JP2016183811A - マイクロ流路熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ流路熱交換器の流路内で水が氷結することを防ぐことのできるマイクロ流路熱交換器を提供する。
【解決手段】このマイクロ流路熱交換器では、高温流体の流路25Bが設けられた複数の高温伝熱板2Bと、低温流体の流路25Aが設けられた複数の低温伝熱板2Aとを有し、高温伝熱板2Bと低温伝熱板が交互に積層して形成された流路層積層体2と、高温流体の流路25Bと低温流体の流路25Aとに干渉しない位置に流路層積層体2の積層方向に貫通するように形成された貫通孔51と、貫通孔51に加熱手段を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換用流体の流路が形成された複数の伝熱板を積層して構成されるマイクロ流路熱交換器に関する。
金属板をプレス加工することによって流路を形成した2種類の伝熱板を交互に重ね合わせて積層した構造のプレート式熱交換器が知られている。この種の熱交換器では、伝熱板同士の間に設けられる流路のうち、作動流体として、一方の流路に圧縮された高温高圧冷媒ガス、水蒸気や熱湯などの高温流体を流通させ、他方の流路に水などの低温流体を流通させることで、高温流体から伝熱板を介して低温流体へ熱伝達し、高温流体と低温流体との間での熱交換が行われる(例えば、特許文献1参照)。
また、金属板のプレス加工ではなく、金属板をエッチング加工することによって流路を有する伝熱板を製作し、それらを積層して拡散接合することで構成されるマイクロ流路熱交換器なども知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4448377号公報 特開2010−286229号公報
給湯運転や暖房運転を行う、熱交換器を利用したヒートポンプ式の加熱装置は、給湯運転時や暖房運転時、外気から吸熱するための室外熱交換器と、吸熱した熱を水に供給するための加熱側熱交換器であるマイクロ流路熱交換器を備えている。この加熱装置は、冬期では室外熱交換器に霜が付く。霜が付いた室外熱交換器は、霜が付いていない状態より熱交換性能が下がる。そこで、加熱装置はマイクロ流路熱交換器で加熱された後の水の温度を維持するために、マイクロ流路熱交換器に流れる水の通水量を少なくする。この流れる水の通水量を少なくした状態で給湯運転や暖房運転を継続すると、室外熱交換器にさらに霜が付き、さらに熱交換性能が下がり、必要な熱量を得られなくなる。このとき、加熱装置は霜を溶かす除霜運転を行なう。この除霜運転は室外熱交換器に高温冷媒を流すため、冷媒と水が熱交換するマイクロ流路熱交換器には低温冷媒が流れる。この除霜運転のように、マイクロ流路熱交換器の一方の流路に低温冷媒が流れ、他方の流路に水が流れた場合、他方の流路に流れる水の通水量が少なくなっているため、マイクロ流路熱交換器に流れ込んだ水は低温冷媒に冷却されて氷になる。この氷がマイクロ流路熱交換器の流路を塞いだり破壊したりするおそれがあった。
そこで、マイクロ流路熱交換器の流路内で水が氷結することを防ぐために、熱交換器本体の外側にヒーターを取付けて、熱交換器本体を加熱する方法がある。この方法では、熱交換器全体を加熱するため、熱交換器の中心部に位置する流路内を流れる水を加熱するには効率が良くない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、マイクロ流路熱交換器の一方の流路に低温冷媒が流れ、他方の流路に水が流れた場合に、マイクロ流路熱交換器の流路内で水が氷結することを防ぐことのできるマイクロ流路熱交換器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るマイクロ流路熱交換器は、複数の高温伝熱板と、複数の低温伝熱板とを有し、高温伝熱板と低温伝熱板を交互に積層して形成した流路層積層体と、高温流体の流路と低温流体の流路とに干渉しない位置に流路層積層体の積層方向に貫通するように形成された貫通孔と、貫通孔に加熱手段を備えた。
また、本発明に係るマイクロ流路熱交換器は、複数の高温伝熱板と、複数の低温伝熱板とを有し、高温伝熱板と低温伝熱板を交互に積層して形成した流路層積層体と、高温流体の流路と低温流体の流路とに干渉しない位置に流路層積層体の積層方向に貫通するように形成された貫通孔を設け、貫通孔を高温高圧の冷媒を流すバイパス通路とした。
