JP2018151618A - 表示装置製造用フォトマスク、及び表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置製造用フォトマスク、及び表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被転写体上に微細なホールパターンを安定して形成することができる表示装置製造用フォトマスクを提供する。【解決手段】透明基板上に転写用パターンをもつ、表示装置製造用フォトマスクであって、転写用パターンは、四角形の透光部からなる主パターン、主パターンの周辺に配置された、位相シフト部からなる補助パターン、及びそれ領域に形成された低透光部を含み、主パターンの周辺において主パターンを囲む、所定幅の正八角形帯を定義するとき、補助パターンは正八角形帯の少なくとも一部を構成し、転写用パターンが含む複数の主パターンの1つを第1主パターンとし、第1主パターンと異なる第2主パターンが第1主パターンに接近した位置に配置されてなり、第1主パターンを囲む正八角形帯を構成する八区画のうち、第2主パターン側に面する少なくとも一区画に欠落のある補助パターンが、第1主パターンの周辺に配置されてなる。【選択図】図7

Description

本発明は、電子デバイスを製造するためのフォトマスクであって、特に表示装置(フラットパネルディスプレイ、FPD)を製造する際に用いて好適なフォトマスクに関する。
特許文献1には、表示装置製造用マスクの露光環境に適合し、微細なパターンが安定して転写できるフォトマスクが記載されている。
また、特許文献2には、半導体集積回路装置の製造に用いられる微細パターン形成用のフォトマスクに関し、孤立パターンと密集パターンを同時に微細化するための方法が記載されている。
特開2016−024264号公報 特開2006−338057号公報
液晶表示装置(liquid crystal display)やEL(Organic ElectroLuminescence)表示装置などを含む表示装置においては、より明るく、かつ省電力であるとともに、高精細、高速表示、広視野角といった表示性能の向上が望まれている。
例えば、上記表示装置に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、「TFT」)で言えば、TFTを構成する複数のパターンのうち、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールが、確実に上層及び下層のパターンを接続させる作用をもたなければ正しい動作が保証されない。その一方、例えば液晶表示装置の開口率を極力大きくして、明るく、省電力の表示装置とするためには、コンタクトホールの径が十分に小さいことが求められるなど、表示装置の高密度化の要求に伴い、ホールパターンの径も微細化(例えば3μm未満)が望まれている。例えば、径が0.8μm以上2.5μm以下、更には、径が2.0μm以下のホールパターンが必要となり、具体的には0.8〜1.8μmの径をもつパターンの形成も望まれると考えられる。
ところで、表示装置に比べて、集積度が高く、パターンの微細化が顕著に進んだ半導体装置(LSI)製造用フォトマスクの分野では、高い解像性を得るために、露光装置には高い開口数NA(例えば0.2以上)の光学系を適用し、露光光の短波長化がすすめられた経緯がある。その結果、この分野では、KrFやArFのエキシマレーザー(それぞれ、248nm、193nmの単一波長)が多用されるようになった。
その一方、表示装置製造用のリソグラフィ分野では、解像性向上のために、上記のような手法が適用されることは、一般的ではない。例えばこの分野で用いられる露光装置がもつ光学系のNA(開口数)は、0.08〜0.12程度であり、今後を展望しても、0.20以下、例えば0.08〜0.15程度が適用される環境にある。また、露光光源もi線、h線、又はg線が多用され、主にこれらを含んだブロード波長光源を使用することで、大面積を照射するための光量を得て、生産効率やコストを重視する傾向が強い。
また、表示装置の製造においても、上記のようにパターンの微細化要請が高くなっている。ここで、半導体装置製造用の技術を、表示装置の製造にそのまま適用することには、いくつかの問題がある。例えば、高NA(開口数)をもつ高解像度の露光装置への転換には、大きな投資が必要になり、表示装置の価格との整合性が得られない。また、露光波長の変更(ArFエキシマレーザーのような短波長を、単一波長で用いる)については、大面積をもつ表示装置に適用すれば、生産効率が低下するほか、やはり相当の投資を必要とする点で不都合である。つまり、従来にないパターンの微細化を追求する一方、既存のメリットであるコストや効率を失うことはできないという点が、表示装置製造用フォトマスクの問題点となっている。
本発明者は、透光部からなる主パターンと、その近傍に配置された、所定波長の光を位相シフトする位相シフト部からなる補助パターンと、それら以外の領域に形成された低透光部をもつフォトマスクを提案している(特許文献1)。このフォトマスクは、表示パネル基板などの被転写体上に、安定して微細な孤立ホールを形成する際に有利に用いることができる。
一方、表示装置の構成がより複雑になるに従って転写用パターンのデザインも複雑になり、特許文献1記載のフォトマスクを用いても十分に解消できない新たな課題が、本発明者によって見出された。例えば、被転写体上に複数のホールパターンを互いに所定の近い距離をもって配置して密集パターンを形成しようとする場合、フォトマスク上の転写用パターンにおいては、各々の主パターンがもつ補助パターン同士が接近する。この場合、本来転写を目的としない補助パターンの透過光が、被転写体上でレジスト厚を損失させ、目的とする転写像の形成を妨げることとなるリスクが生じる。
ここで密集パターンとは、被転写体上においては、2以上のホールパターンが接近して配置されたパターンをいい、このため、フォトマスク上においては、2以上の主パターンが接近して配置されたパターンをいう。接近して配置されたパターンとは、露光環境下で、フォトマスク上のホール形成用パターンが相互に光学的な影響を及ぼす程度の距離にあるパターンをいう。本願では、主パターン同士が接近した位置にある場合のほか、主パターンに付随する補助パターン同士が接近した位置にある場合を含め、接近して配置されたパターンという場合がある。
特許文献2には、輪帯照明を用いた縮小投影露光システムで露光し、半導体集積回路装置の製造に用いるフォトマスクが記載されている。このなかで、開口部を囲む輪郭シフターを有するパターンにおいては、隣り合うパターンのそれぞれと対応する輪郭シフター同士の間隔が小さくなる場合、該各輪郭シフター同士を結合することによって1つの位相シフターとすることが記載されている。具体的には、例えば図15に示すように、開口パターン721、722、723の周囲をそれぞれ、4つの輪郭シフター711、712、713で囲む場合であって、開口パターン722と開口パターン723の間隔が小さい場合、輪郭シフター714は、開口パターン722と開口パターン723の両方に共有される輪郭シフターとなっている。そして、特許文献2記載のフォトマスクは、孤立スペースパターンと孤立ラインパターン又は密集パターンとを同時に微細化できて有用であるとしている。
但し、本発明者の検討によると、表示装置製造用フォトマスクにおいて、特許文献2に記載の手法を用いると、必ずしも有用でないことが見出された。
そこで本発明は、表示装置を製造する場合に、被転写体上に微細なホールパターンを安定して形成することができる表示装置製造用フォトマスクを提供することを目的とする。
(第1の態様)
本発明の第1の態様は、
透明基板上に転写用パターンをもつ、表示装置製造用フォトマスクであって、
前記転写用パターンは、
四角形の透光部からなる主パターン、
前記主パターンの周辺に配置された、位相シフト部からなる補助パターン、及び
前記主パターンと前記補助パターン以外の領域に形成された低透光部を含み、
前記主パターンの周辺において前記主パターンを囲む、所定幅の正八角形帯を定義するとき、前記補助パターンは前記正八角形帯の少なくとも一部を構成し、
前記転写用パターンが含む複数の前記主パターンの1つを第1主パターンとするとき、前記第1主パターンと異なる第2主パターンが前記第1主パターンに接近した位置に配置され、
前記第1主パターンを囲む前記正八角形帯を構成する八区画のうち、前記第2主パターン側に面する一区画に欠落のある補助パターンが、前記第1主パターンの周辺に配置されることを特徴とする、表示装置製造用フォトマスクである。
(第2の態様)
本発明の第2の態様は、
前記主パターンの径をW1とするとき、前記転写用パターンは、被転写体上に、前記主パターンの転写像として径W2(但しW1≧W2)のホールパターンを形成するものであることを特徴とする、上記第1の態様に記載の表示装置製造用フォトマスクである。
