JP2018141602A - マイクロ流路熱交換器 - Google Patents

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【課題】マイクロ流路熱交換器の周囲温度による影響を緩和する。【解決手段】このマイクロ流路熱交換器では、高温流体の流路が設けられた複数の高温流路層と低温流体の流路が設けられた複数の低温流路層とが交互に積層されて形成された流路層積層体と、流路層積層体の積層方向の両側にそれぞれに設けられた保護板とを具備するマイクロ流路熱交換器において、少なくとも一方の保護板には少なくとも1つの空間部が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、熱交換用流体の流路が形成された伝熱板を複数枚積層して構成されるマイクロ流路熱交換器に関する。
ステンレスなどの金属板にマイクロ流路を形成した2種類の伝熱板を交互に重ね合わせて積層した構造のマイクロ流路熱交換器が知られている。この種の熱交換器では、伝熱板同士の間に設けられるマイクロ流路のうち、作動流体として、一方のマイクロ流路に圧縮された高温高圧冷媒ガスなどの高温流体を流通させ、他方のマイクロ流路に水などの低温流体を流通させることで、高温流体から伝熱板を介して低温流体へ熱伝達し、高温流体と低温流体との間での熱交換が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−190705号公報
しかしながら、上記のように伝熱板を積層して得られたマイクロ流路熱交換器は、マイクロ流路熱交換器の周囲にある空気の温度よりもマイクロ流路熱交換器の温度が高温のときはマイクロ流路熱交換器から周囲にある空気へ熱が移動する。一方、マイクロ流路熱交換器の周囲にある空気の温度よりもマイクロ流路熱交換器の温度が低温のときは、周囲にある空気からマイクロ流路熱交換器へ熱が移動する。また、マイクロ流路熱交換器の周囲にある空気の露点温度よりマイクロ流路熱交換器の温度が低い場合はマイクロ流路熱交換器の外表面等に結露(結霜)が発生するという問題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、周囲にある空気との間の熱移動を減少させることのできるマイクロ流路熱交換器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るマイクロ流路熱交換器は、高温流体の流路が設けられた複数の高温流路層と低温流体の流路が設けられた複数の低温流路層とが交互に積層されて形成された流路層積層体と、前記流路層積層体の積層方向の両側それぞれに設けられた保護板とを具備するマイクロ流路熱交換器において、少なくとも一方の前記保護板には少なくとも1つの空間部が設けられたことを特徴とする。
前記空間部は前記保護板に溝状に形成されたものであってよい。
また、前記空間部は、前記保護板の周縁部を除いた領域に形成されたものであってもよい。
本発明によれば、周囲にある空気との間の熱移動を減少させることができるマイクロ流路熱交換器を提供できる。
本発明の一実施形態に係るマイクロ流路熱交換器を示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器を一部分解して示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において高温伝熱板の構成を示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において低温伝熱板の構成を示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において高温流路層の高温流路を説明するための斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において低温流路層の低温流路を説明するための斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器の断面図である。 第1の変形例を示す斜視断面図である。 第2の変形例を示す斜視断面図である。 第3の変形例を示す斜視断面図である。 第4の変形例を示す斜視断面図である。 第5の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器を示す斜視図、図2は図1のマイクロ流路熱交換器を一部分解して示す斜視図である。
[全体の構成]
