JP2018153849A - 溶接装置 - Google Patents

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知嗣 加藤
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Abstract

【課題】被溶接材に対して狙った位置に溶接ワイヤを安定して供給できる溶接装置を提供する。【解決手段】複数のリンク及び隣り合うリンク同士を回転又は屈曲自在に連結する複数の関節を有するロボットアーム22と、ロボットアーム22の先端に取り付けられる溶接トーチ24とを有する溶接ロボット2と、溶接ロボット2に溶接ワイヤ8を供給するワイヤ供給装置3と、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8を、その引出方向を軸に回転させるワイヤ回転機構4と、複数の前記リンクのうち、前記ワイヤ供給装置から引き出される前記溶接ワイヤに対して捩れを生じさせるリンクの回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤ8の捩れを解消するようにワイヤ回転機構4を回転させるワイヤ回転制御部54とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、溶接ロボットに設けられた溶接トーチから溶接ワイヤを送給して溶接を行う溶接装置に関する。
特許文献1には、多関節ロボットの先端に配設される溶接トーチと、多関節ロボットの機体上に配設され、溶接ワイヤを溶接トーチの先端部近傍に送るワイヤ送り装置と、ワイヤ送り装置近傍の多関節ロボットの機体上に配設され、ワイヤ送り装置に送る溶接ワイヤが巻回されたワイヤリールとを備える溶接ロボットが開示されている。この溶接ロボットでは、ワイヤリールに巻回されたワイヤを、直接ワイヤ送り装置に導き、そのワイヤ送り装置から溶接トーチの先端部近傍に導くことで、ワイヤリールから溶接トーチの先端部近傍に送られる途中で、ワイヤに捩れや座屈が生じることを防止している。
特開平5−177355号公報
特許文献1に記載の技術でも、被溶接材に対する溶接ワイヤの位置が狙った位置からずれることがある。特に、被溶接材を円周溶接する場合、溶接トーチの先端部が被溶接材の周方向に沿って回転するが、被溶接材に対する溶接ワイヤの位置が、回転前には狙った位置にあったとしても、回転後に狙った位置からずれることがある。
そこで、本発明の目的の一つは、被溶接材に対して狙った位置に溶接ワイヤを安定して供給できる溶接装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る溶接装置は、
複数のリンク及び隣り合う前記リンク同士を回転又は屈曲自在に連結する複数の関節を有するロボットアームと、前記ロボットアームの先端に取り付けられる溶接トーチとを有する溶接ロボットと、
前記溶接ロボットに溶接ワイヤを供給するワイヤ供給装置と、
前記ワイヤ供給装置から引き出される前記溶接ワイヤを、その引出方向を軸に回転させるワイヤ回転機構と、
複数の前記リンクのうち、前記ワイヤ供給装置から引き出される前記溶接ワイヤに対して捩れを生じさせるリンクの回転方向及び回転角度に応じて、前記溶接ワイヤの捩れを解消するように前記ワイヤ回転機構を回転させるワイヤ回転制御部とを備える。
被溶接材に対する溶接ワイヤの位置が狙った位置からずれるのは、複数のリンクのうち、その延伸方向を軸とする回転を伴うリンク(以下、回転リンクと呼ぶことがある)の回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤに捩れが生じ得るからである。
溶接ワイヤは、金属材料で構成されている。溶接ワイヤは、通常、ワイヤ供給装置にコイル状に巻き取られて収容されているが、ワイヤ供給装置内でコイル状の巻き癖がつき、ワイヤ供給装置から引き出されたときも、その巻き癖の影響が及ぶ。巻き癖がついた溶接ワイヤは、溶接ロボットに供給されると、その巻き癖の形状が保持された状態で溶接トーチ側に移動することになる。
上記溶接装置は、溶接ワイヤに対して捩れを生じさせる回転リンクの回転方向及び回転角度に応じて、ワイヤ回転機構を回転させることで、ワイヤ回転機構の回転と回転リンクの回転とで溶接ワイヤの捩れを相殺することができる。それは、ワイヤ回転機構の回転によって、ワイヤ供給装置から引き出される溶接ワイヤを、その引出方向を軸に回転させることができ、溶接ワイヤは、その回転された状態を保持して溶接トーチ側に移動するからである。
