JP2018153907A - 研削加工シミュレーション装置及び方法 - Google Patents

研削加工シミュレーション装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018153907A
JP2018153907A JP2017054848A JP2017054848A JP2018153907A JP 2018153907 A JP2018153907 A JP 2018153907A JP 2017054848 A JP2017054848 A JP 2017054848A JP 2017054848 A JP2017054848 A JP 2017054848A JP 2018153907 A JP2018153907 A JP 2018153907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
workpiece
depth
calculated
burn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017054848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6911426B2 (ja
Inventor
明 齋藤
Akira Saito
明 齋藤
徹 小野▲崎▼
Toru Onozaki
徹 小野▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2017054848A priority Critical patent/JP6911426B2/ja
Publication of JP2018153907A publication Critical patent/JP2018153907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6911426B2 publication Critical patent/JP6911426B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

【課題】研削加工における工作物の研削焼け深さを、より正確に算出できる研削加工シミュレーション装置及び方法を提供する。
【解決手段】研削加工シミュレーション装置1は、算出した研削熱エネルギ、工作物Wと砥石車21との接触弧長、及び、工作物Wの加工深さに基づいて、工作物Wの加工深さにおける温度を算出し、算出した工作物Wの加工深さの温度に基づいて、工作物Wの研削焼け深さを算出する研削焼け深さ算出部114と、前研削において算出した研削焼け深さ、及び、現研削において算出した除去量に基づいて、現研削における研削焼け残り深さを算出し、算出した現研削における研削焼け残り深さ、及び、現研削において算出した研削焼け深さに基づいて、現研削における新研削焼け深さを算出する新研削焼け深さ算出部115と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、研削加工シミュレーション装置及び方法に関するものである。
研削加工は、例えば、高速に回転する砥石車と、回転する工作物とを接触させて行われる。このような研削加工おいては、砥石車と工作物の摩擦等により熱エネルギが発生する。そして、この熱エネルギによって工作物の温度は上昇する。この結果、工作物に研削焼けが生じ、研削加工後の工作物(製品)に研削焼けが残ってしまう虞がある。
そこで、特許文献1では、全研削熱エネルギ、分配割合、及び、工作物の深さに基づいて、工作物の各深さにおける温度を算出し、算出した工作物の各深さの温度に基づいて、研削焼け深さを算出する。これにより、研削焼けを残さない研削加工条件を決定できる。
特許第5262049号公報
特許文献1では、現研削加工による研削焼け深さを算出しており、現研削加工より前に行われる前研削加工による研削焼け深さを考慮したものとなっていない。よって、研削加工における工作物の研削焼け深さをより正確に算出できる研削加工シミュレーションが望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、研削加工における工作物の研削焼け深さを、より正確に算出できる研削加工シミュレーション装置及び方法を提供することを目的とする。
本手段に係る研削加工シミュレーション装置は、回転駆動される砥石車と回転駆動される工作物とを相対移動させて、前記工作物の周面に前記砥石車の周面を接触させ、前記工作物の周面を研削する研削加工において、前記工作物の研削状態をシミュレーションする研削加工シミュレーション装置であって、前記砥石車と前記工作物との相対移動方向における前記砥石車と前記工作物との相対位置、前記砥石車の形状、及び、前記工作物の形状に基づいて、前記砥石車による前記工作物の除去量を算出する除去量算出部と、算出した前記除去量に基づいて、前記研削加工における研削抵抗を算出する研削抵抗算出部と、算出した前記研削抵抗、及び、研削点における前記工作物に対する前記砥石車の相対速度に基づいて、研削熱エネルギを算出する熱エネルギ算出部と、を備える。
さらに、算出した前記研削熱エネルギ、前記工作物と前記砥石車との接触弧長、及び、前記工作物の加工深さに基づいて、前記工作物の加工深さにおける温度を算出し、算出した前記工作物の加工深さの温度に基づいて、前記工作物の研削焼け深さを算出する研削焼け深さ算出部と、前研削において算出した前記研削焼け深さ、及び、現研削において算出した前記除去量に基づいて、前記現研削における研削焼け残り深さを算出し、算出した前記現研削における研削焼け残り深さ、及び、前記現研削において算出した前記研削焼け深さに基づいて、前記現研削における新研削焼け深さを算出する新研削焼け深さ算出部と、を備える。
この研削加工シミュレーション装置では、前研削において算出した研削焼け深さ、及び、現研削において算出した除去量に基づいて、現研削における研削焼け残り深さを算出する。そして、算出した現研削における研削焼け残り深さ、及び、現研削において算出した研削焼け深さに基づいて、現研削における新研削焼け深さを算出する。これにより、前研削における研削焼けが現研削で除去しきれずに残っている場合であっても、現研削における研削焼け残り深さを考慮して現研削における新たな研削焼け深さを算出するので、研削加工における工作物の研削焼け深さを、より正確に算出できる。
本手段に係る研削加工シミュレーション方法は、回転駆動される砥石車と回転駆動される工作物とを相対移動させて、前記工作物の周面に前記砥石車の周面を接触させ、前記工作物の周面を研削する研削加工において、前記工作物の研削状態をシミュレーションする研削加工シミュレーション方法であって、前記砥石車と前記工作物との相対移動方向における前記砥石車と前記工作物との相対位置、前記砥石車の形状、及び、前記工作物の形状に基づいて、前記砥石車による前記工作物の除去量を算出する除去量算出工程と、算出した前記除去量に基づいて、前記研削加工における研削抵抗を算出する研削抵抗算出工程と、を備える。
さらに、算出した前記研削抵抗、及び、研削点における前記工作物に対する前記砥石車の相対速度に基づいて、研削熱エネルギを算出する熱エネルギ算出工程と、算出した前記研削熱エネルギ、前記工作物と前記砥石車との接触弧長、及び、前記工作物の加工深さに基づいて、前記工作物の加工深さにおける温度を算出する温度算出工程と、算出した前記工作物の加工深さの温度に基づいて、前研削における前記工作物の研削焼け深さを算出し、算出した前研削における前記研削焼け深さ、及び、現研削において算出した前記除去量に基づいて、前記現研削における研削焼け残り深さを算出し、算出した前記現研削における研削焼け残り深さ、及び、前記現研削において算出した前記研削焼け深さに基づいて、前記現研削における新研削焼け深さを算出する新研削焼け深さ算出工程と、を備える。これにより、上述の研削加工シミュレーション装置の効果と同様の効果が得られる。
