JP2018144321A - フィラメント残量管理装置、三次元造形装置およびフィラメント残量管理方法 - Google Patents

フィラメント残量管理装置、三次元造形装置およびフィラメント残量管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィラメントが巻回されたフィラメントリールとしてメーカー純正品でないものを使用した場合でも、そのフィラメントの残量を管理する。
【解決手段】三次元造形データに基づき相対的な位置関係を三次元で変化させるとともにフィラメントを溶解した溶解樹脂を吐出するヘッド機構を備え、ヘッド機構から吐出された溶解樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置における、フィラメントの残量を管理するフィラメント残量管理装置において、フィラメントを巻回したフィラメントリールを支持するとともに、フィラメントリールの重量を測定する重量測定手段を備えたフィラメントリールホルダーと、予め設定されたフィラメントリール重量を記憶する記憶手段と、重量測定手段により測定されたフィラメントリールの重量から記憶手段に記憶されたフィラメントリール重量を減算してフィラメント重量を算出する重量算出手段とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フィラメント残量管理装置、三次元造形装置およびフィラメント残量管理方法に関する。さらに詳細には、本発明は、熱溶解積層法(FDM(Fused Deposition Modeling)法またはFFF(Fused Filament Fabrication)法とも称する。)により三次元造形物を作製する三次元造形装置に用いて好適なフィラメント残量管理装置、三次元造形装置およびフィラメント残量管理方法に関する。
従来より、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形データに基づいて、「フィラメント」と称される線状に加工した熱可塑性樹脂が供給されるヘッド機構から、当該フィラメントを溶解して生成した樹脂(本明細書においては、「フィラメントを溶解して生成した樹脂」を「溶解樹脂」と適宜に称する。)を吐出し、吐出した溶解樹脂を積層する熱溶解積層法により所望の三次元造形物を作製する三次元造形装置が知られている。
こうした三次元造形装置においては、供給されたフィラメントを溶解して溶解樹脂を吐出するヘッド機構と、ヘッド機構から吐出された溶解樹脂が積層されて三次元造形物が作製されるテーブルとが、例えば、XYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の三軸方向に相対的に移動自在に配設されている。そして、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形データに基づいて、ヘッド機構から溶解樹脂をテーブル上に吐出する。溶解樹脂は、吐出されると冷却されて硬化(固化)して硬化層を形成する。三次元造形装置は、三次元造形データに基づき形成される硬化層を積み重ねて、所望の三次元造形物を作製する。
上記した三次元造形装置のヘッド機構は、ボビン形状のフィラメントリール(「フィラメントリール」は、「フィラメントスプール」とも称される。)に巻回されたフィラメントを巻き解いて供給され、供給されたフィラメントを溶解して溶解樹脂をノズルから吐出する。
ここで、図1には、熱溶解積層法により三次元造形物を作製する従来の三次元造形装置の概略構成斜視説明図が示されている。なお、以下の説明においては、説明を簡略化して三次元造形装置の理解を容易にするために、説明の便宜上、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を参照しながら説明する。しかしながら、三次元造形装置は、本説明に用いたXYZ直交座標系配置に限られるものではないことは勿論である。
この図1に示す三次元造形装置100は、筐体102内の底部に配置されたガイドレール104上に、XYZ直交座標系におけるY軸方向に移動自在に配設されたテーブル106を備えている。このテーブル106上に、三次元造形データに基づき形成される硬化層が積層されて、所望の三次元造形物が作製されることになる。テーブル106の上方側には、X軸方向に平行に延長して、筐体102の左側面部102aと右側面部102bとにその両端部が固定された一対のガイドレール108が配設されている。一対のガイドレール108には、移動部材110がX軸方向に沿って移動可能に支持されて配設されている。移動部材110のY軸方向前方側には、筐体102内に引き込まれたフィラメント200を溶解し、溶解樹脂をノズル112から吐出するヘッド機構114が、ケース116内に収納されてZ軸方向に移動自在に配設されている。
フィラメント200は、ボビン様のフィラメントリール202に巻回されている。フィラメントリール202は、筐体102の左側面部102aからX軸方向に沿って左方側に突出形成されたフィラメントリールホルダー(図示せず。)に、X軸周りに回転自在に配設されている。