また、本発明に係るマイクロ流路熱交換器は、複数の高温伝熱板と、複数の低温伝熱板とを有し、高温伝熱板と低温伝熱板を交互に積層して形成した流路層積層体と、高温流体の流路と低温流体の流路とに干渉しない位置に流路層積層体の積層方向に貫通するように形成された貫通孔と、貫通孔に蓄熱手段を備えた。
本発明によれば、マイクロ流路熱交換器の一方の流路に低温冷媒が流れ、他方の流路に水が流れた場合に、マイクロ流路熱交換器の流路内を流れる水が氷結することを防ぐことが出来る。
本発明の第1の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器を示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器を一部分解して示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において高温伝熱板の構成を示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において低温伝熱板の構成を示す斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において高温流路層の高温流路を説明するための斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器において低温流路層の低温流路を説明するための斜視図である。 図1のマイクロ流路熱交換器の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器の一部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器の一部を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器の一部を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器の一部を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の記載に限定されるものではなく、各構成を適宜変更してもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器を示す斜視図、図2は図1のマイクロ流路熱交換器を一部分解して示す斜視図である。
[全体の構成]
これらの図に示すように、このマイクロ流路熱交換器1は、流路層積層体である熱交換器本体2と、高温保護板4Aと、低温保護板4Bと、例えば高温冷媒である高温流体および例えば低温の水である低温流体の各々の入口用および出口用の接続具5A、5B、5C、5Dとを有する。
図中、熱交換器本体2の下側の面を「高温側の面」、各部材の上側の面を「低温側の面」とする。熱交換器本体2の高温側の面には高温保護板4Aが接合され、熱交換器本体2の低温側の面には低温保護板4Bが接合されている。
熱交換器本体2は、2種類の伝熱板2A、2Bを交互に複数積層して構成される。2種類の伝熱板の構成については後で説明する。
熱交換器本体2を構成する2種類の伝熱板2A、2Bと、高温保護板4Aと、低温保護板4Bは、例えば、熱伝導率が高い同じ種類の金属板からなる。より具体的には、ステンレス鋼などが用いられる。これらの金属板は積層された後、拡散接合によって互いに接合されることによって直方体形状の流路層積層体となる。
以降、説明上の必要に応じて、熱交換器本体2および熱交換器本体2を構成する2種類の伝熱板2A、2Bそれぞれの高温側の面と低温側の面以外の4つの面を「側面」と呼ぶこととする。
図2に示すように、マイクロ流路熱交換器1の各側面には、熱交換器本体2内の高温流路に高温流体を流入させる高温流体入口21と、熱交換器本体2内の高温流路から高温流体を流出させる高温流体出口22と、熱交換器本体2内の低温流路に低温流体を流入させる低温流体入口23と、熱交換器本体2内の低温流路から低温流体を流出させる低温流体出口24が形成されている。
