JP2013051761A - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変磁力磁石の増減磁時に要する磁化電流の増加を防止する永久磁石式回転電機を提供する。
【解決手段】永久磁石式回転電機は、固定子と回転子を有する。前記固定子は、電機子巻線を有する。前記回転子は、回転子鉄心、第1の永久磁石、第2の永久磁石、磁気抵抗の小さい部材を有する。前記第1の永久磁石は、前記電機子巻線を通電して形成される磁界で磁化状態が変化することで磁束量が不可逆的に変化する前記回転子鉄心に埋め込まれている。前記第2の永久磁石は、前記回転子鉄心に埋め込まれている。前記磁気抵抗の小さい部材は、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石の間に配置され、前記第1の永久磁石よりも磁気抵抗が小さい。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、永久磁石式回転電機に関する。
現在、保磁力と磁化方向厚さの積が小となる永久磁石(以降、可変磁力磁石という)と、保磁力と磁化方向厚さの積が可変磁力磁石よりも大となる永久磁石(以降、固定磁力磁石という)を使用した永久磁石式回転電機がある。このような永久磁石式回転電機では、可変磁力磁石による鎖交磁束は、磁化電流による磁界によって、不可逆的に変化する。そのため、可変磁力磁石による鎖交磁束量と固定磁力磁石による鎖交磁束量の和である総鎖交磁束量は、可変磁力磁石による鎖交磁束の量、方向を調整することで、可変である。可変磁力磁石による鎖交磁束が固定磁力磁石による鎖交磁束と同方向となるように磁化することを増磁という。逆に、可変磁力磁石による鎖交磁束が固定磁力磁石による鎖交磁束と逆方向となるように磁化することを減磁という。したがって、このような永久磁石式回転電機は、低速から高速までの広範囲での可変速運転を高出力で可能にする。
特開2006−280195号公報 特開2008−48514号公報 特開2010−124608号公報
埋込磁石同期モータの設計と制御,武田洋次・他,オーム社
しかしながら、このような永久磁石式回転電機では、可変磁力磁石の磁化時における磁化電流による磁界は、可変磁力磁石内では、可変磁力磁石の磁化方向と直交する方向(以降、磁化直角方向という)で一定ではなく、不均一となる。これは、磁化電流による磁束は、可変磁力磁石内では、磁化直角方向に反れて流れるためである。そのため、可変磁力磁石には、磁化電流による磁界によって磁化されにくい部分が生じるため、可変磁力磁石は、十分に磁化されない。
したがって、可変磁力磁石を十分に磁化するためには、磁化されやすい部分に必要な量以上の磁化電流が必要である。磁化電流量を増加するためには、インバータ容量を増大、つまり、装置を大型化する必要がある。
本発明の課題は、可変磁力磁石の増減磁時に要する磁化電流の増加を防止する永久磁石式回転電機を提供することである。
実施形態によれば、永久磁石式回転電機は、固定子と回転子を有する。前記固定子は、電機子巻線を有する。前記回転子は、回転子鉄心、第1の永久磁石、第2の永久磁石、磁気抵抗の小さい部材を有する。前記第1の永久磁石は、前記電機子巻線を通電して形成される磁界で磁化状態が変化することで磁束量が不可逆的に変化する前記回転子鉄心に埋め込まれている。前記第2の永久磁石は、前記回転子鉄心に埋め込まれている。前記磁気抵抗の小さい部材は、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石の間に配置され、前記第1の永久磁石よりも磁気抵抗が小さい。
