JP2018153540A - 加熱調理器 - Google Patents

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啓人 原
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Abstract

【課題】特に食パンに例示されるパン等の食品に対して芯部まで加熱できると共に、焼きムラがないように食品の表面全面を焼いて、均等に焼き目を付けることができ、風味のある、しっとりとした食感となる食品調理が可能となる。【解決手段】内部に調理庫14が形成され、正面側に開口部が設けられた本体16と、本体16の開口部に設けられた開閉扉18と、調理庫14内に設けられ、被加熱物が載置され、回転する網状の載置台22と、本体16に設けられた給水口34から給水された水を用いて、調理庫14内で水蒸気を発生させる水蒸気発生部と、調理庫14内を加熱するヒータとを具備し、ヒータは、調理庫14の側面に配置される側面ヒータ28と、載置台の上方であり、調理庫14の上面に配置される上面ヒータ30と、載置台の下方であり、調理庫14の底面に配置される底面ヒータ32とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理器に関する。
従来より、加熱調理器を用いて食パン等の食品に焼き目を付けて焼成する調理が行われている。そのような加熱調理器の一例として、加熱される庫内の上下にヒータを設けたオーブントースターが特許文献1に記載されている。また、他の例として、加熱室内の上部にガスバーナが設けられたグリル調理器が特許文献2に記載されている。
特開平8−28884号公報 特開平2−13728号公報
ここで、特許文献1に例示される加熱調理器は、調理庫内の温度を確保するために極端に調理庫内が狭く、特に1斤の食パンに例示される食品が丸ごと入らない。一方、特許文献2に例示される加熱調理器は、1斤の食パンを入れて焼成することも可能であるが、予熱時間に手間が掛かり、他の調理物の臭いが付着する可能性がある。また、ヒータからの距離が遠いため焼成時間が長くなり、乾燥した調理庫内では食パンの水分が蒸発して風味が極端に低下してしまう。さらに、特許文献1、2に例示される加熱調理器は、ヒータやガスバーナが上下方向のみにあるため、食品を庫内に入れて加熱調理する場合、食品の上下方向は焼き目が付くものの、調理庫内に食品を置く場所によっては焼きムラが生じ、厚みのある食品の場合は、側方は焼き目が付きづらく、上下と側方とに大きく焼きムラが生じてしまうという課題がある。また、食品の形状によっては、芯部まで加熱されにくく、食品中の水分がなくなり、食感が悪くなるという課題もある。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、特に食パンに例示されるパン等の食品に対して芯部まで加熱できると共に、焼きムラがないように食品の表面全面を焼いて、均等に焼き目を付けることができ、風味のある、しっとりとした食感となる食品調理が可能な加熱調理器を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の加熱調理器は、次の構成を備える。すなわち本発明は、内部に調理庫が形成され、正面側に開口部が設けられた本体と、該本体の前記開口部に設けられた開閉扉と、前記調理庫内に設けられ、被加熱物が載置され、回転する網状の載置台と、前記本体に設けられた給水口から給水された水を用いて、前記調理庫内で水蒸気を発生させる水蒸気発生部と、前記調理庫内を加熱するヒータとを具備し、前記ヒータは、前記調理庫の側面に配置される側面ヒータと、前記載置台の上方であり、前記調理庫の上面に配置される上面ヒータと、前記載置台の下方であり、前記調理庫の底面に配置される底面ヒータとを有していることを特徴とする。この構成によれば、調理庫内の加熱された空気や水蒸気発生部で発生した水蒸気が食品の底面も含む全面から進入して食品の芯部に到達する作用が得られ、食品の芯部を加熱することができる。その状態で、食品の表面全体に焼きムラが生じないように、均等に焼き目を付けることができる。したがって、内部の水分が保持されて風味のあるしっとりとした食感が得られ、且つ、表面がサクッとした口当たりとなる食品の調理(焼成)が可能となる。
