JP2018142593A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Katsunori Tanaka
克典 田中
橋詰 彰夫
Akio Hashizume
彰夫 橋詰
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Abstract

【課題】基板の周縁部を処理する際にのみ保護ディスクを基板に最接近させることにより、基板の下面が汚染されることを防止できる。【解決手段】制御部111は、ブラシ107が基板Wの中央領域を処理している際に保護ディスク35を第2の位置とさせる。ブラシ107が基板Wの周縁領域を処理している際に保護ディスク35を第2の位置より高い第3の位置とさせる。ブラシ107が基板Wの周縁領域を処理している際は基板Wの中央部が撓まないので、第3の位置にさせて基板Wの下面と保護ディスク35の間隔をさらに近づけることができる。したがって、基板Wの下面と保護ディスク35と間に供給されている気体の流速を速めることができるので、APMやミストが基板Wの下面に付着することを防止できる。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、プラズマディスプレイ用基板、有機EL用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板(以下、単に基板と称する)に対して、その下面を保護しつつ上面を処理する基板処理装置及び基板処理方法に関する。
従来、この種の装置として、基板の周縁を当接して支持する複数本の支持ピンを備え、基板を水平姿勢で保持するスピンチャックと、基板の下面とスピンチャックの上面との間にて上下動可能な保護ディスクと、基板の下面と保護ディスクとの間に窒素ガスを供給する窒素ガス供給部と、スピンチャックを回転させる回転駆動部と、基板の上面を洗浄しつつ、ブラシを半径方向に移動させるブラシ洗浄機構と、基板の上面に処理液を供給する処理液ノズルとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記のように構成された装置では、洗浄処理時に、基板の下面側へ移動された保護ディスクと基板との間に所定の流量で窒素ガスを供給している。これにより、基板の上面から下面へ処理液が回り込まないように、かつ、飛散した処理液のミストが基板の下面に回り込まないようにして、基板の下面が汚染されることを防止している。
特開2015−2328号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、基板の周縁部にブラシが移動してきた際に、支持ピンで処理液の周囲への飛散の仕方が変わったり、支持ピンが風を切ることによって周囲の圧力変動が生じたりすることなどの要因で、保護ディスク及び所定流量の窒素ガスの供給だけでは基板の下面が汚染されることを防止できないことがあるという問題がある。そこで、保護ディスクを基板に対してさらに接近させて基板の下面の間隔を狭くすることでこの問題を解決することが考えられる。しかしながら、基板は周縁部だけで支持されているので、ブラシが基板の中央部に作用している際に基板が下方に撓む。そのため、保護ディスクを基板に近づけるには限界がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板の周縁部を処理する際にのみ保護ディスクを基板に最接近させることにより、基板の下面が汚染されることを防止できる基板処理装置及び基板処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板の上面を処理する基板処理装置において、鉛直軸周りに回転可能な回転台と、前記回転台を回転させる回転駆動手段と、前記回転台に立設され、基板の周縁部と当接して、基板の下面を前記回転台の上面から離間して支持する支持手段と、前記回転台と前記支持手段による基板の支持高さ位置との間で、前記回転台に対して相対的に昇降自在に配置され、前記回転台とともに前記回転駆動手段で回転される保護ディスクと、前記支持手段で支持された基板の上面に作用して処理を行う処理手段と、前記支持手段で支持された基板の中心部から周縁部にわたって前記処理手段を移動させる移動手段と、前記保護ディスクと基板の下面との間に気体を供給する気体供給手段と、前記支持手段で支持された基板の下面と前記保護ディスクの上面との間隔を調整するため、前記回転台の上面に前記保護ディスクが最も近い第1の位置と、前記第1の位置よりも基板の下面に前記保護ディスクが接近した第2の位置と、前記第2の位置よりもさらに基板の下面に前記保護ディスクが接近した第3の位置とにわたって、前記保護ディスクと前記回転台とを相対的に移動させる位置調整手段と、前記支持手段との間で基板を受け渡しする際には、前記位置調整手段を操作して前記保護ディスクを前記第1の位置とさせ、前記処理手段により回転されている基板の上面の全面にわたって処理する際には、前記気体供給手段により気体を供給させつつ、前記処理手段が基板の中央領域を処理している際に前記位置調整手段を操作して前記保護ディスクを前記第2の位置とさせ、前記処理手段が基板の周縁領域を処理している際に前記位置調整手段を操作して前記保護ディスクを前記第3の位置とさせる制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、制御手段は、支持手段との間で基板を受け渡す際には、位置調整手段により保護ディスクを第1の位置とさせる。また、処理手段により基板の上面の全面にわたって処理する際には、気体供給手段により気体を供給させつつ、処理手段が基板の中央領域を処理している際に保護ディスクを第2の位置とさせる。したがって、基板の下面と保護ディスクの間隔が基板の受渡時よりも狭くされ、かつ、気体の供給もあって処理手段による処理に伴う処理液やそのミストが基板の下面に付着することを防止できる。さらに、処理手段が基板の周縁領域を処理している際に保護ディスクを第3の位置とさせる。処理手段が基板の周縁領域を処理している際は基板の中央部が撓まないので、第3の位置にさせて基板の下面と保護ディスクの間隔をさらに近づけることができる。したがって、基板の下面と保護ディスクと間に供給されている気体の流速を速めることができるので、処理液やミストが基板の下面に付着することを防止できる。