(第3の態様)
本発明の第3の態様は、
前記第1主パターンと前記第2主パターンの配列方向をX方向とするとき、前記第1主パターンのX方向の寸法は、前記X方向と垂直なY方向の寸法より小さいことを特徴とする、上記第1又は第2の態様に記載の表示装置製造用フォトマスクである。
(第4の態様)
本発明の第4の態様は、
前記転写用パターンは、3以上の前記主パターンが、X方向、前記X方向と垂直なY方向、又は前記X方向及び前記Y方向に規則的に配列した密集パターンを含み、前記密集パターンを構成する主パターンのそれぞれが、前記八区画のうち、他の主パターン側に面する少なくとも一区画を欠落した前記補助パターンを有することを特徴とする、上記第1〜第3の態様のいずれか1つに記載の表示装置製造用フォトマスクである。
(第5の態様)
本発明の第5の態様は、
前記位相シフト部は、前記透明基板上に、露光光の代表波長に対する透過率が20〜80%であるとともに、前記露光光の位相を略180度シフトする位相シフト膜が形成されてなることを特徴とする、上記第1〜第4の態様のいずれか1つに記載の表示装置製造用フォトマスクである。
(第6の態様)
本発明の第6の態様は、
前記低透光部は、露光光に対する光学濃度ODが2以上の遮光部であることを特徴とする、上記第1〜第5の態様のいずれか1つに記載の表示装置製造用フォトマスクである。
(第7の態様)
本発明の第7の態様は、
上記第1〜第6の態様のいずれか1つに記載のフォトマスクを用意する工程と、
開口数(NA)が0.08〜0.15であり、i線、h線、及びg線の少なくともいずれかひとつを含む露光光源をもつ露光装置を用いて、前記転写用パターンを露光し、被転写体上に、径W2が0.8〜3.0(μm)のホールパターンを形成する工程とを含む、表示装置の製造方法である。
本発明によれば、表示装置を製造する場合に、被転写体上に微細なホールパターンを安定して形成することができる。
特許文献1に記載されたフォトマスクの転写用パターンの要部を示すもので、(a)は平面模式図、(b)は(a)のA−A位置の断面模式図である。 (a)〜(c)は参考例1〜3のフォトマスクのパターンを示す平面図である。 参考例1〜3のシミュレーション結果を示す図である。 参考例3の主パターンを互いに接近して配置する場合を示す平面図である。 (a)は第1主パターンと第2主パターンが十分に離間している場合を例示する平面図であり、(b)はその場合に被転写体上に形成されるレジストパターンの構造を例示する断面図である。 (a)は第1主パターンに対して第2主パターンが接近している場合を例示する平面図であり、(b)はその場合に被転写体上に形成されるレジストパターンの構造を例示する断面図である。 本発明の実施形態に係る表示装置製造用フォトマスクが備える転写用パターンの要部を例示するもので、(a)は平面模式図、(b)は(a)のB−B位置の断面模式図である。 主パターンの周囲に配置される補助パターンを八区画に区分した例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るフォトマスクの転写用パターンを適用した場合に被転写体上に形成されるレジストパターンの構造を例示する断面図である。 (a)〜(e)は参考例4〜8のフォトマスクのパターンを示す平面図である。 (f)〜(i)は実施例1〜4のフォトマスクのパターンを示す平面図である。 本発明の実施形態における参考例と実施例のシミュレーション結果を示す図である。 マスクバイアスβ2を付与した主パターンを含むフォトマスクの転写用パターンの例を示す平面図である。 (a)〜(f)は本発明の実施形態に適用可能なフォトマスクの製造方法の一例を説明する工程図である。 特許文献2に記載されたフォトマスクのパターンを示す平面図である。
[補助パターンを有する、ホールパターン形成用フォトマスクの設計]
図1は、特許文献1に記載されたフォトマスクの転写用パターンの要部を示すもので、(a)は平面模式図、(b)は(a)のA−A位置の断面模式図である。
図示したフォトマスクの転写用パターンは、透光部からなる主パターン1と、その周辺において主パターン1を囲んで配置された補助パターン2とを有する。補助パターン2は、主パターン1に付随して主パターン1の周囲に配置されている。
また、透明基板10上には、位相シフト膜11と低透光膜12が形成されている。主パターン1は、透明基板10が露出した透光部4からなり、補助パターン2は、透明基板10上の位相シフト膜11が露出した位相シフト部5からなる。また、主パターン1及び補助パターン2を、それぞれ低透光部3が囲んでいる。
低透光部3は、透明基板10上に形成された位相シフト膜11と低透光膜12の積層膜によって構成されている。低透光部3は、透明基板10上に形成される低透光膜12の単層膜によって構成することもできる。つまり、低透光部3は、少なくとも低透光膜12が形成された部分で構成される。図示した転写用パターンでは、主パターン1及び補助パターン2が形成された領域以外の領域が、低透光部3となっている。
位相シフト膜11は、i線〜g線の波長範囲にある代表波長の露光光を略180度シフトする位相シフト量を有する。すなわち、補助パターンは、この位相シフト膜11によって、透過光の位相を反転する作用を有する。また、上記代表波長の露光光に対し、位相シフト膜11は、T1(%)の透過率を有する。
特許文献1によると、上記転写用パターンを備えるフォトマスクを用いて、被転写体上にホールパターンを形成する光学シミュレーションを行ったところ、バイナリマスクや、補助パターンをもたない位相シフトマスクと比較して、Eop(目標寸法のパターンを被転写体上に形成するために必要な露光光量)やDOF(焦点深度)などにおいて、優れた性能が発揮されることが明らかになった。
本発明者は、更に微細なパターンを被転写体上に形成するため、図2(a)〜(c)に示すフォトマスクについて光学シミュレーションを行った。ここでは、図2(a)のフォトマスクを参考例1、同図(b)に示すフォトマスクを参考例2、同図(c)に示すフォトマスクを参考例3とした。そして、径W1が2.0μmのホールパターンからなる主パターンをもつ、参考例1〜3の各フォトマスクを用いて、被転写体(表示パネル基板等)上のポジ型フォトレジストに、径W2(ここでは1.5μm)のホールパターンに相当する転写像を形成するシミュレーションを行った。
尚、上記のとおり、フォトマスク上の径W1を、被転写体上の目標径W2に対し、W1≧W2(好ましくはW1>W2)としている。ここで、マスクバイアスβ1(μm)を
β1=W1−W2
とすると、ここではβ1を0.5(μm)としている。
シミュレーションの条件は以下のとおりである。
(参考例1)
参考例1では、図2(a)に示すように、バイナリマスクからなるフォトマスクを使用し、低透光部(遮光部)3に囲まれた、径W1=2μmの正方形の透光部からなるホールパターンを主パターン1とした。
(参考例2)
参考例2では、図2(b)に示すように、ハーフトーン型位相シフトマスクからなるフォトマスクを使用し、露光光の透過率が5.2%、位相シフト量180°の位相シフト部5に囲まれた、径W1=2μmの正方形の透光部からなるホールパターンを主パターン1とした。
(参考例3)
参考例3では、図2(c)に示すように、補助パターン付位相シフトマスクからなるフォトマスクを使用し、径W1=2μmの正方形の透光部からなるホールパターンを主パターン1とし、その周辺を正八角形帯の補助パターン2が囲む構成とした。また、補助パターン2は、露光光の透過率が45%、位相シフト量が180度の位相シフト部で構成し、主パターン1と補助パターン2以外の領域は、光学濃度がOD≧2の低透光部(遮光部)3で構成した。主パターン1の中心と補助パターン2の幅方向中心位置との距離(L)は3.25μmとし、補助パターン2の幅(d)は1.3μmとした。参考例3のフォトマスクは、特許文献1に記載された構成をもとにデザインされたものである。
上記参考例1〜3に対応する各々のフォトマスクを用いて、被転写体上に幅W2=1.5μmのホールパターンを形成することとした。
シミュレーションの露光条件は、以下のとおりである。
露光装置の光学系は、開口数NAが0.1であり、コヒーレントファクタσが0.5である。また、露光光源には、i線、h線、g線のすべてを含む光源(ブロード波長光源)を用い、強度比は、g:h:i=1:1:1とした。
フォトマスクの光学的な評価項目は、以下のとおりである。
(1)焦点深度(DOF)
露光時にデフォーカスが生じた場合、被転写体上において、目標CDに対するCD変動が所定範囲(例えば±10%)内となるための焦点深度の大きさ。DOFの数値が高ければ、被転写体(例えば表示装置用のパネル基板)の平坦度の影響を受けにくく、確実に微細なパターンが形成でき、そのCDばらつきが抑えられる。本願のシミュレーションでは、DOFの値として、目標CD±10%を基準としている。ここでCDとは、Critical Dimensionの略であり、パターン幅の意味で用いる。表示装置製造用のフォトマスクは、半導体装置製造用のフォトマスクと比較して、サイズが大きく、また、被転写体(ディスプレイパネル基板等)も大サイズであり、いずれも平坦性を完全なものとすることが困難であるため、DOFの数値を高められるフォトマスクの意義が大きい。
