JP2018141521A - シールリング及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置方向及び組み付け作業の制約を少なくでき、しかも、被嵌合面の径方向寸法が異なる仕様に低コストで対応できる構造を実現する。
【解決手段】シールリング10を、ハウジングの内周面である被嵌合面36に嵌合固定される嵌合面35を有する固定部33と、該固定部33に支持され、ステアリングシャフトの外周面である被摺接面に接触する軸方向に関して対称形状のシールリップ39を有する、弾性材製のシール部34との、組み合わせにより構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、互いに相対回転する外側部材と内側部材との間の環状隙間に組み込まれるシールリングと、その製造方法に関する。
自動車用の電動式パワーステアリング装置では、車体に支持されたステアリングコラムの内径側に、ステアリングシャフトが回転自在に支持されている。ステアリングコラムの前端部には、減速機を収納したハウジングが固定されており、電動モータの補助力を、該減速機を介して、ステアリングシャフトに付与するようにしている。ハウジング内には、電動モータを制御する電子機器が収納されている。ハウジングの内周面とステアリングシャフトの外周面との間の環状隙間には、電子機器を埃などの異物から保護することを目的として、シールリングが組み込まれている。なお、本明細書で、前後方向とは、車体の前後方向をいう。
特開2010−089709号公報には、図11に示す、シールリング1が記載されている。シールリング1は、ハウジング2の内周面とステアリングシャフト3の前端部外周面との間の環状隙間4に組み込まれている。シールリング1は、金属製の固定部5と、弾性材製のシール部6とを有している。固定部5は、全体が円筒状に構成されており、ハウジング2の内周面に内嵌固定されている。固定部5の軸方向一方側端部(図11の左側端部)には、径方向内方に向けて伸長した折れ曲がり部7が設けられている。シール部6は、固定部5の内周面に支持されており、1本のシールリップ8を有している。シールリップ8は、径方向内方に向かう程、軸方向一方側から軸方向他方側(図11の左側から右側)に向かう方向に傾斜している。シールリップ8の先端縁は、ステアリングシャフト3の外周面に全周にわたって接触している。なお、本明細書で、軸方向及び径方向とは、特に断わらない限り、シールリングに関する軸方向及び径方向をいう。
特開2010−089709号公報
従来構造のシールリングは、図11に示したように、シールリップの形状が軸方向に関して非対称になっている。このため、シールリングの組み付け作業に制約を受ける。
たとえば、図11に示した構造では、シールリップ8が、径方向内方に向かう程、軸方向一方側から軸方向他方側に向かう方向に傾斜している。このため、シールリング1の組み付け作業は、シールリップ8に捲れが生じないようにするために、ハウジング2の内径側にステアリングシャフト3を配置する前に、シールリング1をハウジング2に内嵌固定し、その後、シールリング1の内径側に、ステアリングシャフト3を軸方向一方側から軸方向他方側に挿通して行う必要がある。また、工具によって押圧可能な折れ曲がり部7が、シールリング1の軸方向一方側にしか設けられていないため、シールリング1の組み付け作業においては、その組み付け方向にも制約を受ける。
ところで、自動車のモデルチェンジなどにより、従前のステアリング装置に対して、シールリップが摺接するステアリングシャフトの被摺接面の外径寸法は変えずに、固定部を嵌合固定するハウジングの被嵌合面の内径寸法を変更することがある。この際、従前のステアリング装置に組み込んでいたシールリングは、寸法が合わなくなり使用できなくなる。そこで、シール部を含むシールリング全体を新たに設計し直すことが考えられるが、シールリングを一から設計し直すことは、シールリングのコスト上昇の原因となり好ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑み、組み付け作業の制約を少なくできるシールリングの構造を実現することを目的としている。
本発明は、必要に応じて、被嵌合面の径方向寸法が異なる仕様に低コストで対応できるシールリングの製造方法を実現することを目的としている。