上記した三次元造形装置100の全体の動作は、マイクロコンピューター118により制御される。三次元造形装置100においては、マイクロコンピューター118の制御により、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形データに基づいて駆動源(図示せず。)を駆動して、移動部材110をX軸方向において左方側および右方側の任意の位置に移動し、かつ、移動部材110に配設されたヘッド機構114をZ軸方向において上方側および下方側の任意の位置に移動し、かつ、テーブル106をガイドレール104上でY軸方向において前方側および後方側の任意の位置に移動する。これにより、ヘッド機構114のノズル112とテーブル106との相対的な位置関係が三次元で変化する。また、マイクロコンピューター118の制御により、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形データに基づいてヘッド機構114を作動し、フィラメントリール202に巻回されたフィラメント200を巻き解きながらヘッド機構114内に引き込み、ヘッド機構114において溶解樹脂を生成して、当該溶解樹脂をノズル112から吐出する。
なお、図1においては、筐体102内の構成を示すために、筐体102の前方側に位置するカバーの図示は省略している。
以上の構成において、三次元造形装置100においては、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形データに基づいて、ヘッド機構114のノズル112とテーブル106との相対的な位置関係を三次元で変化させながら、ノズル112から溶解樹脂を吐出する。これにより、テーブル106上に三次元造形データに基づき形成される硬化層が積層され、この硬化層の積層により所望の三次元造形物が作製される。
この際に、ヘッド機構114は、フィラメントリール202に巻回されたフィラメント200を巻き解きながら、ヘッド機構114内に引き込む。これにより、ヘッド機構114にフィラメント200が供給されて、ヘッド機構114において溶解樹脂の生成が行われる。
フィラメントリール202に巻回されたフィラメント200は、三次元造形物の作製に伴い順次消費されていくものである。フィラメントリール202に巻回されたフィラメント200が全て消費されると、巻回されたフィラメントが使用されていない状態のフィラメントリール(本明細書においては、「巻回されたフィラメントが使用されていない状態のフィラメントリール」を「新品フィラメントリール」と適宜に称する。)への交換作業を行う必要がある。即ち、フィラメントリールホルダーからフィラメント200が全て消費されたフィラメントリール202を取り外し、新品フィラメントリールをフィラメントリールホルダーに取り付ける。そして、新品フィラメントリールに巻回されたフィラメントを用いて、三次元造形物を作製することになる。
ここで、ある三次元造形物の作製の途中でフィラメントリールに巻回されていたフィラメントが全て消費されると、上記したように新品フィラメントリールへの交換作業を行う必要がある。
しかしながら、三次元造形物の作製の途中でのフィラメントリールの交換作業は、三次元造形物の作製を失敗する原因となる。このため、三次元造形物の作製の途中でのフィラメントリールの交換作業を行うことがないように、フィラメントリールに残存しているフィラメントの残量を管理する手法が提案されている。
従来のフィラメント残量を管理する手法は、例えば、以下に説明するような手法であった。即ち、「フィラメントが巻回されたフィラメントリールは、三次元造形装置の製造者の純正品、所謂、メーカー純正品であって、新品フィラメントリールから全てのフィラメントが消費されるまで交換しない。」ことを想定し、所望の三次元造形物を作製する毎に、当該三次元造形物を作製するための三次元造形データから算出したフィラメントの予想使用重量を新品フィラメントリールの重量から減算し、その減算結果をフィラメント残量としてフィラメントリールに埋め込んだICチップに記憶するようにして管理していた。
しかしながら、上記した従来のフィラメント残量を管理する手法は、新品フィラメントリールがメーカー純正品であって、新品フィラメントリールにおけるフィラメントの重量と三次元造形データから算出したフィラメントの予想使用重量との関係が明確になっているため利用できるものであった
即ち、従来のフィラメント残量を管理する手法は、メーカー純正品の新品フィラメントリールを用いた場合にしか適用できないものであって、メーカー純正品でないものには適用できず、汎用性に欠けるという問題点があった。
このため、フィラメント残量を管理する手法として、フィラメントが巻回されたフィラメントリールとしてメーカー純正品でないものを使用した場合でも、そのフィラメント残量を測定することができる手法の提案が要望されていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような問題点や要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フィラメントが巻回されたフィラメントリールとしてメーカー純正品でないものを使用した場合でも、そのフィラメントの残量を管理することができるようにしたフィラメント残量管理装置、三次元造形装置およびフィラメント残量管理方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、フィラメントリールホルダーに重量測定機能を付与し、この重量測定機能によりフィラメントリールの重量を取得し、取得した重量に基づいてフィラメントリールに巻回されているフィラメントの残量を算出することにより、フィラメントの残量を管理するようにしたものである。
従って、本発明によれば、フィラメントが巻回されたフィラメントリールの重量を直接測定してフィラメントの残量を算出して管理するようにしたので、フィラメントが巻回されたフィラメントリールとしてメーカー純正品でないものを使用した場合でも、そのフィラメント残量を管理することができるようになる。
