JP2018142099A - 物流管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の輸送ルートにおける物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をタイムリーに且つ正確に把握して物流を一元管理できる物流管理システムを提供する。【解決手段】本発明の物流管理システムは、管理装置50を備え、管理装置50は、物品の輸送ルート10に、物品の入出荷に関する情報が得られる地点P1〜P8を境界として複数の輸送区間D1〜D7を設定し、入出荷に関する情報を地点P1〜P8ごとに取得し、輸送ルート10を輸送される物品の物流費に関する情報を複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間について取得し、入出荷に関する情報及び物流費に関する情報に基づいて、輸送ルート10を輸送される物品の物流費の実績推定値を複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間について算出するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、物品の輸送ルートにおける物流を管理する物流管理システムに関する。
近年、物流の多様化、複雑化に伴い、物流管理の重要性が高まりつつある。例えば製品を製造して販売するメーカは、部品や材料等を調達し、調達した部品や材料等を用いて工場で製品を生産し、生産した製品を倉庫へ出荷し、倉庫の在庫製品を販売業者等へ出荷する。このような部品等の調達から販売業者への製品の出荷までの一連の輸送ルートにおいて、物流を一元的に管理することは、より効率的な物流を可能にし、特に物流コストの低減という観点から極めて有益である。
物流を管理する従来技術として種々の物流管理システムが公知である。例えば特許文献1には、物流業者への貨物に関する全ての出荷指示をポータルサイトから行うことができる集中物流管理システムが開示されている。例えば特許文献2には、物流経路中に留め置かれている同一貨物についての全量を一元在庫情報として作成して管理する物流在庫管理装置が開示されている。例えば特許文献3には、調達物流と製品物流とを一括して管理することができる物流システムが開示されている。例えば特許文献4には、部品を調達してから製品をユーザに配送するまでの物流経路に対して所定の管理指標を適用して、物流の品質をシームレスに管理し、物流経路に障害が発生したときに代替の輸送ルートや輸送手段を使う物流管理システムが開示されている。例えば特許文献5には、物流費の実績と予算の差異をシミュレーションして分析し、物流費の実績と予算の乖離を最小限に抑制する施策を決定できる物流費管理システムが開示されている。
特開2001−282899号公報 特開2002−060026号公報 特開2002−240951号公報 特開2003−221120号公報 特開2004−234542号公報
しかしながら上記の従来技術は、いずれも物品の輸送ルートにおける物流の状況と物流費との対応関係を正確に把握することが容易でないため、物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をタイムリーに且つ正確に把握することが難しい。
このような状況に鑑み本発明はなされたものであり、その目的は、物品の輸送ルートにおける物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をタイムリーに且つ正確に把握して物流を一元管理できる物流管理システムを提供することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、管理装置を備え、前記管理装置は、物品の輸送ルートに、前記物品の入出荷に関する情報が得られる地点を境界として複数の輸送区間を設定し、前記入出荷に関する情報を前記地点ごとに取得し、前記輸送ルートを輸送される物品の物流費に関する情報を前記複数の輸送区間の各輸送区間について取得し、前記入出荷に関する情報及び前記物流費に関する情報に基づいて、前記輸送ルートを輸送される物品の物流費の実績推定値を前記複数の輸送区間の各輸送区間について算出するように構成されている、物流管理システムである。
このように輸送ルートを輸送される物品の物流費の実績推定値を複数の輸送区間の各輸送区間について算出することによって、物品の輸送ルートにおける物流の状況と物流費との対応関係を正確に把握することが容易になるため、物流の管理性を向上し、物品の輸送ルートにおける物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をタイムリーに且つ正確に把握することができる。
これにより本発明の第1の態様によれば、物品の輸送ルートにおける物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響を正確に把握して物流を一元管理できる物流管理システムを提供できるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した本発明の第1の態様において、前記管理装置は、前記入出荷に関する情報の更新の有無を前記地点ごとに判定し、前記複数の輸送区間のうち、前記入出荷に関する情報が更新された地点に隣接する輸送区間の前記物流費の実績推定値を再計算して更新するように構成されている、物流管理システムである。
本発明の第2の態様によれば、入出荷に関する情報の更新に応じて物流費の実績推定値を再計算して更新することによって、常に最新の入出荷に関する情報に基づく物流費の実績推定値を得ることができる。
<本発明の第3の態様>
本発明の第3の態様は、前述した本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記管理装置は、前記輸送ルートの輸送契約に関する情報を取得し、前記入出荷に関する情報及び前記輸送契約に関する情報に基づいて、前記物流費の実績推定値を前記複数の輸送区間の各輸送区間について算出するように構成されている、物流管理システムである。
本発明の第3の態様によれば、入出荷に関する情報及び輸送契約に関する情報に基づいて物流費の実績推定値を算出することによって、輸送契約に関する情報を反映して物流費の実績推定値を算出することができるので、より正確な物流費の実績推定値を得ることができる。
<本発明の第4の態様>
本発明の第4の態様は、前述した本発明の第1〜第3の態様のいずれかにおいて、前記管理装置は、前記輸送ルートを輸送される物品の物流費の計画値を取得し、前記物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を前記複数の輸送区間の各輸送区間について判定するように構成されている、物流管理システムである。
本発明の第4の態様によれば、複数の輸送区間の各輸送区間の物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を複数の輸送区間の各輸送区間について判定することによって、物品の輸送ルートにおける物流の状況と物流費との対応関係をより正確に把握することができるので、物品の輸送ルートにおける物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をよりタイムリーに且つ正確に把握して物流を一元管理することができる。
<本発明の第5の態様>
本発明の第5の態様は、前述した本発明の第4の態様において、前記管理装置は、前記複数の輸送区間の所定輸送区間における前記物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度が予め設定した所定範囲を越えた場合、その旨を通知する信号を出力するように構成されている、物流管理システムである。その旨を通知する信号は、例えば管理装置に接続されている表示装置へ出力し、その旨を表示装置の画面に表示することができる。その旨を通知する信号は、例えば管理装置が接続されるネットワークへ出力し、そのネットワークに接続される他の情報処理装置が受信してもよいし、そのネットワークに接続されるデータベース等にその旨を示す情報が格納されるようにしてもよい。
本発明の第5の態様によれば、所定輸送区間において物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度が予め設定した所定範囲を越えた場合に、その旨を迅速かつ確実に通知することができる。
<本発明の第6の態様>
本発明の第6の態様は、前述した本発明の第1〜第5の態様のいずれかにおいて、前記物品は、調達部品及び前記調達部品により生産される製品を含み、前記管理装置は、前記物品の輸送ルートに、前記調達部品が輸送される調達輸送区間、及び前記製品が輸送される製品輸送区間を設定し、前記調達部品の前記入出荷に関する情報及び前記物流費に関する情報に基づいて、前記調達輸送区間の物流費の実績推定値を算出し、前記製品の前記入出荷に関する情報及び前記物流費に関する情報に基づいて、前記製品輸送区間の物流費の実績推定値を算出するように構成されている、物流管理システムである。
本発明の第6の態様によれば、複数の輸送区間の各輸送区間について物流費の実績推定値を算出することに加えて、さらに物品及び輸送形態が異なる調達輸送区間と製品輸送区間のそれぞれについて物流費の実績推定値を算出することによって、輸送ルートにおける物流費を多面的に管理することができるので、物品の輸送ルートにおける物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をよりタイムリーに且つ正確に把握することができる。
<本発明の第7の態様>
本発明の第7の態様は、前述した本発明の第1〜第6の態様のいずれかにおいて、前記入出荷に関する情報を前記地点で取得して送信する端末装置と、前記端末装置から送信される前記入出荷に関する情報が格納されるデータベースと、を備え、前記管理装置は、前記地点ごとに最新の前記入出荷に関する情報を前記データベースから取得するように構成されている、物流管理システムである。
本発明の第7の態様によれば、端末装置から送信される各地点の入出荷に関する情報がデータベースに格納され、管理装置は、各地点の最新の入出荷に関する情報をデータベースから取得するので、各地点の最新の入出荷に関する情報に基づいて輸送ルートの物流を一元管理することができる。
本発明によれば、物品の輸送ルートにおける物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をタイムリーに且つ正確に把握して物流を一元管理できる物流管理システムを提供することができる。