本発明のシールリングは、互いに相対回転する外側部材と内側部材との間の環状隙間に組み込まれ、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方に嵌合固定される嵌合面を有する固定部と、該固定部に支持され、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの他方に接触する前記シールリングの軸方向に関して対称形状のシールリップを有する、弾性材製のシール部との組み合わせにより構成されている。
本発明を実施する場合に、前記シール部の全体を、前記シールリングの軸方向に関して対称形状とすることもできるし、前記固定部を、前記シールリングの軸方向に関して対称形状とすることもできる。
さらに、本発明を実施する場合に、前記シールリングの全体を、該シールリングの軸方向に関して対称形状とすることもできる。
本発明を実施する場合に、前記シールリップの断面形状を、二等辺三角形状又は等脚台形状とすることができる。
本発明を実施する場合に、前記固定部の前記嵌合面とは反対側にある周面に設けられた第一係合部と、前記シール部の前記シールリップとは反対側にある周面に設けられた第二係合部とを、係合させることもできる。
上述のような発明を実施する場合に、前記係合を凹凸係合とし、第一係合部を微細な凹凸面とし、第二係合部を、前記凹凸面を構成する凹部内に入り込んだ前記シール部を構成する弾性材の一部とすることもできる。
さらに、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方の径方向寸法の相違にかかわらず、前記シール部を共通部品として使用し、該シール部に組み合わせる前記固定部の前記嵌合面の径方向寸法を、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方の径方向寸法に対応させて、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方の径方向寸法、たとえばハウジングの内周面の内径寸法の相違に対して、本発明のシールリングを対応可能とすることができる。
本発明を実施する場合に、前記固定部の軸方向両端部に径方向に伸長する1対の折れ曲がり部を設け、該1対の折れ曲がり部により前記シール部を軸方向両側から挟持することもできる。
本発明を実施する場合に、前記固定部を、金属製又は樹脂製とすることもできる。
なお、前記固定部を樹脂製とする場合には、前記シール部を構成する材料よりも剛性の高い樹脂を選択することができる。
本発明のシールリングの製造方法は、互いに相対回転する外側部材と内側部材との間の環状隙間に組み込まれるシールリングを製造する際に、
たとえば、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方に嵌合固定される嵌合面を有する固定部を準備し、該固定部に支持され、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの他方に接触するシールリップを有する、弾性材製のシール部を準備し、前記シール部を前記固定部に支持させる工程を備え、
該シール部に組み合わされる前記固定部の前記嵌合面の径方向寸法を、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方の径方向寸法に対応させることで、前記シール部を共通部品としたまま、前記嵌合面の径方向寸法が異なる仕様のシールリングを造り分けることにより、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方の径方向寸法、たとえばハウジングの内周面の内径寸法の相違に対して、本発明のシールリングを対応可能としている点に特徴がある。
好ましくは、前記シール部のシールリップを軸方向に関して対称形状に形成する工程をさらに備える。
本発明のシールリングによれば、組み付け作業の制約を少なくできる。