また、本発明において、前記側面ヒータは、前記開口部に隣接する左右両側に設けられている。これによれば、熱照射量が低くなりやすい開口部付近の空気の温度低下を防ぎ、調理庫内の温度全体を均一に保つことができ、食品の側面に焼き目を均等に付けることができる。
また、本発明において、前記調理庫は、左側面および右側面を有する箱型に形成され、前記開閉扉、前記左側面および前記右側面に窓部が設けられると共に、該窓部にミラーガラスが配設されている。これによれば、調理庫内の熱がミラーガラスで反射されて調理庫内に戻って熱の効率を上げることができ、食品表面の焼きムラを軽減することができる。また、ミラーガラスを設けることで光が透過され、窓部を通して調理庫外から調理庫内を観察することができるため、調理状態の確認はもちろんのこと、視覚的な調理の楽しさも得ることができる。
また、本発明において、前記側面ヒータは、棒状であって、長手方向が鉛直方向となるように配設されている。これによれば、開口部に隣接する位置のような狭い範囲でも設置可能である。また、食品の側面を鉛直方向に広く加熱することができ、焼きムラを防止し、均等に焼き目を付けることができる。
また、本発明において、前記ヒータは、遠赤外線を含む電磁波を発生するヒータである。これによれば、遠赤外線を含む電磁波を発生させて、食品の芯部まで加熱することができる。
また、本発明において、前記載置台は、セラミックスを用いて形成されている。これによれば、セラミックスによって遠赤外線を含む電磁波を吸収、放射することができ、載置台に当接する食品の当接部分にも、熱を載置台から食品に直接伝え、食品の表面(底面)および芯部を加熱することができる。
また、本発明において、前記水蒸気発生部は、前記給水口から給水された水を受ける蒸発容器を有する。これによれば、蒸発容器で受けた水から水蒸気が発生し、調理庫内に水蒸気が広がり、食品の芯部の加熱に寄与する。
また、本発明において、前記水蒸気発生部は、前記給水口から前記蒸発容器に至る、螺旋状で且つ上半部が開口するハーフパイプ状の蒸発流路を有する。これによれば、給水された水が蒸発流路内を流れながら加熱され、上半部の開口から水蒸気が発生し、食品の芯部の加熱に寄与する。さらに、ハーフパイプ状の流路を水が流れながら蒸発する様は、今までにない視覚的な調理の楽しさを与えるものとなる。
また、本発明において、前記調理庫は、前記開閉扉と向かい合う背面において、前記載置台を囲うように湾曲して表面に反射材が設けられた反射板を有する。これによれば、反射板で反射した熱が載置台に載置された食品の方へ向かうため、熱効率を上げて食品の加熱を行うことできる。
本発明に係る加熱調理器によれば、特に食パンに例示されるパン等の食品に対して芯部まで加熱できると共に、焼きムラがないように食品の表面全面を焼いて、均等に焼き目を付けることができ、風味のある、しっとりとした食感となる食品調理が可能となる。
本発明の実施形態に係る加熱調理器の例を示す概略図(正面側斜視図)であり、食品が調理庫内に載置されている状態である。 図1の加熱調理器の概略図(上面図)である。 開閉扉を開いて開口部を開けた状態であり、調理庫の右側面を除いて、右側方から見たときの加熱調理器の概略図(右側面図)である。 本発明の実施形態に係る加熱調理器のブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態に係る加熱調理器10の構成例として、図1に正面側斜視図(概略図)を示し、図2に上面図(概略図)を示し、図3に開閉扉18を開き、開口部を開けた状態であり、調理庫14の右側面を除いた右側面図(概略図)を示す。図1は、調理庫14内に食品12が載置されている。