(2)マスク誤差増大係数(MEEF:Mask Error Enhancement Factor)
フォトマスク上のCD誤差に対する被転写体上に形成されるパターンのCD誤差の比率を示す数値であり、MEEFが低いほど被転写体上に形成されるパターンのCD誤差を低減できる。表示装置の仕様が進化し、パターンの微細化が要求されるとともに、露光装置の解像限界に近い寸法のパターンをもつフォトマスクが必要となったことから、表示装置製造用フォトマスクにおいても、今後MEEFが重要視される可能性が高い。
(3)Eop
表示装置製造用のフォトマスクにおいて、特に重要な評価項目に、Eop(以下、「Eop Dose」ともいう。)がある。Eopは、得ようとするパターンサイズを被転写体上に形成するために必要な露光光量である。表示装置の製造に用いられるフォトマスクは、サイズが非常に大きい(例えば、主表面の一辺が300〜2000程度の正方形又は長方形)。このため、Eopの数値が低いフォトマスクを用いると、スキャン露光の速度を上げることが可能であり、生産効率が向上する。
上記評価項目についての具体的な評価結果を図3に示す。
まず、Eopに着目すると、参考例3のフォトマスクは、参考例1及び参考例2のフォトマスクと比較して、目標寸法のホールパターンを得るための露光量(Eop数値)が30%以上小さくなっている。このため、参考例3のフォトマスクを使用すると、高い生産効率が得られることがわかる。また、参考例3のフォトマスクは、参考例1及び参考例2のフォトマスクと比較して、DOFの数値は高く、MEEFの数値は低くなっている。このため、参考例3のフォトマスクは、DOFやMEEFにおいても非常に有利なことがわかる。
[互いに接近した位置にあるホールパターンの設計]
一方、表示装置に求められる解像度が上がると、単位面積あたりの画素数の増加によって集積度が高まる。このため、表示装置製造用フォトマスクの転写用パターンとして、複数の主パターン(ホールパターン)を互いに接近させて、配置する必要が生じる。以下、複数の主パターンを含む密集パターンの形成に、上記参考例3のフォトマスクを適用した場合について検討する。
図4は、上記参考例3に適用したパターン(主パターンとその周辺に形成された補助パターンをあわせ、本願ではホール形成用パターンともいう)を互いに接近して配置する場合を示している。ここでは、2つの主パターンのうちの一方を第1主パターン1a、他方を第2主パターン1bとする。そして、第1主パターン1aに対して第2主パターン1bの位置を矢印方向から近づけたとき、2つの主パターン1a,1bの重心間距離であるホールピッチPと、被転写体上に形成されるレジストパターンの断面形状を考察する。
まず、図5(a)に示すように、第1主パターン1aと第2主パターン1bが十分に離間している場合(P=12μm)は、同図(b)に示すように、被転写体上のレジストパターン(ここではポジ型のフォトレジストからなるパターン)20には、それぞれの主パターン1a,1bに対応するホールパターン21a,21bが形成される。
一方、図6(a)に示すように、第1主パターン1aに対して第2主パターン1bが接近した場合(P=8μm)は、各々の主パターン1a,1bの周囲に配置される補助パターン2a,2b同士の距離が極めて近くなる。このとき、被転写体上に形成されるレジスパターン20の断面をみると、同図(b)に示すように、主パターン1a,1bに対応するホールパターン21a,21bのほかに、それらの中間部に凹部22が形成され、そこでレジスト膜厚の大きな損失が生じてしまう。このようなレジスト残膜の局所的な減少は、レジストパターンをエッチングマスクとして行う、表示装置基板の加工安定性に悪影響を与えるおそれがある。
そこで、本発明者は、EopやDOFにおいて有利な特性をもちながら、上記のようなレジスト残膜の局所的な減少という、不都合が生じる参考例3のホール形成用パターンにつき、この不都合を解消することが可能なフォトマスクを検討した。
<フォトマスクの構成>
次に、本発明の実施形態に係る表示装置製造用フォトマスクの構成について説明する。
本発明の実施形態に係る表示装置製造用フォトマスクは、
透明基板上に転写用パターンをもつ、表示装置製造用フォトマスクであって、
前記転写用パターンは、
四角形の透光部からなる主パターン、
前記主パターンの周辺に配置された、位相シフト部からなる補助パターン、及び
前記主パターンと前記補助パターン以外の領域に形成された低透光部を含み、
前記主パターンの周辺において前記主パターンを囲む、所定幅の正八角形帯を定義するとき、前記補助パターンは前記正八角形帯の少なくとも一部を構成し、
前記転写用パターンが含む複数の前記主パターンの1つを第1主パターンとするとき、前記第1主パターンと異なる第2主パターンが前記第1主パターンに接近した位置に配置され、
前記第1主パターンを囲む前記正八角形帯を構成する八区画のうち、前記第2主パターン側に面する一区画に欠落のある補助パターンが、前記第1主パターンの周辺に配置される。
以下、図7を用いて具体的に説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る表示装置製造用フォトマスクが備える転写用パターンの要部を示すもので、(a)は平面模式図、(b)は(a)のB−B位置の断面模式図である。
上記表示装置製造用フォトマスク(以下、単に「フォトマスク」ともいう。)は、例えば、透明基板10上に成膜された位相シフト膜11及び低透光膜12をそれぞれパターニングすることによって形成される転写用パターンを備える。この転写用パターンは、主パターン1(1a,1b)と、主パターン1の周辺に配置された補助パターン2(2a,2b)とを含む。補助パターン2は、主パターン1を囲む、所定幅の正八角形帯を定義するとき、その少なくとも一部を構成する形状をもつ。
主パターン1はX方向に2つ並んでおり、そのうちの一方が第1主パターン1a、他方が第2主パターン1bとなっている。第1主パターン1aの周辺には補助パターン2aが配置され、第2主パターン1bの周辺には補助パターン2bが配置されている。尚、図7(a)においては、左側の主パターンを第1主パターン、右側の主パターンを第2主パターンとしているが、どちらを第1主パターンとしてもかまわない。
本実施形態において、主パターン1は、透明基板10が露出した透光部4からなり、補助パターン2は、透明基板10上の位相シフト膜11が露出した位相シフト部5からなる。また、主パターン1及び補助パターン2以外の領域は、透明基板10上に、少なくとも低透光膜12が形成された、低透光部3となっている。
本実施形態において、低透光部3は、透明基板10上に位相シフト膜11と低透光膜12とを積層してなる。位相シフト膜11は、i線〜g線の波長範囲にある代表波長の露光光を略180度シフトする位相シフト量を有する。また、上記代表波長の露光光に対する位相シフト膜11の透過率はT1(%)である。
低透光膜12は、露光光の代表波長に対して、所定の低い透過率をもつものとすることができる。本実施形態において、低透光膜12は、i線〜g線の波長範囲にある代表波長の露光光に対して、位相シフト膜11の透過率T1(%)より低い透過率T2(%)をもつことができる。又は、低透光膜12は、実質的に露光光を透過しない、遮光膜とすることもできる。
ここで、フォトマスクを用いた露光により、フォトマスクの主パターン1に対応する微細なパターン(ホールパターン)を被転写体上に形成する場合、主パターン1の径W1を4μm以下とすると、被転写体上には、径W2(μm)(但しW1≧W2、より好ましくはW1>W2)の微細なパターンを形成することができる。
具体的には、主パターン1の径W1(μm)は、好ましくは、0.8≦W1≦4.0であり、より好ましくは、1.0≦W1<3.5である。
更には、1.2<W1≦3.0とすることができ、より微細化を必要とする場合には、1.2<W1<2.5とすることができる。
また、主パターン1の転写像として被転写体上に形成されるホールパターンの径W2(μm)は、好ましくは、0.8≦W2≦3.0であり、より好ましくは、0.8≦W2≦2.5であり、更に好ましくは、0.8≦W2≦2.0、又は、0.8≦W2≦1.8である。
或いは、0.8<W2<2.0、又は0.8<W2<1.8とすることができる。より微細化を必要とする場合には、0.8<W2<1.5とすることができる。
また、本実施形態に係るフォトマスクは、表示装置の製造に有用な微細サイズのパターンを形成する目的で使用することができる。例えば、主パターン1の径W1が3.0(μm)以下であるとき、より顕著な効果が得られる。