図1は、実施の形態の第1例のシールリングを組み込んだ電動式パワーステアリング装置の断面図である。 図2は、図1の部分拡大図である。 図3は、実施の形態の第1例のシールリングのみを取り出して示す断面図である。 図4(A)〜図4(C)は、実施の形態の第1例について、被嵌合面の内径寸法の相違に応じて、共通部品であるシール部に外径寸法の異なる固定部を組み合わせたシールリングの3例を示す断面図である。 図5(A)〜図5(C)は、実施の形態の第2例のシールリングを示す、図4(A)〜図4(C)に相当する図である。 図6は、実施の形態の第3例のシールリングを示す断面図である。 図7は、実施の形態の第4例のシールリングを示す断面図である。 図8は、実施の形態の第5例のシールリングを示す断面図である。 図9は、実施の形態の第6例のシールリングを示す断面図である。 図10は、シールリップの断面形状の別例を示す図である。 図11は、従来構造のシールリングを組み込んだ電動式パワーステアリング装置の部分断面図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図4により説明する。本例では、シールリング10を、電動式パワーステアリング装置11に組み込んだ場合について説明する。ただし、本例のシールリング10は、電動式パワーステアリング装置11に限らず、各種装置に組み込むことができる。
電動式パワーステアリング装置11は、ステアリングコラム12と、ステアリングシャフト13と、操舵力補助装置14とを備えている。
ステアリングコラム12は、円筒状のアウターコラム15の前端部(図1の左端部)に、円筒状のインナーコラム16の後端部(図1の右端部)を、ステアリングコラム12の軸方向(図1の左右方向)の相対変位を可能に嵌合することにより構成されている。このため、ステアリングコラム12は、全長を収縮させることで、後述するステアリングホイールの前後位置を調節可能にする。アウターコラム15の前端部は、ブラケット17により、車体に支持されている。該ブラケット17は、二次衝突発生時に、アウターコラム15に対し前方に向いた荷重が作用した場合に、車体から外れるように該車体に支持されている。このため、二次衝突発生時には、ステアリングコラム12は、全長を収縮させて運転者の身体に加わる衝撃を吸収する。
ステアリングシャフト13は、ステアリングコラム12の内径側に、転がり軸受18を利用して回転自在に支持されている。ステアリングシャフト13の後端部には、図示しないステアリングホイールが取り付けられる。ステアリングシャフト13は、円筒状のアウターシャフト19の前端部に、中実状のインナーシャフト20の後端部を、回転力の伝達を可能に、かつ、ステアリングシャフト13の軸方向(図1の左右方向)の相対変位を可能に係合することにより構成されている。このため、ステアリングシャフト13は、前記ステアリングホイールの前後位置を調節可能にするとともに、二次衝突発生時には、ステアリングコラム12と同様にその全長を収縮させる。なお、図示の例では、インナーシャフト20を、前方側に配置された第一軸部21と後方側に配置された第二軸部22とを、回転力の伝達を可能に組み合わせることにより構成している。
操舵力補助装置14は、ステアリングシャフト13に加えられるトルクの方向及び大きさに応じて、該ステアリングシャフト13に補助トルクを付与するものである。操舵力補助装置14を構成するハウジング23は、ステアリングコラム12の前端部に固定されており、該ハウジング23には、電動モータ24が支持されている。ハウジング23は、中空筒状に構成されており、該ハウジング23の後端部の内側には、ステアリングシャフト13の前端部が挿入されている。
ステアリングシャフト13の前端部には、トーションバー25を介して、出力軸26が連結されており、該出力軸26の前端部は、ハウジング23の前端面から前方に突出している。出力軸26は、ハウジング23の内側に、1対の転がり軸受27a、27bを利用して、回転のみ可能に支持されている。出力軸26のうち、1対の転がり軸受27a、27bにより支持された部分の間には、ウォーム減速機28を構成するウォームホイール29が外嵌固定されている。ウォームホイール29には、電動モータ24の出力軸に連結された図示しないウォームが噛合している。
出力軸26の後端部の周囲には、トルクセンサ30が設けられている。トルクセンサ30は、運転者が前記ステアリングホイールを操作した際の操舵トルクを検出し、該操舵トルクに応じて補助トルクを付与するための電動モータ24を制御する。これにより、電動モータ24は、ステアリングシャフト13に加えられるトルクの方向及び大きさに応じて、前記ウォームを回転駆動し、出力軸26に補助トルクを付与する。出力軸26の回転は、図示しない自在継手及び中間シャフトを介して、ステアリングギヤユニットの入力軸に伝達され、操舵輪に所望の操舵力が付与される。
