JP2018146787A - 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018146787A
JP2018146787A JP2017041834A JP2017041834A JP2018146787A JP 2018146787 A JP2018146787 A JP 2018146787A JP 2017041834 A JP2017041834 A JP 2017041834A JP 2017041834 A JP2017041834 A JP 2017041834A JP 2018146787 A JP2018146787 A JP 2018146787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
jacket
covering
pair
fiber cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017041834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6456993B2 (ja
Inventor
剛 多木
Tsuyoshi Tagi
剛 多木
彰 鯰江
Akira Namazue
彰 鯰江
浩和 玉井
Hirokazu Tamai
浩和 玉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2017041834A priority Critical patent/JP6456993B2/ja
Publication of JP2018146787A publication Critical patent/JP2018146787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6456993B2 publication Critical patent/JP6456993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】強度および光ファイバの取り出し作業性を確保しつつ、より容易に製造可能な光ファイバケーブルを提供する。【解決手段】光ファイバケーブル10は、光ファイバ1と、光ファイバを挟んで配置された一対の抗張力体2と、一対の抗張力体をそれぞれ被覆する一対の被覆層4と、光ファイバ、一対の抗張力体、および一対の被覆層を一体に被覆する外被14と、を備える。横断面視において、抗張力体の一部は、該抗張力体を被覆する被覆層の外側に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるような光ファイバケーブルが知られている。この光ファイバケーブルは、光ファイバと、光ファイバを挟んで配置された一対の抗張力体と、一対の抗張力体をそれぞれ被覆する一対の被覆層と、光ファイバおよび一対の被覆層を一体に被覆する外被と、を備えている。被覆層と外被とは、これらの境界部分の一部に限って、融着若しくは接着によって互いに固定されている。
この構成によれば、被覆層と外被とが固定されることで、光ファイバケーブルの強度を確保できる一方で、外被のうち被覆層に対して固定されていない部分に切り込みを入れることで、光ファイバを覆う外被を除去し、光ファイバを容易に取り出すことができる。
特開2014−219499号公報
ところで、上記特許文献1に示される構成では、被覆層と外被との境界部分の一部に限ってこれらを互いに接着若しくは融着しつつ、その他の境界部分においてこれらを互いに接着若しくは融着させないようにする必要がある。しかしながら、光ファイバケーブルの製造時に、被覆層と外被とを一部分に限って互いに融着若しくは接着させることは容易でなく、製造効率の低下や製造コストの増大につながっていた。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、強度および光ファイバの取り出し作業性を確保しつつ、より容易に製造可能な光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1態様に係る光ファイバケーブルは、光ファイバと、前記光ファイバを挟んで配置された一対の抗張力体と、前記一対の抗張力体をそれぞれ被覆する一対の被覆層と、前記光ファイバ、前記一対の抗張力体、および前記一対の被覆層を一体に被覆する外被と、を備え、横断面視において、前記抗張力体の一部が、該抗張力体を被覆する前記被覆層の外側に位置している。
上記態様に係る光ファイバケーブルによれば、横断面視において、抗張力体の一部が被覆層の外側に位置しており、外被が抗張力体および被覆層を一体に覆っている。このため外被の内面には、被覆層に面する部分と、抗張力体に面する部分と、が存在することとなる。ここで、外被を、抗張力体に面する部分において抗張力体と接着若しくは融着させつつ、被覆層に面する部分において被覆層と接着若しくは融着させないようにすることは、外被と被覆層とが面する部分の一部に限ってこれらを互いに接着若しくは融着させることより容易である。