第1の実施形態に係る永久磁石式回転電機における磁極1極分の展開断面図。 第1の実施形態に係る可変磁力磁石内における電機子巻線による磁束の流れを示す図。 第1の実施形態に係る可変磁力磁石内における短絡コイルによる磁束の流れを示す図。 第1の実施形態に係る磁性部材の一例を示す斜視図。 第1の実施形態に係る磁性部材の他の例を示す斜視図。 第2の実施形態に係る永久磁石式回転電機における磁極1極分の展開断面図。 第3の実施形態に係る永久磁石式回転電機における磁極1極分の展開断面図。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る永久磁石式回転電機1における磁極1極分の展開断面図である。磁極2の中心軸方向がq軸、磁極間の中心軸方向がd軸である。永久磁石式回転電機1は、固定子10及び回転子20を有する。固定子10は、円筒状であり、エアギャップを介して回転子20の外周に配置されている。回転子20は、円柱状であり、固定子10と同軸上に配置されている。
固定子10は、固定子鉄心101及び電機子巻線102を有する。固定子鉄心101は、電機子巻線102が周方向に複数埋め込まれている。電機子巻線102は、三相交流を用いる場合、周方向にU相−V相−W相の順に巻かれている。回転子20は、回転子鉄心201、可変磁力磁石202、固定磁力磁石203、204、短絡コイル205a〜205dを有する。回転子鉄心201は、珪素鋼板を積層して構成されている。回転子鉄心201は、挿入孔2011、2012、2013を軸方向に有する。挿入孔2011は、磁極2の中央に設けられている。挿入孔2012、2013は、挿入孔2011の両側に設けられている。
可変磁力磁石202は、磁化方向がq軸方向となるように挿入孔2011に埋め込まれている。可変磁力磁石202は、磁化方向に可変磁力磁石202aと可変磁力磁石202bに2分割されている。可変磁力磁石202aと可変磁力磁石202bの間には、磁性部材2021が挟み込まれている。磁性部材2021は、可変磁力磁石202の磁化方向及び磁化直角方向の少なくとも一方向における磁気抵抗が可変磁力磁石202の磁気抵抗に比べて小さい強磁性体を含む材料で構成されている。磁性部材2021は、例えば、可変磁力磁石202の磁化方向の厚さ0.3mm、0.35mmなどの電磁鋼板または鉄である。磁性部材2021の作用については、後述する。可変磁力磁石202は、電機子巻線102に通電する極短時間となるパルス的な磁化電流によって形成される磁界が作用し、磁化方向が不可逆的に変化する。
固定磁力磁石203は、磁化方向がd軸方向となるように挿入孔2012に埋め込まれている。固定磁力磁石204は、磁化方向がd軸方向となるように挿入孔2013に埋め込まれている。上記のように回転子鉄心201に埋め込まれた可変磁力磁石202、固定磁力磁石203、204は、磁気回路上で並列回路を構成し、磁極2を形成する。なお、図1は、磁極2のみについて示しているが、回転子鉄心201には、複数の磁極が周方向に形成されている。他の磁極は、磁極2と同様に形成されているため、説明を省略する。
さらに、回転子鉄心201は、軸方向に空洞2014、2015を有する。空洞2014は、固定磁力磁石203の磁化方向における回転子鉄心201の外周側に設けられている。同様に、空洞2015は、固定磁力磁石204の磁化方向における回転子鉄心201の外周側に設けられている。空洞2014、2015の作用について説明する。固定磁力磁石203,204は、空洞2014、2015により、電機子巻線102で発生する磁界の影響が小さい。一方、可変磁力磁石202の周りには磁気障壁が設けられていない。そのため、可変磁力磁石202は、電機子巻線102で発生する磁界の影響が大きい。空洞2014、2015は、電機子巻線102で発生する磁界を効果的に可変磁力磁石202に作用させることができる。なお、第1の実施形態では、回転子20には、磁気障壁としての空洞2014、2015が設けられている例について説明するが、回転子20には、空洞2014、2015が設けられていなくてもよい。
短絡コイル205a〜205dは、d軸外周側と可変磁力磁石202近傍に配置されている。つまり、短絡コイル205a、205dは、互いに接続され、挿入孔2011の空隙を利用して、固定磁力磁石203を取り囲むように回転子鉄心201に巻かれている。同様に、短絡コイル205c、205dは、互いに接続され、挿入孔2011の空隙を利用して、固定磁力磁石204を取り囲むように回転子鉄心201に巻かれている。短絡コイル205a〜205dは、導電性の線材である。なお、短絡コイル205の代わりに、渦電流が流れる導電板を用いてもよい。
