JP2018140986A - シイタケ抽出物含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全で経口投与可能な、食用原料由来の、ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する組成物を提供することを目的とする。【解決手段】シイタケ抽出物を有効成分として含有する:ペントシジン生成阻害剤;ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する食品組成物、医薬組成物及び化粧用組成物を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、シイタケ抽出物含有組成物に関する。より詳細には、本発明は、シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成阻害剤、ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する食品組成物、医薬組成物及び化粧用組成物に関する。
糖化反応は、タンパク質やアミノ酸等の遊離アミノ基と、糖のアミノ基とが反応して褐色色素を生成するものであり、発見者の名に因みメイラード反応と呼ばれる。この反応は生体内でも生じることが知られており、糖尿病等の疾病や生体の老化に強く関連していることが明らかにされている。生体内において糖化反応が生じると、生体を構成するタンパク質が糖化し、変質する。糖化によって生成する物質の代表的なものとしては終末糖化産物(AGEs;Advanced Glycation End-products)が挙げられる。
AGEsは糖化産物の総称であり、特定の物質を指すものではない。生体内で生成される公知のAGEsとしては、ペントシジン、カルボキシメチルリジン、クロスリン、ピラリン等が挙げられる。それぞれの物質は前駆物質、架橋構造や蛍光性の有無等、化学的特徴が様々に異なることが知られている。
AGEsが生体内で生成され蓄積されると、タンパク質本来の性質や存在する生体組織の機能が衰えたり失われたりするだけでなく、様々な疾患の原因になり得る。皮膚や血管を構成するコラーゲンが糖化すると、弾力性を失い、皮膚ではシワの形成やたるみが生じる。血管組織においては動脈硬化に代表される循環器疾患の発症と進展をもたらす。本来、糖化反応に対する防御機構は生体内に備わっているが、加齢とともに減衰する。
生体内の糖化反応は、健常な人においても日常生活で徐々に進行しており、その抑制も長期にわたって継続的に実施しないと期待する効果を得られないことから、継続使用しても安全性が高く、また継続使用により糖化反応抑制効果以外の有用な効果も得られるような手段が研究され、提案が数多くなされている。例えば、ポリフェノール類等の化合物や、食経験のある食品原料の抽出物等を含有する、AGEs生成阻害剤、AGEs結合又は分解剤、及び体内糖化反応抑制用の経口組成物等が提案されている(特許文献1から3等)。
糖化反応は複雑かつ多経路であるため、一つの反応経路を阻害してもAGEsの生成を有効に阻止することは難しい。そのため、単一のin vitro実験系で評価された抗糖化剤が必ずしも生体内の糖化反応抑制に有効ではない(非特許文献1)。例えば、特許文献4には、多数の植物由来エキスについて、糖化反応における複数の中間生成物及び最終生成物の生成阻害能を測定したところ、エキスごとに異なる中間生成物・最終生成物の生成阻害能が確認されたことが示されている。
抗糖化作用を有する化合物が求められており、例えば、特許文献5に開示されているアミノグアニジンは、糖尿病性腎症治療薬として開発されていた物質で優れた抗糖化作用を示すが、貧血や肝障害等の副作用を有しており、安全性の面で実用化には至っていない。
一方、過酸化脂質生成やペントシジン生成とカルボニルストレスとの関係についても研究が進められている。酸化ストレス下では脂質過酸化が進行し、マロンジアルデヒドやヒドロキシノネナールの生成等、様々な糖化反応と酸化反応が同時的に進行する。生体内において、糖や脂質由来の様々なカルボニル化合物の非酵素的反応による生成が亢進し、その結果としてペントシジン等の特定のAGEsの産生が亢進し、それらが蓄積した状態をカルボニルストレスと呼ぶ。非特許文献2には、統合失調症に、カルボニルストレスが関連していることが開示されている。統合失調症患者では、ペントシジンの蓄積とカルボニルスカベンジャーとして働くビタミンB6の欠乏が観察されており、ペントシジンとビタミンB6は臨床的に有用なバイオマーカーとされている。