図1に示したように、高温流体入口21には、接続具5Aが溶接などにより接合されている。この接続具5Aに、高温流体の流入のための管8Aが溶接などにより接合されている。高温流体出口22には、接続具5Bが溶接などにより接合されている。この接続具5Bに、高温流体の流出のための管8Bが溶接などにより接合されている。低温流体入口23には、接続具5Cが溶接などにより接合されている。この接続具5Cに、低温流体の流入のための管8Cが溶接などにより接合されている。低温流体出口24には、接続具5Dが溶接などにより接合されている。この接続具5Dに、低温流体の流出のための管8Dが溶接などにより接合されている。
[熱交換器本体2の構成]
次に、熱交換器本体2の構成を説明する。
前述したように、熱交換器本体2は、2種類の伝熱板2A、2Bを交互に複数積層して構成される。これらの伝熱板2A、2Bにはエッチング処理によって溝および切り欠き部が形成されている。伝熱板2A、2Bは、溝および切り欠き部のパターンが異なっている。
図3および図4は2種類の伝熱板2A、2Bを示す斜視図である。ここで、図3に示す伝熱板2Aは「高温伝熱板2A」、図4に示す伝熱板2Bは「低温伝熱板2B」である。
(高温伝熱板2Aの構成)
図3に示すように、高温伝熱板2Aには、高温流体の流路を形成する溝25A、30A、31Aおよび切り欠き部26A、27A、28A、29Aがそれぞれ設けられている。溝25A、30A、31Aは高温伝熱板2Aの一方の面にのみ設けられる。溝25A、30A、31Aの深さはどこも均一であってよい。切り欠き部26A、27A、28A、29Aは、高温伝熱板2Aの4辺に各々対応する縁端部における所定の部位を高温伝熱板2Aの厚み分除去することによって形成される。高温プレート孔51Aは、高温伝熱板2Aのうち溝25Aを形成する流路形成部52Aの溝25Aの両側となる位置に流路形成部52Aを上下方向に貫通するように形成された孔である。なお、本実施例の高温プレート孔51Aの数は6個であるが、溝25Aの片側の流路形成部52Aだけに形成して3個にしたり、溝25Aの両側にそれぞれ2つ以上並設して12個以上にしたりするなどしてもよい。この高温プレート孔51Aは、高温伝熱板2Aのうち高温流体の流路(25A、30A、31A)および切り欠き部(26A、27A、28A、29A)に干渉しない位置に形成されている。
以後、説明の必要に応じて、高温伝熱板2Aの各々の切り欠き部26A、27A、28A、29Aを、第1の切り欠き部26A、第2の切り欠き部27A、第3の切り欠き部28A、および第4の切り欠き部29Aと呼ぶ。
高温伝熱板2Aにおいて、図中Y軸方向において対向して設けられる第1の切り欠き部26Aと第2の切り欠き部27Aとの間の領域には、これら第1の切り欠き部26Aと第2の切り欠き部27Aとの間を貫通する複数の溝25A、30A、31Aが形成されている。
高温伝熱板2Aにおける上記の各溝25A、30A、31Aは、X軸方向に沿って形成された複数の溝25Aと、Y軸方向に沿って形成された2本の溝30A、31Aで構成される。Y軸方向に沿って形成された2本の溝30A、31Aのうち一方の溝30Aは一端が第1の切り欠き部26Aと連通し、他方の溝31Aは一端が第2の切り欠き部27Aと連通する。X軸方向に沿って形成された複数の溝25Aは各々2本の溝30A、31Aの間を連通する。これにより、高温伝熱板2Aの高温流体入口21および高温流体出口22と、低温伝熱板2Bの低温流体入口23および低温流体出口24との位置関係を互いに90度異なるようにしている。
(低温伝熱板2Bの構成)
図4に示すように、低温伝熱板2Bには、低温流体の流路を形成する溝25Bおよび切り欠き部26B、27B、28B、29Bがそれぞれ設けられている。溝25Bは低温伝熱板2Bの一方の面にのみ設けられる。溝25Bの深さはどこも均一であってよい。切り欠き部26B、27B、28B、29Bは、低温伝熱板2Bの4辺に各々対応する縁端部における所定の部位を低温伝熱板2Bの厚み分除去することによって形成される。低温プレート孔51Bは、低温伝熱板2Bのうち溝25Bを形成する流路形成部52Bに、溝25Bの両側に上下方向に貫通ように形成された孔である。なお、本実施例の低温プレート孔51Bの数は6個であるが、溝25Bの片側の流路形成部52Aだけに形成して3個にしたり、溝25Bの両側にそれぞれ2つ以上形成して12個以上にしたりするなどしてもよい。この低温プレート孔51Bは、高温伝熱板2Aのうち高温流体の流路25Bおよび切り欠き部(26B、27B、28B、29B)に干渉しない位置に形成されている。
以後、説明の必要に応じて、低温伝熱板2Bの各々の切り欠き部26B、27B、28B、29Bを、第5の切り欠き部26B、第6の切り欠き部27B、第7の切り欠き部28B、および第8の切り欠き部29Bと呼ぶ。
