JP2018140944A - ピラゾール化合物の製造方法およびその中間体 - Google Patents

ピラゾール化合物の製造方法およびその中間体 Download PDF

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賢人 瀬波
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俊一 八木
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知明 近藤
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Tomohiro Toyoda
知宏 豊田
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Abstract

【課題】5−HT2C拮抗作用およびセロトニン再取り込み阻害作用を有するピラゾール化合物(1)の製造方法を提供する。【解決手段】ピラゾール化合物(1)の製造方法(式中、RlおよびR2は、互いに独立して水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキルまたは置換されていてもよいC3−8シクロアルキルを表し、R3は、置換されていてもよいC4−7アルキルなどを表し、Aは、置換されていてもよいフェニルを表す。)。【選択図】なし

Description

本発明は、5−HT2C拮抗作用およびセロトニン再取り込み阻害作用を有するピラゾール化合物の製造方法およびその中間体に関する。詳しくは、キログラムスケールでの製造に適したピラゾール化合物の製造方法に関する。
特許文献1には、セロトニン再取り込み阻害作用と、5−HT2C拮抗作用を併せ持つピラゾール化合物およびそれらの製造方法が開示されている。しかし、これらの製造方法は、クロロホルムの使用、濃縮乾固の実施、LiAlHの使用等、工業的製法としてはスケールアップへの適応・製造過程での安全性の面等いくつかの課題があり、必ずしも適した製法ではない。
国際公開第2012/008528号
本発明が解決しようとする課題は、上述のとおり医薬として有用なピラゾール化合物の新規で工業的に有利な製造方法を提供することにある。
本発明者らは、ピラゾール化合物の工業的製法への適応について鋭意研究を重ねた結果、クロロホルム使用の回避、濃縮乾固の回避、LiAlHの代替としてNaBHを使用していること等から工業的に有利であり、更にキログラムスケールでの製造も可能な製造方法を見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、
〔1〕式(1)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩:
Figure 2018140944
[式中、
およびRは、互いに独立して水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキルまたは置換されていてもよいC3−8シクロアルキルを表し、
は、置換されていてもよいC4−7アルキルまたは−(CR3a3b−Eを表し、
3aおよびR3bは、互いに独立して水素原子、フッ素原子またはC1−6アルキルを表し、
Aは、置換されていてもよいフェニルを表し、
rは、1、2、3または4を表し、
Eは、置換されていてもよいC3−8シクロアルキルまたは置換されていてもよいフェニルを表す。]
の製造方法であって、下記の工程1〜3を含む製造方法;
(工程1)式(2)で表される化合物またはその塩:
Figure 2018140944
[式中、Rは、上記と同じ基を表す。]
と式(3)で表される化合物またはその塩:
Figure 2018140944
[式中、Rは、C1−4アルキルを表す。]
を反応させて式(4)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
を製造する工程、
(工程2)式(4)で表される化合物と式(5)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、Aは、上記と同じ基を表し、Yは、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表す。]
を反応させて式(6)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、A、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
を製造する工程、
(工程3)式(6)で表される化合物を還元し、式(7)で表される化合物またはその塩:
Figure 2018140944
[式中、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
を反応させて式(1)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩を製造する工程。
〔2〕工程3が、下記の工程3−1、3−2および3−3である、項1に記載の製造方法;
(工程3−1)式(6)で表される化合物を還元して式(8)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、AおよびRは、項1と同じ基を表す。]
を製造する工程、
(工程3−2)式(8)における水酸基を脱離基Zへと変換して式(9)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、AおよびRは、上記と同じ基を表し、Zは、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表す。]
を製造する工程、
(工程3−3)式(9)と式(7)で表される化合物またはその塩を反応させて式(1)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩を製造する工程。
〔3〕工程3が、下記の工程3−4および3−5である、項1に記載の製造方法;
(工程3−4)式(6)で表される化合物を還元して式(10)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、AおよびRは、上記と同じ基を表す。]
を製造する工程、
(工程3−5)式(10)と式(7)で表される化合物またはその塩を反応させて式(1)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩を製造する工程。
〔4〕更に下記の工程4および工程5を含む、項1〜4のいずれかに記載の製造方法;
(工程4)式(11)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、Rは、上記と同じ基を表す。]
における水酸基を脱離基Vへと変換して式(12)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、Vは、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表し、Rは、上記と同じ基を表す。]
を製造する工程、
(工程5)式(12)で表される化合物とヒドラジンまたはその塩とを反応させて式(2)で表される化合物を製造する工程。
〔5〕Rが、水素原子であり、Rが、C1−4アルキルであり、Rが、C4−6アルキルであり、Aが、1〜3個の同一または異なるハロゲンによって置換されていてもよいフェニルである、