本実施形態に係る加熱調理器10は、被加熱物である食品12として、厚みのある食品12でも加熱調理(焼成)することができる。厚みのある食品12の例として、スライスされていない状態の1斤の食パンが挙げられる。一般的に、1斤の食パンは、一辺がおよそ12cmの立方体形状である。本実施形態に係る加熱調理器10は、従来のトースターとは異なり、調理庫14内が1斤の食パンの1辺の長さよりも長い、立方体や直方体等の立体形状の調理庫14を備えている。調理庫14内へは、1斤の立方体形状の食パンであっても容易に入れることができ、食パンの芯部まで加熱できると共に、1斤の食パンの表面全体に焼き目を均等に付けることができる。以下、被加熱物である食品12の一例として、スライスされていない状態の1斤の立方体形状の食パンについて述べる。なお、本実施形態に係る加熱調理器10は、スライスされた(4〜10枚切り)状態の食パンであっても調理庫14内に入れて加熱調理できることはもちろんである。
本実施形態に係る加熱調理器10は、正面側に開口部が設けられた本体16を有し、本体16の内部には、食品12が調理される調理庫14が形成されている。本体16の開口部には、開口部全体を覆うことができる開閉扉18が設けられている。調理庫14の正面側は、開閉扉18を開けると本体16の開口部と連通し、調理庫14内へ食品12の出し入れが行える。開口部は、本体16の正面側のほぼ底面から上面まで、ほぼ左側面から右側面まで広く開放されている形状である。開閉扉18の枠体の上部には、開閉操作を行うための把手部20が設けられている。開閉扉18は、開閉扉18の下端部が本体16と開閉自在の状態で連結し、開閉扉18を手元側に倒して開口部を上下に大きく開放できる。本体16は、金属を用いて形成された筐体である。開口部の大きさは、1斤の食パンの出し入れが可能な大きさである。
調理庫14内には、食品12が載置される載置台22が調理庫14内の中央付近に設けられている。載置台22は、載置台22の下方から支持体24によって支持されていて、調理庫14内で水平面内において回転する。図3に示す支持体24は、載置台22を回転させる回転体となり、支持体24の中心を中心軸として回転する。支持体24は回転運動するモータ等の駆動体26と連結し、これにより、載置台22は、水平面内において回転する。図1、図2には、一例として、平面視で円形の載置台22を示す。
載置台22に載置された食パンは水平方向に回転するので、食パンが後述のヒータ(側面ヒータ28、上面ヒータ30、底面ヒータ32)から受ける熱照射量をそれぞれの面の全体領域において均一化することができる。したがって、焼きムラが生じず、均等に焼き目を付けることができる。さらに、食パン自体が周囲の空気を回転させる作用が得られて、調理庫14内の加熱された空気が対流する。対流している空気は、食パンの表面全体における表面温度の均一化に貢献し、焼きムラを防ぐことができる。特に、調理庫14の正面側は、食パンの出し入れ時の安全を考慮して本体16の開口部の開閉扉18にヒータを備えない構成であるため、熱照射量が低下しやすいが、載置台22が水平方向に回転し、食パンが回転することで、食パン(この場合は特に側面)が受ける熱照射量を均一化することができる。また、調理庫14の底面側は、載置台22を回転させる支持体24を備える構成であるため、ヒータ(底面ヒータ32)を中央に配置できないという制約を受けて熱照射量の偏りが生じるが、載置台22が水平方向に回転し、食パンが回転することで、食パン(この場合は特に底面)が受ける熱照射量を均一化することができる(なお、上面に対しても同様の均一化効果が得られる)。このように、1斤の食パンの全ての面において、焼きムラが生じず、均等に焼き目を付けることができる。なお、載置台22の回転数は適宜設定される。
載置台22は、網目を有する網状に形成されている。網目の形状は限定されなく、正方形、長方形、エキスパンドメタルのようなひし形でもよく、蜘蛛の巣で見られるような同心円状と放射状の線で形成される網の形、網目形状でもよい。
食パンを載置台22に載置したときに、食パンが載置台22から少しはみ出しても構わないが、載置台22の直径は、食パン1面における対角線の長さ程度、もしくはそれ以上の大きさである。そして、載置台22の出し入れ、載置台22が水平面内で回転する大きさに開口部の大きさ、調理庫14内の大きさが設定される。
載置台22は、セラミックスを用いて形成されている。網状の載置台22は、全体がセラミックスを用いて形成されていてもよく、金属の芯の周囲にセラミックスコーティングをした場合のように、表面のみがセラミックスを用いて形成されていてもよい。セラミックスは、遠赤外線を含む電磁波を吸収、放射することができるため、載置台22から遠赤外線を放射させて、載置台22に直接当接している食品12の当接部分に対しても熱を伝えて調理(焼成)することができると共に、食品12の芯部まで加熱することができる。