また、本発明において、前記位置調整手段は、前記第2の位置と前記第3の位置との間の移動を、前記処理手段の移動に応じて段階的に行わせることが好ましい(請求項2)。
第2の位置と第3の位置との移動を段階的に行わせるので、位置調整手段の構成や制御を簡略化することができる。なお、ここでいう段階的とは、第2の位置と第3の位置との二段階だけでなく、三段階以上も含むものとする。
また、本発明において、前記位置調整手段は、前記第2の位置と前記第3の位置との間の移動を、前記処理手段の移動に応じて直線的に行わせることが好ましい(請求項3)。
処理手段が周縁部に近づくにつれて間隔を徐々に狭くしたり、処理手段が中心部に向かうにつれて間隔を徐々に広くしたりするように、第2の位置と第3の位置とにおける保護ディスクの移動を直線的に行わせることにより、処理手段の移動に伴って変化する基板の撓みに応じて保護ディスクの位置を調整できる。したがって、処理液やミストが基板の下面に付着することを処理手段の位置に応じて効果的に防止できる。
また、本発明において、前記位置調整手段は、前記移動手段が前記処理手段を複数回にわたって移動させる場合には、前記第2の位置と前記第3の位置との間の移動を複数回行わせることが好ましい(請求項4)。
処理手段の複数回の移動に応じて第2の位置と第3の位置との間における保護ディスクの移動を複数回行わせる。したがって、処理手段による処理が行われている間、処理液やミストが基板の下面に付着することを確実に防止できる。
また、本発明において、前記位置調整手段は、前記処理手段による処理を終えた後、前記回転駆動手段により前記回転台を回転させて基板の上面を乾燥させる乾燥処理の際に、前記第3の位置に保護ディスクを移動させることが好ましい(請求項5)。
乾燥処理の際には、処理手段による基板の撓みがないので、保護ディスクを第3の位置に移動できる。したがって、乾燥処理によって飛散した液滴が基板の下面に付着することを最大限に防止できる。
また、本発明において、前記処理手段は、液体を介して基板の上面に洗浄作用を生じさせるブラシであることが好ましく(請求項6)、または、気体と処理液とを供給して基板の上面に洗浄作用を生じさせる二流体ノズルであることが好ましい(請求項7)。
ブラシや二流体ノズルを用いて基板の上面を処理する際には、処理液が飛散したりミストが生じたりするので、特に有用である。
また、請求項8に記載の発明は、基板の上面を処理する基板処理方法において、回転台に近い第1の位置に相対的に保護ディスクを位置させた状態で回転台に立設された支持手段に基板を支持させる過程と、前記回転台を基板とともに回転させ、前記保護ディスクと基板の下面との間に気体を供給しながら、基板の上面の中央領域を処理手段で処理する過程と、前記処理手段を移動して基板の上面の周辺領域を前記処理手段で処理する過程と、を実施して基板の上面について全面を前記処理手段で処理する際に、前記中央領域では、前記第1の位置よりも基板の下面に近い第2の位置に前記保護ディスクを相対的に移動させ、前記周辺領域では、前記第2の位置よりもさらに基板の下面に近い第3の位置に前記保護ディスクを相対的に移動させることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項8に記載の発明によれば、保護ディスクを第1の位置に位置させた状態で基板を回転台の支持手段に支持させた後、基板の上面について全面を処理手段で処理する際に、基板の中央領域では、第1の位置よりも基板の下面に近い第2の位置に保護ディスクを相対的に移動させる。したがって、基板の下面と保護ディスクの間隔が基板の受渡時よりも狭くされ、かつ、気体の供給もあって処理手段による処理に伴う処理液やそのミストが基板の下面に付着することを防止できる。基板の周辺領域では、第2の位置よりもさらに基板の下面に近い第3の位置に保護ディスクを相対的に移動させる。処理手段が基板の周縁領域を処理している際は基板の中央部が撓まないので、第3の位置にさせて基板の下面と保護ディスクの間隔をさらに近づけることができる。したがって、基板の下面と保護ディスクと間に供給されている気体の流速を速めることができるので、処理液やミストが基板の下面に付着することを防止できる。
本発明に係る基板処理装置によれば、制御手段は、支持手段との間で基板を受け渡す際には、位置調整手段により保護ディスクを第1の位置とさせる。また、処理手段により基板の上面の全面にわたって処理する際には、気体供給手段により気体を供給させつつ、処理手段が基板の中央領域を処理している際に保護ディスクを第2の位置とさせる。したがって、基板の下面と保護ディスクの間隔が基板の受渡時よりも狭くされ、かつ、気体の供給もあって処理手段による処理に伴う処理液やそのミストが基板の下面に付着することを防止できる。さらに、処理手段が基板の周縁領域を処理している際に保護ディスクを第3の位置とさせる。処理手段が基板の周縁領域を処理している際は基板の中央部が撓まないので、第3の位置にさせて基板の下面と保護ディスクの間隔をさらに近づけることができる。したがって、基板の下面と保護ディスクと間に供給されている気体の流速を速めることができるので、処理液やミストが基板の下面に付着することを防止できる。