短絡コイル205a〜205dの作用について説明する。短絡コイル205a〜205dには、電機子巻線102に通電する磁化電流で発生する磁界によって短絡電流が発生する。短絡コイル205a〜205dは、短絡電流により磁界を発生する。固定磁力磁石203、204内では、短絡コイル205a〜205dで発生する磁束の方向は、電機子巻線102で発生する磁束の方向と逆方向である。そのため、固定磁力磁石203、固定磁力磁石203内では、電機子巻線102で発生する磁束は、短絡コイル205で発生する磁束によって打ち消される。したがって、固定磁力磁石203、固定磁力磁石204の磁束の増減はほとんど生じない。可変磁力磁石202内では、短絡コイル205a〜205dで発生する磁束の方向は、電機子巻線102で発生する磁束の方向と同方向である。そのため、可変磁力磁石202内では、電機子巻線102で発生する磁束は、短絡コイル205a〜205dで発生する磁束によって強められる。したがって、可変磁力磁石202は、少ない磁化電流で磁化する。
つまり、短絡コイル205a〜205dは、電機子巻線102で発生する磁界を可変磁力磁石202に集中することができる。なお、短絡コイル205a〜205dで発生する磁界は、可変磁力磁石202内において、短絡コイル205a〜205dの近傍ではその影響が強く、短絡コイル205a〜205dから離れた部分(磁化直角方向の中央部分)ではその影響が弱い。なお、第1の実施形態では、回転子20には、短絡コイル205a〜205dが設けられている例について説明するが、回転子20には、短絡コイル205a〜205dを設けられていなくてもよい。
上記構成によれば、永久磁石式回転電機1は、可変磁力磁石202が電機子巻線102に通電する磁化電流による磁界で着磁することで、可変磁力磁石202の鎖交磁束量と固定磁力磁石203、204の鎖交磁束量の和である総鎖交磁束量を広範囲に調整できる。
低速域では、可変磁力磁石202は、鎖交磁束が固定磁力磁石203、204の鎖交磁束と同方向になるように増磁する。特に低速域の初期動作時は、可変磁力磁石202は、鎖交磁束が最大量となるように増磁するため、総鎖交磁束量は最大になる。そのため、永久磁石式回転電機1のトルク及び出力は、最大になる。
中・高速域では、可変磁力磁石202は、鎖交磁束が低速域における量よりも小さい量となるように増磁、または、鎖交磁束が固定磁力磁石203、204の鎖交磁束と逆方向になるように減磁するため、総鎖交磁束量は、低速域における量よりも減少する。そのため、永久磁石式回転電機1の回転電機の回転速度は、速くなる。
次に、磁性部材2021の作用について説明する。図2は、可変磁力磁石202内における電機子巻線102で発生する磁束の流れを示す可変磁力磁石202の断面図である。電機子巻線102で発生する磁束は、可変磁力磁石204内において、磁性部材2021によって、磁化直角方向に反れて流れることなく磁化方向全体に十分に流れる。つまり、可変磁力磁石204における磁化直角方向の中央部を流れる磁束は、磁性体2021を通して流れ易くなる。そのため、可変磁力磁石202内の磁界分布は平滑化されて均一になる。
図3は、可変磁力磁石202内における短絡コイル205で発生する磁束の流れを示す可変磁力磁石202の断面図である。短絡コイル205で発生する磁束は、可変磁力磁石204内において、磁性部材2021によって、磁化直角方向に反れて流れることなく磁化方向全体に十分に流れる。つまり、可変磁力磁石204における磁化直角方向の中央部を流れる磁束は、磁性体2021を通して流れ易くなる。そのため、可変磁力磁石202内の磁界分布は平滑化されて均一になる。
ここで、比較例として、可変磁力磁石202aと可変磁力磁石202bの間に磁性体2021が挟み込まれていない場合について説明する。電機子巻線102で発生する磁束及び短絡コイル205で発生する磁束は、磁化方向に沿って可変磁力磁石202内に入るが、可変磁力磁石202内で磁化直角方向に反れて流れる。可変磁力磁石202の磁化直角方向における中央部の磁界分布は疎となり、可変磁力磁石202は、不均一な磁界分布になる。特に回転子20に短絡コイル205が設けられている場合にこの傾向が強い。