これらの図に示すように、このマイクロ流路熱交換器1は、流路層積層体である熱交換器本体2と、下側保護板3と、上側保護板4と、高温流体の入口用の接続部5Aと、高温流体の出口用の接続部5Bと、低温流体の入口用の接続部5Cと、低温流体の出口用の接続部5Dとを有する。
図中、熱交換器本体2、下側保護板3および上側保護板4などの各部材の下側の面を「下側の面」、各部材の上側の面を「上側の面」とする。熱交換器本体2の上側の面には下側保護板3が接合され、熱交換器本体2の下側の面には上側保護板4が接合されている。接続部5A、5B、5C、5Dは、熱交換器本体2に後述する高温入口管8A、高温出口管8B、低温入口管8C、低温出口管8Dをそれぞれ取り付けるためのものである。
熱交換器本体2は、2種類の伝熱板2A、2Bを交互に複数積層して構成される。熱交換器本体2を構成する2種類の伝熱板2A、2Bは、例えば、同じ種類の薄い金属板(フォイル)からなり、例えばステンレス鋼の薄板が用いられる。これらの金属板は積層された後、拡散接合によって互いに接合されることによって略直方体形状の積層体とされる。図においては、積層体の各層が描かれているが、実際には各層は拡散接合によって整構造となる。すなわち各層が一体化し界面が消失する。
熱交換器を構成する材料については、同じ種類に限定するものではない。より具体的には、ステンレス鋼とチタンなどが用いられる。ステンレス鋼とセラミックスの例もある。
積層後の形状については、略直方体に限定するものではない。より具体的には、丸い板を積層すれば円筒状になる。
下側保護板3は、熱伝導率が高い1枚の金属板(フォイル)または、拡散接合により積層された複数の薄い金属板(フォイル)により構成される。金属板(フォイル)としては、ステンレス鋼の薄板が用いられる。下側保護板3には、断熱構造を形成する少なくとも1つの空間部が設けられる。
上側保護板4は、下側保護板3と同様に構成される。すなわち、上側保護板4は、熱伝導率が高い1枚の金属板(フォイル)または、拡散接合により積層された複数の薄い金属板(フォイル)により構成される。金属板としては、より具体的にはステンレス鋼などが用いられる。上側保護板4は、断熱構造を形成する少なくとも1つの空間部が設けられる。
以降、説明上の必要に応じて、図中にあるX軸、Y軸、Z軸を基に、マイクロ流路熱交換器1のZ軸に直交する上下の両面を「主面」と呼び、主面以外のX軸やY軸に直交する四面を「側面」と呼ぶこととする。
図2に示すように、マイクロ流路熱交換器1の各側面には、各々、熱交換器本体2内の高温流路に高温流体を流入させる高温流体入口21と、熱交換器本体2内の高温流路から高温流体を流出させる高温流体出口22と、熱交換器本体2内の低温流路に低温流体を流入させる低温流体入口23と、熱交換器本体2内の低温流路から低温流体を流出させる低温流体出口24が形成されている。
図1に示したように、高温流体入口21には、接続部5Aが溶接などにより接合されている。この接続部5Aには、高温流体の流入のための高温入口管8Aが着脱自在に接続される。高温流体出口22には、接続部5Bが溶接などにより接合されている。この接続部5Bには、高温流体の流出のための高温出口管8Bが着脱自在に接続される。低温流体入口23には、接続部5Cが溶接などにより接合されている。この接続部5Cには、低温流体の流入のための低温入口管8Cが着脱自在に接続される。低温流体出口24には、接続部5Dが溶接などにより接合されている。この接続部5Dには、低温流体の流出のための低温出口管8Dが着脱自在に接続される。
[熱交換器本体2の構成]
次に、熱交換器本体2の構成を説明する。
前述したように、熱交換器本体2は、2種類の第1の伝熱板2Aと第2の伝熱板2Bを交互に複数積層して構成される。これらの伝熱板2A、2Bにはエッチング処理によって溝および切り欠き部が形成されている。第1の伝熱板2Aと第2の伝熱板2Bは、溝および切り欠き部のパターンが異なっている。
図3および図4は2種類の伝熱板2A、2Bを示す斜視図である。ここで、図3に示す第1の伝熱板2Aは「高温伝熱板2A」、図4に示す第2の伝熱板2Bは「低温伝熱板2B」である。
(高温伝熱板2Aの構成)
図3に示すように、高温伝熱板2Aには、高温流体の流路を形成する溝25A、30A、31Aおよび切り欠き部26A、27A、28A、29Aがそれぞれ設けられている。溝25A、30A、31Aは高温伝熱板2Aの一方の面にのみ設けられる。溝25A、30A、31Aの深さはどこも均一であってよい。切り欠き部26A、27A、28A、29Aは、高温伝熱板2Aの基材の4辺に各々対応する縁端部における所定の部位を基材の厚み分除去することによって形成される。
以後、説明の必要に応じて、高温伝熱板2Aの各々の切り欠き部26A、27A、28A、29Aを、第1の切り欠き部26A、第2の切り欠き部27A、第3の切り欠き部28A、および第4の切り欠き部29Aと呼ぶ。
