JP2018146681A - 光学装置、スタブデバイス - Google Patents

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充遥 平野
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Abstract

【課題】光ファイバの傾斜面を用いる光出射及び光入射における低い散乱と光ファイバの固定における良好な接着強度とを提供する光学装置、スタブデバイスを提供する。【解決手段】スタブデバイス13は、第1端面21d及び第2端面21eを含む一端と設置面21cとを有するホルダ21と、第1軸Ax1の方向に延在するようにホルダによって保持される光ファイバ23を備え、ホルダの第1端面及び光ファイバのコア端23cは第1基準面R1EFに、ホルダの第2端面は第2基準面R2EFに、ホルダの設置面は第3基準面R3EFに沿って延在し、ホルダの設置面は光ファイバのコアから離れ、光ファイバは、第4基準面R4EFに沿って延在し、第2基準面は第1基準面に対して鋭角A2NGで、第3基準面は第1基準面に対して鋭角A3NGで、第4基準面は第1基準面に対して鋭角A1NGで傾斜し、設置面は、第2端面の表面粗さより大きな表面粗さを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置及びスタブデバイスに関する。
特許文献1は、光ファイバ及びチップを含む装置を開示する。
米国特許公報7162124号
特許文献1では、半導体チップは、光ファイバの側面を支持する。光ファイバは、単一の傾斜面を有する端部と、該端部から延在する境界面とを有する。光ファイバそれ自体の調芯は、光ファイバの軸回り角度及び光ファイバの延在方向の両方を調整することを必要とする。このような調芯を非常に細い光ファイバに行うことは煩雑である。
また、光ファイバを半導体チップに光学的に結合するために、特許文献1では、光ファイバの平らな境界面が半導体チップの表面に固定される。この境界面は、乱反射を避けるために研磨又は超精密研削により形成される。しかし、このような境界面は非常に平坦であって、また非常に狭い。高い平坦性は、低い散乱からの要求である。狭い平坦面は光ファイバ自体のサイズに因る。
本発明の一側面は、光ファイバの傾斜面を用いる光出射及び光入射における低い散乱と、光ファイバの固定における良好な接着強度とを提供するスタブデバイスを提供することを目的とし、また、本発明の他の一側面は、スタブデバイスを含む光学装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るスタブデバイスは、第1端面及び第2端面を含む第1部分と設置面を含む第2部分とを有するホルダと、第1軸の方向に延在するように前記ホルダによって保持される複数の光ファイバと、を備え、前記第1部分及び前記第2部分は、前記第1軸の方向に配置され、前記ホルダの前記第1端面及び前記光ファイバのコア端は、第1基準面に沿って配列され、前記ホルダの前記第2端面は、第2基準面に沿って延在し、前記ホルダの前記設置面は、第3基準面に沿って延在し、前記ホルダの前記設置面は、前記光ファイバの前記コアから離れており、前記光ファイバの前記コアは、前記ホルダの前記第2端面から離れており、前記光ファイバは、第4基準面に沿って配置しており、前記第2基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、前記第3基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、前記第4基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、前記設置面は、前記第2端面の表面粗さより大きな表面粗さを有する。
本発明の別の側面に係る光学装置は、一側面に係るスタブデバイスと、前記スタブデバイスに光学的に結合される光結合素子を含む第1領域と、前記スタブデバイスの前記設置面を支持する第2領域とを有する半導体デバイスと、前記半導体デバイスと前記スタブデバイスとの間に設けられる樹脂体と、を備える。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面は、光ファイバの傾斜面を用いる光出射及び光入射における低い散乱と、光ファイバの固定における良好な接着強度とを提供するスタブデバイスを提供できる。また、本発明の他の一側面は、スタブデバイスを含む光学装置を提供できる。
図1は、本実施形態に係るスタブデバイス及び光学装置を示す図面である。 図2は、本実施形態に係るスタブデバイス及び光学装置を示す図面である。 図3は、本実施形態に係るスタブデバイス及び光学装置を示す図面である。 図4は、本実施形態に係る光学装置に適用可能なシリコンフォトニクス素子の一例を示す図面である。 図5は、本実施形態に係るスタブデバイスを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図6は、本実施形態に係るスタブデバイスを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図7は、本実施形態に係るスタブデバイスを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。
具体例を説明する。