低温伝熱板2Bにおいて、図中X軸方向において対向して設けられる第7の切り欠き部28Bと第8の切り欠き部29Bとの間には、これら第7の切り欠き部28Bと第8の切り欠き部29Bとの間を連通する複数の溝25Bが形成されている。これら複数の溝25Bは、高温伝熱板2Aに形成された複数の溝25Aと、Y軸方向にて同じ位置に各々形成されている。なお、図3において、溝25Aの数は3本であるが、もっと幅の小さい数多くの溝を形成するようにしてもよい。
(高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとの積層構造)
上記のような構成を有する高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bは、図5および図6に示すように、双方の溝25A、25B、30A、31Aが設けられた面の向きを、例えば低温側の面の向きに一致させて、各々複数交互に重ね合わせて積層される。このようにして熱交換器本体2が構成される。
この熱交換器本体2において、高温伝熱板2Aの第1の切り欠き部26Aと低温伝熱板2Bの第5の切り欠き部26Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、高温流体入口21を形成する。
高温伝熱板2Aの第2の切り欠き部27Aと低温伝熱板2Bの第6の切り欠き部27Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、高温流体出口22を形成する。
高温伝熱板2Aの第3の切り欠き部28Aと低温伝熱板2Bの第7の切り欠き部28Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、低温流体入口23を形成する。
高温伝熱板2Aの第4の切り欠き部29Aと低温伝熱板2Bの第8の切り欠き部29Bは、高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bとが交互に複数積層されることで、低温流体出口24を形成する。
(高温流路と低温流路について)
図5は熱交換器本体2における高温流路を示す斜視図である。この熱交換器本体2を有するマイクロ流路熱交換器1は、接続具5A(管8A)と接続具5B(管8B)が図示しない圧縮機と図示しない室外熱交換器に図示しない冷媒配管で環状に接続されている。給湯運転時では、図示しない圧縮機、マイクロ流路熱交換器1、図示しない室外熱交換器の順に冷媒が流れる。一方、除霜運転時では、図示しない圧縮機、図示しない室外熱交換器、マイクロ流路熱交換器1の順に冷媒が流れる。一方、マイクロ流路熱交換器1の接続具5C(管8C)と接続具5D(管8D)が図示しないポンプと図示しない貯湯タンクに図示しない水配管で環状に接続されている。給湯運転時では、図示しないポンプ、マイクロ流路熱交換器1、図示しない貯湯タンクの順に水が流れる。除霜運転時も給湯運転時と同様に図示しないポンプ、マイクロ流路熱交換器1、図示しない貯湯タンクの順に水が流れる。
高温流路は、高温伝熱板2Aの各溝25A、30A、31Aと低温伝熱板2Bの下側の面(高温側の面)との間に形成される。給湯運転時では、図示しない圧縮機から吐出された高温冷媒である高温流体は、高温流体入口21から流入し、溝30Aを通って複数の溝25Aに分配される。複数の溝25Aを通過した高温流体は溝31Aで合流し、高温流体出口22より流出する。このような高温流体の流れが各々の高温伝熱板2Aに対応する高温流路層において生じる。一方、除霜運転時では、図示しない圧縮機から吐出された冷媒は図示しない室外熱交換器で放熱して冷却され、冷却された低温の冷媒は、高温流体出口22から流入し、溝31Aを通って複数の溝25Aに分配される。複数の溝25Aを通過した低温の冷媒は溝30Aで合流し、高温流体入口21より流出する。このような低温の冷媒の流れが各々の高温伝熱板2Aに対応する高温流路層において生じる。
図6は熱交換器本体2における低温流路を示す斜視図である。
低温流路は、低温伝熱板2Bの溝25Bと高温伝熱板2Aの下側の面(高温側の面)もしくは低温保護板4Bの下側の面(高温側の面)との間に形成される。給湯運転時では、低温の水である低温流体は、低温流体入口23から流入し、複数の溝25Bを通って低温流体出口24から流出する。このような低温流体の流れが各々の低温伝熱板2Bに対応する低温流路層において生じる。一方、除霜運転時では、低温流体である低温の水の通水量は少なくなり、給湯運転時と同様に低温流路を流れる。
