JP2018152966A - 車両の充電口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電作業にかかる手間を少なくしつつ、充電中における充電口の見栄えを良くできる、充電コネクタの新たな防水構造を提供する。【解決手段】コネクタ収容部(5)内に設けられた回転構造体(43)に、コネクタ収容部(5)の表面パネル部(11)に形成された充電用開口(35A,35B)を閉塞する蓋部(67)を設け、蓋部(67)が、回転構造体(43)の回転動作により、充電用開口(35A,35B)に対応する閉塞位置と充電用開口(35A,35B)に対応しない開放位置とに移動するようにし、シール部材(39)を、蓋部(67)が閉塞位置にあるときに、付勢部材(63)による付勢力を以て表面パネル部(11)と蓋部(67)とに挟み込んでそれら両部分(11,67)の隙間をシール部材(39)で密閉する。【選択図】図1

Description

本開示の技術は、車両に搭載されるバッテリを充電する際に用いられる充電コネクタを備えた車両の充電口構造に関する。
従来より、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの電力によって走行する電動車両には、駆動用のバッテリ(二次電池)が搭載されている。バッテリは、車両側部に内蔵された充電コネクタに繋げられていて、その充電コネクタの接続口に外部給電設備の充電プラグ(充電ガン)を接続することにより、充電プラグから電力が供給されて充電されるようになっている。
このような電動車両の充電コネクタは、一般的に、車体に設けられた充電口の内部に収容されている。充電口は、車体側部で外方に向けて開口する凹状に形成された収容凹部と、収容凹部の開口を開閉可能に塞ぐ充電リッドとを備えている。充電コネクタは、接続口を収容凹部の開口側に向けた姿勢で収容凹部の底面に設置されており、充電リッドを開くことでアクセスできるようになっている。
この充電コネクタの接続口には、感電や漏電を防止するために、ゴム製のキャップ(中蓋)が取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。このキャップは、充電コネクタの未使用時、つまり充電時以外には、充電コネクタに被せられて接続口を塞ぎ、接続口が濡れないように防水する役割を果たす。充電時には、そのキャップを充電コネクタから取り外すことにより、充電コネクタの接続口を外部に開放する。
特開2015−77890号公報
しかし、充電コネクタにキャップが取り付けられていると、充電時にそのキャップを取り外す必要があり、充電作業に手間がかかる。また、取り外したキャップは、充電作業中に紛失するおそれがあり、紛失防止のために充電コネクタや充電リッド、それらの周辺構造に繋げられていると、その繋ぎ先の構造に付随するか或いはぶら下がった状態で外部に見っともなく露出した恰好になるため、充電中においては充電口の見栄えが悪いし、充電プラグを充電コネクタに接続する際に邪魔になり得る。
本開示の技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、充電作業にかかる手間を少なくしつつ、充電中における充電口の見栄えを良くできる、充電コネクタの新たな防水構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、充電コネクタを収容するコネクタ収容部の表面パネル部に設けられた充電用開口をコネクタ収容部内から蓋部で開閉可能に閉塞する構成とし、充電用開口を蓋部で閉塞したときに当該開口の周縁部分と蓋部との間がシール部材で密閉されるようにした。
具体的には、本開示の技術は、車両に搭載される充電コネクタと、充電コネクタを収容するコネクタ収容部とを備え、コネクタ収容部が、充電コネクタの車外側に位置する表面パネル部を有し、表面パネル部に、充電コネクタの接続口を外部に臨ませる充電用開口が設けられ、充電用開口を開閉可能に構成された車両の充電口構造を対象とし、以下の解決手段を講じたものである。
すなわち、本開示の技術に係る第1の態様は、コネクタ収容部内に回転可能に設けられた回転構造体と、回転構造体を所定の回転軸心周りに回転させる回転機構と、回転構造体を充電用開口側に向けて付勢する付勢部材と、コネクタ収容部内で充電用開口の周縁部分に沿って配置されるシール部材とを備える。
回転構造体は、充電用開口をコネクタ収容部内から閉塞する蓋部を有している。蓋部は、回転構造体の回転動作により、充電用開口に対応する閉塞位置と、充電用開口に対応しない開放位置とに移動する。そして、シール部材は、表面パネル部及び蓋部のうちいずれか一方に設けられ、蓋部が閉塞位置にあるときに、付勢部材による付勢力を以て表面パネル部と蓋部とに挟み込まれてそれら両部分の隙間を密閉する。
本開示の技術に係る第2の態様は、第1の態様の車両の充電口構造において、コネクタ収容部が、表面パネル部と対向する底面パネル部を有する構成となっている。充電コネクタは、接続口を充電用開口に向けた姿勢で底面パネル部に設置されている。回転構造体は、充電用開口の開口中心線に中心軸を沿わせて配置された回転軸部と、回転軸部の充電用開口側で回転軸部の外周へ延びる回転板部とを有する。
回転軸部は、底面パネル部に対し中心軸を所定の回転軸心として回転可能に支持されている。回転板部は、充電コネクタの接続口と充電用開口との間に対応する位置に設けられて回転軸部と回転軸心を共にして一体に回転し、充電コネクタの接続口と充電用開口との間を通過する軌跡を描いて旋回する部分で蓋部を構成している。そして、回転機構は、回転軸部を回転させることによって、回転軸部周りに蓋部を旋回移動させ、蓋部の配置を閉塞位置と開放位置とで切り換えるように構成されている。
本開示の技術に係る第3の態様は、第2の態様の車両の充電口構造において、回転機構が、蓋部を閉塞位置から開放位置へ移動させる回転動作では、回転板部を表面パネル部から離間させることにより表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込まない状態とした後に、回転軸部を回転させるように構成されているものである。
本開示の技術に係る第4の態様は、第2又は第3の態様の車両の充電口構造において、回転機構が、蓋部を開放位置から閉塞位置へ移動させる回転動作では、表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込まない、表面パネル部から離間した位置で、回転軸部を回転させて蓋部を充電用開口に対応させた状態とした後に、回転板部を表面パネル部に接近させることにより表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込むように構成されているものである。
本開示の技術に係る第5の態様は、第1の態様の車両の充電口構造において、回転構造体が、所定の回転軸心周りで互いに異なる方向に臨む、充電コネクタの接続口が設けられた接続面パネル部と、蓋部を構成する蓋面パネル部とを備え、所定の回転軸心を充電用開口の開口面に沿わせた姿勢でコネクタ収容部に回転自在に支持されている構成を有する。そして、回転機構は、所定の回転軸心周りに回転構造体を回転させることにより、回転構造体のうち充電用開口に臨む面を接続面パネル部と蓋面パネル部とで切り換えるように構成されている。
本開示の技術に係る第6の態様は、第5の態様の車両の充電口構造において、回転機構が、回転構造体のうち充電用開口に臨む面を蓋面パネル部から接続面パネル部に切り換える回転動作では、蓋面パネル部を表面パネル部から離間させることにより表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込まない状態とした後に、回転構造体を回転させるように構成されているものである。
本開示の技術に係る第7の態様は、第5又は第6の態様の車両の充電口構造において、回転機構が、回転構造体のうち充電用開口に臨む面を接続面パネル部から蓋面パネル部に切り換える回転動作では、回転構造体を回転させて蓋面パネル部を充電用開口に対応させた状態とした後に、蓋面パネル部を表面パネル部に接近させることにより表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込むように構成されているものである。
第1の態様によれば、充電コネクタを収容するコネクタ収容部の表面パネル部に設けられた充電用開口をコネクタ収容部内から蓋部で開閉可能に閉塞する構成とし、充電用開口が蓋部で閉塞された状態にあるときには、コネクタ収容部の内側で表面パネル部と蓋部との隙間が充電用開口を囲むシール部材で密閉されるようにしたから、充電コネクタに接続口を覆うキャップを別途取り付けなくても、当該接続口への水の進入を防ぐ防水構造を実現することができる。
こうした防水構造では、回転構造体を回転させる操作を行うことで、充電用開口が開けられて、充電コネクタの接続口にアクセス可能な状態とすることができるので、従来のようなキャップの取り外し作業が必要ない分、充電作業にかかる手間を少なくすることができる。また、充電口から見っともなく外部に露出するキャップの存在を無くすことができるから、充電中において充電口をすっきり見せて充電口の見栄えを良くすることができる。
第2の態様によれば、回転構造体が回転軸部とその中心軸周りに一体に回転する回転板部とを備え、回転板部が蓋部を構成し、回転機構が蓋部を回転軸部周りに旋回移動させることで充電用開口の開閉を切り換えるようにしたから、充電用開口を内側から開閉する機構をコンパクト且つ簡単な構成で実現することができる。そのため、電動車両の充電口構造として、第1の態様に係る構成を実現するのに必要なスペースを小さくできる点で有利である。