項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
〔6〕式(13):
Figure 2018140944
で表される化合物またはその塩。
〔7〕式(14)
Figure 2018140944
[式中、Bは、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびシアノからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、Rは、C4−7アルキルを表し、Rは、C1−4アルキルオキシカルボニル、CHまたはホルミルを表し、Rは、ヒドロキシ、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表す。]
で表される化合物またはその塩。
〔8〕Bが、1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rが、3,3−ジメチルブチルであり、Rが、エトキシカルボニル、ヒドロキシメチル、メチルスルホニルオキシメチルまたはホルミルである、〔7〕に記載の化合物またはその塩。
〔9〕式(1)で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩の製造方法であって、下記の工程1および2を含む製造方法;
(工程1)式(15)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
と式(16)で表される化合物:
Figure 2018140944
を反応させて式(17)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、R、およびRは、上記と同じ基を表す。]
を製造する工程、
(工程2)式(17)で表される化合物と式(18)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、Aは、上記と同じ基を表す。]
を反応させて式(19)で表される化合物:
Figure 2018140944
[式中、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
を製造する工程。
本発明により、反応工程数が短く、各工程の反応時間が短く、カラムクロマトグラフィー精製や毒性の高いクロロホルム等の溶媒を必要としない、簡便で収率が高く、高純度の目的物を得ることができる工業的に有利なピラゾール化合物の新規製造方法を提供することが可能になった。
本明細書における用語を以下に説明する。
「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。好ましくは、フッ素、塩素または臭素が挙げられる。
「C1−4アルキル」、「C1−6アルキル」とは、それぞれ炭素数1〜4個、1〜6個の直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素基を意味する。例えば、C1−4アルキルとしてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルが挙げられ、C1−6アルキルとしてはC1−4アルキルに加え、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、ならびにそれらの構造異性体が挙げられる。好ましいC1−6アルキルとしてはC1−4アルキルが挙げられ、より好ましくはC1−3アルキルが挙げられる。
「C4−6アルキル」、「C4−7アルキル」とは、それぞれ炭素数4〜6個、4〜7個の直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素基を意味する。例えば、C4−6アルキルとしてはn−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1−メチル−1−エチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2−エチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、ならびにそれらの構造異性体が挙げられる。C4−7アルキルとしてはC4−6アルキルに加え、n−ヘプチル、1,1−ジエチルプロピル、2−メチル−2−エチルブチルが挙げられる。好ましいC4−7アルキルとしては、C4−6アルキルが挙げられる。具体的には、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、3−メチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルが挙げられる。
「C3−8シクロアルキル」とは、炭素数が3〜8の単環または2環の飽和脂肪族炭化水素環基を意味する。具体的には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]へプチル、ビシクロ[3.2.0]へプチルなどが挙げられる。好ましいC3−8シクロアルキルとしては、単環のC3−6シクロアルキルが挙げられる。
「C1―4アルキルオキシ」、「C1―6アルキルオキシ」とは、前記「C1−4アルキル」、前記「C1―6アルキル」で置換されたオキシ基を意味する。例えば、C1−4アルキルオキシとしては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、1−メチルエトキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ、1,1−ジメチルエトキシが挙げられ、C1−6アルキルとしてはC1−4アルキルオキシに加え、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。好ましいC1−6アルキルオキシとしては、C1−4アルキルオキシが挙げられ、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシが挙げられる。
「C1−4アルキルスルホニルオキシ」とは、前記「C1−4アルキル」で置換されたスルホニルオキシ基を意味する。好ましいC1−6アルキルスルホニルオキシとしては、C1−2アルキルスルホニルオキシが挙げられ、例えば、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシが挙げられる。
「C1−4アルキルオキシカルボニル」とは、前記「C1−4アルキルオキシ」で置換されたカルボニル基を意味する。好ましいC1−4アルキルオキシカルボニルとしては、C1−2アルキルオキシカルボニルが挙げられ、例えば、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニルが挙げられる。
「置換されていてもよいフェニル」における置換基としては、例えば、1〜3個のフッ素で置換されていてもよいC1−6アルキル、1〜3個のフッ素で置換されていてもよいC1−6アルキルオキシ、ハロゲン、シアノが挙げられる。好ましい置換基としてはフッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシが挙げられる。これらの置換基は、置換可能な任意の位置で1または同一もしくは異なって2個以上置換していてもよい。