物品の輸送ルートの一例を図示したブロック図。 本発明に係る物流管理システムの構成を図示したブロック図。 管理装置の表示装置に表示される物流管理画面。 管理装置の表示装置に表示される物流管理画面。 物流管理画面において部品メーカ等を選択するドロップダウンメニュー。 物流管理画面において出荷港を選択するドロップダウンメニュー。 物流管理画面において荷揚港を選択するドロップダウンメニュー。 物流管理画面において配送センタを選択するドロップダウンメニュー。 物流管理画面においてディーラを選択するドロップダウンメニュー。 輸送区間における「物品の進捗状況」を表示画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャート。 倉庫等がある地点における「物品の進捗状況」を表示画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャート。 生産ラインがある地点における「物品の進捗状況」を表示画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャート。 輸送区間における「物流費に関する情報」を表示画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャート。 輸送区間における「物流費に関する情報」を表示画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャート。 倉庫等がある地点における「物流費に関する情報」を表示画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャート。 生産ラインがある地点における「物流費に関する情報」を表示画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明は、以下説明する実施例に特に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
<物品の輸送ルート10>
物品の輸送ルート10について、図1を参照しながら説明する。
図1は、物品の輸送ルート10の一例を図示したブロック図である。
輸送ルート10は、部品メーカ11から調達した部品等を用いて工場12で自動車を生産し、生産した自動車をディーラ16へ出荷する一連の輸送ルートの一例である。
部品メーカ11から出荷された部品等は、工場12の倉庫121へ輸送される。工場12の倉庫121へ輸送された部品等は、工場12の生産ライン122で自動車の生産に用いられる。工場12の生産ライン122で生産された自動車は、工場12のMP(モータープール)123で保管される。工場12のMP123で保管された完成車(自動車)は、例えば陸路を通じて出荷港13へ輸送される。出荷港13へ輸送された自動車は、海路を通じて荷揚港14へ輸送される。荷揚港14へ輸送された自動車は、配送センタ15へ輸送され、配送センタ15からディーラ16へ輸送される。
輸送ルート10は、「入出荷に関する情報」が得られる地点P1〜P8を含む。地点P1は部品メーカ11、地点P2は工場12の倉庫121、地点P3は工場12の生産ライン122、地点P4は工場12のMP123、地点P5は出荷港13、地点P6は荷揚港14、地点P7は配送センタ15、地点P8はディーラ16である。
輸送ルート10は、地点P1〜P8を境界として複数の輸送区間D1〜D7が後述する管理装置50によって設定される。輸送区間D1は、部品メーカ11と工場12の倉庫121との間の輸送区間である。輸送区間D2は、工場12の倉庫121と生産ライン122との間の輸送区間である。輸送区間D3は、工場12の生産ライン122とMP123との間の輸送区間である。輸送区間D4は、工場12のMP123と出荷港13との間の輸送区間である。輸送区間D5は、出荷港13と荷揚港14との間の輸送区間である。輸送区間D6は、荷揚港14と配送センタ15との間の輸送区間である。輸送区間D7は、配送センタ15とディーラ16との間の輸送区間である。
輸送ルート10は、さらに調達輸送区間D11及び製品輸送区間D12が後述する管理装置50によって設定される。調達輸送区間D11は、輸送区間D1及びD2を含み、部品等の調達部品が輸送される輸送区間である。製品輸送区間D12は、輸送区間D3〜D7を含み、工場12の生産ライン122で生産された製品(自動車)が輸送される輸送区間である。
<物流管理システムの構成>
本発明に係る物流管理システムの構成について、図2を参照しながら説明する。
図2は、本発明に係る物流管理システムの構成を図示したブロック図である。
本発明に係る物流管理システムは、ネットワーク20、端末装置31〜38、データベースサーバ40、管理装置50を備える。
ネットワーク20は、有線又は無線のLAN(Local Area Network)、インターネット、有線又は無線の公衆電話回線等を含んで構成される通信ネットワークである。
端末装置31〜38は、例えばスマートフォンやタブレットPC等の無線通信機能を有する情報処理端末、有線LANに接続されているパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。端末装置31〜38は、地点P1〜P8にそれぞれ対応し、ネットワーク20を通じて、地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」をデータベースサーバ40へ送信する。
より具体的には端末装置31は、部品メーカ11(地点P1)における「入出荷に関する情報」を取得して送信する。端末装置32は、工場12の倉庫121(地点P2)における「入出荷に関する情報」を取得して送信する。端末装置33は、工場12の生産ライン122(地点P3)における「入出荷に関する情報」を取得して送信する。端末装置34は、工場12のMP123(地点P4)における「入出荷に関する情報」を取得して送信する。端末装置35は、出荷港13(地点P5)における「入出荷に関する情報」を取得して送信する。端末装置36は、荷揚港14(地点P6)における「入出荷に関する情報」を取得して送信する。端末装置37は、配送センタ15(地点P7)における「入出荷に関する情報」を取得して送信する。端末装置38は、ディーラ16(地点P8)における物品の入荷に関する情報を取得して送信する。
端末装置31〜38は、必ずしも各地点P1〜P8に設けられている必要はなく、各地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」が得られる場所であれば、どのような場所に設けられていてもよい。また端末装置31〜38は、特定の場所に固定的に設けられている必要はなく、移動可能であってよい。さらに端末装置31〜38は、各地点P1〜P8に一対一で対応している必要はなく、複数の地点で1つの端末装置を共用するようにしてもよい。
データベースサーバ40は、データベース管理システムを有するサーバであり、入出荷情報データベース41、物流費情報データベース42を含む。
尚、本発明に係る物流管理システムは、例えばデータベースサーバ40を設けずに、入出荷情報データベース41及び物流費情報データベース42を管理装置50に設けてもよい。
入出荷情報データベース41は、端末装置31〜38から送信される地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」が格納される。地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」は、物品の入出荷に関連性がある情報であれば、如何なる情報も含まれ得る。「入出荷に関する情報」は、例えば入出荷された物品の種別、数量等の情報が含まれ得る。「入出荷に関する情報」は、入出荷が行われた時刻、日付等の情報が含まれ得る。「入出荷に関する情報」は、例えば物品の輸送方法に関する情報(陸路、空路、航路等)や輸送手段に関する情報(車両や船舶、航空機に関する情報等)が含まれ得る。
物流費情報データベース42は、輸送ルート10を輸送される物品の「物流費に関する情報」が格納される。「物流費に関する情報」は、物品の物流費に関連性がある情報であれば、如何なる情報も含まれ得る。「物流費に関する情報」は、例えば輸送ルート10全体の物流費に関連性がある情報、各輸送区間D1〜D7の物流費に関連性がある情報、調達輸送区間D11及び製品輸送区間D12の物流費に関連性がある情報が含まれ得る。
「物流費に関する情報」は、例えば各輸送区間D1〜D7の輸送契約に関する情報が含まれ得る。輸送契約に関する情報は、各輸送区間D1〜D7における物品の輸送によって生ずる物流費に関連性がある契約情報であれば、如何なる情報も含まれ得る。輸送契約に関する情報は、例えば輸送される物品の種別、数、量等に応じた輸送単価が含まれ得る。輸送契約に関する情報は、例えば物品の輸送手段(車両や船舶、航空機等)に応じて設定される輸送単価情報(例えば車両1台当たりの費用等)が含まれ得る。輸送契約に関する情報は、例えば物品の入出荷や輸送を行う作業者の人件費に関する情報(例えば1時間当たりの人件費、物品の単位数量当たりの作業費等)が含まれ得る。
「物流費に関する情報」は、例えば輸送ルート10全体の物流費の計画値、各輸送区間D1〜D7の物流費の計画値、調達輸送区間D11及び製品輸送区間D12の物流費の計画値が含まれ得る。
「物流費に関する情報」は、物流費情報データベース42に予め格納されている情報以外の情報も含まれ得る。例えば「物流費に関する情報」は、入出荷情報データベース41に格納される「入出荷に関する情報」と物流費情報データベース42に予め格納されている情報とに基づいて管理装置50が算出する情報等も含まれ得る。この管理装置50が算出する「物流費に関する情報」は、例えばネットワーク20を通じて物流費情報データベース42に格納され得る。
管理装置50が算出する「物流費に関する情報」としては、例えば複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体の物流費の実績推定値が含まれ得る。管理装置50は、例えば地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」を入出荷情報データベース41から取得し、輸送ルート10の輸送契約に関する情報を物流費情報データベース42から取得し、その「入出荷に関する情報」及び輸送契約に関する情報に基づいて、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体のそれぞれについて物流費の実績推定値を算出し得る。
管理装置50が算出する「物流費に関する情報」としては、例えば複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体の物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度が含まれ得る。管理装置50は、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体のそれぞれについて、例えば輸送ルート10を輸送される物品の物流費の計画値を物流費情報データベース42から取得し、その物流費の計画値と上記の実績推定値とを対比することによって、物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を判定し得る。