本実施形態の研削加工シミュレーション装置及び研削装置を示す図である。 研削加工シミュレーション装置のブロック構成図である。 研削焼け深さ算出のシミュレーション方法を示すフローチャートである。 びびり判定のシミュレーション方法を示すフローチャートである。 砥石車と工作物を示す模式図である。 線分で表された工作物と砥石車の外縁線を示す図である。 研削加工における研削点の微視的模式図である。 シミュレーションした工作物の最高温度と工作物の表面からの深さとの関係を示す図である。 現研削の研削焼け残りが研削焼けよりも大きく、研削焼け残りの再硬化層が研削焼けの再硬化層よりも大きいときの新研削焼けを示す図である。 現研削の研削焼け残りが研削焼けよりも大きく、研削焼け残りの再硬化層が研削焼けの再硬化層よりも小さいときの新研削焼けを示す図である。 現研削の研削焼け残りが研削焼けよりも小さく、研削焼け残りの再硬化層が研削焼けの再硬化層よりも小さいときの新研削焼けを示す図である。 現研削の研削焼け残りが研削焼けよりも小さく、研削焼け残りの再硬化層が研削焼けの再硬化層よりも小さいときの新研削焼けを示す図である。 現研削の除去量が前研削の研削焼けより小さく、前研削の研削焼けの再硬化層がよりも大きいときの現研削の研削焼け残りを示す図である。 現研削の除去量が前研削の研削焼けより大きいときの図である。 現研削の新研削焼けを工作物に重畳させたときの表示例を示す図である。 びびりを工作物に重畳させたときの表示例を示す図である。
(1.研削加工シミュレーション装置及び研削装置の構成)
本実施形態の研削加工シミュレーション装置及び研削装置について、図面を参照して説明する。図1に示すように、研削加工シミュレーション装置1は、研削装置2とは別個の装置であり、図示点線で示すように、制御装置24と通信可能に接続されている。なお、研削加工シミュレーション装置1は、制御装置24に内蔵されていてもよい。また、研削加工シミュレーション装置1は、PLC(Programmable Logic Controller)やCNC(Computer Numerical Control)装置などの組み込みシステムとすることもでき、パーソナルコンピュータやサーバなどとすることもできる。
研削装置2は、砥石車21と、砥石台22と、主軸台23と、制御装置24とを備える。なお、図示しないが、研削装置2には、研削点P周辺をクーラントにより冷却する冷却装置が備えられる。研削装置2は、主軸台23により回転駆動される工作物Wの周面に、砥石台22により回転駆動される砥石車21の周面を接触させて、工作物Wの周面を研削する研削加工を行う。
砥石車21は、大量の砥粒により円盤状に形成され、砥石台22に砥石軸線Cg回りに回転可能に支持される。砥石台22は、制御装置24からの指令により、砥石車21を砥石軸線Cg回りに回転させる。また、砥石台22は、制御装置24からの指令により砥石車21をその砥石軸線Cg方向及び送り方向(X軸線方向)に移動させる。なお、砥石台22に対し主軸台23を送り方向(X軸線方向)に移動させるようにしてもよい。
主軸台23は、円柱状の工作物Wを主軸線Cw回りに回転可能に支持し、制御装置24からの指令により工作物Wを主軸線Cw回りに回転させる。制御装置24は、砥石台22及び主軸台23に指令し、砥石車21と工作物Wとの相対位置や砥石車21及び工作物Wの各回転速度を制御する。なお、工作物Wがカム形状や偏心形状の場合には、制御装置24は、工作物Wの回転角制御も行う。
図2に示すように、研削加工シミュレーション装置1は、工作物形状記憶部101と、砥石形状記憶部102と、指令値記憶部103と、相対位置算出部104と、除去量算出部105と、工作物形状変更部106と、研削抵抗算出部107と、剛性記憶部108と、変位量算出部109と、相対位置補正部110と、加工条件記憶部111と、熱エネルギ算出部112と、分配割合算出部113と、研削焼け深さ算出部114と、新研削焼け深さ算出部115と、びびり判定部116と、表示制御部117と、表示装置118とを備える。
工作物形状記憶部101には、工作物Wの周面形状が記憶される。つまり、シミュレーション開始直前にあっては、研削加工されていない状態の工作物Wの周面形状が記憶される。例えば、工作物径から分かる円形状が記憶される。砥石形状記憶部102には、砥石車21の周面形状が記憶される。例えば、研削加工開始直前の砥石径から分かる円形状が記憶される。
指令値記憶部103には、研削加工における研削装置2に対する指令値が記憶される。指令値とは、図1に示すように、ある時間における工作物Wの主軸線Cw(回転中心(軸心))と砥石車21の砥石軸線Cg(回転中心(軸心))とのX軸線方向の離間距離を指令する値であるX軸値と、ある時間における工作物Wの回転角を指令する値であるC軸値(C=ωt)である。なお、ωは、工作物Wの角速度である。指令値は、加工条件記憶部111に記憶される工作物回転数、砥石車回転数、及び、砥石車21の送り量(送り速度)等の研削加工条件に基づいて算出される。
相対位置算出部104は、指令値記憶部103に記憶される指令値に基づいて、工作物Wの回転中心Cwと砥石車21の回転中心CgとのX軸線方向の離間距離を算出する。つまり、X軸離間距離Xは、式(1)に示すように算出される。
Figure 2018153907
Xoは加工開始位置におけるX軸値であり、Vxは砥石車送り速度であり、Aiは偏心などに起因する振動片振幅であり、Nは考慮する最大次数であり、fは振動周波数である。
式(1)において、第3項を除いた値は、時間tにおける指令値(X軸値)に相当する。そして、式(1)の第3項は、砥石車21又は工作物Wの偏心等による周期的な振動を考慮するために加えられている。後述するが、相対位置算出部104は、相対位置補正部110によって式(1)にさらに変位量Xnが加減算され、X軸離間距離を算出する。
除去量算出部105は、工作物形状記憶部101に記憶される工作物Wの周面形状、砥石形状記憶部102に記憶される砥石車21の周面形状、及び、相対位置算出部104で算出されるX軸離間距離に基づいて、砥石車21による工作物Wの除去量を算出する。除去量は、図5に示すように、砥石車21と工作物Wとが干渉する部分(図5の斜線部分)の体積である。
除去量算出部105は、当該除去量を演算処理によって幾何学的に算出している。すなわち、図6に示すように、工作物形状記憶部101には、工作物Wの回転中心Cwを原点Oとした極座標上において、工作物Wを複数の線分群で形状認識している。つまり、工作物形状記憶部101には、工作物Wを等角(α)分割した周縁上の分割点(図示白色点)と工作物Wの回転中心Cw(原点O)とを結ぶ複数の線分群を、工作物Wの周面形状として記憶している。そして、分割点(図示白色点)を砥石車21による工作物Wの除去前の線分の端点として認識する。
そして、除去量算出部105は、X軸離間距離と砥石車21の周面形状から、工作物Wの線分と砥石車21の外縁線21Aとの交点(図示黒色点)を決定し、交点(図示黒色点)を砥石車21による工作物Wの除去後の線分の端点として認識する。そして、除去量算出部105は、除去前の端点のうち隣り合う端点a1、a2と原点Oとからなる三角形△Oa1a2の面積から、端点a1,a2をもつ線分の除去後の端点b1,b2と原点Oとからなる三角形△Ob1b2の面積を引く。
そして、除去量算出部105は、当該面積の差分を各線分で積算し、その積算値に工作物Wの厚みを掛けて除去量を算出する。上記演算は、三角形の面積(辺×辺×sinα)を利用することで負荷を小さく高速に行うことができる。そして角度αを小さくすることでより正確に計算することができる。ただし、四角形a1a2b1b2を直接求めてもよい。