「置換されていてもよいC1−6アルキル」および「置換されていてもよいC4−7アルキル」における置換基としては、例えば、フッ素、水酸基、1〜3個のフッ素で置換されていてもよいC1−6アルキルオキシが挙げられる。好ましい置換基としてはフッ素、トリフルオロメチルが挙げられる。これらの置換基は、置換可能な任意の位置において、1または同一もしくは異なって2個以上置換していてもよい。
「置換されていてもよいC3−8シクロアルキル」における置換基としては、例えば、フッ素、1〜3個のフッ素で置換されていてもよいC1−6アルキル、水酸基、1〜3個のフッ素で置換されていてもよいC1−6アルキルオキシが挙げられる。好ましい置換基としてはフッ素、メチル、トリフルオロメチルが挙げられる。これらの置換基は、置換可能な任意の位置で1または同一もしくは異なって2個以上置換していてもよい。
原料または中間体における「塩」としては、酸付加塩および塩基付加塩が挙げられる。例えば、酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩が挙げられる。塩基付加塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の無機塩基塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩等の有機塩基塩等が挙げられる。
以下に本発明の好ましい態様について、詳細に説明する。
およびRとして好ましくは、互いに独立して水素原子またはC1−6アルキルであり、より好ましくは、RおよびRのいずれか一方が水素原子であり、もう一方がC1−4アルキルであり、更に好ましくは、Rが水素原子であり、Rがメチルである。
として好ましくは、C4−6アルキルまたは−(CR3a3b−Eであり、より好ましくは、C4−6アルキルまたは−CH−Eであり、更に好ましくは、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、3−メチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシルメチルまたはシクロペンチルメチルである。
3aおよびR3bとして好ましくは、互いに独立して水素原子またはC1−4アルキルであり、より好ましくは、R3aおよびR3bの両方が水素原子である。
rとして好ましくは、1、2または3であり、より好ましくは、1または2であり、更に好ましくは、1である。
Eとして好ましくは、1〜3個のハロゲンによって置換されていてもよいフェニルまたはC3−6シクロアルキルであり、更に好ましくは、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
として好ましくは、メチル、エチルであり、より好ましくは、エチルである。
Aとして好ましくは、ハロゲン、1〜3個のフッ素原子によって置換されていてもよいC1−4アルキル、1〜3個のフッ素原子によって置換されていてもよいC1−4アルキルオキシおよびシアノからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。より好ましくは、ハロゲンおよび1〜3個のフッ素原子によって置換されていてもよいC1−4アルキルからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、更に好ましくは、1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいフェニルである。
Yとして好ましくは、塩素、臭素、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシであり、より好ましくは、塩素、臭素、ヨウ素であり、更に好ましくは、塩素である。
Zとして好ましくは、塩素、臭素、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシであり、より好ましくは、メチルスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシであり、更に好ましくは、メチルスルホニルオキシである。
Vとして好ましくは、塩素、臭素、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシであり、より好ましくは、メチルスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシであり、更に好ましくは、メチルスルホニルオキシである。
Bとして好ましくは、ハロゲン、メチルおよびメトキシからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。より好ましくは、フッ素、塩素、メチルおよびメトキシからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、更に好ましくは、1〜3個のフッ素で置換されていてもよいフェニルである。
式(6)で表される化合物を還元して式(8)で表される化合物を製造する際の還元剤として好ましくは、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムが挙げられる。より好ましくは、ホウ素系の還元剤であり、更に好ましくは、水素化ホウ素ナトリウムである。
式(6)で表される化合物を還元して式(10)で表される化合物を製造する際の還元剤として好ましくは、アルミニウム系の還元剤が挙げられる。より好ましくは、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ジイソブチルt−ブトキシアルミニウムナトリウムであり、更に好ましくは、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムである。
式(1)の化合物の一つの態様としては、Rが、水素原子であり、Rが、C1−4アルキルであり、Rが、C4−6アルキルまたは−CH−Eであり、Eが、1〜3個の同一または異なるハロゲンによって置換されていてもよいフェニルまたはC3−6シクロアルキルであり、Aが、1〜3個の同一または異なるハロゲンによって置換されていてもよいフェニルである化合物が挙げられる。
式(1)の化合物の別の態様としては、Rが、水素原子であり、Rが、C1−4アルキルであり、Rが、C4−6アルキルであり、Aが、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいフェニルである化合物が挙げられる。
式(1)の化合物の別の態様としては、Rが、水素原子であり、Rが、メチルであり、Rが、3,3−ジメチルブチルであり、Aが、2,5−ジフルオロフェニルである化合物が挙げられる。
各化合物は、置換基の種類によっては、全ての互変異性体、幾何異性体、立体異性体を含む概念であり、それらの混合物であってもよい。また、各化合物は、酸付加塩または塩基付加塩などの塩であってもよく、水和物、またはエタノール和物等の溶媒和物であってもよい。
式(1)で表される化合物の製薬学的に許容される塩は、慣用の無毒性塩であり、有機酸塩(例えば酢酸塩、プロピオン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、蟻酸塩、トルエンスルホン酸塩)もしくは無機酸塩(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩)のような酸付加塩、アミノ酸(例えばアルギニン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸)との塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)もしくはアルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩)などの金属塩、アンモニウム塩、または有機塩基塩(例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩)が挙げられる。