管理装置50は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、表示装置51及び入力機器52を含む。表示装置51は、輸送ルート10の物流管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示機器を含む。入力機器52は、管理装置50へのデータ入力、管理装置50の操作等を管理者が行うための機器であり、例えばキーボード、マウスやタッチパッド等のポインティングデバイス等を含む。
管理装置50は、「入出荷に関する情報」の最新情報を地点P1〜P8ごとに入出荷情報データベース41から取得する。それによって各地点P1〜P8における最新の「入出荷に関する情報」に基づいて輸送ルート10の物流を一元管理することができる。あるいは管理装置50は、例えば各地点P1〜P8に対応する端末装置31〜38から「入出荷に関する情報」の最新情報を直接取得してもよい。あるいは「入出荷に関する情報」の最新情報は、管理装置50の入力機器52を用いて管理者が手入力してもよい。
管理装置50は、複数の輸送区間D1〜D7のそれぞれについて、輸送ルート10を輸送される物品の「物流費に関する情報」を物流費情報データベース42から取得する。「物流費に関する情報」は、例えば管理装置50の記憶媒体(図示せず)に予め記憶しておいてもよいし、管理装置50の入力機器52を用いて管理者が手入力してもよい。
管理装置50は、各地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」に基づいて、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体における「物品の進捗状況」を推定する。「物品の進捗状況」は、例えば複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体における物品の輸送状況等、輸送ルート10における物品の輸送、在庫、生産の数量や進捗を管理者が認識し得る情報を意味し、そのような情報であれば如何なる情報も含まれ得る。「物品の進捗状況」は、例えば各地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」そのものも含まれ得る。「物品の進捗状況」は、例えば各地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」に物品の進捗を認識可能な情報を付加した情報も含まれ得る。
「物品の進捗状況」は、例えば複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間を輸送中の物品の数量、倉庫等における物品の在庫数量、工場で生産中の製品の数量等が含まれ得る。管理装置50は、例えば地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」を入出荷情報データベース41から取得し、その「入出荷に関する情報」に基づいて、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間を輸送中の物品の数量、倉庫等における物品の在庫数量、工場で生産中の製品の数量等を算出し得る。
「物品の進捗状況」は、例えば輸送ルート10全体の輸送計画、各輸送区間D1〜D7の輸送計画、調達輸送区間D11及び製品輸送区間D12の輸送計画が含まれ得る。「物品の進捗状況」は、例えば倉庫等における物品の在庫計画、工場で生産する製品の生産計画が含まれ得る。
「物品の進捗状況」は、例えば複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体の輸送実績が含まれ得る。管理装置50は、例えば地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」を入出荷情報データベース41から取得し、その「入出荷に関する情報」に基づいて、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体のそれぞれについて輸送実績を算出し得る。
「物品の進捗状況」は、例えば複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体の輸送計画に対する輸送実績の乖離度が含まれ得る。管理装置50は、例えば複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12、輸送ルート10全体のそれぞれについて、輸送計画と輸送実績とを対比することによって、輸送計画に対する輸送実績の乖離度を判定し得る。
「物品の進捗状況」は、例えば輸送ルート10を輸送される物品が保管される倉庫等がある地点P2、P4〜P8の在庫実績が含まれ得る。管理装置50は、例えば地点P2、P4〜P8における「入出荷に関する情報」を入出荷情報データベース41から取得し、その「入出荷に関する情報」に基づいて、倉庫121、MP123、出荷港13、荷揚港14、配送センタ15、ディーラ16の在庫実績のそれぞれを推定し得る。
「物品の進捗状況」は、例えば輸送ルート10を輸送される物品が保管される倉庫の在庫計画に対する在庫実績の乖離度が含まれ得る。管理装置50は、例えば倉庫121、MP123、出荷港13、荷揚港14、配送センタ15、ディーラ16のそれぞれについて、在庫計画に関する情報を物流費情報データベース42からそれぞれ取得し、その在庫計画と在庫実績とを対比することによって、在庫計画に対する在庫実績の乖離度を判定し得る。
「物品の進捗状況」は、例えば輸送ルート10を輸送される物品を用いて新たな製品を生産する生産ライン122がある地点P3の生産実績が含まれ得る。管理装置50は、例えば地点P3における「入出荷に関する情報」を入出荷情報データベース41から取得し、その「入出荷に関する情報」に基づいて、生産ライン122の生産実績を推定し得る。
「物品の進捗状況」は、例えば輸送ルート10を輸送される物品を用いて新たな製品を生産する生産ライン122がある地点P3の生産計画に対する生産実績の乖離度が含まれ得る。管理装置50は、例えば生産ライン122の生産計画に関する情報を物流費情報データベース42から取得し、その生産計画と上記の生産実績とを対比することによって、生産計画に対する生産実績の乖離度を判定し得る。
<物流管理画面>
管理装置50の表示装置51に表示される物流管理画面について、図3〜図9を参照しながら説明する。
図3及び図4は、管理装置50の表示装置51に表示される物流管理画面の一例である。図3及び図4は、一連の1つの物流管理画面を2分割して図示している。この一連の1つの物流管理画面は、全体を同一画面に表示してもよいし、観やすさ等の観点から部分的に拡大表示して画面を上下左右にスクロールして観るようにしてもよいし、複数の画面に分割して画面を切り換えるようにしてもよい。
物流管理画面は、例えば製品としての自動車の車種別に異なる画面をタブで切り換えて表示することができる。より具体的には管理者は、例えば画面左上(図3の左上)のタブのいずれかをマウス等でクリックする操作によって、全車種の物流管理画面、車種Aの物流管理画面、車種Bの物流管理画面、車種Cの物流管理画面、車種Dの物流管理画面のいずれかを選択して表示することができる。
物流管理画面は、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間における「物品の進捗状況」と「物流費に関する情報」が複数の輸送区間D1〜D7に対応付けて表示される。さらに物流管理画面は、各地点P1〜P8における「物品の進捗状況」と「物流費に関する情報」が各地点P1〜P8に対応付けて表示される。「物品の進捗状況」の表示は、「物品の進捗状況」をそのまま表示する他、例えば「物品の進捗状況」に応じて物流管理画面の所定部分の表示色を変更することが含まれ得る。「物品の進捗状況」の表示は、例えば物品の輸送数量等を「物品の進捗状況」に応じて文字色を変更して物流管理画面に表示する等、「物品の進捗状況」を認識し得る表示を各地点P1〜P8における「入出荷に関する情報」に付加して表示することも含まれ得る。
物流管理画面の輸送区間D1〜D7に対応する部分には、輸送区間D1〜D7における「物品の進捗状況」の一例として、輸送数量N2、N6、N10、N14、N18、N22、N26、輸送進捗モニタSA1、SA3、SA5、SA7、SA9、SA11、SA13が表示される。輸送数量N2、N6、N10、N14、N18、N22、N26は、輸送区間D1〜D7を輸送中の部品等又は製品の数量がそれぞれ表示される。輸送進捗モニタSA1、SA3、SA5、SA7、SA9、SA11、SA13は、輸送区間D1〜D7の輸送状況、より具体的には輸送区間D1〜D7における部品等又は製品の輸送計画に対する輸送実績の乖離度がそれぞれ表示される。
物流管理画面の輸送区間D1〜D7に対応する部分には、輸送区間D1〜D7における「物流費に関する情報」の一例として、物流費の計画値X1p、X3p、X5p、X7p、X9p、X11p、X13p、物流費の実績推定値X1、X3、X5、X7、X9、X11、X13、物流費進捗モニタSB1、SB3、SB5、SB7、SB9、SB11、SB13がそれぞれ表示される。物流費の計画値X1p、X3p、X5p、X7p、X9p、X11p、X13pは、輸送区間D1〜D7の物流費の計画値がそれぞれ表示される。物流費の実績推定値X1、X3、X5、X7、X9、X11、X13は、地点P1〜P8おける「入出荷に関する情報」に基づいて推定される輸送区間D1〜D7の物流費の実績値がそれぞれ表示される。物流費進捗モニタSB1、SB3、SB5、SB7、SB9、SB11、SB13は、輸送区間D1〜D7における物流費の計画値X1p、X3p、X5p、X7p、X9p、X11p、X13pに対する実績推定値X1、X3、X5、X7、X9、X11、X13の乖離度がそれぞれ表示される。
このように輸送区間D1〜D7における「物品の進捗状況」として物品の輸送状況を輸送区間D1〜D7における「物流費に関する情報」に対応付けてそれぞれ表示することによって、輸送区間D1〜D7における物品の輸送状況と物流費との対応関係を把握することが容易になる。
物流管理画面の地点P1〜P8に対応する部分には、「物品の進捗状況」の一例として、入荷数量N3、N7、N11、N15、N19、N23、N27、在庫数量N4、N12、N16、N20、N24、N28、生産数量N8、出荷数量N1、N5、N9、N13、N17、N21、N25、N29、在庫進捗モニタSA2、SA6、SA8、SA10、SA12、SA14、生産進捗モニタSA4がそれぞれ表示される。入荷数量N3、N7、N11、N15、N19、N23、N27は、地点P2〜P8へ入荷された部品等又は製品の数量がそれぞれ表示される。在庫数量N4は、地点P2、P4〜P8にある部品等又は製品の在庫数量がそれぞれ表示される。生産数量N8は、例えば地点P3で生産中の製品の数量が表示される。出荷数量N1、N5、N9、N13、N17、N21、N25、N29は、地点P1〜P8から出荷された部品等又は製品の数量がそれぞれ表示される。
