JP2018153030A - リニアモータ - Google Patents

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助広 赤間
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Abstract

【課題】安定した推力特性を発揮することができるリニアモータを提供することである。【解決手段】実施形態のリニアモータは、固定子および可動子と、第1コイルおよび第2コイルと、第1磁石および第2磁石と、を持つ。第1コイルおよび第2コイルは、前記固定子および前記可動子のうち一方に配置される。第1磁石は、前記固定子および前記可動子のうち他方に配置され、前記第1コイルに対向する。第2磁石は、前記固定子および前記可動子のうち他方に配置され、前記第2コイルに対向する。第1方向と交差する第2方向における前記第1磁石の着磁方向は、前記第2方向における前記第2磁石の着磁方向に対して逆方向である。前記第1方向における前記第1コイルの長さは、前記第1方向の前記第1磁石の長さより長い。前記第1方向における前記第2コイルの長さは、前記第1方向の前記第2磁石の長さより長い。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、リニアモータに関する。
従来、可動子と固定子とを備えるリニアモータが知られている。リニアモータでは、安定した推力特性が求められている。
特開2014−180150号公報
本発明が解決しようとする課題は、安定した推力特性を発揮することができるリニアモータを提供することである。
実施形態のリニアモータは、固定子および可動子と、第1コイルおよび第2コイルと、第1磁石および第2磁石と、を持つ。第1コイルおよび第2コイルは、前記固定子および前記可動子のうち一方に配置される。第1磁石は、前記固定子および前記可動子のうち他方に配置され、前記第1コイルに対向する。第2磁石は、前記固定子および前記可動子のうち他方に配置され、前記第2コイルに対向する。前記可動子が移動する第1方向と交差する第2方向における前記第1磁石の着磁方向は、前記第2方向における前記第2磁石の着磁方向に対して逆方向である。前記第1方向における前記第1コイルの長さは、前記第1方向における前記第1磁石の長さより長い。前記第1方向における前記第2コイルの長さは、前記第1方向における前記第2磁石の長さより長い。
第1の実施形態のリニアモータの平面図。 図1の側面図。 比較例としてのリニアモータにおいて磁石から発生する磁束の強さを示す模式図。 図1に示すリニアモータにおいて磁石から発生する磁束の強さを示す模式図。 第1の実施形態のリニアモータにおけるストローク−推力の特性を示す図。 第1の実施形態のリニアモータにおける電流−推力の特性を示す図。 第2の実施形態のリニアモータの平面図。 図7のA矢視図。
以下、実施形態のリニアモータを、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において共通する部材については共通の番号を付し、その説明を省略することがある。
(第1の実施形態)
図1および図2に示すように、第1の実施形態に係るリニアモータ10は、固定子20および可動子30を備えている。以下の説明において、可動子30が移動する方向をX方向(第1方向)といい、X方向と直交(交差)し、固定子20と可動子30とが相互に対向している方向をY方向(第2方向)といい、X方向とY方向とに直交(交差)する方向をZ方向(第3方向)という。以下の説明において、X方向のうち、第1磁石24側をマイナス側、第2磁石25側をプラス側という。
リニアモータ10は、固定子20に磁石(第1磁石24および第2磁石25)が設けられた、いわゆるムービングコイル型モータであり、例えば高速エレベータの制振制御等に用いられる。
固定子20と可動子30とは、Y方向において相互に対向している。固定子20は可動子30の外側に配置されている。
固定子20は、アウタヨーク21と、側板22と、センタヨーク23と、第1磁石24と、第2磁石25と、を備えている。X方向、Y方向、およびZ方向において、センタヨーク23の中心に向かう側を内側、その反対側を外側と言う場合がある。
