以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、図1等を参照して、本実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、情報提供システムSは、複数の売主端末STm(m=1,2,3・・・)、複数のユーザ端末UTn(n=1,2,3・・・)、及び情報提供サーバSA等を含んで構成される。売主端末STm、ユーザ端末UTn、及び情報提供サーバSAは、夫々、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。
売主端末STmは、商品を販売(提供)する売主SHm(m=1,2,3・・・)により使用される端末装置である。売主SHmは、情報提供システムSを通じて商品を販売する提供主体である。本実施形態では、売主SHmとして、個人、法人、または団体により経営される店舗(各種施設も含む)を例にとって説明する。本実施形態における商品とは、取引対象となるアイテムである。このような商品のカテゴリ(商品カテゴリ)の例として、家電(例えば、テレビ、オーディオ、パソコン、カメラ等)、食品、ファッション、インテリア、書籍、雑貨、車、デジタルコンテンツ、チケットなどが挙げられるが特に限定されるものではない。例えば、商品には、宿泊施設や旅行代理店等により販売される宿泊プランや旅行プラン、さらには、ゴルフ施設や遊戯施設等により販売される利用プラン等も該当する。ユーザ端末UTnは、商品の購入を検討(または商品を購入)するユーザUn(n=1,2,3・・・)により使用される端末装置である。
売主端末STm、及びユーザ端末UTnは、それぞれ、操作・表示部、通信部、記憶部、及び制御部等を備える。操作・表示部は、例えば、人の指やペン等による操作(ユーザ操作)を受け付ける入力機能と、情報を表示画面に表示する表示機能を有するタッチパネルを備える。なお、ユーザ操作の種別として、検索操作、閲覧操作、ブックマーク登録操作、買い物カゴ登録操作等がある。通信部は、ネットワークNWに接続して通信を行う機能を担う。記憶部は、オペレーティングシステム(OS),アプリケーションプログラム,Webブラウザプログラム等を記憶する。制御部は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),及びRAM(Random Access Memory)等を備え、OS上でアプリケーションプログラムやWebブラウザプログラム等を実行する。なお、売主端末STm、及びユーザ端末UTnには、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、携帯情報端末 (PDA:Personal Digital Assistant)、携帯電話機と携帯情報端末を融合させた携帯端末(Smartphone)、または携帯ゲーム機等が適用可能である。売主端末STm、及びユーザ端末UTnは、それぞれ、通信部及びネットワークNWを介して情報提供サーバSAにアクセスし、情報提供サーバSAと通信可能になっている。売主端末STm、及びユーザ端末UTnは、それぞれ、例えば、情報提供サーバSAへの要求により当該情報提供サーバSAから送信された例えばWebページをWebブラウザのウインドウに表示する。
情報提供サーバSAは、本発明の情報処理装置の一例であり、例えばショッピングサイト、オークションサイト、旅行予約サイト、宿泊予約サイト、施設利用予約サイト等のWebサイトを提供するサーバである。図2(A)は、本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。図2(A)に示すように、情報提供サーバSAは、通信部1、記憶部2(記憶手段の一例)、入出力インターフェース部3、及びシステム制御部4等を備える。システム制御部4と入出力インターフェース部3とは、システムバス5を介して接続される。通信部1は、ネットワークNWに接続して通信を行う機能を担う。記憶部2は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(OS),サーバプログラム(本発明の情報処理プログラムを含む)等を記憶する。なお、サーバプログラムは、所定のサーバから情報提供サーバSAにダウンロードされる。或いは、サーバプログラムは、CD、DVDなどの記録媒体に記録(コンピュータにより読み取り可能に記録)されており、当該記録媒体から読み込まれて記憶部2に記憶されるようにしてもよい。また、記憶部2には、例えばWebページ等を構成する電子データ等が記憶される。更に、記憶部2には、売主情報データベース(DB)21、ユーザ情報データベース(DB)22、商品情報データベース(DB)23、及び参照情報データベース(DB)24等が構築される。
売主情報データベース21は、本情報提供システムSの利用会員となった売主SHmの情報を格納するデータベースである。売主情報データベース21には、例えば、売主SHmの売主ID、パスワード、売主名、及び売主商品情報が売主SHm毎に対応付けられて格納されている。売主IDは、売主SHm毎に固有の識別情報である。売主ID及びパスワードは、売主SHmがシステムにログインするために必要な認証情報である。売主商品情報には、例えば、売主SHmにより販売可能な商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品の名称、当該商品の属性情報(例えば、販売価格、仕様等)、及び当該商品の在庫量(例えば、個数)等が含まれる。商品IDは、例えば各売主SHmにより同一仕様(同一型式)の商品に固有の識別情報であり、当該システムSにおいて重複しないコードである。また、同一仕様の商品であっても、販売する売主SHmが異なれば、商品IDは異なることになる。例えば、あるメーカにより生産された同一仕様のコンパクトカメラ(型式:C−123)という商品であっても、販売する売主SHmが異なれば商品IDが異なり、当該商品の販売価格も売主SHmが個別により設定するので様々である。
共通商品コードは、商品毎に固有のコード(例えば、商品の型式、または当該型式に応じて固有の商品番号)であり、複数の売主SHm間で共通するコード(売主を跨いで通用するコード)である。例えば、あるメーカにより生産された商品(例えば、家電)を店舗が販売するというようなケース(つまり、商品の生産主と販売主が同一主体でないケース)では、商品の仕様及びメーカ価格(定価)が同一の商品には、同一の共通商品コードが付与される。また、宿泊施設等の店舗により生成された商品(例えば、宿泊プラン)を当該店舗が販売するというようなケース(つまり、商品の生成主と販売主が同一主体であるケース)では、当該商品には共通商品コードが付与されないこともある。また、商品の属性情報は、複数種類の属性項目に区分されており、それぞれの属性項目の属性値を含む。属性項目の種類は、商品カテゴリによって異なる場合がある。例えば、カメラの属性情報には、販売価格、画素数、ズーム倍率、寸法、及び質量等の属性項目毎に属性値が設定されている。画素数、ズーム倍率、寸法、及び質量は、商品の仕様である。また、宿泊プランの属性情報には、販売価格、食事、風呂、及び利用人数等の属性項目毎に属性値が設定される。なお、売主商品情報は、例えば、情報提供サーバSAにアクセスした売主端末STmからの格納要求に応じて格納される。売主商品情報に含まれる商品の在庫量は、例えば、商品の取引が成立(つまり、商品の販売が完了)する度または所定時間間隔で更新される。なお、1つの売主SHmで、商品の属性情報が異なる複数種類の商品を販売する場合、売主情報データベース21には、複数種類の商品の売主商品情報が格納されることになる。
次に、ユーザ情報データベース22は、本情報提供システムSの利用会員となったユーザUnの情報を格納するデータベースである。ユーザ情報データベース22には、例えば、会員となったユーザUnのユーザID、パスワード、性別、年齢、電子メールアドレス、ブックマークリスト、買い物カゴリスト、検索履歴、閲覧履歴、及び購入履歴等がユーザUn毎に対応付けられて格納されている。なお、検索履歴、閲覧履歴、及び購入履歴は、それぞれ、商品に対するユーザUnの操作履歴(行動履歴)の一例である。ユーザUnの操作履歴は、ユーザ情報データベース22とは別に設けられた履歴情報データベースに、ユーザUn毎のユーザIDに対応付けられて格納されてもよい。ユーザIDは、ユーザUn毎に固有の識別情報である。ユーザID及びパスワードは、ユーザUnがシステムにログインするために必要な認証情報である。
ブックマークリストは、ユーザUnのブックマーク登録操作により指定された商品を登録するためのリストである(お気に入りリストという場合もある)。ユーザUnのブックマーク登録操作により指定される商品は、当該ユーザUnが関心(興味)を持った商品として、後から参照したい参照対象となる商品と言うことができる。つまり、ブックマークリストに登録(以下、「ブックマーク登録」という)された商品は、参照対象として登録された商品である。ブックマークリストには、例えば、ブックマーク登録時刻、ブックマーク登録操作により指定された商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品を販売する売主SHmの売主IDと売主名、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、及び当該商品の属性情報等の情報が対応付けられて含まれる。ここで、ブックマーク登録時刻とは、例えば、ブックマーク登録操作により指定された商品のブックマーク登録要求(当該商品の商品ID等を含む)が情報提供サーバSAにより受信された時刻、またはブックマーク登録要求された商品がブックマークリストに登録された時刻である。ブックマーク登録時刻は、日+時刻で表されてもよいし、月日+時刻で表されてもよいし、年月日+時刻で表されてもよい(後述する買い物カゴ登録時刻、検索時刻、閲覧時刻、及び購入時刻についても同様)。ブックマーク登録操作には、例えば、商品の情報を表示する画面(例えば、Webページやアプリケーションの画面)上に設けられたブックマーク登録ボタンを指定(例えば、マウスでクリック、指等でタップ)することが該当する。なお、ブックマーク登録とは、ブックマークリストを記憶するメモリ領域に商品の情報が格納されることを意味する。また、ブックマーク登録は、ユーザUnのブックマーク登録解除操作により解除することができる。ブックマーク登録解除操作には、例えば、ブックマーク登録された商品の情報を表示する画面上に設けられた商品削除ボタンを指定することが該当する。例えば、ブックマーク登録解除操作により指定された商品のブックマーク登録解除要求が情報提供サーバSAにより受信された場合、ブックマーク登録解除対象となった商品の情報はブックマークリストから削除される。
買い物カゴリストは、ユーザUnの買い物カゴ登録操作により指定された商品を登録するためのリストである(ショッピングカートリストという場合もある)。ユーザUnの買い物カゴ登録操作により指定される商品は、当該ユーザUnが購入するつもりの商品、または購入を検討している商品として、後から参照したい参照対象となる商品と言うことができる。つまり、買い物カゴリストに登録(以下、「買い物カゴ登録」という)された商品は、参照対象として登録された商品と言うことができる。買い物カゴリストには、例えば、買い物カゴ登録時刻、買い物カゴ登録操作により指定された商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品を販売する売主SHmの売主IDと売主名、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、及び当該商品の属性情報等の情報が対応付けられて含まれる。ここで、買い物カゴ登録時刻とは、例えば、買い物カゴ登録操作により指定された商品の買い物カゴ登録要求(当該商品の商品ID等を含む)が情報提供サーバSAにより受信された時刻、または買い物カゴ登録要求された商品が買い物カゴリストに登録された時刻である。買い物カゴ登録操作には、例えば、商品の情報を表示する画面上に設けられた買い物カゴ登録ボタンを指定することが該当する。なお、買い物カゴ登録とは、買い物カゴリストを記憶するメモリ領域に商品の情報が格納されることを意味する。また、買い物カゴ登録は、ユーザUnの買い物カゴ登録解除操作により解除することができる。買い物カゴ登録解除操作には、例えば、買い物カゴ登録された商品の情報を表示する画面上に設けられた商品削除ボタンを指定することが該当する。例えば、買い物カゴ登録解除操作により指定された商品の買い物カゴ登録解除要求が情報提供サーバSAにより受信された場合、買い物カゴ登録解除対象となった商品の情報は買い物カゴリストから削除される。
