JP2018146215A - 排気用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼装置の排気ガスを効率良く排出し、騒音も小さくする。【解決手段】蓋面4と側壁部5を有する蓋状部材3により燃焼装置の略矩形状の燃焼室の上部開口を覆う。蓋状部材3により覆う燃焼室の上部側空間を、燃焼室から上向きに排出される排気ガスが流れの向きを変えて略水平方向に流れる排気流路部6と成し、前記排気ガスの出口側に、筒形状の排気筒部2を筒の芯方向が略水平方向となるように配置する。排気流路部6の排気ガス出口側の端部15を排気筒部2の排気ガス導入口側の筒穴よりも小さく形成し、排気筒部2の排気ガス導入口と連通させる。排気筒部2に、排気流路部6から排気筒部2の筒穴に導入される排気ガスが該排気筒部2の内壁側に向けて流れて渦を形成することを抑制して排気筒部2を通る排気ガスを整流し該排気ガスを排気筒部2の排気ガス導出口側に導く整流板部材22を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば給湯器等の燃焼装置等において燃焼室内で発生する排気を排出するための排気用装置および、その排気用装置を用いた燃焼装置に関するものである。
周知の如く、燃焼装置としての給湯器は、給水の水を燃焼室内に設けられたバーナ等により加熱して湯を形成し、給湯管路を通して湯を給湯先に給湯する機能を有しており、燃焼室内で発生したバーナ等の排気ガスは、該排気ガスを燃焼装置の外部に排出するための排気部(排気用装置)を通して燃焼装置の外部に排出される。
図8には、給湯器の一例が模式的なシステム図により示されている(例えば、特許文献1、参照)。同図に示されるように、ケース101に略箱形状の上部開口の燃焼部103が設けられており、燃焼部103内にはバーナ102が設けられ、その上にはバーナ102により加熱される熱交換器104が設けられている。また、ケース101内には、バーナ102を燃焼させるための空気を送るファン(図示せず)が設けられ、該ファンの駆動によりケース101内に導入されてバーナ102側に送られる空気とガス管105から供給される燃料ガスによるバーナ燃焼を行い、その熱により熱交換器104を通る水を加熱して熱を供給可能な構成と成している。
バーナ燃焼により発生する燃焼ガスは、排気用装置1(排気部)を通して外部に排出されるものであり、この例では、排気用装置1は燃焼ケース102の上面側の端部に覆い被さるように取り付けられている。排気用装置1は箱形状部材106を有しており、この箱形状部材106の下面および左方側面には、いずれも略長方形状(略矩形状)の開口が形成されている。
燃焼部103で発生した燃焼ガスは図の矢印に示されるように箱形状部材106の下面側の開口より導入され、箱形状部材106の内部で箱形状部材106の上面や側面に衝突して流動方向を変更し、箱形状部材106の左方側面に設けられた略長方形状の排気口107を通り、排気トップ108の先端側(図の左側)より排出される。このように、同図に示される給湯器においては、排気の流れに対する断面形状は、大きさ、縦横比が変わるものの、略長方形を維持したまま、熱交換器から排気口出口まで至る。
特開2003−90532号公報 特許第5549859号
ところで、図8に示されている給湯器においては、排気用装置1の排気口107が略長方形状に形成されていたが、排気用装置1の排気導出側に、例えば図7(b)に示されるような排気筒部2を設けた給湯器7の開発が行われている。この排気筒部2は筒形状(略円筒形状)を呈し、図7(a)に示されるように、筒の芯方向が略水平方向となるように配置されるものである。
なお、扉内に配置される扉内配置の給湯器においては、給排気を同心円状に配置することにより離間距離を最小としており、例えば図7に示されるような排気筒部2をこのような態様で設けることによって、扉内設置においては給排気の離間距離を最小に保てる。このことから、屋内配置以外の通常の設置でもこのような排気筒部2を設けて共通化をはかる場合がある(共通化によってコストダウンが図れる)。