実施例1に係る基板処理装置の全体構成を示した縦断面図である。 スピンチャックの平面図である。 保護ディスクの昇降動作の説明に供する図である。 保護ディスクの昇降動作の説明に供する図である。 位置調整機構による保護ディスクの動作説明に供する図である。 位置調整機構による保護ディスクの動作説明に供する図である。 位置調整機構による保護ディスクの動作説明に供する図である。 実施例1に係る基板処理装置による動作を示すタイムチャートである。 実施例2に係る基板処理装置の全体構成を示した縦断面図である。 実施例2に係る基板処理装置による動作を示すタイムチャートである。 変形例に係る基板処理装置の全体構成を示した縦断面図である。
一枚の基板Wを順次処理する枚葉式の基板処理装置について、以下に説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施例1について説明する。
図1は、実施例1に係る基板処理装置の全体構成を示した縦断面図であり、図2は、スピンチャックの平面図であり、図3及び図4は、保護ディスクの昇降動作の説明に供する図である。
実施例1に係る基板処理装置1は、基板Wに対して洗浄処理を施す。この基板処理装置1は、支持回転機構3と、飛散防止カップ5と、処理機構7と、処理液供給機構9とを備えている。
支持回転機構3は、基板Wを水平姿勢で支持するとともに、基板Wを鉛直方向の回転軸芯P周りに回転させる。スピンチャック11は、基板Wより大径のスピンベース13と、スピンベース13の外周側に立設された6本の支持ピン15とを備えている。スピンベース13は、下部に回転軸17が連結されている。回転軸17は、電動モータ19によって鉛直方向の回転軸芯P周りに回転可能に構成されている。
支持ピン15は、胴部21と、傾斜部23と、当接部25とを備えている。胴部21は、外観が円柱状を呈する。傾斜部23は、胴部21の上部における外観が円錐形状に形成され、スピンベース13の回転中心側の傾斜が広くなるように、上端部に当接部25が形成されている。当接部25は、平面視で支持ピン15の中心から外方へ偏芯した位置に形成されている。6個の支持ピン15のうち、2個の隣接する支持ピン15は、鉛直方向の回転軸芯P1周りに回転可能に構成された可動支持ピン27である。6個の支持ピン15は、当接部25により基板Wの端縁を当接することにより、基板Wの下面をスピンベース13の上面から離間させた状態で支持する。
可動支持ピン27は、スピンベース13を貫通して回転軸29を備えている。回転軸29の下端部には、磁石保持部31が形成されている。この磁石保持部31は、ピン駆動用永久磁石33が埋設されている。このピン駆動用永久磁石33は、後述する解除用永久磁石95またはカップ側永久磁石93の磁力により鉛直軸周りに時計方向または反時計方向に回転される。
なお、上述したスピンチャック11が本発明における「回転台」に相当し、電動モータ19が本発明における「回転駆動手段」に相当する。また、上述した6個の支持ピン15が本発明における「支持手段」に相当する。
スピンベース13の上面には、基板Wより大径で、ほぼスピンベース13と同径の保護ディスク35が載置されている。保護ディスク35は、円板状の部材であり、スピンベース13の上面と、支持ピン15による基板Wの支持高さとの間でスピンベース13に対して昇降自在に配置されている。保護ディスク35は、一つの中央開口部37と、6個の周辺開口部39とが形成されている。中央開口部37は、後述する噴出部41が挿通されている。各周辺開口部39は、支持ピン15が挿通されている。
スピンベース13の支持ピン15と噴出部41との間であって、支持ピン15側には、6個の開口部43が形成されている。各開口部43は、平面視にて、スピンベース13の中心部から外方を見た場合に、各支持ピン15の間に位置し、かつ等角度間隔で形成されている。この開口部43には、保護ディスク35の下面に上端部が取り付けられた磁石保持垂下片45が挿通されている。磁石保持垂下片45は、磁極方向を上下方向に向けたディスク用永久磁石47を埋設されている。
また、スピンベース13の下面には、移動ガイド部49が配置されている。この移動ガイド部49は、リニア軸受け51と、規制ピン53とを備えている。リニア軸受け51は、規制ピン53の軸部を鉛直方向に昇降自在に案内する。規制ピン53は、その軸部の上端部がスピンベース13を貫通して保護ディスク35の下面に連結されている。規制ピン53の軸部の下端には、フランジ部が形成されており、保護ディスク35が上昇した際に規制ピン53のフランジ部によって上限が規制される。規制ピン53は、3本配置されており、平面視で半径方向における支持ピン15と噴出部41との間で噴出部41寄りに配置されている。また、規制ピン53は、平面視で正三角形の各頂点に相当する位置に配置され、スピンベース13の中心から外方を見た場合、3本の支持ピン15に重なる位置に配置されている。
回転軸17は、その上部がスピンベース13のボス55に連結されている。回転軸17は、中空であり、内部に気体供給管57が挿通されている。この気体供給管57は、回転軸17の内周面に当接しておらず、静止した状態を維持する。ボス55の上部であって、中央開口部37には、先端保持部59が取り付けられている。先端保持部59は、中央に開口61を備え、軸受け部63を介して保持筒65が取り付けられている。この保持筒65には、気体供給管57の先端側が係止されている。気体供給管57は、その先端が、先端保持部59の上面から若干突出した状態で保持されている。この先端保持部59は、回転する回転軸17及びスピンベース13などと、非回転の気体供給管57との互いの高さ位置を保持した状態で、回転軸17及びスピンベース13などの鉛直軸周りの回転を許容する。また、先端保持部59の外周面には、縦方向に複数の係止溝66が形成されている。係止溝66は、先端保持部59の上面にまで貫通せず、天井面を有する。