本例では、シールリング10を、互いに相対回転するハウジング23とステアリングシャフト13との間の環状隙間31に組み込み、該環状隙間31を全周にわたって塞いでいる。これにより、シールリング10の前方側に位置する、トルクセンサ30などの電子機器が収納された空間32aに、シールリング10の後方側の空間32bから埃などの異物が侵入するのを防止している。なお、本例では、ハウジング23が外側部材に相当し、ステアリングシャフト13が内側部材に相当する。
本例のシールリング10は、金属製の固定部33と弾性材製のシール部34とを組み合わせることにより構成されている。
固定部33は、全体が円筒状に構成されており、外周面に円筒面状の嵌合面35が設けられている。固定部33は、ハウジング23の内周面に設けられた被嵌合面36に嵌合面35を締り嵌めにより嵌合固定させることで、ハウジング23の内側に支持固定されている。このため、嵌合面35の外径寸法は、被嵌合面36(ハウジング23の内周面)の内径寸法と同じか、該内径寸法よりも僅かに大きくなっている。
固定部33は、外径寸法及び内径寸法がそれぞれ軸方向にわたってほぼ一定であるため、径方向厚さ寸法が軸方向にわたって一定となっている。したがって、固定部33は、軸方向に関して対称形状(図1〜図4において左右対称形状)となっている。別の表現によれば、固定部33は、シールリング10の中心Oを通り、かつ、シールリング10の中心軸xに直交する仮想平面Lに関して、対称形状となっている。固定部33の軸方向一方側端面37a及び軸方向他方側端面37bはそれぞれ、円輪状で、前記中心軸xに直交する仮想平面上に存在する平坦面となっている。
上述のような固定部33と組み合わせるシール部34は、嵌合面35とは反対側にある、固定部33の内周面に全周にわたって支持されている。シール部34は、円筒状の基部38と、1本のシールリップ39とを有している。
基部38は、シール部34の外径側部分に設けられており、該基部38の外周面が、固定部33の内周面に結合されている。基部38の外周面と固定部33の内周面との結合手段は、特に限定されないが、たとえば高温下での加硫接着による結合手段を採用しても良いし、常温下での接着剤を用いた結合手段を採用しても良い。また、基部38の径方向厚さ寸法は、軸方向にわたって一定となっている。本例では、基部38の軸方向幅寸法を、シールリップ39の基端部の軸方向幅寸法よりも大きく設定して、固定部33に対する基部38の結合力を確保している。その他、固定部33の内周面に係合手段を設け(第一係合部)、基部38の外周面に係合手段を設けて(第二係合手段)、基部38の外周面と固定部33の内周面とを係合させて、固定部33とシール部34を結合させることもできる。
シールリップ39は、基部38の内周面の軸方向中央部に、径方向内方に突出するようにして設けられている。本例では、シールリップ39は、軸方向に関して対称形状であり、径方向内方に向かう程軸方向厚さ寸法が次第に小さくなった断面三角形状となっている。より詳しくは、シールリップ39の断面形状は、軸方向両側面の母線の長さが等しい二等辺三角形状となっている。また、本例では、シールリップ39の軸方向側面と中心線との間の角度θを、30°に設定している。角度θは、20°以上、45°以下に設定することが好ましい。
シールリップ39の先端縁は、断面円弧形で、前記仮想平面L上に存在しており、ステアリングシャフト13の前端部外周面に設けられた被摺接面40に全周にわたって接触している。本例では、基部38の径方向厚さ寸法T1に対するシールリップ39の径方向厚さ寸法T2の比であるT2/T1を2に設定しているが、T2/T1は1〜4程度に設定することができる。
本例では、シールリップ39及び基部38のそれぞれが、軸方向に関して対称形状となっているため、シール部34の全体が軸方向に関して対称形状となっている。さらに、固定部33の軸方向中央部と、シール部34の軸方向中央部とが、軸方向に関して同じ位置に存在している。この結果、本例では、シールリング10の全体が軸方向に関して対称形状となっている。
本例のシールリング10は、固定部33とシール部34とを組み合わせて構成されているが、自動車のモデルチェンジなどにより、ステアリングシャフト13の被摺接面40の外径寸法は変えずに、ハウジング23の被嵌合面36の内径寸法を変更した場合に、次のように対応することが可能である。
