JP2018144924A - コンベヤチェーン及びコンベヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】極小ピッチであるとともに、高い強度を有するコンベヤチェーン及び当該コンベヤチェーンを使用したコンベヤを提供する。【解決手段】コンベヤチェーン20は、物品を載置可能な載置面31を有する合成樹脂製の複数のリンク30と、複数のリンク30の直列配置において直列方向に隣り合うリンク30同士を回動自在に連結するピン35とを備える。リンク30は、第1の連結部30Aに他のリンク30の第2の連結部30Bが組み合わされる。ピン35は、組み合わされて軸心C1,C2が一致した第1の連結部30Aの貫通孔32,33及び第2の連結部30Bの貫通孔34とに挿通する。リンク30は、熱可塑性樹脂から射出成形されたものであるとともに、載置面31から反載置面までの厚さが3.5mm以下、第1の連結部30Aの貫通孔32,33と第2の連結部30Bの貫通孔34との間の間隔が4.5mm以下、ピン35の直径が1.4mm以下である。【選択図】図3
Description
本発明は、物品の搬送等に使用されるコンベヤチェーン及び該コンベヤチェーンを使用したコンベヤに関する。
従来、この種のコンベヤチェーンは、直列に配置される複数のリンクを有している。直列方向で隣り合うリンク同士は回動可能に連結されている。各リンクには、その外面の一部に物品を載置可能な載置面が形成されている。そして、載置面上に物品を載置した状態で、駆動スプロケットの回転に伴いコンベヤチェーンが直列方向に移動することにより、その移動方向に物品が搬送される。例えば、複数のリンクからなるコンベヤチェーンの一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のコンベヤチェーンは、各リンクが隣接するリンクと連結される。各リンクは、一体部品であり、側方に反復して設けられた複数のリンク形部分を含む。各リンク形部分は、尖端部分と、1対の脚部分と、1対の脚部分の間に延設されて尖端部分をスナップ嵌め係合状態で受容する受容部とを含む。各尖端部分は、隣接するリンクのリンク形部分にある受容部に係合することで相対的な回動を可能にする。
特許文献1に記載のコンベヤチェーンによれば、コネクタロッド(ピン)が不要であることにより、このリンクを用いて「極小ピッチ」のチェーンが形成できるようになる。そして、この「極小ピッチ」のチェーンは、普通の長尺コンベヤとの間での物品の移行(受け取りや受け渡し)用のコンベヤにも用いることができる。
近年、「極小ピッチ」のコンベヤであれ、用途の拡大に伴って、より一層の耐久性や強度の向上が求められるようになってきている。例えば、特許文献1に記載のコンベヤは、先端部分をスナップ嵌めで係合状態として受容部に受容させるため、尖端部分に受容部に係合する爪状の部分を有しており、当該爪状の部分が片持ち支持となることから耐久性や強度の制約になるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、極小ピッチであるとともに、高い強度を有するコンベヤチェーン及び当該コンベヤチェーンを使用したコンベヤを提供することにある。
上記課題を解決するコンベヤチェーンは、物品を載置可能な載置面を有する合成樹脂製の複数のリンクと、前記複数のリンクの直列配置において前記直列配置される方向である直列方向に隣り合う前記リンク同士を回動自在に連結するピンとを備え、前記リンクは、前記直列方向の一方側に複数の凸部を有する第1の連結部を有するとともに、前記直列方向の他方側に前記第1の連結部に前記直列方向に組み合わせ可能な複数の凸部を有する第2の連結部を有し、前記第1の連結部の凸部及び前記第2の連結部の凸部はそれぞれ、前記直列方向に直交するとともに、前記載置面に平行であって、前記第1の連結部と前記第2の連結部とが組み合わされたとき軸心が一致する貫通孔を有し、前記ピンは、前記組み合わされて前記軸心が一致した前記第1の連結部の貫通孔及び前記第2の連結部の貫通孔とに挿通しており、前記リンクは、熱可塑性樹脂からなり、射出成形されたものであるとともに、前記載置面から反載置面までの厚さが3.5mm以下であり、前記第1の連結部の貫通孔と第2の連結部の貫通孔との間の間隔が4.5mm以下であり、前記ピンの直径が1.4mm以下である。
このような構成によれば、熱可塑性樹脂からなるリンクを小型化することができるとともに、連結部による連結を貫通孔にピンを通した構成としたことで、一部が開放している爪状の連結部を軸に係合させる場合に比較して引張強さや耐摩耗性等、いわゆる機械的特性と耐久性とを向上させることができる。
また、リンクとピンとが一体である場合、リンクやピンの一方だけを強化したりすることができなかったが、この構成によれば、リンクとピンとが別部材であるため、リンクにはリンクに要求される強度等を有した部材、ピンにはピンに要求される強度等に適した部材が選択されるようになる。
好ましい構成として、前記ピンの長さは前記ピンの直径の59倍以上の長さである。
このような構成によれば、ピンにおいて直径に対してその長さが59倍以上であることから、細いピンでありながら長さが確保されて利便性が高い。例えば、直径が1.4mm以下のピンにおいてその長さが約83mm以上となる。