特許第4451627号公報 特許第5804391号公報 特開2016−69344号公報 特許第4195840号公報 特公平6−67827号公報 Yagi M., et al., Glycative Stress Research, 1(3):60-67, 2014 Arai M., et al., Japanese Journal of Biological Psychiatry, 23(2):115-120, 2012
以上のような背景のもと、本発明は、安全で経口投与可能な、食用成分由来の、ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため研究を重ねた結果、食経験が豊富で安全性の高いシイタケを原料としたシイタケ抽出物を投与すると生体内のペントシジン生成及び過酸化脂質生成並びにこれらに伴うカルボニルストレスを抑制することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下に関する。
[1]
シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成阻害剤。
[2]
シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する食品組成物。
[3]
食品組成物が、サプリメント、保険機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、特別用途食品、病者用食品、栄養補助食品、健康補助食品、飲料、調味料、保存料及び添加物からなる群から選択される、[2]に記載の食品組成物。
[4]
シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した疾患を治療又は予防するための医薬組成物。
[5]
前記疾患が、糖尿病、糖尿病合併症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、癌、白内障、骨粗しょう症、アルツハイマー型認知症、慢性腎不全、リウマチ様関節炎、重症アトピー性皮膚炎及び統合失調症等からなる群から選択される、[4]に記載の医薬組成物。
[6]
シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態を改善又は予防するための化粧用組成物。
[7]
前記状態が、皮膚弾力性の低下、皮膚柔軟性の低下、皮膚のきめの低下、シワの生成、ニキビ、吹き出物及び加齢臭の生成からなる群から選択される、請求項6に記載の化粧用組成物。
[8]
対象に2週間投与後、ペントシジン生成阻害作用、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した疾患の治療又は予防作用、或いはペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態の改善又は予防作用が得られる、[1]から[7]のいずれかに記載の剤又は組成物。
本発明によれば、安全で経口投与可能な、食用成分由来の、ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する組成物を提供することができる。
実施例1において、シイタケ抽出物含有組成物をヒトに経口投与した場合のAGEs生成阻害作用を示す。 実施例2において、シイタケ抽出物含有組成物をヒトに経口投与した場合の血中AGEsの生成阻害作用を示す。 実施例3において、シイタケ抽出物含有組成物をヒトに経口投与した場合の血中ペントシジン生成阻害作用及び血中過酸化脂質(LPO)生成阻害作用を示す。 実施例3において、シイタケ抽出物含有組成物をヒトに経口投与した場合の皮膚弾力性改善効果を示す。 実施例3において、皮膚のキメを確認した拡大写真を示す(投与3週間後)。 実施例3において、皮膚のキメを確認した拡大写真を示す(投与6週間後)。
以下に、本発明の好適な実施形態について説明する。
[シイタケ抽出物]
本実施形態のシイタケ抽出物は、シイタケを原料として水系溶媒により抽出してつくられる。抽出処理は、シイタケから水溶性成分を抽出可能な方法であれば特に限定されないが、簡便には、乾燥シイタケを熱水で煮ることにより抽出処理を実施することができる。
用いるシイタケは、シイタケ属シイタケ種に属するものであれば特に限定されない。抽出には、生のシイタケを用いても乾燥シイタケを用いてもよいが、抽出効率及び保存性の観点から乾燥シイタケを用いることが好ましい。
抽出溶媒としては、水(水蒸気を含む)、塩水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、希酢酸、希塩酸及びこれらのいずれかの混合物を用いることができ、安全性及び簡便性の観点から、水(0℃〜100℃)を用いることが好ましい。
シイタケに対する抽出溶媒の量は、所望の抽出物が得られる限り特に限定されないが、簡便性の観点から、乾燥シイタケ1重量部に対して、例えば10〜50重量部、好ましくは20〜30重量部の抽出溶媒を用いて抽出を行うことができる。