上記溶接装置は、ワイヤ供給装置から引き出される溶接ワイヤをワイヤ回転機構により回転させることで、ワイヤ回転機構の回転と回転リンクの回転とで溶接ワイヤの捩れを相殺することができ、溶接ワイヤの捩れを解消できる。例えば、回転リンクが時計回りにθ°回転する場合、ワイヤ回転機構を予め反時計回りにθ°回転することで、回転リンクの回転に伴う溶接ワイヤの捩れを解消できる。溶接ワイヤの捩れを解消できることで、被溶接材に対する溶接ワイヤの捩れに伴う位置ずれを防止でき、被溶接材に対して狙った位置に溶接ワイヤを安定して供給できる。上記溶接装置は、回転リンクの回転方向及び回転角度に応じて溶接ワイヤの捩れを解消できるため、被溶接材に対する溶接ロボットの動作姿勢(リンクの位置や向き)によらず、被溶接材に対して狙った位置に溶接ワイヤを安定して供給できる。つまり、適切な溶接が行える溶接ロボットの動作姿勢の自由度が高い。
実施形態1に係る溶接装置を示す模式図である。 実施形態1に係る溶接装置を用いて被溶接材を円周溶接する説明図である。 実施形態2に係る溶接装置に備わるワイヤ供給装置及びワイヤ回転機構を示す模式図である。 実施形態3に係る溶接装置に備わるワイヤ供給装置及びワイヤ回転機構を示す模式図である。 実施形態4に係る溶接装置に備わるワイヤ供給装置及びワイヤ回転機構を示す模式図である。
本発明の溶接装置の実施形態を以下に図面を参照しつつ説明する。図中、同一符号は同一名称物を示す。
≪実施形態1≫
〔全体構成〕
図1を参照して、実施形態1の溶接装置1を説明する。
実施形態1の溶接装置1は、溶接ロボット2と、溶接ロボット2に溶接ワイヤ8を供給するワイヤ供給装置3とを備える。溶接ロボット2は、複数のリンク(第1リンク221〜第6リンク226)及び隣り合うリンク同士を回転又は屈曲自在に連結する複数の関節を有するロボットアーム22と、ロボットアーム22の先端に取り付けられる溶接トーチ24とを備える。本実施形態1の溶接装置1は、ワイヤ供給装置3から溶接トーチ24に至る溶接ワイヤ8の捩れを解消する構成を備える点を特徴の一つとする。具体的には、溶接装置1は、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8を、その引出方向を軸に回転させるワイヤ回転機構4と、複数のリンクのうち、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンク(本例では、第4リンク224及び第6リンク226)の回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤ8の捩れを解消するようにワイヤ回転機構を回転させるワイヤ回転制御部54とを備える。以下、溶接装置1の各構成を説明し、その後に溶接装置1の作用及び効果を説明する。
〔溶接ロボット〕
溶接ロボット2は、床面等の設置対象に固定される台座20と、台座20から延伸する多軸のロボットアーム22と、ロボットアーム22の先端に取り付けられる溶接トーチ24とを備える。
ロボットアーム22は、台座20から溶接トーチ24に向けて順に、第1リンク221、第2リンク222、第3リンク223、第4リンク224、第5リンク225、第6リンク226を備える。隣り合うリンク同士は、関節により回転又は屈曲自在に連結されている。各関節には、減速機を介したモータ(図示せず)が設けられている。各モータがロボット動作制御部52からの指令により駆動されることで、その関節に連結されるリンクが回転駆動又は屈曲駆動される。
第1リンク221は、台座20に対して、台座20の設置面と直交する方向を軸αとして回転駆動される。本例では、台座20の上部に回転台220が設けられており、第1リンク221は、この回転台220に固定されている。回転台220が上記軸αを回転軸として回転駆動することで、第1リンク221が回転される。第2リンク222は、第1リンク221に対して、軸αと直交する方向を軸βとして屈曲駆動される。第3リンク223は、第2リンク222に対して、軸βと平行する方向を軸γとして屈曲駆動される。第4リンク224は、第3リンク223に対して、軸γと直交する方向を軸δとして回転駆動される。第5リンク225は、第4リンク224に対して、軸δと直交する方向を軸εとして屈曲駆動される。第6リンク226は、第5リンク225に対して、軸εと直交する方向を軸ζとして回転駆動される。回転駆動されるリンク(第1リンク221、第4リンク224、第6リンク226)は、各リンクの延伸方向を軸(軸α、軸δ、軸ζ)に回転される。