このような構成によれば、ピンにおいて直径に対してその長さが59倍以上であることから、細いピンでありながら長さが確保されて利便性が高い。例えば、直径が1.4mm以下のピンにおいてその長さが約83mm以上となる。
好ましい構成として、前記ピンの長さは、前記リンクの長さよりも2%以上短い。
このような構成によれば、ピンの長さがリンクの長さよりも2%以上短いので、細長いピンとして確保されて利便性が高いとともに、ピンの端部がリンクからはみ出ない。
このような構成によれば、ピンの長さがリンクの長さよりも2%以上短いので、細長いピンとして確保されて利便性が高いとともに、ピンの端部がリンクからはみ出ない。
好ましい構成として、前記リンク及び前記ピンの少なくとも一方はポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)からなる。
このような構成によれば、リンクは、射出成形が容易でないPEEKから射出成形され、かつ、小型である。PEEKは、熱可塑性樹脂のなかでは耐熱性、機械的強度、耐薬品性、耐放射線性、耐摩擦摩耗性、耐加水分解性が高いスーパーエンジニアリングプラスチックなので、コンベヤチェーンとしての強度及び耐久性がより向上される。
このような構成によれば、リンクは、射出成形が容易でないPEEKから射出成形され、かつ、小型である。PEEKは、熱可塑性樹脂のなかでは耐熱性、機械的強度、耐薬品性、耐放射線性、耐摩擦摩耗性、耐加水分解性が高いスーパーエンジニアリングプラスチックなので、コンベヤチェーンとしての強度及び耐久性がより向上される。
好ましい構成として、前記ピンは、PEEKからなるとともに、摺動材料を含んでいる。
このような構成によれば、PEEK材料に低摩擦係数・低摩耗性を付与する摺動材料が含まれているので貫通孔とピンとの間の回動が好適になされる。貫通孔とピンとが同材からなると、カジリが発生したりや鳴き音が発生したりするが、ピンに摺動材料を含ませることでカジリや鳴き音の発生を抑制することができるようになる。
このような構成によれば、PEEK材料に低摩擦係数・低摩耗性を付与する摺動材料が含まれているので貫通孔とピンとの間の回動が好適になされる。貫通孔とピンとが同材からなると、カジリが発生したりや鳴き音が発生したりするが、ピンに摺動材料を含ませることでカジリや鳴き音の発生を抑制することができるようになる。
好ましい構成として、前記組み合わされた複数の前記凸部のうち前記軸心方向に対して端部となる前記凸部は、当該凸部に形成された前記貫通孔の端部の開口が変形するように押し潰されている。
このような構成によれば、貫通孔からのピンの抜け出しを防止することができる。また、別途抜け止め防止部材を設ける場合に比較して部品点数を少なくすることができる。また、PEEK材料から成形されている場合、押し潰された部分についてもその強度が維持されることから、この押し潰された部分が他の部分に比べて劣化が進行するおそれも低い。つまり、ピンの抜け止めが容易になる。
好ましい構成として、前記リンクは、前記貫通孔から前記載置面までの材料の厚さよりも、前記貫通孔から反載置面までの材料の厚さの方が薄い。
このような構成によれば、貫通孔の開口が押し潰されるとき、機械的強度が載置面側よりも低い反載置面側から先に潰される。これにより、載置面に端部が押し潰されたことによる物品の載置阻害、物品の転倒、引っ掛かり等返送への悪影響が生じるおそれが低減される。
このような構成によれば、貫通孔の開口が押し潰されるとき、機械的強度が載置面側よりも低い反載置面側から先に潰される。これにより、載置面に端部が押し潰されたことによる物品の載置阻害、物品の転倒、引っ掛かり等返送への悪影響が生じるおそれが低減される。
上記課題を解決するコンベヤは、物品を搬送する第1の搬送装置と第2の搬送装置との間に配置され、前記第1の搬送装置から前記第2の搬送装置へ乗り換えさせるために前記物品を前記第1の搬送装置から前記第2の搬送装置へ直線的に搬送するコンベヤであって、前記コンベヤは搬送方向に移動する載置面を有するコンベヤチェーンとして上記記載のコンベヤチェーンを備え、第1の搬送装置に対向するコンベヤチェーンの旋回部での屈曲半径の内径が3mm未満である。
このような構成によれば、コンベヤの屈曲半径が小さいので、第1の搬送装置のベルト等とコンベヤのコンベヤチェーンとの間の切れている間隔を短くすることができる。よって、第1の搬送装置とコンベヤとの継ぎ目部分で、乗り換わる搬送対象物の滞留や接触等の発生するおそれを減らすことができる。
なお、屈曲時の直径はピッチ以下にはならないものであるから、ピッチが4.5mm以下であれば屈曲半径を3mm(直径6mm)以下にすることが可能にもなる。
本発明によれば、極小ピッチであるとともに、高い強度を有するコンベヤチェーン及び当該コンベヤチェーンを使用したコンベヤを提供することができる。
