JP2018150966A - センサホルダ部を有する保護カバー、及び前記保護カバーを備えた軸受装置、並びにセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がなく、内外の圧力差が高い場合であっても回転速度検出装置の高い信頼性を確保できる、磁気センサを保持するセンサホルダ部を有する保護カバーを提供する。
【解決手段】内輪12、外輪13、及び軌道面12A,13A間を転動する転動体14を有する軸受、並びに、内輪12に固定された磁気エンコーダ16と、磁気センサ8とを備えた軸受装置11において、磁気センサ8を磁気エンコーダ16の磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部Aを有する保護カバー1である。外輪13に嵌合されるカップ形状を成し、底板部2に磁気センサ8を挿通する挿通孔2Aを有する金属製の本体1Aと、底板部2の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bとからなり、仕切壁体1Bが磁気センサ8の筒部及び挿通孔2Aを被って挿通孔2Aまわりを密封する。
【選択図】図1
【解決手段】内輪12、外輪13、及び軌道面12A,13A間を転動する転動体14を有する軸受、並びに、内輪12に固定された磁気エンコーダ16と、磁気センサ8とを備えた軸受装置11において、磁気センサ8を磁気エンコーダ16の磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部Aを有する保護カバー1である。外輪13に嵌合されるカップ形状を成し、底板部2に磁気センサ8を挿通する挿通孔2Aを有する金属製の本体1Aと、底板部2の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bとからなり、仕切壁体1Bが磁気センサ8の筒部及び挿通孔2Aを被って挿通孔2Aまわりを密封する。
【選択図】図1
Description
本発明は、軸受の外輪に圧入されて磁気エンコーダを被う、前記磁気エンコーダに対向する磁気センサを保持するセンサホルダ部を有する保護カバーに関する。
自動車に広く普及している、車輪のロックを無くして効率良く安全に制動するアンチロックブレーキシステムは、例えば、回転速度検出装置(車輪速センサ)により各車輪の回転速度を検出し、制御装置により加速度及び減速度を演算するとともに車体速度とスリップ率を推定し、その結果に基づいてアクチュエータを駆動してブレーキ液圧の制御を行うものである。
このような回転速度検出装置を自動車のホイール支持用の転がり軸受(ハブベアリング)に備えた軸受装置も広く用いられている。
このような軸受装置において、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べた磁気エンコーダを軸受の内輪に取り付け、前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサを前記磁気エンコーダに対向させて軸受の外輪に取り付けるとともに、前記磁気エンコーダを保護するように前記磁気エンコーダをインナー側から被う保護カバーを前記外輪のインナー側の端部に圧入したものがある(例えば、特許文献1又は2参照)。
前記保護カバーにより、前記磁気エンコーダに小石や泥水等が当たらないことから前記磁気エンコーダの破損を防止できる。
特許文献1及び2の前記保護カバーは、前記磁気エンコーダに対向する前記磁気センサを保持するセンサホルダ部を備える。
このような回転速度検出装置を自動車のホイール支持用の転がり軸受(ハブベアリング)に備えた軸受装置も広く用いられている。
このような軸受装置において、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べた磁気エンコーダを軸受の内輪に取り付け、前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサを前記磁気エンコーダに対向させて軸受の外輪に取り付けるとともに、前記磁気エンコーダを保護するように前記磁気エンコーダをインナー側から被う保護カバーを前記外輪のインナー側の端部に圧入したものがある(例えば、特許文献1又は2参照)。
前記保護カバーにより、前記磁気エンコーダに小石や泥水等が当たらないことから前記磁気エンコーダの破損を防止できる。
特許文献1及び2の前記保護カバーは、前記磁気エンコーダに対向する前記磁気センサを保持するセンサホルダ部を備える。
特許文献1のセンサホルダ部を有する保護カバー(カバー23)は金属製であるので、その底板部(26,26a,26b,26c)に、少なくとも磁気センサ(センサ4)を挿通するための挿通孔(挿入孔28)を開ける必要がある。このように底板部に挿通孔を開けることにより気密性が失われるので、保護カバー内に水や泥水等が浸入する。
したがって、軸受の内外輪間を密封して気密性を確保するための別部品(シールリング21,21a)を取り付ける必要があるので、部品点数の増加により製造コストが嵩んでいる。
したがって、軸受の内外輪間を密封して気密性を確保するための別部品(シールリング21,21a)を取り付ける必要があるので、部品点数の増加により製造コストが嵩んでいる。
特許文献2のセンサホルダ部を有する保護カバー(キャップ18a)は、金属製の本体(キャップ本体33,33a)における磁気センサ(センサ51)を挿通するための挿通孔(センサ用貫通孔38,38a)を、前記本体に加硫接着したゴム部材(35,35a)で被っているので、気密性を確保できるという特長がある。
ここで、前記ゴム部材の磁気エンコーダ及び磁気センサ間に位置する部分は、検出感度を向上するために薄肉にしてエアギャップを縮める必要がある。
ハブベアリングは、厳しい温度環境下での温度変化に加えて、走行中のブレーキの多用によるブレーキ部の発熱が伝わってハブベアリングの内部空間の温度が上昇する。これにより、例えばJIS D 0204:1967「自動車部品の高温及び低温試験方法」に規定されるように、−40℃〜120℃で使用可能であることが求められる。
ここで、前記ゴム部材の磁気エンコーダ及び磁気センサ間に位置する部分は、検出感度を向上するために薄肉にしてエアギャップを縮める必要がある。
ハブベアリングは、厳しい温度環境下での温度変化に加えて、走行中のブレーキの多用によるブレーキ部の発熱が伝わってハブベアリングの内部空間の温度が上昇する。これにより、例えばJIS D 0204:1967「自動車部品の高温及び低温試験方法」に規定されるように、−40℃〜120℃で使用可能であることが求められる。
本願発明者の計算によれば、外気温を20℃とし、ハブベアリングの保護カバー内の温度が120℃に上昇した場合、保護カバー内には約0.03MPaの正圧が発生し、保護カバー内の温度が−40℃に下降した場合、保護カバー内には約0.02MPaの負圧が発生する。
また、ハブベアリングの保護カバーの内外の圧力差については、前記正圧及び前記負圧よりも厳しい要求仕様が設定され、前記圧力差の要求仕様は、0.2ないし0.5MPa程度と大きい値に設定される場合もある。