溶接トーチ24は、第6リンク226に取り付けられている。溶接トーチ24は、上記第1リンク221〜第6リンク226の駆動により、被溶接材9(図2)に対して所定の位置に移動される。溶接トーチ24は、シールドガスを噴射するノズル(図示せず)と、溶接ワイヤ8を被溶接材9に誘導すると共に、溶接ワイヤ8に給電するコンタクトチップ(図示せず)とを備える。溶接トーチ24は、被溶接材9に対してシールドガスを噴射させながら、溶接ワイヤ8の先端と被溶接材9との間にアークを発生させてアーク溶接を行う。
〔ワイヤ供給装置〕
ワイヤ供給装置3は、溶接ワイヤ8を収容し、その溶接ワイヤ8を溶接ロボット2に供給する。本例では、ワイヤ供給装置3は、コイル状に巻き取られた溶接ワイヤ8を収容する有底筒状の収容部320と、収容部320の上方から溶接ワイヤ8を引き出す引出部322とを備えるペールパック32で構成される。引出部322は、溶接ワイヤ8の引出方向が、ペールパック32の設置対象(後述する回転板42)に直交する方向となるように設けられている。ペールパック32は、図示しないワイヤ供給制御部により、溶接ワイヤ8の引出速度が制御されている。
引出部322から引き出された溶接ワイヤ8は、ワイヤ供給装置3から溶接トーチ24に至る溶接ワイヤ8の供給経路に配設されたワイヤホース36内を通って、溶接トーチ24に導かれる。本例では、引出部322から引き出された溶接ワイヤ8は、第3リンク223から導入され、第3リンク223、第4リンク224、第5リンク225、第6リンク226に沿って溶接トーチ24まで導かれる。
本例では、ワイヤ供給装置3は、回転台220上に配置されている。この回転台220には第1リンク221が固定されており、第1リンク221が軸αを回転軸として回転駆動されると、ワイヤ供給装置3は、軸αを中心に公転することになる。そのため、ワイヤ供給装置3から供給される溶接ワイヤ8は、第1リンク221の回転の影響は受け難く、第1リンク221よりも先に位置するリンク(第2リンク222〜第6リンク226)のうち回転するリンク(第4リンク224及び第6リンク226)の影響を受け易い。つまり、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8は、第4リンク224及び第6リンク226の回転に伴い捩れが生じ易い。
〔ワイヤ回転機構〕
ワイヤ回転機構4は、ワイヤ供給装置3の引出部322から引き出された溶接ワイヤ8を、その引出方向を軸に回転させる。本例では、ワイヤ回転機構4は、ワイヤ供給装置3を載置する回転板42と、溶接ワイヤ8の引出方向を軸ηとして回転板42を回転駆動するモータ(図示せず)とを備える。回転板42は、回転台220上に配設され、回転台220に対して軸ηを中心軸として回転駆動する。
回転板42は、ワイヤ供給装置3を載置可能で、かつ回転可能であれば、その大きさや形状は適宜選択できる。
〔ワイヤ回転制御部〕
ワイヤ回転制御部54は、溶接制御部5に設定される溶接条件に基づき、溶接ワイヤ8の捩れを解消するようにワイヤ回転機構4を制御する。溶接制御部5は、中央演算処理装置(CPU)及び記憶装置(メモリ)を備えるコンピュータで構成される。
溶接制御部5は、溶接ロボット2における溶接条件(第1リンク221〜第6リンク226の回転条件や屈曲条件等)を記憶する記憶部56と、制御部としてロボット動作制御部52と、ワイヤ回転制御部54とを備える。溶接条件は、初期設定として事前に作業者がティーチングペンダント等の入力部50で入力して記憶部56に記憶させてもよいし、予め記憶部56に設定されていてもよい。ロボット動作制御部52は、上記溶接条件を制御信号として溶接ロボット2へ動作指令を行い、ロボットアーム22の駆動動作を制御している。
ワイヤ回転制御部54は、ロボット動作制御部52によるロボットアーム22の駆動動作の制御と同期して、ワイヤ回転機構4の回転動作を制御する。具体的には、ワイヤ回転制御部54は、複数のリンク(第1リンク221〜第6リンク226)のうち、リンクの延伸方向を軸に回転し、かつワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンク(第4リンク224及び第6リンク226)の回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤ8の捩れを解消するようにワイヤ回転機構を回転させる。ワイヤ回転機構4の回転条件は、回転を伴うリンク(以下、回転リンクと呼ぶ)の溶接条件(回転方向及び回転角度)により求められる。この回転条件は、記憶部56に記憶された各回転リンクの溶接条件のデータに基づいて、図示しない演算部(CPU)に算出させてもよいし、各回転リンクの溶接条件と関連付けて、事前に作業者が入力部50で入力して記憶部56に記憶させてもよい。