工作物形状変更部106は、除去量算出部105で算出する除去量に基づいて、工作物形状記憶部101に記憶される工作物Wの周面形状を変更する。つまり、工作物形状記憶部101に記憶される工作物Wの周面形状を、除去後の形状に更新する。すなわち、工作物形状変更部106は、除去量算出部105で算出した除去量の部分が全て研削加工により削り取られたと仮定して、削り取られた後の工作物Wの周面形状を更新する。
この工作物形状の更新は、次の除去量算出に反映される。つまり、図5の斜線部分には、研削加工開始直後(t1)の除去量が模式的に示されているが、次の瞬間t1+Δtにおける除去量は、除去後(斜線部分を除いた)の工作物形状に基づいて算出される。
研削抵抗算出部107は、除去量算出部105で算出した除去量に基づいて、研削加工におけるX軸線方向の研削抵抗Fnを算出する。まず、研削抵抗算出部107は、除去量に基づいて単位時間当たりの除去量Jを算出する。そして、単位時間当たりの除去量Jと、工作物Wの材料及び砥石車21の周面の状態に基づいて決定されるX軸線方向の研削特性kcとを乗算して、X軸線方向の研削抵抗Fnを算出する(Fn=kc・J)。ここで、X軸線方向の研削特性kcは、実験や解析などにより予め記憶しておく。
なお、単位時間当たりの除去量Jは、研削能率ともいわれる。研削特性kcは、単位時間当たりの除去量Jが大きくなるほどX軸線方向の研削抵抗Fnが大きくなるような、ほぼ線形の関係を有する。そして、この研削特性kcは、例えば、砥石車21が摩耗した場合には、両者の関係が変化する。具体的には、砥石車21が摩耗した場合には、単位時間当たりの除去量Jに対して、X軸線方向の研削抵抗Fnが大きくなるように変化する。
剛性記憶部108は、工作物剛性及び砥石車剛性を記憶している。工作物剛性は、研削装置2の主軸台23に支持された状態の工作物Wに対して、X軸線方向の力を与えた場合における工作物WのX軸線方向の変位量に応じたものである。例えば、工作物剛性は、当該工作物WのX軸線方向の変位量の逆数である。この工作物剛性は、実測によって予め算出される。例えば、工作物Wを主軸台23に取り付け、工作物WのX軸線方向の一方側に測定器(加速度計)を配置し、X軸線方向の他方側から工作物Wをハンマリングすることにより工作物剛性を求めることができる。
そして、実測を基に、工作物剛性を伝達関数f1として表現することができる。つまり、剛性記憶部108は、工作物剛性を伝達関数f1として記憶する。なお、研削装置2にレスト(ワークレスト)が備わっている場合、上記実測は、工作物Wがさらにレストにより支持された状態で行うとよい。工作物Wがレストにより支持されている場合には、工作物Wに対してX軸線方向の力を与えた場合における工作物WのX軸線方向の変位量は小さくなる。つまり、工作物Wがレストにより支持されている場合には、工作物剛性が大きくなる。
また、砥石車剛性は、研削装置2の砥石台22に支持された状態の砥石車21に対して、X軸線方向の力を与えた場合における砥石車21のX軸線方向の変位量に応じたものである。例えば、砥石車剛性は、当該砥石車21のX軸線方向の変位量の逆数である。砥石車剛性は、上記同様の実測に基づいて、伝達関数f2として表現される。従って、剛性記憶部108は、砥石車剛性を伝達関数f2として記憶する。
なお、砥石車剛性の実測において、砥石車剛性は、砥石車21を砥石台22から外した状態で、砥石台22の砥石軸をハンマリングすることにより求めてもよい。これにより、砥石車21の周面を損傷させることなく、砥石車剛性として近似できる。
変位量算出部109は、研削抵抗Fnに起因して砥石車21と工作物WとがX軸線方向に相対変位する変位量Xnを、剛性記憶部108に記憶される工作物剛性及び砥石車剛性に基づいて算出する。変位は、剛性と抵抗から求めることができる。従って、変位量Xnは、研削抵抗Fnと、工作物剛性(伝達関数f1)と、砥石車剛性(伝達関数f2)とから算出することができる。
例えば、工作物変位量X1は、X1=Fn/f1で求まり、砥石変位量X2は、X2=Fn/f2で求まる。なお、一般に、砥石車剛性は工作物剛性に比べて非常に高いため、砥石車剛性を考慮せずに変位量Xnを求めてもよい。ただし、上記のように、砥石車剛性を考慮した方が、より高精度に変位量Xnを算出できる。
相対位置補正部110は、変位量算出部109で算出した変位量Xnに基づいて、相対位置算出部104におけるX軸離間距離を補正する。つまり、相対位置補正部110は、式(1)にさらに変位量Xnを加える。そして、相対位置算出部104は、相対位置補正部110により変位量Xnが加えられた式(1)を用いて、次の瞬間t1+ΔtにおけるX軸離間距離を算出する。X軸離間距離は、式(1)だけでは研削抵抗Fnに起因する変位量Xnが考慮されていないが、相対位置補正部110が式(1)に変位量Xnを加えることにより、変位量Xnを考慮した値に補正される。
熱エネルギ算出部112は、式(2)に示すように、研削点Pにおける工作物Wに対する砥石車21の相対速度と、研削抵抗算出部107で算出した接線方向(Z軸線方向)の研削抵抗Ftとを乗算し、研削加工による全研削熱エネルギQを算出する。ここで、Vは研削点Pにおける砥石車21の周速度であり、vは研削点Pにおける工作物Wの周速度である。周速度は、径と回転数に基づいて算出できる。なお、式(2)は、アップカットの場合であり、ダウンカットの場合、相対速度は(V−v)となる。
Figure 2018153907
研削抵抗Ftは、作業者等が入力(設定)する値であってもよく、又は演算により算出される値であってもよい。本実施形態では、指令値から予め演算された研削抵抗Ftをデータベースとして備えている。そして、入力された指令値から、データベースを用いて研削抵抗Ftを算出する。
ここで、図7に示すように、研削加工を微視的に見ると、研削加工により発生する研削熱エネルギは、せん断面Waにおける塑性変形、すくい面Wbにおける砥粒21aと切粉Wpの摩擦、及び、逃げ面Wcにおける砥粒21aと工作物Wの摩擦により生じるといえる。つまり、熱エネルギ算出部112は、せん断面Wa、すくい面Wb、及び、逃げ面Wcで発生する研削熱エネルギの合計である全研削熱エネルギQを算出している。
分配割合算出部113は、熱エネルギ算出部112で算出した全研削熱エネルギQのうち、工作物Wが受ける熱エネルギの分配割合Rwを算出する。図7に示すように、せん断面Waで発生する研削熱エネルギは工作物Wと切粉Wpに分配され、すくい面Wbで発生する研削熱エネルギは砥粒21aと切粉Wpに分配され、逃げ面Wcで発生する研削熱エネルギは工作物Wと砥粒21aに分配される。従って、工作物Wは、すくい面Wbを除いて、せん断面Wa及び逃げ面Wcから、熱エネルギを分配される。
そこで、工作物Wが受ける熱エネルギの分配割合Rwは、式(3)に示すように、せん断面Waにおける研削熱エネルギのうち工作物Wが受ける熱エネルギの分配割合Rwaと、逃げ面Wcにおける研削熱エネルギのうち工作物Wが受ける熱エネルギの分配割合Rwcとを用いて表すことができる。
Figure 2018153907
ここで、Ftcは切粉Wpにおける接線抵抗であり、Fncは切粉Wpにおける法線抵抗であり、βは砥粒すくい角であり、φはせん断角であり、Ftslは逃げ面Wcにおける接線抵抗であり、Fnslは、逃げ面Wcにおける法線抵抗である。図7では、Ft=Ftc+Ftsl、Fn=Fnc+Fnslとなる。
fa(Ftc,Fnc,β,φ)は、せん断面Waにおいて生じる、相対速度(V+v)に対する抵抗成分を表す関数である。つまり、fa(Ftc,Fnc,β,φ)は、せん断面Waにおける研削熱エネルギ(せん断速度×せん断抵抗)を、相対速度(V+v)と抵抗成分との乗算で表したときの当該抵抗成分を表す関数である。
せん断抵抗及びせん断速度は、切粉Wpにおける接線抵抗Ftc、切粉Wpにおける法線抵抗Fnc、砥粒すくい角β、及び、せん断角φを用いて表すことができる。分配割合算出部113は、式(3)により、分配割合Rwを算出する。なお、分配割合Rwa及びRwcは、Jaegerの移動熱源の理論(J.C.Jaeger:Proceedings of Royal Society of New South Wales,vol.76,(1942)203)を用いて式(4)、(5)で表すことができる。