本願の図1〜図4の形態の仕切壁体1Bの材質を合成ゴムとし、仕切壁体1Bの、磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在する部分である薄肉部の厚みTを0.6mmとして、保護カバー1の内外の圧力差を設けて行った本願発明者による実験により、前記圧力差の要求仕様によっては、仕切壁体1Bの前記薄肉部の変形が大きいことが分かった(表1の比較例参照)。
例えば、ハブベアリングの保護カバー内が負圧になった場合、ゴム製とした仕切壁体1Bの前記薄肉部が磁気エンコーダ16側へ突出する。したがって、当該突出した部分が、回転する磁気エンコーダ16に干渉する場合がある。その場合、磁気エンコーダ16に磨耗や破損が発生したり、ゴム製とした仕切壁体1Bの前記薄肉部が破れて気密性が失われるおそれがある。
また、ハブベアリングの保護カバーの内外の圧力差については、前記正圧及び前記負圧よりも厳しい要求仕様が設定され、前記圧力差の要求仕様は、0.2ないし0.5MPa程度と大きい値に設定される場合もある。
本願の図1〜図4の形態の仕切壁体1Bの材質を合成ゴムとし、仕切壁体1Bの、磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在する部分である薄肉部の厚みTを0.6mmとして、保護カバー1の内外の圧力差を設けて行った本願発明者による実験により、前記圧力差の要求仕様によっては、仕切壁体1Bの前記薄肉部の変形が大きいことが分かった(表1の比較例参照)。
例えば、ハブベアリングの保護カバー内が負圧になった場合、ゴム製とした仕切壁体1Bの前記薄肉部が磁気エンコーダ16側へ突出する。したがって、当該突出した部分が、回転する磁気エンコーダ16に干渉する場合がある。その場合、磁気エンコーダ16に磨耗や破損が発生したり、ゴム製とした仕切壁体1Bの前記薄肉部が破れて気密性が失われるおそれがある。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がなく、保護カバーの内外の圧力差が高い場合であっても、磁気エンコーダ及び磁気センサにより構成される回転速度検出装置の高い信頼性を確保できる、磁気センサを保持するセンサホルダ部を有する保護カバーを提供する点にある。
本発明に係るセンサホルダ部を有する保護カバーは、前記課題解決のために、外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、
内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、
前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面間を転動する転動体とを有する軸受、並びに、
前記軸受の軸方向の一端部に位置して前記内輪に固定された、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べてなる磁気エンコーダと、
前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサと
を備えた軸受装置において、
前記磁気センサを前記磁気エンコーダの磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部を有する保護カバーであって、
前記外輪に嵌合されるカップ形状を成し、底板部に前記磁気センサを挿通する挿通孔を有する金属製の本体と、
前記本体の底板部の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体と
からなり、
前記仕切壁体が前記磁気センサの筒部及び前記挿通孔を被って前記挿通孔まわりを密封することを特徴とする(請求項1)。
内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、
前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面間を転動する転動体とを有する軸受、並びに、
前記軸受の軸方向の一端部に位置して前記内輪に固定された、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べてなる磁気エンコーダと、
前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサと
を備えた軸受装置において、
前記磁気センサを前記磁気エンコーダの磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部を有する保護カバーであって、
前記外輪に嵌合されるカップ形状を成し、底板部に前記磁気センサを挿通する挿通孔を有する金属製の本体と、
前記本体の底板部の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体と
からなり、
前記仕切壁体が前記磁気センサの筒部及び前記挿通孔を被って前記挿通孔まわりを密封することを特徴とする(請求項1)。
このような構成によれば、保護カバーの本体が金属製であることから、合成樹脂製のものと比較して強度、耐久性、及び耐薬品性等の特性において優位であるので、長期間にわたって信頼性が高い状態を維持できる。
その上、本体の底板部の内面側に接合する仕切壁体が合成樹脂製であるので、所要の任意形状に形成することが容易である。
その上さらに、仕切壁体が磁気センサの筒部及び挿通孔を被って挿通孔まわりを密封するように形成されることから、挿通孔からの水や泥水等の浸入を防止できる。よって、軸受の内外輪間を密封して気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がないので、部品コスト及び組立コストの低減により製造コストを低減できる。
その上、金属製本体の底板部の内面側に接合され、磁気センサの筒部及び挿通孔を被って挿通孔まわりを密封する仕切壁体が合成樹脂製であるので、仕切壁体がゴム製である場合と比較して、保護カバーの内外で圧力差が大きい場合であっても、仕切壁体の、磁気エンコーダと磁気センサとの間に介在する部分である薄肉部の変形量が大幅に小さくなる。
よって、例えば保護カバー内が負圧であっても前記薄肉部の磁気エンコーダ側への突出量が小さくなるので、仕切壁部が磁気エンコーダと干渉することがなく、磁気エンコーダに磨耗や破損が発生したり、仕切壁体の前記薄肉部が破れて気密性が失われることがない。
その上、本体の底板部の内面側に接合する仕切壁体が合成樹脂製であるので、所要の任意形状に形成することが容易である。
その上さらに、仕切壁体が磁気センサの筒部及び挿通孔を被って挿通孔まわりを密封するように形成されることから、挿通孔からの水や泥水等の浸入を防止できる。よって、軸受の内外輪間を密封して気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がないので、部品コスト及び組立コストの低減により製造コストを低減できる。
その上、金属製本体の底板部の内面側に接合され、磁気センサの筒部及び挿通孔を被って挿通孔まわりを密封する仕切壁体が合成樹脂製であるので、仕切壁体がゴム製である場合と比較して、保護カバーの内外で圧力差が大きい場合であっても、仕切壁体の、磁気エンコーダと磁気センサとの間に介在する部分である薄肉部の変形量が大幅に小さくなる。