しかしながら、排気用装置1において、図8に示したような排気口107が矩形状の箱形状部材106に連通させて排気筒部2を設けるようにするには、箱形状部材106の排気口107の形状と排気筒部2の排気導入口の形状とが異なり、箱形状部材106の排気口107よりも排気筒部2の筒内が広くて排気ガスの流路空間が急激に拡張することから、例えば図7(a)に示されるように、排気筒部2に導入される排気ガスが排気筒部2の内壁側に向けて流れて渦を形成し、この渦形成による騒音増加が生じるといった問題が生じた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成で効率良く排気の導出を行え、その排気導出時の騒音が小さい排気用装置およびその排気用装置を用いた燃焼装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明の排気用装置は、燃焼装置内に設けられている略箱形状の上部開口の燃焼室で発生する排気ガスを前記燃焼装置の外部に排出するための排気用装置であって、筒形状を呈して筒の芯方向が略水平方向となるように配置される排気筒部と、蓋面と該蓋面の側部から下方に伸長される側壁部を有して該側壁部と前記蓋面とにより前記燃焼室の上部開口を覆う蓋状部材とを有し、該蓋状部材により覆われる前記燃焼室の上部側空間は前記燃焼室から上向きに排出される排気ガスが流れの向きを変えて略水平方向に流れる排気流路部と成しており、該排気流路部を流れる排気ガスの出口側に前記排気筒部が配置され、前記排気流路部の排気ガス出口側の端部は前記排気筒部の前記排気ガス導入口と連通して前記排気筒部の排気ガス導入口側の筒穴よりも小さく形成されており、前記排気筒部には前記排気流路部から前記排気筒部の筒穴に導入される排気ガスが該排気筒部の内壁側に向けて流れて渦を形成することを抑制して前記排気筒部を通る排気ガスを整流し該排気ガスを前記排気筒部の排気ガス導出口側に導く整流板部材が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
また、第2の発明の排気用装置は、前記第1の発明の構成に加え、前記排気流路部の排気ガス出口側の端部は略矩形状に形成されていることを特徴とする。
さらに、第3の発明の排気用装置は、前記第1または第2の発明に加え、前記排気流路部は排気ガス出口側の端部とは反対側の端部から前記排気ガス出口側の端部に向かうにつれて高さが高くなるように形成されていることを特徴とする。
さらに、第4の発明の燃焼装置は、略箱形状の上部開口の燃焼室を有して該燃焼室の上部側に前記第1または第2または第3の発明の排気用装置が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
さらに、第5の発明の燃焼装置は、前記暖房用バーナの燃焼室領域と給湯用バーナの燃焼室領域とが隣り合わせに配設された略箱形状の上部開口の燃焼室を有し、該燃焼室の上部側に請求項3記載の排気用装置が設けられており、前記燃焼室において前記給湯用バーナの燃焼室領域が排気流路部の排気ガス出口側に近い側に設けられていることを特徴としている。
本発明の排気用装置によれば、筒形状を呈して筒の芯方向が略水平方向となるように配置される排気筒部を設けて、燃焼室で発生する排気ガスを、前記排気筒部を通して排出することにより効率的に排気ガスを排出できるものである。また、本発明の排気用装置は、燃焼室の上部開口を覆う蓋状部材を有し、燃焼装置の燃焼室の上部側空間が蓋状部材により覆われて燃焼室から上向きに排出される排気ガスが流れの向きを変えて略水平方向に流れる排気流路部と成し、該排気流路部から前記排気筒部に排気ガスが流れるが、排気流路部の排気ガス出口側の端部は前記排気筒部の前記排気ガス導入口と連通して前記排気筒部の排気ガス導入口側の筒穴よりも小さく形成されていても、以下の構成によって、排気流路部から排気筒部に導入される排気ガスが流れる際に騒音が発生することを抑制することができる。
つまり、本発明においては、前記排気筒部には、前記排気流路部から前記排気筒部の筒穴に導入される排気ガスが該排気筒部の内壁側に向けて流れて渦を形成することを抑制して前記排気筒部を通る排気ガスを整流し該排気ガスを前記排気筒部の排気ガス導出口側に導く整流板部材が設けられているため、前記渦の形成による騒音の発生を抑制できる。なお、燃焼室は略箱形状に形成されているため、排気流路部の排気ガス出口側の端部を略矩形状に形成することにより、蓋状部材の形成を容易にできる。
そして、このような本発明の排気用装置を略箱形状の燃焼室の上部側に設けることにより、簡単な構成で効率良く排気の導出を行え、その排気導出時の騒音が小さい燃焼装置を提供することができる。