第3の態様によれば、充電用開口を開く回転構造体の回転動作において、表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込まない状態とした後に回転板部を回転させるようにしたから、その回転動作に伴ってシール部材が表面パネル部や蓋部の表面を摺動しない。これにより、回転板部をスムーズに回転させることができ、且つシール部材が傷むのを防止することができる。
第2の態様のような構成において、表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込んだ状態で回転板部を回転させると、その回転動作に伴って回転板部又は蓋部とシール部材との間に摺動抵抗(摩擦力)が生じるため、滑り摩擦の影響で回転板部を回転させ難い。また、充電用開口の開閉動作を繰り返すことにより、シール部材が摩耗して防水性能が低下するおそれがある。
これに対し、第3の態様によると、回転板部をスムーズに回転させられるので、回転構造体を回転させる操作に応じて充電用開口を速やかに開くことができる。また、第3の態様によると、シール部材の摩耗による傷みが防止されるので、シール部材の防水性能が長期に亘って確保され、充電用開口の開閉動作を繰り返した後でも、表面パネル部と蓋部との隙間をシール部材で好適に密閉することができる。
第4の態様によれば、充電用開口を閉じる回転構造体の回転動作において、回転板部を表面パネル部又は蓋部にシール部材が接触しない位置で回転させてから表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込むようにしたから、回転板部の回転動作に伴ってシール部材が表面パネル部や蓋部の表面を摺動しない。これにより、回転板部をスムーズに回転させることができるので、回転構造体を回転させる操作に応じて充電用開口を速やかに閉じることができる。さらに、シール部材の摩耗による傷みが防止されるので、シール部材の防水性能が長期に亘って確保され、充電用開口の開閉動作を繰り返した後でも、表面パネル部と蓋部との隙間をシール部材で好適に密閉することができる。
第5の態様によれば、回転構造体における回転軸心周りの異なる方向に臨む面に充電コネクタと蓋部とをそれぞれ設け、回転構造体のうち充電用開口に臨む面を、回転機構による回転動作を以て、充電コネクタが設けられた接続面パネル部と、蓋部が設けられた蓋面パネル部とで切り換えるようにしたから、充電用開口を内側から開閉する機構をコンパクトな構成で実現することができる。そのため、電動車両の充電口構造として、第1の態様に係る構成を実現するのに必要なスペースを小さくできる点で有利である。
第6の態様によれば、充電用開口を開く回転構造体の回転動作において、蓋面パネル部を表面パネル部からコネクタ収容部の内方に向けて表面パネル部との間にシール部材を挟み込まない位置に離間させてから、表面パネル部と干渉しない位置で回転構造体を回転させるようにしたから、充電用開口を閉じた状態では、表面パネル部と蓋部との間をシール部材でしっかりと密閉するが、充電用開口を開くときには、表面パネル部との干渉を避けて回転構造体をスムーズに回転させることができ、回転構造体を回転させる操作に応じて充電用開口を速やかに開けることができる。
第7の態様によれば、充電用開口を閉じる回転構造体の回転動作において、表面パネル部と干渉しない位置で回転構造体を回転させてから、表面パネル部と蓋部との間にシール部材を挟み込むようにしたから、充電用開口を閉じるときには、表面パネル部との干渉を避けて回転構造体をスムーズに回転させることができ、回転構造体を回転させる操作に応じて充電用開口を速やかに閉じることができるが、充電用開口を閉じた状態では、表面パネル部と蓋部との間をシール部材でしっかりと密閉することができる。
実施形態1に係る車両の充電口構造を適用した充電口ユニット及びその充電口ユニットが取り付けられた車体の充電口周辺を示す断面図である。 実施形態1に係る充電口ユニットの斜視図である。 実施形態1に係る充電口ユニットの分解斜視図である。 図1のIVで囲んだ部分の拡大断面図である。 実施形態1に係る充電口ユニットの充電用開口を開けた状態の断面図である。 実施形態1に係る充電口ユニットの充電用開口を閉じた状態の断面図である。 実施形態1に係る充電口ユニットの回転機構の要部構造を示す斜視図である。 実施形態2に係る車両の充電口構造を適用した充電口ユニット及びその充電口ユニットが取り付けられた車体の充電口周辺を示す断面図である。 実施形態2に係る充電口ユニットの斜視図である。 実施形態2に係る充電口ユニットの分解斜視図である。 (A)実施形態2に係る充電口ユニットの接続面パネル部のスライドカバーを閉じた状態の正面図である。(B)実施形態2に係る接続面パネル部のスライドカバーを開けた状態の正面図である。 実施形態2に係る充電口ユニットの外筒部の斜視図である。 実施形態2に係る充電口ユニットの外筒部の内周面の展開図である。 実施形態2に係る充電口ユニットの可動柱状部の斜視図である。 実施形態2に係る充電口ユニットの可動柱状部の外周面の展開図である。 (A)実施形態2に係る充電口ユニットの充電口を閉じた状態を示す断面図である。(B)実施形態2に係る充電口ユニットの1回目のノック操作を行った後の状態を示す断面図である。(C)実施形態2に係る充電口ユニットの2回目のノック操作を行ったときの回転動作を示す断面図である。(D)実施形態2に係る充電口ユニットの2回目のノック操作を行った後の状態を示す断面図である。 (A)実施形態2に係る充電口ユニットの3回目のノック操作を行うときの状態を示す断面図である。(B)実施形態2に係る充電口ユニットの3回目のノック操作を行ったときの回転動作を示す断面図である。(C)実施形態2に係る充電口ユニットの3回目のノック操作を行った後の状態を示す断面図である。(D)実施形態2に係る充電口ユニットの4回目のノック操作を行った後の状態を示す断面図である。 実施形態1の変形例に係る回転構造体の回転板部の平面図である。 実施形態1の変形例に係る回転構造体の回転板部の平面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、説明の便宜上、車両の前後方向における前側を「前」、後側を「後」と称し、車幅方向における外側を「車外側」、内側を「車内側」と称し、車高方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。
《実施形態1》
この実施形態1では、車両の充電口構造について、充電コネクタが収容されるコネクタ収容部に設けられた、充電コネクタの接続口を外部に臨ませる充電用開口を、その開口面に水平な方向に回転する回転構造体に設けられた蓋部で開閉可能に構成された構造を例に挙げて説明する。
図1に、この実施形態1に係る車両の充電口構造を適用した充電口ユニット1及びその充電口ユニット1が取り付けられる車体1000の充電口1001周辺の断面図を示す。図2に、充電口ユニット1の斜視図を示す。図3に、充電口ユニット1の分解斜視図を示す。図4に、充電口ユニット1の充電用開口35A,35Bを閉じた状態の断面図を示す。図5に、充電口ユニット1の充電用開口35A,35Bを開けた状態の断面図を示す。また、図6に、充電口ユニット1が備える回転機構45の要部構造の斜視図を示す。なお、図2及び図3では、充電リッド7の図示を省略する。
− 充電口ユニットの概略構成 −
充電口ユニット1は、図1に示すように、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの電力によって走行する電動車両の車体1000側部、例えばリヤフェンダ部に設けられた充電口1001の内部に搭載されている。
この充電口ユニット1は、図2及び図3にも示すように、車両に搭載される充電インレットとも呼ばれる2つの充電コネクタ3A,3Bと、充電コネクタ3A,3Bを収容するコネクタ収容部5と、コネクタ収容部5の車外側で充電口1001を開閉可能に閉じる充電リッド7と、コネクタ収容部5内に回転可能に設けられた回転構造体43と、回転構造体43を回転させる回転機構45とを備える。
−コネクタ収容部の構成 −
コネクタ収容部5は、車外側に向けて開口した略直方体形状のインレットボックス9と、インレットボックス9の開口を覆う表面パネル部11とを有している。
インレットボックス9は、射出成形などによって成形される樹脂成形品であって、表面パネル部11に対向する底面パネル部13と、底面パネル部13の外周縁から車外側に延びる周面パネル部15とによって構成されている。底面パネル部13の中央部分には、インレットボックス9の開口に向けて延びる中空の支持筒部17が設けられている。
支持筒部17は、基端側に位置する相対的に内径が大きな大径筒部19と、先端側に位置する相対的に内径が小さな小径筒部21とによって構成されている。また、底面パネル部13における支持筒部17の前後両側には、充電コネクタ35A,35Bを設置するのに用いられる挿通孔23が形成されている。また、周面パネル部15の前後両側のうちインレットボックス9の開口寄りの位置には、表面パネル部11を係止する係止孔25がそれぞれ形成されている。
また、周面パネル部15の外方端には、インレットボックス9の外側方に向けて突出したブラケット部27が全周に亘って設けられている。このブラケット部27の前側部分には、車内側に凹んだヒンジ収容凹部29が設けられている。このヒンジ収容凹部29には、上下方向に延びるヒンジ軸31が収容されている。充電リッド7は、そのヒンジ軸31に回転可能に取り付けられ、その回転動作によって充電口1001を開閉するようになっている。充電リッド7のうち閉じ状態で車内側に臨む面には、充電状況などを表示する図示しない表示パネルなどが設けられる。