よって、例えば保護カバー内が負圧であっても前記薄肉部の磁気エンコーダ側への突出量が小さくなるので、仕切壁部が磁気エンコーダと干渉することがなく、磁気エンコーダに磨耗や破損が発生したり、仕切壁体の前記薄肉部が破れて気密性が失われることがない。
ここで、前記センサホルダ部は、
前記本体の底板部に設けた取付孔と、
前記底板部の内面側に位置する、前記取付孔の周囲部分に固定したナットと
からなり、
前記磁気センサを支持する支持部材の取付フランジの通孔及び前記取付孔に取付ボルトを通して前記ナットに螺合させることにより、前記支持部材を前記本体に固定し、
前記仕切壁体が前記ナット及び前記取付孔を被って前記取付孔まわりを密封するのが好ましい実施態様である(請求項2)。
このような構成によれば、取付ボルトを取付フランジの通孔及び取付孔に通してナットに螺合させることにより、磁気センサを支持する支持部材を保護カバーの本体に容易に固定できる。
その上、このような取付孔及びナットを備えた構成において、仕切壁体がナット及び取付孔を被って取付孔まわりを密封するので、取付孔からの水や泥水等の浸入を防止できる。
前記本体の底板部に設けた取付孔と、
前記底板部の内面側に位置する、前記取付孔の周囲部分に固定したナットと
からなり、
前記磁気センサを支持する支持部材の取付フランジの通孔及び前記取付孔に取付ボルトを通して前記ナットに螺合させることにより、前記支持部材を前記本体に固定し、
前記仕切壁体が前記ナット及び前記取付孔を被って前記取付孔まわりを密封するのが好ましい実施態様である(請求項2)。
このような構成によれば、取付ボルトを取付フランジの通孔及び取付孔に通してナットに螺合させることにより、磁気センサを支持する支持部材を保護カバーの本体に容易に固定できる。
その上、このような取付孔及びナットを備えた構成において、仕切壁体がナット及び取付孔を被って取付孔まわりを密封するので、取付孔からの水や泥水等の浸入を防止できる。
また、前記仕切壁体の、前記磁気エンコーダと前記磁気センサとの間に介在する部分の厚みを0.3mm以上2.0mm以下にしてなるのが一層好ましい実施態様である(請求項3)。
このような構成によれば、前記厚みを0.3mm以上にすることにより、気密性を発現する強度と耐薬品性を確保でき、前記厚みを2.0mm以下にすることにより、磁気エンコーダと磁気センサのエアギャップを縮めることができる。このように、前記厚みが薄く、前記エアギャップを縮めることができるので、回転速度検出装置の検出精度を向上できる。
特に、仕切壁体が合成樹脂製であるので、仕切壁体の、磁気エンコーダと磁気センサとの間に介在する部分の厚みをより薄くする成形がしやすく、それにより磁気エンコーダと磁気センサのエアギャップを確実に縮小できる。
このような構成によれば、前記厚みを0.3mm以上にすることにより、気密性を発現する強度と耐薬品性を確保でき、前記厚みを2.0mm以下にすることにより、磁気エンコーダと磁気センサのエアギャップを縮めることができる。このように、前記厚みが薄く、前記エアギャップを縮めることができるので、回転速度検出装置の検出精度を向上できる。
特に、仕切壁体が合成樹脂製であるので、仕切壁体の、磁気エンコーダと磁気センサとの間に介在する部分の厚みをより薄くする成形がしやすく、それにより磁気エンコーダと磁気センサのエアギャップを確実に縮小できる。
さらに、前記本体の底板部に排水孔を設け、前記仕切壁体が前記排水孔を被って前記排水孔まわりを密封するとともに、前記仕切壁体内に形成した溝状又は孔状の排水路を前記排水孔に繋げてなるのがより一層好ましい実施態様である(請求項4)。
このような構成によれば、仕切壁体が排水孔まわりを密封するので、排水孔からの水や泥水等の浸入を防止できる。
その上、仕切壁体内に形成した排水路が排水孔に繋がっていることから、排水路内に入った水や泥水等が排水孔から排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体の劣化や損傷を抑制できる。
このような構成によれば、仕切壁体が排水孔まわりを密封するので、排水孔からの水や泥水等の浸入を防止できる。
その上、仕切壁体内に形成した排水路が排水孔に繋がっていることから、排水路内に入った水や泥水等が排水孔から排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体の劣化や損傷を抑制できる。
本発明に係る軸受装置は、前記センサホルダ部を有する保護カバーを備えたものである(請求項5)。
本発明に係るセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法は、前記課題解決のために、外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、
内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、
前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面間を転動する転動体とを有する軸受、並びに、
前記軸受の軸方向の一端部に位置して前記内輪に固定された、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べてなる磁気エンコーダと、
前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサと
を備えた軸受装置に用いる、
前記磁気センサを前記磁気エンコーダの磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法であって、
前記保護カバーは、
前記外輪に嵌合されるカップ形状を成し、底板部に前記磁気センサを挿通する挿通孔を有する金属製の本体と、
前記本体の底板部の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体と
からなり、
前記センサホルダ部は、
前記本体の底板部に設けた取付孔と、
前記底板部の内面側に位置する、前記取付孔の周囲部分に固定したナットと
からなり、
前記磁気センサを支持する支持部材の取付フランジの通孔及び前記取付孔に取付ボルトを通して前記ナットに螺合させることにより、前記支持部材を前記本体に固定し、
前記本体の底板部に排水孔を設け、
前記仕切壁体内に形成した溝状又は孔状の排水路を前記排水孔に繋げ、
前記仕切壁体が、
前記磁気センサの筒部及び前記挿通孔を被って前記挿通孔まわりを密封し、
前記ナット及び前記取付孔を被って前記取付孔まわりを密封するとともに、
前記排水孔を被って前記排水孔まわりを密封するものであり、
前記本体をプレス加工により成形するプレス加工工程と、
前記本体の前記取付孔周囲部分の内面側に前記ナットを固定するナット固定工程と、
前記仕切壁体を射出成形により成形する射出成形工程、又は前記仕切壁体を圧縮成形により成形する圧縮成形工程と、
前記仕切壁体を前記本体の底板部の内面側に接着する接着工程とを含むことを特徴とする(請求項6)。
内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、
前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面間を転動する転動体とを有する軸受、並びに、