そして、外被と被覆層とを互いに接着若しくは融着させないようにすることで、外被のうち被覆層に面している部分に切り込みを入れて、光ファイバを覆う外被を容易に除去することができる。さらに、外被と抗張力体とを互いに接着若しくは融着させることで、光ファイバケーブルの強度を確保することができる。
以上より、上記態様によれば、強度および光ファイバの取り出し作業性を確保しつつ、上記特許文献1の構成よりも容易に製造可能な光ファイバケーブルを提供することができる。
ここで、前記抗張力体に、接着剤が塗布されていてもよい。
この場合、外被と被覆層とが互いに融着しないような低い温度範囲で、抗張力体に塗布された接着剤によって、抗張力体と外被、および抗張力体と被覆層を互いに接着することができる。そしてこのように外被および被覆層を抗張力体に対して接着固定することで、光ファイバケーブルの側圧、曲げ、張力などに対する強度をより確実に高めることができる。
また、前記被覆層は、横断面視において、前記光ファイバに対向する対向部と、前記光ファイバに対向しない非対向部と、を有し、前記非対向部の少なくとも一部および前記対向部において、前記被覆層と前記外被とが互いに接着若しくは融着されていない構成を採用してもよい。
この場合、外被のうち、被覆層と接着若しくは融着されていない部分に切り込みを入れることで、対向部に面し、光ファイバを覆っている外被を容易に除去することができる。これにより、光ファイバをより容易に取り出すことが可能となる。
また、前記被覆層は、横断面視において、前記光ファイバに対向する対向部と、前記光ファイバに対向しない非対向部と、を有し、前記抗張力体の一部が、前記非対向部から前記被覆層の外側に向けて突出していてもよい。
この場合、非対向部から突出する抗張力体の一部を外被に固定することで、光ファイバケーブルの強度を確保しつつ、抗張力体が、対向部に面する外被を除去して光ファイバを取り出す作業の妨げとなるのを防ぐことができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2態様に係る光ファイバケーブルの製造方法は、横断面視において、抗張力体の一部が被覆層の外側に位置するように、前記抗張力体を前記被覆層で被覆して中間ユニットを形成する工程と、一対の前記中間ユニットが光ファイバを挟んだ状態で、前記光ファイバおよび前記一対の中間ユニットを外被で一体に被覆する工程と、を有する。
上記態様の製造方法によれば、抗張力体の一部が被覆層の外側に位置するように、抗張力体を被覆層で被覆した中間ユニットを形成する工程を有している。これにより、外被の内面が抗張力体および被覆層の両者に面するように、外被を形成することが容易となる。したがって、外被と抗張力体とが互いに固定され、外被と被覆層とが互いに固定されていない状態の光ファイバケーブルを容易に製造することができる。
本発明の上記態様によれば、強度および光ファイバの取り出し作業性を確保しつつ、より容易に製造可能な光ファイバケーブルを提供することができる。
本実施形態の光ファイバケーブルの横断面図である。 図1の光ファイバケーブルから光ファイバを取り出す方法を説明する図である。 変形例に係る光ファイバケーブルの横断面図である。
以下、本実施形態に係る光ファイバケーブルの構成を、図1〜図2を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、光ファイバケーブル10は、複数の光ファイバ1と、一対の抗張力体2と、一対の抗張力体2をそれぞれ被覆する一対の被覆層4と、セパレータ6と、支持線7と、外被14と、を備えている。
ここで、本実施形態ではXYZ直交座標系を設定して各構成の位置関係を説明する。X方向は、光ファイバケーブル10の延在する方向である。Y方向は、一対の抗張力体2が互いに向かい合う方向である。Z方向は、X方向およびY方向の双方向に直交する方向である。以下、X方向を長手方向といい、Y方向を左右方向といい、Z方向を上下方向という。また、上下方向のうち、+Z側を上側といい、−Z側を下側という。また、光ファイバケーブル10の長手方向に直交する断面を横断面という。
光ファイバ1としては、光ファイバ素線、光ファイバ心線、光ファイバテープ心線などを用いることができる。光ファイバ1の裸線を被覆するプライマリ層またはセカンダリ層は、UV硬化型樹脂により形成されることが好ましい。複数の光ファイバ1は、セパレータ6に沿って左右方向に並べられている。複数の光ファイバ1は、セパレータ6の上側および下側の両側に配置されている。
抗張力体2としては、鋼線、金属繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維、FRP(繊維強化プラスチック)などを用いることができる。抗張力体2には、接着剤3が塗布されている。接着剤3としては、ポリエチレン系接着剤を用いることができる。接着剤3は、抗張力体2の全周に塗布されている。なお、接着剤3の材質はポリエチレン系接着剤に限られず、抗張力体2、被覆層4、および外被14の材質に合わせて、適宜変更することができる。接着剤3の材質は、これらの部材2、4、14の融点若しくは熱分解温度よりも低い温度で、抗張力体2と被覆層4、および抗張力体2と外被14を互いに接着可能なものであることが好ましい。