噴出部41は、先端保持部59の上部に配置された昇降片67と、昇降片67の上面中央に形成された凹部69と、凹部69の中央に形成された挿通孔71と、挿通孔71の周囲の凹部69に立設された脚部73により、凹部69から離間して設けられた整流部材75と、昇降片67の外周面における上下端に張り出し形成された下規制部77及び上規制部79と、昇降片67の下端で内周側に張り出し形成され、各係止溝66に係合した内周下規制部80とを備えている。昇降片67は、内周下規制部80が複数個の係止溝66に係合することにより、先端保持部59とともに回転軸芯P周りに回転する。さらに、昇降片67は、縦方向に形成された係止溝66により先端保持部59に対して鉛直方向に移動自在となっている。
噴出部41は、気体供給管57から供給された不活性ガスを、整流部材75で側方へ向けるとともに、スリット状の噴射孔81を通して基板Wの下面における中央領域から、基板Wの外周方向に向けて噴射する。このとき、保護ディスク35が第1の位置H1に位置されている際は、保護ディスク35が下規制部77によってスピンベース13から僅かな隙間だけ離間されている。これにより保護ディスク35の第2の位置H2への昇降を容易に行うことができる。図1及び図2に示すように、保護ディスク35が第1の位置H1に位置されている状態では、搬送アームTAがスピンチャック11に進入可能であり、スピンチャック11との間で基板Wの受け渡しを行える。また、図2に示すように、保護ディスク35が第2の位置H2に位置されている際は、保護ディスク35の内周側が昇降片67の上規制部79で規制された状態で、噴射孔81から不活性ガスを噴射する。さらに、図4に示すように、保護ディスク35が上規制部79で昇降片67を押し上げて第3の位置H3に位置されている際は、内周下規制部80が係止溝66の天井面で規制された状態で、噴射孔81から不活性ガスを噴射する。
上述した気体供給管57には、供給配管GS1の一端側が連通接続されている。供給配管GS1の他端側は、不活性ガス供給源GSに連通接続されている。供給配管GS1には、開閉弁GS3が取り付けられている。この開閉弁GS3を開放すると、予め設定されている流量で不活性ガス(例えば、窒素(N)ガス)が気体供給管57へ供給される。
なお、上述した噴出部41が本発明における「気体供給手段」に相当する。
支持回転機構3の周囲には、カップ昇降機構CMにより鉛直方向に昇降可能に構成された飛散防止カップ5が配置されている。カップ昇降機構CMは、基板Wを受け渡す際の下位置と、基板Wを処理する際の上位置とにわたって飛散防止カップ5を昇降させる。この飛散防止カップ5は、スピンチャック11に支持された基板Wから周囲に処理液が飛散することを防止する。
具体的には、飛散防止カップ5は、円筒部83と、下案内部85と、上案内部87と、上縁部89とを備えている。上案内部87と下案内部85とで区切られた空間は、基板Wの処理時に周囲に飛散した処理液を回収する排液部91を形成する。下案内部85は、その内周側の先端部にカップ側永久磁石93が埋設されている。このカップ側永久磁石93は、平面視で環状を呈し、回転軸芯Pと同軸に形成されている。その半径方向の位置は、上述したディスク用永久磁石47より外側であって、ピン駆動用永久磁石33よりも内側である。カップ側永久磁石93は、その磁極方向が水平方向に向くように埋設されている。但し、回転軸芯P側には磁界が生じないように磁気シールドを電動モータ19側に配置することが好ましい。また、カップ側永久磁石93は、可動支持ピン27のピン駆動用永久磁石33に近づいた際に、磁力によって可動支持ピン27を平面視で反時計回りに回転させて保持位置へと駆動し、その状態を維持させる。
上縁部89には、解除用永久磁石95が埋設されている。この解除用永久磁石95は、平面視で環状を呈し、回転軸芯Pと同軸に形成されている。また、その半径方向の位置は、上述したピン駆動用永久磁石33よりも外側である。この解除用永久磁石95の磁極方向は、水平方向に向くように埋設されている。また、解除用永久磁石95は、回転軸芯P側の磁極がカップ側永久磁石93の半径方向における外側と同極性とされている。解除用永久磁石95は、ピン駆動用永久磁石33に近づいた際に、磁力によって可動支持ピン27を平面視で時計回りに回転させて開放位置に駆動し、その状態を維持させる。
スピンチャック11の下方であって、飛散防止カップ5と電動モータ19との間には、位置調整機構97が設けられている。位置調整機構97は、第1のエアシリンダ99と、第2のエアシリンダ101と、昇降部材103とを備えている。第1のエアシリンダ99と第2のエアシリンダ101は、ともに作動方向が鉛直向きに配置され、第1のエアシリンダの作動片が第2のエアシリンダ101の底部に取り付けられている。第2のエアシリンダ101は、その作動片に昇降部材103が連結されている。昇降部材103は、平面視で環状を呈し、同様に環状を呈する昇降用永久磁石105が埋設されている。昇降用永久磁石105は、ディスク用永久磁石47に対して下方から対向する円環状の磁極を有する。その磁極の極性は、ディスク用永久磁石47の下側の極性と同じである。したがって、昇降用永久磁石105は、ディスク用永久磁石47に対して上向きの反発力を生じさせる。位置調整機構97は、第1のエアシリンダ99と第2のエアシリンダ101とが直列的に配置されているので、第2のエアシリンダ101の作動片を収縮させた状態で第1のエアシリンダ99の作動片を伸長させると、保護ディスク35を第1の位置H1から第2の位置H2に上昇させ、第2のエアシリンダ101を伸長させると、保護ディスク35を第2の位置H2から第3の位置H3に上昇させることができる。