検索履歴には、検索時刻、検索クエリ、セッションID、及び検索結果等が対応付けられて含まれる。ここで、検索時刻とは、例えば、検索クエリを含む検索要求が情報提供サーバSAにより受信された時刻、または情報提供サーバSAにより検索が実行された時刻である。検索クエリは、商品の絞りこみ条件であり、検索語(例えば、1または複数の品詞)から構成される。検索語は、ユーザUnの検索操作により指定される。検索操作には、例えば、商品を検索する画面上に設けられた検索語入力欄に上記検索語が入力された後(或いは商品カテゴリの一覧から上記検索語が選択された後)、検索ボタンを指定することが該当する。セッションIDは、1セッション毎に固有の識別コードである。1セッションとは、例えば、ユーザ端末UTnのWebブラウザから情報提供サーバSAへアクセスした時からWebブラウザを閉じるまで(或いは、アプリケーションを終了するまで)である。検索結果には、検索クエリに基づく検索によりヒットした商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品を販売する売主SHmの売主名、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、及び当該商品の属性情報等の情報が対応付けられて含まれる。検索クエリに基づく検索によりヒットした商品とは、検索クエリ(例えば、“カメラ&コンパクト”)を満たす商品である(ここで、“&”は、通常、スペース(空白)で指定される)。このような検索履歴は、例えば、ユーザ端末UTnからの検索クエリを含む検索要求毎に区別されるレコードから構成される。なお、検索クエリに基づく検索により商品がヒットしなかった場合、検索結果にはヒットしなかったことを示す情報(NULL)が含まれる。
閲覧履歴には、閲覧時刻、セッションID、閲覧時間(長さ)、ユーザUnの閲覧操作により閲覧された商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品を販売する売主SHmの売主IDと売主名、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、及び当該商品の属性情報等が対応付けられて含まれる。ここで、閲覧時刻とは、例えば、閲覧操作により指定された商品の詳細情報の閲覧要求(当該商品の商品ID等を含む)が情報提供サーバSAにより受信された時刻、または閲覧要求された商品の詳細情報を情報提供サーバSAからユーザ端末UTnへ送信した時刻である。なお、閲覧時刻は、閲覧要求された商品の詳細情報が画面に表示、または商品の詳細情報を表示する商品詳細表示ページがWebブラウザのウインドウに表示された時刻であってもよい。閲覧操作には、例えば、検索クエリによる検索結果を表示する画面(例えば、検索結果表示ページ)上の商品の名称や商品の画像等に設定された商品リンクを指定すること、及び、例えばWebページ上に設けられたバナー広告エリアに設定された商品リンクを指定することなどが該当する。商品リンク(ハイパーリンク)には、商品の詳細情報の所在を示すURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。閲覧時間は、例えば、商品の表示開始時刻(上記閲覧時刻)から表示終了時刻である。表示終了時刻は、例えば画面遷移(例えばページ遷移)が行われた時刻、または画面の表示が終了した時刻である。このような閲覧履歴は、例えば、ユーザ端末UTnからの閲覧要求毎に区別されるレコードから構成される。このレコードの数が商品ID毎にカウントされることで商品ID毎の閲覧回数が算出される。なお、閾値(例えば、10秒)以上の閲覧時間を含むレコードの数が商品ID毎にカウントされることで商品ID毎の閲覧回数が算出されてもよい。
購入履歴には、購入時刻、セッションID、購入額、購入された商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品を販売する売主SHmの売主IDと売主名、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、及び当該商品の属性情報等の情報が対応付けられて含まれる。ここで、購入時刻とは、例えば、購入操作により指定された商品の購入要求(当該商品の商品ID等を含む)が情報提供サーバSAにより受信された時刻、または購入要求された商品の決済処理が完了した時刻である。購入操作には、例えば、買い物カゴリストに登録された商品の情報を表示する画面(例えば、購入手続ページ)に設けられた購入ボタンを指定することが該当する。このような購入履歴は、例えば、ユーザ端末UTnからの購入要求毎に区別されるレコードから構成される。
次に、商品情報データベース(アイテムデータベース)23は、売主情報データベース21に格納された売主商品情報に示される商品のうち、売主SHmから取引対象として出品された商品の情報を格納するデータベースである。商品情報データベース23には、例えば、売主SHmから取引対象として出品された商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、当該商品の属性情報、当該商品の在庫量(出品した売主SHmにおける当該商品の在庫量)、当該売主SHmの売主ID及び売主名等が商品毎に対応付けられて格納されている。
次に、参照情報データベース24は、ユーザUnの参照対象として登録された商品の参照情報を格納するデータベースである。図3は、参照情報データベース24の内容の一例を示す図である。参照情報データベース24には、図3に示すように、ユーザUnの参照対象として登録された商品の参照情報、当該商品の登録時刻、及び当該ユーザUnのユーザIDがユーザUn毎に対応付けられて格納されている。また、図3の例では、参照情報データベース24には、参照情報に示される商品の登録に至る際に用いられた検索クエリが、当該参照情報に対応付けられて格納されている。例えば、ユーザUnの検索クエリに基づいてヒットした商品が、当該ユーザUnのブックマーク登録操作により参照対象として登録された場合、当該商品の参照情報に対して当該検索クエリが対応付けられて格納される。このように、参照情報に対応付けられた検索クエリは、通知対象商品に対する関心の継続性についての継続性条件の判定に用いる(詳細は後述する)ことができる。
参照情報には、例えば、ブックマークリストと買い物カゴリストの少なくとも何れか一方に登録された商品の商品ID、当該商品の共通商品コード、当該商品を販売する売主SHmの売主IDと売主名、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、当該商品の属性情報、及び当該商品の在庫量等の情報が対応付けられて含まれる。なお、商品の共通商品コード、当該商品を販売する売主SHmの売主IDと売主名、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の名称、当該商品の属性情報、及び当該商品の在庫量は、上記商品の商品IDをキーとして商品情報データベース23等から取得できるので、参照情報には、商品IDだけが含まれるように構成してもよい。商品の登録時刻とは、当該商品がブックマークリストまたは買い物カゴリストに登録された時刻である。商品の参照情報、及び当該商品の登録時刻は、例えばブックマークリストまたは買い物カゴリストに商品が登録される度に参照情報データベース24に格納され、ブックマークリストまたは買い物カゴリストから商品が登録解除される度に参照情報データベース24から削除される。或いは、所定時間(例えば12時間)間隔で、ユーザID毎に、ブックマークリスト及び買い物カゴリストの内容が確認され、その確認結果が参照情報データベース24に反映されてもよい。なお、ブックマークリスト及び買い物カゴリストに登録されていない商品であっても、後述するように、ユーザUnの閲覧操作により閲覧された商品の閲覧履歴により特定される閲覧時間または閲覧回数が所定の閲覧条件を満たす商品は、当該閲覧履歴に対応するユーザUnの参照対象として登録(自動登録)される。この場合、自動登録された商品の参照情報、当該商品の登録時刻、及び当該ユーザUnのユーザIDは、参照情報データベース24に格納されることになる。
コンピュータとしてのシステム制御部4は、CPU41(プロセッサ),ROM42,及びRAM43(記憶手段の一例)等を備え、OS上でサーバプログラム等を実行する。図2(B)は、システム制御部4における機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部4(システム制御部4内のプロセッサ)は、サーバプログラム等の実行により、図2(B)に示すように、検出対象商品特定部41a、参照情報取得部41b、参照情報分類部41c、通知条件判定部41d、関連検索語決定部41e、ユーザ通知部41f、及び商品登録部41g等として機能する。なお、検出対象商品特定部41aは、商品特定手段の一例である。参照情報取得部41bは、参照情報取得手段の一例である。参照情報分類部41cは、分類手段の一例である。通知条件判定部41dは、比較手段の一例である。関連検索語決定部41eは、関連検索語決定手段の一例である。ユーザ通知部41fは、通知手段の一例である。商品登録部41gは、登録手段の一例である。
検出対象商品特定部41aは、ユーザU1(第1のユーザの一例)の操作により検出対象となった商品を特定(例えば商品IDにより特定)する。検出対象となった商品とは、例えば、ユーザ端末UT1からの検索要求、閲覧要求、ブックマーク登録要求、または買い物カゴ登録要求に応じて検出対象となった商品である。つまり、検索要求の場合、検索クエリに基づき検索される商品が、検出対象となった商品に該当する。閲覧要求の場合、閲覧要求に含まれる商品ID等により識別される商品が、検出対象となった商品に該当する。ブックマーク登録要求の場合、ブックマーク登録要求に含まれる商品ID等により識別される商品が、検出対象となった商品に該当する。買い物カゴ登録要求の場合、買い物カゴ登録要求に含まれる商品ID等により識別される商品が、検出対象となった商品に該当する。このように、ユーザU1の検索操作、閲覧操作、ブックマーク登録操作、及び買い物カゴ登録操作(言い換えれば、検索要求、閲覧要求、ブックマーク登録要求、及び買い物カゴ登録要求)は、商品の検出トリガになるが、検索操作(検索要求)を検出トリガとすると、商品のヒット件数に応じて情報提供サーバSAの処理負荷が増大する。このため、検索操作(検索要求)については検出トリガから除外してもよい。この場合、検出対象商品特定部41aは、ユーザU1の検索操作では商品を特定しない。なお、検索要求、閲覧要求、ブックマーク登録要求、及び買い物カゴ登録要求以外の要求に応じて検出対象となった商品が特定されてもよい。
検出対象となった商品は、ユーザU1に関心が持たれている可能性がある。ただし、ユーザU1の関心度は、これらの要求毎に異なると言うことができる。例えば、買い物カゴ登録要求に応じて検出対象となった商品に対する関心度は、検索要求、閲覧要求、またはブックマーク登録要求に応じて検出対象となった商品に対する関心度よりも高いと言うことができる。つまり、買い物カゴ登録要求に応じて検出対象となった商品は、ユーザU1が購入するつもりであろうと推定できるため、当該ユーザU1に最も関心が持たれている可能性がある。また、例えば、ブックマーク登録要求に応じて検出対象となった商品に対する関心度は、検索要求、または閲覧要求に応じて検出対象となった商品に対する関心度よりも高いと言うことができる。また、例えば、閲覧要求に応じて検出対象となった商品に対する関心度は、検索要求に応じて検出対象となった商品に対する関心度よりも高いと言うことができる。ところで、検出対象となった商品に対するユーザ操作が検索要求、閲覧要求、ブックマーク登録要求、及び買い物カゴ登録要求の何れかで同一である商品については関心度が同程度であることも考えられる。この場合、検出対象となった商品の被検索回数または被閲覧回数が他の商品(例えば、検出対象となった商品と同一の商品カテゴリに属する商品)の被検索回数または被閲覧回数と比べて相対的に多いほど、検出対象となった商品の関心度が高いと言うことができる。また、検出対象となった商品の要求時点からの経過時間が、上記他の商品の要求時点からの経過時間と比べて相対的に短いほど、検出対象となった商品の関心度が高いと言うことができる。また、検出対象となった商品の被閲覧時間が上記他の商品の被閲覧時間と比べて相対的に長いほど、検出対象となった商品の関心度が高いと言うことができる。なお、被検索回数は、ユーザU1の検索履歴から特定される検索回数、または複数のユーザUnの検索履歴から特定される検索回数を集計することで算出される。また、被閲覧回数は、ユーザU1の閲覧履歴から特定される閲覧回数、または複数のユーザUnの閲覧履歴から特定される閲覧回数を合計することで算出される。また、被閲覧時間は、ユーザU1の閲覧履歴から特定される閲覧時間、または、複数のユーザUnの閲覧履歴から特定される閲覧時間を合計することで算出される。