熱交換器本体2において高温流路層と低温流路層は交互に積層されているので、高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bの熱伝導によって高温流体と低温流体との間での熱交換が行われる。また、高温伝熱板2Aの溝25Aを流れる高温流体と低温伝熱板2Bの溝25Bを流れる低温流体は、対向流となっている。
(加熱手段について)
図7は図6におけるA−A線で熱交換器本体2を上下方向に切断し、X軸方向を見た時のY−Z断面図である。図7に示すように、熱交換器本体2の高温保護板4Aと、低温保護板4Bと、熱交換器本体2を上下方向に貫通するように貫通孔51が設けられている。この貫通孔51は図3と図4に示している高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bに形成された高温・低温プレート孔(51A、51B)が、図5と図6に示すように、熱交換器本体2を積層する際に交互に重なるように形成されていることで形成される。また、貫通孔51は高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bに形成された各溝25A、25Bを形成する流路形成部(52A、52B)のうち、低温伝熱板2Bの流路25Bの下流側に配置される。この配置は、低温伝熱板2Bの流路25Bを流れる低温流体である水が、高温伝熱板2Aの流路25Aを流れる低温冷媒によって徐々に冷却され、流路25Bの下流側で氷結し易いため、流路25Bの中で氷結し易い位置の近傍となっている。この貫通孔51は、高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bの各流路および切り欠き部に干渉しない位置に形成されている。なお、本実施例では、高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2B、高温保護板4A、低温保護板4Bに孔を形成した後に積層して貫通孔51を形成しているが、本発明はこれに限定したものではなく、熱交換器本体2を形成した後に、高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bの各流路および切り欠き部に干渉しないように貫通孔51を形成してもよい。
この貫通孔51には図2に示すように、加熱手段であるシーズヒーター53が挿入される。シーズヒーター53は通電することで熱を発生するため、シーズヒーター53の周囲には、シーズヒーター53で生じた熱を低温伝熱板2Bに伝えるために図示しない熱伝導グリスなどの伝熱部材が充填される。
このような構成を採用することによって、シーズヒーター53で生じた熱が低温伝熱板2Bの一部である溝25Bを加熱することで溝25Bを流れる水を加熱でき、水が氷結することを防げる。
図8と図9は、本発明の第2の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器のうち、本実施形態の特徴となる部分を示した斜視図である。なお、第2の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器は、第1の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器と加熱手段が異なるだけである。よって、それ以外の構成については第1の実施形態に係るマイクロ流路熱交換と同じであるため、説明を省略する。
第2の実施形態に係るマイクロ流路熱交換器は、図9に示すように、高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bの四辺に沿うように縦長の孔(54A、54B)がそれぞれ8箇所設けられている。この縦長の孔(54A、54B)は、高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bの流路および切り欠き部に干渉しない位置に形成されている。この高温伝熱板2Aと低温伝熱板2Bを積層することで、熱交換器本体2を形成する。また、縦長の孔(54A、54B)が交互に重なるように形成されることで貫通孔51が形成される。形成した熱交換器本体2の貫通孔51に図8に示す加熱手段である平板形状のヒーター55が挿入される。このような構成を採用することによって、ヒーター55で生じた熱が低温伝熱板2Bの一部である溝25Bを加熱することで溝25Bを流れる水を加熱でき、水が氷結することを防げる。なお、図8に示すように、ヒーター55に電力を供給するための導線55aが通過する孔56が低温保護板4Bに設けられている。