図1〜8を参照して、コンベヤチェーンを使用したコンベヤについて具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、コンベヤ12は、第1の搬送装置10と、第2の搬送装置11との間に配置されている。コンベヤ12は、載置された物品としての搬送対象物を進行方向Fに移動させるコンベヤチェーン20を備えている。つまり、コンベヤ12は、第1の搬送装置10のベルト10Bによって搬送されてきた搬送対象物を同ベルト10Bからコンベヤチェーン20上に受け取る。コンベヤ12は、受け取った搬送対象物をコンベヤチェーン20で第2の搬送装置11の方向に搬送するとともに、第2の搬送装置11のベルト11Bに乗り換えさせる。なお、本実施形態では、コンベヤ12は、第1の搬送装置10から第2の搬送装置11の間において搬送対象物を直線的に搬送する。
図1に示すように、コンベヤ12は、第1の搬送装置10と、第2の搬送装置11との間に配置されている。コンベヤ12は、載置された物品としての搬送対象物を進行方向Fに移動させるコンベヤチェーン20を備えている。つまり、コンベヤ12は、第1の搬送装置10のベルト10Bによって搬送されてきた搬送対象物を同ベルト10Bからコンベヤチェーン20上に受け取る。コンベヤ12は、受け取った搬送対象物をコンベヤチェーン20で第2の搬送装置11の方向に搬送するとともに、第2の搬送装置11のベルト11Bに乗り換えさせる。なお、本実施形態では、コンベヤ12は、第1の搬送装置10から第2の搬送装置11の間において搬送対象物を直線的に搬送する。
また、コンベヤ12は、第1の搬送装置10の先端10Aとの突き合わせ部分20Aまでコンベヤチェーン20を反進行方向Fに移動させて供給しつつ、突き合わせ部分20Aでは進行方向Fに旋回させなければない。同様に、コンベヤ12は、第2の搬送装置11の先端11Aとの突き合わせ部分20Bでコンベヤチェーン20を引き戻す方向に旋回させなければない。例えば、大型コンベヤである第1の搬送装置10や第2の搬送装置11は、各ベルト10B,11Bの旋回半径が大きい。このため、例えば、第1の搬送装置10と第2の搬送装置11とを突き合わせるとすると、第1の搬送装置10と第2の搬送装置11との間には、ベルト10Bの旋回半径とベルト11Bの旋回半径とを加算した距離だけ、ベルトのない、落ち込んだ区間が生じる。そこで、本実施形態では、第1の搬送装置10と、第2の搬送装置11との間にコンベヤ12を備えている。コンベヤ12は、旋回部としての突き合わせ部分20Aでコンベヤチェーン20が折り返されるときの屈曲半径の内径が3mm(直径6mm)未満に設定される。これにより、突き合わせ部分20Aの上下方向の厚みを薄くすることができ、第1の搬送装置10の先端10Aの旋回部分にコンベヤ12の突き合わせ部分20Aをオーバラップさせて配置させる可能になり、ベルト10Bとコンベヤチェーン20との水平な載置面との間の距離を近づけることができるようになる。なお、コンベヤ12の旋回部としての突き合わせ部分20Bと第2の搬送装置11の先端11Aとの間についても、先端10Aと突き合わせ部分20Aの場合と同様に、ベルト11Bとコンベヤチェーン20との水平な載置面との間の距離を近づけることができるようになる。なお、本実施形態ではコンベヤチェーン20の厚みは3.5mm以下であるから、突き合わせ部分20Aの上下方向の厚みは、13mm(=3.5mm+3mm×2+3.5mm)以下になる。
図2に示すように、コンベヤ12は、進行方向Fに沿って左側の左側ガイド21と右側の右側ガイド22との間に設定された搬送幅にコンベヤチェーン20が無端周状のパスPaを有して配置されている。コンベヤ12は、コンベヤチェーン20が搬送対象物を搬送する水平な載置面を形成する部分ではコンベヤチェーン20の下方を支持するガイド板が留め具25,26,27で固定配置されている。また、進行方向Fにおいてガイド板の端部は突き合わせ部分20A,20Bを構成し、コンベヤチェーン20が旋回される(折り返される)部分になっている。コンベヤ12は、コンベヤチェーン20を駆動させるスプロケット80(図7参照)の軸23がモータ駆動されるギヤ24の回転駆動により回動される。コンベヤチェーン20は、スプロケット80とガイド板との間にコンベヤチェーン20のパスPaにおけるパス形状及び張力を調整するローラ28,29が設けられている。
図3を参照して、コンベヤチェーン20の概要を説明する。
図3に示すように、コンベヤチェーン20は、同様の形状からなる複数のリンク30が直列方向に回動自在に連結されている。各リンク30は、進行方向Fに隣接する2つのリンク30において、前側になるリンク30の第2の連結部30Bに、後側になるリンク30の第1の連結部30Aが組み合わされる。各リンク30は、組み合わされることで、第2の連結部30Bに形成されている貫通孔34の中心を通る軸心C2と、第1の連結部30Aに形成されている貫通孔32,33の中心を通る軸心C1とが一致され、この2つの軸心が一致した貫通孔32〜34に1本のピン35が挿通配置される。これにより、各リンク30は、ピン35を軸として直列方向に回動自在に連結される。ピン35の長さL11は、抜け止め処理が必要であるため、リンク30の幅W1(図4参照)よりも短い長さに設定されている。例えば、リンク30の幅W1よりも両端がそれぞれ1%以上、合わせて2%以上短くなるような長さに設定されている。換言すると、リンク30の幅W1はピン35の長さL11よりも長い。