ブラケット部27には、複数の留め孔28が周方向に間隔をあけて形成されている。インレットボックス9は、車体のうち充電口1001の周縁部分との間にシール部材1003を挟んで当該充電口1001の周縁部分の裏面に固定された溶接ボルト1005を留め孔28に挿通し、その溶接ボルト1005にブラケット部27を挟んでナット1007を留めることにより、車体1000に取り付けられている。
表面パネル部11は、2つの充電コネクタ3A,3Bの車外側に位置している。この表面パネル部11の中央部分には、車外側に突出した中空円柱状のプッシュボタン33が設けられている。プッシュボタン33は、合成ゴムやエラストマーからなり、蛇腹状の周壁を有していて、高さ方向に伸縮可能とされている。表面パネル部11のプッシュボタン33及びその周辺を除く部分は、硬質な合成樹脂によって形成されている。この表面パネル部11は、例えば2色成形やインサート成形などによって成形される。
さらに、表面パネル部11のうちプッシュボタン33の前後両側には、2つの充電コネクタ3A,3Bへのアクセスを可能にする円形の充電用開口35A,35Bがそれぞれ形成されている。また、表面パネル部11の前後縁部には、車内内に向けて突出したスナップフィット片37がそれぞれ設けられている。この表面パネル部11は、それらスナップフィット片37を対応する係止孔25に嵌め込んで引っ掛けることにより、インレットボックス9に取り付けられている。
表面パネル部11の裏面には、ゴム製のシール部材39が各充電用開口35A,35Bの周縁部分に沿って接着されるなどして環状に取り付けられている。シール部材39は、中空状に形成されたウェザストリップであって、優れたゴム弾性を有する。2つの充電コネクタ3A,3Bは、急速充電用の充電コネクタ3Aと、普通充電用の充電コネクタ3Bとであって、車外側に臨む面に、外部給電設備の充電プラグが接続される接続口41を有し、車内側に臨む面に、外周面にねじが切られた固定用のねじ留め部42を有している。
急速充電用の充電コネクタ3Aは、接続口41を前側の充電用開口35Aに向けた姿勢で、挿通孔23に通したねじ留め部42を底面パネル部13の裏側でナット44により留めて、底面パネル部13の前側に設置されている。普通充電用の充電コネクタ3Bは、接続口41を後側の充電用開口35Bに向けた姿勢で、挿通孔23に通したねじ留め部42を底面パネル部13の裏側でナット44により留めて、底面パネル部13の後側に設置されている。これら2つの充電コネクタ3A,3Bの接続口41は、表面パネル部11との間に間隔をあけて配置されていて、対応する充電用開口35A,35B寄りに位置している。
− 回転構造体の構成 −
回転構造体43は、車内外方向に延びる所定の回転軸心C1周りに回転可能に設けられている。この回転構造体43は、充電用開口35A,35Bの開口中心線C2に中心軸を沿わせて配置された円柱状の回転軸部47と、回転軸部47の表面パネル部11側で回転軸部47の外周へ延びる回転板部49とを有し、回転板部49の回転動作によって充電用開口35A,35Bを開閉するようになっている。
回転軸部47は、車外側で回転軸心C1周りに回転可能な可動軸部51と、車内側でインレットボックス9に固定された固定軸部53とを備え、支持筒部17に挿通されてインレットボックス9に支持されている。可動軸部51の車外側の端部は、滑り軸受として機能する硬質な樹脂製のキャップ55を被せられた状態で、表面パネル部11のプッシュボタン33内に挿入されている。可動軸部51の車内側の端部は、支持筒部17の小径筒部21内に位置している。
固定軸部53は、支持筒部17の大径筒部19に挿通されている。この固定軸部53の車外側の端部は、可動軸部51の車内側の端部と対峙して突き合わされている。固定軸部53の外周面には、大径筒部19内に位置する環状のフランジ部57が設けられている。フランジ部57の外周面には、その径方向における外側に突出した複数の規制凸部59が周方向に間隔をあけて設けられている。規制凸部59は、大径筒部19の内周面に設けられた図示しない凹部に引っ掛けられて、固定軸部53の回転を規制する。
大径筒部19は、底面パネル部13から車内側にも突出している。この大径筒部19の車内側の突出部分19aには、後述するコイルばね63の座面をなす裏蓋部材61がスナップフィットなどにより装着されている。裏蓋部材61の中央部分には、固定軸部53が挿通される挿通孔62が形成されている。この裏蓋部材61のうち挿通孔62周りの部分は、回転軸心C1に沿う方向においてフランジ部57と対向している。
そして、大径筒部19内には、付勢部材としてのコイルばね63が固定軸部53に挿通されて収容されている。このコイルばね63は、フランジ部57と裏蓋部材61との間に介在していて、回転軸部47を表面パネル部11側に常時付勢している。そのことで、回転軸部47は、プッシュボタン33を車内側に向けて押し込むノック操作に応じて、回転軸心C1に沿う方向において往復動可能となっている。
回転板部49は、2つの充電コネクタ3A,3Bの接続口41と充電用開口35A,35Bとの間に対応する位置に設けられており、可動軸部51と回転軸心Cを共にして一体に回転するようになっている。この回転板部49は、回転軸部47周り90度ずつ間隔をあけて配置されたヘラ状をなす4つの旋回子65a,65bによって構成されている。これら4つの旋回子65a,65bは、各々、回転軸部47を介して互いに反対側に配置された、一対の閉塞旋回子65aと、一対の開放旋回子65bとである。
閉塞旋回子65aは、充電コネクタ3A,3Bの接続口41と充電用開口35A,35Bとの間を通過する軌跡を描いて旋回する部分に、充電用開口35A,35Bよりも一回り大きな盤状の蓋部67を有している。開放旋回子65bは、充電コネクタ3A,3Bの接続口41と充電用開口35A,35Bとの間を通過する軌跡を描いて旋回する部分に、充電用開口35A,35Bと同じ程度の径を有する円形の開放口69を有している。
閉塞旋回子65aの蓋部67は、回転構造体43の回転動作により、充電用開口35A,35Bに対応する閉塞位置と、充電用開口35A,35Bに対応しない開放位置とに移動される。蓋部67が閉塞位置にあるときには、開放旋回子65bの開放口69は、充電用開口35A,35Bと対応する位置に配置される。また、蓋部67が開放位置にあるときには、開放旋回子65bの開放口69は、充電用開口35A,35Bと対応する位置に配置される。
− 回転機構の構成 −
回転機構45は、プッシュボタン33へのノック操作に応じて回転軸部47を90度ずつ回転させることにより、その回転軸部47周りに閉塞旋回子65a及び開放旋回子65bを旋回移動させ、蓋部67の配置を閉塞位置と開放位置とで切り換えるように構成されている。
具体的には、回転機構45は、支持筒部17と回転軸部47とに設けられた、ノック式ボールペンなどに用いられるようなカム式回転機構によって実現される。カム式回転機構45は、図4及び図5に示すように、可動軸部51と固定軸部53との突き合わせ部分に設けられた第1カム機構71と、支持筒部17の小径筒部21の内周面と可動軸部51の外周面とに設けられた第2カム機構73との組合せによって構成されている。
第1カム機構71は、可動軸部51の突き合わせ面に設けられたカム面75と、固定軸部53の突き合わせ面に設けられたカム受け面77と、これら可動軸部51と固定軸部53とを相対的に回転可能に嵌合する嵌合構造とによって構成されている。
可動軸部51の突き合わせ面の中央部分には、回転軸心C1に沿って内方に凹んだ円形の嵌合凹部79が設けられている。カム面75は、この嵌合凹部79の開口周縁と当該突き合わせ面の外周縁との間に設けられており、可動軸部51の周方向に沿って鋸刃状をなし、交互に配置された4つの山部81及び谷部83からなる。山部81は、回転軸心C1に対して傾斜した、互いに離反する方向に臨む平坦な傾斜面75a,75bによって形成されている。谷部83は、隣り合う山部81において互いの間に臨む傾斜面75a,75bによって形成されている。
固定軸部53の突き合わせ面の中央部分には、円柱状の嵌合凸部85が設けられている。嵌合凸部85は、嵌合凹部79に回転自在に嵌合される。この嵌合凸部85の外周で当該固定軸部53の突き合わせ面の周縁部分には、その周方向に90度ずつピッチをあけて突出部87が複数設けられている。カム受け面77は、これら各突出部87の突出端面によって構成されており、カム面75のうち一方側に臨む傾斜面75aと相補的な形状を有し、当該傾斜面75aと正反対な方向に臨む平坦な傾斜面とされている。
第2カム機構73は、可動軸部51の外周面に設けられた係合凸部89と、小径筒部21の内周面に形成された係合溝部91と、これら可動軸部51と小径筒部21とを相対的に回転可能に嵌合する嵌合構造とによって構成されている。
係合凸部89は、可動軸部51の車内側の端部寄りで回転軸心C1に沿う方向において開放旋回子65bに対応する位置に形成されており、小径筒部21の内側に配置される。この係合凸部89は、回転軸心C1に沿って延びる細長い凸条片であって、車外側の端面にカム面93を有する。このカム面93は、固定軸部53のカム受け面77と逆方向に傾斜した平坦な傾斜面とされている。
係合溝部91は、係合凸部89を受け入れるようになっており、車内側に臨むカム受け面95を有する。カム受け面95は、小径筒部21の周方向に沿って櫛歯状に形成されており、交互に配置された4つの凹部97及び凸部99からなる。凹部97は、回転軸心C1に沿って延びる縦溝状に形成されている。凹部97には、溝長さが相対的に長い長溝凹部97aと、溝長さが相対的に短い短溝凹部97bとがある。これら長溝凹部97aと短溝凹部97bとは、小径筒部21の周方向において90度ずつ間隔をあけて交互に設けられている。