たとえば、図4(A)に示すように、被嵌合面36の内径寸法がd0 である場合に、シールリング10が、嵌合面35の外径寸法がD0 である固定部33と、シール部34との組み合わせにより構成されていたとする。
その後、図4(B)に示すように、被嵌合面36の内径寸法がd0 からd1 に変更になった場合には、シール部34は共通部品としてそのまま使用し、該シール部34に対し、嵌合面35の外径寸法D1 が被嵌合面36の内径寸法d1 と同じかこれよりも僅かに大きい、固定部33とは別の固定部33aを組み合わせ、外径寸法がD1 のシールリング10aを得る。つまり、別の固定部33aに対し、共通部品であるシール部34を支持させることで、外径寸法がD1 のシールリング10aを造る。
さらに、図4(C)に示すように、被嵌合面36の内径寸法がd0 からd2 に変更になった場合には、シール部34は共通部品としてそのまま使用し、該シール部34に対し、嵌合面35の外径寸法D2 が被嵌合面36の内径寸法d2 と同じかこれよりも僅かに大きい、固定部33とは別の固定部33bを組み合わせ、外径寸法がD2 のシールリング10bを得る。つまり、別の固定部33bに対し、共通部品であるシール部34を支持させることで、外径寸法がD2 のシールリング10bを造る。
このように本例では、外側部材であるハウジング23の内周面に設けられた被嵌合面36の内径寸法の相違にかかわらず、シール部34を共通部品として使用し、該シール部34に、嵌合面35の外径寸法が被嵌合面36の内径寸法に対応した固定部33(33a、33b)を組み合わせることで、外径寸法が異なる仕様のシールリング10(10a、10b)を造り分ける。
以上のような本例のシールリング10によれば、設置方向及び組み付け作業の制約を少なくでき、しかも、被嵌合面36の内径寸法が異なる仕様に低コストで対応できる。
まず、シールリング10を構成するシールリップ39を、軸方向に関して対称形状としているため、シールリップ39によるシール性能(密封性能)に、軸方向に関する方向性をなくせる。具体的には、シールリップ39は、後方側の空間32bから前方側の空間32aへの異物の侵入を十分に防止できるだけでなく、前方側の空間32aから後方側の空間32bへの異物の侵入も十分に防止できる。したがって、本例のシールリング10は、設置方向に関する制約がなく、軸方向に関して逆向き(図1〜図4において左右逆向き)に設置しても、シールリップ39によるシール性能を十分に確保できる。
また、シールリップ39の断面形状を、軸方向厚さ寸法が径方向内方に向かう程小さくなった二等辺三角形状としているため、シールリング10の組み付け作業時に、シールリップ39に捲れが生じにくくできる。このため、その他の部分に構造上の制約がなければ、ハウジング23とステアリングシャフト13との間に予め環状隙間31を形成した状態で、該環状隙間31にシールリング10を組み付けることも可能になる。また、シールリング10をハウジング23に内嵌固定し、その後、シールリング10の内径側にステアリングシャフト13を挿通する場合にも、該ステアリングシャフト13の挿通方向に制約を受けずに済む。
さらに、固定部33を軸方向に関して対称形状としており、該固定部33の軸方向両端面37a、37bをそれぞれ、円輪状の平坦面としている。このため、固定部33の軸方向一方側端面37aと軸方向他方側端面37bとの何れの面も、工具による押圧対象部にできる。したがって、シールリング10の組み付け方向(圧入方向)の制約を受けずに済み、電動式パワーステアリング装置11全体の組立性を向上できる。
さらに、本例のシールリング10は、固定部33とシール部34とを組み合わせることにより構成しており、被嵌合面36の内径寸法が異なる仕様に対し、シール部34を共通部品とし、固定部33を被嵌合面36の内径寸法に対応する外径寸法を有するものに変更することで対応できる。このため、本例では、シール部34を新たに設計し直す必要がなく、固定部33のみを新たに設計し直せば良い。したがって、シール部を含めたシールリング全体を一から設計し直す場合に比べて、製造コストを低くできる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図5により説明する。本例では、固定部33とともにシールリング41を構成するシール部42に、2本のシールリップ43、43を設けている。2本のシールリップ43、43は、それぞれの断面形状が二等辺三角形状で、シール部42の外径側部分に設けられた断面略台形状の基部44の内周面に、軸方向に離隔した状態で設けられている。2本のシールリップ43、43及び基部44のそれぞれは、軸方向に関して対称形状となっているため、シール部42の全体も、軸方向に関して対称形状となっている。別な表現によれば、シール部42は、シールリング41の中心Oを通り、かつ、シールリング41の中心軸xに直交する仮想平面Lに関して、対称形状となっている。