具体例に係るスタブデバイスは、(a)第1端面及び第2端面を含む第1部分と設置面を含む第2部分とを有するホルダと、(b)第1軸の方向に延在するように前記ホルダによって保持される複数の光ファイバと、を備え、前記第1部分及び前記第2部分は、前記第1軸の方向に配置され、前記ホルダの前記第1端面及び前記光ファイバのコア端は、第1基準面に沿って配列され、前記ホルダの前記第2端面は、第2基準面に沿って延在し、前記ホルダの前記設置面は、第3基準面に沿って延在し、前記ホルダの前記設置面は、前記光ファイバの前記コアから離れており、前記光ファイバの前記コアは、前記ホルダの前記第2端面から離れており、前記光ファイバは、第4基準面に沿って配置しており、前記第2基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、前記第3基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、前記第4基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、前記設置面は、前記第2端面の表面粗さより大きな表面粗さを有する。
スタブデバイスによれば、第2端面の表面粗さより大きな表面粗さを有する設置面を接着材により支持体に固定できる。スタブデバイスは第1面及び第2面を有する。スタブデバイスの第1面は、ホルダの第1端面及び光ファイバのコア端を含み、第1基準面に沿って延在する。スタブデバイスの第2面は、ホルダの第2端面を含み、第2基準面に沿って延在する。このスタブデバイスでは、第4基準面に対して鋭角を成して傾斜する第1面(第1基準面)の傾斜を設置面(第3基準面)に関連付けて規定する。第1面における反射によれば、第1軸の方向に光ファイバ内を伝搬する光の向きを第1軸と異なる方向に変えて、伝搬光を第2面を介して出射する光に変えることができ、或いは、第1軸と異なる方向から第2面を介して適切な角度で入射する光の向きを第1軸の方向に変えて、入射光を第1軸の方向に光ファイバ内を伝搬する光に変えることができる。これら第1面における反射は、光の伝搬方向を第1軸の方向及び第1軸と異なる方向の一方から他方に変えることができる。第3基準面に沿って延在する設置面を支持する支持体上において、ホルダ内の第1軸の方向(光ファイバが延在する方向)は、設置面(第3基準面)の向きに関連付けられる。スタブデバイスは、第3基準面(設置面のレベル)を越えて外向きに突出する部分を備えない。
具体例に係るスタブデバイスでは、前記設置面の前記表面粗さは、Raで0.05マイクロメートより大きい。
スタブデバイスによれば、スタブデバイスの第3基準面に沿って延在する設置面は、Raで0.05マイクロメートより大きい表面粗さを有することが良い。
具体例に係るスタブデバイスは、前記第1端面と前記第2端面との交差線に到達するように前記第1端面上を延在するプロテクト部材を更に備える。
スタブデバイスによれば、プロテクト部材は、第1端面と第2端面との交差線に到達するように第1端面上を延在して、接着材が回り込んで第1端面を覆うことを妨げることができる。
具体例に係るスタブデバイスでは、前記第2端面は前記設置面と前記第1端面とを繋ぎ、前記設置面は前記第1軸の方向に延在する。
スタブデバイスによれば、第2基準面が第4基準面に対してゼロより大きな角度で傾斜することにより、第2端面が設置面と第1端面とを繋ぐようにできる。
具体例に係るスタブデバイスでは、前記ホルダは、前記第2端面を前記設置面に接続する接続面を含み、前記接続面は前記第1軸に交差する第5基準面に沿って延在して、前記第2端面を前記設置面に繋ぐ。
スタブデバイスによれば、設置面と第2端面とを繋ぐ接続面は、第2基準面が第4基準面に対して小さい鋭角を成して延在するようになる。
具体例に係るスタブデバイスでは、前記光ファイバは、前記第1軸の方向に前記接続面まで前記第2基準面に沿って延在するクラッド面を含む。
スタブデバイスによれば、第1端面の反射に係る光は、第1軸に交差する第2軸の方向にスタブデバイスの第1面及び第2面の一方から他方まで光ファイバのクラッド内を伝搬する。
具体例に係るスタブデバイスでは、前記第2端面は、前記光ファイバのクラッド側面から離れている。
スタブデバイスによれば、第1端面の反射に係る光は、第1軸に交差する第2軸の方向にスタブデバイスの第1面及び第2面の一方から他方まで光ファイバのクラッド及びホルダ内を伝搬する。
具体例に係る光学装置は、(a)具体例に係るスタブデバイスと、(b)前記スタブデバイスの前記設置面を支持する第1領域と、前記スタブデバイスに光学的に結合される光結合素子を含む第2領域とを有する半導体デバイスと、(c)前記半導体デバイスと前記スタブデバイスとの間に設けられる樹脂体と、を備える。
光学装置によれば、第2端面の表面粗さより大きな表面粗さを有する設置面を接着材により半導体デバイスに固定できる。第4基準面に対して鋭角を成して傾斜する第1面(第1基準面)の傾斜を設置面(第3基準面)に関連付けて規定でき、この第1面における反射によれば、第1軸の方向に光ファイバ内を伝搬する光の向きを第1軸と異なる方向に変えて、伝搬光を第2面を介して出射する光に変えることができ、或いは、第1軸と異なる方向から第2面を介して適切な角度で入射する光の向きを第1軸の方向に変えて、入射光を第1軸の方向に光ファイバ内を伝搬する光に変えることができる。これら第1面における反射は、光の伝搬方向を第1軸の方向及び第1軸と異なる方向の一方から他方に変えることができる。設置面(第3基準面)が支持される半導体デバイス上において、スタブデバイスの光ファイバの延在方向は、設置面(第3基準面)の向きに関連付けられる。