長溝凹部97aは、2つの充電コネクタ3A,3Bが隣接する方向と直交する方向、つまり上下方向に互いに対応させて一対に形成されている。短溝凹部97bは、2つの充電コネクタ3A,3Bが隣接する方向、つまり前後方向に互いに対応させて一対に形成されている。凸部99は、これら隣り合う長溝凹部97aと短溝凹部97bとの間に側面を共有して設けられている。この凸部99の頂面は、係合凸部89のカム面93と相補的な形状を有し、当該カム面93と正反対な方向に臨む平坦な傾斜面とされている。
− 充電口ユニットの動作 −
上記構成の充電口ユニット1では、図6に示すように、係合凸部89がコイルばね63による付勢力により、長溝凹部97aに挿入されて、その長溝凹部97aの底面に押し当てられた状態となる位置にあるときに、閉塞旋回子65aの蓋部67が充電用開口35A,35Bに対応する閉塞位置に配置されて、充電用開口35A,35Bが閉じる。このとき、表面パネル部11に設けられたシール部材39はコイルばね63による付勢力を以て蓋部67の表面に押し付けられるため、表面パネル部11のうち充電用開口35A,35Bの周縁部分と蓋部67との間の隙間はシール部材39により密閉される。それによって、充電用開口35A,35Bを閉じた状態では、充電コネクタ3A,3Bの接続口41への水の進入を防ぐことができる。
充電用開口35A,35Bが閉じた状態において、プッシュボタン33へのノック操作が行われると、プッシュボタン33を押し込んだときに、可動軸部51が車内側(図6に白抜き矢印で示す方向)に押されることで回転板部49が表面パネル部11から離間し、表面パネル部11と蓋部67との間にシール部材39を挟み込まない状態となる。また、係合凸部89が長溝凹部97aから抜けると共に、カム面75の傾斜面75aが固定軸部53のカム受け面77に押し付けられて回転方向Rdに横滑りし、係合凸部89のカム面93が小径筒部21のカム受け面95のうち凸部99の頂面に対応する位置に配置される。
そして、プッシュボタン33の押し込みが解除されたときに、係合凸部89のカム面93がコイルばね63の付勢力により、小径筒部21のカム受け面95のうち凸部99の頂面に押し付けられて回転方向Rdに横滑りし、図7に示すように、そのカム受け面95の隣りの短溝凹部97bに挿入されて、その短溝凹部97bの底面に押し当てられた状態となる。このとき、開放旋回子65bの外周部分は、蓋部67が閉塞位置にあるときほど表面パネル部11側に戻らないため、シール部材39から車内側に僅かに離間した位置に配置される。
こうして、プッシュボタン33のノック操作に応じて回転板部49が90度回転すると、開放旋回子65bの開放口69が充電用開口35A,35Bに対応した位置に配置される一方、閉塞旋回子65aの蓋部67が充電用開口35A,35Bから外れた開放位置に配置される。それにより、充電用開口35A,35Bが開いて、充電コネクタ3A,3Bの接続口41は、対応する開放口69を通じて充電用開口35A,35Bから外部に開放されるため、作業者がアクセスできるようになる。
充電用開口35A,35Bが開いた状態において、再びプッシュボタン33へのノック操作が行われると、プッシュボタン33を押し込んだときに、可動軸部51が車内側(図7に白抜き矢印で示す方向)に押されることで係合凸部89が短溝凹部97bから抜けると共にカム面75の傾斜面75aが固定軸部53のカム受け面77に押し付けられて回転方向Rdに横滑りし、係合凸部89のカム面93が小径筒部21のカム受け面95のうち凸部99の頂面に対応する位置に配置される。
そして、プッシュボタン33の押し込みが解除されると、係合凸部89のカム面93がコイルばね63の付勢力により小径筒部21のカム受け面95のうち凸部99の頂面に押し付けられて回転方向Rdに横滑りし、そのカム受け面95の隣りの長溝凹部97aに挿入されて、その長溝凹部97aの底面に押し当てられた状態となる。このとき、閉塞旋回子65aの外周部分は、蓋部67が開放位置にあるときよりも表面パネル部11側に戻るため、シール部材39に密着し、表面パネル部11との間にシール部材39を挟み込んで両部分11,65aの隙間をシール部材39で密閉する。
こうして、プッシュボタン33のノック操作に応じて回転板部49が90度回転すると、開放旋回子65bの開放口69が充電用開口35A,35Bから外れた位置に配置される一方、閉塞旋回子65aの蓋部67が充電用開口35A,35Bに対応する閉塞位置に配置される。そのことで、充電用開口35A,35Bが閉じて、充電コネクタ3A,3Bの接続口41は、蓋部67によって遮蔽されるため、外部からのアクセスができなくなる。
− 実施形態1の効果 −
この実施形態1に係る車両の充電口構造によると、充電コネクタ3A,3Bを収容するコネクタ収容部5の表面パネル部11に設けられた充電用開口35A,35Bをコネクタ収容部5内から蓋部67で開閉可能に閉塞する構成とし、充電用開口35A,35Bが蓋部67で閉塞された状態にあるときには、コネクタ収容部5の内側で表面パネル部11と蓋部67との隙間が充電用開口35A,35Bを囲むシール部材39で密閉されるようにしたから、充電コネクタ3A,3Bに接続口41を覆うキャップを別途取り付けなくても、当該接続口41への水の進入を防ぐ防水構造を実現することができる。
このような防水構造では、プッシュボタン33へのノック操作を行うことで、充電用開口35A,35Bが開けられて、充電コネクタ3A,3Bの接続口41にアクセス可能な状態とすることができるので、従来のようなキャップの取り外し作業が必要ない分、充電作業にかかる手間を少なくすることができる。また、充電口1001から外部に露出するキャップの存在を無くすことができるから、充電中において充電口1001をすっきり見せて充電口1001の見栄えを良くすることができる。
また、この実施形態1に係る車両の充電口構造によると、充電用開口35A,35Bを開く回転構造体43の回転動作において、表面パネル部11と蓋部67との間にシール部材39を挟み込まない状態とした後に回転板部49を回転させるようにしたから、充電用開口35A,35Bを開くときに、回転板部49の回転動作に伴ってシール部材39が閉塞旋回子65aや開放旋回子65bの表面を摺動しない。これにより、回転板部49をスムーズに回転させることができるので、プッシュボタン33へのノック操作に応じて充電用開口35A,35Bを速やかに開くことができる。
さらに、充電用開口35A,35Bを閉じる回転構造体43の回転動作において、回転板部49を蓋部67にシール部材39が接触しない位置で回転させてから表面パネル部11と蓋部67との間にシール部材39を挟み込むようにしたから、充電用開口35A,35Bを閉じるときにも、回転板部49の回転動作に伴ってシール部材39が閉塞旋回子65aや開放旋回子65bの表面を摺動しない。これにより、回転板部49をスムーズに回転させることができるので、プッシュボタン33へのノック操作に応じて充電用開口35A,35Bを速やかに閉じることができる。
しかも、充電用開口35A,35Bの開閉時にシール部材39が閉塞旋回子65aや開放旋回子65bの表面を摺動しないことにより、シール部材39の摩耗による傷みが防止されるので、シール部材39の防水性能が長期に亘って確保することができる。それによって、充電用開口35A,35Bの開閉動作を繰り返した後でも、表面パネル部11と蓋部67との隙間をシール部材39で好適に密閉することができる。
《実施形態2》
この実施形態2では、車両の充電口構造について、充電コネクタが収容されるコネクタ収容部に設けられた、充電コネクタの接続口を外部に臨ませる充電用開口を、その開口面に水平な回転軸心周りに回転する回転構造体に設けられた蓋部で開閉可能に構成された構造を例に挙げて説明する。
図8に、この実施形態2に係る車両の充電口構造を適用した充電口ユニット101及びその充電口ユニット101が取り付けられる車体1000の充電口1001周辺の断面図を示す。図9に、充電口ユニット101の斜視図を示す。図10に、充電口ユニット101の分解斜視図を示す。図11Aに、充電口ユニット101の接続面パネル部のスライドカバー181を閉じた状態の正面図を示す。図11Bに、充電口ユニット101の接続面パネル部175のスライドカバー181を開けた状態の正面図を示す。図12に、充電口ユニット101の外筒部123の斜視図を示す。図13に、外筒部123の内周面124の展開図を示す。図14に、充電口ユニット101の可動柱状部129の斜視図を示す。また、図15に、可動柱状部129の外周面の展開図を示す。
− 充電口ユニットの概略構成 −
充電口ユニット101は、図8に示すように、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの電力によって走行する電動車両の車体1000側部、例えばリヤフェンダ部に設けられた充電口1001の内部に搭載されている。
この充電口ユニット101は、図9及び図10にも示すように、車両に搭載される充電インレットとも呼ばれる充電コネクタ103と、充電コネクタ103を収容するコネクタ収容部105と、コネクタ収容部105内に回転可能に設けられた回転構造体107と、回転構造体107を回転させる回転機構109とを備える。なお、充電口ユニット101は、上記実施形態1のような充電リッドを備えていない。
− コネクタ収容部の構成 −
コネクタ収容部105は、2重ケース構造を有し、前後両側面が開放された略直方体形状の外側ケース111と、外側ケース111の内部に収容される、前後両側面が開放された略直方体形状の内側ケース113とを備える。
外側ケース111は、射出成形などによって成形される樹脂成形品であって、底面パネル部115と、底面パネル部115の上下両端縁から車外側へ延びる一対の側面パネル部117と、一対の側面パネル部117の間を車外側で覆う表面パネル部119とを有している。