本例でも、被嵌合面36の内径寸法の相違にかかわらず、シール部42を共通部品として使用し、該シール部42に対し、被嵌合面36の内径寸法に応じた嵌合面35の外径寸法を有する、図5(A)〜図5(C)に示した固定部33、33a、33bを適宜組み合わせ、外径寸法が異なるシールリング41、41a、41bを得る。
以上のような本例の場合には、実施の形態の第1例に比べて、シールリップの数を増やすことができるため、シール性能の向上を図れる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図6により説明する。本例では、シールリング45の軽量化を目的として、シール部34と組み合わせる固定部46の軸方向一方側端面47a及び軸方向他方側端面47bに、それぞれ軸方向に凹んだ除肉部である凹部48、48を形成している。これら凹部48、48は、固定部46の軸方向一方側端面47a及び軸方向他方側端面47bの径方向中間部に設けられている。
固定部46を金属製とする場合には、凹部48を、たとえばプレス加工により形成できるほか、切削加工などにより形成することもできる。これに対し、固定部46を樹脂製とする場合には、凹部48を、射出成形時に形成できるほか、切削加工などにより形成することもできる。固定部46を樹脂製とすれば、シールリング45の軽量化をより有効に図れる。凹部48は、固定部46の軸方向一方側端面47a及び軸方向他方側端面47bに対し、全周にわたって連続するように形成しても良いし、円周方向に関して間欠的に形成しても良い。
本例では、凹部48を、固定部46の軸方向一方側端面47a及び軸方向他方側端面47bの径方向中間部に形成しているため、これら軸方向一方側端面47a及び軸方向他方側端面47bの径方向両端部を、工具による押圧対象部とすることができる。
以上のような本例の場合には、固定部46の軸方向両端面47a、47bに凹部48、48を形成することにより、固定部46の軽量化、ひいてはシールリング45の軽量化を図れる。したがって、被嵌合面36(図4(C)および図5(C)参照)の内径寸法が大きい仕様に対応するために、外径寸法の大きい固定部を使用する必要がある場合にも、シールリングの重量増大の程度を抑えることができる。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第4例]
実施の形態の第4例について、図7により説明する。本例は、固定部50の内周面に係合手段を設け(第一係合部)、基部38の外周面に係合手段を設けて(第二係合手段)、基部38の外周面と固定部50の内周面とを係合させることにより、固定部50とシール部34を結合させている点に特徴がある。本例では、シールリング49を構成する固定部50の内周面の少なくとも一部を、ローレット加工よって形成されたローレット目である微細な凹凸面51としている。そして、固定部50の内周面に形成されたローレット目とシール部34の外周面を係合させている。より具体的には、固定部50の凹凸面51を構成する凹部内に、シール部34の外周面を構成する弾性材の一部を入り込ませている。
以上のような構成により、固定部50の内周面とシール部34の外周面との結合力を高めることができる。これにより、固定部50とシール部34とが、軸方向及び円周方向に相対変位することを有効に防止できる。固定部50の内周面に形成する凹凸面51は、固定部50の内周面の一部ないし複数箇所に形成しても良いし、全周にわたって連続するように形成しても良い。また、固定部とシール部の基部との係合手段としては、ローレット加工により形成したローレット目による凹凸係合に限らず、シボ加工(硬質金属の表面に形成された微細な凹凸を転写する加工)による凹凸係合、ショットブラストなどの各種の加工によって形成される係合面でも良い。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第5例]