入荷数量N3、N7、N11、N15、N19、N23、N27、在庫数量N4、N12、N16、N20、N24、N28、生産数量N8、出荷数量N1、N5、N9、N13、N17、N21、N25、N29は、例えば地点P1〜P8における部品等又は製品の入出荷がある度にリアルタイムで表示が更新される。在庫進捗モニタSA2、SA6、SA8、SA10、SA12、SA14は、地点P2、P4〜P8の在庫状況、より具体的には地点P2、P4〜P8における部品等又は製品の在庫計画に対する在庫実績の乖離度がそれぞれ表示される。生産進捗モニタSA4は、地点P3の生産状況、より具体的には地点P3における製品の生産計画に対する生産実績の乖離度がそれぞれ表示される。
物流管理画面の地点P2〜P8に対応する部分には、「物流費に関する情報」の一例として、物流費の計画値X2p、X4p、X6p、X8p、X10p、X12p、X14p、物流費の実績推定値X2、X4、X6、X8、X10、X12、X14、物流費進捗モニタSB2、SB4、SB6、SB8、SB10、SB12、SB14がそれぞれ表示される。物流費の計画値X2p、X4p、X6p、X8p、X10p、X12p、X14pは、地点P2〜P8の物流費の計画値がそれぞれ表示される。物流費の実績推定値X2、X4、X6、X8、X10、X12、X14は、地点P2〜P8における「入出荷に関する情報」に基づいて推定される地点P2〜P8の物流費の実績値がそれぞれ表示される。物流費進捗モニタSB2、SB4、SB6、SB8、SB10、SB12、SB14は、地点P2〜P8における物流費の計画値X2p、X4p、X6p、X8p、X10p、X12p、X14pに対する実績推定値X2、X4、X6、X8、X10、X12、X14の乖離度がそれぞれ表示される。
物流管理画面の地点P1、P5〜P8に対応する部分は、例えばマウスでクリックすることによって、例えば図5〜図9に図示したドロップダウンメニューをそれぞれ表示させることができる。管理者は、ドロップダウンメニューに表示されている複数の項目の中から所望の項目を選択することによって、物流管理画面の部品等に関する各表示、出荷港13に関する表示、荷揚港14に関する表示、配送センタ15に関する表示、ディーラ16に関する表示をそれぞれ切り換えることができる。
物流管理画面の調達輸送区間D11に対応する部分には、調達輸送区間D11における「物流費に関する情報」の一例として、物流費の計画値TX1p、物流費の実績推定値TX1、物流費進捗モニタSC1が表示される。物流費の計画値TX1pは、調達輸送区間D11の物流費の計画値が表示される。物流費の実績推定値TX1は、調達輸送区間D11の物流費の実績値が表示される。物流費進捗モニタSC1は、調達輸送区間D11の物流費の計画値TX1pに対する実績推定値TX1の乖離度が表示される。
物流管理画面の製品輸送区間D12に対応する部分には、製品輸送区間D12における「物流費に関する情報」の一例として、物流費の計画値TX2p、物流費の実績推定値TX2、物流費進捗モニタSC2が表示される。物流費の計画値TX2pは、製品輸送区間D12の物流費の計画値が表示される。物流費の実績推定値TX2は、製品輸送区間D12の物流費の実績値が表示される。物流費進捗モニタSC2は、製品輸送区間D12の物流費の計画値TX2pに対する実績推定値TX2の乖離度が表示される。
輸送区間D1〜D7、地点P2〜P8の物流費の計画値X1p〜X14pは、物流計画の都合や制約等に応じて、例えば物流費情報データベース42から取得した複数の輸送区間の物流費の計画値を合算して物流管理画面に表示してもよい。輸送区間D1〜D7、地点P2〜P8の物流費の計画値X1p〜X14pは、物流計画の都合や制約等に応じて、例えば物流費情報データベース42から取得した1つの輸送区間の物流費の計画値とそれに隣接する地点の物流費の計画値とを合算して物流管理画面に表示してもよい。輸送区間D1〜D7、地点P2〜P8の物流費の計画値Xp1〜X14pは、例えば複数の輸送区間の物流費の計画値を合算した情報、1つの輸送区間の物流費の計画値とそれに隣接する地点の物流費の計画値とを合算した情報を物流費情報データベース42から取得し、これを所定条件に基づいて設定した比率で各輸送区間、各地点に分配して物流管理画面に表示してもよい。
<演算処理手順>
管理装置50が実行する演算処理手順について、図10〜図16を参照しながら説明する。
図10は、輸送区間D1における「物品の進捗状況」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず地点P1で部品等の出荷があったか否かを判定する(ステップS1)。より具体的には、例えば入出荷情報データベース41を検索し、部品メーカ11から部品等が出荷されたことを示す情報が新たに格納されているか否かを判定する。地点P1で部品等の出荷があったと判定した場合には(ステップS1でYes)、その出荷数量N1を取得し(ステップS2)、物流管理画面の出荷数量N1の表示を更新する(ステップS3)。つづいて出荷数量N1を輸送数量N2に加算して輸送数量N2を更新し(ステップS4)、物流管理画面の輸送数量N2の表示を更新する(ステップS9)。
地点P1で部品等の出荷がなかった判定した場合には(ステップS1でNo)、つづいて地点P2で部品等の入荷があったか否かを判定する(ステップS5)。より具体的には、例えば入出荷情報データベース41を検索し、工場12の倉庫121へ部品等が入荷されたことを示す情報が新たに格納されているか否かを判定する。地点P2で部品等の入荷がなかったと判定された場合には(ステップS5でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、地点P2で部品等の入荷があったと判定した場合には(ステップS5でYes)、その入荷数量N3を取得し(ステップS6)、物流管理画面の入荷数量N3の表示を更新する(ステップS7)。つづいて輸送数量N2から入荷数量N3を減算して輸送数量N2を更新し(ステップS8)、物流管理画面の輸送数量N2の表示を更新する(ステップS9)。
つづいて輸送区間D1における部品等の輸送計画に対する輸送実績の乖離度を算出する。まず輸送区間D1の輸送計画N2pを物流費情報データベース42から取得し、輸送区間D1の輸送数量N2(輸送実績)と輸送計画N2pとを対比する。より具体的には輸送区間D1の輸送数量N2が輸送計画N2p以上であるか否かを判定する(ステップS10)。輸送区間D1の輸送数量N2が輸送計画N2p以上であると判定した場合には(ステップS10でYes)、輸送区間D1において輸送遅れは生じていないことになる。この場合には、物流管理画面の輸送進捗モニタSA1の表示領域に例えば緑色のインジケータ(例えば円形の表示要素等)を表示する(ステップS11)。
輸送区間D1の輸送数量N2が輸送計画N2p未満であると判定した場合には(ステップS10でNo)、つづいて輸送区間D1の輸送数量N2が所定の係数K1を乗算した輸送計画N2p以上であるか否かを判定する(ステップS12)。この係数K1は、0より大きく1より小さい任意の値に設定し得る。例えば、後工程(生産ライン)に影響がない許容数量を前提に、係数K1を0.9に設定すれば、係数K1を乗算した輸送計画N2pは、実際の輸送計画の90%ということになる。したがってステップS12では、輸送区間D1の輸送数量N2が輸送計画N2pの90%以上100%未満の範囲であるか否かを判定することになる。
輸送区間D1の輸送数量N2が所定の係数K1を乗算した輸送計画N2p以上であると判定した場合には(ステップS12でYes)、輸送区間D1の輸送数量N2が輸送計画N2pの90%以上100%未満の範囲であることになる。この場合には、若干の輸送遅れから後工程への影響が懸念されるため、物流管理画面の輸送進捗モニタSA1の表示領域に例えば黄色のインジケータを表示する(ステップS13)。他方、輸送区間D1の輸送数量N2が所定の係数K1を乗算した輸送計画N2p未満であると判定した場合には(ステップS12でNo)、輸送区間D1の輸送数量N2が輸送計画N2pの90%未満であることになる。この場合には、輸送遅れから例えば後工程に大きな影響を与える(例えば、生産ラインが一時的に停止するなど)と判断し、物流管理画面の輸送進捗モニタSA1の表示領域に例えば赤色のインジケータを表示する(ステップS14)。
上記説明した輸送区間D1における「物品の進捗状況」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順は、他の輸送区間D2〜D7における「物品の進捗状況」についても同様に用いることができる。そのため輸送区間D2〜D7における「物品の進捗状況」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順については、図示及び詳細な説明を省略する。
例えば輸送区間D2〜D7の輸送数量N6、N10、N14、N18、N22、N26は、地点P2〜P7の出荷数量N5、N9、N13、N17、N21、N25又は地点P3〜P8の入荷数量N7、N11、N15、N19、N23、N27から算出して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。輸送区間D2〜D7の輸送進捗モニタSA3、SA5、SA7、SA9、SA11、SA13は、輸送区間D2〜D7の輸送計画N6p、N10p、N14p、N18p、N22p、N26pに対する輸送数量N6、N10、N14、N18、N22、N26の乖離度を判定して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。
輸送区間D1〜D7における輸送計画に対する輸送実績の乖離度の判定結果は、上記説明したように物流管理画面に表示することに加えて、さらに物流費情報データベース42に格納してもよい。それによって輸送区間D1〜D7における輸送計画に対する輸送実績の乖離度を、例えば端末装置31〜38、或いは他の情報処理装置(図示せず)等から物流費情報データベース42にアクセスして参照することができる。
輸送区間D1〜D7における輸送計画に対する輸送実績の乖離度の判定結果は、予め設定した所定範囲を越えた場合には、上記説明したように物流管理画面に表示するとともに、或いは物流管理画面に表示することに代えて、その旨を通知する信号を出力してもよい。より具体的には、例えば輸送区間D1の輸送数量N2が輸送計画N2pの90%未満であると判定した場合には、ネットワーク20を通じて通信可能な装置(例えば端末装置31〜38、データベースサーバ40)へその旨を通知する信号を管理装置50が出力するのが好ましい。