なお、上述した位置調整機構97が本発明における「位置調整手段」に相当する。
処理機構7は、飛散防止カップ5に付設されている。本実施例における処理機構7は、ブラシ107と、揺動アーム109と、アーム駆動機構AMと、位置検出部PDとを備えている。ブラシ107は、後述する処理液を介して基板Wの上面に作用を生じさせて、基板Wの上面をスクラブ洗浄する。揺動アーム109は、一端側にブラシ107を取り付けられ、他端側の回転軸P2周りに揺動可能に構成されている。アーム駆動機構AMは、揺動アーム109を回転軸P2周りに揺動駆動する。その際の、ブラシ107の位置は、位置検出部PDによって常時検出され、位置情報として出力される。
なお、上述したブラシ107が本発明における「処理手段」に相当し、上述した揺動アーム109及びアーム駆動機構AMが本発明における「移動手段」に相当する。
処理液供給機構9は、処理液供給源TSと、処理液配管TS1と、処理液ノズルTS2と、開閉弁TS3とを備えている。処理液供給源TSは、例えば、APM(アンモニア過酸化水素水混合溶液)を処理液として供給する。処理液配管TS1は、その一端側が処理液供給現TSに連通接続され、他端側が処理液ノズルTS2に連通接続されている。処理液ノズルTS2は、その先端が基板Wの回転中心側に向けられ、開閉弁TS3が開放されると、APMを基板Wの中心付近に供給する。
上述した各部は、制御部111によって統括的に制御される。制御部111は、図示しないCPUやメモリなどを備えている。制御部111は、カップ昇降機構CMを操作して、飛散防止カップ5を昇降させる。また、開閉弁GS3,TS3の開閉を操作して、窒素ガスやAPMの流通を制御する。さらに、アーム駆動機構AMを操作して、ブラシ107の揺動を制御する。このとき制御部111は、位置検出部PDからの位置情報に基づいて、ブラシ107の基板Wの上における位置を判断する。そして、基板Wの上面におけるブラシ107の位置に応じて位置調整機構97を操作し、保護ディスク35の高さ位置を後述するように制御する。
なお、上述した制御部111が本発明における「制御手段」に相当する。
ここで、図5〜図7を参照して、制御部111による保護ディスク35の高さ位置の制御について説明する。なお、図5〜図7は、位置調整機構による保護ディスクの動作説明に供する図である。
スピンチャック11は、処理対象である基板Wを既に受け取って支持しているものとする。すなわち、図1に示すように、飛散防止カップ5が下位置に下降されている状態で、搬送アームTAから基板Wを受け取る。このとき可動支持ピン27は、解除用永久磁石95によって開放位置とされているので、基板Wが6個の支持ピン15によって緩く支持されているだけである。そして、図5に示すように、飛散防止カップ5が上位置に上昇されると、カップ側永久磁石93によって保持位置とされているので、基板Wが2個の可動支持ピン15によって回転軸芯P側へ押圧されて、基板Wが6個の支持ピン15によって周縁部を挟持される。このとき、制御部111は、位置調整機構97を操作していないので、保護ディスク35は、自重によってスピンベース13の上面にて下規制部77の厚さだけ離間した状態で第1の位置H1に位置している。
次に、制御部111は、図6に示すように、位置調整機構97の第1のエアシリンダ99を作動させ、第1の位置H1よりも基板Wの下面に近い第2の位置H2に保護ディスク35を位置させるとともに、電動モータ19を回転させて基板Wを回転させる。そして、開閉弁TS3,GS3を開放させ、噴出部41から窒素ガスを基板Wの下面に供給させるとともに、処理液ノズルTS2からAPMを基板Wの中心部に供給させる。さらに、アーム駆動機構AMを操作して、ブラシ107を基板Wの中央部から周縁部にわたって揺動させる。このとき、ブラシ107が基板Wの中央部を処理している際は、ブラシ107がAPMを介して基板Wの上面に作用している関係上、基板Wの中央部が僅かに下方に向かって撓むことになるが、保護ディスク35が基板Wの下面から第2の位置H2にあるので、基板Wの下面が噴出部41や保護ディスク35に当接することはない。
位置検出部PDからの位置情報に基づいて、制御部111は、ブラシ107の基板Wの上面における位置を判断する。そして、ブラシ107が基板Wの周縁領域を処理する際には、図7に示すように、保護ディスク35を第2の位置H2よりも基板Wの下面に近い第3の位置H3に移動させる。これにより、基板Wの下面に対して保護ディスク35及び噴出部41をより近づけることができる。したがって、噴射部41から噴射される窒素ガスの流量は不変であるものの、基板Wの下面と保護ディスク35の上面との間隔を最も狭くできるので、窒素ガスの流速を高めることができる。その結果、基板Wの上面に供給されて周囲に飛散するAPMが基板Wの下面に回り込んだり、飛散したAPMのミストが基板Wの下面に付着したりすることを防止できる。
なお、制御部111は、位置検出部PDからの位置情報に基づいて、第2の位置H2と第3の位置H3との間で保護ディスク35を移動させるが、それを基板Wの周縁部からの半径方向における距離に基づいて行う。例えば、基板Wが300mm径の場合には、その距離が30mmとなった場合に保護ディスク35を移動させるようにする。
次に、図8を参照して、上述した基板処理装置による洗浄処理について説明する。なお、図8は、実施例1に係る基板処理装置による動作を示すタイムチャートである。