スタブデバイスは、第3基準面(設置面のレベル)を越えて外向きに突出する部分を備えない。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、光学装置及びスタブデバイスに係る本実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1、図2及び図3を参照しながら、本実施形態に係るスタブデバイス及び光学装置を説明する。図1の(a)部は、スタブデバイス13(13a)、並びにスタブデバイス13(13a)及び半導体デバイス15を示す斜視図である。図1の(a)部では、スタブデバイス13(13a)の設置面及び光結合面を示すために、スタブデバイス13(13a)及び半導体デバイス15は分離されている。図1の(b)部は、スタブデバイス13(13a)及び半導体デバイス15を含む光学装置11a(11)の縦断面を示す図面である。図2の(a)部は、スタブデバイス13(13b)、並びにスタブデバイス13(13b)及び半導体デバイス15を示す斜視図である。図2の(a)部では、スタブデバイス13(13b)の設置面及び光結合面を示すために、スタブデバイス13(13b)及び半導体デバイス15は分離されている。図2の(b)部は、スタブデバイス13(13b)及び半導体デバイス15を含む光学装置11b(11)の縦断面を示す図面である。図3の(a)部は、スタブデバイス13(13c)、並びにスタブデバイス13(13c)及び半導体デバイス15を示す斜視図である。図3の(a)部では、スタブデバイス13(13c)の設置面及び光結合面を示すために、スタブデバイス13(13c)及び半導体デバイス15は離されている。図3の(b)部は、スタブデバイス13(13c)及び半導体デバイス15を含む光学装置11c(11)の縦断面を示す図面である。
光学装置11(11a、11b、11c)は、スタブデバイス13(13a、13b、13c)、スタブデバイス13(13a、13b、13c)を搭載する半導体デバイス15、及び半導体デバイス15とスタブデバイス13(13a、13b、13c)との間に設けられる樹脂体17を備える。半導体デバイス15は、例えばシリコンフォトニクス素子を含む。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)は、ホルダ21、及び一又は複数の光ファイバ23を備える。光ファイバ23の各々は、コア23a及びクラッド23bを有する。光ファイバ23は、ホルダ21内において第1軸Ax1の方向に延在する。ホルダ21は、第1部分21a及び第2部分21bを有する。第1部分21a及び第2部分21bは、第1軸Ax1の方向に配列される。第1部分21aは、光反射に関連する第1端面21d、及び光結合面として働く第2端面21eを含む。第2部分21bは、設置面21cを有する。光ファイバ23は、第1軸Ax1の方向に延在するようにホルダ21によって保持される。
ホルダ21の第2端面21eは第2基準面R2EFに沿って延在する。ホルダ21の設置面21cは、第3基準面R3EFに沿って延在する。ホルダ21の設置面21cは、光ファイバ23のコア23aから離れている。光ファイバ23のコア23aは、ホルダ21の第2端面21eから離れている。光ファイバ23は、第4基準面R4EFに沿って延在する。第4基準面R4EFは第1基準面R1EFに対して第1鋭角A1NGを成して傾斜する。第2基準面REF2は、第1基準面R1EFに対して第2鋭角A2NGを成して傾斜する。第3基準面R3EFは、第1基準面R1EFに対して第3鋭角A3NGを成して傾斜する。第1端面21dは、第1表面粗さ(S1RF)を有する。第2端面21eは、第2表面粗さ(S2RF)を有する。設置面21cは、第3表面粗さ(S3RF)を有する。設置面21cの第3表面粗さ(S3RF)は、第2端面21eの第2表面粗さ(S2RF)より大きい。図1の(b)部、図2の(b)部及び図3の(b)部の縦断面は、第4基準面R4EFに直交する平面に沿って取られる。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)によれば、第2端面21eの第1表面粗さ(S1RF)より大きな第2表面粗さ(S2RF)を有する設置面21cを接着材の樹脂体17により半導体デバイス15といった支持体に固定できる。半導体デバイス15上にスタブデバイス13(13a、13b、13c)を搭載することにより、光学装置11(11a、11b、11c)の高さが大きくなることを避けることができる。スタブデバイス13(13a、13b、13c)は、ガイドピンといったガイド部品を介して外部の光コネクタに接続される。スタブデバイス13(13a、13b、13c)に接続されるべき光コネクタは、スタブデバイス13(13a、13b、13c)の第2部分21bの後端面21hに接続される。光コネクタのファイバリボンは、半導体デバイス15の主面に直交する方向ではなく、半導体デバイス15の主面の方向に延在する。ファイバの向きもまた、光学装置11(11a、11b、11c)の高さが大きくなることを避けることに寄与できる。設置面21cを半導体デバイス15の主面によって支持することにより、設置面21cを介してホルダ21内の光ファイバ23の端部を位置決めできる。発明者の知見によれば、スタブデバイス13(13a、13b、13c)に光コネクタを接続する際には、半導体デバイス15の主面上に搭載されたスタブデバイス13(13a、13b、13c)に光コネクタを介して外力を加える。この外力は、結果的には、半導体デバイス15の主面上に搭載されたスタブデバイス13(13a、13b、13c)を半導体デバイス15から引き離す向きに働く。この剥離力に対抗する接着力を可能にする設置面21cが求められる。