底面パネル部115の中央部分には、円形の開口121が形成されていて、その開口121の周縁部分から車内側に延びる円筒状の外筒部123が一体に設けられている。外筒部123は、車載バッテリ1009に接続されると共に、充電口1001の開閉を電動で行うためのモータ125に接続されている。この外筒部123の内側には、回転柱状体127が回転可能に挿入されている。また、外筒部123の車内側の端部には、回転柱状体127の座面をなす裏蓋部材126がスナップフィットなどにより装着されている。
回転柱状体127は、車外側で回転軸心C2周りに回転可能な可動柱状部129と、車内側で外筒部123に固定された固定柱状部131とを備える。固定柱状部131は、外筒部123の内側に位置し、裏蓋部材126に据え付けられている。この固定柱状部131の外周面には、図示しないが、複数の規制凸部が周方向に間隔をあけて設けられている。これら規制凸部は、外筒部123の内周面に設けられた図示しない凹部に引っ掛けられて、固定柱状部131の回転を規制する。
可動柱状部129は、外筒部123に挿通されてコネクタ収容部105に支持されている。可動柱状部129の車外側の端部には、先端部の外周面にねじが切られたねじ留め部133が設けられている。ねじ留め部133は、内側ケース113の底面パネル部115に形成された開口121に挿通されており、内側ケース113の内部で底面パネル部115との間に環状の樹脂ベアリング137を挟んでナット135により留められている。
外側ケース111内には、付勢部材としてのコイルばね139がねじ留め部133に挿通されて収容されている。このコイルばね139は、可動柱状部129のうちねじ留め部133の外周部分と内側ケース113(後述する底面パネル部159)との間に介在していて、内側ケース113を外側ケース113の表面パネル部119側に常時付勢している。そのことで、可動柱状部129は、回転構造体107を車内側に向けて押し込むノック操作に応じて回転軸心に沿う方向に往復動可能となっている。コイルばね139と可動柱状部129との間と、コイルばね139と内側ケース113との間には、それぞれ環状の樹脂ベアリング141,143が挟まれている。
一対の側面パネル部117のうち片方の側面パネル部117には、モータ125が取り付けられるモータ取付部145が設けられている。モータ取付部145は、外側ケース111の内外を貫通する嵌入口147を有している。モータ125は、その嵌入口147に嵌め込まれて、出力軸149を外側ケース107の内方に向けた姿勢でモータ取付部145に取り付けられる。また、両側面パネル部117の車外側端縁に沿う部分には、外側方に張り出した中空の張出部151が設けられている。この張出部151の中空内部は、外側ケース111の内部空間に繋がっている。
表面パネル部119は、充電コネクタ103の車外側に位置しており、底面パネル部115よりも一回り大きなサイズに形成されている。この表面パネル部119の中央部分には、充電コネクタ103へのアクセスを可能にする円形の充電用開口153が形成されている。この充電用開口153は、充電口1001と同程度の径を有し、充電口1001に対応する位置に配置される。
表面パネル部119の外周縁部は、底面パネル部115よりも外側方に迫り出していて、ブラケット部155を構成している。ブラケット部155の四隅には、それぞれ留め孔157が形成されている。外側ケース111は、車体のうち充電口1001の周縁部分との間にシール部材202を挟んで当該充電口1001の周縁部分の裏側に固定された溶接ボルト1005を留め孔157に挿通し、その溶接ボルト1005にブラケット部155を挟んでナット1007を留めることにより、車体1000に取り付けられている。
内側ケース113は、射出成形などによって成形される樹脂成形品であって、底面パネル部159と、底面パネル部159の上下両端縁から車外側へ延びる一対の側面パネル部161と、これら一対の側面パネル部161の前後方向における両端部同士を当該内側ケース113の内部空間を跨いで上下方向に連結する一対の表面パネル部163とを有している。
底面パネル部159の中央部分には、外側ケース111の底面パネル部115の開口121に対応する円形の開口165が形成されている。各側面パネル部161の中央部分には、モータ125の出力軸149が挿通される挿通孔167と、挿通孔167周りに延びる円弧状のガイドスリット169とが形成されている。また、各側面パネル部161の車外側の端縁部分のうち一対の表面パネル部163の間に位置する部分には、車内側に凹むように切欠き171が形成されている。
− 回転構造体の構成 −
回転構造体107は、上下方向に延びる所定の回転軸心C1周りに回転可能に設けられている。この回転構造体107は、直方体ボックスの角部を切り取ったような形状を有しており、回転軸心C1周りで互いに異なる方向に臨む接続面パネル部173及び蓋面パネル部175と、これら接続面パネル部173と蓋面パネル部175との間の空間を上下両側で閉塞する一対の側面パネル部177とを備える。
接続面パネル部173には、充電コネクタ103が取り付けられている。充電コネクタ103は、外部給電設備の充電プラグが接続される接続口179を有し、その接続口179を接続面パネル部173が臨む方向に向けた姿勢で設置されている。そして、充電コネクタ103の接続口179は、スライドカバー181によって覆われている。スライドカバー181は、図11(A),(B)に示すように、円形のカバー本体183と、カバー本体183の周方向において互いに反対側に設けられた一対のストッパ185とを備える。
カバー本体183は、充電コネクタ103の接続口179に設けられたソケット187に相当する位置関係と数の開放孔189を有し、充電コネクタ103の接続口179にカバー本体183の中心を回転軸心として回転自在に取り付けられている。そして、スライドカバー181は、開放孔189が充電コネクタ103のソケット187から外れた図11(A)に示す閉塞位置と、開放孔189が当該ソケット187に対応する図11(B)に示す開放位置との間で回転するようになっている。
充電コネクタ103の接続口179は、スライドカバー181が開放位置にあるときにソケットを開放してアクセスできるようになり、スライドカバー181が閉塞位置にあるときにソケットを閉じてアクセスできないようになる。このスライドカバー181は、図示しないが、充電プラグと嵌合する構造を有しており、充電プラグをスライドカバー181に嵌合させた状態で回すことで、スライドカバー181を閉塞位置から開放位置に回転させることが可能になっている。
接続面パネル部173には、このスライドカバー181の開閉を補助する開閉補助機構191が設けられている。開閉補助機構191は、トーションばね193とそれを支持する支持構造によって構成されている。トーションばね193は、カバー本体183の外周部分に設けられた可動支持部195と、接続面パネル部173に設けられた固定支持部197との間に装着されている。具体的には、トーションばね193の一端部が可動支持部195に、トーションばね193の他端部が固定支持部197に、それぞれ揺動自在に取り付けられている。
このような開閉補助機構179では、補助する動作がスライドカバー181の回転方向における位置に応じて開き動作と閉じ動作とのいずれかに切り替わる。すなわち、スライドカバー181が所定の位置よりも閉じ側の位置にあるときは、トーションばね193の弾性力によってスライドカバー181が閉じる方向に付勢されて、スライドカバー181の閉じ動作が補助される。また、スライドカバー181が所定の位置よりも開き側の位置にあるときには、トーションばね193の弾性力によってスライドカバー181が開く方向に付勢されて、スライドカバー181の開き動作が補助される。
ストッパ185は、カバー本体183の径方向における外側に延びる板状片であって、スライドカバー181の回転に従い充電コネクタ3の接続口179周りを旋回するようになっている。スライドカバー181が閉じた位置にあるときには、ストッパ185の全体が接続面パネル部173に重なる。一方、スライドカバー181が開いた位置にあるときには、ストッパ185の先端側部分が、接続面パネル部173の外側にはみ出して、外側ケース111の張出部151の内側にスライド挿入される。そのことで、接続面パネル部173が充電コネクタ103への充電プラグの差込み時に、回転構造体107がストッパ185で張出部151の車内側の面に支持されるようになっている。
蓋面パネル部175には、図8〜図10に示すように、円柱状の閉塞凸部199が設けられている。閉塞凸部199は、充電用開口153及び充電口1001に比べて僅かに小さな径を有し、それら充電用開口153及び充電口1001の内側に配置可能なサイズで形成されている。蓋面パネル部175のうち閉塞凸部199及びその外周部分は、充電用開口153及び充電口1001をコネクタ収容部105内から閉塞する蓋部201を構成している。この蓋部201には、ゴム製のシール部材202が閉塞凸部199の外周に沿って環状に設けられている。
側面パネル部177の中程には、モータ125の出力軸149が挿通して連結される連結孔203が形成されている。さらに、側面パネル部177のうち連結孔203周りには、外側方に突出したガイドピン205が複数(図示する例では3つ)設けられている。回転構造体107は、それら複数のガイドピン205をガイドスリット169に嵌合させることにより内側ケース113に回転可能に支持されて、モータ125の駆動によって回転されるようになっている。
− 回転機構の構成 −
回転機構109は、接続面パネル部173又は蓋面パネル部175へのノック操作に応じて、回転構造体107を回転軸心C1周りに回転させることにより、その回転軸心C1周りに接続面パネル部173及び蓋面パネル部175を旋回移動させ、回転構造体107のうち充電用開口153に臨む面を接続面パネル部173と蓋面パネル部175とで切り換えるように構成されている。