式(14)の化合物の一つの態様としては、Bが、1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rが、3,3−ジメチルブチルであり、Rが、エトキシカルボニル、ヒドロキシメチル、メチルスルホニルオキシメチルまたはホルミルである化合物が挙げられる。
以下に本発明の製造方法を説明する。なお、以下に記載のない出発原料は、市販されているか、或いは当業者に公知の方法またはそれに準じた方法に従い製造することができる。
(製造方法1)
Figure 2018140944
(式中、R、R、R、R、A、YおよびZは前掲と同じものを意味する。)
以下に製造方法1における工程(i)〜工程(iii−3)について具体的に説明する。
(工程i)縮合反応
市販されているか、或いは製造方法4に記載の方法により製造することができる式(2)の化合物またはその塩を、式(3)で表されるジカルボニル化合物またはその塩と反応させることにより、式(4)の化合物またはその塩を製造することができる。本反応は必要に応じて塩基等の存在下に行われることがある。
式(2)で表される化合物の塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩を挙げることができる。式(3)で表される化合物の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の無機塩基塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩等の有機塩基塩等が挙げられる。これらの塩は市販のものを使用するか、あるいは常法に従って製造することができる。
式(2)の化合物またはその塩と式(3)の化合物またはその塩の反応は、多くの場合適当な溶媒中において行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って適宜選択されるべきであるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独で、或いは2種以上混合して用いられる。
塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような無機塩基、またはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられる。
反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約−30℃〜約200℃、好ましくは約−10℃〜約150℃である。
(工程ii)アルキル化反応
化合物(6)は、化合物(4)を、化合物(5)と反応させることにより得ることができる。該反応は必要に応じて塩基および/または相間移動触媒の存在下、適当な不活性溶媒中で約−20℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度において、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化銀、炭酸銀等の無機塩基、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド等が挙げられ、より好ましい塩基としては炭酸カリウムが挙げられる。
相間移動触媒としては、例えば硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびアセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒またはこれらの混合溶媒が挙げられる。より好ましい溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびアセトニトリルが挙げられる。
脱離基Yとしては、塩素、臭素およびヨウ素などのハロゲン、p−トルエンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシおよびメタンスルホニルオキシなどの置換スルホニルオキシが挙げられる。より好ましい脱離基としては、塩素、臭素およびヨウ素などのハロゲン原子が挙げられる。
(工程iii−1)還元反応
化合物(8)は、化合物(6)を、還元剤を用いてエステル部分を還元することにより得ることができる。該反応は、適当な不活性溶媒中で約−20℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度において、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム等のアルミニウム系還元剤、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等のホウ素系還元剤が挙げられ、より好ましくは水素化ホウ素ナトリウムが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、またはこれらの混合溶媒が挙げられ、より好ましい溶媒としては、テトラヒドロフラン、メタノール、またはこれらの混合溶媒である。
(工程iii−2)脱離基への変換反応
化合物(9)は、化合物(8)に、ハロゲン化剤またはスルホニル化剤用いて脱離基へと変換することにより得ることができる。該反応は、塩基の存在下、適当な不活性溶媒中で約−20℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度において、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化銀、炭酸銀等の無機塩基、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド等が挙げられ、より好ましい塩基としてはトリエチルアミンが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびアセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒またはこれらの混合溶媒が挙げられる。より好ましい溶媒としてはトルエンが挙げられる。
脱離基Zとしては塩素、臭素およびヨウ素などのハロゲン、p−トルエンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシおよびメタンスルホニルオキシなどの置換スルホニルオキシが挙げられる。より好ましい脱離基としては、p−トルエンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシおよびメタンスルホニルオキシなどの置換スルホニルオキシが挙げられる。
(工程iii−3)アミノ基の導入反応
化合物(1)またはその製薬学的に許容される塩は、化合物(9)を化合物(7)と反応させることにより得ることができる。該反応は、必要に応じ塩基の存在下、また、必要に応じ相間移動触媒の存在下、適当な不活性溶媒中で約−20℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度で、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド等が挙げられる。アミン(7)を大過剰に用いることも好ましい。