実施の形態の第5例について、図8により説明する。本例も、固定部53と基部38と係合手段に特徴がある。本例では、シールリング52を構成する固定部53の内周面の軸方向中央部に、径方向外方に向けて凹んだ凹状の第一係合部54を全周にわたって設けている。これに対し、シール部55の外周面の軸方向中央部に、径方向外方に向けて突出した凸状の第二係合部56を全周にわたって設けている。第一係合部54と第二係合部56とは、互いに合致した形状を有している。このため、固定部53の内側にシール部55を取り付けた状態で、第一係合部54と第二係合部56とが凹凸係合する。具体的には、凹状の第一係合部54の内側に凸状の第二係合部56が、がたつきなく挿入される。
以上のような構成により、固定部53とシール部55とが、軸方向に相対変位することを有効に防止できる。第一係合部54及び第二係合部56を、円周方向に関して不連続となった歯車形状とすれば、固定部53とシール部55との円周方向に関する相対変位も、有効に防止できる。また、固定部の内周面に凸状の第一係合部を設けるとともに、シール部の外周面に凹状の第二係合部を設け、これら凸状の第一係合部と凹状の第二係合部とを凹凸係合させても良い。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第6例]
実施の形態の第6例について、図9により説明する。本例では、固定部58と基部38との係合手段に特徴がある。すなわち、シールリング57を構成する固定部58として、軸方向両端部に径方向内方に向けて伸長した1対の折れ曲がり部59、59が設けられたものを使用している。そして、このような1対の折れ曲がり部59、59により、シール部34を軸方向両側から挟持している。具体的には、シール部34を構成する基部38の外径側部分に設けられた被挟持部60を軸方向両側から挟持している。被挟持部60は、基部38の内径側部分よりも軸方向幅寸法が小さくなっている。
以上のような構成により、固定部58とシール部34とが、軸方向に相対変位することを有効に防止できる。また、固定部58の軸方向両端部に、工具による押圧対象部となり得る折れ曲がり部59、59を設けているため、シールリング57の組み付け方向による制約を受けずに済む。
その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例の場合と同様である。
上述した実施の形態の各例の構造は、矛盾を生じない限り、適宜組み合わせて実施することができる。また、本発明のシールリングは、電動式パワーステアリング装置を構成するハウジングとステアリングシャフトとの間の環状隙間に限らず、互いに相対回転する1対の部材間の環状隙間に組み込むことができる。また、本発明のシールリングは、シールリップに対して耐圧性の要求されない用途、たとえば、ダストシールとして使用することが好ましい。また、本発明は、固定部を外側部材の内周面に内嵌固定し、シール部に設けたシールリップを内側部材の外周面に摺接させる構造に限らず、固定部を内側部材の外周面に外嵌固定し、シール部に設けたシールリップを外側部材の内周面に摺接させる構造で実施することもできる。また、シールリップの断面形状は、軸方向に関する対称形状であれば、二等辺三角形状のほか、図10に示したような、先端面が平坦面状となった等脚台形状や、その他の形状を採用できる。さらに、図4(A)〜図4(C)、及び、図5(A)〜図5(C)に示した本発明によるシールリングの製造方法は、軸方向に関して対称形状である断面形状を有するシールリップもしくはシールリングへの適用に限定されることなく、図11に示した軸方向に関して非対称形状である断面形状を有する従来のシールリップを備えたシールリングに対しても適用可能である。
1 シールリング
2 ハウジング
3 ステアリングシャフト
4 環状隙間
5 固定部
6 シール部
7 折れ曲がり部
8 シールリップ
9a、9b 空間
10、10a、10b シールリング
11 電動式パワーステアリング装置
12 ステアリングコラム
13 ステアリングシャフト
14 操舵力補助装置
15 アウターコラム
16 インナーコラム
17 ブラケット
18 転がり軸受
19 アウターシャフト
20 インナーシャフト
21 第一軸部
22 第二軸部
23 ハウジング
24 電動モータ
25 トーションバー
