。
流体の物理量を計測する物理量計測装置として、例えば特許文献1には、内燃機関に吸入される吸入空気の流量を計測する物理量計測装置が開示されている。この物理量計測装置は、流体が通過する湾曲通路と、この湾曲通路に設けられた流量計測素子とを有している。上記特許文献1では、流体と共にダスト等の異物が湾曲通路に進入して流量計測素子に衝突した場合、この異物の大きさや速度によっては流量計測素子が破損することがある、としている。この対策として、湾曲通路の内壁面を粗面としており、これにより、湾曲通路に進入した異物については、この粗面に衝突して進行方向が変わることで速度が低下し、これに伴って運動エネルギが低減される。このように、上記特許文献1では、仮にこの異物が流量計測素子に衝突したとしても流量計測素子の破損が抑制される、としている。
特許第4553898号公報
しかしながら、異物が湾曲通路に進入した場合、この異物と流量計測素子等の物理量検出部との間に電気的な引力が発生すると、異物が物理量検出部に付着しやすくなり、その結果、物理量の検出精度が低下することが懸念される。このため、例えば上記特許文献1のように、湾曲通路にて異物の速度を低下させると、異物の衝突による物理量検出部の破損を抑制できても、却って異物が物理量検出部に付着しやすくなると考えられる。
本開示は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、物理量検出部の検出精度を適正に保つことができる物理量計測装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された第1の態様は、
流体の物理量を計測する物理量計測装置(14,60,80)であって、
流体が流れるバイパス流路(31,32,71,91,92,95)を有するハウジング(21,61,81)と、
バイパス流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22,62,82,97,98)と、
を備え、
ハウジングは、
誘電体により形成されたハウジング本体(41,61a,81a)と、
ハウジング本体の表面(41a,41b)の少なくとも一部を覆う覆い膜(42)と、
を有しており、
ハウジング本体において当該ハウジング本体の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいること、又は覆い膜において当該覆い膜の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいることで、ハウジングの表面がプラス電荷を帯びている、物理量計測装置である。
物理量計測装置の周囲を流れる流体に、プラスに帯電しやすい砂等の異物が混じっている場合、物理量計測装置のハウジングと異物との接触に伴って、異物がプラスに帯電しやすく、ハウジングがマイナスに帯電しやすいと考えられる。ハウジングがマイナスに帯電した場合、物理量計測装置において電荷が移動することで、物理量検出部がマイナスに帯電しやすくなる。ここで、既にプラスに帯電した砂等の異物が流体と共にバイパス流路に進入し、この異物が物理量検出部に近付いた場合、この異物と物理量検出部との間に電気的な引力が発生して、異物が物理量検出部に付着しやすくなってしまう。
これに対して、第1の態様によれば、ハウジングの表面がプラス電荷を帯びているため、プラスに帯電した異物がハウジングに接近したとしても、電気的な反発力が発生することでこの異物はハウジングに付着しにくくなっている。この場合、ハウジングと異物との接触が発生しにくくなっており、ハウジングや物理量検出部がマイナスに帯電することが抑制される。このため、仮に、プラスに帯電した異物がバイパス流路に進入して物理量検出部に近付いたとしても、この異物と物理量検出部との間に電気的な引力が発生せず、この異物が物理量検出部に付着しにくくなっている。したがって、物理量検出部の検出精度を適正に保つことができる。
第2の態様は、
流体を取り込むバイパス流路(31,32,71,91,92,95)を有するハウジング(21,61,81)と、
バイパス流路において流体の物理量を検出する物理量検出部(22,62,82,97,98)と、
を備え、
ハウジングは、
誘電体により形成されたハウジング本体(41,61a,81a)と、
ハウジング本体の表面(41a,41b)に重ねられた覆い膜(42)と、
を有しており、
ハウジング本体において当該ハウジング本体の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいること、又は覆い膜において当該覆い膜の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいることで、ハウジングの表面がプラス電荷を帯びている、物理量計測装置(14,60,80)を製造する製造方法であって、
覆い膜を形成するための塗布剤(Q1)をハウジング本体の表面に塗布し、
塗布剤を塗布した状態のハウジング本体を洗浄し、
ハウジング本体を洗浄した後、ハウジング本体の表面に塗布された状態の塗布剤を乾燥させる、物理量計測装置の製造方法である。
第2の態様によれば、上記第1の態様と同様の効果を奏することができる。しかも、第2の態様によれば、塗布剤をハウジング本体の表面に塗布した後に、その状態のハウジング本体を洗浄するため、ハウジング本体に付着した余分な塗布剤を除去できる。このため、覆い膜が厚くなり過ぎることや覆い膜の厚みが不均一になることを抑制できる。
ここで、覆い膜が厚くなり過ぎた部分については、プラスに帯電した異物がハウジングに接近した場合に、ハウジングがその異物に対する反発力を適正に発揮できないことが懸念される。例えば、ハウジング本体にてプラス電荷が並んだ構成では、覆い膜が厚くなり過ぎることでハウジング本体のプラス電荷とプラスに帯電した異物との距離が大きくなり過ぎて、反発力が適正に発揮されないことが懸念される。また、覆い膜にてプラス電荷が並んだ構成では、複数のプラス電荷が覆い膜の厚み方向に重なるように固まることで、プラス電荷が均一に配置されずにプラス電荷が存在しない領域が生じ、プラス電荷が存在しない領域では反発力が適正に発揮されないことが懸念される。
これに対して、第2の態様によれば、上述したように、洗浄が行われることで余分な塗布剤が除去されることで、覆い膜の厚みが均一化されるため、ハウジングとプラスに帯電した異物との間で反発力を適正に発揮させることができる。これにより、ハウジング本体に覆い膜が付与されているにもかかわらずハウジング本体がマイナスに帯電する、ということを抑制できる。
なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものにすぎず、発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態における燃焼システムの構成を説明するための模式図。 吸気管に取り付けられた状態のエアフロメータの正面図。 図2のIII−III線断面図。 センサS/Aの構成を示す正面図。 覆い膜について説明するための模式図。 エアクリーナの構成を示す図。 ハウジング本体に覆い膜を付与する手順を示す図。 第2実施形態におけるハウジング本体に覆い膜を付与する手順を示す図。 第3実施形態における塗布工程について説明するための図。 塗布工程について説明するための図。 塗布工程について説明するための図。 第4実施形態における吸気管に取り付けられた状態のエアフロメータの正面図。 図12のXIII−XIII線断面図。 第5実施形態におけるエアフロメータの内部構造を示す図。 変形例2における覆い膜について説明するための模式図。 変形例3における覆い膜について説明するための模式図。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施例の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第1実施形態)