また、本発明は、フィラメントリールに巻回されているフィラメントの残量の算出結果に基づいて、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形処理の開始前に、フィラメントの残量が当該三次元造形物を作製するのに足りているか否かを判断することができるようにして、フィラメントの残量を管理するようにしたものである。
従って、本発明によれば、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形処理の開始前に、三次元造形物の作製の途中でフィラメントリールの交換作業を行う必要があるか否かを確認することができるようになる。
即ち、本発明によるフィラメント残量管理装置は、三次元造形データに基づき相対的な位置関係を三次元で変化させるとともにフィラメントを溶解した溶解樹脂を吐出するヘッド機構を備え、上記ヘッド機構から吐出された上記溶解樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置における、上記フィラメントの残量を管理するフィラメント残量管理装置において、フィラメントを巻回したフィラメントリールを支持するとともに、上記フィラメントリールの重量を測定する重量測定手段を備えたフィラメントリールホルダーと、予め設定されたフィラメントリール重量を記憶する記憶手段と、上記重量測定手段により測定された上記フィラメントリールの重量から上記記憶手段に記憶されたフィラメントリール重量を減算してフィラメント重量を算出する重量算出手段とを有するようにしたものである。
また、本発明によるフィラメント残量管理装置は、上記した本発明によるフィラメント残量管理装置において、上記重量算出手段で算出した三次元造形物の作製前後における上記フィラメント重量の変化量を取得し、上記三次元造形物の上記作製に用いた三次元造形データに基づいて、上記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動した上記ヘッド機構の移動距離を取得し、上記変化量を上記移動距離で除算して、上記ヘッド機構の単位移動距離あたりに上記フィラメントが消費された重量たる上記単位消費重量を取得する単位消費重量取得手段と、作製予定の三次元造形物の三次元造形データに基づいて、上記作製予定の三次元造形物を作製する際に上記ヘッド機構が上記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動する総距離を取得し、上記総距離と上記単位消費重量取得手段により取得した上記単位消費重量とを乗算し、上記作製予定の三次元造形物の三次元造形処理において使用される上記フィラメント予想使用重量を取得し、上記重量算出手段で算出したフィラメント重量と上記予想使用重量とを比較する比較手段とを有するようにしたものである。
また、本発明によるフィラメント残量管理装置は、上記した本発明によるフィラメント残量管理装置において、表示装置と、上記比較手段の比較結果に応じて、上記表示装置の表示を制御する表示制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明によるフィラメント残量管理装置は、上記した本発明によるフィラメント残量管理装置において、上記フィラメントリールホルダーは、半円柱形状の上方部材と、半円柱形状の下方部材と、上記上方部材と上記下方部材との間に配置された重量測定手段とを有し、上記上方部材16の曲面部を上方側に位置させるとともに平面部を下方側に位置させ、上記下方部材の曲面部を下方側に位置させるとともに平面部を上方側に位置させ、上記上方部材の上記平面部と上記下方部材の上記平面部との間に上記重量測定手段を狭持するようにしたものである。
また、本発明によるフィラメント残量管理装置は、上記した本発明によるフィラメント残量管理装置において、上記重量測定手段は、ひずみゲージである。
また、本発明による三次元造形装置は、三次元造形データに基づき相対的な位置関係を三次元で変化させるとともにフィラメントを溶解した溶解樹脂を吐出するヘッド機構を備え、上記ヘッド機構から吐出された上記溶解樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置において、上記した本発明によるフィラメント残量管理装置を備えるようにしたものである。
また、本発明によるフィラメント残量管理方法は、三次元造形データに基づき相対的な位置関係を三次元で変化させるとともにフィラメントを溶解した溶解樹脂を吐出するヘッド機構を備え、上記ヘッド機構から吐出された上記溶解樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置における、上記フィラメントの残量を管理するフィラメント残量管理方法において、フィラメントを巻回したフィラメントリールを支持するとともに上記フィラメントリールの重量を測定する重量測定手段を備えたフィラメントリールホルダーにより、上記フィラメントリールの重量を測定する測定処理と、上記第1の処理により測定された上記フィラメントリールの重量から予め設定されたフィラメントリール重量を減算してフィラメント重量を算出する重量算出処理とを有するようにしたものである。
また、本発明によるフィラメント残量管理方法は、上記した本発明によるフィラメント残量管理方法において、上記重量算出処理により三次元造形物の作製前後における上記フィラメント重量の変化量を取得し、上記三次元造形物の上記作製に用いた三次元造形データに基づいて、上記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動した上記ヘッド機構の移動距離を取得し、上記変化量を上記移動距離で除算して、上記ヘッド機構の単位移動距離あたりに上記フィラメントが消費された重量たる上記単位消費重量を取得する単位消費重量取得処理と、作製予定の三次元造形物の三次元造形データに基づいて、上記作製予定の三次元造形物を作製する際に上記ヘッド機構が上記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動する総距離を取得し、上記総距離と上記単位消費重量取得処理により取得した上記単位消費重量とを乗算し、上記作製予定の三次元造形物の三次元造形処理において使用される上記フィラメント予想使用重量を取得し、上記重量算出処理で算出したフィラメント重量と上記予想使用重量とを比較する比較処理とを有するようにしたものである。