次に、参照情報取得部41bは、検出対象商品特定部41aにより特定された商品(以下、「検出対象商品」という)の情報に基づいて、当該検出対象商品の特定時点(特定時刻)より前に登録された商品であって、ユーザU1とは異なるユーザU2(第2のユーザ)の参照対象として登録された商品を通知対象となる商品(以下、「通知対象商品」という)として、当該通知対象商品の参照情報を参照情報データベース24等から取得する。ここで、第2のユーザは、1人のユーザU2に限定されず、複数人の場合もあるが、説明の便宜上、1人のユーザU2に着目して説明する。また、「検出対象商品の特定時点より前に登録された」とは、検出対象商品が例えば閲覧または買い物カゴ登録された時に、既に参照対象として登録されていることを意味する。通知対象商品は、ユーザU1に関心が持たれている可能性があるとして、ユーザU2へ通知される対象(この段階では、通知される候補)となる商品である。このため、検出対象商品の商品IDと通知対象商品の商品IDとは一致することが望ましい。この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の商品IDをキーとして、当該検出対象商品の商品IDと同一の商品IDが付与された通知対象商品(つまり、同一の売主SHmにより販売される同一の商品(在庫が複数ある場合も含む))の参照情報を取得する。ただし、通知対象商品の範囲を広げてもよく、この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の共通商品コードをキーとして、当該検出対象商品の共通商品コードと同一の共通商品コードが付与された通知対象商品(つまり、異なる売主SHmにより販売される同一の商品)の参照情報を取得する。この場合、複数の通知対象商品それぞれの参照情報が取得されうる。
なお、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点までの間に登録された通知対象商品に限って、その参照情報を取得することが望ましい。これは、特定時点からあまりに過去に登録された商品は、通知する必要性が少ないと考えられるためである。これにより、情報提供サーバSAの処理負荷を低減することができる。この場合、特定時点から所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品がなければ、参照情報は取得されない。一方、特定時点から所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品があれば、取得される参照情報には、検出対象商品の特定時点から所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報に加えて、当該通知対象商品に関連する関連商品(言い換えれば、検出対象商品に関連する関連商品)の参照情報も含まれてもよい。この場合、通知対象商品に関連する関連商品とは、当該通知対象商品と同一の商品カテゴリに属する商品であり、例えば、当該通知対象商品の名称の一部(例えば、コンパクトカメラ)を含む商品である。或いは、通知対象商品に関連する関連商品は、当該通知対象商品と競合する商品として予めデータベースに登録(例えば、通知対象商品を販売する売主SHmの登録操作によって登録)された商品であってもよい。或いは、通知対象商品に関連する関連商品は、当該通知対象商品の共通商品コードと同一の共通商品コードが付与された商品であってもよい。なお、関連商品を通知対象商品としてもよく、この場合、多数の通知対象商品それぞれの参照情報が取得されうる。
また、検出対象商品の特定時点からの所定時間は動的に決定されてもよい。例えば、システム制御部4は、ユーザU2により閲覧された商品詳細表示ページ等のWebページの閲覧時間(つまり、個別のWebページへのアクセス継続時間)に基づいて、上記所定時間を決定する。ここで、Webページの閲覧時間は、ユーザU2の閲覧履歴から取得することができる。ユーザU2の閲覧履歴から、Webページの閲覧時間が複数取得された場合、これらの閲覧時間の平均値、標準偏差値、または最大値が上記所定時間として決定される。この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点から、当該決定された所定時間(例えば、40分)遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。また、システム制御部4は、ユーザU2(または複数のユーザUn)により閲覧された複数種別のWebページを商品カテゴリ毎に分類し、当該分類した商品カテゴリ毎に、Webページの閲覧時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点から、検出対象商品(または通知対象商品)が属する商品カテゴリについて決定された上記所定時間(例えば、20分)遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。また、システム制御部4は、ユーザU2(または複数のユーザUn)による情報提供サーバSAへのアクセス時間帯(例えば、朝の時間帯(6時〜12時ころ)、昼の時間帯(12時〜18時ころ)、及び夜の時間帯(18時から0時ころ))毎に、Webページの閲覧時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点が含まれる時間帯について決定された上記所定時間(例えば、昼の時間帯であれば20分、夜の時間帯であれば60分)遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。また、システム制御部4は、複数のユーザUnをユーザセグメント(例えば、性別、年齢層、居住地域、嗜好などで分類されるユーザ層)毎に分類し、当該分類したユーザセグメント毎に、Webページの閲覧時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、ユーザU2が属するユーザセグメントについて決定された上記所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。なお、上記商品カテゴリ、時間帯、及びユーザセグメントのうち何れか2つ以上の組み合わせに基づき上記所定時間が決定されてもよい。例えば、システム制御部4は、複数のユーザUnをユーザセグメント毎に分類し、当該分類したユーザセグメント毎に複数のユーザUnにより閲覧された複数種別のWebページを商品カテゴリ毎に分類し、当該分類した商品カテゴリ毎に、Webページの閲覧時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、ユーザU2が属するユーザセグメントで、且つ、検出対象商品(または通知対象商品)が属する商品カテゴリについて決定された上記所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。
或いは、システム制御部4は、ユーザU2によるWebアクセス時間(つまり、Webブラウザで何れかのWebサイトへアクセスしている継続時間)に基づいて、上記所定時間を決定してもよい。ここで、Webアクセス時間は、例えばユーザIDをキーとして、Webサイトのへアクセス履歴が情報提供サーバSAにより取得されることで特定することができる。ユーザU2によるWebアクセス時間が複数取得された場合、これらのWebアクセス時間の平均値、標準偏差値、または最大値が上記所定時間として決定される。この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点から、当該決定された所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。また、システム制御部4は、ユーザU2(または複数のユーザUn)によりアクセスされたWebサイト(この場合、商品情報提供サイト)を商品カテゴリ毎に分類し、当該分類した商品カテゴリ毎に、Webアクセス時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点から、検出対象商品(または通知対象商品)が属する商品カテゴリについて決定された上記所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。また、システム制御部4は、ユーザU2(または複数のユーザUn)による情報提供サーバSAへのアクセス時間帯(例えば、朝の時間帯(6時〜12時ころ)、昼の時間帯(12時〜18時ころ)、及び夜の時間帯(18時から0時ころ))毎に、Webアクセス時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点が含まれる時間帯について決定された上記所定時間(例えば、昼の時間帯であれば20分、夜の時間帯であれば60分)遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。また、システム制御部4は、複数のユーザUnをユーザセグメント(例えば、性別、年齢層、居住地域、嗜好などで分類されるユーザ層)毎に分類し、当該分類したユーザセグメント毎に、Webアクセス時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、ユーザU2が属するユーザセグメントについて決定された上記所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。なお、上記商品カテゴリ、時間帯、及びユーザセグメントのうち何れか2つ以上の組み合わせに基づき上記所定時間が決定されてもよい。例えば、システム制御部4は、複数のユーザUnをユーザセグメント毎に分類し、当該分類したユーザセグメント毎に複数のユーザUnによりアクセスされたWebサイトを商品カテゴリ毎に分類し、当該分類した商品カテゴリ毎に、Webアクセス時間の平均値、標準偏差値、または最大値を算出することで、上記所定時間として決定してもよい。この場合、参照情報取得部41bは、ユーザU2が属するユーザセグメントで、且つ、検出対象商品(または通知対象商品)が属する商品カテゴリについて決定された上記所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得することになる。
なお、例えばユーザU2のユーザ端末UT2と情報提供サーバSAとのセッションが、上記所定時間前から検出対象商品の特定時点まで継続している(言い換えれば、上記所定時間前から上記特定時点までアクセス継続中の)場合に限り、参照情報取得部41bは、検出対象商品の特定時点から、上記所定時間遡った時点までの間に登録された通知対象商品の参照情報を取得するように構成するとよい。
このように検出対象商品の特定時点から所定時間遡った時点までの間に登録された上記関連商品は、通知対象商品と比較対象(例えば、購入検討のために比較対象)となった商品として推定することができる。このような関連商品の参照情報を利用することで、通知対象商品がユーザU2へ通知される商品として、より適しているかどうかを適切に判断することができる。ただし、参照情報の取得範囲を単に時間(例えば、30分)で区切ると、通知対象商品と実際に比較対象となった商品が上記時間の区切りで除外される場合もありえ、また、関連商品を通知対象商品とする場合、通知対象商品が上記時間の区切りで除外される場合もありうる。このため、商品の登録間隔の連続性に基づいて分類された参照情報のグループ単位で参照情報が取得されるように構成するとよい。この場合、参照情報分類部41cは、参照情報データベース24に格納された複数の参照情報(例えば、通知対象商品及びその関連商品の参照情報)それぞれに示される商品の登録間隔(つまり、登録時刻の時間差)の連続性に基づいて、当該複数の参照情報を複数のグループに分類する。例えば、参照情報分類部41cは、通知対象商品及びその関連商品の参照情報それぞれに対応付けられている登録時刻に連続性がある範囲毎に区切ることで、当該範囲毎にグループを生成する。ここで、連続性がある範囲とは、最も近い2つの登録時刻の時間差が閾値(以下、「連続性の閾値」という)以内で2つ以上連続している範囲を意味する。これにより、ある時間帯で互いに比較された複数の商品の参照情報を一纏まりとして扱うことができる。連続性の閾値は、例えばデフォルト設定される。ただし、登録間隔は、ユーザUnの閲覧時間等により影響されるため、連続性の閾値は、ユーザUnの閲覧履歴に基づき設定されるとよい。さらに、登録間隔は、参照情報に対応付けられた登録時刻間において閲覧されたが登録されていない商品がある場合にも影響されるため、連続性の閾値は、商品の登録間隔内における商品閲覧個数に基づき補正されるとよい。