図3に示すように、コンベヤチェーン20は、同様の形状からなる複数のリンク30が直列方向に回動自在に連結されている。各リンク30は、進行方向Fに隣接する2つのリンク30において、前側になるリンク30の第2の連結部30Bに、後側になるリンク30の第1の連結部30Aが組み合わされる。各リンク30は、組み合わされることで、第2の連結部30Bに形成されている貫通孔34の中心を通る軸心C2と、第1の連結部30Aに形成されている貫通孔32,33の中心を通る軸心C1とが一致され、この2つの軸心が一致した貫通孔32〜34に1本のピン35が挿通配置される。これにより、各リンク30は、ピン35を軸として直列方向に回動自在に連結される。ピン35の長さL11は、抜け止め処理が必要であるため、リンク30の幅W1(図4参照)よりも短い長さに設定されている。例えば、リンク30の幅W1よりも両端がそれぞれ1%以上、合わせて2%以上短くなるような長さに設定されている。換言すると、リンク30の幅W1はピン35の長さL11よりも長い。
リンク30は、熱可塑性樹脂としてのポリエーテルエーテルケトン樹脂(以下、PEEK)材料から構成されたものであり、PEEK材料から射出成形されたものである。なお、リンク30は、PEEK材料の成形加工に必要とされる添加剤以外は含まれていない、いわゆるナチュラルのPEEK材料で構成されている。
ピン35も、熱可塑性樹脂としてのPEEK材料から構成されたものであり、PEEK材料が射出成形されたものである。なお、ピン35は、PEEK材料に摺動材料を含んでいる、いわゆる摺動グレードのPEEK材料で構成されている。摺動材料は、リンク30の各貫通孔32〜34の内周面との間に低摩擦係数・低摩耗性を付与できるものであればよい。摺動材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、グラファイト等が挙げられる。また、リンク30と同材からなるピン35をリンク30に対して摺動させることを目的とした場合、リンク30とピン35との間に硬度差を設けることも有効であるから、カーボンファイバ(CF)を配合させることも可能である。
次に、図4〜図8を参照して、リンク30について詳細に説明する。
図4に示すように、リンク30は、進行方向Fに直交する方向である幅方向に長尺な部材であって、幅方向に幅W1を有する。リンク30は、第1の連結部30Aに複数の凸部40,41を備える。なお、凸部40はリンク30の幅方向の端部に設けられた凸部であって、端部よりも内側に設けられた凸部41が幅方向の途中で途切れた形状である他は凸部41と同様の形状である。複数の凸部40,41は、リンク30において進行方向Fに突出する形状に配置されており、2つの凸部40,41の間にはそれぞれ凹部43が設けられている。複数の凸部40,41は、進行方向F(直列方向)に直交するとともに、載置面31に平行する方向に延びる軸心C1が設定されている。
図4に示すように、リンク30は、進行方向Fに直交する方向である幅方向に長尺な部材であって、幅方向に幅W1を有する。リンク30は、第1の連結部30Aに複数の凸部40,41を備える。なお、凸部40はリンク30の幅方向の端部に設けられた凸部であって、端部よりも内側に設けられた凸部41が幅方向の途中で途切れた形状である他は凸部41と同様の形状である。複数の凸部40,41は、リンク30において進行方向Fに突出する形状に配置されており、2つの凸部40,41の間にはそれぞれ凹部43が設けられている。複数の凸部40,41は、進行方向F(直列方向)に直交するとともに、載置面31に平行する方向に延びる軸心C1が設定されている。
図5に示すように、複数の凸部40,41にはそれぞれ、上述した貫通孔32,33が軸心C1に沿うことで進行方向F(直列方向)に直交するとともに、載置面31に平行するように貫通形成されている。
図4に示すように、リンク30は、第2の連結部30Bに複数の凸部45を備える。複数の凸部45は、リンク30において反進行方向Fに突出する形状に配置されており、2つの凸部45の間にはそれぞれ凹部47が設けられている。なお、リンク30の幅方向の端部には凸部45に隣接する凹部46が設けられている。凹部46は、端部よりも内側に設けられた凹部47が幅方向の途中で途切れた形状である他は凹部47と同様の形状である。複数の凸部45は、進行方向F(直列方向)に直交するとともに、載置面31に平行する方向に延びる軸心C2が設定されている。
図5に示すように、複数の凸部45はそれぞれ、上述した貫通孔34が軸心C2に沿うことで進行方向F(直列方向)に直交するとともに、載置面31に平行するように貫通形成されている。
図5に示すように、リンク30は、進行方向Fに向いて右側から見ると、載置面31と、載置面31の裏側になる反載置面36とを備え、進行方向F側に軸心C1と、反進行方向F側に軸心C2を備える。そして、軸心C1に沿って貫通孔32と貫通孔33とが配置され、軸心C2に沿って貫通孔34が配置される。各貫通孔32〜34は、径D2(図3参照)のピン35を挿通可能な大きさである径D1に設定されている。つまり「径D1>径D2」に設定されている。
リンク30において、2つの軸心C1,C2の間の長さであるピッチは長さL1に設定されている。コンベヤチェーン20は、「パスPaの全長/長さL1」で求められる数のリンク30を連結することでパスPaの全長に対応する長さに構成される。