Figure 2018153907
Figure 2018153907
ここで、gは最大砥粒切り込み深さであり、fa(β,φ)は、「せん断速度」に対する「相対速度(V+v)のせん断面Wa法線方向成分」の割合を表す関数であり、kwは工作物Wの熱伝導率であり、lgは逃げ面Wcの長さであり、kgは砥粒21aの熱伝導率である。なお、砥粒すくい角β、せん断角φ、及び、逃げ面Wcの長さlgなどは、砥石車21表面の観測結果等に基づいて見積もられた値を用いている。
研削焼け深さ算出部114は、まず、熱エネルギ算出部112で算出した全研削熱エネルギQ及び分配割合算出部113で算出した分配割合Rwに基づいて、工作物Wの温度を算出する。すなわち、全研削熱エネルギQと分配割合Rwとを乗算することにより、研削加工により工作物Wが受ける全熱エネルギ(Rw×Q)を求めることができる。
そして、式(6)に示すように、この全熱エネルギ(Rw×Q)から、工作物Wに対する熱流束q(単位接触面積当たりの熱エネルギ)が求まる。lcは接触弧長であり、bは工作物Wの幅(主軸方向の長さ)である。
Figure 2018153907
ここで、上記移動熱源の理論を用いると、式(7)に示すように、工作物Wの位置(X,Z)における温度θw(X,Z)を求めることができる。なお、座標Xは、工作物Wの研削点Pと、工作物Wの中心点とを通る直線上の位置を示している。つまり、座標Xは、工作物Wの表面からの深さを示している。また、座標Zは、工作物Wの研削点Pの接線上の位置を示している。
Figure 2018153907
ここで、Koは第2種0次の修正ベッセル関数であり、erfは誤差関数であり、erfcは補誤差関数である。
式(7)の第一項では、工作物Wが受ける全熱エネルギによる工作物Wの各位置における上昇温度を算出している。式(7)の第二項では、クーラントの冷却効果により低下する工作物Wの各位置における低下温度を算出している。式(7)の第三項、すなわち、θwo(X,Z)は、工作物Wの各位置における初期温度である。
なお、工作物温度の理論設定においては、高温、微小である研削点温度が瞬時に周囲に伝導されて巨視的温度分布を形成すると考え、接触弧内の温度分布として検討している。また、X、Z、L、及び、対流熱伝達係数Hは、式(8)に示すように、無次元量である。なお、hは、クーラントの対流熱伝達係数である。
Figure 2018153907
このように、研削焼け深さ算出部114は、式(7)により、まず、工作物Wの各位置(X,Z)における温度θw(X,Z)を算出する。これにより、工作物Wの温度分布が算出される。そして、算出した温度θw(X,Z)に基づいて、工作物Wの各深さにおける最高温度θw,max(X)を算出する。
工作物Wの深さXにおける温度θw(X)は、工作物Wの周方向において均一とは限らない。そこで、各深さにおける最高温度θw,max(X)を求める。ここで、上記最高温度算出結果は、一例として、図8に示すようになる。図8は、研削焼け深さ算出部114において算出された工作物Wの最高温度と工作物Wの表面からの深さの関係を示す図である。縦軸が最高温度であり、横軸が工作物表面からの深さである。
ここで、研削焼け深さ算出部114には、工作物Wの金属組織特性に基づいて研削焼けを判定するための第一、第二温度しきい値θ1、θ2が設定される。第一温度しきい値θ1は、研削焼けのうち「焼き戻し(軟化層)」を判定する温度に設定される。第二温度しきい値θ2は、研削焼けのうち「再焼入れ(再硬化層(白層))」を判定する温度に設定される。
研削焼け深さ算出部114は、第一温度しきい値θ1より大きく第二温度しきい値θ2(>θ1)より小さい最高温度θw,max(X)を示す工作物Wの表面からの深さXのうち、最も深い工作物Wの表面からの深さX1を算出する。つまり、ここで求められる工作物Wの表面からの深さX1は、式(9)に示す条件を満たす最大のXである。
次に、研削焼け深さ算出部114は、第二温度しきい値θ2より大きい最高温度θw,max(X)を示す工作物Wの表面からの深さXのうち、最も深い工作物Wの表面からの深さX2を算出する。つまり、ここで求められる工作物Wの表面からの深さX2は、式(10)に示す条件を満たす最大のXである。
Figure 2018153907
Figure 2018153907
新研削焼け深さ算出部115は、研削焼け深さ算出部114で算出した前研削における研削焼け深さ、及び、除去量算出部105で算出した現研削における除去量に基づいて、現研削における研削焼け残り深さを算出する。そして、算出した現研削における研削焼け残り深さ、及び、研削焼け深さ算出部114で算出した現研削における研削焼け深さに基づいて、現研削における新研削焼け深さを算出する。
前研削とは、ある加工点を現在研削している場合、例えば工作物Wの1回転前における同一の加工点の研削のことである。例えば、図9Aに示すように、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)は、前研削における研削焼け深さ(d8)と現研削における除去量(工作物Wの表面からの深さに換算した値(d1))との差で表される。
ここで、現研削における新研削焼けは、現研削における研削焼け残りの部分に、現研削における研削焼けが重畳されて生じる。発明者は、この現研削における新研削焼け深さが、現研削における研削焼け残り深さと、現研削における研削焼け深さに大きく関わることを見い出した。
すなわち、前研削における研削焼け深さが、現研削における除去量よりも大きいか小さいか、さらに前研削における研削焼け深さのうち再硬化層(白層)の深さが、現研削における除去量よりも大きいか否かによって、現研削における研削焼け残り深さが変化する。
そして、現研削における研削焼け深さが、現研削における研削焼け残り深さよりも大きいか小さいか、また、現研削における研削焼け深さのうち再硬化層(白層)の深さが、現研削における研削焼け残り深さのうち再硬化層(白層)の深さよりも大きいか小さいかによって、現研削における新研削焼け深さが変化する。
例えば、図9A−図9Dは、前研削における研削焼け深さ(d8)が、現研削における除去量(d1)よりも大きく、さらに前研削における研削焼け深さのうち再硬化層(白層)の深さ(d3)が、現研削における除去量(d1)よりも大きい場合である。
そして、図9Aは、現研削における研削焼け深さ(d7−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)よりも小さく、且つ、現研削における研削焼け深さ(d7−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d2−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d3−d1)よりも小さい場合である。
この場合、現研削における新研削焼け深さ(d8−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d2−d1)は、現研削における研削焼け深さ(d7−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d2−d1)に依存して同一となる。そして、現研削における新研削焼け深さ(d8−d1)のうち軟化層の深さ(d8−d2)は、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)のうち軟化層の深さ(d8−d3)、及び、現研削における研削焼け深さ(d7−d1)のうち軟化層の深さ(d7−d2)に依存して決まる。