そして、参照情報取得部41bは、参照情報分類部41cにより分類されたグループのうち、検出対象商品と同一の通知対象商品(つまり、商品IDが検出対象商品と同一の通知対象商品)の参照情報が属するグループに含まれる複数の参照情報(通知対象商品及びその関連商品の参照情報)を取得する。これにより、通知対象商品と実際に比較対象となった商品が時間の区切りで除外されることを防ぎ、情報提供サーバSAの処理負荷を低減することができる。
図3は、商品の登録間隔の連続性に基づいて複数の参照情報(通知対象商品及びその関連商品の参照情報)がグループに分類された例を示す概念図である。図4(A)〜(C)の例では、いずれも、ユーザU2のユーザID“U0002”には、10個の商品の参照情報が対応付けられている。これらの10個の商品のうち通知対象商品の商品ID“Item062”は、ユーザU1の操作による検出対象商品の商品ID“Item062”と一致している。先ず、図4(A)は、連続性の閾値が5分にデフォルト設定された例を示す。この場合、参照情報分類部41cは、デフォルト設定された閾値に基づいて、複数の参照情報それぞれに対応付けられている登録時刻に連続性がある範囲毎に区切る(つまり、登録時刻順に並べられた参照情報において登録間隔が閾値を超える位置で区切る)ことで、当該範囲毎にグループを生成する。これにより、図4(A)に示すように、10個の参照情報が3つのグループG1〜G3に分類される。
図4(A)において、検出対象商品の特定時点(11:00)に最も近い登録時刻(10:57)から遡って、商品IDが“Item088”と“Item012”との間、“Item012”と“Item062”との間、“Item062”と“Item242”との間の登録間隔は、それぞれ、連続性の閾値(5分)以内であるため、商品IDが“Item088”から“Item242”までの商品の参照情報は連続性がある範囲として認識される。しかし、商品IDが“Item242”と“Item950”との間の登録間隔(8分)は、連続性の閾値(5分)を超えるため、商品IDが“Item950”の商品の参照情報は連続性がある範囲から除外される。したがって、連続性がある範囲内に含まれる参照情報によりグループG1が生成される。また、登録時刻(10:35)から遡って、商品IDが“Item950”と“Item102”との間、“Item102”と“Item022”との間の登録間隔は、それぞれ、連続性の閾値(5分)以内であるため、商品IDが“Item950”から“Item022”までの商品の参照情報は連続性がある範囲として認識される。しかし、商品IDが“Item022”と“Item002”との間の登録間隔(14分)は、連続性の閾値(5分)を超えるため、商品IDが“Item002”の商品の参照情報は連続性がある範囲から除外される。したがって、連続性がある範囲内に含まれる参照情報によりグループG2が生成される。同様にして、連続性がある範囲内に含まれる参照情報によりグループG3が生成される。
そして、図4(A)の場合、参照情報取得部41bは、参照情報分類部41cにより分類されたグループG1〜G3のうち、検出対象商品と同一の通知対象商品(商品ID“Item062”)の参照情報が属するグループG1に含まれる全ての参照情報(商品IDが“Item088”から“Item242”までの商品(通知対象商品及びその関連商品)の参照情報)を取得する。この場合、検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点までの間に登録された商品の参照情報が取得されるように設定されていても、グループ単位での取得が優先されるため、図4(A)に示すように、参照情報が取得される範囲は連続性がある範囲で止まる。つまり、検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点がグループG2内にあっても、当該グループG2に含まれる参照情報は取得されない。なお、この場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品と同一の共通商品コード“C-123”が付与された商品の参照情報が属するグループに含まれる全ての参照情報を取得してもよい。この場合、検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点がグループG2内にあるので、グループG1に加えて当該グループG2に含まれる参照情報についても取得されることになる。
次に、図4(B)は、連続性の閾値が閲覧履歴に基づき設定された例を示す。この場合、参照情報分類部41cは、ユーザU2のユーザIDに対応付けられた閲覧履歴(例えば、通知対象商品と同一の商品カテゴリに属する商品の閲覧履歴)をユーザ情報データベース22から複数取得する。そして、参照情報分類部41cは、取得した複数の閲覧履歴それぞれに含まれる閲覧時間の中で、閲覧時間の最大値を連続性の閾値(図4(B)の例では8分)として設定する。そして、参照情報分類部41cは、閲覧履歴に基づき設定された閾値に基づいて、複数の参照情報それぞれに対応付けられている登録時刻に連続性がある範囲毎に区切ることで、当該範囲毎にグループを生成する。これにより、図4(B)に示すように、10個の参照情報が2つのグループG1,G2に分類される。
図4(B)において、検出対象商品の特定時点(11:00)に最も近い登録時刻(10:57)から遡って、商品IDが“Item088”と“Item012”との間、“Item012”と“Item062”との間、“Item062”と“Item242”との間、“Item242”と“Item950”との間、“Item950”と“Item102”との間、“Item102”と“Item022”との間の登録間隔は、それぞれ、連続性の閾値(8分)以内であるため、商品IDが“Item088”から“Item022”までの商品の参照情報は連続性がある範囲として認識される。しかし、商品IDが“Item022”と“Item002”との間の登録間隔(14分)は、連続性の閾値(8分)を超えるため、商品IDが“Item002”の商品の参照情報は連続性がある範囲から除外される。したがって、連続性がある範囲内に含まれる参照情報によりグループG1が生成される。同様にして、連続性がある範囲内に含まれる参照情報によりグループG2が生成される。
そして、図4(B)の場合、参照情報取得部41bは、参照情報分類部41cにより分類されたグループG1,G2のうち、検出対象商品と同一の通知対象商品(商品ID“Item062”)の参照情報が属するグループG1に含まれる全ての参照情報(商品IDが“Item088”から“Item022”までの商品の参照情報)を取得する。この場合、検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点までの間に登録された商品の参照情報が取得されるように設定されていても、グループ単位での取得が優先されるため、図4(B)に示すように、グループG1に含まれていれば、所定時間(例えば30分)遡った時点より更に過去に登録された商品の参照情報も(例えば、商品IDが“Item022”の商品の参照情報も含めて)取得される。
次に、図4(C)は、連続性の閾値が参照情報の登録間隔内における商品閲覧個数に基づき補正された例を示す。この場合も、図4(B)と同様、参照情報分類部41cは、ユーザU2のユーザIDに対応付けられた閲覧履歴を取得して、閲覧時間の最大値を連続性の閾値として設定する。そして、参照情報分類部41cは、閲覧履歴に基づき設定された閾値を超える登録間隔がある場合、当該登録間隔内に、閲覧されたが登録されていない商品を閲覧履歴から検索する。図4(C)の例では、“Item022”と“Item002”との間の時間差が14分であり、連続性の閾値である8分を超えているため、この登録間隔(10:12〜10:26)の間に、閲覧時刻が含まれる商品(参照対象として登録されている商品を除く)が検索される。ここで検索対象となる商品は、例えば、商品IDが“Item022”と“Item002”の商品と共に同一の検索結果に含まれ、当該検索結果中の商品リストにおいて“Item022”の商品と“Item002”の商品との間に挟まれてユーザUnに提示された商品である可能性が高いということができる。このため、参照情報分類部41cは、上記登録間隔(10:12〜10:26)の間に閲覧時刻が含まれる商品を検索することに代えて、上記検索結果中の商品リストから登録間隔の基準となった商品(“Item022”の商品と“Item002”の商品)との間に挟まれる商品を検索するように構成してもよい。
そして、参照情報分類部41cは、当該検索により商品が発見された場合、発見された商品の数を商品閲覧個数として特定し、当該特定された商品閲覧個数に、上記取得された閲覧履歴に含まれる閲覧時間の平均値(最大値でもよい)を乗算することで上記登録間隔内の推定閲覧時間(例えば、7分)を算出する。そして、参照情報分類部41cは、上記設定された閾値に上記算出された推定閲覧時間を加算する(つまり、閾値に下駄をはかせる)ことで補正閾値(例えば、15分)を決定する。そして、参照情報分類部41cは、決定された補正閾値に基づいて、複数の参照情報それぞれに対応付けられている登録時刻に連続性がある範囲毎に区切る(つまり、登録時刻順に並べられた参照情報において登録間隔が補正閾値を超える位置で区切る)ことで、当該範囲毎にグループを生成する。図4(C)の例では、検出対象商品の特定時点(11:00)に最も近い登録時刻(10:57)から遡って、全ての登録間隔が、連続性の補正閾値(15分)以内であるため、商品IDが“Item088”から“Item111”までの商品の参照情報は連続性がある範囲として認識され、その結果、1つのグループG1が生成される。
そして、図4(C)の場合、参照情報取得部41bは、検出対象商品と同一の通知対象商品(商品ID“Item062”)の参照情報が属するグループG1に含まれる全ての参照情報(商品IDが“Item088”から“Item111”までの商品の参照情報)を取得する。この場合、検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点までの間に登録された商品の参照情報が取得されるように設定されていても、グループ単位での取得が優先されるため、図4(C)に示すように、グループG1に含まれていれば、所定時間(例えば30分)遡った時点より更に過去に登録された商品の参照情報も(例えば、商品IDが“Item022”〜“Item111”の商品の参照情報も含めて)取得される。
次に、通知条件判定部41dは、参照情報取得部41bにより取得された参照情報に示される通知対象商品が、所定の通知条件を満たす商品であるか否かを判定(通知対象商品が複数ある場合、複数の通知対象商品毎に所定の通知条件を満たす商品であるか否かを判定)する。つまり、通知条件判定部41dにより、通知対象商品がユーザU2へ通知される通知対象として、より適しているかどうかが判定される。通知条件を設定することで通知対象となる商品を絞ることができるので、情報提供サーバSAの処理負荷を低減することができる。ここで、通知条件として、(a)通知対象商品に対する関心(ここでは、ユーザU2の関心)の継続性についての継続性条件、(b)通知対象商品の在庫量についての在庫条件、(c)通知対象商品の優位性についての優位性条件、(d)検出対象商品の優位性についての優位性条件のうちの何れかの条件が設定されている。なお、通知条件は、(a)〜(d)に示す条件のうち何れか複数の条件の組合せ(AND条件)であってもよい。組合せに係る条件の数が増えるほど、通知対象商品がユーザU2へ通知される通知対象として、より適しているかどうかの判定精度を高めることができる。以下、(a)〜(d)に示す条件について説明する。
(a)通知対象商品に対する関心の継続性についての継続性条件の場合