前記軸受の軸方向の一端部に位置して前記内輪に固定された、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べてなる磁気エンコーダと、
前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサと
を備えた軸受装置に用いる、
前記磁気センサを前記磁気エンコーダの磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法であって、
前記保護カバーは、
前記外輪に嵌合されるカップ形状を成し、底板部に前記磁気センサを挿通する挿通孔を有する金属製の本体と、
前記本体の底板部の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体と
からなり、
前記センサホルダ部は、
前記本体の底板部に設けた取付孔と、
前記底板部の内面側に位置する、前記取付孔の周囲部分に固定したナットと
からなり、
前記磁気センサを支持する支持部材の取付フランジの通孔及び前記取付孔に取付ボルトを通して前記ナットに螺合させることにより、前記支持部材を前記本体に固定し、
前記本体の底板部に排水孔を設け、
前記仕切壁体内に形成した溝状又は孔状の排水路を前記排水孔に繋げ、
前記仕切壁体が、
前記磁気センサの筒部及び前記挿通孔を被って前記挿通孔まわりを密封し、
前記ナット及び前記取付孔を被って前記取付孔まわりを密封するとともに、
前記排水孔を被って前記排水孔まわりを密封するものであり、
前記本体をプレス加工により成形するプレス加工工程と、
前記本体の前記取付孔周囲部分の内面側に前記ナットを固定するナット固定工程と、
前記仕切壁体を射出成形により成形する射出成形工程、又は前記仕切壁体を圧縮成形により成形する圧縮成形工程と、
前記仕切壁体を前記本体の底板部の内面側に接着する接着工程とを含むことを特徴とする(請求項6)。
このようなセンサホルダ部を有する製造方法によれば、気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がなく、保護カバーの内外の圧力差が高い場合であっても、磁気エンコーダ及び磁気センサにより構成される回転速度検出装置の高い信頼性を確保できるとともに、排水路内に入った水や泥水等が排水孔から排出されるので合成樹脂製である仕切壁体の劣化や損傷を抑制できる保護カバーを、容易かつ確実に製造できる。
以上のような本発明に係るセンサホルダ部を有する保護カバーによれば、以下のような効果を奏する。
(1)仕切壁体により保護カバーの気密性が確保されることから、軸受の内外輪間を密封して気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がないので、製造コストを低減できる。
(2)仕切壁体が合成樹脂製であるので、保護カバーの内外で圧力差が大きい場合であっても、仕切壁部が磁気エンコーダと干渉することがなく、磁気エンコーダに磨耗や破損が発生したり、仕切壁体の前記薄肉部が破れて気密性が失われることがない。
(3)仕切壁体の、磁気エンコーダと磁気センサとの間に介在する部分の厚みを0.3mm以上2.0mm以下にしてなるものでは、前記厚みを0.3mm以上にすることにより、気密性を発現する強度と耐薬品性を確保でき、前記厚みを2.0mm以下にすることにより、磁気エンコーダと磁気センサのエアギャップを縮めることができる。このように、前記厚みが薄く、前記エアギャップを縮めることができるので、回転速度検出装置の検出精度を向上できる。
(4)本体の底板部に排水孔を設け、仕切壁体が排水孔を被って排水孔まわりを密封するとともに、仕切壁体内に形成した溝状又は孔状の排水路を排水孔に繋げてなるものでは、排水路内に入った水や泥水等が排水孔から排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体の劣化や損傷を抑制できる。
(1)仕切壁体により保護カバーの気密性が確保されることから、軸受の内外輪間を密封して気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がないので、製造コストを低減できる。
(2)仕切壁体が合成樹脂製であるので、保護カバーの内外で圧力差が大きい場合であっても、仕切壁部が磁気エンコーダと干渉することがなく、磁気エンコーダに磨耗や破損が発生したり、仕切壁体の前記薄肉部が破れて気密性が失われることがない。
(3)仕切壁体の、磁気エンコーダと磁気センサとの間に介在する部分の厚みを0.3mm以上2.0mm以下にしてなるものでは、前記厚みを0.3mm以上にすることにより、気密性を発現する強度と耐薬品性を確保でき、前記厚みを2.0mm以下にすることにより、磁気エンコーダと磁気センサのエアギャップを縮めることができる。このように、前記厚みが薄く、前記エアギャップを縮めることができるので、回転速度検出装置の検出精度を向上できる。
(4)本体の底板部に排水孔を設け、仕切壁体が排水孔を被って排水孔まわりを密封するとともに、仕切壁体内に形成した溝状又は孔状の排水路を排水孔に繋げてなるものでは、排水路内に入った水や泥水等が排水孔から排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体の劣化や損傷を抑制できる。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、本明細書において、自動車の車体中央から車輪側に向かう方向を「外方」、その反対方向を「内方」という。
なお、本明細書において、自動車の車体中央から車輪側に向かう方向を「外方」、その反対方向を「内方」という。
実施の形態1.
<軸受装置>
図1の部分縦断面図に示す実施の形態1に係る保護カバー1を備えた軸受装置11は、外輪13に対して内輪12が回転する軸受の他に、前記軸受の軸方向の一端部(前記軸受の内方)に配置した、磁気エンコーダ16、保護カバー1及び磁気センサ8、並びに前記軸受の軸方向の他端部(前記軸受の外方)に配置したシール部材15等を備える。
前記軸受は、外周面に内輪軌道面12Aが形成された内輪12、及び内周面に外輪軌道面13Aが形成された外輪13、並びに、内輪軌道面12A及び外輪軌道面13A間を転動する転動体14,14,…等を有する。
磁気エンコーダ16は、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べたものであり、前記軸受の軸方向の一端部に位置する支持部材17により内輪12に固定される。
磁気センサ8は、磁気エンコーダ16に対向し、磁気エンコーダ16の回転を検知するものであり、保護カバー1に対して軸方向に位置決めされた状態でセンサホルダ部Aにより保持される。
<軸受装置>
図1の部分縦断面図に示す実施の形態1に係る保護カバー1を備えた軸受装置11は、外輪13に対して内輪12が回転する軸受の他に、前記軸受の軸方向の一端部(前記軸受の内方)に配置した、磁気エンコーダ16、保護カバー1及び磁気センサ8、並びに前記軸受の軸方向の他端部(前記軸受の外方)に配置したシール部材15等を備える。
前記軸受は、外周面に内輪軌道面12Aが形成された内輪12、及び内周面に外輪軌道面13Aが形成された外輪13、並びに、内輪軌道面12A及び外輪軌道面13A間を転動する転動体14,14,…等を有する。