相間移動触媒としては、例えば硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびアセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。より好ましい溶媒としてはメタノール等が挙げられる。
(製造方法2)
Figure 2018140944
(式中、R、R、R、RおよびAは前掲と同じものを意味する。)
以下に製造方法2における工程(iii−4)、(iii−5)について具体的に説明する。
(工程iii−4)エステルの還元反応
化合物(10)は、化合物(6)を、還元剤を用いて還元することにより得ることができる。該反応は、適当な不活性溶媒中で約−50℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度において、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
還元剤としては、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ジイソブチルt−ブトキシアルミニウムナトリウム等のアルミニウム系の還元剤が挙げられ、より好ましくは水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、またはこれらの混合溶媒が挙げられる。より好ましくはトルエンが挙げられる。
(工程iii−5)アミンの導入反応
化合物(1)またはその製薬学的に許容される塩は、化合物(10)を、還元剤の存在下で縮合することにより得ることができる。該反応は、適当な不活性溶媒中で約−20℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度において、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等のホウ素系還元剤が挙げられ、より好ましくは水素化ホウ素ナトリウムが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、またはこれらの混合溶媒が挙げられる。より好ましくはメタノールが挙げられる。
(製造方法3)
Figure 2018140944
(式中、R、RおよびAは前掲と同じものを意味する。)
以下に製造方法3における工程(i−a)〜工程(i−b)について具体的に説明する。
(工程i−a)スルホニル化反応
公知の方法により製造することができる式(15)の化合物を、式(16)で表される塩化スルホニルと反応させることにより、式(17)の化合物を製造することができる。本反応は必要に応じて塩基等の存在下に行われることがある。
式(15)の化合物と式(16)の化合物の反応は、適当な溶媒中において行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って適宜選択されるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独で、或いは2種以上混合して用いられる。
塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような無機塩基、またはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられる。
反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約−30℃〜約200℃、好ましくは約−10℃〜約150℃であり、反応時間は通常10分〜48時間である。
(工程i−b)アルコキシ化反応
化合物(17)を、式(18)で表されるアルコールと反応させることにより、式(19)の化合物を製造することができる。本反応は必要に応じて塩基等の存在下に行われることがある。
式(17)の化合物と式(18)の化合物の反応は、適当な溶媒中において行われる。使用する溶媒は、原料化合物の種類等に従って適宜選択されるが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独で、或いは2種以上混合して用いられる。
塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのような無機塩基、またはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基が挙げられる。
反応温度は用いる原料化合物の種類等により異なるが、通常約−30℃〜約200℃、好ましくは約−10℃〜約150℃であり、り、反応時間は通常10分〜48時間である。
(製造方法4)
Figure 2018140944
(式中、RおよびVは前掲と同じものを意味する。)
以下に製造方法4における工程(iv)〜工程(v)について具体的に説明する。製造方法1における化合物(2)またはその塩は、この方法により製造する事ができる。
(工程iv)脱離基への変換反応
化合物(12)は、化合物(11)に、ハロゲン化剤またはスルホニル化剤用いて脱離基へと変換することにより得ることができる。該反応は、塩基の存在下、適当な不活性溶媒中で約−20℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度において、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化銀、炭酸銀等の無機塩基、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド等が挙げられ、より好ましい塩基としてはトリエチルアミンが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびアセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒またはこれらの混合溶媒が挙げられる。より好ましい溶媒としてはテトラヒドロフランが挙げられる。
脱離基Zとしては、塩素、臭素およびヨウ素などのハロゲン、p−トルエンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシおよびメタンスルホニルオキシなどの置換スルホニルオキシが挙げられる。より好ましい脱離基としては、p−トルエンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシおよびメタンスルホニルオキシなどの置換スルホニルオキシが挙げられる。
(工程v)アミノ基の導入反応
化合物(2)またはその塩は、化合物(12)をヒドラジンまたはその塩と反応させることにより得ることができる。該反応は、必要に応じ塩基の存在下、また、必要に応じ相間移動触媒の存在下、適当な不活性溶媒中で約−20℃から、用いた溶媒の沸点までの範囲の温度で、10分間〜48時間反応させることにより行うことができる。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド等が挙げられる。
相間移動触媒としては、例えば硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどが挙げられる。