通知条件判定部41dは、参照情報取得部41bにより取得された参照情報に示される通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が上記検出対象商品の特定時点で継続性条件を満たすか否かを判定する。継続性条件には、例えば、ユーザU2が使用するユーザ端末UT2と情報提供サーバSAとの間のセッションの継続性を示す条件が含まれる。これは、ユーザU2の関心の継続性がユーザ端末UT2と情報提供サーバSAとの間のセッションの継続性に依存するという考えに基づく。より具体的には、ユーザU2が使用するユーザ端末UT2と情報提供サーバSAのセッションが通知対象商品の登録時刻から現時点(つまり、通知条件判定部41dの判定処理時点)まで継続していることが継続性条件となる。ここで、「継続している」とは、通知対象商品の登録時刻から現時点まで同一のセッションIDでユーザ端末UT2と情報提供サーバSAとがやり取りしていることを意味する。通知条件判定部41dは、ユーザU2が使用するユーザ端末UT2と情報提供サーバSAのセッションが通知対象商品の登録時刻から現時点まで継続している場合、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これにより、ユーザU2が関心を持ち続けている商品を、通知対象とすることができる。
或いは、継続性条件には、ユーザU2が使用する複数の端末(例えば、ユーザ端末UT2、及びユーザ端末UT2以外の携帯端末)と情報提供サーバSAとの間のログインの継続性を示す条件が含まれてもよい。これは、ユーザU2の関心の継続性が複数の端末を跨いだログインの継続性に依存するという考えに基づく。例えば、ユーザU2がユーザ端末UT2からユーザID及びパスワードを用いてログインし、ブックマーク登録操作等により指定した商品が登録された後、ユーザ端末UT2以外の携帯端末から別のユーザID及びパスワードを用いてログインして、携帯端末から商品の検索や閲覧を行っている場合、複数の端末を跨いだログインの継続性がある。より具体的には、通知対象商品の登録時刻におけるログイン情報(何のユーザID及びパスワードでログインしているかを示す)と、現時点におけるログイン情報とが同一または対応付けられていることが継続性条件となる。なお、一般に、ユーザ端末UT2で用いられるユーザID及びパスワードは、ユーザ端末UT2以外の携帯端末で用いられるユーザID及びパスワードと異なることが多いが、ユーザ端末UT2で用いられるユーザID及びパスワードと、携帯端末で用いられるユーザID及びパスワードとが対応付けられてデータベースに登録されていることがある。通知条件判定部41dは、通知対象商品の登録時刻におけるログイン情報と、現時点におけるログイン情報とが同一または対応付けられている場合、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これによっても、ユーザU2が関心を持ち続けている商品を、通知対象とすることができる。
また、継続性条件には、通知対象商品の参照情報に対応付けられた検索クエリの検索語に関連する関連検索語を用いて当該通知対象商品の登録後にユーザU2の操作により他の商品の検索が行われたことを示す条件が含まれるとよい。これは、ユーザU2の関心の継続性が、通知対象商品の登録に至る際に用いられた検索クエリに関連する関連検索語を用いた他の商品の検索に依存するという考えに基づく。この検索は、例えばユーザU2が通知対象商品をとりあえず確保しておきつつ、当該通知対象商品とほぼ同じ属性情報を有するが当該通知対象商品より優位(例えば価格が安い)な商品を探していることを意味する。通知条件判定部41dは、ユーザU2のユーザIDに対応付けられた検索履歴から、通知対象商品の登録後(現時点まで)の検索時刻に対応付けられた検索クエリの検索語を取得し、当該取得された検索語の所定数以上(全てでもよい)が通知対象商品の参照情報に対応付けられた検索クエリの検索語に関連する関連検索語であるか否かを判定する。もし、上記検索履歴から取得された検索語の所定数以上が通知対象商品の参照情報に対応付けられた検索クエリの検索語に関連する関連検索語である場合、当該通知対象商品の参照情報に対応付けられた検索クエリの検索語に関連する関連検索語を用いて当該通知対象商品の登録後にユーザU2の操作により他の商品の検索が行われたと言うことができる。
ここで、検索クエリに関連する関連検索語は、例えば関連語データベースから特定されるか、或いは強調フィルタリング等の技術を用いて特定される。例えば、検索クエリが「カメラ&コンパクト&防水」という検索語で構成される場合、「コンパクトカメラ&衝撃」は「カメラ&コンパクト&防水」の関連検索語となる(双方に「カメラ」という共通語が含まれているため)。そして、通知条件判定部41dは、上記検索履歴から取得された検索語の所定数以上が通知対象商品の参照情報に対応付けられた検索クエリの検索語に関連する関連検索語である場合、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定する(ユーザU2の操作により検索された他の商品の検索履歴から取得された検索語の所定数以上が、当該参照情報に対応付けられた検索語に関連する関連検索語である場合に限り、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定するとよい)ことで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これによっても、ユーザU2が関心を持ち続けている商品を、通知対象とすることができる。言い換えれば、当該参照情報に対応付けられた検索語に関連しない検索語で検索が一定以上行われている場合、当該参照情報に示される商品を通知対象としないようにすることができるので、不必要な通知を減らすことができる。なお、上述したように関連検索語を用いて通知対象商品の登録後にユーザU2の操作により他の商品の検索が行われたことを示す条件は、上述したセッションまたはログインの継続性を示す条件に加えて(この場合、AND条件となる)または代えて継続性条件に含まれる。
ところで、関連検索語の範囲が広いと、例えばユーザU2が通知対象商品より優位な商品(例えば、カメラ)を探しているのではなく、当該通知対象商品と属性情報が異なる商品(例えば、カメラカバー)を探し始めた場合にも、当該通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定されてしまい、好ましくない。このため、関連検索語決定部41eは、互いに異なるユーザIDが対応付けられた複数の参照情報であって、通知対象商品と同一の商品(例えば、商品IDが同一、または共通商品コードが同一の商品)の複数の参照情報それぞれに対応付けられた検索語を、当該同一の商品についての関連検索語として決定するとよい。この場合、通知条件判定部41dは、上記検索履歴から取得された検索語の所定数以上が、通知対象商品についての関連検索語(つまり、関連検索語決定部41eにより決定された関連検索語)である場合、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。例えば、ユーザU2の検索操作により検索語「カメラ&コンパクト&防水」を用いて検索されたカメラXが登録された後に、検索語「コンパクトカメラ&衝撃」を用いて検索が行われた場合を想定する。この場合、カメラXの検索語として、どのユーザU3,U4・・・の参照情報にも検索語「コンパクトカメラ&衝撃」が対応付けられていない場合、「カメラ&コンパクト&防水」と「コンパクトカメラ&衝撃」とは関連検索語とはならない。このため、通常の関連検索語の範囲を、実質的に絞ることができ、通知対象商品が通知対象として、より適しているかどうかの判定精度を、より一層、高めることができる。
また、継続性条件には、通知対象商品の登録後に当該通知対象商品が属する商品カテゴリの商品をユーザU2が閲覧したことを示す条件が含まれるとよい。これは、ユーザU2の関心の継続性が、通知対象商品の登録後の当該通知対象商品が属する商品カテゴリの商品の閲覧に依存するという考えに基づく。この閲覧は、例えばユーザU2が通知対象商品をとりあえず確保しておきつつ、当該通知対象商品とほぼ同じ属性情報を有するが当該通知対象商品より優位(例えば価格が安い)な商品を閲覧していることを意味する。通知条件判定部41dは、ユーザU2のユーザIDに対応付けられた閲覧履歴から、通知対象商品の登録後(現時点まで)の閲覧時刻に対応付けられた商品カテゴリを取得し、当該通知対象商品が当該取得された商品カテゴリに属するか否かを判定する。もし、通知対象商品が上記閲覧履歴から取得された商品カテゴリに属する場合、通知対象商品の登録後に当該通知対象商品が属する商品カテゴリの商品をユーザU2が閲覧したと言うことができる。そして、通知条件判定部41dは、上記閲覧履歴から取得された商品カテゴリに、当該通知対象商品が属する場合、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これによっても、ユーザU2が関心を持ち続けている商品を、通知対象とすることができる。なお、上述したように通知対象商品の登録後に当該通知対象商品が属する商品カテゴリの商品をユーザU2が閲覧したことを示す条件は、上述したセッションまたはログインの継続性を示す条件に加えてまたは代えて継続性条件に含まれる。また、通知対象商品の登録後に当該通知対象商品が属する商品カテゴリの商品をユーザU2が閲覧したことを示す条件は、関連検索語を用いて通知対象商品の登録後にユーザU2の操作により他の商品の検索が行われたことを示す条件に加えて継続性条件に含まれてもよい。
さらに、上述した条件に加えて、継続性条件には、通知対象商品と同一の商品(例えば、商品IDが同一、または共通商品コードが同一の商品)を購入していないことを示す条件が含まれるとよい。これは、ユーザU2の関心の継続性は、通知対象商品と同一の商品(通知対象商品と競合する商品でもよい)の購入により途絶えるという考えに基づく。通知条件判定部41dは、ユーザU2のユーザIDに対応付けられた購入履歴から、通知対象商品の登録後(現時点まで)の購入時刻に対応付けられた商品ID(または共通商品コード)を取得し、当該取得された商品ID(または共通商品コード)が、当該通知対象商品の商品ID(または共通商品コード)と一致するか否かを判定する。そして、通知条件判定部41dは、上記購入履歴から取得された商品ID(または共通商品コード)と、当該通知対象商品の商品ID(または共通商品コード)と一致しない場合、上述した他の条件も満たされるのであれば、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が当該継続性条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。
なお、通知条件判定部41dは、上記以外の条件を用いて、通知対象商品に対するユーザU2の関心の継続性が上記検出対象商品の特定時点で継続性条件を満たすか否かを判定してもよい。
(b)通知対象商品の在庫量についての在庫条件の場合
通知条件判定部41dは、参照情報取得部41bにより取得された参照情報に示される通知対象商品の在庫量が上記検出対象商品の特定時点で在庫条件を満たすか否かを判定する。在庫条件には、例えば、通知対象商品の在庫量が所定数以下であることを示す条件が含まれる。ここでの所定数(閾値)は、例えば通知対象商品を販売する売主SHmにより任意に設定される。通知条件判定部41dは、通知対象商品の在庫量が所定数以下である場合、当該通知対象商品の在庫量が当該在庫条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これにより、例えば在庫が十分でなく、早く購入しないと在庫がなくなってしまうことが予想される商品を、通知対象とすることができる。なお、在庫が十分であるかどうかは、商品の需要量(つまり、当該商品を欲する消費者の数)に依存する。例えば、在庫量が3つであるけれども、需要量がこれより少ない場合、在庫が十分であると言うことができる。このため、通知条件判定部41dは、参照情報取得部41bにより取得された参照情報に示される通知対象商品の在庫量と当該通知対象商品の需要量とを比較し、この比較結果から、通知対象商品の在庫量(つまり、需要に対する相対的な在庫量)が在庫条件を満たすか否かを判定するとよい。ここで、通知対象商品の需要量は、例えば通知対象商品を買い物カゴ登録(ブックマーク登録でもよい)しているユーザUn(ユーザU2を除く)の数をカウントすることにより算出することができる。この場合、通知条件判定部41dは、通知対象商品の在庫量が当該通知対象商品の需要量より少ない場合に限り、当該通知対象商品の在庫量が当該在庫条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これにより、通知対象商品が通知対象として、より適しているかどうかの判定精度を、より一層、高めることができる。また、在庫条件における在庫量の閾値を在庫量の減り方(例えば、1個/30分)に基づいて決定してもよい。例えば、在庫量の減り方が基準値より大きい場合は在庫量の閾値を高くし、在庫量の減り方が基準値より小さい場合は在庫量の閾値を低くする。また、通知条件判定部41dは、上記比較結果から在庫量に対する需要量の割合(=需要量/在庫量、つまり、需要量を在庫量で割った値)が閾値以上である場合、当該通知対象商品の在庫量が当該在庫条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定してもよい。この場合において、システム制御部4は、閾値設定手段として、在庫量が減る速度(在庫量の減少分/単位時間、つまり、在庫量の減少分を単位時間で割った値)が速いほど相対的に低い閾値を設定するとよい。これにより、在庫量の減る速度が速く、早く購入しないと在庫がなくなってしまうことが予想される商品を、通知対象とすることができる。
