JP2018140505A - 涼感積層体 - Google Patents

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JP2018140505A JP2017034509A JP2017034509A JP2018140505A JP 2018140505 A JP2018140505 A JP 2018140505A JP 2017034509 A JP2017034509 A JP 2017034509A JP 2017034509 A JP2017034509 A JP 2017034509A JP 2018140505 A JP2018140505 A JP 2018140505A
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Abstract

【課題】衣類に印刷又は貼り付けた後に、水分を含むことにより、長時間持続的に涼感を体感でき、且つ、洗濯や伸縮に対しての堅牢度も維持している涼感積層体の提供。【解決手段】衣類1に一体化させて使用する涼感積層体110であって、1層以上の樹脂層12から形成されており、樹脂層12のうち少なくとも1層に糖アルコールなどを含む涼感剤16と高吸水性ポリマー、例えばポリアクリル酸塩系ポリマー等の吸水剤18を含む、涼感積層体110。【選択図】図5

Description

本発明は衣類に一体化させて使用する積層体、特に涼感を体感できる涼感積層体における涼感持続時間の向上に関する。
近年、夏用の肌着やシャツなどの衣類において、着ている人の体感温度を下げるためのさまざまな工夫がなされている。例えば、水分を含むことで涼感効果が得られる糖アルコールが付着された繊維構造物を利用した衣類等があり、一般的な衣類にこのような機能を付与することによって、衣類を着ている人が夏の暑い日などに涼感を体感できるような工夫がなされている(特許文献1)。そして、特許文献2には、綿繊維や麻繊維などの吸水繊維により形成された生地にキシリトール等の接触涼感剤を添加することで、通常の涼感衣類に比べて涼感を長い時間持続させることができる接触涼感生地が開示されている(特許文献2)。
特開2007−70744号公報 特開2014−169519号公報
しかしながら、上記の繊維構造物(特許文献1)のように、単純に涼感機能を有する糖アルコールが付着した繊維を衣類に使用することは可能であるが、洗濯により涼感剤が抜け落ちて涼感効果が衰えてしまう可能性がある。また、上記の接触涼感生地(特許文献2)のように、綿繊維や麻繊維などの吸収繊維により形成された生地へ涼感機能を有するキシリトール等を付着しても、ある程度の洗濯耐久性が考慮されているとは言え、例えば寝具などに使用するには適しているが、着用後に必ず洗濯の必要がある衣類に使用する場合は、過度な洗濯により接触涼感剤が抜け落ちて涼感効果が衰えてしまう可能性がある。また、特許文献2では綿繊維や麻繊維などの吸収繊維にキシリトール等を付着することで涼感時間を持続させているが、これでは水分を吸収しやすくすることのみに注力しており、洗濯耐久性に着目した場合には洗濯耐久性の向上を阻害する原因となってしまう恐れがある。一方で、衣類用の積層体は、洗濯や伸縮、割れに対しての堅牢度を上げるために耐摩耗性、耐水性の優れた被膜を作るのが一般的であり、特許文献2のような技術は衣類用の積層体に利用することができない。そして、本発明者らの調査では、水分を含むことにより長時間持続させて肌に触れている部分の体感温度を下げる機能を有し、且つ、洗濯耐久性の優れた衣類用の積層体はこれまでに開発されていない。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて行われたものであって、その目的は、積層体を衣類に印刷または貼り付けた後に、積層体が水分を含むことにより、長時間持続的に涼感を体感でき、且つ、洗濯や伸縮に対しての堅牢度も維持している涼感積層体を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、衣類に一体化させて使用する涼感積層体であって、
当該涼感積層体は、1層以上の樹脂層から形成されており、
前記樹脂層のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