高温伝熱板2Aにおいて、図中Y軸方向において対向して設けられる第1の切り欠き部26Aと第2の切り欠き部27Aとの間の領域には、これら第1の切り欠き部26Aと第2の切り欠き部27Aとの間を連通する複数の溝25A、30A、31Aが形成されている。なお、図3において、溝25Aの数は3本であるが、3本より少ない、または3本よりも多い数の溝を形成するようにしても良い。
高温伝熱板2Aにおける上記の各溝25A、30A、31Aは、X軸方向に沿って形成された複数の溝25Aと、Y軸方向に沿って形成された2本の溝30A、31Aである。Y軸方向に沿って形成された2本の溝30A、31Aのうち一方の溝30Aは一端が第1の切り欠き部26Aと連通し、他方の溝31Aは一端が第2の切り欠き部27Aと連通する。X軸方向に沿って形成された複数の溝25Aは各々2本の溝30A、31Aの間を連通する。これにより、高温伝熱板2Aの高温流体入口21および高温流体出口22は熱交換器本体2のX軸と直交する側面に、後述する低温伝熱板2Bの低温流体入口23および低温流体出口24は熱交換器本体2のY軸と直交する側面に位置する。
(低温伝熱板2Bの構成)
図4に示すように、低温伝熱板2Bには、低温流体の流路を形成する溝25Bおよび切り欠き部26B、27B、28B、29Bがそれぞれ設けられている。溝25Bは低温伝熱板2Bの一方の面にのみ設けられる。溝25Bの深さはどこも均一であってよい。切り欠き部26B、27B、28B、29Bは、低温伝熱板2Bの基材の4辺に各々対応する縁端部における所定の部位を基材の厚み分除去することによって形成される。
以後、説明の必要に応じて、低温伝熱板2Bの各々の切り欠き部26B、27B、28B、29Bを、第5の切り欠き部26B、第6の切り欠き部27B、第7の切り欠き部28B、および第8の切り欠き部29Bと呼ぶ。
低温伝熱板2Bにおいて、図中X軸方向において対向して設けられる第7の切り欠き部28Bと第8の切り欠き部29Bとの間には、これら第7の切り欠き部28Bと第8の切り欠き部29Bとの間を連通する複数の溝25Bが形成されている。これら複数の溝25Bは、高温伝熱板2Aに形成された複数の溝25Aと、Y軸方向にて同じ位置に各々形成されている。なお、図4において、溝25Bの数は3本であるが、3本より少ない、または3本よりも多い数の溝を形成するようにしても良い。
(高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとの積層構造)
上記のような構成を有する高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bは、図5および図6に示すように、双方の溝25A、25B、が設けられた面の向きを一致させて、複数の高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bを交互に重ね合わせて積層される。このようにして熱交換器本体2が形成される。
この熱交換器本体2において、高温伝熱板2Aの第1の切り欠き部26Aと低温伝熱板2Bの第5の切り欠き部26Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、高温流体入口21を形成する。
高温伝熱板2Aの第2の切り欠き部27Aと低温伝熱板2Bの第6の切り欠き部27Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、高温流体出口22を形成する。
高温伝熱板2Aの第3の切り欠き部28Aと低温伝熱板2Bの第7の切り欠き部28Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、低温流体入口23を形成する。
高温伝熱板2Aの第4の切り欠き部29Aと低温伝熱板2Bの第8の切り欠き部29Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、低温流体出口24を形成する。
(高温流路と低温流路について)
図5は熱交換器本体2における高温流路を示す斜視図である。
高温流路は、高温伝熱板2Aの各溝25A、30A、31Aと低温伝熱板2Bの下側の面との間に形成される。高温流体は、高温流体入口21から流入し、溝30Aを通って複数の溝25Aに分配される。複数の溝25Aを通過した高温流体は溝31Aで合流し、高温流体出口22より流出する。このような高温流体の流れが各々の高温伝熱板2Aに対応する高温流路層において生じる。
図6は熱交換器本体2における低温流路を示す斜視図である。