(c)通知対象商品の優位性についての優位性条件の場合
通知条件判定部41dは、参照情報取得部41bにより取得された複数の参照情報それぞれに示される商品(つまり、通知対象商品及びその関連商品)の中で、通知対象商品が優位性条件に最も合致する商品であるか否かを判定する。優位性条件には、例えば、通知対象商品がその関連商品より優位な属性値を有することを示す条件が含まれる。ここで、優位であるか否かは、属性項目毎に予め設定される。例えば、属性項目が販売価格である場合、より安い商品の方が優位であるとされる。また、例えば、属性項目が画素数である場合、より多い商品の方が優位であるとされる。また、例えば、属性項目がズーム倍率である場合、より高い商品の方が優位であるとされる。また、例えば、属性項目が質量である場合、より軽い商品の方が優位であるとされる。通知条件判定部41dは、通知対象商品の所定の属性項目(例えば、販売価格)の属性値と、通知対象商品に関連する関連商品の所定の属性項目(例えば、販売価格)の属性値とを比較し、当該通知対象商品が当該関連商品より優位な属性値を有する場合、当該通知対象商品が優位性条件に最も合致する商品であると判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これにより、関連商品よりも優位性があり、早く購入しないと売れてしまうことが予想される商品を、通知対象とすることができる。一方で、関連商品よりも優位性がない通知対象商品を通知対象外とすることができるので、不必要な通知の増大を防ぎ、情報提供サーバSAの処理負荷を低減することができる。なお、複数の関連商品それぞれを通知対象商品とする場合、通知条件判定部41dは、複数の関連商品のうち何れか1つの関連商品を通知対象商品にセットし、当該セットした通知対象商品の上記属性項目の属性値と、他の関連商品の上記属性項目の属性値とを比較し、当該通知対象商品が当該関連商品より優位な属性値を有する場合、当該通知対象商品が優位性条件に最も合致する商品であると判定する。この判定は、複数の関連商品が1つずつ通知対象商品としてセットされて行われる。
例えば、図4(A)の場合、参照情報取得部41bにより取得されたグループG1に含まれる複数の参照情報に示される商品IDが“Item088”から“Item242”までの商品の中で、通知対象商品(“Item062”)が、その関連商品より優位な属性値を有する(つまり、販売価格が最も安い)ため、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定される。なお、関連商品(“Item242”)を通知対象商品とした場合、当該通知対象商品(“Item242”)が、グループG1内の他の関連商品(上記商品(“Item062”)を含む)より優位な属性値を有する場合、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定される。一方、図4(B)の場合、参照情報取得部41bにより取得されたグループG1に含まれる複数の参照情報に示される商品IDが“Item088”から“Item022”までの商品の中で、通知対象商品(“Item062”)が、その関連商品より優位な属性値を有するが、当該通知対象商品と同等の販売価格(\7,500)を有する関連商品(“Item022”)もある。このような場合、当該通知対象商品が優位性条件に最も合致する商品であると判定されないように設定してもよい。一方、図4(C)の場合、参照情報取得部41bにより取得されたグループG1に含まれる複数の参照情報に示される商品IDが“Item088”から“Item111”までの商品の中で、通知対象商品(“Item062”)よりも、優位な属性値(販売価格:\7,000)を有する関連商品(“Item111”)があるため、当該通知対象商品が優位性条件に最も合致する商品でないと判定される。
(d)検出対象商品の優位性についての優位性条件の場合
検出対象商品の情報に基づいて通知対象商品の参照情報が取得された場合において、検出対象商品特定部41aは、当該検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点までの間にユーザU1の操作により検索、閲覧、ブックマーク登録、または買い物カゴ登録された商品(検出対象商品に関連する関連商品)を、当該ユーザU1のユーザIDに対応付けられた操作履歴から特定する。そして、通知条件判定部41dは、検出対象商品特定部41aにより特定された商品(つまり、検出対象商品、及びその関連商品)の中で、当該検出対象商品が優位性条件に最も合致する商品であるか否かを判定する。この優位性情報は、通知対象商品の優位性についての優位性条件の場合と同様である。通知条件判定部41dは、検出対象商品の所定の属性項目(例えば、販売価格)の属性値と、検出対象商品に関連する関連商品の所定の属性項目(例えば、販売価格)の属性値とを比較し、当該検出対象商品が当該関連商品より優位な属性値を有する場合、当該検出対象商品が優位性条件に最も合致する商品であると判定することで、当該検出対象商品と同一の上記通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。これによっても、関連商品よりも優位性があり、早く購入しないと売れてしまうことが予想される商品を、通知対象とすることができる。一方で、関連商品よりも優位性がない商品を通知対象外とすることができるので、不必要な通知の増大を防ぎ、情報提供サーバSAの処理負荷を低減することができる。
なお、上述した通知条件として、通知対象商品の通知優先度(つまり、当該商品の通知対象としての優先度)についての条件が設定されてもよい。この場合、システム制御部4は、優先度算出手段として、通知対象商品に対する複数の評価項目それぞれに対応する評価値に基づいて、当該通知対象商品の通知優先度を算出する。ここで、評価項目の例として、商品に対するユーザの興味度、商品の属性情報(例えば、販売価格)、及び商品の競争力(競争の激しさ)などが挙げられる。例えば、システム制御部4は、閲覧時間が短いまたは閲覧回数が少ない商品ほど、当該商品に対するユーザの興味度に対応する評価値を低く決定(評価)する。また、システム制御部4は、販売価格が高い商品ほど、当該商品の属性情報に対応する評価値を低く決定(評価)する。なお、複数の通知対象商品がある場合、所定パーセンタイル以下で販売価格が高い商品が優先的に除外されてもよい。また、システム制御部4は、在庫量に対する需要量の割合が閾値より大きい商品ほど、当該商品の競争力に対応する評価値を高く決定(評価)する。なお、当該閾値は、在庫量が減る速度が速いほど低く設定されるとよい。そして、システム制御部4は、上述したように決定した複数の評価項目それぞれに対応する評価値を総合した値を当該通知対象商品の通知優先度として算出する。通知条件判定部41dは、上記算出された通知優先度が予め設定された基準優先度(閾値)以上である場合、当該通知対象商品の通知優先度についての条件を満たすと判定することで、当該通知対象商品が通知条件を満たす商品であると判定する。
次に、ユーザ通知部41fは、参照情報取得部41bにより取得された参照情報に示される通知対象商品が、通知条件判定部41dにより上記通知条件を満たす商品であると判定された場合、当該参照情報に対応付けられたユーザIDが示すユーザU2に対して、当該通知条件を満たす通知対象商品が他のユーザに関心が持たれている可能性があることを示す通知情報を通知する。ここで、通知情報は、テキストデータと画像データの少なくとも何れか一方から構成される。ユーザ通知部41fは、例えば、上記通知情報が本文に記述された電子メールを、ユーザU2のユーザIDに対応付けられた電子メールアドレス宛てに送信することでユーザU2に当該通信情報を通知する。或いは、ユーザ通知部41fは、セッション継続中のユーザ端末UT2へ上記通知情報を送信することでユーザU2に当該通信情報を通知する。この場合、例えば、ユーザ通知部41fは、セッション継続中のユーザ端末UT2へ上記通知情報を送信することでWebブラウザにプラグインされたツールバー上に当該通知情報を表示させる。或いは、ユーザ通知部41fは、セッション継続中のユーザ端末UT2へ上記通知情報を送信することでWebブラウザのウインドウに表示中の検索結果表示ページまたは商品詳細表示ページ上に当該通知情報を表示させる。或いは、ユーザ通知部41fは、セッション継続中のユーザ端末UT2へ上記通知情報を表すWebページを送信することでWebブラウザのウインドウに当該Webページを表示させてもよい。なお、ユーザ通知部41fは、上記通知条件を満たす通知対象商品が複数ある場合、当該複数の通知対象商品のうち、上記通知優先度が相対的に低い通知対象商品を一定数除外(例えば、通知優先度が最も低い順に一定数除外)した通知対象商品の上記通知情報を通知するとよい。
次に、商品登録部41gは、処理対象となったユーザUn(例えば、ユーザU2)の閲覧操作により閲覧された商品の閲覧履歴を取得し、取得した閲覧履歴により特定される閲覧時間または閲覧回数が所定の閲覧条件を満たすか否かを、閲覧履歴に示される商品(既に、参照対象として登録されている商品を除く)毎に判定する。ここで、閲覧条件には、例えば、処理対象となったユーザUnのブックマーク操作によりブックマーク登録されている商品の閲覧時間または閲覧回数から算出される基準値(例えば、最大値、平均値、標準偏差値、または中央値)以上であることが設定される。或いは、閲覧条件には、処理対象となったユーザUnの購入操作により購入された商品の閲覧時間または閲覧回数から算出される基準値(例えば、最大値、平均値、標準偏差値、または中央値)以上であることが設定される。商品登録部41gは、処理対象となったユーザUnの閲覧履歴により特定される閲覧時間または閲覧回数が上記基準値以上である場合、上記閲覧条件を満たすと判定する。そして、商品登録部41gは、上記閲覧条件を満たす商品を、上記処理対象となったユーザUn(つまり、上記操作履歴に対応するユーザUn)の参照対象として登録(自動登録)する処理を行うことで、当該閲覧条件を満たす商品の参照情報及び登録時刻を、当該ユーザUnのユーザIDに対応付けて参照情報データベース24に格納する。これにより、ユーザUnによる登録操作の手間を省くことができる。
[2.情報提供システムSの動作]
次に、図5を参照して、本実施形態に係る情報提供システムSの動作について説明する。図5は、情報提供システムSで実施される動作の一例を示すシーケンス図である。先ず、ユーザ端末UT2がネットワークNWを介して情報提供サーバSAへアクセスし、ユーザU2の認証情報によりログインが行われる。その後、ユーザ端末UT2からの検索要求に応じて情報提供サーバSAにより検索された商品の中から、ユーザU2の閲覧操作により指定された商品の詳細情報がユーザ端末UT2における画面に表示される。そして、ユーザU2が商品の詳細情報が表示された画面上に設けられた買い物カゴ登録ボタンを指定すると、買い物カゴ登録要求(当該商品の商品ID等を含む)がユーザ端末UT2からネットワークNWを介して情報提供サーバSAへ送信される(ステップS1)。情報提供サーバSAのシステム制御部4は、ユーザ端末UT2からの買い物カゴ登録要求を受信すると、当該買い物カゴ登録要求に含まれる商品IDにより識別される商品を、ユーザU2のユーザIDに対応付けられた買い物カゴリストに登録する(ステップS2)。次いで、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、ステップS2で買い物カゴリストに登録された商品の参照情報及び登録時刻を、ユーザU2のユーザIDに対応付けて参照情報データベース24に格納し(ステップS3)、処理を終了する。なお、当該商品の参照情報及び登録時刻には、当該商品が検索されたときに用いられた検索クエリが対応付けられて格納されるとよい。このように、ユーザ端末UTnから買い物カゴ登録要求(或いは、ブックマーク登録または自動登録)がある度に、参照情報データベース24には、上記登録された商品の参照情報が格納されることになる。