第1の実施形態によれば、磁性体2021が可変磁力磁石202内に設けられているため、可変磁力磁石202を磁化するための磁化電流は、大幅に低減することができる。そのため、インバータの電流容量も低減することができる。その結果、永久磁石式回転電機は、小型化、高信頼性かつ低コストを実現できる。
なお、図1に示す例では、可変磁力磁石202は、磁化方向に2分割されているが、可変磁力磁石202は、磁化直角方向に2分割されていてもよい。また、図1に示す例では、可変磁力磁石202の分割数は2であるが、これに限られない。なお、磁性部材2021の数は、可変磁力磁石202の分割数に応じて増加する。また、可変磁力磁石202aと可変磁力磁石202bの分割方向における大きさは、同じであっても異なっていてもよい。
次に、磁性部材2021の軸方向の断面形状について説明する。図1に示す例では、磁性部材2021は、可変磁力磁石202a及び可変磁力磁石202bと対向する面において、可変磁力磁石202の磁化直角方向における可変磁力磁石202a及び可変磁力磁石202bと同じ幅であるが、これに限られない。磁性部材2021は、可変磁力磁石202の少なくとも一方からはみ出す幅であってもよい。また、磁性部材2021は、可変磁力磁石202の磁化直角方向における可変磁力磁石202a及び可変磁力磁石202bの幅よりも小さい幅であって、磁化直角方向における中央部分に配置されていてもよい。なお、磁性部材2021が可変磁力磁石202の磁化直角方向における中央部分にのみ配置されている場合、可変磁力磁石202a及び可変磁力磁石202bは、磁性部材2021と磁化方向に対向しない部分において磁性部材2021の大きさだけ離間するように構成されていてもよく、磁性部材2021を取り囲むように構成されていてもよい。つまり、磁性部材2021は、可変磁力磁石202内に磁性部材2021が設けられていない状態で、電機子巻線102で発生する磁界及び短絡コイル205で発生する磁界の影響が弱い領域である磁化直角方向の中央部分に少なくとも配置されていればよい。なお、磁性部材2021は、断面が直線状でなくても、波状であってもよい。
また、磁性部材2021は、可変磁力磁石202の磁化直角方向における中央部分が回転子鉄心201の外周側に突出するような形状であってもよい。磁性部材2021が回転子鉄心201の外周側に突出するような形状であれば、可変磁力磁石202の磁化直角方向における中央部分は、電機子巻線102及び短絡コイル205に近づくため、電機子巻線102で発生する磁界及び短絡コイル205で発生する磁界のサポートを受け易い。そのため、可変磁力磁石202内で磁束が流れ易くなる。例として、磁性部材2021の形状は、可変磁力磁石202の磁化直角方向の中心部分を頂点とした曲面で形成される逆U字状の断面形状であっても、可変磁力磁石202の磁化直角方向の中心部分を頂点とした2つの平面で形成される逆V字状の断面形状であってもよい。
次に、回転子鉄心201の軸方向における磁性部材2021の構成について説明する。図4は、磁性部材2021の一例を示す斜視図である。磁性部材2021は、回転子鉄心201の軸方向に磁性体2021aと非磁性体2021bを短冊状に積層して構成されている。したがって、磁性部材2021は、回転子鉄心201の軸方向の磁気抵抗が大きい。なお、磁性体2021aと非磁性体2021bの積層数は、限定されない。なお、磁性部材2021は、非磁性体2021bの代わりに接着剤で磁性体2021aを互い固定すると共に絶縁してもよい。図4に示す磁性部材2021は、回転子鉄心201の軸方向に連続となる磁性体で構成された場合に比べて、回転子鉄心201の軸方向の磁気抵抗が大きくなる。
図5は、磁性部材2021の他の例を示す斜視図である。磁性部材2021は、回転子鉄心201の軸方向に複数の磁性線2021cを互いに離間させて並べて構成されている。なお、複数の磁性線2021cが被覆されていれば、磁性部材2021は、回転子鉄心201の軸方向に複数の磁性線2021cを互いに接触させて並べて構成されていてもよい。図5に示す磁性部材2021は、回転子鉄心201の軸方向に連続となる磁性体で構成された場合に比べて、回転子鉄心201の軸方向の磁気抵抗が大きくなる。図5に示す磁性部材2021は、磁性線2021cの配置が容易であるため、磁性部材2021の製造コストは、低減できる。なお、磁性部材2021は、回転子鉄心201の軸方向に連続となる磁性体で構成されているとしても、可変磁力磁石202の磁化方向、磁化直角方向の少なくとも一方向の磁気抵抗が小さく、回転子鉄心201の軸方向の磁気抵抗が大きくなるような異方性を有する材料で構成されていればよい。