低温流路は、低温伝熱板2Bの溝25Bと高温伝熱板2Aの下側の面もしくは上側保護板4の下側の面との間に形成される。低温流体は、低温流体入口23から流入し、複数の溝25Bを通って低温流体出口24から流出する。このような低温流体の流れが各々の低温伝熱板2Bに対応する低温流路層において生じる。
熱交換器本体2において高温流路層と低温流路層は交互に積層されているので、高温流体と低温流体との間で熱交換が行われる。
また、高温伝熱板2Aの溝25Aを流れる高温流体と低温伝熱板2Bの溝25Bを流れる低温流体は、対向流となっている。
高温伝熱板2Aの溝25Aを流れる高温流体と低温伝熱板2Bの溝25Bを流れる低温流体は対向流に限定するものではなく、並行流や直交流でもかまわない。
[下側保護板3および上側保護板4の断熱構造]
この実施形態のマイクロ流路熱交換器1では、熱交換器本体2と熱交換器本体2の周囲にある空気の温度差により生じる熱交換器本体2への熱移動を減少させるために、下側保護板3および上側保護板4のそれぞれに断熱構造を形成するための少なくとも1つの空間部が設けられる。なお、本実施形態では、下側保護板3および上側保護板4の両方に空間部を形成しているが本発明はこれに限定したものではなく、下側保護板3または上側保護板4のいずれか一方にだけ空間部を形成してもよい。
図7は、本実施形態のマイクロ流路熱交換器1のY−Z断面図である。
図7に示すように、熱交換器本体2の上側および下側の面には各々、下側保護板3および上側保護板4が接合されている。
下側保護板3は、この例では6枚の金属板3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6の積層体で構成される。各々の金属板3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6の熱交換器本体2の下側の面に対向する上側の面3Tには複数の溝S3が設けられている。複数の溝S3はそれぞれ例えばX軸方向に互いに平行に配設されている。
複数の溝S3の幅および深さはすべての金属板3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6で均一であってよい。また、XY平面における複数の溝S3の位置は、すべての金属板3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6間で共通であってよい。このように熱交換器本体2の下側の面に対向する側に複数の溝S3を設けた複数の金属板3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6を互いに重ね合わせて接合することによって、下側保護板3の内部に、溝S3の内壁34と上側に接する金属板の下側の面32によって空間部33が形成され、熱交換器本体2の下面2Uと周囲の空気との間に断熱構造を有する下側保護板3が得られる。
一方、上側保護板4は、この例では7枚の金属板4−1、4−2、4−3、4−4、4−5、4−6、4−7の積層体で構成される。これらの金属板のうち、最も外側(熱交換器本体2から最も遠い)に位置する金属板4−7を除くすべての金属板4−1、4−2、4−3、4−4、4−5、4−6の熱交換器本体2の上側の面と同じ側の上側の面4Tには複数の溝S4が設けられている。
複数の溝S4の幅および深さは金属板4−1、4−2、4−3、4−4、4−5、4−6で均一であってよい。また、XY平面における複数の溝S4の位置は、金属板4−1、4−2、4−3、4−4、4−5、4−6間で共通であってよい。このように熱交換器本体2の上側の面に対向する側に複数の溝S4を設けた複数の金属板4−1、4−2、4−3、4−4、4−5、4−6と最も外側に位置する金属板4−7を互いに重ね合わせて接合することによって、上側保護板4の内部に溝S4の内壁41と上側に接する金属板の下側の面42によって空間部43が形成され、熱交換器本体2の上面2Tと周囲の空気との間に断熱構造を有する上側保護板4が得られる。
下側保護板3の空間部33および上側保護板4の空間部43は真空状態もしくは断熱性を有する物質が充填された状態などの断熱性が確保できる状態であればよい。
上記のように、断熱構造を有する下側保護板3および上側保護板4で熱交換器本体2の上面2Tおよび下面2Uと周囲の空気の間を断熱することによって、マイクロ流路熱交換器1を断熱材で覆うことなく、周囲温度による影響の少ないマイクロ流路熱交換器1が得られる。
<変形例1>
以下、上記の実施形態のマイクロ流路熱交換器1において断熱構造を有する下側保護板3および上側保護板4の構成の変形例を説明する。
図8は断熱構造を有する上側保護板4の構成の第1の変形例を示す斜視断面図である。