次に、ユーザ端末UT1がネットワークNWを介して情報提供サーバSAへアクセスし、ユーザU1の認証情報によりログインが行われる。その後、ユーザ端末UT1からの検索要求に応じて情報提供サーバSAにより検索された商品の中から、ユーザU1の閲覧操作により指定された商品の閲覧要求がユーザ端末UT1からネットワークNWを介して情報提供サーバSAへ送信される(ステップS4)。情報提供サーバSAのシステム制御部4は、ユーザ端末UT1からの閲覧要求を受信すると、当該閲覧要求に含まれる商品IDにより識別される商品の商品詳細表示ページを、ネットワークNWを介してユーザ端末UT1へ送信する(ステップS5)。
次いで、システム制御部4(検出対象商品特定部41a)は、受信された閲覧要求に含まれる商品IDにより識別される商品を検出対象商品として特定する(ステップS6)。次いで、システム制御部4は、ステップS6で特定された検出対象商品と同一の商品(例えば、商品IDが同一、または共通商品コードが同一の商品)の参照情報が参照情報データベース24に格納されているか否かを判定する(ステップS7)。システム制御部4は、上記検出対象商品と同一の商品の参照情報が参照情報データベース24に格納されていると判定した場合(ステップS7:YES)、当該検出対象商品と同一の商品を通知対象商品として特定(ユーザID毎に区別して特定)し、処理をステップS8へ進める。なお、上記ステップS7の判定に共通商品コードを用いる場合、1つのユーザIDに関して、検出対象商品と同一の商品の参照情報が参照情報データベース24に複数格納されている場合が想定される。この場合、例えば、検出対象商品と同一の複数の商品のうち、登録時刻が検出時点に最も近い1つの商品、またはランダムに選定された1つの商品、または最も優位な属性値を有する商品が通知対象商品として特定されるとよい。或いは、検出対象商品と同一の複数の商品が特定されてもよい。一方、システム制御部4は、上記検出対象商品と同一の商品の参照情報が参照情報データベース24に格納されていないと判定した場合(ステップS7:NO)、処理を終了する。
ステップS8では、システム制御部4は、上記特定された通知対象商品の参照情報に対応付けられたユーザIDを1つ選定(つまり、ユーザUnを選定)する。このとき、システム制御部4は、ユーザUn毎のWebアクセス時間に基づいて、ユーザIDを選定してもよい。このWebアクセス時間は、上述したように、ユーザIDをキーとして、Webサイトのへアクセス履歴が情報提供サーバSAにより取得されることで特定することができる。この場合、システム制御部4は、上記検出対象商品の特定時点(例えば、20:30)が、Webアクセス開始時刻(例えば、20:05)からWebアクセス時間内に含まれるユーザUnのユーザIDを選定する。つまり、Webアクセス開始時刻から上記特定時点までの経過時間(例えば、20:05-20:30、25分)が、Webアクセス時間以下のユーザUnが選定される。Webアクセス開始時刻は、ユーザ端末UTnのWebブラウザが例えば情報提供サーバSAにより提供されるWebサイトへのアクセス開示時刻である。例えば、ユーザU2のWebアクセス時間が30分、ユーザU3のWebアクセス時間が25分、ユーザU4のWebアクセス時間が20分であるとすると、ユーザU2とユーザU3が選定されることになる。こうして選定されたユーザU2とユーザU3それぞれのユーザIDに対応する通知対象商品の参照情報が、以降の処理で取得されることになる。これにより、不必要な通知の増大を防ぎ、情報提供サーバSAの処理負荷を低減することができる。
次いで、システム制御部4は、ステップS8で選定されたユーザIDに対応付けられ、且つ上記特定された通知対象商品の参照情報に対応付けられた登録時刻(つまり、通知対象商品の登録時刻)が、上記検出対象商品の特定時点から、上述した所定時間遡った時点までの間(つまり、過去所定時間前まで)に含まれるか否かを判定する(ステップS9)。システム制御部4は、上記通知対象商品の登録時刻が、上記検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点までの間に含まれると判定した場合(ステップS9:YES)、処理をステップS10へ進める。なお、ステップS8で選定されたユーザIDが示すユーザUn(例えば、ユーザU2)のユーザ端末UTnと情報提供サーバSAとのセッションが、上記所定時間前から検出対象商品の特定時点まで継続している(言い換えれば、上記所定時間前から検出対象商品の特定時点までアクセス継続中)場合に限り、処理をステップS10へ進めるように構成してもよい。つまり、ステップS8で選定されたユーザIDが示すユーザUn(例えば、ユーザU2)のユーザ端末UTnと情報提供サーバSAとのセッションが、上記所定時間前から上記特定時点までの間に切断された場合(例えば、当該特定時点の直前に商品の比較検討のための閲覧が終了しブラウザを閉じたことなどによる)、当該ユーザIDが示すユーザUnに対して、上述した通知情報は通知されない。これにより、不必要な通知の増大を防ぎ、情報提供サーバSAの処理負荷を低減することができる。一方、システム制御部4は、上記通知対象商品の登録時刻が、上記検出対象商品の特定時点から所定時間(例えば30分)遡った時点までの間に含まれないと判定した場合(ステップS9:NO)、処理をステップS14に進める。
ステップS10では、システム制御部4(参照情報分類部41c)は、ステップS8で選定されたユーザIDに対応付けられた参照情報から、上記通知対象商品の参照情報及び当該通知対象商品に関連する関連商品の参照情報を抽出し、当該抽出した参照情報それぞれに示される商品の登録間隔の連続性に基づいて、上述したように、当該複数の参照情報をグループに分類する。次いで、システム制御部4(参照情報取得部41b)は、ステップS10で分類されたグループのうち、上記通知対象商品の参照情報が属するグループに含まれる複数の参照情報を取得する(ステップS11)。
次いで、システム制御部4(通知条件判定部41d)は、上記通知対象商品が、上述した(a)〜(d)に示す条件のうち少なくとも何れか1つの通知条件を満たす商品であるか否かを判定する(ステップS12)。なお、複数の通知対象商品が特定された場合、それぞれの通知対象商品毎に、上記通知条件を満たす商品であるか否かが判定される。システム制御部4(通知条件判定部41d)は、上記通知対象商品が上記通知条件を満たす商品であると判定した場合(ステップS12:YES)、処理をステップS13へ進める。一方、システム制御部4(通知条件判定部41d)は、上記通知対象商品が上記通知条件を満たす商品でないと判定した場合(ステップS12:NO)、処理をステップS14に進める。
ステップS13では、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、ステップS12で通知条件を満たすと判定された通知対象商品の参照情報に対応付けられたユーザIDが示すユーザUn(つまり、通知対象のユーザUn、例えば、ユーザU2)に対して、上述したように、当該通知条件を満たす通知対象商品が他のユーザに関心が持たれている可能性があることを示す通知情報を通知する。例えば、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、セッション継続中のユーザ端末UT2へ上記通知情報を送信することでWebブラウザにプラグインされたツールバー上に当該通知情報を表示させる。または、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、セッション継続中のユーザ端末UT2へ上記通知情報を送信することでWebブラウザのウインドウに表示中の検索結果表示ページ上に当該通知情報を表示させる。なお、通知条件を満たすと判定された通知対象商品が複数ある場合(例えば、ステップS10で分類されたグループ内に通知条件を満たすと判定された通知対象商品が複数ある場合)、それぞれの通知対象商品毎の上記通知情報がユーザUnに通知される。この場合において、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、通知条件を満たすと判定された通知対象商品が所定数を超えた場合、それぞれの通知対象商品の通知優先度を算出し、算出した通知優先度が低い順に通知対象商品から除外し、通知対象商品の数を一定数に保つように制御するとよい。なお、この所定数は、ユーザ1人あたり、1つのジャンル(例えば商品カテゴリ)あたり、または本システム全体に対して設定すればよい。このように、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、通知対象商品の数を一定数に保つように制御しつつ、当該通知対象商品の上記通知情報を通知する。これにより、通知のためのリソースの増大を抑制することができる。
ステップS14では、システム制御部4は、上記特定された通知対象商品の参照情報に対応付けられたユーザIDのうち、まだ選定されていないユーザIDがあるか否かを判定する。システム制御部4は、上記特定された通知対象商品の参照情報に対応付けられたユーザIDのうち、まだ選定されていないユーザIDがあると判定した場合(ステップS14:YES)、ステップS8に処理を戻し、まだ選定されていないユーザIDを1つ選定して、上記ステップS9以降の処理を実行する。一方、システム制御部4は、上記特定された通知対象商品の参照情報に対応付けられたユーザIDのうち、まだ選定されていないユーザIDがないと判定した場合(ステップS14:NO)、処理を終了する。
図6は、Webブラウザにプラグインされたツールバー上に通知情報が表示される際の画面例を示す図である。図6(A)は、通知情報が表示される前の画面例を示し、図6(B)は、通知情報が表示された時の画面例を示している。図6(A),(B)に示す画面には、Webブラウザのツールバー51及びウインドウ52が設けられており、ウインドウ52には、検索結果表示ページが表示されている。この検索結果表示ページには、検索語入力部52a、及び検索結果表示部52bが設けられている。なお、検索結果表示ページは、例えばユーザU2のスクロール操作によるスクロールバー53の移動に応じて、ウインドウ52上をスクロールするようになっている。検索語入力部52aには、検索語入力欄が設けられており、検索語入力欄に検索語が入力された後、検索ボタンが指定されることで、検索クエリを含む検索要求が情報提供サーバSAへ送信されることになる。また、検索結果表示部52bには、検索クエリにより検索された複数の商品の情報それぞれを表示するための表示エリアが設けられている。この表示エリアには、検索された商品の名称、共通商品コード、販売価格、売主名(ここでは、店舗名)、及び商品画像等が表示される。また、表示エリアに表示された名称及び共通商品コードには、商品詳細表示ページへの商品リンクが設定されている。さらに、この表示エリアには、ブックマーク登録ボタンが設けられており、当該ブックマーク登録ボタンが指定されることで、当該表示エリアに対応付けられた商品のブックマーク登録要求が情報提供サーバSAへ送信されることになる。そして、図6(B)の例では、ツールバー51上に通知情報51aが表示されている。図6(B)に示す通知情報51aには、通知内容として、通知対象商品が他のユーザに関心が持たれている可能性がある旨を表す文字列(ここでは、「他のユーザによりコンパクトカメラC−123が閲覧されました!!」を表す文字列)が含まれている。この文字例には、商品詳細表示ページへの商品リンクが設定されている。なお、通知対象商品が他のユーザに関心が持たれている可能性がある旨を表す画像がツールバー51上に表示されるように構成してもよい。