図11は、工場12の倉庫121がある地点P2における「物品の進捗状況」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず地点P2で部品等の入荷があったか否かを判定する(ステップS21)。より具体的には、例えば入出荷情報データベース41を検索し、工場12の倉庫121へ部品等が入荷されたことを示す情報が新たに格納されているか否かを判定する。地点P2で部品等の入荷があったと判定した場合には(ステップS21でYes)、その入荷数量N3を取得し(ステップS22)、物流管理画面の出荷数量N3の表示を更新する(ステップS23)。つづいて入荷数量N3を在庫数量N4に加算して在庫数量N4を更新し(ステップS24)、物流管理画面の在庫数量N4の表示を更新する(ステップS29)。
地点P2で部品等の入荷がなかった判定した場合には(ステップS21でNo)、つづいて地点P2で部品等の出荷があったか否かを判定する(ステップS25)。より具体的には、例えば入出荷情報データベース41を検索し、工場12の倉庫121から部品等が出荷されたことを示す情報が新たに格納されているか否かを判定する。地点P2で部品等の出荷がなかった判定した場合には(ステップS25でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、地点P2で部品等の出荷があったと判定した場合には(ステップS25でYes)、その出荷数量N5を取得し(ステップS26)、物流管理画面の出荷数量N5の表示を更新する(ステップS27)。つづいて輸送数量N4から出荷数量N5を減算して在庫数量N4を更新し(ステップS28)、物流管理画面の在庫数量N4の表示を更新する(ステップS29)。
つづいて地点P2における部品等の在庫計画に対する在庫実績の乖離度を算出する。まず地点P2の在庫計画N4pを物流費情報データベース42から取得し、地点P2の在庫数量N4(在庫実績)と在庫計画N4pとを対比する。より具体的には地点P2の在庫数量N4が在庫計画N4pの±1%以内であるか否かを判定する(ステップS30)。在庫数量N4が在庫計画N4pの±1%以内であると判定した場合には(ステップS30でYes)、地点P2の在庫数量N4がほぼ計画通りであると言える。この場合には、物流管理画面の在庫進捗モニタSA2の表示領域に例えば緑色のインジケータ(例えば円形の表示要素等)を表示する(ステップS31)。
在庫数量N4が在庫計画N4pの±1%を越えていると判定した場合には(ステップS30でNo)、つづいて地点P2の在庫数量N4が在庫計画N4pの±5%以内であるか否かを判定する(ステップS32)。±1%、±5%という数値は適宜、設定されるものであり、例えば±1%は適正在庫率、±5%は適正在庫率の限界値として設定される数値である。在庫数量N4が在庫計画N4pの±5%以内であると判定した場合には(ステップS32でYes)、後工程への影響(生産ラインの一時停止や過剰在庫による倉庫内の保管能力不足など)の危険性を判断し、物流管理画面の在庫進捗モニタSA2の表示領域に例えば黄色のインジケータを表示する(ステップS33)。他方、地点P2の在庫数量N4が在庫計画N4pの±5%を越えていると判定した場合には(ステップS32でNo)、後工程への影響を排除するために早急に対策を講じる必要があると判断し、物流管理画面の在庫進捗モニタSA2の表示領域に例えば赤色のインジケータを表示する(ステップS34)。
上記説明した工場12の倉庫121がある地点P2における「物品の進捗状況」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順は、同様に倉庫等がある他の地点P4〜P8における「物品の進捗状況」についても同様に用いることができる。そのため地点P4〜P8における「物品の進捗状況」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順については、図示及び詳細な説明を省略する。
例えば地点P4〜P8の在庫数量N12、N16、N20、N24、N28は、地点P4〜P8の入荷数量N11、N15、N19、N23、N27又は地点P4〜P8の出荷数量N13、N17、N21、N25、N29から算出して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。地点P4〜P8の在庫進捗モニタSA6、SA8、SA10、SA12、SA14は、地点P4〜P8の在庫計画N12p、N16p、N20p、N24p、N28pに対する在庫数量N12、N16、N20、N24、N28の乖離度を判定して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。
地点P2、P4〜P8における在庫計画に対する在庫実績の乖離度の判定結果は、上記説明したように物流管理画面に表示することに加えて、さらに物流費情報データベース42に格納してもよい。それによって地点P2、P4〜P8における在庫計画に対する在庫実績の乖離度を、例えば端末装置31〜38、或いは他の情報処理装置(図示せず)等から物流費情報データベース42にアクセスして参照することができる。
地点P2、P4〜P8における在庫計画に対する在庫実績の乖離度の判定結果は、予め設定した所定範囲を越えた場合には、上記説明したように物流管理画面に表示するとともに、或いは物流管理画面に表示することに代えて、その旨を通知する信号を出力してもよい。より具体的には、例えば地点P2の在庫数量N4が在庫計画N4pの±5%を越えていると判定した場合には、ネットワーク20を通じて通信可能な装置(例えば端末装置31〜38、データベースサーバ40)へその旨を通知する信号を管理装置50が出力するのが好ましい。
図12は、工場12の生産ライン122がある地点P3における「物品の進捗状況」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず工場12の生産ライン122において生産数量N8に変更があったか否かを判定する(ステップS41)。より具体的には、例えば入出荷情報データベース41を検索し、工場12の生産ライン122において生産数量N8に関する情報が新たに格納されているか否かを判定する。生産数量N8は、例えば工場12の生産ライン122において生産中の製品の数量である。工場12の生産ライン122において生産数量N8に変更がなかったと判定した場合には(ステップS41でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、工場12の生産ライン122において生産数量N8に変更があったと判定した場合には(ステップS41でYes)、その変更された生産数量N8を取得し(ステップS42)、取得した生産数量N8で物流管理画面の生産数量N8の表示を更新する(ステップS43)。
つづいて地点P3における製品の生産計画に対する生産実績の乖離度を算出する。まず地点P3の生産計画N8pを物流費情報データベース42から取得し、地点P3の生産数量N8(生産実績)と生産計画N8pとを対比する。より具体的には地点P3の生産数量N8が生産計画N8p以上であるか否かを判定する(ステップS44)。地点P3の生産数量N8が生産計画N8p以上であると判定した場合には(ステップS44でYes)、工場12の生産ライン122において生産遅れは生じていないことになる。この場合には、物流管理画面の生産進捗モニタSA4の表示領域に例えば緑色のインジケータ(例えば円形の表示要素等)を表示する(ステップS45)。
地点P3の生産数量N8が生産計画N8p未満であると判定した場合には(ステップS44でNo)、つづいて地点P3の生産数量N8が所定の係数K2を乗算した生産計画N8p以上であるか否かを判定する(ステップS46)。この係数K2は、0より大きく1より小さい任意の値に設定し得る。例えば係数K2を0.8に設定すれば、係数K2を乗算した生産計画N8pは、実際の輸送計画の80%ということになる。したがってステップS46では、地点P3の生産数量N8が生産計画N8pの80%以上100%未満の範囲であるか否かを判定することになる。
地点P3の生産数量N8が所定の係数K2を乗算した生産計画N8p以上であると判定した場合には(ステップS46でYes)、地点P3の生産数量N8が生産計画N8pの80%以上100%未満の範囲であることになる。この場合には、物流管理画面の生産進捗モニタSA4の表示領域に例えば黄色のインジケータを表示する(ステップS47)。他方、地点P3の生産数量N8が所定の係数K2を乗算した生産計画N8p未満であると判定した場合には(ステップS46でNo)、地点P3の生産数量N8が生産計画N8pの80%未満であることになる。この場合には、物流管理画面の生産進捗モニタSA4の表示領域に例えば赤色のインジケータを表示する(ステップS48)。
地点P3における生産計画に対する生産実績の乖離度の判定結果は、上記説明したように物流管理画面に表示することに加えて、さらに物流費情報データベース42に格納してもよい。それによって地点P3における生産計画に対する生産実績の乖離度を、例えば端末装置31〜38、或いは他の情報処理装置(図示せず)等から物流費情報データベース42にアクセスして参照することができる。
地点P3における生産計画に対する生産実績の乖離度の判定結果は、予め設定した所定範囲を越えた場合には、上記説明したように物流管理画面に表示するとともに、或いは物流管理画面に表示することに代えて、その旨を通知する信号を出力してもよい。より具体的には、例えば地点P3の生産数量N8が生産計画N8pの80%未満であると判定した場合には、ネットワーク20を通じて通信可能な装置(例えば端末装置31〜38、データベースサーバ40)へその旨を通知する信号を管理装置50が出力するのが好ましい。
図13及び図14は、輸送区間D1における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず地点P1における「入出荷に関する情報」の更新の有無を判定する。より具体的には地点P1で部品等の出荷があったか否かを判定する(ステップS51)。例えば入出荷情報データベース41を検索し、部品メーカ11から部品等が出荷されたことを示す情報が新たに格納されているか否かを判定する。地点P1で部品等の出荷があったと判定した場合には(ステップS51でYes)、その出荷数量N1及びその出荷情報を取得する(ステップS52)。出荷数量N1は、その部品等の種別や輸送手段等に応じて、例えば出荷された部品等の個数又は分量(体積、重量等)、出荷された部品等を輸送する輸送手段の数等が含まれ得る。出荷情報は、例えば出荷された部品等の種別や数量、輸送手段(車両や船舶、航空機等)に関する情報、入出荷作業及び輸送作業を行う作業者の人数等が含まれ得る。
つづいて輸送区間D1の輸送契約に関する情報を物流費情報データベース42から取得する(ステップS53)。つづいて輸送区間D1における部品等の輸送が体積単位であるか否かを判定する(ステップS54)。輸送区間D1における部品等の輸送が体積単位である場合には(ステップS54でYes)、輸送区間D1の輸送契約に関する情報を参照して体積単価を取得する(ステップS55)。つづいて入出荷情報データベース41から取得した出荷情報を参照して部品等の積載率を取得する(ステップS56)。この部品等の積載率の情報は、輸送区間D1における物流費の実績推定値X1の算出には必要ないが、例えば物流管理画面に表示すれば、輸送区間D1の輸送効率を管理者が把握する上で有益である。つづいて取得した出荷数量N1(体積)及び体積単価に基づいて、輸送区間D1における物流費の実績推定値X1を算出し(ステップS63)、物流管理画面の物流費の実績推定値X1の表示を更新する(ステップS64)。