図1に示す燃焼システム10は、ディーゼルエンジン等の内燃機関11、吸気通路12、排気通路13及びエアフロメータ14を有しており、例えば車両に搭載されている。エアフロメータ14は、吸気通路12に設けられており、内燃機関11に供給される吸入空気の流量や温度、湿度といった物理量を計測する機能を有している。エアフロメータ14は、流体としての吸入空気を計測対象とした物理量計測装置に相当する。吸入空気は、内燃機関11の燃焼室11aに供給される気体である。
燃焼システム10は、図示しないECU(Engine Control Unit)を有している。ECUは、プロセッサ、RAM、ROM及びフラッシュメモリ等の記憶媒体、並びに入出力部を含むマイクロコンピュータと、電源回路等と、によって構成された演算処理回路である。ECUには、エアフロメータ14から出力されるセンサ信号や、多数の車載センサから出力されるセンサ信号などが入力される。ECUは、エアフロメータ14による計測結果を用いて、スロットルバルブ15の開度や、インジェクタ16の燃料噴射量などのエンジン制御を行う。ECUは、内燃機関11の運転制御を行う制御装置であり、燃焼システム10をエンジン制御システムと称することもできる。
エアフロメータ14は、燃焼システム10に含まれる多数の計測部の1つである。内燃機関11の吸気系及び排気系には、計測部として、エアフロメータ14に加えて、例えば、吸気温度センサ17や空燃比センサ18等が設けられている。エアフロメータ14は、吸気通路12においてエアクリーナ19の下流側であって吸気温度センサ17の上流側に配置されている。この場合、吸気通路12においてエアフロメータ14にとっては、エアクリーナ19側が上流側であり、燃焼室11a側が下流側になる。
図2、図3に示すエアフロメータ14は、吸気通路12を形成する吸気管12aに着脱可能に取り付けられている。エアフロメータ14は、吸気管12aの筒壁を貫通するよう形成されたセンサ挿入孔12bに挿し込まれており、少なくとも一部を吸気通路12内に位置させている。吸気管12aは、センサ挿入孔12bから外周側に向けて延びたフランジ部12cを有している。フランジ部12cは、センサ挿入孔12bの周縁部に沿って延びており、例えば円環状になっている。フランジ部12cの先端面は、フランジ部12cの中心線に直交する方向に延びている。この場合、フランジ部12cの先端面は、吸気通路12の長手方向、すなわち吸気通路12において吸入空気が流れる方向に延びている。
エアフロメータ14は、ハウジング21及び流量検出部22を有している。ハウジング21は、例えば樹脂材料等により形成されている。エアフロメータ14においては、ハウジング21が吸気管12aに取り付けられていることで、流量検出部22が、吸気通路12を流れる吸入空気と接触可能な状態になる。ハウジング21は、流路形成部24、嵌合部25、Oリング26、フランジ部27及びコネクタ部28を有している。
流路形成部24は流路31,32を形成している。流路31,32は、流路形成部24の内部空間により形成されており、吸気通路12を流れる吸入空気の一部をハウジング21の内部に導入する。通過流路31は、流路形成部24を貫通しており、通過流路31の上流側端部を流入口33aと称し、下流側端部を流出口33bと称する。計測流路32は、通過流路31の中間部分から分岐した分岐流路であり、湾曲した部分を有していることで流路形成部24の内部を周回している。ただし、計測流路32は、1周はしておらず、計測流路32の上流端部寄りの部分と下流端部寄りの部分とが流路形成部24の幅方向には重複していない。また、通過流路31と計測流路32とについても、流路形成部24の幅方向には重複していない。通過流路31及び計測流路32が流体の流れるバイパス流路に相当する。
計測流路32の下流側端部は、通過流路31の下流側端部と同様に開放されており、この下流側端部を計測出口33cと称する。計測流路32は、下流端部に向けて分岐していることで計測出口33cを2つ有しており、これら計測出口33cは、流路形成部24の幅方向において互いに離間した位置に横並びに配置されている。上述したように、通過流路31と計測流路32とが流路形成部24の幅方向には重複していないことに起因して、各計測出口33cと流出口33bとも、流路形成部24の幅方向には互いに重複していない。なお、吸気通路12を主通路と称し、通過流路31及び計測流路32をまとめて副通路と称することもできる。
嵌合部25は、センサ挿入孔12bにOリング26を介して内嵌される部位である。Oリング26は、吸気通路12と吸気管12aの外部とをシールする部材である。Oリング26は、嵌合部25に外嵌されており、フランジ部12cの内周側に入り込んだ状態出嵌合部25とセンサ挿入孔12bとの間に介在している。フランジ部27は、嵌合部25を挟んで流路形成部24とは反対側に配置されており、センサ挿入孔12bを吸気管12aの外周側から覆っている。また、フランジ部27は、吸気管12aのフランジ部12cの先端部に引っ掛かることで、ハウジング21が吸気通路12内に入り込み過ぎることを規制する。フランジ部27は、流路形成部24側を向いたフランジ面27aを有している。このフランジ面27aは、フランジ部12cの先端面に平行に延びており、フランジ部12cの先端面に重ねられている。
コネクタ部28は、複数の端子を囲う部位である。コネクタ部28には、プラグ部が挿入される。プラグ部は、ECU等の機関制御装置に直接的又は間接的に電気接続された接続線の端部に設けられており、コネクタ部28と嵌合する。
流量検出部22は、例えば発熱抵抗体を用いた熱式の流量センサである。流量検出部22は、計測流路32の中間位置に配置されている。ハウジング21が吸気管12aに取り付けられることで、流量検出部22には、計測流路32を流通する吸入空気が供給される。流量検出部22は、コネクタ部28に設けられた複数の端子と電気的に接続されている。流量検出部22は、吸気流量に対応したセンサ信号であって、計測流路32を流れる空気の流速に対応したセンサ信号を、流量信号として機関制御装置に対して出力する。流量検出部22は、計測流路32を流れる吸入空気の流量を検出することで、吸気通路12を流れる吸入空気の流量を検出することになる。なお、流量検出部22は、吸入空気の流量を物理量として検出する物理量検出部に相当する。また、流量検出部22は、熱式の流量センサに限定されず、可動フラップ式の流量センサやカルマン渦式の流量センサ等であってもよい。
エアフロメータ14は、流量検出部22の他にも、温度を検出する温度検出部や、湿度を検出する湿度検出部を有している。温度検出部や湿度検出部は、ハウジング21の外周側に設けられており、吸気通路12を流れる吸入空気の温度や湿度に応じたセンサ信号を温度信号や湿度信号として出力する。例えば、エアフロメータ14は、ハウジング21の外周側においてこれら検出部を支持する支持体を有しており、この支持体がハウジング21に固定されている。
エアフロメータ14については、2つの計測出口33cが並ぶ方向を幅方向Xと称し、流路形成部24とフランジ部27とが並ぶ方向を高さ方向Yと称し、流入口33aと流出口33bとが並ぶ方向を奥行き方向Zと称する。これら幅方向X、高さ方向Y及び奥行き方向Zは互いに直交しており、フランジ部27のフランジ面27aが幅方向X及び奥行き方向Zの両方に平行に延びている。エアフロメータ14が、吸気管12aに取り付けられた状態では、流入口33aが吸気通路12の上流側を向き、流出口33b及び計測出口33cが下流側を向いている。この場合、吸気通路12において吸入空気が流れる方向が奥行き方向Zになり、流入口33aからの流入空気の流入向きが奥行き方向Zと同じになりやすいと考えられる。エアフロメータ14においては、流入口33aから流入した吸入空気が、通過流路31や計測流路32を通過することで流出口33b及び各計測出口33cのそれぞれから流出する。
通過流路31と計測流路32との境界である流路境界部34においては、通過流路31の中間部分が高さ方向Yにおいてフランジ部27側に向けて開放されている。流路境界部34においては、通過流路31の中間部分と計測流路32の上流側端部とが接続されており、計測流路32の上流側端部を計測入口と称することもできる。計測流路32は、流路境界部34と計測出口33cとの間において奥行き方向Zに延びた部分を有しており、この部分を、吸気通路12とは逆向きに吸入空気が流れる逆流路部32aと称する。本実施形態では、この逆流路部32aに流量検出部22が設けられている。