アウタヨーク21は板状部材である。アウタヨーク21は、表裏面がY方向を向くとともに、Y方向から見て矩形状をなしている。アウタヨーク21は、Y方向に間隔をあけて一対設けられている。一対のアウタヨーク21は、互いに同形同大をなしている。なお、リニアモータ10の取付けを考慮し、例えばY方向の一方側に位置するアウタヨーク21を他方側に位置するアウタヨーク21よりも大きくしてもよい。
アウタヨーク21は、一般構造用圧延鋼材のうち、磁束が形成されやすい低炭素鋼で形成されている。なお、アウタヨーク21は、その他の鉄鋼材料で形成されてもよい。
側板22は、アウタヨーク21のX方向の両端部に一対配置されている。側板22は、一対のアウタヨーク21をY方向に連結している。側板22は板状部材である。側板22は、表裏面がX方向を向くとともに、X方向から見て矩形状をなしている。
側板22におけるY方向の両端部が、一対のアウタヨーク21のY方向の内側面に各別に接続されている。
側板22は、一般ステンレス鋼で形成されている。なお、側板22は鉄、他のステンレス鋼、および合成樹脂材料等の非磁性体により形成されてもよいし、側板22は無くてもよい。
センタヨーク23は、一対のアウタヨーク21同士のY方向の間における中央部に配置されている。センタヨーク23は柱状部材である。センタヨーク23は、一対の外面がY方向を向くとともに、Y方向から見てZ方向よりもX方向に長い矩形状をなしている。
センタヨーク23におけるX方向の両端部が、一対の側板22におけるX方向の内側面に各別に接続されている。
センタヨーク23のZ方向の長さは、アウタヨーク21と同等となっている。なお、センタヨーク23がアウタヨーク21よりも短くてもよい。センタヨーク23のY方向の長さは、アウタヨーク21よりも長くなっている。センタヨーク23はアウタヨーク21と同一の材料により形成されている。
なお、センタヨーク23はアウタヨーク21と異なる材料により形成されてもよい。このような場合には、センタヨーク23およびアウタヨーク21それぞれの透磁率が互いに同等であることが好ましい。
第1磁石24は、一対のアウタヨーク21におけるY方向の内側面に、各別に一対配置されている。第1磁石24は板状部材である。第1磁石24は表裏面がY方向を向く矩形状をなしている。
第1磁石24のZ方向の長さは、アウタヨーク21と同等となっている。なお、第1磁石24のZ方向の長さは、アウタヨーク21よりも短くてもよい。一対の第1磁石24は互いに同形同大をなしている。
第2磁石25は、一対のアウタヨーク21におけるY方向の内側面に、各別に一対配置されている。第2磁石25は板状部材である。第2磁石25は表裏面がY方向を向くとともに、Y方向から見てX方向よりもZ方向に長い矩形状をなしている。
第2磁石25のZ方向の長さは、アウタヨーク21と同等となっている。なお、第2磁石25のZ方向の長さは、アウタヨーク21よりも短くてもよい。一対の第2磁石25は互いに同形同大をなしている。第1磁石24および第2磁石25は、互いに同形同大をなしている。
第1磁石24および第2磁石25はX方向に隙間をあけて並んでいる。第1磁石24と側板22との間には、X方向の隙間が設けられている。第2磁石25と側板22との間には、X方向の隙間が設けられている。
第1磁石24のY方向における着磁方向は、第2磁石25のY方向における着磁方向に対して逆方向である。例えば、第1磁石24のN極はY方向に沿う外側に配置されている。第1磁石24のS極はY方向に沿う内側に配置されている。第2磁石25のN極はY方向に沿う内側に配置されている。第2磁石25のS極はY方向に沿う外側に配置されている。
なお、第1磁石24および第2磁石25の着磁方向は、上記の逆でもよい。
可動子30はX方向から見て矩形の筒状をなしている。可動子30は、センタヨーク23をY方向およびZ方向の外側から囲繞している。可動子30は、センタヨーク23の外周面と、Y方向およびZ方向に隙間をあけている。
可動子30のX方向の両端部は、一対の側板22の内側面と、X方向に隙間をあけて対向している。
可動子30は、ボビン31と、第1コイル32と、第2コイル33と、を備えている。
ボビン31は、第1コイル32および第2コイル33が巻回される筒状部材である。ボビン31は、X方向から見て矩形状をなしている。ボビン31の内側に、センタヨーク23がX方向に挿入されている。
ボビン31の内周面は、センタヨーク23の外周面とY方向およびZ方向に隙間をあけている。なお、可動子30は、ボビン31を備えない空芯コイルであってもよい。