半導体デバイス15の表面は、例えば酸化膜、窒化膜、ポリイミド膜を備える。半導体デバイス15を作製するプロセス上の理由、及び半導体デバイス15の耐湿性といった特性上の理由から、半導体デバイス15の表面は、このような材料を用いることになる。半導体デバイス15の表面は、スタブデバイス13(13a、13b、13c)を半導体デバイス15上に搭載することからの要求を満たすことができない可能性がある。半導体デバイス15の表面材料に依存せずに、スタブデバイス13(13a、13b、13c)を半導体デバイス15上に搭載することが求められる。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)は、第1面13d及び第2面13eを有する。スタブデバイス13(13a、13b、13c)の第1面13dは、ホルダ21の第1端面21d及び光ファイバ23のコア端23cを含み、第1基準面R1EFに沿って延在する。スタブデバイス13(13a、13b、13c)の第2面13eは、ホルダ21の第2端面21eを含み、第2基準面R2EFに沿って延在する。このスタブデバイス13(13a、13b、13c)では、第4基準面R4EFに対して鋭角を成して傾斜する第1面13d(第1基準面R1EF)の傾斜を設置面21c(第3基準面R3EF)に関連付けて規定する。第1面13dにおける反射によれば、第1軸Ax1の方向に光ファイバ内を伝搬する光の向きを第1軸Ax1と異なる方向に変えて、第2面13eを介して出射する光に変えることができ、或いは、第1軸Ax1と異なる方向から第2面13eを介して所望の角度で入射する光の向きを第1軸Ax1の方向に変えて、第1軸Ax1の方向に光ファイバ内を伝搬する光に変更できる。第1面13dにおける反射は、光の伝搬方向を第1軸Ax1の方向及び第1軸Ax1と異なる方向の一方から他方に変えることができる。第3基準面R3EFに沿って延在する設置面21cを支持する支持体(例えば半導体デバイス15)上において、ホルダ21内の光ファイバ23の第1軸Ax1の方向は、設置面21c(第3基準面R3EF)の向きに関連付けられる。スタブデバイス13(13a、13b、13c)は、第3基準面R3EF(設置面21cのレベル)を越えて突出する部分を備えない。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)の光ファイバ23、具体的には、光ファイバ23のコア端23cは、半導体デバイス15の主面15aに設けられた光結合素子15dに光学的に結合される。
具体的には、光ファイバ23のコア23aを伝搬する光L1は、反射により、スタブデバイス13(13a、13b、13c)の第2面13eを介してスタブデバイス13(13a、13b、13c)から出射される。また、スタブデバイス13(13a、13b、13c)の第2面13eからスタブデバイス13(13a、13b、13c)に入射する光L2は、反射により、光ファイバ23のコア23aに閉じ込めされて光ファイバ23を伝搬する。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)の表面の表面粗さの測定は、レーザ干渉計及び白色干渉計といった干渉計を用いて行われる。設置面21cの第3表面粗さ(S3RF)は、Raで0.05マイクロメートルより大きい。Raが大きい程、設置面21cの表面積が大きくなるので、固定における良好な接着強度が得られるからである。設置面21cの第3表面粗さ(S3RF)は、Raで1.0マイクロメートル以上であることが良い。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)の第2面13e内の第2端面21eは、Raで、ゼロより大きく、0.05マイクロメート以下の表面粗さを有することが良い。Raが小さい程、光出射及び光入射における散乱(光結合損失)を低くできるからである。スタブデバイス13(13a、13b、13c)の第1面13d内の第1端面21dの第1表面粗さ(S1RF)は、Raで、ゼロより大きく、0.05マイクロメートル以下である、発明者の知見によれば、微細な砥粒を使って高精度に研磨した精研磨面の表面粗さは、Raで、0.001マイクロメートルである。第1端面21d及び第2端面21eの表面粗さは、Raで、0.01マイクロメートル以下であることが良い。
ホルダ21は、設置面21cの反対側にある上面21fを有する。ホルダ21の設置面21cと光ファイバ23のコア23a中心との下側間隔DLは、ホルダ21の上面21fと光ファイバ23のコア23a中心との上側間隔DUより小さい。下側間隔DLは、例えば30マイクロメートル以下であることができ、この時、光ファイバ内を伝搬してきて、第2面13eを介して出射した光のスポット径が、半導体デバイス15の主面15aに到達するまでに広がるのを抑えることができるので、光を高効率で結合させることができる。下側間隔DLは、例えば10マイクロメートル以上であることができ、設置面21cを形成する際の加工による衝撃が、光ファイバ23のコア23aに到達することを抑えられる。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)のサイズ(縦、横、高さ)は、例えば以下のものである。
縦(Ax1の方向):1〜10mmの範囲、例えば5mm。
横:2〜10mmの範囲、例えば6mm。