一方、図7は、Webブラウザのウインドウにおける検索結果表示ページ上に通知情報が表示される際の例を示す図である。図7(A)は、通知情報が表示される前の画面例を示し、図7(B)は、通知情報が表示された時の画面例を示している。図7に示す画面の基本的な構成(通常情報の表示を除く構成)は図6に示す画面と同様である。図7(B)の例では、検索結果表示ページ上の空きエリア(文字列及び画像が表示されていないエリア)に通知情報52cが組み込まれて表示されている。なお、検索結果表示ページ上に表示されている文字列及び画像上に通知情報が重畳されて表示されてもよい。図7(B)に示す通知情報52cには、通知内容として、通知対象商品が他のユーザに関心が持たれている可能性がある旨を表す文字列(ここでは、「他のユーザにより、以下の商品が閲覧されました。」を表す文字列)、当該通知対象商品の名称、共通商品コード、属性情報(ここでは、販売価格)、商品画像、及び売主名が含まれている。これにより、例えばユーザU2が興味を持った通知対象商品の特徴を例えばユーザU2に一見して把握させたり、思い出させることができる。図7(B)の例でも、当該商品の名称及び共通商品コードには、商品詳細表示ページへの商品リンクが設定されている。さらに、通知情報52cには、例えばユーザU2が通知対象商品を購入するための購入手続処理へのダイレクトリンク(購入手続ページのURLへのハイパーリンク)が含まれており、このダイレクトリンクは「購入手続きへ」ボタン51dに設定されている。これにより、例えばユーザU2は迅速に通知対象商品を購入(例えば、ユーザU1よりも先に購入)することができる。なお、通知情報52cには、商品の購入予約を行うための予約手続処理へのダイレクトリンクが含まれてもよく、この場合のダイレクトリンクは、購入予約ボタン(図示せず)に設定される。この購入予約ボタンには、例えば、予約キャンセル条件が設定されてもよい。
なお、図6及び図7の例は、ユーザU1の閲覧操作(言い換えれば、閲覧要求)が商品の検出トリガになった場合の例である。ところで、例えば上記ステップS5で商品詳細表示ページがユーザ端末UT1へ送信されて表示された後、当該商品詳細表示ページ上に設けられたブックマーク登録ボタンまたは買い物カゴ登録ボタンが、ユーザU1の操作により指定された場合、ブックマーク登録要求または買い物カゴ登録要求がユーザ端末UT1からネットワークNWを介して情報提供サーバSAへ送信される。これにより、システム制御部4(検出対象商品特定部41a)は、受信されたブックマーク登録要求または買い物カゴ登録要求に含まれる商品IDにより識別される商品を、上記ステップS6において検出対象商品として特定し、ステップS7以降の処理を実行することになる。この場合の上記通知情報には、通知内容として、通知対象商品が他のユーザに関心が持たれている可能性がある旨を表す文字列として、例えば「他のユーザによりコンパクトカメラC−123がブックマーク登録されました!!」または「他のユーザによりコンパクトカメラC−123が買い物カゴ登録されました!!」を表す文字列)が含まれることになる。すなわち、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、検出対象商品の検出に至った操作の種別に応じて、通知内容が異なる通知情報を通知する。これにより、通知対象商品の購入検討のための急ぎの度合いを例えばユーザU2に一見して把握させることができる。
また、上記通知情報には、通知内容として、検出対象商品の検出に至った操作の種別に応じた関心度レベルを表す数値が含まれてもよい。この関心度レベルは、例えば数値が高いほど関心度が高くなるものである。例えば、検出対象商品の検出に至った操作が検索操作であった場合、関心度レベルは“1”に設定(通知情報中に設定)され、検出対象商品の検出に至った操作が閲覧操作であった場合、関心度レベルは“2”に設定され、検出対象商品の検出に至った操作がブックマーク登録操作であった場合、関心度レベルは“3”に設定され、検出対象商品の検出に至った操作が買い物カゴ登録操作であった場合、関心度レベルは“4”に設定される。このような関心度レベルにより、通知対象商品の購入検討のための急ぎの度合いを例えばユーザU2に一見して把握させることができる。
また、検出対象商品の検出に至った操作の種別に応じて通知情報に含まれる文字または画像の色やサイズを変化させるように構成してもよい。例えば、検出対象商品の検出に至った操作がブックマーク登録操作または買い物カゴ登録操作であった場合の文字または画像のサイズは、検出対象商品の検出に至った操作が検索操作または閲覧操作であった場合の文字または画像のサイズより大きく設定(通知情報中に設定)される。また、例えば、検出対象商品の検出に至った操作がブックマーク登録操作または買い物カゴ登録操作であった場合の文字または画像の色は、検出対象商品の検出に至った操作が検索操作または閲覧操作であった場合の文字または画像の色より明るく(例えば、明度または彩度を高く)設定される。さらに、検出対象商品の検出に至った操作の種別に応じて通知情報が表示される表示エリア(例えば、図7(B)に示すように、通知情報52cが表示されるエリア)のサイズを変化させるように構成してもよい。例えば、検出対象商品の検出に至った操作がブックマーク登録操作または買い物カゴ登録操作であった場合の上記表示エリアのサイズは、検出対象商品の検出に至った操作が検索操作または閲覧操作であった場合の上記表示エリアのサイズより大きく設定されるように構成するとよい。
また、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、通知情報の通知開始(例えば、ユーザ端末UTnにおける表示開始)からの時間経過にしたがって通知内容が段階的に強調される通知情報を通知してもよい。これにより、通知対象商品の購入検討のための急ぎの度合いを例えばユーザU2に一見して把握させることができる。この場合の通知情報には、通知内容として含まれる文字または画像のサイズが時間経過にしたがって段階的に大きくなるように設定される。また、通知情報には、例えば、通知内容として含まれる文字または画像の色が時間経過にしたがって段階的に明るく(例えば、明度または彩度を高く)なるように設定されてもよい。また、通知情報には、例えば、通知内容として含まれる文字または画像が点滅し、時間経過にしたがって点滅間隔が短くなるように設定されてもよいまた、通知情報には、例えば、通知内容として含まれる文字または画像が表示される表示エリアのサイズが時間経過にしたがって段階的に大きくなるように設定されてもよい。
このように、通知内容の強調が最も大きくなる時点は、検出対象商品が検出トリガとなった操作を行ったユーザU1による商品の購入完了までの例えば平均的な時間が考慮されて決定されるとよい。この場合、システム制御部4は、時間推定手段として機能し、ユーザU1の操作により購入された商品の購入履歴等に基づいて、ユーザU1の操作から商品の購入完了までの時間(以下、「商品購入完了時間」という)を推定する。より具体的には、システム制御部4は、ユーザU1のユーザIDに対応付けられた閲覧履歴(検索履歴でもよい)及び購入履歴を取得し、当該閲覧履歴と当該購入履歴との双方に含まれる商品IDであって、上記検出対象商品が属する商品カテゴリの商品の商品IDを所定数特定する。システム制御部4は、特定された商品ID毎に、取得された閲覧履歴に含まれる閲覧時刻から、取得された購入履歴に含まれる購入時刻までの経過時間を商品ID毎に算出する。そして、システム制御部4は、商品ID毎に算出された経過時間に基づいて、商品購入完了時間を推定する。例えば、商品ID毎に算出された経過時間の平均値、標準偏差値、または中央値が商品購入完了時間として推定される。こうして、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、通知情報の通知開始から、上記推定された商品購入完了時間に至るまで通知内容が段階的に強調される通知情報を通知する。これにより、ユーザU1による商品の購入完了までの時間が考慮された購入検討のための急ぎの度合いを例えばユーザU2に一見して把握させることができる。
なお、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、通知情報の通知開始からの緊急性にしたがって通知内容が段階的に強調される通知情報を通知してもよい。ここで、緊急性は、例えばユーザU1の購入手続完了までの速さ、またはユーザU1の購入期待値などに基づく。購入手続完了までの速さが適用される場合、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、ユーザU1の閲覧履歴及び購入履歴を参照して、商品閲覧から商品購入までの時間(例えば、平均値または最大値)を取得し、当該取得した時間(例えば、0〜2分の時間、2分〜5分の時間、5分〜10分の時間等)に応じて、通知内容が段階的に強調される通知情報を通知する。一方、ユーザU1の購入期待値が適用される場合、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、ユーザU1の閲覧履歴及び購入履歴を参照して、購入期待値を算出し、当該算出した購入期待値に応じて、通知内容が段階的に強調される通知情報を通知する。或いは、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、上記緊急性に応じた表示態様で通知内容が強調される通知情報を通知してもよい。例えば、緊急性が高いほど、通知内容の表示態様が初めから(つまり、通知情報の表示開始時から)、より強調された態様で強調される。購入手続完了までの速さが適用される場合、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、ユーザU1の閲覧履歴及び購入履歴を参照して、商品閲覧から商品購入までの時間(例えば、平均値または最大値)を取得し、当該取得した時間が長いほど、通知内容の表示態様が初めから、より強調された態様で強調される通知情報を通知する。一方、ユーザU1の購入期待値が適用される場合、システム制御部4(ユーザ通知部41f)は、ユーザU1の閲覧履歴及び購入履歴を参照して、購入期待値を算出し、当該算出した購入期待値が高いほど、通知内容の表示態様が初めから、より強調された態様で強調される通知情報を通知する。ここで、購入期待値とは、検出対象商品が購入される期待度合いを定量的に示す値である。例えば、最新の購入時刻から現時点までの経過時間がユーザU1の購入間隔(例えば、購入履歴から特定される)以上である(言い換えれば、通常の購入間隔に対して十分な時間が経過している)場合、当該経過時間と購入間隔との差が大きいほど購入期待値が高く決定される。或いは、購入期待値は、ユーザU1による検出対象商品の購入検討レベル(初期であるか、或いは後期であるか)に基づいて決定されてもよい。例えば、ユーザU1の閲覧履歴から、検出対象商品の閲覧時間と閲覧回数の少なくとも一方を含む閲覧状況と、過去に商品の購入に至ったときまでの閲覧時間と閲覧回数(例えば、閲覧時間または閲覧回数の平均値)の少なくとも一方を含む購入時閲覧実績が特定される。そして、検出対象商品の閲覧状況に含まれる閲覧時間または閲覧回数が、購入時閲覧実績に含まれる閲覧時間または閲覧回数未満であれば、購入検討レベルが初期であるとして第1の購入期待値(想定的に低い値)に決定される一方、閲覧状況に含まれる検出対象商品の閲覧時間または閲覧回数が、購入時閲覧実績に含まれる閲覧時間または閲覧回数以上であれば、購入検討レベルが後期であるとして第1の購入期待値より高い第2の購入期待値に決定される。或いは、購入期待値は、ユーザU1による検出対象商品の閲覧開始時刻(または検索開始時刻)からの経過時間に基づいて決定されてもよい。この場合、例えば、ユーザU1の閲覧履歴(または検索履歴)から、検出対象商品の閲覧開始時刻(または検索開始時刻)が特定される。そして、上記閲覧開始時刻(または検索開始時刻)から現時点までの経過時間が短いほど購入期待値が高く決定される。
以上説明したように、上記実施形態によれば、システム制御部4は、ユーザU1の操作により検出対象となった商品を検出対象商品として特定し、特定した検出対象商品の情報に基づいて、当該検出対象商品の特定時点より前に登録された商品であって、ユーザU2の参照対象として登録された商品を通知対象商品として特定する。そして、システム制御部4は、特定した通知対象商品の参照情報を少なくとも取得し、当該通知対象商品が所定の通知条件を満たす商品であると判定された場合、当該参照情報に対応付けられたユーザIDが示すユーザU2に対して、当該通知条件を満たす通知対象商品が他のユーザに関心が持たれている可能性があることを示す通知情報を通知するように構成したので、商品の購入検討しているユーザU2に対して、当該商品が他のユーザに関心が持たれているかどうかを迅速に通知することができる。これにより、ユーザU2が所望する商品の購入を適切に促すことができる。