また、本発明によるフィラメント残量管理方法は、上記した本発明によるフィラメント残量管理方法において、上記比較処理の比較結果に応じて、表示装置の表示を制御する表示制御処理とを有するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、フィラメントが巻回されたフィラメントリールとしてメーカー純正品でないものを使用した場合でも、そのフィラメントの残量を管理することができるようになるという優れた効果を奏するものである。
図1は、従来の技術による三次元造形装置の概略構成斜視説明図である。 図2は、本発明の実施の形態の一例によるフィラメント残量管理装置を備えた三次元造形装置の概略構成斜視説明図である。 図3(a)は、フィラメントリールの斜視説明図である。図3(b)は、フィラメントリールホルダーの分解斜視説明図である。図3(c)は、フィラメントリールをフィラメントリールホルダーにセットした状態におけるA矢視説明図である。 図4は、マイクロコンピューターの本発明の実施に関連する機能的構成をあらわすブロック構成説明図である。 図5は、フィラメントの単位消費重量を取得する際に実行する単位消費重量取得処理ルーチンの実施の形態の一例を示すフローチャートである。 図6は、三次元造形装置に配設されているフィラメントリールに巻回されているフィラメントのみで、三次元造形物を造形可能か否かを判定する際に実行する比較処理ルーチンの実施の形態の一例を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるフィラメント残量管理装置、三次元造形装置およびフィラメント残量管理方法の実施の形態の一例を詳細に説明する。
なお、図1を参照しながら説明した従来の三次元造形装置における構成と同一あるいは相当する構成については、同一の符号を付して示すことにより、それぞれの構成や作用の詳細な説明は省略する。
(I)本発明によるフィラメント残量管理装置を備えた三次元造形装置の説明
図2には、本発明の実施の形態の一例によるフィラメント残量管理装置を備えた三次元造形装置の概略構成斜視説明図が示されている。また、図3(a)には、フィラメントリールの斜視説明図が示されている。また、図3(b)には、フィラメントリールホルダーの分解斜視説明図が示されている。また、図3(c)には、フィラメントリールをフィラメントリールホルダーにセットした状態におけるA矢視説明図が示されている。これら図2および図3(a)(b)(c)を参照しながら説明する。
本発明による、三次元造形装置10は、従来の三次元造形装置100と比較すると、フィラメントリールホルダー12にかかわる構成および作用が異なる点と表示装置30を備えている点を除き、従来の三次元造形装置100と異なるところがない。即ち、三次元造形装置10は、カバー14により筐体102内部が遮蔽されているように図示することにより、筐体102内部の構成の図示を省略したが、従来の三次元造形装置100と同様に、筐体102内部には、ガイドレール104、テーブル106、ガイドレール108、移動部材110、ノズル112、ヘッド機構114およびケース116が配設されている。
表示装置30は、後述するように、フィラメントリール202に巻回されているフィラメント200で三次元造形物を作成可能であるか否かを表示する。
(II)フィラメントリールおよびフィラメントリールホルダーの説明
三次元造形装置10における筐体102の左側面部102aには、X軸方向に沿って左方側に突出形成されたフィラメントリールホルダー12が配設されている。フィラメントリールホルダー12には、フィラメントリール202がX軸周り(矢印Bを参照する。)に回転自在に支持されて配設されている。
フィラメントリール202は、従来より公知のフィラメントリールと異なるところはない。フィラメントリール202は、図3(a)に示すように、ボビン様の形態を備えている。即ち、フィラメントリール202は、内径面204aが円筒形状に形成された中空の胴部204と、胴部204の円筒形状における軸方向の両端部にそれぞれ配設された円環形状の縁部206、208とを備えている。胴部204の外周面204bの外径と縁部206、208の内径側縁部206a、208aの内径とは略同径に構成されており、胴部204の軸方向における両端部と内径縁部206a、208aとが嵌合するように配設されている。フィラメント200は、胴部204の外周面204bに巻回されて、フィラメントリール202に保持される。フィラメントリール202は、内径面204aをフィラメントリールホルダー12に挿入することにより、フィラメントリールホルダー12に対してX軸周り(矢印Bを参照する。)に回転自在に配設される。
フィラメントリールホルダー12は、半円柱形状の上方部材16と、半円柱形状の下方部材18と、上方部材16と下方部材18との間に配置された重量測定手段たる重量計としてのひずみゲージ20とを有して構成されている。上方部材16は、曲面部16aを上方側に位置させるとともに、平面部16bをXY平面に平行にして下方側に位置させている。一方、下方部材18は、曲面部18aを下方側に位置させるとともに、平面部18bをXY平面に平行にして上方側に位置させている。
