JP2018148664A - 無効電力補償装置及び該装置の制御方式 - Google Patents
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Abstract
Description
前記電力系統の電圧を制御するAVR制御部と、
前記電力系統の単独運転の可能性を接続点の周波数から判定する系統判定部と、
前記系統判定部が前記系統から切り離されていると判定した場合には、電圧制御を抑制する無効電流制御部とを有する、ことを特徴とする。
前記無効電流制御部は、前記系統判定部により前記電力系統が単独運転の可能性があると判定された場合には、前記AVR制御部から出力された無効電流指令値をホールドして電圧制御を抑制する、ことを特徴とする。
前記偏差が周波数上昇傾向にある場合、または周波数下降傾向にある場合には、前記電力系統が単独運転の可能性があると判定する、ことを特徴とする。
前記無効電流制御部は、前記系統判定部による判定結果が、
周波数が低下傾向、すなわち前記周波数の偏差が上昇傾向である場合は、系統基準で遅れ方向の無効電流を制限し、
周波数が上昇傾向、すなわち前記周波数の偏差が下降傾向である場合は、系統基準で進み方向の無効電流を制限する、ことを特徴とする。
前記可変リミッタへの可変的上下限値の設定は、前記系統判定部により、
前記周波数の偏差が上昇傾向であると判定したら、前記可変リミッタの上限値としてホールドした無効電流指令値を設定し、
前記周波数の偏差が下降傾向であると判定したら、前記可変リミッタの下限値としてホールドした無効電流指令値を設定する、ことを特徴とする。
前記PI調節器の前記積分器には上下限値が逐次設定される可変リミッタを掛け、
前記逐次設定される前記可変リミッタの上下限値は、前記系統判定部により、
前記周波数の偏差が上昇傾向にあると判定したら、前記可変リミッタの上限値としてホールドした電圧偏差を設定し、
前記周波数の偏差が下降傾向にあると判定したら、前記可変リミッタの下限値としてホールドした電圧偏差を設定する、ことを特徴とする。
前記周波数の偏差が正の閾値を越えた場合で且つ前記取得した電圧情報が電圧上昇という条件で周波数下降傾向であると判定し、または前記周波数の偏差が負の閾値を越えた場合で且つ前記取得した電圧情報が電圧低下という条件で、周波数上昇傾向であると判定する、ことを特徴とする。
前記無効電力補償装置内に交流制御部を設け、さらに、
該交流制御部は、単独運転非干渉制御部を含み、該単独運転非干渉制御部は、
周波数計算部と、周波数偏差算出部と、電力系統が単独運転の可能性を判定する系統判定部と、電力系統が単独運転の可能性がある場合には無効電流指令値の出力に一定の制限を行う無効電流制御部と、を備え、
前記単独運転非干渉制御部が、前記電力系統における分散型電源の能動的単独運転検出機能を阻害しないようにする、ことを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態1に係る無効電力補償装置の全体構成を示す制御ブロック図である。
また図2は、本発明の実施形態に係る無効電力補償装置の動作フローを示す図である。
ステップ1で、無効電力補償装置100の運転を開始し、目標電圧に対する制御を開始する。次いで、ステップ2で、系統接続点の電圧を検出する。
図5の説明に入る前に、図18に示す分散型電源200における周波数フィードバック方式では、能動的に単独運転を判定する方法として、図17の周波数偏差−無効電力特性を用いて、単独運転をなるべく早く検出するために、周波数偏差を増長する方向に無効電力を注入する。特に、周波数偏差が±0.01Hzを超えると、2段目ゲインと呼ばれる特性に従って、大きく無効電力を注入することで能動的に単独運転の可能性を早く検出するようにしている。
図6の説明に入る前に、図5における説明と同様に、図18に示す分散型電源200における周波数フィードバック方式では、能動的に単独運転を判定する方法として、図17の周波数偏差−無効電力特性を用いて、単独運転の可能性をなるべく早く検出するために、周波数偏差を増長する方向に無効電力を注入する。特に、周波数偏差が±0.01Hzを超えると、2段目ゲインと呼ばれる特性に従って、大きく無効電力を注入することで能動的に単独運転の可能性を早く検出するようにしている。
図7に示す本発明の実施形態1に係る系統判定部の構成(その3)は、上記図5に示した本発明の実施形態1に係る系統判定部の構成(その1)における出力と、上記図6に示した本発明の実施形態1に係る系統判定部の構成(その2)における出力との論理積を計算する回路(40,42)を設けることにより、系統が単独運転の可能性がある場合には、制御信号1または制御信号2を出力するようにしたものである。図5および図6に示した実施例の両方の効果を備え、単独運転の可能性をより正確に判定することができる。
図12は、本発明の実施形態2に係る無効電力補償装置の全体構成を示す図である。
図12において、図1に示した本発明の実施形態1に係る無効電力補償装置100の全体構成と異なる点は、無効電力補償装置100中の単独運転非干渉制御部110の構成が図12においてはAVR制御機能付単独運転非干渉制御部110’になることである。実施形態1のAVR制御はP制御を想定していたが、実施形態2のAVR制御はPI制御を想定している。PI制御は積分器があるため、実施形態1のように電流指令値をホールドしただけでは電圧制御を抑制することができない。
110 単独運転非干渉制御部
111、111’ 周波数計算部
112、112’ 周波数偏差算出部
113、113’ 系統判定部
114 無効電流制御部
115 振幅演算部