不活性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびアセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。
以下に参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。化合物は、水素核磁気共鳴吸収スペクトル(H−NMRスペクトル)を用いて同定をした。また、粉末X線回折測定は、次の条件で行った。
装置:X’pert−MPD(スペクトリス社製)
X線:Cu Kα/45 kV/40 mA
入射スリット:15 mm(オート)/発散防止スリット:15 mm(オート)
試料板:無反射Si板
ステップサイズ:0.017°
走査範囲:4−40°(2θ)
積算時間:100秒/ステップ
以下の参考例および実施例において、記載の簡略化のために次の略号を使用することもある。
Me:メチル、Et:エチル、Bu:tert−ブチル、Boc:tert−ブトキシカルボニル、Ms:メタンスルホニル、THF:テトラヒドロフラン、NMP:N−メチルピロリドン、s:単一線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、dd:二個の二重線、td:三個の二重線、m:多重線、J:結合定数。
実施例1
1−(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)N−メチルメタンアミン モノクエン酸塩の製造:
Figure 2018140944
(1) 3,3−ジメチルブタン−1−オール(50.0g)およびトリエチルアミン(54.5g)のTHF(360.0g)溶液に、塩化メタンスルホニル(58.9g)を、5℃下1時間かけて滴下した。10℃で30分撹拌後、反応液に水(300.0g)を10℃で加え、トルエン(520.0g)で抽出した。有機層を水で洗浄し、溶媒を減圧濃縮して3,3−ジメチルブチルメタンスルホン酸エステルのトルエン溶液(107.2g)を得た。
(2) 上記生成物(102.3g)にエタノール(382.5g)、ヒドラジン一水和物(141.6g)を加え、50℃で8時間撹拝した。反応液を室温まで冷却し、シクロペンチルメチルエーテル(850.0g)、水(153.0g)を加え有機層を分取した。有機層を10%食塩水で洗浄し、85%リン酸水溶液(54.4g)を5分で滴下した。2−プロパノール溶媒で再結晶し、、2−プロパノール(93.5g)で洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥して、3,3−ジメチルブチルヒドラジン モノリン酸塩(84.88g、収率84.0%)を得た。
1H-NMR (D2O) δ: 3.14-3.09 (m, 2H), 1.52-1.48 (m, 2H), 0.84 (s, 9H).
(3) 上記生成物(75.0g)、オキサル酢酸ジエチルナトリウム(132.5g)のエタノール(375.0g)懸濁液にトリエチルアミン(88.6g)を、30℃下1時間かけて滴下した。40℃で5時間撹拌後、60℃に昇温し水(1125.0g)を10分かけて滴下した。溶解を確認後、濃塩酸(117.0g)を滴下し、25℃に冷却して析出した結晶をろ取し、エタノール:水=1:3(180.0g)で1回、アセトニトリル(105.0g)で2回洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥して、1−(3,3−ジメチルブチル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸 エチルエステル(71.69g、収率85.2%)を結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 6.01 (s, 1H), 4.33 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.10-4.06 (m, 2H), 1.75-1.73 (m, 2H), 1.30 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.95 (s, 9H).
(4) 上記生成物(70.0g)、炭酸カリウム(80.5g)のNMP(280.0g)懸濁液に2,5−ジフルオロベンジルクロリド(56.82g)を25℃下30分かけて滴下した。25℃で4時間撹拌後、メチル−tert−ブチルエーテル(420.0g)、水(560.0g)を加え有機層を分取した。有機層を水(560.0g)で洗浄し、全量が350.0gになるまで溶媒を減圧濃縮して50℃に昇温した。溶解を確認後、ヘプタン(210.0g)を30分かけて滴下し、40℃に冷却した。ヘプタン(210.0g)を30分かけて滴下し、0℃に冷却して析出した結晶をろ取し、ヘプタン:メチル−tert−ブチルエーテル=2:1(84.0g)で2回洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥して、5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸 エチルエステル(92.81g、収率86.9%)を白色結晶として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.16-7.03 (m, 3H), 6.14 (s, 1H), 5.16 (s, 2H), 4.39 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.11-4.06 (m, 2H), 1.74-1.70 (m, 2H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.95 (s, 9H).
(5) 上記化合物(85.0g)、水素化ホウ素ナトリウム(17.55g)のTHF(425.0g)懸濁液に、メタノール(74.8g)を45℃下30分かけて滴下した。7時間撹拌後30℃に冷却し、トルエン(637.5g)、3.6%塩酸(637.5g)を加え30℃下で有機層を分取した。有機層を水(637.5g)で洗浄し、全量が297.5gになるまで溶媒を減圧濃縮した。ヘプタン(212.5g)を加え50℃に昇温し溶解を確認後、ヘプタン(425.0g)を15分かけて滴下した。5℃に冷却して析出した結晶をろ取し、ヘプタン:トルエン=3:1(102.0g)で洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥して、(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノール(69.82g、収率92.8%)を結晶として得た。HPLC面積百分率:94.5%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.17-7.00 (m, 3H), 5.61 (s, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.57 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.99-3.94 (m, 2H), 1.91 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.71-1.67 (m, 2H), 1.59 (s, 3H), 0.95 (s, 9H).