ひずみゲージ20は、上方部材16の平面部16bと下方部材18の平面部18bとの間に狭持されている。従って、ひずみゲージ20は、上方部材16に荷重が加わると歪んで、その信号がマイクロコンピューター118に送られる。マイクロコンピューター118は、ひずみゲージ20から送られた信号から上方部材16に加えられた荷重を演算する。これにより、上方部材16にかかる重量を測定することができる。なお、こうしたひずみゲージ20を用いて重量を測定する演算手法などは、従来より公知の技術であるのでその詳細な説明は省略する。
ここで、フィラメントリール202における胴部204の内径面204aの内径寸法D1、即ち、穴径D1とフィラメントリールホルダー12の外径寸法D2との関係は、内径寸法D1の方が外径寸法D2より大きくなるように寸法設定されている。従って、フィラメントリール202をフィラメントリールホルダー12に挿入した際に、フィラメントリール202の胴部204の内径面204aとフィラメントリールホルダー12との間に空間Bが形成され、巻回されたフィラメント200を含むフィラメントリール202の全重量が上方部材16に加えられることになる。これにより、ひずみゲージ20によってフィラメント200が巻回された状態のフィラメントリール202の重量を測定することができる。
三次元造形装置10においては、上方部材16、下方部材18およびひずみゲージ20を有して構成されるフィラメントフォルダー12とマイクロコンピューター118とにより、フィラメント残量管理装置が構成される。
(III)フィラメント残量管理装置の動作の説明
以上の構成において、本発明による三次元造形装置10においても、従来の三次元造形装置100と同様に、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形データに基づいて、ヘッド機構114のノズル112とテーブル106との相対的な位置関係を三次元で変化させながら、ノズル112から溶解樹脂を吐出する。これにより、テーブル106上に三次元造形データに基づき形成される硬化層が積層され、この硬化層の積層により所望の三次元造形物が作製される。
(IV)マイクロコンピューターの機能的構成をあらわすブロック構成説明図
ここで、図4には、三次元造形装置10におけるマイクロコンピューター118の本発明の実施に関連する機能的構成をあらわすブロック構成説明図が示されている。
マイクロコンピューター118は、重量算出部118aと、記憶部118bと、単位消費重量取得部118c、比較部118d、表示制御部118eとを有して構築される。
重量算出部118aは、ひずみゲージ20から送られた信号から上方部材16に加えられた重量を算出するとともに、当該算出した重量から記憶部118bに記憶されているフィラメントリール重量(本明細書において「フィラメントリール重量」とは、フィラメント200が巻回されていない状態のフィラメントリール202自体の重量」を意味するものとする。)を減算し、その減算結果をフィラメントリール202に巻回されているフィラメント200のみの重量たるフィラメント重量として算出する。即ち、フィラメントリール202をフィラメントリールホルダー12に挿入した際には、巻回されたフィラメント200を含むフィラメントリール202の全重量が上方部材16に加えられることになり、重量算出部118aは巻回されたフィラメント200を含むフィラメントリール202の重量を算出する。重量算出部118aは、この算出した重量からフィラメントリール重量を減算することにより、フィラメント重量を算出する。
記憶部118bは、フィラメントリール重量を記憶するとともに、重量算出部118aが算出したフィラメント重量を記憶する。なお、本願発明者の調査によれば、フィラメントリール重量は、一般的に広く使用されている大きさのものであれば、いずれのメーカーのものも概ね250g程度で共通している。従って、例えば、重めに見積もって300gをフィラメントリール重量として予め設定しておけばよく、記憶部118bはこの予め設定された値を記憶しておく。
単位消費重量取得部118cは、三次元造形装置10における三次元造形物の作製前後におけるフィラメント重量の変化量を取得する。また、当該三次元造形物の作製に用いた三次元造形データに基づいて、溶解樹脂を吐出しながらヘッド機構114が相対的に三次元で移動した移動距離を取得する。取得した変化量を移動距離で除算して、ヘッド機構114の単位移動距離あたりにフィラメント200が消費された重量たる単位消費重量を取得する。取得した単位消費重量は、記憶部118bに記憶される。なお、三次元造形装置10における三次元造形物の作製前後におけるフィラメント重量は、重量算出部118aで算出して記憶部118bに記憶しておく。
比較部118dは、これから作製しようとする作製予定の三次元造形物の三次元造形データに基づいて、当該三次元造形物を作製する際にヘッド機構114が溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動する総距離を取得し、取得した総距離と記憶部118bに記憶されている単位消費重量とを乗算する。この乗算結果が、これから作製しようとする三次元造形物の三次元造形処理において使用されるフィラメント200の予想使用重量となる。比較部118dは、三次元造形装置10に取り付けられているフィラメントリール202にかかるフィラメント重量と予想使用重量とを比較して、フィラメント重量の方が予想使用重量より重いか否かを判定する。