エアフロメータ14は、チップ式の流量検出部22を含んで構成されたセンササブアッセンブリを有しており、このセンササブアッセンブリをセンサS/A36と称する。この場合、センサS/A36をセンサ部と称することもでき、エアフロメータ14をチップ式の流量計測装置と称することもできる。
図4に示すように、センサS/A36は、流量検出部22に加えて、ケース体37及び封止部39を有しており、これら部品がユニット化されたものである。ケース体37は、合成樹脂材料がモールド成型されることで形成されたモールド樹脂であり、流量検出部22を露出させた状態で支持している。ケース体37において、流量検出部22を支持している部分を検出支持部38と称すると、この検出支持部38はケース体37の端部から側方に突出した突出部になっている。センサS/A36においては、流量検出部22がボンディングワイヤとリードフレームを介して回路チップに電気的に接続されており、封止部39は、ボンディングワイヤやリードフレームを封止するポッティング樹脂を有している。
図3に示すように、センサS/A36は、ハウジング21において、検出支持部38を計測流路32に露出させた状態で、通過流路31及び計測流路32よりもフランジ部27側の部分に埋め込まれている。これにより、流量検出部22が、計測流路32を流れる吸入空気に触れるようになっている。
図5に示すように、ハウジング21は、ハウジング本体41と、ハウジング本体41を覆う覆い膜42と、覆い膜42を保護する保護膜43とを有している。ハウジング本体41は、合成樹脂材料等により形成された誘電体である。ハウジング本体41は、その外周面である外側面41aと、流路31,32を形成する流路面41bとを有している。外側面41aは、ハウジング本体41が有する外周面の全体である一方で、流路面41bは、ハウジング本体41が有する内周面の一部である。例えば、コネクタ部28は、プラグ部が挿入される挿入孔を有しているが、この挿入孔の内側面は、ハウジング本体41の内周面に含まれる一方で、流路面41bには含まれない。このため、流路形成部24だけが流路面41bを有していることになる。なお、外側面41aについては、流路形成部24、嵌合部25、フランジ部27及びコネクタ部28のそれぞれが有している。また、ハウジング本体41の表面には、外側面41aとしての外周面と内周面との両方が含まれる。
覆い膜42は、ハウジング本体41の表面に重ねられた状態でハウジング本体41の一部を覆った被膜である。本実施形態の覆い膜42は、ハウジング本体41の外側面41a及び流路面41bに重ねられていることで、これら外側面41a及び流路面41bのそれぞれの一部を覆っている。覆い膜42は、シリコン等の合成樹脂材料により形成されており、ハウジング本体41に比べてマイナスに帯電しにくくなっている。
ハウジング21は、ハウジング本体41が覆い膜42により覆われた覆い領域S1と、ハウジング本体41が覆い膜42に覆われていない露出領域S2とを有しており、これら領域Pa,Pbの境界部を覆い境界部Bと称する。覆い領域S1と露出領域S2とは、ハウジング21の表面領域を、高さ方向Yにおいてフランジ部27側である基端側と、フランジ部27とは反対側である先端側とに2分割している。この場合、覆い領域S1と露出領域S2は、所定方向としての高さ方向Yに並んでいる。なお、露出領域S2を非覆い領域と称することもできる。覆い膜42の厚み寸法D1は、例えば数百μm以下になっている。
保護膜43は、覆い膜42の表面に重ねられていることで、覆い膜42の全体を覆っている。本実施形態の保護膜43は、覆い領域S1の全体に設けられている一方で、露出領域S2には設けられていない。保護膜43は、シリコン等の合成樹脂材料により形成されており、絶縁体になっている。覆い領域S1においては、保護膜43がハウジング21の表面を形成しており、露出領域S2においては、保護膜43ではなくハウジング本体41がハウジング21の表面を形成している。保護膜43の厚み寸法D2は、覆い膜42の厚み寸法D1より小さくなっている。例えば、保護膜43の厚み寸法D2は、覆い膜42の厚み寸法D1のほぼ1/2になっている。
ハウジング21においては、ハウジング本体41の外側と内側とで覆い境界部Bが同じ位置に配置されている。図3に示すように、覆い境界部Bは、高さ方向Yにおいて流路形成部24の中間位置に配置されており、この高さ方向Yに直交する方向に延びている。ハウジング本体41では、外側面41a及び流路面41bのいずれにおいても、覆い膜42が、高さ方向Yにおいて覆い境界部Bからフランジ部27とは反対側に向けて延びており、覆い境界部Bよりも先端側部分の全体が覆い膜42により覆われている。
覆い境界部Bは、流量検出部22及び検出支持部38よりもハウジング21の先端側に配置されている。この場合、流量検出部22及び検出支持部38は、覆い領域S1ではなく露出領域S2に含まれており、流量検出部22及び検出支持部38に覆い膜42が付与されていない。流量検出部22は、計測流路32の逆流路部32aにおいて、フランジ部27側の天井面32bとフランジ部27とは反対側の床面32cとの間に配置されており、覆い境界部Bは、流量検出部22と床面32cとの間に配置されている。また、高さ方向Yにおいて、覆い境界部Bと流量検出部22及び検出支持部38とは上下に離間している。なお、ハウジング21においては、流路形成部24、嵌合部25、フランジ部27及びコネクタ部28も覆い領域S1に含まれておらず、露出領域S2に含まれている。
図5に示すように、覆い領域S1においては、覆い膜42の表面に沿って多数のプラス電荷45が並んでいることで、ハウジング21の表面がプラス電荷45を帯びている。本実施形態では、覆い膜42がプラスに帯電した状態が保たれていることで、ハウジング本体41の外側面41aや流路面41bの表面に沿って多数のマイナス電荷46が並んでいる。この場合、ハウジング21は、プラスやマイナスには帯電しておらず、全体として分極したような状態になっている。ただし、覆い膜42がプラスに帯電している分、ハウジング本体41はマイナスに帯電していることになる。なお、ハウジング21は、全体としてプラスやマイナスに帯電していてもよい。
吸気通路12において、プラスに帯電した異物であるプラス異物Fpがエアフロメータ14に接近した場合、このプラス異物Fpとハウジング21表面のプラス電荷45との間で電気的な反発力が発生することになる。このため、プラス異物Fpはハウジング21に付着しにくい。例えば、吸気通路12において、プラス異物Fpが幅方向Xにおいてハウジング21の側方位置に到達した場合、このプラス異物Fpは、ハウジング本体41の外側面41aに吸引されることなく、そのままハウジング21よりも下流側に進みやすい。また、プラス異物Fpが通過流路31に進入した場合、このプラス異物Fpは、ハウジング本体41の流路面41bに吸引されることなく、そのまま通過流路31の流出口33bや計測流路32の計測出口33cから放出されやすい。
吸入空気と共に吸気通路12に取り込まれる異物としては、砂や砂塵、ゴミ等のダストが想定される。プラスに帯電しやすい砂等の異物は、吸気通路12に進入するよりも前のタイミングで既にプラス異物Fpになっていることが想定される。仮に、吸気通路12に進入するよりも前のタイミングでプラス異物Fpになっていなくても、吸気通路12に進入した後にエアクリーナ19を通過することでプラス異物Fpになることも想定される。
図6に示すように、エアクリーナ19はエアフィルタ19aを有している。エアフィルタ19aは、吸入空気に混じった異物を取り除く網目等を有しており、例えばポリエチレン等の合成樹脂材料により形成されている。ここで、エアフィルタ19aが、マイナスに帯電しやすいポリエチレン等の材料により形成されたエアクリーナ19では、プラスに帯電しやすい砂等の異物がエアフィルタ19aに到達することやすり抜けることで、異物がプラスに帯電する可能性が高い。例えば、図6に示すように、まだプラスに帯電していない異物Fがエアフィルタ19aに到達した場合、エアフィルタ19aを通過することでプラス異物Fpになる可能性が高い。既にプラスに帯電しているプラス異物Fpについては、更にプラスに帯電することになる。