(6) 上記化合物(41.0g)およびトリエチルアミン(15.4g)のトルエン(164.0g)溶液に、塩化メタンスルホニル(17.4g)を、0℃下20分かけて滴下した。5℃で2時間撹拌後、反応液を濾過して固体を除去し、(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチルメタンスルホン酸エステル(249.45g)のトルエン溶液を得た。
(7) 上記化合物のトルエン溶液(249.5g)を40%メチルアミンメタノール溶液(295.2g)中に5℃下15分かけて滴下した。5℃で1時間撹拌後、トルエン(348.5g)、水(266.5g)を加え30℃下で有機層を分取した。溶媒を減圧濃縮し、2−プロパノール(369.0g)、クエン酸一水和物(26.6g)を加えて溶媒を減圧濃縮し、70℃に昇温した。溶解を確認後、25℃に冷却して析出した結晶をろ取し、2−プロパノール(49.2g)で洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥して、1−(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)N−メチルメタンアミン モノクエン酸塩(51.08g、収率76.3%)を結晶として得た。HPLC面積百分率:96.5%。
1H-NMR (CD3OD) δ: 7.30-7.13 (m, 3H), 5.92 (s, 1H), 5.24 (s, 2H), 4.06 (s, 2H), 4.01-3.97 (m, 2H), 2.77 (dd, J = 33.2, 15.4 Hz, 4H), 2.68 (s, 3H), 1.65-1.60 (m, 2H), 0.92 (s, 9H).
XRD:2θ=4.63、8.51、9.05、9.20、11.60、11.88、13.19、13.47、13.98、14.46、14.86、15.19、15.43、15.72、16.07、16.64、17.27、17.55、18.14、18.53、19.55、19.99
実施例2
1−(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)N−メチルメタンアミン モノクエン酸塩の製造:
Figure 2018140944
(1) 水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(25.5g)のトルエン(80.0g)溶液に、N−メチルピペラジン(9.43g)を−20℃下5分かけて滴下した。−20℃で2時間撹拌後、反応液を5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸 エチルエステル(10.0g)のトルエン(40.0g)懸濁液の中に、0℃下20分かけて滴下した。0℃で1時間撹拌後20℃に昇温し、90分保温した後、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(8.5g)を加えた。20℃で1時間保温した後、4mol/L水酸化ナトリウム水溶液(80.0g)で2回洗浄し、10%食塩水(80.0g)で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後に溶媒を減圧濃縮した。水(40.0g)、エタノール(5.0g)を加え懸濁液とした後、結晶をろ取し、水、アセトニトリル(15.0g)で洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥して、5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(4.64g、収率52.7%)を結晶として得た。HPLC面積百分率:98.8%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.58 (s, 1H), 6.93-6.80 (m, 3H), 5.88 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 3.90-3.85 (m, 2H), 1.54-1.50 (m, 2H), 0.75 (s, 9H).
(2) 上記生成物(2.00g)、40%メチルアミンメタノール溶液(0.58g)のメタノール(4.0g)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.35g)を0℃下加え、0℃で1時間撹拌した。反応液にトルエン(12.0g)、水(8.0g)を加え、有機層を分取し、減圧濃縮し2−プロパノール(18.0g)を加えた。クエン酸一水和物(1.3g)を加えて70℃に昇温した。2−プロパノール(6.0g)を加え、溶解を確認後、25℃に冷却して析出した結晶をろ取し、2−プロパノールで洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥して、1−(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)N−メチルメタンアミン モノクエン酸塩(2.69g、収率81.8%)を結晶として得た。HPLC面積百分率:97.4%。
実施例3
(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)N−メチルメタンアミンカルボン酸 tert−ブチルエステルの製造:
Figure 2018140944
(1) 3−(((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)メチル)−1−(3,3−ジメチルブチル)−5−オキソー4,5−ジヒドロー1H−ピラゾール(5.0g)、ジイソプロピルエチルアミン(3.7g)のテトラヒドロフラン(40.0g)溶液に1,3,5−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸クロリド(6.3g)を20℃下滴下した。25℃で1時間撹拌後、反応液を水(10.0g)で洗浄し、10%食塩水(10.0g)で洗浄した。有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル)で精製することで、3−(((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)メチル)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−5−イル 2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸エステル(12.79g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.25 (s, 2H), 5.18 (s, 1H), 4.27-4.20 (m, 2H), 4.15-3.97 (m, 4H), 2.98-2.74 (m, 1H), 2.74 (m, 3H), 1.49-1.35 (m, 9H) , 1.24-1.22 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.19-1.17 (d, J = 6.8 Hz, 12H), 0.98 (s, 9H).