この第1の変形例では、上側保護板4を構成する各金属板4−1〜4−6の溝S4の向きが層方向に隣り合う金属板同士の間で互いに直交する。さらに、熱交換器の最も外側には金属板4−7を配置する。
これにより、上側保護板4に積層方向に溝S4が連なる箇所が少なくなり、積層方向に加わる圧力に対し強化された断熱構造を有する上側保護板4が得られるので、拡散接合がし易くなる。
なお、図示は省略したが、下側保護板3についても同様の断熱構造を採用することができる。
<変形例2>
図9は第1の変形例と同様に耐圧性能を考慮した断熱構造を有する上側保護板4の構成の第2の変形例を示す斜視断面図である。
第2の変形例では、上側保護板4を構成する各金属板4−1〜4−6の溝S4の位置が、少なくとも上下に隣り合う金属板同士の間で互いにずらされている。これによっても、上側保護板4には同一の積層方向に溝S4が形成される箇所が少なくなり、積層方向に対する圧力に対し強化された断熱構造を有する上側保護板4が得られる。
なお、図示は省略したが、下側保護板3についても同様の断熱構造を採用することができる。
<変形例3>
図10は断熱性能を高めるため、より広い空間層を設けた上側保護板4の構成の第3の変形例を示す斜視断面図である。
上側保護板4の内部に、より広い空間層を設けることによって断熱性能を高めることは可能であるが、空間層を広くとると上側保護板4の耐圧性能が低下する。
そこで、第3の変形例では、上側保護板4内に比較的広い空間部51を積層方向に多段に設け、上側保護板4の耐圧性能を高めるために、各段の空間部51内に複数の支柱52を立てて積層方向からの圧力を支柱52で受けるようにした。ここで、上側保護板4内の比較的広い空間部51は、金属板4−1〜4−6の周縁部を除いた領域に設けられた凹部S5と、上側に接する金属板の下側の面53とによって形成される。支柱52は凹部S5の底面から突出して設けられる。支柱52の断面形状は、図10では円形としたが、矩形であってもよい。
なお、図示は省略したが、下側保護板3についても同様の断熱構造を採用することができる。
<変形例4>
図11は、上側保護板4の最も外側の金属板4−7の周縁部を除いた領域に凹部S6を設け、上側保護板4の外側の部分のみに空間部61を設けたものである。この場合、最も外側の金属板4−7の凹部S6は金属板4−7の下側の面に設けられる。この構成によれば、上側保護板4の最も外側の金属板4−7以外の金属板4−1〜4−6の積層部で耐圧性能が確保される。よって、空間部61に第3の変形例のような支柱は不要である。
なお、図示は省略したが、下側保護板3についても同様の断熱構造を採用することができる。
<変形例5>
図12は熱交換器本体2の流路形成領域71の外周部2Rに、断熱効果用のスリット72を設けたものである。スリット72は、熱交換器本体2を構成する複数の伝熱板2A、2Bに積層方向に貫通して形成される。このようには熱交換器本体2の流路形成領域71の外周部に、断熱効果用のスリット72を設けたことにより、側面からの周囲温度の影響を軽減することができる。上記の断熱構造を有する下側保護板3および上側保護板4と組み合わせることによって、周囲にある空気との間の熱移動を減少させることができる。
1…マイクロ流路熱交換器
2…熱交換器本体
3…下側保護板
4…上側保護板
33、43、51、61…空間部
52…支柱
71…流路形成領域
72…スリット
S3、S4…溝

Claims (4)

  1. 高温流体の流路が設けられた複数の高温流路層と低温流体の流路が設けられた複数の低温流路層とが交互に積層されて形成された流路層積層体と、
    前記流路層積層体の積層方向の両側それぞれに設けられた保護板と、
    を具備するマイクロ流路熱交換器において、
    少なくとも一方の前記保護板には少なくとも1つの空間部が設けられたことを特徴とするマイクロ流路熱交換器。
  2. 請求項1に記載のマイクロ流路熱交換器であって、
    前記空間部が前記保護板に溝状に形成されたものである
    ことを特徴とするマイクロ流路熱交換器。
  3. 請求項1に記載のマイクロ流路熱交換器であって、
    前記空間部が、前記保護板の周縁部を除いた領域に形成されたものである
    ことを特徴とするマイクロ流路熱交換器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマイクロ流路熱交換器であって、
    前記流路層積層体の前記流路の形成領域の外周部にスリットを設けた
    ことを特徴とするマイクロ流路熱交換器。
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