被覆層4は、抗張力体2を覆っている。被覆層4は、長手方向に直交する横断面視において、略矩形状に形成されている。被覆層4の上下方向における幅は、抗張力体2の直径よりも大きい。横断面視において、被覆層4は、光ファイバ1に左右方向で対向する対向部4aと、光ファイバ1に対向しない複数の非対向部4b〜4dと、を有している。横断面視において、対向部4aおよび第1非対向部4bは上下方向に延び、第2非対向部4cおよび第3非対向部4dは左右方向に延びている。対向部4aおよび第1非対向部4bの上下方向における長さは、第2非対向部4cおよび第3非対向部4dの左右方向における長さよりも長い。抗張力体2は、被覆層4の第1非対向部4bにおける上下方向の中央部から、被覆層4の外側に向けて突出している。このため、横断面視において、抗張力体2の一部が、被覆層4の外側に位置している。被覆層4の材質としては、HDPE(高密度ポリエチレン)などを用いることができる。
なお、本実施形態では、接着剤3が塗布された抗張力体2と、これを覆う被覆層4と、により中間ユニット5が構成されている。光ファイバケーブル10は、一対の中間ユニット5を備えている。
セパレータ6は、一対の中間ユニット5同士の間に配置されている。セパレータ6の左右両端部は、一対の被覆層4における各対向部4aに当接若しくは近接している。セパレータ6は、横断面視において左右方向に延びる板状に形成されている。セパレータ6は、外被14の第1被覆部11を上下方向に分断している。
セパレータ6の材質としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド等のシート材を用いることができる。セパレータ6は、外被14および被覆層4の融点若しくは熱分解温度より高い融点若しくは熱分解温度を有する材質により形成されることが好ましい。
支持線7は、鋼線などにより形成されている。支持線7の外径は、抗張力体2の外径よりも大きい。支持線7および一対の抗張力体2は、左右方向に並べて配置されている。
外被14は、光ファイバ1、セパレータ6、一対の中間ユニット5、および支持線7を一体に被覆している。外被14は、第1被覆部11と、第2被覆部13と、第1被覆部11および第2被覆部13を連結する連結部12と、を有している。第1被覆部11は、光ファイバ1、セパレータ6、一対の中間ユニット5を被覆している。第2被覆部13は、支持線7を被覆している。
左右方向で隣り合う光ファイバ1と、セパレータ6と、によって形成された隙間には、外被14が充填されておらず、この隙間は空間となっている。
外被14の材質としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンプロピレン共重合体(EP)などのポリオレフィン(PO)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)などを用いることができる。外被14の融点は、被覆層4の融点よりも低いことが望ましい。また、例えば外被14を押出し成形する際の設定温度は、被覆層4と外被14とが融着しないように、被覆層4の融点よりも低くすることが望ましい。
ここで本実施形態では、抗張力体2および外被14が、接着剤3によって互いに接着固定されている。一方、被覆層4および外被14は互いに接着固定されていない。さらに、外被14は、被覆層4よりも融点の低い材質により形成され、外被14を押出し成形する際の温度設定が適切に管理されることで、外被14および被覆層4は互いに融着されていない。
このように、外被14および抗張力体2は互いに接着され、外被14および被覆層4は互いに接着も融着もされていないため、外被14を抗張力体2から剥離させる際の剥離強度は、外被14を被覆層4から剥離させる際の剥離強度より大きくなっている。
次に、以上のように構成される光ファイバケーブル10の製造方法について説明する。
まず、抗張力体2の全周に接着剤3を塗布する。次に、接着剤3を塗布した抗張力体2を、被覆層4により被覆する。このとき、抗張力体2の一部が被覆層4の外側に位置するように、被覆層4を押出し成形する。これにより、中間ユニット5が形成される。
次に、一対の中間ユニット5同士の間に、セパレータ6および複数の光ファイバ1が挟まれた状態で、これら一対の中間ユニット5、セパレータ6、複数の光ファイバ1、および支持線7を、外被14で一体に被覆する。外被14は、内部の部材1、5、6、7を縦添えした状態で押出し成形により形成することができる。これにより、光ファイバケーブル10が製造される。
次に、このように構成された光ファイバケーブル10から、光ファイバ1を取り出す方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、外被14の一部に、刃などの工具Kによって切り込みを入れる。このとき、外被14のうち、被覆層4の第2非対向部4cおよび第3非対向部4dに面している部分に切り込みを入れる。
次に、図2(b)に示すように、切り込みを入れた部分を起点として、外被14を互いに引き離す。ここで、先述の通り、外被14を抗張力体2から剥離させる際の剥離強度は、外被14を被覆層4から剥離させる際の剥離強度より大きい。このため、外被14に対して力を加えると、外被14は、抗張力体2に接している部分と、抗張力体2に接していない部分とに、容易に分離される。さらに、外被14における第1被覆部11のうち、抗張力体2に接していない部分は、セパレータ6によって上下に分断されている。従って、外被14のうち光ファイバ1を覆っている部分が除去され、光ファイバケーブル10から光ファイバ1を容易に取り出すことができる。