前記樹脂層のうち少なくとも1層は、熱硬化性樹脂とパウダー状の熱可塑性樹脂との樹脂混合物であって、
さらに前記樹脂混合物のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
前記樹脂層のうち少なくとも1層は、樹脂とその架橋剤との樹脂混合物を含む層であって、
前記樹脂混合物を含む層のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
前記樹脂層のうち少なくとも1層は、1液型樹脂を含む層であって、
前記1液型樹脂を含む層のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
前記涼感剤は糖アルコールを含むものであって、
前記吸水剤はポリアクリル酸塩系ポリマーを含むものであって、
前記樹脂層の積層方向における各層の厚みは、500μm以下であることを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
当該涼感積層体は、表面層と中間層と接着層の3層から形成されており、
前記中間層の一面側が表面層、他面側が接着層であって、
前記接着層が、衣類と接する方向へ接着可能であって、
前記表面層および中間層は、前記樹脂層であり、該表面層および中間層の両方またはいずれか一方に涼感剤および吸水剤を含むことを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
前記樹脂層のうちの1層は、衣類と接する方向へ接着可能な接着層であって、
前記接着層は、ウレタン系又はポリエステル系樹脂のいずれか1つを含み、100℃から180℃の熱を前記接着層に加えることによって、衣類と、当該涼感積層体とを、接着することを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
前記各層の積層方向における接着層の厚さは、150μm以下であることを特徴とする。
また、上記本発明に係る涼感積層体は、
前記涼感積層体は、衣類へ直接印刷して形成することを特徴とする。
本発明の涼感積層体は、1層以上の樹脂層において、それぞれ特定組成の樹脂および樹脂混合物を使用するとともにこれらの樹脂混合物等に特定比率の涼感剤と吸水剤を混ぜることによって、当該涼感積層体が空気中の水分や汗等の水分を含むことで従来に比べて長時間持続させて涼感を体感できる効果を奏する。さらに、本発明の涼感積層体の樹脂層は、衣類へ貼り付ける際の熱圧着や衣類へ直接印刷した際の後処理によって被膜化するため、上記長時間におよぶ涼感効果を有しながら、且つ、一般的な衣類用の積層体と同様の堅牢度を維持する効果を奏する。
本発明に係る涼感積層体の断面図を示す。 本発明に係る涼感積層体が中間層を有する場合の概略断面図を示す。 本発明に係る涼感積層体を衣類に貼り付ける工程の概略説明図を示す。 本発明に係る涼感積層体の吸水剤の概略説明図を示す。 衣類へ直接印刷して形成された涼感積層体の断面図および印刷工程の概略を示す。 サーモカメラによる涼感効果の持続時間確認試験結果を示す。
以下、本発明の涼感積層体について図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。
図1に、本発明に係る涼感積層体10の断面図を示す。図1に示すように、本発明に係る涼感積層体10は、2層で構成されており、表面層12と接着層14を有している。また、表面層12には涼感効果を得るための涼感剤16と当該涼感積層体10が水分を含んだ際に水分を維持するための吸水剤18を有している。表面層12は色層としての役割を果たしており、色材には、一般的な蛍光剤、絵具、染料、アルミ粉末、アルミペースト、パール粉末等が使用できる。また、本発明では表面層12が色層としての役割を果たしているが、表面層12と接着層14の間に色層、あるいは涼感効果を補助する層としてのバックアップ層(中間層20)を設けて、色材や涼感剤16および吸水剤18を含ませても良い(図2を参照)。バックアップ層としての中間層20には、涼感剤16を含ませることが好ましく、特に好ましくは涼感剤16および吸水剤18を含ませることが好適である。