調理庫14内には、調理庫14内を加熱するヒータが配置されている。調理庫14内に配置されるヒータは、調理庫14内における配置位置が異なる側面ヒータ28と、上面ヒータ30と、底面ヒータ32を有する。側面ヒータ28は、調理庫14の側面に配置され、上面ヒータ30は、載置台22の上方である調理庫14の上面に配置され、底面ヒータ32は、載置台22の下方である調理庫14の底面に配置される。食パンの側面は、主に側面ヒータ28、食パンの上面は主に上面ヒータ30、底面は主に底面ヒータ32によって加熱される。これによれば、1斤の食パンの全ての面(6面)に均等に焼き目を付けることができる。ここで、各ヒータ(側面ヒータ28、上面ヒータ30、底面ヒータ32)の熱照射量は、被加熱品自体の形状、被加熱品との距離等に応じて均等に焼き目を付けることができるように適宜設定すればよく、可変制御としてもよい。なお、図1〜図3に示す底面ヒータ32は、載置台22の下方に支持体24が設けられているため、平面視において、載置台22の中心からずれた位置に配置される。底面ヒータ32は、正面側に近い位置、もしくは背面側に近い位置のどちらにずれていても構わないが、正面側に近い位置にずれていることで、調理庫14の正面側の熱照射量を増やすことができる。
本体16は、給水口34、給水口34を覆う給水口カバー34aが設けられ、給水口34から給水された水は、調理庫14内に導入される。給水された水は、水蒸気発生部で水蒸気となる。ここで、水蒸気発生部は、調理庫14内に設けられ、後述する蒸発流路36、蒸発容器38を含む。一例として、給水口34は、本体16の上面に位置する構成としており、給水された水は重力により、蒸発流路36、蒸発容器38へと流れる。
水蒸気発生部は、給水口34から給水された水を受ける蒸発容器38を有する。蒸発容器38は、調理庫14の底面に設けられ、調理庫14の底面もしくは底面から窪んだ位置に蒸発容器38の底部がある。蒸発容器38は、調理庫14の背面に沿うように形成されている。図1、図2に示す蒸発容器38は、後述するように背面が湾曲した面であるので、背面に沿って調理庫14の左側面付近から右側面付近まで円弧状の帯状に形成されている。蒸発容器38は、円弧状の帯状に広い範囲に亘って形成されているので、蒸発容器38から発生する水蒸気量が増え、調理庫14内に水蒸気が広がる。蒸発容器38の上方には、蒸発容器38を覆うカバー40が設けられている。カバー40には、通気口42が設けられ、蒸発容器38内にある水が加熱されたときに発生する水蒸気が、通気口42を通して調理庫14内に広がる。カバー40は、一例として、図1、図2に示すように略1/4円弧状に形成され、通気口42は背面に垂直な方向に一定幅を有するスリットが複数個設けられている。当該構成により、水蒸気を送出させつつ、ゴミの進入を防ぐことができる。
水蒸気発生部は、給水口34から蒸発容器38に至る螺旋状で且つ上半部が開口するハーフパイプ状の蒸発流路36を有する。蒸発流路36は、載置台22の回転および食品12の回転を遮らない位置に設けられる。図1〜図3では、調理庫14の背面側にある。蒸発流路36は、螺旋状であるため、調理庫14内の狭い範囲内に収まるように設けられたとしても、蒸発流路36が直線状に形成される場合よりも長い流路が形成できる。また、蒸発流路36は上半部が開口するハーフパイプ状に形成されているので、ヒータが稼働中、給水された水が蒸発流路36内を流れながら加熱され、上半部の開口から水蒸気を発生させる。このため、調理庫14内の水蒸気量は、蒸発流路36が直線状の場合や、上半部が開口されていない断面が管状の場合よりも多くすることができる。
ハーフパイプ状の蒸発流路36は、手入れがし易く、蒸発流路36の中の水分が残らず衛生を保つことができる。焼き上がった食パンを取り出し、続けて、焼かれていない食パンを調理庫14に入れて加熱調理器10を使用する場合、熱くなった蒸発流路36に再度水を流しても流れながら水蒸気を出すため、調理庫14内の温度が維持されたまま、すぐに水蒸気を発生させることができる。螺旋状に形成された蒸発流路36および加熱調理中に蒸発流路36を流れる水等、調理庫14内の様子は、後述するように、調理庫14外から観察することができるため、それらの様子を見ながら、視覚的にも楽しく調理ができる。