ところで、被転写体上にホールパターンを形成しようとするフォトマスク(例えば、上記参考例1〜3)においては、上述のようにマスクバイアスβ1を付与することが有利である。すなわち、フォトマスク上のホールパターンの径をW1、被転写体上に形成されるホールパターンの径をW2とすると、W1=W2とすることもできるが、好ましくは、W1>W2である。例えばβ1(μm)をバイアス値(W1−W2)とし、β1>0(μm)であるとすると、バイアス値β1(μm)は、好ましくは、0.2≦β1≦1.0であり、より好ましくは、0.2≦β1≦0.8である。
このように、径W1と径W2との関係をバイアス値β1として規定することにより、被転写体上において、レジストパターンの膜厚の損失を低減できるなどの有利な効果が得られる。
尚、主パターン1は四角形のパターンからなり、主パターン1の径W1は、四角形の一辺の寸法である。例えば、主パターン1が正方形のパターンであれば、主パターン1の径W1はその一辺の寸法をいい、長方形のパターンであれば、長辺の寸法をいう。尚、主パターン1の形状は、主パターン1を平面視したときの形状をいう。また、被転写体上に形成されるホールパターンの径W2は、対向する2つの辺の間の距離の、最も大きい部分の長さをいう。
このようなマスクバイアスβ1は、本実施態様に係るフォトマスクにも、付与することができる。本実施形態では、2つのホール形成用パターンが、所定距離に接近して形成されていることに起因し、マスクバイアスβ1として付与する寸法は、孤立パターン(上記参考例1〜3など)よりも、大きくなる場合がある。
更に、本実施態様に係るフォトマスクは、接近して配置された、2つのホール形成用パターンの位置関係に応じて、X方向、および、それに垂直なY方向に対して、不均等な寸法のマスクバイアスを付与することが好ましい場合が生じる。そこで、このようなマスクバイアスβ2とし、X方向、及びそれと垂直なY方向に対して付与するバイアス量を、それぞれβ2(x)、β2(y)とする。マスクバイアスβ2の詳細については、後述する。
上記転写用パターンをもつ、本実施形態のフォトマスクの露光に用いる露光光の代表波長に対して、主パターン1と補助パターン2との位相差φは略180度である。すなわち、主パターン1を透過する上記代表波長の光と、補助パターン2を透過する上記代表波長の光との位相差φ1は略180度となる。略180度とは、120〜240度を意味する。上記位相差φ1は、好ましくは、150〜210度である。
尚、本実施形態のフォトマスクは、i線、h線、及びg線の少なくとも1つを含む露光光を用いるときに効果が顕著であり、特にi線、h線、及びg線を含むブロード波長光を露光光として適用することが好ましい。この場合、i線〜g線の波長範囲にあるいずれかの波長を代表波長とすることができる。例えばh線を代表波長として、本実施形態のフォトマスクを構成することができる。より好ましくは、上記代表波長に対する位相差φ1は、φ1=180度である。
本実施形態のフォトマスクにおいて、上記の位相差を実現するためには、主パターン1は、透明基板10の主表面が露出してなる透光部4とし、補助パターン2は、透明基板10上に形成された位相シフト膜11を露出してなる位相シフト部5とし、この位相シフト膜11の、上記代表波長に対する位相シフト量を、略180度とすれば良い。
位相シフト部5のもつ光透過率T1は、以下のようにすることができる。すなわち、位相シフト部5に形成された位相シフト膜11の、上記代表波長に対する透過率をT1(%)とすると、好ましくは、20≦T1≦80であり、より好ましくは、30≦T1≦75、更に好ましくは、40≦T1≦75である。補助パターン2の透過率が高ければ、所定量の透過光量を得るために、補助パターン幅(d)を小さくすることができる。そのため、密集パターンにおける、互いの物理的な干渉を避けて配置できる自由度が得られる利点がある。一方、透過率T1を若干下げて、補助パターン幅(d)を広げると、パターン形成の製造上の難易度が緩和されるメリットがある。その場合、40〜60(%)が好ましい。
尚、ここでの透過率T1(%)は、透明基板10の透過率を基準(100%)としたときの、上記代表波長の透過率とする。
本実施形態のフォトマスクにおいて、主パターン1及び補助パターン2が形成された領域以外の領域には、低透光部3が形成されている。ここで、主パターン1と補助パターン2は、低透光部3を介して、隔てられている。低透光部3は、以下のような構成とすることができる。
低透光部3は、露光光(i線〜g線の波長範囲にある代表波長の光)を実質的に透過しない低透光膜(すなわち遮光膜)12であって、光学濃度OD≧2(好ましくはOD≧3)の膜を、透明基板10上に形成してなるものとすることができる。
また、低透光部3は、所定範囲の透過率で露光光を透過する低透光膜12を形成してなるものとしても良い。但し、所定範囲の透過率で露光光を透過する場合、上記代表波長に対する低透光部3の透過率T3(%)は、上記位相シフト部5の透過率T1(%)と比較して、0<T3<T1を満たすものとし、好ましくは、0<T3≦20を満たすものとする。ここで、位相シフト部5が、位相シフト膜11の単層膜ではなく、位相シフト膜11と低透光膜12の積層膜で構成される場合は、その積層膜としての透過率をT3(%)とする。ここでの透過率T3(%)も、上記同様に、透明基板10の透過率を基準としたときの、上記代表波長の透過率とする。
また、このように低透光膜12が所定範囲の透過率で露光光を透過する場合には、位相シフト膜11と低透光膜12との積層状態での位相シフト量φ3は、好ましくは、90(度)以下であり、より好ましくは、60(度)以下である。「90度以下」とは、ラジアン表記にすれば、上記位相差が「(2n−1/2)π〜(2n+1/2)π(ここでnは整数)」であることを意味する。位相差についても上記と同様に、露光光に含まれる代表波長に対するものとする。
また、本実施形態のフォトマスクに用いられる低透光膜12の単独の性質としては、実質的に上記代表波長の光を透過しない(OD≧2、より好ましくはOD>3)ものであるか、又は、30(%)未満の透過率(T2(%))をもち(すなわち、0<T2<30)、位相シフト量(φ2)が略180度であることが好ましい。略180度とは、120〜240度を意味する。好ましくは、位相シフト量φ2は150〜210度である。
ここでの透過率T2(%)も、上記同様に、透明基板10の透過率を基準としたときの、上記代表波長の透過率とする。
本実施形態に係る転写用パターンにおいて、補助パターン2の幅をd(μm)とすると、下記の式(1)の関係が成り立つときに、顕著な効果が得られる。
0.5≦√(T1/100)×d≦1.5 ・・・(1)
このとき、主パターン1の中心と、補助パターン2の幅方向の中心との距離をスリットピッチL(μm)とすると、好ましくは、1.0<L≦5.0であり、より好ましくは、1.5<L≦4.5である。
但し、補助パターン2は、低透光部3を介して、主パターン1を囲む正八角形帯の領域の少なくとも一部を構成する。従って、主パターン1と補助パターン2が接触しないように、すなわち、主パターン1の周囲であって補助パターン2との間に、低透光部3が介在することを条件として、スリットピッチL、及び主パターン径W1を決定することができる。
補助パターン2の幅d(μm)は、本実施形態のフォトマスクに適用する露光条件(使用する露光装置)において、光透過率T1をもつ補助パターンが解像しないように設定する。
具体的な例を挙げると、補助パターン2の幅d(μm)は、好ましくは、d≧0.7であり、より好ましくは、d≧0.8である。また、主パターン1の幅W1(μm)と比較すると、好ましくは、d≦W1であり、より好ましくは、d<W1である。
また、補助パターン2の幅d(μm)に関して、上記式(1)で表す関係式は、より好ましくは、下記の式(1)−1であり、更に好ましくは、下記の式(1)−2である。
0.7≦√(T1/100)×d≦1.2 ・・・(1)−1
0.75≦√(T1/100)×d≦1.0 ・・・(2)−2
本実施形態の転写用パターンが備える主パターン1の形状は四角形である。具体的には、例えば、正方形、又は長方形とすることが好ましい。主パターン1の形状が四角形である場合は、この四角形の重心位置と補助パターン2の幅方向の中心との距離がスリットピッチLとなる。
本実施形態では、主パターン1の周辺において主パターン1を囲む、所定幅の正八角形帯を定義するとき、補助パターン2はこの正八角形帯の少なくとも一部を構成するパターンとなる。正八角形帯とは、外周及び内周が共に八角形であって、ほぼ一定幅の形状をいう。図7に示すとおり、補助パターンは、角部以外は一定幅である。