表示制御部118eは、比較部118dの比較結果たる判定結果に応じた表示を行うように、表示装置30を制御する。即ち、比較部118dの判定結果が「フィラメント重量の方が予想使用重量より重い」場合には、表示装置30が三次元造形処理が可能である旨を表示するように制御する。一方、比較部118dの判定結果が「フィラメント重量の方が予想使用重量より重くない」場合には、表示装置30が警告表示を表示するように制御する。この警告表示は、例えば、三次元造形処理の途中でフィラメントが全て消費されてしまう恐れがある旨の表示である。
(V)単位消費重量取得処理ルーチンの説明
ここで、図5には、フィラメントの単位消費重量を取得する際に実行する単位消費重量取得処理ルーチンの実施の形態の一例を示すフローチャートがあらわされている。単位消費重量取得処理ルーチンは、単位消費重量取得部118cが行う処理ルーチンを示すものである。
この単位消費重量取得処理ルーチンは、単位消費重量が取得されていないフィラメントリール202、例えば、新品フィラメントリールを用いて三次元造形処理を行う際に、新品フィラメントリールを用いた三次元造形処理の処理ルーチンとともに起動されて実行される。
単位消費重量取得処理ルーチンが起動されると、まず、ステップS502の処理において、重量算出部118aにより三次元造形処理前におけるフィラメント重量(本明細書においては、「三次元造形処理前におけるフィラメント重量」を「三次元造形処理前フィラメント重量」と称する。)を算出して、三次元造形処理前フィラメント重量を記憶部118bに記憶する。
ステップS502の処理を終了すると、ステップS504の処理へ進み、重量算出部118aにより三次元造形処理後におけるフィラメント重量(本明細書においては、「三次元造形処理後におけるフィラメント重量」を「三次元造形処理後フィラメント重量」と称する。)を算出して、三次元造形処理後フィラメント重量を記憶部118bに記憶する。
ステップS504の処理を終了すると、ステップS506の処理へ進み、三次元造形処理において用いた三次元造形データに基づき、ヘッド機構114が溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動した移動距離を取得する。
ステップS506の処理を終了すると、ステップS508の処理へ進む、ステップS508の処理においては、ステップS502の処理で算出した三次元造形処理前フィラメント重量からステップS504の処理で算出した三次元造形処理後フィラメント重量を減算して、その減算結果たる三次元造形物の作製前後におけるフィラメント重量の変化量を取得する。そして、その変化量をステップS506の処理で取得した移動距離で除算して単位消費重量を取得し、取得した単位消費重量を記憶部118bに記憶する。
ステップS508の処理を終了すると、単位消費重量取得処理ルーチンの処理を終了する。
(VI)比較処理ルーチンの説明
次に、図6には、三次元造形装置に配設されているフィラメントリールに巻回されているフィラメントのみで、三次元造形物を造形可能か否かを判定する際に実行する比較処理ルーチンの実施の形態の一例を示すフローチャートがあらわされている。比較処理ルーチンは、比較部118dならびに表示制御部118eが行う処理ルーチンを示すものである。
この比較処理ルーチンは、単位消費重量が取得されているフィラメントリール202を用いて三次元造形処理を行う際に、三次元造形処理の処理ルーチンに先だって実行される。従って、上記した単位消費重量取得処理ルーチンを取得した後に、引き続きそのままのフィラメントリール202を用いて新たな三次元造形処理を行う際などに実行される。
比較処理ルーチンが起動されると、まず、ステップS602の処理において、重量算出部118aによりフィラメントリールホルダー12に取り付けられているフィラメントリール202におけるフィラメント重量を算出して、算出したフィラメント重量を記憶部118bに記憶する。
ステップS602の処理を終了すると、ステップS604の処理へ進み、処理対象の三次元造形物の三次元造形データに基づいて、当該三次元造形物を作製する際にヘッド機構114が溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動する総距離を取得する。
ステップS604の処理を終了すると、ステップS606の処理へ進み、ステップS602で取得した総距離と記憶部118bに記憶されている単位消費重量とを乗算し、乗算結果を予想使用重量として取得する。
ステップS606の処理を終了すると、ステップS608の処理へ進み、ステップS602の処理で算出したフィラメントリール重量とステップS606の処理で取得した予想使用重量とを比較して、フィラメント重量の方が予想使用重量より重いか否かを判定する。
ステップS608の比較結果たる判定結果が、フィラメント重量の方が予想使用重量より重いと判定された場合(Yes)には、ステップS610の処理へ進み、表示装置30が三次元造形処理が可能である旨を表示するに制御して、表示装置30に三次元造形処理が可能である旨を表示させる。このステップS610の処理を終了すると、比較処理ルーチンの処理を終了する。
一方、ステップS608の比較結果たる判定結果が、フィラメント重量の方が予想使用重量より重くないと判定された場合(No)には、表示装置30が警告表示を表示するように制御して、表示装置30に警告表示を表示させる。このステップS612の処理を終了すると、比較処理ルーチンの処理を終了する。
(VII)フィラメント残量管理装置の作用効果の説明
以上において説明したように、本発明によれば、フィラメントが巻回されたフィラメントリールの重量を直接測定してフィラメントの残量を算出して管理するようにしたので、フィラメントが巻回されたフィラメントリールとしてメーカー純正品でないものを使用した場合でも、そのフィラメント残量を管理することができるようになる。