抽出時間及び抽出温度も、所望の抽出物が得られる限り特に限定されないが、一般的には、抽出温度が高い場合、より短い抽出時間、抽出温度が低い場合、より長い抽出時間を採用することができる。例えば、80℃〜100℃、好ましくは90℃〜100℃の熱水を用いて、10〜60分、好ましくは20〜40分抽出を実施することができる。
得られた抽出物は、そのままシイタケ抽出物としてもよいし、そのまま、又は必要に応じて公知の賦形剤を添加後、乾燥・粉末化し、シイタケ抽出物としてもよい。投与量を減少させるため、得られた抽出物を、そのまま又は賦形剤を添加後更に濃縮し、これを乾燥・粉末化してシイタケ抽出物としてもよい。
賦形剤としては、医薬品、サプリメント等に一般に用いられるものであれば特に限定されず、乳糖、麦芽糖、還元麦芽糖水飴、デンプン、デキストリン、セルロース等を使用することができ、乾燥物の形状及び品質の安定性の観点から、好ましくはデキストリンを用いることができる。
シイタケ抽出物の乾燥・粉末化は、凍結乾燥、噴霧乾燥等、公知の方法を用いることができ、必要に応じてハンマーミル、回転ミル、ローラーミル、ジェットミル等公知の粉砕機を用いた粉砕を組み合わせることができる。
シイタケ抽出物を濃縮する場合、濃縮は、公知方法を用いることができる。例えば、エバポレータ(遠心式薄膜真空蒸発装置等の真空蒸発装置、減圧濃縮装置等を含む)を用いて、又はシリカゲルカラム、ODSカラム、イオン交換樹脂等のカラムを用いて、シイタケ成分を多く含む濃縮液を調製することができる。一態様において、本実施形態のシイタケ抽出物は、イオン交換樹脂、特に陽イオン交換樹脂を用いて濃縮したものが好ましい。あるいは、公知の手法及び機器を用いて、凍結濃縮法、逆浸透膜による膜濃縮法、超音波霧化分離法等により濃縮液を調整することができる。濃縮前後でシイタケ成分が濃縮されたか否かは、例えばBrix値を測定することによって確認することができる。限定されるものではないが、本実施形態のシイタケ抽出物のBrix値は5〜60%、好ましくは25〜40%である。Brix値の測定は、糖度計による測定等、当業者に公知の手法を用いて実施することができる。
一態様において、本実施形態のシイタケ抽出物は、エルゴチオネイン、ビタミンB6、ナイアシンのいずれか一以上、好ましくはこれらすべての成分を含有する。
シイタケ抽出物中のエルゴチオネイン含有量は、乾燥物100gあたり200mg以上が好ましく、500mg以上がより好ましく、1000mg以上が特に好ましい。上限値は特に限定されるものではないが、例えば乾燥物100gあたり3000mg以下、好ましくは2000mg以下とすることができる。
シイタケ抽出物中のビタミンB6含有量は、乾燥物100gあたり1mg以上が好ましく、3mg以上がより好ましく、5mgが特に好ましい。上限値は特に限定されるものではないが、乾燥物100gあたり例えば20mg以下、好ましくは10mg以下とすることができる。
シイタケ抽出物中のナイアシン含有量は、乾燥物100gあたり50mg以上が好ましく、100mg以上がより好ましく、200mg以上が特に好ましい。上限値は特に限定されるものではないが、乾燥物100gあたり例えば500mg以下、好ましくは400mg以下とすることができる。
なお、シイタケ抽出物は、粉状もしくは液状の形態で、食品素材として販売されており、本発明ではこのような食品素材(例えば、シイタケエキスパウダーとして、池田糖化工業株式会社、井村屋シーズニング株式会社、カッセイ食品株式会社等が販売する食品素材等)も使用することができる。
上記のシイタケ抽出物は、そのまま、ペントシジン生成阻害剤、食品組成物、医薬組成物又は化粧用組成物(以下、これらをまとめて「本実施形態の組成物」という。)としてもよいし、当業者に公知の手法を用いて本実施形態の組成物に添加してもよい。
本実施形態の組成物は、抗糖化作用として特にペントシジン生成阻害作用を有することを特徴とする。ペントシジンは皮膚や骨質等のエラスチンやコラーゲンを含有する多数の組織に認められる主要な架橋性AGEsであり、リジン残基とアルギニン残基が五炭糖により架橋された構造を有する。糖尿病、慢性腎不全、リウマチ様関節炎、重症アトピー性皮膚炎等、様々な疾患において、血中ペントシジンが高値であることが報告されているため、本実施形態の組成物は、ペントシジン生成が関連するこれらの疾患や状態の治療又は予防にも有用である。さらに、ヒト硬膜や皮膚コラーゲンでは加齢に伴うペントシジン蓄積の進行が確認されており、架橋性のペントシジンの増加は、皮膚弾力性にも影響するため、本実施形態の組成物は、これらの状態の改善又は予防にも有用である。