図3に、本発明に係る涼感積層体10を衣類1に貼り付ける工程の概略図を示す。涼感積層体10を衣類1の所定位置に配置させた後、表面層12から熱が加えられる(図3(a))。その熱によって接着層14を溶かした後、冷却をすることで涼感積層体10を備えた衣類を得ることが出来る(図3(b))。
ここで、表面層12(および中間層14)は、熱圧着することにより、生地に絡みつきながら経時的に硬化(被膜化)するため、洗濯時に涼感剤16および吸水剤18が流れ落ちることはなく、また、熱圧着による被膜化は、結果として適度な被膜化となり、水分が涼感剤16に届く程度のわずかな隙間を有しているため水分が浸透可能であり、涼感剤16および吸水剤18による持続的な涼感効果が得られると推測される。
また、図4(a)に示すように表面層12は、わずかな隙間22を有して水分が浸透可能な状態で被膜化がされている。そして図4(b)に示すように上記のわずかな隙間22に水分が届くと、本発明の表面層12が有する吸水剤18がその水分を吸収して膨張する。この時、吸水剤18は水分を含んだ分だけ体積が増えることとなるが、わずかな隙間22の大きさ以上に吸水剤18の体積が増えることはなく、涼感効果を長時間維持できる程度の適度な水分のみを吸収することとなる。つまり、例えば水分を吸収しやすい綿繊維等に吸水剤を付着させた場合には吸水剤はその能力の分だけ水分を吸収してしまい、その結果、吸水剤は膨張しすぎて衣類としての機能を果たせなくなってしまう。また、例えば上記被膜化が強すぎると、そもそも積層体が水分を含むことができずに、吸水剤18は効果を発揮し得ない状態となってしまう。したがって、吸水剤18は上記適度な被膜化によるわずかな隙間22を有する涼感積層体10に含まれることによって、涼感効果を長時間維持できる効果が発揮可能であると推測される。
図5に、本発明に係る涼感積層体110の衣類1への印刷工程の概略説明図を示す。図5(a)に示す衣類1の所定位置へ樹脂層である表面層12を印刷する(図5(b))。そして衣類1に直接印刷することで完成した涼感積層体110に、使用する樹脂に応じた後処理(例えば、ベーキング乾燥や空気中の湿気による硬化反応待機等)を行い、図3と同様の被膜化を施すことにより涼感積層体110の堅牢度を上げている。ここで、涼感積層体110は、衣類1へ直接印刷することで形成されることから、図1の涼感積層体10のように接着層14に相当する層はなくてもよい。
樹脂層
本発明の涼感積層体10と涼感積層体110において、樹脂層である表面層12(および中間層14)は、熱硬化性樹脂と、パウダー状の熱可塑性樹脂の樹脂混合物からなることを特徴としている。加えて、表面層12(および中間層14)には涼感剤16および吸水剤18を有している。また、涼感剤16には糖アルコールを含んでおり、吸水剤18は自重の数百倍(350倍から600倍)もの水分を吸収できる高吸水性樹脂を含んでいる。そして、本発明の樹脂としては、熱硬化性樹脂とパウダー状の熱可塑性樹脂の樹脂混合物の他に、樹脂とその架橋剤による樹脂混合物や、1液型樹脂、2液型樹脂等を用いることも出来る。
<熱硬化性樹脂>
ここで言う熱硬化性樹脂とは、初期重合物を加熱することで架橋反応を起こし、硬化する樹脂をあらわしている。したがって、熱硬化性樹脂は架橋反応後(加熱後)に再度加熱をしても軟化しなくなる性質を持つ。前記熱硬化性樹脂としては、例えばウレタン樹脂(PU)、エポキシ樹脂(EP)、フェノール樹脂(PF)、ユリア樹脂(UF)、メラミン樹脂(MF)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、シリコン樹脂(SI)などを挙げることができる。その中でも、涼感剤およびパウダー状の熱可塑性樹脂との相性やコスト等の観点から特にウレタン樹脂(PU)が好適である。なお、上記熱硬化性樹脂は単独に限定されるものではなく、2種類以上を併用しても良い。
<熱可塑性樹脂>
熱可塑性樹脂とは、熱硬化性樹脂のように高分子間で架橋する構造ではなく、一定の温度以上(100℃〜300℃)に加熱することで軟化して可塑性をもち、冷却すると固化する樹脂をあらわしている。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂(TPU)、ABS樹脂(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネイト(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリスルホン(PSF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)などを挙げることができる。その中でも特に樹脂特性やコスト等の観点からポリウレタン樹脂(TPU)が好適である。なお、上記熱可塑性樹脂は単独に限定されるものではなく、2種類以上を併用しても良い。