(2) 上記生成物(5.57g)、2,5−ジフルオロベンジルアルコール(1.7g)、炭酸セシウム(4.7g)のアセトニトリル(27.8g)懸濁液を40℃に昇温し、15時間撹拌した。室温に冷却後、水(27.8g)を加えて洗浄し、(5−((2,5−ジフルオロベンジル)オキシ)−1−(3,3−ジメチルブチル)−1H−ピラゾール−3−イル)N−メチルメタンアミンカルボン酸 tert−ブチルエステルのアセトニトリル溶液(41.95g、含量8.0%、2工程の通算収率79.3%)を取得した。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.19-7.01 (m, 3H), 5.58-5.48 (m, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.31 (s, 2H), 4.00-3.96 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 1.72-1.63 (m, 2H) , 1.50 (s, 9H), 0.96 (s, 9H).
本発明により、式(1)で表される化合物を効率よく、さらに大量合成も可能な操作により製造することができる。従って工業的な生産にも適応可能な製造方法を提供することができる。

Claims (8)

  1. 式(1)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩:
    Figure 2018140944
    [式中、
    およびRは、互いに独立して水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキルまたは置換されていてもよいC3−8シクロアルキルを表し、
    は、置換されていてもよいC4−7アルキルまたは−(CR3a3b−Eを表し、
    3aおよびR3bは、互いに独立して水素原子、フッ素またはC1−6アルキルを表し、
    Aは、置換されていてもよいフェニルを表し、
    rは、1、2、3または4を表し、
    Eは、置換されていてもよいC3−8シクロアルキルまたは置換されていてもよいフェニルを表す。]
    の製造方法であって、下記の工程1〜3を含む製造方法;
    (工程1)式(2)で表される化合物またはその塩:
    Figure 2018140944
    [式中、Rは、上記と同じ基を表す。]
    と式(3)で表される化合物またはその塩:
    Figure 2018140944
    [式中、Rは、C1−4アルキルを表す。]
    を反応させて式(4)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
    を製造する工程、
    (工程2)式(4)で表される化合物と式(5)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、Aは、上記と同じ基を表し、Yは、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表す。]
    を反応させて式(6)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、A、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
    を製造する工程、
    (工程3)式(6)で表される化合物を還元し、式(7)で表される化合物またはその塩:
    Figure 2018140944
    [式中、RおよびRは、上記と同じ基を表す。]
    を反応させて式(1)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を製造する工程。
  2. 工程3が、下記の工程3−1、3−2および3−3である、請求項1に記載の製造方法;
    (工程3−1)式(6)で表される化合物を還元して式(8)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、AおよびRは、上記と同じ基を表す。]
    を製造する工程、
    (工程3−2)式(8)における水酸基を脱離基Zへと変換して式(9)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、AおよびRは、上記と同じ基を表し、Zは、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表す。]
    を製造する工程、
    (工程3−3)式(9)と式(7)で表される化合物またはその塩を反応させる工程。
  3. 工程3が、下記の工程3−4および3−5である、請求項1に記載の製造方法;
    (工程3−4)式(6)で表される化合物を還元して式(10)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、AおよびRは、上記と同じ基を表す。]
    を製造する工程、
    (工程3−5)式(10)と式(7)で表される化合物またはその塩を反応させる工程。
  4. 更に下記の工程4および工程5を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法;
    (工程4)式(11)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、Rは、上記と同じ基を表す。]
    における水酸基を脱離基Vへと変換して式(12)で表される化合物:
    Figure 2018140944
    [式中、Vは、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表し、Rは、上記と同じ基を表す。]
    を製造する工程、
    (工程5)式(12)で表される化合物とヒドラジンまたはその塩とを反応させて式(2)で表される化合物を製造する工程。
  5. が、水素原子であり、Rが、C1−4アルキルであり、Rが、C4−6アルキルであり、Aが、1〜3個の同一または異なるハロゲンによって置換されていてもよいフェニルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 式(13):
    Figure 2018140944
    で表される化合物またはその塩。
  7. 式(14):
    Figure 2018140944
    [式中、Bは、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびシアノからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表し、Rは、C4−7アルキルを表し、Rは、C1−4アルキルオキシカルボニル、CHまたはホルミルを表し、Rは、ヒドロキシ、ハロゲン、1〜3個のフッ素によって置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルオキシまたは1〜3個のC1−4アルキルによって置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシを表す。]
    で表される化合物またはその塩。
  8. Bが、1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり、Rが、3,3−ジメチルブチルであり、Rが、エトキシカルボニル、ヒドロキシメチル、メチルスルホニルオキシメチルまたはホルミルである、請求項7に記載の化合物またはその塩。
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