例えば、ハウジング21が覆い膜42を有していない構成では、ハウジング21に接近又は接触した異物が、プラスに帯電しやすい異物であれば、この異物がプラスに帯電するとともに、ハウジング21がマイナスに帯電する可能性が高い。仮に、プラスに帯電しやすい異物が既にプラス異物Fpになっていても、このプラス異物Fpがハウジング21に接近することで、ハウジング21が更にマイナスに帯電しやすくなる。そして、プラスに帯電しやすい異物の接近や接触が繰り返されることで、ハウジング21に帯電したマイナス電荷が増えていき、このマイナス電荷がある程度増えてくると、マイナス電荷がハウジング21からセンサS/A36に拡散することが想定される。この場合、センサS/A36においては、モールド樹脂であるケース体37がマイナス電荷により帯電し、やがて、流量検出部22もマイナスに帯電すると考えられる。
上述したように、吸気通路12において、プラス異物Fpがエアフロメータ14に到達した場合、このプラス異物Fpは、マイナスに帯電しているハウジング21に付着しやすいと考えられる。また、流量検出部22がマイナスに帯電している場合に、プラス異物Fpが計測流路32に進入すると、このプラス異物Fpは、流量検出部22に付着しやすいと考えられる。例えば、プラス異物Fpが流量検出部22に衝突しない向きで進んでいたのに、プラス異物Fpと流量検出部22との間で電気的な引力が発生したためにプラス異物Fpの進行方向が変化して、プラス異物Fpが流量検出部22に付着する、という状況が想定される。このように、流量検出部22に異物が付着すると、異物の付着に起因して流量検出部22の検出精度が低下することが懸念される。
これに対して、本実施形態では、ハウジング21が覆い膜42を有しているため、プラスに帯電しやすい異物によりハウジング21がマイナスに帯電するということが生じにくくなる。このため、ハウジング21がマイナスに帯電することに伴って流量検出部22までマイナスに帯電して、流量検出部22にプラス異物Fpが付着しやすくなる、ということを抑制できる。
次に、エアフロメータ14の製造方法として、ハウジング本体41に覆い膜42を付与する手順について、図7を参照しつつ説明する。
図7において、(a)に示すエアフロメータ14は、覆い膜42及び保護膜43をハウジング本体41に付与する工程を残して、他の工程は完了した状態である。この状態のエアフロメータ14は、ハウジング本体41に流量検出部22が取り付けられた状態になっている。
そして、(b)に示すように、覆い膜42をハウジング本体41に塗布する塗布工程を行う。この工程では、覆い膜42を塗布するための液状の塗布剤Q1を第1容器V1に溜めておき、この塗布剤Q1にハウジング本体41を浸すことでディッピングを行う。塗布剤Q1にハウジング本体41を浸している時間は、例えば30秒などあらかじめ定められた所定時間である。この所定時間は、塗布剤Q1の温度や成分、各成分の割合、ハウジング本体41の形状などに応じて増減させてもよい。また、ハウジング本体41について覆い境界部Bの予定位置を設定しておき、覆い境界部Bに塗布剤Q1の液面が一致するように、ハウジング本体41を塗布剤Q1に沈める。
塗布剤Q1には、シリコン成分、アルコール成分、フッ素樹脂成分及び荷電化処理成分が含まれている。塗布剤Q1での含有量は、荷電化処理成分が最も多く、次にアルコール成分が多く、最も少ないのがフッ素樹脂成分である。シリコン成分及びフッ素樹脂成分は、覆い膜42の表面を滑らかにする機能を有している。アルコール成分は、塗布剤Q1を希釈する機能を有している。塗布剤Q1の希釈度合いを調整することで、覆い膜42の厚み寸法を増減させることが可能になる。
荷電化処理成分は、所定の液体をプラスに帯電させる成分であり、この荷電化処理成分が含まれた液体を荷電化処理水と称する。塗布剤Q1に荷電化処理水が含まれていることで、塗布剤Q1はプラス電荷を有しており、塗布剤Q1がディッピングによりハウジング本体41に塗布されることで、ハウジング本体41の表面に沿ってプラス電荷45が多数並ぶことになる。
塗布工程が終了した後は、(c)に示すように、ハウジング本体41を洗浄する洗浄工程を行う。この工程では、水等の洗浄剤Q2を第2容器V2に溜めておき、この洗浄剤Q2にハウジング本体41を浸す。洗浄剤Q2にハウジング本体41を浸している時間は、例えば30秒などあらかじめ定められた所定時間である。この所定時間は、塗布剤Q1によるディッピングの時間と同様に、洗浄剤Q2の温度や成分、各成分の割合、ハウジング本体41の形状などに応じて増減させてもよく、ディッピングの時間と同じ長さの時間としてもよい。
この洗浄工程を行うことで、ハウジング本体41に付着した余分な塗布剤Q1を除去することや、ハウジング本体41に塗布した塗布剤Q1の厚み寸法を均一化することができる。また、洗浄剤Q2を溜めておく第2容器V2として、塗布剤Q1を溜めておく第1容器V1とは異なる容器を用いることで、塗布工程の後、ハウジング本体41に塗布した塗布剤Q1が乾燥しないように速やかに洗浄工程を行うことができる。
また、ハウジング本体41について塗布剤Q1の塗布範囲と同じ範囲を洗浄剤Q2に浸すように、ハウジング本体41を洗浄剤Q2に沈める。なお、流量検出部22及び検出支持部38を洗浄剤Q2に浸さない範囲であれば、塗布剤Q1にハウジング本体41を沈めたよりも深くまで、洗浄剤Q2にハウジング本体41を沈めてもよい。この場合、塗布剤Q1が塗布された領域の上端部分についても、洗浄剤Q2で塗布剤Q1を適正に除去することができる。
洗浄工程が終了した後は、(d)に示すように、塗布剤Q1及び洗浄剤Q2を乾燥させる乾燥工程を行う。この工程では、ハウジング本体41を常温環境におき、例えば24時間など所定時間だけ、例えばハウジング本体41を吊り下げ具に吊り下げた状態で自然乾燥させる。この乾燥工程が終了すると、ハウジング本体41に覆い膜42を付与する作業が終了し、エアフロメータ14が完成したことになる。
ハウジング本体41に覆い膜42を付与した後、保護膜43を覆い膜42に重ねて付与する作業として、覆い膜42の付与作業と同様に、塗布工程、洗浄工程、乾燥工程を行う。塗布工程では、ハウジング本体41を覆い膜42と共に、保護膜43を塗布するための塗布剤に浸すことでディッピングを行う。ここでは、覆い膜42の上端部を覆い境界部Bとして、この覆い境界部Bに塗布剤の液面が一致するように、ハウジング本体41を塗布剤に沈める。保護膜43の塗布剤には、シリコン成分、アルコール成分、フッ素樹脂成分が含まれている。シリコン成分及びフッ素樹脂成分は、保護膜43の表面を滑らかにする機能を有している。このため、保護膜43に異物が接触しても、この異物と保護膜43との間に摩擦が生じることや、この異物が保護膜43に付着することなどが抑制される。すなわち、異物による保護膜43の汚損が抑制される。
ここまで説明した本実施形態によれば、ハウジング21の覆い膜42において多数のプラス電荷45が並んでいる。このため、プラス異物Fpがハウジング21に接近しても、電気的な反発力が発生することでこのプラス異物Fpがハウジング21に接触しにくくなっている。この場合、プラス異物Fpとハウジング21との摩擦に伴ってハウジング21がマイナスに帯電する、ということが生じにくくなっており、その結果、流量検出部22がマイナスに帯電する、ということが生じにくい。したがって、流量検出部22にプラス異物Fpが付着して流量検出部22の検出精度が低下することや、プラス異物Fpの付着により流量検出部22の汚損が発生することなどを抑制できる。
本実施形態によれば、覆い膜42が保護膜43により保護されているため、例えばプラスに帯電していない異物がハウジング21に衝突したとしても、この異物により覆い膜42が破損したり剥がれ落ちたりするということを抑制できる。しかも、エアフロメータ14の製造時において、保護膜43を生成するための塗布剤にシリコン成分やフッ素樹脂成分が含まれているため、保護膜43の表面が滑らかになりやすい。この場合、仮に異物が保護膜43の表面に衝突しても、これら保護膜43と異物との間で摩擦が生じにくいため、異物の衝突に伴って保護膜43が剥がれ落ちることや、異物が保護膜43に付着することを抑制できる。また、保護膜43にシリコン成分やフッ素樹脂成分が含まれていることで、撥水効果を保護膜43に付与することや、塩害対策を保護膜43に施すことができる。