本明細書において、ペントシジン生成阻害作用とはペントシジン生成を予防又は抑制する作用を指し、より具体的には、ペントシジンの量又は濃度が低下することを指す。生体内におけるペントシジン生成阻害作用の評価は、例えば後述の実施例に示す通り、血中のペントシジン濃度の推移をELISA法等公知の手法で測定することによって行うことができる。
本実施形態の組成物は、様々なAGEs及びその中間生成物のうち、ペントシジン生成を阻害する物であれば特に限定されない。AGEsには様々な生成経路が存在するため、ある一種のAGEsの生成が阻害されても、他のAGEsの生成は阻害されない場合もある。一態様において、本実施形態の組成物は、AGEs及びその中間生成物のうち、カルボキシメチルリジン(CML)及び/又は3−デオキシグルコソン(3−DG)の生成を阻害しない。
一態様において、本実施形態の組成物は、また、カルボニルストレス阻害作用を有する。カルボニルストレスには様々な要因が関与しているが、ペントシジンの蓄積と、カルボニルストレスに関連した統合失調症や糖尿病合併症等の疾患の関連が強く示唆されている。また、過酸化脂質の生成も、カルボニルストレスに関与すると考えられている。
本明細書において、カルボニルストレス阻害作用とはカルボニルストレスを予防又は抑制する作用を指す。生体内において、糖や脂質由来の様々なカルボニル化合物の非酵素的反応による生成が亢進し、その結果としてペントシジン等の特定のAGEsの産生が亢進し、それらが蓄積した状態がカルボニルストレスと呼ばれる。よって、より具体的には、カルボニルストレス阻害作用は、ペントシジン及び/又は過酸化脂質の量又は濃度の低下によって確認することができる。ペントシジンは生体内におけるカルボニルストレスによる組織変性の指標となるものであり、血中のペントシジン濃度が減少している場合に、カルボニルストレスが除去、低減又は抑制され、カルボニルストレスが阻害されていると評価することができる。なお、ペントシジンは臨床検査項目として保険収載されている。生体内におけるペントシジンの量又は濃度の評価については上述したとおりであり、同様に、血中の過酸化脂質濃度が減少している場合に、カルボニルストレスが除去、低減又は抑制され、カルボニルストレスが阻害されていると評価することができる。生体内における過酸化脂質の量又は濃度の評価は、例えば後述の実施例に示すとおり、血中の過酸化脂質の濃度の推移をTBA法(チオバルビツール酸法)等公知の手法で測定することによって行うことができる。
上記のペントシジン生成/カルボニルストレス阻害作用の確認に先立って、抗糖化作用を確認してもよい。抗糖化作用を有するか否かの判断は、例えば後述の実施例に示すとおり、AGEs量をAGEリーダー等の測定器を用いて測定することによって行うことができる。一態様において、本実施形態の組成物の投与前と投与後(例えば、継続投与4週間後、より好ましくは、継続投与2週間後)において、投与前のAGEs量を100%とした場合に2%以上、好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上、投与後のAGEs量が減少している場合に、本実施形態の組成物が、抗糖化作用を有すると判断することができる。
一態様において、本実施形態の組成物は、短期間の投与で上記抗糖化作用を発揮することが可能であり、例えば、後述の実施例に示すとおり、比較的AGEs量の減少に時間がかかると考えられる皮膚AGEs量を、投与開始から2週間後(例えば、1回/日の投与2週間後)に減少し得る。
本実施形態の組成物の投与量は、用途(医薬、食品、化粧品等)や投与対象(年齢、体重、疾患・状態の重篤度等)に応じて適宜調整することができるが、例えば、後述の実施例を参照して、同程度の濃度の本実施形態の組成物を、固形分(乾燥物)換算で0.1〜10g/日を投与する量とすることができる。一態様において、本実施形態の組成物の投与量は、組成物中のエルゴチオネイン、ビタミンB6及びナイアシンから選択される成分の含有量を目安に調整することができ、エルゴチオネイン約1〜100mg/日、好ましくは、5〜50mg/日、例えば、約10mg/日程度;ビタミンB6約5〜500μg/日、好ましくは10〜300μg/日、例えば約40μg/日程度、ナイアシン約0.2〜20mg/日、好ましくは0.5〜10mg/日、例えば、約2mg/日程度、のいずれか一以上を満たす量を投与することができる。
投与回数は特に制限されないが、好ましくは1日1〜3回であり、必要に応じて投与回数を増減してもよい。上記の投与量を実現するよう、投与回数及び単回投与量を適宜調整することができる。
例えば食品組成物に本実施形態の組成物を配合して製品加工する場合、食品組成物製品の全量中、本実施形態の組成物を固形分換算で0.01〜99.9重量%含有するように製品を製造することもできる。
[食品組成物]