輸送区間D1における部品等の輸送が体積単位でない場合には(ステップS54でNo)、つづいて輸送区間D1における部品等の輸送が個数単位であるか否かを判定する(ステップS57)。輸送区間D1における部品等の輸送が個数単位であると判定した場合には(ステップS57でYes)、輸送区間D1の輸送契約に関する情報を参照して部品等の1個当たりの単価を取得する(ステップS58)。つづいて取得した出荷数量N1(個数)及び1個当たりの単価に基づいて、輸送区間D1における物流費の実績推定値X1を算出し(ステップS63)、物流管理画面の物流費の実績推定値X1の表示を更新する(ステップS64)。
輸送区間D1における部品等の輸送が個数単位でない場合には(ステップS57でNo)、つづいて輸送区間D1における部品等の輸送が車建て単位(輸送量によらずに輸送車両等の台数に応じて定められる物流費)であるか否かを判定する(ステップS59)。輸送区間D1における部品等の輸送が車建て単位であると判定した場合には(ステップS59でYes)、輸送区間D1の輸送契約に関する情報を参照して車建て単価を取得する(ステップS60)。つづいて入出荷情報データベース41から取得した出荷情報を参照して部品等の積載率を取得する(ステップS61)。つづいて取得した出荷数量N1(輸送車両数)及び車建て単価に基づいて、輸送区間D1における物流費の実績推定値X1を算出し(ステップS63)、物流管理画面の物流費の実績推定値X1の表示を更新する(ステップS64)。
輸送区間D1における部品等の輸送が車建て単位でないと判定した場合には、輸送区間D1の輸送契約に関する情報を参照して、別設定されている単価情報を取得する(ステップS62)。つづいて取得した出荷数量N1及び別設定されている単価情報に基づいて、輸送区間D1における物流費の実績推定値X1を算出し(ステップS63)、物流管理画面の物流費の実績推定値X1の表示を更新する(ステップS64)。
つづいて輸送区間D1における物流費の計画値X1pに対する実績推定値X1の乖離度を算出する。まず輸送区間D1の物流費の計画値X1pを物流費情報データベース42から取得し(ステップS65)、輸送区間D1の物流費の計画値X1pと実績推定値X1とを対比する。より具体的には輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1p以下であるか否かを判定する(ステップS66)。輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1p以下であると判定した場合には(ステップS66でYes)、物流費の実績推定値X1が計画通り進んでいると判断し、物流管理画面の物流費進捗モニタSB1の表示領域に例えば緑色のインジケータ(例えば円形の表示要素等)を表示する(ステップS67)。
輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1pを越えていると判定した場合には(ステップS66でNo)、つづいて輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が所定の係数K3を乗算した物流費の計画値X1p以下であるか否かを判定する(ステップS68)。この係数K3は、1より大きい任意の値に設定し得る。例えば係数K3を物流費の年度計画に影響を与える数値として1.2に設定すれば、係数K3を乗算した物流費の計画値X1pは、実際の物流費の計画値X1pの120%ということになる。したがってステップS68では、輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1pの120%以下であるか否かを判定することになる。
輸送区間D1の物流費(調達物流費)の実績推定値X1が所定の係数K3を乗算した物流費の計画値X1p以下であると判定した場合には(ステップS68でYes)、輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1pの120%以下であることになる。この場合には、物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1pを超える危険性があり、物流費の悪化要因の解明や新たな物流費の低減施策の積上げが必要と判断し、物流管理画面の物流費進捗モニタSB1の表示領域に例えば黄色のインジケータを表示する(ステップS69)。他方、輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が所定の係数K3を乗算した物流費の計画値X1pを越えていると判定した場合には(ステップS68でNo)、輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1pの120%を越えていることになる。この場合には、物流費の年度計画に影響を与えると判断し、物流管理画面の物流費進捗モニタSB1の表示領域に例えば赤色のインジケータを表示する(ステップS70)。
上記説明した輸送区間D1における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順においては、地点P1の出荷数量N1及びその出荷情報に基づいて物流費の実績推定値X3を算出しているが、例えば地点P2の入荷数量N3及びその入荷情報に基づいて物流費の実績推定値X3を算出してもよい。また上記説明した輸送区間D1における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順は、他の輸送区間D2〜D7における「物流費に関する情報」についても同様に用いることができる。そのため輸送区間D2〜D7における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順については、図示及び詳細な説明を省略する。
例えば輸送区間D2〜D7の物流費の実績推定値X3、X5、X7、X9、X11、X13は、地点P2〜P7の出荷数量N5、N9、N13、N17、N21、N25及びそれらの出荷情報、輸送区間D2〜D7の輸送契約に関する情報から算出して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。輸送区間D2〜D7の物流費進捗モニタSB3、SB5、SB7、SB9、SB11、SB13は、輸送区間D2〜D7の物流費の計画値X3p、X5p、X7p、X9p、X11p、X13pに対する物流費の実績推定値X3、X5、X7、X9、X11、X13の乖離度を判定して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。
調達輸送区間D11の物流費の計画値TX1pは、例えば輸送区間D1の物流費の計画値X1p、地点P2の物流費の計画値X2p及び輸送区間D2の物流費の計画値X3pを合算して物流管理画面に表示することができる。調達輸送区間D11の物流費の実績推定値TX1は、調達部品の「入出荷に関する情報」及び「物流費に関する情報」に基づいて算出して物流管理画面に表示することができる。より具体的には調達輸送区間D11の物流費の実績推定値TX1は、例えば輸送区間D1の物流費の実績推定値X1、地点P2の物流費の実績推定値X2及び輸送区間D2の物流費の実績推定値X3を合算して物流管理画面に表示することができる。調達輸送区間D11の物流費進捗モニタSC1は、調達輸送区間D11の物流費の計画値TX1pに対する実績推定値TX1の乖離度を判定して物流管理画面に表示することができる。
製品輸送区間D12の物流費(完成車物流費)の計画値TX2pは、例えば輸送区間D3〜D7、地点P4〜P8における物流費の計画値X5p〜X14pを合算して物流管理画面に表示することができる。製品輸送区間D12の物流費の実績推定値TX2は、製品の「入出荷に関する情報」及び「物流費に関する情報」に基づいて算出して物流管理画面に表示することができる。より具体的には製品輸送区間D12の物流費の実績推定値TX2は、例えば輸送区間D3〜D7、地点P4〜P8における物流費の実績推定値X5〜X14を合算して物流管理画面に表示することができる。製品輸送区間D12の物流費進捗モニタSC2は、例えば製品輸送区間D12の物流費の計画値TX2pに対する実績推定値TX2の乖離度を判定して物流管理画面に表示することができる。
物流管理画面には、図示していないが、例えば輸送ルート10全体における「物流費に関する情報」の一例として、輸送ルート10全体の物流費の計画値、輸送ルート10全体の物流費の実績推定値、輸送ルート10全体の物流費進捗モニタをさらに表示してもよい。輸送ルート10全体の物流費の計画値は、例えば輸送区間D1〜D7、地点P2〜P8における物流費の計画値X1p〜X14pを合算して物流管理画面に表示することができる。輸送ルート10全体の物流費の実績推定値は、例えば輸送区間D1〜D7、地点P2〜P8における物流費の実績推定値X1〜X14を合算して物流管理画面に表示することができる。輸送ルート10全体の物流費進捗モニタは、例えば輸送ルート10全体の物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を判定して物流管理画面に表示することができる。
輸送区間D1〜D7、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度の判定結果は、上記説明したように物流管理画面に表示することに加えて、さらに物流費情報データベース42に格納してもよい。それによって輸送区間D1〜D7、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を、例えば端末装置31〜38、或いは他の情報処理装置(図示せず)等から物流費情報データベース42にアクセスして参照することができる。
輸送区間D1〜D7、調達輸送区間D11、製品輸送区間D12における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度の判定結果は、予め設定した所定範囲を越えた場合には、上記説明したように物流管理画面に表示するとともに、或いは物流管理画面に表示することに代えて、その旨を通知する信号を出力してもよい。より具体的には、例えば輸送区間D1の物流費の実績推定値X1が物流費の計画値X1pの120%を越えていると判定した場合には、ネットワーク20を通じて通信可能な装置(例えば端末装置31〜38、データベースサーバ40)へその旨を通知する信号を管理装置50が出力するのが好ましい。