また、図9Bは、現研削における研削焼け深さ(d6−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)よりも小さく、且つ、現研削における研削焼け深さ(d6−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d5−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d3−d1)よりも大きい場合である。
この場合、現研削における新研削焼け深さ(d8−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d5−d1)は、現研削における研削焼け深さ(d6−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d5−d1)に依存して同一となる。そして、現研削における新研削焼け深さ(d8−d1)のうち軟化層の深さ(d8−d5)は、現研削における研削焼け残り深さのうち軟化層の深さ(d8−d3)、及び、現研削における研削焼け深さ(d6−d1)のうち軟化層の深さ(d6−d5)に依存して決まる。
また、図9Cは、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)よりも大きく、且つ、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d4−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d3−d1)よりも大きい場合である。
この場合、現研削における新研削焼け深さ(d9−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d4−d1)は、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d4−d1)に依存して同一となる。そして、現研削における新研削焼け深さ(d9−d1)のうち軟化層の深さ(d9−d4)は、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)のうち軟化層の深さ(d9−d4)に依存して同一となる。
また、図9Dは、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)よりも大きく、且つ、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d2−d1)が、現研削における研削焼け残り深さ(d8−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d3−d1)よりも小さい場合である。
この場合、現研削における新研削焼け深さ(d9−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d2−d1)は、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)のうち再硬化層(白層)の深さ(d2−d1)に依存して同一となる。そして、現研削における新研削焼け深さ(d9−d1)のうち軟化層の深さ(d9−d2)は、現研削における研削焼け深さ(d9−d1)のうち軟化層の深さ(d9−d2)に依存して同一となる。
なお、図10Aに示すように、前研削における研削焼け深さ(d8)が、現研削における除去量(d1)よりも大きく、さらに前研削における研削焼け深さのうち再硬化層(白層)の深さ(d3)が、現研削における除去量(d10)よりも小さい場合は、前研削における研削焼けのうち再硬化層(白層)が除去されて軟化層のみが残る。また、図10Bに示すように、前研削における研削焼け深さ(d8)が、現研削における除去量(d1)よりも小さい場合は、前研削における研削焼けが全て除去される。
びびり判定部116は、工作物形状記憶部101に記憶される変更後の工作物Wの周面形状(加工形状)に基づいて、びびりの有無を判定する。びびり判定部116には、研削加工により得ようとする工作物Wの周面形状、すなわち、作業者等が意図する理想の工作物Wの周面形状(理想形状)が記憶される。びびり判定部116は、加工形状と理想形状とを比較することで、加工形状における研削加工面の面粗さが分かる。
びびり判定部116は、加工形状と理想形状とが一致しない場合、びびりが有ると判定する。判定は、工作物Wの1回転(1周期)毎に行ってもよく、加工途中のあるタイミング、あるいは、最終形状(研削加工後の形状)で行ってもよい。びびり判定部116は、びびりが有ると判定した場合、さらに、びびり量を算出する。びびり量は、加工形状における研削加工面の面粗さから算出できる。びびり量は、周面全体におけるびびりの数、又は、びびりの突出長(径方向外方への突出量)で表すことができる。本実施形態では、びびりの最高突出長をびびり量として算出している。
表示制御部117は、新研削焼け深さ算出部115で算出した新研削焼け深さを表示装置118に表示する。また、びびり判定部116で算出したびびり量を表示装置118に表示する。例えば図11及び図12に示すように、表示装置118には、工作物Wの周面形状が、工作物Wを等角(α)分割した周縁上の分割点(図示黒色点)と工作物Wの回転中心Cw(原点O)とを結ぶ複数の線分群で表されている。なお、本例では、工作物Wの一部を表示した場合であるが、工作物W全体を表示するようにしてもよい。
図11に示すように、表示制御部117は、工作物Wの周面形状に新研削焼け深さを重畳して表示する。すなわち、周縁上の分割点(図示黒色点)と図示白色点との間が再硬化層(白層)Taを示し、図示白色点と図示灰色点との間が軟化層Tbを示す。表示制御部117は、研削加工工程における任意の時点の新研削焼け深さを表示できる。また、図12に示すように、表示制御部117は、工作物Wの周面形状にびびり量Sを重畳して表示する。
(2.研削加工シミュレーション装置の動作)
次に、研削加工シミュレーション装置1による研削焼けシミュレーション動作について図を参照して説明する。除去量算出部105は、工作物形状記憶部101に記憶される工作物Wの周面形状、砥石形状記憶部102に記憶される砥石車21の周面形状、及び、相対位置算出部104で算出されるX軸離間距離に基づいて、砥石車21による工作物Wの除去量を算出する(図3のステップS1、除去量算出工程)。
そして、研削抵抗算出部107は、除去量算出部105で算出した除去量に基づいて、研削加工におけるX軸線方向の研削抵抗Fnを算出する(図3のステップS2、研削抵抗算出工程)。熱エネルギ算出部112は、研削点Pにおける工作物Wに対する砥石車21の相対速度と、研削抵抗算出部107で算出した研削抵抗Fnとを乗算し、研削加工による全研削熱エネルギQを算出する(図3のステップS3、熱エネルギ算出工程)。
そして、研削焼け深さ算出部114は、熱エネルギ算出部112で算出した研削熱エネルギ、工作物Wと砥石車21との接触弧長lc、及び、工作物Wの深さに基づいて、工作物Wの表面からの深さにおける温度を算出する(図3のステップS4、温度算出工程)。そして、研削焼け深さ算出部114は、算出した工作物Wの表面からの深さの温度に基づいて、工作物Wの研削焼け深さを算出するが、先ず、前研削における研削焼け深さを算出し、この前研削における研削焼け深さ、及び、現研削において除去量算出部105で算出した除去量に基づいて、現研削における研削焼け残り深さを算出する(図3のステップS5、新研削焼け深さ算出工程)。
そして、現研削における工作物Wの研削焼け深さを算出し(図3のステップS6、新研削焼け深さ算出工程)、算出した現研削における研削焼け残り深さ、及び、算出した現研削における研削焼け深さに基づいて、現研削における新研削焼け深さを算出する(図3のステップS7、新研削焼け深さ算出工程)。
そして、研削加工が終了したか否かを判断し(図3のステップS8)、研削加工が終了していない場合はステップS1に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS8において、研削加工が終了した場合は、表示制御部117は、表示装置118に新研削焼け深さを表示し(図3のステップS9)、全ての処理を終了する。