一態様において、本発明は、上記のシイタケ抽出物を有効成分として含有する、上記ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する食品組成物に関する。
食品組成物としては、通常の飲食品のほか、サプリメント、保険機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)、特別用途食品(病者用食品等)、栄養補助食品、健康補助食品等が挙げられる。
食品組成物の形状としては、ジュース、清涼飲料、ドリンク剤、調味料、茶等の液状、ビスケット、タブレット、顆粒粉末、粉末、カプセル等の固形状、ペースト、ゼリー、スープ、調味料、ドレッシング等の半流動状等が挙げられる。シイタケ抽出物は可溶性であり、容易に飲料形態とすることができる。また、旨味成分であるグルタミン酸やグアニル酸を含有するため、調味料としても用いることができる。さらに、食品の褐変や変色防止を期待して、食品保存料、食品添加物等としても用いることができる。
これらの食品組成物は、いずれも当業者に公知の手法を用いて、本実施形態のシイタケ抽出物を添加して製造することができる。例えば、本実施形態のシイタケ抽出物のほかに、所望の作用を損なわない範囲で、その他の成分をさらに含有してもよい。例えば、乳化剤、甘味料、酸化防止剤、着色料、調味料、ビタミン類、ミネラル類、香料、着色料、増粘多糖類等の従来公知の食品添加物等、従来食品に添加される他の成分を含んでもよい。
本実施形態の食品組成物は、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態の予防又は改善作用(例えば、糖尿病、糖尿病合併症、動脈硬化、慢性腎不全、リウマチ様関節炎、重症アトピー性皮膚炎、統合失調症、骨粗しょう症等の予防作用、加齢に伴う血管組織老化の予防又は改善作用、皮膚弾力性の低下、皮膚柔軟性の低下、シワの生成等、加齢に伴う皮膚組織老化の予防又は改善作用、加齢臭の予防又は改善作用、口臭の予防又は改善作用、便臭の改善作用等)、生鮮食品又は鮮魚等の色落ち・味の変化の防止作用を有する旨の表示を付した食品組成物であってもよい。
[医薬組成物]
一態様において、本発明は、上記のシイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した疾患を治療又は予防するための医薬組成物に関する。当該疾患の治療又は予防には、疾患に伴う症状の改善又は予防も含まれる。
医薬組成物は、特に限定されないが、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、液剤、シロップ剤、チュアブル、トローチ等の経口剤、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、貼付剤等の外用剤、注射剤、舌下剤、吸入剤、点眼剤、坐剤等の剤型であることができる。一態様において、好ましい剤型は、経口剤である。
医薬組成物は、当業者に公知の薬学的に許容可能な賦形剤、緩衝剤、充填剤、湿潤剤、乳化剤、滑沢剤、着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、香料、保存剤及び抗酸化剤等の一以上を含むものであってもよい。
ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した疾患としては、例えば、糖尿病、糖尿病合併症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、癌、白内障、骨粗しょう症、アルツハイマー型認知症、慢性腎不全、リウマチ様関節炎、重症アトピー性皮膚炎、統合失調症等が挙げられる。糖尿病合併症としては、例えば、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害等が挙げられる。一態様において、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した疾患は、糖尿病、糖尿病合併症、動脈硬化、心筋梗塞、骨粗しょう症、アルツハイマー型認知症及び統合失調症から選択される疾患である。
[化粧用組成物]
一態様において、本発明は、上記のシイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態を改善又は予防するための化粧用組成物に関する。さらに、上記のシイタケ抽出物を含有する組成物を適用する工程を含む、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態を改善又は予防するための美容方法にも関する。