具体的には、回転機構109は、上記モータ125と、モータ125の回転動作を切り換えるスイッチング機構206とによって構成されている。モータ125は、出力軸149を双方向に回転可能なモータであって、当該モータが備える図示しない一対の入力端子に入力される電圧の極性を反転させることで、出力軸149の回転方向が正転方向と逆転方向とで切り換えられるようになっている。このモータ125の各入力端子は、外筒部123に設けられた一対の出力端子207に配線209を介して接続されている。
一対の出力端子207は、図12に示すように、車内外方向における中程の位置で外筒部123の周方向に45度分の間隔をあけて配置されている。これら出力端子207は、金属製の板材からなる金具であって、L字状に折り曲げられた形状を有し、一方の面部分を外筒部123の内周面に沿わせ、他方の面部分を外筒部123の外周壁を貫通するスリット211から外部に突出させた状態で外筒部123に取り付けられている。外筒部123にはさらに、一対の入力端子213が設けられている。
一対の入力端子213は、車内外方向に所定の間隔をあけて配置されている。これら入力端子213は、出力端子207と同じく金属製の板材からなる金具であって、L字状に折り曲げられた形状を有し、一方の面部分を外筒部123の内周面に沿わせ、他方の面部分を外筒部123の外周壁を貫通するスリット211から外部に突出させた状態で外筒部123に取り付けられている。一方の入力端子213は、車載バッテリ1009の正極端子1011に、他方の入力端子213は車載バッテリの負極端子1013に、それぞれ配線215を介して接続されている。
スイッチング機構206は、外筒部123と回転柱状体127とに設けられた、ノック式ボールペンなどに用いられるようなカム式回転機構219と、可動柱状部129の外周面に設けられた切換え配線221と、上記入力端子213及び出力端子207とによって構成される。
カム式回転機構219は、回転構造体107へのノック操作に応じて可動柱状部129を45度ずつ回転させるように構成されている。具体的には、カム式回転機構219は、図10に示すように、可動柱状部129と固定柱状部131との突き合わせ部分に設けられた第1カム機構223と、外筒部123の内周面と可動柱状部129の外周面とに設けられた第2カム機構225との組合せによって構成されている。
第1カム機構223は、可動柱状部129の突き合わせ面に設けられたカム面227と、固定柱状部131の突き合わせ面に設けられたカム受け面229と、これら可動柱状部129と固定柱状部131とを相対的に回転可能に嵌合する嵌合構造とによって構成されている。
可動柱状部129の突き合わせ面の中央部分には、回転軸心に沿って内方に凹んだ図示しない円形の嵌合凹部が設けられている。カム面227は、この嵌合凹部の開口周縁と当該可動柱状部129の突き合わせ面の外周縁との間に設けられており、可動柱状部129の周方向に沿って鋸刃状をなし、交互に配置された8つの山部231と谷部233からなる。山部231は、回転軸心に対して傾斜した、互いに離反する方向に臨む平坦な傾斜面227a,227bによって形成されている。谷部233は、隣り合う山部231において互いの間に臨む傾斜面227a,227bによって形成されている。
固定柱状部131の突き合わせ面の中央部分には、円柱状の嵌合凸部235が設けられている。嵌合凸部235は、嵌合凹部に回転自在に嵌合される。この嵌合凸部235の外周で当該固定柱状部131の突き合わせ面の周縁部分には、その周方向に45度ずつピッチをあけて8つの突出部237が設けられている。カム受け面229は、これら各突出部237の突出端面によって構成されており、カム面227のうち一方側に臨む傾斜面227bと相補的な形状を有し、当該傾斜面227bと正反対な方向に臨む平坦な傾斜面とされている。
第2カム機構225は、可動柱状部129の外周面130に設けられた係合凸部239と、外筒部123の内周面124に形成された図12及び図13に示す係合溝部241と、これら可動柱状部129と外筒部123とを相対的に回転可能に嵌合する嵌合構造とによって構成されている。
係合凸部239は、可動柱状部129の回転軸心に沿う方向における中程に形成されており、外筒部123の内側に配置される。この係合凸部239は、回転軸心に沿って延びる細長い凸条片であって、車外側の端面にカム面243を有する。このカム面243は、固定柱状部のカム受け面229と逆方向に傾斜した平坦な傾斜面とされている。
係合溝部241は、係合凸部239を受け入れるようになっており、車内側に臨むカム受け面245を有する。カム受け面245は、外筒部123の周方向に沿って櫛歯状に形成されており、交互に配置された8つの凹部247及び凸部249からなる。凹部247は、回転軸心に沿って延びる縦溝状に形成されている。8つの凹部247は、溝長さが相対的に長い2つの長溝凹部247aと、溝長さが相対的に短い6つの短溝凹部247bとである。
2つの長溝凹部247aは、外筒部123の周方向において互いに反対側に設けられている。6つの短溝凹部247bは、外筒部123の周方向において2つの長溝凹部247aの間に3つずつに分けて等間隔で設けられている。凸部249は、これら隣り合う凹部247の間に側面を共有して設けられている。この凸部249の頂面は、係合凸部239のカム面243と相補的な形状を有し、当該カム面243と正反対な方向に臨む平坦な傾斜面とされている。
このようなカム式回転機構219では、回転構造体107へのノック操作が行われると、可動柱状部129が車内側に押し込まれることで、係合凸部239が係合溝部241の凹部247から抜けると共に、第1カム機構223をなす可動柱状部129のカム面243が固定柱状部131のカム受け面229に押し付けられて回転方向に横滑りし、係合凸部239のカム面243が係合溝部241の凸部249の頂面に対応する位置に配置される。
そして、回転構造体107の押し込みが解除されたときに、係合凸部239のカム面243がコイルばね139の付勢力により、外筒部123のカム受け面245のうち凸部249の頂面に押し付けられて回転方向に横滑りし、そのカム受け面245の隣りの凹部247に挿入されて、その凹部247の底面に押し当てられた状態となる。このようにして、回転構造体107がノック操作される度に可動柱状部129が45度回転される。
切換え配線221は、一方の入力端子213を介して車載バッテリ1009の正極端子1011に接続された正極配線251と、他方の入力端子213を介して車載バッテリ1009の負極端子1013に接続された負極配線253とによって構成される。これら正極配線251及び負極配線253は、いずれも金属箔からなり、可動柱状部129の外周面に設けられた溝に嵌め込まれていて、回転軸心に沿う方向において互いに離間している。正極配線251及び負極配線253のうち一方の配線は、係合凸部239よりも車外側に配置される一方、他方の配線は、係合凸部239よりも車内側に配置されている。
正極配線251は、可動柱状部129の周方向に環状に延びる正極幹線部255と、正極幹線部255から負極配線253側に延びる4本の正極支線部257とを有する。正極幹線部255は、入力端子213に周方向における何処かで接続されている。4本の正極支線部257は、可動柱状部129の周方向において90度のピッチで等間隔に設けられている。
負極配線253は、可動柱状部129の周方向に環状に延びる負極幹線部259と、負極幹線部259から正極配線251側に延びる2本の負極支線部261とを有する。負極幹線部259は、入力端子213に周方向における何処かで接続されている。2本の負極支線部261は、可動柱状部129の周方向において互いに反対側に設けられており、隣り合う正極支線部257の中間に位置している。
正極支線部257及び負極支線部261は、出力端子207との接続が可能なように、可動柱状部129の車内外方向への移動を考慮してマージンを取った長さに形成されている。正極支線部257は、出力端子207に対応する位置(図15に二点鎖線で対応位置の一例を示す)を経て負極幹線部259の付近にまで延びている。また、負極支線部261は、出力端子207に対応する位置を経て正極幹線部255の付近にまで延びている。
このようなスイッチング機構206では、カム式回転機構219の作動により可動柱状部129が回転すると、一対の出力端子207と正極支線部257及び負極支線部261との接続状態が、一方の出力端子207が正極支線部257に接続され且つ他方の出力端子207が負極支線部261に接続される正転状態と、一対の出力端子207と正極支線部257及び負極支線部261とが正転状態と逆に接続される逆転状態と、一対の出力端子207のうちいずれか一方の出力端子207が正極支線部257にも負極支線部261にも接続されない停止状態とで切り換えられる。
可動柱状部129の外筒部123に対する回転方向の位置は、充電口1001が閉じられた状態で、一対の出力端子207のうち可動柱状部129の回転方向における前側に位置する一方の出力端子207が、負極支線部261を挟まずに隣り合う一対の正極支線部257のうち可動柱状部129の回転方向における前側の正極支線部257に接続され、且つ、他方の出力端子207が、当該一対の正極支線部257の間に位置し、一対の出力端子207の接続が停止状態となる位置(一対の出力端子207が図15に二点鎖線で示す箇所に対応する位置)に設定される。
− 充電口ユニットの動作 −
上記構成の充電口ユニット101では、図8に示すように、回転構造体107のうち充電用開口153に臨む面が蓋面パネル部175とされているときには、係合凸部239がコイルばね139の付勢力により長溝凹部247aに挿入されてその長溝凹部247aの底面に押し当てられており、充電用開口153及び充電口1001の内側に閉塞凸部199が配置して充電口1001が蓋部201で閉じられた状態となっている。