本実施例では、高温流体の流路と低温流体の流路は三本の直線状の流路を例に説明したが、実際の製品では流路がより複雑になった形状もある。実施形態2では、高温伝熱板2Aおよび低温伝熱板2Bの四辺に貫通孔51を形成しているため、流路の形状に影響なくヒーターを設置することができる。
なお、以上の説明では加熱手段としてシーズヒーター53やヒーター55を用いているが本発明はこれに限定したものでなく、第3の実施形態として、加熱手段が配置される箇所に、高温冷媒が通過できるバイパス通路を設けてもよい。例えば、図10および図11に示すように、低温保護板4Bの中心に図示しない圧縮機から吐出された高温冷媒の一部が流入される流入孔61を設け、熱交換器本体2の各縦長の孔(54A、54B)へ冷媒を導くためのバイパス通路57Bを、低温保護板4Bと熱交換器本体2の間に設けた低温中間層3Bに設けている。また、高温保護板4Aの中心に図示しない圧縮機へ流出する流出孔62を設け、熱交換器本体2の各縦長の孔(54A、54B)から流出した冷媒を流出孔62へ導くためのバイパス通路57Aを、高温保護板4Aと熱交換器本体2の間に設けた高温中間層3Aに設けている。このような構成を採用することによって、高温の冷媒は低温保護板4Bおよび低温中間層3Bを介して熱交換器本体2に流入し、熱交換器本体2にある貫通孔51を形成する各縦長の孔(54A、54B)に流すことができる。これにより、高温の冷媒が低温伝熱板2Bを介して低温伝熱板2Bの溝25Bを加熱することで、溝25Bを流れる水が氷結することを防げる。
なお、本発明は以上の構成に限定されたものでなく、加熱手段としてシーズヒーター53やヒーター55を設置する代わりに、給湯運転時などに高温の冷媒が高温流体の流路に流れるなど貫通孔の周囲の温度が高温の場合は蓄熱し、除霜運転時などに低温冷媒が高温流体の流路に流れるなど貫通孔の周囲の温度が低温の場合は放熱する蓄熱手段を配置してもよい。
1…マイクロ流路熱交換器
2…熱交換器本体
2A…高温伝熱板
2B…低温伝熱板
3A…高温中間層
3B…低温中間層
4A…高温保護板
4B…低温保護板
25A、25B、30A、30B…溝
51A,51B…プレート孔
52A、52B…側壁
53…シーズヒーター
55…ヒーター

Claims (3)

  1. 高温流体の流路が設けられた複数の高温伝熱板と、低温流体の流路が設けられた複数の低温伝熱板とを有し、同高温伝熱板と同低温伝熱板を交互に積層して形成した流路層積層体と、
    前記高温流体の流路と前記低温流体の流路とに干渉しない位置に前記流路層積層体の積層方向に貫通するように形成された貫通孔と、
    前記貫通孔に加熱手段を備えたことを特徴とするマイクロ流路熱交換器。
  2. 高温流体の流路が設けられた複数の高温伝熱板と、低温流体の流路が設けられた複数の低温伝熱板とを有し、同高温伝熱板と同低温伝熱板を交互に積層して形成した流路層積層体と、
    前記高温流体の流路と前記低温流体の流路とに干渉しない位置に前記流路層積層体の積層方向に貫通するように形成された貫通孔を設け、
    前記貫通孔を高温高圧の冷媒を流すバイパス通路としたことを特徴とするマイクロ流路熱交換器。
  3. 高温流体の流路が設けられた複数の高温伝熱板と、低温流体の流路が設けられた複数の低温伝熱板とを有し、同高温伝熱板と同低温伝熱板を交互に積層して形成した流路層積層体と、
    前記高温流体の流路と前記低温流体の流路とに干渉しない位置に前記流路層積層体の積層方向に貫通するように形成された貫通孔と、
    前記貫通孔に蓄熱手段を備えたことを特徴とするマイクロ流路熱交換器。
JP2015063864A 2015-03-26 2015-03-26 マイクロ流路熱交換器 Pending JP2016183811A (ja)

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