本実施形態によれば、覆い膜42がハウジング本体41の流路面41bを覆っているため、電気的な引力によってプラス異物Fpが流路面41bに付着するということが生じにくくなっている。この場合、流路面41bに多くのプラス異物Fpが付着して塊になり、その塊が流路面41bから剥がれて計測流路32を進み、流量検出部22に衝突することで流量検出部22が破損したり流量の検出精度が低下したりする、ということを抑制できる。
本実施形態によれば、覆い膜42が部分的ではあってもハウジング本体41の外側面41aを覆っているため、プラス異物Fpがハウジング21の表面に接触しても、ハウジング21がマイナスに帯電することを抑制できる。ここで、吸気通路12では、吸入空気の流れが速いことに起因して、プラス異物Fp等の異物がハウジング21に衝突しやすいと考えられる。これに対して、プラス異物Fpがハウジング21に衝突しても、覆い膜42の存在によってハウジング21やハウジング本体41がマイナスに帯電しにくくなっている。このため、ハウジング本体41の外側面41aに覆い膜42を付与することは、流量検出部22の汚損を抑制する上で好ましい。
本実施形態によれば、ハウジング21の表面領域が覆い領域S1と露出領域S2とに2分割されている。このため、エアフロメータ14の製造時において、ディッピングという作業負担が比較的小さい方法を採用しても、ハウジング本体41に覆い膜42を付与することができる。この場合、作業負担が大きくなり過ぎない範囲で、ハウジング21のできるだけ広い範囲に覆い膜42を付与することができる。しかも、流量検出部22が露出領域S2に含まれているため、流量検出部22が覆い膜42にて覆われたことに起因して流量検出部22の出力特性に影響が出ることや検出精度が低下することなどを抑制できる。
本実施形態によれば、覆い膜42がハウジング本体41に比べてマイナスに帯電しにくくなっているため、プラスに帯電しやすい異物が覆い膜42に接近又は接触しても、覆い膜42がマイナスに帯電し且つ異物がプラスに帯電する、ということを抑制できる。このため、ハウジング21がマイナスに帯電して、それに伴って流量検出部22もマイナスに帯電する、ということに対して抑止力を発揮できる。
本実施形態によれば、エアフロメータ14の製造時において、塗布剤Q1をハウジング本体41に塗布した後、その状態のハウジング本体41を洗浄するため、ハウジング本体41に付着した余分な塗布剤Q1を除去することができる。このため、覆い膜42の厚み寸法D1が大きくなり過ぎることや不均一になることを抑制できる。
ここで、覆い膜42の厚み寸法D1が大きくなり過ぎた部分については、この厚み寸法D1がプラス電荷45の直径に比べて過剰に大きいことに起因して、プラス電荷45が覆い膜42の厚み方向に複数重なるように固まりやすくなると考えられる。この場合、覆い膜42の全体においてプラス電荷45が均等に配置されず、プラス電荷45が存在しない領域が生じる可能性が高くなり、この領域ではプラス異物Fpに対する反発力が適正に生じないことが懸念される。このため、覆い膜42の存在を無視してハウジング本体41がプラス異物Fpによりマイナスに帯電することや、覆い膜42にプラス異物Fpが付着することが考えられる。これに対して、本実施形態によれば、覆い膜42の付与作業に洗浄工程が含まれているため、覆い膜42の薄膜化が均一に行われ、プラス電荷45が覆い膜42の厚み方向に重複せずにハウジング本体41の表面に沿って均一に配置されやすくなる。これにより、ハウジング本体41に覆い膜42が付与されたにもかかわらず、覆い膜42にプラス異物Fpが付着したり、ハウジング本体41がマイナスに帯電したりする、ということを抑制できる。
本実施形態によれば、保護膜43の厚み寸法D2が覆い膜42の厚み寸法D1より小さくなっているため、プラス異物Fpが保護膜43に接近した場合にそのプラス異物Fpと覆い膜42との離間距離を極力小さくすることができる。このため、プラス異物Fpが保護膜43に接触するよりも前のタイミングで、そのプラス異物Fpと覆い膜42との間で反発力を発生させることができる。これにより、プラス異物Fpが保護膜43に付着することや、プラス異物Fpの接触に伴って保護膜43が破損することなどを抑制できる。
本実施形態によれば、覆い膜42の付与作業において洗浄工程では、塗布剤Q1が塗布された状態のハウジング本体41が洗浄剤Q2に浸される。このため、ハウジング本体41の外側面41aや流路面41bにおいて、平坦面にて余分な塗布剤Q1を除去することはもちろんのこと、凹凸が形成された部分についても余分な塗布剤Q1を適正に除去することができる。例えば、余分な塗布剤Q1を拭き取って除去する方法では、ハウジング本体41の凹凸部分について塗布剤Q1の拭き残しが生じることや、塗布剤Q1を拭き取り過ぎることが懸念される。
本実施形態によれば、流量検出部22が取り付けられた状態のハウジング本体41を対象として塗布工程が行われる。この場合、エアフロメータ14の製造ラインにおいて、塗布工程を行う作業エリアを製造ラインの最後尾に配置すればよい。このため、従来の製造ラインについて、塗布工程を行う作業エリアを導入する場合でも、比較的小規模な改修で済ませることが可能になる。このため、覆い膜42を有するエアフロメータ14を製造する際のコスト増加を抑制できる。
本実施形態によれば、センサS/A36を有するチップ式のエアフロメータ14について、ハウジング本体41に覆い膜42が付与されている。このチップ式においては、流量検出部22がセンサS/A36に含まれており、このセンサS/A36は、ヒータ部が小さく省電力化が可能な一方で、熱容量が小さいため、流量検出部22に少しでも異物が付着すると流量検出部22の検出特性が変化しやすい。このため、流量検出部22がマイナスに帯電しないように、ハウジング本体41に覆い膜42を付与することは、流量検出部22の検出特性が意図せずに変化することを抑制する上で好ましい。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、塗布剤Q1の塗布工程において、流量検出部22を取り付けた状態のハウジング本体41を塗布剤Q1に浸していたが、第2実施形態では、流量検出部22を取り付ける前の段階でハウジング本体41を塗布剤Q1に浸す。
第2実施形態では、ハウジング本体41が一対の本体部材51を有している。これら本体部材51は、互いに組み合わされることで流路形成部24を形成する部品であり、これら本体部材51の境界部は幅方向Xに直交している。一方の本体部材51は、幅方向Xにおいてハウジング本体41の一方側の外側面41aを形成する部材であり、他方の本体部材51は、他方側の外側面41aを形成する部材である。この場合、一対の本体部材51にて流路形成部24を2分割していることになる。一方の本体部材51は、ハウジング本体41において嵌合部25、フランジ部27及びコネクタ部28に一体的に形成されている。
図8において、(a)には、1次成型により形成された1次成型体52を示す。1次成型体52は、一方の本体部材51、嵌合部25及び下地部53を有しており、下地部53は、後の2次成形の溶着部となる部位である。下地部53は、嵌合部25から本体部材51とは反対側に向けて延びており、フランジ部27やコネクタ部28の下地になる部分である。このように、1次成型体52においては、まだフランジ部27及びコネクタ部28が形成されておらず、下地部53が形成されるに留まっている。また、(a)の1次成型体52には、ハウジング本体41に流量検出部22が取り付けられていない。
その後、(b)に示すように、塗布工程として、1次成型体52の本体部材51を塗布剤Q1に浸すことでディッピングを行う。この工程では、本体部材51の全体を塗布剤Q1に浸す。その後、(c)に示すように、洗浄工程にて本体部材51の全体を洗浄剤Q2に浸し、(d)に示すように、乾燥工程にて塗布剤Q1及び洗浄剤Q2を乾燥させる。塗布剤Q1及び洗浄剤Q2が乾燥した後、(e)に示すように、1次成型体52に流量検出部22を取り付ける取付工程を行う。この場合、流量検出部22は、覆い膜42に覆われておらず、露出領域S2に含まれていることになる。