リンク30は、載置面31と反載置面36との間の厚さが厚さH1に設定されているとともに、各軸心C1,C2から載置面31までの厚さが厚さH2、各軸心C1,C2から反載置面36までの厚さが厚さH3に設定されている。これら厚さは、「厚さH1=厚さH2+厚さH3」、かつ、「厚さH2>厚さH3」に設定されている。特に、厚さH2は、厚さH3の1.1倍以上、かつ、1.4倍以下であることが好ましい。通常、厚さH2と厚さH3とは等しくても構わないし、貫通孔を形成することからすれば貫通孔の周囲の厚みが一定であることが好ましいと考えられる。この点、本実施形態では、各貫通孔32〜34の周囲の厚みが「厚さH2>厚さH3」に設定されている。詳述すると、軸心C1,C2から載置面31までの厚さ(厚さH2)よりも、軸心C1,C2から反載置面36までの厚さ(厚さH3)の方が薄くなるように設定されている。
図6は、リンク30を第2の連結部30B側から見た図である。各凸部45の間に各凹部46,47が設けられている。凹部47は、当該リンク30の第2の連結部30Bに連結される次のリンク30の凸部41との間に接触しない隙間を有するとともに、回動自在に組み合わせることのできる大きさ及び形状を有している。また、第2の連結部30B側から凹部47を見たとき、凹部47の先に溝部51が配置されている。
図7は、リンク30の反載置面36側を示す。第1の連結部30Aは、凸部41の反載置面36側にスプロケット80の駆動歯83が噛み合う溝部51が設けられている。溝部51は、駆動歯83が挿入されて駆動歯83から駆動力が伝達される部分である。スプロケット80は、所定幅、かつ、所定厚の駆動歯83を、溝部51の間隔W3の1倍、又は整数倍の間隔で配置させている。例えば、スプロケット80は、回転軸に設けられた2つの凸部81の尖端にそれぞれ2つの突出部82を備え、各突出部82の先端がコンベヤチェーン20の溝部51に噛み合う駆動歯83とされている。よって、溝部51は、所定幅、かつ、所定厚である駆動歯83が噛み合うことのできるように、所定幅より広い幅、かつ、所定厚より太い厚さを前後2つの溝部51に確保できるような大きさの空間を確保することができるように設けられている。つまり、リンク30の溝部51の間隔、すなわち凸部41の間隔、又は凹部47の間隔は、リンク30の幅方向に所定の等間隔である間隔W3である。なお、リンク30の幅方向の端部に設けられた凸部40には溝部50が幅方向の途中で途切れた形状である溝部50が設けられている。よって、各凹部46,47の溝部50,51に対応する側には段差部56,57が形成される。また、凸部41と凸部40との間の間隔W2は間隔W3よりも少し短い。
以下に本実施形態による作用を記載する。
図5に示すように、凸部40の溝部50は、「厚さH2>厚さH3」に設定されていることに加えて、溝部50の深さだけ反載置面36側の厚みが薄くなっている。
図5に示すように、凸部40の溝部50は、「厚さH2>厚さH3」に設定されていることに加えて、溝部50の深さだけ反載置面36側の厚みが薄くなっている。
図8に示すように、凸部40の溝部50は、貫通孔32〜34からピン35が抜け出ないように、貫通孔32の端部の開口を潰して変形させる。例えば、径D1の開口を反載置面側から押し潰してリンク30の厚さ方向に径D1よりも狭い高さD3とする。これにより、貫通孔32からピン35が抜け出ないようになる。貫通孔32の開口を変形させるとき、通常、載置面31と反載置面36とを挟んで押圧力を付与する。このとき、「厚さH2=厚さH3」である場合、載置面31と反載置面36とのいずれが押し潰れるか分からない。しかし本実施形態では、「厚さH2>厚さH3」であるから、載置面31と反載置面36とを挟んで押圧力を付与したとき、機械的強度の相対的に低い厚さH3である反載置面36側が変形する一方、機械的強度の相対的に高い厚さH2である載置面31側の形状が維持されるようになる。また、一般に、変形させると強度が大きく低下する樹脂もあるが、本実施形態で用いるPEEK材料の場合、押し潰して変形させた部分についてもその強度が維持される。よって、押し潰された凸部40の溝部50であれ、その部分の劣化が他の部分に比べて進行するおそれも低い。よって、凸部40の溝部50が押し潰された状態のコンベヤチェーン20であれ、コンベヤ12に使用しても、高い強度を維持しつつ、ピン35の抜け止めすることができる。
図4及び図5を参照して、射出成形された本実施形態のリンク30の一例について説明する。
例えば、リンク30は、幅方向のサイズである幅W1は90mmであり、進行方向Fのサイズであるピッチの長さL1は4.5mmであり、厚さ方向のサイズである厚さH1は3.5mmである。つまり、リンク30は、ピッチの長さが、いわゆる「極小ピッチ」である。また、第1の連結部30Aと第2の連結部30Bとにはそれぞれ径D1を直径1.5mmとした貫通孔32〜34が形成されている。リンク30は、貫通孔32〜34の各軸心C1,C2から載置面31側には、2.0mmの厚さH2を有し、反載置面36側には1.5mmの厚さH3を有している。このリンク30の貫通孔32〜34に適したピン35としては、長さL11(図3参照)が幅W1よりも両端がそれぞれ1mm(1%)以上短い88mm以下であり、径D2が直径1.4mmであり、長さL11が径D2の約63倍であって例えば59倍よりも大きい。