<1液型樹脂>
1液型樹脂とは、空気中の湿気を吸湿して、あるいは蒸発・乾燥して架橋反応を起こし、硬化する樹脂をあらわしている。したがって、1液型樹脂は架橋反応後は再度軟化しなくなる性質を持つ。1液型樹脂としては、例えば湿気硬化型樹脂、蒸発乾燥型樹脂などを挙げることができる。その中でも特に樹脂特性やコスト等の観点から蒸発乾燥型樹脂が好適である。なお、上記1液型樹脂は単独に限定されるものではなく、2種類以上を併用しても良い。
<2液型樹脂>
2液型樹脂とは、主剤に硬化剤(架橋剤)を混ぜ合わせることで架橋反応を起こし、硬化する樹脂をあらわしている。したがって、2液型樹脂は架橋反応後は再度軟化しなくなる性質を持つ。2液型樹脂としては、例えばウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、エポキシ系樹脂などを挙げることができる。その中でも特に樹脂特性やコスト等の観点からウレタン系樹脂が好適である。なお、上記2液型樹脂は単独に限定されるものではなく、2種類以上を併用しても良い。
<涼感剤>
前記涼感剤に含まれる糖アルコールは、水分を含むことにより涼感効果を得られれば良く、例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、グリセロールなどを挙げることができる。これらの糖アルコールのうち、特に吸熱性、安定供給の観点からキシリトールまたはエリスリトールが好適である。
なお、上記糖アルコールは、単独に限定されるものではなく、2種類以上を併用し、あるいは糖アルコール以外の他物質と混合して使用しても良い。
<吸水剤>
本発明における吸水剤とは、架橋構造を持つ親水性のポリマーで、自重の10倍以上の吸水力があり、圧力をかけても離水しにくい高吸水性樹脂(高吸水性ポリマー、SAP)のことである。前記吸水剤の組成例としては、ポリアクリル酸塩系、ポリスルホン酸塩系、無水マレイン酸塩系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリエチレンオキシド系、ポリアスパラギン酸塩系、ポリグルタミン酸塩系、ポリアルギン酸塩系、デンプン系、セルロース系などを挙げることができる。これらの組成例のうち、特にポリアクリル酸塩系ポリマーを含む高吸水性樹脂であることが好ましい。また、吸水剤として吸湿機能を有する微粒子(吸湿機能微粒子)を利用してもよい。
<架橋剤>
本発明における架橋剤は、一定条件下でポリマー樹脂と架橋反応を起こす物質のことを言う。架橋剤の量により、架橋反応後の樹脂の硬化を調整できる。本発明において架橋剤にはポリイソシアネート、特にブロックイソシアネートを使用するのが好適である。
接着層
本発明における接着層14は、涼感積層体10を衣類1に貼り付けるための接着作用を発揮すればよく、市販されている接着材などを利用することも出来る。
但し、涼感積層体10は洗濯時の負荷および洗濯時に使用する洗剤への耐薬剤性を有している必要があり、接着層14には熱可塑性材料またはホットメルト材料を使用することが好ましい。
更に、その熱可塑性材料の中でも、表面層12(または中間層20)との相溶性の観点から、接着層14にはウレタン系樹脂が好ましく、特に熱可塑性ポリウレタン系樹脂を使用することが好適である。
具体的な熱可塑性材料としては、ホットメルトフィルム、ホットフィルムシート(エーテル系、エステル系)が使用できる。
また、接着層14の形態は、例えば加熱により流動化可能な熱可塑性材料を表面層12に塗布することも可能であるが、本発明では熱可塑性ポリウレタン系樹脂を厚さ30μm〜150μm、特に好ましくは50μm〜120μm程度の範囲となるように塗工する。
以下、実施例により、本発明についてさらに具体的な説明を行うが、本発明の趣旨を超えない限り何ら以下の実施例に限定されるものではない。