さらに、排気用装置において、排気流路部を排気ガス出口側の端部とは反対側の端部から前記排気ガス出口側の端部に向かうにつれて高さが高くなるように形成することにより、前記燃焼室において前記給湯用バーナの燃焼室領域を排気流路部の排気ガス出口側に近い側に設け、一般に燃焼能力が高くて排気ガスの流出量も大きい給湯用バーナの排気ガスをより一層効率的に排出できる排気用装置を形成でき、その排気用装置を設ける燃焼装置の排気ガス排出効率を高めて性能の良い燃焼装置を構築できる。
本発明に係る排気用装置の一実施例を説明するための模式的な断面図(a)と側面図(b)である。 実施例の排気用装置の模式的な斜視説明図である。 実施例の排気用装置を分解状態で示す模式的な斜視説明図である。 実施例の排気用装置に設けられている排気筒部の排気導入側から見た模式的な斜視図(a)と排気導出側から見た模式的な斜視図(b)である。 実施例の排気用装置に適用されている整流板部材を説明するための模式的な斜視図である。 実施例の排気用装置を適用した燃焼装置(給湯器)を、この給湯器における排気ガス導出構成と共に模式的に示す断面説明図である。 従来例の排気用装置の排気導出側に排気筒部を設けた燃焼装置における排気ガス導出構成を説明するための模式的な断面説明図(a)と、その排気用装置に設けられる排気筒部の模式的な斜視図(b)である。 従来の排気用装置を適用した燃焼装置の例を模式的に示す断面説明図である。 本実施例における排気導出口側の構成と特徴的な効果を説明するための模式的な説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施例の説明において、これまでの説明と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図1、図2には、本発明に係る排気用装置の一実施例が模式図により示されており、図1(a)は断面図、図1(b)は側面図、図2は斜視図をそれぞれ示す。本実施例の排気用装置1は、従来例と同様に、燃焼室(燃焼部)で発生する排気ガスを燃焼装置の外部に排出するための排気用装置であり、図1、図2に示されるように、排気筒部2と蓋状部材3とを有している。排気筒部2は、筒形状を呈して筒の芯方向が略水平方向となるように配置されるものであり、排気導出部37側の円筒部位50には金網36が設けられている。蓋状部材3は、蓋面4と該蓋面4の側部から下方に伸長される側壁部5とを有し、該側壁部5と蓋面4とにより給湯器7の略箱形状の燃焼室10(図6、参照)の上部開口を覆う態様で設けられている。
本実施例において、蓋状部材3により覆われる燃焼室10の上部側空間は、燃焼室10から上向きに排出される排気ガスが流れの向きを変えて略水平方向に流れる排気流路部6と成している。また、排気流路部6を流れる排気ガスの出口側に排気筒部2が配置されており、排気流路部6は、排気ガス出口側の端部とは反対側の端部(図の左側端部)から排気ガス出口側の端部に向かうにつれて高さが高くなるように形成されている。この高さの傾斜は、蓋状部材3の中央部から左側よりも右側の方が大きく形成されている。つまり、図1(b)のA領域の傾斜よりB領域の傾斜の方が大きく形成されている。
なお、本実施例の排気用装置1が適用される燃焼装置は図6に示されるような給湯器7であり、暖房用バーナ8の燃焼室領域9と給湯用バーナ11の燃焼室領域12とが隣り合わせに配設された略箱形状の燃焼室10を有している。そして、燃焼室10の上部側に実施例の排気用装置1が設けられ、燃焼室10において給湯用バーナ11の燃焼室領域12が排気流路部6の排気ガス出口側に近い側に設けられている。なお、図6は、給湯器7の構成を上部側のみ模式的に示しており、図1との寸法の整合はとられていないが、図6において、符号13は暖房用熱交換器、符号14は給湯熱交換器をそれぞれ示す。
また、この給湯器7は潜熱回収用熱交換器を備えた熱源装置であり、例えば通称エコジョーズと呼ばれるものである(エコジョーズは登録商標)。潜熱回収用熱交換器を備えた給湯器においては、外部に排出される排気は、例えば60℃、湿度100%であって重いため、例えばこのような給湯器7を片廊下の一端側に設けた場合には、従来の構成においては、排出される排気ガスは片廊下の他端側(屋外)まで直線的に届かずに失速しやすい。