例えば、リンク30は、幅方向のサイズである幅W1は90mmであり、進行方向Fのサイズであるピッチの長さL1は4.5mmであり、厚さ方向のサイズである厚さH1は3.5mmである。つまり、リンク30は、ピッチの長さが、いわゆる「極小ピッチ」である。また、第1の連結部30Aと第2の連結部30Bとにはそれぞれ径D1を直径1.5mmとした貫通孔32〜34が形成されている。リンク30は、貫通孔32〜34の各軸心C1,C2から載置面31側には、2.0mmの厚さH2を有し、反載置面36側には1.5mmの厚さH3を有している。このリンク30の貫通孔32〜34に適したピン35としては、長さL11(図3参照)が幅W1よりも両端がそれぞれ1mm(1%)以上短い88mm以下であり、径D2が直径1.4mmであり、長さL11が径D2の約63倍であって例えば59倍よりも大きい。
そして、上記サイズを有するリンク30がPEEK材料により射出成形されている。射出成形用の金型はリンク30の幅方向に分割される型であるが、貫通孔32〜34については切れ目がないため幅方向に分割される型から無理抜きをすることができない。このため、型には別途、貫通孔を形成させるために幅方向に延びて幅方向に移動するピン状の金型も必要となり、射出成形用の金型が複雑で樹脂成形の難易度も高い。また、PEEK材料は、耐熱性が高く、融点が高い等の特徴を有する一方、こうした特徴が樹脂成形においてはかえって、通常の樹脂に比較して射出成形の難易度を高めている。融点が高いことで難易度が高まる要素としては、金型内部に流れる樹脂の温度が高温になるため、金型に使用している金属の線膨張を考慮することになるが、この線膨張を考慮したうえで上記貫通孔32を形成する金型と、リンクの他の部分を形成する金属と同士を摺動させなければならない。また、この貫通孔32は、チェーン走行時の直進性を維持するため、真直度が要求されるため精度も必要となる点においてもさらに難易度が高い。つまり、リンク30は、それを射出成形するための金型が複雑で成形の難易度が高いことに加えて、それを構成するPEEK材料としても射出成形の難易度が高い。上記理由から特に、図3に示す各貫通孔32〜34の部分は、PEEK材料の射出成形で成形することが特に難易度が高い部分である。しかし、本実施形態の発明者らは、射出成形の金型が複雑で成形の難易度が高いこと、及び、PEEK材料による射出成形の難易度が高いことを克服して、PEEK材料を用いた射出成形の技術によってもリンク30を形成することができた。そして、上述した構成及び特徴を有するリンク30を得ることができた。
以上説明したように、本実施形態のコンベヤチェーン及びコンベヤによれば、以下に記載するような効果が得られるようになる。
(1)PEEK材料からなるリンク30を小型化することができるとともに、第1及び第2の連結部30A,30Bによる連結を貫通孔32〜34にピン35を通した構成とした。これにより、一部が開放している爪状の連結部を軸に係合させる場合に比較して引張強さや耐摩耗性等、いわゆる機械的特性と耐久性とを向上させることができる。
(1)PEEK材料からなるリンク30を小型化することができるとともに、第1及び第2の連結部30A,30Bによる連結を貫通孔32〜34にピン35を通した構成とした。これにより、一部が開放している爪状の連結部を軸に係合させる場合に比較して引張強さや耐摩耗性等、いわゆる機械的特性と耐久性とを向上させることができる。
また、リンクとピンとが一体である場合、リンクやピンの一方だけを強化したりすることができなかった。この点、本実施形態によれば、リンク30とピン35とが別部材であるため、リンク30にはリンク30に要求される強度等を有した部材であるナチュラルのPEEK材料、ピン35にはピン35に要求される強度等に適した部材である摺動グレードのPEEK材料を選択することができる。
(2)ピン35において直径に対してその長さが59倍以上であることから、細いピン35でありながら長さが確保されて利便性が高い。例えば、直径である径D2が1.4mmのピン35においてその長さが約83mmとなる。
(3)ピン35の長さがリンク30の長さよりも2%以上短いので、細長いピン35として確保されて利便性が高いとともに、ピン35の端部がリンク30からはみ出ない。
(4)リンク30は、射出成形が容易でないPEEKから射出成形され、かつ、小型である。PEEKは、熱可塑性樹脂のなかでは耐熱性、機械的強度、耐薬品性、耐放射線性、耐摩擦摩耗性、耐加水分解性が高いスーパーエンジニアリングプラスチックなので、コンベヤチェーン20としての強度及び耐久性がより向上される。
(4)リンク30は、射出成形が容易でないPEEKから射出成形され、かつ、小型である。PEEKは、熱可塑性樹脂のなかでは耐熱性、機械的強度、耐薬品性、耐放射線性、耐摩擦摩耗性、耐加水分解性が高いスーパーエンジニアリングプラスチックなので、コンベヤチェーン20としての強度及び耐久性がより向上される。