磁気エンコーダ16は、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べたものであり、前記軸受の軸方向の一端部に位置する支持部材17により内輪12に固定される。
磁気センサ8は、磁気エンコーダ16に対向し、磁気エンコーダ16の回転を検知するものであり、保護カバー1に対して軸方向に位置決めされた状態でセンサホルダ部Aにより保持される。
図1に示す軸受装置11において、内輪12に磁気エンコーダ16が固定された軸受の外輪13に保護カバー1を嵌合することにより、磁気エンコーダ16に対して保護カバー1及び磁気センサ8が軸方向に位置決めされるので、磁気エンコーダ16に対する磁気センサ8のエアギャップ調整が完了する。
よって、磁気エンコーダ16と磁気センサ8とのエアギャップ調整作業の煩雑さを解消できる。
よって、磁気エンコーダ16と磁気センサ8とのエアギャップ調整作業の煩雑さを解消できる。
<保護カバー>
図1の部分縦断面図、図2の縦断面斜視図、及び図3の斜視図に示すように、保護カバー1は、外輪13に嵌合されるカップ形状を成す金属製の本体1Aと、本体1Aの底板部2の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bとからなる。
保護カバー1の本体1Aが金属製であることから、合成樹脂製のものと比較して強度、耐久性、及び耐薬品性等の特性において優位であるので、長期間にわたって信頼性が高い状態を維持できる。
また、本体1Aの底板部2の内面側に接合する、その単体を図4(a)の斜視図及び図4(b)の縦断面斜視図に示す仕切壁体1Bは、合成樹脂製であるので所要の任意形状に形成することが容易であり、接着剤により本体1Aに接合されて本体1Aと一体化される。本体1Aへの仕切壁体1Bの接合固定は、仕切壁体1Bの成形時及び成形後のどちらであってもよい。
仕切り壁体1Bは、合成樹脂材料を射出成形することにより製造されるが、熱硬化性樹脂材料を使用する場合は、圧縮成形も可能である。
ここで、前記接着剤としては、エポキシ接着剤、フェノール接着剤、アクリル接着剤、シランカップリング接着剤、又はシリコーン接着剤等を使用できる。
図1の部分縦断面図、図2の縦断面斜視図、及び図3の斜視図に示すように、保護カバー1は、外輪13に嵌合されるカップ形状を成す金属製の本体1Aと、本体1Aの底板部2の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bとからなる。
保護カバー1の本体1Aが金属製であることから、合成樹脂製のものと比較して強度、耐久性、及び耐薬品性等の特性において優位であるので、長期間にわたって信頼性が高い状態を維持できる。
また、本体1Aの底板部2の内面側に接合する、その単体を図4(a)の斜視図及び図4(b)の縦断面斜視図に示す仕切壁体1Bは、合成樹脂製であるので所要の任意形状に形成することが容易であり、接着剤により本体1Aに接合されて本体1Aと一体化される。本体1Aへの仕切壁体1Bの接合固定は、仕切壁体1Bの成形時及び成形後のどちらであってもよい。
仕切り壁体1Bは、合成樹脂材料を射出成形することにより製造されるが、熱硬化性樹脂材料を使用する場合は、圧縮成形も可能である。
ここで、前記接着剤としては、エポキシ接着剤、フェノール接着剤、アクリル接着剤、シランカップリング接着剤、又はシリコーン接着剤等を使用できる。
ここで、本体1Aは、ステンレス鋼若しくは冷間圧延鋼、又はアルミニウム合金若しくは銅合金等の金属製であり、プレス加工により成形される。なお、本体1Aは磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在しないので、ステンレス鋼等の非磁性鋼である必要はなく、磁性鋼板にカチオン電着塗装又は亜鉛メッキ等の防錆用表面処理を施したものであってもよい。
また、仕切壁体1Bを形成する合成樹脂材料としては、ポリアミド(PA6、PA66、PA12、PA612等)やポリフェニレンサルファイド(PPS)等の熱可塑性樹脂、又はフェノール(PF)等の熱硬化性樹脂を含むものが好適に使用できる。
前記合成樹脂材料には、ガラス、カーボンなどの強化繊維を20〜50重量%含有させることが望ましい。
また、仕切壁体1Bを形成する合成樹脂材料としては、ポリアミド(PA6、PA66、PA12、PA612等)やポリフェニレンサルファイド(PPS)等の熱可塑性樹脂、又はフェノール(PF)等の熱硬化性樹脂を含むものが好適に使用できる。
前記合成樹脂材料には、ガラス、カーボンなどの強化繊維を20〜50重量%含有させることが望ましい。
本体1Aは、カップ形状の底面を形成する底板部2、並びにカップ形状の側面の一部を形成する円筒部3及び鍔部4等からなる。よって、本体1Aの円筒部3を外輪13に嵌合して鍔部4を当て止めすることにより、軸受及び磁気エンコーダ16に対して保護カバー1が軸方向に位置決めされる。
また、本体1の底板部2には、磁気センサ8を挿通する挿通孔2A、及び取付ボルト10を取り付けるための通し孔である取付孔2Bが形成されるとともに、取付孔2Bの周囲部分の内面側に溶接等によりナット6が固定される。ナット6は、その先端に、取付孔2Bに内嵌する円環状の突条を設けた段付きナットであるので、取付孔2Bに対する位置合わせが容易になる。
また、本体1の底板部2には、磁気センサ8を挿通する挿通孔2A、及び取付ボルト10を取り付けるための通し孔である取付孔2Bが形成されるとともに、取付孔2Bの周囲部分の内面側に溶接等によりナット6が固定される。ナット6は、その先端に、取付孔2Bに内嵌する円環状の突条を設けた段付きナットであるので、取付孔2Bに対する位置合わせが容易になる。
本体1Aの底板部2に設けた取付孔2Bと、取付孔2Bの周囲部分に固定したナット6が、センサホルダ部Aを構成する。
支持部材9の取付フランジ9Aの通孔9BにカラーCを入れ、カラーCを通して(通孔9B、及びセンサホルダ部Aの取付孔2Bを通して)取付ボルト10を、センサホルダ部Aのナット6に螺合させる。それにより、磁気センサ8を支持する支持部材9が本体1Aに固定される。よって、挿通孔2Aに挿通された磁気センサ8が、センサホルダ部Aを有する保護カバー1により安定かつ確実に保持される。
支持部材9の取付フランジ9Aの通孔9BにカラーCを入れ、カラーCを通して(通孔9B、及びセンサホルダ部Aの取付孔2Bを通して)取付ボルト10を、センサホルダ部Aのナット6に螺合させる。それにより、磁気センサ8を支持する支持部材9が本体1Aに固定される。よって、挿通孔2Aに挿通された磁気センサ8が、センサホルダ部Aを有する保護カバー1により安定かつ確実に保持される。
仕切壁体1Bは、磁気センサ8の筒部及び挿通孔2Aを被って挿通孔2Aまわりを密封するとともに、ナット6及び取付孔2Bを被って取付孔2Bまわりを密封する形状に形成されているので、図1のように軸受の外輪13に保護カバー1を取り付けた状態で、挿通孔2A及び取付孔2Bからの水や泥水等の浸入を防止できる。よって、軸受装置11における保護カバー1よりも外方位置に、軸受の内外輪間を密封して気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がないので、部品コスト及び組立コストの低減により製造コストを低減できる。