補助パターン2が定義された正八角形帯は、主パターン1の周辺にこれを囲むように配置される。そして、補助パターンの正八角形帯の内郭、外郭となる正八角形の重心は、主パターンの重心と同じ位置にある。本実施形態では、説明の便宜上、図8に示すように、上記の正八角形帯を、外周(或いは内周)の八角形の各辺に対応する、8つの区画に区分する。ここでは、8つに区分した区画のうち、図8の右端の区画を区画A、これに隣接する上側の区画を区画H、下側の区画を区画Bとする。つまり、区画Aから時計回りの順に区画B,C,D,E,F,G,Hとする。
上記図4に示すように、第1主パターン1aに対して、第2主パターン1bを接近した位置に配置する場合、本実施形態では、第1主パターン1aの周辺に、上記正八角形帯を構成する8つの区画A〜Hのうち、第2主パターン1b側に面する一区画に欠落のある補助パターン2aを配置する。具体的には、図7(a)に示すように、第1補助パターン1aの周辺に、八角形帯の一部の区画が欠落した補助パターン2aを配置する。図示のように、第1主パターン1aに付随する補助パターン2aは、第2主パターン1bに面する側、すなわち、右端の区画(上記区画Aに対応)に欠落を有する形状となっている。また、第2主パターン1bに付随する補助パターン2bも、第1主パターン1a側に面する一区画(上記区画Eに対応)に欠落を有する形状となっている。つまり、2つの主パターン1a,1bが、互いに面する側にある一区画に、それぞれ欠落を有する八角形帯形状の補助パターンをもつ。
すなわち、2つのホール形成用パターンが所定距離以下の接近距離で配置された場合、それぞれの主パターン1a,1bが備える補助パターン2a,2bは、上記2つの主パターン1a,1bの間において、欠落している。従って、2つの主パターン1a,1bの重心を直線で結ぶ(不図示)と、この直線は、補助パターン2a,2bを全く横切らない。
尚、2つの主パターン1a,1bの互いに面する辺に挟まれた領域S(図7に点線で示す)内に、補助パターンが実質的に配置されないことが好ましい。但し、領域Sに補助パターンの一部が入る場合には、その部分は、2つの主パターン1a,1bの互いに面する辺と平行な辺を有しないものであることが好ましい。図7に示す態様においては、領域S内に補助パターン2a,2bの端部が入っているが、この端部には、2つの主パターン1a,1bの互いに面する辺に対して傾斜する辺しか有していない。
また、領域S内には、島状(閉じた直線や曲線に囲まれた形状)の補助パターンが無いことが好ましい。
更に、好ましくは、上記の領域S内の面積の90%以上は、低透光部3によって構成されていることが好ましい。そのようにすることで、被転写体上に形成される、2つのホールパターンのレジストパターン形状が良好になり、レジスト残膜厚みの損失を抑えることができる。
このように一部の区画が欠落した補助パターン2a,2bを配置すると、上記図6(b)に示した凹部22によるレジスト膜厚の損失は、図9に示すように解消し、良好なプロファイルをもつレジストパターン形状となった。尚、図6(b)と図9は、いずれもホールピッチPが8μmの場合である。
図6(b)にみられるレジスト膜厚の損失の許容範囲は、フォトマスクを用いて得ようとする表示装置の製造条件等によって決めることができる。レジスト膜の当初膜厚(塗布膜厚)を100%とすると、その損失の許容範囲は、当初膜厚の10%以下、より好ましくは5%以下とすることが良好な条件といえる。
したがって、本実施形態において、互いに接近する主パターン1a,1bに付随する補助パターン2a,2bを一部欠落させるか否かは、レジスト膜厚の損失量をあらかじめ実験やシミュレーションなどで把握し、その結果に基づいて判断すればよい。具体的には、レジスト膜厚の損失量が、例えば10%を超える場合は補助パターン2a,2bを一部欠落させ、10%以下となる場合は補助パターン2a,2bを欠落させないように判断することが有用である。
更に、第1主パターン1aに対して第2主パターン1bを接近した位置に配置する場合、補助パターン2a,2b同士の距離D(図4参照)が1.0μm以下となる場合には、第1主パターン1aの周辺に配置される補助パターン2aの、第2主パターン1b側に面する区画(上記でいう区画A)を欠落させることが望ましい。同様に、第2主パターン1bにおいても、第1主パターン1a側に面する区画(上記でいう区画E)を欠落させた補助パターン2bを形成することが好ましい。更に、上記区画の欠落は、補助パターン2a,2b同士の距離Dが1.5μm以下となったときに適用することが、より好ましい。
上記は、表示装置用露光装置がもつ解像性能に鑑みて例示するものである。
尚、補助パターン同士の距離とは、図4に示すように、対向する区画同士の距離(垂線の長さ)をいう。このため、図示のように2つの主パターン1a,1bがある方向に隣り合わせに配列され、各々の主パターン1a,1bが、それぞれに対応(付随)する補助パターン2a,2bで囲まれている場合は、2つの主パターン1a,1bの配列方向において、補助パターン2a,2bの相対向する(互いに面する)辺同士の距離が、補助パターン同士の距離Dとなる。
また、本実施形態のフォトマスクは、主パターン1a,1bの重心間距離であるホールピッチPが、1.6μm以上、好ましくは、3μm以上ある場合に、本発明の顕著な効果が得られる。Pの値が小さすぎると、両主パターン間に対応する位置に形成される、レジストパターンの残膜量が十分に得られない場合が生じたり、後述するβ2の数値が大きくなりすぎてパターンデザインが困難になるなど、不都合が生じるリスクがある。
以下に、本発明の実施例と参考例に係る光学シミュレーションについて説明する。
図10は、参考例のフォトマスクが備える転写用パターンの要部を示す平面模式図であって、(a)は参考例4、(b)は参考例5、(c)は参考例6、(d)は参考例7、(e)は参考例8を示している。図11は、実施例のフォトマスクが備える転写用パターンの要部を示す平面模式図であって、(f)は実施例1、(g)は実施例2、(h)は実施例3、(i)は実施例4を示している。
また、図10(a)は、主パターン1a,1bのホールピッチP(図5〜図7を参照)が16μmで、正八角形帯の補助パターン2a,2bに区画の欠落がない場合を示し、図10(b)は、主パターン1a,1bのホールピッチPが12μmで、補助パターン2a,2bに区画の欠落がない場合を示している。
また、図10(c)は、主パターン1a,1bのホールピッチPが9μmで、補助パターン2a,2bに区画の欠落がない場合を示し、図10(d)は、主パターン1a,1bのホールピッチPが8.75μmで、補助パターン2a,2bに区画の欠落がない場合を示している。
図10(e)は、2つの主パターン1a,1bのホールピッチPが8.75μmで、各々の補助パターン2a,2bの一区画を結合し、共有させた場合を示している。
一方、図11(f)は、主パターン1a,1bのホールピッチPが8.75μmで、補助パターン2a,2bを一区画欠落させた場合を示し、図11(g)は、主パターン1a,1bのホールピッチPが8μmで、補助パターン2a,2bを一区画欠落させた場合を示している。また、図11(h)は、主パターン1a,1bのホールピッチPが7.5μmで、補助パターン2a,2bを一区画欠落させた場合を示し、図11(i)は、主パターン1a,1bのホールピッチPが7μmで、補助パターン2a,2bを3区画欠落させた場合を示している。
また、このシミュレーションでは、上記図2(a)に示すフォトマスク(バイナリーマスク)を使用する場合を参考例1とし、上記図2(b)に示すフォトマスク(ハーフトーン型位相シフトマスク)を使用する場合を参考例2とした。参考例1及び参考例2に適用される主パターンは、いずれも、補助パターンなしの孤立パターンである。
上記各々のフォトマスクのパターンについて、光学的なシミュレーションを行ったところ、図12に示すような結果が得られた。このシミュレーションでは、参考例1及び参考例2を除いて、上記図2(c)に示す主パターン(孤立パターン)の転写に用いた露光エネルギーである80mJ/cmのDoseを基準とし、このDoseを適用したときに、被転写体上に形成されるレジストパターンについて評価した。尚、「panel X−CD」及び「panel Y−CD」は、フォトマスクの主パターンに対応して被転写体上に形成されるホールパターンのX方向及びY方向の寸法である。なお、各参考例及び各実施例においては、X−CD及びY−CDの目標寸法を1.5μmに設定した。
まず、図10(a)の参考例4においては、2つの主パターン1a,1bが十分に離間しているため、各々の主パターン1a,1bは、実質的に孤立パターンとしての光学性能を奏する。この点は、図10(b)の参考例5や、図10(c)の参考例6でも同様である。一方、図10(d)の参考例7のように、2つの主パターン1a,1bが接近し、ホールピッチPが8.75μmと狭くなると、補助パターン2a,2b同士の距離Dは0.95μmになる。このとき、レジスト膜厚の損失は12%を超えてしまう。
ここで、図10(e)の参考例8のように、互いに接近する主パターン1a,1bの補助パターン2a,2b同士を部分的に結合して一本にし、共有させた場合でも、レジスト膜厚の損失は12%に近く、あまり改善がみられない。