高さ:0.5〜5mmの範囲、例えば1.5mm。
光ファイバ23:石英製シングルモード光ファイバ。
ホルダ21:ガラス又はセラミック、具体的には石英、テンパックス、パイレックス(登録商標)、アルミナまたはジルコニア。
屈折率は物質の種類、波長、温度による。ホルダ21が光学ガラス製であって、光通信波長帯の1.25〜1.65マイクロメートルにおいて室温の常温付近では、ガラスの屈折率は1.4〜1.6であり、好ましくは、ガラスの屈折率は1.44〜1.46であることが良い。樹脂体17の接着剤の屈折率は1.4〜1.6であることが良い。
光学装置11(11a、11b、11c)では、半導体デバイス15は、第1領域15b及び第2領域15cを有しており、第1領域15b及び第2領域15cは、第1軸Ax1の方向に配列される。第1領域15bは、スタブデバイス13(13a、13b、13c)の設置面21cを支持する。第2領域15cは、スタブデバイス13(13a、13b、13c)に光学的に結合されるべき光結合素子15dを含む。スタブデバイス13(13a、13b、13c)の設置面21cを半導体デバイス15の第2領域15c上に搭載するために、第2領域15cの表面は実質的に平坦であることが良く、また半導体デバイス15を外部素子と接続するためのパッド電極を含まないことがよい。半導体デバイス15の第1領域15bは、半導体デバイス15のいずれかの縁に沿って設けられる。樹脂体17は、接着のために第1領域15b上に設けられて、スタブデバイス13(13a、13b、13c)を半導体デバイス15の第1領域15bに固定すると共に、光学的結合を良好にするために第2領域15c上の光結合素子15d上に設けられる。外部光コネクタが、半導体デバイス15の縁に近い第1領域15bに位置するスタブデバイス13(13a、13b、13c)に接続される。外部光コネクタをスタブデバイス13(13a、13b、13c)に接続することを容易にするために、スタブデバイス13(13a、13b、13c)の後端は、半導体デバイス15の縁から僅かに突出していることがよい。
光学装置11(11a、11b、11c)によれば、第2端面21eの表面粗さより大きな表面粗さを有する設置面21cを接着材といった樹脂体17によりしっかりと半導体デバイス15の第1領域15bに固定できる。第4基準面R4EFに対して第1鋭角A1NGを成して傾斜する第1面13d(第1基準面R1EF)の傾斜を設置面21c(第3基準面R3EF)に関連付けて規定でき、この第1面13dにおける反射によれば、第1軸Ax1の方向に光ファイバ23内を伝搬する光の向きを第1軸Ax1と異なる方向に変えて、第2面13eを介して出射する光に変えることができ、或いは、第1軸Ax1と異なる方向から第2面13eを介して所望の角度で入射する光の向きを第1軸Ax1の方向に変えて、第1軸Ax1の方向に光ファイバ内を伝搬する光に変えることができる。第1面13dにおける反射は、光の伝搬方向を第1軸Ax1の方向及び第1軸Ax1と異なる方向の一方から他方に変えることができる。設置面21c(第3基準面R3EF)が支持される半導体デバイス15上において、スタブデバイス13(13a、13b、13c)において光ファイバ23の第1軸Ax1の方向は、設置面21c(第3基準面R3EF)の向きに関連付けられる。スタブデバイス13(13a、13b、13c)は、第3基準面R3EF(設置面21cのレベル)を越えて突出する部分を備えない。
スタブデバイス13(13a、13b、13c)は、第1端面21dと第2端面21eとの交差線ITSCTに到達するように第1端面21d上を設けられるプロテクト部材25を更に備えることができる。プロテクト部材25は、第1端面21dと第2端面21eとの交差線ITSCTに到達するように第1端面21d上を延在して、接着材といった樹脂体17が第1端面21dに接触することを妨げることができる。プロテクト部材25は、第1端面21dに向いた反射面25aを備えることができる。プロテクト部材25を用いることなく、反射面として鏡面研磨された第1面13dを形成することができる。或いは、反射面25aは、例えば金、銀、アルミ、誘電体多層膜といった反射膜を備えることができる。
プロテクト部材25の例示。
プロテクト部材25の材料:ガラス又はセラミック、具体的には石英、テンパックス、パイレックス(登録商標)、アルミナまたはジルコニア。
図1に示されるスタブデバイス13a(13)を説明する。スタブデバイス13a(13)では、第2端面21e(13e)は設置面21cと第1端面21d(13d)とを繋ぐ。第2基準面R2EFが第4基準面R4EFに対してゼロより大きな角度A5NGで傾斜することにより、第2端面21eが設置面21cと第1端面21dとを繋ぐようにできる。角度A5NGは、例えばゼロより大きく45度以下の範囲にあることがよい。光ファイバ23のクラッド23bが、交差線ITSCTの付近の第2面13eに現れてクラッド面23eを形成し、光ファイバ23のコア23aは現れていない。第2面13eにおいて、クラッド23bは、第2端面21e(13e)に楕円の一部を切り取ったような形状を有する。第1端面21d(13d)の反射に係る光は、クラッド面23eを通過する。