はじめに、本発明の特徴である吸水剤による涼感効果の持続時間確認試験を行った。一方の試験生地は涼感剤入りの生地として水道水を適量垂らして濡らした状態にし、もう一方の試験生地は涼感剤および吸収剤入りの生地として水道水を適量垂らして濡らした状態にした。環境温度28.4℃の室内でサーモカメラ(メーカ:NEC、型式:G100)でそれぞれの試験生地について表面温度観察を行った。
図6に、前記それぞれの試験生地についての涼感効果の持続時間確認試験結果を示す。図6におけるサーモ写真の右側は涼感剤入りの生地(従来品)であり、左側が涼感剤と吸水剤が入った生地(本発明)である。図6に示すように、左側の試験生地のほうがどの時間帯においても濃い色を示しており、これは、右側の従来品の試験生地に比べて涼感効果が発揮出来ていることをあらわしている。さらに8分後、9分後を見ると左側の本発明の試験生地は濃い色を持続しており、吸水剤を入れることで、涼感効果が持続的に得られることが示されていると言える。
次に、本発明に係る涼感積層体の本実施例において使用した評価方法について説明する。
(涼感効果試験)
涼感積層体の涼感効果および涼感持続時間を確認するための試験を行った。試験には衣類に用いられる生地を使用し、下記にて詳しく説明する実施例1〜5および比較例1〜2の涼感積層体と一体化した生地を製作する。涼感積層体中央部分に0.2mlの水を滴下し、涼感積層体湿潤部の時間経過に対する温度測定を行った。
・環境条件
室温 :36±2℃
湿度 :60±4%RH
水温 :36℃
温度計 :熱電対型温度センサー
(耐洗濯性試験)
涼感積層体の耐洗濯性を確認するための試験を行った。実施例1から実施例3、および実施例5は涼感積層体10を貼り付けた生地に対して、また、実施例4は涼感積層体110を直接印刷した生地に対して、以下の条件による洗濯試験を行った。
・試験方法
洗濯方法:JIS L 0217 103法
洗濯機:二層式家庭用電気洗濯機
洗濯方法詳細:浴比 :1:30
水流 :強
洗い :5分(水温:40℃)
すすぎ回数 :2回(水温:30℃以下)
洗濯洗剤 :洗濯用合成洗剤(市販品)
乾燥 :脱水後、吊干し
実施例1
熱硬化性樹脂(ウレタン樹脂(PU))とパウダー状の熱可塑性樹脂(ポリウレタン樹脂(TPU))との樹脂混合物(ユニ化成株式会社製:UNIBINDERシリーズのSA−BA)に涼感剤としてキシリトールおよびエリスリトール(タナテックスケミカルズジャパン株式会社製:TASTEX COOL−EX)と吸水剤としての高吸水性樹脂(SDPグローバル株式会社製サンウェットSGシリーズ)を入れて、表面層をシルクスクリーン印刷により製作する(樹脂混合物と涼感剤と吸水剤の総量に対して涼感剤を35%、吸水剤を10%配合)。この時、剥離可能なフィルム上に表面層を印刷する。その後、図1に示すような積層として接着層をシルクスクリーン印刷により製作し、乾燥工程を経て、涼感積層体10を製作した。この時の表面層の厚さは50μm、接着層の厚さは120μmとした。このようにして製作した涼感積層体10を、150℃に熱したアイロンで15秒間〜20秒間かけて熱圧着することで、涼感積層体10を貼り付けた生地が得られた。また、涼感積層体10はシルクスクリーン印刷に限らず、例えばロールコーター等の別の方法で製作しても良い。
実施例2
表面層を熱硬化性樹脂とパウダー状の熱可塑性樹脂の樹脂混合物として、涼感剤であるキシリトールとエリスリトールの配合量を減らした(樹脂混合物と涼感剤と吸水剤の総量に対して涼感剤を15%、吸水剤を10%配合)涼感積層体10を製作し、150℃に熱したアイロンで15秒〜20秒かけて熱圧着することで、涼感積層体10を貼り付けた生地を得た。それ以外の工程は実施例1と同様である。
実施例3
表面層およびバックアップ層としての中間層を熱硬化性樹脂とパウダー状の熱可塑性樹脂の樹脂混合物として、吸水剤としての高吸水性樹脂の配合量を減らした(樹脂混合物と涼感剤の総量に対して涼感剤を35%、吸水剤を10%配合)涼感積層体10を製作し、150℃に熱したアイロンで15秒〜20秒かけて熱圧着することで、涼感積層体10を貼り付けた生地を得た。それ以外の工程は実施例1と同様である。
実施例4
表面層に、熱可塑性樹脂に10質量%の架橋剤を添加した樹脂を使用し、涼感剤であるキシリトールとエリスリトール、および吸水剤としての高吸水性樹脂を配合(熱可塑性樹脂と架橋剤と涼感剤と吸水剤の総量に対して涼感剤を35%、吸水剤を10%配合)し、涼感積層体110を製作する。ここで本実施例では、生地に涼感積層体110を直接印刷することにより、涼感積層体110付きの生地を得た。生地の所定位置へ表面層12を印刷し、ベーキング乾燥工程を経て涼感積層体110付きの生地を得た。