前述の通り、食パンを回転させて調理(焼成)することにより、調理庫14内の加熱された空気だけではなく、水蒸気発生部で発生した水蒸気も調理庫14内で対流させることができる。したがって、水蒸気は、食パンの上面、側面からだけではなく載置台22の網目を通過して食パンの底面からも進入し、食パンの中心部分である芯部に到達する作用が得られる。このように、食パンは、ヒータの熱だけではなく、水蒸気の熱と併せて加熱されることにより、食パンの芯部まで加熱されるため、加熱後の食パンの内部は水分が保持され、風味が落ちることなく、しっとりとした食感が得られる。
側面ヒータ28は、開口部に隣接する左右両側に配設されている。側面ヒータ28は、左前ヒータ28aと、右前ヒータ28bとを有する。左前ヒータ28aは、開口部の左側に隣接し、右前ヒータ28bは、開口部の右側に隣接する。左前ヒータ28aおよび右前ヒータ28bは、棒状に形成されていて、長手方向が鉛直方向になるように配設されている。左前ヒータ28aおよび右前ヒータ28bは、調理庫14内の高さに合わせ、調理庫14の上面付近から下面付近まで到達する長さである。
左前ヒータ28aおよび右前ヒータ28bは、開口部に隣接する位置に配設されることで、熱照射量が低くなりやすい調理庫14の正面側からの加熱温度の低下を防ぎ、調理庫14内の温度全体を均一に保つことができる。このため、食パンの側面全体に焼き目を均等に付けることができる。また、棒状の側面ヒータ28を長手方向が鉛直方向となるように配設することで、開口部を有する正面側であっても設置できる。そして、図1、図3に示すように、調理庫14の上面付近から下面付近まで到達する長さの側面ヒータ28が開口部に隣接する左右両側に配設されることで、食パンの側面は、鉛直方向(高さ方向)に広く加熱される。これにより、特に食パンの側面の焼きムラを防止し、均等に焼き目を付けることができる。
側面ヒータ28は、調理庫14の背面側にも配設されている。調理庫14の背面側に配設された側面ヒータ28の数、形状は特に限定されないが、図1〜図3に示すように、棒状に形成されたヒータが用いられる。調理庫14の背面側に配設された側面ヒータ28は、一例として、左側に左後ヒータ28c、中央に後ヒータ28d、右側に右後ヒータ28eがあり、長手方向が鉛直方向になるように配設されている。
側面ヒータ28は調理庫14の背面側にも配設され、前述のように食パンを回転させて周囲の空気を対流させているので、調理庫14内全体の空気の温度が一定に保たれる。側面ヒータ28により、回転しながら前後左右方向から加熱される食パンが受ける熱照射量は均等になり、食パンの側面は、焼きムラが生じず、均等に焼き目を付けることができる。調理庫14の側面の前後左右に設けられ側面ヒータ28と、上面ヒータ30および底面ヒータ32と合わせて、ヒータの数を増やすことで、より短時間で食パンを上下方向、前後左右方向から表面全面を焼くことができ、風味を落とさない調理(焼成)が可能となる。
ヒータには、遠赤外線ヒータ、すなわち遠赤外線を含む電磁波を発生するヒータが好適に用いられる。調理庫14は、1斤の食パンが入る大きさで容積が大きいため、当該ヒータを用いることで、調理庫14内が加熱されて短時間で所望する温度に到達し、食パンの芯部まで加熱することができる。なお、他のヒータを用いる構成とすることも考えられる。
前述の通り、調理庫14は、左側面および右側面を有する箱型に形成されている。そして、開閉扉18、左側面および右側面に開口する窓部44が設けられると共に、窓部44にミラーガラス46が設けられている。図1〜図3に示す窓部44は、開閉扉18、左側面、右側面のほぼ全面に設けられている。ミラーガラス46は、光を透過するので、窓部44を通して調理庫14外から調理庫14内を観察することができる。調理庫14内の熱は、ミラーガラス46で反射されて調理庫14内に戻って熱の効率を上げることができ、焼きムラを軽減することができる。