t=0の時点では、図1に示すように、制御部111は、カップ昇降機構CMを操作して飛散防止カップ5を下位置に下降させている。保護ディスク35が第1の位置H1にある状態で、搬送アームTAから基板Wをスピンチャック11に受け渡しさせる。制御部111は、搬送アームTAが退出した後、カップ昇降機構CMを操作して飛散防止カップ5を上位置に上昇させる。t1時点では、位置調整機構97を操作して、保護ディスク35を第2の位置H2に上昇させ、t2時点までに基板Wの受渡処理を終える。
なお、上述した0〜t2時点が本発明における「基板を支持させる過程」に相当する。
t2時点では、t3時点にて洗浄処理のための回転数R1(例えば、1000rpm)となるように電動モータ19を操作して回転を開始させる。そして、t3時点からアーム駆動機構AMを操作して、ブラシ107を基板Wの上面で半径方向に揺動させる。この動作は、t8時点までの洗浄処理の間中、繰り返し行われる。つまり、ブラシ107は、基板Wの中心と周縁部との間を往復移動する。図8においては、図示の関係上、ブラシ107が二往復だけするものとして記載している。
なお、アーム駆動機構AMは、ブラシ107を中心と周縁との間を10秒程度で移動するように動作する。
制御部111は、洗浄処理の間、位置検出部PDからの位置情報に基づいて、基板Wの周縁領域にブラシ107が移動してきた場合に、位置調整機構97を操作して保護ディスク35を第3の位置H3に上昇させる。そして、t4a時点でブラシ107が周縁領域から中心領域に戻る際には、再び位置調整機構97を操作して保護ディスク35を第2の位置H2に下降させる。このような第2の位置H2と第3の位置H3との間における保護ディスク35の移動を洗浄処理の間繰り返し行わせる。t8時点で洗浄処理が終了すると、制御部111は、アーム駆動機構AMによる揺動動作を停止させるとともに、開閉弁TS3を閉止させて処理液ノズルTS2からのAPMの供給を停止させる。
なお、上述したt2〜t8時点が本発明における「処理する過程」に相当する。
次いで、制御部111は、乾燥処理のために、位置調整機構97を操作して、保護ディスク35を第3の位置H3に上昇させる。次いで、t8時点では、t9時点で乾燥処理のための回転数R2(例えば、2000rmp)に到達するように電動モータ19を操作して回転を開始させる。この回転数R2をt10時点まで維持させて、基板Wに付着しているAPMを遠心力で振り切り乾燥させる。そして、制御部111は、t11時点で回転数が0となるように、t10時点で電動モータ19の回転を減速させ始める。
制御部111は、t11時点において、位置調整機構97を操作して保護ディスク35を第1の位置H1に下降させる。そして、カップ昇降機構CMを操作して、飛散防止カップ5を下位置に移動させ、支持ピン15で緩く支持されている基板Wを搬送アームTAとの間で受け渡しさせる。上記一連の動作により、一枚の基板Wに対する洗浄及び乾燥を終える。
本実施例によると、制御部111は、スピンチャック11との間で基板Wを受け渡す際には、位置調整機構97により保護ディスク35を第1の位置H1とさせる。また、ブラシ107により基板Wの上面の全面にわたって処理する際には、噴出部41により窒素ガスを供給させつつ、ブラシ107が基板Wの中央領域を処理している際に保護ディスク35を第2の位置H2とさせる。したがって、基板Wの下面と保護ディスク35の間隔が基板Wの受渡時よりも狭くされ、かつ、窒素ガスの供給もあってブラシ107による処理に伴うAPMやそのミストが基板Wの下面に付着することを防止できる。さらに、ブラシ107が基板Wの周縁領域を処理している際に保護ディスク35を第3の位置H3とさせる。ブラシ107が基板Wの周縁領域を処理している際は基板Wの中央部が撓まないので、第3の位置H3にさせて基板Wの下面と保護ディスク35の間隔をさらに近づけることができる。したがって、基板Wの下面と保護ディスク35と間に供給されている気体の流速を速めることができるので、APMやミストが基板Wの下面に付着することを防止できる。
また、制御部111は、第2の位置H2と第3の位置H3との間における移動を二段階で行わせるので、位置調整機構97の構成や制御部111による制御を簡略化することができる。
さらに、制御部111は、ブラシ107の複数回の移動に応じて第2の位置H2と第3の位置H3との間における保護ディスク35の移動を複数回行わせる。したがって、ブラシ107による処理が行われている間、APMやミストが基板Wの下面に付着することを確実に防止できる。
また、基板Wの乾燥処理の際には、ブラシ107が作用せず基板Wの撓みがないので、保護ディスク35を第3の位置H3に移動できる。したがって、乾燥処理によって飛散した液滴が基板Wの下面に付着することを最大限に防止できる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2について説明する。図9は、実施例2に係る基板処理装置の全体構成を示した縦断面図である。なお、上述した実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
本実施例に係る基板処理装置1Aは、位置調整機構97Aが相違する。具体的には、位置調整機構97Aは、ステッピングモータ113と、ボールネジ115と、昇降部材117とを備えている。ステッピングモータ113は、回転軸が縦置きにされ、ボールネジ115が連結されている。ボールネジ115には、ボールナットを含む昇降部材117が螺合されている。昇降部材117は、平面視で環状を呈する昇降用永久磁石105が上部に埋設されている。
制御部111は、ステッピングモータ113を操作して、昇降用永久磁石105を昇降させることで保護ディスク35を第2の位置H2と第3の位置H3に移動させる。また、このステッピングモータ113を操作するので、第2の位置H2と第3の位置H3との間で保護ディスク35を直線的に徐々に移動させることができる。