図1〜図3に示されるように、本実施例の排気用装置1において、排気流路部6の排気ガス出口側の端部15(蓋状部材3の開口)の形状は、図3に示されるような略矩形状に形成されている。なお、この図に示されるように、本発明において述べる略矩形状という表現は、長方形状の角部や辺に丸みが形成されている形状も含む広い概念で用いている。また、排気流路部6の排気ガス出口側の端部15は排気筒部2の排気ガス導入口16と連通し、端部15は、排気筒部2の排気ガス導入口16側の筒穴よりも、排気ガスの進行方向(排気筒部2の芯方向)に対する上下方向で小さく形成されており、左右方向には大きく形成されている。
そして、排気流路部6の排気ガス出口側の端部15の形状(前記のような略矩形状)に対応させて、略矩形状の貫通孔18が形成された板部材17が排気流路部6の排気ガス出口側の端部と排気筒部2の排気ガス導入口16との間に設けられており、板部材17は、排気筒部2の排気ガス導入口16側の筒穴において排気流路部6の排気ガス出口側の端部15よりも大きい領域(主に排気ガスの進行方向に対する上下方向の領域)を覆う態様と成している。板部材17と蓋状部材3と排気筒部2とは、対応するネジ穴19〜21に螺合されるネジ(図示せず)により固定される。
図1(a)、図4(a)に示されるように、排気筒部2には本実施例の特徴的な整流板部材22が設けられており、この整流板部材22は、排気流路部6から排気筒部2の筒穴に導入される排気ガスが、例えば図7(a)に示したように排気筒部2の内壁側に向けて流れて渦を形成する現象が生じないように、渦の発生を抑制して排気筒部2を通る排気ガスを整流し、該排気ガスを排気筒部2の排気ガス導出口側に導く役割を果たす。
つまり、本実施例においては、前記の如く、排気流路部6の排気ガス出口側の端部15は、排気筒部2の排気ガス導入口16側の筒穴よりも、排気ガスの進行方向に対する左右方向には大きく形成されているが上下方向で小さく形成されており、それにより、排気ガスの流路が排気ガスの進行方向に対する左右方向では縮径されるが上下方向では拡大されるため、排気ガスの進行方向(排気筒部2の芯方向)に対して、左右方向では渦が生じないが、上下方向においては整流板部材22を設けない場合には渦が生じやすい。特に本実施例の場合、排気流路部6の排気ガス出口側の端部15と排気筒部2の排気ガス導入口16との連通部分での下端を一致させているがゆえに(端部15の中心位置と排気筒部2の中心位置とを一致させていないがゆえに)、排気筒部2の流路高さが端部15の高さの2倍程度と前記上下方向が大きくなり、整流板部材22を設けない場合には大きな渦が生じるが、整流板部材22を設けることにより渦の発生を抑制できる。
本実施例に設けられている整流板部材22は、図5(a)に示される上側部材23と図5(b)に示される下側部材24とを有している。下側部材24は一枚のステンレス製板を折り曲げて筒状部材2の筒芯方向に伸設される板部25と筒状部材2の排気ガス導入口16側において下側に折り曲げられる板部26とを有しており、板部26側が筒状部材2の排気導入口16側に配置される(図4(a)、参照)。
上側部材23も一枚のステンレス製板を折り曲げて形成され、筒状部材2の筒内に配置される上板部27と上板部27の側部に折り曲げ形成された側板部28とを有しており、上板部27および側板部28にはそれぞれ貫通の窓部29,30が形成されている。また、上板部27および側板部28の両端側には、それぞれ外側に折り曲げられた折り曲げ板部31,32,33,34が形成されている。折り曲げ板部31,32側が排気ガスの導入口16側に配置され、折り曲げ板部33,34側が排気ガスの導出口37側に配置される。上板部27および側板部28の外側には、図1(a)および図4(a)に示されるように、例えばグラスウール等の断熱材35が設けられる。
また、本実施例においては、図4(b)に示されるように、金網36の開口形状を六角形の集積体とし、金網36を排気導出部37側の円筒部位50にスポット溶接して取り付けている。従来、排気口側に設けられている金網は、例えば特許文献2に示されているような、菱形集積体(ラスアミ)により形成され、そのラスアミを排気導出部側の円筒部位にスポット溶接により固定していたが、このようなラスアミは、少しでも取り付け場所が異なると見た目に歪んで見える(たった1度でも角度が異なると大幅に歪んだ状態に見える)。そのため、特許文献2に示されているように、円筒状の排気部の排気口に設けられる円盤状の板に略四角形の開口を形成して、その板をスポット溶接した場合でも、少しでも角度が異なると菱形がゆがみ、不良品と判断されてしまうため、円筒状の排気導出部位へのスポット溶接による金網の取り付けが非常に難しく、製造歩留まりが悪い。