また、本体1Aには、鍔部4の外輪13の端面に当接する部分に、例えば接着剤又は液体ガスケットを塗布して成形したものであるシール材5を設けているので、軸受の外輪13と外輪13に嵌合する保護カバー1の嵌合部分(円筒部3)との間に微小な隙間が存在する場合であっても、外輪13及び保護カバー1の嵌合部分をシール材5により密封できる。よって、前記隙間からの水や泥水等の浸入を防止できる。
さらに、仕切壁体1Bの、磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在する部分の厚みT(図2参照)は、0.3mm以上2.0mm以下に設定される。厚みTを0.3mm以上にすることにより、気密性を発現する強度と耐薬品性を確保でき、厚みTを2.0mm以下にすることにより、磁気エンコーダ16と磁気センサ8のエアギャップを縮めることができる。
このように磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在する仕切壁体1Bの厚みTが薄く(T≦2mm)、磁気エンコーダ16と磁気センサ8のエアギャップを縮めることができるので、回転速度検出装置の検出精度を向上できる。
特に、仕切壁体1Bが合成樹脂製であるので、厚みTをより薄くする成形がしやすく、それにより磁気エンコーダ16と磁気センサ8のエアギャップを確実に縮小できる。
このように磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在する仕切壁体1Bの厚みTが薄く(T≦2mm)、磁気エンコーダ16と磁気センサ8のエアギャップを縮めることができるので、回転速度検出装置の検出精度を向上できる。
特に、仕切壁体1Bが合成樹脂製であるので、厚みTをより薄くする成形がしやすく、それにより磁気エンコーダ16と磁気センサ8のエアギャップを確実に縮小できる。
以上の説明においては、仕切壁体1Bが、挿通孔2Aまわり及び取付孔2Bまわりを密封する一体のものである例を示したが、仕切壁体1Bを一体のものではなく、各孔を個別に密封する別体のものとしてもよい。
<仕切壁体の薄肉部の変形を評価する実験>
(実験方法)
図5の部分縦断面概略図に示すように、ベース18に外輪を模した部材19を固定し、外輪を模した部材19に金属製の本体1Aを圧入して固定した。
ベース18と外輪を模した部材19との間、及び外輪を模した部材19と本体1Aとの間はシール材により気密性を確保した。
実施例及び比較例の仕切壁体1Bにおける厚みTの部分の薄肉部の変形量の測定を可能とするために、図5の部分縦断面概略図に示すように、実際の接合方向とは逆方向に、本体1Aの底板部2の外面側に接合した。
(実験方法)
図5の部分縦断面概略図に示すように、ベース18に外輪を模した部材19を固定し、外輪を模した部材19に金属製の本体1Aを圧入して固定した。
ベース18と外輪を模した部材19との間、及び外輪を模した部材19と本体1Aとの間はシール材により気密性を確保した。
実施例及び比較例の仕切壁体1Bにおける厚みTの部分の薄肉部の変形量の測定を可能とするために、図5の部分縦断面概略図に示すように、実際の接合方向とは逆方向に、本体1Aの底板部2の外面側に接合した。
本体1A内を正圧にする場合は、ベース18に接続した図示しない配管を通して、図示しないコンプレッサから圧縮空気を本体1A内の空間Sに供給した。
本体1A内を負圧にする場合は、ベース18に接続した図示しない配管を通して、図示しないエジェクターにより本体1A内の空間Sの空気を吸い出した。
本体1A内の空間Sの圧力測定は、図示しないデジタル圧力センサにより行った。
本体1A内を正圧(0.5MPa)にした場合、及び本体1A内を負圧(−0.1MPa)にした場合の、仕切壁体1Bの厚みTの部分の中央の変位をダイヤルゲージ20により測定した。
本体1A内を負圧にする場合は、ベース18に接続した図示しない配管を通して、図示しないエジェクターにより本体1A内の空間Sの空気を吸い出した。
本体1A内の空間Sの圧力測定は、図示しないデジタル圧力センサにより行った。
本体1A内を正圧(0.5MPa)にした場合、及び本体1A内を負圧(−0.1MPa)にした場合の、仕切壁体1Bの厚みTの部分の中央の変位をダイヤルゲージ20により測定した。
(実施例及び比較例)
フェノール樹脂で成形した仕切壁体1Bを実施例とし、合成ゴムで成形した仕切壁体1Bを比較例とした。
実施例及び比較例において、磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在する部分の厚みTを0.6mmとした。
フェノール樹脂で成形した仕切壁体1Bを実施例とし、合成ゴムで成形した仕切壁体1Bを比較例とした。
実施例及び比較例において、磁気エンコーダ16と磁気センサ8との間に介在する部分の厚みTを0.6mmとした。
(実験結果)
実験結果を表1に示す。
比較例である合成ゴム製の仕切壁1Bでは、本体1A内を負圧(−0.1MPa)にした場合、及び本体1A内を正圧(0.1MPa)にした場合ともに、薄肉部(厚みTの部分)の中央は、目視で大きく変形していることを確認できたが、変形が大き過ぎてダイヤルゲージ20による測定ができなかった。
それに対して、実施例であるフェノール樹脂製の仕切壁1Bでは、本体1A内を正圧(0.5MPa)にした場合の仕切壁体1Bの前記薄肉部の変位は、約50μm、本体1A内を負圧(−0.1MPa)にした場合の仕切壁体1Bの前記薄肉部の変位は約−20μmであった。
実験結果を表1に示す。
比較例である合成ゴム製の仕切壁1Bでは、本体1A内を負圧(−0.1MPa)にした場合、及び本体1A内を正圧(0.1MPa)にした場合ともに、薄肉部(厚みTの部分)の中央は、目視で大きく変形していることを確認できたが、変形が大き過ぎてダイヤルゲージ20による測定ができなかった。
それに対して、実施例であるフェノール樹脂製の仕切壁1Bでは、本体1A内を正圧(0.5MPa)にした場合の仕切壁体1Bの前記薄肉部の変位は、約50μm、本体1A内を負圧(−0.1MPa)にした場合の仕切壁体1Bの前記薄肉部の変位は約−20μmであった。
表1の実験結果により、保護カバー1の内外で圧力差が大きい場合であっても、実施例では仕切壁体1Bの前記薄肉部の変形量が十分に小さいことが分かる。
よって、実施例のように仕切壁体1Bを合成樹脂製とすることにより、仕切壁体1Bを本体1Aの底板部2の内面側に接合した実際の保護カバー1の形態で、例えば図1において、保護カバー1内が負圧であっても前記薄肉部の磁気エンコーダ16側への突出量が小さくなるので、仕切壁部1Bが磁気エンコーダ16と干渉することがなく、磁気エンコーダ16に磨耗や破損が発生したり、仕切壁体1Bの前記薄肉部が破れて気密性が失われることがない。
よって、実施例のように仕切壁体1Bを合成樹脂製とすることにより、仕切壁体1Bを本体1Aの底板部2の内面側に接合した実際の保護カバー1の形態で、例えば図1において、保護カバー1内が負圧であっても前記薄肉部の磁気エンコーダ16側への突出量が小さくなるので、仕切壁部1Bが磁気エンコーダ16と干渉することがなく、磁気エンコーダ16に磨耗や破損が発生したり、仕切壁体1Bの前記薄肉部が破れて気密性が失われることがない。
実施の形態2.