ここで、図10を参照して、上述した基板処理装置1Aの動作について説明する。なお、図10は、実施例2に係る基板処理装置による動作を示すタイムチャートである。
制御部111は、受渡処理の際は、基板Wをスピンチャック11に受け渡した後、ステッピングモータ113を操作して保護ディスク35を第1の位置H1から第2の位置H2へ直線的に上昇させる。
そして、洗浄処理の際は、例えば、基板Wの半径の所定距離にブラシ107が位置したt3a時点でステッピングモータ113を操作して保護ディスク35を第2の位置H2へ向かって直線的に上昇させ始める。制御部111は、ステッピングモータ113を操作して、保護ディスク35の高さを徐々に上げてゆき、ブラシ107が基板Wの周縁部に到達するt4a時点で、保護ディスク35が第3の位置H3へ到達するようにする。次いで、制御部111は、例えば、基板Wの半径の所定距離にブラシ107が位置するt5a時点で保護ディスク35が第2の位置H2となるように、徐々に昇降用永久磁石105を下げるようにステッピングモータ113を操作する。そして、洗浄処理の間は、ステッピングモータ113に対する操作を上記のように繰り返し行う。
本実施例によると、ブラシ107が基板Wの周縁部に近づくにつれて基板Wと保護ディスク35との間隔を徐々に狭くしたり、ブラシ107が基板Wの中心部に向かうにつれて基板Wと保護ディスク35との間隔を徐々に広くしたりするように、第2の位置H2と第3の位置H3とにおける保護ディスク35の移動を直線的に行わせることにより、ブラシ107の移動に伴って変化する基板Wの撓みに応じて保護ディスク35の位置を調整できる。したがって、APMやミストが基板Wの下面に付着することをブラシ107の位置に応じて効果的に防止できる。
なお、上述した実施例2では、ブラシ107が基板Wの周縁部に向かって移動している際に、基板Wの半径の所定距離にブラシ107が位置した時点で保護ディスク35を第3の位置H3に移動させ始めているが、ブラシ107が基板Wの中心から周縁部に移動し始めた時点から徐々に保護ディスクを直線的に移動させ始めるようにしてもよい。
なお、上述した実施例1,2における基板処理装置1,1Aは、ブラシ107で基板Wを処理する構成であったが、図11のような構成としてもよい。なお、図11は、変形例に係る基板処理装置の全体構成を示した縦断面図である。
この変形例に係る基板処理装置1Bは、処理機構7Aが相違する。この処理機構7Aは、二流体ノズル119を備えている。二流体ノズル119は、処理液供給機構9からの処理液(例えば、APM)と、気体供給機構121からの不活性ガスとを混合して基板Wに対して噴射する。このときの噴射液が基板Wの上面に作用して、基板Wの上面を洗浄処理する。
気体供給機構121は、不活性ガス供給源GRと、供給配管GR1と、開閉弁GR2とを備えている。不活性ガス供給源GRは、不活性ガス(例えば、窒素ガス)を供給する。供給配管GR1は、その一端側が不活性ガス供給源GRに連通接続され、他端側が二流体ノズル119に連通接続されている。供給配管GR1には開閉弁GR2が設けられており、この開閉弁GR2と開閉弁TS2とを同時に制御部111が操作して、二流体ノズル119からAPMを窒素ガスとともに噴射させる。
このような構成の基板処理装置1Bであっても、二流体ノズル119からのスプレーによる処理時には、基板Wの中央領域を処理している際には中央部が撓むので、保護ディスク35を第2の位置H2とし、基板Wの周縁領域を処理している際には周縁部は撓まないので、保護ディスク35を第2の位置H2より高い第3の位置H3とすることで、上述した実施例1,2と同様の効果を奏する。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、支持手段を6本の支持ピン15で構成しているが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、7本以上の支持ピン15で構成してもよい。また、二本の可動支持ピン27で基板Wを挟持しているが、三本以上の可動支持ピン27で基板Wを挟持する構成としてもよい。
(2)上述した各実施例では、基板Wの中央領域から周縁領域に処理を行っているが、本発明はこのような処理に限定されず、逆に周縁領域から中央領域を処理するようにしてもよい。その場合であっても、周縁領域では保護ディスク35を第3の位置H3に移動すればよい。また、処理を往復して行わせているが、中央から周縁への一方向だけの処理としてもよい。
(3)上述した各実施例では、永久磁石の反発力によって保護ディスク35を移動させたが、本発明はこのような手法には限定されない。例えば、気体供給管57の外周面を囲う第2の気体供給管を配置し、その先端部から保護ディスク35の裏面に向けて気体を噴射できるスピンベース13の構造を採用し、ブラシ107の位置に応じて噴射する気体の供給量を増減して第2の位置H2と第3の位置H3との間で移動させるようにしてもよい。
(4)上述した各実施例では、保護ディスク35がスピンベース13に対して昇降する構成としたが、本発明は保護ディスク35に対してスピンベース13が昇降する構成を採用してもよい。
(5)上述した各実施例では、処理液としてAPMを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。その他の処理液としては、例えば、純水(DIW)、炭酸ガス含有水、水素水、アンモニア水(NHOH)、SC−1、クエン酸水溶液、FOM(フッ化水素酸/オゾンの混合薬液)、FPM(フッ化水素酸/過酸化水素水/純水の混合薬液)、HF、SC−2、HCl、IPA(イソプロピルアルコール)、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)、トリメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(CHOLINE)などが挙げられる。また、不活性ガスとして窒素ガスを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、リウム(He)、アルゴン(Ar)、ホーミングガス(N+H)が利用可能である。また、不活性ガスではないが、気体供給手段が供給する気体として空気(Air)も利用可能である。