〔作用〕
上記溶接装置1では、ワイヤ供給装置3から供給された溶接ワイヤ8は、ワイヤホース36内を通って溶接トーチ24まで導かれる。このとき、ワイヤ供給装置3は、回転台220上に配置されているため、第1リンク221が軸αを回転軸に回転駆動すると、その回転駆動に伴い軸αを中心に公転する。そのため、軸αの回転によって、溶接ワイヤ8に捩れは生じ難い。
溶接ロボット2は、ロボット動作制御部52からの動作指令により、記憶部56における溶接条件に基づいて、ロボットアーム22が駆動動作される。ロボットアーム22の駆動動作により、溶接トーチ24の先端部が被溶接材9に接近する。このとき、ロボットアーム22の駆動動作に同期して、ワイヤ回転機構4は、ワイヤ回転制御部54からの動作指令により、記憶部56における回転条件に基づいて、回転板42が回転される。
ワイヤ回転機構4(回転板42)は、ロボットアーム22を構成する複数のリンク(第1リンク221〜第6リンク226)のうち、リンクの延伸方向を軸に回転し、かつワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンク(第4リンク224及び第6リンク226)の回転方向及び回転角度に応じて回転される。捩れを生じさせる回転リンクが複数存在する場合、各回転リンクの回転方向を考慮した回転角度の合計を相殺できるようにワイヤ回転機構4の回転条件を決定する。例えば、第4リンク224が時計回りに30°回転し、第6リンク226が時計回りに30°回転する場合、ワイヤ回転機構4は、反時計回りに60°回転される。他に、第4リンク224が時計回りに30°回転し、第6リンク226が反時計回りに60°回転する場合、ワイヤ回転機構4は、時計回りに30°回転される。なお、上述したように、ワイヤ供給装置3は、第1リンク221と連動して回転(公転)するため、第1リンク221は、溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンクには含まれず、ワイヤ回転機構4の回転条件の決定に際して、第1リンク221の回転方向及び回転角度は考慮する必要がない。つまり、ワイヤ回転機構4は、ワイヤ供給装置3の設置箇所よりも溶接トーチ24側に位置し、かつリンクの延伸方向を軸に回転するリンクの回転方向及び回転角度に応じて回転すればよい。
溶接ワイヤ8は、溶接トーチ24の先端部から送給される。溶接トーチ24は、被溶接材9に対してシールドガスを噴射させながら、溶接ワイヤ8の先端と被溶接材9との間にアークを発生させてアーク溶接を行う。本例では、被溶接材9は、固定されており、溶接トーチ24の先端部が被溶接材9に対して移動する。
〔効果〕
上記溶接装置1は、リンクの延伸方向を軸に回転し、かつワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンクの回転方向及び回転角度に応じて、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8をワイヤ回転機構4により回転させることで、ロボットアーム22の駆動動作に伴う溶接ワイヤ8に生じ得る捩れを解消できる。それは、リンクの回転とワイヤ回転機構4の回転とで溶接ワイヤ8の捩れを相殺することができるからである。溶接ワイヤ8の捩れを解消できることで、被溶接材9に対する溶接ワイヤ8の捩れに伴う位置ずれを防止でき、被溶接材9に対して狙った位置に溶接ワイヤ8を安定して供給できる。
例えば、被溶接材9を円周溶接する場合、図2に示すように、ロボットアーム22の駆動動作により、溶接トーチ24の先端部が被溶接材9の周方向に沿って回転する。溶接ワイヤ8に捩れが生じている場合、被溶接材9に対する溶接ワイヤ8の位置が、回転前には狙った位置(図2の左側の二点鎖線で示す位置)にあったとしても、回転後に狙った位置からずれた位置(図2の右側の一点鎖線で示す位置)となり易い。一方、溶接ワイヤ8の捩れを解消した場合、被溶接材9に対する溶接ワイヤ8の位置が、回転前に狙った位置(図2の左側の二点鎖線で示す位置)にあり、かつ回転後にも狙った位置(図2の右側の実線で示す位置)とできる。
≪実施形態2≫
図3を参照して、実施形態2の溶接装置を説明する。
実施形態2の溶接装置は、ワイヤ供給装置3がワイヤリール34で構成されている点が実施形態1と異なり、その他の構成については同様である。