ボビン31は、Z方向において、少なくとも一部が固定子20から外部に露出している。すなわち、X方向から見てボビン31のZ方向の両端部が、側板22の両端部からZ方向の外側に向けて突出している。可動子30のZ方向の両端部それぞれの突出量は、互いに同等となっている。なお、可動子30のZ方向の両端部それぞれの突出量は、互いに同等でなくでもよい。
なお、Z方向の両端部のうち、いずれか一方のみが固定子20から外部に露出していてもよい。
第1コイル32および第2コイル33は、1つのボビン31に対して、1本の導線で連続して巻回されている。ボビン31に対する第1コイル32および第2コイル33の巻き数は、好ましくは互いに一致している。ボビン31に対する第1コイル32および第2コイル33の巻き方向は互いに反対となっている。ここで、巻方向が反対とは、第1コイル32および第2コイル33をX方向から見て、導線が周回する方向が逆回りであることを意味している。
第1コイル32および第2コイル33は、反対方向に電流が流通可能である。
また、第1コイル32および第2コイル33は、同じアンペアターンを実現可能となっている。ここで、アンペアターンとは、コイルにおける導線の巻き数と、コイルの導線を流れる電流値と、の積で決まる値であり、コイルに電流が流れた際に発生するコイル軸方向の磁束の強さを表す。
第1コイル32および第2コイル33はX方向に連なって配置されている。第1コイル32は、一対の第1磁石24によりY方向に挟まれている。第2コイル33は、一対の第2磁石25によりY方向に挟まれている。
第1コイル32および第2コイル33のX方向のピッチと、第1磁石24および第2磁石25のX方向のピッチと、が互いに同等となっている。第1コイル32および第2コイル33それぞれのX方向の長さは互いに同等となっている。
そして、第1コイル32のX方向の長さは、第1磁石24のX方向の長さより長くなっている。また、第2コイル33のX方向の長さは、第2磁石25のY方向の長さより長くなっている。
第1コイル32と第1磁石24とのX方向の長さの差、および第2コイル33と第2磁石25とのX方向の長さの差は、互いに同等となっている。この長さの差が、可動子30の有効ストロークとなっている。一般に、リニアモータは、可動子の有効ストローク内で動作させる。
上記のリニアモータ10において、第1コイル32および第2コイル33に、同じアンペアターンとなるように電流I1、I2を流すと、電流I1、I2は、第1コイル32および第2コイル33をX方向から見て互いに逆回りに流通する。これにより、第1コイル32と第1磁石24との間にローレンツ力が生じる。同様に、第2コイル33と第2磁石25との間にもローレンツ力が生じる。これらのローレンツ力は、可動子30に対してX方向に働く。なお、第1コイル32および第2コイル33に逆方向の電流を流しているので、ローレンツ力はそれぞれ、互いに同方向を向いて生じる。これにより可動子30がX方向に移動する。
第1コイル32および第2コイル33に流す電流I1、I2は、例えば正弦波電流、矩形波電流などの交流電流とすればよい。なお、電流I1、I2は直流としてもよい。
第1の実施形態に係るリニアモータ10では、第1コイル32のX方向の長さが、第1磁石24のX方向の長さより長い。また、第2コイル33のX方向の長さが、第2磁石25のY方向の長さより長い。このため、第1磁石24および第2磁石25と、第1コイル32および第2コイル33と、のX方向の相対的な位置の変化による可動子30の推力変動が発生しない。この点について以下に詳しく説明する。
ここで、図3に示すように、磁石50がコイル60よりも長い場合を説明する。図3に二点鎖線100で示されるように、磁石50のX方向における両端部では、磁束密度100が弱くなっている。そして、有効ストローク内での可動子70のX方向への移動に伴い、コイル60が磁石50のX方向の端部に位置すると、コイル60は磁石50の磁束密度100が弱い部分を通る。
これにより、図5に破線でしめすように、コイル60の電流と、磁石50の磁束と、に基づいて発生するローレンツ力が、有効ストローク内における両端部で減少して、可動子70の推力が低下するという問題がある。
次に、図4に示すように、磁石がコイルよりも短い第1の実施形態に係るリニアモータ10を説明する。この場合においても、図4に二点鎖線101で示されるように、第1磁石24および第2磁石25それぞれにおけるX方向の両端部では、磁束密度101が弱くなっている。