W … 基板
1,1A、1B … 基板処理装置
3 … 支持回転機構
5 … 飛散防止カップ
7 … 処理機構
9 … 処理液供給機構
P … 回転軸芯
11 … スピンチャック
13 … スピンベース
15 … 支持ピン
17 … 回転軸
19 … 電動モータ
27 … 可動支持ピン
33 … ピン駆動用永久磁石
35 … 保護ディスク
41 … 噴射部
47 … ディスク用永久磁石
57 … 気体供給管
75 … 整流部材
H1 … 第1の位置
H2 … 第2の位置
H3 … 第3の位置
TA … 搬送アーム
CM … カップ昇降機構
93 … カップ側永久磁石
95 … 解除用永久磁石
99 … 第1のエアシリンダ
101 … 第2のエアシリンダ
105 … 昇降用永久磁石
107 … ブラシ
109 … 揺動アーム
AM … アーム駆動機構
PD … 位置検出部
TS2 … 処理液ノズル

Claims (8)

  1. 基板の上面を処理する基板処理装置において、
    鉛直軸周りに回転可能な回転台と、
    前記回転台を回転させる回転駆動手段と、
    前記回転台に立設され、基板の周縁部と当接して、基板の下面を前記回転台の上面から離間して支持する支持手段と、
    前記回転台と前記支持手段による基板の支持高さ位置との間で、前記回転台に対して相対的に昇降自在に配置され、前記回転台とともに前記回転駆動手段で回転される保護ディスクと、
    前記支持手段で支持された基板の上面に作用して処理を行う処理手段と、
    前記支持手段で支持された基板の中心部から周縁部にわたって前記処理手段を移動させる移動手段と、
    前記保護ディスクと基板の下面との間に気体を供給する気体供給手段と、
    前記支持手段で支持された基板の下面と前記保護ディスクの上面との間隔を調整するため、前記回転台の上面に前記保護ディスクが最も近い第1の位置と、前記第1の位置よりも基板の下面に前記保護ディスクが接近した第2の位置と、前記第2の位置よりもさらに基板の下面に前記保護ディスクが接近した第3の位置とにわたって、前記保護ディスクと前記回転台とを相対的に移動させる位置調整手段と、
    前記支持手段との間で基板を受け渡しする際には、前記位置調整手段を操作して前記保護ディスクを前記第1の位置とさせ、前記処理手段により回転されている基板の上面の全面にわたって処理する際には、前記気体供給手段により気体を供給させつつ、前記処理手段が基板の中央領域を処理している際に前記位置調整手段を操作して前記保護ディスクを前記第2の位置とさせ、前記処理手段が基板の周縁領域を処理している際に前記位置調整手段を操作して前記保護ディスクを前記第3の位置とさせる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記位置調整手段は、前記第2の位置と前記第3の位置との間の移動を、前記処理手段の移動に応じて段階的に行わせることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記位置調整手段は、前記第2の位置と前記第3の位置との間の移動を、前記処理手段の移動に応じて直線的に行わせることを特徴とする基板処理装置。
    を特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記位置調整手段は、前記移動手段が前記処理手段を複数回にわたって移動させる場合には、前記第2の位置と前記第3の位置との間の移動を複数回行わせることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記位置調整手段は、前記処理手段による処理を終えた後、前記回転駆動手段により前記回転台を回転させて基板の上面を乾燥させる乾燥処理の際に、前記第3の位置に保護ディスクを移動させることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理手段は、液体を介して基板の上面に洗浄作用を生じさせるブラシであることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理手段は、気体と処理液とを供給して基板の上面に洗浄作用を生じさせる二流体ノズルであることを特徴とする基板処理装置。
  8. 基板の上面を処理する基板処理方法において、
    回転台に近い第1の位置に相対的に保護ディスクを位置させた状態で回転台に立設された支持手段に基板を支持させる過程と、
    前記回転台を基板とともに回転させ、前記保護ディスクと基板の下面との間に気体を供給しながら、基板の上面の中央領域を処理手段で処理する過程と、
    前記処理手段を移動して基板の上面の周辺領域を前記処理手段で処理する過程と、
    を実施して基板の上面について全面を前記処理手段で処理する際に、
    前記中央領域では、前記第1の位置よりも基板の下面に近い第2の位置に前記保護ディスクを相対的に移動させ、
    前記周辺領域では、前記第2の位置よりもさらに基板の下面に近い第3の位置に前記保護ディスクを相対的に移動させることを特徴とする基板処理方法。
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