この問題は、本発明者の検討によると、表示装置製造に適用するフォトレジストに関係すると考えられる。具体的には、表示装置の製造に用いられるレジスト(ポジ型フォトレジスト)は、半導体装置製造用のそれと異なり、高い感度を有するように設計される。このため、比較的低いDose量においても、相応の減膜が避けられず、意図しない部分に局所的な膜厚の損失が生じやすい。
尚、参考例3のフォトマスクで生じた、主パターン1と補助パターン2の相互作用は、補助パターン2を透過した反転位相の光が形成する光学像が、主パターン1の透過光による光強度ピークを高める現象を利用している。そして、図3に示す、優れた転写性能(DOF、MEEF)が得られた。その一方、補助パターン2を透過する光による光強度も、主パターン1との相互作用によって、若干増加する。表示装置製造用に用いられるフォトレジストは高感度であるため、補助パターン2同士が接近する場合のほか、補助パターン2が複数の主パターン1によって共有されると、補助パターン2の透過光が、被転写体上のレジスト厚みを低減させてしまうリスクが生じると考えられる。
一方、図11(f)の実施例1においては、第1主パターン1aを囲む正八角形帯を構成する八区画のうち、第2主パターン1b側に面する一区画を欠落させ、残りの7区画をもつ補助パターン2aを、第1主パターン1aの周辺に配置している。すなわち、第1主パターン1aの周辺を囲む正八角形帯のうち、第2主パターン1bの周辺を囲む正八角形帯と最も接近し、向かい合う部分の区画を欠落させた補助パターン2aの形状としている。また、第2主パターン1bについても同様に、第1主パターン1a側に面する一区画を欠落させ、残りの7区画をもつ補助パターン2bを第2主パターン1bの周辺に配置している。
尚、補助パターンの区画を欠落させるにあたっては、必ずしも図8に示した区画の境界線どおりに切り取る必要はなく、例えば図7(a)に示すように、少なくとも該区画の主要部分を欠落させればよい。欠落部分の面積は、例えば、八区画のうちの一区画を欠落させる場合であれば、一区画分の面積の80%以上といった具合に、欠落させる区画個数分の面積の80%以上とすることが好ましい。このとき、2つの主パターンの間には、低透光部3のみが介在する部分が生じ、両主パターン1a,1bの重心を結ぶ直線は、補助パターン2a,2bを横切らない。
このように、接近する両主パターンの補助パターンのうち、互いに面する区画を欠落させた場合には、形成されるレジストパターンにおいて、レジスト膜厚の損失がゼロになるなど、損失を大きく低減し、顕著な効果が得られることがわかる。また、これと同様の効果は、図11(g)の実施例2や、図11(h)の実施例3のように、両主パターン1a,1bを更に接近させた場合(ホールピッチP=8μm,P=7.5μmの場合)にも得られることがわかる。その場合のレジストパターンの断面構造は、図9と同様になる。
ところで、図11(f)〜(i)の態様では、上記参考例4〜8と同じ露光Doseを適用しているにも関わらず、レジスト膜に転写されるホールパターンの径が、当初の目標寸法より若干小さくなっている。具体的には、当初の目標寸法である1.5(μm)に対し、実施例1についていえば、X−CD(X方向の径)は1.39(μm)、Y−CD(Y方向の径)は1.37(μm)となっている。
このため、被転写体上のX−CD、Y−CDをともに目標寸法(1.5μm)に近づけるには、上記β1を0.5μmより大きくすることが望まれる。
更に、被転写体上のX−CDおよびY−CDを等しく目標寸法(1.5μm)とするためには、X方向とY方向に、それぞれ適切なマスクバイアスβ2を付与することが好ましい。
そこで、図12に示すように、図11の(f)〜(h)の態様において、マスク上のCDに対して、適切なβ2(x)、β2(y)を付与することにより、被転写体上に、X−CD、及びY−CDがともに目標寸法である1.5μmを得ている。
また、この結果、図11(f)〜(h)の実施例1のフォトマスクの場合は、DOF(焦点深度)の数値(24)が、参考例1のバイナリマスク(図2(a))や、参考例2のハーフトーン型位相シフトマスク(図2(b))より大きく、被転写体上に所望の径のホールパターンを安定して形成できることがわかる。また、露光に必要なEop Doseは、参考例1のバイナリマスクや参考例2のハーフトーン型位相シフトマスクの場合に比べて小さいため、露光工程を効率的に行うことができる。
尚、図11(f)〜(h)の態様においては、第1主パターン1aに付随する補助パターン2aの八区画と、第2主パターン1bに付随する補助パターン2bの八区画のうち、互いに面する一区画を欠落させている。つまり、1つの主パターン1につき、補助パターン2の区画数を7としている。一方、両主パターン1a,1bを更に接近させて配置する場合は、既に欠落させた区画の両サイドに位置する区画を、更に欠落させてもよい。例えば、図11(i)の実施例4においては、第1主パターン1aに付随する補助パターン2aの八区画うち、区画Aと、その両サイドに位置する区画B,Hを欠落させるとともに、第2主パターン1bに付随する補助パターン2bの八区画のうち、区画Eと、その両サイドに位置する区画D,Fを欠落させることによって、レジスト膜厚の損失をゼロとしている。結果的に、ここでは1つの主パターン1につき、3つの区画を欠落させることで、補助パターン2の区画数を5としている。
更に、互いに接近して配置した主パターン1の数は、2に限定されず、より多数のホール形成パターンを、接近した距離に配置することができ、その場合にも、上記と同様に区画の欠落をデザインすることができる。
接近して配置された複数の主パターン1(それぞれ、少なくとも他のいずれかと接近している)を含むパターン群において、含まれる主パターン1の数をNとし、補助パターン2の区画総数をKとするとき、
K≦(8−1)N
とすることができる。
尚、図11(f)〜(i)においては、第1主パターン1aに対して第2主パターン1bがX方向(図の左右方向)で接近する場合のみを例示したが、Y方向で接近する場合でも上記同様に、八区画のうちのいずれかを欠落させた補助パターン2を配置することができる。
更に、第1主パターン1aに対して第2主パターン1bが、主パターン1の対角線方向から接近する場合など、斜めから接近する場合にも、本発明を有効に適用可能である。その場合でも、第1主パターン1aに付随する補助パターン2aの八区画のうち、第2主パターン1b側に面する少なくとも一区画を欠落させればよい。
また、第1主パターンに対して、第3主パターン、更には第4主パターンを接近させて配置する場合にも、上記同様に、各々の主パターンに付随する補助パターンの八区画のうち、互いに面する側の区画を欠落させることができる。その場合、複数の主パターンの相対的な配置によって、七区画の補助パターンをもつ主パターン、五区画の補助パターンをもつ主パターンのほかに、六区画、四区画、三区画、二区画、更には一区画の補助パターンをもつ主パターンが存在してもよい。
例えば、2つの主パターンが、互いに1区画ずつ欠落した補助パターンを有するパターン群、又は、互いに3区画ずつ欠落した補助パターンを有するパターン群とすることができる。
又は、3つの主パターンが、その配列(X方向、Y方向、又はX及びY方向、以下同様)により、それぞれ1又は2区画欠落した補助パターンを有するパターン群とすることができる。
4つの主パターンが、その配列により、それぞれ1〜5区画欠落した補助パターンを有するパターン群とすることもできる。
以下、5つ、又は6つ、又は7つの主パターンが、その配列により、それぞれ1〜6区画欠落した補助パターン群とし、又は、8つの主パターンが、その配列により、それぞれ1〜7区画欠落した補助パターンを有するパターン群とすることもできる。
一方、1つの主パターンがもつ補助パターンは、他の主パターンに面した側の区画、又は、その両サイドの区画以外には欠落がないものとすることができる。
また、複数のホール形成用パターンの接近方向に応じて、被転写体上に形成されるホールパターンの径が、X方向及びY方向で異なる数値となることがある。これは、補助パターンの一部区画の欠落によって生じる光学像の変化が、X方向とY方向に対して不均等に生じたことによる。そこで、X方向とY方向の不均等な光学像への影響を補償する目的で、パターンの描画データに、X方向とY方向で異なる寸法のマスクバイアスβ2を付与することが有用である。
例えば、上記図7(a)に示すように、第1主パターン1aと第2主パターン1bがX方向に配列し、両主パターン1a,1bに付随する補助パターン2a,2bのうち、互いに面する区画(すなわち、Y方向に伸びる区画)を欠落させる場合は、第1主パターン1a及び第2主パターン1bの寸法に付与するマスクバイアスβ2(μm)につき、X方向の付与量をβ2(x)、Y方向の付与量をβ2(y)とするとき、β2(y)>β2(x)とすることができる。