しかしながら、磁石がコイルよりも短いため、有効ストローク内で可動子30がX方向に移動する場合に、第1コイル32および第2コイル33が、第1磁石24および第2磁石25の磁束密度の弱い部分とX方向で常に対向している。
このため、第1コイル32および第2コイル33と、第1磁石24および第2磁石25と、のX方向の相対的な位置に依って、第1コイル32および第2コイル33それぞれが受ける磁束密度の強さが変化することが無い。
これにより、図5に実線で示すように、有効ストローク内で、可動子30のX方向の位置に依らず、リニアモータ10に安定した推力特性を具備させることができる。また、常に高価である磁石の全体を使うので、磁石のコストを効率よくリニアモータ10の推力として利用することができる。
また、第1の実施形態に係るリニアモータ10では、第1磁石24および第2磁石25を有する。そして、第1磁石24のY方向における着磁方向が、第2磁石25のY方向における着磁方向に対して逆方向である。これに伴って、第1コイル32および第2コイル33に、反対方向に流通するように電流I1、I2を流す。これに加えて、第1コイル32および第2コイル33に、同じアンペアターンとなるように電流I1、I2を流す。これにより、第1コイル32および第2コイル33に大きな電流を流した場合であっても、電流に比例した推力を得ることができる。この点について以下に詳しく説明する。
ここで、図3に示すように、コイル60が1つの場合を説明する。
まず、磁石50から発生する磁束Wmの流れを説明する。磁束Wmは、センタヨーク81内を+X方向に流れ、アウタヨーク82内を−X方向に流れる磁束Wm1と、センタヨーク81内を−X方向に流れ、アウタヨーク82内を+X方向に流れる磁束Wm2と、アウタヨーク82からY方向の内側に向けて流れて磁石50に入り、センタヨーク81に出る磁束Wm3と、により構成されている。そしてこれらの磁束Wm1、Wm2、Wm3が磁経路を形成している。
次に、コイル60から発生する磁束Wcの流れを説明する。Wcは、センタヨーク81内を+X方向に流れ、アウタヨーク82内を−X方向に流れる磁束Wc1と、アウタヨーク82内を−X方向に流れ、センタヨーク内を+X方向に流れる磁束Wc2と、アウタヨーク82からY方向の内側に向けて流れて磁石50に入り、センタヨーク81に出る磁束Wc3と、により構成されている。そしてこれらの磁束Wc1、Wc2、Wc3が磁経路を形成している。
このような状態において、コイル60から発生した磁束Wc3は、磁石50から発生した磁束Wmのうち、センタヨーク81内を+X方向に流れる磁束Wm3に加重される。
さらに、コイル60に流れた電流によって発生した磁束Wcが、固定子80内に磁経路を形成することで、コイル60の電流を増加させたときに、固定子80が磁気飽和を起こす。この場合には、コイル60に流れる電流を増加させるほど、固定子80内で磁気飽和が進行し、磁石50から発生する磁束が漏洩し、磁気が弱くなることがある。これらにより、図6において破線で示されるように、電流の増加に比例して可動子70の推力が増加しないといった問題があった。
次に、図1に示すように、第1コイル32および第2コイル33の2つのコイルを備えた、第1の実施形態のリニアモータ10を説明する。
まず、第1磁石24および第2磁石25から発生する磁束W1、W2の流れを説明する。第1磁石24からY方向の外側に出た磁束W1は、X方向のマイナス側からプラス側に向けて流れ、アウタヨーク21内を通って第2磁石25に入る。
また、第2磁石25からY方向の内側に出た磁束W2は、X方向のプラス側からマイナス側に向けて流れ、センタヨーク23内を通って第1磁石24に入る。このように磁束W1、W2が循環することで、第1磁石24、アウタヨーク21、第2磁石25、およびセンタヨーク23をこの順に通過する磁経路が形成される。磁経路はY方向に隣り合うように2つ形成される。
次に、第1コイル32および第2コイル33に、電流I1、I2がそれぞれ流れることにより発生する磁束W3、W4について説明する。