以下、具体的な実施例を用いて、上記実施形態を説明する。なお、以下の実施例は本発明を限定するものではない。
(実施例)
実施例の光ファイバケーブル10を構成する部材および各部材の配置は、図1に示す通りである。抗張力体2として、アラミド繊維のFRPを用いた。被覆層4として、HDPEを用いた。外被14として、LDPEを用いた。
(比較例)
比較例の光ファイバケーブルは、前記特許文献1の図8(a)に示されるような構造を有しており、抗張力体が被覆層によって完全に覆われている。すなわち、抗張力体の一部が、実施例のように被覆層の外側に位置していない。また、被覆層のうち光ファイバと対向しない非対向部に、複数の突起が設けられている。その他の点については、上記実施例と同様である。
外被14を押出し成形する際の設定温度を変化させて、上記のような実施例および比較例の光ファイバケーブルを作成した結果を、以下の表1に示す。
Figure 2018146787
表1に示すように、外被14を押出し成形する際の設定温度は、150℃、160℃、165℃、および170℃以上の四段階とした。表1では、外被14と内部の部材との融着若しくは接着の状態が好ましく、ケーブルの強度および光ファイバ1の取り出し作業性が良好である場合を○、その他の場合を×と表記している。
比較例の光ファイバケーブルでは、設定温度が150℃の場合、被覆層の全周にわたって外被と被覆層とが融着されなかった。このため、外被と被覆層との固定が不充分となり、ケーブルの強度を確保することができなかった。
また、設定温度が160℃、165℃の場合には、被覆層のうち突起が形成された部分で外被と被覆層とが融着し、その他の部分では外被と被覆層とが融着していない状態となった。このように被覆層および外被が一部に限って互いに固定されているため、ケーブルの強度を確保しつつ、外被に切り込みを入れることで光ファイバを容易に取り出すことができた。
また、設定温度が170℃以上の場合には、被覆層のうち突起が形成された部分以外でも外被と被覆層とが融着した。このように被覆層と外被とが過剰に固定されたため、外被に切り込みを入れても、外被の光ファイバを覆っている部分を容易に除去することができず、光ファイバを取り出す作業が容易ではなかった。
一方、実施例の光ファイバケーブル10では、設定温度が150℃〜165℃の場合に、抗張力体2と外被14、および抗張力体2と被覆層4が接着剤3により接着され、外被14と被覆層4とは融着されない状態となった。このように外被14と抗張力体2とが固定されたため、光ファイバケーブル10の強度が確保され、さらに外被14と被覆層4とが固定されていないため、外被14に切り込みを入れることで容易に光ファイバ1を取り出すことができた。
また、設定温度が170℃以上の場合には、被覆層4と外被14とが融着したため、光ファイバ1の取り出し作業性が低下した。
このように、比較例の光ファイバケーブルでは、外被を押出し成形する際の温度を約160℃〜165℃に管理しなければ、ケーブルの強度および光ファイバの取り出し作業性の両者を確保することができなかった。これに対して、実施例の光ファイバケーブル10では、外被14を押出し成形する際の温度が、少なくとも150℃〜165℃の範囲で、ケーブルの強度および光ファイバの取り出し作業性の両者を確保することができた。
従って、本実施例の構成の方が、比較例の構成よりも、ケーブルの強度および光ファイバの取り出し作業性の両者を確保したケーブルを、容易に製造できることが確認された。
以上説明したように、本実施形態の光ファイバケーブル10によれば、横断面視において、抗張力体2の一部が被覆層4の外側に位置しており、外被14が抗張力体2および被覆層4を一体に覆っている。このため外被14の内面には、被覆層4に面する部分と、抗張力体2に面する部分と、が存在することとなる。ここで、外被14を、被覆層4に面する部分において被覆層4に固定させず、抗張力体2に面する部分において抗張力体2に固定させることは、例えば外被14および被覆層4が面する部分の一部に限ってこれらを互いに固定させることより容易である。
そして、外被14と被覆層4とが互いに固定されないようにすることで、外被14のうち被覆層4に面している部分に切り込みを入れて、光ファイバ1を覆う外被14を容易に除去することができる。さらに、外被14と抗張力体2とを互いに固定させることで、光ファイバケーブル10の強度を確保することができる。
また、抗張力体2に接着剤3が塗布されているため、外被14と被覆層4とが融着しないような低い温度範囲で外被14を押出し成形しつつ、接着剤3によって、抗張力体2と外被14、および抗張力体2と被覆層4を互いに接着することができる。そしてこのように外被14および被覆層4を抗張力体2に対して接着し固定することで、光ファイバケーブル10の側圧、曲げ、張力などに対する強度を高めることができる。
また、被覆層4の対向部4aおよび非対向部4b〜4dにおいて、被覆層4および外被14が互いに接着も融着もされていないため、外被14のうち第2非対向部4c若しくは第3非対向部4dに面する部分に切り込みを入れることで、光ファイバ1を覆う外被14を、より容易に除去することが可能となる。