これに対して本実施例のように六角形の集積体により金網36を形成すると、金網36をスポット溶接で円筒部位50に固定する際、その場所が異なっても(角度が異なっても)、歪んで見えないという特徴がある。例えば図9には、円筒状の筒体(円筒部位50)に金網36を取り付ける際に、その金網36の角度がずれてしまった場合の正面図が示されている。同図において、線A11、A12、A13は、金網36の中心部に配置されている六角形状の中心と各辺の中央とを結ぶ線であり、線A11が図の縦方向の線Rからずれてしまうことにより、金網36の中心部に配置されている六角形の角度がずれ、それに伴い他の六角形の角度もずれてしまった状態が示されている。
この図から明らかなように、六角形の集合体により形成された金網36は、その配設角度がずれても歪んで見えない。この歪んで見えないという特徴は錯視によるものであるが、排気用装置においてはこのような形状の適用は従来にないものあり(円筒状の排気トップにこのような形状の金網を設けることは従来行われておらず)、本実施例では、このような金網36を排気用装置1に適用することにより、排気用装置1の製造歩留まりを向上させ、排気用装置1および給湯器7のコストダウンを図ることができている。
つまり、本実施例では、金網36を、たとえ排気用装置1の円筒部位50に取り付ける際の取り付け角度がずれても(角度ずれが生じても)歪んで見えにくい六角形の集積体により形成し、その金網36の裏側(金網36よりも奥側)に整流板部材22を配置することにより、排気導出口37側から金網36を見た場合にたとえ前記角度ずれが生じても、歪んで見えないようにしている(角度ずれにより歪んで見えるという現象を本質的に解消している)。
他方、排気導出部37側に設けている円筒部位50は、その円筒直径を扉内設置の燃焼装置(例えば給湯器)と共通化しており、本実施例の排気用装置1を適用している給湯器7を扉内配置とする場合でも標準設置(扉内に配置せずに、通常の屋内配置とする等の場合)とする場合であっても、同じ直径の部位を用いることができ、その点においても排気用装置1および給湯器17の量産を可能とし、コストダウンを図ることができる。
また、この円筒部位50の直径は潜熱回収型でない器具(従来型器具)と潜熱回収型器具と共通としている。潜熱回収型でない燃焼装置は排気温度が200〜250℃と高く、湿度も高くないので、排気ガスは軽く、排気を水平方向に出すと、略直線的に水平方向に排出されるが、本実施例のような潜熱回収型の給湯器7とすると、排気温度が60℃程度と低く、湿度も100%なので、排気ガスは重く、潜熱回収型でない燃焼装置と同じ直径の排気の円筒部位を有する排気用装置を用いた場合に、排気が失速してしまう。そのため、排気用装置の構成を従来と同様の構成として給湯器7を片廊下に設置した場合には、片廊下を超えて屋外にまで排気が至らず、片廊下内に排気が滞留・充満してしまうことになる。
そこで、例えば排気の出口の開口面積を、例えば約60〜80%として、速度を上げ、片廊下内に排気が滞留・充満しないようにする必要性があり、本実施例では、断面四角形の筒状の整流板部材22を設け、出口を排気流速を上げる縮径部(約60〜80%)として排気を水平方向に排出し、そのまま略直線的に水平方向に排出されるようにしている。
つまり、図4(b)に示される金網36の開口面積に対して、図5(a)で示される排気の出口の開口面積は、例えば約60〜80%となっており、これによって、外部からは金網36で作られた略円形の排気口であると認識されるのに対し、実質的には略四角形の縮小された排気口となっており、また、整流板部材22は筒状部材2の内側に設けており、排気流速を上げるための略四角形縮小排気口を外部からの見た目では分からないようにもしている(排気筒部2の内側は暗いため、整流板部材22が外側(金網36側)からは見えないものであり、排気筒部2の内側に照明を当てない限り、図4(b)に示されるようには見えない)。