実施形態のリニアモータ10では、第1コイル32および第2コイル33に、反対方向に電流を流すことができ、同じアンペアターンを実現可能としている。このため、第1コイル32および第2コイル33に、反対方向で同じアンペアターンとなるように電流を流すことにより、図1に示すように、第1コイル32で発生する磁束W3の向きと、第2コイル33で発生する磁束W4の向きと、が互いに反対を向く。また、これらの磁束W3および磁束W4それぞれの強さが、互いに同等となっている。
このため、第1コイル32で発生した磁束W3と、第2コイル33で発生した磁束W4と、が互いに相殺される。これにより、第1磁石24および第2磁石25それぞれから発生した磁束W1、W2が、第1コイル32および第2コイル33に電流が流れることによって発生した磁束W3、W4の影響を受けることが無い。すなわち、第1コイル32および第2コイル33で発生した磁束W3、W4が、第1磁石24および第2磁石25から発生した磁束W1、W2に影響を与えることがない。また、第1コイル32および第2コイル33に流れる電流により、固定子20が磁気飽和を起こすことが無い。
これにより、図6において実線で示されるように、第1コイル32および第2コイル33に流れる電流値と、可動子30の推力とが比例関係を示す安定した推力特性をリニアモータ10に具備させることができる。
また、可動子30が、第1コイル32および第2コイル33で発生した磁束W3、W4の影響を受けない。このため、可動子30が有効ストローク内での位置によらず、第1磁石24および第2磁石25からの磁束W1、W2だけを受けることとなり、リニアモータ10に安定した推力特性を具備させることができる。
また、第1磁石24のY方向における着磁方向が、第2磁石25のY方向における着磁方向に対して逆方向である。このため、第1磁石24、アウタヨーク21内、第2磁石25、およびセンタヨーク23内を、この順に通過する磁経路を形成することができる。すなわち、アウタヨーク21から側板22を通した磁経路が形成されない。これにより、側板22を省くことで、リニアモータ10の部品点数を削減したり、計量化を図ったりすることができる。また、側板22を合成樹脂材料等により形成することで、計量化を図ることができる。
また、Z方向において、可動子30の少なくとも一部が固定子20から外部に露出している。このため、リニアモータ10を使用する際に、可動子30のうち、このように露出した部分を用いて周囲の構造物への取付けを行うことができ、リニアモータ10の取付け作業を容易に行うことができる。これにより、リニアモータ10の取扱性を向上することができる。
また、可動子30がX方向から見て矩形状をなしているため、固定子20から外部に露出している部分に平面が形成されることとなり、この平面を用いて周囲の構造物に容易に取付けることができる。
(第2の実施形態)
図7および図8に示すように、第2の実施形態に係るリニアモータ10Bの可動子30Bは、X方向において、少なくとも一部が固定子20Bから外部に露出している。
リニアモータ10Bは、X方向のプラス側にのみ側板22Bを備えている。センタヨーク23Bの−X方向の端部、および一対のアウタヨーク21Bの−X方向の端部それぞれのX方向の位置が互いに同等となっている。可動子30Bのボビン31Bおよび第1コイル32における−X方向の端部が、アウタヨーク21Bの−X方向の端部から、−X方向に向けて突出している。
第2の実施形態に係るリニアモータ10Bでは、X方向において、可動子30Bの少なくとも一部が、固定子20Bから外部に露出している。このため、リニアモータ10Bを使用する際に、可動子30Bの露出した部分を用いて周囲の構造物への取付けを行うことができ、リニアモータ10Bの取付け作業を容易に行うことができる。これにより、リニアモータ10Bの取扱性をより一層向上することができる。
また、側板22BがX方向のプラス側にのみ配置されているので、外部に露出したセンタヨーク23BのX方向のマイナス側の端部から、可動子30を容易に組み付けることができる。
上記の実施形態のリニアモータ10、10Bでは、可動子30、30Bに第1コイル32および第2コイル33が配置され、固定子20、20Bに第1磁石24、24Bおよび第2磁石25、25Bが配置されている。これに対して、可動子に磁石が配置され、固定子にコイルが配置されてもよい。この場合、可動子の固定子側に磁石を設け、固定子のアウタヨークの可動子側にコイルを設ければよい。