図6の部分縦断面図、及び図7の縦断面斜視図に示す実施の形態2に係る保護カバー1、及び保護カバー1を備えた軸受装置11において、実施の形態1の図1及び図2と同一符号は、同一又は相当部分を示しているので、それらの詳細説明は省略する。
図6の部分縦断面図、及び図7の縦断面斜視図に示す実施の形態2に係る保護カバー1、及び保護カバー1を備えた軸受装置11において、実施の形態1の図1及び図2と同一符号は、同一又は相当部分を示しているので、それらの詳細説明は省略する。
実施の形態2に係る保護カバー1には、カップ形状を成す金属製の本体1Aの底板部2に、挿通孔2A及び取付孔2Bの他に、仕切壁体1Bの下端部に排水孔2Cが形成される。
また、本体1Aの底板部2の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bは、排水孔2Cを被って排水孔2Cまわりを密封する。
よって、仕切壁体1Bが排水孔2Cまわりを密封するので、排水孔2Cから軸受装置11内への水や泥水等の浸入を防止できる。
また、本体1Aの底板部2の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bは、排水孔2Cを被って排水孔2Cまわりを密封する。
よって、仕切壁体1Bが排水孔2Cまわりを密封するので、排水孔2Cから軸受装置11内への水や泥水等の浸入を防止できる。
さらに、図6及び図7の保護カバー1において、仕切壁体1B内には、その下端部の排水孔2Cに繋がる溝状の排水路7Aが、排水孔2Cに向かって水が流れるように形成される。
よって、溝状の排水路7A内に入った水や泥水等は、排水路7A内に滞留することなく、自重により排水孔2Cから排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体1Bの劣化や損傷を抑制できる。
よって、溝状の排水路7A内に入った水や泥水等は、排水路7A内に滞留することなく、自重により排水孔2Cから排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体1Bの劣化や損傷を抑制できる。
ここで、仕切壁体1Bに形成された溝状の排水路7Aは、本体1Aの底板部2に当接する部分が開口している形状を成す。このような溝状の排水路7Aを備えた仕切壁体1Bの形状によれば、その単体を図8(a)の斜視図及び図8(b)の縦断面斜視図に示す仕切壁体1Bを別体で成形してから本体1Aに接合固定する場合に、仕切壁体1Bをアキシャルドローで成形できるので、金型構造が簡単になる。
実施の形態3.
図9の部分縦断面図、及び図10の縦断面斜視図に示す実施の形態3に係る保護カバー1、及び保護カバー1を備えた軸受装置11において、実施の形態1の図1及び図2と同一符号は、同一又は相当部分を示しているので、それらの詳細説明は省略する。
図9の部分縦断面図、及び図10の縦断面斜視図に示す実施の形態3に係る保護カバー1、及び保護カバー1を備えた軸受装置11において、実施の形態1の図1及び図2と同一符号は、同一又は相当部分を示しているので、それらの詳細説明は省略する。
実施の形態3に係る保護カバー1には、カップ形状を成す金属製の本体1Aの底板部2に、実施の形態2と同様に、挿通孔2A及び取付孔2Bの他に、仕切壁体1Bの下端部に排水孔2Dが形成される。
また、本体1Aの内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bは、排水孔2Dを被って排水孔2Dまわりを密封する。
よって、仕切壁体1Bが排水孔2Dまわりを密封するので、排水孔2Dから軸受装置11内への水や泥水等の浸入を防止できる。
また、本体1Aの内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体1Bは、排水孔2Dを被って排水孔2Dまわりを密封する。
よって、仕切壁体1Bが排水孔2Dまわりを密封するので、排水孔2Dから軸受装置11内への水や泥水等の浸入を防止できる。
さらに、図9及び図10の保護カバー1において、仕切壁体1B内には、その下端部の排水孔2Dに繋がる孔状の排水路7Bが、排水孔2Dに向かって水が流れるように形成される。
よって、孔状の排水路7B内に入った水や泥水等は、排水路7B内に滞留することなく、自重により排水孔2Dから排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体1Bの劣化や損傷を抑制できる。
よって、孔状の排水路7B内に入った水や泥水等は、排水路7B内に滞留することなく、自重により排水孔2Dから排出されるので、合成樹脂製である仕切壁体1Bの劣化や損傷を抑制できる。
ここで、図9及び図10とともに、仕切壁体1Bの単体を示す図11(a)の斜視図及び図11(b)の縦断面斜視図も参照して、仕切壁体1Bに形成された孔状の排水路7Bの形状について説明する。
孔状の排水路7Bは、本実施の形態の例では、磁気センサ8の筒部を被う部分からナット6及びボルト10の先端を被う部分を経て排水孔2Dに繋がるように直線状に延びる丸孔である。
ただし、孔状の排水路7Bは、丸孔に限定されるものではなく、多角形状の孔であってもよく、その孔の径が流路に沿って変化するものであってもよく、直線状ではなく曲線状に延びるものであってもよい。
孔状の排水路7Bは、本実施の形態の例では、磁気センサ8の筒部を被う部分からナット6及びボルト10の先端を被う部分を経て排水孔2Dに繋がるように直線状に延びる丸孔である。
ただし、孔状の排水路7Bは、丸孔に限定されるものではなく、多角形状の孔であってもよく、その孔の径が流路に沿って変化するものであってもよく、直線状ではなく曲線状に延びるものであってもよい。
次に、実施の形態2及び3のような排水路7A,7Bを有する仕切壁1Bを備えた、センサホルダ部Aを有する保護カバー1の製造方法について説明する。
図7及び図8の縦断面斜視図のような保護カバー1は、以下のような工程を経ることにより製造できる。
図7及び図8の縦断面斜視図のような保護カバー1は、以下のような工程を経ることにより製造できる。
(プレス加工工程)
金属製の本体1Aをプレス加工により成形するプレス加工工程を行う。
金属製の本体1Aをプレス加工により成形するプレス加工工程を行う。
(ナット固定工程)
本体1Aの取付孔2B周囲部分の内面側にナット6を固定するナット固定工程を行う。
本体1Aの取付孔2B周囲部分の内面側にナット6を固定するナット固定工程を行う。
(射出成形工程、又は圧縮成形工程)
合成樹脂製の仕切壁体1Bを射出成形により成形する射出成形工程、又は合成樹脂製の仕切壁体1Bを圧縮成形により成形する圧縮成形工程を行う。
合成樹脂製の仕切壁体1Bを射出成形により成形する射出成形工程、又は合成樹脂製の仕切壁体1Bを圧縮成形により成形する圧縮成形工程を行う。
(接着工程)
合成樹脂製の仕切壁体1Bを金属製の本体1Aの底板部2の内面側に接着する接着工程を行う。
合成樹脂製の仕切壁体1Bを金属製の本体1Aの底板部2の内面側に接着する接着工程を行う。
このようなセンサホルダ部Aを有する保護カバー1の製造方法によれば、気密性を確保するための別部品を取り付ける必要がなく、保護カバ1ーの内外の圧力差が高い場合であっても、磁気エンコーダ16及び磁気センサ8により構成される回転速度検出装置の高い信頼性を確保できるとともに、排水路7A,7B内に入った水や泥水等が排水孔2C,2Dから排出されるので合成樹脂製である仕切壁体1Bの劣化や損傷を抑制できる保護カバー1を、容易かつ確実に製造できる。
1 センサホルダを有する保護カバー
1A 本体
1B 仕切壁体
2 底板部
2A 挿通孔
2B 取付孔
2C,2D 排水孔
3 円筒部
4 鍔部
5 シール材
6 ナット
7A 溝状の排水路
7B 孔状の排水路
8 磁気センサ
9 支持部材
9A 取付フランジ
9B 通孔
10 取付ボルト