(5)PEEK材料に低摩擦係数・低摩耗性を付与する摺動材料が含まれているので貫通孔32〜34とピン35との間の回動が好適になされる。貫通孔32〜34とピン35とが同材からなると、カジリが発生したりや鳴き音が発生したりするが、ピン35に摺動材料を含ませることでカジリや鳴き音の発生を抑制することができる。
(6)貫通孔32の開口を変形させるので、貫通孔32〜34からのピン35の抜け出しを防止することができる。また、別途抜け止め防止部材を設ける場合に比較して部品点数を少なくすることができる。また、PEEK材料は押し潰された部分についてもその強度が維持されることから、この押し潰された部分が他の部分に比べて劣化が進行するおそれも低い。つまり、ピン35の抜け止めが容易になる。
(7)貫通孔32を押し潰されるとき、機械的強度が載置面31側よりも低い反載置面36側から先に潰される。これにより、載置面31に溝部50が押し潰されたことによる物品の載置阻害、物品の転倒、引っ掛かり等搬送への悪影響が生じるおそれが低減される。
(8)コンベヤ12の屈曲半径が小さいので、第1の搬送装置10のベルト10Bとコンベヤ12のコンベヤチェーン20との間の切れている間隔を短くすることができる。第1の搬送装置10とコンベヤ12との継ぎ目部分で、乗り換わる搬送対象物の滞留や接触等の発生するおそれを減らすことができる。
なお、屈曲時の直径はピッチ以下にはないものであるから、ピッチが4.5mm以下であることから屈曲半径を3mm(直径6mm)以下にすることが可能にもなる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下の形態にて実施することもできる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、リンク30の幅W1は90mmである場合について例示した。しかしこれに限らず、リンクの幅W1は90mmより長くてもよいし、90mmより短くてもよい。
なお、コンベヤチェーンの横幅がリンクの幅W1よりも広い場合、隣接するリンクを幅W1の半分をずらすように連結させればよい。このとき、対応するリンクが不足する端部には、例えば、リンクの幅W1の半分の長さのリンクを連結させれば、直列方向にリンクが欠ける部分が生じないようになる。
・上記実施形態では、貫通孔32〜34の径D1は直径1.5mmであり、ピン35の径D2は直径1.4mmである場合について例示した。しかしこれに限らず、貫通孔の径D1は直径が1.5mm未満であってもよいし、1.5mmより大きくてもよい。このときピンの径D2は直径1.4mm以外の大きさであって貫通孔の径D1に適した直径であってよい。
・上記実施形態では、ピッチの長さL1は4.5mmである場合について例示した。しかしこれに限らず、成形が可能であれば、ピッチの長さL1が4.5mm未満であってもよいし、大きくてもよいのであればピッチの長さL1が4.5mmよりも長くてもよい。これにより、目的に適したコンベヤチェーンを得ることができる。
・上記実施形態では、リンク30の厚さH1は3.5mmである場合について例示した。しかしこれに限らず、リンクの厚さH1は、樹脂成形が可能なのであれば、3.5mm未満の厚さであってもよいし、大きくてもよいのであれば3.5mmよりも厚い厚さでもよい。
また、厚さH2は2.0mmであり、厚さH3は1.5mmである場合について例示したが、これらの厚さH2,H3はそれぞれ、リンクの厚さH1の厚さの変更に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、「厚さH2>厚さH3」である場合について例示したが、「厚さH2≦厚さH3」であってもよい。例えば、「厚さH2≦厚さH3」であってもよい。例えば、「厚さH2≦厚さH3」であっても反載置面側を押し潰すことは可能である。
・上記実施形態では、貫通孔32が押し潰されてピン35が抜け止めされる場合について例示したが、これに限らず、ピンの抜けを防止することができるのであれば、プラグ等の他の部材を用いること等でピンの抜けを防止するようにしてもよい。
・上記実施形態では、貫通孔32の反載置面36側が押し潰される場合について例示したが、これに限らず、貫通孔の進行方向F側や反進行方向側が押し潰されてもよい。また、搬送対象物の搬送に影響がないのであれば、載置面31側が押し潰されてもよい。
・上記実施形態では、リンク30はナチュラルのPEEK材料で構成されているとともに、ピン35は摺動グレードのPEEK材料で構成されている場合について例示した。しかしこれに限らず、リンクに必要な大きさと強度や耐性等を確保することができるのであれば、リンクやピンを構成する熱可塑性樹脂は、ナチュラルのPEEK材料、摺動グレードのPEEK、POM等のいわゆるエンジニアリングプラスチック、汎用のプラスチックのいずれであってもよい。
すなわち、リンク30がナチュラルのPEEK材料以外の材料である摺動グレードのPEEK材料等で構成されてもよいし、ピン35が摺動グレードのPEEK材料以外の材料であるナチュラルのPEEK材料等で構成されていてもよい。
また、ピン35は、熱可塑性樹脂の他、ステンレスなどの金属等が用いられてもよい。