実施例5
熱硬化性樹脂(ウレタン樹脂(PU))とパウダー状の熱可塑性樹脂(ポリウレタン樹脂(TPU))との樹脂混合物(ユニ化成株式会社製:UNIBINDERシリーズのSA−BA)に涼感剤としてキシリトールおよびエリスリトール(タナテックスケミカルズジャパン株式会社製:TASTEX COOL−EX)と吸水剤として実施例1とは別種類の吸湿機能微粒子(東洋紡株式会社製HUシリーズ)を入れて、表面層をシルクスクリーン印刷により製作し(樹脂混合物と涼感剤と吸水剤の総量に対して涼感剤を35%、吸水剤を10%配合)、150℃に熱したアイロンで15秒〜20秒かけて熱圧着することで、涼感積層体10を貼り付けた生地を得た。それ以外の工程は実施例1と同様である。
比較例1
表面層に、熱可塑性樹脂に20質量%の架橋剤を添加した樹脂を使用し、涼感剤としてのキシリトールとエリスリトール、および吸水剤としての高吸水性樹脂を入れて(樹脂混合物と涼感剤と吸水剤の総量に対して涼感剤を35%、吸水剤を10%配合)涼感積層体10を製作し、150℃に熱したアイロンで15秒から20秒かけて熱圧着することで、涼感積層体10を貼り付けた生地を得た。それ以外の工程は実施例1と同様である。
比較例2
表面層を熱硬化性樹脂とパウダー状の熱可塑性樹脂との樹脂混合物として、涼感剤であるキシリトールとエリスリトール、および吸水剤としての高吸水性樹脂を入れずに涼感積層体10を製作し、150℃に熱したアイロンで15秒〜20秒かけて熱圧着することで、涼感積層体10を貼り付けた生地を得た。それ以外の工程は実施例1と同様である。
実施例1〜比較例2の条件
実施例1:熱硬化性樹脂/熱可塑性樹脂 / 涼感剤 / 吸水剤
(生地へ貼り付け) (35質量%配合) (10質量%配合)
実施例2:熱硬化性樹脂/熱可塑性樹脂 / 涼感剤 / 吸水剤
(生地へ貼り付け) (15質量%配合) (10質量%配合)
実施例3:熱硬化性樹脂/熱可塑性樹脂 / 涼感剤 / 吸水剤
(生地へ貼り付け) (35質量%配合) (5質量%配合)
実施例4:熱可塑性樹脂に架橋剤を10%添加/ 涼感剤 / 吸水剤
(生地へ直接プリント) (35質量%配合) (10質量%配合)
実施例5:熱硬化性樹脂/熱可塑性樹脂 / 涼感剤 / 吸湿機能微粒子
(生地へ貼り付け) (35質量%配合) (10質量%配合)
比較例1:熱可塑性樹脂に架橋剤を20%添加/ 涼感剤 / 吸水剤
(生地へ貼り付け) (35質量%配合) (10質量%配合)
比較例2:熱硬化性樹脂/熱可塑性樹脂 / 涼感剤なし / 吸水剤なし
(生地へ貼り付け)
−涼感効果の試験結果−
[表1]
時間(秒) 測定温度(℃)
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 比較例1 比較例2
10 25.6 25.6 25.6 25.3 25.4 26.3 27.2
20 23.0 24.5 23.1 22.8 23.3 25.8 26.8
30 24.2 24.9 23.7 22.8 24.5 25.1 26.0
40 25.1 25.2 24.1 22.9 24.7 25.0 25.9
50 25.7 25.7 24.9 23.8 25.2 24.9 25.8
60 25.9 26.4 25.9 24.8 26.6 25.4 26.0
120 26.6 27.9 27.8 25.9 27.7 28.0 28.1
180 27.2 29.7 30.2 27.1 29.1 29.1 28.8
240 28.5 30.7 31.4 28.0 29.7 31.2 31.0
300 29.4 31.6 32.1 28.7 31.2 32.2 32.3
360 30.1 32.1 32.6 29.1 31.4 33.0 32.6
420 30.4 32.3 32.8 29.4 32.3 33.5 33.4
480 30.5 32.4 32.9 29.7 33.2 34.0 34.2
540 30.6 32.4 32.9 29.8 33.7 35.1 34.7
600 30.6 32.2 32.9 29.8 34.2 35.4 35.2