化粧用組成物は、化粧品であっても医薬部外品であってもよく、特に限定されないが、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、マスク剤、パック剤、エアゾール剤等の剤型とすることができる。例えば、化粧用組成物100mlあたり0.1〜10g程度の上記のシイタケ抽出物を配合し、これを身体に塗布、貼付、噴霧等により適用することができる。
化粧用組成物には、所望の効果を損なわない範囲内において、化粧品、医薬部外品等に一般に用いられる各種成分、たとえば水、油脂類、炭化水素類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、各種界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、保湿剤、香料、pH調整剤等を配合することができる。また、所望の効果を損なわない範囲内において、ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分、他のペントシジン生成阻害剤、カルボニルストレス阻害剤を配合することができる。
ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態としては、特に、これらの生成に関連した皮膚状態が挙げられ、より具体的には、皮膚弾力性の低下、皮膚柔軟性の低下、皮膚のきめの低下、シワの生成、加齢臭等、加齢に伴う皮膚組織老化、乾燥、ニキビ、吹き出物等の皮膚表面状態の悪化が挙げられる。一態様において、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態は、皮膚弾力性の低下、皮膚のきめの低下、加齢臭、乾燥、ニキビ及び吹き出物から選択される。
[ペントシジン生成阻害剤]
一態様において、本発明は、上記のシイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成阻害剤に関する。ペントシジン生成阻害剤は、上記の本実施形態の各組成物について記載したいずれの作用を有するものであってもよい。ペントシジン生成阻害剤の例としては、上記の本実施形態の各組成物のほか、ペントシジン生成阻害を引き起こす試薬等が挙げられる。
以上説明した実施形態及び以下に記載する実施例が、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。
製造例1:シイタケ抽出物含有組成物の製造
乾燥したシイタケ(Lentinus edodes)100kgに水2500kgを加えて、約90〜95℃で30分水煮し、抽出液約2000kgを得た。得られた抽出液を固形分濃度12%まで遠心式薄膜真空蒸発装置(エバポール、株式会社大川原製作所製)で濃縮し、濃縮液約200kgを得た。
濃縮液に賦形剤(デキストリン)を24kg(固形分重量比1:1)添加し、オートクレーブ滅菌した。これを一晩冷凍後、凍結乾燥させ、凍結乾燥物約48kgを得た。凍結乾燥物をハンマーミルで粉砕し、粉末約47kgを得た。この粉末を、シイタケエキス原末とする。
シイタケエキス原末1kgに対し、陽イオン交換水10kgを加えて溶かし、さらに塩酸を用いてpH2に調整した。この溶液を、陽イオン交換樹脂(DOWEX 50Wx8)1kgを充填したカラムに負荷し、シイタケ成分を吸着させた。カラムを陽イオン交換水で十分に洗浄した後、1mol/L水酸化ナトリウム5Lを通液し、市販の糖度計で測定したBrix値を参照して最初の2Lをシイタケ成分が含まれる溶出液として回収した。溶出液を中和後、ロータリーエバポレーターで濃縮し、200mLの濃縮液を得た。これらのバッチ操作を5回繰り返し、合計1Lの濃縮液を作製した。
シイタケエキス原末0.25kgを、濃縮液1Lに溶かし(Brix値約35%)、0.2μmメンブレンフィルターで減圧ろ過したものを乾燥し、乾燥物約0.3kgを得て、シイタケ抽出物含有組成物とした。
陽イオン交換樹脂を用いて濃縮したシイタケ抽出物と濃縮前のシイタケ抽出物について、成分分析を行った結果を表1に示す。成分分析項目は、エルゴチオネイン、ビタミンB6、ビタミンD、ビタミンK1、ビタミンK2(メナキノン−4、メナキノン−7)、ナイアシン(ナイアシン当量)、遊離アミノ酸(アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、グリシン、グルタミン酸、シスチン、スレオニン、セリン、チロシン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、プロリン、メチオニン、リジン、ロイシン)であった(いずれも、一般財団法人日本食品分析センターにおいて測定)。なお表1における機能性成分とは、単純な栄養素ではなく生体機能の調節等に関与することが知られている成分のことを指し、必ずしも本実施形態の組成物の作用に直接的に関与する成分を指すものではない。
実施例1:シイタケ抽出物含有組成物の経口投与試験1