そして、(f)に示すように、1次成型体52に対して2次成型を行うことで2次成型体54を作成する。2次成型では、1次成型体52の下地部53に対してフランジ部27及びコネクタ部28を取り付ける。このため、2次成型体54は、一方の本体部材51及び嵌合部25に加えて、フランジ部27及びコネクタ部28を有している。また、2次成型を行うことで、ハウジング本体41に対してセンサS/A36を固定する。
一対の本体部材51のうち、2次成型体54に含まれていない方の本体部材51についても、2次成型体54と同様に、塗布工程、洗浄工程及び乾燥工程を行う。塗布工程及び洗浄工程においては、2次成型体54の本体部材51と同様に、2次成型体54に含まれていない方の本体部材51の全体を塗布剤Q1及び洗浄剤Q2に浸す。そして、この本体部材51が乾燥した後、この本体部材51を2次成型体54の本体部材51に取り付け、これら本体部材51を接合する。これにより、エアフロメータ14が完成することになる。
本実施形態では、塗布工程において、本体部材51の全体が塗布剤Q1に浸される際に、嵌合部25の先端側部分も塗布剤Q1に浸されている。このため、覆い境界部Bが流路形成部24ではなく嵌合部25に設けられており、嵌合部25の一部が覆い領域S1に含まれている。本実施形態でも、上記第1実施形態と同様に覆い境界部Bは高さ方向Yに直交しており、高さ方向Yにおいて嵌合部25の中間位置に配置されている。ここで、嵌合部25において覆い領域S1に含まれた部分は、エアフロメータ14が吸気管12aに取り付けられた状態で、吸気通路12に露出する部分である。このため、エアフロメータ14のハウジング本体41において、吸気通路12において吸入空気に触れる部分の全体に、覆い膜42が付与されていることになる。
ここまで説明した本実施形態によれば、ハウジング本体41について、流量検出部22を取り付ける前の段階で塗布工程、洗浄工程及び乾燥工程を行っている。このため、流量検出部22に覆い膜42及び保護膜43を付着させない構成を実現しつつ、ハウジング本体41において流量検出部22よりも基端側に覆い膜42及び保護膜43を付与することができる。したがって、完成したエアフロメータ14が吸気管12aに取り付けられた状態で、ハウジング21において吸入空気に触れる全ての部分の表面がプラス電荷45を帯びた構成を実現できる。
本実施形態によれば、一対の本体部材51を組み立てる前の状態でハウジング本体41に対して塗布工程、洗浄工程及び乾燥工程が行われるため、これら工程を行った後にハウジング本体41に流量検出部22を容易に取り付けることができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、塗布剤Q1の塗布工程において、塗布剤Q1にハウジング本体41を浸していたが、第3実施形態では、塗布剤Q1をハウジング本体41に向けて噴射する。本実施形態では、上記第1実施形態と同様に、覆い膜42及び保護膜43をハウジング本体41に付与する工程を残して、他の工程は完了した状態にある。塗布工程においては、図9〜図11に示すように、スプレー缶等の噴射具Wを用いて塗布剤Q1をハウジング本体41に向けて噴射することで、塗布剤Q1をハウジング本体41に塗布する。なお、噴射具Wで塗布剤Q1を噴射する方法は、ハウジング本体41に覆い境界部Bを形成しなくてもよい場合に適用することが好ましい。
洗浄工程においては、布等で余分な塗布剤Q1をハウジング本体41から拭き取ってもよく、噴射具Wとは異なる噴射具を用いて洗浄剤Q2をハウジング本体41に吹き付けることで余分な塗布剤Q1をハウジング本体41から除去してもよい。
例えば、図9に示すように、塗布工程において、噴射具Wにより塗布剤Q1をハウジング本体41の外側面41aに向けて噴射し、特に流路形成部24に塗布剤Q1を塗布する。ここでは、流入口33aや流出口33b、計測出口33cから通過流路31や計測流路32の内部に向けて塗布剤Q1を噴射することで、流路面41bに塗布剤Q1を塗布してもよい。また、流入口33aや流出口33b、計測出口33cをマスキングテープ等で覆うことで、通過流路31や計測流路32の内部に塗布剤Q1が進入しないようにしてもよい。これにより、流路面41bに塗布剤Q1が塗布されないようにすることができる。この場合、覆い境界部Bが流入口33a,流出口33b,計測出口33cに存在し、流路面41b及び流量検出部22が露出領域S2に含まれることになる。
また、図10に示すように、塗布工程において、噴射具Wにより塗布剤Q1をハウジング本体41の外側面41aの全体に向けて噴射してもよい。この場合、外側面41aの全体が覆い領域S1に含まれることになる。ここでは、ハウジング本体41において、エアフロメータ14が吸気管12aに取り付けられた状態において、吸気通路12の内部に入り込む部分及び入り込まない部分の両方について塗布剤Q1を塗布する。ここで、ハウジング本体41の表面の面積に対して、覆い膜42で覆われた面積の割合が大きいほど、ハウジング21がマイナスに帯電しにくくなり、ひいては、流量検出部22がマイナスに帯電しにくくなる。このため、ハウジング本体41の外側面41aの全体が覆い膜42で覆われた構成では、流量検出部22にプラス異物Fpが付着して流量検出部22の検出精度が低下する、ということをより確実に抑制できる。
本実施形態では、上記第2実施形態のように、一対の本体部材51を組み付ける前の段階で塗布工程、洗浄工程及び乾燥工程を行い、塗布工程において噴射具Wを用いてもよい。例えば、図11に示すように、ハウジング本体41については、一対の本体部材51のうち一方が取り付けられていない一方で、流量検出部22が取り付けられた状態になっており、この段階で塗布剤Q1を本体部材51及び流量検出部22の両方に向けて噴射する。この場合、ハウジング本体41及び流量検出部22への塗布剤Q1の塗布をまとめて行うことができる。流量検出部22が覆い膜42にて覆われた構成では、流量検出部22に接近したプラス異物Fpと覆い膜42のプラス電荷45との間で反発力が発生するため、プラス異物Fpによる流量検出部22の汚損をより確実に抑制できる。
なお、流量検出部22については、塗布剤Q1が付着しても検出特性が変化したり検出精度が低下したりしないことを試験等であらかじめ確認した後に、塗布剤Q1を塗布することが好ましい。検出特性が変化する場合や検出精度が低下する場合は、上記第2実施形態のように、流量検出部22をハウジング本体41に取り付ける前の段階でハウジング本体41に対して塗布剤Q1を噴射して塗布することが好ましい。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、エアフロメータ14がチップ式であったが、第4実施形態では、エアフロメータがボビン式である。本実施形態では、エアフロメータ60について図12、図13を参照しつつ説明する。
図12、図13に示すエアフロメータ60は、上記第1実施形態のエアフロメータ14と同様に、ハウジング61及び流量検出部62を有している。ハウジング61は、これも上記第1実施形態のハウジング21と同様に、流路形成部64、嵌合部65、Oリング66、フランジ部67及びコネクタ部68を有している。なお、流量検出部62が物理量検出部に相当する。
ハウジング61の流路形成部64はバイパス流路71を形成しており、バイパス流路71は、上流端部であるバイパス入口72と、下流端部であるバイパス出口73とを有している。バイパス流路71は、バイパス入口72から基端側に向けて延びた上流路部71aと、バイパス出口73から基端側に向けて延びた下流路部71bとを有しており、これら流路部71a,71bは、いずれも高さ方向Yに延びている。流量検出部62は、発熱素子62a及び感温素子62bを有しており、ハウジング61から延びるボビン支持部74により支持されている。流量検出部62は、上流路部71aに設けられており、感温素子62bが発熱素子62aよりもバイパス入口72に近い位置に配置されている。