660 30.3 32.1 33.0 29.8 35.8 36.3 35.6
720 30.3 32.0 32.9 29.6 36.1 36.4 35.8
780 30.2 31.9 32.9 29.5 36.2 36.6 35.9
840 29.9 31.0 33.0 29.7 36.5 36.8 36.1
900 29.8 31.4 33.1 29.4 36.6 36.9 36.2
960 29.8 30.6 33.8 29.1 36.6 36.9 36.3
1020 29.8 30.6 34.8 29.0 36.6 37.0 36.3
1080 29.7 30.7 35.5 29.0 36.5 37.1 36.3
1140 29.6 31.0 35.8 28.8 36.6 37.1 36.3
1200 29.7 31.2 36.0 28.8 36.6 37.1 36.4
上記表1に示すように、実施例1および実施例4は非常に優れた涼感効果が長時間にわたって得られているのが分かる。また実施例2および実施例3は、安定した涼感効果が得られているものの、実施例1および実施例4に比べて涼感効果および涼感持続時間が少ないことが分かる。これは実施例2においては実施例1、実施例4に比べて涼感剤の配合量が少ないからであり、このことから、涼感剤の量の影響によって得られる涼感効果が変わることがわかった。また、実施例3は実施例1および実施例4に比べて吸収剤の配合量が少ないからであり、このことから、吸収剤の量の影響によって涼感効果の持続時間に影響を及ぼすことが分かった。そして、実施例5は、実施例1および実施例4よりも効果は劣るものの涼感効果が得られていると言える。また、実施例4は生地へ直接印刷することで涼感積層体を作成したが、実施例1と同様の涼感効果が得られており、製作方法による涼感効果、および涼感持続時間の差はほとんどなく、安定した効果が得られていると言える。
これに対し、比較例1および比較例2では、水を滴下したことにより、一次的に温度は下がったものの、5分後には温度上昇をしてしまい、涼感効果を持続することが出来なかった。これは、比較例1は、樹脂に20%の架橋剤を添加した混合樹脂を使用することにより、完全に表面が被膜化されており、涼感剤および吸水剤に水分が届いていないため、涼感効果が得られなかったと言える。また、比較例2は、樹脂混合物に涼感剤および吸水剤を入れていないので、涼感積層体に水分が含んでいても涼感効果が得られていないことが予想される。このことから、涼感剤が入っていることにより、はじめて涼感効果が得られ、且つ、吸水剤が入っていることで、涼感効果をより長い時間持続することが可能であることが分かった。
上記の涼感効果の試験結果によって、特定組成の樹脂または熱硬化性樹脂とパウダー状の熱可塑性樹脂が混合されている場合であって、且つ、涼感剤および吸水剤が樹脂層に含まれる時にのみ、安定した涼感効果が長時間持続的に得られることが分かった。
−耐洗濯性の試験結果−
[表2]
洗濯回数 涼感効果
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5
0 ○ ○ ○ ○ ○
1 ○ ○ ○ ○ ○
5 ○ ○ ○ ○ ○
10 ○ ○ ○ ○ ○
全体評価 良い 良い 良い 良い 良い
○:洗濯後に洗濯前と同等の涼感効果が得られていることを指す。
×:洗濯後に洗濯前の涼感効果がほとんど得られていないことを指す。
上記表2に示すように、実施例1〜実施例5は洗濯回数が5回、10回の時でも、洗濯をしていない状態(洗濯回数が0回の時)と変わらず、良好な涼感効果を得られており、耐洗濯性に優れていることが分かる。これは、熱処理や湿度、乾燥等の影響による硬化(被膜化)によって、涼感積層体の耐洗濯性および耐摩耗性(堅牢度)がしっかりと維持されていることをあらわしている。また、一般的に、生地に涼感加工が施されている涼感生地では、洗濯するたびに涼感剤(および吸水剤)が少しずつ流れ落ちてしまい、涼感効果が弱くなる傾向があると言われている。
これに対し、試験結果から、本発明の樹脂層は、表面層に耐水性の優れた被膜を施した従来の積層体と同様な耐洗濯性が得られていることが分かる。