また、被覆層4の第1非対向部4bから突出する抗張力体2の一部を、接着剤3によって外被14に固定することで、光ファイバケーブル10の強度を確保しつつ、抗張力体2が、対向部4aに面する外被14を除去して光ファイバ1を取り出す作業の妨げとなるのを防ぐことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、セパレータ6によって外被14の第1被覆部11を上下に分断する構成について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば図3に示すように、セパレータ6を用いず、一対の中間ユニット5同士の間に配置されたコアCによって、外被14の第1被覆部11を上下に分断してもよい。コアCとしては、複数の単心の光ファイバ1をラッピングチューブで包んだものや、複数の間欠接着型光ファイバテープ心線をラッピングチューブで包んだものを採用してもよい。この場合、一対の被覆層4における対向部4aに対して、コアCを当接若しくは近接させることで、外被14の第1被覆部11を容易に上下に分断することができる。
また、前記実施形態では、横断面視において被覆層4が略矩形状に形成されていたが、被覆層4の形状はこれに限られず、例えば横断面視において円形状、楕円形状、非円形状などであってもよい。
また、前記実施形態では、支持線7を備えた光ファイバケーブル10について説明したが、光ファイバケーブル10はこのような支持線7を備えていなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…光ファイバ 2…抗張力体 3…接着剤 4…被覆層 4a…対向部 4b…第1非対向部 4c…第2非対向部 4d…第3非対向部 5…中間ユニット 6…セパレータ 7…支持線 10…光ファイバケーブル 14…外被

Claims (5)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバを挟んで配置された一対の抗張力体と、
    前記一対の抗張力体をそれぞれ被覆する一対の被覆層と、
    前記光ファイバ、前記一対の抗張力体、および前記一対の被覆層を一体に被覆する外被と、を備え、
    横断面視において、前記抗張力体の一部が、該抗張力体を被覆する前記被覆層の外側に位置している、
    光ファイバケーブル。
  2. 前記抗張力体に、接着剤が塗布されている、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記被覆層は、横断面視において、前記光ファイバに対向する対向部と、前記光ファイバに対向しない非対向部と、を有し、
    前記非対向部の少なくとも一部および前記対向部において、前記被覆層と前記外被とが互いに接着若しくは融着されていない、請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記被覆層は、横断面視において、前記光ファイバに対向する対向部と、前記光ファイバに対向しない非対向部と、を有し、
    前記抗張力体の一部が、前記非対向部から前記被覆層の外側に向けて突出している、請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 横断面視において、抗張力体の一部が被覆層の外側に位置するように、前記抗張力体を前記被覆層で被覆して中間ユニットを形成する工程と、
    一対の前記中間ユニットが光ファイバを挟んだ状態で、前記光ファイバおよび前記一対の中間ユニットを外被で一体に被覆する工程と、を有する、
    光ファイバケーブルの製造方法。
JP2017041834A 2017-03-06 2017-03-06 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法 Active JP6456993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041834A JP6456993B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041834A JP6456993B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018146787A true JP2018146787A (ja) 2018-09-20
JP6456993B2 JP6456993B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=63591988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017041834A Active JP6456993B2 (ja) 2017-03-06 2017-03-06 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6456993B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022264523A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014178442A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル
JP2014178419A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
JP2014219499A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
US20150370026A1 (en) * 2014-06-23 2015-12-24 Corning Optical Communications LLC Optical fiber cable
JP2016080749A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014178442A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル
JP2014178419A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル
JP2014219499A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
US20150370026A1 (en) * 2014-06-23 2015-12-24 Corning Optical Communications LLC Optical fiber cable
JP2016080749A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022264523A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JP6456993B2 (ja) 2019-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6236790B1 (en) Optical-fiber cable and method of manufacturing the same
JP5374484B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2013097320A (ja) 光ファイバユニット、光ファイバケーブル、光ファイバユニットの製造方法及び光ファイバケーブルの製造方法
JP5902007B2 (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JP6456993B2 (ja) 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法
JP5914208B2 (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法
JP5705576B2 (ja) ケーブル
JP6196838B2 (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの中間後分岐方法
JP5813684B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP5735399B2 (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法
JP2009116018A (ja) 光ケーブル及び光ケーブルの製造方法
JP6408289B2 (ja) スロット型光ケーブル、スロット型光ケーブルの製造方法及び光ケーブル用スロットコア
JP2014095732A (ja) 光ケーブル
JP2017037214A (ja) 光ケーブルおよびその製造方法
JPWO2019139018A1 (ja) 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法
JP6374208B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2016040563A (ja) 光ファイバケーブル及びワイヤーハーネス
JP5520692B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP5846386B2 (ja) 補強スリーブ、光ケーブル接続方法
JP6059592B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2015004906A (ja) 光ファイバケーブル
JP5778723B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP6294270B2 (ja) 光ファイバケーブル製造方法
JP2014006472A (ja) 光ファイバケーブル
JP5052770B2 (ja) リボンケーブルの配線方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6456993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250