また、本発明によれば、所望の三次元造形物を作製するための三次元造形処理の開始前に、三次元造形物の作製の途中でフィラメントリールの交換作業を行う必要があるか否かを確認することができるようになる。
(VIII)他の実施の形態および変形例の説明
なお、上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができる。即ち、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、フィラメントリールホルダー12は、三次元造形装置10の筐体102に取り付けることにより、三次元造形装置10と一体に配設したが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、フィラメントリールホルダー12を三次元造形装置10とは別体に構成し、三次元造形装置10から独立させてフィラメントリールホルダー12を配置してもよい。なお、このように三次元造形装置10から独立させてフィラメントリールホルダー12を配置する場合には、公知のフィラメントリールホルダースタンドなどを利用してもよい。
(2)上記した実施の形態においては、重量測定手段たる重量計としてひずみゲージ20を用いた場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論である。重量計として、ひずみゲージ以外の重量計,例えば、電磁力平衡方式による重量計などを用いてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、詳細な説明は省略したが、マイクロコンピューター118は、三次元造形装置10の内部構成として組み込まれていてもよいし、あるいは、三次元造形装置10に接続されたパーソナルコンピューターなどにより構成されるようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、比較部118dならびに表示制御部118eは、フィラメント重量の方が予想使用重量より重いと判定したときに、表示装置30に三次元造形処理が可能である旨を表示させ、フィラメント重量の方が予想使用重量より重くないと判定したときに、表示装置30に警告表示を表示させるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、比較部118dならびに表示制御部118eは、フィラメント重量が予想使用重量以上の重量であると判定したときに、表示装置30に三次元造形処理が可能である旨を表示させ、フィラメント重量は予想使用重量未満であると判定したときに、警告表示を表示させるようにしてもよい。また、比較部118dならびに表示制御部118eは、フィラメント重量の方が予想使用重量よりも予め設定された値以上重いと判定したときに、表示装置30に三次元造形処理が可能である旨を表示させ、フィラメント重量の方が予想使用重量よりも予め設定された値以上重くない判定したときに、警告表示を表示させるようにしてもよい。また、表示装置30は、三次元造形装置10の内部構成として組み込むのではなく、三次元造形装置10に接続されたパーソナルコンピューターなどのディスプレイにより構成してもよい。
(5)上記した実施の形態においては、比較部118dの比較結果に応じて表示装置30の表示を変化させるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、比較部118dの比較結果に応じた音声を発するようにしてもよい、あるいは、比較部118dの比較結果を携帯端末などの各種の受信装置に送信するようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、溶解したフィラメント樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置に用いて好適である。
10 三次元造形装置、12 フィラメントリールホルダー、14 カバー、16 上方部材、16a 曲面部、16b 平面部、18 下方部材、18a 曲面部、18b 平面部、20 ひずみゲージ(重量測定手段)、30 表示装置、100 三次元造形装置、102 筐体、102a 左側面部、102b 右側面部、104 ガイドレール、106 テーブル、108 ガイドレール、110 移動部材、112 ノズル、114 ヘッド機構、116 ケース、118 マイクロコンピューター、118a 重量算出部(重量算出手段)、118b 記憶部(記憶手段)、118c 単位消費重量取得部(単位消費重量取得手段)、118d 比較部(比較手段)、118e 表示制御部(表示制御手段)、200 フィラメント、202 フィラメントリール、204 胴部、204a 内径面、204b 外周面、206 縁部、206a 内径側縁部、208 縁部、208a 内径側縁部、D1 フィラメントリールにおける胴部の内径面の内径寸法(穴径)、
D2 フィラメントリールホルダーの外径寸法

Claims (9)

  1. 三次元造形データに基づき相対的な位置関係を三次元で変化させるとともにフィラメントを溶解した溶解樹脂を吐出するヘッド機構を備え、前記ヘッド機構から吐出された前記溶解樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置における、前記フィラメントの残量を管理するフィラメント残量管理装置において、
    フィラメントを巻回したフィラメントリールを支持するとともに、前記フィラメントリールの重量を測定する重量測定手段を備えたフィラメントリールホルダーと、
    予め設定されたフィラメントリール重量を記憶する記憶手段と、