図2に示されるスタブデバイス13b(13)を説明する。ホルダ21は、第2端面21eを設置面21cに接続する接続面21gを含む。接続面21gは第1軸Ax1に交差する第5基準面R5EFに沿って延在して、第2端面21eを設置面21cに繋ぐ。接続面21gは、光ファイバ23に到達しない。設置面21cと第2端面21eとを繋ぐ接続面21gによれば、第2基準面R2EFが第4基準面R4EFに対して小さな鋭角又はゼロ度(つまり平行)を成して延在すようになる。第2端面21eは、光ファイバ23の側面23fから離れている。スタブデバイス13a(13)では、第1端面21dの反射に係る光は、第1軸Ax1に交差する第2軸Ax2の方向にスタブデバイス13b(13)の第1面13d及び第2面13eの一方から他方まで光ファイバ23のクラッド23b及びホルダ21内を伝搬する。設置面21cと第2端面21eとの距離D2は、1マイクロメートル以上であることが良く、光ファイバ23のコア端23cと、半導体デバイス15の主面15aに設けられた光結合素子15dを光学的に結合する際に、第2端面21eと半導体デバイス15の主面15aが接触しないので、光が伝搬する面に、接触による傷が生じるのを防ぐことができるからである。距離D2は、1000マイクロメートル以下であることが良く、D2が大きくなると、光ファイバ23のコア端23cと半導体デバイス15の主面15aの間の距離が大きくなり、この間を伝搬する光で、この間で吸収又は散乱される量が増えるので、結果的に、光結合損失が低下することになるからである。設置面21cと光ファイバ23の側面23fとの距離D3は、1マイクロメートル以上であることが良く、前述のように、D2が1マイクロメートル以上であることが良いためである。距離D3は、1000マイクロメートル以下であることが良く、D3が大きくなると、光ファイバ23のコア端23cと半導体デバイス15の主面15aとの間の距離が大きくなり、この間を伝搬する光で、この間で吸収又は散乱される量が増えるので、結果的に、光結合損失が低下することになるからである。距離D3は、距離D2より大きい。第2端面21eと光ファイバ23の側面23fとの距離D4は、1000マイクロメートル以下であることが良く、D4が大きくなると、光ファイバ23のコア端23cと半導体デバイス15の主面15aとの間の距離が大きくなり、この間を伝搬する光で、この間で吸収又は散乱される量が増えるので、結果的に、光結合損失が低下することになるからである。
図3に示されるスタブデバイス13c(13)を説明する。スタブデバイス13c(13)では、ホルダ21は、第2端面21eを設置面21cに接続する接続面21gを含む。接続面21gは、第1軸Ax1に交差する第5基準面R5EFに沿って延在して、第2端面21eを設置面21cに繋ぐ。接続面21gは、光ファイバ23に到達する。光ファイバ23はクラッド面23eを有し、クラッド面23eは第1軸Ax1の方向に延在して接続面21gに到達する。第2端面21eと設置面21cとを繋ぐ接続面21gは、例えば第2基準面R2EFが第4基準面R4EFに対してゼロ又は小さい鋭角を成して延在すようになる。設置面21cと第2端面21eとの距離D2(レベル差)は、1マイクロメートル以上であることが良く、光ファイバ23のコア端23cに、半導体デバイス15の主面15aに設けられた光結合素子15dを光学的に結合する際に、第2端面21eと半導体デバイス15の主面15aが接触しないので、光が伝搬する面に、接触による傷が生じるのを防ぐことができるからである。距離D2は、30マイクロメートル以下であることが良く、D2を小さくすることで、光ファイバ23のコア端23cと半導体デバイス15の主面15aの間の距離が小さくなり、この間を伝搬する光のスポット径が、光の伝搬で広がり過ぎるのを抑えて、この間にレンズ等を設けないでも高効率に光結合させることができるからである。設置面21cと光ファイバ23のコア23aとの距離D5は、1マイクロメートル以上であることが良く、前述のように、D2が1マイクロメートル以上であることが良いためである。距離D5は、30マイクロメートル以下であることが良く、D5を小さくすることで、光ファイバ23のコア端23cと半導体デバイス15の主面15aとの間の距離が小さくなり、この間を伝搬する光のスポット径が、光の伝搬で広がり過ぎることを抑えて、この間にレンズ等を設けないで高効率に光結合させることができるからである。距離D5が30マイクロメートル以下であるとき、設置面21cには光ファイバ23のクラッド23bが露出する。距離D5は、距離D2より大きい。光ファイバ23のコア23aとクラッド面23e(第2端面21e)との距離D4は、30マイクロメートル以下であることが良く、D4を小さくすることで、光ファイバ23のコア端23cと半導体デバイス15の主面15aとの間の距離が小さくなり、この間を伝搬する光のスポット径が、光の伝搬で広がり過ぎるのを抑えて、この間にレンズ等を設けないで高効率に光結合させることができるからである。
光ファイバ23は、第2基準面R2EFに沿って延在するクラッド面23eを含む。クラッド面23eは、第1軸Ax1の方向に延在するストライプ形状を成す。第2端面21e及び光ファイバ23のクラッド面23eが、第2面13eを構成して、第2基準面R2EFに沿って延在する。光ファイバ23のクラッド23bはスタブデバイス13c(13)の外観に露出されるように設けられる。
第1端面21d及び光ファイバ23の端面が第1基準面R1EFに沿って延在し、光ファイバ23の端面の反射に係る光は、第1軸Ax1に交差する第2軸Ax2の方向にスタブデバイス13c(13)の第1面13d及び第2面13eの一方から他方まで光ファイバ23のクラッド23bを伝搬する。