次に、研削加工シミュレーション装置1によるびびりシミュレーション動作について図を参照して説明する。除去量算出部105は、工作物形状記憶部101に記憶される工作物Wの周面形状、砥石形状記憶部102に記憶される砥石車21の周面形状、及び、相対位置算出部104で算出されるX軸離間距離に基づいて、砥石車21による工作物Wの除去量を算出する(図4のステップS11)。
工作物形状変更部106は、砥石車21の位置を補正したために、算出した除去量に基づいて工作物の形状を変更するか否かを判断し(図4のステップS12)、工作物の形状を変更しない場合は、研削抵抗算出部107は、除去量算出部105で算出した除去量に基づいて、研削加工におけるX軸線方向の研削抵抗Fnを算出する(図4のステップS13)。
そして、変位量算出部109は、研削抵抗算出部107で算出した研削抵抗に起因して、砥石車21と工作物Wとが相対移動方向に相対変位する変位量Xnを算出する(図4のステップS14)。相対位置補正部110は、変位量算出部109で算出した変位量Xnに基づいて、相対位置算出部104におけるX軸離間距離を補正する(図4のステップS15)。
そして、ステップS11に戻って、除去量算出部105は、工作物形状記憶部101に記憶される工作物Wの周面形状、砥石形状記憶部102に記憶される砥石車21の周面形状、及び、補正したX軸離間距離に基づいて、砥石車21による工作物Wの除去量を算出する。
工作物形状変更部106は、砥石車21の位置を補正したために、算出した除去量に基づいて工作物Wの形状を変更し(図4のステップS12)、びびり判定部116は、変更した工作物Wの形状に基づいて、びびりの有無を判定、すなわち工作物Wの真円度は規格内であるか否かを判断する(図4のステップS16)。ここで、真円度とは、円形形体を2つの同心の幾何学的円で挟んだときの同心二円の間隙が最小となる場合における2つの円の半径差をいう。
びびり判定部116は、びびりが無いと判断した場合は、ステップS11に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS16において、びびり判定部116は、びびりが有ると判断した場合は、周波数分析を工作物Wの形状に対し行い、当該形状の周期的変化からびびりの有無を判定する(周波数ピーク有無)。すなわち、工作物Wの形状に対しFFT(高速フーリエ変換)などの周波数分析を行い(図4のステップS17)、山数(次数)と振幅との関係を求める。そして、表示制御部117は、表示装置118に山数(次数)と振幅との関係を表示する(図4のステップS18)。
びびり判定部116は、山数(次数)の指定の有無を判断し(図4のステップS19)、山数(次数)の指定が無いと判断した場合はステップS21に進み、山数(次数)の指定が有ると判断した場合は、表示制御部117は、表示装置118に指定山数(指定次数)の主軸回転毎の振幅を表示する(図4のステップS20)。そして、研削加工が終了したか否かを判断し(図4のステップS21)、研削加工が終了していない場合はステップS11に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS21において、研削加工が終了した場合は、全ての処理を終了する。
また、制御装置24に接続されているネットワーク(無線や有線LANなど)経由で、研削加工シミュレーション装置1の送受信部119は、研削装置2の加工条件(工作物Wの回転数、砥石車21の回転数、砥石車21の送り量(送り速度))などやセンサ(工作物Wや砥石車21の回転駆動用モータの電流や電圧や温度(赤外線センサを含む)や振動(歪センサや振動検出センサやAEセンサなど)など)の情報を受信してシミュレーションを行い、その結果(研削焼けにならない、びびりが無い)から加工条件情報などを研削装置2に送信して、この加工条件で加工することで、工作物Wの研削焼け、びびりが発生しない加工が可能となる。
(3.実施形態の効果)
本実施形態の研削加工シミュレーション装置1は、回転駆動される砥石車21と回転駆動される工作物Wとを相対移動させて、工作物Wの周面に砥石車21の周面を接触させ、工作物Wの周面を研削する研削加工において、工作物Wの研削状態のシミュレーションを行う研削加工シミュレーション装置1であって、砥石車21と工作物Wとの相対移動方向における砥石車21と工作物Wとの相対位置、砥石車21の形状、及び、工作物Wの形状に基づいて、砥石車21による工作物Wの除去量を算出する除去量算出部105と、算出した除去量に基づいて、研削加工における研削抵抗を算出する研削抵抗算出部107と、を備える。
さらに、算出した研削抵抗、及び、研削点における工作物Wに対する砥石車21の相対速度に基づいて、研削熱エネルギを算出する熱エネルギ算出部112と、算出した研削熱エネルギ、工作物Wと砥石車21との接触弧長、及び、工作物Wの加工深さに基づいて、工作物Wの加工深さにおける温度を算出し、算出した工作物Wの加工深さの温度に基づいて、工作物Wの研削焼け深さを算出する研削焼け深さ算出部114と、前研削において算出した研削焼け深さ、及び、現研削において算出した除去量に基づいて、現研削における研削焼け残り深さを算出し、算出した現研削における研削焼け残り深さ、及び、現研削において算出した研削焼け深さに基づいて、現研削における新研削焼け深さを算出する新研削焼け深さ算出部115と、を備える。
この研削加工シミュレーション装置1では、前研削において算出した研削焼け深さ、及び、現研削において算出した除去量に基づいて、現研削における研削焼け残り深さを算出する。そして、算出した現研削における研削焼け残り深さ、及び、現研削において算出した研削焼け深さに基づいて、現研削における新研削焼け深さを算出する。これにより、前研削における研削焼けが現研削で除去しきれずに残っている場合であっても、現研削における研削焼け残り深さを考慮して現研削における新たな研削焼け深さを算出するので、研削加工における工作物Wの研削焼け深さを、より正確に算出できる。また、工作物Wの1回転毎の研削焼けを算出しているので、加工状態がより正確に把握できる。
また、新研削焼け深さ算出部115は、工作物Wの研削加工の開始から終了まで算出処理を継続するので、研削加工中における研削焼けの状況を把握できる(工作物Wの研削加工の開始から終了までの任意の加工点)。
また、除去量算出部105は、工作物Wの周面形状を、工作物Wを分割した周縁上の分割点と工作物Wの軸心とを結ぶ複数の線分群で表し、各線分と砥石車21の外縁線との交点、及び、砥石車21の相対移動方向における砥石車21の軸心と工作物Wの軸心との離間距離に基づいて、除去量を算出するので、除去量を容易に算出できる。
また、新研削焼け深さ算出部115は、現研削における研削焼け残り深さ、及び、現研削における研削焼け深さにおいて再硬化層及び軟化層の各深さをそれぞれ把握し、現研削における研削焼け深さにおいて再硬化層の深さを優先して、新研削焼け深さにおける再硬化層及び軟化層の各深さを把握するので、研削加工条件をより高精度に変更可能となる。
また、研削加工シミュレーション装置1は、算出した除去量に基づいて、工作物Wの形状を変更する工作物形状変更部106、を備えるので、新研削焼け深さの算出精度をより高めることができる。
また、研削加工シミュレーション装置1は、算出した研削抵抗に起因して砥石車21と工作物Wとが相対移動方向に相対変位する変位量を算出する変位量算出部109と、算出した変位量に基づいて、次研削における砥石車21と工作物Wとの相対位置を補正する相対位置補正部110と、変更した工作物Wの形状に基づいて、びびりの有無を判定するびびり判定部116と、を備えるので、びびりの有無を研削加工前に把握でき、生産効率を向上できる。また、研削焼けとびびりの加工状態を同時にシミュレーションできるので、一度に、研削焼けとびびりに対して最適な加工条件を得ることができる。