具体的には、主パターンからみて、補助パターンの欠落部がある方向(図7(a)ではX方向)と垂直な方向(図7(a)では、Y方向)に、正の値のバイアスβ2(y)を付与する。更に、必要に応じ、補助パターンの欠落部がある方向(図7(a)ではX方向)に、負の値のバイアスβ2(x)を付与することができる。
このようにマスクバイアスβ2を付与した主パターン1a,1bを含むフォトマスクの転写用パターンを図13に例示する。ここでは、上記マスクバイアスを付加した結果、主パターン1a,1bのX方向の寸法がY方向の寸法より小さく、主パターン1a,1bの形状が縦長の長方形となっている。
図11(g)の態様では、正方形の主パターン1a,1bの転写像として被転写体上に形成されるホールパターンが横長の長方形となる。このため、マスクバイアスの付与によって主パターン1a,1bの形状を縦長の長方形とすれば、補助パターン2a,2bの一部区画の欠落に起因するパターン寸法の誤差を解消することができる。その結果、被転写体上に、X方向の寸法とY方向の寸法が等しいホールパターンを形成することが可能となる。従って、光学シミュレーションにより、被転写体上にX方向とY方向の寸法が同等になるための、バイアス量β2を、X方向、Y方向のそれぞれについて求め、これを、パターン描画データに反映させれば良い。
このため、フォトマスクの有する転写用パターンにおいて、バイアスβ2を付与した主パターンは、長方形となる。すなわち、第1主パターン1aは、接近した位置にある第2主パターン1bに面した側に長辺をもつ長方形になっている。
上記した図13のような配列例でいえば、バイアスβ2の付与前の主パターンをパターン幅W1の正方形としたとき、主パターンの長辺W3(y)は、W3(y)=W1+β2(y)となり、短辺W3(x)は、W3(x)=W1+β2(x)となる。そして、W3(x)、及びW3(y)は、好ましくは、以下の式を充足する。
長辺については、
0.8≦W3(y)≦4.0、より好ましくは、1.0≦W3(y)<3.5
短辺については、
0.8≦W3(x)≦4.0、より好ましくは、1.0≦W3(x)≦3.0
上述のとおり、本実施形態のフォトマスクを表示装置製造用のフォトマスクとして用いる場合、すなわち、本実施形態のフォトマスクを表示装置製造用のフォトレジストと組み合わせて用いる場合には、被転写体上において補助パターンに対応する部分のレジスト膜厚の損失を大幅に低減することが可能となる。
<フォトマスクの製造方法>
次に、本発明の実施形態に適用可能なフォトマスクの製造方法の一例について、図14(a)〜(f)を参照して以下に説明する。尚、図14(a)〜(f)では、左側に断面図、右側に平面図を示すとともに、簡便化のため、フォトマスクパターン形状は、第1主パターンとそれに付随する補助パターンのみを示している。
まず、図14(a)に示すように、フォトマスクブランク30を用意する。このフォトマスクブランク30では、ガラス等からなる透明基板10上に、位相シフト膜11と低透光膜12とがこの順に形成されており、更に第1フォトレジスト膜13が塗布されている。
位相シフト膜11は、透明基板10の主表面上に形成されている。位相シフト膜11は、i線、h線、g線のいずれかを露光光の代表波長とするとき、その代表波長に対する透過率T1(%)が、好ましくは、20〜80(%)より好ましくは、30〜75(%)、更に好ましくは、40〜75(%)とする。また、上記代表波長に対する位相シフト膜11の位相シフト量は、略180度である。このようは位相シフト膜11により、透光部からなる主パターンと、位相シフト部からなる補助パターンとの間の透過光の位相差を略180度とすることができる。そのような位相シフト膜11は、i線〜g線の波長範囲にある代表波長の光の位相を略180度シフトする。位相シフト膜11の成膜方法としては、スパッタ法等公知の方法を適用することができる。
位相シフト膜11は、上記の透過率と位相差を充足し、かつ、以下に述べるとおり、ウェットエッチング可能な材料で形成することが望ましい。但し、ウェットエッチングの際に生じるサイドエッチングの量が大きくなりすぎると、CD精度の劣化や、アンダーカットによる上層膜の破壊などの不都合が生じる。このため、位相シフト膜11の膜厚は、2000Å以下とするのがよく、好ましくは、300〜2000Å、より好ましくは、300〜1800Åである。
また、これらの条件を充足するためには、位相シフト膜11の材料は、露光光に含まれる代表波長(例えばh線)の屈折率が、好ましくは、1.5〜2.9であり、より好ましくは、1.8〜2.4である。
更に、位相シフト効果を十分に発揮するためには、ウェットエッチングによるパターン断面(被エッチング面)が、透明基板10の主表面に対して垂直に近いことが好ましい。
上記性質を考慮するとき、位相シフト膜11の材料としては、Zr、Nb、Hf、Ta、Mo、TiのいずれかとSiを含む材料、又は、これらの材料の酸化物、窒化物、酸化窒化物、炭化物、又は酸化窒化炭化物を含む材料を用いることができる。
位相シフト膜11上には、低透光膜12が形成される。低透光膜12の成膜方法としては、位相シフト膜11の場合と同様に、スパッタ法等公知の手段を適用することができる。
また、位相シフト膜11のもつ、位相シフト量の波長依存性は、i線、h線、及びg線に対し、変動幅が40度以内であることが好ましい。
低透光膜12は、実質的に露光光を透過しない遮光膜で構成することができる。またこれ以外にも、露光光の代表波長に対して、所定の低い透過率をもつ膜で低透光膜12を構成することもできる。本実施形態のフォトマスクの製造に用いる低透光膜12は、i線〜g線の波長範囲にある代表波長の光に対して、位相シフト膜11の透過率T1(%)より低い透過率T2(%)をもつ。
低透光膜12が低い透過率で露光光を透過する場合には、露光光に対する低透光膜12の透過率及び位相シフト量は、本実施形態のフォトマスクの低透光部の透過率及び位相シフト量を達成できるものであることが求められる。好ましくは、位相シフト膜11と低透光膜12との積層状態で、露光光の代表波長の光に対する透過率T3(%)が、T3≦20であり、かつ、位相シフト量φ3が、好ましくは90(度)以下、より好ましくは60(度)以下である。
低透光膜12の単独の性質としては、実質的に上記代表波長の光を透過しないものであるか、又は、30(%)未満の透過率(T2(%))をもち(すなわち、0<T2<30)、位相シフト量(φ2)が略180度であることが好ましい。略180度とは、120〜240度を意味する。好ましくは、位相シフト量φ2は150〜210(度)である。
低透光膜12の材料は、Cr又はその化合物(酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、又は酸化窒化炭化物)であっても良く、又は、Mo、W、Ta、Tiを含む金属のシリサイド、又は、該シリサイドの上記化合物であっても良い。但し、低透光膜12の材料は、位相シフト膜11と同様にウェットエッチングが可能であり、かつ、位相シフト膜11の材料に対してエッチング選択性をもつ材料が好ましい。すなわち、位相シフト膜11のエッチング剤に対して低透光膜12は耐性をもち、また、低透光膜12のエッチング剤に対して、位相シフト膜11は耐性をもつことが望ましい。
低透光膜12上には第1フォトレジスト膜13が塗布される。本実施形態のフォトマスクは、好ましくはレーザー描画装置によって描画されるため、それに適したフォトレジストとする。第1フォトレジスト膜13を構成するフォトレジストはポジ型でもネガ型でも良いが、以下ではポジ型のフォトレジストとして説明する。
次に、図14(b)に示すように、第1フォトレジスト膜13に対して、描画装置を用い、転写用パターンに基づいた描画データによる描画を行う(第1描画)。そして、現像によって得られた第1レジストパターン13pをマスクとして、低透光膜12をウェットエッチングすることにより、低透光膜パターン12pを形成する。この段階で、低透光部となる領域が画定するとともに、低透光部によって囲まれる補助パターン(低透光膜パターン12p)の領域が画定する。ウェットエッチングするためのエッチング液(ウェットエッチャント)は、使用する低透光膜12の組成に適合した公知のものを使用できる。例えば、Crを含有する膜であれば、ウェットエッチャントとして硝酸第2セリウムアンモニウム等を使用できる。
次に、図14(c)に示すように、第1レジストパターン13pを剥離する。これにより、低透光膜パターン12pと、位相シフト膜11の一部が露出する。
次に、図14(d)に示すように、低透光膜パターン12pを含む全面に、第2フォトレジスト膜14を塗布する。
次に、図14(e)に示すように、第2フォトレジスト膜14に対して第2描画を行った後、現像によって第2レジストパターン14pを形成する。次に、第2レジストパターン14pと低透光膜パターン12pをマスクとして、位相シフト膜11をウェットエッチングする。このエッチング(現像)によって透明基板10の主表面が透光部として露出し、これによって透光部からなる主パターンの領域が画定する。