本実施例は以上のように構成されており、排気筒部2に前記特徴的な整流板部材22を設けているので、図6の矢印に示されるように、排気流路部6から排気筒部2の筒穴に導入される排気ガスが該排気筒部2の内壁側に向けて流れて渦を形成することを抑制して排気筒部2を通る排気ガスを整流し、排気ガスを排気筒部2の排気ガス導出口37側に導くことができ、前記渦の形成(排気ガス流路拡大による渦発生)を抑制できる。そのため、図7(a)に示したような、排気筒部2内において筒の内壁側に向けた流れる排気ガスによる渦の形成を抑制でき、該渦の形成による騒音発生を防止できる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な態様を採り得る。例えば、前記実施例では、整流板部材22は、図4(a)、図5に示されるような上側部材23と下側部材24とを有し、上側部材23の外側に断熱材35を設けて形成したが、整流板部材22の構成は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。ただし、前記実施例のような構成にすると、軽くて製造しやすく、簡単な構成で排気ガスの整流効果を発揮できるので好ましい。
また、前記実施例では、燃焼装置としての給湯器は、暖房用バーナ8の燃焼室領域9と給湯用バーナ11の燃焼室領域12とが隣り合わせに配設された略箱形状の燃焼室10を有していたが、給湯器等の燃焼装置の構成は前記構成に限定されるものでなく適宜設定されるものであり、例えば給湯機能のみを有していてもよいし、暖房機能の代わりに追い焚き機能を有しているものとしてもよい。
また、前記実施例では、給湯器の構成に対応させて、排気用装置1の排気流路部6は、排気ガス出口側の端部15とは反対側の端部から排気ガス出口側の端部に向かうにつれて高さが高くなるように形成されており、かつ、その高さの傾斜が図1(b)のA領域よりもB領域の方が大きく形成されていたが、排気流路部6の構成(つまり、蓋状部材3の詳細な構成)は限定されるものでなく、例えば燃焼装置の燃焼室の態様に対応させて適宜設定されるものである。
本発明は、排気ガスを効率的に排気ガスを排出でき、かつ、排気ガスが流れる際に騒音が発生することを抑制することができるので、例えば給湯器等の家庭用の燃焼装置に適用できる。
1 排気用装置
2 排気筒部
3 蓋状部材
4 蓋面
5 側壁部
6 排気流路部
7 給湯器
8 暖房用バーナ
10 燃焼室
11 給湯用バーナ
22 整流板部材

Claims (5)

  1. 燃焼装置内に設けられている略箱形状の上部開口の燃焼室で発生する排気ガスを前記燃焼装置の外部に排出するための排気用装置であって、筒形状を呈して筒の芯方向が略水平方向となるように配置される排気筒部と、蓋面と該蓋面の側部から下方に伸長される側壁部を有して該側壁部と前記蓋面とにより前記燃焼室の上部開口を覆う蓋状部材とを有して、該蓋状部材により覆われる前記燃焼室の上部側空間は前記燃焼室から上向きに排出される排気ガスが流れの向きを変えて略水平方向に流れる排気流路部と成しており、該排気流路部を流れる排気ガスの出口側に前記排気筒部が配置され、前記排気流路部の排気ガス出口側の端部は前記排気筒部の前記排気ガス導入口と連通して前記排気筒部の排気ガス導入口側の筒穴よりも小さく形成されており、前記排気筒部には前記排気流路部から前記排気筒部の筒穴に導入される排気ガスが該排気筒部の内壁側に向けて流れて渦を形成することを抑制して前記排気筒部を通る排気ガスを整流し該排気ガスを前記排気筒部の排気ガス導出口側に導く整流板部材が設けられていることを特徴とする排気用装置。
  2. 排気流路部の排気ガス出口側の端部は略矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の排気用装置。
  3. 排気流路部は排気ガス出口側の端部とは反対側の端部から前記排気ガス出口側の端部に向かうにつれて高さが高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の排気用装置。
  4. 略箱形状の上部開口の燃焼室を有して該燃焼室の上部側に請求項1または請求項2または請求項3記載の排気用装置が設けられていることを特徴とする燃焼装置。
  5. 暖房用バーナの燃焼室領域と給湯用バーナの燃焼室領域とが隣り合わせに配設された略箱形状の上部開口の燃焼室を有し、該燃焼室の上部側に請求項3記載の排気用装置が設けられており、前記燃焼室において前記給湯用バーナの燃焼室領域が排気流路部の排気ガス出口側に近い側に設けられていることを特徴とする燃焼装置。
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