以上のように本発明の涼感積層体は、1層以上の樹脂層12において、それぞれ特定組成の樹脂および樹脂混合物を使用するとともにこれらの樹脂混合物等に特定比率の涼感剤16と吸水剤18を混ぜることによって、当該涼感積層体10が空気中の水分や汗等の水分を含むことで従来に比べて長時間持続させて涼感を体感できる効果を奏する。さらに、本発明の涼感積層体10の樹脂層12は、衣類へ貼り付ける際の熱圧着や衣類へ直接印刷した際の後処理によって被膜化するため、上記長時間におよぶ涼感効果を有しながら、且つ、一般的な衣類用の積層体と同様の堅牢度を維持する効果を奏する。
本発明に係る涼感積層体は、印刷や熱圧着によって、スポーツウェア、ジャージ、ユニフォーム、Tシャツ類、シャツ類、パジャマ、タンクトップ、キャミソール、アンダーウェア、靴下、帽子などの衣類に簡単に形成することができ、且つ、従来の衣類用の積層体では実現し得なかった水分を涼感積層体が含むことにより、衣類を身につけている人が長時間持続して涼感を体感出来る機能を有するとともに、同時に耐摩耗性、耐水性などの堅牢度も維持している特徴を持つものである。
1 衣類
10 110 涼感積層体
12 表面層
14 接着層
16 涼感剤
18 吸水剤
20 中間層
22 わずかな隙間

Claims (9)

  1. 衣類に一体化させて使用する涼感積層体であって、
    当該涼感積層体は、1層以上の樹脂層から形成されており、
    前記樹脂層のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする涼感積層体。
  2. 請求項1に記載の涼感積層体であって、
    前記樹脂層のうち少なくとも1層は、熱硬化性樹脂とパウダー状の熱可塑性樹脂との樹脂混合物であって、
    さらに前記樹脂混合物のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする涼感積層体。
  3. 請求項1に記載の涼感積層体であって、
    前記樹脂層のうち少なくとも1層は、樹脂とその架橋剤との樹脂混合物を含む層であって、
    前記樹脂混合物を含む層のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする涼感積層体。
  4. 請求項1に記載の涼感積層体であって、
    前記樹脂層のうち少なくとも1層は、1液型樹脂を含む層であって、
    前記1液型樹脂を含む層のうち少なくとも1層に涼感剤と吸水剤を含むことを特徴とする涼感積層体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の涼感積層体であって、
    前記涼感剤は糖アルコールを含むものであって、
    前記吸水剤はポリアクリル酸塩系ポリマーを含むものであって、
    前記樹脂層の積層方向における各層の厚みは、500μm以下であることを特徴とする涼感積層体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の涼感積層体であって、
    当該涼感積層体は、表面層と中間層と接着層の3層から形成されており、
    前記中間層の一面側が表面層、他面側が接着層であって、
    前記接着層が、衣類と接する方向へ接着可能であって、
    前記表面層および中間層は、前記樹脂層であり、該表面層および中間層の両方またはいずれか一方に涼感剤および吸水剤を含むことを特徴とする涼感積層体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の涼感積層体であって、
    前記樹脂層のうちの1層は、衣類と接する方向へ接着可能な接着層であって、
    前記接着層は、ウレタン系又はポリエステル系樹脂のいずれか1つを含み、100℃から180℃の熱を前記接着層に加えることによって、衣類と、当該涼感積層体とを、接着することを特徴とする涼感積層体。
  8. 請求項7に記載の涼感積層体であって、
    前記各層の積層方向における接着層の厚さは、150μm以下であることを特徴とする涼感積層体。
  9. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の涼感積層体であって、
    前記涼感積層体は、衣類へ直接印刷して形成することを特徴とする涼感積層体。
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