11 軸受装置
12 内輪
12A 内輪軌道面
13 外輪
13A 外輪駆動面
14 転動体
15 シール部材
16 磁気エンコーダ
17 取付部材
18 ベース
19 外輪を模した部材
20 ダイヤルゲージ
A センサホルダ部
C カラー
S 空間
T 厚み
1A 本体
1B 仕切壁体
2 底板部
2A 挿通孔
2B 取付孔
2C,2D 排水孔
3 円筒部
4 鍔部
5 シール材
6 ナット
7A 溝状の排水路
7B 孔状の排水路
8 磁気センサ
9 支持部材
9A 取付フランジ
9B 通孔
10 取付ボルト
11 軸受装置
12 内輪
12A 内輪軌道面
13 外輪
13A 外輪駆動面
14 転動体
15 シール部材
16 磁気エンコーダ
17 取付部材
18 ベース
19 外輪を模した部材
20 ダイヤルゲージ
A センサホルダ部
C カラー
S 空間
T 厚み
Claims (6)
- 外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、
内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、
前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面間を転動する転動体とを有する軸受、並びに、
前記軸受の軸方向の一端部に位置して前記内輪に固定された、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べてなる磁気エンコーダと、
前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサと
を備えた軸受装置において、
前記磁気センサを前記磁気エンコーダの磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部を有する保護カバーであって、
前記外輪に嵌合されるカップ形状を成し、底板部に前記磁気センサを挿通する挿通孔を有する金属製の本体と、
前記本体の底板部の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体と
からなり、
前記仕切壁体が前記磁気センサの筒部及び前記挿通孔を被って前記挿通孔まわりを密封することを特徴とする、
センサホルダ部を有する保護カバー。 - 前記センサホルダ部は、
前記本体の底板部に設けた取付孔と、
前記底板部の内面側に位置する、前記取付孔の周囲部分に固定したナットと
からなり、
前記磁気センサを支持する支持部材の取付フランジの通孔及び前記取付孔に取付ボルトを通して前記ナットに螺合させることにより、前記支持部材を前記本体に固定し、
前記仕切壁体が前記ナット及び前記取付孔を被って前記取付孔まわりを密封する、
請求項1記載のセンサホルダ部を有する保護カバー。 - 前記仕切壁体の、前記磁気エンコーダと前記磁気センサとの間に介在する部分の厚みを0.3mm以上2.0mm以下にしてなる、
請求項1又は2記載のセンサホルダ部を有する保護カバー。 - 前記本体の底板部に排水孔を設け、
前記仕切壁体が前記排水孔を被って前記排水孔まわりを密封するとともに、前記仕切壁体内に形成した溝状又は孔状の排水路を前記排水孔に繋げてなる、
請求項1〜3の何れか1項に記載のセンサホルダ部を有する保護カバー。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載のセンサホルダ部を有する保護カバーを備えた軸受装置。
- 外周面に内輪軌道面が形成された内輪と、
内周面に外輪軌道面が形成された外輪と、
前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面間を転動する転動体とを有する軸受、並びに、
前記軸受の軸方向の一端部に位置して前記内輪に固定された、N極とS極を一定間隔で周方向に交互に並べてなる磁気エンコーダと、
前記磁気エンコーダの回転を検知するための磁気センサと
を備えた軸受装置に用いる、
前記磁気センサを前記磁気エンコーダの磁極に対向するように所定位置に保持するセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法であって、
前記保護カバーは、
前記外輪に嵌合されるカップ形状を成し、底板部に前記磁気センサを挿通する挿通孔を有する金属製の本体と、
前記本体の底板部の内面側に接合された、合成樹脂製の仕切壁体と
からなり、
前記センサホルダ部は、
前記本体の底板部に設けた取付孔と、
前記底板部の内面側に位置する、前記取付孔の周囲部分に固定したナットと
からなり、
前記磁気センサを支持する支持部材の取付フランジの通孔及び前記取付孔に取付ボルトを通して前記ナットに螺合させることにより、前記支持部材を前記本体に固定し、
前記本体の底板部に排水孔を設け、
前記仕切壁体内に形成した溝状又は孔状の排水路を前記排水孔に繋げ、
前記仕切壁体が、
前記磁気センサの筒部及び前記挿通孔を被って前記挿通孔まわりを密封し、
前記ナット及び前記取付孔を被って前記取付孔まわりを密封するとともに、
前記排水孔を被って前記排水孔まわりを密封するものであり、
前記本体をプレス加工により成形するプレス加工工程と、
前記本体の前記取付孔周囲部分の内面側に前記ナットを固定するナット固定工程と、
前記仕切壁体を射出成形により成形する射出成形工程、又は前記仕切壁体を圧縮成形により成形する圧縮成形工程と、
前記仕切壁体を前記本体の底板部の内面側に接着する接着工程と
を含むことを特徴とする、
センサホルダ部を有する保護カバーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017046032A JP2018150966A (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | センサホルダ部を有する保護カバー、及び前記保護カバーを備えた軸受装置、並びにセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法 |
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JP2017046032A JP2018150966A (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | センサホルダ部を有する保護カバー、及び前記保護カバーを備えた軸受装置、並びにセンサホルダ部を有する保護カバーの製造方法 |
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JP2018150966A true JP2018150966A (ja) | 2018-09-27 |
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JP (1) | JP2018150966A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021166524A1 (ja) * | 2020-02-21 | 2021-08-26 | Ntn株式会社 | 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置用の軸受キャップ、及び回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 |
-
2017
- 2017-03-10 JP JP2017046032A patent/JP2018150966A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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