図15は、工場12の倉庫121がある地点P2における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず地点P2における「入出荷に関する情報」の更新の有無を判定する。より具体的には、地点P2で部品等の入荷があったか否かを判定する(ステップS71)。例えば入出荷情報データベース41を検索し、工場12の倉庫121へ部品等が入荷されたことを示す情報が新たに格納されているか否かを判定する。地点P2で部品等の入荷があったと判定した場合には(ステップS71でYes)、その入荷数量N3及びその入荷情報を取得する(ステップS72)。入荷情報は、例えば入荷された部品等の種別や数量、入荷作業を行う作業者の人数等が含まれ得る。
地点P2で部品等の入荷がなかったと判定した場合には(ステップS71でNo)、つづいて地点P2で部品等の出荷があったか否かを判定する(ステップS73)。より具体的には、例えば入出荷情報データベース41を検索し、工場12の倉庫121から部品等が出荷されたことを示す情報が新たに格納されているか否かを判定する。地点P2で部品等の出荷がなかった判定した場合には(ステップS73でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、地点P2で部品等の出荷があったと判定した場合には(ステップS73でYes)、その出荷数量N5及びその出荷情報を取得する(ステップS74)。出荷情報は、例えば出荷された部品等の種別や数量、出荷作業を行う作業者の人数等が含まれ得る。
つづいて地点P2の契約情報を物流費情報データベース42から取得する(ステップS75)。地点P2の契約情報は、例えば工場12の倉庫121で入出荷作業を行う作業者の人件費、工場12の倉庫121で保管される部品等の管理費等が含まれ得る。つづいて取得した入荷数量N3及びその入荷情報又は出荷数量N5及びその出荷情報、及び地点P2の契約情報に基づいて、地点P2における物流費の実績推定値X2を算出し(ステップS76)、物流管理画面の物流費の実績推定値X2の表示を更新する(ステップS77)。
つづいて地点P2における物流費の計画値X2pに対する実績推定値X2の乖離度を算出する。まず地点P2の物流費の計画値X2pを物流費情報データベース42から取得し(ステップS78)、地点P2の物流費の計画値X2pと実績推定値X2とを対比する。より具体的には地点P2の物流費の実績推定値X2が物流費の計画値X2p以下であるか否かを判定する(ステップS79)。地点P2の物流費の実績推定値X2が物流費の計画値X2p以下であると判定した場合には(ステップS79でYes)、物流管理画面の物流費進捗モニタSB2の表示領域に例えば緑色のインジケータ(例えば円形の表示要素等)を表示する(ステップS80)。
地点P2の物流費の実績推定値X2が物流費の計画値X2pを越えていると判定した場合には(ステップS79でNo)、つづいて地点P2の物流費の実績推定値X2が所定の係数K4を乗算した物流費の計画値X2p以下であるか否かを判定する(ステップS81)。この係数K4は、1より大きい任意の値に設定し得る。例えば係数K4を1.1に設定すれば、係数K4を乗算した物流費の計画値X2pは、実際の物流費の計画値X2pの110%ということになる。したがってステップS81では、地点P2の物流費の実績推定値X2が物流費の計画値X2pの110%以下であるか否かを判定することになる。
地点P2の物流費の実績推定値X2が所定の係数K4を乗算した物流費の計画値X2p以下であると判定した場合には(ステップS81でYes)、地点P2の物流費の実績推定値X2が物流費の計画値X2pの110%以下であることになる。この場合には、物流管理画面の物流費進捗モニタSB2の表示領域に例えば黄色のインジケータを表示する(ステップS82)。他方、地点P2の物流費の実績推定値X2が所定の係数K4を乗算した物流費の計画値X2pを越えていると判定した場合には(ステップS81でNo)、地点P2の物流費の実績推定値X2が物流費の計画値X2pの110%を越えていることになる。この場合には、物流管理画面の物流費進捗モニタSB2の表示領域に例えば赤色のインジケータを表示する(ステップS83)。
上記説明した工場12の倉庫121がある地点P2における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順は、同様に倉庫等がある他の地点P4〜P8における「物流費に関する情報」についても同様に用いることができる。そのため地点P4〜P8における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順については、図示及び詳細な説明を省略する。
例えば地点P4〜P8の物流費の実績推定値X6、X8、X10、X12、X14は、地点P4〜P8の入荷数量N11、N15、N19、N23、N27及びその入荷情報又は地点P4〜P8の出荷数量N13、N17、N21、N25、N29及びその出荷情報、地点P4〜P8の契約情報に基づいて算出して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。地点P4〜P8の物流費進捗モニタSB6、SB8、SB10、SB12、SB14は、地点P4〜P8の物流費の計画値X6p、X8p、X10p、X12p、X14pに対する物流費の実績推定値X6、X8、X10、X12、X14の乖離度を判定して、それぞれ物流管理画面に表示することができる。
地点P2、P4〜P8における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度の判定結果は、上記説明したように物流管理画面に表示することに加えて、さらに物流費情報データベース42に格納してもよい。それによって地点P2、P4〜P8における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を、例えば端末装置31〜38、或いは他の情報処理装置(図示せず)等から物流費情報データベース42にアクセスして参照することができる。
地点P2、P4〜P8における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度の判定結果は、予め設定した所定範囲を越えた場合には、上記説明したように物流管理画面に表示するとともに、或いは物流管理画面に表示することに代えて、その旨を通知する信号を出力してもよい。より具体的には、例えば地点P2の物流費の実績推定値X2が物流費の計画値X2pの110%を越えていると判定した場合には、ネットワーク20を通じて通信可能な装置(例えば端末装置31〜38、データベースサーバ40)へその旨を通知する信号を管理装置50が出力するのが好ましい。
図16は、工場12の生産ライン122がある地点P3における「物流費に関する情報」を表示装置51の物流管理画面に表示するために実行される演算処理手順を図示したフローチャートである。当該フローチャートに図示した手順は、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず地点P3における「入出荷に関する情報」の更新の有無を判定する。より具体的には、工場12の生産ライン122において生産数量N8に変更があったか否かを判定する(ステップS91)。例えば入出荷情報データベース41を検索し、工場12の生産ライン122において生産数量N8に関する情報が新たに格納されているか否かを判定する。工場12の生産ライン122において生産数量N8に変更がなかったと判定した場合には(ステップS91でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、工場12の生産ライン122において生産数量N8に変更があったと判定した場合には(ステップS91でYes)、その変更された生産数量N8及びその生産情報を取得する(ステップS92)。生産情報は、例えば工場12の生産ライン122の稼働状況や作業者の人数等の情報が含まれ得る。
つづいて地点P3の契約情報を物流費情報データベース42から取得する(ステップS93)。地点P3の契約情報は、例えば工場12の生産ライン122の稼働費用(例えば光熱費や管理費等)、作業者の人件費等が含まれ得る。取得した生産数量N8、生産情報及び地点P3の契約情報に基づいて、地点P3における物流費の実績推定値X4を算出し(ステップS94)、物流管理画面の物流費の実績推定値X4の表示を更新する(ステップS95)。
つづいて地点P3における物流費(構内物流費)の計画値X4pに対する実績推定値X4の乖離度を算出する。まず地点P3の物流費の計画値X4pを物流費情報データベース42から取得し(ステップS96)、地点P3の物流費の計画値X4pと実績推定値X4とを対比する。より具体的には地点P3の物流費の実績推定値X4が物流費の計画値X4p以下であるか否かを判定する(ステップS97)。地点P3の物流費の実績推定値X4が物流費の計画値X4p以下であると判定した場合には(ステップS97でYes)、物流管理画面の物流費進捗モニタSB4の表示領域に例えば緑色のインジケータ(例えば円形の表示要素等)を表示する(ステップS98)。
地点P3の物流費の実績推定値X4が物流費の計画値X4pを越えていると判定した場合には(ステップS97でNo)、つづいて地点P3の物流費の実績推定値X4が所定の係数K5を乗算した物流費の計画値X4p以下であるか否かを判定する(ステップS99)。この係数K5は、1より大きい任意の値に設定し得る。例えば係数K5を1.3に設定すれば、係数K5を乗算した物流費の計画値X4pは、実際の物流費の計画値X4pの130%ということになる。したがってステップS99では、地点P3の物流費の実績推定値X4が物流費の計画値X4pの130%以下であるか否かを判定することになる。
地点P3の物流費の実績推定値X4が所定の係数K5を乗算した物流費の計画値X4p以下であると判定した場合には(ステップS99でYes)、地点P3の物流費の実績推定値X4が物流費の計画値X4pの130%以下であることになる。この場合には、物流管理画面の物流費進捗モニタSB4の表示領域に例えば黄色のインジケータを表示する(ステップS100)。他方、地点P3の物流費の実績推定値X4が所定の係数K5を乗算した物流費の計画値X4pを越えていると判定した場合には(ステップS99でNo)、地点P3の物流費の実績推定値X4が物流費の計画値X4pの130%を越えていることになる。この場合には、物流管理画面の物流費進捗モニタSB4の表示領域に例えば赤色のインジケータを表示する(ステップS101)。
地点P3における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度の判定結果は、上記説明したように物流管理画面に表示することに加えて、さらに物流費情報データベース42に格納してもよい。それによって地点P3における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を、例えば端末装置31〜38、或いは他の情報処理装置(図示せず)等から物流費情報データベース42にアクセスして参照することができる。