200 分散型電源
300 負荷
110’ AVR制御機能付単独運転非干渉制御部
116’ AVR制御機能付無効電流制御部
1169 PI調節器
11691 ゲイン
11692 積分器
11693 加算器
Claims (10)
- 上位電力系統と遮断器を介して接続する電力系統の電圧制御を行う無効電力補償装置において、前記無効電力補償装置は、少なくとも、
前記電力系統の電圧を制御するAVR制御部と、
前記電力系統の単独運転の可能性を接続点の周波数から判定する系統判定部と、
前記系統判定部が前記単独運転の可能性があると判定した場合には、電圧制御を抑制する無効電流制御部とを有する、
ことを特徴とする無効電力補償装置。 - 前記AVR制御部は、取得した系統電圧と目標電圧の偏差から、系統電圧が目標電圧となるように無効電流指令値を算出し、
前記無効電流制御部は、前記系統判定部により前記電力系統が単独運転の可能性があると判定された場合には、前記AVR制御部から出力された無効電流指令値をホールドして電圧制御を抑制する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無効電力補償装置。 - 前記系統判定部は、
前記接続点の周波数の偏差が閾値に比して上昇傾向にあるかまたは下降傾向にあるかにより前記電力系統の単独運転の可能性を判定し、
前記偏差が上昇傾向にある場合、または下降傾向にある場合には、前記電力系統が単独運転の可能性があると判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の無効電力補償装置。 - 前記系統判定部は、前記接続点の周波数の偏差が上昇傾向にあるかまたは下降傾向にあるかを判定し、
前記無効電流制御部は、前記系統判定部による判定結果が、
周波数が低下傾向、すなわち前記周波数の偏差が上昇傾向である場合は、系統基準で遅れ方向の無効電流を制限し、
周波数が上昇傾向、すなわち前記周波数の偏差が下降傾向である場合は、系統基準で進み方向の無効電流を制限する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無効電力補償装置。 - 前記無効電流制御部は、前記AVR制御部から出力された系統基準で遅れ方向を正とする無効電流指令値に、可変的に上下限値が設定される可変リミッタを掛けた値を入力し、
前記可変リミッタへの可変的上下限値の設定は、前記系統判定部により、
前記周波数の偏差が上昇傾向であると判定したら、前記可変リミッタの上限値としてホールドした無効電流指令値を設定し、
前記周波数の偏差が下降傾向であると判定したら、前記可変リミッタの下限値としてホールドした無効電流指令値を設定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の無効電力補償装置。 - 前記AVR制御部は、
取得した系統電圧と目標電圧の電圧偏差を、PI調節器のゲインと積分器に通すように構成し、
前記PI調節器の前記積分器には上下限値が逐次設定される可変リミッタを掛け、
前記逐次設定される前記可変リミッタの上下限値は、前記系統判定部により、
前記周波数の偏差が上昇傾向にあると判定したら、前記可変リミッタの上限値としてホールドした電圧偏差を設定し、
前記周波数の偏差が下降傾向にあると判定したら、前記可変リミッタの下限値としてホールドした電圧偏差を設定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の無効電力補償装置。 - 前記系統判定部は、
前記周波数の偏差の変化量が正の閾値を越えた場合には周波数下降傾向であると判定し、または前記周波数の偏差の変化量が負の閾値を越えた場合には周波数上昇傾向であると判定する、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の無効電力補償装置。 - 前記系統判定部は、
前記周波数の偏差が正の閾値を越えた場合で且つ前記周波数の偏差の変化量が正の閾値を越えた場合には周波数下降傾向であると判定し、もしくは前記周波数の偏差が負の閾値を越えた場合で且つ前記周波数の偏差の変化量が負の閾値を越えた場合には周波数上昇傾向であると判定する、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の無効電力補償装置。 - 前記系統判定部は、前記系統電圧の変動を検出するための電圧情報を取得し、
前記周波数の偏差が正の閾値を越えた場合で且つ前記取得した電圧情報が電圧上昇という条件で周波数低下傾向であると判定し、または前記周波数の偏差が負の閾値を越えた場合で且つ前記取得した電圧情報が電圧低下という条件で、周波数上昇傾向であると判定する、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の無効電力補償装置。 - 無効電力補償装置と分散型電源と負荷が接続される電力系統における無効電力補償装置の制御方式において、
前記無効電力補償装置内に交流制御部を設け、さらに、
該交流制御部は、単独運転非干渉制御部を含み、該単独運転非干渉制御部は、
周波数計算部と、周波数偏差算出部と、電力系統が単独運転の可能性を判定する系統判定部と、電力系統が単独運転の可能性がある場合には無効電流指令値の出力に一定の制限を行う無効電流制御部と、を備え、
前記単独運転非干渉制御部が、前記電力系統における分散型電源の能動的単独運転検出機能を阻害しないようにする、
ことを特徴とする無効電力補償装置の制御方式。
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