窓部44は、二重構造であり、調理庫14の内側の面および調理庫14の外側の面のどちらか一方がミラーガラス46、もう一方がガラス等の光が透過する素材を用いる。本実施形態の加熱調理器10では、調理庫14に面する内側の面にガラス、調理庫14外と向かい合う外側の面にミラーガラス46が設けられている。窓部44が、二重構造であるので断熱性を有し、調理庫14内の温度の低下を防ぐことができると共に、調理庫14内の視認性を確保できる。
調理庫14は、開閉扉18と向かい合う背面において、載置台22を囲うように湾曲し、表面に反射材が設けられた反射板48を有する。また、反射板48の湾曲面は、載置台22を囲うように湾曲しているので、反射板48で反射した熱を載置台22に載置された食パンの方向へ集中させることができる。一例として反射板48は、平面視で湾曲面が放物線状であればよく、反射した熱が載置台22に載置された食パンに集中し、より短時間で効率よく食パンを加熱できる効果が得られる。本実施形態における反射板48は、ステンレスを用いて形成されており、ヒータからの遠赤外線を反射させて、熱効率を高めることができる。さらに、湾曲している形状により、表面が拭きやすく掃除等の手入れが楽になる効果も得られる。
調理庫14内には、ライト50が設けられていて、ヒータによって調理庫14が加熱されている間は点灯するようにし、明るくした調理庫14内を外から観察できるようにしてもよい。
図4に本実施形態の加熱調理器10のブロック図を示す。本実施形態の加熱調理器10は、本体16の正面側に操作部52を有し、調理時間や調理庫14内の温度を操作部52から設定できる。本実施形態の加熱調理器10は、制御部54を有し、ヒータによる加熱時間を調整して調理庫14内の温度を制御する。調理時間や調理庫14内の温度は、食パンだけに限らず、パンの種類に応じて芯部が適した温度になるようにするため、例えば操作部52から操作して調理モードを選択し、操作部52から入力された信号を制御部54に送る。制御部54は、操作部52から送られてきた信号に応じて、側面ヒータ28、上面ヒータ30、底面ヒータ32の電源を管理してオンオフを制御して、加熱時間を調整し、調理庫14内の温度を制御する。
調理庫14には、温度を測定するセンサとしてサーミスタが設けられ、サーミスタは、調理庫14の上部に設けられた調理庫内サーミスタ56と、蒸発容器38に当接するボイラーサーミスタ58を有する。調理庫内サーミスタ56は、調理庫14内の温度により変化する信号を制御部54に送り、ヒータの電源のオンオフを制御して、調理庫14内の温度を制御する。蒸発容器38の下方には、蒸発容器38を加熱するボイラーヒータ60を設けてもよく、給水された水が入った蒸発容器38を加熱して水蒸気を発生させる。ボイラーサーミスタ58は、蒸発容器38自体の温度を測定し、蒸発容器38の温度により変化する信号を制御部54に送り、ボイラーヒータ60の電源のオンオフを制御して、蒸発容器38の温度を制御する。制御部54は、蒸発容器38内に水があるとき、ボイラーヒータ60へ通電するよう制御し、蒸発容器38内の水が蒸発して空になり、温度が上昇して120℃以上になったらボイラーヒータ60への通電を停止するように制御してもよい。
食パンの加熱調理は、加熱スチーム調理と、焼き色付け調理に分けられる。加熱スチーム調理は、ヒータで表面を加熱しながら、水蒸気発生部で発生した水蒸気がパンの芯部まで到達するよう、加熱調理する工程である。加熱スチーム調理では、パンの芯部が95〜98℃まで上昇し、パンの芯部がこの温度範囲に保たれるようにする。加熱スチーム調理において、制御部54は、調理庫14内の温度が60〜160℃になるよう、ヒータの電源のオンオフを制御する。加熱スチーム調理では、食パンの表面に焼き色はほとんど付かない。加熱スチーム調理に続いて仕上げ工程として行われる焼き色付け調理は、食パンの表面に焼き色を付ける調理工程である。この工程により、食パンの表面の1〜2mm程度の厚み領域がサクッとした口当たりとなるように焼き上げることができる。焼き色付け調理では、調理庫14内が加熱スチーム調理のときよりも高い温度になるように制御され、調理庫14内の温度が160〜220℃の範囲に保たれるよう制御される。160〜200℃の温度範囲では、食パンの表面が焼かれ、茶色い焼き色が付く。本実施形態の加熱調理器10は、側面ヒータ28と、上面ヒータ30と、底面ヒータ32とを有しているので、1斤の食パンが入るほどの大きさの調理庫14であっても、調理庫14内の温度全体を所定温度に保つことができ、食パンの6面全面に焼き色を付けることができる。