製造例1で得た組成物をカプセルに詰めたものを用いてヒト試験を実施した。健常な男女6人からなる試験組成物投与群に、1日1回、製造例1で得た組成物1gを、2週間継続して経口投与した。また、健常な男女5人からなる非投与群を対照区とした。
観察項目は皮膚AGEs値とした。皮膚AGEs値の測定は、AGEリーダー(Diagnoptics社製)を使用した。本測定器によれば、蛍光分光方式で皮膚及び皮下の血管壁に累積されるAGEsをAF(Skin Autoflourescence)値として検出し、非侵襲的にAGEs値を算出することができる。測定部位は、右前腕内側部の肘から手首方向に10cmの部位とし、1日1回、5営業日/週測定した。それぞれの群について、前観察期間(投与開始前1週間)における各被験者の皮膚AGEs値の平均値を100とした値(皮膚AGEs指数)を用いて、1週間ごとにその変化を比較することにより評価を行った。投与終了後1週間後にも、後観察期間として同様に1週間、皮膚AGEs値の測定を行った。5回/週の測定値の平均値を図1に示す。例えば、図1中「試験組成物投与期間1W」の値は、投与開始から1週間の各被験者の5回の測定値を平均し、投与開始前の1週間の各被験者の5回の測定値の平均値を100とした場合の相対値とした後、5人の相対値を平均した値を示す。
なお、本試験及び以降の実施例2から3に示す試験は、ヘルシンキ宣言の精神に則り、研究倫理委員会の承認を得た上で、自発的に試験参加を表明し、文書による同意が得られた者を対象に実施された。
図1に示したとおり、試験組成物投与群では、投与開始後2週後に、非投与群と比較して、皮膚AGEs指数は有意に低下した。製造例1で得たシイタケ抽出物含有組成物の投与により、体内における糖化反応が抑制されていることがわかった。特に、製造例1で得たシイタケ抽出物含有組成物を、1日1回、1g経口投与し、二週間という比較的短期間で、顕著な抗糖化作用が得られることがわかった。
実施例2:シイタケ抽出物含有組成物の経口投与試験2
製造例1で得た組成物を腸溶性カプセルに詰めたものを用いてヒト試験を実施した。健常な男女11人に、1日1回、製造例1で得た組成物1gを、4週間継続して経口投与した。検査項目は血清中のペントシジン(ELISA法)、3−デオキシグルコソン(3−DG)(HPLC法)、カルボキシメチルリジン(CML)(ELISA法)の各濃度とし、前観察期間(投与開始1週間前)、投与1週間後及び4週間投与後に採血して測定した(いずれも、日研ザイル株式会社日本老化制御研究所において測定)。ペントシジン及びCMLは、AGEsの一種として、3−DGは、AGEs生成時のメイラード反応における中間生成物として知られる成分である。
図2に示したとおり、試験組成物の投与により、投与開始後4週後に、3−DG及びCMLは低下しなかったが、ペントシジンが有意に低下した。製造例1で得たシイタケ抽出物含有組成物の投与により、体内におけるペントシジン生成阻害作用が認められた。
また、投与終了日の翌週に、女性8人に対して肌状態改善の自覚症状を調査した。調査は、10cmの直線の左端を「非常に悪化した:−100点」、中点を「変化無し;0点」、右端を「非常に改善した:100点」とするVAS(Visual analog scale)による方法で、表2に示す各評価項目について行った。各評価項目について、各被験者に、現在の状態が、試験前の状態と比べて、直線上のどの位置に当てはまるかを直線状に×印を記入させ、中点から×印までの距離を1mm単位(1mm未満の値は切り捨てる)で測定し、点数に換算(1mm=2点)した。記入されなかった項目は解析対象から除外した。結果を表2に示す。VASスコアの数値は、大きいほど自覚症状が良く改善されたことを示す。また、VASスコアについて、試験前を0点として、対応のあるt検定による比較を行って得られたp値も、表2に併せて示す。
表2に示したとおり、「化粧のノリ」、「乾燥」に有意な改善が認められ、「身体の疲労」、「うるおいの持続」、「ニキビ・吹き出物」に改善の傾向がみられた。
「化粧のノリ」とは化粧仕上がりのことを指し、化粧仕上がりは、ニキビ、微細な凹凸等の皮膚表面状態の変化、水分や弾力性等の皮膚物性の変化により影響を受けることが報告されている(Okiyama N., et al., J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn., 47(4):292-300, 2013)。製造例1で得たシイタケ抽出物含有組成物の経口投与により、「乾燥」や「ニキビ・吹き出物」等の肌表面状態が改善し、「化粧のノリ」が改善されたことが示された。
実施例3:シイタケ抽出物含有組成物の経口投与試験3