なお、磁性体2021a及び磁性線2021cは、例えば、アモルファス材料、フェライトまたは圧粉磁性体で構成されてもよい。また、磁性部材2021は、蒸着または圧着による磁性メッキで構成し、可変磁力磁石202に一体で構成されてもよい。なお、第1の実施形態では、図1に示すように、可変磁力磁石202は磁性体2021を含んでいるが、それ自体の磁化方向、磁化直角方向の少なくとも一方向の磁気抵抗が小さく、回転子鉄心201の軸方向の磁気抵抗が大きければ、可変磁力磁石202は磁性体2021を含んでいなくてもよい。
第1の実施形態によれば、磁性部材2021は回転子鉄心201の軸方向の磁気抵抗が大きいため、電機子巻線102で発生する磁界及び短絡コイル205で発生する磁界による可変磁力磁石204内の磁界分布は均一になる。そのため、回転子鉄心201における渦電流損は低減する。したがって、永久磁石式回転電機1は、磁化電流を低減しつつ、運転時のスロット高調波やインバータによる高調波磁束による渦電流を低減することができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る永久磁石式回転電機1の磁極1極分の展開断面図である。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し説明を省略する。挿入孔2011には、可変磁力磁石206と固定磁力磁石207が、磁化方向が同じになるように積層(直列)配置されている。磁性部材208は、可変磁力磁石206と固定磁力磁石207の間に挟み込まれている。磁性部材208は、磁性部材2021と同様の構成であるため、説明を省略する。
なお、積層配置された可変磁力磁石206と固定磁力磁石207は、挿入孔2012及び挿入孔2013の少なくとも一方に配置してもよい。可変磁力磁石206は、固定磁力磁石207よりも磁化方向における回転子鉄心201の外周側に配置されているが、固定磁力磁石207と逆に配置されていてもよい。また、可変磁力磁石206と固定磁力磁石207は、磁化直角方向に並べて配置してもよい。なお、図6は、磁極2のみについて示しているが、回転子鉄心201には、複数の磁極が周方向に形成されている。他の磁極は、磁極2と同様に形成されているため、説明を省略する。第2の実施形態に係る永久磁石式回転電機1は、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る永久磁石式回転電機1の磁極1極分の展開断面図である。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し説明を省略する。回転子鉄心201は、軸方向に挿入孔2016、2017を有する。挿入孔2016、2017は、磁極2を中心とした両側に、回転子鉄心201の磁極2の中央から外周側に向かってV字状に回転子鉄心201に配置されている。
挿入孔2016では、固定磁力磁石209が磁極2の中央側に配置されている。さらに、挿入孔2016では、可変磁力磁石210と固定磁力磁石211が、磁化方向が同じになるように、回転子鉄心201の外周側に積層配置されている。可変磁力磁石210と固定磁力磁石211の間には、磁性部材212が挟み込まれている。磁性部材212は、磁性部材2021と同様の構成であるため、説明を省略する。なお、固定磁力磁石209は、可変磁力磁石210と固定磁力磁石211が積層されている位置と入れ替えてもよい。可変磁力磁石210は、固定磁力磁石211よりも磁化方向における回転子鉄心201の外周側に配置されているが、固定磁力磁石211と逆に配置されていてもよい。また、可変磁力磁石210と固定磁力磁石211は、磁化直角方向に並べて配置してもよい。また、固定磁力磁石211の代わりに可変磁力磁石が配置されていてもよい。