図4は、本実施形態に係る光学装置に適用可能なシリコンフォトニクス素子の一例を示す図面である。図4の(a)部は、シリコンフォトニクス半導体素子を示す平面図を示す。図4の(b)部は、図4の(a)部に示されたIVb−IVb線に沿ってとられたシリコンフォトニクス素子を示す断面図を示す。図4の(a)部を参照すると、シリコンフォトニクス素子SIPHDでは、光学結合素子として、光結合素子、例えばグレーティングカプラGC0、GC1、GC2、GC3、GC4、GC5、GC6、GC7、GC8、CG9、CG10、GC11が示される。本実施例では、グレーティングカプラGC1〜CG4は、光受信器のために用いられる。
グレーティングカプラGC1〜CG4からの信号光は光回路WCを介して受光素子PDに提供される。本実施例では、光回路WCは光導波路WG1〜WG4を含む。グレーティングカプラGC1〜CG4は、それぞれ、光導波路WG1〜WG4を介してフォトダイオードPD1〜PD4に光学的に結合される。フォトダイオードPD1〜PD4は、導電線EL1〜EL4を介して電気回路TIA(例えばトランスインピーダンスアンプ)に接続される。電気回路TIAは、フォトダイオードPD1〜PD4からの電気信号(例えば光電流)の処理(例えば電流−電圧変換、増幅)を行って、受信した信号光に対応した電気信号を生成する。
また、グレーティングカプラGC6〜CG10は、光送信器のために用いられる。本実施例では、グレーティングカプラGC6からのレーザ光は、複数の光変調器MDに供給される。光変調器MDは、例えばマッハツェンダ変調器MZIA、MZIB、MZIC、MZIDを含む。マッハツェンダ変調器MZIA、MZIB、MZIC、MZIDは、それぞれ、駆動回路DRVから電気信号EM1〜EM4を受けて、電気信号EM1〜EM4に応じて複数の変調光を生成する。これらの変調光は、それぞれ、光導波路WG7〜WG10を伝搬してグレーティングカプラGC7〜CG10に到達する。
シリコンフォトニクス素子SIPHDは、第1デバイス軸Dxの方向に一列に配列された第1部分71a、第2部分71b、第3部分71c及び第4部分71dを備える。第1部分71aは、スタブデバイス13(13a、13b、13c)を搭載するための領域を提供する。第2部分71bは、グレーティングカプラGC0〜CG11の配列を含む領域を備え、グレーティングカプラGC0〜CG11は、第1部分71aに隣接する第2部分71bに第2デバイス軸Exに沿って配列される。第2デバイス軸Exは、第1デバイス軸Dxに交差する。第3部分71cは、半導体受光素子及び/光変調器といった光素子を備える。第4部分71dは、電気回路TIA及び駆動回路DRVといった電気回路を備える。
図4の(b)部を参照すると、シリコンフォトニクス素子SIPHDでは、グレーティングカプラGC0〜CG11が光導波路WGに接続されている。
図5、図6及び図7を参照しながら、スタブデバイス13(13a、13b、13c)を作製する方法を説明する。引き続く説明において、可能な場合には、理解を容易にするために、スタブデバイス13(13a、13b、13c)における参照符合を用いる。図5の(b)部は、図5の(a)部に示されるVb−Vb線に沿って取られた断面を示す。図5の(a)部に示される光ファイバアレイ41を準備する。準備は、例えば光ファイバアレイ41の作製によって行われる。光ファイバアレイ41は以下のように作製される。例えば2枚のガラス板43a、43bの間に複数の光ファイバ23を配置すると共に、光ファイバ23を接着樹脂によりガラス板43a、43bに固定する。光ファイバ23は、基準面REFに沿って配列さており、光ファイバアレイ41の上面41b及び下面41cは、基準面に実質的に平行である。
図6の(a)部に示されるように、光ファイバアレイ41を研磨器45に取り付けて、光ファイバアレイ41の一端41aを研磨して、第1面13d(第1端面21d)を形成する。研磨は、光ファイバアレイ41の一端41aの上縁が消失すると共に光ファイバ23の端面が現れるよう行われる。この研磨により、第1端面21d及び第1面13dが形成される。第1面13dの表面粗さは、例えばRaで、0.001マイクロメートルである。
図6の(b)部に示されるように、研磨された光ファイバアレイ41の第1端面21d及び第1面13d上に反射膜47を形成する。反射膜47は、例えば蒸着により形成される。反射膜47は、例えば金、銀、アルミ、誘電体多層膜といった反射層を備えることができる。
図6の(c)部に示されるように、光ファイバアレイ41を研磨器45に取り付けて、光ファイバアレイ41の下面41cを研磨器45を用いて研磨して、設置面21cを形成する。研磨は、光ファイバアレイ41の下面41cを研磨して、研磨面と光ファイバ23との側面の距離を減らしていく。この研磨により、設置面21cが形成される。設置面21cの表面粗さは、例えばRaで、1マイクロメートルである。
図1に示されるスタブデバイス13a(13)の作製方法を説明する。スタブデバイス13a(13)の作製では、設置面21cを形成した後に、図7の(a)部に示されるように、光ファイバアレイ41を研磨器45に取り付けて、光ファイバアレイ41の一端41aを研磨して、第2面13e(第2端面21e)を形成する。研磨では、光ファイバアレイ41の一端41aの下縁が消失すると共に光ファイバ23のクラッドが現れるように、光ファイバ23が配列される基準面に対して傾斜した研磨面を形成する。この研磨により、図7の(b)部に示されるように、第2端面21e及び第2面13eが形成される。第2面13eの表面粗さは、例えばRaで、0.001マイクロメートルである。この研磨が完了すると、スタブデバイス13a(13)が作製される。