このように充電口1001が蓋部201で閉じられた状態では、シール部材202がコイルばね139による付勢力を以て外側ケース111の表面パネル部119に押し付けられるため、当該表面パネル部119のうち充電用開口153の周縁部分と蓋部201との隙間はシール部材202により密閉される。それによって、充電用開口153を閉じた状態では、充電コネクタ103の接続口179への水の進入を防ぐことができる。
電動車両に搭載された駆動用バッテリへの充電を行う場合には、図16(A)に示すように、車外に露出した閉塞凸部199(蓋部201)に車内側(白抜き矢印で示す方向)へ押し込むノック操作を行う。充電用開口153が閉じた状態において、蓋部201へのノック操作が行われると、可動柱状部129が回転することにより、係合凸部239が長溝凹部247aからその隣りの短溝凹部247bに移動するため、回転構造体107が内側ケース113ごと車内側に移動する。
このとき、係合凸部239が長溝凹部247aに挿入されるときに比べて車外側への戻り距離が短いので、蓋面パネル部175が外側ケース111の表面パネル部119から離間し、当該表面パネル部119と蓋部201との間にシール部材202が挟み込まれず、閉塞凸部199全体が外側ケース111内に入り込んだ回転準備状態となる。また、一対の出力端子207の接続は停止状態のままとされるため、回転構造体107は回転駆動されない。
この回転準備状態において、図16(B)に示すように、蓋部201に車内側(白抜き矢印で示す方向)へ押し込むノック操作がもう一度行われると、可動柱状部129が表面パネル部119と干渉しない位置で回転し、係合凸部239が短溝凹部247bからその隣りの短溝凹部247bに移動するため、回転構造体107が閉塞凸部199を含めて外側ケース111に収められた位置に維持される。
このとき、一対の出力端子207の接続は正転状態に切り換えられるので、図16(C)に示すように、モータ125の作動により回転構造体107が正転方向(矢印で示す方向)に回転されて、回転構造体107のうち充電用開口153に臨む面が蓋面パネル部175から接続面パネル部173に切り換えられる。それによって、図16(D)に示すように、充電コネクタ103が接続口179を充電用開口153に向けた姿勢とされて、スライドカバー181を開けることにより充電コネクタ103にアクセスすることができるようになる。
駆動用バッテリへの充電を行った後において、図17(A)に示すように、車外に露出したスライドカバー181(接続面パネル部173)に車内側(白抜き矢印で示す方向)へ押し込むノック操作を行うと、可動柱状部129が回転することにより、係合凸部239が短溝凹部247bからその隣りの短溝凹部247bに移動するため、回転構造体107が閉塞凸部199を含めて外側ケース111に収められた位置に維持される。
このとき、一対の出力端子207の接続は逆転状態に切り換えられるので、図17(B)に示すように、モータ125の作動により回転構造体107が逆転方向(矢印で示す方向)に回転されて、回転構造体107のうち充電用開口153に臨む面が接続面パネル部173から蓋面パネル部175に切り換えられる。それによって、図17(C)に示すように、閉塞凸部199が充電用開口153に対応した位置に配置された閉塞準備状態となる。
この閉塞準備状態において、図17(D)に示すように、車外に露出した閉塞凸部199(蓋部201)を車内側(白抜き矢印で示す方向)へ押し込むノック操作がもう一度行われると、可動柱状部129が表面パネル部119と干渉しない位置で回転し、係合凸部239が短溝凹部247bからその隣りの長溝凹部247aに移動するため、回転構造体107が内側ケース113ごと車外側に移動する。
このとき、係合凸部239が短溝凹部247bに位置するときに比べて可動柱状部129の車外側への戻り距離が長いので、蓋面パネル部175が外側ケース111の表面パネル部119に接近し、閉塞凸部199が充電用開口153及び充電口1001の内側に挿入されると共に、当該表面パネル部119と蓋部201との間にシール部材202が挟み込まれた状態となる。また、一対の出力端子207の接続は停止状態に切り換えられるので、回転構造体107は回転駆動されない。こうして、充電口1001が蓋部201で閉じられる。
− 実施形態2の効果 −
この実施形態2に係る車両の充電口構造によると、充電コネクタ103を収容するコネクタ収容部105の表面パネル部119に設けられた充電用開口153をコネクタ収容部105内から蓋部201で開閉可能に閉塞する構成とし、充電用開口153が蓋部201で閉塞された状態にあるときには、コネクタ収容部105の内側で表面パネル部119と蓋部201との隙間が充電用開口153を囲むシール部材202で密閉されるようにしたから、充電コネクタ103に接続口179を覆うキャップを別途取り付けなくても、当該接続口179への水の進入を防ぐ防水構造を実現することができる。
このような防水構造では、回転構造体107(閉塞凸部199)へのノック操作を行うことで、充電用開口153が開けられて、充電コネクタ103の接続口179にアクセス可能な状態とすることができるので、従来のようなキャップの取り外し作業が必要ない分、充電作業にかかる手間を少なくすることができる。また、充電口1001から外部に見っともなく露出するキャップの存在を無くすことができるから、充電中において充電口1001をすっきり見せて充電口1001の見栄えを良くすることができる。
また、この実施形態2に係る車両の充電口構造によると、充電用開口153を開く回転構造体107の回転動作において、蓋面パネル部175を表面パネル部119からコネクタ収容部105の内方に向けて表面パネル部119との間にシール部材202を挟み込まない位置に離間させてから、表面パネル部119と干渉しない位置で回転構造体107を回転させるようにしたから、充電用開口153を閉じた状態では、表面パネル部119と蓋部201との隙間をシール部材202でしっかりと密閉するが、充電用開口153を開くときには、表面パネル部119との干渉を避けて回転構造体107をスムーズに回転させることができ、回転構造体107へのノック操作に応じて充電用開口153を速やかに開けることができる。
さらに、この実施形態2に係る車両の充電口構造によると、充電用開口153を閉じる回転構造体107の回転動作において、表面パネル部119と干渉しない位置で回転構造体107を回転させてから、表面パネル部119と蓋部201との間にシール部材202を挟み込むようにしたから、充電用開口153を閉じるときには、表面パネル部119との干渉を避けて回転構造体107をスムーズに回転させることができ、回転構造体107へのノック操作に応じて充電用開口153を速やかに閉じることができるが、充電用開口153を閉じた状態では、表面パネル部119と蓋部201との間をシール部材202でしっかりと密閉することができる。
以上のように、本開示の技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本開示の技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
図18及び図19に、実施形態1の変形例に係る回転構造体43の回転板部49の平面図を示す。上記実施形態1では、回転板部49が回転軸部47周りに配置されたヘラ状をなす4つの旋回子65a,65bによって構成されているとしたが、これに限らない。
例えば、回転板部49は、図18に示すように、3つの蓋部301を形成する部分と、開放口303が形成された1つの開放部305を形成する部分とが回転軸部47周りに一体に繋げられた形態とされていてもよい。このような形態によれば、2つある充電用開口35A,35Bを、プッシュボタン33へのノック操作による回転構造体43の回転動作を以て、両方とも閉じた状態を挟んで片方ずつ順次開けることができる。
また、回転板部49は、図19に示すように、4つの蓋部301を形成する部分と、開放口303が形成された2つの開放部305を形成する部分とが回転軸部47周りに一体に繋げられ、2つの開放部305が1つの蓋部301を挟む位置に配置された形態とされていてもよい。このような構成によれば、2つある充電用開口35A,35Bを、プッシュボタン33へのノック操作による回転構造体43の回転動作を以て、両方とも閉じた状態から片方ずつ連続して開けることができる。
また、上記実施形態1では、シール部材39が表面パネル部11の裏面に設けられているとしたが、これに限らない。シール部材39は、回転板部49の蓋部67に対し、当該蓋部が閉塞位置にあるときに充電用開口35A,35Bの周縁部分に沿って配置されるように設けられていてもよい。
また、上記実施形態2では、シール部材202が蓋部201に設けられているとしたが、これに限らない。シール部材202は、外側ケース111の表面パネル部119の裏面のうち充電用開口153の周縁部分に設けられていてもよい。
また、上記実施形態2では、充電口ユニット101が充電口1001を閉じる充電リッドを備えていない形態を例に挙げて説明したが、これに限らない。当該充電口ユニット101は、充電口1001を閉じる充電リッドを備えていてもよい。
以上説明したように、本開示の技術は、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの電動車両に搭載されるバッテリを充電する際に用いられる充電コネクタを備えた車両の充電口構造について有用である。
1…充電口ユニット、3A,3B,103 充電コネクタ、4…ケーブル、
5,105…コネクタ収容部、7…充電リッド、9…インレットボックス、
11,119…表面パネル部、13…底面パネル部、15…周面パネル部、
17…支持筒部、19…大径筒部、21…小径筒部、23…挿通孔、25…係止孔、