同様に、挿入孔2017では、固定磁力磁石213が磁極2の中央側に配置されている。さらに、挿入孔2017では、可変磁力磁石214と固定磁力磁石215が、磁化方向が同じになるように、回転子鉄心201の外周側に積層配置されている。可変磁力磁石214と固定磁力磁石215の間には、磁性部材216が挟み込まれている。磁性部材216は、磁性部材2021と同様の構成であるため、説明を省略する。なお、固定磁力磁石213、可変磁力磁石214と固定磁力磁石215が積層されている位置と入れ替えてもよい。可変磁力磁石214は、固定磁力磁石215よりも磁化方向における回転子鉄心201の外周側に配置されているが、固定磁力磁石215と逆に配置されていてもよい。また、可変磁力磁石214と固定磁力磁石215は、磁化直角方向に並べて配置してもよい。また、固定磁力磁石215の代わりに可変磁力磁石が配置されていてもよい。
挿入孔2015では、短絡コイル217aが、固定磁力磁石209と可変磁力磁石210の間であって回転子鉄心201の軸方向に配置されている。挿入孔2017では、短絡コイル217bが、固定磁力磁石213と可変磁力磁石214の間であって回転子鉄心201の軸方向に配置されている。短絡コイル217aと短絡コイル216bは、互いに接続されている。短絡コイル217aと短絡コイル217bは、短絡コイル205a、205bと同様に作用するため、説明を省略する。
回転子鉄心201は、磁気障壁となる軸方向の空洞2018、2019を有する。空洞2018は、固定磁力磁石209の磁化方向における回転子鉄心201の外周側に設けられている。空洞2019は、固定磁力磁石213の磁化方向における回転子鉄心201の外周側に設けられている。なお、図7は、磁極2のみについて示しているが、回転子鉄心201には、複数の磁極が周方向に形成されている。他の磁極は、磁極2と同様に形成されているため、説明を省略する。第3の実施形態に係る永久磁石式回転電機1は、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…永久磁石式回転電機、2…磁極、10…固定子、20…回転子、101…固定子鉄心、102…電機子巻線、201…回転子鉄心、202…可変磁力磁石、202a…可変磁力磁石、202b…可変磁力磁石、203…固定磁力磁石、204…固定磁力磁石、205a〜205d…短絡コイル、206…可変磁力磁石、207…固定磁力磁石、208…磁性部材、209…固定磁力磁石、210…可変磁力磁石、211…固定磁力磁石、212…磁性部材、213…固定磁力磁石、214…可変磁力磁石、215…固定磁力磁石、216…磁性部材、217a、217b…短絡コイル、2011…挿入孔、2012…挿入孔、2013…挿入孔、2014…空洞、2015…空洞、2016…挿入孔、2017…挿入孔、2018…空洞、2019…空洞、2021…磁性部材、2021a…磁性体、2021b…非磁性体、2021c…磁性線。

Claims (5)

  1. 電機子巻線を有する固定子と、
    回転子鉄心と、前記電機子巻線を通電して形成される磁界で磁化状態が変化することで磁束量が不可逆的に変化する前記回転子鉄心に埋め込まれた第1の永久磁石と、前記回転子鉄心に埋め込まれた第2の永久磁石と、前記第1の永久磁石と第2の永久磁石の間に配置され、前記第1の永久磁石よりも磁気抵抗の小さい部材を有する回転子と、
    を有する永久磁石式回転電機。
  2. 前記磁気抵抗の小さい部材は前記第1の永久磁石の磁化直角方向の磁気抵抗が小さい、請求項1記載の永久磁石式回転電機。
  3. 前記磁気抵抗の小さい部材は前記第1の永久磁石の磁化方向の磁気抵抗が小さい、請求項2記載の永久磁石式回転電機。
  4. 前記磁気抵抗の小さい部材は強磁性体を含む、請求項3記載の永久磁石式回転電機。
  5. 前記第2永久磁石は、前記第1の永久磁石よりも保磁力と磁化方向厚さの積が大きい、請求項4記載の永久磁石式回転電機。
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