地点P3における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度の判定結果は、予め設定した所定範囲を越えた場合には、上記説明したように物流管理画面に表示するとともに、或いは物流管理画面に表示することに代えて、その旨を通知する信号を出力してもよい。より具体的には、例えば地点P3の物流費の実績推定値X4が物流費の計画値X4pの130%を越えていると判定した場合には、ネットワーク20を通じて通信可能な装置(例えば端末装置31〜38、データベースサーバ40)へその旨を通知する信号を管理装置50が出力するのが好ましい。
以上説明したように本発明に係る物流管理システムは、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間における「物品の進捗状況」と「物流費に関する情報」を複数の輸送区間D1〜D7に対応付けて表示装置51の物流管理画面に表示して可視化することによって、一連の輸送ルート10の各輸送区間D1〜D7における物流の状況を把握することが容易になるとともに、物流の状況と物流費との対応関係を把握することが容易になるので物流の管理性を向上させることができる。したがって本発明によれば、物品の輸送ルート10の各輸送区間D1〜D7における物流の状況及び物流費をタイムリーに且つ正確に把握して輸送ルート10の物流を一元管理できる物流管理システムを提供することができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、輸送区間D1〜D7における「物流費に関する情報」として物流費の実績推定値を各輸送区間D1〜D7に対応付けて表示装置51の物流管理画面に表示して可視化するのが好ましい。それによって複数の輸送区間D1〜D7ごとに「物品の進捗状況」が物流費に及ぼす影響をより正確に把握して輸送ルート10の物流を一元管理することができる。また輸送ルート10を輸送される物品の物流費の実績推定値を複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間について算出することによって、物品の輸送ルート10における物流の状況と物流費との対応関係を正確に把握することが容易になるため、物流の管理性を向上し、物品の輸送ルート10における物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響を一元管理し正確に把握することができる。それによって物品の輸送ルート10における物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響を正確に把握して、早期対策を講じることが可能になる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間の物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を複数の輸送区間D1〜D7に対応付けて表示装置51の物流管理画面に表示して可視化するのが好ましい。それによって複数の輸送区間D1〜D7ごとに「物品の進捗状況」に対する物流費の変動をより正確に把握して輸送ルート10の物流を一元管理することができる。また複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間の物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間について判定することによって、物品の輸送ルート10における物流の状況と物流費との対応関係をより正確に把握することができるので、物品の輸送ルート10における物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をより正確に把握して物流を一元管理することができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間の輸送計画に対する輸送実績の乖離度を複数の輸送区間D1〜D7に対応付けて表示装置51の物流管理画面に表示して可視化するのが好ましい。それによって複数の輸送区間D1〜D7ごとに「物品の輸送状況」をより正確に把握して輸送ルート10の物流を一元管理することができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、輸送ルート10を輸送される物品が保管される倉庫等の在庫計画に対する在庫実績の乖離度を表示装置51の物流管理画面に表示して可視化するのが好ましい。それによって倉庫等の物品在庫状況を正確に把握して輸送ルート10の物流を一元管理することができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、輸送ルート10を輸送される物品を用いて新たな製品を生産する工場12の生産計画に対する生産実績の乖離度を表示装置51の物流管理画面に表示して可視化するのが好ましい。それによってその製品の生産状況を正確に把握して輸送ルート10の物流を一元管理することができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、「入出荷に関する情報」の更新の有無を地点P1〜P8ごとに判定し、複数の輸送区間D1〜D7のうち、「入出荷に関する情報」が更新された地点に隣接する輸送区間の物流費の実績推定値を再計算して更新するのが好ましい。それによって常に最新の「入出荷に関する情報」に基づく物流費の実績推定値を得ることができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、輸送ルート10の輸送契約に関する情報を取得し、「入出荷に関する情報」及び輸送契約に関する情報に基づいて、物流費の実績推定値を複数の輸送区間D1〜D7の各輸送区間について算出するのが好ましい。それによって輸送契約に関する情報を反映して物流費の実績推定値を算出することができるので、より正確な物流費の実績推定値を得ることができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、管理装置50は、複数の輸送区間D1〜D7の所定輸送区間における物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度が予め設定した所定範囲を越えた場合、その旨を通知する信号を出力するのが好ましい。それによって所定輸送区間において物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度が予め設定した所定範囲を越えた場合に、その旨を迅速かつ確実に関係者へ通知し、早期対策を講じることができる。
さらに本発明に係る物流管理システムは、上記説明した実施例のように、調達部品の「入出荷に関する情報」及び「物流費に関する情報」に基づいて、調達輸送区間D11の物流費の実績推定値TX1を算出し、製品の「入出荷に関する情報」及び「物流費に関する情報」に基づいて、製品輸送区間D12の物流費の実績推定値TX2を算出するのが好ましい。それによって輸送ルート10における物流費を多面的に管理することができるので、物品の輸送ルート10における物流の状況の変動が物流費に及ぼす影響をより正確に把握することができる。
10 輸送ルート
11 部品メーカ
12 工場
13 出荷港
14 荷揚港
15 配送センタ
16 ディーラ
20 ネットワーク
31〜38 端末装置
40 データベースサーバ
41 入出荷情報データベース
42 物流費情報データベース
50 管理装置
51 表示装置
52 入力機器
121 倉庫
122 生産ライン
123 MP
D1〜D7 輸送区間
D11 調達輸送区間
D12 製品輸送区間
P1〜P8 地点

Claims (7)

  1. 管理装置を備え、
    前記管理装置は、物品の輸送ルートに、前記物品の入出荷に関する情報が得られる地点を境界として複数の輸送区間を設定し、
    前記入出荷に関する情報を前記地点ごとに取得し、
    前記輸送ルートを輸送される物品の物流費に関する情報を前記複数の輸送区間の各輸送区間について取得し、
    前記入出荷に関する情報及び前記物流費に関する情報に基づいて、前記輸送ルートを輸送される物品の物流費の実績推定値を前記複数の輸送区間の各輸送区間について算出するように構成されている、物流管理システム。
  2. 請求項1に記載の物流管理システムにおいて、前記管理装置は、前記入出荷に関する情報の更新の有無を前記地点ごとに判定し、
    前記複数の輸送区間のうち、前記入出荷に関する情報が更新された地点に隣接する輸送区間の前記物流費の実績推定値を再計算して更新するように構成されている、物流管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の物流管理システムにおいて、前記管理装置は、前記輸送ルートの輸送契約に関する情報を取得し、
    前記入出荷に関する情報及び前記輸送契約に関する情報に基づいて、前記物流費の実績推定値を前記複数の輸送区間の各輸送区間について算出するように構成されている、物流管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の物流管理システムにおいて、前記管理装置は、前記輸送ルートを輸送される物品の物流費の計画値を取得し、
    前記物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度を前記複数の輸送区間の各輸送区間について判定するように構成されている、物流管理システム。
  5. 請求項4に記載の物流管理システムにおいて、前記管理装置は、前記複数の輸送区間の所定輸送区間における前記物流費の計画値に対する実績推定値の乖離度が予め設定した所定範囲を越えた場合、その旨を通知する信号を出力するように構成されている、物流管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の物流管理システムにおいて、前記物品は、調達部品及び前記調達部品により生産される製品を含み、
    前記管理装置は、前記物品の輸送ルートに、前記調達部品が輸送される調達輸送区間、及び前記製品が輸送される製品輸送区間を設定し、
    前記調達部品の前記入出荷に関する情報及び前記物流費に関する情報に基づいて、前記調達輸送区間の物流費の実績推定値を算出し、
    前記製品の前記入出荷に関する情報及び前記物流費に関する情報に基づいて、前記製品輸送区間の物流費の実績推定値を算出するように構成されている、物流管理システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の物流管理システムにおいて、前記入出荷に関する情報を前記地点で取得して送信する端末装置と、
    前記端末装置から送信される前記入出荷に関する情報が格納されるデータベースと、を備え、
    前記管理装置は、前記地点ごとに最新の前記入出荷に関する情報を前記データベースから取得するように構成されている、物流管理システム。
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