製造例1で得た組成物を腸溶性カプセルに詰めたものを用いてヒト試験を実施した。健常な男女6人に、1日1回、製造例1で得た組成物1gを、6週間継続して経口投与した。検査項目は血清中のペントシジン及び過酸化脂質(LPO)の濃度、そして顔の水分及び弾力性とした。ペントシジン(ELISA法)及びLPO(TBA法)は、前観察期間(投与開始1週間前)、2週間投与後及び6週間投与後に採血して測定した(いずれも、日研ザイル株式会社日本老化制御研究所において測定)。
腕及び顔の弾力性の測定には、肌診断測定器AOT−ST(佐藤商事社製)を使用し、前観察期間(投与開始1週間前)及び投与開始から2週間毎に測定した。本測定器によれば、計測センサー部を測定部位に押し当てることにより、非侵襲的に皮膚の水分値及び弾力性値を計測することができる。測定部位は、左目の目じりから下方向ヘ約10cmの部位とし、2営業日/週に5回ずつ測定した。5回の測定値のうち、最大値と最小値を除いた3点の平均値を測定平均値とし、さらに2営業日の測定平均値の平均を検査値とした。前観察期間における各被験者の皮膚弾力性値の検査値を100とした値(皮膚弾力性指数)を用いて、その変化を比較することにより評価を行った。
図3に示したとおり、試験組成物の投与開始後2週後に、ペントシジンの低下、同6週後には有意な低下が認められた。また、試験組成物の投与開始後2週後に過酸化脂質の有意な低下が認められた。以上のことから、製造例1で得たシイタケ抽出物含有組成物の投与により、体内におけるペントシジン生成阻害作用、過酸化脂質生成阻害作用が認められた。
一方、図4に示したとおり、試験組成物の投与開始後2週後に皮膚弾力性は増加し、同4週後には有意に増加した。
また、被験者女性のうち1名について、試験組成物投与3週間後及び6週間後に、皮膚の拡大写真によるキメの確認及び水分量の測定を行ったところ、図5に示すとおりキメの状態の改善がみられ(図5A:投与3週間後。図5B:投与6週間後。投与3週間後と比較して、投与6週間後の方がキメが整っている)、水分量も大幅に増加していた(35%→74%)。
以上、ペントシジン及び過酸化脂質が低下したことから試験組成物の投与により、生体内のカルボニルストレスが改善されていると考えられた。また、試験組成物の投与により過酸化脂質が低下することで、実施例2において「ニキビ・吹き出物」の自覚症状が改善したと考えられた。加えて、架橋性AGEsであるペントシジンが低下することにより皮膚弾力組織の物性が改善され、皮膚表面状態が整うことにより、「化粧のノリ」の自覚症状が改善したと推察された。
なお、図1から4の図中において、*は前値(試験組成物投与前の検査値)と比較してp<0.05(対応のあるt検定によって求められた)であり、統計学的に有意差があることを示す。
本発明によれば、安全で経口投与可能な、食用原料由来の、ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する組成物を提供することができる。本発明は、医薬、健康食品、化粧品、試薬、添加剤等の分野において産業上の利用可能性を有する。

Claims (7)

  1. シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成阻害剤。
  2. シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成阻害作用及び/又はカルボニルストレス阻害作用を有する食品組成物。
  3. 食品組成物が、サプリメント、保険機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、特別用途食品、病者用食品、栄養補助食品、健康補助食品、飲料、調味料、保存料及び添加物からなる群から選択される、請求項2に記載の食品組成物。
  4. シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した疾患を治療又は予防するための医薬組成物。
  5. 前記疾患が、糖尿病、糖尿病合併症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、癌、白内障、骨粗しょう症、アルツハイマー型認知症、慢性腎不全、リウマチ様関節炎、重症アトピー性皮膚炎及び統合失調症からなる群から選択される、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. シイタケ抽出物を有効成分として含有する、ペントシジン生成及び/又はカルボニルストレスに関連した状態を改善又は予防するための化粧用組成物。
  7. 前記状態が、皮膚弾力性の低下、皮膚柔軟性の低下、皮膚のきめの低下、シワの生成、ニキビ、吹き出物、乾燥及び加齢臭の生成からなる群から選択される、請求項6に記載の化粧用組成物。
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