ワイヤリール34は、溶接ワイヤ8が巻き付けられる巻胴341と、巻胴341の表面よりも突出する鍔部342とを備える。ワイヤリール34は、鍔部342から延びる支持部343により、ワイヤ回転機構4(回転板42)に固定されている。本例では、巻胴341の両端部の鍔部342にそれぞれ支持部343を設けているが、いずれか一方の支持部343でワイヤリール34を回転板42に固定してもよい。回転板42は、回転台220(図1)上に配設されている。
ワイヤ供給装置3は、巻胴341の上方に、巻胴341に巻き付けられた溶接ワイヤ8を覆う天井部344と、天井部344のほぼ中央部に溶接ワイヤ8を引き出す引出部346とを備える。天井部344は、連結部345により、一方の支持部343に連結されている。引出部346は、溶接ワイヤ8の引出方向が、回転板42に直交する方向となるように設けられている。また、引出部346は、その内方に突出し、引き出される溶接ワイヤ8を引出し自在に保持する保持部348を備える(図3の拡大図を参照)。ワイヤリール34は、図示しないワイヤ供給制御部により、溶接ワイヤ8の引出速度が制御されている。
ワイヤ供給装置3が固定された回転板42(ワイヤ回転機構4)は、溶接ワイヤ8の引出方向を軸ηとして回転駆動される。回転板42が回転駆動されると、引出部346から引き出される溶接ワイヤ8が、軸ηを中心軸に回転する。なお、溶接ワイヤ8は、保持部348により保持されているので、回転板42の回転に伴い、軸ηを中心軸に回転する。ワイヤ回転機構4は、ワイヤ回転制御部54により制御されている。
本例の溶接装置においても、リンクの延伸方向を軸に回転し、かつワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンクの回転方向及び回転角度に応じて、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8を回転板42(ワイヤ回転機構4)により回転させることができる。よって、リンクの回転とワイヤ回転機構4の回転とで溶接ワイヤ8の捩れを相殺することができ、ロボットアーム22の駆動動作に伴う溶接ワイヤ8に生じ得る捩れを解消できる。
≪実施形態3≫
図4を参照して、実施形態3の溶接装置を説明する。
実施形態3の溶接装置は、ワイヤ供給装置3がワイヤリール34で構成されており、ワイヤ回転機構4が、ワイヤ供給装置3から延びる回転軸部44及び軸受部46により構成されている点が実施形態2と異なり、その他の構成については同様である。ワイヤ供給装置3(ワイヤリール34)は、回転軸部44及び軸受部46により、回転台220(図1)上に配設されている。
ワイヤ供給装置3は、巻胴341の両端部の鍔部342からそれぞれ延びる支持部343と、支持部343同士を繋ぐ連結部347とを備える。回転軸部44は、その一端部が連結部347のほぼ中央部に取り付けられており、他端部が軸受部46に回転自在に取り付けられている。回転軸部44は、溶接ワイヤ8の引出方向を軸ηとして、軸受部46に対して回転駆動される。回転軸部44が回転駆動されると、引出部346から引き出される溶接ワイヤ8が、軸ηを中心軸に回転する。
本例の溶接装置においても、リンクの延伸方向を軸に回転し、かつワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンクの回転方向及び回転角度に応じて、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8を回転軸部44(ワイヤ回転機構4)により回転させることができる。よって、リンクの回転とワイヤ回転機構4の回転とで溶接ワイヤ8の捩れを相殺することができ、ロボットアーム22の駆動動作に伴う溶接ワイヤ8に生じ得る捩れを解消できる。
≪実施形態4≫
図5を参照して、実施形態4の溶接装置を説明する。
実施形態4の溶接装置は、ワイヤ供給装置3がワイヤリール34で構成されており、ワイヤ回転機構4として、ワイヤリール34から溶接ワイヤ8を引き出す引出部346がその引出方向を軸に回転自在な引出回転部48により構成されている点が実施形態2と異なる。ワイヤ供給装置3(ワイヤリール34)は、鍔部342から延びる支持部343により、回転台220(図1)上に配設されている。また、実施形態4の溶接装置は、引出部346から引き出される溶接ワイヤ8の引出方向が、回転台220と平行する方向となっている点が実施形態2と異なる。その他の構成については、実施形態2と同様である。本例では、引出部346は、支持部343から回転台220と平行方向に延びる連結部345の先端部に連結されて、巻胴341の軸方向に延びる取付部349に取り付けられている。