    前記重量測定手段により測定された前記フィラメントリールの重量から前記記憶手段に記憶されたフィラメントリール重量を減算してフィラメント重量を算出する重量算出手段と
    を有することを特徴とするフィラメント残量管理装置。
  2. 請求項1に記載のフィラメント残量管理装置において、
    前記重量算出手段で算出した三次元造形物の作製前後における前記フィラメント重量の変化量を取得し、前記三次元造形物の前記作製に用いた三次元造形データに基づいて、前記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動した前記ヘッド機構の移動距離を取得し、前記変化量を前記移動距離で除算して、前記ヘッド機構の単位移動距離あたりに前記フィラメントが消費された重量たる前記単位消費重量を取得する単位消費重量取得手段と、
    作製予定の三次元造形物の三次元造形データに基づいて、前記作製予定の三次元造形物を作製する際に前記ヘッド機構が前記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動する総距離を取得し、前記総距離と前記単位消費重量取得手段により取得した前記単位消費重量とを乗算し、前記作製予定の三次元造形物の三次元造形処理において使用される前記フィラメント予想使用重量を取得し、前記重量算出手段で算出したフィラメント重量と前記予想使用重量とを比較する比較手段と
    を有することを特徴とするフィラメント残量管理装置。
  3. 請求項2に記載のフィラメント残量管理装置において、
    表示装置と、
    前記比較手段の比較結果に応じて、前記表示装置の表示を制御する表示制御手段と
    を有することを特徴とするフィラメント残量管理装置。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載のフィラメント残量管理装置において、
    前記フィラメントリールホルダーは、半円柱形状の上方部材と、半円柱形状の下方部材と、前記上方部材と前記下方部材との間に配置された重量測定手段とを有し、
    前記上方部材16の曲面部を上方側に位置させるとともに平面部を下方側に位置させ、前記下方部材の曲面部を下方側に位置させるとともに平面部を上方側に位置させ、前記上方部材の前記平面部と前記下方部材の前記平面部との間に前記重量測定手段を狭持した
    ことを特徴とするフィラメント残量管理装置。
  5. 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載のフィラメント残量管理装置において、
    前記重量測定手段は、ひずみゲージである
    ことを特徴とするフィラメント残量管理装置。
  6. 三次元造形データに基づき相対的な位置関係を三次元で変化させるとともにフィラメントを溶解した溶解樹脂を吐出するヘッド機構を備え、前記ヘッド機構から吐出された前記溶解樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置において、
    請求項1、2、3、4または5のいずれか1項に記載のフィラメント残量管理装置を備えた
    ことを特徴とする三次元造形装置。
  7. 三次元造形データに基づき相対的な位置関係を三次元で変化させるとともにフィラメントを溶解した溶解樹脂を吐出するヘッド機構を備え、前記ヘッド機構から吐出された前記溶解樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置における、前記フィラメントの残量を管理するフィラメント残量管理方法において、
    フィラメントを巻回したフィラメントリールを支持するとともに前記フィラメントリールの重量を測定する重量測定手段を備えたフィラメントリールホルダーにより、前記フィラメントリールの重量を測定する測定処理と、
    前記第1の処理により測定された前記フィラメントリールの重量から予め設定されたフィラメントリール重量を減算してフィラメント重量を算出する重量算出処理と
    を有することを特徴とするフィラメント残量管理方法。
  8. 請求項7に記載のフィラメント残量管理方法において、
    前記重量算出処理により三次元造形物の作製前後における前記フィラメント重量の変化量を取得し、前記三次元造形物の前記作製に用いた三次元造形データに基づいて、前記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動した前記ヘッド機構の移動距離を取得し、前記変化量を前記移動距離で除算して、前記ヘッド機構の単位移動距離あたりに前記フィラメントが消費された重量たる前記単位消費重量を取得する単位消費重量取得処理と、
    作製予定の三次元造形物の三次元造形データに基づいて、前記作製予定の三次元造形物を作製する際に前記ヘッド機構が前記溶解樹脂を吐出しながら相対的に三次元で移動する総距離を取得し、前記総距離と前記単位消費重量取得処理により取得した前記単位消費重量とを乗算し、前記作製予定の三次元造形物の三次元造形処理において使用される前記フィラメント予想使用重量を取得し、前記重量算出処理で算出したフィラメント重量と前記予想使用重量とを比較する比較処理と
    を有するフィラメント残量管理方法。
  9. 請求項8に記載のフィラメント残量管理方法において、
    前記比較処理の比較結果に応じて、表示装置の表示を制御する表示制御処理と
    を有することを特徴とするフィラメント残量管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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