よって、例えば、リンク30とピン35との材料の組み合わせとしては、第1の組み合わせとして上記実施形態に記載の「ナチュラルのPEEK材料と、摺動グレードのPEEK材料」、第2の組み合わせとして「ナチュラルのPEEK材料と、ステンレス」が挙げられる。また、第3の組み合わせとして「POMと、摺動グレードのPEEK材料」、第4の組み合わせとして「POMと、ステンレス」が挙げられる。この場合、第1の組み合わせが最も好ましく、以下第2〜第4の組み合わせの順で好ましい。
よって、例えば、リンク30とピン35との材料の組み合わせとしては、第1の組み合わせとして上記実施形態に記載の「ナチュラルのPEEK材料と、摺動グレードのPEEK材料」、第2の組み合わせとして「ナチュラルのPEEK材料と、ステンレス」が挙げられる。また、第3の組み合わせとして「POMと、摺動グレードのPEEK材料」、第4の組み合わせとして「POMと、ステンレス」が挙げられる。この場合、第1の組み合わせが最も好ましく、以下第2〜第4の組み合わせの順で好ましい。
・上記実施形態では、ピン35の長さL11がリンク30の幅W1よりも2%以上短い場合について例示した。しかしこれに限らず、ピンの抜け止めが適切になされているのであれば、ピンの長さL11とリンクの幅W1との長さの差が2%未満であってもよい。
・上記実施形態では、ピン35の径D2に対してピン35の長さL11が約59倍である場合について例示した。しかしこれに限らず、ピンの径D2に対してピンの長さL11は59倍未満であってもよいし、59倍よりも大きくてもよい。これにより、必要な長さおよび径を有するピンを利用することができる。
10…第1の搬送装置、10A…先端、10B…ベルト、11…第2の搬送装置、11A…先端、11B…ベルト、12…コンベヤ、20…コンベヤチェーン、20A,20B…突き合わせ部分、21…左側ガイド、22…右側ガイド、23…軸、24…ギヤ、25,26,27…留め具、28,29…ローラ、30…リンク、30A…第1の連結部、30B…第2の連結部、31…載置面、32,33,34…貫通孔、35…ピン、36…反載置面、40,41…凸部、43…凹部、45…凸部、46,47…凹部、50…端部、51…溝部、80…スプロケット、81…凸部、82…突出部、83…駆動歯、Pa…パス。
Claims (8)
- 物品を載置可能な載置面を有する合成樹脂製の複数のリンクと、
前記複数のリンクの直列配置において前記直列配置される方向である直列方向に隣り合う前記リンク同士を回動自在に連結するピンとを備え、
前記リンクは、前記直列方向の一方側に複数の凸部を有する第1の連結部を有するとともに、前記直列方向の他方側に前記第1の連結部に前記直列方向に組み合わせ可能な複数の凸部を有する第2の連結部を有し、
前記第1の連結部の凸部及び前記第2の連結部の凸部はそれぞれ、前記直列方向に直交するとともに、前記載置面に平行であって、前記第1の連結部と前記第2の連結部とが組み合わされたとき軸心が一致する貫通孔を有し、
前記ピンは、前記組み合わされて前記軸心が一致した前記第1の連結部の貫通孔及び前記第2の連結部の貫通孔とに挿通しており、
前記リンクは、熱可塑性樹脂からなり、射出成形されたものであるとともに、前記載置面から反載置面までの厚さが3.5mm以下であり、前記第1の連結部の貫通孔と第2の連結部の貫通孔との間の間隔が4.5mm以下であり、前記ピンの直径が1.4mm以下であるコンベヤチェーン。 - 前記ピンの長さは前記ピンの直径の59倍以上の長さである
請求項1に記載のコンベヤチェーン。 - 前記ピンの長さは、前記リンクの長さよりも2%以上短い
請求項1又は2に記載のコンベヤチェーン。 - 前記リンク及び前記ピンの少なくとも一方はポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)からなる
請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンベヤチェーン。 - 前記ピンは、PEEKからなるとともに、摺動材料を含んでいる
請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンベヤチェーン。 - 前記組み合わされた複数の前記凸部のうち前記軸心方向に対して端部となる前記凸部は、当該凸部に形成された前記貫通孔の端部の開口が変形するように押し潰されている
請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンベヤチェーン。 - 前記リンクは、前記貫通孔から前記載置面までの材料の厚さよりも、前記貫通孔から反載置面までの材料の厚さの方が薄い
請求項6に記載のコンベヤチェーン。 - 物品を搬送する第1の搬送装置と第2の搬送装置との間に配置され、前記第1の搬送装置から前記第2の搬送装置へ乗り換えさせるために前記物品を前記第1の搬送装置から前記第2の搬送装置へ直線的に搬送するコンベヤであって、
前記コンベヤは搬送方向に移動する載置面を有するコンベヤチェーンとして請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンベヤチェーンを備え、
第1の搬送装置に対向するコンベヤチェーンの旋回部での屈曲半径の内径が3mm未満であるコンベヤ。
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