本実施形態のエアフロメータ60においても、上記第1実施形態のエアフロメータ14と同様に、ハウジング61は、ハウジング本体61a、覆い膜42及び保護膜43を有している。そして、ハウジング61は、覆い膜42及び保護膜43の有無によって覆い領域S1及び露出領域S2に2分割されている。覆い境界部Bも、上記第1実施形態と同様に、流量検出部62よりも先端側に配置されており、流量検出部62は露出領域S2に含まれている。すなわち、発熱素子62a及び感温素子62bに覆い膜42や保護膜43が付与されていない。ボビン式のエアフロメータ60では、発熱素子62aや感温素子62bが覆い膜42で覆われると検出精度が低下しやすいと考えられるため、流量検出部62が覆い領域S1に含まれていないことが好ましい。
エアフロメータ60の製造時においては、上記第1実施形態と同様に、塗布工程においてハウジング本体61aを塗布剤Q1(図示略)に浸すことで、ハウジング本体61aに塗布剤Q1を塗布する。なお、上記第3実施形態のように、塗布剤Q1を噴射することでハウジング本体61aに塗布してもよい。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、エアフロメータ14が通過流路31及び計測流路32を有していたが、第5実施形態では、エアフロメータが通過流路及び計測流路に加えてサブ流路を有している。
図14に示すエアフロメータ80は、上記第1実施形態のエアフロメータ14と同様に、ハウジング81及び流量検出部82を有している。また、上記第1実施形態と同様に、ハウジング81は、流路形成部84、嵌合部85、Oリング86、フランジ部87及びコネクタ部88を有し、流路形成部84は、通過流路91及び計測流路92を有している。流量検出部82は、流量基板82aに実装されており、流量基板82aは、流量検出部82が搭載された部分及び流量検出部82が計測流路92に露出した状態でハウジング81に設けられている。
本実施形態の流路形成部84は、通過流路91及び計測流路92に加えて、サブ流路95を有している。サブ流路95は、通過流路91と同様に奥行き方向Zに延びており、高さ方向Yにおいて計測流路92とフランジ部87との間に配置されている。サブ流路95においては、上流端部であるサブ入口95aが通過流路91の流入口91aよりもフランジ部87側に配置されており、下流端部であるサブ出口95bが通過流路91の流出口91bよりもフランジ部87側に配置されている。
サブ流路95には、センサ基板96が設けられており、このセンサ基板96には、湿度検出部97及び圧力検出部98が実装されている。湿度検出部97は、サブ流路95を流れる吸入空気の湿度を検出し、圧力検出部98は、サブ流路95を流れる吸入空気の圧力を検出する。なお、通過流路91、計測流路92及びサブ流路95がバイパス流路に相当し、流量検出部82、湿度検出部97及び圧力検出部98が物理量検出部に相当する。
本実施形態のエアフロメータ80でも、上記第1実施形態のエアフロメータ14と同様に、ハウジング81は、ハウジング本体81a、覆い膜42及び保護膜43を有している。そして、ハウジング81は、覆い膜42及び保護膜43の有無によって覆い領域S1及び露出領域S2に2分割されている。覆い境界部Bも、上記第1実施形態と同様に、流量検出部82よりも先端側に配置されており、流量検出部82は露出領域S2に含まれている。本実施形態では、湿度検出部97及び圧力検出部98も露出領域S2に含まれている。このため、流量検出部82、湿度検出部97及び圧力検出部98のいずれについても、覆い膜42により覆われることで検出精度が低下するということを回避できる。
エアフロメータ80の製造時においては、上記第1実施形態と同様に、塗布工程においてハウジング本体81aを塗布剤Q1(図示略)に浸すことで、ハウジング本体81aに塗布剤Q1を塗布する。また、上記第3実施形態のように、塗布剤Q1を噴射することでハウジング本体81aに塗布してもよい。
(他の実施形態)
以上、本開示による複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
変形例1として、上記各実施形態において、保護膜43の厚み寸法D2が覆い膜42の厚み寸法D1より小さくなっていたが、これら厚み寸法D1,D2は同じになっていてもよく、厚み寸法D2が厚み寸法D1より大きくなっていてもよい。いずれの構成でも、保護膜43の厚み寸法D2が大きくなり過ぎていなければ、覆い膜42のプラス電荷45とプラス異物Fpとの間に反発力が生じやすい。
変形例2として、上記各実施形態では、ハウジング21が覆い膜42及び保護膜43の両方を有していたが、図15に示すように、ハウジング21は保護膜43を有していなくてもよい。この構成でも、覆い膜42のプラス電荷45とプラス異物Fpとの間に反発力が生じやすい。また、覆い膜42を形成するための塗布剤Q1にシリコン成分やフッ素樹脂成分が含まれていることで、覆い膜42の表面が滑らかになっている。このため、仮に覆い膜42に異物が接触しても、この異物と覆い膜42との間に摩擦が生じることや、この異物が覆い膜42に付着することなどが抑制される。すなわち、異物による覆い膜42の汚損が抑制される。また、覆い膜42にシリコン成分やフッ素樹脂成分が含まれていることで、撥水効果を覆い膜42に付与することや、塩害対策を覆い膜42に施すことができる。
変形例3として、上記各実施形態では、覆い膜42がプラス電荷45を有していたが、図16に示すように、ハウジング本体41がプラス電荷45を有していてもよい。この構成では、ハウジング本体41の表面である外側面41aや流路面41bに沿ってプラス電荷45が並んでいる。この場合、覆い膜42が設けられてない構成に比べて、ハウジング本体41がマイナスに帯電しにくくなっている。この構成でも、覆い膜42の厚み寸法D1や保護膜43の厚み寸法D2が大き過ぎなければ、これらプラス電荷45とプラス異物Fpとの間で反発力が生じやすく、プラス異物Fpが保護膜43に付着することを抑制できる。
変形例4として、上記第1,4,5実施形態では、流量検出部22,62,82が露出領域S2に含まれていたが、これら流量検出部22,62,82は覆い領域S1に含まれていてもよい。例えば、ハウジング本体41,61a,81aの全体を塗布剤Q1に浸すことで、これらハウジング本体41,61a,81aの全体を覆い領域S1とする。また、例えば、上記第5実施形態において、計測流路92とサブ流路95との間に覆い境界部Bが配置された構成とする。この構成では、流量検出部82が覆い領域S1に含まれている一方で、湿度検出部97及び圧力検出部98は露出領域S2に含まれている。この場合、ハウジング本体81aを塗布剤Q1に浸すことで覆い膜42を形成すると、流量検出部82は覆い膜42で覆われる一方で、湿度検出部97及び圧力検出部98は覆い膜42で覆われない。
また、上記第5実施形態において、サブ流路95よりも基端側に覆い境界部Bが配置された構成とする。この構成では、流量検出部82に加えて湿度検出部97及び圧力検出部98も覆い領域S1に含まれており、塗布工程においてハウジング本体81aを塗布剤Q1に浸すことで、これら検出部82,97,98のいずれについても覆い膜42で覆うことができる。この場合、流量検出部82、湿度検出部97及び圧力検出部98のいずれについても、覆い膜42のプラス電荷45によりプラス異物Fpによる汚損をより確実に抑制できる。
変形例5として、上記1,2,4,5実施形態では、覆い境界部Bが高さ方向Yに直交していたが、覆い境界部Bは高さ方向Yに直交していなくてもよい。例えば、覆い境界部Bが高さ方向Yに延びていてもよく、覆い境界部Bが奥行き方向Zに傾斜していてもよい。また、覆い境界部Bが複数あってもよい。例えば、高さ方向Yにおいて、流量検出部よりも先端側及び基端側の両方に覆い境界部Bが配置された構成とする。この構成では、流量検出部が覆い領域S1に含まれ、この覆い領域S1の先端側及び基端側の両方に露出領域S2が配置されている。