また、研削加工シミュレーション装置1は、シミュレーションを行うために、研削装置2から加工条件情報を受信し、シミュレーションの結果に基づいて、研削装置2へ加工条件を送信する送受信部119を備える。この加工条件で加工することで、工作物Wの研削焼け、びびりが発生しない加工が可能となる。
本実施形態の研削加工シミュレーション方法は、回転駆動される砥石車21と回転駆動される工作物Wとを相対移動させて、工作物Wの周面に砥石車21の周面を接触させ、工作物Wの周面を研削する研削加工において、工作物Wの研削状態をシミュレーションする研削加工シミュレーション方法であって、砥石車21と工作物Wとの相対移動方向における砥石車21と工作物Wとの相対位置、砥石車21の形状、及び、工作物Wの形状に基づいて、砥石車21による工作物Wの除去量を算出する除去量算出工程と、算出した除去量に基づいて、研削加工における研削抵抗を算出する研削抵抗算出工程と、を備える。
さらに、算出した研削抵抗、及び、研削点における工作物Wに対する砥石車21の相対速度に基づいて、研削熱エネルギを算出する熱エネルギ算出工程と、算出した研削熱エネルギ、工作物Wと砥石車21との接触弧長、及び、工作物Wの加工深さに基づいて、工作物Wの加工深さにおける温度を算出する温度算出工程と、算出した工作物Wの加工深さの温度に基づいて、前研削における工作物Wの研削焼け深さを算出し、算出した前研削における研削焼け深さ、及び、現研削において算出した除去量に基づいて、現研削における研削焼け残り深さを算出し、算出した現研削における研削焼け残り深さ、及び、現研削において算出した研削焼け深さに基づいて、現研削における新研削焼け深さを算出する新研削焼け深さ算出工程と、を備える。これにより、上述の研削加工シミュレーション装置1の効果と同様の効果が得られる。
1:研削加工シミュレーション装置、101:工作物形状記憶部、102:砥石形状記憶部、103:指令値記憶部、104:相対位置算出部、105:除去量算出部、106:工作物形状変更部、107:研削抵抗算出部、108:剛性記憶部、109:変位量算出部、110:相対位置補正部、111:加工条件記憶部、112:熱エネルギ算出部、113:分配割合算出部、114:研削焼け深さ算出部、115:新研削焼け深さ算出部、116:びびり判定部、117:表示制御部、118:表示装置、119:送受信部、2:研削装置、21:砥石車、22:砥石台、23:主軸台、24:制御装置、W:工作物、P:研削点

Claims (8)

  1. 回転駆動される砥石車と回転駆動される工作物とを相対移動させて、前記工作物の周面に前記砥石車の周面を接触させ、前記工作物の周面を研削する研削加工において、前記工作物の研削状態のシミュレーションを行う研削加工シミュレーション装置であって、
    前記砥石車と前記工作物との相対移動方向における前記砥石車と前記工作物との相対位置、前記砥石車の形状、及び、前記工作物の形状に基づいて、前記砥石車による前記工作物の除去量を算出する除去量算出部と、
    算出した前記除去量に基づいて、前記研削加工における研削抵抗を算出する研削抵抗算出部と、
    算出した前記研削抵抗、及び、研削点における前記工作物に対する前記砥石車の相対速度に基づいて、研削熱エネルギを算出する熱エネルギ算出部と、
    算出した前記研削熱エネルギ、前記工作物と前記砥石車との接触弧長、及び、前記工作物の加工深さに基づいて、前記工作物の加工深さにおける温度を算出し、算出した前記工作物の加工深さの温度に基づいて、前記工作物の研削焼け深さを算出する研削焼け深さ算出部と、
    前研削において算出した前記研削焼け深さ、及び、現研削において算出した前記除去量に基づいて、前記現研削における研削焼け残り深さを算出し、算出した前記現研削における研削焼け残り深さ、及び、前記現研削において算出した前記研削焼け深さに基づいて、前記現研削における新研削焼け深さを算出する新研削焼け深さ算出部と、
    を備える、研削加工シミュレーション装置。
  2. 前記新研削焼け深さ算出部は、前記工作物の研削加工の開始から終了まで算出処理を継続する、請求項1に記載の研削加工シミュレーション装置。
  3. 前記除去量算出部は、前記工作物の周面形状を、前記工作物を分割した周縁上の分割点と前記工作物の軸心とを結ぶ複数の線分群で表し、各前記線分と前記砥石車の外縁線との交点、及び、前記砥石車の相対移動方向における前記砥石車の軸心と前記工作物の軸心との離間距離に基づいて、前記除去量を算出する、請求項1又は2に記載の研削加工シミュレーション装置。
  4. 前記新研削焼け深さ算出部は、前記現研削における前記研削焼け残り深さ、及び、前記現研削における前記研削焼け深さにおいて再硬化層及び軟化層の各深さをそれぞれ把握し、前記現研削における前記研削焼け深さにおいて前記再硬化層の深さを優先して、前記新研削焼け深さにおける前記再硬化層及び前記軟化層の各深さを把握する、請求項1−3の何れか一項に記載の研削加工シミュレーション装置。
  5. 前記研削加工シミュレーション装置は、
    算出した前記除去量に基づいて、前記工作物の形状を変更する工作物形状変更部、
    を備える、請求項1−4の何れか一項に記載の研削加工シミュレーション装置。
  6. 前記研削加工シミュレーション装置は、
    算出した前記研削抵抗に起因して前記砥石車と前記工作物とが前記相対移動方向に相対変位する変位量を算出する変位量算出部と、
    算出した前記変位量に基づいて、次研削における前記砥石車と前記工作物との相対位置を補正する相対位置補正部と、
    変更した前記工作物の形状に基づいて、びびりの有無を判定するびびり判定部と、
    を備える、請求項1−5の何れか一項に記載の研削加工シミュレーション装置。
  7. 前記研削加工シミュレーション装置は、
    前記シミュレーションを行うために、研削装置から加工条件情報を受信し、前記シミュレーションの結果に基づいて、前記研削装置へ加工条件を送信する送受信部を備える、請求項1−6の何れか一項に記載の研削加工シミュレーション装置。
  8. 回転駆動される砥石車と回転駆動される工作物とを相対移動させて、前記工作物の周面に前記砥石車の周面を接触させ、前記工作物の周面を研削する研削加工において、前記工作物の研削状態をシミュレーションする研削加工シミュレーション方法であって、
    前記砥石車と前記工作物との相対移動方向における前記砥石車と前記工作物との相対位置、前記砥石車の形状、及び、前記工作物の形状に基づいて、前記砥石車による前記工作物の除去量を算出する除去量算出工程と、
    算出した前記除去量に基づいて、前記研削加工における研削抵抗を算出する研削抵抗算出工程と、
    算出した前記研削抵抗、及び、研削点における前記工作物に対する前記砥石車の相対速度に基づいて、研削熱エネルギを算出する熱エネルギ算出工程と、
    算出した前記研削熱エネルギ、前記工作物と前記砥石車との接触弧長、及び、前記工作物の加工深さに基づいて、前記工作物の加工深さにおける温度を算出する温度算出工程と、
    算出した前記工作物の加工深さの温度に基づいて、前研削における前記工作物の研削焼け深さを算出し、算出した前研削における前記研削焼け深さ、及び、現研削において算出した前記除去量に基づいて、前記現研削における研削焼け残り深さを算出し、算出した前記現研削における研削焼け残り深さ、及び、前記現研削において算出した前記研削焼け深さに基づいて、前記現研削における新研削焼け深さを算出する新研削焼け深さ算出工程と、
    を備える、研削加工シミュレーション方法。