また、上記のリニアモータ10、10Bは、X方向から見て矩形状をなしていた。これに対して、固定子のアウタヨークおよび可動子が、X方向から見て円筒状又は角筒状をなしてもよい。このような場合には、固定子のアウタヨークの内周面の全周にわたって磁石を配置してもよい。
また、上記のリニアモータ10、10Bでは、第1磁石24、24Bが第1コイル32と対向する向きと、第2磁石25、25Bが第2コイル33と対向する向きと、が同一のY方向となっている。これに対して、例えば第1磁石24と第1コイル32とが対向する向きをY方向とし、第2磁石25と第2コイル33とが対向する向きをZ方向としてもよい。すなわち、第1磁石24および第1コイル32と、第2磁石25および第2コイル33と、がそれぞれ対向する向きを、互いに異ならせてもよい。
また、上記のリニアモータ10、10Bでは、第1磁石24と第2磁石25とが別体で形成されている。これに対して、第1磁石24と第2磁石25とを一体に形成してもよい。このような場合には、磁石の位置により着磁の向きを異ならせ、第1コイル32および第2コイル33と互いに対向させればよい。
また、磁石(第1磁石24および第2磁石25)と、コイル(第1コイル32および第2コイル33)とを、それぞれ2個ずつ設けていた。これに対して、4個ずつや6個ずつなど偶数個ずつ設けてもよい。
また、上記のリニアモータ10、10Bでは、第1磁石24および第2磁石25が、互いに同形同大をなしている。これに対して、同じ大きさの磁束を発生するのであれば、第1磁石24および第2磁石25を、互いに異なる形状、異なる大きさ、異なる個数としてもよい。
また、上記のリニアモータ10、10Bでは、第1コイル32および第2コイル33が、互いに同形同大をなしている。これに対して、同じアンペアターンを実現可能であれば、第1コイル32および第2コイル33を、互いに異なる形状、異なる大きさ、異なる個数、異なる巻き数としてもよい。
また、第1磁石24および第2磁石25のピッチと、第1コイル32および第2コイル33のピッチとが一致している。これに対して、第1磁石24および第2磁石25のピッチと、第1コイル32および第2コイル33のピッチと、を互いに異ならせてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第1磁石24、24Bよりも可動子30、30Bが移動するX方向に長い第1コイル32と、第2磁石25、25BよりもX方向に長い第2コイル33と、を持つことにより、第1磁石24、24Bおよび第2磁石25、25Bに対する可動子30、30Bの位置に依らず、リニアモータ10、10Bに安定した推力特性を具備させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…リニアモータ、20…固定子、30…可動子、24…第1磁石、25…第2磁石、32…第1コイル、33…第2コイル、X…第1方向、Y…第2方向、Z…第3方向

Claims (3)

  1. 固定子および可動子と、
    前記固定子および前記可動子のうち一方に配置された第1コイルおよび第2コイルと、
    前記固定子および前記可動子のうち他方に配置され、前記第1コイルに対向する第1磁石および前記第2コイルに対向する第2磁石と、を備え、
    前記可動子が移動する第1方向と交差する第2方向における前記第1磁石の着磁方向は、前記第2方向における前記第2磁石の着磁方向に対して逆方向であり、
    前記第1方向における前記第1コイルの長さは、前記第1方向における前記第1磁石の長さより長く、前記第1方向における前記第2コイルの長さは、前記第1方向における前記第2磁石の長さより長い、
    リニアモータ。
  2. 前記固定子は、前記第2方向において、前記可動子の外側に配置され、
    前記可動子は、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向において、少なくとも一部が前記固定子から外部に露出している、
    請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 前記固定子は、前記第2方向において、前記可動子の外側に配置され、
    前記可動子は、前記第1方向において、少なくとも一部が前記固定子から外部に露出している、
    請求項1又は2に記載のリニアモータ。
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