変形例6として、上記1,2,4,5実施形態では、ハウジング本体において、外側面と流路面とで覆い境界部Bが同じ位置に配置されていたが、覆い境界部Bは、ハウジング本体の外側面と流路面とで異なる位置に配置されていてもよい。例えば、ハウジング本体の外側面には覆い境界部Bが存在する一方で、流路面には覆い境界部Bが存在しない構成とする。例えば上記第1実施形態において、ハウジング本体41の外側面41aが部分的に覆い膜42により覆われている一方で、流路面41bはその全体が覆い膜42により覆われた構成とする。
変形例7として、上記各実施形態について、計測流路において流量検出部の上流側だけに覆い膜が形成されていてもよく、下流側だけに覆い膜が形成されていてもよい。例えば、上記第1実施形態において、流路面41bにおいて、通過流路31を形成する部分の全体が覆い膜42により覆われ、計測流路32を形成する部分については、流量検出部22よりも上流側が覆い膜42により覆われた構成とする。この構成では、通過流路31及び計測流路32において、流量検出部22よりも上流側においてプラス異物Fpが流路面41bに付着しにくくなっている。このため、流路面41bにプラス異物Fpが堆積してできた塊が剥がれて流量検出部22に衝突するということを抑制できる。また、流路面41bにおいて、計測流路32を形成する部分のうち流量検出部22よりも下流側が覆い膜42により覆われた構成としてもよい。
変形例8として、上記各実施形態では、覆い境界部Bに覆い膜42及び保護膜43の各端部が含まれていたが、保護膜43は、覆い境界部Bに含まれていなくてもよい。例えば、保護膜43が、覆い境界部Bの位置に関係なく覆い領域S1及び露出領域S2の両方においてハウジング本体41を覆った構成とする。また、保護膜43が、覆い膜42の一部を覆った構成とする。いずれの構成でも、保護膜43により覆い膜42の少なくとも一部を保護することができる。
変形例9として、上記各実施形態では、物理量検出部として流量検出部が計測流路に設けられていたが、計測流路に設けられる物理量検出部は、湿度検出部や温度検出部、圧力検出部であってもよい。
変形例10として、上記各実施形態では、計測流路が周回した形状になっていたが、計測流路は、周回せずに奥行き方向Zに延びた形状でもよい。また、変形例11として、上記各実施形態において、エアフロメータが通過流路及び計測流路のうち計測流路だけを有していてもよい。この場合、計測流路の上端部が流入口になる。
変形例11として、センサS/A36において流量検出部22だけに覆い膜42が付与されていてもよい。また、センサS/A36において流量検出部22を除いた部分に覆い膜42が付与されていてもよい。この構成としては、センサS/A36において検出支持部38の少なくとも一部だけに覆い膜42が付与された構成や、封止部39の少なくとも一部だけに覆い膜42が付与された構成が挙げられる。また、検出支持部38及び封止部39だけに覆い膜42が付与された構成や、ケース体37において検出支持部38を除いた部分の少なくとも一部に覆い膜42が付与された構成も挙げられる。
14…物理量計測装置としてのエアフロメータ、21…ハウジング、22…物理量検出部としての流量検出部、31…バイパス流路としての通過流路、32…バイパス流路としての計測流路、41…ハウジング本体、41a…表面を構成する外側面、41b…表面を構成する流路面、42…覆い膜、43…保護膜、45…プラス電荷、60…物理量計測装置としてのエアフロメータ、61…ハウジング、61a…ハウジング本体、62…物理量検出部としての流量検出部、80…物理量計測装置としてのエアフロメータ、81…ハウジング、81a…ハウジング本体、82…物理量検出部としての流量検出部、91…バイパス流路としての通過流路、92…バイパス流路としての計測流路、95…バイパス流路としてのサブ流路、97…物理量検出部としての湿度検出部、98…物理量検出部としての圧力検出部、Q1…塗布剤、Q2…洗浄剤、S1…覆い領域、S2…露出領域、Y…所定方向としての高さ方向。

Claims (9)

  1. 流体の物理量を計測する物理量計測装置(14,60,80)であって、
    前記流体が流れるバイパス流路(31,32,71,91,92,95)を有するハウジング(21,61,81)と、
    前記バイパス流路において前記流体の物理量を検出する物理量検出部(22,62,82,97,98)と、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    誘電体により形成されたハウジング本体(41,61a,81a)と、
    前記ハウジング本体の表面(41a,41b)の少なくとも一部を覆う覆い膜(42)と、
    を有しており、
    前記ハウジング本体において当該ハウジング本体の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいること、又は前記覆い膜において当該覆い膜の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいることで、前記ハウジングの前記表面が前記プラス電荷を帯びている、物理量計測装置。
  2. 前記ハウジングは、
    前記ハウジング本体の表面が前記覆い膜により覆われた覆い領域(S1)と、
    前記ハウジング本体の表面が前記覆い膜により覆われていない露出領域(S2)と、
    を有しており、
    前記覆い領域と前記露出領域とは、前記ハウジングを所定方向(Y)に並んで配置されており、
    前記物理量検出部は前記露出領域に含まれている、請求項1に記載の物理量計測装置。
  3. 前記ハウジング本体の表面には、前記バイパス流路を形成する流路面(41b)が含まれており、
    前記覆い膜は、前記流路面の少なくとも一部を覆っている、請求項1又は2に記載の物理量計測装置。
  4. 前記覆い膜は、前記ハウジング本体の外側面(41a)の少なくとも一部を覆っている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
  5. 前記ハウジングは、
    前記覆い膜の表面の少なくとも一部を覆うことで、前記覆い膜を保護する保護膜(43)を有している、請求項1〜4のいずれか1つに記載の物理量計測装置。
  6. 流体を取り込むバイパス流路(31,32,71,91,92,95)を有するハウジング(21,61,81)と、
    前記バイパス流路において前記流体の物理量を検出する物理量検出部(22,62,82,97,98)と、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    誘電体により形成されたハウジング本体(41,61a,81a)と、
    前記ハウジング本体の表面(41a,41b)の少なくとも一部を覆う覆い膜(42)と、
    を有しており、
    前記ハウジング本体において当該ハウジング本体の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいること、又は前記覆い膜において当該覆い膜の表面に沿ってプラス電荷(45)が並んでいることで、前記ハウジングの前記表面が前記プラス電荷を帯びている、物理量計測装置(14,60,80)を製造する製造方法であって、
    前記覆い膜を形成するための塗布剤(Q1)を前記ハウジング本体の前記表面に塗布し、
    前記塗布剤を塗布した状態の前記ハウジング本体を洗浄し、
    前記ハウジング本体を洗浄した後、前記ハウジング本体の表面に塗布された状態の前記塗布剤を乾燥させる、物理量計測装置の製造方法。
  7. 前記ハウジング本体を前記塗布剤に浸すことで、前記ハウジングの前記表面に前記塗布剤を塗布し、
    前記塗布剤を塗布した状態の前記ハウジング本体を洗浄剤(Q2)に浸すことで、当該ハウジング本体を洗浄する、請求項6に記載の物理量計測装置の製造方法。
  8. 前記物理量検出部を前記ハウジング本体に取り付けた後に、前記塗布剤を前記ハウジング本体の前記表面に塗布する、請求項7に記載の物理量計測装置の製造方法。
  9. 前記ハウジング本体に対して前記塗布剤を噴射することで、前記ハウジングの前記表面に前記塗布剤を塗布する、請求項6〜8のいずれか1つに記載の物理量計測装置の製造方法。
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