JP2017054848A 2017-03-21 2017-03-21 研削加工シミュレーション装置及び方法 Active JP6911426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054848A JP6911426B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 研削加工シミュレーション装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054848A JP6911426B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 研削加工シミュレーション装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018153907A true JP2018153907A (ja) 2018-10-04
JP6911426B2 JP6911426B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=63717661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017054848A Active JP6911426B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 研削加工シミュレーション装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6911426B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111823138A (zh) * 2019-04-22 2020-10-27 株式会社捷太格特 网络物理系统型生产系统
WO2020218257A1 (ja) 2019-04-22 2020-10-29 株式会社ジェイテクト サイバーフィジカルシステム型加工システム
JP7412695B2 (ja) 2019-10-03 2024-01-15 慶應義塾 工作機械、数値制御装置および振動抑制方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111823138A (zh) * 2019-04-22 2020-10-27 株式会社捷太格特 网络物理系统型生产系统
JP2020177580A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社ジェイテクト サイバーフィジカルプロダクションシステム型生産システム
WO2020218257A1 (ja) 2019-04-22 2020-10-29 株式会社ジェイテクト サイバーフィジカルシステム型加工システム
JP2020177579A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社ジェイテクト サイバーフィジカルシステム型加工システム
CN113767343A (zh) * 2019-04-22 2021-12-07 株式会社捷太格特 网络物理系统型加工系统
JP7215312B2 (ja) 2019-04-22 2023-01-31 株式会社ジェイテクト サイバーフィジカルシステム型加工システム
JP7239106B2 (ja) 2019-04-22 2023-03-14 株式会社ジェイテクト サイバーフィジカルプロダクションシステム型生産システム
JP7412695B2 (ja) 2019-10-03 2024-01-15 慶應義塾 工作機械、数値制御装置および振動抑制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6911426B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Savas et al. Analysis of the surface roughness of tangential turn-milling for machining with end milling cutter
CN107529334B (zh) 通过去除材料加工刀具的方法和装置
de Aguiar et al. Correlating surface roughness, tool wear and tool vibration in the milling process of hardened steel using long slender tools
JP5272569B2 (ja) びびりシミュレーション装置、および、びびりシミュレーション方法
JP6862764B2 (ja) 研削装置およびこれを用いる転がり軸受の製造方法
Huang et al. Cutting force prediction for ultra-precision diamond turning by considering the effect of tool edge radius
JP2018153907A (ja) 研削加工シミュレーション装置及び方法
Xie et al. Study on 5-axial milling on microstructured freeform surface using the macro-ball cutter patterned with micro-cutting-edge array
JP2014172166A (ja) 研磨マシンのドレスツールのトポグラフィ偏差を特定する方法およびこれに対応して構成された研磨マシン
JP2008168379A (ja) 回転工具を用いた肩削り加工における切削加工終了座標の算出方法
Pereverzev et al. Relation between the cutting force in internal grinding and the elastic deformation of the technological system
JP2009241221A (ja) 切削加工装置および切削加工プログラム
Shanshan et al. Theoretical and experimental investigation of a tool path control strategy for uniform surface generation in ultra-precision grinding
JP5262050B2 (ja) 研削加工条件決定装置および研削加工条件決定方法
No et al. Scanning and modeling for non-standard edge geometry endmills
JP6590711B2 (ja) 製造システムおよび製造方法
Sheth et al. A fuzzy logic based model to predict MRR in flashing operation of precision steel ball manufacturing process
CN111716251B (zh) 精密轴承磨削金刚滚轮修整工艺优化方法
JP2020179432A (ja) 研削方法及び研削盤
JP2020069599A (ja) 工作機械の支援装置および工作機械システム
JP7451949B2 (ja) 加工品質予測システム
JP7451948B2 (ja) 加工品質予測システム
JP2012168742A (ja) 砥石摩耗補正機能を備えるマシニングセンタ
JP7215312B2 (ja) サイバーフィジカルシステム型加工システム
JP2021171833A (ja) 表面粗さ推定システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210215

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6911426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150