引出回転部48は、取付部349に対して、溶接ワイヤ8の引出方向を軸ηとして、回転駆動される。溶接ワイヤ8は、保持部348により引出部346に保持されているので、引出部346(引出回転部48)が回転駆動すると、その回転に追随して軸ηを中心軸に回転する。
本例の溶接装置においても、リンクの延伸方向を軸に回転し、かつワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8に対して捩れを生じさせるリンクの回転方向及び回転角度に応じて、ワイヤ供給装置3から引き出される溶接ワイヤ8を引出回転部48(ワイヤ回転機構4)により回転させることができる。よって、リンクの回転とワイヤ回転機構4の回転とで溶接ワイヤ8の捩れを相殺することができ、ロボットアーム22の駆動動作に伴う溶接ワイヤ8に生じ得る捩れを解消できる。
なお、本例では、引出部346から引き出される溶接ワイヤ8の引出方向が、回転台220と平行する方向としたが、実施形態2と同様に、回転台220と直交する方向としてもよい。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、上述した実施形態において、以下の変更が可能である。
(1)溶接ロボットのリンク及び関節の個数を変更することができる。また、関節による隣り合うリンク同士の回転駆動、屈曲駆動を変更することができる。
(2)ワイヤ供給装置の配置箇所を変更することができる。例えば、床面等の設置対象にワイヤ供給装置を配置してもよい。その場合、ワイヤ供給装置から引き出される溶接ワイヤは、リンクの延伸方向を軸に回転する全てのリンクの回転方向及び回転角度の影響を受けて捩れるため、その回転する全てのリンクの回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤの捩れを解消するようにワイヤ回転機構は回転される。図1に示す溶接ロボット2の場合、床面等の設置対象にワイヤ供給装置3を配置すると、ワイヤ回転制御部54は、回転を伴うリンクとして、第1リンク221、第4リンク224、第6リンク226の回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤ8の捩れを解消するようにワイヤ回転機構3を回転させる。
他に、ワイヤ供給装置がワイヤリールの場合、ワイヤ供給装置をリンク上に配置してもよい。例えば、図1に示す溶接ロボット2の場合、第3リンク223上にワイヤ供給装置を配置すると、ワイヤ回転制御部54は、回転を伴うリンクとして、第4リンク224、第6リンク226の回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤ8の捩れを解消するようにワイヤ回転機構を回転させる。また、図1に示す溶接ロボット2の場合、第4リンク224上にワイヤ供給装置を配置すると、ワイヤ回転制御部54は、回転を伴うリンクとして、第6リンク226の回転方向及び回転角度に応じて、溶接ワイヤ8の捩れを解消するようにワイヤ回転機構を回転させる。
1 溶接装置
2 溶接ロボット
20 台座
22 ロボットアーム
220 回転台
221 第1リンク
222 第2リンク
223 第3リンク
224 第4リンク
225 第5リンク
226 第6リンク
α,β,γ,δ,ε,ζ 軸
24 溶接トーチ
3 ワイヤ供給装置
32 ペールパック
320 収容部
322 引出部
34 ワイヤリール
341 巻胴
342 鍔部
343 支持部
344 天井部
345 連結部
346 引出部
347 連結部
348 保持部
349 取付部
36 ワイヤホース
4 ワイヤ回転機構
42 回転板
44 回転軸部
46 軸受部
48 引出回転部
η 軸
5 溶接制御部
50 入力部
52 ロボット動作制御部
54 ワイヤ回転制御部
56 記憶部
8 溶接ワイヤ
9 被溶接材

Claims (1)

  1. 複数のリンク及び隣り合う前記リンク同士を回転又は屈曲自在に連結する複数の関節を有するロボットアームと、前記ロボットアームの先端に取り付けられる溶接トーチとを有する溶接ロボットと、
    前記溶接ロボットに溶接ワイヤを供給するワイヤ供給装置と、
    前記ワイヤ供給装置から引き出される前記溶接ワイヤを、その引出方向を軸に回転させるワイヤ回転機構と、
    複数の前記リンクのうち、前記ワイヤ供給装置から引き出される前記溶接ワイヤに対して捩れを生じさせるリンクの回転方向及び回転角度に応じて、前記溶接ワイヤの捩れを解消するように前記ワイヤ回転機構を回転させるワイヤ回転制御部とを備える溶接装置。
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