図2に示されるスタブデバイス13b(13)の作製方法を説明する。スタブデバイス13b(13)の作製では、設置面21cを形成した後に、図7の(c)部に示されるように、光ファイバアレイ41を研磨器45に取り付けて、光ファイバアレイ41の一端41aを研磨して、第2面13e(第2端面21e)を形成する。研磨では、光ファイバアレイ41の一端41aの下縁が消失すると共に光ファイバ23の一端においてクラッドが現れないように、光ファイバ23が配列される基準面に対して実質的に平行な研磨面を形成する。この研磨により、図7の(d)部に示されるように、第2端面21e及び第2面13eが形成される。第2面13eでは、ホルダ21の表面が現れる。第2面13eの表面粗さは、例えばRaで、0.001マイクロメートルである。この研磨が完了すると、スタブデバイス13b(13)が作製される。
図3に示されるスタブデバイス13c(13)の作製方法を説明する。スタブデバイス13c(13)の作製では、設置面21cを形成した後に、図7の(e)部に示されるように、光ファイバアレイ41を研磨器45に取り付けて、光ファイバアレイ41の一端41aを研磨器45を用いて研磨して第2面13e(第2端面21e)を形成する。研磨では、光ファイバアレイ41の一端41aの下縁が消失すると共に光ファイバ23のクラッドが現れるように、光ファイバ23が配列される基準面に対して実質的に平行な研磨面を形成する。この研磨により、図7の(f)部に示されるように、第2端面21e及び第2面13eが形成される。第2面13eには、光ファイバ23のストライプ状のクラッドが現れる。第2面13eの表面粗さは、例えばRaで、0.001マイクロメートルである。この研磨が完了すると、スタブデバイス13c(13)が作製される。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
以上説明したように、本実施形態によれば、光ファイバの傾斜面を用いる光出射及び光入射における低い散乱と、光ファイバの固定における良好な接着強度とを提供するスタブデバイスを提供でき、またスタブデバイスを含む光学装置を提供できる。
11、11a、11b、11c…光学装置、13、13a、13b、13c…スタブデバイス、15…半導体デバイス、17…樹脂体、21…ホルダ、21c…設置面、21a…第1部分、21b…第2部分、23…光ファイバ、21d…第1端面、21e…第2端面。

Claims (8)

  1. スタブデバイスであって、
    第1端面及び第2端面を含む第1部分と設置面を含む第2部分とを有するホルダと、
    第1軸の方向に延在するように前記ホルダによって保持される複数の光ファイバと、
    を備え、
    前記第1部分及び前記第2部分は、前記第1軸の方向に配置され、
    前記ホルダの前記第1端面及び前記光ファイバのコア端は、第1基準面に沿って配列され、
    前記ホルダの前記第2端面は、第2基準面に沿って延在し、
    前記ホルダの前記設置面は、第3基準面に沿って延在し、
    前記ホルダの前記設置面は、前記光ファイバの前記コアから離れており、
    前記光ファイバの前記コアは、前記ホルダの前記第2端面から離れており、
    前記光ファイバは、第4基準面に沿って配置しており、
    前記第2基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、
    前記第3基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、
    前記第4基準面は前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜し、
    前記設置面は、前記第2端面の表面粗さより大きな表面粗さを有する、スタブデバイス。
  2. 前記設置面の前記表面粗さは、Raで0.05マイクロメートより大きい、請求項1に記載されたスタブデバイス。
  3. 前記第1端面と前記第2端面との交差線に到達するように前記第1端面上を延在するプロテクト部材を更に備える、請求項1又は請求項2に記載されたスタブデバイス。
  4. 前記第2端面は前記設置面と前記第1端面とを繋ぐ、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたスタブデバイス。
  5. 前記ホルダは、前記第2端面を前記設置面に接続する接続面を含み、前記接続面は前記第1軸に交差する第5基準面に沿って延在して、前記第2端面を前記設置面に繋ぎ、前記第1端面及び設置面は前記第1軸の方向に延在する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたスタブデバイス。
  6. 前記光ファイバは、前記第1軸の方向に前記接続面まで前記第2基準面に沿って延在するクラッド面を含む、請求項5に記載されたスタブデバイス。
  7. 前記第2端面は、前記光ファイバの側面から離れている、請求項5に記載されたスタブデバイス。
  8. 光学装置であって、
    請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載されたスタブデバイスと、
    前記スタブデバイスの前記設置面を支持する第1領域と、前記スタブデバイスに光学的に結合される光結合素子を含む第2領域とを有する半導体デバイスと、
    前記半導体デバイスと前記スタブデバイスとの間に設けられる樹脂体と、
    を備える光学装置。
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