27…ブラケット部、28…留め孔、29…ヒンジ収容凹部、31…ヒンジ軸、
33…プッシュボタン、35A,35B,153…充電用開口、
37…スナップフィット片、39,202,1003…シール部材、
41,179…接続口、42,133…ねじ留め部、43,107…回転構造体、
44,1007…ナット、45,109…回転機構、47…回転軸部、
49…回転板部、51…可動軸部、53…固定軸部、55…キャップ、
57…フランジ部、59…規制凸部、61,126…裏蓋部材、62,167…挿通孔、
63,139…コイルばね(付勢部材)、65a…閉塞旋回子、65b…開放旋回子、
67,201,301…蓋部、69,303…開放口、71,223…第1カム機構、
73,225…第2カム機構、75,227…カム面、75a,75b…傾斜面、
77…カム受け面、79…嵌合凹部、81,231…山部、83,233…谷部、
85,235…嵌合凸部、87,237…突出部、89,239…係合凸部、
91,241…係合溝部、93,243…カム面、
95,229,245…カム受け面、97,247…凹部、
97a,247a…長溝凹部、97b,247b…短溝凹部、99,249…凸部、
111…外側ケース、113…内側ケース、115,159…底面パネル部、
117,161,177…側面パネル部、119,163…表面パネル部、
121,165…開口、123…外筒部、124…内周面、125…モータ、
127…回転柱状体、129…可動柱状部、130…外周面、131…固定柱状部、
135,1007…ナット、
137,141,143…樹脂ベアリング、145…モータ取付部、147…嵌入口、
149…出力軸、151…張出部、153…充電用開口、155…ブラケット部、
157…留め孔、169…ガイドスリット、173…接続面パネル部、
175…蓋面パネル部、179…開閉補助機構、181…スライドカバー、
183…カバー本体、185…ストッパ、187…ソケット、189…開放孔、
191…開閉補助機構、195…可動支持部、197…固定支持部、
199…閉塞凸部、203…連結孔、205…ガイドピン、
206…スイッチング機構、207…出力端子、209,215,221…配線、
211…スリット、213…入力端子、219…カム式回転機構、
227a,227b…傾斜面、251…正極配線、253…負極配線、
255…正極幹線部、257…正極支線部、259…負極幹線部、
261…負極支線部、305…開放部、1000…車体、1001…充電口、
1005…溶接ボルト、1009…車載バッテリ、1011…正極端子、
1013…負極端子

Claims (7)

  1. 車両に搭載される充電コネクタ(3A,3B,103)と、
    前記充電コネクタ(3A,3B)を収容するコネクタ収容部(5,105)とを備え、
    前記コネクタ収容部(5,105)が、前記充電コネクタ(3A,3B,103)の車外側に位置する表面パネル部(11,119)を有し、
    前記表面パネル部(11,119)に、前記充電コネクタ(3A,3B,103)の接続口(41,179)を外部に臨ませる充電用開口(35A,35B,153)が設けられ、
    前記充電用開口(35A,35B,153)を開閉可能に構成された車両の充電口構造であって、
    前記コネクタ収容部(5,105)内に回転可能に設けられた回転構造体(43,107)と、
    前記回転構造体(43,107)を所定の回転軸心(C1)周りに回転させる回転機構(45,109)と、
    前記回転構造体(43,107)を前記充電用開口(35A,35B,153)側に向けて付勢する付勢部材(63,139)と、
    前記コネクタ収容部(5,105)内で前記充電用開口(35A,35B,153)の周縁部分に沿って配置されるシール部材(39,202)とを備え、
    前記回転構造体(43,107)は、前記充電用開口(35A,35B,153)を前記コネクタ収容部(5,105)内から閉塞する蓋部(67,201)を有しており、
    前記蓋部(67,201)は、前記回転構造体(43,107)の回転動作により、前記充電用開口(35A,35B,153)に対応する閉塞位置と、前記充電用開口(35A,35B,153)に対応しない開放位置とに移動し、
    前記シール部材(39,202)は、前記表面パネル部(11,119)及び前記蓋部(67,201)のうちいずれか一方に設けられ、前記蓋部(67,201)が前記閉塞位置にあるときに、前記付勢部材(63,139)による付勢力を以て前記表面パネル部(11,119)と前記蓋部(67,201)とに挟み込まれてそれら両部分(11,119,67,201)の隙間を密閉する
    ことを特徴とする車両の充電口構造。
  2. 請求項1に記載された車両の充電口構造において、
    前記コネクタ収容部(5)は、前記表面パネル部(11)と対向する底面パネル部(13)を有し、
    前記充電コネクタ(3A,3B)は、前記接続口(41)を前記充電用開口(35A,35B)に向けた姿勢で前記底面パネル部(13)に設置され、
    前記回転構造体(43)は、前記充電用開口(35A,35B)の開口中心線(C2)に中心軸を沿わせて配置された回転軸部(47)と、該回転軸部(47)の前記充電用開口(35A,35B)側で前記回転軸部(47)の外周へ延びる回転板部(49)とを有し、
    前記回転軸部(47)は、前記底面パネル部(13)に対し中心軸を前記所定の回転軸心(C1)として回転可能に支持され、
    前記回転板部(49)は、前記充電用開口(35A,35B)と前記接続口(41)との間に対応する位置に設けられて前記回転軸部(47)と回転軸心(C1)を共にして一体に回転し、前記充電用開口(35A,35B)と前記接続口(41)との間を通過する軌跡を描いて旋回する部分で前記蓋部(67)を構成しており、
    前記回転機構(45)は、前記回転軸部(47)を回転させることによって、該回転軸部(47)周りに前記蓋部(67)を旋回移動させ、該蓋部(67)の配置を前記閉塞位置と前記開放位置とで切り換えるように構成されている
    ことを特徴とする車両の充電口構造。
  3. 請求項2に記載された車両の充電口構造において、
    前記回転機構(45)は、前記蓋部(67)を閉塞位置から前記開放位置へ移動させる回転動作では、前記回転板部(49)を前記表面パネル部(11)から離間させることにより前記表面パネル部(11)と前記蓋部(67)との間に前記シール部材(39)を挟み込まない状態とした後に、前記回転軸部(47)を回転させるように構成されている
    ことを特徴とする車両の充電口構造。
  4. 請求項2又は3に記載された車両の充電口構造において、
    前記回転機構(45)は、前記蓋部(67)を前記開放位置から前記閉塞位置へ移動させる回転動作では、前記表面パネル部(11)及び前記蓋部(67)のうち一方の部分に設けられた前記シール部材(39)が他方の部分から離間した位置で、前記回転軸部(47)を回転させて前記蓋部(67)を前記充電用開口(35A,35B)に対応させた状態とした後に、前記回転板部(49)を前記表面パネル部(11)に接近させることにより前記表面パネル部(11)と前記蓋部(67)との間に前記シール部材(39)を挟み込むように構成されている
    ことを特徴とする車両の充電口構造。
  5. 請求項1に記載された車両の充電口構造において、
    前記回転構造体(107)は、前記所定の回転軸心(C1)周りで互いに異なる方向に臨む、前記充電コネクタ(103)が前記接続口(179)を外方に向けて設けられた接続面パネル部(173)と、前記蓋部(201)を構成する蓋面パネル部(175)とを備え、前記所定の回転軸心(C1)を前記充電用開口(153)の開口面に沿わせた姿勢で前記コネクタ収容部(105)に回転自在に支持され、
    前記回転機構(109)は、前記所定の回転軸心(C2)周りに前記回転構造体(107)を回転させることにより、該回転構造体(107)のうち前記充電用開口(153)に臨む面を前記接続面パネル部(173)と前記蓋面パネル部(175)とで切り換えるように構成されている
    ことを特徴とする車両の充電口構造。
  6. 請求項5に記載された車両の充電口構造において、
    前記回転機構(109)は、前記回転構造体(107)のうち前記充電用開口(153)に臨む面を前記蓋面パネル部(175)から前記接続面パネル部(173)に切り換える回転動作では、前記蓋面パネル部(175)を前記表面パネル部(119)から離間させることにより前記表面パネル部(119)と前記蓋部(201)との間に前記シール部材(202)を挟み込まない状態とした後に、前記表面パネル部(119)と干渉しない位置で前記回転構造体(107)を回転させるように構成されている
    ことを特徴とする車両の充電口構造。
  7. 請求項5又は6に記載された車両の充電口構造において、
    前記回転機構(109)は、前記回転構造体(107)のうち前記充電用開口(153)に臨む面を前記接続面パネル部(173)から前記蓋面パネル部(175)に切り換える回転動作では、前記表面パネル部(119)及び前記蓋部(201)のうち一方の部分に設けられた前記シール部材(202)が他方の部分から離間した、前記表面パネル部(119)と干渉しない位置で、前記回転構造体(107)を回転させて前記蓋面パネル部(175)を前記充電用開口(153)に対応させた状態とした後に、前記蓋面パネル部(175)を前記表面パネル部(119)に接近させることにより前記表面パネル部(119)と前記蓋部(201)との間に前記シール部材(202)を挟み込むように構成されている
    ことを特徴とする車両の充電口構造。
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