26 出力軸
27a、27b 転がり軸受
28 ウォーム減速機
29 ウォームホイール
30 トルクセンサ
31 環状隙間
32a、32b 空間
33、33a、33b 固定部
34、34a シール部
35 嵌合面
36 被嵌合面
37a 軸方向一方側端面
37b 軸方向他方側端面
38 基部
39 シールリップ
40 被摺接面
41、41a、41b シールリング
42 シール部
43 シールリップ
44 基部
45 シールリング
46 固定部
47a 軸方向一方側端面
47b 軸方向他方側端面
48 凹部
49 シールリング
50 固定部
51 凹凸面
52 シールリング
53 固定部
54 第一係合部
55 シール部
56 第二係合部
57 シールリング
58 固定部
59 折れ曲がり部
60 被挟持部

Claims (10)

  1. 互いに相対回転する外側部材と内側部材との間の環状隙間に組み込まれるシールリングであって、
    前記シールリングが、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方に嵌合固定される嵌合面を有する固定部と、該固定部に支持され、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの他方に接触する前記シールリングの軸方向に関して対称形状のシールリップを有する、弾性材製のシール部との、組み合わせより構成されている、シールリング。
  2. 前記シール部の全体が、前記シールリングの軸方向に関して対称形状である、請求項1に記載したシールリング。
  3. 前記固定部が、前記シールリングの軸方向に関して対称形状である、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したシールリング。
  4. 前記シールリップの断面形状が、二等辺三角形状又は等脚台形状である、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したシールリング。
  5. 前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方の径方向寸法の相違にかかわらず、前記シール部が共通部品として使用されている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したシールリング。
  6. 前記固定部の前記嵌合面とは反対側にある周面に設けられた第一係合部と、前記シール部の前記シールリップとは反対側にある周面に設けられた第二係合部とが、係合している、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したシールリング。
  7. 前記係合が凹凸係合であり、前記第一係合部が微細な凹凸面で、前記第二係合部が前記凹凸面を構成する凹部内に入り込んだ前記シール部を構成する弾性材の一部である、請求項6に記載したシールリング。
  8. 前記固定部の軸方向両端部に径方向に伸長する1対の折れ曲がり部が設けられており、該1対の折れ曲がり部により前記シール部を軸方向両側から挟持している、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載したシールリング。
  9. 前記固定部が、金属製又は樹脂製である、請求項1〜8のうちの何れか1項に記載したシールリング。
  10. 互いに相対回転する外側部材と内側部材との間の環状隙間に組み込まれ、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方に嵌合固定される嵌合面を有する固定部と、該固定部に支持され、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの他方に接触するシールリップを有する弾性材製のシール部と、を備えたシールリングを製造する際に、
    前記シール部を共通部品とし、該シール部に組み合わせる前記固定部の前記嵌合面の径方向寸法を、前記外側部材の内周面と前記内側部材の外周面とのうちの一方の径方向寸法に対応したものとすることにより、前記嵌合面の径方向寸法が異なる仕様のシールリングを造り分ける、シールリングの製造方法。
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