本実施形態の加熱調理器10は、音声出力部62を有し、温度、時間、モード設定等操作部52で操作されたとき、食パンの調理が開始、終了したとき、操作を取り消ししたとき、異常があったときにその内容を音声で出力するようにしてもよい。
本実施形態の加熱調理器10は、水蒸気を発生させつつヒータで焼成することで、食パンの水分を保ちつつ芯部を加熱した状態として短時間で表面を焼成できることにより、食パンの内部はもちろんのこと、特にクラスト(みみ)の美味しさを際立たせる調理(焼成)が可能となる。
10 加熱調理器
12 食品
14 調理庫
16 本体
18 開閉扉
20 把手部
22 載置台
24 支持体
26 駆動体
28 側面ヒータ
28a 左前ヒータ
28b 右前ヒータ
28c 左後ヒータ
28d 後ヒータ
28e 右後ヒータ
30 上面ヒータ
32 底面ヒータ
34 給水口
34a 給水口カバー
36 蒸発流路
38 蒸発容器
40 カバー
42 通気口
44 窓部
46 ミラーガラス
48 反射板
50 ライト
52 操作部
54 制御部
56 調理庫内サーミスタ
58 ボイラーサーミスタ
60 ボイラーヒータ
62 音声出力部

Claims (9)

  1. 内部に調理庫が形成され、正面側に開口部が設けられた本体と、
    該本体の前記開口部に設けられた開閉扉と、
    前記調理庫内に設けられ、被加熱物が載置され、回転する網状の載置台と、
    前記本体に設けられた給水口から給水された水を用いて、前記調理庫内で水蒸気を発生させる水蒸気発生部と、
    前記被加熱物および前記調理庫内を加熱するヒータとを具備し、
    前記ヒータは、
    前記調理庫の側面に配置される側面ヒータと、
    前記載置台の上方であり、前記調理庫の上面に配置される上面ヒータと、
    前記載置台の下方であり、前記調理庫の底面に配置される底面ヒータとを有していることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記側面ヒータは、前記開口部に隣接する左右両側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記調理庫は、左側面および右側面を有する箱型に形成され、前記開閉扉、前記左側面および前記右側面に窓部が設けられると共に、該窓部にミラーガラスが配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記側面ヒータは、棒状であって、長手方向が鉛直方向となるように配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 前記ヒータは、遠赤外線を含む電磁波を発生するヒータであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  6. 前記載置台は、セラミックスを用いて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記水蒸気発生部は、前記給水口から給水された水を受ける蒸発容器を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  8. 前記水蒸気発生部は、前記給水口から前記蒸発容器に至る、螺旋状で且つ上半部が開口するハーフパイプ状の蒸発流路を有することを特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 前記調理庫は、前記開閉扉と向かい合う背面において、前記載置台を囲うように湾曲して表面に反射材が設けられた反射板を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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