尚、第2レジストパターン14pは、補助パターンとなる領域を覆い、透光部からなる主パターンの領域に開口をもつものである。その場合、第2レジストパターン14pの開口縁よりも内側で低透光膜パターン12pのエッジ部分が露出するよう、第2描画の描画データに対してサイジングを行っておくことが好ましい。このようにすれば、第1描画と第2描画との間に生じるアライメントずれを吸収し、転写用パターンのCD精度の劣化を防止できる。
すなわち、第2描画の際に第2レジストパターン14pのサイジングを行えば、被転写体上に孤立したホールパターンを形成しようとする場合に、位相シフト膜11と低透光膜12とのパターニングに位置ずれが生じなくなる。このため、図1に例示するような転写用パターンにおいて、主パターン1及び補助パターン2の重心を精緻に一致させることができる。
位相シフト膜11のエッチングに用いるウェットエッチャントは、位相シフト膜11の組成に応じて適宜選択する。
次に、図14(f)に示すように、第2レジストパターン14pを剥離する。これにより、転写用パターンを備えるフォトマスクが完成する。尚、図14では区画の欠落がない正八角形の補助パターンを形成する場合を示しているが、八区画のうちのいずれかを欠落させる場合は、図14(b)において補助パターンの領域を画定する際に、欠落させる区画の位置及び大きさに応じて描画データを変更すればよい。
上記フォトマスクの製造において、位相シフト膜11や低透光膜12などの光学膜をパターニングする際に適用可能なエッチングには、ドライエッチング、又はウェットエッチングがある。いずれを採用しても良いが、本発明においてはウェットエッチングが特に有利である。これは、表示装置製造用のフォトマスクは、サイズが比較的大きく、更に多種類のサイズが存在するからである。このようなフォトマスクを製造する際に、真空チャンバーを要するドライエッチングを適用すると、ドライエッチング装置の大型化や製造工程の効率低下を招くことになる。
但し、このようなフォトマスクを製造する際にウェットエッチングを適用することに伴う課題もある。ウェットエッチングは等方エッチングの性質をもつため、所定の膜を深さ方向にエッチングして溶出させるときに、深さ方向に対して垂直な方向にもエッチングが進行する。例えば、膜厚F(nm)の位相シフト膜11をエッチングしてスリットを形成するとき、エッチングマスクとなるレジストパターンの開口は、所望のスリット幅より2F(nm)(すなわち、片側F(nm))だけ小さくするが、微細幅のスリットになるほど、レジストパターン開口の寸法精度を維持しにくい。このため、補助パターンの幅dは1μm以上、好ましくは1.3μm以上とすることが有用である。
また、上記膜厚F(nm)が大きい場合には、サイドエッチング量も大きくなるため、膜厚が小さくても略180度の位相シフト量をもつ膜材料を用いることが有利である。このため、露光光の代表波長に対して位相シフト膜11の屈折率が高いことが望まれる。具体的には、上記代表波長に対する屈折率が、好ましくは、1.5〜2.9、より好ましくは、1.8〜2.4であるような材料を用いて、位相シフト膜11を形成することが好ましい。
本発明は、本実施形態のフォトマスクを用いて、露光装置により露光し、被転写体上に、上記転写用パターンを転写する工程を含む、表示装置の製造方法を含む。
本発明の表示装置の製造方法は、まず、本実施形態のフォトマスクを用意する。次に、開口数(NA)が0.08〜0.15であり、i線、h線、g線を含む露光光源をもつ露光装置を用いて、前記転写用パターンを露光し、被転写体上に、径W2が0.8〜3.0(μm)のホールパターンを形成する。露光には、等倍露光を適用することが一般的であり、有利である。
本実施形態のフォトマスクを用いて、転写用パターンを転写する際には、縮小露光を用いても良いが、表示装置製造用フォトマスクに用いる露光機としては、等倍のプロジェクション露光を行う方式であって、以下のものが好ましい。例えば、光学系の開口数(NA)は、
0.08≦NA<0.20、
より好ましくは、
0.08≦NA≦0.15、
更には、
0.08<NA<0.15
であることが望ましい。
また、σ(コヒレンスファクタ)は、
0.4≦σ≦0.9
より好ましくは、
0.4<σ<0.7
更に好ましくは、
0.4<σ<0.6
である。
露光光源は、i線、h線及びg線の少なくとも一つを露光光に含む光源を用いる。単一波長の露光光を適用する場合には、i線を用いることが好ましい。一方、i線、h線、g線のすべてを含む光源(ブロード波長光源ともいう)を用いることは、十分な光量確保の点で有用である。
また、使用する露光装置の光源は、斜光照明(輪帯照明など)を使用しても良いが、斜光照明を適用しない通常照明を用いることで本発明の優れた効果が十分に得られる。
本発明により、表示装置製造用マスクを用いた表示装置の製造方法においては、微細な密集パターンであっても、被転写体上への転写を安定して行うことができる。具体的には、DOFやMEEFなど、製造に際してのプロセスの裕度(Process Margin)を確保しつつ、精緻にホールパターンを形成できる。更に、密集パターンを形成するに際して、被転写体上に形成されるレジストパターンの厚みを十分に確保できる。これは、表示装置生産の上で、CD精度を高め、安定生産、高歩留といった、産業上の利益を提供する。
1(1a,1b)…主パターン
2(2a,2b)…補助パターン
3…低透光部
4…透光部
5…位相シフト部
10…透明基板
11…位相シフト膜
12…低透光膜

Claims (7)

  1. 透明基板上に転写用パターンをもつ、表示装置製造用フォトマスクであって、
    前記転写用パターンは、
    四角形の透光部からなる主パターン、
    前記主パターンの周辺に配置された、位相シフト部からなる補助パターン、及び
    前記主パターンと前記補助パターン以外の領域に形成された低透光部を含み、
    前記主パターンの周辺において前記主パターンを囲む、所定幅の正八角形帯を定義するとき、前記補助パターンは前記正八角形帯の少なくとも一部を構成し、
    前記転写用パターンが含む複数の前記主パターンの1つを第1主パターンとするとき、前記第1主パターンと異なる第2主パターンが前記第1主パターンに接近した位置に配置され、
    前記第1主パターンを囲む前記正八角形帯を構成する八区画のうち、前記第2主パターン側に面する一区画に欠落のある補助パターンが、前記第1主パターンの周辺に配置されることを特徴とする、表示装置製造用フォトマスク。
  2. 前記主パターンの径をW1とするとき、前記転写用パターンは、被転写体上に、前記主パターンの転写像として径W2(但しW1≧W2)のホールパターンを形成するものであることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置製造用フォトマスク。
  3. 前記第1主パターンと前記第2主パターンの配列方向をX方向とするとき、前記第1主パターンのX方向の寸法は、前記X方向と垂直なY方向の寸法より小さいことを特徴とする、請求項1又は2に記載の表示装置製造用フォトマスク。
  4. 前記転写用パターンは、3以上の前記主パターンが、X方向、前記X方向と垂直なY方向、又は前記X方向及び前記Y方向に規則的に配列した密集パターンを含み、前記密集パターンを構成する主パターンのそれぞれが、前記八区画のうち、他の主パターン側に面する少なくとも一区画を欠落した前記補助パターンを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置製造用フォトマスク。
  5. 前記位相シフト部は、前記透明基板上に、露光光の代表波長に対する透過率が20〜80%であるとともに、前記露光光の位相を略180度シフトする位相シフト膜が形成されてなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置製造用フォトマスク。
  6. 前記低透光部は、露光光に対する光学濃度ODが2以上の遮光部であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置製造用フォトマスク。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のフォトマスクを用意する工程と、
    開口数(NA)が0.08〜0.15であり、i線、h線、及びg線の少なくともいずれかひとつを含む露光光源をもつ露光装置を用いて、前記転写用パターンを露光し、被転写体上に、径W2が0.8〜3.0(μm)のホールパターンを形成する工程とを含む、表示装置の製造方法。
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